JP6957432B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP6957432B2
JP6957432B2 JP2018183962A JP2018183962A JP6957432B2 JP 6957432 B2 JP6957432 B2 JP 6957432B2 JP 2018183962 A JP2018183962 A JP 2018183962A JP 2018183962 A JP2018183962 A JP 2018183962A JP 6957432 B2 JP6957432 B2 JP 6957432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
oil
skin cosmetic
mass
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018183962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020050640A (ja
Inventor
真樹 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mandom Corp
Original Assignee
Mandom Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mandom Corp filed Critical Mandom Corp
Priority to JP2018183962A priority Critical patent/JP6957432B2/ja
Publication of JP2020050640A publication Critical patent/JP2020050640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6957432B2 publication Critical patent/JP6957432B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、皮膚化粧料に関する。より詳細には、油性汚れの除去性能に優れながらも、保湿感を有する二層式の皮膚化粧料に関する。
従来の水性クレンジング化粧料のさっぱりした使用感と、油性クレンジング化粧料のメイク汚れや皮脂などの油性汚れ除去効果を両立できる剤型として、水層と油層からなる二層式クレンジング化粧料とする試みが知られている(例えば、特許文献1)。このような二層式の大きな特徴は、使用時に振とうすることで油層に水層が分散、又は、水層に油層が分散してエマルションを形成し、そのエマルション状態が一定時間保持されるとともに、静置することで元の二層へと分離する性質を有するところにある。
特開2013−139442号公報
しかし、従来の二層式クレンジング化粧料は、使用後に皮脂が過剰に除去されることによって肌にかさつきが生じ、保湿感が低下するという問題があった。中でも、水中油型の系において、保湿感の低下が問題であった。また、油中水型の二層式クレンジング化粧料では、使用後の油膜感が問題であった。
従って、本発明の目的は、メイク汚れや皮脂汚れなどの油性汚れの除去性能に優れながらも、保湿感を有する二層式の皮膚化粧料を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定のHLBを有するポリグリセリン脂肪酸エステル、油分、水、及びカチオン界面活性剤を含む皮膚化粧料によれば、油性汚れの除去性能に優れながらも、保湿感を有する二層式の皮膚化粧料が得られることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有する皮膚化粧料を提供する。
成分(A):HLB値が10を超えるポリグリセリン脂肪酸エステル
成分(B):油分
成分(C):水
成分(D):カチオン界面活性剤
上記皮膚化粧料は、下記成分(E)をさらに含有することが好ましい。
成分(E):電解質
上記皮膚化粧料は、上記成分(B)として炭化水素油を含み、上記成分(B)中の炭化水素油の含有割合が、70質量%以上であることが好ましい。
上記皮膚化粧料は、上記成分(B)として、植物油を含有することが好ましい。
上記皮膚化粧料は、静置時は水層と油層の二層に分かれ、振とうすることにより混合されて水中油型のエマルションを形成することが好ましい。
上記皮膚化粧料は、拭き取り用であることが好ましい。
本発明の皮膚化粧料によれば、油性汚れの除去性能に優れながらも、保湿感を有する二層式の皮膚化粧料が得られる。このため、使用後の皮膚のかさつきを抑制することができる。また、静置時には、水層と油層が安定的に存在するため、審美性に優れる二層式化粧料が得られる。
本発明の皮膚化粧料は、HLB値が10を超えるポリグリセリン脂肪酸エステル、油分、水、及びカチオン界面活性剤を少なくとも含む。また、本発明の皮膚化粧料は、電解質を含むことが好ましい。なお、本明細書において、HLBが10を超えるポリグリセリン脂肪酸エステルを「成分(A)」、油分を「成分(B)」、水を「成分(C)」、カチオン界面活性剤を「成分(D)」、電解質を「成分(E)」とそれぞれ称する場合がある。
すなわち、本発明の皮膚化粧料は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、及び成分(D)を少なくとも含む。本発明の皮膚化粧料は、さらに成分(E)を含んでいてもよい。また、本発明の皮膚化粧料は、上記成分(A)〜(E)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の皮膚化粧料に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、及び他の成分等の各成分は、それぞれ、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
本発明の皮膚化粧料は、静置時は水層と油層の二層に分かれる、二層式の皮膚化粧料である。本発明の皮膚化粧料は、振とうすることにより水層と油層とが混合されて、水中油型のエマルションを形成する。
[成分(A)]
成分(A)は、HLB値が10を超えるポリグリセリン脂肪酸エステルである。成分(A)は、本発明の皮膚化粧料において、保湿感を与える効果を発揮する。さらに、振とうにより形成した水中油型エマルションを一定時間維持する効果を発揮する。成分(A)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
従来、ノニオン界面活性剤を用いた水中油型の皮膚化粧料は、油性汚れの除去性能に優れるものの、皮脂を過剰に除去することにより、使用後の肌がかさつき、保湿性が低下するという問題があった。驚くべきことに、本発明の皮膚化粧料では、特定のHLB値を有する成分(A)を配合することにより、油性汚れの除去効果に優れながらも、肌に保湿感を与え、使用後の肌にかさつきが生じないことを発見した。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の炭素数は、特に限定されないが、製剤安定性の観点から、好ましくは炭素数6〜18、より好ましくは炭素数8〜16の脂肪酸が好ましい。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリンの平均重合度は、特に制限されないが、好ましくは2〜12、より好ましくは3〜10である。上記ポリグリセリンの平均重合度が上記範囲内であると、所望のHLB値に調節しやすくなるため好ましい。
成分(A)のポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、特に限定されないが、例えば、モノエステル体、ジエステル体、トリエステル体などが挙げられる。すなわち、成分(A)としては、例えば、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリンジ脂肪酸エステル、ポリグリセリントリ脂肪酸エステルなどが挙げられる。成分(A)はこれらの混合物であってもよい。
成分(A)のHLB値(Hydrophile−Lipophile Balance)は10を超える(例えば10.5〜18.0)ものであり、好ましくは11.0〜17.5である。HLB値が上記範囲であるポリグリセリン脂肪酸エステルを使用すると、保湿感を与えるとともに、振とう時に均一な水中油型エマルションを形成することに寄与する。なお、上記HLB値は、グリフィン(Griffin)法により算出することができる。中でも、成分(A)は、HLB値が10を超え12.0以下のポリグリセリン脂肪酸エステルと、HLB値が16.0〜18.0のポリグリセリン脂肪酸エステルを含むことが好ましい。
成分(A)の具体例としては、例えば、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノカプリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、ジオレイン酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ペンタグリセリル、ジオレイン酸ペンタグリセリル、モノカプリル酸ヘキサグリセリル、モノカプリル酸トリグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ポリ(2〜10)グリセリル等が挙げられる。上記成分(A)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。中でも、保湿感に優れる観点から、モノカプリル酸トリグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリルが好ましい。
本発明の皮膚化粧料中の成分(A)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の皮膚化粧料の総量100質量%に対して、0.015質量%以上が好ましく、より好ましくは0.02質量%以上である。上記含有割合が0.015質量%以上であると、保湿感がより一層向上する。また、振とうによりエマルションの状態となった後に、ある程度の時間はエマルションの状態を維持することができ、使用性がより一層向上する。上記含有割合は、0.25質量%以下が好ましく、より好ましくは0.2質量%以下である。上記割合が0.25質量%を超えると、振とうによりエマルションの状態となった後に、水層と油層の二層に分離するまでの時間が長くなる場合がある。上記成分(A)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(A)の含有割合の合計である。
[成分(B)]
成分(B)は、油分である。成分(B)としては、例えば、植物油、エステル油、シリコーン油、炭化水素油、高級アルコール等が挙げられる。成分(B)は本発明の皮膚化粧料において油層を形成し、メイク汚れや皮脂などの油性汚れ除去効果を発揮する。油性汚れ除去効果の強弱は、配合する油分の選択によって適宜調整できる。成分(B)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
上記植物油としては、例えば、マカデミアナッツ油、ユーカリ油、ヤシ油、アボカド油、サフラワー油、オリーブ油、パーム油、パーム核油、ククイナッツ油、シア脂(シアバター)、カカオバター、アーモンド油、ヒマワリ油、ローズヒップ油、オリーブスクワラン、カメリアオイル、キウイフルーツシード油、ツバキ油、杏仁油、ゴマ油、大豆油、ホホバ油、ヒマシ油、ヘーゼルナッツ油、メドウフォーム油、ハッカ油、アルガンオイル、カロットオイル、ラベンダー油、シュガースクワラン、ダマスクバラ花ロウ、センチフォリアバラ花ロウ、ソケイ花ワックス、椿油、これらの水素添加物(例えば、水素添加ヒマシ油、水素添加ホホバ油、水素添加パーム油、水素添加アボカド油、水素添加大豆油等)等が挙げられる。
上記エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、イソノナン酸イソノニル、アジピン酸ジイソプロピル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、(エチルヘキサン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ジペンタエリスリチル、安息香酸アルキル(C12−15)等が挙げられる。
上記シリコーン油としては、特に限定されないが、例えば、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のジメチルシリコーン油;メチルフェニルポリシロキサン等のメチルフェニルシリコーン油;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン油;アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の変性シリコーン;メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノール等が挙げられる。
上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、ワセリン、イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、流動イソパラフィン、流動パラフィン等、水添ポリイソブテン、水添(テトラデセニル/メチルペンタデセン)、イソドデカン等が挙げられる。
上記高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
中でも、メイク汚れや皮脂汚れ除去の観点から、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸セチル、デカメチルシクロペンタシロキサン、ヒマワリ油、コメ胚芽油などを用いることが好ましい。
本発明の皮膚化粧料中の成分(B)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の皮膚化粧料の総量100質量%に対して、5.0質量%以上が好ましく、より好ましくは8.0質量%以上である。上記含有割合が5.0質量%以上であると、油層の形成を目視で充分に確認することができるとともに、油性汚れ除去効果を一層向上する。上記含有割合は、40.0質量%以下が好ましく、より好ましくは30.0質量%以下である。上記含有割合が40.0質量%以下であると、油分由来のべたつきやぬるつきを抑制することができ、皮膚化粧料としての使用感に優れる。上記成分(B)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(B)の含有割合の合計である。
なお、上記成分(B)は炭化水素油を含有することが好ましい。上記成分(B)中の炭化水素油の含有割合は70.0質量%以上が好ましく、より好ましくは75.0質量%以上、さらに好ましくは80.0質量%以上である。炭化水素油の比重は油分の中でも特に小さいため、静置時には油分のクリーミング速度(油分の浮上)が速く、より二層に分離しやすくなる。上記含有割合は100.0質量%でもよく、99.0質量%以下が好ましく、より好ましくは95.0質量%以下である。
また、上記成分(B)は、植物油を含有することが好ましい。上記成分(B)が植物油を含有すると、肌にしっとりとした感触を与えるとともに、油性汚れ除去効果を一層向上させる。このような植物油としては、例えば、コメヌカ油、ヒマワリ油、オリーブ油が挙げられる。
上記成分(B)中の植物油の含有割合は1.0〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは4.5〜10.0質量%である。
[成分(C)]
成分(C)は水であり、特に限定されないが、精製水が好ましい。成分(C)は、二層式である本発明の皮膚化粧料における水層の媒体及びエマルション形成時のマトリックスとなる成分であり、みずみずしく、さっぱりした使用感を付与する。本発明の皮膚化粧料中の成分(C)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料の総量100質量%に対して、60.0〜95.0質量%であることが好ましく、より好ましくは70.0〜90.0質量%である。
[成分(D)]
成分(D)はカチオン界面活性剤である。カチオン界面活性剤としては、公知乃至慣用のカチオン界面活性剤が挙げられ、例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有第3級アミン塩等のアミン塩;モノアルキル型第4級アンモニウム塩、ジアルキル型第4級アンモニウム塩、トリアルキル型第4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型第4級アンモニウム塩等のアルキル第4級アンモニウム塩;アルキルピリジニウム塩等の環式第4級アンモニウム塩;塩化ベンゼトニウム:アミノ酸系カチオン界面活性剤等が挙げられる。成分(D)は、二層式である本発明の皮膚化粧料において、静置時のエマルションの合一を促進し、水層と油層の層分離を起こりやすくする効果を発揮する。成分(D)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
中でも、成分(D)としては、比較的嵩高い構造を有するカチオン界面活性剤が好ましく、例えば、塩化ベンザルコニウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩などを含むことが好ましい。
本発明の皮膚化粧料中の成分(D)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の皮膚化粧料の総量100質量%に対して、0.005〜0.1質量%が好ましく、より好ましくは0.008〜0.07質量%、さらに好ましくは0.01〜0.05質量%である。上記含有割合が0.005質量%以上であると、エマルションの合一化速度を充分に促進することができる。上記含有割合が0.1質量%以下であると、エマルションの合一化速度が速くなりすぎることを防ぎ、化粧料を撹拌によりエマルション化した後、均一化状態をある程度の間維持することができる。このため、化粧料の使用性が向上する。上記成分(D)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(D)の含有割合の合計である。
[成分(E)]
成分(E)は、電解質である。本発明の化粧料は、成分(E)を含むことにより、撹拌によりエマルションが形成された後、一定時間の静置により、エマルションの油性成分の浮上(クリーミング)を促進し、クリーミングとエマルションの合一化の速度を調節することができ、多層式に戻る際の審美性に優れる。成分(E)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(E)としては、特に限定されないが、例えば、金属塩(例えば、一価の金属塩、二価以上の多価金属塩等)等が挙げられる。上記金属塩は、無機塩であってもよいし、有機塩であってもよい。上記金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩等が挙げられる。成分(E)としては、具体的には、パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、ミョウバン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム(クエン酸三ナトリウム)、エデト酸二ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム等が挙げられる。また、塩化ベンザルコニウム、クロルヒドロキシアルミニウムも挙げられる。
本発明の皮膚化粧料中の成分(E)の含有割合は、特に限定されないが、成分(B)を除く本発明の皮膚化粧料の総量100質量%に対して、好ましくは0.1〜1.0質量%、より好ましくは0.2〜0.8質量%である。上記含有割合が0.1質量%以上であることにより、皮膚化粧料のエマルション化後、各層が分離するまでの時間を短縮することができる。また、クリーミングを促進することができ、エマルションの合一化速度とクリーミング速度のバランスが適度となり、適度のクリーミング後に合一化が起こるため、合一化して生成した油性成分の容器壁面への付着を抑制でき、多層式に戻る際の審美性に優れる。上記含有割合が1.0質量%以下であることにより、クリーミング速度が適度に遅くなるため、各層が分離するまでの時間が短くなりすぎず、皮膚化粧料の使用性が向上する。上記成分(E)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(E)の含有割合の合計である。
[その他の成分]
本発明の皮膚化粧料は、上記成分(A)〜(E)以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分としては、特に限定されず、成分(A)以外のノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム等の増粘剤;保湿剤;殺菌剤;パール化剤;グリチルリチン酸及びその塩等の抗炎症剤;メントール等の清涼剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;皮膜形成性高分子化合物;粉体;色素;顔料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物等が挙げられる。
本発明の皮膚化粧料を適用(スプレーによる塗布を含む)する部位としては、特に限定されず、例えば、顔(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)、身体(腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中等)等が挙げられる。中でも、特に好ましくは顔である。すなわち、本発明の皮膚化粧料は、顔用の皮膚化粧料であることが好ましい。本発明の皮膚化粧料としては、例えば、化粧水、柔軟化粧品、収れん化粧水、拭き取り用化粧水、アフターシェーブローション、スキンローション、クレンジングローション、美容液、洗顔剤等に用いることができる。中でも、油性汚れ除去効果に優れながらも、保湿感を有するという、クレンジング化粧料に適した特性を有するため、クレンジング用途の皮膚化粧料であることが好ましい。
さらに、本発明の皮膚化粧料は、使用後の肌にしっとりとした保湿感を付与することができることから、本発明の効果を最大限発揮させるためには、使用後にぬるま湯による洗い流しや、洗顔料を用いた後洗顔を行わずに、拭き取り用の形態として使用することが最も好ましい。
本発明の皮膚化粧料は、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により製造することができる。例えば、上記各成分を混合し、ホモミキサー、パドルミキサー等で撹拌して製造することができる。
本発明の皮膚化粧料は、容器に充填して、製品として販売される。上記容器としては、特に限定されず、例えば、化粧料用の容器として公知の容器を用いることができる。具体的には、例えば、ポンプ容器、スプレー容器、ボトル容器、スタンディングパウチ等の袋状容器等が挙げられる。容器の材質は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等のプラスチック;ガラス;紙;アルミニウム等の金属等が挙げられる。
本発明の皮膚化粧料は、静置時は水層と油層の二層に分かれる、二層式の皮膚化粧料である。本発明の皮膚化粧料は、振とうすることにより水層と油層とが混合されて、水中油型のエマルションを形成する。振とう後、水中油型のエマルションとなった本発明の皮膚化粧料は、みずみずしく、さっぱりした使用感を有する。また、一定時間静置後は、再び水層と油層の二層に分離し、各層は安定的に存在することから、その外観は審美性にも優れる。
本発明の皮膚化粧料は、水[成分(C)]を媒体とする化粧料において、HLB値が10を超えるポリグリセリン脂肪酸エステル[成分(A)]、油分[成分(B)]、及びカチオン界面活性剤[成分(D)]を含む。本発明の皮膚化粧料は、使用時に振とうすることにより、水中油型のエマルションを形成し、連続相の成分(C)由来のみずみずしく、さっぱりした使用感を有するとともに、成分(B)が油性のメイク汚れや皮脂を除去し、成分(A)が肌に保湿感を与える。本発明者は、ポリグリセリン脂肪酸エステルのみを乳化剤として二層式の皮膚化粧料に用いた場合、エマルションの合一が起こりにくくなり、二層に分離しにくくなることを発見した。そこで本発明者は、ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB値を特定範囲に制御し、且つ成分(D)を併用することにより、振とう時には良好な水中油型のエマルションを一定時間維持するため使用性に優れ、なおかつ、一定時間静置後には、二層に分離するため審美性にも優れる二層式の皮膚化粧料とすることができることを見出した。
さらに、成分(E)を配合することで、エマルションの合一化速度とクリーミング速度とのバランスを適切なものとすることができることを見出した。これにより、二層式に戻る際は、合一化よりもクリーミングを優先的に起こりやすくし、容器壁面に合一化した油分の付着を抑制することができる。このため、振とう後、一定時間静置後の外観を特に審美性に優れるものとできる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量。所謂純分)であり、特記しない限り「質量%」で表す。
実施例1〜13、比較例1〜3
表に記した各成分を用い、実施例及び比較例の各皮膚化粧料を常法により調製した。
表に記載の主な成分は、以下の通りである。
<成分(A)>
モノラウリン酸ポリグリセリル:商品名「サンソフトQ−12Y−C」、太陽化学株式会社製、ラウリン酸ポリグリセリル−10、HLB:17.1
グリセリン脂肪酸エステル:商品名「TEGO Cosmo P813」、Evonik Nutrition & Care GmbH社製、カプリル酸ポリグリセリル−3、HLB:11.1
<成分(B)>
ジメチコン:商品名「XIAMETER PMX−200 SILICONE FLUID 1.5CS」、東レ・ダウコーニング株式会社製、メチルポリシロキサン
軽質イソパラフィンA:商品名「マルカゾールR」、丸善石油化学株式会社製
ヒマワリ油:商品名「ハイオレイックひまわり油」、OLEOMONTERREAL S.L.社製、ひまわり種子油
流動パラフィン:商品名「CARNATION」、Sonneborn Inc.社製
流動イソパラフィンB:商品名「パールリームEX」、日油株式会社製
<成分(D)>
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩:商品名「CAE」、味の素株式会社製
<その他の成分>
PEG−100水添ヒマシ油:商品名「NIKKOL HCO−100」、日光ケミカルズ株式会社製、POE(100)硬化ヒマシ油、HLB:15.0
ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10:商品名「NIKKOL DECAGLYN 2−ISV」、日光ケミカルズ株式会社製、HLB:10.0
(評価)
実施例及び比較例で得られた皮膚化粧料について以下の通り評価した。評価結果は表に記載した。
(試験1)分離速度
実施例及び比較例で得られた各皮膚化粧料100mlを、ポリエチレンテレフタレート製ボトル容器(容量150ml)に充填し、十分振とうした後、直後から10分後までの層の分離挙動を目視にて観察し、層分離の速さを以下の基準で判定した。
<分離速度の判定基準>
○(良好):油層、水層の二層に分かれる速さが、実用上適切である。
×(不良):二層に分かれる速さが速すぎて、化粧料を塗布する前に分離が起こる。または、二層に分かれる速さが遅く、審美性に劣る。
(試験2)外観
(1)の評価の後、3時間後に目視にて観察し、外観を以下の基準で判定した。
<外観の判定基準>
○(良好):油層、水層の二層に分かれている。且つ、壁面に油滴の付着による明らかな汚れが見られない。
×(不良):二層に分かれていない。且つ、壁面に油滴が明らかに付着しており、汚れが見られる。
(試験3)しっとり感
実施例及び比較例で得られた各皮膚化粧料を、十分振とうした後、上腕内側部に塗布し、塗布直後のしっとり感を以下の基準で判定した。
<しっとり感の判定基準>
○(良好):しっとりとした感触である。
×(不良):乾燥した感触である。
Figure 0006957432
本発明の皮膚化粧料(実施例)は、分離速度が実用上適切であり、分離後は目視で油層、水層の二層に分かれていることが確認でき、且つ壁面に油滴の付着による明らかな汚れが見られず、審美性に優れていた。また、しっとり感にも優れていた。
これに対し、成分(A)の代わりに、PEG−100水添ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、HLB:15.0)を使用した場合(比較例2)、しっとり感が劣り、乾燥した感触であった。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、親水性のポリグリセリン鎖を有さないため、保湿感を与える効果に乏しいと推察される。HLB値としっとり感の演出は、単純にHLBの数値のみに着目しても達成困難であることが示唆される。
また、成分(A)の代わりに、HLB値が規定値を下回るポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた場合(比較例3)、成分(D)を欠く場合(比較例1)のいずれにおいても、二層に分かれる速さが遅く、3時間後でも目視で油層、水層の二層に分かれていることが確認できなかった。
以下に、本発明の皮膚化粧料の処方例を示す。
処方例1(クレンジングローション)
モノイソステアリン酸ポリグリセリル−10 0.02質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0質量%
流動パラフィン 2.0質量%
スクワラン 2.0質量%
流動イソパラフィン 2.0質量%
コメヌカ油 1.0質量%
精製水 残部
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩
0.05質量%
硫酸マグネシウム 0.1質量%
ジプロピレングリコール 5.0質量%
フェノキシエタノール 0.3質量%
1,2−オクタンジオール 0.05質量%
青色1号 適量
合計 100質量%

Claims (4)

  1. 下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、下記成分(D)及び下記成分(E)を含有し、静置時は水層と油層の二層に分かれ、振とうすることにより混合されて水中油型のエマルションを形成する皮膚化粧料。
    成分(A):HLB値が10.5以上のポリグリセリン脂肪酸エステル
    成分(B):油分
    成分(C):水
    成分(D):カチオン界面活性剤
    成分(E):パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、ミョウバン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム(クエン酸三ナトリウム)、エデト酸二ナトリウム、及び硫酸アルミニウムカリウムからなる群より選ばれた金属塩
  2. 前記成分(B)が炭化水素油を含み、前記成分(B)中の前記炭化水素油の含有割合が、70質量%以上である請求項1に記載の皮膚化粧料。
  3. 前記成分(B)が植物油を含む請求項1又は2に記載の皮膚化粧料。
  4. 拭き取り用である請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚化粧料。
JP2018183962A 2018-09-28 2018-09-28 皮膚化粧料 Active JP6957432B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183962A JP6957432B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 皮膚化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183962A JP6957432B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 皮膚化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020050640A JP2020050640A (ja) 2020-04-02
JP6957432B2 true JP6957432B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=69995781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018183962A Active JP6957432B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 皮膚化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6957432B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022208395A1 (en) * 2021-03-30 2022-10-06 L'oreal Two phase water-based smudge-resistant make-up remover
FR3125221A1 (fr) * 2021-07-13 2023-01-20 L'oreal Démaquillant biphasique à base d’eau et résistant au maculage
WO2023145908A1 (ja) * 2022-01-28 2023-08-03 味の素株式会社 二層分離型洗浄剤組成物

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4091498B2 (ja) * 2003-08-26 2008-05-28 株式会社マンダム 防腐殺菌剤並びに該防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品
JP5419506B2 (ja) * 2009-03-25 2014-02-19 株式会社マンダム 二層式クレンジング化粧料
JP6952402B2 (ja) * 2016-07-15 2021-10-20 株式会社コーセー 頭皮用クレンジング化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020050640A (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4646269B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5574621B2 (ja) 整髪用化粧料
JP6957432B2 (ja) 皮膚化粧料
JP6853798B2 (ja) ジェル状化粧料
JP4405948B2 (ja) O/w型ファインエマルションと化粧品分野でのその使用
JP6965080B2 (ja) 水中油型皮膚化粧料
JP5053560B2 (ja) 二層型メイクアップリムーバー
JP2009249343A (ja) エアゾール組成物
JP6687809B2 (ja) 乳化化粧料
JP4332062B2 (ja) 油中水型美白化粧料
WO2019188795A1 (ja) ジェル状化粧料
JPH11263721A (ja) 水中油型ゴマージュ化粧料
JP7346260B2 (ja) スクラブ剤含有皮膚洗浄剤組成物
JP6929471B2 (ja) 化粧料
JP2020128345A (ja) 水中油型乳化組成物
JP4129204B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP3784757B2 (ja) 化粧料組成物
JP2003055141A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP7496206B2 (ja) 水中油型乳化組成物
JP6812080B2 (ja) 皮膚用クリーム
JP2021070686A (ja) 乳化化粧料
JP6829637B2 (ja) 乳液状皮膚化粧料
JP2003063929A (ja) W/o型乳化組成物
JP2021050163A (ja) 化粧料
JP2022061449A (ja) 油中水型乳化組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210907

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210907

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210917

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6957432

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150