JP2003055141A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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JP2003055141A
JP2003055141A JP2001237981A JP2001237981A JP2003055141A JP 2003055141 A JP2003055141 A JP 2003055141A JP 2001237981 A JP2001237981 A JP 2001237981A JP 2001237981 A JP2001237981 A JP 2001237981A JP 2003055141 A JP2003055141 A JP 2003055141A
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oil
silicone
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type emulsion
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JP2001237981A
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Junko Nakayama
純子 中山
Soichiro Watanabe
総一郎 渡辺
Seiji Kono
斉治 河野
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸び広がりが良く、べたつきが低減され、みず
みずしい優れた使用感を有し、且つ、多量の水相成分を
含有しながらも経時安定性に優れた油中水型乳化化粧料
を提供する。 【解決手段】次の成分(A)〜(D); (A)親油性ポリオキシアルキレン変性シリコーン 0.1〜5質量% (B)三次元架橋構造を有するシリコーン重合物 0.02〜5質量% (C)シリコーン油 0.5〜16.88質量% (D)水相成分 83〜95質量% を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油中水型乳化化粧料
に関し、さらに詳細には、経時安定性が良好で、且つ、
塗布時に従来にないみずみずしい感触を有し、伸び広が
りが良く、使用後のべたつきが低減された優れた使用感
を有する油中水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油中水型乳化化粧料は、油相が連
続相であるという構造特性から、皮膚表面上に水分透過
性の低い油膜を残し、長時間にわたって肌を乾燥から保
護するとともに、化粧持続性が良好で、不安定な水溶性
の薬剤や美容成分を安定に保つという優位性を有するこ
とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
油中水型乳化化粧料は、経時安定性の面から内水相の配
合量に制約があり、その結果べたつき感や油性感を生じ
る等して、水相を連続相とする水中油型乳化化粧料と比
較した場合、みずみずしい感触やさっぱり感を得ること
が困難であった。シリコーン系の界面活性剤であるポリ
エーテル変性シリコーンを乳化剤として配合した油中水
型乳化化粧料は、外相油にシリコーン油を用いることに
より、比較的油性感の少ない使用感を有しているが、い
まだ水中油型乳化化粧料と比較すると、使用時の伸びの
重さ、みずみずしさの不足が否めない。これは、乳化剤
であるポリエーテル変性シリコーンが厚く安定な界面膜
を形成するため、塗布時に乳化滴がなかなか破壊され
ず、また、内水相の配合量に制約があるためにみずみず
しさが不足して感じられるものである。
【0004】一方、架橋型ポリエーテル変性シリコーン
を乳化剤として用いた油中水型乳化化粧料も知られてお
り、塗布時に内水相が弾け出る感触(スプラッシュ感)
が得られるが、反面、シリコーン油以外の油剤を安定に
配合することが困難であったり、乳化剤と油相のゲル化
剤としての機能を兼ねているために、逆にその各々の機
能の自由なコントロールができず、経時安定性を考慮し
た場合、処方幅が狭くなるという欠点があった。また、
含有し得る内水相の比率にも限界があった。したがっ
て、経時安定性が良好で、伸び広がりが良く、且つ、み
ずみずしい使用感を有する油中水型乳化化粧料の開発が
望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者等は鋭意研究の結果、親油性ポリオキシアルキレン変
性シリコーン、シリコーン油、三次元架橋構造を有する
シリコーン重合物を各々特定量配合することによって、
水相成分を多量に含有する油中水型乳化化粧料が得ら
れ、しかも油中水型乳化化粧料でありながら、従来にな
いみずみずしさとスプラッシュ感を有し、経時安定性に
も優れる新規な化粧料となり得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、次の成分(A)〜
(D); (A)親油性ポリオキシアルキレン変性シリコーン 0.1〜5質量% (B)三次元架橋構造を有するシリコーン重合物 0.02〜5質量% (C)シリコーン油 0.5〜16.88質量% (D)水相成分 83〜95質量% を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料であ
る。さらに、成分(D)中に、電解質及び/又はエタノ
ールを含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料で
ある。さらに、成分(A)が、下記一般式(1)で表さ
れる親油性ポリオキシアルキレン変性シリコーンである
ことを特徴とする油中水型乳化化粧料である。
【0007】
【化2】
【0008】[式中、k;30〜300、l;0〜3
0、R;炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基、
;−(CHO)−(CO)−(C
O)−R、R;炭素数1〜3のアルキル基又は
フェニル基、又は−(CHO) −(CO)
−(CO)−R、p;1〜5、q;5〜3
0、r;0〜5、R;H、CH、CHCHのい
ずれかである。但し、l=0のとき、Rは−(CH
O)−(CO)−(CO)−R
ある。] さらに、粘度が8,000mPa・s以上であることを
特徴とする油中水型乳化化粧料である。さらには、平均
乳化滴径が2〜30μmであることを特徴とする油中水
型乳化化粧料である。以下、詳述する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明でいうスプラッシュ感と
は、肌に塗布した際に、塗擦により油中水型乳化化粧料
の内水相が肌上に弾け出る感触をいう。
【0010】成分(A)のポリオキシアルキレン変性シ
リコーンは、油中水型乳化物を形成し得る親油性のもの
であり、常温で液状〜ペースト状のものが好ましい。成
分(A)としては、好ましくは前述した一般式(1)に
示されるものが用いられる。より好ましくは、一般式
(1)において、k;30〜100、l;0〜4、
;CH、R;−(CHO)p−(C
O)q−(CO)r−R、R;CH、又
は−(CHO)p−(CO)q−(C
O)r−R、p;1〜5、q;5〜20、r;0、
;Hである。但し、l=0のとき、Rは−(CH
O)p−(CO)q−(CO)r−R
である。また、みずみずしい感触と優れた経時安定性の
効果をより顕著に発現させるには、分子中にポリオキシ
エチレン基を5〜40質量%(以下、単に「%」と記
す)含有するものが好ましく、特に、分子中にポリオキ
シエチレン基を15〜25%含有する親油性ポリエーテ
ル変性シリコーンが好ましい。市販品としては、例え
ば、KF−6012、KF−6015、KF−601
6、KF−6017、X−22−4991(以上、信越
化学工業社製)、SH−3772C、SH3775C、
BY11−030(以上、東レ・ダウコーニング・シリ
コーン社製)、 ABIL EM97(ゴールドシュミッ
ト社製)等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適
宜選択して用いることができる。
【0011】成分(A)の配合量は、0.1〜5%であ
り、好ましくは0.2〜3%、より好ましくは、0.2
〜1.2%である。0.1%未満では十分な乳化能を発
揮し難く、安定な乳化物を得ることが困難となり、また
5%を超えて配合すると粘性が高くなってのびが重くな
り、使用感が悪くなってスプラッシュ感を感じられなく
なるので好ましくない。
【0012】成分(B)の三次元架橋構造を有するシリ
コーン重合物は、例えば架橋型メチルポリシロキサン、
架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエー
テル変性シリコーンなどが用いられ、これらの一種又は
二種以上を適宜選択して用いることができる。具体的に
例示すると、これらの油剤への分散処理物としてKSG
−5、KSG−6、KSG−8、KSG−15、KSG
−16、KSG−18、KSG−20、KSG−21
(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
【0013】成分(B)の配合量は、重合物固形分とし
て0.02〜5%であり、更に好ましくは0.1〜3%
である。0.02%未満では十分な安定化効果が得られ
ず、またおさまり感がなく、ずるつきが感じられ、5%
を超えると油相が硬くなり高内水相の乳化物を得ること
が困難になるとともにみずみずしさが減少し、感触が重
くなるため好ましくない。
【0014】本発明に用いられる成分(C)のシリコー
ン油は、主としてジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、シクロポリシロキサンであり、こ
れらの一種又は二種以上を適宜選択して用いることがで
きる。これらの市販品としては、例えば、SH244、
SH344、SH245、DC345(以上、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン社製)、KF96シリーズ、
KF994、KF995、KF996、KF9956
(以上、信越化学工業社製)、TSF404、TSF4
05、TSF406(以上東芝シリコーン社製)等が挙
げられる。
【0015】成分(C)の配合量は0.5〜16.88
%であり、好ましくは1〜16%、より好ましくは3〜
13%である。配合量が0.5%未満であると、すべす
べとした良好な感触が得られず、また16.88%を超
えて配合すると、結果として内水相の量が減少し、みず
みずしい感触が得られない。
【0016】成分(D)の水相成分は、非連続相として
連続相である油相に分散された水及び水溶性物質、水系
分散物全般を指す。従ってその中には、水、親水性界面
活性剤、アルコール類、ポリオール類、電解質、高分子
物質、保湿成分、水溶性ビタミン類等の美容成分、防腐
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素などが含まれる。
この水相成分には、必要に応じて、粉体類を分散した
り、更に乳化又は可溶化等により油性物質を配合するこ
とが可能である。
【0017】本発明における成分(D)の水相成分の配
合量は、83〜95%であり、更に好ましくは85〜9
3%である。83%未満では使用時のみずみずしさ、ス
プラッシュ感を十分に満足することができず、95%を
超えて配合すると安定に乳化することが困難となる。
【0018】本発明においては、成分(D)中に電解質
を配合することによって、さらに安定性を良好なものと
することができる。電解質の具体例としては、塩化ナト
リウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリ
ウム等の無機塩類、クエン酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、琥珀酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、ピ
ロリドンカルボン酸及びその塩類、乳酸及びその塩等の
有機酸塩類、塩酸エタノールアミン、硝酸アンモニウ
ム、塩酸アルギニン等の有機塩基塩、アイリッシュモス
抽出物、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の電
解質水溶性高分子等が挙げられる。電解質の配合量は、
油中水型乳化化粧料に対して、好ましくは0.05〜1
0%である。
【0019】本発明においては、成分(D)中にエタノ
ールを配合することにより、清涼感を増し、さらにみず
みずしい感触とすることができる。エタノールの配合量
は、油中水型乳化化粧料に対して、好ましくは0.5〜
30%である。
【0020】成分(D)の水相成分として、配合可能な
保湿成分を例示すると、例えば、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マル
チトール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレ
ンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグル
コシド、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、
ムコ多糖類及びそれらの塩類、コラーゲン等のタンパク
質及びそれらの誘導体並びにそれらの塩類等が挙げら
れ、これらの一種又は二種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0021】また、高分子物質としては、例えば、アラ
ビアガム、カラギーナン、クインスシード、カゼイン、
デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アル
ギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アルキ
ル変性カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガ
ム、グアーガム、タマリンドガム、キサンタンガム、ジ
ェランガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベント
ナイト、ヘクトライト等が挙げられ、これらの一種又は
二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0022】本発明の油中水型乳化化粧料においては、
ブルックフィールド型粘度計等による室温での測定にお
ける粘度値が8,000mPa・s以上であると、肌に
塗布した際のスプラッシュ感がより顕著なものとなり好
ましい。
【0023】また、本発明の油中水型乳化化粧料におい
て、その平均乳化滴径が2〜30μmであると、みずみ
ずしいスプラッシュ感、外観均一性、並びに経時安定性
がより良好なものとなり好ましい。
【0024】本発明の油中水型乳化化粧料は、上記必須
成分の他に、通常の化粧料に使用される成分、例えば粉
体、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽
イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、油性成分、保湿
剤、増粘剤、メントール、カンファなどの清涼剤、酸化
防止剤、水溶性ビタミンC及びその誘導体やビタミン
A、E及びその誘導体等の各種美容成分、防腐剤、香料
等を本発明の効果を妨げない範囲で配合することができ
る。
【0025】油性成分としては、(B)、(C)成分以
外のもので化粧品一般に使用される動物油、植物油、合
成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性
油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬
化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、
シリコーン類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性
ゲル化剤類、親油性界面活性剤類、油溶性紫外線吸収剤
類等を本発明の効果を損なわない範囲において配合する
ことが可能である。具体的には、流動パラフィン、スク
ワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パ
ラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリス
タリンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロ
プシュワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ
油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油
脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャ
ンデリラワックス、モクロウ、ゲイロウ等のロウ類、セ
チルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パ
ルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポ
リグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ト
リベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエ
ステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレス
テロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタ
ミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシ
ル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、
ロジン酸等の高級脂肪酸類、ステアリルアルコール、セ
チルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコ
ール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール
等の高級アルコール類、アルキル変性メチルポリシロキ
サン、高重合度ジメチルポリシロキサン、フッ素変性シ
リコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテ
ル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフ
ッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン・ラノリン脂肪
酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導
体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステ
ル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステア
リン酸、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、
アミノ安息香酸エチル、メトキシケイ皮酸−2−エチル
ヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベ
ンゾイルメタン、オキシベンゾン等の油溶性紫外線吸収
剤類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を組み合
わせて用いることができる。
【0026】本発明の油中水型乳化化粧料の用途は特に
限定されず、乳液、美容液、クリーム、パック、クレン
ジング、マッサージ料等のスキンケア化粧料、ファンデ
ーション、アイライナー、マスカラ等のメーキャップ化
粧料、サンスクリーン等の日焼け止め化粧料、ヘアクリ
ーム、整髪料等のヘアケア化粧料、拭き取り用のクレン
ジング料等として適用することができる。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。
【0028】実施例1〜8及び比較例1〜4 表1に示す組成の油中水型乳化化粧料を下記の方法によ
り製造し、経時安定性並びに使用感評価を下記の方法に
従って行った。その結果を表1に併せて示す。
【0029】
【表1】
【0030】注1:KF6017(信越化学工業社製) 注2:X−22−4991(信越化学工業社製) 注3:ABIL EM90(ゴールドシュミット社製) 注4:KSG−6(信越化学工業社製)
【0031】(製造方法) A:成分1〜10を室温にて溶解する。 B:成分11〜16を室温にて溶解する。 C:AにBを添加して乳化混合し、油中水型乳化化粧料
を得た。
【0032】(経時安定性評価)得られた試料を50℃
恒温槽にセットし、1ヶ月後の乳化状態を観察して、下
記基準より判定した。 [判定] ◎:全く変化無し。 ○:変化なし。 △:やや分離傾向。 ×:明らかに分離。
【0033】(使用感評価)専門評価パネル10名によ
り、使用中のスプラッシュ感、みずみずしさ、使用後の
おさまり感について評価し、その平均点から下記基準で
判定した。 [評点][内容] 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:やや不良。 1点:不良。 [判定] ◎:平均点4.5点以上。 ○:平均点3.5点以上4.5点未満。 △:平均点2.5点以上3.5点未満。 ×:平均点2.5点未満。
【0034】表1の結果から明らかなように、本発明に
係る実施例1〜8は、比較例に比べ、経時安定性、使用
感共に優れるものであった。尚、比較例1及び3におい
ては、安定な油中水型乳化化粧料を得ることができず、
使用感評価に至らなかった。
【0035】 実施例9 クリームアイシャドウ (成分) (%) 1.ポリオキシアルキレン変性シリコーン(注1) 1.0 2.ジメチルポリシロキサン 1.0 3.オクタメチルシクロテトラシロキサン 5.0 4.イソノナン酸イソステアリル 6.0 5.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 6.セタノール 0.1 7.架橋型メチルフェニルポリシロキサン混合物(注2) 0.2 8.香料 0.05 9.パルミチン酸処理酸化チタン 0.1 10.パルミチン酸処理酸化鉄 0.1 11.パルミチン酸処理雲母チタン 0.7 12.エタノール 8.0 13.精製水 74.35 14.ジプロピレングリコール 3.0 15.食塩 0.2 16.キサンタンガム 0.1 注1:X−22−4991(信越化学工業社製) 注2:KSG−8(信越化学工業社製)
【0036】(製造方法) A:成分1〜11を50℃にて均一に混合する。 B:成分12〜16を50℃にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、冷却後、クリームア
イシャドウを得た。 実施例9は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用感
を有し、経時安定性も良好なクリームアイシャドウであ
った。
【0037】 実施例10 サンケアクリーム (成分) (%) 1.ポリオキシアルキレン変性シリコーン(注1) 1.0 2.架橋型メチルフェニルポリシロキサン混合物(注2) 1.0 3.オクタメチルシクロテトラシロキサン 5.0 4.イソノナン酸イソトリデシル 2.0 5.オクチルメトキシシンナメート 5.0 6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 7.香料 0.1 8.トリメチルシロキシケイ酸 0.5 9.エタノール 10.0 10.精製水 72.1 11.ジプロピレングリコール 3.0 12.食塩 0.2 注1:KF−6017(信越化学工業社製) 注2:KSG−8(信越化学工業社製)
【0038】(製造方法) A:成分1〜8を室温にて均一に混合する。 B:成分9〜12を室温にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、サンケアクリームを
得た。 実施例10は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用
感を有し、経時安定性も良好なサンケアクリームであっ
た。
【0039】 実施例11 クレンジングミルク (成分) (%) 1.ポリオキシアルキレン変性シリコーン(注1) 1.5 2.アルキル・ポリオキシアルキレン共変性 0.2 シリコーン(注2) 3.イソノナン酸イソノニル 5.0 4.オクタメチルシクロテトラシロキサン 4.0 5.ジメチルポリシロキサン 1.0 6.架橋型メチルフェニルポリシロキサン混合物(注3) 0.1 7.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 8.香料 0.1 9.エタノール 15.0 10.精製水 69.6 11.ポリエチレングリコール 3.0 12.リン酸一水素ナトリウム 0.3 注1:X−22−4991(信越化学工業社製) 注2:KF6026(信越化学工業社製) 注3:KSG−8(信越化学工業社製)
【0040】(製造方法) A:成分1〜8を室温にて均一に混合する。 B:成分9〜12を室温にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、クレンジングミルク
を得た。 実施例10は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用
感を有し、経時安定性も良好なクレンジングミルクであ
った。
【0041】 実施例12 美容液 (成分) (%) 1.ポリオキシアルキレン変性シリコーン(注1) 0.5 2.アルキル・ポリオキシアルキレン共変性 0.1 シリコーン(注2) 3.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.1 4.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 5.架橋型メチルポリシロキサン混合物(注3) 0.5 6.パーフルオロポリエーテル 0.5 7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 8.香料 0.1 9.デキストリン脂肪酸エステル 0.3 10.精製水 71.3 11.グリセリン 3.0 12.プロピレングリコール 10.0 13.乳酸ナトリウム 3.0 14.クエン酸ナトリウム 0.5 注1:X−22−4991(信越化学工業社製) 注2:ABIL EM90(ゴールドシュミット社製) 注3:KSG−16(信越化学工業社製)
【0042】(製造方法) A:成分1〜9を50℃にて均一に混合する。 B:成分10〜14を50℃にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、冷却後、美容液を得
た。 実施例12は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用
感を有し、経時安定性も良好な美容液であった。
【0043】 実施例13 保湿パック (成分) (%) 1.ポリオキシアルキレン変性シリコーン(注1) 0.7 2.架橋型ポリオキシアルキレン変性シリコーン 0.2 混合物(注2) 3.デカメチルシクロペンタシロキサン 8.0 4.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 5.香料 0.1 6.エタノール 3.0 7.精製水 68.89 8.ジグリセリン 3.0 9.1,3−ブチレングリコール 15.0 10.乳酸ナトリウム 1.0 11.赤色106号 0.01 注1:X−22−4991(信越化学工業社製) 注2:KSG−20(信越化学工業社製)
【0044】(製造方法) A:成分1〜5を60℃にて均一に混合する。 B:成分6〜11を60℃にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、保湿パックを得た。 実施例13は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用
感を有し、経時安定性も良好な保湿パックであった。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の油中水型
乳化化粧料は、伸び広がりが良く、べたつきが低減さ
れ、みずみずしい優れた使用感を有し、且つ、多量の水
相成分を含有しながらも経時安定性に優れたものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/02 A61K 7/02 A 7/032 7/032 7/42 7/42 7/48 7/48 Fターム(参考) 4C083 AA112 AB051 AB172 AB232 AB242 AB271 AB282 AB332 AC072 AC101 AC102 AC122 AC302 AC342 AC352 AC442 AC482 AC812 AC842 AC912 AD042 AD112 AD151 AD152 AD161 AD162 AD172 AD242 AD352 CC03 CC04 CC05 CC07 CC14 CC19 DD23 DD27 DD33 EE01 EE06 EE07 EE17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)〜(D); (A)親油性ポリオキシアルキレン変性シリコーン 0.1〜5質量% (B)三次元架橋構造を有するシリコーン重合物 0.02〜5質量% (C)シリコーン油 0.5〜16.88質量% (D)水相成分 83〜95質量% を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】成分(D)中に、電解質及び/又はエタノ
    ールを含有することを特徴とする請求項1記載の油中水
    型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】成分(A)が、下記一般式(1)で表され
    る親油性ポリオキシアルキレン変性シリコーンであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の油中
    水型乳化化粧料。 【化1】 [式中、k;30〜300、l;0〜30、R;炭素
    数1〜3のアルキル基又はフェニル基、R;−(CH
    O)−(CO)−(CO)
    、R;炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル
    基、又は−(CHO) −(CO)−(C
    O)−R、p;1〜5、q;5〜30、r;0
    〜5、R;H、CH、CHCHのいずれかであ
    る。但し、l=0のとき、Rは−(CHO)
    (CO)−(CO)−Rである。]
  4. 【請求項4】粘度が8,000mPa・s以上であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油中水
    型乳化化粧料。
  5. 【請求項5】平均乳化滴径が2〜30μmであることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油中水型乳
    化化粧料。
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