JP2003286125A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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JP2003286125A
JP2003286125A JP2002090260A JP2002090260A JP2003286125A JP 2003286125 A JP2003286125 A JP 2003286125A JP 2002090260 A JP2002090260 A JP 2002090260A JP 2002090260 A JP2002090260 A JP 2002090260A JP 2003286125 A JP2003286125 A JP 2003286125A
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JP2002090260A
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Seiji Kono
斉治 河野
Junko Nakayama
純子 中山
Soichiro Watanabe
総一郎 渡辺
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸び広がりが良く、べたつきが低減され、みず
みずしい優れた使用感を有し、且つ、低粘度で多量の水
相成分を含有しながらも経時安定性に優れた油中水型乳
化化粧料を提供する。 【解決手段】特定構造を有するシリコーン化合物0.1
〜10質量%、三次元架橋構造を有するシリコーン重合
物0.02〜5質量%、油剤10〜50質量%、水相成
分40〜85質量%を含有し、粘度が12,000mP
a・s以下であることを特徴とする油中水型乳化化粧
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油中水型乳化化粧料
に関し、さらに詳細には、経時安定性が良好で、且つ、
塗布時に従来にないみずみずしい感触を有し、伸び広が
りが良く、使用後のべたつきが低減された優れた使用感
を有する粘度が12,000mPa・s以下である油中
水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油中水型乳化化粧料は、油相が連
続相であるという構造特性から、皮膚表面上に水分透過
性の低い油膜を残し、長時間にわたって肌を乾燥から保
護するとともに、化粧持続性が良好で、不安定な水溶性
の薬剤や美容成分を安定に保つという優位性を有するこ
とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
油中水型乳化化粧料は、経時安定性の面から内水相の配
合量に制約があり、また、外油相となる油系に固形ワッ
クス等を多量に用いて系の安定化を図る試みがなされて
きた。その結果、肌に塗布した際に、べたつき感や油性
感を生じたり、伸び広がりが悪くなる等して、水相を連
続相とする水中油型乳化化粧料と比較した場合、みずみ
ずしい感触やさっぱり感を得ることが困難であった。こ
の問題を解決するためにシリコーン油や、ポリエーテル
・アルキル変性シリコーンを含有する油中水型乳化化粧
料が開示されている(特公昭63−36620号公報)
が、さらなる伸び広がりの改善を目的として低粘度であ
る乳液状の油中水型乳化化粧料とした場合には、十分な
経時安定性が得られにくいという問題があった。従っ
て、低粘度であっても経時安定性に優れ、みずみずしい
感触、良好な伸び広がり、肌なじみの良さといった良好
な使用感を有する油中水型乳化化粧料の開発が望まれて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者等は鋭意研究の結果、特定のシリコーン化合物と油
剤、三次元架橋構造を有するシリコーン重合物、水相成
分を各々特定量配合することによって得られた油中水型
乳化化粧料は、従来にないみずみずしさを有し、粘度が
12,000mPa・s以下である乳液状でありながら
も経時安定性に優れることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち本発明は、次の成分(A)〜
(D); (A)下記一般式(1)で示される特定のシリコーン化
合物 0.1〜10質量% R SiO(4−a−b−c)/2 (1) [式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基、あるいは、
−C2m−O−(CO)(CO)
で表される有機基から選択される同種又は異種の有
機基であり、Rは−C2m−O−(CO)
(CO)−Rで表されるポリオキシアルキ
レン基、Rは下記一般式(2)
【0006】
【化2】
【0007】で表されるオルガノシロキサンであって、
は炭素数4〜30の炭化水素基又はR−(CO)
−で示される有機基、Rは水素原子若しくは炭素数1
〜30の炭化水素基又はR−(CO)−で示される有
機基、Rは炭素数1〜30の炭化水素基である。a、
b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b
≦1.5、0.001≦c≦1.5であり、d、eはそ
れぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数であり、f、
gはそれぞれ2≦f≦200、0≦g≦200、かつf
+gが3〜200の整数である。また、mは0≦m≦1
5の整数、hは0≦h≦500の整数であり、nは1≦
n≦5の整数である。]
【0008】(B)三次元架橋構造を有するシリコーン
重合物 0.02〜5質量% (C)油剤 10〜50質量% (D)水相成分 40〜85質量% を含有し、粘度が12,000mPa・s以下であるこ
とを特徴とする油中水型乳化化粧料である。さらに、成
分(D)中に、電解質を全量に対して0.01〜10質
量%含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料であ
る。さらに、成分(D)中に、エタノールを全量に対し
て1〜30質量%含有することを特徴とする油中水型乳
化化粧料である。さらに、成分(C)中の40質量%以
上がシリコーン油であることを特徴とする油中水型乳化
化粧料である。さらには、成分(D)中の電解質が、ア
スコルビン酸及び/又は水溶性アスコルビン酸誘導体で
あることを特徴とする油中水型乳化化粧料である。以
下、詳述する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる成分(A)の
シリコーン化合物は、下記一般式(1) R SiO(4−a−b−c)/2 (1) で示され、特開2001−39819号公報に記載され
ている公知のものであり、優れた乳化性能及び乳化安定
性を有するものである。上記式(1)中のRは炭素数
1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、フ
ッ素置換アルキル基、あるいは−C2m−O−(C
O)(CO)で表される有機基か
ら選択される同種又は異種の有機基であり、Rは−C
2m−O−(CO)(CO)−R
で表されるポリオキシアルキレン基、Rは前述した
一般式(2)で表されるオルガノシロキサンであって、
は炭素数4〜30の炭化水素基又はR−(CO)
−で示される有機基、Rは水素原子若しくは炭素数1
〜30の炭化水素基又はR −(CO)−で示される有
機基、Rは炭素数1〜30の炭化水素基である。a、
b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b
≦1.5、0.001≦c≦1.5であり、d、eはそ
れぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数であり、f、
gはそれぞれ2≦f≦200、0≦g≦200、かつf
+gが3〜200の整数である。また、mは0≦m≦1
5の整数、hは0≦h≦500の整数であり、nは1≦
n≦5の整数である。
【0010】上記一般式(1)で表されるシリコーン化
合物の質量平均分子量は特に限定されるものではない
が、500〜200,000であることが好ましく、特
に1000〜100,000であることが好ましい。市
販品としては、KF−6028(信越化学工業社製)等
が挙げられる。
【0011】本発明における成分(A)の配合量は0.
1〜10質量%(以下、単に「%」と記す)であり、よ
り好ましくは0.3〜5%である。0.1%未満では十
分な乳化能を発揮し難く、安定な乳化物を得ることが困
難となり、また10%を超えて配合すると粘性が高くな
ってのびが重くなり、使用感が悪くなる。
【0012】本発明に用いられる成分(B)の三次元架
橋構造を有するシリコーン重合物は、油剤に対して優れ
たゲル化能を有し、伸び広がりがよく使用感も良好なも
のである。例えば架橋型メチルポリシロキサン、架橋型
メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変
性シリコーン、架橋型アルキル・ポリエーテル変性シリ
コーン、架橋型アルキル変性シリコーン等が用いられ、
これらの一種又は二種以上を適宜選択して用いることが
できる。具体的に例示すると、これらの油剤への分散処
理物としてKSG−5、KSG−6、KSG−8、KS
G−15、KSG−16、KSG−18、KSG−2
0、KSG−21、KSG−31、KSG−32、KS
G−33、KSG−34、KSG−41、KSG−4
2、KSG−43、KSG−44(以上、信越化学工業
社製)等が挙げられる。
【0013】成分(B)の配合量は、重合物固形分とし
て0.02〜5%であり、更に好ましくは0.1〜3%
である。0.02%未満では安定性が十分ではなく、ま
た、肌なじみの良さ等の良好な使用感が得られず、5%
を超えて配合すると、油相が硬くなり高内水相の乳化物
を得ることが困難になるとともにみずみずしさが減少
し、感触が重くなる。
【0014】本発明に用いられる成分(C)の油剤とし
ては、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定さ
れず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、
半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水
素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪
酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油
類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的に
は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、シクロポリシロキサン、流動パラフィン、スク
ワラン、ポリブデン、ワセリン、パラフィンワックス、
セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、オ
リーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ
油、モクロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウ
バロウ、ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミ
チン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリスリ
ットエステル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソオ
クタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリ
ル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ステアリン
酸、ラウリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、セタノー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、パー
フルオロオクタン、パーフルオロデカン、グリセリンモ
ノステアレート、ソルビタントリステアレート等が挙げ
られ、これらの一種又は二種以上を適宜組み合わせて用
いることができる。本発明における成分(C)の配合量
は10〜50%であり、より好ましくは20〜40%で
ある。
【0015】また、経時安定性や伸び広がりの良さ、使
用後のべたつきのなさ等の使用感をより優れたものとす
るために、成分(C)中の40%以上、特には成分
(C)中の50〜100%がシリコーン油であることが
好ましい。シリコーン油としては、ジメチルポリシロキ
サン、環状シリコーン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級脂肪酸
変性オルガノポリシロキサン、高級アルコール変性オル
ガノポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フ
ッ素変性ポリシロキサン、トリメチルシロキシシリケー
ト等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜選択
して用いることができる。これらの中でも、特にオクタ
メチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペン
タシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等
の環状シリコーンを含有していることが好ましい。
【0016】成分(D)の水相成分は、非連続相として
連続相である油相に分散された水及び水溶性物質、水系
分散物全般を指す。従ってその中には、水、親水性界面
活性剤、アルコール類、ポリオール類、電解質、高分子
物質、保湿成分、水溶性ビタミン類等の美容成分、防腐
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素等が含まれる。こ
の水相成分には、必要に応じて、粉体類を分散したり、
更に乳化又は可溶化等により油性物質を配合することが
可能である。
【0017】本発明における成分(D)の水相成分の配
合量は、40〜85%であり、更に好ましくは50〜8
0%である。40%未満では使用時のみずみずしさ、軽
い使用感を十分に満足することができず、85%を超え
て配合すると、粘度値が大きくなり、安定且つ良好な使
用感を有する乳液状の油中水型乳化化粧料とすることが
困難となる。
【0018】本発明においては、成分(D)中に電解質
を配合することによって、さらに安定性を良好なものと
することができる。電解質としては、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫
酸マグネシウム、硫酸亜鉛、亜硫酸ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素
ナトリウム、リン酸三ナトリウム等の無機塩類や、乳
酸、酢酸、安息香酸、プロピオン酸、酒石酸、クエン
酸、アミノ酸、エチレンジアミン四酢酸等の有機酸類の
アンモニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属、マグ
ネシウム、鉄及び亜鉛塩等が挙げられ、これらの一種又
は二種以上を適宜選択して用いることができる。電解質
の配合量は、油中水型乳化化粧料に対して、好ましくは
0.01〜10%である。
【0019】さらに、本発明の油中水型乳化化粧料にお
いては、電解質として、美白効果を有するアスコルビン
酸及び/又は水溶性アスコルビン酸誘導体を配合するこ
とが可能である。水溶性アスコルビン酸誘導体として
は、具体的に例示すると、例えば、L−アスコルビン酸
リン酸エステルの一価金属塩であるL−アスコルビン酸
リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸
エステルカリウム、二価金属塩のL−アスコルビン酸リ
ン酸エステルカルシウム、L−アスコルビン酸リン酸エ
ステルマグネシウム、三価金属塩であるL−アスコルビ
ン酸リン酸エステルアルミニウム、またL−アスコルビ
ン酸硫酸エステルの一価金属塩であるL−アスコルビン
酸硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸硫酸エ
ステルカリウム、二価金属塩のL−アスコルビン酸硫酸
エステルカルシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステル
マグネシウム、三価金属塩であるL−アスコルビン酸硫
酸エステルアルミニウム、さらにはL−アスコルビン酸
ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコ
ルビン酸硫酸カルシウム、L−アスコルビン酸マグネシ
ウム、L−アスコルビン酸硫酸アルミニウム等が挙げら
れ、これらの一種又は二種以上を適宜選択して用いるこ
とができる。本発明におけるアスコルビン酸及び/又は
水溶性アスコルビン酸誘導体の配合量は特に限定されな
いが、経時安定性やべたつきのなさ等の使用感から、全
量に対して0.01〜10%が好ましく、特に0.1〜
5%が好ましい。
【0020】本発明においては、成分(D)中にエタノ
ールを配合することにより、清涼感を増し、さらにみず
みずしい感触とすることができる。エタノールの配合量
は、油中水型乳化化粧料に対して、好ましくは1〜30
%である。
【0021】成分(D)の水相成分として、配合可能な
保湿成分を例示すると、例えば、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マル
チトール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレ
ンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグル
コシド、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、
ムコ多糖類及びそれらの塩類、コラーゲン等のタンパク
質及びそれらの誘導体並びにそれらの塩類等が挙げら
れ、これらの一種又は二種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0022】また、高分子物質としては、例えば、アラ
ビアガム、カラギーナン、クインスシード、カゼイン、
デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アル
ギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アルキ
ル変性カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガ
ム、グアーガム、タマリンドガム、キサンタンガム、ジ
ェランガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベント
ナイト、ヘクトライト等が挙げられ、これらの一種又は
二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】本発明の油中水型乳化化粧料は、室温での
測定における粘度値が12,000mPa・s以下であ
ることが必須である。当該粘度値は、ブルックフィール
ド型粘度計等により測定することができる。粘度値が1
2,000mPa・sを超えると、油中水型乳化化粧料
がクリーム状となるため、肌に塗布した際に良好な伸び
広がりやみずみずしさが得られない。
【0024】本発明の油中水型乳化化粧料は、上記必須
成分の他に、通常の化粧料に使用される成分、例えば粉
体、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽
イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤、
保湿剤、増粘剤、メントール、カンファ等の清涼剤、酸
化防止剤、ビタミン類並びにその誘導体等の各種美容成
分、防腐剤、香料、色素等を本発明の効果を妨げない範
囲で配合することができる。
【0025】本発明の油中水型乳化化粧料の用途は特に
限定されず、乳液、美容液、パック、クレンジング、マ
ッサージ料等のスキンケア化粧料、ファンデーション、
アイライナー、マスカラ等のメーキャップ化粧料、サン
スクリーン等の日焼け止め化粧料、ヘアクリーム、整髪
料等のヘアケア化粧料、ボディミルク等のボディ用化粧
料等として適用することができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。
【0027】 実施例1〜6及び比較例1〜5 油中水型乳化化粧料 表1に示す組成の油中水型乳化化粧料を下記の方法によ
り製造し、経時安定性並びに使用感評価を下記の方法に
従って行った。
【0028】
【表1】
【0029】注1:KF−6028(信越化学工業社
製) 注2:KF6017(信越化学工業社製) 注3:X−22−4991(信越化学工業社製) 注4:KSG−6(信越化学工業社製)
【0030】(製造方法) A:成分1〜6を室温にて溶解する。 B:成分7〜10を室温にて溶解する。 C:AにBを添加して乳化混合し、油中水型乳化化粧料
を得た。
【0031】(経時安定性評価)得られた試料を、50
℃並びに5℃の各恒温槽にセットして、1ヶ月後の乳化
状態を目視にて観察し、下記基準より判定した。 [判定] ◎:全く変化無し。 ○:変化なし。 △:やや分離傾向。 ×:明らかに分離。
【0032】(使用感評価)専門評価パネル10名によ
り、みずみずしさ、伸び広がりの良さ、肌なじみの良
さ、べたつきのなさについて5段階評価し、その平均点
から下記基準で判定した。 [評点][内容] 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:やや不良。 1点:不良。 [判定] ◎:平均点4.5点以上。 ○:平均点3.5点以上4.5点未満。 △:平均点2.5点以上3.5点未満。 ×:平均点2.5点未満。 上記評価方法により得られた結果を、表1に併せて示
す。
【0033】表1の結果から明らかなように、本発明に
係る実施例1〜6は、比較例に比べ、経時安定性、使用
感共に優れるものであった。
【0034】 実施例7 乳液 (成分) (%) 1.シリコーン化合物(注1) 5.0 2.ジメチルポリシロキサン 20.0 3.オクタメチルシクロテトラシロキサン 5.0 4.イソノナン酸イソステアリル 6.0 5.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 6.架橋型メチルフェニルポリシロキサン混合物(注2) 0.2 7.香料 0.05 8.エタノール 8.0 9.精製水 52.35 10.ジプロピレングリコール 3.0 11.食塩 0.2 12.キサンタンガム 0.1 注1:KF−6028(信越化学工業社製) 注2:KSG−8(信越化学工業社製)
【0035】(製造方法) A:成分1〜7を50℃にて均一に混合する。 B:成分8〜12を50℃にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、冷却後、乳液を得
た。 実施例7は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用感
を有し、経時安定性も良好な乳液であった。
【0036】 実施例8 サンケア(登録商標)乳液 (成分) (%) 1.シリコーン化合物(注1) 1.0 2.架橋型メチルフェニルポリシロキサン混合物(注2) 1.0 3.オクタメチルシクロテトラシロキサン 9.0 4.イソノナン酸イソトリデシル 2.0 5.オクチルメトキシシンナメート 5.0 6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 7.香料 0.1 8.トリメチルシロキシケイ酸 0.5 9.エタノール 10.0 10.精製水 66.3 11.ジプロピレングリコール 3.0 12.食塩 2.0 注1:KF−6028(信越化学工業社製) 注2:KSG−8(信越化学工業社製)
【0037】(製造方法) A:成分1〜8を室温にて均一に混合する。 B:成分9〜12を室温にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、サンケア(登録商
標)乳液を得た。 実施例8は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用感
を有し、経時安定性も良好なサンケア(登録商標)乳液
であった。
【0038】 実施例9 クレンジングミルク (成分) (%) 1.シリコーン化合物(注1) 1.5 2.アルキル・ポリオキシアルキレン共変性 0.2 シリコーン(注2) 3.イソノナン酸イソノニル 5.0 4.オクタメチルシクロテトラシロキサン 6.0 5.ジメチルポリシロキサン 2.0 6.架橋型メチルフェニルポリシロキサン混合物(注3) 0.1 7.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 8.香料 0.1 9.エタノール 15.0 10.精製水 66.6 11.ポリエチレングリコール 3.0 12.リン酸一水素ナトリウム 0.3 注1:KF−6028(信越化学工業社製) 注2:KF6026(信越化学工業社製) 注3:KSG−8(信越化学工業社製)
【0039】(製造方法) A:成分1〜8を室温にて均一に混合する。 B:成分9〜12を室温にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、クレンジングミルク
を得た。 実施例9は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用感
を有し、経時安定性も良好なクレンジングミルクであっ
た。
【0040】 実施例10 美容液 (成分) (%) 1.シリコーン化合物(注1) 1.0 2.アルキル・ポリオキシアルキレン共変性 0.1 シリコーン(注2) 3.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.1 4.デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 5.架橋型メチルポリシロキサン混合物(注3) 0.5 6.パーフルオロポリエーテル 0.5 7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 8.香料 0.1 9.デキストリン脂肪酸エステル 0.3 10.精製水 60.8 11.グリセリン 3.0 12.プロピレングリコール 10.0 13.乳酸ナトリウム 3.0 14.クエン酸ナトリウム 0.5 注1:KF−6028(信越化学工業社製) 注2:ABIL EM90(ゴールドシュミット社製) 注3:KSG−16(信越化学工業社製)
【0041】(製造方法) A:成分1〜9を50℃にて均一に混合する。 B:成分10〜14を50℃にて均一に混合する。 C:AにBを添加して乳化混合し、冷却後、美容液を得
た。 実施例10は、伸び広がりが良好で、みずみずしい使用
感を有し、経時安定性も良好な美容液であった。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の油中水型
乳化化粧料は、伸び広がりが良く、べたつきが低減さ
れ、みずみずしい優れた使用感を有し、且つ、低粘度で
多量の水相成分を含有しながらも経時安定性に優れたも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/44 A61K 7/44 7/48 7/48 7/50 7/50 Fターム(参考) 4C083 AB282 AB332 AC102 AC122 AC302 AC332 AC422 AC442 AC482 AC912 AD042 AD152 AD161 AD162 AD172 AD242 AD352 AD641 BB11 CC04 CC05 CC23 DD31 DD32 EE01 EE06 EE07 EE12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)〜(D); (A)下記一般式(1)で示される特定のシリコーン化
    合物 0.1〜10質量% R SiO(4−a−b−c)/2 (1) [式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基、アリール
    基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基、あるいは、
    −C2m−O−(CO)(CO)
    で表される有機基から選択される同種又は異種の有
    機基であり、Rは−C2m−O−(CO)
    (CO)−Rで表されるポリオキシアルキ
    レン基、Rは下記一般式(2) 【化1】 で表されるオルガノシロキサンであって、Rは炭素数
    4〜30の炭化水素基又はR−(CO)−で示される
    有機基、Rは水素原子若しくは炭素数1〜30の炭化
    水素基又はR−(CO)−で示される有機基、R
    炭素数1〜30の炭化水素基である。a、b、cはそれ
    ぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、
    0.001≦c≦1.5であり、d、eはそれぞれ0≦
    d≦50、0≦e≦50の整数であり、f、gはそれぞ
    れ2≦f≦200、0≦g≦200、かつf+gが3〜
    200の整数である。また、mは0≦m≦15の整数、
    hは0≦h≦500の整数であり、nは1≦n≦5の整
    数である。] (B)三次元架橋構造を有するシリコーン重合物 0.
    02〜5質量% (C)油剤 10〜50質量% (D)水相成分 40〜85質量% を含有し、粘度が12,000mPa・s以下であるこ
    とを特徴とする油中水型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】成分(D)中に、電解質を全量に対して
    0.01〜10質量%含有することを特徴とする請求項
    1に記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】成分(D)中に、エタノールを全量に対し
    て1〜30質量%含有することを特徴とする請求項1又
    は2のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
  4. 【請求項4】成分(C)中の40質量%以上がシリコー
    ン油であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の油中水型乳化化粧料。
  5. 【請求項5】成分(D)中の電解質が、アスコルビン酸
    及び/又は水溶性アスコルビン酸誘導体であることを特
    徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の油中水型乳化
    化粧料。
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