JPH1143417A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

水中油型乳化化粧料

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JPH1143417A
JPH1143417A JP21720297A JP21720297A JPH1143417A JP H1143417 A JPH1143417 A JP H1143417A JP 21720297 A JP21720297 A JP 21720297A JP 21720297 A JP21720297 A JP 21720297A JP H1143417 A JPH1143417 A JP H1143417A
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JP
Japan
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oil
carboxyvinyl polymer
extract
powder
acid
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Withdrawn
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JP21720297A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Yamashita
尚義 山下
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に伸び広がりがよく、みずみずしい使用感
触を有しながら、肌とのなじみがよく、耐水性に優れ、
化粧もちのよい水中油型乳化化粧料を提供する。 【解決手段】 アルキル変性カルボキシビニルポリマー
と、疎水化処理粉末と、式:RnSiO(4-n)/2(式中、
Rは炭素数1〜6の炭化水素基またはフェニル基、nは
1.0〜1.8の数を示す。)で表されるシリコーン樹
脂とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体を含有する水中
油型乳化化粧料に関し、特に伸び広がりがよく、みずみ
ずしい使用感触を有しながら、肌とのなじみがよく、耐
水性に優れ、化粧もちのよい水中油型乳化化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】医薬
品、化粧品の分野において、乳化化粧料が用いられてい
ることは周知であり、特に皮膚外用剤として用いた場合
にはみずみずしくなめらかな使用感を有すること、肌荒
れ改善効果を有すること等から、水相中に油分を分散さ
せた水中油型乳化組成物が多く用いられている。しかし
ながら、耐水性の点で満足できるものが少なく、このた
め化粧くずれしやすいという欠点があった。一方、一般
の界面活性剤を用いずに化粧用乳化物を得る方法とし
て、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを乳化剤と
して用いる方法が開発されている。そしてこのアルキル
変性カルボキシビニルポリマーを乳化剤として用い、粉
末としてシリカ被覆粉体を配合することにより、伸び広
がりがよく、エモリエント性、しっとり感等の使用性も
良好な水中油型乳化化粧料が開発されている(特開平7
−187950号公報)。しかしながら、この水中油型
乳化化粧料の場合、化粧もちが不十分であるという欠点
があった。従って、これらの問題点を解決し、伸び広が
りがよく、みずみずしい使用感触を有しながら、肌との
なじみがよく、耐水性に優れ、かつ化粧もちのよい水中
油型乳化化粧料が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、アルキル変性カルボ
キシビニルポリマーと疎水化処理粉末とシリコーン樹脂
とを用いれば、上記した水中油型乳化化粧料が得られる
ことを見い出し、本発明を完成した。
【0004】すなわち、本発明は、アルキル変性カルボ
キシビニルポリマーと、疎水化処理粉末と、下記一般式
(1)で表されるシリコーン樹脂とを含有することを特
徴とする水中油型乳化化粧料である。
【0005】
【化2】RnSiO(4-n)/2 …(1)
【0006】(式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基ま
たはフェニル基、nは1.0〜1.8の数を示す。)
【0007】本発明においては、O/W乳化型の油分中
に疎水化処理粉末が内包されており、このため従来のも
のに比べて粉体が疎水化状態を保ち、また肌を被覆する
シリコーン樹脂ともなじみがよいため、塗布した時に耐
水性が高く、化粧もちがよいという利点がある。
【0008】本発明に用いられるアルキル変性カルボキ
シビニルポリマーは、水溶性の増粘剤であり、水系で油
を分散する能力をも有するものである。具体的には、例
えば次のa、bおよびcから誘導される重合生成物が好
ましいものとして挙げられる。 a、オレフィン性不飽和カルボン酸モノマー b、アクリル酸又はメタクリル酸と炭素数10〜30の
アルコールとのエステル c、オレフィン性多官能性モノマー(架橋剤) このa、bおよびcは、a=95.9〜98.8重量
%、b=1〜3.5重量%、c=0.1〜0.6重量%
として重合することが更に好ましい。なお、市販のもの
としては、例えばCARBOPOL 1342、PEMULEN TR-1、PEMUL
EN TR-2(BFGoodrich社)の商品名で知られているもの
が挙げられる。
【0009】アルキル変性カルボキシビニルポリマーの
配合量は乳化組成物中0.01〜3.0重量%、好まし
くは0.05〜1.0重量%である。この範囲で用いれ
ば油分および粉体の分散性、化粧持続性、系の安定性が
良好となる。
【0010】本発明で用いられる疎水化処理粉末は、公
知の粉体を表面撥水処理したものであり、粉体の例とし
ては、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、シリ
カ、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルク
パウダー、セルロースパウダー等の体質顔料;酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、群青、紺青、酸化クロム、有機
タール系色素、レーキ等の着色剤;および雲母チタン、
酸化鉄コーテツド雲母等の複合顔料等が挙げられ、ま
た、表面処理剤の例としては、シリコーン、デキストリ
ン脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪
酸エステル、金属石鹸、アミノ酸、アルキルフォスフォ
エーテル、フッ素化合物等が挙げられる。疎水化処理粉
末のうち、好ましいものとしては、高級脂肪酸、デキス
トリン脂肪酸エステル、フッ素化合物、シリコーン等を
用いて疎水化処理した粉体が挙げられる。このようにし
て得られた粉体は疎水性が強く、実際に乳化物に適用し
た場合も水や汗に強く、化粧くずれが起きにくい。ま
た、乳化粒子が緻密で、長期安定性も優れている。なお
撥水処理をしない無処理の粉体を使用した場合は、粉体
表面の親水性が強いため、水や汗による化粧くずれが非
常に起きやすい。
【0011】疎水化処理粉末は、本発明の水中油型乳化
化粧料中に0.5〜20.0重量%,好ましくは5.0
〜15.0重量%配合される。0.5重量%より少ない
場合は、発色に乏しく、メーキャップ化粧料としては不
適当であると共に、化粧持続性も充分得られない。2
0.0重量%より多い場合は、伸び広がり等の使用感が
悪くなり、また化粧膜が厚くなり、肌への負担感が高ま
って好ましくない。
【0012】本発明においては、前記一般式(1)で表
されるシリコーン樹脂を配合することにより、水中油型
乳化化粧料を肌に塗布し、乾燥させた後に油性被膜が形
成され、さらに耐水性を向上させることができる。
【0013】かかるシリコーン樹脂はベンゼンに可溶で
あり、各種の方法で製造しうる。一例をあげると、一般
式R3SiX,R2SiX2,RSiX3 およびSiX
4(Xは加水分解しうる基、例えば塩素、臭素、フッ素
等の基、アルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ等の
基、アシロキシ基等を表す。)で示される化合物を、目
的とする樹脂組成に応じてベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の適当な溶媒に添加し、次いでこの溶媒を適当な酸
性溶媒中における希望する加水分解および共縮合を得る
に充分な量の水中に加える。こうして得られた二相系か
ら水相を除去し、残留する樹脂状物質を重炭酸ナトリウ
ムあるいは他のアルカリ性物質の充分量を用いて中和
し、溶媒を除去すれば目的のシリコーン樹脂が得られ
る。
【0014】本発明の有機シリコーン樹脂は、揮発性シ
リコーン油またはジメチルポリシロキサンの溶液として
入手可能であり、たとえばKF7312F、KF731
2J、KF7312K、KF9001、KF9002
(信越化学工業)、DC593、BY11−018(東
レダウコーニングシリコーン)、TSF4600(東芝
シリコーン)等をあげることが出来る。
【0015】シリコーン樹脂の配合量は、1.0〜3
0.0重量%が好ましく、特に1.0〜10.0重量%
が好ましい。
【0016】本発明においては、増粘剤としてカルボキ
シビニルポリマーをさらに含有させることが好ましい。
アルキル変性カルボキシビニルポリマーに比べてより増
粘効果のあるカルボキシビニルポリマーを配合すること
により、系の粘度を自由に制御することが可能となる。
カルボキシビニルポリマーを配合する場合、その配合量
は、0.01〜3.0重量%が好ましい。
【0017】本発明に用いられる油分としては、次のよ
うなものが挙げられる。液体油脂としては、アマニ油、
ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミン
ク油、オリーブ油、アボガド油、サザンカ油、ヒマシ
油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ
油、ブドウ油、ヒマワリ油、アルモンド油、ナタネ油、
ゴマ油、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大
豆油、落花生油、茶実油、月見草油、卵黄油、牛脚脂、
肝油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、テ
トラオクタン酸ペンタエリスリット、トリイソパルミチ
ン酸グリセリン等がある。固体油脂としては、カカオ
脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚
脂、馬脂、硬化油、硬化ヒマシ油、モクロウ、シアバタ
ー等がある。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラ
ロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボ
タロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、
還元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキ
ビロウ、ホホバロウ、セラックロウ等がある。
【0018】エステル油としては、オクタン酸セチル等
のオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキシル等のラウリ
ン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン
酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エステル、パルミ
チン酸オクチル等のパルミチン酸エステル、ステアリン
酸イソセチル等のステアリン酸エステル、イソステアリ
ン酸イソプロピル等のイソステアリン酸エステル、イソ
パルミチン酸オクチル等のイソパルミチン酸エステル、
オレイン酸イソデシル等のオレイン酸エステル、アジピ
ン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジエステル、セバシ
ン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステル、リンゴ酸ジイ
ソステアリル等がある。炭化水素油としては、流動パラ
フィン、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリ
スタン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセ
リン、マイクロクリスタリンワックス等がある。シリコ
ーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカ
メチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン等が
ある。
【0019】これらの油分のうち、揮発性油分、特にオ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン等の揮発性シリコーンが好ましい。揮
発性油分を用いることで、肌に塗布した後の残存油分量
が低減化され、べたつきが抑えられる。また残存油分を
少なくすることで、樹脂がより被膜を作りやすくなり、
化粧もちを向上させることができる。
【0020】これらの油分は水中油型乳化化粧料中、
2.0〜50.0重量%配合され、使用性の面から好ま
しくは5.0〜30.0重量%配合される。50.0重
量%を超えると、十分な乳化安定性は得られない。
【0021】本発明に用いられる水中油型乳化化粧料に
は、通常化粧料に用いられる各種の原料が使用できる。
低級アルコールとしては、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール等がある。ステロールとしては、コレ
ステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノ
ステロール等がある。保湿剤としては、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、
トレハロース、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジ
グリセリン等のポリグリセリン、キシリトール、マルチ
トール、マルトース、D−マンニット、水アメ、ブドウ
糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン
酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナト
リウム、胆汁酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、グルコサ
ミン、シクロデキストリン等がある。
【0022】水溶性高分子としては、アラビアゴム、ト
ラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、
カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クイ
ンスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコ
シ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド(褐藻エキ
ス)等の植物系高分子、デキストラン、サクシノグルカ
ン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイ
ン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキ
シメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン
等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセル
ロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース
硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、
セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸ナト
リウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の
アルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カル
ボキシビニルポリマー(CARBOPOL(登録商標)
等)等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分
子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体
系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアク
リレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、
ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイ
ト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘ
クトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子等があ
る。
【0023】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル
等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチ
ル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメチル等のサ
リチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸イソプ
ロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシ
ケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸
モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、〔4−ビス
(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−メチルブチ
ル〕−3,4,5,−トリメトキシケイ皮酸エステル等
のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−
5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチ
ル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾ
イルメタン等がある。
【0024】金属イオン封鎖剤としては、アラニン、エ
デト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム等がある。
中和剤としては、2−アミノ−2−メチル−1−プロパ
ノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタ
ノールアミン、炭酸ナトリウム等がある。pH調整剤と
しては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒
石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素アンモニウム等がある。酸化防止剤とし
ては、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチル
ヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が
ある。抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭
酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラク
ロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバ
ニリド、感光素、フェノキシエタノール等がある。
【0025】薬剤としては、ビタミンA油、レチノー
ル、パルミチン酸レチノール、イノシット、塩酸ピリド
キシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコ
チン酸dl−α−トコフェロール、アスコルビン酸リン
酸マグネシウム、ビタミンD2(エルゴカシフェロー
ル)、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコ
フェロール、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類、
エストラジオール、エチニルエストラジオール等のホル
モン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システ
イン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファン
等のアミノ酸、アラントイン、グリチルレチン酸、アズ
レン酸の抗炎症剤、アルブチン等の美白剤、酸化亜鉛、
タンニン酸等の収斂剤、L−メントール、カンフル等の
清涼剤やイオウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、
γ−オリザノール等がある。
【0026】各種の抽出液としては、ドクダミエキス、
オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキ
ス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエ
キス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、
クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サ
クラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエ
キス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキ
ス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タ
イムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエ
キス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキ
ス、ニンジンエキス、カロットエキス、マロニエエキ
ス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギ
クエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、胸線
抽出物、シルク抽出液等がある。また、上記薬物は遊離
の状態で使用されるほか、造塩可能なものは酸または塩
基の塩の型で、またカルボン酸基を有するものはそのエ
ステルの形で使用することができる。
【0027】さらに、本発明の水中油型乳化化粧料に
は、必要に応じて適当な香料、色素等を乳化安定性を損
わない範囲で添加できる。
【0028】本発明の水中油型乳化化粧料は、実質的に
界面活性剤を含まないことが望ましい。ただし、モノグ
リセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシエチレン脂肪酸エーテル等の界面活性剤を少
量添加してもよい。
【0029】本発明の水中油型乳化化粧料は、その効果
を損なわない限り各種剤型の化粧料とすることができ、
クリーム、乳液、ローションの他、美容液、メーキャッ
プ化粧料、クレンジング等の水中油型乳化化粧料に適用
することができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
する。なお、本発明は実施例に限定されるものではな
い。また、配合量は特に指定がない限り重量%で示す。
【0031】実施例1〜4,比較例1〜3 表1および表2に示す配合組成の乳化ファンデーション
を常法により製造し、10名の専門パネラーが、その使
用感、化粧もちおよび耐水性を下記の基準に基づき官能
評価した。その結果を後記する比較例4の場合と共に表
3に示す。
【0032】(評価基準) ◎:10人中、8名以上が良好と評価した。 ○:10人中、6名以上が良好と評価した。 △:10人中、4名以上が良好と評価した。 ×:10人中、3名以下が良好と評価した。
【0033】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実施例 組成(%) ─────────────── 1 2 3 4 ─────────────────────────────────── (1)シリコーン被膜処理酸化チタン 6.1 − 18.0 12.0 (2)酸化チタン − − − − (3)シリコーン被膜処理酸化鉄(赤) 0.1 0.1 0.3 0.2 (4)酸化鉄(赤) − − − − (5)シリコーン被膜処理酸化鉄(黒) 0.005 0.005 0.015 0.01 (6)酸化鉄(黒) − − − − (7)シリコーン被膜処理酸化鉄(黄) 0.4 0.4 1.2 0.8 (8)酸化鉄(黄) − − − − (9)アルキル変性カルホ゛キシヒ゛ニルホ゜リマー*1) 0.1 0.01 3.0 0.5 (10)セリサイト − − − − (11)カオリン − − − − (12)ジイソステアリン酸ジグリセリン − − − − (13)カルボキシビニルポリマー 0.2 3.0 − 0.2 (14)流動パラフィン − − − − (15)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 2.0 50.0 40.0 (16)シリコーン樹脂*2) 5.0 1.0 5.0 10.0 (17)アルコール 10.0 − − − (18)苛性カリ 0.13 0.5 1.3 0.32 (19)イオン交換水 残量 残量 残量 残量 (20)ジプロピレングリコール − 10.0 − − (21)1,3-ブチレングリコール − − 5.0 10.0 ───────────────────────────────────
【0034】
【表2】 ─────────────────────────────── 比較例 組成(%) ─────────── 1 2 3 ─────────────────────────────── (1)シリコーン被膜処理酸化チタン − 6.1 6.1 (2)酸化チタン 6.1 − − (3)シリコーン被膜処理酸化鉄(赤) − 0.1 0.1 (4)酸化鉄(赤) 0.1 − − (5)シリコーン被膜処理酸化鉄(黒) − 0.005 0.005 (6)酸化鉄(黒) 0.005 − − (7)シリコーン被膜処理酸化鉄(黄) − 0.4 0.4 (8)酸化鉄(黄) 0.4 − − (9)アルキル変性カルホ゛キシヒ゛ニルホ゜リマー*1) 0.1 0.1 − (10)セリサイト − − 5.5 (11)カオリン − − 4.0 (12)ジイソステアリン酸ジグリセリン − − 4.0 (13)カルボキシビニルポリマー 0.2 0.2 − (14)流動パラフィン − − 20.0 (15)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 15.0 30.0 (16)シリコーン樹脂*2) 5.0 − 5.0 (17)アルコール 10.0 10.0 − (18)苛性カリ 0.13 0.13 − (19)イオン交換水 残量 残量 残量 (20)ジプロピレングリコール − − 5.0 (21)1,3-ブチレングリコール − − − ───────────────────────────────
【0035】*1)PEMULEN TR−2 *2)分子量:約5000、平均式:(CH31.8SiO
1.1で表される有機シリコーン樹脂。
【0036】(製法) 実施例1〜4、比較例1,2(O/W乳化型ファンデ
ーション) 水相にアルキル変性カルボキシビニルポリマー、カルボ
キシビニルポリマーを溶解させ、そこに保湿剤、アルコ
ール等の水溶性物質を添加する。 ・未処理顔料の場合は、水相中に添加しホモミキサーで
分散させ、そこに油分を添加し、ホモミキサーで乳化さ
せ苛性カリにて中和し収容する。 ・疎水化処理顔料の場合は、油相中でホモミキサーにて
分散させたものを添加し、乳化後苛性カリにて中和し収
容する。なおシリコーン樹脂は油相中に溶解させる。 比較例3(W/O乳化型ファンデーション) 水相を70℃で加熱攪拌後、十分混合粉砕された粉体部
を添加し70℃でホモミキサー処理する。これに一部の
精製水に溶解した安定化剤を加え攪拌する。さらに70
℃に加熱した油相を加え、70℃でホモミキサー処理す
る。これを攪拌しながら冷却し、45℃で香料を加え、
室温まで冷却する。最後に脱気し容器に充填する。
【0037】 比較例4(一般に用いられているO/W乳化型ファンデーション) (1)粉体 タルク 3.0重量% 二酸化チタン 5.0 ベンガラ 0.5 黄酸化鉄 1.4 黒酸化鉄 0.1 (2)水相 ベントナイト 0.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.9 トリエタノールアミン 1.0 プロピレングリコール 10.0 精製水 56.4 (3)油相 ステアリン酸 2.2 イソヘキサデシルアルコール 7.0 モノステアリン酸グリセリン 2.0 液状ラノリン 2.0 流動パラフィン 8.0 (4)防腐剤 適量 (5)香料 適量
【0038】(製法)水系の増粘剤であるベントナイト
を分散したプロピレングリコールを精製水に加え70℃
でホモミキサー処理した後、残りの水相成分を添加し十
分に攪拌する。これに十分混合粉砕された粉体部を攪拌
しながら添加し、70℃でホモミキサー処理する。次に
70〜80℃で加熱溶解された油相を徐々に添加し70
℃でホモミキサー処理する。これを攪拌しながら冷却
し、45℃で香料を加え、室温まで冷却する。最後に脱
気し容器に充填する。
【0039】
【表3】 ─────────────────────────────── 実施例 比較例 組成(%) ──────── ───────── 1 2 3 4 1 2 3 4 ─────────────────────────────── 4時間経過後の化粧もち ○ ○ ○ ◎ △ △ ○ △ 塗布中のみずみずしさ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ × △ 塗布時ののび ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ 塗布後の耐水性 ○ ○ ○ ○ △ △ ○ △ ───────────────────────────────
【0040】 実施例5 パルミチン酸デキストリン被膜処理酸化チタン 6.1 重量% パルミチン酸デキストリン被膜処理酸化鉄(赤) 0.1 パルミチン酸デキストリン被膜処理酸化鉄(黒) 0.005 パルミチン酸デキストリン被膜処理酸化鉄(黄) 0.4 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 (PEMULEN TR−2) カルボキシビニルポリマー 0.2 デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 シリコーン樹脂 5.0 (分子量:約5000、平均式:(CH31.8SiO1.1) アルコール 10.0 苛性カリ 0.13 イオン交換水 残量 (製法)実施例1と同様にして製造した。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水中油型
乳化化粧料は、べたつきがなくみずみずしい使用感触を
有しながら、耐水性に優れ、化粧もちのよいものであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル変性カルボキシビニルポリマー
    と、疎水化処理粉末と、下記一般式(1)で表されるシ
    リコーン樹脂とを含有することを特徴とする水中油型乳
    化化粧料。 【化1】RnSiO(4-n)/2 …(1) (式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基またはフェニル
    基、nは1.0〜1.8の数を示す。)
  2. 【請求項2】 アルキル変性カルボキシビニルポリマー
    の配合量が0.01〜3.0重量%であり、疎水化処理
    粉末の配合量が0.5〜20.0重量%であり、シリコ
    ーン樹脂の配合量が1.0〜30.0重量%である請求
    項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】 カルボキシビニルポリマーをさらに配合
    した請求項1または2記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 【請求項4】 実質的に界面活性剤を含まない請求項1
    記載の水中油型乳化化粧料。
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