JP2004501068A - 界面活性剤を含まない局所用組成物、及びその迅速な調製方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、ベース組成物と、疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む少なくとも一つの分散物を含む、局所的、経口的、鼻腔的、肛門的、眼的、または膣的適用のための組成物に関する。ベース組成物は、レオロジー調整剤と水とを含む。前記組成物は、乳化性界面活性剤を実質的に含まない。懸濁粒子は一般的に、約５００または１０００ｎｍ未満の直径を有する。

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、界面活性剤を含まない局所用組成物、及びその迅速な調製方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
最近市販されているほとんどの局所用調製物は、非常に各種の生理学的活性剤及び／または美的調整剤を含んでいる。生理学的活性剤は、その適用に引き続き身体に物理的変化を引き起こす化合物である。そのような薬剤の例として、アルファヒドロキシ酸、抗酸化剤、及びビタミンが含まれる。美的調整剤は、組成物に、例えば保湿の度合い、オイル含量、及び組成物の物理的携帯といった、所定の物理的特徴を与える。美的調整剤のいくつかの例は、シリコーン液及び誘導体、ワックス、植物性（植物）オイル、炭化水素ベースのオイル、エステル、及び香料を含む。
【０００３】
これらの活性剤の性質は、それらを輸送するために使用されるビヒクルに依存する。これらのビヒクルは、水、エタノールのような単純な溶媒から複雑なエマルションまで各種ある。残念ながら、全ての活性剤が、全てのビヒクルに対して完全に可溶性または適合性であるわけではない。例えば、オイル可溶性活性剤は、水または水ベースのゲルビヒクルとは典型的に適合性ではない。その結果、多くのそのような製品は、活性剤の貧弱な輸送を示し、貧弱な触覚特性を有し、または熱力学的に不安定であり、商業的に許容できない貯蔵期間を引き起こす。
【０００４】
非水ベースの溶媒を有する局所用調製物は、典型的に化粧品的に適していない、即ちそれらは美的に好ましい外観、感触、及び／または芳香を有するものではない。さらに、非水ベースの溶媒は、それらが適用される上皮表面に刺激または損傷のような非所望の副作用を引き起こし得る。
【０００５】
水及び非水ベースの溶媒に関連するこの問題を避けるために、生理学的活性剤及び美的調整剤を輸送する目的で、安定なエマルションが一般的に利用されている。これらのエマルションは、水中における一つ以上の疎水性液体物質の球状ミセル、または疎水性液体における水の球状液滴を形成する。そのようなエマルションは、油相と水相を別個に調製し、この二つの相を合わせて混合することによって典型的に形成される。言い換えると、疎水性成分は適切な油相中に溶解され、親水性成分は水中に溶解される。次いで二つの相は、水相と油相のいずれかまたは両方に取り込まれる一つ以上の乳化剤と組み合わされる。乳化剤は、油相と水相の間の表面張力を減少し、それによって二つの相の組み合わせをより安定にする。
【０００６】
そのようなエマルションは、水相と油相を組み合わせる前にそれらを７０℃以上の温度に加熱することによって一般的に調製される。油相と水相は組み合わされ、次いでゆっくりと冷却されて、エマルションの安定性を増大する結晶構造が形成される。これらのエマルションは、均一で不透明な白色の外観と、皮膚または他の上皮表面に適用された際に滑らかで好ましい感触を有する。しかしながら、生理学的及び／または美的な利益を輸送するためのそのようなエマルションの使用は、多くの制限を有する。
【０００７】
有意な量の界面活性剤の存在は、皮膚の物質脂質バリア、または上皮細胞膜の脂質二重層を破壊し、組織を傷付きやすくする。かくして界面活性剤自体が刺激を導く。さらに、損傷したバリアは、刺激を引き起こし、皮膚の感受性とアレルギー反応を増大できる他の物質の通過を可能にする。文献によると、界面活性剤の使用または過剰な使用で生じ得るダメージングの重要性の臨床上の証拠が多く存在する。例えば、Ｅｆｆｅｎｄｙ Ｉ，ｍ Ｍａｄｉｂａｃｈ Ｈ．Ｉ．， ”Ｓｕｒｆａｃｔａｎｔｓ ａｎｄ ｅｘｐｅｒｉｍｅｎｔａｌ ｉｒｒｉｔａｎｔ ｃｏｎｔａｃｔ ｄｅｒｍｉｔｉｔｉｓ”， Ｃｏｎｔａｃｔ Ｄｅｒｍａｔｉｔｉｓ， ３３（４）； ２１７−２５ （１０／１９９５）は、「多くの界面活性剤が、ある部分、脂質膜に可溶化する相対的な能力のため、皮膚に適用された際に刺激応答を導く」ことを示している。Ｂａｒａｎｙ Ｅ．， Ｌｉｎｄｂｅｒｇ Ｍ．， Ｌｏｄｅｎ Ｍ．， ”Ｂｉｏｐｈｙｓｉｃａｌ ｃｈａｒａｃｔｅｒｉｚａｔｉｏｎ ｏｆ ｓｋｉｎ ｄａｍａｇｅ ａｎｄ ｒｅｃｏｖｅｒｙ ａｆｔｅｒ ｅｘｐｏｓｕｒｅ ｔｏ ｄｉｆｆｅｒｅｎｔ ｓｕｒｆａｃｔａｎｔｓ”， Ｃｏｎｔａｃｔ Ｄｅｒｍａｔｉｔｉｓ， ４０（２）： ９８−１０３ （２／１９９９）は、「パーソナルケア製品に対する有害な皮膚反応の大部分は、界面活性剤のような刺激物質によって引き起こされると推定される」ことを述べている。
【０００８】
さらに、従来の局所用調製物に対しては、制限が存在する。例えば、美的特性を有する多くの物質、例えばフッ素化化合物は、エマルションに容易に取り込まれない。さらに、油相または水相が製剤において変化する各時点で、製剤における乳化剤の量とタイプを再調節する必要がある。
【０００９】
製剤化された多くの局所用調製物は、エマルションにおいて容易に不安定化し、変性及び／または劣化を引き起こさせる活性剤及び／または美的調整剤を含む。例えば、水相と油相の長期的な加熱は、活性剤を熱力学的に変性でき、またはエマルション中の別の活性剤と、または物質が酸素感受性であるならば空気と、活性剤の反応を速度論的に加速できる。
【００１０】
さらに、局所的調製物の表面張力を減少することは、活性剤または美的調整剤を、酸素及び他の不安定化物質にさらす表面を一般的に増大する。例えば、活性成分としてレチノールを含む局所用調製物において、調製物の不安定性は、レチノールの効力を減少するであろう。美的調整剤としての不飽和脂肪酸の不安定性は、調製物の色の変化及び悪臭を導く。
【００１１】
化粧品製品の製造と販売の間で時間は、典型的に数週間であるため、活性剤が変性または劣化することにより、製品はしばしばもはや「新鮮」または有効ではない。不安定性の問題を解消するため、キレート剤、抗酸化剤、及び遮蔽剤のような多くの他の物質が、製剤中に通常含まれている。
【００１２】
典型的なエマルションは、調製するのに時間がかかり、加熱を必要とし、複数相で生産され、ゆっくりと冷却し、しばしば最大の安定性のために十分に小さい粒径を得るために高い剪断条件を必要とする。より大きいバッチは、稼働するのに８から２４時間を必要とし、セットアップに数日間かかる。エマルションを調製するための加工パラメーターをコントロールすることは、しばしば困難である。もし、加熱、冷却、または混合速度のようないずれかの因子を、注意深く二重にしなかったならば、調製物は、同じ製品の先行するバッチとは異なる特性を有するであろう。その結果、エマルションの安定性は、バッチ間で変化するかもしれない。単一のパラメーターの差異はしばしば、製品を確立された最適な特定性の外側に導くのに十分な有意性を有する。次いでこれらのバッチは、廃棄または再加工のいずれかがなされなければならない。
【００１３】
製品が生理学的活性剤を含む場合、再生産できないことは特に問題である。再生産できないことは製品の性質に影響し、末端ユーザーの満足度に影響するであろう。再生産できないことはまた、末端ユーザーが質を失ったと感ずるであろう異なる美的特性を有する製品を引き起こし、最終的に消費者の不満を導き、受け入れられなくなるであろう。
【００１４】
エマルションは典型的に、製造が高価である。これは、バッチを加熱するエネルギー、特別なポンプと冷却／加熱装置のようなエマルションを加工するのに必要な特別な装備、及び工程を装備と人員に適応するための時間を含む、各種の因子のためである。さらに、そのようなエマルションは、購入の時点で容易に加工またはカスタマイズできない。ほとんどの皮膚ケア医薬は実装され、事前に決まった投与量を有するため、皮膚科医は、これらの医薬の投与量を変更して患者に容易に投与することはできない。その結果、全ての処方された医薬を有する単一の調製物は入手可能でないため、患者は二つ以上の異なる皮膚ケア調製物を適用する必要が存在するであろう。
【００１５】
皮膚科医のある者は、自分自身の皮膚ケア調製物を調製している。これらの皮膚ケア調製物は、典型的に貧弱な美的特性を有し、貧弱な患者の要望を引き起こす。かくして、皮膚科医は、各種の投与量の医薬を有し、美的に好ましい外観を有する皮膚ケア調製物を迅速に且つ容易に調製できることを所望するであろう。
【００１６】
現在の化粧品用製品は、事前に決まった量の活性剤を含む。顧客は、これらの製品にどの成分を含ませるかを決定し選択できない。多くの顧客は、製品に含まれる一つ以上の成分でのアレルギー反応のため、特定の化粧用製品を購入しない。例えば多くの顧客は、各種の香料に対してアレルギーを有する。それ故、販売時点で香料を含まない化粧用製品を調製することは有利であろう。また、活性剤及び／または美的調整剤の所望の組み合わせを有する単一の製品が、市場に存在しないために、顧客は、所望の効果を得るため二つ以上の異なる化粧用製品を適用しなければならないであろう。多くの化粧用製品は、スプレー、ゲル、またはローションのようなたった一つの形態で販売されている。しかしながら顧客は、化粧用製品の他の形態を好むかもしれない。
【００１７】
本発明以前に、販売時点で注文して化粧用製品を調製することは実施されていなかった。ほとんどの化粧用製品の調製は、加熱、他のエネルギー、高価な工程、及び／または大きな工業装置を必要とする。その結果、販売の時点で注文して化粧用製品を調製することは、経済的に容易ではなかった。さらに、熱感受性、及びオイル可溶性である活性剤は、活性成分を部分的または完全に分解することなく、従来の加熱によって化粧用製品に取り込ませることは容易ではなかった。
【００１８】
【発明が解決しようとする課題】
上述の理由のため、販売の時点で調製できる実質的に界面活性剤を含まない化粧用製品に対する必要性が存在する。さらに、迅速で、加熱または他の高価な加工技術を必要としないそのような化粧用製品の調製方法に対する必要性が存在する。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ベース組成物と、疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む少なくとも一つの分散物を含む、局所的、経口的、鼻腔的、肛門的、眼的、または膣的適用のための組成物に関する。ベース組成物は、レオロジー調整剤と水とを含む。前記組成物は、乳化性界面活性剤を実質的に含まない。懸濁粒子は一般的に、約５００または１０００ｎｍ未満の直径を有する。
【００２０】
別の実施態様は、前述の分散物と前述のベース組成物とを混合することを含む、局所用分散物の調製方法である。混合は、プロペラミキサーまたはマニュアル、即ち手で実施されても良い。好ましくはベース組成物は、事前に製造されている。局所用分散物は調製が単純で迅速であるため、注文に応じた化粧用組成物が、分単位で顧客への販売の時点で調製できるであろう。本発明以前に、そのような製品は調製するのに数時間かかっていたであろう。
【００２１】
本発明はさらに、ベース組成物と、疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む少なくとも一つの分散物とを混合することを含む、局所的、経口的、鼻腔的、肛門的、眼的、または膣的適用のための組成物の調製方法に関する。ベース組成物は、レオロジー調整剤と水とを含む。好ましくは、前記ベース組成物は、事前に製造されている。前記組成物は、乳化性界面活性剤を実質的に含まず、懸濁粒子は約５００または１０００ｎｍ未満の直径を有する。混合は、プロペラミキサーまたはマニュアル、即ちへらまたは他の同様な器具を使用して手で実施されても良い。前記組成物は調製が単純で迅速であるため、注文に応じた化粧用組成物が、分単位で顧客への販売の時点で調製できるであろう。本発明以前に、そのような製品は調製するのに数時間かかっていたであろう。さらに本発明の方法は、エマルションベースの組成物の従来の調製方法よりも有意に有効（即ち高価ではなく早い）である。
【００２２】
【発明の実施の形態】
本発明は、疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはこれらの組み合わせの、懸濁した粒子を含む少なくとも一の分散物と、ベース組成物とを混合する工程を含む、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための組成物の調製方法に関する。前記ベース組成物は、レオロジー調整剤及び水を含む。
【００２３】
前記ベース組成物は、事前製造、すなわち、前記混合工程が行われるところから離れた場所で調製されるか、大量調製される。「大量」なる語は、ここでは、単一の最終生成物を製造するために必要とされるよりも大きな量であり、好ましくはその多数倍である。前記ベース組成物は、典型的には大バッチで事前調製される。ベース組成物が前記混合工程が行われるところから離れた場所で調製される場合、輸送コストを低減し、且つ輸送を容易にするためにこれを脱水して乾燥粉末またはゲルを形成し、また前記混合工程が行われる場所で水和させてもよい。
【００２４】
他の活性剤及びアジュバント、例えばＲｅｍｉｎｇｔｏｎ’ｓ Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌ Ｓｃｉｅｎｃｅｓ， １９ｔｈ Ｅｄｉｔｉｏｎ， Ａ． Ｒ． Ｇｅｎｎａｒｏ （１９９５）及びＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔ Ｄｉｃｔｉｏｎａｒｙ ａｎｄ Ｈａｎｄｂｏｏｋ， ７ｔｈ Ｅｄｉｔｉｏｎ （１９９７）， ｐｕｂｌｉｓｈｅｄ ｂｙ Ｔｈｅ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ， Ｔｏｉｌｅｔｒｙ， ａｎｄ Ｆｒａｇｒａｎｃｅ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ （いずれも参照のためにここに取り込むこととする）に記載のもの等を、前記ベース組成物及び分散物と混合しても良い。
【００２５】
一般的に、最終組成物中に包含させようとする本質的に全ての疎水性成分は、分散物として添加される（すなわち、疎水性成分の分散物は、これをベース組成物と分散物と混合する前に調製される）。いかなる理論にもとらわれることなく、本質的に界面活性剤を使用せずに調製された分散物中の懸濁粒子は、分散物の製造に必要な処理条件により生じた電荷を、その表面に有すると信じられている。これらのミニ電池（懸濁粒子）は、互いに反発し合う傾向を有する。二つ以上のオイルを用いて製造されたミニ電池もまた、斥力のために相互作用しない。
【００２６】
混合工程は、一般的に、約１５乃至約３０℃の温度、好ましくは約２０乃至約３０℃、最も好ましくは常温にて行われる。疎水性活性剤または疎水性アジュバントが、分散物としてベース組成物に添加されるため、均一な最終組成物を得るために、加熱及び他の高価な加工処理工程が必要とされない。好ましくは、該組成物は事前調製の間に加熱されない。一般的には、混合工程は常温で行われる。
【００２７】
乳化界面活性剤は、好ましくは該組成物に添加されない。結果として、該組成物は実質的に乳化界面活性剤を含まない。該組成物は、好ましくは、組成物の全重量１００％に基づいて３，約３％重量未満、より好ましくは約１％未満の乳化界面活性剤を含む。
【００２８】
該組成物は、クリーム、ゲル、ローション、漿液、またはスプレーとして調製して良い。
【００２９】
本発明の方法は、迅速（例えば５乃至１０分間以内）に新たな製剤を調製するために使用して良いことから、新たな製剤を処方し、製造するためのサイクル時間の低減に応用することが可能である。最も典型的なエマルジョンベースの製剤は、調製に数時間かかる。さらに、本発明の方法による製剤の製造は、エマルジョンベースの組成物のための従来の製造技術よりも、著しく安価である。本発明の方法は、特に製剤のコンビナトリアル方法に応用可能である。
【００３０】
本発明は、さらに、疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはこれらの組み合わせの、懸濁した粒子を含む少なくとも一の分散物と、ベース組成物とを含む、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための組成物に関する。前記ベース組成物は、レオロジー調整剤及び水を含む。該組成物は、実質的に乳化界面活性剤を含まない。懸濁粒子は、一般的に約５００または１，０００ｎｍ未満の直径を有する。
【００３１】
該組成物は、実質的に乳化界面活性剤を含まない。該組成物は、好ましくは、組成物の全重量１００％に基づいて３，約３％重量未満、より好ましくは約１％未満の乳化界面活性剤を含む。
【００３２】
本発明の組成物は、疎水性活性剤または疎水性アジュバントの少なくとも一つを含む分散物と、ベース組成物を混合する工程によって調製して良い。好ましくは、ベース組成物は、事前製造、すなわち、前記混合工程が行われるところから離れた場所で調製されるか、大量調製される。「大量」なる語は、ここでは、単一の最終生成物を製造するために必要とされるよりも大きな量であり、好ましくはその多数倍である。前記ベース組成物は、典型的には大バッチで事前調製される。
【００３３】
前記分散物は、一般的には、市販に適する期間、安定である均一な流動体である。該分散物は、典型的には少なくとも２週間、好ましくは少なくとも２ヶ月間に亘り安定性を維持する。
【００３４】
好ましい実施態様によれば、該分散物は、分散物全重量１００％に基づいて、約０．１乃至約７０重量％の疎水性活性剤及び／または疎水性アジュバントを、約３０乃至約９９．９重量％の水相と、高圧下及び高剪断条件下で混合する工程により調製される。前記水相は、水、及び任意に他の親水性アジュバントを含有する。更に好ましくは、混合工程は約９，０００乃至約２５，０００ｐｓｉの圧力での剪断と共に行われ、約５０乃至約５００ｎｍの範囲の平均粒径を有する分散物を形成する。
【００３５】
本発明は、更に、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣の障害を、本発明の組成物を用いて処置する方法に関する。
【００３６】
（レオロジー調整剤）
前記ベース組成物は、レオロジー調整剤及び水を含む。
【００３７】
本発明の範囲内におけるレオロジー調整剤は、サンスクリーン製剤の粘度を増減させる、あらゆる物質を含む。好適なレオロジー調整剤には、以下に限定されるものではないが、ホスホリル化澱粉誘導体、炭水化物ベースのレオロジー調整剤、ポリマー性及びコポリマー性のレオロジー調整剤、無機レオロジー調整剤、タンパク質レオロジー調整剤、ポリペプチドレオロジー調整剤、及び前記のあらゆる組み合わせを含む。ヒドロキシアルキル澱粉ホスフェート及びヒドロキシアルキル澱粉ホスフェートの非限定的な例には、ヒドロキシエチル澱粉ホスフェート、ヒドロキシプロピル澱粉ホスフェート、ヒドロキシプロピル二澱粉ホスフェート（ナトリウムヒドロキシプロピル澱粉ホスフェートを含む）、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００３８】
炭水化物ベースのレオロジー調製剤の非限定的例には、アルギン及びその誘導体及び塩、例えば、アルギン、カルシウムアルギネート、プロピレングリコールアルギネート、およびアンモニウムアルギネート；カラギーナン（Ｃｈｏｎｄｒｕｓ ｃｒｉｓｐｕｓ）及びその誘導体及び塩、例えばカルシウムカラギーナン及びナトリウムカラギーナン；寒天；セルロース及びその誘導体、例えばカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースゴム、セチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、及びセルロースゴム；キトサンおよびその誘導体及び塩、例えばヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキトサン、及びキチン；ゲランゴム；グアー（Ｃｙａｎｏｐｓｉｓ ｔｅｔｒａｇｏｎｏｌｏｂａ）及びその誘導体、例えばグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライドおよびヒドロキシプロピルグアー；ヒアルロン酸及びその誘導体、例えばナトリウムヒアルロネート；デキストラン及びその誘導体；デキストリン；イナゴマメ（Ｃｅｒａｔｏｎｉａ ｓｉｌｉｑｕａ）ゴム；マンナン及びその誘導体、例えばＣ_１−５アルキルガラクトマンナン；澱粉、例えば澱粉ポリアクリロニトリルコポリマーカリウム塩、及び澱粉ポリアクリロニトリルコポリマーナトリウム塩；ペクチン；スクレロチウムゴム；トラガカント（Ａｓｔｒａｇａｌｕｓ ｇｕｍｍｉｆｅｒ）ゴム；キサンタンガム及びその誘導体；及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００３９】
好適なポリマー性及びコポリマー性のレオロジー調整剤の非限定的例には、アクリレート、メタクリレート、ポリエチレン及びこれらの誘導体、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。好適なアクリレート及びメタクリレートには、以下に限定されるものではないが、カーボマー及びその誘導体及び塩、アクリレート／Ｃ_１０−Ｃ_３０アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレート／セテス−２０イタコネートコポリマー、アクリレート／セテス−２０メタクリレートコポリマー、アクリレート／ステアレス−２０メタクリレートコポリマー、アクリレート／ステアレス−２０イタコネートコポリマー、アクリレート／ステアレス−５０アクリレートコポリマー、アクリレート／ＶＡクロスポリマー、アクリレート／ビニルイソデカノエートクロスポリマー、アクリル酸／アクリロニトロゲンコポリマー、アンモニウムアクリレート／アクリロニトロゲンコポリマー、グリセリルポリメタクリレート、ポリアクリル酸、ＰＶＭ／ＭＡデカジエンクロスポリマー、ナトリウムアクリレート／ビニルイソデカノエートクロスポリマー、ナトリウムカーボマー、エチレン／アクリル酸コポリマー、エチレン／ＶＡコポリマー、アクリレート／アクリルアミドコポリマー、アクリレートコポリマー、アクリレート／ヒドロキシエステルアクリレートコポリマー、アクリレート／オクチルアリールアミドコポリマー、アクリレート／ＰＶＰコポリマー、ＡＭＰ／アクリレートコポリマー、ＰＶＭ−ＭＡコポリマーのブチルエステル、カルボキシレートビニルアセテートターポリマー、ジグリコール／ＣＨＤＭ／イソフタレート／ＳＩＰコポリマー、ＰＶＭ−ＭＡコポリマーのエチルエステル、ＰＶＭ−ＭＡコポリマーのイソプロピルエステル、オクチルアクリルアミド／アクリレート／ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロライド、プロピレングリコールオリゴスクシネート、ポリビニルカプロラクタム、ＰＶＰ、ＰＶＰ／ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、ＰＶＰ／ＤＭＡＰＡアクリレートコポリマー、ＰＶＰ／カルバミルポリグリコールエステル、ＰＶＰ／ＶＡコポリマー、ＰＶＰ／ＶＳビニルプロピオネートコポリマー、ＰＶＰ／ビニルカプロラクタム／ＤＭＡＰＡアクリレートコポリマー、ナトリウムポリアクリレート、ＶＡ／ブチルマレート／イソボルニルアクリレートコポリマー、ＶＺ／クロトネートコポリマー、ＶＡ／クロトネートビニルネオデカノエートコポリマー、ＶＡクロトネート／ビニルプロピオネートコポリマー、ビニルカプロラクタム／ＰＶＰ／ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００４０】
好適な無機増粘剤の非限定的例には、粘土及びその誘導体、シリケート、シリカ及びその誘導体、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。好適な粘土及びその誘導体には、以下に限定されるものではないが、ベントナイト及びその誘導体、例えばクアテルニウム−１８ベントナイト；ヘクトライト及びその誘導体、例えばクアテルニウム−１８ヘクトライト；モンモリロナイト；及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。好適なシリケートには、以下に限定されるものではないが、マグネシウムアルミニウムシリケート、ナトリウムマグネシウムシリケート、リチウムマグネシウムシリケート、トロメタミンマグネシウムアルミニウムシリケート、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。好適なシリカ及びその誘導体には、以下に限定されるものではないが、水和シリカ、疎水性シリカ、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００４１】
好適なタンパク質及びポリペプチドレオロジー調整剤には、以下に限定されるものではないが、タンパク質およびその誘導体及び塩、ポリペプチド及びその誘導体及び塩、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。タンパク質およびポリペプチドレオロジー調整剤の非限定的例には、アルブミン、ゲラチン、角質及びその誘導体、魚タンパク質及びその誘導体、乳タンパク質及びその誘導体、小麦タンパク質及びその誘導体、大豆タンパク質及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、絹タンパク質及びその誘導体、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００４２】
好ましいレオロジー調整剤には、以下に限定されるものではないが、カーボマー、アクリレート／アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレート／ビニルイソドデカノエートクロスポリマー、キサンタンガム、イナゴマメゴム、グアーゴム、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。レオロジー調整剤のより好ましい組み合わせには、カーボマー及びアクリレート／アルキルアクリレートコポリマー、例えばアクリレート／Ｃ_１０−Ｃ_３０アルキルアクリレートクロスポリマーが含まれる。Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔ Ｄｉｃｔｉｏｎａｒｙ ａｎｄ Ｈａｎｄｂｏｏｋ （７ｔｈ Ｅｄ．， Ｔｈｅ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ， Ｔｏｉｌｅｔｒｙ， ａｎｄ Ｆｒａｇｒａｎｃｅ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）によれば、カーボマーは、ペンタエリスリトールのアリルエーテル、スクロースのアリルエーテル、またはプロピレンのアリルエーテルが架橋したアクリル酸のホモポリマーである。「アクリレート／アルキルアクリレートクロスポリマー」なる語には、以下に限定されるものではないが、アクリル酸、メタクリル酸、またはこれらいずれかの短鎖（すなわちＣ_１−４アルコール）エステルの一つ以上のモノマーと、アルキルアクリレートのコポリマーであって、ここで架橋剤が、例えばスクロースまたはペンタエリスリトールのアリルエーテルであるものが含まれる。好ましくは、アルキルアクリレートはＣ_１０−Ｃ_３０アルキルアクリレートである。こうしたコポリマーの例には、以下に限定されるものではないが、Ｇｏｏｄｒｉｃｈ Ｓｐｅｃｉａｌｔｙ Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ（Ｃｌｅｖｅｌａｎｄ， ＯＨ）製のＣａｒｂｏｐｏｌ（登録商標）１３４２、Ｃａｒｂｏｐｏｌ（登録商標）１３８２、Ｐｅｍｕｌｅｎ（登録商標） ＴＲ−１、及びＰｅｍｕｌｅｎ（登録商標） ＴＲ−２として購入可能なものが含まれる。
【００４３】
好ましいレオロジー調整剤には、以下に限定されるものではないが、親水性ゲル化剤、例えばカルボキシビニルポリマー（カーボマー）、アクリルコポリマー（例えば、アクリレート／アルキルアクリレートコポリマー）、ポリアクリルアミド、ポリサッカライド（例えばヒドロキシプロピルセルロース）、天然ゴム、粘土、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００４４】
好ましくは、前記化粧品ベースには、少なくとも二つの異なるレオロジー調整剤が含まれる。レオロジー調整剤の好ましい組み合わせには、以下に限定されるものではないが、ヒドロキシプロピル二澱粉ホスフェート及びカーボマー；グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライド及びヒドロキシプロピルグアー；ナトリウムヒドロキシプロピル澱粉ホスフェート及びカーボマー；及びヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびペクチンが含まれる。
【００４５】
一般的に、最終ベース組成物は、組成物全重量１００％に基づいて、約０．０１乃至約３５重量％、好ましくは約０．４乃至約１０重量％、より好ましくは約０．４乃至約６重量％のレオロジー調整剤を含有する。典型的には、レオロジー調整剤は、水と、または水に加えて水溶性共溶媒と、組み合わせられる。ベース組成物は、当技術における定法によって調製されて良い。
ベース組成物は、好ましくは保存料を含有する。
【００４６】
（疎水性活性剤または疎水性アジュバント分散物）
本発明の疎水性活性剤または疎水性アジュバント分散物は、無極性の特性を有して、これにより水又は水と極性溶媒の溶液には本質的に不溶性である活性剤またはアジュバントである。本発明の疎水性活性剤及び疎水性アジュバントには、以下に限定されるものではないが、部分的及び完全に疎水性の活性剤、及び部分的及び完全に疎水性のアジュバントが含まれる。例えば、本発明により包含される疎水性活性剤には、疎水性部分を含む化合物及び複合物が含まれる。前記分散物は、一般的には、市販に適する期間、安定である均一な流動体である。該分散物は、典型的には少なくとも２週間、好ましくは少なくとも２ヶ月間に亘り安定性を維持する。
【００４７】
本発明の組成物はまた、非疎水性活性剤及び非疎水性アジュバントを含んでも良い。
【００４８】
懸濁粒子を含む前記分散物は、一般的に分散物全重量１００％に基づいて、約０．０１乃至約７０重量％のオイルを含有する。好ましくは、前記分散物は、分散物全重量１００％に基づいて、約１．０乃至約５０重量％のオイルを含む。該組成物のオイル成分は、オイルである活性剤及びアジュバントを含んで良い。
【００４９】
前記分散物は、コロイドサイズもしくはそれより大きな、液体もしくは固体粒子の、液体媒質中の懸濁物である。一般的には、分散物は、約１０００ｎｍより大なる直径を有する、懸濁粒子、例えばオイル粒子（またはオイル液滴）を含む。懸濁粒子の直径は、好ましくは約５０乃至約５００ｎｍ、より好ましくは約２５０乃至約５００ｎｍの範囲である。好ましくはオイル液滴は、一以上の親油性物質を含む。オイル液滴は、ゼータ電位測定によって決定されるように電荷を有しても良い。オイル液滴は、例えば米国特許Ｎｏ．６１５９４４２（参照のため、ここに取り込むこととする）に記載の超高剪断ミキシングまたはミクロフルイゼーション（ｍｉｃｒｏｆｌｕｉｄｚａｔｉｏｎ）によって調製して良い。分散物を含む好ましいオイルは、Ｃｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．（Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹ）製のＳａｎｓｕｒｆ（登録商標）の商品名で市販のもの、及びＭｉｃｒｏｆｌｕｉｄｉｃｓ Ｃｏｒｐ．（Ｎｅｗｔｏｎ， ＭＡ）製のＤｅｒｍａｓｏｍｅｓ（登録商標）の商品名で市販のものである。
【００５０】
好ましい実施態様によれば、前記分散物は、分散物全重量１００％に基づいて、約０．１乃至約７０重量％の疎水性活性剤及び／または疎水性アジュバントを、約３０乃至約９９．９重量％の水相と、高圧、高剪断、または高圧且つ高剪断の条件下で混合する工程によって調製される。前記水相は、水、及び任意に他の親水性アジュバントを含む。更に好ましくは、混合工程は、約９，０００乃至約２５，０００ｐｓｉの圧力での剪断と共に行われ、約５０乃至約５００ｎｍの範囲の平均粒径を有する分散物を形成する。
【００５１】
（活性剤）
好適な活性剤には、以下に限定されるものではないが、坑挫瘡剤、抗微生物剤、抗炎症剤、鎮痛剤、坑紅斑剤、抗掻痒剤、坑水腫剤、坑乾癬剤、坑真菌剤、皮膚保護剤、サンスクリーン剤、ビタミン、抗酸化剤、捕捉剤、坑刺激剤、坑細菌剤、抗ウィルス剤、坑老化剤、プロト保護剤（ｐｒｏｔｏｐｒｏｔｅｃｔｉｏｎ ａｇｅｎｔｓ）、毛成長促進剤、毛成長抑制剤、除毛剤、フケ防止剤、坑脂漏剤、剥離剤、創傷治癒剤、坑外部寄生生物剤、皮脂調整剤、免疫調整剤、ホルモン、植物、モイスチャライザー、収斂剤、感覚調整剤（ｓｅｎｓａｔｅｓ）、麻酔剤、ステロイド、組織治癒物質、組織再生物質、アミノ酸、セラミド、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００５２】
好ましい坑挫瘡剤には、以下に限定されるものではないが、サリチル酸、レチノイン酸、アルキルアルファヒドロキシ酸、過酸化ベンジル、ナトリウムスルフアセタミド、クリンダマイシン、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。該組成物中に導入するための、坑挫瘡剤の好ましい組み合わせには、サリチル酸及びレチノイン酸；ナトリウムスルフアセタミド及びクリンダマイシン；サリチル酸及びクリンダマイシン；サリチル酸、アルキルアルファヒドロキシ酸、及びテトラヒドロゾリンが含まれる。
【００５３】
好適な坑微生物剤には、以下に限定されるものではないが、ベンザルコニウムクロライド、ベンゼトニウムクロライド、クロルヘキシジングルコネート、クロロキシレノール、クロフルカルバン、フルオロロサラン、ヘキサクロロフェン、ヘキシルレゾルシノール、ヨウ素複合物、ヨードチンキ、パラ−クロロマーキュリフェノール、フェニルマーキュリニトレート、チメロサール、ビトロメルゾール、ジロキシン、トリクロカルバン、トリクロサン、メチル−ベンゼトニウムクロライド、ノニルフェノキシポリ（エチレンオキシ）エタノール−ヨード、パラ−クロロ−メタ−キシレノール、トリクロロカルバン、ウンデコイリウムクロライド−ヨード複合物、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００５４】
好適な抗炎症剤には、以下に限定されるものではないが、アリドキサ（ａｌｉｄｏｘａ）、アラントイン、アロエベラ、水酸化アルミニウム、次硝酸ビスマス、硼酸、カラミン、カゼイン、セルロース、マイクロポーラス、コレカルシフェロール、ココアバター、タラ肝油、コロイド状オートミール、デクスパンテノール、ジメチコーン、グリセリン、カオリン、ラノリン、活性酵母細胞誘導体、鉱物油、ペルビアンバルサム、ワセリン、タンパク質加水分解物、ラセメチオニン、鮫肝油、重炭酸ナトリウム、硫黄、タルク、タンニン酸、トピカル澱粉（ｔｏｐｉｃａｌ ｓｔａｒｃｈ）、ビタミンＡ、ビタミンＥ、白色ワセリン、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、ヒドロコルチゾン、ベタメタゾン、イブプロフェン、インドメチシン、アセチルサリチル酸、タクロリムス、フルコイノロンアセトニド、ナトリウムスルフアセタミド、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００５５】
好適な鎮痛剤には、以下に限定されるものではないが、ジフェンヒドラミン、トリペレナミン、ベンゾカイン、ジブカイン、リドカイン、テトラカイン、ショウノウ、メントール、フェノール、レゾルシノール、メタクレゾール、ネズノミタール、メチルサリチレート、テルペンチンオイル、トウガラシ、メチルニコチネート、ｂ−グルカン、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００５６】
好適な坑紅斑剤には、以下に限定されるものではないが、テトラヒドロゾリン及びヒドラコルチゾンが含まれる。
【００５７】
好適な抗掻痒剤には、以下に限定されるものではないが、ベナドライル、プラモキシン、坑ヒスタミン剤、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００５８】
好適な坑水腫剤には、以下に限定されるものではないが、プレグネナロンアセテート、タニングリロシド（ｔａｎｉｎ ｇｌｙｒｏｓｉｄｅｓ）、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００５９】
好適な坑乾癬剤には、以下に限定されるものではないが、カルシポトリエン、コールタール、アントラリン、ビタミンＡ、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。坑乾癬剤の好ましい組み合わせには、以下に限定されるものではないが、ヒドロコルチゾン、レチノイン酸、及びアルキルアルファヒドロキシ酸；ドボネックス、サリチル酸、及びサンスクリーン剤；インドメチシン、サリチル酸、及び尿素；アントラリン及びサリチル酸；並びにアントラリン及びインドメチシンが含まれる。他の好適な坑乾癬剤には、以下に限定されるものではないが、カルシポトリエン、コールタール、アントラリン、ビタミンＡ、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００６０】
好適な坑真菌剤には、以下に限定されるものではないが、クリオキノール、ハロプロギン、ミコナゾールニトレート、クロトリマゾール、メトロニダゾール、トイナフテート、ウンデシレン酸、ヨードキノール、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００６１】
好適な皮膚保護剤には、以下に限定されるものではないが、ココアバター、ジメチコーン、ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、鮫肝油、アラントイン、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００６２】
好適なサンスクリーン剤には、以下に限定されるものではないが、エチルヘキシルメトキシシンナメート、アボベンゾン、ベンゾフェノン−３、オクタクリレン、二酸化チタン、酸化亜鉛、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００６３】
好適な抗酸化剤には、以下に限定されるものではないが、脂質フリーラジカル及びペルオキシラジカルに対する捕捉剤、クエンチング剤、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。好適な抗酸化剤には、以下に限定されるものではないが、トコフェロール、ＢＨＴ、ベータカロテン、ビタミンＡ、ユビキノール、フェルリン酸、アゼライン酸、チモール、カテキン、シナピン酸、ラクトフェリン、ロスマリキノン、ヒドロキシチロゾール、セサモール、２−チオキサンチン、ノウシン（ｎａｕｓｉｎ）マービン（ｍａｌｖｉｎ）、カルバコン（ｃａｒｖａｃｏｎｅ）、カルコン、グルタチオンイソプロピルエステル、キサンチン、メラニン、グアニゾン、ロフォルフィリン（ｌｏｐｈｏｒｐｈｙｒｉｎｓ）、８−ヒドロキシキサンチン、２−チキサンチオン、ビタミンＢ_１２、植物アルカロイド、カタラーゼ、ケルセチン、チロシン、ＳＯＤ、システイン、メチオニン、ゲニステイン、ＮＤＧ、プロシアニジン、ハマメリタニン、ユビキノン、トロロクス、甘草抽出物、プロピルガレート、シナピン酸、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
好適なビタミンには、以下に限定されるものではないが、ビタミンＥ、ビタミンＡ、パルミテート、ビタミンＤ、ビタミンＦ、ビタミンＢ_６、ビタミンＢ_３、ビタミンＢ_１２、ビタミンＣ、アスコルビルパルミテート、ビタミンＥアセテート、ビオチン、ナイアシン、ＤＬ−パンテノール、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００６４】
好ましいサンスクリーン剤は、エチルヘキシルメトキシシンナメート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、及び水の混合物であり、これはＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．（Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹ）製のＳｏｌａｒｅａｓｅ（登録商標）として購入可能である。
【００６５】
好適なアミノ酸には、以下に限定されるものではないが、グリシン、セリン、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００６６】
（美的調整剤）
該組成物は、好ましくは少なくとも一の美的調整剤を含む。美的調整剤とは、該組成物を適用する表面に、望ましい触覚、嗅覚、味覚、または視覚特性を与える物質である。美的調整剤は、疎水性または親水性であって良い。美的調整剤は、好ましくは疎水性であり、より好ましくはオイル、ワックス、固体またはペーストである。
【００６７】
一以上の美的調整剤の分散物は、好ましくは、疎水性美的調整剤が組成物中に導入される前に調製される。疎水性美的調整剤は、超高剪断ミキシング及びミクロフルイゼーションなどの方法によって水相中に分散されて良い。
【００６８】
最終組成物は、疎水性美的調整剤を含む分散物を、ベース組成物及び他のアジュバントと混合する工程によって調製されて良い。疎水性美的調整剤がベース組成物に分散物として添加されるため、均一な最終組成物を得るために加熱及び他の高価な処理工程段階が必要とされない。
【００６９】
美的調整剤の例は、モノ、ジ、トリ、またはポリ−アルキルエステル、またはジ、トリ、またはポリ−ヒドロキシ化合物、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、または他のポリオール化合物である。こうしたエステル及びエーテルの例には、以下に限定されるものではないが、飽和及び不飽和で、直鎖状及び分枝状の植物オイル、例えば大豆油、ババス油、ヒマシ油、綿実油、ナンキンハゼ油、クランベオイル、エゴマ油、デニッシュレープシードオイル、米糠油、ヤシ油、パーム核油、オリーブオイル、亜麻仁油、ココナッツオイル、サンフラワーオイル、サフラワーオイル、ピーナッツオイル、及びコーンオイルが含まれる。好ましい飽和及び不飽和の植物油は、６乃至２４の炭素原子を含む脂肪酸成分を有するものである。より好ましい植物油は、大豆油である。
【００７０】
疎水性美的調整剤の例は、式ＣｎＨ_{（２ｎ＋２−ｍ）}（式中、ｎは６以上の整数であり、ｍは０またはｎを越えない整数であり偶数である）を有する化合物である。こうした化合物には、以下に限定されるものではないが、飽和及び不飽和で、直鎖状、分枝状、及び環状の炭化水素鎖が含まれる。こうした化合物の好ましい例には、以下に限定されるものではないが、鉱物油、ワセリン、ペルメチル流動体類、ポリブチレン類、及びポリイソブチレン類が含まれる。
【００７１】
疎水性美的調整剤の別の例は、下式：
【化１】

または下式：
【化２】

［式中、Ｒ_１は飽和または不飽和で、直鎖状、分枝状、または環状のＣ_１−Ｃ_２４アルキルであり；Ｒ_２は水素、または飽和もしくは不飽和で、直鎖状、分枝状、または環状のＣ_１−Ｃ_２４アルキルであり；さらにｎは０乃至２０の整数である］
を有する。こうした美的調整剤の例には、以下に限定されるものではないが、イソプロピルパルミテート及びジイソプロピルアジペートが含まれる。
【００７２】
更に別の美的調整剤はシリコーンである。シリコーンは、該組成物に、潤滑性及び／または輝きを与えうる。好ましくは、シリコーンは、水に不溶性である。好適な水不溶性シリコーン物質には、以下に限定されるものではないが、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリシロキサンゴム、及びポリエーテルシロキサンコポリマーが含まれる。好適なシリコーン物質の例は、米国特許Ｎｏ． ４，７８８，００６、Ｎｏ． ４，３４１，７９９、Ｎｏ． ４，１５２，４１６、Ｎｏ． ３，９６４，５００、Ｎｏ． ３，２０８，９１１、Ｎｏ． ４，３６４，８３７、及びＮｏ． ４，４６５，６１９（これら全てを参照のためにここに取り込むこととする）に開示されている。
【００７３】
該組成物中に懸濁させることが可能な、別の好ましい疎水性物質は、下式：
【化３】

［式中、Ｒ_１は飽和または不飽和で、直鎖状、分枝状、または環状のアルキルであって、２乃至２４の炭素原子を有し；Ｍ^（＋）はＮ^＋Ｒ_２Ｒ_３Ｒ_４Ｒ_５であり；Ｒ_３及びＲ_４は水素または飽和もしくは不飽和で、直鎖状もしくは分枝状のアルキルもしくはヒドロキシアルキルであって、１乃至１０の炭素原子を有し；さらにＲ_４は飽和または不飽和で、直鎖状、分枝状、または環状のアルキルであって、２乃至２４の炭素原子を有する］
を有する。こうした物質の霊位は、ラウラミンオレエートである。
【００７４】
別の美的調整剤は、下式：
【化４】

［式中、ｎは０乃至約２４の整数である］
のアルキレンオキシドモノマーの重合化によって形成されるポリマーである。該ポリマーは、ホモポリマーまたはコポリマーのいずれであってもよい。こうしたホモポリマーの例には、以下に限定されるものではないが、ポリプロピレンオキシド及びポリブチレンオキシドが含まれる。一般的に、これらポリマーの分子量は、約１００乃至約１０，０００ダルトンの範囲である。更に、これらポリマーは、モノまたはポリ−ヒドロキシアルキルアルコール、例えばＵｎｉｏｎ Ｃａｒｂｉｄｅ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ製のＵＣＯＮ ｆｌｕｉｄｓ等と、または飽和もしくは不飽和で直鎖状、分枝状、もしくは環状のＣ_１−Ｃ_２４アルキルと、反応させても良い。
【００７５】
（他のアジュバント）
他の好適なアジュバントには、以下に限定されるものではないが、ｐＨ調整剤、エモリエント、コンディショニング剤、キレート剤、ゲル化剤、増粘剤、着色料、香料、臭気マスキング剤、ＵＶ安定化剤、保存料、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。好ましいｐＨ調整剤には、以下に限定されるものではないが、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、トリエタノールアミン、クエン酸、水酸化ナトリウム、酢酸、水酸化カリウム、乳酸、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００７６】
好適なコンディショニング剤には、以下に限定されるものではないが、シクロメチコーン、ワセリン、ジメチコーン、ジメチコノール、シリコーン、第四級アミン類、及び前記のあらゆる組み合わせが含まれる。
【００７７】
該組成物は、好ましくは、組成物全重量１００％に基づいて、約０．５重量％未満の保存料を含む。更に好ましくは、該組成物は、組成物全重量１００％に基づいて、約０．２５乃至約０．５重量％の保存料を含む。
【００７８】
注文に応じた組成物の生産のためのシステムと方法
当業者に予測されるであろうように、製薬組成物及び化粧品組成物における使用のための適切なベース組成物を製造するのに必要とされる長い時間のため、迅速なペースでそのような組成物を要求に応じてまたは多数の種類で生産することは可能であるとは考えられていなかった。本発明のさらなる特徴点によれば、前述の製剤（その特別の実施例は以下に記載される）または考えられる他の同様な製剤を使用するための、そのような注文に応じた組成物の生産方法とシステムが提供される。この方法は、マニュアルでの使用、即ち医師のオフィスにおいて適しており、また要求に応じた注文による製造システムにおける使用に適している。
【００７９】
本発明のこの特徴点の第一のエレメントによれば、製造場所で事前に混合されたファーマットにおける使用のための、レオロジー調整剤と水を含むベース組成物が提供される。これは、製造場所で特別な混合装置を準備する必要性、及びベース組成物を調製するために従来必要な長時間（典型的に数時間）を待つ必要性を削除する。一つの実施態様では、ベース組成物は、例えばバルクで、予測される製造の実施に先だって、製造場所で事前に混合できる。別法として、ベース組成物は、製造場所からなはれた場所で調製でき、先だって輸送できる。さらに、それぞれ一つ以上の疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む複数の分散物が、製造場所で提供される。各分散物は、医薬効果のような所定の特徴または特性を有する。一つ以上の美的調整剤もまた提供されて良い。
【００８０】
利用可能な分散剤の少なくとも一つが、例えば顧客の注文によって示されるような、製造される組成物の所望の特徴に従って選択される。選択される分散物及びベース組成物の適切な量は、最終製品を生産するために、約２０から約３０℃の温度で混合される。より好ましくは、それらは環境温度または室温で混合される。一つ以上の美的調整剤もまた、自動的にまたは注文に従って選択されて良く、適切な量に混合物に添加される。有利には、ベース組成物は事前に混合されており、添加剤は疎水性分散物として提供されるため、この混合工程は、非常に迅速に、典型的には５分以内で達成でき、このプロセスを、短時間で広範な化合物を製造するために使用するのに、またはほぼ瞬間的に輸送のための要求に応じた個々の注文物を製造するのに適したものとする。
【００８１】
局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用の少なくとも一つのための注文に応じた組成物の特定の生産方法で、分配されたインターネットベースのシステム、または要求に応じたキオスク的な製造システムのいずれかにおける使用に適した方法がここで議論されるであろう。図１は、本発明の一つの特徴点にかかる方法を一般的に説明するフローチャートである。図２は、この方法を実施するためのシステムのブロック図である。このシステムは、例えばインターネットを通じて顧客の注文を受ける遠隔に位置する製造設備３０であっても良く、要求に応じた製造及び輸送を提供する適切なキオスク内に配備されても良い。そのようなキオスクは、デパートのような販売網において配置されても良い。別法として、キオスクまたは製造設備は、薬局内に挿入されても良い。この配置は、顧客の注文が、例えばインターネットを通じて顧客に代わる医師によって届くことを可能にする。次いで注文された組成物は、顧客が後に受け取るために薬局で自動的に生産されるであろう。
【００８２】
図１及び２を合わせると、第一の場所で、最初に（ａ）レオロジー調節剤と水を含むベース組成物；（ｂ）複数の分散物；及び（ｃ）アジュバントが、一般的に製造場所である第一の場所で提供される（工程１０）。一つ以上の美的調整剤を含んでも良いアジュバントもまた提供されて良い。ベース組成物、分散物、及びアジュバントは、製造設備３０内に備えられた貯蔵施設３２、３４、３６に準備され、適切な導管３２ａ、３４ａ、３６ａを介して分散ユニット３８に連結されている。分散ユニット３８は、メモリー４４に貯蔵された適切な操作プログラムを有するコンピューターベースのシステムのような、コントロールユニット４０によって生産されたコントロールシグナル３９の入力に応答して、提供された構成成分の選択されたものの測定された量を分散するように配置される。適切な分散ユニット及びコントロールユニットは、当業者に知られているであろう。
【００８３】
顧客の注文は、製造設備３０で受け取られる（工程１４）。注文は、適切な顧客インターフェイズ４６を通じて受領される。システム３０が顧客から離れた製造設備である場合、インターフェイス４６は好ましくは、二方向のインターネット連絡である。システム３０がキオスクベースの設備である場合、顧客インターフェイス４６は、ビデオディスプレーユニットと、キーボードまたはタッチスクリーンのようなエントリーシステムを典型的に含む。好ましくは、顧客の注文を受領する前に、分散物と薬剤が入手可能であるかについて、顧客は指示を受ける（工程１２）。
【００８４】
顧客の注文は、製造される組成物の所望の特性を特定する。事前にプログラムされたデータベースに従って、コントロールユニット４０によって特別の分散物及び／またはアジュバントに関連する特性が、一般的に寄与しても良い。別法として、この特性は、利用可能な分散物とアジュバントに直接対応しても良い。操作は、顧客の予測される思想に依存する。一度注文を受領すると、特定の分散物及びアジュバントが、注文において特定される特性に従って選択される（工程２０）。好ましくは、注文は照合工程を通過し、それは選択工程の前及び／または後でも良い。照合の間、注文はチェックされ、適切な物質が注文に応じた組成物を生産するのに利用可能であること（工程１６）、及び選択された分散物とアジュバントが互いに適合可能であること（工程２２）を確認する。もしエラーが検出されたならば、顧客に連絡され（工程１８）、顧客は正確な注文を入れるように依頼される。別の製剤が、最新の注文を受ける前に示唆されても良い。
【００８５】
最後に、適切な量のベース組成物、及び選択された分散物とアジュバントを、例えばメモリー４４に貯蔵されたデータテーブルに従って決定する。次いでコントロールユニット４０は、適切なコントロールシグナルを発し、貯蔵設備３２、３４、３６から決定された量の化合物を分配し、ミキサー４２にそれらを届けるように、分散ユニット３８を操作する。ミキサーは、短時間でコントロールユニット４０によって活性化され、それによって例えばメールによって、またはキオスクで配布することによって、顧客に実装されて輸送される注文に応じた製品を生産する（工程２４）。混合工程２４は比較的短期的方法であるため、混合は、化合物を配布するための容器内で直接実施されても良い。
【００８６】
本発明のさらなる特徴点によれば、キオスクベースのシステムに特に良く適しているが、インターネットベースの環境において利用可能である、分散物及び／またはアジュバント（即ちオーダー物質）の各種の注文の組み合わせが、顧客に示唆されても良い。この示唆は、皮膚のタイプ、髪と眼の色、年齢、性別、並びに各種の他の生理学的パラメーターと特質のような、顧客のプロフィール情報に従ってなされても良い。示唆はまた、以前の注文または他の情報源から集められた情報を使用することもできる。示唆は、顧客が、添加される分散物、水溶性活性剤、及び／またはアジュバントを直接指摘することを補助するように機能しても良い。別法として示唆は、添加される特別な構成成分とは関係なく、一般的な特性を指摘しても良く、その構成成分は、注文プロセッシングの間でコントロールユニット４０によって同一化される。
【００８７】
顧客のプロフィール情報は、キオスクの機械またはインターネットウェブインターフェイス内に、顧客（または顧客サービス業社）によって直接入力できる。別法としてプロフィール情報は、後にシステム内をスキャンするまたはさもなくばシステム内に入力される順番で入力できる。さらなる実施態様では、他の生物測定及び生理学的測定に沿って、顧客の電気的イメージを、システム内に入力して加工し、基本的なユーザーのプロフィールを生産することができる。さらに、示唆はまた、一年の季節、局所的気候、顧客が存在する地理的領域のような環境的因子に従ってなされても良い。例えば、キオスクが冬の間ノースイーストに配置されているなら、顧客が保湿剤を添加するように、システムが示唆しても良い。もしキオスクが６月の間フロリダに配置されているなら、システムはサンスクリーン剤の添加を示唆しても良い。
【００８８】
本発明の一つの実施態様では、ユーザーは、注文化合物に加えられている特定の分散物等を選択することから保護される。その代わりに、ユーザーのプロフィール情報、及びユーザーによってなされる一般的特性の選択は、化合物の全体の組成を決定するように使用される。この実施態様では、所望の組成物の特性を生産するように選択される分散物、水溶性活性剤、及び／またはアジュバントが利用可能で互いに適合することを、コントロールユニット４０が確認できる。図３は、本発明のこの特徴点にかかる方法を一般的に説明するフローチャートである。示されているように、各種の供給物質が第一の提供される（工程３００）。次に例えば顧客から、顧客のデータベースから、デジタルカメラから入力されて受領された顧客のプロフィール生産サブルーチンを通じて、顧客のプロフィール情報が受領される（工程３０２）。各種の化合物の特性が、ユーザーのプロフィールの分析に従って顧客に示唆された後、顧客の注文が受領される（工程３０４）。顧客の注文と顧客のプロフィールに指摘された組成物特性に従って、適切な分散物、水溶性活性剤、及び／またはアジュバントが選択され、使用のための適切な量が決定される（工程３０６）。最後に、適切な量の選択された物質を、分配して混合する（工程３０８）。次いで最終製品が実装されて顧客に輸送される。
【００８９】
顧客のプロフィールデータ、以前の注文の履歴、及び他の情報が、適切なデータベースに貯蔵され、例えば顧客の名前またはＩＤに基づいて、後の注文をプロセッシングする際に使用するため検索される。もしシステム３０がキオスクベースのシステムであれば、顧客のプロフィール情報と付加的なデータをキオスクによって評価させるため、キオスクの状態を離れた場所からモニターするため、及びキオスクが適切な当事者に情報メッセージを送付するため、例えば特定の貯蔵設備が補給の必要のあることを指摘するため、好ましくは二次データインターフェイス４８が提供される。キオスクシステムが単独で存在するユニットである一方で、データプロセッシング及び決定作製の必要条件のいくつかまたは全ては、二次データインターフェイス４８を通じて接近可能な中央にあるサーバーにキオスクからオフロードされても良いことが予測されるべきである。
【００９０】
以下の実施例は、本発明を制限することなく記載することを企図する。
【００９１】
【実施例】
実施例１−３
これらの実施例は、必要であれば同一のベース成分から多数の製品形態を製造するシステムの柔軟性を示す。以下の表１の組成を有する漿液、ローションおよびクリームベース組成物を以下のように調製した。脱イオン水（Ａ）およびＧｅｒｍａｚｉｄｅ ＭＰＢを混合した。Ｓｔｒｕｃｔｕｒｅ Ｚｅａを、溶液に振りかけた。Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９４０を加え、この溶液を混合した。トリエタノールアミンと脱イオン水（Ｂ）とを添加し、この溶液を混合して化粧ベース組成物を形成した。
【００９２】
【表１】

^１−Ｓｔｒｕｃｔｕｒｅ Ｚｅａはヒドロキシプロピルジスターチホスファートであり、Ｂｒｉｄｇｅｗａｔｅｒ， ＮＪのＮａｔｉｏｎａｌ Ｓｔａｒｃｈ ａｎｄ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏ．から入手できる。
^２−Ｇｅｒｍａｚｉｄｅ^ＴＭ ＭＰＢは、フェノキシエタノール、クロルフェネシン、グリセリン、メチルパラベン、および安息香酸の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^３−Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９４０は、Ｇｏｏｄｒｉｃｈ Ｓｐｅｃｉａｌｔｙ Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ ｏｆ Ｃｌｅｖｅｌａｎｄ， ＯＨから入手できる。漿液、ローションおよびクリームベースのｐＨは、それぞれ約６．６７、６．１７および６．２であった。
【００９３】
実施例４
この実施例は、界面活性剤を含まない製品を与えるベースに、油溶性活性剤を添加できることを示す。以下の表２の組成を有するサンスクリーンで乾燥肌のモイスチャライジングローションを、パドルブレードまたはプロペラミキサーを用いて、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合して、成分を混合することにより調製した。
【００９４】
【表２】

^４−Ｓｏｌａｒｅａｓｅ^ＴＭは、エチルヘキシルメトキシシンナマート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、シクロメチコーン、リン脂質および水の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃから入手可能である。
【００９５】
実施例５
この実施例は、実施例４の製品に、水溶性の美的調整剤を添加できることを示す。以下の表３の組成を有する正常な皮膚のためのモイスチャライジングジェルローションを、パドルブレードまたはプロペラミキサーを用いて、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合して、成分を混合することにより調製した。
【００９６】
【表３】

^５−Ｓｅａｍｏｌｌｉｅｎｔ^ＴＭは、水、藻類抽出物、クロルフェネシン、プロピレングリコール、デヒドロ酢酸ナトリウム、およびフェノキシエタノールの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手可能である。
【００９７】
実施例６
この例は、有機サンスクリーンの油性分散物を含む製剤の例を示す。以下の表４の組成を有する脂性肌用の油を含まないモイスチャライザーを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【００９８】
【表４】

【００９９】
実施例７
これは、美的調整剤の種々の異なる油分散物を含むクリームモイスチャライザーの例である。以下の表５の組成を有するクリームモイスチャライザーを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１００】
【表５】

^６−ＡＭ５００は、水、ワセリン、およびシクロメチコーンの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手可能である。
^７−ＡＭ６００は、水、シクロペンタシロキサン、シクロメチコーンホスホリピド、およびジメチコーン／ビニルジメチコーンポリマーの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手可能である。
^８−ＡＭ２００は、水、シクロペスタシロキサンおよびリン脂質の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手可能である。
【０１０１】
実施例８
この実施例は、このシステムとリポソームデリバリーシステムとの適合性を示す。以下の表６の組成を有する乾燥肌モイスチャライザーを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１０２】
【表６】

^９−Ｆｒｅｓｃｏｌａｔ Ｔｙｐｅ ＭＬは、メンチルラクタートであり、Ｓｐｒｉｎｇｆｉｅｌｄ， ＮＪのＨａａｒａｍ ＆ Ｒｅｉｍｅｒ Ｃｏｒｐ．から入手できる。
^１０−Ｓｏｌａｒｅａｓｅ ＩＩは、エチルヘキシルメトキシシンナマート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、シクロメチコーン、リン脂質および水の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^１１−Ｓａｎｓｕｒｆ Ｃａｌｅｎｄｕｌａは、シクロペスタシロキサン、プロピレングリコールベースのキンセンカ抽出物の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^１２−Ｖｉｔａｍｉｎ Ａ ＆ Ｅ ｌｉｐｏｓｏｍｅｓは、水、リン脂質、トコフェリルアセタート、およびレチニルパルミタートの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
【０１０３】
実施例９および１０
これらの例は、クリームおよびローション含有水溶性活性ポリマーと、美的調整剤の分散物との適合性を示す。以下の表７の組成を有するクリームおよびローションモイスチャライザーを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１０４】
【表７】

^１３−Ｓａｎｓｕｒｆ Ｐｅｔｒｏｌａｔｕｍ−２５は、水、ペトロラタム、およびシクロメチコーンの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^１４−Ｓａｔｉｎ Ｆｉｎｉｓｈは、水、フェニルトリメチコーン、シクロメチコーン、ジメチコノール、リン脂質、カーボマー、およびトリエタノールアミンの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^１５−ＡＭ６００は、水、シクロペスタシロキサン、シクロメチコーン、リン脂質、およびジメチコーン／ビニルジメチコーンクロスポリマーの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^１７−Ｓａｎｓｕｒｆ Ｖｅｇｅｐｕｒｅは、水、ベジピュア（ｖｅｇｅｐｕｒｅ）、シクロメチコーン、ジメチコノール、およびリン脂質の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^１８−Ｓａｎｓｕｒｆ ＰＦＭＰは、水、ペルフルオロポリメチルイソプロピルエーテル、およびリン脂質の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^１９−Ｓａｎｓｕｒｆ ＳＩは、水、フェニルトリメチコーン、およびリン脂質の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
【０１０５】
実施例１１
以下の表８の組成を有する乾燥肌サンスクリーンモイスチャライザーを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１０６】
【表８】

^２０−Ｍｕｓｔａｒｄ ｂ−Ｇｌｕｃａｎ Ｒ−２５は、水、白ガラシ（ｂｒａｓｓｉｃａ ａｌｂａ）抽出物であり、Ｎａｔｕｎｏｌａ ｏｆ Ｎｅｐｅａｎ， Ｏｎｔａｒｉｏ， Ｃａｎａｄａから入手できる。
【０１０７】
実施例１２
以下の表９の組成を有する乾燥肌サンスクリーンモイスチャライザーをプロペラミキサーで成分を混合することにより調製した。
【０１０８】
【表９】

^２１−Ｄｏｗ Ｃｏｒｎｉｎｇ １４０３ Ｆｌｕｉｄは、ジメチコーンとジメチコノールの混合物であり、Ｍｉｄｌａｎｄ， ＭＩのＤｏｗ Ｃｏｒｎｉｎｇ Ｃｏｒｐ．から入手できる。
【０１０９】
実施例１３−１６
この実施例は、油吸収物質の抽出物を取り込むことができる、油を含まない種々のローションを製造する能力を示す。以下の表１０の組成を有する油を含まないモイスチャライザーを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１１０】
【表１０】

^２２−Ｃｅｌｌｕｆｌｏｗ ＴＡ−２５は、セルロースアセタートであり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， Ｎｅｗ ＹｏｒｋのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
【０１１１】
実施例１７および１８
以下の表１１の組成を有する乾燥肌モイスチャライジングクリームおよびローションを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１１２】
【表１１】

【０１１３】
実施例１９−２１
以下の表１２の組成を有するローションを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１１４】
【表１２】

^２３−Ｓａｎｓｕｒｆ Ｃｒｏｄａｍｏｌ Ｗは、水、ステアリルヘプタノアート、シクロメチコーンおよびリン脂質の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
^２４−Ｓａｎｓｕｒｆ Ｌａｎｏｌｉｎは、水、ラノリン、シクロメチコーン、ＰＥＧ−４、およびリン脂質の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
【０１１５】
実施例２２
以下の表１３の組成を有するワセリンスプレーを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。この製品を用いて、皮膚のバリアフィルムを与えることができる。
【０１１６】
【表１３】

【０１１７】
実施例２３および２４
以下の表１４の組成を有する集中モイスチャライジングクリームを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１１８】
【表１４】

^＊−高保湿複合物（ａｄｖａｎｃｅｄ ｍｏｉｓｔｕｒｅ ｃｏｍｐｌｅｘ）は、グリセリン、水、ナトリウムＰＣＡ、尿素、トリカレス（ｔｒｉｃｈａｌｅｓｅ）、ポリクオータニウム５１（ｐｏｌｙｑｕａｔｅｒｎｉｕｍ ５１）、およびヒアルロン酸ナトリウムの混合物である。
【０１１９】
実施例２５−２８
以下の表１５の組成を有する皮膚保護モイスチャライジングクリームを、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１２０】
【表１５】

^＊−高保湿複合物は、グリセリン、水、ナトリウムＰＣＡ、尿素、トリカレス、ポリクオータニウム５１、およびヒアルロン酸ナトリウムの混合物である。
^２５−Ｄｅｒｍａｇｕａｒｄ（登録商標）は、水、ワセリン、ジメチコーン、パーフルオロポリメチルイソプロピルエーテル、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアリン酸、及び酢酸トコフェロールの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
【０１２１】
実施例２９および３０
これらの実施例は、本発明のベース組成物が、低いｐＨ組成物と適合しうることを示す。以下の表１６の組成を有するローションおよびクリームを、プロペラミキサーを用いて成分を混合することにより調製した。
【０１２２】
【表１６】

ローションベースおよびクリームベースのｐＨは、それぞれ約４．１６および３．８５であった。ローションベースおよびクリームベースの比重は、それぞれ約１．０３３および１．０１２ｇ／ｃｃであった。
【０１２３】
実施例３１
この実施例は、カチオン活性剤およびカチオン性美的調整剤と適合するカチオン性ベースを示す。以下の表１７の組成を有する化粧ベースを以下のように調製した。Ｊａｇｕａｒ ＨＰ６０を、均質かつ滑らかとなるまで、脱イオン水混合物に振りかけた。クエン酸を加えて溶液を増粘し、ｐＨを約５．２２に調節した。この化粧ベースの比重は、約１．０１５ｇ／ｃｃであった。
【０１２４】
【表１７】

^２７−Ｊａｇｕａｒ ＨＰ６０^ＴＭは、ヒドロキシプロピルグアーであり、Ｃｒａｎｂｕｒｙ， ＮＪのＲｈｏｎｅ−Ｐｏｕｌｅｎｃから入手可能である。
【０１２５】
実施例３２
以下の式１８の組成を有するクリームベースを以下のように調製した。脱イオン水（Ａ）、Ｐｕｒｅ Ｇｅｌ Ｂ９８０、およびＧｅｒｍａｚｉｄｅ ＭＰＢを混合した。Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９４０をこの溶液に加えて混合した。トリエタノールアミンと脱イオン水（Ｂ）とをこの溶液に添加して混合した。
【０１２６】
警告 ８９ ： 段落番号が昇順になっていません
【表１８】

^２８−Ｐｕｒｅ Ｇｅｌ Ｂ９８０は、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸ナトリウムであり、Ｇｒａｉｎ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手できる。
【０１２７】
実施例３３
これは、カチオン性ゲルベースの例である。以下の表１９の組成を有する化粧ベースを、以下のように調製した。Ｊａｇｕａｒ Ｃ１４ＳおよびＪａｇｕａｒ ＨＰ８Ｃ０Ｓを混合した。脱イオン水を攪拌しながら、Ｊａｇｕａｒ Ｃ１４ＳおよびＨＰ８Ｃ０Ｓの混合物を、回転する水により形成された渦の外側の端に振りまいた。この溶液を混合した。
【０１２８】
【表１９】

^２９−Ｊａｇｕａｒ Ｃ１４Ｓ^ＴＭは、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド（ｇｕａｒ ｈｙｄｒｏｘｙｐｒｏｐｙｌｔｒｉｍｏｎｉｕｍ ｃｈｌｏｒｉｄｅ）であり、Ｒｈｏｎｅ−Ｐｏｕｌｅｎｃ ｏｆ Ｃｒａｎｂｕｒｙ， ＮＪから入手できる。
^３０−Ｊａｇｕａｒ ＪＰ８ＣＯＳ^ＴＭは、ヒドロキシプロピルグアーであり、Ｒｈｏｎｅ−Ｐｏｕｌｅｎｃ ｏｆ Ｃｒａｎｂｕｒｙ， ＮＪから入手できる。
【０１２９】
実施例３４
以下の表２０の組成を有する顔および頭皮の強力な保護ジェルを以下のように調製した。Ｊａｇｕａｒ Ｃ１４ＳとＪａｇｕａｒ ＨＰ８Ｃ０Ｓとを混合し、脱イオン水を攪拌しながら、脱イオン水に添加した。Ｓｏｌａｒｃａｔとアロエジェルをこの溶液に加えて混合した。Ｔｗｅｅｎ ２０、カモミール（ｃｈａｍｏｍｉｌｌｅ）油、およびローズマリー油を混合し、この溶液に加えた。Ｇｅｒｍａｚｉｄｅ ＭＰＢを溶液に加えて混合した。
【０１３０】
【表２０】

^３１−Ｓｏｌａｒｃａｔ^ＴＭは、水、エチルヘキシルメトキシシンナマート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、シクロメチコーン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミンステアラート、およびバルサムミント抽出物の混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
【０１３１】
実施例３５
この実施例は、油分散物サンスクリーンを含有するカチオンベースを示す。以下の表２１の組成を有する組成物を、プロペラまたはパドルブレードミキサーを用いて成分を混合することにより、もしくは、スパチュラまたは同様の他の器具を用いて手動で混合することにより調製した。
【０１３２】
【表２１】

^３２−Ｃａｔｅｚｏｍｅｓ^ＴＭ ＯＭＣは、エチルヘキシルメトキシシンナマートとステアラミドプロピルジメチルアミンステアラートの混合物であり、Ｅａｓｔ Ｓｅｔａｕｋｅｔ， ＮＹのＣｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．から入手できる。
【０１３３】
ここで言及した全ての特許、刊行物、出願および試験方法を、参照としてここに含める。
【０１３４】
上記の詳細な説明に照らして、本発明の多くの変更が、当業者に示唆されるであろう。係る明らかな変更の全ては、特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の一つの特徴点にかかる方法を一般的に説明するフローチャートである。
【図２】図２は、前記方法を実施するためにシステムのブロック図である。
【図３】図３は、本発明のこの特徴点にかかる方法を一般的に説明するフローチャートである。

Claims (33)

1. （ａ）（ｉ）レオロジー調整剤、及び
   （ｉｉ）水；
   を含むベース組成物、並びに
   （ｂ）疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む少なくとも一つの分散物
   を含む、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための組成物であって、前記組成物は乳化性界面活性剤を実質的に含まず、懸濁粒子は約１０００ｎｍ未満の直径を有する組成物。
2. （ａ）（ｉ）レオロジー調整剤、及び
   （ｉｉ）水；
   を含むベース組成物、並びに
   （ｂ）疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む少なくとも一つの分散物
   を混合することを含む、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための組成物の調製方法であって、前記組成物は乳化性界面活性剤を実質的に含まず、懸濁粒子は約１０００ｎｍ未満の直径を有する方法。
3. （ａ）（ｉ）レオロジー調整剤、及び
   （ｉｉ）水；
   を含む事前に製造されたベース組成物、並びに
   （ｂ）疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む少なくとも一つの分散物
   を混合することを含む、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための組成物の調製方法であって、前記組成物は乳化性界面活性剤を実質的に含まず、懸濁粒子は約１０００ｎｍ未満の直径を有する方法。
4. 前記組成物が、約５０から約５００ｎｍの直径を有する懸濁粒子を含む、請求項３記載の方法。
5. 前記分散物がオイルを含む、請求項３記載の方法。
6. 前記オイルがオイル液滴内に含まれている、請求項５記載の方法。
7. 前記オイル液滴が、約２５０から約５００ｎｍの直径を有する、請求項６記載の方法。
8. 前記オイル液滴が、一つ以上の脂溶性物質を含む、請求項６記載の方法。
9. 前記オイル液滴が、ゼータ電位測定によって測定される電荷を有する、請求項６記載の方法。
10. 前記分散物が、高圧ミキシング、高剪断ミキシング、またはそれらの組み合わせによって調製される、請求項３記載の方法。
11. 前記分散物が、超高剪断ミキシングまたはミクロフルイゼーションによって調製される、請求項３記載の方法。
12. 前記混合が、プロペラミキシング、パドルミキシング、またはスイープブレードミキシングによって調製される、
13. 前記混合が、マニュアルで実施される、請求項３記載の方法。
14. 前記混合が、加熱することなく実施される、請求項３記載の方法。
15. 前記混合が、約１５から約３０℃の温度で実施される、請求項３記載の方法。
16. 前記混合が、約２０から約３０℃の温度で実施される、請求項１５記載の方法。
17. 前記混合が、環境温度で実施される、請求項３記載の方法。
18. 請求項３記載の方法によって調製された、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための組成物。
19. 以下の工程：
    ・第一の場所で（ａ）レオロジー調節剤と水を含むベース組成物、及び（ｂ）複数の分散物を準備する工程であって、ベース組成物が第二の場所で調製され、各分散物は疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む工程；
    ・所望の組成物の特性を特定する顧客の注文を、第一の場所で受領する工程；
    ・顧客の注文に従って複数の分散物の少なくとも一つを選択する工程；
    ・選択された分散物の量と、ベース組成物の量を環境温度で混合し、注文に応じた組成物を形成する工程；
    を含む、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための注文に応じた組成物の生産方法。
20. 以下の工程：
    ・第一の場所で、少なくとも一つの美的調整剤を準備する工程；及び
    ・顧客の注文に従って複数の美的調整剤の少なくとも一つの選択する工程；
    を含み、前記混合工程が、ベース組成物の量を、選択された分散剤の量と、選択された美的調整剤の量と混合し、注文に応じた組成物を形成する工程を含む、請求項１９記載の方法。
21. 前記第二の場所が、前記第一の場所から遠隔地である、請求項１９記載の方法。
22. 前記顧客の注文が、前記第一の場所から離れた場所で始まる、請求項１９記載の方法。
23. 前記顧客の注文が、前記第一の場所で始まる、請求項１９記載の方法。
24. 以下の工程：
    ・第一の場所で、利用可能な複数の分散物の特性を顧客に指摘する工程；及び
    ・顧客によって特定され得る特性を指摘された特性に制限する工程；
    をさらに含む、請求項１９記載の方法。
25. 前記選択工程が、選択された分散物とベース組成物が互いに適合可能かを決定することをさらに含む、請求項１９記載の方法。
26. 不適合の決定に応答して注文を拒絶する工程をさらに含む、請求項２５記載の方法。
27. 不適合の決定に応答して消費者に代わりの選択を提案する工程をさらに含む、請求項２５記載の方法。
28. 環境的因子に従って受領工程の前に顧客に特性を提案する工程をさらに含む、請求項１９記載の方法。
29. 環境的因子が、一つ以上の日付、局所的湿度、及び地理的領域を含む、請求項１９記載の方法。
30. 以下の工程：
    ・ａ）レオロジー調整剤を含むベース組成物
    ｂ）疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子をそれぞれ含む、複数の分散物、及び
    ｃ）少なくとも一つの美的調整剤
    を第一の場所で準備する工程；
    ・顧客の注文に従って、複数の分散物の少なくとも一つを選択する工程；及び
    ・ベース組成物、選択された分散物、及び少なくとも一つの美的調整剤を環境温度で混合し、注文に応じた組成物を形成する工程；
    を含む、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための注文に応じた組成物の生産方法。
31. 前記少なくとも一つの選択された美的調整剤が、顧客の注文に従って選択される、請求項３１記載の方法。
32. 以下の工程：
    ・レオロジー調整剤と水を含むベース組成物を、第一の場所で調製する工程；
    ・ベース組成物を脱水する工程
    ・第二の場所にベース組成物を輸送する工程；
    ・第二の場所でベース組成物を水和する工程；
    ・疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子をそれぞれ含む、複数の分散物を第二の場所で準備する工程；
    ・複数の分散物の少なくとも一つを選択する工程；及び
    ・ベース組成物の量を、選択された分散物の量と環境温度で混合し、注文に応じた組成物を形成する工程；
    を含む、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣への適用のための注文に応じた組成物の生産方法。
33. （ａ）（ｉ）レオロジー調整剤、及び
    （ｉｉ）水；
    を含むベース組成物、並びに
    （ｂ）疎水性活性剤、疎水性アジュバント、またはそれらの組み合わせの懸濁粒子を含む少なくとも一つの分散物
    によって調製される組成物で、乳化性界面活性剤を実質的に含まず、懸濁粒子は約５００ｎｍ未満の直径を有する組成物での、局所、経口、鼻腔、肛門、眼、または膣の疾患の治療方法。

Images