JP2007008916A - 油中水型皮膚外用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定構造の両末端シリコーン変性グリセリンを乳化剤として配合し、特定の紫外線吸収剤を含有する極性油性成分とに対して優れた乳化安定性を有する油中水型皮膚外用組成物を提供すること。
【解決手段】下記一般式(a)で表される両末端シリコーン変性グリセリンと、極性油性成分と、特定の紫外線吸収剤とを含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物である。
(a)
Figure 2007008916

式中、R1は炭素数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基、もしくはフェニル基であり、R2は炭素数2〜11のアルキレン基であり、mは10〜120、nは1〜11である。
【選択図】なし

Description

本発明は油中水型皮膚外用組成物に関する。特に極性油性成分と紫外線吸収剤とを配合した場合の乳化安定性を改善した油中水型皮膚外用組成物に関する。
従来、油相を外相、水相を内相とした油中水型の乳化組成物が各種化粧料に用いられている。このような油中水型の乳化組成物は、水中油型の場合と比較して、皮膚の保護や柔軟性の付与、皮膚の水分蒸散抑制等の点で優れており、皮膚外用剤として適した剤型であると考えられている。
油中水型乳化物の乳化剤としては、従来、HLB1〜12程度の親油性界面活性剤、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル系界面活性剤、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン系界面活性剤が使用されて来た(非特許文献1)。
しかしながら、これらの乳化剤を用いた油中水型乳化物は、乳化安定性に乏しく、高温条件下あるいは経時により水相と油相の分離が生じてしまい、製剤としての安定化が極めて困難であった。
また、外相である油相中にワックスを配合することによって剤型を安定化するという方法も行われている。しかし、高温条件下でワックスが融解あるいは軟化してしまうために、製剤の安定性が十分でないという問題点があった。さらに、のびが重くなる、塗布時にべたつくといった新たな使用性上の問題も生じていた。
一方、油中水型乳化物の油相として脂肪酸エステル等の極性油分を用いることにより、非極性油分やシリコーン油に溶解しにくい成分(例えば特定の紫外線吸収剤)を製剤中に安定に配合することが可能となる。
しかしながら、極性油分を配合した油中水型乳化物を調製しようとした場合には、一般的な乳化剤の親油性部位(例えば、長鎖アルキル基)では、極性油分に対する親和性が低いために成分分離を引き起こしやすく、安定な製剤を得ることができなかった。
これに対して、極性油分との親和性を高めるために、乳化剤の親油性部位の極性を高めて安定な製剤を得ようと試みた場合は、当該乳化剤全体のHLB(親水性−親油性バランス)が親水側に傾いてしまうために、乳化物が水中油型になり易くなり、かえって油中水型乳化系の安定性を保持できないという問題があった。
「第四版 油化学便覧−脂質・界面活性剤」、平成13年、日本油化学会編、丸善株式会社
本発明者等は、上述の課題に鑑み鋭意研究を行った結果、特定構造の両末端シリコーン変性グリセリンを乳化剤として用いると、従来の油中水型乳化組成物に使用されていた乳化剤と比較して、特に極性油性成分と特定の紫外線吸収剤とを配合した場合の乳化安定性に極めて優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、極性油性成分と紫外線吸収剤とを配合した場合の乳化安定性に優れた油中水型皮膚外用組成物を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
(A)下記一般式(a)で表される両末端シリコーン変性グリセリンと、
(B)極性油性成分と、
(C)2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン及び/又は2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジンとを含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物を提供するものである。
(a)
Figure 2007008916
式中、R1は炭素数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基、もしくはフェニル基であり、R2は炭素数2〜11のアルキレン基であり、mは10〜120、nは1〜11である。
また、本発明は、
(A)下記一般式(b)で表される両末端シリコーン変性グリセリンと、
(B)極性油性成分と、
(C)2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン及び/又は2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジンとを含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物を提供するものである。
(b)
Figure 2007008916
式中、R1は炭素数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基、もしくはフェニル基、mは10〜120、nは1〜11である。
また、本発明は、前記極性油性成分が、IOBが0.05〜0.80である極性油分から選択される一種又は二種以上であることを特徴とする上記の油中水型皮膚外用組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、前記極性油性成分が、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール、オクタン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、コハク酸ジ2−エチルヘキシルからなる群から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする上記の油中水型皮膚外用組成物を提供するものである。
また、本発明は、さらにシリコーン油を含有することを特徴とする上記の油中水型皮膚外用組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、さらに紫外線散乱剤を含有することを特徴とする上記の油中水型皮膚外用組成物を提供するものである。
特定構造の両末端シリコーン変性グリセリンを新規な乳化剤として用いた本発明の油中水型皮膚外用組成物は優れた乳化安定性を有し、特に極性油性成分を配合した場合の乳化安定性が著しく改善されている。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳述する。
本発明に乳化剤として用いる両末端シリコーン変性グリセリンの基本構造はBAB型トリブロック共重合体であり、Bは、例えば下記構造(c)で示される片末端水素残基シリコーンなどを用いることができる。
Aはグリセリン残基である。
下記構造(c)の片末端水素シリコーンは公知の化合物である。そして、任意の重合度のBAB型トリブロック共重合体が公知の方法により製造出来る。
(c)
Figure 2007008916
式中、R1はそれぞれ、炭素数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基、もしくはフェニル基、mは10〜120の数である。
AとBとの間の結合は本発明にとって本質的な構造ではないが、本発明に例示される両末端シリコーン変性グリセリンは、化合物(c)と下記構造式(d)で示す化合物を結合させたものである。
(d)
Figure 2007008916
式中、nは1〜11の数である。
BAB型トリブロック共重合体は公知の方法により合成することが出来る。合成スキームを図1に示す。
このようにして、下記構造式(a)、(b)で表される両末端シリコーン変性グリセリンが得られる。

(a)
Figure 2007008916
式中、R1は炭素数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基、もしくはフェニル基であり、R2は炭素数2〜11のアルキル基であり、mは10〜120、nは1〜11である。
(b)
Figure 2007008916
式中、R1は炭素数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基、もしくはフェニル基、mは10〜120、nは1〜11である。
シリコーン鎖の重合度のmは10〜120が好ましい。側鎖置換基はメチル基が好ましいが、フェニルや他のアルキルに置換されていても構わない。
グリセリン鎖の重合度のnは1〜11が好ましい。また、乳化剤としての優れた機能発現においては、HLBが0.2〜3.0であることが好ましい。(HLBは公知の方法により求めることができるが、例えばGriffinの式(HLB値=グリセリン部分子量×20/総分子量)により算出される。)
一方、AB両ブロックの分子量が高くなりすぎると、乳化組成物の塗り伸ばしが難くなる場合があり、また伸びの重さを感じる場合がある。したがって、分子量についても適切な範囲があり、本発明の両末端シリコーン変性グリセリンにおいては、分子量は2000〜20000が好ましい。
本発明に乳化剤として配合される両末端シリコーン変性グリセリンの配合量は、特に制限されない。通常、油中水型乳化組成物全量に対して0.1〜10.0質量%配合される。0.5〜5.0質量%の配合量が好適である。配合量が0.1質量%より少ない場合には乳化安定性に劣る場合があり、一方で10.0質量%より多く配合しても効果の向上は見られない。
本発明は、上記の両末端シリコーン変性グリセリンを油中水型皮膚外用組成物中に配合することによって、当該油中水型皮膚外用組成物の乳化安定性を改善するというものである。また、本発明の油中水型皮膚外用組成物には、通常化粧料や医薬品に用いられる成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。乳化剤は、他の乳化剤を併用することも可能であるが、乳化剤としては実質的に両末端シリコーン変性グリセリンのみの配合で安定した油中水型皮膚外用組成物が得られる。
本発明の油中水型皮膚外用組成物には極性油性成分を好適に配合することができる。従来、一般的な乳化剤を用いて極性油性成分を配合した油中水型皮膚外用剤を調製しようとした場合、乳化安定性が悪いために水相と油相の分離が生じてしまい、外観が著しく悪化してしまうことがあった。これに対して、本発明の油中水型皮膚外用組成物は、両末端シリコーン変性グリセリンを配合することによって、極性油性成分を用いた場合の乳化安定性を改善することができる。そして、極性油性成分を安定に乳化することができるため、非極性油分やシリコーン油等の油分に溶解しにくい成分(極性油性成分に溶解し易い成分)を安定に配合することが可能となる。
本発明に用いる極性油性成分としては、特に限定されるものではないが、IOB値が0.05〜0.80であることが好ましく、IOB値が0.10〜0.60であることがさらに好ましい。
なお、IOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、無機性値の有機性値に対する比率を表す値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標となるものである。IOB値は、具体的には、「IOB値=無機性値/有機性値」として表される。ここで、「無機性値」、「有機性値」のそれぞれについては、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、同水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値を算出することができる(例えば、藤田著、「化学の領域」第11巻、第10号、第719頁〜第725頁、1957年参照)。
本発明に用いる具体的な極性油性成分としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、セテアリルイソノナノエート、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、(ジカプリル酸/カプリン酸)ブチレングリコール、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール等が挙げられる。
また、上記極性油性成分のうち、特に、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール、オクタン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、コハク酸ジ2−エチルヘキシルを本発明に好適に用いることができる。
本発明の油中水型皮膚外用組成物には、上記の極性油性成分の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。極性油性成分の配合量は、組成物全量に対して0.1〜90.0質量%、さらには1.0〜70.0質量%であることが好適である。極性油性成分の配合量が少なすぎるとべたつく場合があり、多すぎると乳化不良になる場合がある。
また、本発明の油中水型皮膚外用組成物には、前記必須成分とともにシリコーン油を好適に配合することができる。本発明に用いるシリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン等が挙げられる。
本発明の油中水型皮膚外用組成物には、上記のシリコーン油の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。前記シリコーン油の配合量は、組成物全量に対して0.1〜90質量%、さらには1.0〜70.0質量%であることが好適である。シリコーン油の配合量が少なすぎるとべたつく場合があり、多すぎると乳化不良になる場合がある。
なお、本発明の油中水型皮膚外用組成物を構成する油相は、実質的に上記極性油性成分とシリコーン油を主成分とすることが好ましい。しかし、本発明の効果を損なわない範囲で、他の油分を配合しても良い。
また、本発明の油中水型皮膚外用組成物には、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン{商品名:チノソーブS(チバ社)}、2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン{(商品名:ユビナールT150(BASF社)}を配合する。これらの紫外線吸収剤は常温で固体の紫外線吸収剤である。
上記の紫外線吸収剤は1種又は2種以上を選択して配合してもよい。上記紫外線吸収剤の配合量は、組成物全量に対して0.1〜20.0質量%、さらには0.5〜10.0質量%であることが好適である。上記紫外線吸収剤の配合量が少なすぎると、十分な紫外線防御効果が見られない場合があり、多すぎると紫外線吸収剤が経時で析出してしまう場合がある。
また、本発明の油中水型皮膚外用組成物には紫外線散乱剤を好適に配合することができる。本発明に用いる紫外線散乱剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉末、或いはこの無機粉末の表面をアルミニウムステアレート、ジンクパルミテート等の脂肪酸石けん、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、パルミチン酸デキストリン等の脂肪酸エステル等により被覆した表面被覆無機粉末が挙げられる。
上記の紫外線散乱剤の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。紫外線散乱剤の配合量は、組成物中0.1〜50.0質量%、さらには1.0〜40.0質量%であることが好適である。紫外線散乱剤の配合量が少なすぎると、十分な紫外線防御効果が見られない場合があり、多すぎると乳化物が得られない場合がある。なお、本発明の油中水型皮膚外用組成物は、紫外線散乱剤粉末が極めて良好に分散されるという優れた効果を有する。
本発明の油中水型皮膚外用組成物の使用用途は特に限定されるものではない。例えば、ローション、乳液、クリーム、ファンデーション、口紅等、種々の製品に応用することが可能である。特に日焼け止め化粧料として好ましく使用される。
次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。本発明は、これらの実施例によって限定されない。配合量は特に断りのない限り全量に対する質量%である。
「合成例1 両末端シリコーン変性グリセリンの合成」
式(e)の片末端水素化ジメチルポリシロキサン(Mw≒4600)100g、トリグリセリンジアリルエーテル3.5g、およびイソプロピルアルコール100gを反応容器に仕込み、3%塩化白金酸イソプロピルアルコール溶液0.05gを加えて80℃で5時間反応させる。続いて0.01NのHCl水溶液を1.5g添加し、60℃にて3時間加水分解を行った後、1%重曹水0.2gを添加して中和を行った。反応溶液をエバポレーションにより濃縮し、流動性のある粘性液体である目的化合物を得る。
(e)
Figure 2007008916
「合成例2 両末端シリコーン変性グリセリンの合成」
式(e)の片末端水素化ジメチルポリシロキサン(Mw≒4600)100g、テトラグリセリンジアリルエーテル4.3g、およびイソプロピルアルコール100gを反応容器に仕込み、3%塩化白金酸イソプロピルアルコール溶液0.05gを加えて80℃で5時間反応させる。続いて0.01NのHCl水溶液を1.5g添加し、60℃にて3時間加水分解を行った後、1%重曹水0.2gを添加して中和を行った。反応溶液をエバポレーションにより濃縮し、流動性のある粘性液体である目的化合物を得る。
(e)
Figure 2007008916
「合成例3 両末端シリコーン変性グリセリンの合成」
式(f)の片末端水素化ジメチルポリシロキサン(Mw≒7600)100g、テトラグリセリンジアリルエーテル2.6g、およびイソプロピルアルコール100gを反応容器に仕込み、3%塩化白金酸イソプロピルアルコール溶液0.05gを加えて80℃で5時間反応させる。続いて0.01NのHCl水溶液を1.5g添加し、60℃にて3時間加水分解を行った後、1%重曹水0.2gを添加して中和を行った。反応溶液をエバポレーションにより濃縮し、流動性のある粘性液体である目的化合物を得る。
(f)
Figure 2007008916
「合成例4 両末端シリコーン変性グリセリンの合成」
式(g)の片末端水素化メチルフェニルポリシロキサン(Mw≒5600)100g、トリグリセリンジアリルエーテル2.9gおよびイソプロピルアルコール100gを反応容器に仕込み、3%塩化白金酸イソプロピルアルコール溶液0.05gを加えて80℃で5時間反応させる。続いて0.01NのHCl水溶液を1.5g添加し、60℃にて3時間加水分解を行った後、1%重曹水0.2gを添加して中和を行った。反応溶液をエバポレーションにより濃縮し、流動性のある粘性液体である目的化合物を得る。
(g)
Figure 2007008916
式中、Phはフェニル基を表す。
「合成例5 両末端シリコーン変性グリセリンの合成」
式(h)の片末端水素化メチルドデシルポリシロキサン(Mw≒5900)100g、トリグリセリンジアリルエーテル2.7gおよびイソプロピルアルコール100gを反応容器に仕込み、3%塩化白金酸イソプロピルアルコール溶液0.05gを加えて80℃で5時間反応させる。続いて0.01NのHCl水溶液を1.5g添加し、60℃にて3時間加水分解を行った後、1%重曹水0.2gを添加して中和を行った。反応溶液をエバポレーションにより濃縮し、流動性のある粘性液体である目的化合物を得る。
(h)
Figure 2007008916
上記合成例1〜5の合成スキームを図1に示す。図2に合成例1で得られた化合物のIRスペクトルを示す。スペクトル中800、1000、1260、2960cm-1付近のピークよりポリジメチルシロキサンに、また1400cm-1付近にポリグリセリン中の二級アルコールに由来するピークがそれぞれ認められることから、合成はスキーム通り進行し、目的化合物が得られていることが分かる。
次に上記の両末端シリコーン変性グリセリンを乳化剤として配合した油中水型クリームと、従来の乳化剤を配合した油中水型クリームについて乳化安定性試験を行った。油中水型クリームの配合組成と、その結果を下記「表1」に示す。なお、従来の代表的な油中水型乳化剤として、比較例1ではジイソステアリン酸ジグリセリル、比較例2ではPOE(3)硬化ヒマシ油を使用した。また、極性油性成分として、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(IOB 0.28)及びコハク酸ジ2−エチルヘキシル(IOB 0.32)を配合した。
(1)経時安定性(1ヶ月後)
実施例及び比較例の油中水型クリームを室温で1ヶ月間保持した後、目視(あるいは光学顕微鏡)にて乳化物の形態の観察を行った。
<評価基準>
◎:粒子が均一であり乳化状態が良好であった。
○:粒子にややばらつきが見られるが、乳化状態は良好であった。
△:粒子が粗大となり、水相と油相の分離が見られた。
×:水相と油相が完全に分離していた。
(2)温度安定性(50℃)
実施例及び比較例の油中水型クリームを50℃で1ヶ月間保持した後、目視(あるいは光学顕微鏡)にて乳化物の形態の観察を行った。評価基準は以下の通りである。
<評価基準>
◎:粒子が均一であり、乳化状態が非常に良好であった。
○:粒子がほぼ均一であり、乳化状態が良好であった。
△:粒子にややばらつきが見られ、わずかに水相と油相の分離が見られた。
×:水相と油相が完全に分離していた。
Figure 2007008916
上記「表1」の結果から、本発明の実施例1及び2は、従来の油中水型乳化剤を使用した比較例1及び2に比べて、乳化組成物の経時安定性及び温度安定性に極めて優れていることが分かる。
「両末端シリコーン変性グリセリン(乳化剤)のHLBと分子量の関係」
極性油(コハク酸ジ2−エチルヘキシル)を用いたW/O乳化組成物の乳化安定性(経時安定性と温度安定性)を、下記処方の油中水型皮膚外用組成物において、上記試験方法と同様に評価した。
乳化剤には、合成例1と同様にして合成して得た両末端シリコーン変性グリセリンと、比較サンプルとしてポリエーテル変性シリコーン(商品名:KF−6017、信越化学工業株式会社製、ポリエーテル変性率:20% 分子量:約6000 HLB値:4.0)を用いた。結果を「表2」及び「表3」に示す。
「油中水型皮膚外用組成物の処方」
イオン交換水 58.9 %
エタノール 8.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
防腐剤 0.1
ポリエチレングリコール 1.0
2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ) 1.0
−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 15.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
乳化剤 2.0
Figure 2007008916

















Figure 2007008916
以下に本発明のその他の実施例を挙げる。いずれも乳化安定性に優れた油中水型乳化化粧料である。
実施例3
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例1の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 10.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
2−オクチルドデカノール 5.0
オクチルメトキシケイ皮酸 5.0
4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1.0
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 4.0
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例3の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例4
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例1の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 10.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
2−オクチルドデカノール 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
1−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル] 1.0
−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−プロパンジオン
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 4.0
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例4の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例5
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例1の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 20.0
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸 5.0
2−エチルヘキシル
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 10.0
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(C)
疎水化処理酸化亜鉛 15.0
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(C)を添加しディスパーにて均一に分散する。(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例5の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例6
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例1の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 5.0
ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール 5.0
ジピバリン酸トリプロピレングリコール 5.0
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 5.0
オクタン酸セチル 5.0
イソノナン酸イソノニル 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’− 1.0
エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例6の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例7
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例1の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 5.0
ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール 5.0
ジピバリン酸トリプロピレングリコール 5.0
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 5.0
テトラ2−エチルヘキサン酸 5.0
ペンタンエリスリット
ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 8.0
2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ) 1.0
−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’− 1.0
エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例7の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例8
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例1の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 15.0
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸 5.0
2−エチルヘキシル
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’− 10.0
エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(C)
疎水化処理酸化亜鉛 10.0
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(C)を添加しディスパーにて均一に分散する。(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例8の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例9
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例1の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
1−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル] 0.5
−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−プロパンジオン
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 0.5
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例9の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例10
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例2の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 10.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
2−オクチルドデカノール 5.0
オクチルメトキシケイ皮酸 5.0
4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1.0
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 4.0
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例10の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例11
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例3の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 10.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
2−オクチルドデカノール 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
1−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル] 1.0
−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−プロパンジオン
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 4.0
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例11の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例12
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例4の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 20.0
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸 5.0
2−エチルヘキシル
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 10.0
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(C)
疎水化処理酸化亜鉛 15.0
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(C)を添加しディスパーにて均一に分散する。(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例12の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
実施例13
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
合成例5の両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 5.0
ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール 5.0
ジピバリン酸トリプロピレングリコール 5.0
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 5.0
オクタン酸セチル 5.0
イソノナン酸イソノニル 5.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’− 1.0
エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)
(A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例13の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
本発明によれば、特に極性油性成分を配合した場合の乳化安定性に優れた油中水型皮膚外用組成物を提供することが可能となる。本発明の油中水型皮膚外用組成物は、日焼け止め化粧料を始めとする様々な用途に好ましく利用できる。
両末端シリコーン変性グリセリンの合成スキームを説明した図である。 合成例1の両末端シリコーン変性グリセリンのIRスペクトルである。

Claims (6)

  1. (A)下記一般式(a)で表される両末端シリコーン変性グリセリンと、
    (B)極性油性成分と、
    (C)2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン及び/又は2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジンとを含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
    (a)
    Figure 2007008916
    式中、R1は炭素数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基、もしくはフェニル基であり、R2は炭素数2〜11のアルキレン基であり、mは10〜120、nは1〜11である。
  2. (A)下記一般式(b)で表される両末端シリコーン変性グリセリンと、
    (B)極性油性成分と、
    (C)2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン及び/又は2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジンとを含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
    (b)
    Figure 2007008916
    式中、R1は炭素数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基、もしくはフェニル基、mは10〜120、nは1〜11である。
  3. 前記極性油性成分が、IOBが0.05〜0.80である極性油分から選択される一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の油中水型皮膚外用組成物。
  4. 前記極性油性成分が、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール、オクタン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、コハク酸ジ2−エチルヘキシルからなる群から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の油中水型皮膚外用組成物。
  5. さらにシリコーン油を含有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の油中水型皮膚外用組成物。
  6. さらに紫外線散乱剤を含有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の油中水型皮膚外用組成物。
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