JPH1029912A - 油中水型乳化組成物 - Google Patents

油中水型乳化組成物

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JPH1029912A
JPH1029912A JP20304496A JP20304496A JPH1029912A JP H1029912 A JPH1029912 A JP H1029912A JP 20304496 A JP20304496 A JP 20304496A JP 20304496 A JP20304496 A JP 20304496A JP H1029912 A JPH1029912 A JP H1029912A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適度な粘度を有して経時的な安定性に優れ、
優れた保湿性を有するとともにべたつきのない良好な使
用性を有し、透明乃至半透明の美しい外観を呈する、特
に化粧料用として有用な油中水型乳化組成物を得る。 【解決手段】 ポリオキシアルキレン付加アルキルグル
コシドの1種又は2種以上、親油性のポリオキシアルキ
レン変性シリコーンの1種又は2種以上、シリコーン油
を含む油性成分及び水を含有させる。ポリオキシアルキ
レン付加アルキルグルコシドのアルキレンオキシド付加
モル数は10〜20モル程度が好ましく、親油性のポリ
オキシアルキレン変性シリコーンはHLB値が6以下の
ものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明乃至半透明の
美しい外観を呈し、適度な粘度を有して経時的な安定性
に優れ、優れた保湿性を有するとともにべたつきのない
良好な使用性を有し、特に化粧料用として有用な油中水
型乳化組成物に関する。さらに詳しくは、ポリオキシア
ルキレン付加アルキルグルコシドの1種又は2種以上、
親油性のポリオキシアルキレン変性シリコーンの1種又
は2種以上、シリコーン油を含む油性成分及び水を含有
して成る、油中水型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油中水型乳化組成物は耐水性
に優れることや、良好なエモリエント効果が得られるな
どの理由により、化粧料等の分野においてよく利用され
ている。しかしながら、外相が油性成分により形成され
ているため、耐油性が悪く、また使用時のべたつき感が
大きいという問題があった。さらに、保湿性を持たせる
ため内水相量を多くすると、水中油型乳化組成物におけ
る経時的な安定性を維持するのが困難であった。
【0003】また最近、特に化粧料の分野では、耐水性
及び耐油性を向上させ、さらっとした使用感や仕上がり
を得るために、揮発性シリコーン油の配合が多くなされ
ている。シリコーン油を乳化組成物に安定に配合するに
は、ポリオキシアルキレン変性シリコーン等のシリコー
ン系界面活性剤を用いると良好な結果が得られることは
よく知られている。かかる場合に、保湿性を向上させる
ため水溶性多価アルコールを配合するには、有機概念図
上の無機性軸と有機性軸との間の傾きであるtan
-1(IOB/OB)値が70゜以上の水溶性多価アルコー
ルを用い、HLB値が6以下の親油性ポリオキシアルキ
レン変性シリコーンにより乳化することにより、安定な
乳化物が得られる。しかしながら、前記エマルションは
使用時のべたつき感が強く、経時的に水分の蒸散により
固化してしまうといった問題点があった。
【0004】一方、糖誘導体型界面活性剤であるポリオ
キシアルキレン付加アルキルグルコシドの1種であるポ
リオキシエチレン付加アルキルグルコシドが、保湿剤と
して使用されている(特開平5−170641)が、こ
れにより油性成分を含有する油中水型乳化組成物を調製
した場合には、適度な粘度が得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の状況に鑑み、本
発明においては、適度な粘度を有して経時的な安定性に
優れ、優れた保湿性を有するとともにべたつきのない良
好な使用性を有し、また透明乃至半透明の美しい外観を
呈する、特に化粧料用として有用な油中水型乳化組成物
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討を行ったところ、本発明者らは、界面活性剤と
して保湿性を有するポリオキシアルキレン付加アルキル
グルコシドと、親油性のポリオキシアルキレン変性シリ
コーン型界面活性剤を併用し、ゲル乳化法により乳化す
ることにより、シリコーン油を含む油性成分に、良好に
水を乳化させて成る油中水型乳化組成物を得ることがで
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。な
お、特開平3−264514において、ポリオキシアル
キレン付加アルキルグルコシドと、HLB値が5.0以
下の親油性界面活性剤により油性物質及び水を乳化して
成る乳化型化粧料が開示されているが、出願公開された
本出願の明細書には、本発明が特徴とするところの、ポ
リオキシアルキレン付加アルキルグルコシドとポリオキ
シアルキレン変性シリコーンを併用し、ゲル乳化法によ
り乳化することにより、透明乃至半透明の美しい外観を
呈し、且つ安定な油中水型乳化組成物が得られることを
示す記述は全くなされていない。
【0007】本発明において使用するポリオキシアルキ
レン付加アルキルグルコシドとしては、エチレンオキシ
ド又はプロピレンオキシド等の、親水性を損なわない程
度の鎖長のアルキレンオキシドが付加されたものが好ま
しく、その付加モル数が10〜20程度のものが好まし
い。一方、糖に結合するアルキル基としては、メチル
基,エチル基,プロピル基等の短鎖長のものが好まし
い。たとえば、ポリオキシエチレン付加メチルグルコシ
ド,ポリオキシエチレン付加エチルグルコシド,ポリオ
キシプロピレン付加メチルグルコシド,ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレン付加メチルグルコシド等が挙
げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用い
る。
【0008】また、本発明において使用する親油性のポ
リオキシアルキレン変性シリコーンとしては、エチレン
オキシド,プロピレンオキシド等の短鎖アルキレンオキ
シド鎖の付加されたジメチルポリシロキサン,メチルフ
ェニルポリシロキサン,メチル水素ポリシロキサン等の
オルガノポリシロキサンが好ましく、これらより1種又
は2種以上を選択して用いる。前記アルキレンオキシド
鎖の付加モル数は変性シリコーン自体の親油性を損なわ
ない程度で、好ましくはHLB値が6.0以下となる程
度である。
【0009】本発明においては、ジメチルポリシロキサ
ン,メチルフェニルポリシロキサン,環状ジメチルシロ
キサン等のシリコーン油を含む油性成分を用いる。な
お、シリコーン油以外の油性成分としては、アボカド
油,アルモンド油,オリーブ油,ゴマ油,サザンカ油,
サフラワー油,大豆油,ツバキ油,トウモロコシ油,ナ
タネ油,パーシック油,ヒマシ油,綿実油,落花生油,
カカオ脂,パーム油,パーム核油,モクロウ,ヤシ油,
硬化大豆油,硬化ヒマシ油等の植物性油脂類、タートル
油,ミンク油,卵黄油,牛脂,豚脂等の動物性油脂類、
カルナウバロウ,キャンデリラロウ,ホホバ油等の植物
性ロウ類、ミツロウ,鯨ロウ,ラノリン等の動物性ロウ
類、流動パラフィン,ワセリン,オゾケライト,セレシ
ン,マイクロクリスタリンワックス,スクワラン,プリ
スタン等の炭化水素類、ラウリン酸,ミリスチン酸,パ
ルミチン酸,ステアリン酸,ベヘン酸,オレイン酸,12
-ヒドロキシステアリン酸,ウンデシレン酸、ラノリン
脂肪酸等の脂肪酸類、ラウリルアルコール,セタノー
ル,ステアリルアルコール,オレイルアルコール,2-ヘ
キシルデカノール,イソステアリルアルコール,2-オク
チルドデカノール,コレステロール,フィトステロー
ル,ラノリンアルコール等の脂肪族高級アルコール類又
はステロール類、ミリスチン酸イソプロピル,パルミチ
ン酸イソプロピル,ステアリン酸ブチル,ラウリン酸ヘ
キシル,ミリスチン酸ミリスチル,オレイン酸オレイ
ル,オレイン酸デシル,ミリスチン酸オクチルドデシ
ル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル等のエステル類
等、化粧料,医薬品用等として用いられる油性成分を挙
げることができ、シリコーン油との相溶性を損なわない
範囲で用いることができる。
【0010】本発明においては、シリコーン油として揮
発性のものを多量に含有させることがより好ましい。揮
発性シリコーン油としては、低粘度のジメチルポリシロ
キサンや、環状オクタメチルテトラシロキサン,環状デ
カメチルペンタシロキサン等を挙げることができる。
【0011】本発明における各構成成分の好ましい配合
量の範囲は、組成物全量に対して、ポリオキシアルキレ
ン付加アルキルグルコシドが5〜70重量%、ポリオキ
シアルキレン変性シリコーンが2〜10重量%、シリコ
ーン油を含む油性成分5〜70重量%、及び水15〜8
0重量%である。また、油性成分中のシリコーン油含量
としては、油性成分の総重量に対して10重量%以上が
好ましい。
【0012】本発明に係る油中水型乳化組成物は、ポリ
オキシアルキレン付加アルキルグルコシドと親油性ポリ
オキシアルキレン変性シリコーンによるゲルを形成させ
た後、このゲルを油性成分で希釈し、水を添加,分散さ
せる、いわゆるゲル乳化法により調製する。なお、油性
成分はゲルを形成した後に添加してもよいが、ゲル形成
時に添加することもできる。ゲル形成時に油性成分を添
加した場合には柔軟な組成物が得られ、ゲル形成後に添
加した場合には比較的硬度が高くなる。
【0013】
【作用】本発明に係る油中水型乳化組成物は、上記のよ
うな構成を採ることにより、透明乃至半透明の美しい外
観を呈するとともに、扱いやすい適度な粘度を有し、経
時的な安定性にも優れる。そして保湿性に優れ、且つべ
たつきがなく、使用性にも優れる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る油中水型乳化組成物
は、乳剤,ゼリー剤等の医薬品用の基剤として、或いは
マッサージ剤,パック剤,美容ジェル,クリーム等の化
粧料として特に好ましく実施され得る。
【0015】
【実施例】さらに本発明について実施例により詳細に説
明する。以下に本発明の実施例の処方を示す。
【0016】 [実施例1] 保湿ジェル (1)流動パラフィン 5.0(重量%) (2)ミリスチン酸イソプロピル 5.0 (3)環状デカメチルペンタシロキサン 25.0 (4)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 5.0 (HLB値;5.0) (5)ポリオキシエチレン(10E.O.)メチルグルコシド 15.0 (6)1,3-ブチレングリコール 3.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 41.8 (9)香料 0.1 製法:(5)を50℃に加熱して、50℃に加熱した(4)に
攪拌しながら徐々に添加して、ゲルを形成させる。次い
で(1)〜(3)を混合,均一化して添加し希釈した後に、
(6)〜(8)の水相成分を混合,加熱して均一化し、前記ゲ
ル中に攪拌しながら添加し、ホモミキサーにて均一に乳
化する。冷却後40℃にて(9)を添加,混合する。
【0017】 [実施例2] 半透明状クリーム (1)スクワラン 10.0(重量%) (2)イソオクタン酸セチル 8.5 (3)ジメチルポリシロキサン 10.0 (4)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性 5.5 ジメチルポリシロキサン(HLB値;4.5) (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)メチルグルコシド 25.0 (6)グリセリン 5.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 35.8 (9)香料 0.1 製法:(5)を50℃に加熱して、50℃に加熱した(4)に
攪拌しながら徐々に添加して、ゲルを形成させる。(1)
〜(3)を添加して希釈した後に、(6)〜(8)の水相成分を
混合,加熱して均一化し、前記ゲル中に攪拌しながら添
加し、ホモミキサーにて均一に乳化する。冷却後40℃
にて(9)を添加,混合する。
【0018】 [実施例3] マッサージ剤 (1)スクワラン 10.0(重量%) (2)ホホバ油 10.0 (3)揮発性ジメチルポリシロキサン 20.0 (4)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 6.0 (HLB値;6.0) (5)ポリオキシエチレン(15E.O.)メチルグルコシド 25.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 28.8 (8)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の成分を混合,均一化し、50℃に加熱
する。これに50℃に加熱した(5)を攪拌しながら徐々
に添加し、ゲルを形成させる。次いで(6)を(7)に加えて
加熱,溶解させて添加し、均一に乳化させる。冷却後4
0℃にて(8)を添加,混合する。
【0019】 [実施例4] パック剤 (1)ジメチルポリシロキサン 20.0(重量%) (2)環状オクタメチルテトラシロキサン 15.0 (3)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性 5.0 ジメチルポリシロキサン(HLB値;6.0) (4)ポリオキシエチレン(10E.O.)メチルグルコシド 10.0 (5)ポリオキシプロピレン(10P.O.)エチルグルコシド 10.0 (6)グリセリン 6.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 33.8 (9)香料 0.1 製法:(1)〜(3)の成分を混合,均一化し、50℃に加熱
する。これに50℃に加熱した(4),(5)を攪拌しながら
徐々に添加し、ゲルを形成させる。次いで(6)〜(8)を混
合し、加熱,溶解して添加し、均一に乳化させる。冷却
後40℃にて(9)を添加,混合する。
【0020】 [実施例5] 半透明クリーム状基剤 (1)ジメチルポリシロキサン 10.0(重量%) (2)メチルフェニルポリシロキサン 10.0 (3)環状デカメチルペンタシロキサン 10.0 (4)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 (HLB値;5.5) (5)ポリオキシエチレン(10E.O.)ポリオキシ 25.0 プロピレン(10P.O.)メチルグルコシド (6)プロピレングリコール 5.0 (7)精製水 36.0 製法:(5)を50℃に加熱して、50℃に加熱した(4)に
攪拌しながら徐々に添加して、ゲルを形成させる。(1)
〜(3)の油相成分を混合,均一化して加え、前記ゲルを
希釈する。次いで(6),(7)の水相成分を混合,均一化し
て前記ゲル中に攪拌しながら添加し、ホモミキサーにて
均一に乳化する。
【0021】 [実施例6] 日焼け止め用半透明クリーム (1)グリセリルトリイソオクタン酸エステル 10.0 (2)ジメチルポリシロキサン 20.0 (3)揮発性ジメチルポリシロキサン 6.0 (4)パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル 5.0 (5)オキシベンゾン 3.0 (6)シリコーン処理酸化チタン 3.0 (7)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 (HLB値;6.0) (8)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性 4.0 メチルフェニルポリシロキサン(HLB値;5.5) (9)ポリオキシエチレン(20E.O.)メチルグルコシド 10.0 (10)1,3-ブチレングリコール 3.0 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (12)精製水 31.8 (13)香料 0.1 製法:(9)を50℃に加熱して、50℃に加熱,混合し
た(7),(8)に攪拌しながら徐々に添加して、ゲルを形成
させる。これに、(1)〜(5)の油相成分を混合,均一化し
たものに(6)を添加分散させて加えて希釈した後、(10)
〜(12)の水相成分を混合し加熱,溶解して攪拌しながら
添加し、ホモミキサーにて均一に乳化する。その後冷却
して40℃にて(13)を添加,混合する。
【0022】上記の各実施例について、外観,粘度又は
硬度及び経時安定性の観察と、使用試験を行った。その
際に、同時に観察及び試験を行った比較例1〜比較例3
の処方を以下に示した。
【0023】 [比較例1] エモリエントクリーム (1)スクワラン 10.0(重量%) (2)イソオクタン酸セチル 8.5 (3)ジメチルポリシロキサン 10.0 (4)グリセリルモノオレイン酸エステル 2.0 (5)ポリオキシエチレン(5E.O.)ソルビタン 6.0 硬化ヒマシ油セスキオレイン酸エステル (6)グリセリン 10.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 53.3 (9)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相を混合し、加熱溶解して70℃と
する。一方、(6)〜(8)の水相成分を混合し、70℃に加
熱,溶解して、前記油相に攪拌しながら徐々に添加して
予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化する。次
いで冷却して40℃にて(9)を添加,混合する。
【0024】 [比較例2] 半透明状クリーム (1)スクワラン 20.0(重量%) (2)イソオクタン酸セチル 8.5 (3)ジメチルポリシロキサン 10.0 (4)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性 5.5 ジメチルポリシロキサン(HLB値;4.5) (5)グリセリン 15.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 40.8 (8)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,均一化して70℃に
加熱する。次いで(5)〜(7)の水相成分を混合,均一化し
て70℃に加熱し、前記油相中に攪拌しながら添加し、
ホモミキサーにて均一に乳化する。冷却後40℃にて
(8)を添加,混合する。
【0025】 [比較例3] 半透明状クリーム (1)スクワラン 20.0(重量%) (2)イソオクタン酸セチル 8.5 (3)ジメチルポリシロキサン 10.0 (4)グリセリルモノステアリン酸エステル 2.5 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)メチルグルコシド 10.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 48.8 (8)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,均一化して70℃に
加熱する。次いで(5)〜(7)の水相成分を混合,均一化し
て70℃に加熱し、前記油相中に攪拌しながら添加し、
ホモミキサーにて均一に乳化する。冷却後40℃にて
(8)を添加,混合する。
【0026】まず、外観と粘度又は硬度については、実
施例及び比較例の各試料を調製して1日静置した後の状
態を観察した。粘度又は硬度は、「○;適度な粘度又は
硬度を示す」,「△;やや粘度又は硬度が低すぎる、或
いは高すぎる」,「×;粘度又は硬度が低すぎる、或い
は高すぎて、使用に耐えない」として表した。また経時
安定性については、試料を25℃に3カ月間静置し、外
観,相分離等の有無,粘度又は硬度の変化等を観察して
評価し、「○;良好」,「△;やや悪い」,「×;悪
い」として表した。以上の結果は表1に示した。
【0027】一方使用試験は、20才〜50才の女性パ
ネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例のそ
れぞれをブラインドにて使用させ、使用時の手指へのと
れ,伸び,しっとり感及びべたつき感について官能評価
させて行った。評価結果は、使用時の手指へのとれ及び
伸びについては「良い;5点」,「やや良い;4点」,
「普通;3点」,「やや悪い;2点」,「悪い;1
点」、しっとり感については「ある;5点」,「ややあ
る;4点」,「どちらともいえない;3点」,「ややな
い;2点」,「ない;1点」、べたつき感については
「ない;5点」,「ややない;4点」.「どちらともい
えない;3点」,「ややある;2点」,「ある;1点」
として点数化し、20名のパネラーの平均値にて表2に
示した。
【0028】
【表1】 表1において、本発明の実施例はいずれも透明乃至半透
明の美麗な外観を有し、適度な粘度又は硬度を有してお
り、さらに経時安定性にも優れている。これに対し、ポ
リオキシアルキレン変性シリコーンではない非イオン性
界面活性剤により乳化した比較例1では、透明乃至半透
明の外観は得られておらず、またシリコーン油を良好に
乳化することができないため、経時安定性が悪い。一
方、ポリオキシアルキレン変性シリコーンにより多価ア
ルコールを乳化して成る比較例2では、経時的に乾燥に
よる固化が認められ、ポリオキシアルキレン付加アルキ
ルグルコシドと、ポリオキシアルキレン変性シリコーン
以外の非イオン性界面活性剤により乳化した比較例3で
は、適度な粘度又は硬度が得られていない。
【0029】
【表2】 表2より明らかなように、本発明の実施例使用群では、
いずれも各評価項目において平均4.70点以上の高い
評価が得られていた。これに対し、比較例1使用群では
手指へのとれ,伸び及びしっとり感については平均的な
評価が得られたのにとどまり、若干のべたつきが認めら
れていた。また比較例2使用群でもべたつきが認められ
ており、比較例3では適度な粘性が得られていないた
め、手指へのとれに対する評価が顕著に悪かった。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により適度
な粘度を有して経時的な安定性に優れ、優れた保湿性を
有するとともにべたつきのない良好な使用性を有し、ま
た透明乃至半透明の美しい外観を呈する、特に化粧料用
として有用な油中水型乳化組成物を得ることができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシアルキレン付加アルキルグル
    コシドの1種又は2種以上、親油性のポリオキシアルキ
    レン変性シリコーンの1種又は2種以上、シリコーン油
    を含む油性成分及び水を含有して成る、油中水型乳化組
    成物。
  2. 【請求項2】 ポリオキシアルキレン付加アルキルグル
    コシドの、アルキレンオキシド付加モル数が10〜20
    モルであることを特徴とする、請求項1に記載の油中水
    型乳化組成物。
  3. 【請求項3】 親油性のポリオキシアルキレン変性シリ
    コーンが、HLB値6以下のものであることを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2に記載の油中水型乳化組成
    物。
  4. 【請求項4】 ポリオキシアルキレン付加アルキルグル
    コシドの1種又は2種以上、親油性のポリオキシアルキ
    レン変性シリコーンの1種又は2種以上、シリコーン油
    を含む油性成分及び水が、組成物全量に対してそれぞれ
    5〜70重量%、2〜10重量%、5〜70重量%、及
    び15〜80重量%含まれることを特徴とする、請求項
    1から請求項3に記載の油中水型乳化組成物。
  5. 【請求項5】 油中水型乳化組成物が、油中水型の乳化
    化粧料であることを特徴とする、請求項1から請求項4
    に記載の油中水型乳化組成物。
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