JP6567755B1 - 油中水型日焼け止め化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】固体状の紫外線吸収剤を使用しながら安定性が高く、紫外線防御効果及び使用感にも優れる油中水型日焼け止め化粧料を提供すること。【解決手段】次の成分(A)〜(D);(A)次の(a1)及び(a2);(a1)エチルヘキシルトリアゾン(a2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル及び/又はビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンを含有する固体状紫外線吸収剤(B)セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエチルヘキシル及びアジピン酸ジイソプロピルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の極性油(C)揮発性炭化水素油(D)多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステルを含有することを特徴とする油中水型日焼け止め化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、常温で固体状の紫外線吸収剤を溶解して使用しながら、安定性が高く、紫外線防御効果及び使用感にも優れる油中水型日焼け止め化粧料に関する。
従来から、紫外線防御効果を有する日焼け止め化粧料には、主にUVB領域に吸収波長を持つメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレンなどの常温で液状の紫外線吸収剤が汎用されてきた。しかしながら、これら液状の紫外線吸収剤は、皮膚刺激性や環境への悪影響があることが指摘されている。これに対し、液状紫外線吸収剤を粉体の紫外線散乱剤に置換することが考えられるが、使用量の増加に伴い、塗布した際不自然に白くなったり、粉っぽい感触となるなどの問題が別途生じ得る。
そこで固体状の紫外線吸収剤への代替が検討されているが、液状紫外線吸収剤は、それら自身が紫外線吸収能を持つのみならず、共配合される固体状又は難溶性の紫外線吸収剤の溶媒としても作用する。そのため、これらの液状紫外線吸剤を配合しない場合は、共配合された固体状紫外線吸収剤の析出や不安定化を防止できるように、溶媒となる極性油を多量に配合せざるを得ず、その結果、使用感が油っぽくなったり、べたつきを生じるなどの問題が懸念されていた。
このような問題に対し種々の検討がなされており、例えば、特定の固体状紫外線吸収剤を組み合わせ、これらに対して溶解度の高いエステル油を使用するとともに、一定量以上の紫外線散乱剤を配合した日焼け止め化粧料が開示されている(特許文献1)。しかし、この化粧料は、安定性に欠けるうえ、溶解性が悪い場合は固体状紫外線吸収剤による紫外線防御効果が十分ではなく、一定量以上の紫外線散乱剤を配合して紫外線防御能を補強する必要があるため、なお粉っぽさや白浮きの問題が残る。その他、固体状紫外線吸収剤に、特定のIOB値を有する液状極性油とポリオキシエチレンアルキル/アルケニルエーテルとを組み合わせた化粧料(特許文献2)や、3種の固体状紫外線吸収剤と水溶性紫外線吸収剤を併用し、さらに極性油、高級アルコール、非イオン性界面活性剤を配合した化粧料(特許文献3)などが提案されているが、これらも安定性や紫外線防御効果などの面で十分なものとは評価し難い。
特開2017−78054号公報 特開2014−114273号公報 特開2018−145117号公報
本発明は、固体状の紫外線吸収剤を使用しながら安定性が高く、紫外線防御効果及び使用感にも優れる油中水型日焼け止め化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、特定の固体状の紫外線吸収剤を組み合わせ、さらに特定の極性油、揮発性炭化水素油及び多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステルを配合することによって、固体状紫外線吸収剤の乳化安定性が向上し、高い紫外線防御効果が発揮されるとともに、べたつくことなくさっぱりとした良好な使用感が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(D);
(A)次の(a1)及び(a2);
(a1)エチルヘキシルトリアゾン
(a2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル及び/又はビスエチル
ヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
を含有する固体状紫外線吸収剤
(B)セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエチルヘキシル及びアジピン酸ジイソプロ
ピルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の極性油
(C)揮発性炭化水素油
(D)多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステル
を含有することを特徴とする油中水型日焼け止め化粧料である。
本発明の油中水型日焼け止め化粧料は、紫外線吸収剤として固体状のものを極性油で溶解して使用しながら、その乳化安定性と耐水性が高く、優れた紫外線防御効果を示すとともに、べたつきがなくさっぱりとした良好な使用感を備えたものである。また液状の紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を併用しなくても、非常に優れた紫外線防御効果を発揮するため、これらの成分の使用を抑制することでより安全性を高め、塗布時の不自然な白さや粉っぽさを低減することが可能となる。
本発明の油中水型日焼け止め化粧料は、(A)特定の固体状紫外線吸収剤、(B)特定の極性油、(C)揮発性炭化水素油、(D)多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステルを必須成分として含有する。
本発明の油中水型日焼け止め化粧料には、成分(A)固体状紫外線吸収剤として(a1)エチルヘキシルトリアゾンを使用する。エチルヘキシルトリアゾンはUvinul T−150(BASF社製)として市販されている。なお、本明細書において固体状とは、常温(25℃)で固体状であることを意味する。
成分(A)として、上記(a1)とともに、(a2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル及び/又はビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンを使用する。エチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルは、UVINUL A Plus Granular(BASF社製)として、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンは、Tinosorb S(BASF社製)として、それぞれ市販されている。
本発明の化粧料における成分(A)の含有量は、紫外線防御効果や安定性等の観点から、1〜20質量%(以下、単に「%」と表記する)が好ましく、5〜18%がより好ましい。同様の観点から、化粧料中の成分(a1)の含有量は、例えば0.1〜8%であり、0.5〜5%であることが好ましく、3〜5%であることがより好ましい。また成分(a2)の含有量は1〜20%が好ましく、2〜8%がより好ましく、3〜6%であることが特に好ましい。さらに、成分(a1)と(a2)の含有質量比((a1):(a2))が1:0.2〜1:40の範囲にあることが好ましく、1:0.4〜1:15がより好ましく、1:0.6〜1:12が特に好ましい。一方、本発明の化粧料には、皮膚刺激性等の観点から、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレンなどの常温で液状の紫外線吸収剤を使用しないことが好ましい。
成分(B)は、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピルから選ばれる1種又は2種以上の極性油である。これらのうち、セバシン酸ジイソプロピルが、紫外線防御効果及び安定性等の点で好適に用いられる。市販品では例えば、日本精化製FineNeo-iPSE、FineNeo-EHSU、FineNeo-DIAなどが好適に使用できる。
成分(B)の含有量は、紫外線防御効果や安定性、使用感等の観点から、5〜25%が好ましく、10〜20%がより好ましく、15〜20%が特に好ましい。
成分(C)は、イソドデカン、イソヘキサデカン及び水添ポリイソブテンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性炭化水素油である。これらのうち、イソドデカンが安定性及び使用感等の観点から好適である。
成分(C)の含有量は、安定性や使用感等の観点から、0.1〜40%が好ましく、5〜25%がより好ましい。本発明の化粧料は、安定性等を損なう場合があることから、揮発性シリコーン油などの他の揮発性非極性油を実質的に含有しないことが好ましい。本明細書において、実質的に含有しないとは、化粧料中の含有量が0.1%以下、好ましくは0.01%以下であることを意味する。また本明細書において揮発性とは、1気圧、25℃において揮発性であることをいう。
本発明では、成分(D)として、多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステルを用いる。ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)は、平均分子量1000〜3000であることが好ましい。ポリエチレングリコールのジ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステルとしては、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30が好適であり、その市販品としては、CITHROL DPHS(クローダジャパン社製)などが挙げられる。
成分(D)の含有量は、紫外線防御効果や安定性等の観点から、0.5〜6%が好ましく、1〜5%が好ましく、1〜4%が特に好ましい。
本発明の化粧料には、さらに成分(E)として紫外線散乱剤を配合することができる。紫外線散乱剤としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄などが挙げられ、これらのうち、酸化亜鉛、酸化チタンが好ましく用いられる。これらはシリコーン処理、含フッ素化合物処理、脂肪酸処理、アミノ酸処理、金属石鹸処理等公知の各種表面処理を施されていてもよい。紫外線散乱剤の平均粒子径は、100nm以下が好ましく、80nm以下がより好ましい。
成分(E)の含有量は3%以下であり、好ましくは1%以下であり、さらに実質的に含有しないことが好ましい。3%よりも多いと、粉っぽい感触となったり、塗布した際不自然に白くなる場合がある。
本発明の化粧料に配合する水性成分としては、水の他、プロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、分子内に水酸基を3つ以上含むものとしてグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン、マルチトース、マルチトール、ショ糖、フラクトース、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトオール、エリスリトール、ポリエチレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルグリコシド等のグルコース誘導体等が挙げられる。水の含有量は特に限定されないが、安定性、使用感等の観点から、30〜80%が好ましく、45〜70%がより好ましい。水以外の水性成分の含有量は、安定性や使用感等の観点から3〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。
本発明の油中水型化粧料には、その他に、本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧料に使用される成分を適宜配合することができる。このような成分として、例えば、成分(D)以外の界面活性剤、ロウ類、脂肪酸、シリコーン化合物、高級アルコール、成分(B)以外のエステル等の極性油、紫外線散乱剤以外の粉体、増粘剤、防菌防腐剤、香料、アルコール類、塩類、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、生理活性成分などが例示される。
上記成分(A)〜(D)と必要に応じて使用される成分(E)その他任意成分を、乳化分散機などを用い、常法に従って混合することにより本発明の油中水型日焼け止め化粧料を調製することができる。
本発明の化粧料の粘度は、使用感等の観点から、20、000mPa・s以下(測定温度25℃において、B型粘度計を用いて測定した粘度)であることが好ましく、10、000mPa・s以下であることがより好ましい。本明細書において、化粧料の粘度は実施例中に示す方法により測定された値である。
本発明の化粧料のSPFは15以上であることが好ましく、20以上であることがより好ましい。本明細書において、SPFは実施例中に示す方法により測定された値である。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら制約されるものではない。
実施例1〜7及び比較例1〜4
下記表1及び表2に示す組成により油中水型化粧料を下記製造方法に従って調製した。それぞれについて、SPF、UVAPF、粘度を下記方法によって測定した。また下記評価方法に従って乳化安定性、使用感を評価した。結果を表1及び表2に併せて示す。
(SPF測定方法)
各試料をPMMA板に塗布し、乾燥後、PMMA板上の試料の所定5箇所をSPFアナライザー(Labsphere UV−2000S、Labsphere社製)を用いて測定した。
(UVAPF測定方法)
各試料をPMMA板に塗布し、乾燥後、PMMA板上の試料の所定5箇所をSPFアナライザー(Labsphere UV−2000S、Labsphere社製)を用いて測定した。
(粘度測定方法)
試料を25℃に保存し、調製翌日の粘度をB型粘度計(東機産業製)を用いて測定した。(No.3ローター、ローター回転速度30rpm、測定開始後60秒後)
(安定性評価方法)
40℃で1ヶ月間保存した試料について、外観を目視にて観察し、下記基準に準じて評価を行った。
〔安定性評価基準〕
○:異常なし
×:結晶の析出や相の分離が見られた
(使用感評価方法)
各試料について官能評価専門パネル10名により使用感(塗布時のあぶらっぽさのなさ、塗布後のべたつきのなさ、塗布時の白さのなさ)を下記の評価基準にて5段階で判定し評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記3段階判定基準により判定した。
〔評価基準〕
(評点):(評価)
5点:良好
4点:やや良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
3段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
○ :4点以上
△ :2点を超える4点未満
× :2点以下
Figure 0006567755
Figure 0006567755
(製造方法)
成分1〜16の油性成分(A)、成分19〜22の水性成分(B)を別のビーカーに秤量し、それぞれ加熱溶解した。(A)に(B)を徐々に添加して、ホモミキサーを用いて乳化した。40℃以下に冷却し、必要に応じて粉体成分17、18を添加し、ホモミキサーにて均一に混合して、油中水型乳化物を得た。
ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30を界面活性剤として配合し、単独または他の界面活性剤と併用することで、十分なSPFを発揮し、安定性と使用感のよい化粧料が得られた(実施例1〜7)。一方で、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30を配合せず、他の界面活性剤を使用した場合、乳化安定性が著しく低下した(比較例1)。揮発性シリコーン油を配合した比較例2と極性油を特定のエステル油以外のエステル油を配合した比較例3では、結晶の析出が見られ安定な化粧料が得られなかった。紫外線散乱剤を本発明の所定範囲(3%以下)を超えて配合した比較例4では、特に塗布時の白さが目立ち使用感が満足できるものではなかった。
処 方 例 1
下記の処方及び製造方法により,BBクリームを調製した。
(処方)
成分名 配合量(%)
1. 酸化鉄雲母チタン/ジメチコン※6 0.5
2. 酸化チタン/シリカ/水酸化Al/ハイドロゲンジメチコン※7 1.0
3. 酸化亜鉛/シリカ/ハイドロゲンジメチコン※8 1.0
4. タルク/ジメチコン※9 1.0
5. 酸化鉄/ジメチコン※10 0.1
6. セバシン酸ジイソプロピル 10.0
7. アジピン酸ジイソプロピル 4.0
8. コハク酸ジエチルヘキシル 4.0
9. ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 3.0
10.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 3.0
11.エチルヘキシルトリアゾン 5.0
12.アルキル(C30−45)ジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン 1.5
13.イソドデカン /(ジメチコン/ビスイソブチルPPG−20)
クロスポリマー※11 5.0
14.イソドデカン 5.6
15.(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー/
シクロペンタシロキサン※1 0.1
16.イソドデカン/ジステアルジモニウムヘクトライト/炭酸プロピレン※2 5.0
17.ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30 2.0
18.PEG-10ジメチコン 2.0
19.水 38.3
20.BG 5.0
21.エタノール 2.0
22.フェノキシエタノール 0.4
23.塩化Na 0.5
合 計 100.0
※6 SA Colorona Oriental Beige(三好化成社製)
※7 STR-100A-LA(堺化学工業社製)
※8 FINEX-33W-LP2(堺化学工業社製)
※9 SA-タルクJA-46R(三好化成社製)
※10 SA-イエローLL-100P(三好化成社製)
※11 EL-8050 ID Silicone Organic Elastomer Blend(東レ・ダウコーニング社製)
(製造方法)
成分6〜18の油性成分(A)、成分19〜23の水性成分(B)を別のビーカーに秤量し、それぞれ加熱溶解した。(A)に(B)を徐々に添加して、ホモミキサーを用いて乳化した。40℃以下に冷却し、粉体成分1〜5を添加し、ホモミキサーにて均一に混合して、油中水型乳化物を得た。
得られたBBクリームは、紫外線防御効果が高く、安定性及び使用感が良好なものであった。
処 方 例 2
下記の処方及び製造方法により,下地を調製した。
(処方)
成分名 配合量(%)
1. ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30 2.0
2. オレイン酸ポリグリセリル-2/ポリヒドロキシステアリン酸/
ステアリン酸ポリグリセリル-2※12 2.0
3. セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン 1.0
4. イソドデカン 8.2
5. ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/
ステアリル/ベヘニル) 0.5
6. イソドデカン /(ジメチコン/ビスイソブチルPPG−20)
クロスポリマー※11 4.0
7. アルキル(C30−45)ジメチルシリルポリプロピル
シルセスキオキサン 1.0
8. イソドデカン/ジステアルジモニウムヘクトライト/炭酸プロピレン※2 8.0
9. 酢酸トコフェロール 0.1
10.ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 3.0
11.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 3.0
12.エチルヘキシルトリアゾン 5.0
13.セバシン酸ジイソプロピル 18.0
14.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 1.0
15.水 31.3
16.BG 7.0
17.フェノキシエタノール 0.4
18.マルチトール 2.0
19.雲母チタン/シリカ/ジメチコン※13 2.5
合計 100.0
※12 PolyAquol OS2(Innovacos社製)
※13 SA-Xirona Volcanic Fire(三好化成社製)
(製造方法)
成分1〜14の油性成分(A)、成分15〜18の水性成分(B)を別のビーカーに秤量し、それぞれ加熱溶解した。(A)に(B)を徐々に添加して、ホモミキサーを用いて乳化した。40℃以下に冷却し、粉体成分19を添加し、ホモミキサーにて均一に混合して、油中水型乳化物を得た。
得られた下地は、紫外線防御効果が高く、安定性及び使用感に優れるものであった。
処 方 例 3
下記の処方及び製造方法により、美容液を調製した。
(処方)
成分名 配合量(%)
1. ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30 2.0
2. セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン 2.0
3. ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 1.5
4. エチルヘキシルトリアゾン 4.0
5. シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 2.0
6. セバシン酸ジイソプロピル 12.0
7. リンゴ酸ジイソステアリル※14 4.0
8. シア脂 0.5
9. イソドデカン /(ジメチコン/ビスイソブチルPPG−20)※11
クロスポリマー 3.0
10.イソドデカン 10.0
11.ステアリルジメチコン 2.0
12.グリセリン 5.0
13.フェノキシエタノール 0.5
14.水 49.5
15.エクトイン 0.8
16.ヒアルロン酸Na 0.05
17.マルチトール 1.0
18.(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10 0.2
合計 100.0
※14 Neosolue-DiSM(日本精化社製)
(製造方法)
成分1〜11の油性成分(A)、成分12〜18の水性成分(B)を別のビーカーに秤量し、それぞれ加熱溶解した。(A)に(B)を徐々に添加して、ホモミキサーを用いて乳化した。40℃以下に冷却し、ホモミキサーにて均一に混合して、油中水型乳化物を得た。
得られた下地は、紫外線防御効果が高く、安定性及び使用感に優れるものであった。
本発明の化粧料は、紫外線防御効果が高く、安定性及び使用感にも優れるため、日焼け止め化粧料として好適に利用可能である。また、日焼け止め効果としてSPF・PAを表記した化粧下地、BBクリーム、CCクリーム、美容液などの化粧料にも好適に利用可能である。

Claims (25)

  1. 次の成分(A)〜(D);
    (A)次の(a1)及び(a2);
    (a1)エチルヘキシルトリアゾン
    (a2ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
    を含有する固体状紫外線吸収剤
    (B)セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエチルヘキシル及びアジピン酸ジイソプロピルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の極性油
    (C)揮発性炭化水素油
    (D)多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステル
    を含有し、紫外線散乱剤の含有量が3質量%以下であることを特徴とする油中水型日焼け止め化粧料。
  2. 成分(a1)の含有量が0.1〜8質量%である請求項1記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  3. 成分(a2)の含有量が1〜20質量%である請求項1又は2に記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  4. 成分(a1)と(a2)の含有質量比((a1):(a2))が1:0.2〜1:40である請求項1〜3のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  5. 成分(B)がセバシン酸ジイソプロピルを含有する請求項1〜4のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  6. 成分(A)と(B)の含有質量比((A):(B))が1:0.8〜1:2である請求項1〜5のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  7. 成分(C)揮発性炭化水素油が、イソドデカン、イソヘキサデカン及び水添ポリイソブテンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜6のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  8. 成分(C)の含有量が0.1〜40質量%である請求項1〜7のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  9. 成分(D)多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステルが、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30である請求項1〜8のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  10. 成分(D)の含有量が0.5〜6質量%である請求項1〜9のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  11. 紫外線散乱剤が、酸化亜鉛及び酸化チタン粉体よりなる群から選ばれる1種又は2種である請求項1〜1のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  12. メトキシケイヒ酸エチルヘキシル及びオクトクリレンの含有量が0.1質量%以下である請求項1〜1のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  13. 揮発性シリコーン油の含有量が0.1質量%以下である請求項1〜1のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料。
  14. 次の成分(A)〜(D);
    (A)次の(a1)及び(a2);
    (a1)エチルヘキシルトリアゾン
    (a2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル及び/又はビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
    を含有する固体状紫外線吸収剤
    (B)セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエチルヘキシル及びアジピン酸ジイソプロピルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の極性油
    (C)揮発性炭化水素油
    (D)多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステル
    を含有し、紫外線散乱剤の含有量が3質量%以下であり、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル及びオクトクリレンの含有量が0.1質量%以下であることを特徴とする油中水型日焼け止め化粧料。
  15. 成分(a1)の含有量が0.1〜8質量%である請求項14記載の油中水型日焼け止め化粧料
  16. 成分(a2)の含有量が1〜20質量%である請求項14又は15に記載の油中水型日焼け止め化粧料
  17. 成分(a1)と(a2)の含有質量比((a1):(a2))が1:0.2〜1:40である請求項14〜16のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
  18. 成分(B)がセバシン酸ジイソプロピルを含有する請求項14〜17のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
  19. 成分(A)と(B)の含有質量比((A):(B))が1:0.8〜1:2である請求項14〜18のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
  20. 成分(C)揮発性炭化水素油が、イソドデカン、イソヘキサデカン及び水添ポリイソブテンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項14〜19のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
  21. 成分(C)の含有量が0.1〜40質量%である請求項14〜19のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
  22. 成分(D)多価アルコールのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステルが、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30である請求項14〜21のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
  23. 成分(D)の含有量が0.5〜6質量%である請求項14〜22のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
  24. 紫外線散乱剤が、酸化亜鉛及び酸化チタン粉体よりなる群から選ばれる1種又は2種である請求項14〜23のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
  25. 揮発性シリコーン油の含有量が0.1質量%以下である請求項14〜24のいずれかの項記載の油中水型日焼け止め化粧料
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