JP2008081413A - 化粧料 - Google Patents

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博久 鈴木
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隆斉 山本
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Abstract

【課題】皮脂等による化粧くずれを防止する効果のみならず、物理的強度、皮膚接着性に優れ、衣類等への化粧料の色移りを防止し、使用感に優れた化粧料の提供。
【解決手段】(A)一般式(1)
Figure 2008081413

で表されるフッ素変性シリコーン、及び(B)パーフルオロアルキル基を有する液体油を含有する化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、撥水性、撥油性に優れ、化粧持ちが良い上、使用感が良好な化粧料に関する。
従来、水や汗から皮膚を保護する目的で、また水や汗による化粧くずれを防止する目的で、種々の撥水性化粧料が用いられている。例えばスキンクリーム、スキンローション等の皮膚保護化粧料やメイクアップ化粧料には、撥水性成分として、シリコーン油、アルキル変性シリコーン、シリコーン樹脂、架橋型変性シリコーン等が配合されている。これらのシリコーン化合物は、耐水性についてはある程度の効果を奏するものの、撥油性能が不十分なため、耐皮脂性に問題があり、化粧もちが十分ではないという問題があった。
このような問題を解決すべく、ジメチルシリコーンにフルオロアルキル基を導入したフッ素変性シリコーンを含有する化粧料が提案されている(特許文献1)。この化粧料では、撥油性能が向上し、化粧もちは良くなるものの、フッ素変性シリコーンは炭化水素油等の他の化粧料成分との相溶性が悪いため、配合しにくく、また、感触が重くなるなどの欠点を有していた。
また、化粧持ちと相溶性を考慮して、アルキル基及びフルオロアルキル基を有する変性シリコーン化合物(特許文献2)が提案されている。このシリコーン化合物では、化粧持ちと炭化水素などの他の化粧料成分との相溶性の両立は達成されるものの、アルキル鎖長や、パーフルオロアルキル鎖長、及び導入比率によっては、撥油性能が低下してしまう問題や、アルキル基及びパーフルオロアルキル基は、鎖長が長くなると結晶性が高くなり、塗布時の使用感が低下してしまうなどの問題があった。
特開平6−184312号公報 特開平9−328408号公報
本発明の目的は、皮脂等による化粧くずれを防止する効果のみならず、物理的強度、皮膚接着性に優れ、衣類等への化粧料の色移りを防止し、使用感に優れた化粧料を提供することにある。
本発明者らは、一般式(1)で表されるフッ素変性シリコーンと、パーフルオロアルキル基を有する液体油を組合わせて用いれば、塗布時の使用感を良好に保ち、高い撥油性を示し、皮脂による化粧くずれを防止するのみならず、物理的強度、皮膚接着性に優れ、衣類等への化粧料の色移りを防止できる化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)一般式(1)
Figure 2008081413
〔式中、Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基を示し、R1、R2、R4、R5、R6及びR7はそれぞれ独立に、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基又はフェニル基を示し、R3は平均炭素数20を超え50以下の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基を示し、R8は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基、又は平均炭素数20を超え50以下の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基を示し、mは2〜3の整数を、nは1〜6の整数をそれぞれ示し、pは1〜50の数を、qは0〜50の数を、rは0〜50の数をそれぞれ示す。但し、R8が炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基の時、qは1〜50の数である。なお、[ ]内の各シロキサン単位はランダム結合でもブロック結合でもよく、複数個のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びRfは同一でも異なってもよい。〕
で表されるフッ素変性シリコーン、
(B)パーフルオロアルキル基を有する液体油
を含有する化粧料を提供するものである。
本発明の化粧料は、使用感が良好で、撥水性、撥油性、耐摩擦性、皮膚接着性及び表面非接着性に優れ、高い化粧持続性、特に高い色移り防止能を有するものである。
本発明で用いる成分(A)のフッ素変性シリコーンは、前記一般式(1)で表わされるものである。式中、Rfで示される炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよい。十分な撥油性を得る観点より、Rfの炭素数は4以上が好ましく、6以上がより好ましく、8以上が更に好ましい。また、他の化粧料成分との相溶性より、18以下が好ましく、12以下がより好ましい。
パーフルオロアルキル基Rfとシリコーン主鎖との連結部分(以下、連結基と呼ぶ)は、エーテル結合を含有しない−(CH2)m−(CH2)n−の場合には、極性油剤への溶解性が低下することから、−(CH2)m−O−(CH2)n−(式中、m及びnは前記と同じ意味を示す)であるエーテル結合を含有する基であり、特に合成上の便宜より−(CH2)3−O−(CH2)2−が好ましい。
Rf基を有するシロキサン単位の数pは1〜50であり、2〜30が好ましい。
また、フッ素変性シリコーン(1)は、平均炭素数20を超え50以下の直鎖又は分岐鎖の1価炭化水素基(以下、長鎖炭化水素基という)を分子中に少なくとも1個有する。長鎖炭化水素基を含有することにより、高い色移り防止能が奏される。長鎖炭化水素基の炭素数は22以上が好ましい。また、他の成分との相溶性の観点より、長鎖炭化水素基の炭素数は30以下が好ましく、28以下がより好ましい。なお、異なる炭素数の長鎖炭化水素基が存在する場合には、その重量平均をもって平均炭素数とする。
シリコーン主鎖における長鎖炭化水素基と結合するケイ素原子の位置は、末端(R8が結合するケイ素原子に相当)でもよく、主鎖部分(R3が結合するケイ素原子に相当)でもよい。
長鎖炭化水素基と結合するケイ素原子の数(以下、q’という)は1〜52であり、2〜30が好ましい。また、pとq’の比p/q’は、十分な撥油性を得る観点から1/10以上、また他の成分と良好な相溶性を得る観点から10/1以下が好ましい。
フッ素変性シリコーン(1)のR1、R2、R4、R5、R6及びR7としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル等の分岐鎖アルキル基が挙げられる。合成上の便宜より、メチル基が好ましい。
また、rは0〜50の整数であり、0〜10が好ましい。
フッ素変性シリコーン(1)の重合度は2〜150が好ましく、特に、感触、色移り防止性能の点から5〜100であるのが好ましい。
このようなフッ素変性シリコーンは、例えば、次のようにして合成することができる。
オルガノハイドロジェンポリシロキサン及び塩化白金酸を含有するイソプロパノール溶液を約110℃まで加熱した後、式:Rf−(CH2)n−O−(CH2)m-CH=CH2(式中、Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基を示し、mは2〜3の整数を、nは1〜6の整数をそれぞれ示す)で表されるパーフルオロアルキル化合物を滴下する。滴下終了後すぐに、平均炭素数20を超え50以下のα−オレフィンを滴下し、数時間加熱攪拌を続ける。更に、式:Rf−(CH2)n−O−(CH2)m-CH=CH2で表されるパーフルオロアルキル化合物を滴下し、滴下終了後すぐに、平均炭素数20を超え50以下のα−オレフィンを加え、約110℃で数時間加熱攪拌を続ける。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液を加え、70℃で1時間加熱攪拌する。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン、活性炭を加え、60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別する。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させることにより、フッ素変性シリコーンを製造することができる。
成分(A)のフッ素変性シリコーンは、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜90質量%、特に0.5〜70質量%含有するのが、色移り防止性能が向上するので好ましい。
本発明で用いる成分(B)のパーフルオロアルキルを有する液体油としては、成分(A)以外のもので、25℃で液状のものである。例えば、パーフルオロデカリン、パーフルオロアダマンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキル基で変性されたシリコーンなどが挙げられ、これらのうちパーフルオロアルキル基で変性されたシリコーンが好ましい。
より具体的には、パーフルオロポリエーテルとして、アウジモント社製のFOMBLIN HC/R、FOMBLIN HC−04、FOMBLIN−HC−25、ダイキン工業社製のデムナムS−20、S−65、S−100、S−200等;パーフルオロアルキル基で変性されたシリコーンとして、特開平7-277914号公報又は特開平7-330544号公報の製造例3(A−1)、製造例4(A−2)、製造例5(A−3)、製造例6(A−4)、 製造例7(A−5)、製造例8(A−6)記載のシリコーン、市販品として信越化学工業社製のX22−820、X−22−821、X−22−822、FL−100、東レ・ダウコーニング社製のFS1265などが挙げられる。
成分(B)のパーフルオロアルキルを有する液体油は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜90質量%、特に0.5〜60質量%含有するのが、使用感の点で好ましい。
また、成分(A)のフッ素変性シリコーンと、成分(B)のパーフルオロアルキル基を有する液体油の質量割合は、(A)/(B)=1/10〜1/10、特に1/5〜5/1、更に1/2〜2/1であるのが、撥油性能、使用感の点から好ましい。
本発明の化粧料は、更に(C)フッ素化合物処理粉体を含有することができる。
かかるフッ素化合物処理粉体としては、特に制限されないが、フッ素化合物として、例えば次の一般式(2)
[Rf"Cb2bO]cPO(OM1)3-c (2)
(式中、Rf"は炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖又は分岐状でも、単一鎖長のものでも、混合鎖長のものでもよい。bは1〜12の整数を示し、cは1〜3の数を示す。M1は水素原子、金属、アンモニウム、置換アンモニウム等の水溶性カチオンを示す)
で表されるパーフルオロアルキル基含有リン酸エステル(米国特許第3632744号)、フルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩のモノエステル体及びジエステル体(特開昭62-250074号公報)、パーフルオロアルキル基を有する樹脂(特開昭55-167209号公報)、四弗化エチレン樹脂、パーフルオロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフルオロアルキルシラン(特開平2-218603号公報)、パーフルオロポリエーテル基を有する化合物(特開平8-133928号)等で処理された粉体を挙げることができる。
これらの中でも、一般式(2)中、Rf"が炭素数5〜18のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、bが1〜4の整数を示し、cが1〜2の数を示し、M1が水素、金属、アンモニウム(アルキル基を置換したアンモニウムを含む)等の水溶性カチオンであるパーフルオロアルキル基含有リン酸エステルで処理された粉体が好ましい。
これらのフッ素化合物で処理される母粉体としては、水及び油に実質的に不溶の顔料、紫外線吸収性の物質であれば特に制限されるものではなく、例えば酸化チタン、酸化鉄、群青、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、マイカ、セリサイト、タルク、シリカ、カオリン、水酸化クロム、カーボンブラック等の無機顔料;ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ポリエチレン粉体等の有機粉体及び有機色素などが挙げられる。これらのなかでも、化粧料がファンデーションである場合には、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、マイカ、セリサイト、タルク、ナイロンパウダーなどが好ましい。なお、これらの粉体を前記のフッ素化合物で処理するには、通常の方法に従って行えば良く、例えばコアセルベーション法、トッピング法等の湿式処理法や、スプレードライ法、CVD法等の乾式処理法を用いて処理することができる。
フッ素化合物の処理量は、母粉体の質量に対して、1〜10質量%であるのが、撥油性の点から好ましい。
また、フッ素化合物処理粉体は、一般に化粧料に使用される範囲の平均粒子径であれば特に制限されず、0.01〜200μm、特に0.1〜100μm程度であるのが、仕上がり、塗布感などの点から好ましい。
成分(C)のフッ素化合物処理粉体は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜95質量%、特に0.5〜90質量%含有するのが、撥油性の点から好ましい。
本発明の化粧料は、前記成分以外に、通常、化粧料に用いられる成分を含有することができる。具体的には、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類、シリコーンオイル等の油性成分;アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等の界面活性剤;保湿剤、増粘剤、被膜剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、色素、無機顔料、高分子粉体等の色材、香料などを用いることができる。
本発明の化粧料は、通常の方法により製造することができ、毛髪化粧料、皮膚化粧料、メイクアップ化粧料等、種々の用途に用いることができる。特に、ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、口紅、サンスクリーン等のメイクアップ化粧料として好適である。
この場合、化粧料の剤型は特に制限されず、液状、クリーム状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよい。
合成例1
温度計、攪拌機、滴下漏斗をつけたフラスコに、下記平均組成式(3)
Figure 2008081413
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン35.2g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.9gを入れ、110℃まで加熱した後、式C1021−(CH2)2−O−CH2CH=CH2で表されるパーフルオロアルキル化合物(以下、Rf10Eと略記する)211.8gを1時間かけて滴下した。滴下終了後すぐに、平均炭素数24のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン208)105.9gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、110℃で6時間加熱攪拌を続け、Rf10E 19.3g、平均炭素数24のα−オレフィン9.6gを加え、110℃で16時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液106.2gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン495.4g、活性炭3.5gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf10E、平均炭素数24のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(4)で表されるフッ素変性シリコーン267.2gを得た(収率89%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
合成例2
合成例1と同様なフラスコに、前記平均組成式(3)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン17.6g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.4gを入れ、110℃まで加熱した後、式C817−(CH2)2−O−CH2CH=CH2で表されるパーフルオロアルキル化合物(以下、Rf8Eという)88.2gを120分かけて滴下した。滴下終了後すぐに、平均炭素数24のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン208)44.1gを60分かけて滴下した。36時間加熱攪拌を続け、Rf8E 30.0g、平均炭素数24のα−オレフィン15.0gを加え、110℃で16時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液45.1gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン210.6g、活性炭1.5gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf8E、平均炭素数24のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(5)で表されるフッ素変性シリコーン123.7gを得た(収率90%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
合成例3
合成例1と同様なフラスコに、下記平均組成式(6)
Figure 2008081413
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン41.8g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.9gを入れ、110℃まで加熱した後、Rf10E 206.6gを1.5時間かけて滴下した。滴下終了後すぐに、平均炭素数24のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン208)103.3gを1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、110℃で5時間加熱攪拌を続け、Rf10E 10.4g、平均炭素数24のα−オレフィン5.16gを加え、110℃で16時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液105.8gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン493.5g、活性炭3.5gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf10E、平均炭素数24のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(7)で表されるフッ素変性シリコーン256.8gを得た(収率86%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
合成例4
合成例1と同様なフラスコに、前記平均組成式(3)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン5.7g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.1gを入れ、110℃まで加熱した後、Rf10E 22.1gを15分かけて滴下した。滴下終了後すぐに、平均炭素数24のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン208)22.1gを15分かけて滴下した。36時間加熱攪拌を続け、Rf10E 4.02g、平均炭素数24のα−オレフィン4.02gを加え、110℃で16時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液15.0gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン70.2g、活性炭0.5gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf10E、平均炭素数24のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(8)で表されるフッ素変性シリコーン38.5gを得た(収率79%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
合成例5
合成例1と同様なフラスコに、下記平均組成式(9)
Figure 2008081413
(式中、Ca2a+1は平均炭素数24のアルキル基を示す。)
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン80.4g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.5gを入れ、110℃まで加熱した後、Rf10E 233.5gを2時間かけて滴下した。滴下終了後、110℃で2時間加熱攪拌を続け、Rf10E 23.3gを加え、110℃で3時間加熱攪拌を続けた。反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液94.3gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン440.2g、活性炭3.1gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf10Eを除去し、下記平均組成式(10)で表されるフッ素変性シリコーン263.0gを得た(収率88%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
合成例6
合成例1と同様なフラスコに、下記平均組成式(11)
Figure 2008081413
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン36.31g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.9gを入れ、110℃まで加熱した後、Rf10E 210.95gを120分かけて滴下した。滴下終了後すぐに、平均炭素数24のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン208)105.47gを90分かけて滴下した。滴下終了後、24時間加熱攪拌を続け、Rf10E 20.1g、平均炭素数24のα−オレフィン10.1gを加え、110℃で24時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液106.1gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン495.1g、活性炭3.5gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf10E、平均炭素数24のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(12)で表されるフッ素変性シリコーン239.3gを得た(収率80%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
合成例7
合成例1と同様なフラスコに、前記平均組成式(3)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン5.2g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.1gを入れ、110℃まで加熱した後、Rf10E 39.4gを15分かけて滴下した。滴下終了後すぐに、平均炭素数24のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン208)9.9gを15分かけて滴下した。5時間加熱攪拌を続け、Rf10E 3.6g、平均炭素数24のα−オレフィン0.9gを加え、110℃で24時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液16.4gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン76.5g、活性炭0.6gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf10E、平均炭素数24のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(13)で表されるフッ素変性シリコーン35.9gを得た(収率72%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
比較合成例1
合成例1と同様なフラスコに、前記平均組成式(3)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン4.9g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.1gを入れ110℃まで加熱した後、Rf10E 59.1gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、110℃で24時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を80℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液17.7gを加え、80℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を65℃まで冷却し、トリフルオロメチルベンゼン63.9g、活性炭0.6gを加えて65℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。エタノールを用いて再沈殿させ、未反応のRf10Eを除去し、下記平均組成式(14)で表されるフッ素変性シリコーン25.1gを得た(収率46%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
比較合成例2
合成例1と同様なフラスコに、前記平均組成式(3)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン4.6g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.1gを入れ、110℃まで加熱した後、平均炭素数24のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン208)30.46gを15分かけて滴下した。滴下終了後、110℃で24時間加熱攪拌を続けた。反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液10.6gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン42.3g、活性炭0.4gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応の平均炭素数24のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(15)で表されるシリコーン化合物24.0gを得た(収率80%)。なお、得られたシリコーン化合物は、白色の固体であった。
Figure 2008081413
比較合成例3
合成例1と同様なフラスコに、前記平均組成式(3)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン7.9g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.2gを入れ110℃まで加熱した後、Rf10E 33.7gを15分かけて滴下した。滴下終了後すぐに、平均炭素数13のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン124)16.8gを15分かけて滴下した。滴下終了後、110℃で3.5時間加熱撹拌を続け、Rf10E 3.1g、平均炭素数13のα−オレフィン1.5gを加え、110℃で1時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液17.6gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン82.1g、活性炭0.6gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf10E、平均炭素数13のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(16)で表されるフッ素変性シリコーン44.2gを得た(収率88%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
Figure 2008081413
実施例1〜7、比較例1〜3
表1に示す組成の油中水型乳液状ファンデーションを製造し、撥水性、撥油性、使用感、てかり及び耐色移り性を評価した。結果を表1に併せて示す。
なお、以下の実施例において用いたフッ素化合物処理粉体は、パーフルオロアルキルリン酸エステルで処理された粉体である。
(製造方法)
表1に示す粉体成分(21)〜(25)を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕した。油相成分(1)〜(16)を混合し、65〜70℃に加熱溶解して油相成分とした。粉砕した粉体成分を加熱した油相成分に添加し、ディスパーで分散した。水相成分(18)及び(19)を攪拌して65〜70℃に加熱した後、上記分散液に添加して乳化した。乳化物を25℃まで冷却し、成分(17)、(20)を添加した後、ホモミキサーで粘度調整して、油中水型乳液状ファンデーションを得た。
(評価方法)
(1)撥水性、撥油性:
各ファンデーションの一定量を低密度ポリエチレンシートに塗布し、40℃で4時間乾燥後、精製水(恵美須薬品化工社製)、スクワラン(日光ケミカルズ社製)を滴下し、30秒後の接触角を測定し、下記基準で評価した。
(1−1)撥水性(接触角)
◎;100°以上、○;99−90°、△;89−80°、×;79°以下
(1−2)撥油性(接触角)
◎;40°以上、○;39−20°、△;19−10°、×;9°以下。
(2)使用感:
女性専門パネル15名により、各ファンデーションを顔面に塗布してもらい、その使用感を官能評価した。良好と判断した人数を記載した。
(3)てかり:
女性専門パネル15名により、各ファンデーションを顔面に塗布してもらい、27℃50RH%の環境下で4時間後の状態を官能評価した。てかりにくいと答えた人数を記載した。
(4)耐色移り性:
女性専門パネル15名により、各ファンデーションを顔面に塗布してもらい、27℃50RH%の環境下で4時間後、ティッシュペーパーを押し当て、その部分に300gf/cm2の圧力を10秒間加えた。そのとき、ティッシュペーパーへ移行したファンデーションによる着色度合いを、色差計(コニカミノルタ社製CR−400)で測定した。実施例1の色差を基準に相対値を示し、相対値が小さいほど耐色移り性が良好であることを意味する。
Figure 2008081413
Figure 2008081413
実施例8(クリーム状ファンデーション)
(組成)
(1)α−モノ(メチル分岐ステアリル)グリセリルエーテル(HLB1.8)
1.5(質量%)
(2)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体
(信越化学工業社製、KF-6015) 1.5
(3)ジメチルポリシロキサン(信越化学工業社製、KF-96A6cs) 9.0
(4)オクタメチルシクロテトラシロキサン
(東レ・ダウコーニング社製、SH244) 15.0
(5)フッ素変性シリコーン(信越化学工業社製、X22-820) 4.0
(6)フッ素変性シリコーン(合成例1) 2.0
(7)防腐剤 適量
(8)1,3−ブチレングリコール 3.0
(9)精製水 残量
(10)香料 微量
(11)5質量%フッ素化合物処理酸化チタン 6.0
(12)5質量%フッ素化合物処理ベンガラ 0.9
(13)5質量%フッ素化合物処理黄酸化鉄 1.1
(14)5質量%フッ素化合物処理マイカ 4.0
(製法)
粉体成分(11)〜(14)を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕する。油相成分(1)〜(7)を混合し、70〜80℃に加熱溶解して油相成分とする。粉砕した粉体成分を加熱した油相成分に添加し、ディスパーで分散した。水相成分(8)〜(9)を混合し、70〜80℃に加熱した後、油相成分に添加して乳化した。乳化物を25℃まで冷却し、成分(10)を添加した後、ホモミキサーで粘度調整して、クリーム状ファンデーションを得た。
実施例9(パウダーファンデーション)
(組成)
(1)5質量%フッ素化合物処理酸化チタン 15.0(質量%)
(2)5質量%フッ素化合物処理セリサイト 30.0
(3)5質量%フッ素化合物処理タルク 20.0
(4)5質量%フッ素化合物処理マイカ 7.0
(5)5質量%フッ素化合物処理黄酸化鉄 3.5
(6)5質量%フッ素化合物処理ベンガラ 2.0
(7)5質量%フッ素化合物処理黒酸化鉄 0.1
(8)5質量%フッ素化合物処理ナイロンパウダー 4.0
(9)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 2.0
(10)フッ素変性シリコーン(特開平7-330544号公報、製造例6(A-4))
10.0
(11)フッ素変性シリコーン(合成例1) 3.0
(12)防腐剤 適量
(13)香料 微量
(製法)
粉体成分(1)〜(8)を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕する。これをヘンシェルミキサーへ移し、成分(9)〜(13)を60〜70℃で攪拌混合したものを加えて混合し、ふるいを通して粒度を揃えたのち、金皿等の容器中で圧縮成型し、パウダーファンデーションを得た。
実施例10(頬紅)
(組成)
(1)5質量%フッ素化合物処理タルク 40.0(質量%)
(2)5質量%フッ素化合物処理マイカ 23.0
(3)5質量%フッ素化合物処理酸化チタン 12.0
(4)5質量%フッ素化合物処理黄酸化鉄 2.5
(5)5質量%フッ素化合物処理ベンガラ 3.0
(6)5質量%フッ素化合物処理黒酸化鉄 0.5
(7)有機顔料(赤色202号) 2.4
(8)フッ素変性シリコーン(信越化学工業社製、X22-820) 4.0
(9)フッ素変性シリコーン(合成例1) 4.0
(10)防腐剤 適量
(11)香料 微量
(製法)
粉体成分(1)〜(7)を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕する。これをヘンシェルミキサーへ移し、成分(8)〜(11)を60〜70℃で攪拌混合したものを加えて混合し、ふるいを通して粒度を揃えたのち、金皿等の容器中で圧縮成型し、頬紅を得た。
実施例11(パウダーアイシャドウ)
(組成)
(1)5質量%フッ素化合物処理雲母チタン 10.0(質量%)
(2)5質量%フッ素化合物処理セリサイト 30.0
(3)5質量%フッ素化合物処理マイカ 25.0
(4)5質量%フッ素化合物処理黄酸化鉄 1.0
(5)5質量%フッ素化合物処理ベンガラ 0.75
(6)5質量%フッ素化合物処理黒酸化鉄 0.15
(7)5質量%フッ素化合物処理群青 10.0
(8)5質量%フッ素化合物処理紺青 6.0
(9)フッ素変性シリコーン
(東レ・ダウコーニング社製、FS-1265) 7.0
(10)フッ素変性シリコーン(合成例1) 7.0
(11)防腐剤 適量
(12)香料 微量
(製法)
粉体成分(1)〜(8)を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕する。これをヘンシェルミキサーへ移し、成分(9)〜(12)を60〜70℃で攪拌混合したものを加えて混合し、ふるいを通して粒度を揃えたのち、金皿等の容器中で圧縮成型し、頬紅を得た。
実施例12(アイライナー)
(組成)
(1)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体
(東レ・ダウコーニング社製、SH3775M) 2.5(重量%)
(2)ベントナイト(クニミネ工業社製、クニピア−G4) 1.0
(3)ジメチルポリシロキサン(信越化学工業社製、KF96L-10cs) 3.0
(4)スクワラン 0.5
(5)フッ素変性シリコーン(信越化学工業社製、X22-820) 2.0
(6)デカメチルシクロペンタシロキサン(信越化学工業社製、KF-995)
17.0
(7)フッ素変性シリコーン(合成例3) 5.0
(8)ビタミンEアセテート 0.2
(9)ホホバ油 2.0
(10)1,3−ブチレングリコール 10.0
(11)精製水 残量
(12)香料 0.1
(13)5質量%フッ素化粧料処理黒酸化鉄 20.0
(製法)
油相成分(1)〜(9)を混合し、70〜80℃に加熱溶解して油相成分とする。粉体成分(13)を加熱した油相成分に添加し、ディスパーで分散した。水相成分(10)及び(11)を混合し、70〜80℃に加熱した後、油相成分に添加し乳化した。乳化物を25℃まで冷却した後、成分(12)を添加し、ホモミキサーで粘度調整して、アイライナーを得た。
実施例13(サンスクリーン乳液)
(組成)
(1)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体
(信越化学工業社製、KF-6015) 1.0(質量%)
(2)フッ素変性シリコーン(信越化学工業社製、X22-819) 10.0
(3)フッ素変性シリコーン(合成例2) 3.0
(4)デカメチルシクロペンタポリシロキサン
(東レ・ダウコーニング社製、SH245) 25.0
(5)防腐剤 適量
(6)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシ 2.0
(7)プロピレングリコール 1.5
(8)精製水 残量
(9)エタノール 12.0
(10)香料 0.1
(11)3質量%フッ素化合物処理タルク 3.5
(12)3質量%フッ素化合物処理ナイロン 0.5
(製法)
粉体成分(11)及び(12)を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕する。油性成分(1)〜(6)を混合し、60〜70℃に加熱溶解して油相成分とする。粉砕した粉体成分を加熱した油相成分に添加し、ディスパーで分散した。水相成分(7)〜(8)を混合し、60〜70℃に加熱した後、油相成分に徐々に添加して乳化した。乳化組成物を25℃まで冷却し、成分(9)、(10)を添加して、サンスクリーン乳液を得た。
実施例14(口紅)
(組成)
(1)パラフィンワックス 5.0(質量%)
(2)キャンデリラワックス 10.0
(3)カルナバワックス 9.0
(4)イソパルミチン酸イソプロピル 4.0
(5)イソノナン酸イソノニル 2.0
(6)リンゴ酸ジイソステアリル 3.9
(7)フッ素変性シリコーン(合成例2) 60.0
(8)パーフルオロポリエーテル
(アウジモント社製、FOMBLIN HC/04) 1.0
(9)5質量%フッ素化合物処理酸化チタン 1.0
(10)赤色201号 1.0
(11)赤色202号 2.0
(12)黄色4号Alレーキ 1.0
(13)抗酸化剤 0.1
(製法)
成分(1)〜(13)を90℃に加熱して均一に混合した後、成型金型に流し込み、冷却固化して、口紅を得た。
実施例8〜14で得られた化粧料は、いずれも塗布時の使用感が良好で、撥水性、撥油性、化粧持続性に優れ、衣服等へ色移りが防止されていた。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)一般式(1)
    Figure 2008081413
    〔式中、Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基を示し、R1、R2、R4、R5、R6及びR7はそれぞれ独立に、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基又はフェニル基を示し、R3は平均炭素数20を超え50以下の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基を示し、R8は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基、又は平均炭素数20を超え50以下の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基を示し、mは2〜3の整数を、nは1〜6の整数をそれぞれ示し、pは1〜50の数を、qは0〜50の数を、rは0〜50の数をそれぞれ示す。但し、R8が炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基の時、qは1〜50の数である。なお、[ ]内の各シロキサン単位はランダム結合でもブロック結合でもよく、複数個のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びRfは同一でも異なってもよい。〕
    で表されるフッ素変性シリコーン、
    (B)パーフルオロアルキル基を有する液体油
    を含有する化粧料。
  2. 成分(A)と成分(B)の質量割合が、(A)/(B)=1/10〜10/1である請求項1記載の化粧料。
  3. 更に、(C)フッ素化合物処理粉体を含有する請求項1又は2記載の化粧料。
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