JP3228130B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP3228130B2
JP3228130B2 JP16685696A JP16685696A JP3228130B2 JP 3228130 B2 JP3228130 B2 JP 3228130B2 JP 16685696 A JP16685696 A JP 16685696A JP 16685696 A JP16685696 A JP 16685696A JP 3228130 B2 JP3228130 B2 JP 3228130B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素アルキル
基及び長鎖アルキル基で変性されたシリコーン化合物を
配合することにより、耐水性、耐皮脂性に優れ、化粧持
ちが良い上、軽くてしっとりした使用感を有する化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、皮膚や毛髪の乾燥防止あるいは保護を目的とした化
粧料には、種々の油分が配合されているが、用いる油分
の種類や配合量によっては使用時にべたつきが残り、使
用感が悪くなるという欠点があった。
【0003】このため、最近では、需要者の軽くてしっ
とりした使用感を望む傾向を考慮して、撥水性に優れた
ジメチルシリコーンオイルを配合した各種化粧料が開発
されている。
【0004】しかしながら、上記ジメチルシリコーンオ
イルは撥水性には優れているものの、撥油性能が不十分
なため、耐皮脂性に問題があり、化粧持ちが十分でない
という問題点があった。
【0005】この問題点を解決すべく、ジメチルシリコ
ーンにフルオロアルキル基を導入したフッ素変性シリコ
ーン化合物を配合した化粧料が提案されている(特開平
2−295912号公報)。この提案によれば、確かに
撥油性能が向上し、化粧持ちは良くなるものの、炭化水
素油などの他の化粧料成分との相溶性が低下して、配合
が困難となる上に、感触が重くなるなどの欠点を有して
いた。
【0006】一方、長鎖炭化水素基で変性したシリコー
ン化合物についても種々提案されており(特開平5−1
94183号、同5−262616号公報等)、これら
の提案によれば、他の化粧料成分との相溶性が向上する
と共に、ジメチルシリコーンやフッ素変性シリコーンで
は得ることができない、しっとりとした良好な使用感を
得ることが可能となるが、耐皮脂性が不十分なため、化
粧持ちに劣るという問題があった。
【0007】従って、未だ、耐水性、耐皮脂性、他の化
粧料成分との相溶性、及び使用感などのすべてについて
良好な化粧料は登場しておらず、その開発が切望されて
いた。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、耐水性、耐皮脂性に優れているために化粧持ちが
良く、軽くてしっとりとした良好な使用感を有し、しか
も他の化粧料成分との適度な相溶性を有する高品質な化
粧料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ね
た結果、下記平均組成式(1)で示される含フッ素アル
キル基及び長鎖アルキル基で共変性したシリコーン化合
物が、耐水性、耐皮脂性、他の化粧料成分との相溶性に
優れていると共に、このシリコーン化合物を配合した化
粧料が化粧持ちが良く、軽くてしっとりとした良好な使
用感を有する高品質なものであることを知見した。
【0010】 R1 a2 b3 cSiO(4-a-b-c)/2 …(1) [但し、式中R1はメチル基又はフェニル基、R2は下記
一般式(2) −(CH2n4 …(2) で示される含フッ素アルキル基(R4は炭素数1〜10
のパ−フルオロアルキル基であり、nは2又は3であ
る。)、R3は炭素数6〜50のアルキル基であり、
a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.0、0.01≦
b≦1.0、0.01≦c≦1.0、2.0≦a+b+
c≦3.0を満足する正数である。]
【0011】即ち、上記シリコーン化合物は、1分子中
に含フッ素アルキル基と長鎖アルキル基とを有してお
り、このシリコーン化合物を配合した化粧料は、含フッ
素アルキル基の有する撥油性効果で良好な耐皮脂性能を
与え、化粧持ちに優れるという特長を有すると共に、長
鎖アルキル基を有するため、他の化粧料成分との適度な
相溶性があり、シリコーン化合物の化粧料への配合が簡
単である上、しっとりした感触が得られるという特長を
有するものであるが、これらの特長は単に含フッ素アル
キル基を有するシリコーン化合物と長鎖アルキル基を有
するシリコーン化合物とを併用して化粧料に配合しても
得られず、含フッ素アルキル基と長鎖アルキル基とで共
変性した1分子中に含フッ素アルキル基及び長鎖アルキ
ル基を有する上記式(1)のシリコーン化合物を用いる
場合に初めて達成し得ることを知見し、本発明をなすに
至ったものである。
【0012】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の化粧料は、下記平均組成式(1) R1 a2 b3 cSiO(4-a-b-c)/2 …(1) [但し、式中R1はメチル基又はフェニル基、R2は下記
一般式(2) −(CH2n4 …(2) で示される含フッ素アルキル基(R4は炭素数1〜10
のパーフルオロアルキル基であり、nは2又は3であ
る。)、R3は炭素数6〜50のアルキル基であり、
a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.0、0.01≦
b≦1.0、0.01≦c≦1.0、2.0≦a+b+
c≦3.0を満足する正数である。]で示され、下記平
均組成式(3) R1 ab+cSiO(4-a-b-c)/2 …(3) (式中、R1、a、b、cは上記と同様の意味を示
す。)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン(但し、環状のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンを除く)にR2に対応するパーフルオロアルキルプロ
ペン及びR3に対応するα−オレフィンをヒドロシリル
化反応により付加させる方法で得られるシリコーン化合
物を配合したものである。
【0013】ここで、上記式(1)中R1はメチル基又
はフェニル基を表すが、特にR1全体の70モル%以上
がメチル基であることが、化粧料に配合した場合の使用
感や耐水性の点から望ましい。
【0014】また、R2は下記一般式(2)で示される
含フッ素アルキル基である。 −(CH2n4 …(2)
【0015】式(2)中、R4は炭素数1〜10、好ま
しくは6〜10のパーフルオロアルキル基であり、nは
2又は3であるが、特に3であることが好ましい。この
ような含フッ素アルキル基として具体的には、−CH2
CH2CF3、−CH2CH249、−CH2CH26
13、−CH2CH2817、−CH2CH21021、−
CH2CH2CH225、−CH2CH2CH237、−
CH2CH2CH249、−CH2CH2CH2613
−CH2CH2CH2817、−CH2CH2CH210
21などを挙げることができるが、これらの中でも、合成
の容易さ及び化粧料とした時の耐皮脂性の向上などの点
から、−CH2CH2CH2613、−CH2CH2CH2
817、−CH2CH2CH21021が好適である。
【0016】更に、上記式(1)において、R3は炭素
数6〜50、特に8〜30の長鎖アルキル基であり、具
体的には、−C613、−C817、−C1021、−C12
25、−C1429、−C1837、−C3061、−C50
101などが挙げられる。
【0017】式(1)において、aは1.0〜2.0、
好ましくは1.2〜1.8であり、aが1.0より小さ
いと含フッ素アルキル基及び長鎖アルキル基の含有量が
多くなりすぎて、シリコーンの特徴がなくなり、感触が
重くなり、一方2.0を超えると耐皮脂性が不十分とな
るばかりでなく、しっとりとした使用感も得られなくな
り、本発明の目的を達成できない。bは0.01〜1.
0、好ましくは0.05〜0.8であり、bが0.01
より小さいと耐皮脂性が不十分となり、一方、1.0を
超えると他の化粧料成分との相溶性が悪くなり、配合が
困難となるだけでなく、感触も重いものとなる。cは
0.01〜1.0、好ましくは0.05〜0.8であ
り、cが0.01より小さいとしっとりした使用感が得
られなくなり、一方、1.0を超えると耐皮脂性が不十
分となる。また、a+b+cは2.0〜3.0であり、
a+b+cが2.0より小さいとシリコーン化合物が三
次元的な架橋構造となるため感触が重くなり、一方、
3.0を超えることは構造上あり得ない。
【0018】このようにして得られるシリコーン化合物
の具体例としては下記のものが挙げられる。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】なお、上記式(1)のシリコーン化合物の
重合度は2〜500、特に5〜200であることが、感
触、化粧持ちの点から好ましい。
【0022】上記式(1)のシリコーン化合物の製造方
法は、特に制限されず、ヒドロシリル化反応、酸平衡化
反応による重合反応等の公知の反応を組合わせて行うこ
とができる。この中でも、下記平均組成式(3) R1 ab+cSiO(4-a-b-c)/2 …(3) (式中、R1、a、b、cは上記と同様の意味を示
す。)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン(但し、環状のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンを除く)に、R2に対応するパーフルオロアルキルプ
ロペン及びR3に対応するα−オレフィンをヒドロシリ
ル化反応により付加させる方法が最も簡単で、かつ高品
質なシリコーン化合物を得ることができるために好適で
ある。
【0023】上記ヒドロシリル化反応は触媒存在下で行
う必要があり、触媒としては、公知の貴金属触媒が使用
可能で、例えば塩化白金酸、塩化白金酸とエチレン等の
オレフィンとの錯体、アルコールやビニルシロキサンと
の錯体等の白金系触媒のほか、例えばRhCl(PPh
33、RhCl(CO)(PPh32、RhCl(C2
42、Ru3(CO)12、PdCl2(PPh32など
も使用できる。なお、触媒の使用量は、通常、オルガノ
ハイドロジェンポリシロキサン化合物のSiH基1モル
に対して貴金属として1×10-3〜1×10-5モル程度
である。
【0024】上記ヒドロシリル化反応は、反応器にオル
ガノハイドロジェンポリシロキサン化合物と触媒を入
れ、撹拌しながらパーフルオロアルキルプロペン及びα
−オレフィンを徐々に添加することにより行うことがで
きる。この時の反応温度は40〜150℃、好ましくは
60〜120℃程度である。添加終了後は、更に上記温
度のままで1〜10時間撹拌を続けることが好ましい。
【0025】なお、この時に必要に応じて有機溶媒を使
用してもよく、有機溶媒としては、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ヘキサン、トリフルオロメチルベン
ゼン、1,3−ビストリフルオロメチルベンゼン、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、イソプロピルアルコール、n−
ブタノールなどを用いることができる。
【0026】次いで、反応終了後に溶媒及び未反応のパ
ーフルオロアルキルプロペン及びα−オレフィンを留去
することにより、目的とするシリコーン化合物を得るこ
とができる。
【0027】本発明のシリコーン化合物は、毛髪化粧
料、皮膚化粧料、メークアップ化粧料等、種々の用途の
化粧料に配合することができる。この場合、化粧料の剤
型は特に制限されず、液状、クリーム状、粉状等の形態
の化粧料に配合することができる。また、シリコーン化
合物の配合量は化粧料用途により異なるが、通常、0.
5〜95重量%の範囲で適宜配合することができる。こ
の場合、化粧持ちを良くするためには5重量%以上配合
することが好ましい。
【0028】なお、本発明の化粧料には、上記シリコー
ン化合物以外の他の化粧料成分として、通常、化粧品原
料に用いられるものを適宜配合することができる。具体
的には、油類、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級ア
ルコール、エステル類、シリコーンオイル等の油分、ア
ニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性
剤、非イオン界面活性剤等の界面活性剤、保湿剤、増粘
剤、被膜剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属イオン封
鎖剤、色素、無機顔料、高分子粉体等の色材、香料など
が例示され、これらを本発明の作用効果を損なわない範
囲内で常用量配合することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の化粧料は、耐水性、耐皮脂性、
他の化粧料成分との相溶性に優れたものであり、化粧持
ちが良く、軽くてしっとりとした良好な使用感を有する
高品質なものである。
【0030】
【実施例】以下、合成例、実施例及び比較例を示し、本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限
されるものではない。
【0031】[合成例1]温度計、還流冷却器、撹拌
機、滴下漏斗を付けたフラスコに、下記平均組成式
(4)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン化合物390.2g及び塩化白金酸4重量%を含有す
る1−ブタノール溶液0.6gを入れ、50℃まで加熱
した後、1−オクテン(三菱化学(株)製、商品名:ダ
イヤレン8)112.0gを30分かけて滴下した。
【0032】
【化3】
【0033】滴下終了後すぐに、パーフルオロオクチル
プロペン(C817CH2CH=CH2)144.9gを
30分かけて滴下した。滴下終了後、100℃で5時間
加熱撹拌を続け、反応を完結させた。
【0034】次いで、150℃、5mmHgの条件下
で、未反応オレフィン等の揮発成分を除去し、下記平均
組成式(5)で示されるシリコーン化合物609gを得
た。なお、得られたシリコーン化合物は、淡黄色透明な
液体で、粘度141cSt(25℃)、比重1.03
(25℃)、屈折率1.4071(25℃)であった。
【0035】
【化4】
【0036】[合成例2]合成例1と同様なフラスコ
に、下記平均組成式(6)で示されるオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン化合物240.4g及び塩化白金
酸4重量%を含有する1−ブタノール溶液0.5gを入
れ、50℃まで加熱した後、1−デセン(三菱化学
(株)製、商品名:ダイヤレン10)56.0gを20
分かけて滴下した。
【0037】
【化5】
【0038】滴下終了後すぐに、パーフルオロオクチル
プロペン(C817CH2CH=CH2)289.8gを
30分かけて滴下した。滴下終了後、100℃で5時間
加熱撹拌を続け、反応を完結させた。
【0039】次いで、150℃、5mmHgの条件下
で、未反応オレフィン等の揮発成分を除去し、下記平均
組成式(7)で示されるシリコーン化合物536.2g
を得た。
【0040】なお、得られたシリコーン化合物は、淡褐
色透明な液体で、粘度83.3cSt(25℃)、比重
1.20(25℃)、屈折率1.3848(25℃)で
あった。
【0041】
【化6】
【0042】[合成例3]合成例1と同様なフラスコ
に、合成例2と同じオルガノハイドロジェンポリシロキ
サン化合物120.2g、平均組成C3060の1−アル
ケン(三菱化学(株)製、商品名:ダイヤレン30)8
4.0g、トルエン300.0g及び塩化白金酸4重量
%含有の1−ブタノール溶液0.24gを入れ、ゆっく
りと加熱して80℃で1時間加熱撹拌した後、パーフル
オロオクチルプロペン(C817CH2CH=CH2)1
44.9gを20分かけて滴下した。滴下終了後、10
0℃で5時間加熱撹拌を続け、反応を完結させた。
【0043】次いで、150℃、5mmHgの条件下
で、トルエン等の揮発成分を除去し、下記平均組成式
(8)で示されるシリコーン化合物336.1gを得
た。なお、得られたシリコーン化合物は、融点46℃の
ワックス状固体であった。
【0044】
【化7】
【0045】[合成例4]合成例1と同様なフラスコ
に、1−オクタデセン(三菱化学(株)製、商品名:ダ
イヤレン18)211.7g、トルエン200.0g、
及び塩化白金酸4重量%含有する1−ブタノール溶液
0.4gを入れ、80℃まで昇温し、安定化した後、こ
れに下記式(9)を用いて酸平衡化反応により合成した
下記平均組成式(10)で示される含フッ素オルガノハ
イドロジェンポリシロキサン化合物293.4gを30
分かけて滴下し、滴下終了後100℃で5時間加熱撹拌
を続け、反応を完結させた。
【0046】
【化8】
【0047】次いで、150℃、5mmHgの条件下
で、トルエン等の揮発成分を除去し、下記平均組成式
(11)で示されるシリコーン化合物479gを得た。
なお、得られたシリコーン化合物は、融点26℃のワッ
クス状固体であった。
【0048】
【化9】
【0049】次に、得られたシリコーン化合物を用い
て、下記に示す実施例、比較例の化粧料を製造した。
【0050】 [実施例1] 固型ファンデーション (a)タルク 45.1重量% (b)カオリン 15.0 (c)セリサイト 10.0 (d)亜鉛華 7.0 (e)二酸化チタン 3.8 (f)ベンガラ 1.0 (g)黄酸化鉄 2.9 (h)黒酸化鉄 0.2 (i)合成例1のシリコーン化合物 15.0 (j)酸化防止剤 適量(k)香料 適量 合計 100.0重量% 上記(a)〜(h)を混合した。一方(i)〜(k)を
80℃で加熱し、(a)〜(h)の混合物に吹き付け
て、更に混合した。次に、粉砕、ふるい処理を行い、圧
縮成型により中皿に成型して固型ファンデーションを得
た。
【0051】[実施例2,3、参考例1] 実施例1の(i)のシリコーン化合物をそれぞれ上記合
成例2〜4のシリコーン化合物とした以外は実施例1と
同様にして、実施例2,3、参考例1の固型ファンデー
ションを得た。
【0052】[比較例1]実施例1の(i)のシリコー
ン化合物を下記平均組成式(12)で示されるシリコー
ン化合物に代えた以外は実施例1と同様にして、比較例
1の固型ファンデーションを得た。
【0053】
【化10】
【0054】[比較例2]実施例1の(i)のシリコー
ン化合物を下記平均組成式(13)で示されるシリコー
ン化合物に代えた以外は実施例1と同様にして、比較例
2の固型ファンデーションを得た。
【0055】
【化11】
【0056】[比較例3]実施例1の(i)のシリコー
ン化合物を比較例1のシリコーン化合物と比較例2のシ
リコーン化合物の同量混合物とした以外は実施例1と同
様にして、比較例3の固型ファンデーションを得た。
【0057】[実施例4] 乳液 (a)セチルアルコール 1.5重量% (b)合成例1のシリコーン化合物 7.0 (c)メチルフェニルポリシロキサン 1.0 (信越化学工業(株)製、KF−54) (d)グリセロール−トリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.0 (e)グリセリルモノステアレート 1.0 (f)香料 適量 (g)ソルビタンモノオレイン酸エステル 2.0 (h)防腐剤 適量 (i)カルボキシビニルポリマー 0.25 (j)トリエタノールアミン 0.1 (k)ジプロピレングリコール 10.0(l)精製水 75.15 合計 100.0重量% 上記(a)〜(e)を溶解し、これに(f)〜(h)を
加え、70℃に調整したものを油相とした。一方、
(i)〜(l)を加熱、溶解して70℃に調整した水相
に、上記油相を加え、予備乳化を行った後、ホモミキサ
ーにて乳化し、更に脱気、濾過、冷却して乳液を得た。
【0058】[実施例5,6、参考例2] 実施例4の(b)のシリコーン化合物をそれぞれ合成例
2〜4のシリコーン化合物とした以外は実施例5と同様
にして、実施例5,6、参考例2の乳液を得た。
【0059】[比較例4〜6] 実施例4の(b)のシリコーン化合物をそれぞれ上記比
較例1〜3で用いたシリコーン化合物に代えた以外は実
施例4と同様にして、比較例4〜6の乳液を得た。
【0060】[実施例7] リンス (a)合成例1のシリコーン化合物 2.0重量% (b)ジメチルポリシロキサン 1.0 (信越化学工業(株)製、KF−96A−20) (c)セチルアルコール 1.5 (d)ステアリルアルコール 1.0 (e)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7 (f)グリセリン 3.0 (g)色素 適量 (h)香料 適量 (i)防腐剤 適量(j)精製水 89.8 合計 100.0重量% 上記(e)〜(g)を(j)に加え、70℃に保ち水相
とした。一方、(a)〜(d)、(h)、(i)を混合
し、加熱、溶解し、70℃に保ち油相とした。次に、上
記水相に油相を加え、ホモミキサーで乳化後、撹拌しな
がら冷却し、リンスを得た。
【0061】[実施例8,9、参考例3] 実施例7の(a)のシリコーン化合物をそれぞれ合成例
2〜4のシリコーン化合物とした以外は実施例7と同様
にして、実施例8,9、参考例3のリンスを得た。
【0062】[比較例7〜9] 実施例7の(a)のシリコーン化合物をそれぞれ上記比
較例1〜3で用いたシリコーン化合物に代えた以外は実
施例7と同様にして、比較例7〜9のリンスを得た。
【0063】[評価試験] 上記実施例1〜9、及び比較例1〜9、参考例1〜3で
得られた各化粧料について、専門パネラー10名によ
り、使用時の軽さ、しっとり感、耐水性、耐皮脂性、及
び化粧持ちについて、下記基準に従って官能評価を行っ
た。結果を表1〜3に示す。評価基準 ◎:9〜10名が良好と判定 〇:6〜8名が良好と判定 △:3〜5名が良好と判定 ×:0〜2名が良好と判定
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】表1〜3の結果から、比較例1、4、7は
シリコーン化合物が長鎖アルキル基を有しないために、
使用時の軽さ、しっとり感に劣るものであった。また、
比較例2、5、8はシリコーン化合物が含フッ素アルキ
ル基を有しないために、耐皮脂性、化粧持ちが劣るもの
である。比較例3、6、9は長鎖アルキル基を有するシ
リコーン化合物と含フッ素アルキル基を有するシリコー
ン化合物との同量混合を用いているため、使用時の軽
さ、しっとり感、耐皮脂性、化粧持ちが満足できるもの
ではなかった。
【0068】これに対して、本発明シリコーン化合物を
配合してなる化粧料(実施例1〜9)は、いずれも使用
時の軽さ、しっとり感、耐水性、耐皮脂性、及び化粧持
ちのすべてについて良好なものであることが確認され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CA(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記平均組成式(1) R1 a2 b3 cSiO(4-a-b-c)/2 …(1) [但し、式中R1はメチル基又はフェニル基、R2は下記
    一般式(2) −(CH2n4 …(2) で示される含フッ素アルキル基(R4は炭素数1〜10
    のパーフルオロアルキル基であり、nは2又は3であ
    る。)、R3は炭素数6〜50のアルキル基であり、
    a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.0、0.01≦
    b≦1.0、0.01≦c≦1.0、2.0≦a+b+
    c≦3.0を満足する正数である。]で示され、下記平
    均組成式(3) R1 ab+cSiO(4-a-b-c)/2 …(3) (式中、R1、a、b、cは上記と同様の意味を示
    す。)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
    ン(但し、環状のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
    ンを除く)にR2に対応するパーフルオロアルキルプロ
    ペン及びR3に対応するα−オレフィンをヒドロシリル
    化反応により付加させる方法で得られるシリコーン化合
    物を配合してなることを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 式(1)のシリコーン化合物として、n
    が3であり、R4が炭素数6〜10のパーフルオロアル
    キル基であるものを配合した請求項1記載の化粧料。
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