JP2000327528A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JP2000327528A
JP2000327528A JP11136197A JP13619799A JP2000327528A JP 2000327528 A JP2000327528 A JP 2000327528A JP 11136197 A JP11136197 A JP 11136197A JP 13619799 A JP13619799 A JP 13619799A JP 2000327528 A JP2000327528 A JP 2000327528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
cosmetic
fluorine
fluorinated
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11136197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yajima
隆士 谷島
Akio Kashimoto
明生 樫本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP11136197A priority Critical patent/JP2000327528A/ja
Publication of JP2000327528A publication Critical patent/JP2000327528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (a)架橋結合を有するエラストマーオ
ルガノポリシロキサンと、(b)フッ素基含有化合物と
を含有する化粧料。 【効果】 耐摩擦性、耐水性及び耐油性に優れ、色移り
防止効果が高く、しかも使用感が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩擦性、耐水性
及び耐油性に優れ、色移り防止効果の高い化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メイクアップ化粧料等の化粧料では、塗
布後に衣類や食器、皮膚等との接触による色移りを防止
するため、皮膜形成能を有する高分子化合物が用いられ
ている。例えば、三次元架橋されたシリコーン類と揮発
性油剤を用い、皮膚表面上に形成する被膜を利用した、
色移りを防止する化粧料(特開平10−194930
号)等が提案されている。しかし、この化粧料は、塗布
後に皮膚上に撥水被膜を形成するものの、撥油性には極
めて乏しいため、皮脂などにより、被膜の強度が低下
し、十分な色移り防止機能が得られなかった。また、耐
摩擦性の点でも満足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐摩
擦性、耐水性及び耐油性に優れ、色移り防止効果の高い
化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エラスト
マーオルガノポリシロキサンと、フッ素基含有化合物を
組合わせて用いれば、化粧崩れし難い化粧膜が形成さ
れ、前記課題を解決し、使用感も良好な化粧料が得られ
ることを見出した。
【0005】本発明は、次の成分(a)及び(b): (a)架橋結合を有するエラストマーオルガノポリシロ
キサン、(b)フッ素基含有化合物を含有する化粧料を
提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いる成分(a)のエラ
ストマーオルガノポリシロキサンは、部分的又は全体的
に架橋結合を有する三次元構造を呈するシリコーン系エ
ラストマーであり、シリコーン油を含む油剤とともにゲ
ルの形態となる。このようなエラストマーオルガノポリ
シロキサンとしては、例えば特開昭63−152308
号、特開昭63−313710号、特開昭64−791
06号、特開平1−230511号、特開平1−250
306号等に記載されたものが挙げられる。具体的には
(1)オルガノハイドロジェンポリシロキサンと(2)
脂肪族不飽和基を有するオルガノポリシロキサンとを付
加重合させて得られる部分架橋ポリマー;水素原子、水
酸基、アルコキシ基等を有するオルガノポリシロキサン
を架橋結合させて得られる重合体等である。
【0007】また、市販品としては、例えばKSG6
(信越化学社製)、トレフィルE−505C、E−50
6C(以上、東レ・ダウ・コーニング社製)、グランシ
ルSR−CYC、SR−DMF10、SR−DC556
(以上、グラントインダストリーズ社製)等が挙げられ
る。
【0008】これらのエラストマーオルガノポリシロキ
サンとともに、ゲルを形成する油剤のうち、シリコーン
油としては、揮発性及び不揮発性のいずれでも良く、例
えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロトリ
シロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テ
トラデカメチルシクロヘプタシロキサン等が挙げられ
る。
【0009】また、シリコーン油以外の油剤としては、
通常の化粧料に用いられ、25℃で液状又はペースト状
のものであれば特に制限されず、例えば炭化水素油、ト
リグリセライド、エステル油、エーテル油、高級脂肪
酸、高級アルコール等が挙げられる。
【0010】油剤中のシリコーン油の割合は、10重量
%以上、特に20重量%以上が好ましい。
【0011】また、シリコーンゲルとしては、あらかじ
めゲルが形成されている市販品として、例えばKSG1
5、KSG17、KSG16、KSG18(以上、信越
化学社製)、グランシル SR 5CYC ゲル、グラ
ンシル SR DMF 10ゲル、グランシル SR
DC556 ゲル、SF1204、JK113(以上、
ゼネラルエレクトリック社製)等を使用できる。
【0012】本発明の化粧料において、エラストマーオ
ルガノポリシロキサンは、全組成中に0.001〜30
重量%、特に0.01〜20重量%、更に0.1〜10
重量%配合するのが好ましい。また、市販のシリコーン
ゲルを用いる場合は、全組成中に1〜80重量%、特に
5〜60重量%、更に10〜30重量%配合するのが、
使用感の点で好ましい。
【0013】成分(b)のフッ素基含有化合物として
は、例えば(b1)分子量5000〜1000000の
フッ素化高分子化合物、(b2)一般式(1)
【0014】
【化2】
【0015】(式中、Rは炭化水素基を示し、XはRと
CH2 とをつなぐ基を示し、nは整数を示し、Rfは末端
炭素原子に水素原子を有していてもよいフッ化炭素基を
示す)で表されるフッ素化化合物等が挙げられる。
【0016】成分(b1)の分子量5000〜1000
000のフッ素化高分子化合物は、分子量が5000〜
500000、特に10000〜300000のものが
好ましく、例えばフッ素化アクリル酸系ポリマー、フッ
素化アルキレンオキシドポリマー、パーフルオロポリエ
ーテル、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。フッ素
化アクリル酸系ポリマーとしては、次の一般式(2)
【0017】
【化3】
【0018】(式中、R1 はC1〜C30のアルキル基、
2 はC1〜C20のパーフルオロアルキル基、mは1〜
5、x及びyは分子量が5000〜1000000、好
ましくは5000〜500000、特に好ましくは10
000〜300000となる整数を示し、xとyとの比
はx:y=8:2〜1:9、特にx:y=5:5〜1:
9であることが好ましい)で表される共重合体が好まし
く、分子量10000〜300000のアルキルメタク
リレート・パーフルオロアルキルメタクリレート共重合
体で、一般式(2)のxとyとの比が2/3ものが特に
好ましい。また、フッ素化アルキレンオキシドポリマー
としては、例えば次の一般式(3)
【0019】
【化4】
【0020】(式中、lは60〜100000、好まし
くは100〜10000の整数を示す)で表されるポリ
(トリフルオロプロピレンオキシド)が好ましい。
【0021】また、パーフルオロポリエーテルとして
は、例えば次の一般式(4)
【0022】
【化5】
【0023】(式中、R3 、R5 、R6 及びR7 は同一
又は異なって、フッ素原子、パーフルオロアルキル基又
はパーフルオロアルキルオキシ基を示し、R4 はフッ素
原子又はパーフルオロアルキル基を示し、a、b及びc
は分子量が5000〜1000000となる0以上の数
を示す)で表されるものが挙げられる。ここで、かっこ
内に示される各パーフルオロ基はこの順で並んでいる必
要はなく、またランダム重合でもブロック重合でもよ
い。かかるパーフルオロポリエーテルとしては、特に粘
度が5〜5,000mm2/sの液体状のものが好まし
く、例えば次の一般式(5)
【0024】
【化6】
【0025】(式中、d及びeは分子量が5000〜1
000000となる数を示し、d/eは0.2〜2であ
る)で表されるFOMBLIN HC−R(平均分子量
6,600)(モンテフロス社製)や、次の一般式
(6)
【0026】
【化7】
【0027】(式中、fは分子量が5000〜1000
000となる数を示す)で表されるデムナムS−20
(重量平均分子量25,000)、同S−100(同
5,600)、同S−200(同8,400)(以上、
ダイキン工業社製)等の市販品を使用できる。
【0028】また、フッ素変性シリコーンとしては、例
えば下記一般式(7)〜(10)で表されるフッ素含有
構造単位の1以上と、一般式(11)で表されるフッ素
を含まない構造単位とを有するものが挙げられる。
【0029】
【化8】
【0030】〔式中、R10及びR11は同一又は異なっ
て、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖のパーフルオ
ロアルキル基又は次式:H(CF2g−(gは1〜20
の整数を示す)で表されるω−H−パーフルオロアルキ
ル基を示し;R8 、R13及びR14は、同一又は異なっ
て、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化
水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族炭化
水素基を示し;R9 は、水素原子、炭素数1〜20の直
鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10
の脂環式若しくは芳香族炭化水素基、炭素数1〜20の
パーフルオロアルキル基又は次式:H(CF2g−(g
は1〜20の整数を示す)で表されるω−H−パーフル
オロアルキル基を示し;R12は、炭素数2〜6の二価の
炭化水素基を示し;X2 及びY2 は単結合、−CO−又
は炭素数1〜6の二価の炭化水素基を示し;iは2〜1
6の数を示し、j及びkはそれぞれ1〜16の数を示
し、hは1〜200の数を示し、wは0〜20の数を示
し、vは0〜200の数を示す〕
【0031】一般式(7)〜(11)で表される構造単
位において、R10及びR11で示されるパーフルオロアル
キル基としては、例えば、CF3-、C2F5-、C4F9-、C6F
13-、C8F17-、C10F21-、H(CF2)2-、H(CF2)4-、H(CF2)
6-、H(CF2)8-、(C3F7)C(CF3)2-などが挙げられる。ま
た、H(CF2)g-におけるgとしては、6〜20の整数が好
ましい。R8 、R13及びR14で示される炭化水素基とし
ては、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基;
シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル
基;フェニルナフチル基等の芳香族炭化水素基などが挙
げられる。また、R12で示される二価の炭化水素基とし
ては、炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が
好ましく、特にエチレン基、プロピレン基が好ましい。
【0032】このような構造単位を有するフッ素変性シ
リコーンとしては、例えば、下記一般式(12)
【0033】
【化9】
【0034】〔式中、Z1 及びZ2 は少なくとも一方は
一般式(7)〜(10)から選ばれる構造単位を示し、
残余は単結合を示し、pは0〜200の数を示し、R13
及びR 14は前記と同じ意味を示す〕で表されるもの、又
は下記一般式(13)
【0035】
【化10】
【0036】〔式中、Z3 は、一般式(7)〜(10)
から選ばれる構造単位を示し、R15は炭素数1〜20の
直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜
10の脂環式若しくは芳香族の炭化水素基を示し、p、
13及びR14は前記と同じ意味を示す〕で表されるもの
が挙げられる。
【0037】一般式(7)〜(11)で表される構造単
位及び一般式(12)、(13)で表されるフッ素変性
シリコーンにおける各式中の基としては、撥水性、撥油
性及び使用性の点から下記のものが好ましい。R10及び
11としては、炭素数6〜20の直鎖若しくは分岐鎖の
パーフルオロアルキル基又は次式;H(CF2)q-(qは6〜
20の整数を示す)で表されるω−H−パーフルオロア
ルキル基が好ましい。R8 、R13及びR14としては、炭
素数1〜4の直鎖又は分岐鎖の脂肪族炭化水素基が好ま
しい。R9 としては、水素原子、炭素数6〜20のパー
フルオロアルキル基又は次式;H(CF2)q-(qは6〜20
の整数を示す)で表されるω−H−パーフルオロアルキ
ル基が好ましい。R12としては、炭素数2〜4の二価の
炭化水素基が好ましい。X2 及びY2 は単結合、-CO-又
は炭素数1〜4の二価の炭化水素基が好ましく、iは2
〜10、特に2〜5の数が好ましく、j及びkは、それ
ぞれ2〜10、特に1〜6の数が好ましく、hは1〜1
00、特に1〜10の数が好ましく、wは0〜20、特
に0〜5の数が好ましく、vは0〜100、特に0〜1
0の数が好ましい。なお、フッ素変性シリコーンの構造
単位の配列は、交互でもブロックでもランダムでもよ
い。
【0038】更に、フッ素変性シリコーンの好ましい例
としては、一般式(8)及び一般式(11)で表される
構造単位を有する、特開平5−247214号公報に記
載された重合度2〜200のフッ素変性シリコーン、一
般式(9)で表される構造単位を有する特開平6−18
4312号公報に記載された重合度2〜200のフッ素
変性シリコーン、市販品である旭硝子社製のFSL−3
00、信越化学工業社製のX−22−819、X−22
−820、X−22−821、X−22−822及びF
L−100、東レダウコーニングシリコーン社製のFS
−1265等が挙げられる。
【0039】また、成分(b2)のフッ素化化合物にお
いて、一般式(1)中、Rで示される炭化水素基として
は、炭素数2〜30、特に2〜20の直鎖又は分岐鎖の
ものが好ましく、更に炭素数2〜20のアルキル基が好
ましい。XはRとCH2 とを連結する基であり、エステル
結合(-COO-又は-OCO-)、エーテル結合(-O-)、アミ
ド結合(-NHCO-又は-CONH-)、ウレタン結合(-NHCOO-
又は-OCONH-)、尿素結合(-NHCONH-)、基-CH(OH)CH2O
-又は基-OCH2CH(OH)-が好ましく、特にエステル又はエ
ーテル結合が好ましい。
【0040】nは1又は2が好ましい。Rfで示される
フッ化炭素基としては、炭素数3〜20、特に3〜18
の直鎖又は分岐鎖のパーフルオロアルキル基又はω−ヒ
ドロパーフルオロアルキル基が好ましい。また、フッ素
系化合物(1)の総炭素数は6〜50、特に10〜4
0、更に10〜30が好ましい。
【0041】フッ素化化合物(1)としては、一般式
(1)中、総炭素数6〜50であり、Rが炭素数2〜3
0の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であり、Xがエステ
ル、エーテル、アミド、ウレタン若しくは尿素結合又は
基-CH(OH)CH2O-であり、nが1又は2であり、Rfが炭
素数3〜20の直鎖又は分岐鎖の末端炭素原子に水素原
子を有していてもよいフッ化炭素基であるものが好まし
い。
【0042】フッ素化化合物(1)のうち、Xがエステ
ル結合である化合物は、例えば、Rf(CH2)nOHで表される
アルコールに脂肪酸R-COOH又はその反応性誘導体を反応
させることにより製造される。またXがエーテル結合で
ある化合物は、例えば、Rf(CH2)nOHで表されるアルコー
ルに次式
【0043】
【化11】
【0044】で表されるカルボニル化合物を、水素化触
媒の存在下、水素雰囲気中で反応させることにより製造
される。
【0045】フッ素化化合物(1)の好ましい例として
は、パーフルオロオクチルエチルオクタノエート、パー
フルオロオクチルエチルステアレート、パーフルオロオ
クチルエチルカプリレート、パーフルオロオクチルエチ
ルデシルエーテル、パーフルオロヘキシルエチル−1,
3−ジメチルブチルエーテル、パーフルオロオクチルエ
チルエチルエーテル、パーフルオロステアリルメチルエ
チルエーテル、パーフルオロプロピルエチルオクチルエ
ーテル、パーフルオロオクチルエチルオクチルエーテ
ル、パーフルオロブチルエチルヘキシルエーテル等が挙
げられる。
【0046】成分(b)としては、(b1)及び(b2
を組合わせて用いるのが好ましく、その場合には、(b
1)は(b2)に対して70重量%以下、特に50重量%
以下であるのが好ましい。
【0047】成分(b)のフッ素基含有化合物は、全組
成中に1〜50重量%、特に0.5〜30重量%、更に
1〜20重量%配合するのが、使用感と色移防止効果の
点で好ましい。
【0048】本発明の化粧料には、更に通常の化粧料に
配合される成分、例えば液体油、固形脂(ワックス)、
半固形油、無機粉体、有機粉体、顔料、保湿剤、前記以
外の高分子化合物、各種界面活性剤、香料、紫外線防御
剤、酸化防止剤、防腐剤、薬剤、増粘剤、植物抽出液、
セラミド類及びセラミド類似構造物質、血行促進剤、冷
感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、pH調整剤、アルコ
ール類、水等を適宜配合できる。なお、粉体は、金属石
鹸、シリコーン、ジアルキルリン酸、パーフルオロカー
ボン基含有化合物、アミノ酸、レシチン、コラーゲン等
で表面処理したものであってもよい。
【0049】本発明の化粧料は、常法に従って製造で
き、例えば油性化粧料、乳化化粧料、水性化粧料、油性
固形化粧料等として、口紅、リップクリーム、ほほ紅、
液状ファンデーション、油性ファンデーション、パウダ
ーファンデーション、アイシャドー、おしろい等のメー
クアップ化粧料、乳液、クリーム等の基礎化粧料、サン
スクリーン乳液等の薬用化粧料などとして適用される。
【0050】
【実施例】合成例1 CH2=C(CH3)COOC2H4C8F17 30g、ステアリルメタクリ
レート20g、n−ヘキサン50g及び2,2′−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.32gを
容器に入れ、攪拌下で溶解及び窒素置換した後、窒素雰
囲気下で60〜65℃にて5時間、更にリフラックス下
で0.5時間重合を行った。重合は終始均一系で進行し
た。得られたコポリマー溶液をエタノールを沈殿剤とし
て沈殿させ、次いで加熱減圧乾燥することにより共重合
体を単離した。共重合体の収率は98%、重合平均分子
量5.5万(ポリスチレン換算)のワックス状重合体を
得た。
【0051】合成例2 オートクレーブに、2−(パーフルオロヘキシル)エタ
ノール18.2g(0.05モル)、4−メチル−2−
ペンタノン20g(0.20モル)、触媒として5%P
d−C(pH7.2)0.36gを仕込み、水素圧50kg
/cm2 、150℃で7時間攪拌を行った。反応終了後、
濾過により触媒を除去し、減圧にて過剰の4−メチル−
2−ペンタノンを除去した。更にシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製し、目的のパーフルオロヘキ
シルエチル−1,3−ジメチルブチルエーテル18.4
g(0.041モル)を得た。単離収率は82%であっ
た。
【0052】実施例1 表1〜2に示す組成のファンデーションを製造し、色移
り防止効果、耐水性及び耐油性を評価した。結果を表1
〜2に併せて示す。
【0053】(製法)油成分を室温にて溶解した後、フ
ッ素基含有化合物とシリコーンゲル及び顔料をディスパ
ーで分散させる。これに水相を攪拌しながら添加して乳
化し、目的のファンデーションを得る。
【0054】(評価方法) (1)色移り防止効果(耐摩擦性):各化粧料を人工皮
革(5cm×7cm)に2mg/cm2 塗布し、37℃にて5時
間インキュベートした。この人工皮革の上に、白い布を
張り付けた金属板をのせ、その上から500gの荷重を
かけて横にずらし擦りつける動作を、表面性試験器(新
東科学社製;HEIDON TYPE 14DR)を用
いて行った。その白い布の状態(色移りしているかして
ないか)を25人の専門パネリストによって官能評価
し、以下の基準で判定した。 ◎;20名以上が良好と評価した。 ○;15〜19名が良好と評価した。 △;10〜14名が良好と評価した。 ×;9名以下が良好と評価した。
【0055】(2)耐水性、耐油性:各化粧料を人工皮
革(1cm×5cm)に4mg/cm2 塗布し、室温て5時間イ
ンキュベートした後、化粧料塗布部における水及びスク
ワランの接触角を測定し、以下の基準で評価した。 <耐水性> ◎;接触角130°以上。 ○;接触角100°〜130°未満。 <耐油性> ◎;接触角80°以上。 ○;接触角60°〜80°未満。 △;接触角40°〜60°未満。 ×;接触角40°未満。
【0056】(4)使用感:専門パネラー25名により
各化粧料を使用したときの使用感を官能評価し、以下の
基準で判定した。 ○:20名以上が良好と評価した。 △:15〜19名が良好と評価した。 ×:14名以下が良好と評価した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明の化粧料は、耐摩擦性、耐水性及
び耐油性に優れ、色移り防止効果が高く、しかも使用感
が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB052 AC102 AC342 AD021 AD022 AD041 AD042 AD091 AD092 AD111 AD112 AD161 AD162 AD172 CC01 CC12 EE01 EE06 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び(b): (a)架橋結合を有するエラストマーオルガノポリシロ
    キサン、(b)フッ素基含有化合物を含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(b)が、(b1)及び(b2): (b1)分子量5000〜1000000のフッ素化高
    分子化合物、(b2)一般式(1) 【化1】 (式中、Rは炭化水素基を示し、XはRとCH2 とをつな
    ぐ基を示し、nは整数を示し、Rfは末端炭素原子に水
    素原子を有していてもよいフッ化炭素基を示す)で表さ
    れるフッ素化化合物から選ばれるものである請求項1記
    載の化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(b1)が、フッ素化アクリル酸系
    ポリマー、フッ素化アルキレンオキシドポリマー、パー
    フルオロポリエーテル、及びフッ素変性シリコーンから
    選ばれるものである請求項2記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 成分(a)が、シリコーン油を含む油剤
    とからなるシリコーンゲルである請求項1〜3のいずれ
    か1項記載の化粧料。
JP11136197A 1999-05-17 1999-05-17 化粧料 Pending JP2000327528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11136197A JP2000327528A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11136197A JP2000327528A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000327528A true JP2000327528A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15169621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11136197A Pending JP2000327528A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000327528A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002275023A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Kao Corp 化粧料
JP2006508172A (ja) * 2002-12-27 2006-03-09 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 膜形成材を有する水性カラーリング及びグロス化粧料組成物
JP2011507865A (ja) * 2007-12-20 2011-03-10 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 超疎水性フィルムを付与するための化粧用組成物
JP2011513407A (ja) * 2008-03-04 2011-04-28 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 超疎水性フィルムを与えるための化粧品組成物
EP2431022A2 (en) 2010-03-05 2012-03-21 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Composition based on a cross-linked fluorine-containing silicone for a cosmetic composition

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002275023A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Kao Corp 化粧料
JP2006508172A (ja) * 2002-12-27 2006-03-09 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 膜形成材を有する水性カラーリング及びグロス化粧料組成物
US7323162B2 (en) 2002-12-27 2008-01-29 Avon Products, Inc. Aqueous cosmetic coloring and gloss compositions having film formers
JP2011507865A (ja) * 2007-12-20 2011-03-10 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 超疎水性フィルムを付与するための化粧用組成物
US9993403B2 (en) 2007-12-20 2018-06-12 Avon Products, Inc. Cosmetic compositions for imparting superhydrophobic films
JP2011513407A (ja) * 2008-03-04 2011-04-28 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 超疎水性フィルムを与えるための化粧品組成物
EP2431022A2 (en) 2010-03-05 2012-03-21 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Composition based on a cross-linked fluorine-containing silicone for a cosmetic composition
US8574557B2 (en) 2010-03-05 2013-11-05 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Composition for a cosmetic and a cosmetic comprising the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3976226B2 (ja) 多価アルコール変性シリコーン及びそれを含有する化粧料
US6534072B2 (en) Process for increasing the persistence of at least one cosmetic effect and/or care effect of a cosmetic composition, cosmetic composition and use thereof
JP2003292415A (ja) 化粧料
JP4723083B2 (ja) シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン化合物の製造方法及びこの方法によって得られた化合物を含有する化粧料
JP2003146832A (ja) 化粧料
JPH07277914A (ja) 化粧料
JPH09143023A (ja) 化粧料
JP3815708B2 (ja) 親水性シリコーン架橋重合物を含有する口紅組成物
JP3040661B2 (ja) 化粧料
JP2000327528A (ja) 化粧料
JP3626079B2 (ja) 化粧料
JP5570841B2 (ja) フッ素変性シリコーンを含有する化粧料
JP2009298751A (ja) 固形状油中水型乳化化粧料
JP4082810B2 (ja) 油性化粧料
JP3243350B2 (ja) 乳化化粧料
JP3592903B2 (ja) 含フッ素高分子物質及び化粧料
JP2896940B2 (ja) 化粧料
JPH08295612A (ja) 化粧料
JPH11100307A (ja) 被膜形成剤及び化粧料
JP3243354B2 (ja) 乳化化粧料
KR100616400B1 (ko) 화장료
KR20010007568A (ko) 신규한 실리콘 분체 처리제, 이를 사용하여 표면 처리된분체 및 이 분체를 함유하는 화장료
JPH06135818A (ja) 化粧料
JP3073885B2 (ja) 化粧料
JP3336125B2 (ja) 乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050728

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080310

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090407