JP6858504B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
従来、化粧持続性に優れるとともに、色むらにならず、自然な仕上がりが得られる化粧料が求められ、種々の検討がなされている。
例えば、特許文献1には、特定のフッ素変性シリコーン樹脂、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、特定のポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンを含有する油中水型乳化化粧料が、肌に均一に付着させることができ、色むらにならず、自然な仕上がりが得られることが記載されている。
特開2013−256451号公報
本発明者らは、疎水化処理された着色顔料や微粒子酸化亜鉛を多く含有する油中水型乳化化粧料は、皮脂によるテカリを抑える効果に優れる一方、肌への顔料の付着が不均一になり、化粧料を塗布した後の毛穴や色むらが目立ちやすく、肌のカバー力が低下し、塗布後、時間が経過した後の肌の仕上がりに劣るという課題を見出した。
本発明者らは、特定の疎水化処理された着色顔料及び微粒子酸化亜鉛を含有する油中水型乳化化粧料に、特定のフッ素変性シリコーン樹脂と球状のポリメチルシルセスキオキサン粉体を含有させることで、塗布した直後の肌のあぶらっぽさを抑えつつ、粉っぽくない均一な化粧塗膜ができることで、肌の毛穴の目立ち、肌の色むらの目立ちを抑え、塗布後長時間経過した後でも、皮脂によるテカリを抑え、粉っぽくない仕上がりが持続することを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)下記一般式(1)
1 aSiO(4-a)/2 (1)
(式中、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式−R2−Rf(R2は炭素数2〜6の2価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式−R2−Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)
で表される構造を有し、25℃で固体であるフッ素変性シリコーン樹脂 0.01〜20質量%、
(B)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理された着色顔料 2〜30質量%、
(C)比表面積10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛 3〜20質量%、
(D)球状のポリメチルシルセスキオキサン粉体 0.5〜15質量%
を含有する油中水型乳化化粧料に関する。
本発明の油中水型乳化化粧料は、塗布中の、肌へののびが良く、塗布した直後に肌のあぶっぽさを感じず、肌の毛穴や色むらが目立にくく、粉っぽくない仕上がりが得られ、塗布後長時間経過した後でも、皮脂によるテカリがなく、粉っぽくない仕上がりが持続するものである。
本発明で用いる成分(A)のフッ素変性シリコーン樹脂は、前記一般式(1)で表される構造を有するものである。
フッ素変性シリコーン樹脂は、皮膚や粉体に対する付着性の点から、分子内にシラノール基を有し、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1〜5質量%であるのが好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
また、フッ素変性シリコーン樹脂は、25℃で固体のものである。このため、製剤化する観点から、環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン等に溶解して使用するのが好ましい。環状シリコーンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)及びデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)から選ばれる1種以上に溶解して用いるのが好ましい。
このようなフッ素変性シリコーン樹脂としては、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysilicate)」である、XS66−B8226、XS66−C1191、XS66−B8636(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、均一で粉っぽくない十分な化粧塗膜が得られ、塗布後の化粧膜が柔らかく、皮膜感を抑制する点から、全組成中に0.01質量%以上であり、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.01〜20質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
本発明で用いる成分(B)の着色顔料は、下記式で示されるトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理されたものである。
3C−(CF2)5−(CH2)2−Si−(OCH2CH3)3
着色顔料を表面処理するフッ素化合物のうちでも、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した着色顔料を成分(A)と併用することにより、粉っぽくない自然な仕上がりを維持しつつ色むらをカバーすることができ、十分な化粧塗膜を得ることができる。トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランとしては、大東化成工業株式会社より販売されているFHSが好適である。
処理される着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;カーボンブラック等の無機顔料;タール系色素、レーキ顔料等の有機顔料;カルミン等の天然色素などが挙げられる。
着色顔料をトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理する方法としては、例えば、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをミキサー内で滴下または添加して着色顔料と混合した後、熱処理を行い、必要に応じて解砕する方法や、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを溶解又は分散させた有機溶剤液と着色顔料とを混合した後、有機溶剤を除去し、乾燥後解砕する方法などが挙げられる。
中でも、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを有機溶剤に溶解又は分散させ、着色顔料とミキサー内で混合しながら、ミキサーを減圧下で加温して有機溶剤を除去した後、必要に応じて熱処理及び解砕する製造方法が好ましい。ここで用いる有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、クロロホルムに代表される極性有機溶剤や、ノルマルヘキサン、トルエン、キシレンのような炭化水素系有機溶剤が適当である。
トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの処理量は着色顔料によって異なるが、成分(B)の着色顔料質量に対して、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、50質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。また、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの処理量は、成分(B)の着色顔料質量に対して、0.05〜50質量%であるのが好ましく、0.1〜20質量%がより好ましい。この処理量であれば、撥水性及び撥油性が十分に発現し、感触や流動性も良好であるので好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、粉っぽくない自然な仕上がりを維持しつつ色むらをカバーでき、十分な化粧塗膜を得ることができる点から、全組成中に2質量%以上であり、3質量%以上が好ましく、4質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に2〜30質量%であり、3〜25質量%が好ましく、4〜20質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、粉っぽくない自然な仕上がりを維持しつつ色むらをカバーでき、十分な化粧塗膜を得ることができる点から、0.01以上が好ましく、0.02以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、5以下が好ましく、3以下がより好ましく、1以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.01〜5が好ましく、0.02〜3がより好ましく、0.1〜1がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)の微粒子酸化亜鉛は、比表面積が10〜100m2/gのものであり、良好な使用感を得る点から、比表面積が15〜95m2/gのものが好ましい。
成分(C)の微粒子酸化亜鉛は、そのまま使用することができるが、必要に応じて、例えば、シリコーン処理、脂肪酸処理、ラウロイルリジン処理、レシチン処理、N−アシルアミノ酸処理、金属石鹸処理、フッ素化合物処理、アルキルシラン処理等の疎水化処理したものを用いることもできる。微粒子酸化亜鉛の分散性を向上させる点から、シリコーン処理したものが好ましく、通常の方法により処理したものを用いることができる。
なお、微粒子酸化亜鉛を疎水化処理した場合、成分(C)の含有量や比表面積は、疎水化処理した剤を含めての質量や比表面積を意味する。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、化粧持ちの点から、全組成中に3質量%以上であり、4質量%以上が好ましく、20質量%以下であり、17質量%以下が好ましく、13質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に3〜20質量%であり、4〜17質量%が好ましく、4〜13質量%がより好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、化粧持ちの点から、0.01以上が好ましく、0.03以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、4以下が好ましく、2以下がより好ましく、1以下がさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、0.01〜4が好ましく、0.03〜2がより好ましく、0.1〜1がさらに好ましい。
成分(D)のポリメチルシルセスキオキサン粉体は、球状のものである。球状とは、真球、略球状、回転楕円体を含み、表面に凹凸がある球状等であっても良い。
また、ポリメチルシルセスキオキサン粉体は、メチルトリメトキシシロキサンをアルカリ水溶液中で乳化重合させた球状粉体であり、例えば、トスパール145等のトスパールシリーズ(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、シリコーンKMP−590(信越化学工業社製)等の市販品を用いることができる。
成分(D)のポリメチルシルセスキオキサン粉体は、塗布中の、肌へののびが良く、塗布した直後の肌の毛穴や色むらが目立ちにくく、粉っぽくない仕上がりが得られ、塗布後長時間経過した後でも、皮脂によるテカリがなく、粉っぽくない仕上がりが持続する点から、平均粒子径1〜20μmのものが好ましく、1〜15μmがより好ましく、1〜8μmがさらに好ましい。
なお、平均粒子径は、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定することにより求められる。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布した直後の肌の毛穴や色むらが目立にくく、粉っぽくない仕上がりが得られ、塗布後長時間経過した後でも、皮脂によるテカリがなく、粉っぽくない仕上がりが持続する点から、全組成中に0.5質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、1.4質量%以上がより好ましく、15質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.5〜15質量%であり、1〜10質量%が好ましく、1.4〜7質量%がより好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、塗布中の、肌へののびが良く、塗布した直後に肌のあぶっぽさを感じず、肌の毛穴や色むらが目立にくく、粉っぽくない仕上がりが得られ、塗布後長時間経過した後でも、皮脂によるテカリがなく、粉っぽくない仕上がりが持続する点から、0.02以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましく、10以下が好ましく、4以下がより好ましく、2以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、0.02〜10が好ましく、0.1〜4がより好ましく、0.2〜2がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、更に、(E)ポリエーテル変性シリコーンを含有することができ、塗布中の、肌へののびを良くするとともに、肌に塗布した直後の肌のあぶっぽさを抑制することができる。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。これらのポリエーテル変性シリコーンは、ペンダント型変性、片末端型変性、両末端型変性のいずれでも構わない。さらに、マルチブロック変性体や、シリコーン鎖が分岐した構造であってもよい。
成分(E)のポリエーテル変性シリコーンとしては、市販品を用いることができ、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体として、シリコーンKF−6011、KF−6013、KF−6015、KF−6017(以上、信越化学工業社製)、SH−3771M、SH3775M(以上、東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられ、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体として、KF−6012(信越化学工業社製)等が挙げられる。
成分(E)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布中の、肌へののびの良さ、肌に塗布した直後の肌のあぶっぽさを抑制する点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がさらに好ましく、3質量%以下が好ましく、2.5質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい。また、成分(E)の含有量は、全組成中に0.1〜3質量%が好ましく、0.2〜2.5質量%がより好ましく0.3〜2質量%がさらに好ましい。
本発明において、水の含有量は、保存安定性や使用感に優れる点から、全組成中に、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、25質量%以上がさらに好ましく、70質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましい。また、水の含有量は、全組成中に10〜70質量%が好ましく、20〜60質量%がより好ましく、25〜50質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、油性成分、水溶性及び油溶性ポリマー、前記成分以外の粉体、エタノール、多価アルコール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを含有することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、油中水型乳化化粧料とされる。さらに、剤型としては、液状、乳液状、クリーム状、ジェル状、多層分離型等が挙げられる。ここで、多層分離型とは、静置状態では、乳化物の一部が分離して、多層に分離した状態を呈することをいう。また、本発明の多層分離型の化粧料は振とうすることで均一な油中水型の乳化物となり、連続相が油層であるため、化粧持ちに優れたものである。
本発明の油中水型乳化化粧料は、ファンデーション、口紅、ほお紅、アイシャドー等のメークアップ化粧料;日やけ止め乳液や日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとすることができる。なかでも、ファンデーションが好ましい。
製造例1(フッ素変性シリコーン油の製造)
Figure 0006858504
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 の合成:
温度計、冷却管を備えた2Lの四つ口フラスコに、FA-6(ユニマッテク社製)800g(2.2mol)と粒状NaOH(和光純薬社製)175.78g(4.4mol)を加えた。窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製12cm三日月攪拌翼にて200rpmにて攪拌しながら、加熱し、フラスコ内温度を60℃とした。そこへ臭化アリル(和光純薬社製)398.73g(3.3mol)を2時間かけて滴下した。滴下終了後70℃で1時間、80℃で1時間撹拌した。その後130℃に昇温し、過剰の臭化アリルを除去した。60℃まで冷却後、イオン交換水800gを入れ、30分間攪拌、その後静置して分層させた。上層の水層を抜き出し、さらにイオン交換水800gを入れ、再度攪拌、静置、水層除去を行った。60℃/5KPaにて脱水し、100℃/2KPaにて蒸留し、留分として、C613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 774.9gを得た(収率88%)。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学工業社製)52.89g(111mmol)を加え、窒素雰囲気下、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.66gを加え、110℃に昇温した。
Figure 0006858504
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 197.11g(488mmol)を2時間で滴下した。滴下終了後、110℃で2時間撹拌した。その後、70℃まで下げた。0.1%NaOH溶液25.07gを加え、2時間攪拌した。60℃/5KPaにて脱水し、脱水終了後、同温度にてカルボラフィン3(日本エンバイロケミカルズ社製)2.51gを加え、2時間攪拌した。0.1μm PTFEメンブランフィルターにてろ過し、ろ液を100℃/5KPa、水62.5gを用いて水蒸気蒸留し、目的化合物206.3gを得た(収率89%)。
製造例2(ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)ジメチルシロキサン共重合体の製造)
2−エチル−2−オキサゾリン12.9g(0.13モル)と酢酸エチル27.7gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ(ゼオラムA−4、東ソー社製)2.0gで、28℃15時間脱水を行った。
また、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(KF−8015、信越シリコーン社製、重量平均分子量100000、アミン当量20000)100gと酢酸エチル203gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ15.2gで、28℃15時間脱水を行った。
上記の脱水2−エチル−2−オキサゾリンの酢酸エチル溶液に硫酸ジエチル0.77g(0.005モル)を加え、窒素雰囲気下8時間、80℃で加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。GPCにより測定した数平均分子量は2700であった。
この末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)溶液を、上記の脱水した側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン溶液を一括して加え、10時間、80℃で加熱還流した。
反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を白色ゴム状固体(108g)として得た。最終生成物におけるオルガノポリシロキサンセグメントの質量比は0.87、最終生成物の重量平均分子量は115000であった。
実施例1〜10、比較例1〜3
表1に示す組成の油中水型乳化ファンデーション(多層分離型)を製造し、「塗布中の、肌へののびの良さ」、「肌に塗布した直後、肌のあぶっぽさの感じなさ」、「肌に塗布した直後、肌の毛穴の目立ちにくさ」、「肌に塗布した直後、肌の色むらの目立にくさ」、「肌に塗布した直後、粉っぽくない仕上がり」、「肌に塗布後、6時間後の皮脂によるテカリのなさ」及び「肌に塗布後、6時間後の粉っぽくない仕上がり」を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
粉体相成分を混合粉砕し、別途混合した油相成分に添加してディスパーで分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、油中水型乳化ファンデーション(多層分離型)を得た。
(評価方法)
専門パネラー5名により、各油中水型乳化ファンデーション(多層分離型)を肌に塗布したとき、「塗布中の、肌へののびの良さ」、「肌に塗布した直後、肌のあぶっぽさの感じなさ」、「肌に塗布した直後、肌の毛穴の目立ちにくさ」、「肌に塗布した直後、肌の色むらの目立にくさ」、「肌に塗布した直後、粉っぽくない仕上がり」、「肌に塗布後、6時間後の皮脂によるテカリのなさ」及び「肌に塗布後、6時間後の粉っぽくない仕上がり」を、以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示した。
(1)塗布中の、肌へののびの良さ:
5;塗布中の、肌へののびがかなり良い。
4;塗布中の、肌へののびが良い。
3;塗布中の、肌へののびがやや良い。
2;塗布中の、肌へののびがあまり良くない。
1;塗布中の、肌へののびが悪い。
(2)肌に塗布した直後、肌のあぶっぽさの感じなさ:
5;塗布後の肌のあぶらっぽさがまったく感じられない。
4;塗布後の肌のあぶらっぽさが感じられない。
3;塗布後の肌のあぶらっぽさがあまり感じられない。
2;塗布後の肌のあぶらっぽさが感じられる。
1;塗布後の肌のあぶらっぽさがかなり感じられる。
(3)肌に塗布した直後、肌の毛穴の目立ちにくさ:
5;塗布後の肌の毛穴が目立たない。
4;塗布後の肌の毛穴があまり目立たない。
3;塗布後の肌の毛穴がやや目立つ。
2;塗布後の肌の毛穴が目立つ。
1;塗布後の肌の毛穴がかなり目立つ。
(4)肌に塗布した直後、肌の色むらの目立にくさ:
5;塗布後の肌の色むらが目立たない。
4;塗布後の肌の色むらがあまり目立たない。
3;塗布後の肌の色むらがやや目立つ。
2;塗布後の肌の色むらが目立つ。
1;塗布後の肌の色むらがかなり目立つ。
(5)肌に塗布した直後、粉っぽくない仕上がり:
5;塗布後の肌の仕上がりが粉っぽくない。
4;塗布後の肌の仕上がりがあまり粉っぽくない。
3;塗布後の肌の仕上がりがやや粉っぽい。
2;塗布後の肌の仕上がりが粉っぽい。
1;塗布後の肌の仕上がりがかなり粉っぽい。
(6)肌に塗布後、6時間後の皮脂によるテカリのなさ:
5;塗布後、6時間経過後の肌に皮脂によるテカリがない。
4;塗布後、6時間経過後の肌に皮脂によるテカリがあまりない。
3;塗布後、6時間経過後の肌に皮脂によるテカリがややある。
2;塗布後、6時間経過後の肌に皮脂によるテカリがある。
1;塗布後、6時間経過後の肌に皮脂によるテカリがかなりある。
(7)肌に塗布後、6時間後の粉っぽくない仕上がり:
5;塗布後、6時間経過後の肌の仕上がりが粉っぽくない。
4;塗布後、6時間経過後の肌の仕上がりがあまり粉っぽくない。
3;塗布後、6時間経過後の肌の仕上がりがやや粉っぽい。
2;塗布後、6時間経過後の肌の仕上がりが粉っぽい。
1;塗布後、6時間経過後の肌の仕上がりがかなり粉っぽい。
Figure 0006858504
実施例11
実施例1〜10と同様にして、表2に示す組成の油中水型乳化化粧料を製造した。
得られた油中水型乳化化粧料は、塗布中の、肌へののびが良く、塗布した直後に肌のあぶっぽさを感じず、肌の毛穴や色むらが目立にくく、粉っぽくない仕上がりが得られ、塗布後6時間経過後でも、皮脂によるテカリがなく、粉っぽくない仕上がりが持続するものであった。
Figure 0006858504

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)下記一般式(1)
    1 aSiO(4-a)/2 (1)
    (式中、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式−R2−Rf(R2は炭素数2〜6の2価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式−R2−Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)
    で表される構造を有し、25℃で固体であるフッ素変性シリコーン樹脂 0.01〜20質量%、
    (B)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理された着色顔料 2〜30質量%、
    (C)比表面積10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛 3〜20質量%、
    (D)球状のポリメチルシルセスキオキサン粉体 0.5〜15質量%
    を含有し、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、0.1〜4である油中水型乳化化粧料。
  2. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.01〜5である請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 成分(D)の平均粒子径が、1〜20μmである請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
  4. さらに、(E)ポリエーテル変性シリコーン 0.1〜3質量%を含有する請求項1〜のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  5. 多層分離型である請求項1〜のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
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