JP2016124807A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2016124807A
JP2016124807A JP2014265630A JP2014265630A JP2016124807A JP 2016124807 A JP2016124807 A JP 2016124807A JP 2014265630 A JP2014265630 A JP 2014265630A JP 2014265630 A JP2014265630 A JP 2014265630A JP 2016124807 A JP2016124807 A JP 2016124807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
water
fluorine
emulsified cosmetic
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014265630A
Other languages
English (en)
Inventor
郁子 野村
Ikuko Nomura
郁子 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2014265630A priority Critical patent/JP2016124807A/ja
Publication of JP2016124807A publication Critical patent/JP2016124807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】化粧崩れ防止効果、使用感の軽さに優れ、さらに、保存安定性、保湿感に優れたメイクアップ化粧料、日焼け止め化粧料として好適な油中水型乳化化粧料を提供すること。
【解決手段】(A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンを0.1質量%以上5質量%以下、(B)25℃で液状又はペースト状のアルキルシルセスキオキサンを0.05質量%以上30質量%以下、並びに(C)フッ素変性シリコーンレジン及びフッ素変性ジメチコノールから選ばれる1種又は2種を含有する油中水型乳化化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、メイクアップ化粧料、日焼け止め化粧料として好適な油中水型乳化化粧料に関する。
従来、化粧崩れ防止効果を付与するために、乳化ファンデーションやサンスクリーン等の油中水型乳化化粧料に皮膜形成剤としてシリコーン樹脂を配合することが知られている(特許文献1)。
近年、化粧崩れ防止効果を維持しつつ、皮膜の硬さ、肌上でのごわつき、塗布時の感触の重さ、高配合による乳化不良等の欠点が軽減されたアルキルシルセスキオキサン樹脂を皮膜形成剤として配合した油中水型乳化化粧料が開発されている(特許文献2)。
また、皮膜形成剤以外の手段で化粧崩れ防止効果を実現する目的で、フッ素ポリエーテル共変性シリコーンを配合する技術も報告されている(特許文献3)。
特開平7−309714号公報 特開2010−184885号公報 特開2009−298751号公報
しかしながら、フッ素化合物は撥水撥油性が強いことから化粧料中の他の成分との親和性が悪く、乳化系等の保存安定性の点で問題がある。また、化粧崩れ防止効果を維持するには皮脂、汗とのなじみを防ぐため、保湿効果のある油剤や保湿剤を多く配合できないことから、化粧崩れ防止効果を向上させると乾燥感も増加してしまうという問題があった。
従って本発明の課題は、化粧崩れ防止効果、使用感の軽さに優れ、さらに、保存安定性、保湿感に優れたメイクアップ化粧料、日焼け止め化粧料として好適な油中水型乳化化粧料を提供することにある。
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく検討した結果、フッ素変性シリコーンレジン及び/又はフッ素変性ジメチコノールと、25℃で液状又はペースト状のアルキルシルセスキオキサンと、フッ素ポリエーテル共変性シリコーンとを組み合わせて用いれば、化粧崩れ防止効果、使用感の軽さ及び保存安定性が優れるだけでなく、全く意外にも保湿感が良好な油中水型乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、(A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンを0.1質量%以上5質量%以下、(B)25℃で液状又はペースト状のアルキルシルセスキオキサンを0.05質量%以上30質量%以下、並びに(C)フッ素変性シリコーンレジン及びフッ素変性ジメチコノールから選ばれる1種又は2種以上を含有する油中水型乳化化粧料を提供するものである。
本発明により、化粧崩れ防止効果、使用感の軽さに優れ、さらに、保存安定性、保湿感に優れたメイクアップ化粧料、日焼け止め化粧料等として好適な油中水型乳化化粧料を提供することができる。
本発明に用いられる(A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンとしては、HLB値6以下のフッ素置換アルキル基とポリオキシエチレン及び/又はポリオキシプロピレン基とを有するシリコーンが挙げられる。好ましい例としては、下記式(1)に示すものが挙げられる。
Figure 2016124807
(式中、l、m、nは整数であって、l=0〜500、m=1〜500、n=1〜500であり、R1は同種、異種の非置換若しくは置換の炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、R2は炭素数1〜10のフッ素置換アルキル基であり、R3は−Cp2p O(C24O)a(C36O)b5で示されるポリオキシアルキレン基であり、R4はR1、R2またはR3のいずれかであり、R5は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはアセチル基であり、a、b、pは整数であって、a=0〜100、b=0〜100、a+bは1以上であり、p=2〜6である。)
本発明に用いられる(A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンとしては、保存安定性の点から信越化学工業社製のFPD−6131等が好ましく用いられる。
本発明に用いられる(A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンの含有量は油中水型乳化化粧料の総量を基準として、0.1質量%以上5質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上3質量%以下である。含有量が0.1質量%未満では保存安定性、化粧崩れ防止効果が弱く、また5質量%を超えると液状の界面活性剤自体のべたつきを強く感じるようになり、塗布時の感触が重くなる。
尚、本発明におけるHLB値は、下記の川上式(I)により算出されるものを意味する。
(数1)
HLB=7+11.7log(Mw/Mo) ・・・(I)
ここで、式(I)においてMwは親水性基部の分子量、Moは親油性基部の分子量をそれぞれ表す。
本発明に用いられる(B)アルキルシルセスキオキサン樹脂は、常温(25℃)で液状又はペースト状を呈するものであり、25℃で完全に固化している固形状(粉状)のものは、本発明の(B)成分には含まれない。また本発明に用いられる(B)アルキルシルセスキオキサン樹脂は、揮発性油と相溶性を示すことから、揮発性油が皮膚上で揮発することにより、皮膜を形成する性質を有する。本発明に用いられる(B)アルキルシルセスキオキサン樹脂として、例えば特開平4−312511号公報に記載されたもの等を使用することができ、具体的には、R11SiO1.5単位より成るシラノール基含有オルガノポリシルセスキオキサン(式中、R11は置換又は非置換の1価炭化水素基を示す)100質量部に対して、(R12 3Si)a1Z(式中、R12は置換又は非置換の1価炭化水素基を示し、a1は1又は2を示し、Zはa1が1のときは水素原子、水酸基又は加水分解性基を示し、a1が2のときは−O−、−N(X)−又は−S−を示す。ここでXは水素原子、炭素1〜4の1価炭化水素基又はR12 3Si−を示す)で表されるシリコーン化合物5〜100質量部を反応させて得られるものであり、R11SiO1.5単位50〜99モル%、R12 3SiO0.5単位1〜50モル%より成るシリコーン樹脂等を挙げることができる。
本発明に用いられる(B)アルキルシルセスキオキサン樹脂は市販品を用いることもできる。例えば、東レ・ダウコーニング社製の670FLUIDやモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製のSilform Flexible Fluid等が好ましい。これらはポリアルキルシルセスキオキサン約50質量部とデカメチルシクロペンタシロキサン約50質量部との混合物であるが、アルキルシルセスキオキサン樹脂単体のまま使用しても良い。
本発明に用いられる(B)アルキルシルセスキオキサン樹脂の含有量は油中水型乳化化粧料の総量を基準として、0.05質量%以上30質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以上10質量%以下である。含有量が0.05質量%未満では肌への付着性や保湿感が弱く、また30質量%を超えると塗布時ののびの重さ等が生じてくる。
本発明に用いられる(C)フッ素変性シリコーンレジンとしては、(a)(Rf−R21)R22 2SiO0.5単位、(b)R22 3SiO0.5単位、(c)R23SiO1.5単位及び(d)SiO2単位からなるフッ素変性シリコーンレジン(R21は、炭素数2〜6の二価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示し、R22及びR23は、それぞれ独立して非置換の1価炭化水素基を示す。)で、(a)単位を必須成分として(b)、(c)、(d)単位いずれか1種以上との組み合わせで構成される。
ここでR21としては、アルキレン基等が挙げられ、好ましくはエチレン基が挙げられる。Rfとしては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロプロピル基、ヘプタフルオロブチル基等が挙げられ、好ましくはトリフルオロメチル基が挙げられる。R22及びR23は、それぞれ独立して選択される非置換の1価炭化水素基であって、それらの例としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基挙げることができる。これらのうち、市場での入手のしやすさから、炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基が好ましく、特にメチル基、エチル基、フェニル基が好ましい。
本発明に用いられる(C)フッ素変性シリコーンレジンは市販品を用いることもできる。例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製のXS66−B8226、XS66−C1191、XS66−B8636、FR−5等が好ましく用いられる。
本発明に用いられる(C)フッ素変性ジメチコノールの好ましい例としては、下記式(2)に示すものが挙げられる。
Figure 2016124807
(但し、上記一般式(2)で、R32、R33、R34、R35、R37、R38、R39、R40は水酸基、炭素数1〜20のアルキル基、フェニル基から選ばれ、R36はトリフルオロプロピル基から選ばれ、R31は水酸基であり、lは0〜20000であり、mは1〜20000であり、nは0〜2000であって、かつ各シロキサン単位はランダムに重合している。尚、l、m、nは中心値である。)
本発明に用いられる(C)フッ素変性ジメチコノールは市販品を用いることもできる。例えば、信越化学工業社製のFDOH−G33等が好ましく用いられる。
本発明に用いられる(C)フッ素変性シリコーンレジン及びフッ素変性ジメチコノールから選ばれる1種又は2種以上の含有量は油中水型乳化化粧料の総量を基準として、0.1質量%以上30質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以上10質量%以下である。含有量がこの範囲とすると、優れた化粧崩れ防止効果が得られ、保存安定性も良好となる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、さらに(D)架橋型オルガノポリシロキサンを含有するのが、凹凸補正効果を得る点、使用感の向上を図る点で好ましい。
本発明に用いられる(D)架橋型オルガノポリシロキサンは、オルガノポリシロキサンを架橋重合させて得られる重合物であり、一部に三次元架橋構造を有し、R2SiO単位及びRSiO1.5単位よりなり、R3SiO0.5単位及び/又はSiO2単位を含んでいてもよい。但し、各構成単位のRは水素原子、アルキル基、フェニル基、ビニル基などであり、同種又は異種であってもよい。また、その重合度や架橋度に関しても特に制限されることはないが、例えば、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキル変性シリコーン、固形状のポリメチルシルセスキオキサンなどを使用することができる。またその重合度や架橋度に関しても特に制限されることはない。
本発明に用いられる(D)架橋型オルガノポリシロキサンは、市販されているものを使用することもできる。例えば、信越化学工業社製のKSG−15、KSG−16、KSG−18、KSG−42、KSG−240、KSG−320等、東レ・ダウコーニング社製のトレフィルE−506S、トレフィルE−508、9040S.E.B、9045S.E.B等、モメンティブ・パフォーマンス・ジャパン社製のVELVESIL 125、VELVESIL DM等、トスパール 145A、トスパール 150KA、トスパール 2000B*等が挙げられる。
本発明に用いられる(D)架橋型オルガノポリシロキサンの含有量は油中水型乳化化粧料の総量を基準として、0.01質量%以上15質量%以下が好ましく、より好ましくは0.1質量%以上8質量%以下である。(D)架橋型オルガノポリシロキサンをこの範囲で含有させると、良好な凹凸補正効果が得られ、メイクアップ化粧料、日焼け止め化粧料として用いたときにより好ましく、塗膜も薄くなる。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、さらに(E)酸化チタンを含有するのが、隠蔽効果、紫外線防御効果の点で好ましい。
本発明に用いられる(E)酸化チタンは、通常、化粧料、ペイント等に用いられるものであり、必要であればアルミナ、シリカ、亜鉛華処理されたものやシリコーン、フッ素化合物等で疎水処理したものが用いられる。
本発明に用いられる(E)酸化チタンの含有量は油中水型乳化化粧料の総量を基準として、0.5質量%以上20質量%以下が好ましく、より好ましくは3質量%以上10質量%以下である。(E)酸化チタンをこの範囲で含有することにより、良好な隠蔽効果が得られ、メイクアップ化粧料、日焼け止め化粧料として良好であり、感触も軽い。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、保存安定性、使用感の向上を図る点から、(F)HLB値6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤を含有するのが好ましい。
本発明に用いられる(F)HLB値6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤としては、例えばソルビタン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。特に好ましいものとしては、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル等が挙げられる。
本発明に用いられる(F)HLB値6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤の含有量は油中水型乳化化粧料の総量を基準として0.3質量%以上5質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以上3質量%以下である。成分(F)をこの範囲で含有することにより、保存安定性が良好で、液状の界面活性剤自体のべたつきが強く感じられず、塗布時の感触が軽くなる。
本発明に用いられる(A)〜(C)成分は、含有質量比が{(A)+(C)}/(B)=0.1〜100の範囲が好ましく、より好ましくは質量比が{(A)+(C)}/(B)=0.3〜50の範囲で、さらに好ましくは質量比が{(A)+(C)}/(B)=0.5〜10の範囲である。含有質量比がこの範囲であると、化粧崩れ防止効果の点で満足の得られるものとなり、保湿感の点でも満足を得られるものになる。
本発明の油中水型乳化化粧料には、上記の必須成分に加えて、必要に応じて油性成分、保湿剤、乳化剤、香料、紫外線吸収剤、防腐剤、植物エキス、顔料等を配合することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、油性成分中に水性成分が分散された乳化化粧料であり、通常の製法に従って製造することができる。本発明の油中水型乳化化粧料としては、化粧下地、ファンデーション、アイシャドウ、チークなどのメイクアップ化粧料、日焼け止め化粧料などが挙げられる。本発明の油中水型乳化化粧料における油相と水相の含有比(W/O)は特に制限されないが、保存安定性の点から0.5〜2.8が好ましく、1.0〜2.5がより好ましい。
上述した実施態様に関し、本発明はさらに以下の化粧料を開示する。
〔1〕(A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンを0.1質量%以上5質量%以下、(B)25℃で液状又はペースト状のアルキルシルセスキオキサンを0.05質量%以上30質量%以下、並びに(C)フッ素変性シリコーンレジン及びフッ素変性ジメチコノールから選ばれる1種又は2種以上を含有する油中水型乳化化粧料。
〔2〕(A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンが、HLB値6以下のフッ素置換アルキル基とポリオキシエチレン及び/又はポリオキシプロピレン基とを有するシリコーンであり、より好ましくは下記式(1)に示すものである〔1〕記載の油中水型乳化化粧料。
Figure 2016124807
(式中、l、m、nは整数であって、l=0〜500、m=1〜500、n=1〜500であり、R1は同種、異種の非置換若しくは置換の炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基であり、R2は炭素数1〜10のフッ素置換アルキル基であり、R3は−Cp2p O(C24O)a(C36O)b5で示されるポリオキシアルキレン基であり、R4はR1、R2またはR3のいずれかであり、R5は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはアセチル基であり、a、b、pは整数であって、a=0〜100、b=0〜100、a+bは1以上であり、p=2〜6である。)
〔3〕(A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンの含有量が、好ましくは0.5質量%以上3質量%以下である〔1〕又は〔2〕記載の油中水型乳化化粧料。
〔4〕(B)25℃で液状又はペースト状のアルキルシルセスキオキサンが、R11SiO1.5単位50〜99モル%、R12SiO0.5単位1〜50モル%(R11及びR12は置換又は非置換の1価炭化水素基を示す)よりなるシリコーン樹脂である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
〔5〕(B)アルキルシルセスキオキサン樹脂の含有量が、好ましくは0.5質量%以上10質量%以下である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
〔6〕(C)フッ素変性シリコーンレジンが、(a)(Rf−R21)R22 2SiO0.5単位、(b)R22 3SiO0.5単位、(c)R23SiO1.5単位及び(d)SiO2単位からなるフッ素変性シリコーンレジン(R21は、炭素数2〜6及びの二価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示し、R22及びR23は、それぞれ独立して非置換の1価炭化水素基を示す。)で、(a)単位を必須成分として(b)、(c)、(d)単位いずれか1種以上との組み合わせで構成されるレジンである〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
〔7〕(C)フッ素変性ジメチコノールが、下記式(2)に示すものである〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
Figure 2016124807
(但し、上記一般式(2)で、R32、R33、R34、R35、R37、R38、R39、R40は水酸基、炭素数1〜20のアルキル基、フェニル基から選ばれ、R36はトリフルオロプロピル基から選ばれ、R31は水酸基であり、lは0〜20000であり、mは1〜20000であり、nは0〜2000であって、かつ各シロキサン単位はランダムに重合している。尚、l、m、nは中心値である。)
〔8〕(C)フッ素変性シリコーンレジン及びフッ素変性ジメチコノールから選ばれる1種又は2種以上の含有量が、好ましくは0.1質量%以上30質量%以下、より好ましくは1質量%以上10質量%以下である〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
〔9〕さらに(D)架橋型オルガノポリシロキサンを含有する〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
〔10〕(D)架橋型オルガノポリシロキサンの含有量が、好ましくは0.01質量%以上15質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上8質量%以下である〔9〕記載の油中水型乳化化粧料。
〔11〕さらに(E)酸化チタンを含有する〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
〔12〕(E)酸化チタンの含有量が、好ましくは0.5質量%以上20質量%以下、より好ましくは3質量%以上10質量%以下である〔11〕記載の油中水型乳化化粧料。
〔13〕さらに(F)HLB6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤を含有する〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
〔14〕(F)HLB6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤の含有量が、好ましくは0.3質量%以上5質量%以下、より好ましくは1〜3質量%である〔13〕記載の油中水型乳化化粧料。
〔15〕成分(A)、(B)及び(C)の含有質量比が{(A)+(C)}/(B)=0.1〜100の範囲が好ましく、より好ましくは質量比が{(A)+(C)}/(B)=0.3〜50の範囲で、さらに好ましくは質量比が{(A)+(C)}/(B)=0.5〜10の範囲である〔1〕〜〔14〕のいずれかに記載の油中水型乳化化粧料。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
[評価方法]
(1)使用特性試験
女性パネラー20名の顔面に実施例、比較例の各試料を塗布してもらい、「化粧持ちが良い」、「保湿感がある」と回答した人数によって、使用特性を評価した。評価基準は下記の通りである。
(評価基準)
人数が17人以上 ;◎
人数が12〜16人;○
人数が8〜11人 ;△
人数が7人以下 ;×
(2)保存安定性試験
試料を0℃、25℃、45℃の恒温槽内に放置し、1カ月後の保存安定性を下記の基準に従って評価した。
(評価基準)
乳化粒子の合一がほとんど見られない;○
乳化粒子に少し合一が見られる ;△
乳化粒子が合一して肥大化 ;×
<油中水型乳化化粧料の調製方法>
油相成分を80℃に加熱して、これに粉末を分散させ、あらかじめ80℃加熱しておいた水相成分を添加し、乳化後室温まで攪拌冷却して、目的の油中水型乳化化粧料を得る。
<実施例1〜4、比較例1〜4 乳化ファンデーション>
表1記載の組成の乳化ファンデーションを上記調製方法により製造し、上記各試験を実施した。その結果を併せて表1に示す。
Figure 2016124807
表1に示すように実施例1〜4の乳化ファンデーションは、化粧持ちの良さ、保湿感、保存安定性のすべての点において比較例1〜4の乳化ファンデーションより明らかに優れている。
尚、以下の処方の油中水型乳化化粧料についても、化粧崩れ防止効果、使用感の軽さに優れ、さらに、保存安定性、保湿感に優れるものである。
実施例5 サンスクリーン乳液
Figure 2016124807
*1:FPD−6131(信越化学工業社製)
*3:670FLUID(純分;50質量%、東レ・ダウコーニング社製)
*5:XS66−B8226(純分;50質量%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
*7:トスパール 145A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
*8:シリコーン KF−96L−2CS (−G)(信越化学工業社製)
*9:ユビナール A PLUS GRANULAR(BASF SE社製)
製造方法
油相成分を80℃に加熱して、これに粉末を分散させ、あらかじめ80℃加熱しておいた水相成分を添加し、乳化後室温まで攪拌冷却して、目的の油中水型乳化化粧料を得る。
実施例6 乳化ファンデーション
Figure 2016124807
*1:FPD−6131(信越化学工業社製)
*3:670 FLUID(東レ・ダウコーニング社製)
*6:KSG−16(純分;25質量%、信越化学工業社製)
*10:FDOH−G33(純分;30質量%、信越化学工業社製)
製造方法
油相成分を80℃に加熱して、これに粉末を分散させ、あらかじめ80℃加熱しておいた水相成分を添加し、乳化後室温まで攪拌冷却して、目的の油中水型乳化化粧料を得る。
実施例7 メイクアップベース
Figure 2016124807
*1:FPD−6131(信越化学工業社製)
*3:670 FLUID(純分;50質量%、東レ・ダウコーニング社製)
*6:KSG−16(純分;25質量%、信越化学工業社製)
*11:FR−5(純分;50質量%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
製造方法
油相成分を80℃に加熱して、これに粉末を分散させ、あらかじめ80℃加熱しておいた水相成分を添加し、乳化後室温まで攪拌冷却して、目的の油中水型乳化化粧料を得る。

Claims (5)

  1. (A)フッ素ポリエーテル共変性シリコーンを0.1質量%以上5質量%以下、(B)25℃で液状又はペースト状のアルキルシルセスキオキサンを0.05質量%以上30質量%以下、並びに(C)フッ素変性シリコーンレジン及びフッ素変性ジメチコノールから選ばれる1種又は2種を含有する油中水型乳化化粧料。
  2. さらに、(D)架橋型オルガノポリシロキサンを含有する請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. さらに、(E)酸化チタンを含有する請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
  4. さらに、(F)HLB値6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  5. 成分(A)、(B)及び(C)の質量比{(A)+(C)}/(B)が0.1〜100の範囲である請求項1〜4のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
JP2014265630A 2014-12-26 2014-12-26 油中水型乳化化粧料 Pending JP2016124807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265630A JP2016124807A (ja) 2014-12-26 2014-12-26 油中水型乳化化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265630A JP2016124807A (ja) 2014-12-26 2014-12-26 油中水型乳化化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016124807A true JP2016124807A (ja) 2016-07-11

Family

ID=56358851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014265630A Pending JP2016124807A (ja) 2014-12-26 2014-12-26 油中水型乳化化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016124807A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018016586A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 花王株式会社 油中水型乳化化粧料

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298751A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Kao Corp 固形状油中水型乳化化粧料
JP2010184885A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Kao Corp 粉末含有油中水型乳化化粧料
JP2013136520A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Kao Corp 油中水型乳化化粧料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298751A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Kao Corp 固形状油中水型乳化化粧料
JP2010184885A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Kao Corp 粉末含有油中水型乳化化粧料
JP2013136520A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Kao Corp 油中水型乳化化粧料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018016586A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 花王株式会社 油中水型乳化化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5572320B2 (ja) 粉末含有油中水型乳化化粧料
JP6036530B2 (ja) 油性増粘剤、増粘油性組成物及び化粧料
JP5373046B2 (ja) 水中油型乳化組成物
JP5307433B2 (ja) 高内水相油中水型乳化化粧料
US11510863B2 (en) Water-in-oil emulsion cosmetics
JP6708371B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2010540720A (ja) シリコーンエラストマーのエマルション及びシリコーン有機エラストマーゲル
JP2016088935A (ja) 油中水型皮膚外用組成物
WO2016194734A1 (ja) エアゾール化粧料
JP5128201B2 (ja) 化粧下地
JP2016190840A (ja) 油中水型乳化組成物
JP2012211103A (ja) 凹凸補正化粧料
JP2016124807A (ja) 油中水型乳化化粧料
JPH0445155A (ja) 皮膜形成性組成物
JP2001002925A (ja) 高内水相油中水型乳化化粧料
JP2009298751A (ja) 固形状油中水型乳化化粧料
KR101150838B1 (ko) 젤 타입 실리콘중수(w/s) 유화형 화장료 조성물
JPH05178733A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP7014229B2 (ja) 水中油型乳化組成物及びその製造方法、ならびに化粧料
WO2017212973A1 (ja) 制汗又はデオドラント化粧料
JP6726270B2 (ja) メークアップ保護料
JP2009191017A (ja) 乳化型毛髪化粧料
JP7426821B2 (ja) 皮膚外用剤組成物
WO2019054292A1 (ja) 水中油型乳化組成物の製造方法及び化粧料
JP6395448B2 (ja) 油中水型乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181225