JP7426821B2 - 皮膚外用剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚外用剤組成物に関する。
加齢によって人の皮膚にはシワが多くなる。これは皮膚の老化現象の一部であり、皮膚組織の変化、紫外線を浴びた影響など複数の因子に左右される。
従来、皮膚のシワを目立たなくするためのスキンケア商品などが検討されているが、その改善効果は極めて低く、シワの悩みを持つ女性の満足度は得られていなかった。
一方、化粧膜の均一性や化粧料の持ちを向上させることを目的として、膜形成性ポリマーを配合した化粧料が知られている。例えば、特許文献1には、ポリシクロオレフィン重合体の骨格に所定の官能基を導入した膜形成性ポリマーを含有する化粧料が、化粧もちや感触が良好であることが記載されている。
特開2012-17317号公報
しかしながら、膜形成性ポリマーを含有する化粧料では、シワ改善効果が十分ではなく、塗膜を均一に厚く塗るのが困難であり、経時で塗膜が剥がれ、周りから白化し、外観がきれいに見えないという課題もあった。
本発明者らは、特定の膜形成性ポリマーに、ジメチコン架橋エラストマーを組合わせて用いることにより、高い収縮性を維持して、シワを改善するとともに、塗膜を均一に厚く塗ることができ、均一できれいな仕上がりが得られ、経時での塗膜の剥がれや白化が抑制された皮膚外用剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)シリコーン構造を有するポリマーであって、下記方法(1)により測定される変形割合が0.3以上1以下であり、かつ、下記方法(2)により行われる円筒形マンドレル法による耐屈曲性試験において、該ポリマーの膜にクラックが発生しない円筒形マンドレルの最小直径が2mm以上25mm以下であるポリマー 4~30質量%、
方法(1):前記ポリマーの10質量%ヘキサメチルジシロキサン溶液を調製する。該溶液0.005gを、幅20mm×長さ100mm×厚さ0.03mmのポリエチレンシートの片面に、短辺の一端から長さ方向に向けて幅20mm×長さ50mmの範囲に塗布し、40℃に設定した恒温槽中で10分乾燥させる。前記溶液を塗布した部分のポリエチレンシートの長さをL1、乾燥後に収縮により変形した部分のポリエチレンシートの長さをL2とし、L2/L1の値を変形割合とする。
方法(2):前記ポリマーの30質量%ヘキサメチルジシロキサン溶液を調製する。該溶液を、200μmのアプリケーターを用いて幅50mm×長さ100mm×厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布し、40℃に設定した恒温槽中で120分乾燥させて試験片を作製する。該試験片を用いて、JIS K5600-5-1:1999で規定する円筒形マンドレル法に準拠して耐屈曲性試験を行い、該試験片上のポリマー膜にクラックが発生しない円筒形マンドレルの最小直径を求める。
(B)1気圧下、40℃、60%R.H.で30分乾燥後の揮発率が14%以上である揮発性油、
(C)ジメチコン架橋エラストマー
を含有する皮膚外用剤組成物に関する。
本発明の皮膚外用剤組成物は、シワを改善することができるとともに、塗膜を均一に厚く塗ることができ、きめ細かく、均一できれいな仕上がりが得られ、経時での塗膜の剥がれや白化が抑制される。
方法(1)によるポリマーの変形割合(L2/L1)の評価方法の説明図である。 実施例において、シワ改善効果を評価するときに、各皮膚外用剤組成物を塗布する形態を示す図である。
<成分(A)>
本発明で用いる成分(A)は、シリコーン構造を有するポリマーであって、前記方法(1)により測定される変形割合が0.3以上1以下であり、かつ、前記方法(2)により行われる円筒形マンドレル法による耐屈曲性試験において、該ポリマーの膜にクラックが発生しない円筒形マンドレルの最小直径が2mm以上25mm以下のものである。
成分(A)が方法(1)により測定される上記変形割合を満たすことにより、例えば成分(A)であるポリマーを含有する組成物をシワ周辺部の皮膚に塗布するなどして適用し、次いで該組成物を乾燥させた際に、該ポリマーを含む膜の収縮とともに該膜に密着した皮膚表面が収縮する。この作用により、シワを生じている部分の皮膚が伸ばされるので、シワを目立たなくすることができる。
前記方法(1)による成分(A)の変形割合(L2/L1)の評価方法を、図1を参照して説明する。まず、組成物に使用する成分(A)の10質量%ヘキサメチルジシロキサン溶液を調製する。この溶液0.005gを、図1(a)に示す、幅(W)20mm×長さ(L0)100mm×厚さ0.03mmのポリエチレンシート1の片面に、ポリエチレンシート1の短辺の一端1aから長さ方向に向けて幅20mm×長さ50mmの範囲(図1(a)に示す2の部分)に塗布し、40℃に設定した恒温槽中で10分乾燥させる。図1(b)は、前記溶液を塗布したポリエチレンシート1を乾燥した後、その一部が成分(A)であるポリマーの収縮により変形(カール)したポリエチレンシートの模式図である。
乾燥後のポリエチレンシート(図1(b))において、溶液を塗布した部分のポリエチレンシートの長さをL1(50mm)、乾燥後に収縮により変形した部分のポリエチレンシートの長さをL2とし、L2/L1を算出して、この値を変形割合とする。L2はポリエチレンシート1の2本の長辺上で計測した値の平均値とする。L2/L1の値が大きいほど、乾燥による該ポリマーの収縮量が大きいことを示し、L2/L1の上限は1である。
皮膚のシワを伸ばして目立たなくさせる観点から、成分(A)の前記方法(1)により評価される変形割合L2/L1は、0.3以上であり、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、更に好ましくは0.7以上、より更に好ましくは0.8以上、より更に好ましくは0.85以上、より更に好ましくは0.9以上、より更に好ましくは0.95以上であり、上限は1である。
当該変形割合は、具体的には実施例に記載の方法で評価することができる。
また、成分(A)は耐屈曲性に優れ、前記方法(2)により行われる円筒形マンドレル法による耐屈曲性試験において、成分(A)であるポリマーの膜にクラックが発生しない円筒形マンドレルの最小直径が2mm以上25mm以下である。これにより、成分(A)を含む組成物により形成される膜はひび割れを起こしにくく、かつ、皮膚形状に追従した状態で収縮しやすくなる。
上記円筒形マンドレルの最小直径が小さいほど耐屈曲性が良好であることを意味する。前記ポリマーを含む膜が収縮する際の該膜と皮膚表面との十分な密着性を得る観点から、当該最小直径は25mm以下、好ましくは20mm以下、より好ましくは12mm以下、更に好ましくは8mm以下、より更に好ましくは6mm以下、より更に好ましくは5mm以下である。一方で、皮膚のシワを伸ばして目立たなくさせるために十分な強度及び形状制御効果を付与する観点から、クラックが発生しない円筒形マンドレルの最小直径は、2mm以上、好ましくは3mm以上である。当該円筒形マンドレルの最小直径の具体的範囲は、2~25mm、好ましくは2~20mm、より好ましくは2~12mm、更に好ましくは2~8mm、より更に好ましくは3~6mm、より更に好ましくは3~5mmである。
当該耐屈曲性は、JIS K5600-5-1:1999で規定するタイプ1の折り曲げ試験装置を用いて、具体的には実施例に記載の方法で評価することができる。
また、成分(A)の、前記方法(2)により求められるマンドレルの最小直径(mm)に対する、前記方法(1)により求められる変形割合の比率[(変形割合)/(マンドレルの最小直径)]は、皮膚のシワ改善効果の観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上、更に好ましくは0.10以上、より更に好ましくは0.15以上であり、皮膚のシワを伸ばして目立たなくさせるために十分な強度及び形状制御効果を付与する観点から、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.4以下である。前記比率の具体的範囲は、好ましくは0.01~0.5、より好ましくは0.02~0.5、さらに好ましくは0.10~0.5、より更に好ましくは0.15~0.5、より更に好ましくは0.15~0.4である。
本発明において、「シリコーン構造」とは、下記一般式(I)で表される構造をいう。
Figure 0007426821000001
一般式(I)中、R1はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下の炭化水素基であり、pは1以上の整数である。適用した際に皮膚のシワを伸ばして目立たなくさせ、十分なシワ改善効果を得る観点(以下、「皮膚のシワ改善効果」ともいう)及び汎用性の観点から、R1は好ましくは炭素数1以上12以下のアルキル基又は炭素数6以上12以下のアリール基であり、より好ましくは炭素数1以上12以下のアルキル基又はフェニル基、更に好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基、より更に好ましくはメチル基である。
成分(A)であるポリマーはシリコーン構造を有していればよく、シリコーン構造のみからなるポリマーでもよいが、前記所定の特性を有するポリマーとする観点では、一部にシリコーン構造を有するポリマーであることが好ましい。
一部にシリコーン構造を有するポリマーである場合、該シリコーン構造はポリマー中、主鎖、側鎖のいずれに存在していてもよく、前記所定の特性を有するポリマーとする観点では、側鎖に存在していることが好ましい。
シリコーン構造がポリマー主鎖に存在する場合、その結合形態にも特に制限はなく、例えば、シリコーン構造がポリマー主鎖の末端に存在していてもよいし、ポリマー主鎖中にシリコーン構造がブロック状又はランダム状に結合した共重合ポリマーであってもよい。また、シリコーン構造を有する化合物によりグラフト変性されたポリマーも用いることができる。
本発明に用いられる成分(A)としては、シリコーン変性ポリマーが好ましく、その具体例としては、シリコーン変性ポリノルボルネン等のノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマー;シリコーン変性プルラン;トリアルキルシロキシケイ酸、フッ素変性アルキルシロキシケイ酸、フェニル変性アルキルシロキシケイ酸等のシリコーン構造含有ケイ酸化合物;シリコーンデンドリマーなどが挙げられる。
(ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマー)
本発明において、ノルボルナン構造とは、下記式で示される構造を意味する。ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーは、ポリマー中の任意の部位に該式で示される構造を有するシリコーン変性ポリマーであればよい。
Figure 0007426821000002
ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーとしては、下記一般式(1)又は(2)で表される繰り返し単位を有するポリマーが挙げられる。
Figure 0007426821000003
式中、R2はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下のアルキル基であり、Xは下記式(i)で表される基である。aは1以上3以下の整数であり、bは0以上2以下の整数である。
Figure 0007426821000004
式中、R1は前記と同じであり、cは1以上5以下の整数である。
Figure 0007426821000005
式中、R1、R2及びbは前記と同じであり、dは2以上5以下の整数である。
前記一般式(1)中、R2はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下のアルキル基であり、皮膚のシワ改善効果の観点及び汎用性の観点から、メチル基、エチル基、n-プロピル基、ブチル基、又はペンチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
Xは前記式(i)で表される基であり、式(i)中、R1はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下の炭化水素基である。皮膚のシワ改善効果の観点及び汎用性の観点から、R1は好ましくは炭素数1以上12以下のアルキル基又は炭素数6以上12以下のアリール基であり、より好ましくは炭素数1以上12以下のアルキル基又はフェニル基、更に好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基、より更に好ましくはメチル基である。cは1以上5以下の整数であり、汎用性の観点から、c=1が好ましい。すなわちXは、好ましくはトリメチルシロキシ基である。
aは1以上3以下の整数であり、例えばa=2の繰り返し単位とa=3の繰り返し単位が混合して存在する重合体であってよい。汎用性の観点から、aは3であることが好ましい。bは0以上2以下の整数であり、同様の観点から、好ましくは0、1又はこれらの組み合わせであり、0がより好ましい。
前記一般式(2)中、R1、R2及びbは前記と同じである。dは2以上5以下の整数であり、汎用性の観点から、d=2が好ましい。一般式(2)における環状シリコーン構造は、同様の観点から、R1及びR2がメチル基であり、dが2又は3であることが好ましい。すなわち一般式(2)における環状シリコーン構造は、好ましくは下記式(4)又は(5)で示される構造である。
Figure 0007426821000006
皮膚のシワ改善効果の観点から、ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマー中の前記一般式(1)又は(2)で表される繰り返し単位の割合は、該ポリマー中の全繰り返し単位数のうち、好ましくは10%以上、より好ましくは30%以上、更に好ましくは50%以上である。また、上限は100%であり、好ましくは95%以下、より好ましくは90%以下、更に好ましくは70%以下である。ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマー中の前記一般式(1)又は(2)で表される繰り返し単位数の具体的範囲は、該ポリマー中の全繰り返し単位数のうち、好ましくは10~100%、より好ましくは10~95%、更に好ましくは30~90%、より更に好ましくは50~70%である。
ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーは、前記一般式(1)又は(2)で表される繰り返し単位に加えて、下記一般式(3)で表される繰り返し単位を有してもよい。
Figure 0007426821000007
式中、R3~R6はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上10以下の、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基及びハロゲン化炭化水素基から選ばれる置換基、又は、オキセタニル基、アルコキシカルボニル基、ポリオキシアルキレン基、ポリグリセリル基、又はアルコキシシリル基である。R3~R6から選ばれる2つの基は、互いに結合して脂環構造、芳香環構造、カルボイミド基又は酸無水物基を形成していてもよい。bは前記と同じである。
ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマー中の上記一般式(3)で表される繰り返し単位の割合は、皮膚のシワ改善効果の観点から、該ポリマー中の全繰り返し単位数のうち、好ましくは90%以下、より好ましくは70%以下、更に好ましくは50%以下である。また上記一般式(3)で表される繰り返し単位を含む場合、その割合は、該ポリマー中の全繰り返し単位数のうち、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、更に好ましくは30%以上である。ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマー中の前記一般式(3)で表される繰り返し単位数の具体的範囲は、該ポリマー中の全繰り返し単位数のうち、好ましくは5~90%、より好ましくは10~70%、更に好ましくは30~50%である。
ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマー中の上記一般式(1)~(3)で表される繰り返し単位の割合は、1H-NMR測定により求めることができる。
ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーとしては、シリコーン変性ポリノルボルネンが好ましく、より好ましくは下記式(6)で表されるシリコーン変性ポリノルボルネンである。
Figure 0007426821000008
式中、e、fは繰り返し単位数であり、それぞれ独立に1以上の整数である。
皮膚のシワ改善効果の観点から、一般式(6)中のeとfの割合は、好ましくはe/f=20/80~90/10(mol/mol)、より好ましくは30/70~80/20(mol/mol)、更に好ましくは50/50~70/30(mol/mol)である。
ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーの数平均分子量Mnは、収縮性と耐屈曲性とを両立する観点及び皮膚のシワ改善効果の観点から、好ましくは5万以上、より好ましくは10万以上、更に好ましくは20万以上であり、好ましくは200万以下、より好ましくは150万以下、更に好ましくは80万以下、より更に好ましくは60万以下である。ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーの数平均分子量Mnの具体的範囲は、好ましくは5万~200万、より好ましくは10万~150万、更に好ましくは20万~80万、より更に好ましくは20万~60万である。
当該ポリマーの数平均分子量Mnは、ポリスチレンを標準物質としたゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)法により測定でき、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーは、例えば、ノルボルナン構造を含有するか又はノルボルナン構造を形成し得るシリコーン変性環状オレフィンモノマーを公知の方法で付加重合させて得られる。
例えば、前記一般式(1)又は(2)で表される繰り返し単位を有するノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーであれば、下記一般式(1a)又は(2a)で表される環状オレフィンモノマーを付加重合させて得ることができる。さらに、下記一般式(3a)で表される環状オレフィンモノマーを共重合させてもよい。
Figure 0007426821000009
式中、R1はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下のアルキル基であり、Xは下記式(i)で表される基である。aは1以上3以下の整数であり、bは0以上2以下の整数である。
Figure 0007426821000010
式中、R2はそれぞれ独立に炭素数1以上12以下の炭化水素基であり、cは1以上5以下の整数である。
Figure 0007426821000011
式中、R1、R2及びbは前記と同じであり、dは2以上5以下の整数である。
Figure 0007426821000012
式中、R3~R6はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上10以下の、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基及びハロゲン化炭化水素基から選ばれる置換基、又は、オキセタニル基、アルコキシカルボニル基、ポリオキシアルキレン基、ポリグリセリル基、又はアルコキシシリル基である。R3~R6から選ばれる2つの基は、互いに結合して脂環構造、芳香環構造、カルボイミド基又は酸無水物基を形成していてもよい。bは前記と同じである。
上記一般式(3a)で表される環状オレフィンモノマーを共重合させる場合、その使用量は、皮膚のシワ改善効果の観点から、重合に使用する全モノマーを100モル%として、好ましくは90モル%以下、より好ましくは70モル%以下、更に好ましくは50モル%以下であり、また、好ましくは5モル%以上、より好ましくは10モル%以上、更に好ましくは30モル%以上である。
前記式(6)で表されるシリコーン変性ポリノルボルネンは、下記式(6a)で表されるトリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネンと、ノルボルネンとを付加重合させて得ることができる。
Figure 0007426821000013
皮膚のシワ改善効果の観点から、トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネンと、ノルボルネンとの共重合比は、好ましくは20/80~90/10(mol/mol)、より好ましくは30/70~80/20(mol/mol)であり、更に好ましくは50/50~70/30(mol/mol)である。
なお、前記一般式(1)~(3)、及び前記式(6)において示される繰り返し単位は、いずれも原料モノマーである環状オレフィンモノマーの2,3-付加構造単位を示すものであるが、該環状オレフィンモノマーの付加重合による2,7-付加構造単位となっているものが含まれていてもよい。
ノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーとしては、ノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマーが好ましく、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第16版,第2巻,2016年,p.2274):NORBORNENE/TRIS(TRIMETHYLSILOXY)SILYLNORBORNENE COPOLYMERで表記される化合物である。
市販のノルボルナン構造含有シリコーン変性ポリマーとしては、信越化学工業社製「NBN-30-ID」(ノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマーのイソドデカン溶液)等が挙げられる。
(シリコーン変性プルラン)
シリコーン変性プルランとしては、側鎖にシリコーン構造を有するプルランが挙げられ、具体的には、皮膚のシワ改善効果の観点及び汎用性の観点から、プルラン中のOH基の水素原子の少なくとも一部が下記一般式(7)で表される基で置換されたシリコーン変性プルランが好ましい。
Figure 0007426821000014
式中、Z1は単結合又は2価の有機基である。R2、X、aは前記と同じであり、同様の観点から、Xは好ましくはトリメチルシロキシ基、aは好ましくは3である。
一般式(7)において、同様の観点から、Z1は2価の有機基であることが好ましく、下記一般式(8)又は(9)で表される2価の基がより好ましく、下記一般式(9)で表される2価の基がより好ましい。
Figure 0007426821000015
式中、R11は炭素数1以上10以下のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が例示される。同様の観点から、これらの中でもエチレン基、トリメチレン基、プロピレン基が好ましく、トリメチレン基又はプロピレン基がより好ましい。
市販のシリコーン変性プルランとしては、信越化学工業社製「TSPL-30-ID」(トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランのイソドデカン溶液)、「TSPL-30-D5」(トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランのシクロペンタシロキサン溶液)等が挙げられる。
(シリコーン構造含有ケイ酸化合物)
本発明に用いられるシリコーン構造含有ケイ酸化合物としては、末端にシリコーン構造を有するシリケート化合物が挙げられ、例えば、トリアルキルシロキシケイ酸、フッ素変性アルキルシロキシケイ酸、フェニル変性アルキルシロキシケイ酸等が挙げられる。
トリアルキルシロキシケイ酸におけるアルキル基は、皮膚のシワ改善効果の観点及び汎用性の観点から、好ましくは炭素数1以上10以下、より好ましくは炭素数1以上4以下であり、更に好ましくはメチル基である。トリアルキルシロキシケイ酸の具体例としてはトリメチルシロキシケイ酸が挙げられる。
フッ素変性アルキルシロキシケイ酸としては、トリアルキルシロキシケイ酸中のアルキル基の少なくとも一部の水素原子がフッ素原子に置換された化合物が挙げられる。その具体例としては、トリフルオロプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシケイ酸等が挙げられる。
フェニル変性アルキルシロキシケイ酸としては、例えば、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、フェニルプロピルジメチル/トリメチルシロキシケイ酸等が挙げられる。
シリコーン構造含有ケイ酸化合物の中でも、皮膚のシワ改善効果の観点からは、トリアルキルシロキシケイ酸及びフッ素変性アルキルシロキシケイ酸からなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
市販のシリコーン構造含有ケイ酸化合物としては、信越化学工業社製「KF-7312J」、「KF-7312K」、「KF-7312T」、「KF-7312L」、「X-21-5249」、「X-21-5250」、「KF-9021」、「X-21-5595」、「X-21-5616」、「KF-9021L」、「X-21-5249L」、「X-21-5250L」等のトリメチルシロキシケイ酸(溶液)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製「XS66-B8226」(トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシケイ酸のシクロペンタシロキサン溶液)、「XS66-B8636」(トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシケイ酸のジメチコン溶液)、「SilShine151」(フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸)等を用いることができる。
(シリコーンデンドリマー)
シリコーンデンドリマーとしては、例えば、シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系ポリマーが挙げられる。シロキサンデンドリマー構造は、皮膚のシワ改善効果の観点及び汎用性の観点から、具体的には下記一般式(10)で表される基であることが好ましい。
Figure 0007426821000016
式中、R1は前記と同じである。Z2は単結合又は2価の有機基である。X1はi=1とした場合の下記一般式(11)で表される基であり、iは該基の階層を示す1以上10以下の整数である。
Figure 0007426821000017
式中、R1は前記と同じであり、R12は炭素数1以上10以下のアルキル基である。Z3は炭素数2以上10以下のアルキレン基である。Xi+1は水素原子、炭素数1以上10以下のアルキル基、アリール基又は一般式(11)で表される基であり、aiは0以上3以下の整数である。
一般式(10)において、Z2は単結合又は2価の有機基であり、汎用性の観点から、2価の有機基であることが好ましく、下記一般式(12)、(13)又は(14)で表される2価の基がより好ましい。
Figure 0007426821000018
式中、R13は炭素数1以上10以下のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が例示され、汎用性の観点から、エチレン基、トリメチレン基、又はプロピレン基が好ましい。R14は炭素数1以上10以下のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例示され、同様の観点から、メチル基が好ましい。R15は炭素数1以上10以下のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が例示され、同様の観点から、エチレン基が好ましい。qは0以上4以下の整数であり、rは0又は1である。
上記のシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系ポリマー(以下、単に「ビニル系ポリマー」ともいう)としては、下記一般式(15)で表される単量体由来の繰り返し単位を有するポリマーが挙げられる。
Figure 0007426821000019
式中、R1及びX1は前記と同じである。Yはビニル結合を含む基であり、例えば、ビニル基、2-アクリロイルオキシエチル基、3-アクリロイルオキシプロピル基、2-メタクリロイルオキシエチル基、3-メタクリロイルオキシプロピル基、4-ビニルフェニル基、3-ビニルフェニル基、4-(2-プロペニル)フェニル基、3-(2-プロペニル)フェニル基、2-(4-ビニルフェニル)エチル基、2-(3-ビニルフェニル)エチル基、アリル基、5-ヘキセニル基が挙げられる。これらのうち、汎用性の観点から、好ましくは(メタ)アクリロイル基又はビニル基、より好ましくは(メタ)アクリロイル基である。
当該ビニル系ポリマーは、前記一般式(15)で表される単量体以外のビニル系単量体に由来する繰り返し単位をさらに含んでもよい。当該ビニル系単量体としては、ビニル結合を含む基を有しかつ前記一般式(15)で表される単量体以外の単量体であり、例えば、(メタ)アクリル酸、アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、芳香環含有(メタ)アクリレート、脂肪酸ビニルエステル、(メタ)アクリルアミド、スチレン又はその誘導体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。これらの中でも、汎用性の観点から、(メタ)アクリル酸、アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、芳香環含有(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル系単量体が好ましい。
ビニル系ポリマー中の、前記一般式(15)で表される単量体由来の繰り返し単位の含有量は、皮膚のシワ改善効果の観点から、該ビニル系ポリマー中の全繰り返し単位に対し、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。また、上限は100質量%である。
前記ビニル系ポリマーは、アクリル系ポリマーであることがより好ましい。すなわち、好ましいシリコーンデンドリマーとしては、シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマー(以下、「アクリルシリコーンデンドリマー」ともいう)である。アクリルシリコーンデンドリマーは、前記一般式(15)において、Yが(メタ)アクロイル基である単量体由来の繰り返し単位を有するポリマーであり、一般式(15)で表される単量体以外の(メタ)アクリル系単量体に由来する繰り返し単位をさらに含んでもよい。
市販のシリコーンデンドリマーとしては、東レ・ダウコーニング社製「FA 4001 CM Silicone Acrylate」(アクリレート-ポリトリメチルシロキシメタクリレート共重合体のシクロペンタシロキサン溶液)、「FA 4002 ID Silicone Acrylate」(アクリレート-ポリトリメチルシロキシメタクリレート共重合体のイソドデカン溶液)等のアクリルシリコーンデンドリマーが挙げられる。
成分(A)としては、上記ポリマーの中でも、皮膚のシワ改善効果の観点からは、シリコーン変性ポリノルボルネン、シリコーン変性プルラン、トリメチルシロキシケイ酸、トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシケイ酸、及びアクリルシリコーンデンドリマーからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、シリコーン変性ポリノルボルネン、シリコーン変性プルラン、トリメチルシロキシケイ酸、及びトリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシケイ酸からなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、皮膚のシワ改善効果及び耐屈曲性の観点からは、シリコーン変性ポリノルボルネン及びシリコーン変性プルランからなる群から選ばれる1種以上が更に好ましく、シリコーン変性ポリノルボルネンがより更に好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、固形分の含有量は、皮膚のシワ改善効果の観点から、全組成中に4質量%以上であり、5質量%以上が好ましく、6質量%以上がより好ましく、8質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下であり、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、18質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に4~30質量%であり、5~25質量%が好ましく、6~20質量%がより好ましく、8~18質量%がさらに好ましい。
<成分(B)>
本発明で用いる成分(B)は、1気圧下、40℃、60%R.H.で30分乾燥後の揮発率が14%以上である揮発性油である。成分(B)を含有させると、成分(A)を含有する組成物の乾燥速度が向上することにより乾燥過程での成分(A)の収縮が加速して、皮膚のシワを伸ばして目立たなくする効果がより向上する。
上記効果を得る観点から、成分(B)は、1気圧下、40℃、60%R.H.で30分乾燥後の揮発率が、好ましくは18%以上、より好ましくは25%以上、更に好ましくは30%以上、より更に好ましくは45%以上、より更に好ましくは65%以上、より更に好ましくは80%以上、より更に好ましくは95%以上である。また、上限は100%である。
成分(B)の揮発率は、試料0.5gを直径40mmのガラス製シャーレに入れ、1気圧下、60%R.H.の環境下で、40℃にて30分静置して乾燥させて、乾燥前の試料質量をW0(g)、乾燥後の試料質量をW1(g)とし、{(W0-W1)/W0}×100の値として求める。この値が大きいほど揮発速度が速く、乾燥しやすいことを意味する。
なお、成分(B)として2種以上の揮発性油を用いてもよい。
上記揮発率は、具体的には実施例に記載の方法で測定できる。
成分(B)としては、皮膚のシワ改善効果を高める観点から、炭化水素油及びシリコーン油から選ばれる1種以上であって、かつ揮発率が上記範囲となる油剤が挙げられる。これらの中でも、イソドデカン(揮発率33%)、ヘキサメチルジシロキサン(揮発率100%)、メチルトリメチコン、及び、25℃における動粘度が2cSt以下のジメチルポリシロキサンからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、イソドデカン、ヘキサメチルジシロキサン、メチルトリメチコン及びオクタメチルトリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。なお当該動粘度は、例えばウベローデ粘度計を用いて測定できる。
皮膚のシワ改善効果を高める観点から、成分(B)は、より好ましくは、イソドデカン、ヘキサメチルジシロキサン、及び、25℃における動粘度が1.5cSt以下のジメチルポリシロキサンからなる群から選ばれる1種以上であり、更に好ましくは、ヘキサメチルジシロキサン、及び、25℃における動粘度が1cSt以下のジメチルポリシロキサンからなる群から選ばれる1種以上であり、より更に好ましくは、ヘキサメチルジシロキサンである。
ヘキサメチルジシロキサン、及び、25℃における動粘度が2cSt以下のジメチルポリシロキサンの市販品としては、信越化学工業社製の「KF-96L-0.65cs」(ヘキサメチルジシロキサン)、「TMF1.5」、「KF-96L-1cs」(オクタメチルトリシロキサン)、「KF-96L-1.5cs」、「KF-96L-2cs」、東レ・ダウコーニング社製の「SH200C Fluid 1cs」、「SH200C Fluid 1.5cs」,モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製の「TSF451-0.65」、旭化成ワッカーシリコーン社製の「BELSIL DM0.65」等が挙げられる。
成分(B)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、皮膚のシワ改善効果を高める観点から、全組成中に1質量%以上であるのが好ましく、30質量%以上がより好ましく、50質量%以上が更に好ましく、70質量%以上がより更に好ましく、75質量%以上がより更に好ましく、95質量%以下が好ましく、94質量%以下がより好ましく、93質量%以下が更に好ましく、91質量%以下がより更に好ましく、87質量%以下がより更に好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に1~95質量%であるのが好ましく、30~94質量%であるのがより好ましく、50~93質量%であるのが更に好ましく、70~91質量%がより更に好ましく、75~87質量%がより更に好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、皮膚のシワ改善効果の観点から、0.05以上であるのが好ましく、0.06以上がより好ましく、0.07以上が更に好ましく、0.1以上がより更に好ましく、1以下が好ましく、0.7以下がより好ましく、0.4以下が更に好ましく、0.25以下がより更に好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.05~1が好ましく、0.06~0.7がより好ましく、0.07~0.4が更に好ましく、0.1~0.25がより更に好ましい。
<成分(C)>
本発明で用いる成分(C)のジメチコン架橋エラストマーは、モノマーの重合によって得られた架橋構造を有するシリコーン及びその誘導体が好ましく、例えば、ジメチコン、ビニルジメチコン、フェニルビニルジメチコン、ラウリルジメチコン及びラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン等から選ばれるモノマーを重合又は共重合させて得られるシリコーン及びその誘導体が好ましい。
成分(C)としては、塗膜を均一に厚く塗ることができ、均一できれいな仕上がりが得られる観点から、ポリメチルシルセスキオキサン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリシリコーン-1クロスポリマー、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコンPEG-10/15)クロスポリマーがより好ましく、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマーがさらに好ましい。
成分(C)のジメチコン架橋エラストマーは、固体状のまま使用しても良く、水、液状油と均一に混合したものを使用しても良い。組成物中への作業性、分散性、サラサラ感の付与の観点から、水又は液状油と混合した分散液として用いるのが好ましく、肌へのなじみの良さの観点から、液状油と混合した分散液として用いるのがより好ましい。
液状油としては、ベタツキのない使用感の観点から、25℃における粘度が100mPa・s以下のものが好ましく、50mPa・s以下がより好ましく、30mPa・s以下がさらに好ましく、10mPa・s以下がよりさらに好ましい。
ここで、粘度は、B型粘度計(VISCOMETER TVB-10、東機産業社製)、ローターNo.1、60rpm、1分で測定するものである。
また、液状油としては、ベタツキのない使用感の観点から、シリコーン油、炭化水素油、エステル油から選ばれる少なくとも1種が好ましく、シリコーン油、炭化水素油から選ばれる少なくとも1種がより好ましく、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカン、流動パラフィンから選ばれる少なくとも1種がさらに好ましく、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる少なくとも1種がよりさらに好ましい。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、組成物にそのまま配合しても良いし、水に分散させた水分散体や、油、具体的には液状油に分散させた油分散体として配合してもよく、固体状のもとして、トレフィルE-506S(固形分100質量%)(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられ、油分散体として、デカメチルシクロペンタシロキサン(KF-995)との混合物であるKSG-15(固形分7質量%)、ジメチルポリシロキサン(KF-96A-6cs)との混合物であるKSG-16(固形分25質量%)(以上、信越化学工業社製)、ジメチコンとの混合物であるトレフィルE-508(固形分70%)等が挙げられ、水分散体としては、BY29-119(固形分63質量%)、BY29-129(固形分63質量%)(以上、東レ・ダウコーニング社製)などの市販品を用いることができる。
(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、組成物にそのまま配合しても良いし、油、具体的には液状油に分散させた油分散体として配合してもよく、油分散体として、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(KF-56A)との混合物であるKSG-18A(固形分15質量%)(信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
また、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーとしては、組成物にそのまま配合しても良いし、油、具体的には液状油に分散させた油分散体として配合してもよく、油分散体として、流動パラフィンとの混合物であるKSG-41A(固形分25質量%)、軽質イソパラフィン(イソドデカン)との混合物であるKSG-42A(固形分20質量%)、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリルとの混合物であるKSG-43(固形分30質量%)、スクワランとの混合物であるKSG-44(固形分30質量%)(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーとしては、固体状のもとして、KSP-100(固形分100質量%)、KSP-101(固形分100質量%)、KSP-102(固形分100質量%)、KSP-105(固形分100質量%)(信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
(ジメチコンPEG-10/15)クロスポリマーとしては、組成物にそのまま配合しても良いし、油、具体的には液状油に分散させた油分散体として配合してもよく、油分散体として、ジメチルポリシロキサン(KF-96A-6cs)との混合物であるKSG-210(固形分25質量%)(信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマーとしては、組成物にそのまま配合しても良いし、油、具体的には液状油に分散させた油分散体として配合してもよく、油分散体として、流動パラフィンとの混合物であるKSG-310(固形分30質量%)、軽質イソパラフィン(イソドデカン)との混合物であるKSG-320(固形分25質量%)、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリルとの混合物であるKSG-330(固形分20質量%)(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
成分(C)は、1種又は2種以上を組合せて用いることができ、含有量は、塗膜を均一に厚く塗ることができ、均一できれいな仕上がりが得られ、経時での塗膜の剥がれや白化を抑制する観点から、全組成中0.1質量%以上であるのが好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、0.4質量%以上が更に好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、14質量%以下が更に好ましく、10質量%以下がより更に好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.1~30質量%が好ましく、0.2~20質量%がより好ましく、0.2~14質量%が更に好ましく、0.4~10質量%がより更に好ましい。
本発明において、成分(C)に対する(A)の質量割合(A)/(C)は、シワを改善しつつ、塗膜を均一に厚く塗ることができ、均一できれいな仕上がりが得られ、経時での塗膜の剥がれや白化を抑制する観点から、0.3以上であるのが好ましく、0.6以上がより好ましく、1以上が更に好ましく、1.5以上がより更に好ましく、150以下が好ましく、100以下がより好ましく、70以下が更に好ましく、40以下がより更に好ましい。また、成分(C)に対する(A)の質量割合(A)/(C)は、0.3~150が好ましく、0.6~100がより好ましく、1~70が更に好ましく、1.5~40がより更に好ましい。
<その他の成分>
本発明の皮膚外用剤組成物は、さらに、界面活性剤を含有することができ、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤が好ましい。
界面活性剤としては、通常の皮膚外用剤に用いられるものであれば制限されないが、揮発性油に溶解し、べたつきを抑え、経時での塗膜の剥がれや白化を抑制する観点から、非イオン界面活性剤が好ましい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・フルオロアルキル共変性シリコーン等が挙げられる。
これらのうち、水並びに水溶性成分の油中への分散・溶解性を高める観点から、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを1種又は2種以上含むことが好ましく、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含むことがより好ましい。
ポリオキシアルキレン変性シリコーンとしては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のSH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3749、DC5200や、信越化学工業社製のKF-6011、KF-6012、KF-6013、KF-6015、KF-6016、KF6017、KF-6004等の市販品を用いることができる。
非イオン界面活性剤は、水並びに水溶性成分の油中への分散・溶解性を高める観点から、HLB値が1以上、7以下であるのが好ましく、HLB値が2以上、6以下がより好ましい。
ここで、HLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrophilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン界面活性剤については、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)
非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、揮発性油に溶解し、べたつきを抑える観点から、全組成中に30質量%以下であるのが好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましく、3質量%以下がより更に好ましく、1質量%以下がより更に好ましい。
本発明において、水の含有量は、皮膚のシワ改善効果を維持しつつ、べたつかない使用感を得る観点から、全組成中に50質量%以下であるのが好ましく、30質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましく、5質量%以下がより更に好ましく、1質量%以下がより更に好ましい。
本発明の皮膚外用剤組成物は、前記の成分のほか、本発明の効果を損なわない範囲で、通常使用される各種の成分を任意で使用することができる。これらの成分としては、例えば、前記以外の油性成分、水溶性高分子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ビタミン剤、防腐剤、pH調整剤、香料、植物エキス類、保湿剤、着色剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤組成物は、通常の方法により製造することができる、油性組成物、乳化組成物等のいずれの形態にも適用することができる。製剤としては、液状、乳液状、ペースト状、クリーム状、ジェル状、固形状、シート状等として適用することができる。
本発明の皮膚外用剤組成物は、化粧品、医薬部外品、医薬品用途として用いることができ、ローション、乳液、クリーム、美容液、分散液、ジェル、軟膏、パック、ムース、エアゾール、パップ剤、洗浄料等のスキンケア化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料;化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料などとして適用することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されない。なお本実施例において、各種測定及び評価は以下の方法により行った。
(数平均分子量Mn)
ポリマーの数平均分子量は、ポリスチレンを標準物質としたゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)法により、以下の条件で測定した。
測定装置:HLC-8320GPC(東ソー社製)
カラム:K-806L(Shodex製)、2本直列
検出器:RI
溶離液:1mmol/L-ファーミンDM20(花王社製)/CHCl3
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
(変形割合)
各組成物に使用する成分(A)のポリマーの10質量%ヘキサメチルジシロキサン溶液を調製した。この溶液0.005gを、図1(a)に示す、幅(W)20mm×長さ(L0)100mm×厚さ0.03mmのポリエチレンシート1(エンシュー化成工業社製「LLフィルム」)の片面に、ポリエチレンシート1の短辺の一端1aから長さ方向に向けて幅20mm×長さ50mmの範囲(図1(a)に示す2の部分)に塗布し、40℃に設定した恒温槽中で10分乾燥させた。乾燥後のポリエチレンシート(図1(b))において、前記溶液を塗布した部分のポリエチレンシートの長さをL1(50mm)、乾燥後に収縮により変形(カール)した部分のポリエチレンシートの長さをL2とし、L2/L1を算出して、この値をポリマーの変形割合とした。L2はポリエチレンシート1の2本の長辺上で計測した値の平均値とした。
(耐屈曲性)
各組成物に使用する成分(A)のポリマーの30質量%ヘキサメチルジシロキサン溶液を調製した。この溶液を、200μmのアプリケーターを用いて幅50mm×長さ100mm×厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製「ルミラー100T60」)に塗布し、40℃に設定した恒温槽中で120分乾燥させてポリマー膜付きフィルム(試験片)を作製した。
得られた試験片を用いて、JIS K5600-5-1:1999で規定する円筒形マンドレル法に準拠して耐屈曲性試験を行った。タイプ1の折り曲げ試験装置(エリクセン社製屈曲試験機、Model 266)を使用し、試験片のポリマー膜側の面が外側になるようにして、直径32mm、25mm、20mm、16mm、12mm、10mm、8mm、6mm、4mm、3mm、及び2mmの円筒マンドレルを用いて直径の大きい円筒形マンドレルから順次耐屈曲性試験を行った。ポリマー膜にクラックが発生した時点で試験を終了し、クラックが発生しなかった円筒形マンドレルの最小直径(mm)を耐屈曲性の値とした。この値が小さいほど耐屈曲性に優れることを意味する。
(揮発率)
試料0.5gを直径40mmのガラス製シャーレに入れ、1気圧下、60%R.H.の環境下で、40℃に設定したホットプレート上に30分静置して乾燥させた。乾燥前の試料質量をW0(g)、乾燥後の試料質量をW1(g)とし、{(W0-W1)/W0}×100の値を揮発率(%)とした。この値が大きいほど揮発速度が速く、乾燥しやすいことを意味する。
(シワ改善効果)
専門パネラー5名により、図2に示す形態で、顔の半面の口元の法令線を挟むように各組成物0.2gを指で塗布した。室温(25℃)で10分乾燥させた後、シワ改善効果を、以下の基準で官能評価した。結果は、5名の合計点で示した。
5:シワがかなり薄くなった。
4:シワが薄くなった。
3:シワがやや薄くなった。
2:シワが残ってあまり変わらない。
1:変化なし。
(仕上がりのきめ細かさ)
専門パネラー5名により、各組成物を肌に塗布して乾燥した後、仕上がりのきめ細かさを、以下の基準で官能評価した。結果は、5名の合計点で示した。
5;とてもきめが細かく見える。
4;きめが細かく見える。
3;ややきめが細かく見える。
2;あまりきめが細かく見えない。
1;きめが細かく見えない。
(経時での剥がれにくさ)
専門パネラー5名により、各組成物を肌に塗布して乾燥した後、4時間経過後の肌上の塗膜の剥がれ易さを、以下の基準で官能評価した。結果は、5名の合計点で示した。
5;剥がれていない。
4;あまり剥がれていない。
3;やや剥がれている。
2;剥がれている。
1;かなり剥がれている。
(外観(白化しない))
専門パネラー5名により、各組成物を肌に塗布して乾燥した後、4時間経過後の肌上の塗膜の外観を、以下の基準で官能評価した。結果は、5名の合計点で示した。
5;白く見えない。
4;あまり白く見えない。
3;一部がやや白く見える。
2;部分的に白く見える。
1;全体が白く見える。
(仕上がり(均一))
専門パネラー5名により、各組成物を肌に塗布して乾燥した後、4時間経過後の仕上がりの均一性を、以下の基準で官能評価した。結果は、5名の合計点で示した。
5;仕上がりがかなり均一に見える。
4;仕上がりが均一に見える。
3;仕上がりがやや均一に見える。
2;仕上がりがやや不均一に見える。
1;仕上がりが不均一に見える。
実施例1~13、比較例1
表1に示す組成の皮膚外用剤組成物(液状)を製造し、シワ改善効果、仕上がりのきめ細かさ、経時での剥がれにくさ、外観(白化しない)、仕上がり(均一)を評価した。結果を表1に併せて示す。
なお、実施例12及び13は、参考例である。
(製造方法)
成分(A)、(B)、(C)を混合した油相成分をディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、皮膚外用剤組成物を得た。
Figure 0007426821000020
表1中、*1~*3は下記のとおりである。
*1:信越化学工業社製「NBN-30-ID」(下記式(6)においてe/f=60/40(mol/mol)、Mn=36万のノルボルネン/トリス(トリメチルシロキシ)シリルノルボルネン)コポリマーのイソドデカン溶液、有効分濃度:30質量%)を50℃で12時間減圧乾燥し、得られた固形分を使用した。
Figure 0007426821000021
*2:信越化学工業社製「TSPL-30-ID」(トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランのイソドデカン溶液、有効分濃度:30質量%)を50℃で12時間減圧乾燥し、得られた固形分を使用した。
*3:信越化学工業社製「X21-5595」(トリメチルシロキシケイ酸のイソドデカン溶液、有効分濃度:60質量%)を50℃で12時間減圧乾燥し、得られた固形分を使用した。
実施例14~17
実施例1~13と同様にして、表2に示す組成の皮膚外用剤組成物を製造した。
得られた皮膚外用剤組成物はいずれも、シワを改善することができ、きめが細かく、均一できれいな仕上がりが得られ、経時での塗膜の剥がれや白化が抑制される。
Figure 0007426821000022
表2中、*4は下記のとおりである。
*4:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製「XS66-B8226」(トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシケイ酸のシクロペンタシロキサン溶液、有効分濃度:50質量%)を50℃で12時間減圧乾燥し、得られた固形分を使用した。
1 ポリエチレンシート
1a ポリエチレンシート1の短辺の一端
2 ポリマー溶液を塗布した部分

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)シリコーン構造を有するポリマーであって、下記方法(1)により測定される変形割合が0.3以上1以下であり、かつ、下記方法(2)により行われる円筒形マンドレル法による耐屈曲性試験において、該ポリマーの膜にクラックが発生しない円筒形マンドレルの最小直径が2mm以上25mm以下であるシリコーン変性ポリノルボルネン 4~30質量%、
    方法(1):前記ポリマーの10質量%ヘキサメチルジシロキサン溶液を調製する。該溶液0.005gを、幅20mm×長さ100mm×厚さ0.03mmのポリエチレンシートの片面に、短辺の一端から長さ方向に向けて幅20mm×長さ50mmの範囲に塗布し、40℃に設定した恒温槽中で10分乾燥させる。前記溶液を塗布した部分のポリエチレンシートの長さをL1、乾燥後に収縮により変形した部分のポリエチレンシートの長さをL2とし、L2/L1の値を変形割合とする。
    方法(2):前記ポリマーの30質量%ヘキサメチルジシロキサン溶液を調製する。該溶液を、200μmのアプリケーターを用いて幅50mm×長さ100mm×厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布し、40℃に設定した恒温槽中で120分乾燥させて試験片を作製する。該試験片を用いて、JIS K5600-5-1:1999で規定する円筒形マンドレル法に準拠して耐屈曲性試験を行い、該試験片上のポリマー膜にクラックが発生しない円筒形マンドレルの最小直径を求める。
    (B)1気圧下、40℃、60%R.H.で30分乾燥後の揮発率が14%以上である揮発性油 1~95質量%
    (C)ジメチコン架橋エラストマー 0.1~30質量%
    を含有する皮膚外用剤組成物。
  2. 成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.3~150である請求項項記載の皮膚外用剤組成物。
  3. 成分(B)が、イソドデカン、ヘキサメチルジシロキサン、メチルトリメチコン及びオクタメチルトリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2項記載の皮膚外用剤組成物。
  4. 成分(B)が、少なくともヘキサメチルジシロキサンを含む請求項1~のいずれか1項記載の皮膚外用剤組成物。
  5. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.05~1である請求項1~のいずれか1項記載の皮膚外用剤組成物。
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