JP2019065010A - 油性口唇化粧料 - Google Patents

油性口唇化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2019065010A
JP2019065010A JP2018188637A JP2018188637A JP2019065010A JP 2019065010 A JP2019065010 A JP 2019065010A JP 2018188637 A JP2018188637 A JP 2018188637A JP 2018188637 A JP2018188637 A JP 2018188637A JP 2019065010 A JP2019065010 A JP 2019065010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finish
component
average particle
oil
cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018188637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7149797B2 (ja
Inventor
睦 山野井
Mutsumi Yamanoi
睦 山野井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Publication of JP2019065010A publication Critical patent/JP2019065010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7149797B2 publication Critical patent/JP7149797B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】マットな仕上がりで化粧持ちに優れながらも、従来両立が困難とされていた塗付後のつっぱり感が少なく、塗付直後と仕上がりのマット感にギャップが小さい油性口唇化粧料の開発。【解決手段】(次の成分(a)〜(d);(a)揮発性油(b)半固形油(c)トリメチルシロキシケイ酸(d)平均粒子径が1〜50μmであり、異なる平均粒子径の球状粉体2種類以上を含有する油性口唇化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、揮発性油剤、半固形油、トリメチルシロキシケイ酸及び平均粒子径が1〜50μmであり、異なる平均粒子径の球状粉体2種以上を含有する油性口唇化粧料に関し、更に詳しくは使用後のつっぱり感が少なく、マットに仕上がり、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちに優れる油性口唇化粧料に関する。
油性口唇化粧料は、その時節の流行によりツヤのある仕上がりやツヤを抑えたマットな仕上がり等、多様な仕上がり効果が求められる場合がある。また、塗布した直後の仕上がりが、時間経過とともに変化することなく長く続くことも求められる場合がある。従来から、マットな仕上がりにするために種々の検討がされてきた。マットに仕上げるために、粉体を多く含有する技術が知られているが、マットさは具現化できるものの、うるおい感がなく、均一性に欠けるため仕上がりの持続性が悪い場合があった。特に、マットな仕上がりは、時間経過とともにつやが出やすい等、長時間の維持が難しい場合があった。あるいは、塗布後しばらくしてから化粧膜がマットになるが、塗布直後は油剤によるツヤが出てしまう場合があり、マット感を化粧料に付与する技術は従来から様々な検討されている。例えば、固型ワックスを5〜45質量%、油ゲル化剤を0.1〜5質量%、および弾性粉末を15〜55質量%含有することで、凹凸補正ができ、べたつかず、適度なマット感に優れる凹凸補正用化粧料等(特許文献1)がある。
一方、化粧持ちを向上させるために、様々な検討がなされており、例えば、皮膜形成剤等を含有することで、化粧料の化粧持ちを向上させる技術が知られている。例えば、揮発性油分と、前記揮発性油分に溶解する撥水性ポリマーと、粉体と、前記揮発性油分と相溶性を有する非揮発性油分と、を含むことで、なめらかな使用感があり、唇の保水性に優れ、二次付着性が改善された口紅用組成物(特許文献2)、揮発性化合物を15から55重量%、20重量%未満の不揮発性炭化水素オイル特定の粘度及び/又は融点を有するペースト状もしくは粘性の化合物、ワックス、0から30重量%の粒子相、脂肪相とを組み合わせることで、転移及び移動の問題がなく、長時間つけていても快適な組成物(特許文献3)等がある。
特開2010−30971号公報 特開平9−71510号公報 特開2000−119138号公報
しかしながら、皮膜形成剤を含有する技術は高い化粧持ち効果はあるものの、化粧膜が形成される際のつっぱり感や、それに伴う乾燥感を生じる場合があり、マットな仕上がりにするために、粉体を含有することで、塗付時の伸びが軽くなるものの、化粧持ちに劣る場合があった。また、従来のマットな油性口唇化粧料は、塗布直後はツヤがあり、乾燥するとマットな仕上がりとなるため、ギャップが生じてしまい、マットに仕上がるまで待たなければならなかった。さらに、つっぱり感を抑えるために、不揮発性の液状油を多く含有すると、つやが出てしまい、仕上がりのマットさが損なわれる場合があった。前述の従来技術を組み合わせた場合、マットな仕上がりで化粧持ち効果はあるものの、塗付後のつっぱり感があり、塗付直後と仕上がりのマット感にギャップが生じてしまうものであり、塗付後のつっぱり感がなく、塗付直後と仕上がりのマット感のギャップが小さく、化粧持ちに優れる油性口唇化粧料の開発は困難であった。
そこで、本発明は、マットな仕上がりで化粧持ちに優れながらも、従来両立が困難とされていた塗付後のつっぱり感が少なく、塗付直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さい油性口唇化粧料の開発を課題とするものである。
本発明者は、揮発性油とトリメチルシロキシケイ酸を含有する油性口唇化粧料に、粉体を組み合わせる研究を行っていた。上述の通り、単純に粉体を組み合わせるだけでは、上記課題を解決することが困難であり、更なる検討を行った。驚くべきことに、半固形油を含有することで、マットな仕上がりであり、塗付後のつっぱり感を感じないものとなった。通常、半固形油はツヤを出すために使用するため、本発明の油性口唇化粧料に含有するとツヤが出ると思われたが、思いのほかマットな仕上がりになることに本発明者は気が付いた。さらに、粉体の中でも特定の平均粒子径を有する2種以上の粉体を組み合わせることで、マットに仕上がり、塗付直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さい効果に優れることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(d);
(a)揮発性油
(b)半固形油
(c)トリメチルシロキシケイ酸
(d)平均粒子径が1〜50μmであり、異なる平均粒子径の球状粉体2種類以上
を含有する油性口唇化粧料を提供するものである。
本発明の油性口唇化粧料は、塗付後のつっぱり感が少なく、マットな仕上がりで、さらに塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、高い化粧持ち効果を有する。
以下、本発明を詳細に説明する。尚、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明に使用される成分(a)の揮発性油は、1気圧での沸点が270℃以下のものであり、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。具体的には、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、エチルトリシロキサン等が挙げられる。市販品としては、軽質流動イソパラフィンとしてはアイソパーH(エッソ化学社製)、イソドデカン(バイエル社製)、イソヘキサデカン(ユニケマ社製)、IPソルベント1620MU、IPソルベント2028MU、IPソルベント2835(以上、出光興産社製)、デカメチルシクロペンタシロキサンとしてはTFS405(東芝シリコーン社製)、SH245、DC345(東レ・ダウコーニング社製)、KF−995(信越化学工業社製)、メチルトリメチコンとしては、シリコーンTMF−1.5(信越化学工業社製)、メチルポリシロキサンとしてはKF−96L−2CS(信越化学工業社製)、デカメチルテトラシロキサンとしてはKF−96L−1.5CS(信越化学工業社製)、エチルトリシロキサンとしてはSILSOFTETS(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。本発明において、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップの観点から、揮発性炭化水素油が好ましい。さらに、揮発性炭化水素油の中でも、イソドデカンを用いることで、本発明における効果により優れるため好ましい。
本発明における成分(a)の含有量は、特に限定されず、好ましくは油性口唇化粧料中に20〜50質量%(以下「%」と略す)であり、より好ましくは30〜45%である。この範囲であれば、つっぱり感のなさや化粧持ちにより優れるため、より好ましい。
本発明に使用される成分(b)の半固形油は、1気圧で35〜65℃の融点を有する油剤であり、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限はなく、これらを1種又は2種以上用いることができる。前記融点範囲であれば、特に制限されず、35〜65℃が好ましく、50〜60℃がより好ましい。具体的には、ワセリン(融点38〜60℃)、パラフィン(融点55〜61℃)、ステアリルジメチコン(融点38〜53℃)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル(融点40℃))、(カプリル/カプリン/ミリスチン/ステアリン酸)トリグリセリル(融点40℃)、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル(融点37℃)、ステアリン酸硬化ヒマシ油、カカオ脂、シア脂、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステイル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、高重合メチルポリシロキサン等が挙げられる。本発明では塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップを小さくする観点から、炭化水素の半固形油が好ましく、その中でもワセリンがより好ましい。尚、本発明に用いる成分(b)半固形油の融点は、日本薬局方収載の融点測定法第2法または第3法で測定することができる。
本発明における成分(b)の含有量は、特に限定されず、油性口唇化粧料中に2〜10%が好ましく、5〜10%より好ましい。この範囲であれば、つっぱり感が少なく、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちにより優れるため、より好ましい。
本発明の成分(c)は、トリメチルシロキシケイ酸であり、通常化粧料に用いられるものであれば、特に制限はなく、これらを1種又は2種以上用いることができる。市販品としてSR1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、BELSIL TMS 803(旭化成ワッカー社製)、KF−7312J(信越化学工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(c)の含有量は、特に限定されず、油性口唇化粧料中に10〜25%が好ましく、12〜20%がより好ましい。この範囲であれば、つっぱり感が少なく、仕上がりがマットで、化粧持ちにより優れるため、より好ましい。
本発明においては、上記した成分(b)と成分(c)を適宜含有することで得られるものではあるものの、含有する量比を特定することにより、より高い効果が期待できるため好ましい。このような量比は、特に限定されず、成分(b)と成分(c)の含有質量割合(b)/(c)=0.2〜1が好ましく、0.5〜1がより好ましい。この範囲であれば、つっぱり感が少なく、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちがより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(d)は、平均粒子径が1〜50μmであり、異なる平均粒子径を有する球状粉体を2種類以上含有するものである。本発明において、球状とは真球状だけでなく、略球状、楕円球状、偽球状などを包含し、長径/短径の比が好ましくは1.5/1〜1/1、より好ましくは、1.2/1〜1/1の範囲のものである。本発明における成分(d)は、2種以上の球状粉体の平均粒子径が異なっていれば、特に制限なく使用でき、同素材を用いても良く、異なる素材を用いても良いが、つっぱり感のなさ、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちの観点から、異なる素材を組み合わせることが好ましい。また、本発明において、小さい平均粒子径を有する粉体を(d1)とし、大きい平均粒子径を有する粉体を(d2)とする。尚、本発明において、粉体の平均粒子径は電子顕微鏡観察、レーザー回析/散乱法による粒度分布測定にて測定可能である。
本発明における成分(d1)は、平均粒子径が1〜25μm未満であり、後述の成分(d2)より平均粒子径が小さければ特に制限なく使用できるが、成分(d1)及び成分(d2)の平均粒子径の差が10μm以上であると好ましく、差が20μm以上であるとより好ましい。本発明における成分(d1)の平均粒子径は、1μm以上25μm未満が好ましく、1〜15μmがより好ましく、3〜7μmがさらに好ましい。本発明における成分(d1)は、前記平均粒子径を有している球状粉体であれば特に限定されず、具体的にはシリカ、ナイロン、ポリエチレン、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルクロスポリマー等が挙げられる。市販品としてはサンスフェアNP−30(AGCエスアイテック社製)、ゴッドボールD11−796C(鈴木油脂工業社製)、KSP−100(信越化学工業社製)、TOSPEARL 150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。この中でも、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちの観点から(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサンが好ましく、ポリメチルシルセスキオキサンがより好ましい。
本発明における成分(d1)の含有量は、特に限定されず、油性口唇化粧料中に0.5〜10%が好ましく、2〜8%がより好ましい。この範囲であれば、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(d2)は、平均粒子径が25〜50μmであり、前述の成分(d1)より平均粒子径が大きければ特に制限なく使用できるが、成分(d1)及び成分(d2)の平均粒子径の差が10μm以上であると好ましく、差が20μm以上であるとより好ましい。本発明における成分(d2)の平均粒子径は、25μm以上50μm以下が好ましく、平均粒子径が25〜35μmがより好ましい。本発明における成分(d2)は、前記平均粒子径を有している球状粉体であれば、特に限定されず、具体的にはポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルクロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーが挙げられる。市販品として、ガンツパール GM−2800(アイカ工業社製)、MX−3000C(綜研化学工業社製)、KSP−102(信越化学工業社製)等が挙げられる。この中でも、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちの観点から、ポリメタクリル酸メチル、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーが好ましく、ポリメタクリル酸メチルがより好ましい。
本発明における成分(d2)の含有量は、特に限定されず、油性口唇化粧料中に0.5〜10%が好ましく、2〜8%がより好ましい。この範囲であれば、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(d)の含有量は特に限定されず、1〜20%が好ましく、より好ましくは5〜15%である。この範囲であれば、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちにより優れるため、より好ましい。本発明において成分(d)は、異なる平均粒子径を有する球状粉体を3種以上含有する場合に、(d1)及び(d2)は、その平均粒子径に基づき区別できる。即ち、(d1)は平均粒子径1〜25μm未満、(d2)は平均粒子径25〜50μmとして区別する。
本発明においては、上記した成分(d1)と成分(d2)を適宜含有することで得られるものではあるものの、含有する量比を特定することにより、より高い効果が期待できるため好ましい。このような量比は、特に限定されず、成分(d1)と成分(d2)の含有質量割合(d1)/(d2)=0.25〜4が好ましく、0.5〜2がより好ましい。この範囲であれば、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、化粧持ちにより優れ、より好ましい。
本発明の油性口唇化粧料は上記成分(a)〜(d)の他に、通常化粧料に用いられる成分を本発明の効果を妨げない範囲で、適宜配合することができる。例えば、成分(a)、(b)以外の油剤、成分(d)以外の粉体、成分(c)以外の皮膜形成剤、防腐剤、酸化防止剤、界面活性剤、油性ゲル化剤、薬効成分、保湿剤、紫外線吸収剤、香料、水性成分等が挙げられる。
本発明の油性口唇化粧料は、油を連続相とするものであり、実質的に水を含有しないものである。本発明における実質的に含有しないとは、全く含まないか、含んだとしても本発明に影響を与えない程度であることを意味するものであり、含有量としては1%以下を意味するものである。
本発明の油性口唇化粧料は、特に限定されないが、常法を用いて製造することができる。例えば、成分(a)〜(c)を70℃で溶解混合し、成分(d)を添加し混合して得ることができる。
本発明の油性口唇化粧料は、その性状は特に限定されず、液状、半固形状、クリーム状、固形状のいずれの性状でも良い。その中でも、液状、半固形状、クリーム状が好ましく、液状がより好ましい。
本発明の油性口唇化粧料は、口唇に使用するものであれば特に限定されず、口紅、リップグロス、リップクリーム、リップエッセンス等に用いることができる。
次に実施例をあげて本発明をさらに説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
実施例1〜10及び比較例1〜4 口紅(液状)
表1に示す組成の口紅を下記方法により調整し、「つっぱり感のなさ」「仕上がりのマットさ」、「塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップのなさ」「化粧持ち」の各項目について以下に示す評価方法及び判断基準により評価を行なった。その結果を表1に併記した。
※1:SnowwhiteSpecial(融点53℃)(Sonneborn社製)
※2:PLANDOOL−S (融点40℃)(日本精化社製)
※3:BELSIL TMS 803(旭化成ワッカー社製)
※4:TOSPEARL 150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
※5:ガンツパールGM−2800(アイカ工業社製)
※6:MX−3000C(綜研化学社製)
※7:AEROSIL 380S(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(7)を100℃に加熱溶解し混合する。
B:Aに成分(8)〜(18)を加えて均一に分散する。
C:Bを塗布体付容器へ充填し、室温に冷却して口紅を得た。
(評価方法1)
化粧品専門パネル5名に前記実施例及び比較例の口紅を使用してもらい、官能評価を行った。「つっぱり感のなさ」については、化粧料を使用したときに、化粧膜の収縮を感じるかどうか、「塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップのなさ」については、塗布直後のツヤから仕上がり時のマットに変化した程度が小さいかどうか、「化粧持ち」はティッシュオフ、カップ使用時に口唇に化粧膜が残っているかどうかについて、各自が以下の基準に従って絶対評価を行ない、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
6点 : 非常に良好
5点 : 良好
4点 : やや良好
3点 : 普通
2点 : 悪い
1点 : 非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ : 5点を超える
○ : 3.5点を超える5点以下
△ : 2点を超える3.5点以下
× : 2点以下
(評価方法2)
「仕上がりのマットさ」については、以下の方法にて評価した。ガラス板に試料を適量滴下し、ドクターブレードを用いて厚さ400μmの塗膜を引き、15分後の塗膜を光沢計(日本電色工業社製)を用いて測定を行い、以下の判断基準に従って判断した。
<判断基準>
(判定):(測定角度60°時の光沢度)
◎ : 0以上10未満
〇 :10以上30未満
△ :30以上50未満
× :50以上
表1の結果に示すとおり、本発明品の実施例は、全ての項目で優れたものであった。成分(a)の代わりに不揮発性油剤を含有した比較例1では、ツヤが出てしまい、仕上がりのマットさ、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップのなさにおいて満足のいくものではなかった。成分(b)の代わりにワックスを含有した比較例2では、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが生じてしまい、さらに、ワックスによる化粧膜の収縮があり、つっぱり感のなさにおいて満足のいくものではなかった。成分(d)を一種のみ含有する比較例3は、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップのなさ、化粧持ちにおいて、満足いくものではなかった。また、平均粒子径が同程度の球状粉体2種を用いた比較例4では、仕上がりのマットさはあるものの、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップのなさにおいて、満足いくものではなかった。
実施例11:口紅(液状)
成分 (%)
(1)イソドデカン 40
(2)ワセリン(融点57℃)※8 5
(3)イソノナン酸イソトリデシル 3
(4)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 3
(5)エチルヘキサン酸セチル 残量
(6)トリメチルシロキシケイ酸 ※9 15
(7)煙霧状シリル化シリカ ※10 5
(8)ポリメチルシルセスキオキサン ※4 6
(9)メタクリル酸メチルクロスポリマー ※6 4
(10)合成金雲母 7
(11)赤色104号 1
(12)赤色202号 4
(13)黄色4号 0.5
(14)酸化チタン 1
(15)ベンガラ 0.1
(16)黒色酸化鉄 0.1
(17)1,3−ブチレングリコール 0.5
(18)香料 0.1
(19)アンズ核油 0.03
(20)ハイビスカスエキス 0.02
(21)パルミチン酸アスコルビル 0.005
(22)ダマスクバラ抽出液 0.03
(23)酢酸トコフェロール 0.005
(24)アスタキサンチン液 0.002
(25)オレイン酸エチル 0.01
(26)オリーブ油 0.03
(27)ホホバ油 0.02
(28)ゴールデンシルク抽出液 0.05
(29)エイジツエキス 0.02
※8:ノムコートW(日清オイリオ社製)
※9:SR1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
※10:AEROSIL R976S(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を100℃に加熱し、均一溶解する。
B:Aに成分(7)〜(29)を加え、均一に分散する。
C:Bをジャー容器に流し込み、室温に冷却して口紅を得た。
実施例11の口紅はつっぱり感がなく、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、仕上がりがマットで高い化粧持ちを有する優れたものであった。
実施例12:口紅(半固形状)
成分 (%)
(1)イソドデカン 40
(2)ワセリン(融点53℃)※1 8
(3)スクワラン 3
(4)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 2
(5)エチルヘキサン酸セチル 残量
(6)トリメチルシロキシケイ酸 ※9 12
(7)煙霧状シリカ ※7 5
(8)ポリメチルシルセスキオキサン ※4 6
(9)メタクリル酸メチルクロスポリマー ※6 4
(10)マイカ 7
(11)ナイロン末(球状、平均粒子径5μm) 5
(12)赤色202号 1
(13)黄色4号 0.5
(14)酸化チタン 1
(15)ベンガラ 0.05
(16)黒色酸化鉄 0.1
(17)フェノキシエタノール 0.3
(18)香料 0.3
(19)トリプロピレングリコール 0.5
(20)ナイアシンアミド 0.3
(21)加水分解ヒアルロン酸 0.02
(22)ザクロ抽出液 0.03
(23)セージエキス 0.04
(24)ハチミツ 0.001
(25)ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン 0.001
(26)カミツレ油 0.005
(27)ベニバナエキス 0.002
(28)セラミド3 0.003
(29)メリッサエキス 0.02
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を70℃に加熱し、均一溶解する。
B:Aに成分(7)〜(29)を加え、均一に分散する。
C:Bをジャー容器に流し込み、室温に冷却して口紅を得た。
実施例12の口紅(半固形状)はつっぱり感がなく、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、仕上がりがマットで高い化粧持ちを有する優れたものであった。
実施例13:リップエッセンス(液状)
成分 (%)
(1)イソドデカン 40
(2)イソヘキサデカン 8
(3)ワセリン(融点55℃)※11 3
(4)トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 5
(5)エチルヘキサン酸セチル 残量
(6)トリメチルシロキシケイ酸 ※9 10
(7)ポリブテン 5
(8)流動パラフィン 3
(9)トリメリト酸トリトリデシル 10
(10)リンゴ酸ジイソステアリル 5
(11)水添ポリイソブテン 3
(12)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 0.1
(13)ジメチルポリシロキサン 0.5
(14)イソステアリン酸デキストリン 1
(15)(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)
クロスポリマー ※12 2
(16)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー ※13 2
(17)球状シリカ(平均粒子径5μm) 1
(18)メタクリル酸メチルクロスポリマー ※6 7
(19)グリセリン 0.3
(20)香料 0.05
(21)フェノキシエタノール 0.2
(22)アロエエキス 0.03
(23)オウゴンエキス 0.04
(24)コハク酸 0.01
(25)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(26)サリチル酸 0.05
(27)パンテノール 0.01
(28)レシチン 0.01
(29)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 0.1
※11:サンホワイトP-200(日興リカ社製)
※12:KSG−43(信越化学工業社製)
※13:KSP−100(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(14)を80℃に加熱し、均一溶解する。
B:Aに成分(15)〜(29)を加え、均一に分散する。
C:Bをチューブ容器に流し込み、室温に冷却してリップエッセンスを得た。
実施例13のリップエッセンス(液状)はつっぱり感がなく、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、仕上がりがマットで高い化粧持ちを有する優れたものであった。
実施例14:リップクリーム(固形)
成分 (%)
(1)イソドデカン 10
(2)メチルトリメチコン 10
(3)ワセリン(融点55℃)※11 3
(4)トリメチルシロキシケイ酸 ※9 10
(5)トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 残量
(6)ポリエチレン 5
(7)マイクロクリスタリンワックス 8
(8)パラフィンワックス 3
(9)水添ポリイソブテン※16 10
(10)水添ポリイソブテン※ 17 5
(11)レシチン 0.5
(12)オレイン酸フィトステリル 0.01
(13)リノール酸エチル 0.01
(14)リノール酸 0.01
(15)トリイソステアリン酸イソプロピルチタン
2%処理二酸化チタン 0.1
(16)球状シリカ(平均粒子径5μm) 1
(17)球状セルロース末(平均粒子径20μm) 3
(18)1,2−ペンタンジオール 0.2
(19)ジプロピレングリコール 0.3
(20)香料 0.02
(21)メントール 0.05
(22)メントキシプロパンジオール 0.01
(23)アスコルビン酸 0.01
※16:パールリーム18(日油社製)
※17:パールリーム46(日油社製)
(製造方法)
A:成分(3)〜(10)を110℃に加熱し、均一溶解する。
B:Aに成分(1)、(2)及び成分(11)〜(23)を加え、均一に分散する。
C:Bをジャー容器に流し込み、室温に冷却して固化させてリップクリームを得た。
実施例14のリップクリーム(固形)はつっぱり感がなく、塗布直後と仕上がりにおけるマット感のギャップが小さく、仕上がりがマットで高い化粧持ちを有する優れたものであった。

Claims (6)

  1. 次の成分(a)〜(d);
    (a)揮発性油
    (b)半固形油
    (c)トリメチルシロキシケイ酸
    (d)平均粒子径が1〜50μmであり、異なる平均粒子径の球状粉体2種類以上
    を含有する油性口唇化粧料。
  2. 前記成分(a)が揮発性炭化水素油である請求項1に記載の油性口唇化粧料。
  3. 前記成分(d)が少なくとも(d1)平均粒子径が1μm以上25μm未満の球状粉体、(d2)平均粒子径が25μm以上50μm以下の球状粉体を含む請求項1または2に記載の油性口唇化粧料。
  4. 前記成分(b)がワセリンである請求項1〜3のいずれか1項に記載の油性口唇化粧料。
  5. 前記成分(d1)と前記成分(d2)の含有質量割合が、(d1)/(d2)=0.25〜4である請求項3に記載の油性口唇化粧料。
  6. 前記成分(b)と前記成分(c)の含有質量割合が、(b)/(c)=0.2〜1である請求項1〜5のいずれか1項に記載の油性口唇化粧料。
JP2018188637A 2017-10-04 2018-10-03 油性口唇化粧料 Active JP7149797B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017194159 2017-10-04
JP2017194159 2017-10-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019065010A true JP2019065010A (ja) 2019-04-25
JP7149797B2 JP7149797B2 (ja) 2022-10-07

Family

ID=66339011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018188637A Active JP7149797B2 (ja) 2017-10-04 2018-10-03 油性口唇化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7149797B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220040054A1 (en) * 2020-06-24 2022-02-10 L'oreal Long wear lip cosmetic sytem and topcoat
JP7426821B2 (ja) 2019-12-27 2024-02-02 花王株式会社 皮膚外用剤組成物

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000281532A (ja) * 1999-03-29 2000-10-10 Kose Corp 油性固型化粧料
JP2002370924A (ja) * 2001-06-11 2002-12-24 Noevir Co Ltd 固型化粧料
JP2003286135A (ja) * 2002-03-27 2003-10-07 Shiseido Co Ltd 口唇用組成物
JP2017066091A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 花王株式会社 固形化粧料
JP2017075119A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 日本メナード化粧品株式会社 液状油性口唇化粧料

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000281532A (ja) * 1999-03-29 2000-10-10 Kose Corp 油性固型化粧料
JP2002370924A (ja) * 2001-06-11 2002-12-24 Noevir Co Ltd 固型化粧料
JP2003286135A (ja) * 2002-03-27 2003-10-07 Shiseido Co Ltd 口唇用組成物
JP2017066091A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 花王株式会社 固形化粧料
JP2017075119A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 日本メナード化粧品株式会社 液状油性口唇化粧料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7426821B2 (ja) 2019-12-27 2024-02-02 花王株式会社 皮膚外用剤組成物
US20220040054A1 (en) * 2020-06-24 2022-02-10 L'oreal Long wear lip cosmetic sytem and topcoat

Also Published As

Publication number Publication date
JP7149797B2 (ja) 2022-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10238584B2 (en) Gel-type cosmetic composition
JP7078245B2 (ja) 油性固形化粧料
JP2013209296A (ja) 油性固形化粧料
CN112969506B (zh) 多层型彩妆保护化妆料
US20180116947A1 (en) Water in oil emulsion providing skin mattity and true color
US20160089312A1 (en) Cosmetic composition containing an oily phase comprising a silicone elastomer in dispersed aqueous droplets and a particular surfactant
EP3470052A1 (en) Cosmetic composition for eyes
JP2018168145A (ja) 固形粉末化粧料
JP2019014670A (ja) 油性化粧料
JP6359295B2 (ja) 油中水型乳化化粧料及びその製造方法
JP7149797B2 (ja) 油性口唇化粧料
JP2018108966A (ja) エアゾール型化粧料
JP6050679B2 (ja) 油中油型口唇化粧料
WO2017170217A1 (ja) 化粧料セット
KR20150143831A (ko) 실리콘 엘라스토머 및 계면 활성제로 구성된 화합물, 실리콘 엘라스토머 분말, 및 폴리알킬 (메트)아크릴레이트를 포함하는 오일 상을 포함하는 에멀젼을 포함하는 조성물
JP2016166145A (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP7299811B2 (ja) 睫用化粧料
US10258545B2 (en) Oily cosmetics
JP2021091674A (ja) 油性固形化粧料
JP2020147502A (ja) 油性口唇化粧料
KR20200135152A (ko) 유성 모발 화장료
JP2015193564A (ja) メークアップ化粧料
JP6621263B2 (ja) 口唇化粧料
WO2022264968A1 (ja) 油性化粧料
JP7193399B2 (ja) 口唇化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210820

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7149797

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150