JP2021091674A - 油性固形化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 保形性、ほぐれ感に優れ、マットな仕上がりと化粧持ちに優れる油性固形化粧料の提供。【解決手段】 次の成分(A)〜(D);(A)ワックス10〜30質量%(B)タルク、窒化硼素、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、及びエチルセルロースよりなる群から選ばれる1種または2種以上の成分(A)の結晶阻害剤(C)IOB値0.16未満の油剤(D)IOB値0.16以上の油剤を含有し、25℃における硬度が40〜350gfである油性固形化粧料。

Description

本発明は、油性固形化粧料に関する。
油性固形化粧料はスキンケア化粧料やメイクアップ化粧料等の様々なアイテムに使用される剤型である。例えば、メイクアップ化粧料において、特に口紅に用いられる場合が多く、市場には多くの油性固形化粧料が存在する。例えば、口紅においては、使用感はもちろんのこと、ファッションの一部として色や質感について多様な品質が消費者から求められる場合がある。例えば、ツヤのある仕上がりやパール感の強いメタリックな仕上がり、ツヤをなくすマットな仕上がり等が挙げられるが、その中でも近年のトレンドと相まって、マットな仕上がりが求められてきている。しかし、油性化粧料は油剤が主成分でありツヤのある化粧膜になりやすいため、マットな仕上がりを得るために、種々の検討がなされてきた。例えば、粉体を多く含有することで仕上がりをマットにする技術(例えば、特許文献1参照)や、オキシアルキレン基を含んでなる架橋されたエラストマー状の固体ポリオルガノシロキサン粒子を液状脂肪相に対する増粘剤及び界面活性剤として使用する技術(例えば、特許文献2参照)などがあった。
一方、油性固形化粧料を固化するゲル化剤の1種であるワックスには、その含有量を多くすることで油性固形化粧料のつやを抑えることが知られている。しかしながら、ワックスの含有量が増加することで、油性固形化粧料が硬くなり、使用性に劣ってしまう場合があった。そのため、油剤とワックスのバランスや、その他成分の機能により、使用性に優れる油性固形化粧料を設計する必要があった。
特開2000−119134号公報 特開2000−309510号公報
しかしながら、粉体を多く含有する油性固形化粧料では、マットな仕上がりこそ得られるものの、化粧持ちが十分でない場合や、乾燥感を感じる場合があった。また、特許文献2のようにオキシアルキレン基を含んでなる架橋された固体ポリオルガノシロキサン粒子を液状脂肪相に対する増粘剤及び界面活性剤として使用する技術では、化粧膜の均一性に劣り、化粧持ちも十分ではなかった。また、ワックスを含有することで、マットに仕上がり、保形性に優れるが、ほぐれ感に欠き、使用性に劣ってしまう場合があった。
このように口紅の基本品質である、保形性(例えば、棒状であった場合に使用中に折れてしまうことがない等)に優れながらも、使用時に適度に油性固形化粧料のゲルが崩れ、均一な化粧膜を形成するほぐれ感を両立、すなわち、ゲル形成を強固にしながらも化粧料使用時には容易にゲルを崩せる品質を両立させ、加えて、マットな仕上がり、化粧持ちに優れる油性固形化粧料を具現化することは困難であった。そこで本発明は、保形性、ほぐれ感に優れ、マットな仕上がりと化粧持ちに優れる油性固形化粧料の提供を目的とする。
そこで本発明者らは、ワックス10〜30質量%を含有する油性固形化粧料に対し、特定の成分を組み合わせることでワックスの結晶生成を阻害する機能があることに着目し、ワックスの結晶阻害剤を組み合わせる検討を行った。その結果、ワックスの結晶生成を阻害したためか、マットな仕上がりとほぐれ感に優れる油性化粧料が得られたが、保形性、化粧持ちについて満足のいく品質に至らなかった。そこで、保形性と化粧持ちを向上させるために種々の検討を行った結果、IOB値0.16未満の油剤を使用することにより、ほぐれ感により優れ、また、IOB値0.16以上の油剤を組み合わせて使用することで、保形性、化粧持ちにより優れることを見出した。以上から、ワックス10〜30質量%、前記ワックスの結晶阻害剤、IOB値0.16未満の油剤及びIOB値0.16以上の油剤を組み合わせて使用することで、保形性、塗布時のほぐれ感に優れ、マットな仕上がり、化粧持ちに優れる油性固形化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、次の成分(A)〜(D);
(A)ワックス10〜30質量%
(B)タルク、窒化硼素、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、及びエチルセルロースよりなる群から選ばれる1種または2種以上の成分(A)の結晶阻害剤
(C)IOB値0.16未満の油剤
(D)IOB値0.16以上の油剤
を含有し、25℃における硬度が40〜350gfである油性固形化粧料に関するものである。
本発明により、保形性に優れながらも塗布時のほぐれ感にも優れ、さらに、化粧持ち、マットな仕上がり効果に優れる油性固形化粧料を提供できる。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。また、本発明における「平均粒子径」とは、画像解析装置(ルーゼックスAP、ニレコ社製)による測定により求めたメジアン径D50値である。なお、非対称形状の場合、本発明においては最も大きい粒子径の分布から求めたメジアン径D50を平均粒子径とする。
本発明における成分(A)ワックスは、板状に形成された結晶のカードハウス構造の空隙に油剤を保持するものである。本発明における成分(A)は、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、合成炭化水素、天然ろうおよび合成ろうのいずれを用いても良い。具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、ライスワックス、モクロウ、ゲイロウ、ジロウ、モンタンワックス、ステアリル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、保形性の観点から、合成ろう、及び植物ろうよりなる群から選ばれる1種または2種以上が好ましく、より具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、及びライスワックスよりなる群から選ばれる1種または2種以上が好ましい。さらにその中でも、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、及びキャンデリラワックスよりなる群から選ばれる1種または2種以上がより好ましい。本発明においては、保形性、塗布時のほぐれ感により優れるため、成分(A)ワックスを2種以上で組み合わせることがより好ましい。2種以上組み合わせる場合に、特に限定されないが、例えば、異なる合成ろう同士を組み合わせて用いたり、合成ろう及び植物ろうを併せて用いることができる。
本発明における成分(A)の含有量は、10〜30質量%(以下、単に%と略す)である。本発明においては、成分(A)の含有量は、下限値は10%以上が好ましく、12%以上がより好ましく、14%以上がさらに好ましい。また、上限値は30%以下が好ましく、25%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。この範囲であれば、保形性、塗布時のほぐれ感、マットな仕上がりにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(B)タルク、窒化硼素、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、及びエチルセルロースよりなる群から選ばれる1種または2種以上の成分(A)の結晶阻害剤は、前記成分(A)のカードハウス構造の結晶生成を阻害するものである。本発明においては、成分(A)の結晶生成を阻害することで、塗布時のほぐれ感により優れる効果を奏する。
本発明におけるタルク及び窒化硼素は、通常化粧料において、粉体として使用され、化粧膜を整えたり、官能を調整する目的で使用される場合がある。本発明におけるタルク及び窒化硼素は、表面処理等を施して用いても良い。ここで、表面処理とは、母体となる粉体に一部または全部に処理されていれば良く、物理的または化学的に結合したものを指す。表面処理する方法は特に限定されず、通常公知の手法で処理することができる。表面処理剤としては、特に限定されないが、例えば、フッ素化合物、シリコーン系化合物、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、金属石鹸、界面活性剤、水溶性高分子、アミノ酸等が挙げられる。
一方、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル及びエチルセルロースは、通常化粧料では、油剤をゲル化し増粘作用を有することが知られている。本発明におけるデキストリン脂肪酸エステルは、脂肪酸とデキストリンのエステルである。デキストリンの糖鎖は、化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、直鎖状、分岐鎖上、環状の何れでも良く、脂肪酸も直鎖状、分岐状の何れでも良い。本発明におけるデキストリンのグルコース平均重合度は、特に限定されないが、油剤への溶解性に優れる等の観点から、3〜150であることが好ましく、10〜100であることがより好ましい。また、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和脂肪酸が好ましい。本発明におけるデキストリン脂肪酸エステルは、特に限定されないが、例えば、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。その中でも、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリンが塗布時のほぐれ感により優れるため、より好ましい。本発明におけるショ糖脂肪酸エステルはショ糖と脂肪酸のエステルである。本発明のショ糖脂肪酸エステルにおける脂肪酸は、炭素数14〜20の脂肪酸が好ましく、直鎖または分岐、飽和又は不飽和何れのものも使用できる。例えば、ミリスチン酸スクロース、パルミチン酸スクロース、ステアリン酸スクロース、オレイン酸スクロース、イソステアリン酸スクロース等が挙げられ、置換度が4以上だと後述の成分(C)及び(D)との相溶性により優れるため好ましく、具体的にはポリステアリン酸スクロース、酢酸ステアリン酸スクロース等が挙げられる。本発明におけるエチルセルロースは、β−グルコースが縮合重合したセルロースのグルコース単位のヒドロキシル基の一部又は全部をエチルエーテルに置換したものである。
本発明における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、下限値は0.1%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましく、1%以上がさらに好ましい。また、上限値は5%以下が好ましく、4%以下がより好ましく、3%以下がさらに好ましい。この範囲であれば、保形性、塗布時のほぐれ感により優れるため、より好ましい。
本発明においては、前記成分(A)と成分(B)を適宜含有することで得られるものではあるものの、含有する質量割合を特定することにより、保形性、塗布時のほぐれ感、化粧持ちにより高い効果が期待できるため好ましい。このような質量割合は特に限定されず、成分(A)と成分(B)の含有質量割合(A)/(B)の下限値は、1以上が好ましく、2以上がより好ましく、2.5以上がさらに好ましく、3以上がさらにより好ましい。また、上限値は、18以下が好ましく、15以下がより好ましく、10以下がさらに好ましく、7以下がさらにより好ましい。
本発明における成分(C)IOB値が0.16未満の油剤である。ここでIOBとは有機概念図に基づき求められる無機性値および有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表すもので、次式で求められる。
IOB=無機性値/有機性値
本発明における成分(C)は、IOB値が0.16未満の油剤であれば、その性状は特に限定されず、固体、ペースト、液体のいずれの性状も使用することができ、その中でも、液体状が保形性、塗布時のほぐれ感の観点から好ましい。IOB値が0.16未満の油剤としては、例えば、流動パラフィン(IOB値0)、エチルヘキサン酸セチル(IOB値0.13)、アボカド油(IOB値0.13)、ホホバ油(IOB値0.07)、スクワラン(IOB値0)、ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)(IOB値0.12)、イソステアリン酸イソプロピル(IOB値0.15)、イソステアリン酸エチル(IOB値0.15)、パルミチン酸エチルヘキシル(IOB値0.13)、ネオデカン酸オクチルドデシル(IOB値0.11)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(IOB値0.15)、イソノナン酸イソトリデシル(IOB値0.15)、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル(IOB値0.11)、ミリスチン酸イソセチル(IOB=0.10)、炭酸ジアルキル(C14,15)(IOB値0.15)等が挙げられる。これらの油剤は必要に応じて、1種または2種以上を組み合わせて用いることができ、その中でも流動パラフィン、エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、及び炭酸ジアルキル(C14,15)よりなる群から選ばれる1種または2種以上を用いると保形性、塗布時のほぐれ感により優れるためより好ましい。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、下限値は15%以上が好ましく、20%以上がより好ましく、25%以上がさらに好ましく、30%以上がさらにより好ましい。また、上限値は60%以下が好ましく、55%以下がより好ましく、50%以下がさらに好ましく、45%以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、保形性、塗布時のほぐれ感、マットな仕上がりにより優れるため、より好ましい。
本発明においては、前記成分(A)と成分(C)を適宜含有することで得られるものではあるものの、含有する質量割合を特定することにより、保形性、塗布時のほぐれ感により高い効果が期待できるため好ましい。このような質量割合は特に限定されず、成分(A)と成分(C)の含有質量割合(C)/(A)の下限値は、1以上が好ましく、1.5以上がより好ましく、2以上がさらに好ましい。また、上限値は、4以下が好ましく、3.5以下がより好ましく、3以下がさらに好ましい。
本発明における成分(D)IOB値が0.16以上の油剤である。本発明における成分(D)は、IOB値が0.16以上の油剤であれば、その性状は特に限定されず、固体、ペースト、液体のいずれの性状も使用することができ、その中でも、液体状が保形性、塗布時のほぐれ感の観点から好ましい。成分(D)のIOB値については、下限値としては、0.16以上が好ましい。また、上限値としては0.5以下が好ましく、0.4以下がより好ましく、0.35以下がさらに好ましい。このようなIOB値が0.16以上の油剤として、例えば、デシルテトラデカノール(IOB値0.21)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(IOB値0.16)、トリイソステアリン(IOB値0.16)、マカデミアナッツ油(IOB値0.16)、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10(IOB値0.24)、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2(IOB値0.17)、トリイソステアリン酸ポリグリセリルー2(IOB値0.16)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(IOB値0.41)、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(IOB値0.16)、オクチルドデカノール(IOB値0.26)、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール(IOB値0.32)、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(IOB値0.33)、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリトリット(IOB値0.35)、アジピン酸ジイソプロピル(IOB値0.46)、リンゴ酸ジイソステアリル(IOB値0.28)、ジカプリン酸プロピレングリコール(IOB値0.26)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(IOB値0.25)、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB値0.52)、イソデシルベンゾエート(IOB値0.23)、ジカプリル酸プロピレングリコール(IOB値0.32)、イソノナン酸イソノニル(IOB値0.2)、イソノナン酸エチルヘキシル(IOB値0.2)、セバシン酸ジエチルヘキシル(IOB値0.24)、ネオペンタン酸イソデシル(IOB値0.22)、エチルヘキサン酸エチルヘキシル(IOB値0.2)、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(IOB値0.35)、コハク酸ジエチルヘキシル(IOB値0.32)、ヒドロキシステアリン酸オクチル(IOB値0.31)、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル(IOB値0.33)等が挙げられる。これらの油剤は必要に応じて、1種または2種以上を組み合わせて用いることができ、その中でもデシルテトラデカノール、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10、トリイソステアリン酸ポリグリセリルー2、及びトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルよりなる群から選ばれる1種または2種以上を用いると保形性、塗布時のほぐれ感、化粧持ちにより優れるためより好ましい。
本発明における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、下限値は15%が好ましく、20%がより好ましく、25%がさらに好ましく、30%がさらにより好ましい。また、上限値は60%が好ましく、55%がより好ましく、50%がさらに好ましく、45%がさらにより好ましい。この範囲であれば、保形性、塗布時のほぐれ感、化粧持ちにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、特に限定されず、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる重合物である。構造の一部に三次元架橋構造を有する重合物が好ましい。本発明で用いる成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、例えば、特公平8−6035号公報、特開平4−272932号公報、特開平5−140320号公報、特開2001−342255号公報、国際公開第2003/024413号パンフレット等に記載されている。前記成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、例えば、次の「(a)に示されるケイ素原子に結合した水素原子を平均で1.5個以上分子中に含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン」と、「(b)に示される分子中に平均で1.5個以上のビニル性反応部位を有する化合物」との付加重合によって得ることができる。
前記成分(E)の「(a)に示されるケイ素原子に結合した水素原子を平均で1.5個以上分子中に含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン」は、SiO単位、HSiO1.5単位、RSiO1.5単位、RHSiO単位、RSiO単位、RSiO0.5単位及びRHSiO0.5単位(ここで、Rは、脂肪族不飽和基を除く、置換又は非置換の炭素数1〜30の一価炭化水素基である。)からなる群から選択された少なくとも1種の構造単位で構成されると共に、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を平均で1.5個以上に含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。好適には、当該(E)(a)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、直鎖状、分岐状、環状の何れであってもよく、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子(Si−H)を、2〜50個含有することが好ましい。前記成分(E)の「(b)に示される分子中に平均で1.5個以上のビニル性反応部位を有する化合物」は、次の(b−1)、(b−2)及び(b−3)から選ばれる1種又は2種以上である。前記(E)の(b−1)は、SiO単位、(CH=CH)SiO1.5単位、RSiO1.5単位、R(CH=CH)SiO単位、RSiO単位、RSiO0.5単位及びR(CH=CH)SiO0.5単位(ここで、当該(E)(b−1)におけるRは、脂肪族不飽和基を除く、置換又は非置換の炭素数1〜30の一価炭化水素基である。)からなる群から選択された少なくとも1種の構造単位で構成されると共に、分子中にケイ素原子に結合したビニル基を平均で1.5個以上含有するオルガノポリシロキサンである。好適には、当該(E)(b)のビニル基を有するオルガノポリシロキサンは、直鎖状、分岐状、環状の何れであってもよく、一分子中にケイ素原子に結合したビニル基を、2〜50個含有することが好ましい。好適には、前記(E)(a)ポリシロキサン及び前記(E)(b)ポリシロキサンのRの一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ビニル基等の脂肪族不飽和基;メチル基、エチル基、プロピル基等の水素原子をフェニル基、トリル基等のアリール基で置換されたアラルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フルオロ基を含有するハロゲン化炭化水素基;エチレンオキサイド基を含有する炭化水素基等が挙げられる。好適には、前記(E)(a)ポリシロキサン及び/又は前記(E)(b)ポリシロキサンは、ケイ酸原子結合水素原子、或いはケイ素原子結合ビニル基の少なくとも一方の含有量が、ケイ素原子に結合している全有機基と水素原子との合計あたり20モル%よりも小さくなるように選択される。好適には、(E)(a)ポリシロキサン又は前記(E)(b)ポリシロキサンにおけるRの一部が、脂肪族不飽和基を除く、置換又は非置換の炭素数10〜22の一価炭化水素基であることが好ましい。好適には、前記(E)(a)ポリシロキサン又は前記(E)(b)ポリシロキサンにおける少なくとも一方のRは、その一分子中におけるケイ素原子に結合したRの30モル%以上がメチル基であると共に、炭素数10〜22の炭化水素基が5〜50モル%であることが好ましい。前記成分(E)の(b−2)は、下記一般式(1)で表わされるポリオキシアルキレンである。
2m−1O(CO)(CO)2m−1(1)
(ここで、当該式(1)中、pは2〜200の整数、qは0〜200の整数、p+qは3〜200の整数、mは2〜6をそれぞれ示す)
前記(E)の(b−3)は、下記一般式(2)で表される不飽和炭化水素である。
2n−1(CH2n−1(2)
(但し、当該式(2)中、nは2〜6、rは1以上の整数である。)
本発明で用いる成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の具体例としては、例えば、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で表すと、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルポリシロキサン;(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。これらはシリコーン3次元架橋物である。また、本発明で用いる成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物として、分子中にポリオキシアルキレン基を含有する重合物としては、例えば、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー等の部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。また、本発明で用いる成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物として、分子中に長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型アルキル変性シリコーン等が挙げられる。本発明で用いる成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物として、分子中にポリオキシアルキレン基及び長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン;(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー、(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー等の部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられる。本発明で用いる成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物として、分子中にハロゲン化炭化水素基を含有する重合物としては、例えば、(トリフルオロプロピルジメチコン/トリフルオロプロピルジビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型フッ素変性シリコーンが挙げられる。これらは1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。本発明で用いる成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、部分架橋型メチルポリシロキサン、部分架橋型メチルフェニルポリシロキサン、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンからなる群から選択される1種又は2種以上を含むものが、前記成分(E)として好適である。さらに、より本発明の効果を高める観点から、部分架橋型メチルポリシロキサンのうち、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーが好ましく、部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーンのうち、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンのうち(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーが好ましい。本発明で用いる成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物として、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、及び(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーよりなる群から選択される1種又は2種以上を含有するものが好ましい。これらは、単独、又は2種若しくは3種の混合物であってもよい。市販品としては、例えば、KSG−15、KSG−16、KSG−18、KSG−43、KSG−51、KSG−210、KSG−240、KSG−310、KSG−320、KSG−330、KSG−340、KSG−320Z、KSG−350Z、KSG−360Z、KSG−380Z、KSG−710、KSG−810、KSG−820、KSG−830、KSG−840、KSG−820Z、KSG−850Z(いずれも信越化学工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(E)の含有量は、特に限定されないが、下限値は0.5%以上が好ましく、0.7%以上がより好ましく、1%以上がさらに好ましい。また、上限値は5%以下が好ましく、4%以下がより好ましく、3%以下がさらに好ましい。本発明においては固形分として前記含有量であることが好ましい形態であるが、油剤に膨潤させて用いた場合においても、その固形分が前記含有量の範囲であると好ましい。この範囲であれば、塗布時のほぐれ感、マットな仕上がりにより優れるため、より好ましい。
本発明の口唇化粧料は、上記の成分(A)〜(E)の他に、通常化粧料に使用される成分を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。例えば、成分(A)、(C)〜(E)以外の油性成分、粉体、界面活性剤、繊維、水性成分、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等が挙げられる。
本発明の油性固形化粧料は、通常公知の製法で得ることができる。以下に製造方法の例を示すが、これに限定されるものではない。例えば、成分(A)、(C)〜(E)を含む油性成分をワックスの融点以上の温度(例えば、100〜110℃)で加熱溶解し、成分(B)およびその他の成分を添加し、必要に応じて加熱して、混合し、容器に充填、必要に応じて成型を経て得ることができる。
本発明における油性とは、油を連続相であるものを指すものである。油を連続相としていれば、特に限定されないが、水やエタノール等の水性成分を含んでも良いが、保形性の観点から10%以下が好ましく、より好ましくは5%以下であり、1%以下であることが更に好ましい。
本発明における油性固形化粧料の硬度は40〜350gfであり、その測定方法は以下の硬度測定方法により測定することができる。
<サンプル準備>
皿状容器(例えば、直径3.2cm深さ1.1cmの樹脂製の容器)溶融した油性固形化粧料を流し込み、25℃で1日放置し、35℃に1時間保管したものを測定サンプルとすることができる。
<測定>
FUDOH RHEOMETER(不動工業社製)のレオメーター(総合物性評価装置)を用い、測定サンプルに、直径3mmの針を6cm/sで3mm針入させた抵抗値(gf)を硬度とすることができる。硬度測定は3回行い、その平均値を硬度値とすることができる。
本発明における油性固形化粧料の硬度は、40〜350gfであれば、特に限定されないが、塗布時のほぐれ感の観点から、下限値は40gf以上であり、60gf以上が好ましく、100gf以上がより好ましく、上限値は、350gf以下であり、330gf以下が好ましく、300gf以下がより好ましい。
本発明の油性固形化粧料は、特に限定されず、例えば、口紅、リップグロス、口紅ベースコート、口紅オーバーコート等の口唇化粧料、アイシャドウ、アイブロウ、アイライナー、ファンデーション、コンシーラー、白粉、頬紅、化粧下地等のメイクアップ化粧料、日焼け止め、美容スティック等が挙げられ、メイクアップ化粧料、口唇化粧料が好ましく、口唇化粧料がより好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1(本発明品1〜27)および比較例(比較品1〜5):口唇化粧料(油性固型スティック状)
表1〜表4に示す組成と製造方法により得られた口唇化粧料を、以下に示す方法により、(イ)保形性、(ロ)塗布時のほぐれ感、(ハ)化粧持ち、(ニ)マットな仕上がりについて、評価した。この結果も併せて表1〜表4に示す。
Figure 2021091674
※1:赤202号 1.5質量%、黄色4号 4質量%、2%レシチン処理二酸化チタン 4質量%、黒色酸化鉄 1質量%を混合したもの
Figure 2021091674
Figure 2021091674
(製造方法)
A.成分(1)、(2)、(4)〜(11)を110℃で均一に混合溶解する。
B.Aに成分(3)、(12)〜(14)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを90℃で均一に混合し、スティック状容器に充填して室温に冷却する。
Figure 2021091674
(製造方法)
A.成分(1)〜(4)、(6)〜(11)を110℃で均一に混合溶解する。
B.Aに成分(5)、(12)〜(14)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを90℃で均一に混合し、スティック状容器に充填して室温に冷却する。
(評価方法1)
下記評価項目(イ)について、各試料の硬度測定を下記測定条件にて行った。
<測定条件>
製造した各サンプルを100℃で溶解し、90℃で直径3.2cm深さ1.1cmの樹脂製の容器に流し込み、25℃で1日放置し、35℃に1時間保管したものを測定サンプルとした。FUDOH RHEOMETER(不動工業社製)のレオメーター(総合物性評価装置)を用い、これらの測定サンプルに、直径3mmの針を6cm/sで3mm針入させ、抵抗値(gf)を硬度とする。尚、硬度測定は3回行い、その平均値を硬度値とし、得られた硬度値(平均値)を、下記判定基準に基づき判定した。その結果と、硬度値(平均値)を併せて表1〜4に示す。
<判定基準>
(判定):(評価)
A :硬度100gfより高く、300gf以下
B :硬度60gfより高く、100gf以下
または300gfより高く330gf以下
C :硬度硬度40gfより高く、60gf以下
または330gfより高く360gf以下
D :硬度40gf以下または360gfより高い
(評価方法2)
下記評価項目(ロ)〜(ニ)について、専門パネル20名による各試料の使用テストを用いて行った。評価項目(ロ)〜(二)については、パネル各人が各試料を口唇に塗布し、(ロ)については、塗布時に芯のある硬さを感じず、化粧膜を形成できるものを良好とし、(ハ)については、各試料を塗布した後、通常の生活をしてもらい、6時間後にうるおい感が続いているものを良好とし、(ニ)については、塗布直後に化粧膜がマットに仕上がっているかどうかを評価し、鏡を見て顔を左右に振った際にツヤを感じなかったものを良好とし、下記判定基準により判定した。
<評価項目>
(ロ)塗布時のほぐれ感
(ハ)化粧持ち
(二)マットな仕上がり
<判定基準>
(判定):(評価)
A :20人中、16人以上が良好と回答
B :20人中、11人以上15人以下が良好と回答
C :20人中、6人以上10人以下が良好と回答
D :20人中、5人以下が良好と回答
表1〜表4より、実施例は保形性、塗布時のほぐれ感、化粧持ち、マットな仕上がりの全ての評価項目において優れた良好なものであった。一方、成分(B)を含有しない比較品1及び成分(C)を含有しない比較品2は、塗布時のほぐれ感に満足のいくものではなく、成分(D)を含有しない比較品3は、成形できるものの保形性に満足のいくものではなく、また、口唇に付着し過ぎてしまうため、化粧膜がきれいに整わず、さらに化粧持ちに満足のいくものではなく、成分(A)を10%未満とした比較品4は保形性、外観のマットさ、化粧持ちに満足のいくものではなく、成分(A)を30%より多く含有する比較品5は塗布時のほぐれ感に満足のいくものではなく、化粧膜がきれいに整わず、化粧持ちに満足のいくものではなかった。
実施例2 油性固形口紅
成分 (%)
1.(エチレン/プロピレン)コポリマー 10
2.キャンデリラロウ (融点71.7℃) 4
3.マイクロクリスタリンワックス (融点60〜85℃) 1
4.ミツロウ 0.5
5.イソステアリン酸デキストリン 1
6.2%レシチン処理タルク 2
7.2−エチルヘキサン酸セチル(IOB値0.13) 25
8.ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル
/ステアリル/ベヘニル) (IOB値0.12) 5
9.トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 残量
10.(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー 2
11.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 1
12.(ビニルピロリドン/ヘキサデセン)コポリマー ※2 1
13.ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.シリル化処理無水ケイ酸 1
16.2%シリコーン処理タルク(平均粒子径5μm) 1.5
17.球状ポリメタクリル酸メチル (平均粒子径10μm) 2
18.赤色202号 0.1
19.撥水撥油処理ベンガラ被覆雲母チタン 5
20.酸化チタン被覆合成金雲母(平均粒子径13μm) 0.3
21.表面処理マイカ ※3 1
22.酢酸DL−α−トコフェロール 0.002
23.ナイアシンアミド 0.3
24.アスタキサンチン 0.001
25.アップルミント葉エキス 0.001
26.ラベンダー油 0.01
27.乳酸桿菌/コメ発酵物 ※4 0.001
28.セラミドNG 0.02
29.加水分解コラーゲン 0.001
※2: ANTARON V−216(ASHLAND SPECIALTY INGREDIENTS製)
※3:SE−TA−EX(三好化成製)
※4:ラフリン−AM・α−LP(テクノーブル社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)、(7)〜(12)を100〜110℃にて均一に溶解する。
B.Aに成分(6)、(13)〜(29)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを脱泡後、100℃に加熱して金皿状口紅容器に直接流し込み、室温に冷却後、口紅を得た。
実施例2の口紅は、硬度131gfであり保形性、塗布時のほぐれ感、化粧持ち、マットな仕上がりのすべての評価項目において優れた良好なものであった。
実施例3 油性固形頬紅
成分 (%)
1.(エチレン/プロピレン)コポリマー 5
2.キャンデリラロウ (融点73℃) 12
3.窒化ホウ素 4
4.流動パラフィン(IOB値0) 10
5.ワセリン(IOB値0) 30
6.スクワラン(IOB値0) 1
7.ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(IOB値0.41)6
8.マカデミアナッツ油(IOB値0.16) 1
9.デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10
(IOB値0.24) 18
10.パルミチン酸エチルヘキシル(IOB値0.13) 5
11.トリイソステアリン酸ポリグリセリルー2
(IOB値0.16) 残量
12.(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー 5
13.1,2−ペンタンジオール 0.1
14.ベンガラ 0.5
15.黄色酸化鉄※5 1.3
16.黒色酸化鉄 0.2
17.二酸化チタン※6 1.1
18.アルミニウム※7 0.2
19.オレンジ油 0.01
20.ハチミツ 0.01
21.カニナバラ果実油 0.01
22.コハク酸 0.002

※5:2%ステアロイルグルタミン酸Na処理
※6:1%トリエトキシカプリリルシラン処理、平均粒子径0.25μm
※7:COSMICOLOR CELESTE FROST SL(東洋アルミニウム製)
(製造方法)
A.成分(1)、(2)、(4)〜(12)を100〜110℃にて均一に溶解する。
B.Aに成分(3)、(13)〜(22)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを脱泡後、100℃に加熱してジャー容器に直接流し込み、室温に冷却後、頬紅を得た。
実施例3の頬紅は、硬度163gfであり、保形性、塗布時のほぐれ感、化粧持ち、マットな仕上がりのすべての評価項目において優れた良好なものであった。
実施例4 油性固形アイブロウ
成分 (%)
1.ポリエチレン 5
2.カルナウバロウ 10
3.ミツロウ 4
4.ショ糖脂肪酸エステル 3
5.テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル
(IOB値0.15) 8
6.炭酸ジアルキル(C14,15)(IOB値0.15) 12
7.オクチルドデカノール(IOB値0.26) 12
8.リンゴ酸ジイソステアリル(IOB値0.28) 9
9.ジカプリン酸プロピレングリコール(IOB値0.26) 5
10.トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル
(IOB値0.33) 6
11.パルミチン酸エチルヘキシル(IOB値0.13) 5
12.トリイソステアリン酸ポリグリセリルー2
(IOB値0.16) 残量
13.(ジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー 3
14.トリメチルシロキシケイ酸 2
15.黄色酸化鉄 0.3
16.黒色酸化鉄 0.6
17.カーボンブラック 0.05
18.ベンガラ 0.5
19.ジメチルシリル化シリカ 0.6
20.ローズ水 0.2
21.1,3−ブチレングリコール 0.1
22.グリセリン 0.3
23.クロルフェネシン 0.2
24.カプリリルグリコール 0.2
25.タルク 3
26.ラウロイルリシン 5
27.ヒアルロン酸Na(分子量100万Da) 0.001
(製造方法)
A.成分(1)〜(14)を100〜110℃にて均一に溶解する。
B.Aに成分(15)〜(27)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを脱泡後、100℃に加熱して棒状容器に直接流し込み、室温に冷却後、相棒を得た。
実施例4のアイブロウは、硬度209gfであり、保形性、塗布時のほぐれ感、化粧持ち、マットな仕上がりのすべての評価項目において優れた良好なものであった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)〜(D);
    (A)ワックス10〜30質量%
    (B)タルク、窒化硼素、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、及びエチルセルロースよりなる群から選ばれる1種または2種以上の成分(A)の結晶阻害剤
    (C)IOB値0.16未満の油剤
    (D)IOB値0.16以上の油剤
    を含有し、25℃における硬度が40〜350gfである油性固形化粧料。
  2. 前記成分(A)が、合成ろう、及び植物ろうよりなる群から選ばれる1種または2種以上である請求項1に記載の油性固形化粧料。
  3. 前記成分(C)が流動パラフィン、炭酸ジアルキル、エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、及びジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)よりなる群から選ばれる1種または2種以上の油剤である請求項1または2に記載の油性固形化粧料。
  4. 前記成分(D)がトリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソステアリン酸ポリグリセル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、リンゴ酸ジイソステアリル、及びメチルフェニルポリシロキサンよりなる群から選ばれる1種または2種以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。
  5. さらに成分(E)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。
  6. 前記成分(B)がタルク、デキストリン脂肪酸エステル、及びショ糖脂肪酸エステルよりなる群から選ばれる1種または2種以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。
  7. 前記成分(A)及び(B)の含有質量割合が(A)/(B)=2.5〜15である請求項1〜6のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。
  8. 前記成分(A)及び(C)の含有質量割合が(C)/(A)=1〜4である請求項1〜7のいずれか1項に記載の油性固形化粧料。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113200734A (zh) * 2021-06-25 2021-08-03 重庆名檀陶瓷有限公司 一种低吸水率的高稳定性陶罐及其制备方法

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