JP7282632B2 - 口唇化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、口唇化粧料に関する。
口紅は、塗布した部分に色彩を付与し、華やかな印象に仕上げる等の化粧効果を持つものである。近年は、使用感や発色等の機能に関して様々な効果が求められており、様々な技術開発が行われている。また、使用感のみならず、外観審美性も要求される場合がある。例えば、ツヤを抑えたマットな仕上がりを求められる場合があり、粉体を多く含有する技術が知られているが、マットさは具現化できるものの、うるおい感がなく、均一性に欠けるため仕上がりの持続性が悪い場合があった。口紅に限らずマット感を化粧料に付与する技術は従来から様々な検討されている。例えば、油溶性カミツレ抽出物、カルチニン、その誘導体及びそれらの塩から選ばれる化合物と液状油0.1質量%以上3.5質量%以下を含有し、25℃でペースト状又は固形状の油剤と数平均分子量が600以上200000以下であるポリアルキレングリコールとを特定比で含有する皮膚外用剤で、経時安定性に優れ、マットな仕上がり感に優れ、べたつきが低減され、保湿感の持続性が良好にする技術(特許文献1参照)がある。また、例えば、保湿剤を含まず、油相、非乳化性弾性オルガノポリシロキサン、UV照射を遮断することができる光防護系、艶消し剤及び非シリコーン有機油増粘剤を含むクリーム形態の無水組成物で、皮膚上に広がりやすくUVAおよびUVB範囲で均衡化された高い日焼け防止、持続的な艶消し効果、ならびに良好な安定性を同時に得ることのできる技術(特許文献2参照)がある。
特開2017-81884号公報 特表2014-516998号公報
特許文献1や特許文献2の技術では使用感の良いマットな仕上がりを付与することはできるが、外観のマットさが得られない場合があった。また、上記2文献の技術の組み合わせにより、伸び広がりが良く、マットな仕上がりで、うるおい感の持続性が良好な化粧料となりうるが、これら効果に加え、外観のマットさを得られない場合があり、マットな仕上がり、安定性およびうるおい感の持続を有しながらも、外観のマットさを実現することは困難であった。そこで、本発明は、外観のマットさ、マットな仕上がり、安定性およびうるおい感の持続に優れる口唇化粧料の提供を目的とする。
本発明者は、上記実情に鑑み、鋭意研究を行った結果、ワックス、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンおよび/または部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエチレングリコールを組み合わせることで、安定性に優れ、マットな仕上がりとうるおい感の持続が得られることを見出した。驚くべきことにこれらの組み合わせは、油性固形の表面に微細な液滴が生み出し、表面に凸凹が生み出されて光を乱反射することでマットな外観を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)~(C);
(A)ワックス
(B)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンおよび/または部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン
(C)ポリエチレングリコール
を含有する口唇化粧料に関するものである。
本発明は、成分(C)ポリエチレングリコールを有効成分とする、成分(A)ワックスおよび成分(B)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンおよび/または部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含有する化粧料における、つや消し剤に関するものである。
本発明は、成分(A)ワックスおよび成分(B)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンおよび/または部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含有する化粧料のつや消しするための、成分(C)ポリエチレングリコールを用いる化粧料のつや消し方法に関するものである。
本発明により、外観のマットさ、マットな仕上がり、安定性、うるおい感の持続に優れた口唇化粧料を提供できる。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味し、特に記載がない場合の「%」は「質量%」を指すものとする。
本発明における成分(A)ワックスは、板状に形成された結晶のカードハウス構造の空隙に油剤を保持するものである。本発明における成分(A)は、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、合成炭化水素、天然ロウおよび合成ロウのいずれを用いても良い。具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、ライスワックス、モクロウ、ゲイロウ、ジロウ、モンタンワックス、ステアリル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、安定性の観点から、合成炭化水素または合成ロウが好ましく、具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマーからなる群から選ばれる1種または2種以上が好ましい。さらにその中でも、フィッシャートロプシュワックス、エチレン・プロピレンコポリマーからなる群から選ばれる1種または2種がより好ましい。
本発明における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、下限値は5%が好ましく、7%がより好ましく、9%がさらに好ましい。上限値は20%が好ましく、17%がより好ましく、15%がさらに好ましく、12%がさらにより好ましい。この範囲であれば、安定性、うるおい感の持続により優れるため、より好ましい。
本発明における成分(B)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンおよび/または部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンは、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる、一部に三次元架橋構造を有し、分子中にオキシアルキレン基やポリグリセリン基を含有する重合物である。具体的には、特に限定されないが、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型アルキル・ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型シリコーン・アルキル・ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン、部分架橋型アルキル・ポリグリセリン変性シリコーン、部分架橋型シリコーン・アルキル・ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。例えば、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンとしては、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で表すと、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー、(PEG-10/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG-15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。また、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンとしては、(ジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー、(ポリグリセリル-3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。本発明における成分(B)は、25℃、常圧において固体状態で含有することも可能であるが、油剤で膨潤させるとより均一に分散される点で好ましい。本発明における成分(B)は、油剤との混合物として市販されているものもあり、本発明では、この市販された状態のものも使用できる。市販品としては、KSG-210、KSG-240、KSG-310、KSG-320、KSG-330、KSG-340、KSG-320Z、KSG-350Z、KSG-360Z、KSG-380Z、KSG-710、KSG-810、KSG-820、KSG-830、KSG-840、KSG-820Z、KSG-850Z(いずれも信越化学工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、下限値は0.3%が好ましく、0.8%がより好ましく、1.3%がさらに好ましい。上限値は6%が好ましく、4%がより好ましく、2%がさらに好ましい。本発明においては固形分として前記含有量であることが好ましい形態であるが、油剤に膨潤させて用いた場合においても、その固形分が前記含有量の範囲であると好ましい。この範囲であれば、安定性、マットな仕上がりにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(C)ポリエチレングリコールは、エチレングリコールが重合した構造を持つ高分子化合物である。本発明のポリエチレングリコールは、通常化粧料に用いられるものであれば、特に限定されず、例えば、数平均分子量300~6000のポリエチレングリコールが挙げられる。尚、数平均分子量は、医薬部外品原料規格に記載の平均分子量試験により、末端基定量法によって、具体的には滴定によって得られる水酸基価によって、測定される。本発明において、ポリエチレングリコールの数平均分子量は、下限値200が好ましく、300がより好ましく、400が更に好ましい。上限値は6000が好ましく、2000がより好ましく、1600が更に好ましい。この範囲であれば、安定性、うるおい感の持続により優れるため、より好ましい。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、下限値は0.5%が好ましく、0.8%がより好ましく、1.2%がさらに好ましい。上限値は10%が好ましく、5%がより好ましく、3.5%がさらに好ましい。この範囲であれば、外観のマットさ、安定性、うるおい感の持続により優れるため、より好ましい。
本発明においては、前記成分(B)と成分(C)を適宜含有することで得られるものではあるものの、含有する質量割合を特定することにより、より高い効果が期待できるため好ましい。このような質量割合は特に限定されず、成分(B)と成分(C)の含有質量割合(B)/(C)の下限値は、0.3以上が好ましく、1以上がより好ましく、2以上がさらに好ましく、上限値は、20以下が好ましく、15以下がより好ましく、10以下がさらに好ましい。この範囲であれば、マットな仕上がり、安定性により優れるためより好ましい。
さらに、本発明には成分(D)25℃で液状の、IOB値が0.24未満の油剤を含有することができる。ここでIOBとは有機概念図に基づき求められる無機性値および有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表すもので、次式で求められる。
IOB=無機性値/有機性値
本発明における成分(D)は、IOB値が0.24未満であれば、特に限定されず、例えば、流動パラフィン(IOB値0)、イソノナン酸イソトリデシル(IOB値0.16)、エチルヘキサン酸セチル(IOB値0.13)、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2(IOB値0.17)、デシルテトラデカノール(IOB値0.21)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(IOB値0.16)、トリイソステアリン(IOB値0.16)、アボカド油(IOB値0.13)、マカデミアナッツ油(IOB値0.16)、ホホバ油(IOB値0.07)、スクワラン(IOB値0)、等が挙げられる。これらの油剤は必要に応じて、1種または2種以上を組み合わせて用いることができ、その中でも流動パラフィン、イソノナン酸イソトリデシル、デシルテトラデカノールから選ばれる1種または2種以上を用いると外観のマットさにより優れるためより好ましい。
本発明における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、下限値は5%が好ましく、10%がより好ましく、20%がさらに好ましく、30%がさらにより好ましい。上限値は60%が好ましく、55%がより好ましく、50%がさらに好ましく、45%がさらにより好ましい。この範囲であれば、外観のマットさ、安定性により優れるため、より好ましい。
本発明においては、前記成分(D)と成分(C)を適宜含有することで得られるものではあるものの、含有する質量割合を特定することにより、より高い効果が期待できるため好ましい。このような質量割合は特に限定されず、成分(D)と成分(C)の含有質量割合(D)/(C)の下限値は、3以上が好ましく、4以上がより好ましく、5以上がさらに好ましく、上限値は、100以下が好ましく、80以下がより好ましく、60以下がさらに好ましく、40以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、外観のマットさ、マットな仕上がり、安定性により優れるため、より好ましい。
さらに、本発明には成分(E)炭酸カルシウム、硫酸バリウム、セリサイトよりなる群から選ばれる1種または2種以上の無機粉体を含有することができる。本発明に用いられる成分(E)は、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。また、本発明において、成分(E)は表面処理等を施しても良く、表面処理剤としては、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、フッ素化合物、シリコーン系化合物、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、金属石鹸、界面活性剤、水溶性高分子等の通常公知のものを使用できる。本発明における成分(E)の形状は特に限定されず、例えば、板状、球状、不定形等が挙げられる。これらの中でも炭酸カルシウムおよび/または硫酸バリウムが好ましく、炭酸カルシウムおよび硫酸バリウムを併用することがより好ましい。
本発明における成分(E)の含有量は、特に限定されないが、下限値は0.1%が好ましく、0.3%がより好ましく、0.5%がさらに好ましい。上限値は10%が好ましく、8%がより好ましく、5%がさらに好ましく、3%がさらにより好ましい。この範囲であれば、マットな仕上がり、うるおい感の持続により優れるため、より好ましい。
本発明の口唇化粧料は、上記の成分(A)~(E)の他に、通常化粧料に使用される成分を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。例えば、成分(A)(B)(D)以外の油性成分、成分(E)以外の粉体、界面活性剤、繊維、成分(C)以外の水性成分、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等が挙げられる。
本発明の成分(C)ポリエチレングリコールは、成分(A)ワックスおよび成分(B)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンおよび/または部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含有する化粧料において、つやを消す方法に使用することができる。また、前記成分(A)および前記成分(B)を含有する化粧料のつや消しするための、成分(C)ポリエチレングリコールを提供することができる。
さらに前記つやを消す方法における化粧料は、成分(D)25℃で液状の、IOB値が0.24未満の油剤を含有することができる。さらに前記つやを消す方法における化粧料は、成分(E)炭酸カルシウム、硫酸バリウム、セリサイトよりなる群から選ばれる1種または2種以上の無機粉体を含有することができる。
また、成分(A)ワックスおよび成分(B)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンおよび/または部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含有する化粧料のつや消しする剤又は化粧料を製造するために、成分(C)ポリエチレングリコールを使用することができる。
本発明の口唇化粧料は、通常公知の製法で得ることができる。以下に製造方法の例を示すが、これに限定されるものではない。例えば、成分(A)~(D)を110℃に加熱溶解し、成分(E)およびその他の成分を添加し、容器に充填、必要に応じて成型を経て得ることができる。
本発明のつや消し剤又はつや消し方法の用途として、化粧料であれば特に限定されないが、特に口唇化粧料に使用することが好ましい。また、本発明のつや消し剤を化粧料に用いる際には、適宜許容される成分を含有させてもよく、本発明のつや消し剤は、前記化粧料を製造する時に含有させることもできる。
本発明の口唇化粧料の剤型は特に限定されず、例えば、油性、油中水、水中油等の乳化型等が挙げられ、特に、化粧持ちにより優れるため、油性または油中水であると好ましく、さらに、油性であるとより好ましい。ここで、油性とは、油を連続相とし、実質的に水を含有しないものである。ここで、実質的に含有しないとは、全く含有しないか、含有したとしても、本発明に影響を与えない程度に微量であることを意味するものであり、含有量としては、例えば、5%未満が好ましく、1%未満がより好ましく、0.1%未満がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料は、口唇に用いるものであれば特に限定されず、例えば、口紅、リップグロス、口紅ベースコート、口紅オーバーコート等が挙げられる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1(本発明品1~28)および比較例(比較品1~5):口唇化粧料(油性固型スティック状)
表1~表3に示す組成と製造方法により得られた口唇化粧料を、以下に示す方法により、(イ)外観のマットさ、(ロ)マットな仕上がり、(ハ)経時安定性、(ニ)うるおい感の持続について、評価した。この結果も併せて表1~表3に示す。
Figure 0007282632000001
※1:KSG-310(固形分30%)(信越化学工業社製)
※2:KSG-710(固形分25%)(信越化学工業社製)
※3:KSG-16(固形分25%)(信越化学工業社製)
※4:赤色202号:黄色4号:トリイソステアリン酸イソプロピルチタン処理二酸化チタン:黒色酸化鉄=6:6:10:1の割合で予備混合したもの
Figure 0007282632000002
Figure 0007282632000003
(製造方法)
A.成分(1)~(16)を110℃で均一に混合溶解する。
B.Aに成分(17)~(21)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを90℃で均一に混合し、スティック状容器に充填して室温に冷却する。
(評価方法1)
下記評価項目(イ)、(ロ)、(ニ)について、専門パネル20名による使用テストを各試料を用いて行った。評価項目(イ)については、パネル各人が実施例比較例で得られた油性固型のスティック状の口唇化粧料を繰り出し、側面を見て、つやがないかどうかを判定した。評価項目(ロ)および(二)については、パネル各人が各試料を口唇に塗布し、(ロ)については、塗布直後に化粧膜がマットに仕上がっているかどうかを評価し、鏡を見て顔を左右に振った際にツヤを感じなかったものを良好とし、(ニ)については、実施例比較例を塗布した後、通常の生活をしてもらい、6時間後にうるおい感が続いているものを良好とし、下記判定基準により判定した。
<評価項目>
(イ)外観のマットさ
(ロ)マットな仕上がり
(二)うるおい感の持続
<判定基準>
(判定):(評価)
A :20人中、16人以上が良好と回答
B :20人中、11人以上15人以下が良好と回答
C :20人中、6人以上10人以下が良好と回答
D :20人中、5人以下が良好と回答
(評価方法2)
評価項目(ハ)ついて、各試料をスティック状に容器に充填した後、50℃恒温槽にて1週間静置した際の安定性を評価した。50℃恒温槽から試料を取り出し、30℃恒温槽に12時間静置した後、30℃恒温槽から取り出した直後の試料を室温(25℃)で官能試験を実施した。専門パネル20名に各試料を使用してもらい、使用感の違いについて1週間室温に静置した同処方、同製造方法の試料と比較してもらった。各試料について、試料が硬くなり塗布時の伸びが悪くなる、若しくは、試料が柔らかくなり、使用感が異なるかを比較してもらい、変化しているか否かを回答してもらい、その変化していないという回答数に応じて、使用テストの結果を高温安定性の評価とした。
<判定基準>
(判定):(評価)
A :20人中、16人以上が変化していないと回答した
B :20人中、11人以上15人以下が変化していないと回答した
C :20人中、6人以上10人以下が変化していないと回答した
D :20人中、5人以下が変化していないと回答した
表1~表3より、実施例は外観のマットさ、マットな仕上がり、経時安定性、うるおい感の持続、全ての評価項目において優れた良好なものであった。一方、成分(A)をヒドロキシステアリン酸に置き換えた比較品1は、マットな仕上がり、安定性に満足のいくものではなく、成分(B)を含有しない比較品2は外観のマットさ、マットな仕上がり、安定性に満足のいくものではなく、成分(B)を(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー混合物に置き換えた比較品3は、安定性に満足のいくものではなく、成分(C)を含有しない比較品4は外観のマットさ、うるおい感の持続に満足のいくものではなく、成分(C)を1,3ブチレングリコールに置き換えた比較品5は外観のマットさ、うるおい感の持続に満足のいくものではなかった。
実施例2 リップエッセンス(水中油型)
(成分) (%)
1.(PEG-15/ラウリルジメチコン)
クロスポリマー混合物※1 10
2.(ジメチコン/ビニルジメチコン)
クロスポリマー混合物※3 5
3.テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル
(IOB=0.16) 5
4.(エチレン/プロピレン)コポリマー
(融点90~99℃) 1
5.ステアリン酸 1
6.ショ糖脂肪酸エステル 0.5
7.セトステアリルアルコール 0.3
8.ベヘニルアルコール 0.2
9.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン
(20E.O.) 0.8
10.オレイン酸フィトステリル 0.1
11.オレイン酸エチル 0.1
12.リノール酸 0.1
13.レシチン2%処理セリサイト 0.2
14.精製水 残量
15.ジプロピレングリコール 10
16.ポリエチレングリコール1500 5
17.ローズマリーエキス 0.1
18.ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
19.加水分解コラーゲン 0.01
20.エーデルワイスエキス 0.01
21.シャクヤクエキス 0.01
22.アスコルビン酸グルコシド 0.005
23.ナイアシンアミド 6
24.コメ発酵液 0.005
25.ケイケットウエキス 0.01
26.オウゴンエキス 0.01
27.シラカバ樹皮エキス 0.01
28.トラネキサム酸 1
29.ナツメエキス 0.01
30.(PEG-240/デシルテトラデセスー20
/HDI)コポリマー 0.03
31.グリセリン 8
32.マルトース 0.005
33.オレンジフラワー水 15
34.アクリル酸アルキル・酢酸ビニル
共重合体エマルション 5
35.アクリル酸アルキル共重合体エマルション 2
36.腐植土抽出物 0.01
(製造方法)
A:成分(1)~(12)を100~110℃にて均一に溶解する。
B:成分(13)~(36)を80℃にて均一に混合する。
C:AにBを加え80℃にて均一に乳化する。
D:容器に充填し、リップエッセンスを得た。
実施例2のリップエッセンスは、外観のマットさ、マットな仕上がり、安定性、うるおい感の持続、すべての評価項目において優れた良好なものであった。
実施例3 口紅オーバーコート(油中水型)
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス※5 5
2.(エチレン/プロピレン)コポリマー
(融点90~99℃) 1
3.マイクロクリスタリンワックス(融点84℃) 4
4.イソノナン酸イソトリデシル(IOB値0.16) 10
5.オクチルドデカノール(IOB=0.26) 15
6.ワセリン(IOB=0) 10
7.ポリエチレングリコール400 2
8.(PEG-15/ラウリルジメチコン)
クロスポリマー混合物※1 3
9.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル
/オクチルドデシル)※6(IOB=0.3) 3
10.シリル化処理無水ケイ酸※7 2
11.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル)※8 5
12.リンゴ酸ジイソステアリル(IOB=0.28) 5
13.トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2
(IOB=0.26) 残量
14.トリメチルシロキシケイ酸 2
15.PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 0.3
16.ラウリルポリグリセリル-3
ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 0.1
17.シクロヘキサンジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.5
18.(カプリル/カプリン/ミリスチン
/ステアリン酸)トリグリセリル 2
19.精製水 10
20.1,3-ブチレングリコール 1
21.グリセリン 4
22.炭酸カルシウム 2
23.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン
/シルセスキオキサン)クロスポリマー※9 1
24.ポリエチレンテレフタレート粉体
(平均粒子径7μm) 1
25.酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al) 1
26.赤色226号 0.5
27.レシチン2%処理二酸化チタン
(平均粒子径0.25μm) 0.5
28.黒色酸化鉄 0.1
29.雲母チタン 0.1
30.ハチミツ 0.1
※5:CIREBELLE108(融点79~84℃、CIREBELLE社製)
※6:エルデュウ PS-203(味の素社製)
※7:AEROSIL R976-S(日本アエロジル社製)
※8:PLANDOOL-H(日本精化社製)
※9:KSP-300(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(18)を100~110℃にて均一に溶解する。
B:Aに成分(22)~(30)を加え、均一に混合分散する。
C:成分(19)~(21)を室温にて均一に混合する
D:BにCを加え、室温で乳化する。
E:Dを脱泡後、90℃に加熱して容器に直接流し込み、室温に冷却後、口紅オーバーコートを得た。
実施例3の口紅オーバーコートは、外観のマットさ、マットな仕上がり、安定性、うるおい感の持続、すべての評価項目において優れた良好なものであった。
実施例4 油性リキッドルージュ
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス※10 3
2.(エチレン/プロピレン)コポリマー
(融点90~99℃) 2
3.キャンデリラワックス(融点70~75℃) 1
4.デシルテトラデカノール 10
5.重質流動イソパラフィン※11(IOB=0) 1
6.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル
/ベヘニル)※12(IOB=0.3) 15
7.ジメチルポリシロキサン(IOB=0.27) 5
8.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル)※8 10
9.ワセリン 10
10.トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 残量
11.ポリエチレングリコール1500 5
12.(ジメチコン/(PEG-10/15)
クロスポリマー混合※13 7
13.パルミチン酸デキストリン※14 1.5
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.酸化亜鉛(平均粒子径0.3μm) 1
16.ナイロン-12 ※15 5
17.酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)※16 5
18.ローズマリーエキス 0.1
19.精製水 0.1
20.トリプロピレングリコール 2
21.顔料予備混合物 ※4 1.5
22.イソドデカン 6
23.ジメチルポリシロキサン(25℃動粘度2CS) 3
24.メチルトリメチコン 0.5
※10:CIREBELLE109(融点91~96℃、CIREBELLE社製)
※11:パールリーム46(油脂産業社製)
※12:エルデュウ PS-306(味の素社製)
※13:KSG-210(信越化学工業社製)
※14:レオパールKL2(千葉製粉社製)
※15:オルガソール2002D(アトフィナ・ジャパン社製)
※16:マイクログラス メタシャイン MT1080RB(日本板硝子社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(13)を100~110℃にて均一に溶解する。
B:Aに成分(14)~(21)を加え、均一に混合分散する。
C:Bに成分(22)~(24)を加え、均一に混合し脱泡する。
D:Cを90℃に加熱して容器に流し込み、室温に冷却後、リキッドルージュを得た。
実施例4のリキッドルージュは、外観のマットさ、マットな仕上がり、安定性、うるおい感の持続、すべての評価項目において優れた良好なものであった。
実施例5 口紅(油性固型)皿容器
成分 (%)
1.(エチレン/プロピレン)コポリマー 2
2.ポリエチレンワックス(融点83~92℃) 1
3.セレシンワックス(融点76~82℃) 1
4.パラフィン 2
5.(ジメチコン/ポリグリセリン-3)
クロスポリマー※2 5
6.イソノナン酸イソトリデシル 25
7.2-エチルヘキサン酸セチル(IOB=0.13) 5
8.トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 残量
9.重質流動イソパラフィン※11 5
10.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)
ジペンタエリスリチル※17(IOB=0.3) 5
11.トリメリト酸トリトリデシル(IOB=0.28) 5
12.ポリエチレングリコール6000 1
13.ポリエチレングリコール400 5
12.2,6-ジ-ターシャリ-ブチル-パラ-クレゾール 0.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
14.シリル化処理無水ケイ酸※7 1
15.2%シリコーン処理タルク(平均粒子5μm) 1.5
16.ポリメタクリル酸メチル※18 2
17.赤色202号 0.1
18.硫酸バリウム(板状、平均粒子径7μm) 0.1
19.撥水撥油処理ベンガラ被覆雲母チタン※19 5
20.酸化チタン被覆合成金雲母(平均粒子径13μm) 0.3
21.ローズマリーエキス 0.1
22.1,2-ペンタンジオール 0.1
23.(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル
/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー 0.2
24.ポリクオタニウム-104 0.3
25.アボカド油 0.1
26.マカデミアナッツ油 0.1
27.ホホバ油 0.1
28.スクワラン 0.1
29.(ビニルピロリドン/ヘキサデセン)コポリマー 0.5
※17:コスモール168ARV(日清オイリオグループ社製)
※18:ガンツパール GM-2800(アイカ工業社製)
※19:クロイゾネルージュフランベ(BASF社製)2%パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン
(製造方法)
A.成分(1)~(12)を100~110℃にて均一に溶解する。
B.Aに成分(13)~(29)を加え、均一に混合分散する。
C.Bを脱泡後、100℃に加熱して金皿状口紅容器に直接流し込み、室温に冷却後、口紅を得た。
実施例5の口紅は、外観のマットさ、マットな仕上がり、安定性、うるおい感の持続、すべての評価項目において優れた良好なものであった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)~(C);
    (A)フィッシャートロプシュワックス及びエチレン・プロピレンコポリマーよりなる群から選ばれる1種又は2種のワックス
    (B)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンおよび/または部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン
    (C)ポリエチレングリコール
    を含有する口唇化粧料。
  2. 前記成分(C)の数平均分子量が300~2000である請求項1に記載の口唇化粧料。
  3. 更に、成分(D)25℃で液状の、IOB値が0.24未満の油剤を含有する請求項1または2に記載の口唇化粧料。
  4. 成分(D)の含有量が30~50質量%である請求項3記載の口唇化粧料
  5. 更に、成分(E)炭酸カルシウム、硫酸バリウム、セリサイトよりなる群から選ばれる1種または2種以上の無機粉体を含有する請求項1~何れか1項に記載の口唇化粧料。
  6. 前記成分(B)および成分(C)の質量含有割合(B)/(C)が0.3以上20以下である請求項1~何れか1項に記載の口唇化粧料。
  7. 前記成分(D)および成分(C)質量含有割合(D)/(C)が3以上100以下である請求項3~何れか1項に記載の口唇化粧料。
  8. 油性化粧料である請求項1~何れか1項に記載の口唇化粧料。
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