JP2020083781A - ジェル状化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾力性を保持しつつ、化粧料のとれが良好なジェル状化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)〜(D);(A)(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(a)と、イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(b)と、を含む重合体、(B)HLBが3.0以上14.0未満であるノニオン系界面活性剤、(C)HLBが14.0以上であるノニオン系界面活性剤、ならびに(D)表面処理粉体を含有するジェル状化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、ジェル状化粧料に関する。
「ジェル」は、ぷるんとした弾力性を有し、指で押すと反発力で指が押し戻される独特の風合いを有する形状である。このようなジェル状形状は、消費者の趣向が多様な化粧料においても大変魅力的である。ジェル状化粧料は、スキンケア化粧料だけでなく、メイクアップ化粧料においても多用されている。
ジェル状化粧料としてはこれまでにも種々の検討がなされている。例えば、特許文献1では、水中油型乳化物において疎水変性ポリエーテルウレタンを用いるジェル状化粧料が開示されている。
特開2016−88868号公報
ジェル状化粧料は、通常高分子による網目構造により、ジェル形状としている。この場合、化粧料に弾力性を付与しようと高分子量の配合量を増加させると、化粧料が硬くなる。これに起因して、消費者が指や塗布具などで化粧料を取ろうとすると化粧料がとれにくくなり(化粧料のとれが悪くなり)、指や塗布具などに化粧料が適量付着しにくいという現象がみられる。逆に、化粧料のとれをよくしようと高分子量の配合量を減らすと、ジェル状が保持されず、クリーム状になるといった問題が生ずる。すなわち、ジェル状化粧料において、弾力性の付与と、化粧料のとれはトレードオフの関係にあった。
そこで、本発明は、弾力性を保持しつつ、化粧料のとれが良好なジェル状化粧料を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、化粧料を肌上に適用した際にみずみずしさが得られるジェル状化粧料を提供することである。さらに、本発明の他の目的は、化粧料を適用した際に化粧料の効果が持続したジェル状化粧料を提供することである。
本発明は、次の成分(A)〜(D);
(A)(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(a)と、イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(b)と、を含む重合体、
(B)HLBが3.0以上14.0未満であるノニオン系界面活性剤、
(C)HLBが14.0以上であるノニオン系界面活性剤、ならびに
(D)表面処理粉体
を含有するジェル状化粧料である。
本発明によれば、弾力性を保持しつつ、化粧料のとれが良好なジェル状化粧料の提供が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。本明細書において、範囲を示す「X〜Y」は、XおよびYを含み、「X以上Y以下」を意味する。また、特記しない限り、操作および物性等の測定は室温(20〜25℃)/相対湿度40〜50%RHの条件で行う。
本発明の第一実施形態は、次の成分(A)〜(D);
(A)(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(a)と、イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(b)と、を含む重合体、
(B)HLBが3.0以上14.0未満であるノニオン系界面活性剤、
(C)HLBが14.0以上であるノニオン系界面活性剤、ならびに
(D)表面処理粉体
を含有するジェル状化粧料である。
上述したように、ジェル状化粧料において化粧料の弾力性と、塗布具などへの付着性が適度によいといういわゆるとれのよさとは、トレードオフの関係にあり、両立させることが困難である。一方で、本実施形態の構成とすることで、弾力性を維持したまま、とれが向上する。また、本実施形態の化粧料は、肌上に化粧料を適用した際にみずみずしい感触が得られ、さらには、化粧料が長時間にわたってその効果が発揮される(化粧持ちがよい)。
本実施形態の化粧料が上記効果を奏する詳細なメカニズムは不明であるが、以下のように考えられる。なお、以下のメカニズムは本発明の範囲を何ら制限するものではない。
化粧料のジェル状態を保持するために通常高分子が配合される。高分子の配合により、高分子の膜が形成されるため、化粧持ちはある程度向上する。また、高分子が水溶性である場合、化粧料を塗布することで肌にみずみずしさを与えることもできる。この高分子は、高分子鎖が複雑に絡まりあう網目構造を有する。しかしながら、化粧料に弾力性を付与するために一定量以上高分子を化粧料に配合すると、高分子のネットワーク構造が強固になり、化粧料が硬くなるため、化粧料のとれが悪化する。一方、本実施形態における成分(A)は、構造中にポリオキシアルキレンアルキルエーテル鎖を有する。このポリオキシアルキレンアルキルエーテル鎖が、成分(B)、(C)と相互作用してこれらを抱え込むことで、高分子鎖によるネットワーク構造が緩やかになる。さらに、成分(D)は、粉体が表面処理されていることで、成分(A)、(B)、(C)で形成されたネットワーク構造中に均一に分散することができる。ゆえに、本実施形態の化粧料は、通常(静置時)はジェル構造を維持しながら、物理的負荷(例えば、塗布具による負荷)を化粧料にかけた場合に高分子のネットワークが崩れやすくなり、化粧料のとれがよくなると考えられる。
また、成分(A)は、構造中にポリオキシアルキレンアルキルエーテル鎖を有することで、該ポリオキシアルキレンアルキルエーテル鎖部分で成分(B)、(C)とともに水をうまく抱え込むことができるため、化粧料を肌に塗布する際にみずみずしさを付与することができる。また、成分(A)〜(D)により形成されるネットワーク構造により形成される構造は、物理的負荷をかけると容易に崩れるが、負荷がかからない状態では、形状を保持する。ゆえに、肌上に塗布された化粧膜の形状保持性が高いために、化粧持ちがよくなると考えられる。
なお、本発明におけるジェル状とは、流動性を有する半固形状態を意味する。より具体的にいえば、例えば、「ジェル状」とは、粘度が70,000mPa・s以上、稠度が200以上である性状を指す。なお、ここでいう粘度とは測定試料をφ40.5mm、高さ74mmのガラス製ビンに高さ45mm程度まで充填し、ふたをして30℃恒温槽にて一昼夜放置した後、TVB−10形粘度計(東機産業社製)にて、付属の1〜4号ローターを用い、0.3〜30rpmで1〜3分後いずれかに定めた時点の測定値を読み取り、各々の乗数を乗じたものである。また、ここでいう稠度とは測定試料をφ75mm、高さ52mmのポリプロピレン製ジャー容器にエアスペースが生じないように充填し、ふたをして30℃恒温槽にて一昼夜放置した後、自動針入度/ちょう度試験器 RPM−201(離合社製)にて、JIS K2220:2013に基づき2号アルミコーンで測定した5秒後読み値である。
以下、本実施形態を構成する各成分について説明する。
(成分(A):(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(a)と、イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(b)と、を含む重合体(以下、単に成分(A)の重合体と称する))
成分(A)の重合体は、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルからなる群から選択される単量体(a)と、イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群から選択される単量体(b)と、を共重合することにより得られる。好ましくは、アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルからなる群から選択される単量体と、イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群から選択される単量体と、を共重合することにより得られる。結合様式としては、特に制限されず、ブロック結合、ランダム結合等、いずれであってもよい。また、他の単量体を含有していても良く、架橋構造を有していても良い。他の単量体を含む場合は、他の単量体は、全単量体に対して10モル%未満(下限0モル%)が好ましく、5モル%以下(下限0モル%)がより好ましく、1モル%以下(下限0モル%)がさらに好ましい。ここで、構成単位(a)、構成単位(b)の含有量は、製造段階の単量体(a)、単量体(b)の添加量と一致する。
構成単位(a)と、構成単位(b)との含有比は特に限定されず、例えば、モル比で、構成単位(a):構成単位(b)=1:100〜100:1である。
成分(A)の重合体としては、具体的には、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル共重合体、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル共重合体等が挙げられる。また、クロスポリマーであってもよく、例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルクロスポリマー、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルクロスポリマー等が挙げられる。
なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸の両方を意味する。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルにおいて、アルキルエステルのアルキル基は、好ましくは炭素数1〜22であり、更に好ましくは炭素数1〜18であり、より好ましくは1〜8である。(メタ)アクリル酸アルキルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピルなどが挙げられる。
イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル/(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおける、ポリオキシアルキレンの付加モル数は、好ましくは10〜30であり、より好ましくは12〜25であり、さらに好ましくは20〜25である。ポリオキシアルキレンとしては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンなどが挙げられるが、ポリオキシエチレンであることが好ましい。イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおける、アルキルエーテルのアルキル基は、好ましくは炭素数12〜24であり、更に好ましくは炭素数16〜22である。イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル/(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、具体的には、アクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、アクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステル、イタコン酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルクロスポリマーとのエステルがより好ましい。なお、括弧内の数値は、酸化エチレンの付加モル数を表す。
成分(A)の重合体としては、より具体的には、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル共重合体、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(25)べへニルエーテル共重合体などの(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル/(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル共重合体;アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル共重合体、アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体などの(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル/イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル共重合体;アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルクロスポリマーなどの(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル/(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルクロスポリマー;アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルクロスポリマーなどの(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル/イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルクロスポリマーなどを例示することができる。なお、括弧内の数値は、酸化エチレンの付加モル数を表す。
中でも、成分(A)としては、弾力性および化粧料のとれの観点からアクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレンステアリルエーテル共重合体、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレンべへニルエーテル共重合体、アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレンステアリルエーテル共重合体、アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレンステアリルエーテルクロスポリマーであることが好ましく、弾力性および化粧料のとれの観点から、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレンべへニルエーテル共重合体であることがより好ましい。
アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体((アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー)の市販品としては、例えば、商品名:アキュリン(登録商標)22(ローム・アンド・ハース社製)、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(25)べへニルエーテル共重合体((アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー)の市販品としては、例えば、商品名:アキュリン28(ローム・アンド・ハース社製)、商品名:NOVETHIX(登録商標) L−10(ルブリゾール社製))、アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルクロスポリマー((アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)クロスポリマー)の市販品としては、例えば、商品名:STRUCTURE2001(アクゾノーベル社製)、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルクロスポリマーの市販品としては、例えば、商品名:アキュリン88(ローム・アンド・ハース社製)などを例示することができる。
成分(A)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
成分(A)の配合量は、化粧料に弾力性付与し、ジェル状形状とするために、ジェル状化粧料に対して、0.005質量%以上であることが好ましく、化粧持ちの観点から、0.01質量%以上であることがより好ましい。また、成分(A)の配合量は、化粧料のとれを良好にするために、ジェル状化粧料に対して、25質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましく、15質量%以下であることがさらに好ましく、10質量%未満であることがさらにより好ましい。また、成分(A)によるネットワーク構造は、系の弾力・硬さの大きな因子となる。ゆえに、成分(A)の配合量が好ましい順に25質量%以下、20質量%以下、15質量%以下、10質量%未満であることで、ネットワーク構造が適度に緩やかになり、化粧料を適用した後にみずみずしさを感じやすく、また、化粧膜もあまり硬くならないため、化粧持ちも良好となる。
成分(A)は通常塩基性物質で中和して用いられる。この際、用いられる塩基性物質としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどのアルカノールアミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムなどの無機塩基;L−アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。これらの塩基性物質は、成分(A)を中和するのに十分な量を添加すればよいが、塩基性物質の添加量は、成分(A)に対して、例えば、20〜90質量%である。
(成分(B):HLBが3.0以上14.0未満であるノニオン系界面活性剤)
成分(B)としては特に限定されず、例えば、ポリエーテル変性シリコーン、糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ラノリンのアルキレングリコール付加物、等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、化粧料に弾力性をより良好に付与できることから、成分(B)は、ポリエーテル変性シリコーン、糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテルであることが好ましく、ポリエーテル変性シリコーン、糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であることがより好ましく、糖脂肪酸エステルであることがさらに好ましく、グルコースまたはアルキルグルコースの脂肪酸エステルであることがさらにより好ましく、アルキルグルコース脂肪酸エステルが特に好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、PEG−9メチルエーテルジメチコン(HLB4.5)、PEG−9ジメチコン(HLB10)、PEG−3ジメチコン(HLB4.5)、PEG−10ジメチコン(HLB4.5)、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(HLB4)、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(HLB3)等が挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンは市販品を用いてもよく、市販品としては、KF−6016、KF−6013、KF−6015、KF−6017P、KF−6028、KF−6028P、KF−6038(いずれも信越化学工業社製)などが挙げられる。
糖脂肪酸エステルとしては、炭素数12〜22の飽和もしくは不飽和の脂肪酸と、糖類もしくは炭素数1〜8のアルキル基を含有するアルキル糖類と、の反応によって取得される化合物である。糖類としては、グルコース、ショ糖、ガラクトース、フルクトース、ラクトース、マンノース、マルトース、トレハロース、メリビオース、ラフィノース、またはリボースが挙げられる。中でも、糖脂肪酸エステルとしては、グルコースまたはアルキルグルコースの脂肪酸エステルであることが好ましい。アルキルグルコースは、炭素数1〜8、好ましくは炭素数1〜4のグルコースのエーテル、より好ましくはメチルグルコースである。好ましいエステルには、混合物の総重量に対してモノおよびジエステル誘導体が少なくとも50重量%で、かつ通常はモノエステル誘導体が95重量%を超えない割合での、モノ、ジ、トリおよびテトラエステル誘導体の混合物を含有させることができる。糖脂肪酸エステルとしては、具体的には、パルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸アルキルグルコース、例えばセスキステアリン酸メチルグルコース(市販品としては、例えば、GLUCATE SS(ルブリゾール社製))、およびパルミチン酸アルキルグルコース、例えばパルミチン酸メチルグルコースもしくはパルミチン酸エチルグルコースなどが挙げられる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、EMALEX(登録商標) HC−5 日本エマルジョン社製、NIKKOL(登録商標) HCO−5 日光ケミカルズ社製)、ポリオキシエチレン(7)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、EMALEX(登録商標) HC−7 日本エマルジョン社製)、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、EMALEX(登録商標) HC−10 日本エマルジョン社製、NIKKOL(登録商標) HCO−10 日光ケミカルズ社製)、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、EMALEX(登録商標) HC−20 日本エマルジョン社製、NIKKOL(登録商標) HCO−20 日光ケミカルズ社)、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、EMALEX(登録商標) HC−30 日本エマルジョン社製、NIKKOL(登録商標) HCO−30 日光ケミカルズ社製)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、EMALEX(登録商標) HC−40 日本エマルジョン社製、NIKKOL(登録商標) HCO−40 日光ケミカルズ社)、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、NIKKOL(登録商標) HCO−50 日光ケミカルズ社製)などが挙げられる。なお、括弧内の数値は、酸化エチレンの付加モル数を表す。
成分(B)は1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
HLBは、ノニオン系界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィンの式により求められる。
成分(B)の配合量は、成分(C)との総HLB、成分(C)との合計量などを考慮して適宜設定される。成分(B)の配合量は、例えば、ジェル状化粧料に対して0.05〜10質量%であり、0.1〜5質量%であり、0.5〜2質量%である。
(成分(C):HLBが14.0以上であるノニオン系界面活性剤)
成分(C)としては特に限定されず、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンコレスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどが挙げられる。これらの中でも、化粧料に弾力性をより良好に付与できることから、成分(C)は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルであることがより好ましく、ポリオキシエチレン糖脂肪酸エステルであることがさらに好ましく、グルコースまたはアルキルグルコースの脂肪酸エステルのポリエチレングリコール誘導体であることがさらにより好ましく、アルキルグルコース脂肪酸エステルのポリエチレングリコール誘導体が特に好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、NIKKOL(登録商標) HCO−60 日光ケミカルズ社製)、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(市販品としては、例えば、NIKKOL(登録商標) HCO−80 日光ケミカルズ社製)などが挙げられる。
ポリオキシエチレン糖脂肪酸エステルは、上記成分(B)の欄に記載の糖脂肪酸エステルのポリエチレングリコール誘導体である。糖脂肪酸エステルに関する詳細および好適な範囲は、成分(B)の欄に記載のとおりである。ポリオキシエチレン糖脂肪酸エステルとしては、グルコースまたはアルキルグルコースの脂肪酸エステルのポリエチレングリコール誘導体であることが好ましい。ポリオキシエチレンの付加モル数は、5〜30が好ましく、10〜25がより好ましい。
ポリオキシエチレン糖脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレン(20)セスキステアリン酸メチルグルコース(市販品としては、例えば、GLUCAMATE SSE−20(ルブリゾール社製))などが挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレン(20EO)モノオレイン酸ソルビタン(市販品としては、例えば、ノニオンOT−221R 日油社製)、ポリオキシエチレン(20EO)モノステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(20EO)モノパルミチン酸ソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(30EO)ラウリルエーテル(市販品としては、例えば、EMALEX730 日本エマルジョン社製)、ポリオキシエチレン(15EO)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20EO)ステアリルエーテルなどが挙げられる。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(55EO)(市販品としては、例えば、NIKKOL(登録商標) MYS−55V、日光ケミカルズ社製)などが挙げられる。
成分(C)は1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
成分(B)および成分(C)の総HLBは、化粧料に弾力性をより付与しやすいことから、13.0未満であることが好ましく、12.0以下であることがより好ましく、11.0以下であることがさらに好ましい。また、化粧料を塗布した際に肌にみずみずしさをより付与しやすいことから、7.0以上であることが好ましく、9.0以上であることがより好ましい。総HLBは、各ノニオン系界面活性剤のHLB値をその配合比率(質量%)に基づいて相加平均したものである。
総HLB=Σ(HLB×A(%)/100)
HLBは、ノニオン系界面活性剤AのHLB値を示す。
A(%)は、HLBの値を有するノニオン系界面活性剤Aのノニオン系界面活性剤中の配合比率を示す。
成分(B)および成分(C)の含有量は、合計でジェル状化粧料に対して0.3〜10質量%であることが好ましく、化粧料に弾力性をより付与し、化粧持ちをより向上させる観点から、合計でジェル状化粧料に対して0.5質量%であることが好ましく、0.8質量%以上であることがより好ましく、1質量%以上であることがさらに好ましい。また、化粧料のとれの観点からは、8質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。好適な形態は、成分(B)および成分(C)の含有量が、合計でジェル状化粧料に対して0.5〜8質量%であり、1〜5質量%であることがより好ましい。
成分(C)の配合量は、成分(B)との総HLB、成分(B)との合計量などを考慮して適宜設定される。成分(C)の配合量は、例えば、ジェル状化粧料に対して0.05〜10質量%であり、0.1〜5質量%であり、0.5〜2質量%である。
(成分(D):表面処理粉体)
表面処理粉体を構成する粉体(表面処理を受ける粉体、被表面処理粉体)としては、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級などの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、有色顔料類、複合粉体類、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末などが挙げられる。
なお、表面処理剤としてリン脂質を用いた表面処理粉体は本明細書においては、成分(E)とする。よって、成分(D)は、リン脂質処理粉体を除く表面処理粉体とする。
無機粉体類としては、カーボンブラック、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄、雲母(マイカ)、合成雲母、セリサイト、合成セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化ホウ素、シリカ、ガラス末などが挙げられる。
光輝性粉体類としては、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン(酸化チタン被覆雲母)、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、二酸化珪素・酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄酸化チタン被覆ガラス末、アルミニウムパウダーなどが挙げられる。
有機粉体類としては、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸マグネシウム、ミリスチン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸粉体、N−アシルリジン、ナイロン、ポリメチルシルセスキオキサン、架橋型オルガノポリシロキサン重合体、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチルなどのポリメタクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチルとポリイソプレンの複合体、ポリアクリル酸エステル、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリテトラフルオロエチレンなどが挙げられる。架橋型オルガノポリシロキサン重合体としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーなどの部分架橋型メチルポリシロキサン、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマーなどの部分架橋型メチルフェニルポリシロキサン、ジメチコンコポリオールクロスポリマーなどの部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型アルキル変性シリコーン、(ラウリルジメチコン・PEG)クロスポリマーなどの部分架橋型アルキル・ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、例えば、INCI名称で、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー等が挙げられる。
有色顔料類としては、赤色酸化鉄(ベンガラ)、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄色酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒色酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をアルミニウムなどでレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、およびこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体などが挙げられる。タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号などが挙げられる。
複合粉体類としては、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆チタン・マイカ、酸化亜鉛被覆チタン・マイカ、硫酸バリウム被覆チタン・マイカ、有機顔料処理チタン・マイカ、二酸化珪素・酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素などが挙げられる。
中でも、粉体を比較的多く配合するメイクアップ化粧料において本発明の効果がより発揮されることから、粉体としては着色粉体であることが好ましい。
着色粉体としては、酸化チタンなどの白色粉体;酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色顔料;γー酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料;水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料;紺青、群青等の無機青色系顔料;タール系色素系顔料またはレーキ化タール系色素系顔料;天然色素顔料またはレーキ化天然色素;酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化鉄被覆雲母チタン、天然色素被覆雲母チタン等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等の金属粉末顔料;またはこれらの粉体を複合化した複合粉体等を例示することができる。
表面処理としては、フッ素化合物処理、シリカ処理、アルミナ処理、水酸化アルミニウム処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、シラン処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アクリル樹脂処理、金属酸化物処理などが挙げられる。これらの表面処理は、単独であっても2種以上を併用してもよい。これらの表面処理の中でも、フッ素化合物処理、シリカ処理、または水酸化アルミニウム処理であることが好ましい。また、他の好適な実施形態は、表面処理剤が、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、シリカ、および水酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくは、表面処理剤がパーフルオロアルキルアルコキシシランである。上記好適な表面処理剤は、油性ではないため、成分(A)のアルキル基と表面処理剤との相互作用が少なく、それにより系の弾力性が一層維持されると考えられる。
フッ素化合物処理におけるフッ素化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸およびこの塩、パーフルオロポリエーテル、フルオロアルコキシシラン、パーフルオロアルキルアルコキシシラン(例えば、パーフルオロオクチルトリエトキシシラン)、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸およびこの塩、パーフルオロアルキルシランなどが挙げられる。中でも、本発明の効果が奏しやすいことから、パーフルオロアルキルアルコキシシランであることが好ましく、パーフルオロオクチルトリエトキシシランであることがより好ましい。
表面処理剤の処理量は未処理粉体に対して0.1〜30質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜20質量%であり、さらに好ましくは1〜10質量%である。
表面処理粉体の平均粒径は、0.1〜100μmが好ましく、更に好ましくは0.1〜50μmである。なお、本明細書において平均粒径は、卓上走査型電子顕微鏡(proX PREMIUM、ジャスコインタナショナル社製)を用いて、加速電圧5〜15kV、拡大率1000〜25000倍にて測定し、得られた画像データの任意の視野の粒子50個から算出する。
表面処理の方法は従来公知の方法を用いることができる。例えば、溶媒に表面処理剤と処理を施される粉体粒子を添加し、ボールミル等で撹拌処理した後、必要に応じて乾燥し、水洗、濾過を繰返し、夾雑物を除去した後、乾燥、粉砕することにより、目的の表面処理粉体を得ることができる。また、表面処理剤である数種類の化合物を同時に表面処理することもでき、何れか一つの化合物で予め表面処理をしてから、更に他の化合物を表面処理することもできる。
成分(D)は1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
成分(D)の含有量の下限は特に限定されるものではないが、ジェル状化粧料に対して、1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましく、15質量%以上であることがさらに好ましい。成分(D)が一定以上存在することで、成分(A)をメインとするネットワーク構造が適度に崩れ、その結果弾力性・みずみずしさを併せ持つ製剤が得られると考えられる。成分(D)の含有量の上限は特に限定されるものではないが、ジェル状化粧料に対して、50質量%以下であることが好ましい。また、化粧料のとれおよび化粧料の弾力性の付与の観点からは、成分(D)の含有量は、ジェル状化粧料に対して、5〜35質量%であることがより好ましく、本発明の効果がより一層発揮されることから、15〜25質量%であることがさらに好ましい。
また、成分(A)および成分(D)の含有質量比(A)/(D)は、特に限定されるものではないが、通常0.001〜0.8であり、化粧料に弾力性をより付与しやすいことから、0.003以上であることが好ましく、また、化粧持ちがより良好となることから、0.01以上であることがより好ましく、化粧料のとれが良好となることから、0.5以下であることが好ましく、ネットワーク構造が適度に緩やかになり、化粧料を適用した後にみずみずしさを感じやすく、また、化粧膜もあまり硬くならないため、化粧持ちも良好となることから、0.3以下であることが好ましい。本実施形態における好適な形態としては、成分(A)および成分(D)の含有質量比(A)/(D)は、0.003〜0.5であることが好ましく、0.01〜0.3であることがより好ましい。
(成分(E):リン脂質)
リン脂質としては、大豆由来リン脂質、大豆由来水素添加リン脂質、卵黄由来リン脂質、卵黄由来水素添加リン脂質、水素添加リゾリン脂質等が挙げられ、これらのリン脂質は、必要に応じて一種または二種以上を用いることができる。市販品のリン脂質の例としてはレシノール S−10、レシノール S−10E、レシノール S−10M、レシノール S−10EX、レシノール S−10EZ、レシノール S−PIE(日光ケミカルズ社製)、COATSOME NC−21(NOF社製)、Phospholipon100H、Phospholipon90H、Phospholipon80H、Phospholipon90G(Phospholipid社製)等がある。水素添加リゾリン脂質の例としては、LP70H(日本精化社製)、SLP−ホワイトリゾH、SLP−LPC 70H(辻製油社製)等がある。
また、ここでいう成分(E)は表面処理粉体における表面処理剤として用いてもよい。
成分(E)の含有量(表面処理粉体の場合は表面処理剤としての量)は特に限定されるものではないが、ジェル状化粧料に対して0.01〜5質量%であることが好ましく、0.02〜3質量%であることがより好ましい。
(成分(F):成分(A)を除く水溶性高分子)
化粧料を塗布すると肌にみずみずしい感触をより与えやすいことから、成分(A)を除く水溶性高分子を配合することが好ましい。
成分(A)を除く高分子としては、カラギーナン、キサンタンガム、ヒアルロン酸(塩)、ジェランガム、コラーゲン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体、(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマーなどの水溶性高分子:テルペン系樹脂、シリコーン樹脂(例えば、アクリルポリマーおよびジメチルポリシロキサンのグラフト共重合体(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー(INCI名))、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体(アクリレーツコポリマー(INCI名))、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン)、炭化水素樹脂、酢酸ビニル系樹脂(例えば、ポリ酢酸ビニル)、ロジン系樹脂(例えば、ロジン酸ペンタエリスリチル、水添ロジン酸ペンタエリスリチル、水添アビエチン酸グリセリル)、アクリル系樹脂(例えば、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル/酢酸ビニル共重合体)などが挙げられる。
中でも、肌にみずみずしい感触をより与えやすいことから、成分(F)は水溶性高分子であることが好ましく、さらに、ヒアルロン酸(塩)、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、ジェランガム、アクリレーツコポリマーであることがより好ましい。
成分(F)の含有量は特に限定されるものではないが、ジェル状化粧料に対して1〜10質量%であることが好ましく、3〜8質量%であることがより好ましい。
(成分(G):水)
本発明のジェル状化粧料は、通常、成分(G)の水を含む。成分(G)の水は、溶媒として使用され、ジェル状化粧料を構成する前記成分およびその他成分の残部となる。水は不純物を含まないことが好ましく、そのような観点から、RO水や脱イオン水、蒸留水、精製水などを用いるのが好ましい。
成分(G)の含有量は、剤型により異なり、適宜調整される。水中油型の場合、20質量%以上が好ましく、90質量%以下が好ましい。
(その他の成分)
本実施形態のジェル状化粧料は、上記成分の他、通常化粧料に使用される(未処理)粉体、油剤、高級アルコール、ノニオン系界面活性剤以外の界面活性剤、紫外線吸収剤、防腐剤、酸化防止剤、アルコール類、美容成分、抗菌剤、ステロール類、香料、キレート剤(EDTAなど)等を本発明の効果を妨げない範囲で適宜含有することができる。
(未処理)粉体としては、成分(D)の欄で挙げた表面処理粉体を構成する粉体(表面処理を受ける粉体、被表面処理粉体)が挙げられる。なお、本発明において、(未処理)粉体は、15質量%以下であることが好ましい。
油剤としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、軽質イソパラフィン、流動パラフィン(ミネラルオイル)、スクワラン、スクワレン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、ポリイソブチレン、水添ポリイソブテン等の炭化水素類、アブラナ種子油、アボカド油、アルモンド油、アンズ核油、エゴマ油、オレンジ油、オリーブ油、キウイ種子油、ゴマ油、小麦胚芽油、米胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、セージ油、大豆油、チャ種子油、トウモロコシ油、ナタネ油、月見草油、ツバキ油、パーシック油、ハトムギ油、ピーナッツ油、ひまわり油、ブドウ種子油、メドウフォーム油、ローズマリー油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ラベンダー油、ローズヒップ油、ミンク油等の動植物油;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル(デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10)、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット(テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル)、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリトリット、炭酸ジアルキル、トリメリト酸トリトリデシル、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物等のエステル類;オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸類;オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、イソステアリルアルコール、2−ヘキシルデカノール等の高級アルコール類;ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルトリメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラトリフロロプロピルシクロテトラシロキサン、ペンタメチルペンタトリフロロプロピルシクロペンタシロキサン、ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン等のシリコーン油類;パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類;酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類;パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、サリチル酸エチルヘキシル等の液状の紫外線吸収剤等の液状油;カカオ脂、シアバター、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、硬化ヤシ油、ワセリン、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(オクチルドデシル/コレステリル/ベヘニル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等のペースト状の油剤;パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ステアリン酸、ベヘン酸、パルミチン酸セチル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、トリベヘン酸グリセリル、コレステロール、フィトステロール、ステアリル変性ポリシロキサン、硬化油、ワセリン、パーム油等の固形状の油剤が挙げられる。
高級アルコールとしては、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコールなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤以外の界面活性剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸,12−ヒドロキシステアリン酸、ポリ12−ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸石鹸類、アシルグルタミン酸塩類、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸等のポリオキシアルキレン付加アルキルリン酸塩等の陰イオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ケイ皮酸誘導体、アミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、フェニルベンゾイミダゾール誘導体、フェニルベンゾトリアゾール誘導体、シリコーン誘導体などが挙げられる。具体的には、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、オクトクリレン、ポリシリコン−15、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、オキシベンゾン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ホモサレート、サリチル酸エチルへキシルなどが挙げられる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸誘導体(例えば、メチルパラベン)、フェノキシエタノール、アルカンジオール(例えば、1,2−ヘキサンジオール)、デヒドロ酢酸ナトリウムなどが挙げられる。
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられる。
アルコール類としてはエタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ポリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、マルチトール、グルコシルトレハロース等の多価アルコールが挙げられる。
美容成分としては、ビタミンEおよびその酢酸エステルなどのビタミンE誘導体;ステアリン酸アスコルビル、L−アスコルビン酸2−グルコシド、パルミチン酸アスコルビル、テトライソパルミチン酸アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル等の油溶性アスコルビン酸誘導体;マツリカ花エキス、エーデルワイス花/葉エキス、センチフォリアバラ花エキス、ローズマリー葉エキス、イザヨイバラエキス、ハマナス花エキス、ノイバラ果実エキス、サトザクラ花エキス、酢酸トコフェロールなどが挙げられる。
本実施形態のジェル状化粧料は、ファンデーション、コンシーラー、アイカラー(アイシャドウ)、アイライナー、アイブロウ、マスカラ、チーク、口紅、リップグロスなどのメイクアップ化粧料;リップクリーム、日焼け止め化粧料、化粧用下地、美容液や乳液をはじめとしたスキンケア化粧料などに適用可能であり、好ましくは、本願効果の発揮が一層期待される、ファンデーション、アイカラー、化粧用下地、日焼け止め化粧料、チークなどのメイクアップ化粧料である。またその使用法は、手や指で使用する方法、パフやスポンジ等に含浸させて使用する方法などが挙げられる。
また、本発明のジェル状化粧料の剤型は、可溶化型、水中油型、油中水型等いずれであってもよいが、化粧持ちの観点からは、水中油型、油中水型等の乳化化粧料であることが好ましく、水中油型乳化化粧料であることがより好ましい。
本発明の効果を、以下の実施例および比較例を用いて説明する。実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いる場合があるが、特に断りがない限り、「質量部」あるいは「質量%」を表す。また、特記しない限り、各操作は、室温(25℃)で行われる。
下記表1に示す処方のメイクアップ化粧料を調製した。なお、実施例1、2、4、5は、実施例3から成分(A)の量を変更し、実施例6、7は実施例3から成分(A)の種類を変更し、実施例8〜10は、実施例3から、成分(B)および成分(C)の量を変更して(比率を変更して)、総HLBを変更し、実施例11、12は、実施例3から、成分(B)の種類を変更し、実施例13〜15は、成分(C)の種類を変更し、実施例16〜18は、実施例3から、成分(B)および成分(C)の量を変更して、成分(B)および成分(C)の合計量を変更し、実施例19〜22は、実施例3から、成分(D)の量を変更し、実施例23、25〜28は、実施例3から、成分(D)の表面処理剤の種類を変更し、実施例24は成分(E)としてリン脂質処理酸化チタンを用い、実施例29は、実施例3から成分(E)を配合せず、実施例30は、実施例3から成分(F)を配合しなかった。実施例31は、実施例3に未処理の酸化チタンを添加した。また、比較例1、2は、実施例3から、成分(A)を配合せず、代わりに他の水溶性高分子を用い、比較例3は、実施例3から成分(A)を配合せず、比較例4、5は、実施例3から、成分(B)または成分(C)を配合せず、比較例6は、成分(D)のかわりに表面処理していない粉体を配合し、比較例7は、成分(D)を配合しなかった。
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)、(6)を(33)の一部に分散した。
B.成分(16)〜(26)を(29)、(33)の一部と混合して混合物を得た。
C.成分(7)〜(10)、(31)、(32)を70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
D.成分(11)〜(15)、(29)、(33)の一部を70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
E.Cで得られた溶解物およびDで得られた溶解物を混合し乳化し、乳化物を得た。
F.Eで得られた乳化物を室温まで冷却後、Aで得られた分散物添加・混合し、混合物を得た。
G.Fで得られた混合物に成分(27)〜(30)を添加・混合して混合物を得た。
H.Gで得られた混合物にBで得られた混合物を添加して混合し、脱泡後ジェル状の化粧料を得た。
評価1:化粧料の弾力性
各資料について、専門パネル20名による仕様テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて4段階に評価し、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。具体的には、化粧料としての使用においてその弾力性が高すぎず(=硬すぎず)、また着手時に弾力を感じることができるレベルであるかどうかを評価した。
(評価基準)
(評点):(評価)
3 :指で押した際にしっかりとした跳ね返りを感じる
2 :跳ね返りを感じられるがわずかに不足している
1 :跳ね返りを感じられるがその程度がかなり低い
0 :跳ね返りが感じられず、指で押すとそのまま指が沈み込む。もしくは硬過ぎる。
<判定基準>
(評点の平均点) :(判定)
2.5点以上 : ◎
2点以上2.5点未満: ○
1点以上2点未満 : △
1点未満 : ×
評価2:指への付着量の適量性(とれ)
各試料について、専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて4段階に評価し、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。具体的にはジャー容器に充填した各試料を指で触れた際に、付着する試料の付着量が実使用において適切な量であるかについて評価した。
(評価基準)
(評点):(評価)
3 :指への付着量が適切である、
2 :指への付着量がわずかに多い、もしくはわずかに不足している、
1 :指への付着量が多い、もしくは付着量が不足している、
0 :指への付着量が多過ぎる、もしくは全く指につかない。
<判定基準>
(評点の平均点) :(判定)
2.5点以上 : ◎
2点以上2.5点未満: ○
1点以上2点未満 : △
1点未満 : ×
評価3:化粧料を肌に塗布した後のみずみずしさ
各試料について、専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて4段階に評価し、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。具体的には各試料を前腕に塗布してもらい、肌に塗布した後に感触としてみずみずしさを感じたかどうかを評価した。
(評価基準)
(評価) :(判定)
みずみずしいと感じた人数が20人全員 :◎
みずみずしいと感じた人数が15〜19人:○
みずみずしいと感じた人数が10〜14人:△
みずみずしいと感じた人数が10人未満 :×
評価4:化粧持ち
各試料について、専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて4段階に評価し、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。具体的には各試料を肌に適量塗布し、その化粧持ち(=化粧効果の持続)が充分であるかどうかを評価した。
(評価基準)
(評点):(評価)
3 :化粧持ちが良く、化粧効果が長く持続して感じられる
2 :化粧持ちが良く化粧効果も十分感じられるが、僅かに不十分である
1 :化粧持ちが悪く化粧効果の持続性が不十分である
0 :肌に付着せず化粧効果を発揮しない。
<判定基準>
(評点の平均点) :(判定)
2.5点以上 : ◎
2点以上2.5点未満: ○
1点以上2点未満 : △
1点未満 : ×
各評価結果を表1に示す。
*1:Novethix(登録商標) L−10(Lubrizol社製)
*2:アキュリン(登録商標)22(ダウケミカル社製)
*3:STRUCTURE 2001(アクゾノーベル社製)
*4:KF−6038(信越シリコーン社製)
*5:NIKKOL(登録商標) HCO−10(日光ケミカルズ社製)
*6:NIKKOL(登録商標) HCO−40(日光ケミカルズ社製)
*7:NIKKOL(登録商標) HCO−60(日光ケミカルズ社製)
*8:ノニオンOT−221R 日油社製
*9:EMALEX 730(日本エマルジョン社製)
*10:NIKKOLL(登録商標) MYS 55V 日光ケミカルズ社製
*11:パーフルオロオクチルトリエトキシシラン(未処理粉体に対して3質量%)および水酸化アルミニウム(未処理粉体に対して3質量%)処理酸化チタン(平均粒径0.25μm)
*12:JR−800(テイカ社製)(水酸化アルミニウム(未処理粉体に対して4質量%)およびシリカ(未処理粉体に対して4質量%)処理酸化チタン(平均粒径0.27μm))
*13:マックスライトTS−01(昭和電工社製)(シリカ(未処理粉体に対して30質量%)処理酸化チタン)
*14:TIPAQUE CR−50(石原産業社製)(水酸化アルミニウム(未処理粉体に対して3質量%)処理酸化チタン(平均粒径0.25μm))
*15:トリエトキシカプリリルシラン(未処理粉体に対して2質量%)処理酸化チタン(平均粒径0.25μm)
*16:FLAMENCO(登録商標)SPARKLE GOLD(BASF社製)にパーフルオロオクチルトリエトキシシラン(未処理粉体に対して3質量%)処理
*17:FLAMENCO(登録商標)SPARKLE GOLD(BASF社製)にジメチコン(未処理粉体に対して2質量%)処理
*18:TIPAQUE(登録商標)A−100(石原産業社製)、平均粒径0.15μm
*19:レシチン0.5%処理酸化チタン(平均粒径0.25μm)
*20:レシノールS−10E(日光ケミカルズ社製)
*21:ヒアルロン酸 FCH−SU−S(キッコーマンバイオケミファ社製)
以上の結果より、実施例1〜31のメイクアップ化粧料は、弾力性、とれ、みずみずしさ、化粧持ちの全ての項目において良好な結果が得られた。一方、成分(A)を配合せず、代わりに他の水溶性高分子を用いた比較例1、2は、クリーム状となり、ジェル構造をとらなかったため、必要以上にとれが多すぎる結果となった。成分(A)を配合していない比較例3はすべての項目で劣る結果となった。成分(B)または成分(C)を配合していない比較例4、5もクリーム状となり、ジェル構造をとらなかったため、必要以上にとれが多すぎる結果となった。表面処理していない粉体を配合していない比較例6は、ゲル化を引き起こし、これに起因してとれもよくない結果となった。また、化粧膜が均一とならず、化粧持ちがよくなかった。粉体を配合していない比較例7はメイクアップ効果がなく(このため、化粧持ちの評価ができず、表1においては化粧持ちの項目は「−」とした)、また、化粧料のとれがよくなかった。ゆえに、成分(D)も何らかの形で化粧料のとれに寄与していることがわかる。
実施例32:ジェル状ファンデーション
(成分) (含有量)
1.(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー(成分A)(*1)
0.5%
2.トリエタノールアミン 0.4%
3.セスキステアリン酸メチルグルコース[HLB6.0](成分B) 1.0%
4.ジメチコン 1.0%
5.ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 1.0%
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0%
7.パラメトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7.0%
8.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 3.0%
9.セスキステアリン酸PEG−20メチルグルコース[HLB15.4](成分C)
1.0%
10.水素添加大豆リン脂質(*20)(成分E) 0.5%
11.1,3−ブチレングリコール 15.0%
12.精製水 残 量
13.エタノール 5.0%
14.フェノキシエタノール 0.3%
15.香料 0.3%
16.ヒアルロン酸ナトリウム(*21)(成分F) 1.0%
17.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%・水酸化Al(3%)処理酸化チタン(成分D) 15.0%
18.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理赤酸化鉄(※A)(成分D)
0.35%
19.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理黄酸化鉄(※A)(成分D)
1.6%
20.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理黒酸化鉄(※A)(成分D)
0.05%
21.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン 3%処理セリサイト(※A)(成分D) 2.0%
22.シリカ 1.0%
23.硫酸バリウム 0.5%
24.窒化ホウ素 0.5%
25.ナイロン−12 0.5%
26.架橋型メチルポリシロキサン(*22) 3.0%
27.マツリカ花エキス(※B) 0.01%
28.エーデルワイス花/葉エキス(※B) 0.01%
29.タマリンド種子多様糖体(※B) 0.01%
30.加水分解ヒアルロン酸(※B)(成分F) 0.01%
31.水溶性コラーゲン(※B)(成分F) 0.01%
32.テアニン(※B) 0.01%
33.セイヨウハッカ葉エキス(※B) 0.01%
(※A:成分18〜21の顔料混合物A)
(※B:成分27〜33の美容成分混合物B)
*22:KSG−16(信越化学工業社製)
※パーフルオロオクチルトリエトキシシランにより処理された粉体はいずれも大東化成工業社製FHSシリーズを使用している。
(製造方法)
A.成分1、成分2を成分12の一部に分散して分散物を得た。
B.成分17〜26を成分11、12の一部と混合して混合物を得た。
C.成分3〜8を70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
D.成分9、10を成分11、12の一部と共に70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
E.Cで得られた溶解物およびDで得られた溶解物を混合し乳化して乳化物を得た。
F.Eで得られた乳化物を室温まで冷却後、Aで得られた分散物を添加し混合して混合物を得た。
G.Fで得られた混合物に成分13〜16、成分27〜33を成分11、12の残り全量と共に添加し混合して混合物を得た。
H.Gで得られた混合物にBで得られた混合物を添加して混合し、ジェル状のファンデーションを得た。
実施例32のジェル状ファンデーションは、弾力性、化粧料のとれ、みずみずしさおよび化粧持ちのいずれの項目にも優れたものであった。
実施例33:ジェル状アイシャドウ
(成分) (含有量)
1.(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー(成分A)(*2)
0.5%
2.水酸化Na 0.4%
3.ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油[HLB6.5](成分B)(*5)
1.0%
4.スクワラン 1.0%
5.リンゴ酸ジイソステアリル 1.0%
6.メチルフェニルポリシロキサン 1.0%
7.ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 6.0%
8.パラメトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル 3.0%
9.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.0%
10.ポリオキシエチレン(20EO)モノオレイン酸ソルビタン[HLB15.7](成分C)(*8) 1.0%
11.グリセリン 0.5%
12.水素添加大豆リン脂質(成分E)(*20) 0.5%
13.1,3−ブチレングリコール 15.0%
14.精製水 残 量
15.エタノール 5.0%
16.メチルパラベン 0.3%
17.香料 0.3%
18.カラギーナン(成分F)(*23) 1.0%
19.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理酸化チタン被覆雲母(※C)(成分D) 10.0%
20.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理ガラス末(※C)(成分D)
10.0%
21.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理合成雲母(※C)(成分D)
5.0%
22.顔料混合物A(実施例32中※A)(成分D) 4.0%
23.赤色226号 0.05%
24.赤色202号 0.05%
25.シリカ 0.5%
26.硫酸バリウム 0.5%
27.窒化ホウ素0.5% 0.5%
28.ナイロン−12 0.5%
29.酢酸トコフェロール(※D) 0.01%
30.油溶性ローズマリーエキス(※D) 0.01%
31.センチフォリアバラ花エキス(※D) 0.01%
32.ローズマリー葉エキス(※D) 0.01%
33.水溶性コラーゲン(※D)(成分F) 0.01%
34.アンズ核油(※D) 0.01%
※C:成分19〜21のパール混合物C
※D:成分29〜34の美容成分混合物D
*23:GENU−VISCO TYPE J−J (CPケルコ社(三晶))
(製造方法)
A.成分1、成分2を成分14の一部に分散して分散物を得た。
B.成分19〜28を成分13、14の一部と混合して混合物を得た。
C.成分3〜9を70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
D.成分10〜12を成分13、14の一部と共に70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
E.Cで得られた溶解物およびDで得られた溶解物を混合し乳化し、乳化物を得た。
F.Eで得られた乳化物を室温まで冷却後、Aで得られた分散物を添加し混合した。
G.Eに成分15〜18、成分29〜34、成分13および14の残り全量を添加・混合し、混合物を得た。
H.Gで得られた混合物にBで得られた混合物を添加して混合し、ジェル状のアイシャドウを得た。
実施例33のジェル状アイシャドウは、弾力性、化粧料のとれ、みずみずしさおよび化粧持ちのいずれの項目にも優れたものであった。
実施例34:ジェル状下地
(成分) (含有量)
1.(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー(成分A)(*1)
0.5%
2.水酸化カリウム 0.4%
3.セスキステアリン酸メチルグルコース[HLB 6.0](成分B)1.0%
4.ミネラルオイル 1.0%
5.メチルフェニルポリシロキサン 1.0%
6.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 1.0%
7.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール 7.0%
8.パラメトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル 3.0%
9.ポリオキシエチレン(20EO)モノオレイン酸ソルビタン[HLB 15.7](*8) 1.0%
10.1,3−ブチレングリコール 15.0%
11.精製水 残 量
12.エタノール 5.0%
13.フェノキシエタノール 0.3%
14.香料 0.3%
15.アクリレーツコポリマー(*24)(成分F) 1.0%
16.レシチン処理酸化チタン(成分E)(*19) 15.0%
17.顔料混合物A(実施例32中※A)(成分D) 20.0%
18.赤色226号 0.05%
19.赤色202号 0.05%
20.酸化チタン被覆雲母 2.0%
21.酸化チタン(*18) 2.0%
22.シリカ 0.5%
23.硫酸バリウム 0.5%
24.窒化ホウ素 0.5%
25.ナイロン−12 0.5%
26.EDTA−2Na 0.3%
27.トリエタノールアミン 適 量
28.イザヨイバラエキス(※E)、ハマナス花エキス(※E)、ノイバラ果実エキス(※E)、ポリアクリル酸ホスホリルコリングリコール(※E)(成分F)、サトザクラ花エキス(※E)、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(※E)の混合物(美容成分混合物E) 0.06%
*24:ウルトラゾールV−280C(アイカ工業社製)
(製造方法)
A.成分1、成分2を成分11の一部に分散した。
B.成分16〜25を成分10、11の一部と混合して混合物を得た。
C.成分3〜8を70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
D.成分9を成分10、11の一部と共に70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
E.Cで得られた溶解物およびDで得られた溶解物を混合し乳化し、乳化物を得た。
F.Eで得られた乳化物を室温まで冷却後、Aで得られた分散物を添加し混合した。
G.Eに成分12〜15、成分26〜28、成分10および11の残り全量を添加・混合し、混合物を得た。
H.Gで得られた混合物にBで得られた混合物を添加して混合し、ジェル状の下地を得た。
実施例34のジェル状下地は、弾力性、化粧料のとれ、みずみずしさおよび化粧持ちのいずれの項目にも優れたものであった。
実施例35:ジェル状下地
(成分) (含有量)
1.(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー(成分A)(*1) 0.5%
2.トリエタノールアミン 0.4%
3.ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油[HLB 6.5](成分B)(*5) 1.0%
4.メチルフェニルポリシロキサン 1.0%
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0%
6.ジカプリン酸プロピレングリコール 1.0%
7.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.0%
8.ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 3.0%
9.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール 3.0%
10.メトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル 3.0%
11.セスキステアリン酸PEG−20メチルグルコース[HLB 15.4](成分C) 1.0%
12.水素添加大豆リン脂質(成分E)(*20) 0.5%
13.1,3−ブチレングリコール 15.0%
14.精製水 残 量
15.エタノール 5.0%
16.フェノキシエタノール 0.3%
17.香料 0.3%
18.カルボマー(成分F)(*25) 1.0%
19.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%・水酸化Al(3%)処理酸化チタン(成分D) 10.0%
20.トリエトキシカプリリルシラン2%・水酸化Al(3%)処理酸化チタン(成分D)(*26) 5.0%
21.顔料混合物A(実施例32中※A)(成分D) 4.0%
22.酸化チタン(*18) 1.0%
23.シリカ 0.5%
24.硫酸バリウム 0.5%
25.窒化ホウ素 0.5%
26.ナイロン−12 0.5%
27.水酸化Na 適 量
28.美容成分混合物D(実施例32中※D) 0.06%
*25:CARBOPOL 980(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS A社製)
*26:トリエトキシカプリリルシラン2%・水酸化Al(3%)処理酸化チタン[粒径:0.25μm](大東化成工業社製)
(製造方法)
A.成分1、成分2を成分14の一部に分散した。
B.成分19〜26を成分13、14の一部と混合して混合物を得た。
C.成分3〜10を70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
D.成分11、12を成分13、14の一部と共に70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
E.Cで得られた溶解物およびDで得られた溶解物を混合し乳化し、乳化物を得た。
F.Eで得られた乳化物を室温まで冷却後、Aで得られた分散物を添加し混合した。
G.Eに成分15〜18、成分27、28、成分13および14の残り全量を添加・混合し、混合物を得た。
H.Gで得られた混合物にBで得られた混合物を添加して混合し、ジェル状の下地を得た。
実施例35のジェル状下地は、弾力性、化粧料のとれ、みずみずしさおよび化粧持ちのいずれの項目にも優れたものであった。
実施例36:ジェル状アイシャドウ
(成分) (含有量)
1.(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー(成分A)(*1) 0.5%
2.トリエタノールアミン 0.4%
3.セスキステアリン酸メチルグルコース[HLB6.0](成分B) 1.0%
4.ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 1.0%
5.ジメチコン 1.0%
6.メトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル 10.0%
7.セスキステアリン酸PEG−20メチルグルコース[HLB15.4](成分C)
1.0%
8.水素添加大豆リン脂質(成分E)(*20) 0.5%
9.1,3−ブチレングリコール 15.0%
10.精製水 残 量
11.エタノール 5.0%
12.フェノキシエタノール 0.3%
13.香料 0.3%
14.キサンタンガム(成分F)(*27) 1.0%
15.顔料混合物A(実施例32中※A)(成分D) 4.0%
16.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理合成マイカ(成分D)
15.0%
17.合成マイカ 5.0%
18.ゴニオクロマチック着色剤 5.0%
19.ポリメタクリル酸メチル 1.0%
20.シリカ 1.0%
21.硫酸バリウム 1.0%
22.窒化ホウ素 1.0%
23.ナイロン−12 1.0%
24.美容成分混合物D(実施例32中※D) 0.06%
*27:GRINSTED XANTHAN CLEAR 80 (DANISCO社製)
(製造方法)
A.成分1、成分2を成分10の一部に分散した。
B.成分15〜23を成分9、10の一部と混合して混合物を得た。
C.成分3〜6を70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
D.成分7、8を成分9、10の一部と共に70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
E.Cで得られた溶解物およびDで得られた溶解物を混合し乳化し、乳化物を得た。
F.Eで得られた乳化物を室温まで冷却後、Aで得られた分散物を添加し混合した。
G.Eに成分11〜14、成分24、成分9および10の残り全量を添加・混合し、混合物を得た。
H.Gで得られた混合物にBで得られた混合物を添加して混合し、ジェル状のアイシャドウを得た。
実施例36のジェル状下地は、弾力性、化粧料のとれ、みずみずしさおよび化粧持ちのいずれの項目にも優れたものであった。
実施例37:ジェル状乳液(ジェル状スキンケア)
(成分) (含有量)
1.(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー(成分A)(*1) 0.2%
2.トリエタノールアミン 1.0%
3.セスキステアリン酸メチルグルコース[HLB6.0](成分B) 1.0%
4.トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル[HLB8.0](成分B)
1.0%
5.セスキイソステアリン酸ソルビタン[HLB4.0](成分B) 0.25%
6.PPG−8セテス20[HLB12.5](成分B) 0.15%
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0%
8.スクワラン 1.0%
9.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.0%
10.ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン6.0%
11.パラメトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル 3.0%
12.ベヘニルアルコール 1.0%
13.セテアリルアルコール 1.0%
14.ステアリン酸グリセリル 0.5%
15.ステアリン酸 0.5%
16.セスキステアリン酸PEG−20メチルグルコース[HLB15.4](成分C)
1.0%
17.水素添加大豆リン脂質(成分E)(*20) 0.5%
18.1,3−ブチレングリコール 15.0%
19.精製水 残 量
20.エタノール 5.0%
21.フェノキシエタノール 0.3%
22.香料 0.3%
23.ジェランガム(*28) 1.0%
24.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%・水酸化Al処理酸化チタン(成分D) 15.0%
25.シリカ 1.0%
26.硫酸バリウム 1.0%
27.窒化ホウ素 1.0%
28.ナイロン−12 1.0%
29.イソステアリン酸デキストリン(*29) 0.5%
30.クリサンテルムインディクム抽出液 0.01%
31.加水分解シルク液 0.01%
32.N−アセチルグルコサミン 0.01%
33.リンゴ酸ジイソステアリル 0.01%
34.ゲンチアナエキス 0.01%
35.L−アスコルビン酸2−グルコシド 0.01%
36.dl−α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩
0.01%
*28:ケルコゲル LT100(大日本住友製薬社製)
*29:ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)
(製造方法)
A.成分1、成分2を成分19の一部に分散した。
B.成分24〜29を成分18、19の一部と混合して混合物を得た。
C.成分3〜15を70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
D.成分16、17を成分18、19の一部と共に70℃にて加温溶解して溶解物を得た。
E.Cで得られた溶解物およびDで得られた溶解物を混合し乳化し、乳化物を得た。
F.Eで得られた乳化物を室温まで冷却後、Aで得られた分散物を添加し混合した。
G.Eに成分20〜23、成分30〜36、成分18および19の残り全量を添加・混合し、混合物を得た。
H.Gで得られた混合物にBで得られた混合物を添加して混合し、ジェル状の乳液を得た。
実施例37のジェル状乳液は、弾力性、化粧料のとれ、みずみずしさおよび化粧持ち(塗布後のスキンケア効果の持続性)のいずれの項目にも優れたものであった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)〜(D);
    (A)(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(a)と、イタコン酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび(メタ)アクリル酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群から選択される単量体由来の構成単位(b)と、を含む重合体、
    (B)HLBが3.0以上14.0未満であるノニオン系界面活性剤、
    (C)HLBが14.0以上であるノニオン系界面活性剤、ならびに
    (D)表面処理粉体
    を含有するジェル状化粧料。
  2. 前記成分(B)および前記成分(C)の総HLBが13.0未満である、請求項1に記載のジェル状化粧料。
  3. 前記成分(A)および前記成分(D)の含有質量比(A)/(D)が0.003〜0.5である、請求項1または2に記載のジェル状化粧料。
  4. 前記成分(B)および前記成分(C)の含有量が合計でジェル状化粧料に対して0.5〜8質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のジェル状化粧料。
  5. 前記成分(D)の含有量が、ジェル状化粧料に対して5〜35質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のジェル状化粧料。
  6. 前記成分(D)の表面処理剤が、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、シリカ、および水酸化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のジェル状化粧料。
  7. さらに、成分(E)リン脂質を含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のジェル状化粧料。
  8. さらに、成分(F)成分(A)を除く水溶性高分子を含有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のジェル状化粧料。
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