JP2010100579A - 液状水系組成物及びそれを配合する化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の液状水系組成物は、粉体の分散性に優れ、経時安定性が良好で、それを配合した化粧料は、滑らかに伸び広がり、密着感が得られ、化粧膜の発色性に優れ、化粧料が皺やキメへ落ち込んだりすることがなく化粧持続性に優れる化粧膜を形成することができる液状水系組成物及びそれを配合した化粧料を提供するものである。
【解決手段】 本発明は、次の成分(a)〜(e);(a)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体 1〜30質量%、(b)低級アルコール 1〜20質量%、(c)アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、アクリル酸アルキル(C1〜C8)及び/又はメタクリル酸アルキル(C1〜C8)との共重合体 0.05〜3質量%、(d)アルカリ剤 0.01〜3質量%、(e)水 44〜97.94質量%を含有することを特徴とする液状水系組成物に関し、更にそれを配合した化粧料に関するものである。
【選択図】なし

Description

本発明は粉体を含有した液状水系組成物において、粉体の分散性に優れ、経時安定性の良好な化粧料用の液状水系組成物に関し、また当該液状水系組成物を配合した化粧料は使用感がよく、化粧持続性や発色に優れた化粧膜を形成することができるものである。
化粧料に用いられる粉体は様々な性質をもっており、例えば親水性のものや疎水性のもの、凝集力の強いものや弱いもの、比重の大きいものや小さいもの、形状も球状、板状、不定形等があり、水への分散性についても、全く分散しなかったり、分散しても凝集し沈降してしまうものが多く存在する。
化粧料においては、発色や紫外線防御、感触改善等、粉体の持つ性質を最大限に利用するために多種の粉体を混合して用いてきた。これら粉体が化粧料中で分散性が悪く不均一に存在すると、肌に塗布する際に粉体をザラザラと感じ使用感が悪化したり、塗布前と塗布後の色が全く異なってしまい発色性に悪影響を与えたり、肌で美しい化粧膜を形成することができなかったり、化粧膜が崩れやすく持続性を悪化させたりなどの原因となってきた。そこで、粉体の分散性を向上させるために様々な研究がなされてきた。
例えば、分散剤として界面活性剤を配合して粉体を安定に分散させたり、媒体の粘度を上げて沈降を防いだり、また粉体表面を改質することにより、分散性を向上させる技術の開発がなされてきた。
油性媒体に粉体を分散させるためには、ローラー等の機械力を用いれば、ある程度分散性を向上することができる。しかし、水性媒体に分散させるのは、油性媒体より困難であるため、粉体表面を親水性にして、分散性を向上させる技術が検討されてきた。例えば、特定のアルコキシシラン化合物を用いたものや特定のポリエーテル変性シリコーンを用いて粉体表面を親水性処理する技術がある。(例えば、特許文献1、2参照)しかし、これら親水性の粉体は、水系化粧料に配合した場合、分散性には優れるものの、肌に塗布した際、撥水撥油性のフッ素化合物で表面処理された粉体(例えば、特許文献3、4参照)に比べ、汗や皮膚からの油分によって粉体の発色性に変化が生じる場合があった。また、水系化粧料はみずみずしくさっぱりとした感触に優れるが、反面汗や湿気で化粧膜が崩れやすく、よれを発生したり、化粧料が皺やキメへ落ち込んだりと化粧持続性が悪くなる傾向にあった。
そのため、シリコーン系撥水処理粉体及び/又はフッ素系撥水・撥油処理粉体を用いて耐水性、耐汗性に優れた水系化粧料を得る技術(例えば、特許文献5参照)が検討されてきた。
特開2003−26958号公報 特開2004−155978号公報 特表2003−518024号公報 特開2007−238690号公報 特許第3613713号公報
しかしながら、水系化粧料の耐水性、耐汗性に優れる技術は得られ、粉体成分の分散性を向上することはできたものの、水系化粧料中で粉体の凝集や沈降をなくすためには、かなりの機械力を利用する必要があり、粉体の中には機械力たけでは凝集や沈降をなくすことができない場合があった。また、少しの凝集により、塗布時に凝集物が肌にあたることで使用感を損ね、肌のキメに落ち込むことで化粧効果を損ねてしまう結果を招かねないため、粉体の分散性を更に向上させる必要があった。また、簡単に分散できると、製造機器の選択範囲が広がり、製造時間が短くすることができる製造上の有利な点もある。
このため、粉体の分散性に優れ、経時安定性の良好な液状水系組成物の開発や、使用感がよく、化粧持続性や発色に優れた化粧膜を得ることができる化粧料の開発が望まれていた。
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体1〜30質量%(以下、単に「%」と示す。)と低級アルコール1〜20%と、アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、アクリル酸アルキル(C1〜C8)及び/又はメタクリル酸アルキル(C1〜C8)との共重合体0.05〜3%とアルカリ剤0.01〜3%とを含有することにより、水への分散性とその経時安定性が格段に向上するだけでなく、化粧料に応用し、肌に塗布した際には、汗や皮脂に対する化粧持続性や発色に優れるばかりか、塗布時の感触が向上し、化粧膜のよれやキメ落ちが改善される優れたものが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(a)〜(e);
(a)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体 1〜30%
(b)低級アルコール 1〜20%
(c)アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、アクリル酸アルキル(C1〜C8)及び/又はメタクリル酸アルキル(C1〜C8)との共重合体 0.05〜3%
(d)アルカリ剤 0.01〜3%
(e)水 44〜97.94%
を含有することにより、粉体の分散性に優れ、経時安定性に優れた化粧料用の液状水系組成物を提供し、それを化粧料に配合した場合、滑らかに伸び広がり、密着感が得られ、化粧膜の発色性に優れ、化粧料が皺やキメへ落ち込んだりすることがなく化粧持続性に優れる化粧膜を形成することができる。
本発明の液状水系組成物は、粉体の分散性に優れ、経時安定性が良好で、それを配合した化粧料は、滑らかに伸び広がり、密着感が得られ、化粧膜の発色性に優れ、化粧料が皺やキメへ落ち込んだりすることがなく化粧持続性に優れる化粧膜を形成することができるものである。
本発明の液状水系組成物の水系とは、実質的に油を含まない、水を主成分とする系をいう。
本発明に用いられる、成分(a)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体は、粉体に下記化学式(1)で示されるトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを表面処理して得られるものである。
C−(CF−(CH−Si−(OCHCH ・・・(1)
また、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で表すと、パーフルオロオクチルトリエトキシシランが挙げられる。
成分(a)の表面処理に用いられる粉体としては、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものでもよく、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級などの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、雲母、合成雲母、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、二酸化珪素・酸化チタン被覆雲母、酸化チタン処理ガラス末、酸化鉄酸化チタン処理ガラス末、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末、無水ケイ酸等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良い。
トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの粉体への表面処理方法は特に限定されないが、例えば特開2007−238690号公報に記載の方法に従って処理することができる。例えば、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをミキサー内で添加することにより粉体と混合した後、熱処理を行い必要に応じて粉砕することにより目的とする表面処理粉体を得ることができる。あるいは、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをアセトン、トルエン等の有機溶媒に加熱溶解もしくは分散し、その中に粉体を加えて混合した後に有機溶媒を除去し、乾燥後粉砕することにより目的とする表面処理粉体を得ることができる。
また、本発明の効果を損なわない範囲でトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン以外のフッ素化合物やシリコーン系油剤、炭化水素等、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、金属石ケン、界面活性剤などの他のコーティング剤で前処理または同時に処理しても良い。
成分(a)において、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの粉体への処理量は処理粉体質量に対して0.05〜20%が好ましく、0.1〜15%の範囲がより好ましい。この範囲であれば処理剤同士の縮合や未反応の処理剤の残存による感触や流動性への悪影響などが起きることなく、粉体に対して撥水撥油性や液状水系組成物中の分散性を良好にすることができる。
本発明の液状水系組成物における成分(a)は必要に応じて1種又は2種以上を用いることができ、含有量は1〜30%であり、好ましくは5〜20%である。1%未満あるいは30%を超えると液状水系組成物への粉体の分散性が損なわれ、化粧料に配合したときには、化粧膜の発色性が低下するため好ましくない。
本発明に用いられる成分(b)の低級アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられるが、エチルアルコールが特に好ましい。本発明の液状水系組成物における低級アルコールの含有量は1〜20%であり、好ましくは5〜15%である。1%未満あるいは15%を超えると液状水系組成物への粉体の分散性が損なわれ、化粧料に配合したときには、化粧膜の発色性や化粧持続性を低下させるため好ましくない。
本発明に用いられる成分(c)のアクリル酸及び/又はメタクリル酸と、アクリル酸アルキル(C1〜C8)及び/又はメタクリル酸アルキル(C1〜C8)との共重合体(以下単に「アクリル酸系共重合体」とする。)は、アクリル酸アルキル(C1〜C8)、メタクリル酸アルキル(C1〜C8)から選ばれる1種以上のモノマーと、アクリル酸又はメタクリル酸から選ばれる1種以上のモノマーとを重合することにより得られる共重合体である。例えば、アクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)とアクリル酸との共重合体やアクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)とメタクリル酸との共重合体等が挙げられる。
また、水性媒体中でアルカリによって増粘するものが粉体の分散性と経時安定性において好ましい。
また、成分(c)のアクリル酸系共重合体を成分(e)を含む水性溶媒に分散して用いることもでき、粉体の分散性において、水性溶媒に共重合体を分散したポリマーエマルションを用いることが好ましい。
成分(c)のアクリル酸系共重合体の1種又は2種以上を水性溶媒に分散したポリマーエマルションとしては、例えば、アクリル酸・アクリル酸アルキル(C1〜C8)共重合体エマルション、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C1〜C8)共重合体エマルション、メタクリル酸・アクリル酸アルキル(C1〜C8)共重合体エマルション、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル(C1〜C8)共重合体エマルション、アクリル酸・アクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)共重合体エマルション、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)共重合体エマルション、メタクリル酸・アクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)共重合体エマルション、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)共重合体エマルション等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
尚、ポリマーエマルションは、乳化重合法や、コアシェル重合法、ラジカル重合法等の一般的な重合法で重合物を得ることができ、水性溶媒とは、水を主成分として多価アルコール等を含有してもよい溶媒をいう。
成分(c)のアクリル酸系共重合体の1種又は2種以上を水性溶媒に分散したポリマーエマルションの市販品としては、例えば、アクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、メタクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、アクリル酸又はメタクリル酸の中の2種以上の成分からなる共重合体の分散液としてはウルトラゾールV−280C(固形分28%)(ガンツ化成社製)、SALCARE SC81(固形分30%)(チバスペシャルティケミカルズ社製)、アキュリン33A(固形分28%)(ローム・アンド・ハース社製)、プライマルASE−60(固形分28%)、プライマルASE−75(固形分40%)(以上、ポリマーラテックス社製)等が例示できる。
本発明の液状水系組成物における成分(c)のアクリル酸系共重合体は必要に応じて1種又は2種以上を用いることができ、含有量は固形分濃度として0.05〜3%で、好ましくは0.1〜2%である。0.05%未満あるいは3%を超えると液状水系組成物への粉体の分散性が損なわれ、経時安定性が悪くなり、化粧料に配合したときには、化粧膜の発色性や化粧持続性を低下させるため好ましくない。
本発明に用いられる成分(d)のアルカリ剤としては、成分(c)のアクリル酸系共重合体を中和できるもので、特に制限されるものではなく、通常化粧料に使用されるものであれば、そのいずれのものも使用することができる。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ剤、L−アルギニン等の塩基性アミノ酸、トリエタノールアミン、アンモニア、アミノメチルプロパノール等の有機アルカリ剤が挙げられる。アルカリ剤の添加量はその種類によって異なるが、本発明では、成分(c)のアクリル酸系共重合体の含有量は0.05〜3%が効果の得られる量であるため、該共重合体を中和するのに十分な量とすると、0.01〜3%である。このアルカリ剤は、予め成分(e)の水に溶解することで、あるいは直接共重合体と混合して添加できる。
本発明に用いられる成分(e)の水は、液状水系組成物の媒体として必須の成分である。また、成分(c)を水分散物で配合する場合の分散媒になるものである。本発明の液状水系組成物における成分(e)の含有量は44〜97.94%である。
本発明の液状水系組成物の粘度は化粧料に用いた時、滑らかな使用感が得られるという点において、B型回転粘度計を用いて、30℃の恒温槽に12時間放置後、3号ローターで6回転、1分後の粘度値が15000mPa・s以下であることが好ましい。更に8000mPa・s以下が好ましい。
本発明の液状水系組成物は、そのまま、あるいは以下に示す通常化粧料に用いられる他の成分を適宜配合することによって、化粧料とすることができる。本発明の液状水系組成物を配合した化粧料は、種々の形態に調製することができ、例えばローション状、クリーム状、乳液状、ゲル状等にすることができる。
本発明の液状水系組成物は、化粧料中80%以上であることが好ましく、更に90%以上であることが好ましい。
通常化粧料に用いられる他の成分は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて配合することができ、例えば、油剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、水性成分、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、褪色防止剤、消泡剤、香料などを挙げることができる。
尚、本発明に用いられる粉体は全てトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで処理したものを使用する必要はなく、本発明の効果を妨げない範囲で未処理の粉体や一般油剤、他のフッ素系油剤、シリコーン系油剤、界面活性剤で処理したものを組み合わせて使用することもできる。
油剤を配合することにより、硬さや塗布時の感触を調整しエモリエント感を付与することができる。油剤としては、通常化粧料に用いられる油分であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤等を利用することができる。具体的には、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、セレシンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライトワックス、エチレンプロピレンコポリマー等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、モクロウ等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、モンタンワックス等のロウ類、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ホホバ油等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類が挙げられ、油性ゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリンのデキストリン脂肪酸エステル類、ステアリン酸スクロース、酢酸ステアリン酸スクロースのショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
界面活性剤としては、化粧料に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系や、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
水性成分はモイスチャー効果を付与する目的で用いることができ、必須成分の水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンチレングリコール、フェノキシエタノール等がそれぞれ挙げられる。
また、本発明の液状水系組成物は、本発明の効果を妨げない範囲で従来の化粧料に使用される保湿剤(例えばポリエチレングリコール等)、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、粘液質等を添加することができる。
本発明の液状水系組成物は、成分(a)〜(e)及び任意成分を均一に混合することにより得ることができる。例えば、成分(c)のアクリル酸系共重合体と、成分(d)のアルカリ剤とを添加した成分(e)の水中に、成分(a)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体と成分(b)の低級アルコールとを分散せしめることにより得られるが、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体を水系中に分散する前に予め低級アルコールの全部又は一部でよく濡らしておくことにより、これらの粉体の分散性が極めて向上し、製造上の効率化が図れると共に、経時安定性が向上する。
本発明の化粧料は、ファンデーション、頬紅、アイシャドウ等のメークアップ化粧料に限らず、基礎化粧料や頭髪化粧料等とすることができる。剤型は水系や油剤や界面活性剤を用いて乳化して用いることもできる。その際、予め液状水系組成物を得てから、他の化粧料用成分に配合することもできるし、他の化粧料用成分と同時に配合することもできる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本発明の実施例及び比較例に用いた成分(a)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理粉体は、イソプロピルアルコールに粉体を添加分散し、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを添加する。そして、約80℃に加熱し混合することで表面処理し、次に、乾燥して溶剤を揮発させ、最後に粉砕処理を行って得たものである。
(実施例1〜3及び比較例1〜3)液状水系組成物
表1に示す処方及び下記に示す製造方法により、液状水系組成物を製造した。得られた各液状水系組成物について、下記の方法で分散性及び経時安定性を評価し、その結果も併せて表1に示した。
*1:ウルトラゾールV−280C(固形分28%)(ガンツ化成社製)
*2:CARBOPOL 1342(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS A社製)
(製造方法)
A:成分1〜9を均一に混合する。
B:Aに成分10を加えて、均一に混合する。
C:成分11〜12と成分16〜18と均一に混合し、成分13〜15で中和する。
D:CにBを加えて均一に混合し、脱泡して液状水系組成物を得た。
(評価)
1.液状水系組成物の評価(分散性、経時安定性)
(イ)分散性
粉体の分散性は、各試料を透明なガラス瓶に充填し、粉体の凝集状態を目視及び光学顕微鏡(OLYMPUS BX51:倍率10×40(撮影装置DP70)により観察し、下記判定基準1により判定した。
判定基準1
(凝集状態) :(判定)
目視及び光学顕微鏡で凝集物が確認できない :非常に良好 :◎
光学顕微鏡で10μm程度の小さな凝集物が確認できるが
目視では殆ど確認できない :良好 :○
目視にて凝集物が試料全体に確認できる :やや不良 :△
目視にて大きな凝集物が試料全体に確認できる :不良 :×
(ロ)経時安定性
経時安定性については、各液状水系組成物を40℃で2週間保存したものについて、粉体の凝集物の存在状態から、下記判定基準2により判定した。
判定基準2
(凝集状態) :(判定)
凝集物が確認できない :非常に良好 :◎
少し凝集物が確認できるが問題ない :良好 :○
凝集物が試料全体に確認できる :やや不良 :△
大きな凝集物が試料全体に確認できる:不良 :×
2.物性評価(粘度)
各液状水系組成物の静置粘度を測定した。粘度値は、各液状水系組成物をガラス瓶に充填し、B型回転粘度計にて測定した。測定条件は、30℃の恒温槽に12時間放置後、3号ローターで6回転、1分後の粘度値を測定した。
比較し、粘度による分散性の影響が無いことを確認した。
表1から明らかなごとく、本発明の実施例1〜3は、粉体の分散性及び経時安定性に優れるものであった。粘度も良好なものであった。
一方、成分(a)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理粉体の代わりに、撥水撥油処理粉体であるパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩処理粉体を用いた比較例1は、粉体の分散性が悪く、全体に粉体の凝集物が確認された。
成分(a)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理粉体の代わりに、疎水化処理粉体であるジメチコン処理粉体を用いた比較例2は、比較例1よりも更に粉体の分散性が悪く、全体に大きな凝集物が確認された。
また、成分(c)のアクリル酸系共重合体の代わりに(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C15−30))共重合体を配合した比較例3は、粉体の分散性が悪く、比較例2と同様に全体に大きな凝集物が確認された。
また比較例1〜3は、粘度は良好なものであったが、粉体や成分の影響の方が大きかった。
尚、比較例1のパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩処理粉体は実施例と同等の撥水撥油効果が得られるものを用いた。また、比較例3の(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C15−30))共重合体は実施例と同等の粘度が得られる配合量とした。
更に、実施例1〜3及び比較例1〜3本液状水系組成物をそのまま水系アイカラーとして用い、官能評価により使用感(使用時の滑らかさ、密着感)、塗布時の発色、化粧持続性(よれ、皺やキメへ落ち込み)を評価した。これらの結果を表2に示す。
3.官能評価
(ハ)使用感(滑らかな伸び広がり)、(ニ)使用感(密着感)、(ホ)塗布時の発色、(ヘ)化粧持続性(よれ、皺やキメへ落ち込み)について、専門パネル20名により各試料を瞼に塗布してもらい、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記判定基準3により判定した。
尚、(ヘ)に関しては、パネル各人について各試料を瞼に塗布後、通常の生活をしてもらい、30分後、1時間後、2時間後の化粧膜の状態を観察し、どの時点でよれや、皺やキメへ落ち込みが生じたのか目視にて評価した。
(評価項目)
(ハ)使用感(滑らかな伸び広がり)
(ニ)使用感(密着感)
(ホ)塗布時の発色
(ヘ)化粧持続性(よれ、皺やキメへ落ち込み)
(絶対評価)
(ハ)〜(ホ)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(ヘ)
(評点):(評価)
6:2時間後、全くよれ、皺やキメへ落ち込みが確認されない
5:2時間後、殆どよれ、皺へ落ち込みが確認されないが、少しキメがわかる
4:2時間後、よれ、皺やキメへ落ち込みが僅かに確認される
3:1時間後、よれ、皺やキメへ落ち込みが僅かに確認される
2:1時間後、よれ、皺やキメへ落ち込みが確認される
1:30分後、よれ、皺やキメへ落ち込みが確認される
0:塗布後直ぐに、よれ、皺やキメへ落ち込みが確認される
判定基準3
(評点平均値) :(判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
表2から明らかなごとく、本発明の実施例1〜3は、化粧料として塗布した際には、使用時に滑らかな伸び広がりが得られ、密着感に優れおり、発色が良好で、化粧持続性に優れたものであった。
一方、成分(a)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理粉体の代わりにパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩処理粉体を用いた比較例1は、使用感の滑らかさに欠け、塗布時の発色が悪く、化粧持続性ではよれ、皺やキメへの落ち込みが早かった。
成分(a)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理粉体の代わりにジメチコン処理粉体を用いた比較例2は、比較例1よりも更に使用感の滑らかさは劣り、比較例1と同様に塗布時の発色が悪く、化粧持続性ではよれ、皺やキメへの落ち込みが早かった。
また、成分(c)のアクリル酸系共重合体の代わりに(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C15−30))共重合体を配合した比較例3でも、滑らかな伸び広がり、密着感に欠け、塗布時の発色や化粧持続性は比較例1、2と比較すると若干良好であったが、実施例には及ばないものであった。
(実施例4〜6及び比較例4〜6)水系アイカラー
更に、表3に示す処方及び下記に示す製造方法により、水系アイカラーを製造した。得られた各水系アイカラーについて、前記の3.官能評価により使用感(使用時の滑らかさ、密着感)、塗布時の発色、化粧持続性(よれ、皺やキメへ落ち込み)を評価した。これらの結果を併せて表3に示す。
(製造方法)
A:成分1〜4を均一に混合する。
B:Aに成分5を加えて、均一に混合する。
C:成分6と成分8〜10と均一に混合し、成分7で中和する。
D:CにBを加えて均一に混合し、脱泡して水系アイカラーを得た。
表3から明らかなごとく、本発明の実施例4〜6の化粧料である水系アイカラーは、使用時に滑らかな伸び広がりが得られ、密着感に優れおり、発色が良好で、化粧持続性に優れたものであった。
一方、成分(c)のアクリル酸系共重合体の量が少ない比較例4は、粉体の分散性が悪く、使用感の滑らかさが悪くなり、密着性や塗布時の発色も良いもが得られなかった。反対に量を多くした比較例5は発色に関しては比較例4に比べ良かったが、使用感は悪かった。
成分(b)の低級アルコールの量が少ない比較例6は、密着性が悪くなり、塗布時の発色も悪くなった。
(実施例7) 水系ファンデーション
(成分) (%)
1.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理酸化チタン 7.5
2.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理タルク 5
3.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理セリサイト 3.1
4.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理ベンガラ 0.2
5.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理黄酸化鉄 1.1
6.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理黒酸化鉄 0.1
7.エチルアルコール 10
8.(アクリル/アクリル酸アルキル(C3-8))共重合体*1 1
9.トリエタノールアミン 1
10.1,3ブチレングリコール 5
11.無水ケイ酸 0.2
12.精製水 残量
13.グリセリン 7
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.2
(製造方法)
A:成分1〜7を均一に混合する。
B:成分8〜12を均一に混合する。
C:A、Bと成分13〜15を均一に混合する。
D:Cを脱泡し、容器に充填して水系ファンデーションを得た。
実施例7について、実施例1〜3で使用した方法、3.官能評価と同様に評価を行った結果、粉体分散性に優れ、使用時に滑らかな伸び広がりが得られ、密着感に優れ、塗布した際には、発色が良好で、化粧持続性に優れたものであった。
(実施例8) 水中油型ファンデーション
(成分) (%)
1.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理酸化チタン 9
2.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理タルク 5
3.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理セリサイト 3.1
4.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理ベンガラ 0.2
5.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理黄酸化鉄 0.8
6.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理黒酸化鉄 0.2
7.エチルアルコール 8
8.(アクリル/アクリル酸アルキル(C3-8))共重合体*3 1
9.トリエタノールアミン 1.2
10.1,3−ブチレングリコール 12
11.セスキオレイン酸ソルビタン 0.3
12.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.精製水 残量
15.カルボキシビニルポリマー*4 0.1
16.トリエタノールアミン 0.1
17.ステアリン酸 1
18.セトステアリルアルコール 0.6
19.セスキオレイン酸ソルビタン 0.2
20.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1
21.スクワラン 7
*3:SALCARE SC81(固形分30%)(チバスペシャルティケミカルズ社製)
*4:CARBOPOL 940(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS A社製)
(製造方法)
A:成分1〜7を均一に混合する。
B:成分8〜10を均一に混合する。
C:A、Bに成分11〜16を加え、均一に混合分散する。
D:Cに成分17〜21を加えて混合分散し、乳化する。
E:Cを脱泡し、容器に充填して水中油型ファンデーションを得た。
実施例8について、実施例1〜3で使用した方法、3.官能評価と同様に評価を行った結果、粉体分散性に優れ、使用時に滑らかな伸び広がりが得られ、密着感に優れ、塗布した際には、発色が良好で、化粧持続性に優れたものであった。
(実施例9) 水系ほほ紅
成分) (%)
1.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン1.5%処理タルク 0.2
2.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン1.5%処理ベンガラ 0.5
3.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン1.5%処理黄酸化鉄 0.3
4.エチルアルコール 1
5.(アクリル/アクリル酸アルキル(C3−8))共重合体*5 0.05
6.トリエタノールアミン 0.1
7.1,3−ブチレングリコール 5
8.無水ケイ酸 0.2
9.精製水 残量
10.グリセリン 10
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
12.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5
*5: アキュリン33A(固形分28%)(ローム・アンド・ハース社製)
(製造方法)
A:成分1〜4を均一に混合する。
B:成分5〜9を均一に混合する。
C:A、Bと成分10〜12を均一に混合する。
D:Cを脱泡し、容器に充填して水系ファンデーションを得た。
実施例9について、実施例1〜3で使用した方法、3.官能評価と同様に評価を行った結果、粉体分散性に優れ、使用時に滑らかな伸び広がりが得られ、密着感に優れ、塗布した際には、発色が良好で、化粧持続性に優れたものであった。
(実施例10) 水中油型日焼け止め
成分) (%)
1.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理酸化チタン 16.5
2.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理タルク 10
3.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理ベンガラ 0.5
4.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理黄酸化鉄 3
5.エチルアルコール 20
6.(アクリル/アクリル酸アルキル(C3-8))共重合体*1 3
7.トリエタノールアミン 3
8.1,3−ブチレングリコール 5
9.無水ケイ酸 1
10.精製水 残量
11.グリセリン 5
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.ステアリン酸 2
14.セトステアリルアルコール 1
15.モノステアリン酸グリセリル 0.5
16.セスキオレイン酸ソルビタン 0.3
17.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5
18.トリ2−エチルへキサン酸グリセリル 10
(製造方法)
A:成分1〜5を均一に混合する。
B:Aに成分6〜12を加え、均一に混合分散する。
C:Bに成分13〜18を加えて混合分散し、乳化する。
D:Cを脱泡し、容器に充填して水中油型日焼け止めを得た。
実施例10について、実施例1〜3で使用した方法、3.官能評価と同様に評価を行った結果、使用時に滑らかな伸び広がりが得られ、密着感があることにより化粧持続性に優れ、粉体分散性にも優れることから発色が良好なものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)〜(e);
    (a)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体 1〜30質量%
    (b)低級アルコール 1〜20質量%
    (c)アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、アクリル酸アルキル(C1〜C8)及び/又はメタクリル酸アルキル(C1〜C8)との共重合体 0.05〜3質量%
    (d)アルカリ剤 0.01〜3質量%
    (e)水 44〜97.94質量%
    を含有することを特徴とする液状水系組成物。
  2. 30℃における粘度が15000mPa・s以下であることを特徴とする請求項1に記載の液状水系組成物。
  3. 前記成分(c)のアクリル酸及び/又はメタクリル酸と、アクリル酸アルキル(C1〜C8)及び/又はメタクリル酸アルキル(C1〜C8)との共重合体を水性媒体に分散して用いることを特徴とする請求項1または2に記載の液状水系組成物。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の液状水系組成物を配合することを特徴とする化粧料。
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