JP2013544492A5 - - Google Patents

Description

ヒト化１Ｄ９ Ｌ２全長軽鎖アミノ酸配列（ヒト化１Ｄ９ Ｈ６Ｌ２抗体を生産するために、ＦＵＴ８遺伝子の機能的コピーを有する非ポテリジェント（商標）系において配列番号１００と同時発現させるために使用、ヒト化１Ｄ９ Ｈ６Ｌ２ポテリジェント（商標）抗体を生産するために、ＦＵＴ８遺伝子の機能的コピーを欠くポテリジェント（商標）系ＣＨＯＫ１ＳＶ細胞において配列番号１００と同時発現させるために使用、ヒト化１Ｄ９
Ｈ６Ｌ２コンプリジェント（商標）抗体を生産するために、ＦＵＴ８遺伝子の機能的コピーを有する非ポテリジェント（商標）系において配列番号１０２と同時発現させるために使用、またヒト化１Ｄ９ Ｈ６Ｌ２アクリタマブ（商標）抗体を生産するために、ＦＵＴ８遺伝子の機能的コピーを欠くポテリジェント（商標）系において配列番号１０２と同時発現させるために使用）
配列番号１０４

Claims (89)

1. 配列番号３１で表されるＣＤＲＨ１アミノ酸配列、配列番号３２で表されるＣＤＲＨ２アミノ酸配列、および配列番号３３で表されるＣＤＲＨ３アミノ酸配列を有する重鎖可変領域；ならびに配列番号３５で表されるＣＤＲＬ１アミノ酸配列、配列番号３６で表されるＣＤＲＬ２アミノ酸配列、および配列番号３７で表されるＣＤＲＬ３アミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含んでなる、抗原結合タンパク質。
2. 前記抗原結合タンパク質がキメラ抗体およびヒト化抗体からなる群から選択される、請求項１に記載の抗原結合タンパク質。
3. 配列番号２１のアミノ酸残基３３０〜４９５を含んでなるペプチド鎖ドメインに特異的に結合する、請求項１に記載の抗原結合タンパク質。
4. 配列番号４４で示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域配列と、配列番号４８で示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域配列とを含んでなる、抗原結合タンパク質。
5. 配列番号３０で示されるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域配列と、配列番号３４で示されるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域配列とを含んでなる、抗原結合タンパク質。
6. 請求項１に記載の抗原結合タンパク質をコードする、単離された核酸。
7. 配列番号５２で示される核酸配列および配列番号５３で示される核酸配列からなる群から選択される少なくとも１つの核酸を含んでなる、請求項６に記載の単離された核酸。
8. 配列番号６１で示される核酸配列および配列番号６２で示される核酸配列からなる群から選択される少なくとも１つの核酸を含んでなる、請求項６に記載の単離された核酸。
9. 配列番号４２で示される核酸配列および配列番号４３で示される核酸配列からなる群から選択される少なくとも１つの核酸を含んでなる、請求項６に記載の単離された核酸。
10. 請求項６〜９のいずれか一項に記載の単離された核酸を含んでなる、発現ベクター。
11. 請求項６〜９のいずれか一項に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる、組換え宿主細胞。
12. 請求項６〜９のいずれか一項に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる組換え宿主細胞を培養する工程、および抗原結合タンパク質を回収する工程を含んでなる、抗原結合タンパク質の生産方法。
13. 請求項１、４および５のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質と薬学上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
14. 被験体において癌を治療するための医薬組成物であって、請求項１、４および５のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
15. 被験体において、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌および黒色腫からなる群から選択される癌を治療するための医薬組成物であって、請求項５に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
16. 癌が配列番号２１のアミノ酸残基３３０〜４９５を含んでなるタンパク質を発現するものである、請求項１５に記載の医薬組成物。
17. 前記タンパク質が配列番号２１で示されるアミノ酸配列を含んでなる、請求項１６に記載の医薬組成物。
18. 乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌および黒色腫からなる群から選択される病態の治療のための医薬組成物であって、請求項１、４および５のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
19. 配列番号２１のアミノ酸残基３３０〜４９５を含んでなるペプチド鎖ドメインに特異的に結合する、抗原結合タンパク質。
20. 前記抗原結合タンパク質がキメラ抗体およびヒト化抗体からなる群から選択される、請求項１９に記載の抗原結合タンパク質。
21. ａ）請求項６に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる組換え宿主細胞を培養する工程（ここで、該組換え宿主細胞では、α−１，６−フコシルトランスフェラーゼをコードするＦＵＴ８遺伝子が不活性化されている）；および
    ｂ）前記抗原結合タンパク質を回収する工程
    を含んでなり、それにより、抗原結合タンパク質が生産される、抗原結合タンパク質の生産方法。
22. 前記組換え宿主細胞がＣＨＯＫ１ＳＶ細胞である、請求項２１に記載の方法。
23. 請求項２１に記載の方法により生産された抗原結合タンパク質。
24. ａ）請求項６に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる組換え宿主細胞を培養する工程（ここで、該発現ベクターは、ＩｇＧ１ Ｆｃドメインアミノ酸残基とＩｇＧ３ Ｆｃドメインアミノ酸残基の双方を有するキメラＦｃドメインをコードするＦｃ核酸配列を含んでなる）；および
    ｂ）前記抗原結合タンパク質を回収する工程
    を含んでなり、それにより、抗原結合タンパク質が生産される、抗原結合タンパク質の生産方法。
25. 前記Ｆｃ核酸配列が、配列番号４３で示される核酸配列および配列番号４２で示される核酸配列からなる群から選択される核酸にインフレームで融合されている、請求項２４に記載の方法。
26. 請求項２５に記載の方法によって生産された抗原結合タンパク質。
27. ａ）請求項６に記載の単離された核酸を含有する発現ベクターを含有する組換え宿主細胞を培養する工程（該発現ベクターはＩｇＧ１ Ｆｃドメインアミノ酸残基とＩｇＧ３ Ｆｃドメインアミノ酸残基の双方を有するキメラＦｃドメインをコードするＦｃ核酸配列をさらに含んでなり、かつ、該組換え宿主細胞では、α−１，６−フコシルトランスフェラーゼをコードするＦＵＴ８遺伝子が不活性化されている）；および
    ｂ）前記抗原結合タンパク質を回収する工程
    を含んでなり、それにより、抗原結合タンパク質が生産される、抗原結合タンパク質の生産方法。
28. 前記Ｆｃ核酸配列が、配列番号４３で示される核酸配列および配列番号４２で示される核酸配列からなる群から選択される核酸にインフレームで融合されている、請求項２７に記載の方法。
29. 前記組換え宿主細胞がＣＨＯＫ１ＳＶ細胞である、請求項２８に記載の方法。
30. 請求項２７に記載の方法によって生産された抗原結合タンパク質。
31. 被験体において前癌状態を治療するための医薬組成物であって、請求項１、４および５のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
32. 被験体において前癌状態を治療するための医薬組成物であって、請求項５に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
33. 前記癌が配列番号２１のアミノ酸残基３３０〜４９５を含んでなるタンパク質を発現するものである、請求項３２に記載の医薬組成物。
34. 前記タンパク質が配列番号２１で示されるアミノ酸配列を含んでなる、請求項３３に記載の医薬組成物。
35. ＨＥＲ３受容体に特異的に結合し、かつ、配列番号３１で示されるアミノ酸配列を有するＣＤＲＨ１、配列番号３２で示されるアミノ酸配列を有するＣＤＲＨ２、配列番号３３で示されるアミノ酸配列を有するＣＤＲＨ３、配列番号３５で示されるアミノ酸配列を有するＣＤＲＬ１、配列番号３６で示されるアミノ酸配列を有するＣＤＲＬ２、および配列番号３７で示されるアミノ酸配列を有するＣＤＲＬ３を含んでなる、抗原結合タンパク質。
36. 医療に用いるための、請求項１３に記載の医薬組成物。
37. 乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌および黒色腫の治療に用いるための、請求項１３に記載の医薬組成物。
38. 哺乳類において癌を治療するための医薬組成物であって、請求項１、４および５のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
39. 前記哺乳類がヒトである、請求項３８に記載の医薬組成物。
40. 前記癌が乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌および黒色腫から選択される、請求項３８または３９に記載の医薬組成物。
41. 配列番号１００で示されるアミノ酸配列のアミノ酸残基２０〜４６６を有する重鎖配列と、配列番号１０４で示されるアミノ酸配列のアミノ酸残基２０〜２３８を有する軽鎖配列とを含んでなる、抗原結合タンパク質。
42. フコシル化グリカンを含んでなる、請求項４１に記載の抗原結合タンパク質。
43. 前記フコシル化グリカンがＧ０、Ｇ２、Ｇ０Ｆ、Ｇ２Ｆ、Ｇ１、Ｍａｎ５、Ｇ１ＦおよびＧ１Ｆ’からなる群から選択される、請求項４２に記載の抗原結合タンパク質。
44. 非フコシル化グリカンを含んでなる、請求項４１に記載の抗原結合タンパク質。
45. 前記非フコシル化グリカンがＧ０、Ｇ２、Ｇ１およびＭａｎ５からなる群から選択される、請求項４４に記載の抗原結合タンパク質。
46. 配列番号１０２で示されるアミノ酸配列のアミノ酸残基２０〜４６６を有する重鎖配列と、配列番号１０４で示されるアミノ酸配列のアミノ酸残基２０〜２３８を有する軽鎖配列とを含んでなる、抗原結合タンパク質
47. フコシル化グリカンを含んでなる、請求項４６に記載の抗原結合タンパク質。
48. 前記フコシル化グリカンがＧ０、Ｇ２、Ｇ０Ｆ、Ｇ２Ｆ、Ｇ１、Ｍａｎ５、Ｇ１ＦおよびＧ１Ｆ’からなる群から選択される、請求項４７に記載の抗原結合タンパク質。
49. 非フコシル化グリカンを含んでなる、請求項４６に記載の抗原結合タンパク質。
50. 前記非フコシル化グリカンがＧ０、Ｇ２、Ｇ１およびＭａｎ５からなる群から選択される、請求項４９に記載の抗原結合タンパク質。
51. 配列番号１００で示されるアミノ酸配列のアミノ酸残基２０〜４６６をコードする、単離された核酸。
52. 配列番号１０１で示される核酸配列を含んでなる、請求項５１に記載の単離された核酸。
53. 配列番号１０４で示されるアミノ酸配列のアミノ酸残基２０〜２３８をコードする、単離された核酸。
54. 配列番号１０５で示される核酸配列を含んでなる、請求項５３に記載の単離された核酸。
55. 配列番号１０２で示されるアミノ酸配列のアミノ酸残基２０〜４６６をコードする、単離された核酸。
56. 配列番号１０３で示される核酸配列を含んでなる、請求項５５に記載の単離された核酸。
57. 請求項５１〜５６のいずれか一項に記載の単離された核酸を含んでなる、発現ベクター。
58. 請求項５１〜５６のいずれか一項に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる、組換え宿主細胞。
59. 前記α−１，６−フコシルトランスフェラーゼをコードするＦＵＴ８遺伝子が存在する、請求項５８に記載の組換え宿主細胞。
60. ＣＨＯＫ１細胞である、請求項５９に記載の組換え宿主細胞。
61. 前記α−１，６−フコシルトランスフェラーゼをコードするＦＵＴ８遺伝子が不活性化されている、請求項５８に記載の組換え宿主細胞。
62. ＣＨＯＫ１ＳＶ細胞である、請求項６１に記載の組換え宿主細胞。
63. 請求項４１〜５０のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質と薬学上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
64. 被験体において癌を治療するための医薬組成物であって、請求項４１〜５０のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
65. 被験体において、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌および黒色腫からなる群から選択される癌を治療するための医薬組成物であって、請求項４１〜５０のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
66. 前記癌が配列番号２１のアミノ酸残基３３０〜４９５を含んでなるタンパク質を発現するものである、請求項６５に記載の医薬組成物。
67. 前記タンパク質が配列番号２１で示されるアミノ酸配列を含んでなる、請求項６６に記載の医薬組成物。
68. ａ）請求項５１または５２に記載の単離された核酸を含んでなり、かつ、請求項５１または５４に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる組換え宿主細胞を培養する工程（ここで、該組換え宿主細胞では、α−１，６−フコシルトランスフェラーゼをコードするＦＵＴ８遺伝子が活性である）；および
    ｂ）前記抗原結合タンパク質を回収する工程
    を含んでなり、それにより、抗原結合タンパク質が生産される、抗原結合タンパク質の生産方法。
69. 前記組換え宿主細胞がＣＨＯＫ１細胞である、請求項６８に記載の方法。
70. 請求項６８に記載の方法によって生産された抗原結合タンパク質。
71. ａ）請求項５１または５２に記載の単離された核酸を含んでなり、かつ、請求項５１または５４に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる組換え宿主細胞を培養する工程（ここで、該組換え宿主細胞では、α−１，６−フコシルトランスフェラーゼをコードするＦＵＴ８遺伝子が不活性化されている）；および
    ｂ）前記抗原結合タンパク質を回収する工程
    を含んでなり、それにより、抗原結合タンパク質が生産される、抗原結合タンパク質の生産方法。
72. 前記組換え宿主細胞がＣＨＯＫ１ＳＶ細胞である、請求項７１に記載の方法。
73. 請求項７１に記載の方法によって生産された抗原結合タンパク質。
74. ａ）請求項５３または５４に記載の単離された核酸を含んでなり、かつ、請求項５５または５６に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる組換え宿主細胞を培養する工程（ここで、該組換え宿主細胞では、α−１，６−フコシルトランスフェラーゼをコードするＦＵＴ８遺伝子が活性である）；および
    ｂ）前記抗原結合タンパク質を回収する工程
    を含んでなり、それにより、抗原結合タンパク質が生産される、抗原結合タンパク質の生産方法。
75. 前記組換え宿主細胞がＣＨＯＫ１細胞である、請求項７４に記載の方法。
76. 請求項７４に記載の方法によって生産された抗原結合タンパク質。
77. ａ）請求項５３または５４に記載の単離された核酸を含んでなり、かつ、請求項５５または５６に記載の単離された核酸を含んでなる発現ベクターを含んでなる組換え宿主細胞を培養する工程（ここで、該組換え宿主細胞では、α−１，６−フコシルトランスフェラーゼをコードするＦＵＴ８遺伝子が不活性化されている）；および
    ｂ）前記抗原結合タンパク質を回収する工程
    を含んでなり、それにより、抗原結合タンパク質が生産される、抗原結合タンパク質の生産方法。
78. 前記組換え宿主細胞がＣＨＯＫ１ＳＶ細胞である、請求項７７に記載の方法。
79. 請求項７７に記載の方法によって生産された抗原結合タンパク質。
80. 被験体において前癌状態を治療するための医薬組成物であって、請求項４１〜５０のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
81. 流体を前記被験体に投与するための、請求項８０に記載の医薬組成物。
82. 前記癌が配列番号２１のアミノ酸残基３３０〜４９５を含んでなるタンパク質を発現するものである、請求項８０に記載の医薬組成物。
83. 前記タンパク質が配列番号２１で示されるアミノ酸配列を含んでなる、請求項８２に記載の医薬組成物。
84. 医療に用いるための、請求項６３に記載の医薬組成物。
85. 乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌および黒色腫の治療に用いるための、請求項６３に記載の医薬組成物。
86. 哺乳類において癌を治療するための医薬組成物であって、請求項４１〜５０のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質を含んでなる、医薬組成物。
87. 前記哺乳類がヒトである、請求項８６に記載の医薬組成物。
88. 前記癌が乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌および黒色腫から選択される、請求項８６または８７に記載の医薬組成物。
89. 乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、皮膚癌、胃癌および黒色腫からなる群から選択される病態の治療において用いるための、請求項１〜８８のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質。