JP2013529923A - 育苗培地製品、植物の成長方法、育苗培地製品を製造するプロセス - Google Patents

育苗培地製品、植物の成長方法、育苗培地製品を製造するプロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、ミネラルウールで形成される密集した育苗培地製品(1)であって、対向する2つの面すなわち上面(2)および底面(3)と、上面(2)から底面(3)に向かって延在する種子穴(4)とを有し、種子穴の底部が苗床(B)を画定し、育苗培地製品の体積が150cm以下であり、苗床(B)の幅が少なくとも5mmである、製品を含む。

Description

本発明は、実生繁殖方法、このような方法に用いる製品、これらの製品を製造するためのプロセスに関する。
種子から植物を商業生産する第1段階は、繁殖段階である。ミネラルウールで作られた育苗培地で、果菜やその他の作物を種子から繁殖させることは、何年も前から周知である。通常の作業では体積の小さな育苗培地に、その育苗培地の上面の切り欠きに種子を置床するが、この育苗培地は、ミネラルウールで作られることもあるし、他の合成材料で作られることもある第1の育苗培地で植物が発根し、葉が発育したら、これらを別の育苗培地である次の成長段階に移すことが可能である。この別の育苗培地は、同一施設内または別の施設内にあり、通常は最初より体積が大きいものである。
従来、何年にもわたって、実生繁殖は比較的体積の小さい育苗培地でなされてきた(通常、プラグと呼ばれる)。また、本発明者らの国際特許出願公開公報WO2010/003677から、体積が最大150cmと大きめの育苗培地で実生繁殖することも知られている。
任意に、異なる施設および/または別の育苗培地に移した後に、種子から幼苗への急速ではあるが丈夫で均一な成長を保証し、得られる幼苗が成株へと丈夫に成長するのに最も適した特徴を持つようになるのを保証することは、生産者の目標であり、責任でもある。生産者にとって最適な結果は、すべての種子が植物個体になり、すべての植物個体が最高品質であることである。
問題となってくるひとつの難点に、繁殖段階で、あらゆる環境条件および種子に供給される水と酸素の量を、最も良い特性の幼苗を得るのに適したものとするのが困難な点がある。たとえば、最初の主根(pin root)および苗条の短期間で効果的な発育ならびに着根を可能にするためには、種子を十分な水と接触させる必要がある。しかしながら、育苗培地の含水率が高すぎると、酸素濃度が低くなりすぎてしまうことが多い。この結果、根が徒長しすぎて、強度が不十分になる。この繁殖段階での結果は、小さくまとまった根鉢にすべきであるが、酸素濃度が低いと、まとまり方が不十分な根鉢になる場合がある。理想的には、たとえば、生産者は育苗培地の含水率を75%前後にしたがるだろうが、実際には100%に近くなる。このように含水率が高すぎると、発芽率が下がり、植物個体の品質も下がる。結果として、生産者らは、育苗培地の給水頻度を着根目的で望まれるよりも抑える傾向にある。
こうした難点があるにもかかわらず、生産者らは、何年にもわたって上述したような方法でミネラルウールのプラグを使用しており、最近では、本発明者らのWO2010/003677に記載されたシステムを使用している。また、生産者らは、このような状況のもとで、条件を管理し、可能なかぎり最良の成長を得るために、生産者としての自らの技能と知識を使ってきている。
しかしながら、一層丈夫でありながら短期間での成長を可能にする育苗培地を提供し、たとえば根鉢が小さくまとまっているなど、以後の成長に最適な特性を持つ幼苗を得られることが望ましいであろう。また、生産者は、発芽率を可能なかぎり最大限に高め、得られる植物を均一にすることも目指している。
また、育苗培地の切り欠き(種子穴)に種子を置床し、この種子にバーミキュライト(あるいは、まれにココなどの別の粒子状材料)を覆土することも標準的である。この切り欠きは一般に、円錐形または円錐台形である。この切り欠きの目的は、種子を適所(円錐の頂点)に保持し、発芽時に種子の周囲に適切な水分が保たれるようにすることである。
しかしながら、バーミキュライトを使用すると、これが小さな粒子の形で存在するがゆえに、問題が生じる。バーミキュライトは、潅水システムを汚すことが多く、パイプやフィルターの詰まりの原因ともなり得る。また、育苗培地に種子を置床するのに用いられる自動装置、種子の選別装置、全自動の移植装置を汚してしまうこともある。
それにもかかわらず、育苗者らは、何年にもわたって、標準的な実務として、バーミキュライトを種子の覆土として使用してきた。バーミキュライトには、十分な水分を保持できるという重要な機能が備わっているためである。
一方、ミネラルウール育苗培地以外の育苗培地で実生繁殖することが知られている。
たとえば、デンマーク特許第102550号では、切開部または割れ目を有する、スポンジ状の天然材料または人工材料で作られた植物栽培用の育苗培地ブロックが提供されている。この切開部の中に、種子、幼苗、苗条などが挿入され、切開部に隣接する2つの部分の自然な弾性が一助となり、適所で押圧保持される。明細書に言及された育苗培地用の材料は、多孔性プラスチック材料、おそらくは木材パルプと混合されるピートであり、これらの材料は、培土、クレー、養分、水の混合物中に浸漬される。切開部は、育苗培地製品を使用する際に地面と平行になるように配置される。
欧州特許出願公開第252191号は、挿し苗および実生苗の発根に用いられるポリウレタンフォームなどの合成培地に関する。この合成培地は、繁殖される挿し苗または幼苗を受けることを想定した比較的低毛管作用の少なくとも1つの領域と、前記低密度領域よりも毛管作用の高い比較的高密度の少なくとも1つの領域と、を有することを特徴とする、双密度製品である。低密度領域は、挿し苗または実生苗を受け入れるための1つまたは2つ以上のめくら孔を含むものであってもよい。この文献では、ミネラルウールの育苗培地を用いることについては論じていない。
本発明の第1の態様によれば、本発明者らは、ミネラルウールで形成される密集したな育苗培地製品であって、対向する2つの面すなわち上面および底面と、上面から底面に向かって延在する種子穴と、を有し、種子穴の底部が苗床を画定し、育苗培地製品の体積は150cm以下であり、苗床の幅は少なくとも5mmである製品を、提供する。
よって、本発明では、繁殖期の培地として基本的に有用な育苗培地製品は、幅が少なくとも5mmの苗床のある種子穴を有する。これは、種子穴が、最小幅の部分でこれよりもかなり狭い標準的な繁殖用育苗培地(プラグ)とは、形態が大幅に異なる(幅は、上面に平行な測定値であり、よって、製品の使用時には水平である)。このように、円錐形の種子穴を有する標準的なプラグには、苗床がない。すなわち、円錐の頂点であるため最小の幅が基本的にゼロである。既知の円錐台形の種子穴ですら、種子穴の平らな底部は狭く、幅が5mmよりもかなり狭い。このため、幅が少なくとも5mmの苗床は設けられていない。
この種子穴構成の鍵になるひとつの利点に、種子に合った水と酸素の正しいバランスが可能になることがある。事実、苗床が広いがゆえに存在する種子周囲の自由空間によって、根と芽は、抵抗なく成長方向に進むことができる。すなわち、根は下を向き、芽は上を向く。よって、茎は真っ直ぐ上に成長し、プラグの中央にある。種子が育苗培地材料からの抵抗なく、このように成長する能力は、非常に重要である。なぜなら、これによって(1つの播種バッチの)すべての種子が均一に発育するからである。たとえば、種子が上下逆さまになっていて、育苗培地材料またはバーミキュライトから何らかの種類の抵抗を受けると、幼苗の根や芽が正しい方向に向くのに多大なる労力が費やされることになる。この結果、成長が遅れ、幼苗にばらつきが生じる。本発明は、このような遅れを回避し、均一な成長を可能にするものである。
結果として、本発明者らは、初期の発育段階で、根の自由度が高いがゆえに、育苗培地で初期成長時の均一さを高められることを見出している。たとえば、最初の主根の発育が、一層容易になる。特に、横張りの根の成長が改善される。これは、植物が一層しっかりとプラグに固定されることを意味する。さらに、プラグで一層深くまで発芽が起こる。横張の根が増えて発芽が深くなることは、プラグを移植する際に、植物が一層しっかりとプラグに固定されることを意味する。また、本発明者らは、種子を発芽から幼苗まで一層短期間で発育させられることも見出している。
本発明者らは、この製品では、給水頻度が高い場合ですら、育苗培地の湛水なく、育苗者が従来技術の製品を用いるよりも容易に種子に適した高い酸素濃度を得ることができることも見出している。これは、根の成長パターンの改善や小さくまとまった根鉢をはじめとして、最終的に、生育期間の終わりに一層丈夫な植物個体が得られるという多数の利点につながる。発芽比が高くなり、得られる植物個体の均一さが改善される。
特に、本発明者らは、この製品の主な利点が、バーミキュライト(または他の粒子状被覆材料)を種子の上に覆土しなくても、種子に適切な水分を供給でき、これを種子穴内で安定的に保持できることを見出している。
バーミキュライトを使用しないことは、種子穴の規定の最小幅がゆえにすでに改善されている種子への酸素供給の改善にも寄与する。
本発明の第2の態様によれば、本発明者らは、本発明の第1の態様による製品を提供し、苗床上で育苗培地製品の種子穴に種子を置床し、育苗培地製品を潅水し、種子を発芽・成長させて幼苗を形成することを含む、実生繁殖方法を提供する。
本発明の第1の態様による育苗培地製品は、体積が150cm以下で、対向する上面と底面とを有するミネラルウールの密集した塊を提供し、ミネラルウールの塊に、上面から底面に向かって延在する種子穴を形成することを含み、種子穴の底部が、幅が少なくとも5mmの苗床を画定し、種子穴は穿孔によって形成される、本発明の第3の態様によるプロセスをはじめとして、さまざまな方法で製造可能なものである。
このように、本発明の第3の態様による方法では、材料を取り除く(たとえば、ミリング、ドリルによる穴あけ)のではなく、材料を移動させて圧縮することで種子穴が形成される。本発明の第3の態様によるプロセスのひとつの利点に、材料を移動・圧縮して種子穴を形成する穿孔工程で、種子穴の周囲に比較的高密度の領域が形成されることがある。これには、種子の近くまたは種子と接触した育苗培地の一部に水を集中させる上で利点があり、これが着根の改善を促進する。これは、育苗培地製品の残りの部分を過剰に高い含水率にせずに、よって、育苗培地製品の酸素含有量に悪影響をおよぼすことなく達成可能なものである。
円筒形の種子穴が設けられたミネラルウール製品の一実施形態を示す、概略断面図である。 円筒形の種子穴が設けられたミネラルウール製品の一実施形態を示す、概略断面図である。 円筒形の種子穴が設けられたミネラルウール製品の一実施形態を示す、概略断面図である。 発芽した種子を含む種子穴を示す、概略断面図である。 異なる形状の種子穴が設けられたミネラルウール製品を示す、概略断面図である。 種子穴と、種子穴を形成するプロセスを説明するのに用いられる穿孔装置とを示す、概略断面図である。 育苗培地製品のアレイを示す、概略斜視図である。 種子の入った育苗培地製品のアレイを示す、概略断面図である。
本発明の育苗培地製品は、ミネラルウールで形成される。このミネラルウールは、既知のミネラルウール育苗培地の形成に用いられる、従来のタイプのものであってもよい。これは、グラスウールまたはスラグウールであってもよいが、通常はストーンウールである。ストーンウールは一般に、酸化鉄が少なくとも3%の含有量、アルカリ土類金属(酸化カルシウムおよび酸化マグネシウム)が10〜40%の含有量で、ミネラルウールの他の通常の酸化物成分とともに含まれている。これらの酸化物成分は、通常は少量で存在するシリカ、アルミナ、アルカリ金属(酸化ナトリウムおよび酸化カリウム)であり、チタニアおよび他の微量酸化物を含むこともある。これは通常、育苗培地の製造用で従来から知られている、複数タイプの人造ガラス繊維のいずれであってもよい。
育苗培地は、密集した塊の形である。すなわち、この育苗培地は概して、ミネラルウール繊維の密集したマトリクスである。これは、それ自体で製造されているが、ミネラルウールのスラブを造粒し、造粒した材料を固化して形成することも可能なものである。
ミネラルウール育苗培地は通常、有機連結材であることの多い連結材を含み、この連結材は一般に、熱硬化性である。育苗培地は、好ましくは、硬化した連結材で連結された鉱物繊維の密集したマトリクスである。連結材は、疎水性の有機連結材であってもよく、特に、ミネラルウール育苗培地(および他のミネラルウールを基にした製品)で何年も用いられてきたタイプの、熱硬化性(heat-curable)(熱硬化性(thermosetting))で疎水性の従来の連結材であってもよい。これには、便利で経済的だという利点がある。よって、連結材は、好ましくはフェノールホルムアルデヒド樹脂または尿素ホルムアルデヒド樹脂であり、特にフェノール尿素ホルムアルデヒド(PUF)樹脂である。連結材は、たとえば欧州特許出願公開第1889859号に記載されているように、それ自体は親水性であってもよい。また、WO2008/028923または欧州特許出願公開第1047645号に記載されているようなホルムアルデヒドを含有しない連結材であってもよいし、WO2008/089849に記載されているように、フェノールを含有しない連結材であってもよい。
連結材は一般に、培地を基準に0.1〜10%、通常は0.5〜7%、最も好ましくは1.5〜5%の量でミネラルウール育苗培地に存在する。
連結材自体が親水性である場合、保水剤を使用しないのが普通であるが、連結材が親水性ではない場合には、ミネラルウール育苗培地は、好ましくは保水剤も含む。これは、非イオン系界面活性剤などの従来の保水剤であってもよい。あるいは、イオン系界面活性剤、好ましくはイオン系界面活性剤であってもよい。たとえば、本発明者らの公開公報WO2008/009467に記載されているようなイオン系界面活性剤のうちのいずれかであってもよい。
保水剤は、育苗培地を基準に、好ましくは0.1〜3%(重量で)、一層好ましくは0.05〜1%、特に0.075〜0.5%の量で育苗培地に存在する。
好ましくは、連結材(乾物)の重量を基準にした保水剤の量(重量で)は、0.01〜5%、好ましくは0.5〜4%の範囲である。
ミネラルウール育苗培地は、連結材および保水剤に加えて、たとえば硫酸アンモニウムなどの塩、シランなどの接着促進剤など、他のタイプの従来の添加剤を含有するものであってもよい。
好ましくは、繊維は主に垂直方向に配置される。これには、他の向きより根を良く成長させることができ、次の段階への移植時に有用なしっかりした培地を提供することが可能になるという利点がある。
ミネラルウール育苗培地製品は、プラグとして一般に知られている製品のタイプに従来用いられている寸法であってもよい。よって、この製品は、高さが20〜35mm、多くは25〜28mm、長さと幅が15〜25mmの範囲、多くは20mm前後である。この場合、培地は実質的に円柱形のことが多く、円柱の両端の表面が育苗培地の上面と底面をなす。もうひとつの実施形態は、高さが30〜50mm、多くは40mm前後で、長さと幅が20〜40mmの範囲、多くは30mm前後である。この場合、育苗培地は、直方体形をしていることが多い。この第1の事例では、育苗培地の体積は、50cm以下であることが多く、好ましくは40cm以下である。あるいは、育苗培地は、本発明者らの公開公報WO2010/003677に、第1の密集したミネラルウール育苗培地として説明されているタイプのものであってもよい。この第2の事例では、育苗培地製品の体積は、最も好ましくは10〜40cmの範囲である。
高さは、使用を想定して配置した場合に育苗培地の垂直方向の高さである。
通常、育苗培地は、円柱形、直方体、立方体など、適切な形状であれば、どのような形のものであってもよい。
通常、育苗培地製品の体積は、5〜150cmの範囲であり、好ましくは100cm以下、一層好ましくは80cm以下、特に75cm以下、最も好ましくは70cm以下である。
上面と底面との間の最小距離は、好ましくは50mm未満、一層好ましくは40mm未満、特に30mm未満である。
1つのミネラルウール育苗培地製品は通常、1つの種子穴を含む。あるいは、通常は実質的に形態が同じ複数の種子穴を含む製品を提供してもよい。この類の製品は、複数の種子からの繁殖に使用できるものである。あるいは、たとえば、各々が1つの種子穴を有する1つまたは2つ以上の育苗培地製品を、手で、あるいは何らかの刃物または他の好適な装置を用いて切り離すことが可能なように溝で連結された、本発明の連結されたミネラルウール育苗培地製品のアレイである製品を提供してもよい。
製品のもうひとつの形態に、育苗培地製品の上面の端から端まで延在し、この上面に接続されたフィルムまたはシートで連結された、本発明によるミネラルウール育苗培地のアレイがある。このフィルムまたはシートは、適当な任意の材料で形成すればよく、生分解性プラスチックなどのポリマー材料があげられるが、紙が好ましい。この被覆用のシートは、最初の湿潤時に製品の吸水をさまたげないように選択すべきである。これは、不浸透性であってもよいし、多孔性であってもよいが、ただし、孔の直径は種子の幅未満になるようにする。
通常、フィルムまたはシートは、育苗培地製品の上面に接着剤を用いて取り付けられる。
被覆用フィルムまたはシートは、種子を保護し、各育苗培地製品の種子穴の中にこれを入れておくことが可能である。
このようなアレイのひとつの利点に、乾燥した形態ではあるが種子の入った状態で生産者に提供できるため、生産者側で育苗培地製品に種子を播く時間のかかる作業をしなくてすむことがある。生産者に必要なのは、育苗を開始するために製品を湿らせる工程を経ることだけである。さらに、被覆用シートまたはフィルムが育苗培地製品同士を接続する役割を果たし、生産者は、トレーや他のキャリアの使用をなくすことができる。場合によっては、育苗培地製品の底面に沿って、(被覆用の層として提供されているものと同じタイプまたは異なるタイプの)フィルムまたはシートの第2の層をアレイに設けると好ましいことがある。
このような場合、ホルモンおよび/または殺虫剤および/または肥料および/または発根促進剤などの成長促進物質を、あらかじめ含有しておくことが、育苗培地にとって特に好都合である。上記に代えてあるいは上記に加えて、種子と一緒に、たとえば種子と一緒に被覆用シートの下に配置する別のペレットとして、別の成長促進材料を含ませることも可能である。
このようなアレイは、以下のようにして製造可能である。このようなアレイは、以下のようにして製造可能である。
1.密集した形態で育苗培地材料を製造する
2.育苗培地材料を所望の寸法を持つ製品の形に成型する
3.上面に種子穴を形成する
4.それぞれの種子穴に種子を置床する
5.被覆用シートをアレイの上に配置し、これを育苗培地の上面に接着する
一般に、種子穴は製品内の実質的に中央に配置される。その構成は、好ましくは、種子穴の両側面が基本的に平行であり、略円筒形であるようなものである。あるいは、これは円錐台形であってもよく、通常は円錐の底面が上面での開口点になる。しかしながら、この場合、狭いほうの端を上面側にすることも可能である。
種子穴は、育苗培地の上面から底面に向かって、苗床まで下方向に延在する壁を有する。このように、苗床は、種子穴の側壁の下側の部分に囲まれた、種子穴の底部によって画定される領域である。よって、この苗床は、種子を受け入れるように構成され、種子はその上に乗ることができる。種子穴の底部における苗床の幅は、少なくとも5mmである(幅とは、種子穴の底部と接する部分での側壁間の距離である)ことが重要である。好ましくは、幅は少なくとも6mmである。好ましくは、幅は10mm以下、特に7mm以下である。最も好ましい幅は、6〜7mmの範囲である。
苗床は、円錐(通常は狭い円錐である)であってもよく、あるいは、略凹形であるが好ましくは実質的に平らであってもよい。よって、その深さは一般に2mm以下、通常は1mm以下である。
苗床は、実質的に円形または楕円形であることが多い。
苗床に種子を容易に導入できれば、かつ、種子が、本発明の第1の態様による製品の構成がゆえに得られる利点としての上述した初期成長のための余裕を持つことができれば、種子穴の壁は、苗床と接する部分よりも、ある部分で互いに近接していてもよい(たとえば、深さ方向のどの部分でも、種子穴が少なくとも3mm幅である)。しかしながら、どの場所でも種子穴が苗床の幅より狭くないことが極めて好ましい。
種子穴の深さが少なくとも7mmであると極めて好ましく、一層好ましくは、少なくとも9mmである。好ましくは、この深さは15mm以下であり、特に、12mm以下である。好ましい最小深さは、最小幅に関して上述した利点に寄与する。特に、最小深さは、バーミキュライト(または他の粒子状被覆物)を使わずにすませられることの一助ともなる。
種子穴は、好ましくは、体積が育苗培地製品の総体積の4〜35%の範囲であり、特に、総体積の5〜20%の範囲、特に6〜17%である。
好ましくは、育苗方法の実施時に、平らな表面の上に立てるように、育苗培地の底面は実質的に平らである。
全体としての製品の平均密度は、60〜100kg/mの範囲であり、好ましくは70〜85kg/m、好ましくは55kg/mを超え、好ましくは95kg/m以下、好ましくは90kg/m以下である。
全体としての製品の平均密度は、生産者が、破損した製品によるロスを最小限に抑えて製品を機械的に取り扱うことが可能なように、好ましくは少なくとも55kg/m、好ましくは少なくとも60kg/m、好ましくは少なくとも70kg/mである。全体としての製品の平均密度は、植物が製品に根を張ることができるように、好ましくは100kg/m未満、好ましくは95kg/m未満、好ましくは90kg/m未満、好ましくは85kg/m未満である。
好ましい実施形態では、種子穴を囲む領域があり、この領域は育苗培地製品の残りの部分よりも密度が高い。好ましくは、この領域は、種子穴で表面から少なくとも0.5mm、好ましくは少なくとも1mm延在するが、一般に2mm以下である。この密度が高められた領域の密度は、全体としての製品の平均密度よりも好ましくは少なくとも5%、一層好ましくは少なくとも10%高い。最も好ましくは、全体としての製品の平均密度よりも10〜15%の範囲で大きい。
この特定の特徴は、種子への直接的な水の供給を改善するのに寄与する。これは、育苗培地の他の部分よりも、育苗培地の残りの部分を飽和させることなく含水率が高くなり得る密度の高い領域に、種子が接触しているためであると考えられている。
本発明の第1の態様の育苗培地製品は、繁殖方法で使用するためのものである。これは、本発明の第2の態様に関して上記にて定義したとおりである。
この方法によれば、育苗培地は、浸漬または流れ(wetting line)(または他の任意の従来の湿潤方法)を使用することで、好ましくは水で湿らされ、その後、種子が苗床上で育苗培地に置床される。
種子の置床は、従来の方法で行うことが可能である。正確な置床が重要であり、好ましい方法は、Granetteノズルシーダー(Visserから入手可能)などのシーダー装置を使用することである。
Granetteシーダーは、自己洗浄型のノズルを有するノズルシーダーであり、トレーのセルに直接播種する。PSL-IIインデックスベルトとの併用で、シーダーをさまざまに調整できるため、極めて高い精度が可能である。このシーダーは、トレーのセル2列分に1回で播種できるダブルのズルバーを有する。振動するノズルバーが、振動する種子ホッパーの上に配置され、そこで種子がピックアップされる。種子をピックアップする時間、真空の量、種子ホッパーとノズルバーの振動強度を調節することで、所望の結果を達成できる。種子をピックアップしたら、配置されたトレーの上にノズルバーがきて、そこで種子がトレーのセルの中央に落下するようにノズルの真空が開放される。種子を落下させた後、ノズルバーが種子ホッパーに戻ったら、ノズルの端から出てくる針でノズルを清掃する。
種子は通常、長さが最大4mm、一般には3mmである。ペレット種子(任意に殺虫剤または他の添加剤を含むクレーでペレット化)は通常、長さが2.5〜3.5mm、多くの場合は3mm前後である。ペレットではない(裸の)種子は、最大3mmのどのような大きさであってもよい。したがって、種子は容易に育苗培地の種子穴の底部まで落下する。
種子を置床した後、従来のように、これにバーミキュライトを覆土してもよい。しかしながら、本発明の利点のひとつに、バーミキュライトが必要なく、よって、好ましくは使用されないことがある。バーミキュライトは、基本的に、標準的な繁殖実務で用いられている唯一の粒子状覆土材料であるが、本発明では、どのような粒子状被覆材料も使用しないことも好ましい。
次に、標準的な方法で、通常は少なくとも2日間、多くの場合は少なくとも8日間かけて、植物のタイプによっては、少なくとも10日間、場合によっては少なくとも14日間または少なくとも16日間かけて、種子を発根および成長させる。
接ぎ用の幼苗を用いる場合、最大16日間経過後に台木を取り、これを接ぐ。接いだあとの植物を、さらに22〜30日間成長させて、次の成長段階の植物を得る。
繁殖方法は、従来のものであってもよいし、本発明者らの公開公報WO2010/003677に記載されたようなものであってもよい。
繁殖段階の後、生産した幼苗を、ミネラルウール育苗培地で、別の育苗培地に移動して、従来の方法で最終的な植物個体に育てられるようにすることが可能である。
植物は、トマト、キュウリ、ピーマン、ナスなど、従来技術において種子から育てるタイプのうち、どのようなものであってもよい。
本発明の第2の態様による方法では、ミネラルウール育苗培地製品は、本発明の第1の態様による製品に関して上述した好ましい特徴のうちどれを有するものであってもよい。
本発明の繁殖方法が特に好都合なのは、最終的な幼苗で根の分布が改善されるという点である。したがって、本発明は、特に幅が少なくとも5mmの苗床を持たない繁殖用の標準的なミネラルウール育苗培地と比較して、根の分布を改善するために、繁殖方法における、本発明の第1の態様による製品の用途を提供するものである。
本発明の第1の態様の製品は、都合のよい任意の方法で製造可能なものである。通常、この製品は、繁殖に用いられるタイプの育苗培地を製造して種子穴のない製品を形成するための既知の手段のうちいずれかを用いて作られる。種子穴については、たとえば、切削またはドリルによる穴あけまたはミリングなどの好適な任意の手段で形成可能である。しかしながら、本発明者らは、穿孔すなわち、製品から材料を除去するのではなく、材料を偏位させる方法によって種子穴を形成すると、特に望ましい結果が達成されることを見出している。
よって、本発明の第1の態様による製品を製造する好ましい方法は、本発明の第3の態様に定義するような方法によるものである。
この方法によれば、育苗培地製品として用いるのに適切な特徴を有する、ミネラルウールの密集した塊が提供され、この密集した塊に、必要な種子穴が穿孔によって形成される。種子穴を(材料を鉱物繊維の密集した塊から取り除く切削またはドリルによる穴あけなどの他の何らかの手段ではなく)穿孔によって形成することには、種子穴の表面でミネラルウールを圧縮して、その密度を高めるという効果がある。本発明者らは、これによって、適切な水が常に種子穴の表面、よって、種子穴の表面に接している種子の付近に供給される状態を保証できる構造が得られると考えている。
通常、穿孔装置には尖った先端があり、たとえばマンドレル状など、異なる形状をしていることもある。穿孔装置の幅は、たとえば、所望のチャネルの幅に対応している。育苗培地製品にチャネルを形成する際、穿孔装置を育苗培地製品の関連の表面に押し込み、これによってミネラルウールを外方向に偏位させる。このように、偏位した材料が、育苗培地製品で種子穴の周囲に育苗培地製品の残りの部分よりも密度の高い部分を作り出す。
複数の図面を参照することで、本発明によるミネラルウール製品およびその製造プロセスを、さらに説明する。
添付の図面において、図1aから図1cは各々、本発明で用いる好ましい育苗培地の断面を示す。
図1aにおいて、育苗培地1は、上面2と底面3とを有する。実質的に円筒形の種子穴4が、上面2から底面3に向かって、種子穴の底部によって形成される苗床Bまで延在している。この実施形態では、苗床Bは平らであり、幅が6mmである。
この実施形態では、育苗培地は一般に、直径20mm、高さ25mmの円柱形で、種子穴4の直径は深さ方向のどの部分でも6mmであり、深さは10mmである。
使用時、種子5を種子穴4内に置床する。種子穴は、図4に示すように穿孔によって形成されたものであり、種子穴周囲に、育苗培地の全体としての平均密度よりも密度が高い領域Xがある。
図1bは、苗床Bが狭い円錐形で、深さが1mmであること以外は、同様の図である。苗床の幅は図1aの場合と同じすなわち、6mmである。
図1bは、苗床Bが狭い凹形のくぼみで、深さが1mmであること以外は、同様の図である。苗床の幅は図1aの場合と同じすなわち、6mmである。また、種子穴は、円筒形ではなく円錐台形であって、深さ方向にすべての部分の幅が6mmを上回っている。もちろん、円錐台形の種子穴を、図1aまたは図1bの構成を有する苗床Bと組み合わせてもよい。
本発明では、種子にとって最適な水と酸素のバランスにつながる種子穴の構成ならびに、種子が自由に発芽できる最適な自由空間がゆえに、短期間で、丈夫で均一な成長が得られる。
図2は、種子6が発芽し、第1の根10が発育した後の状態で、上面2のある育苗培地1に設けられた種子穴4の図を示している。これは、種子が根の成長のために利用できる自由空間を示したものである。
この自由空間によって、根10と芽9は、抵抗なく成長方向に進むことができる。よって、根10は下を向き、芽9は上を向く。このようにして、種子が一層良い状態で根を張り、均一に発育する。
図3は、異なる形状の種子穴4を有する、育苗培地製品1の異なる実施形態の断面を示す。この場合、上側部分4aは実質的に円錐台形であり、下側部分4bは実質的に円筒形である。苗床Bは円筒形である。図1aから図1cの実施形態同様に、最も狭い部分での種子穴の幅は、6mmである。最も広い部分では、幅はこれより大きくなる。
図4は、穿孔方法を用いる育苗培地製品1の製造について概略的に示す。これによれば、穿孔具または棘11を用いて、育苗培地の上面に垂直に押圧することで、苗床Bを含む種子穴4を形成する。穿孔具11は、1つの尖った先端12を有する。種子穴は材料を取り除くことなく形成されるため、種子穴の表面に、図4に影を付した領域Xとして示す圧縮された領域が形成される。この種子穴の圧縮された領域Xは、育苗培地の種子穴4を囲む部分の密度を高め、よって、種子の近くまたは種子と接触した育苗培地の一部に水を集中させることができる。このことが、着根の改善を促すことになる。
図5は、育苗培地製品1の連結アレイである製品を示す。この場合、育苗培地製品は、ミネラルウールからなる一体型のアレイとして形成される。同図では、種子穴を図示していない。製品1を使用する必要が生じたら、破線8に沿ってアレイから製品を切り離すことが可能である。
図6は、別の育苗培地製品1のアレイの断面図を示す。この育苗培地製品は各々、製品の上面3で種子穴を有し、この種子穴の中に種子3が置床される。製品1は一体に形成されているわけではなく、製品1の上面2に接着剤12で接着されたシート11によって連結されている。好ましくは、このシートは紙製である。このように、生産者は、育苗培地製品に種子を蒔くための時間のかかる作業をする必要がない。さらに、育苗培地製品1を連結しているシート11がゆえに、生産者は、トレーや他のキャリアの使用をなくすことができる。
本発明の第1の態様によれば、本発明者らは、ミネラルウールで形成される密集した育苗培地製品であって、対向する2つの面すなわち上面および底面と、上面から底面に向かって延在する種子穴と、を有し、種子穴の底部が苗床を画定し、育苗培地製品の体積は150cm以下であり、苗床の幅は少なくとも5mmである製品を、提供する。

Claims (15)

  1. ミネラルウールで形成される密集したな育苗培地製品であって、対向する2つの面すなわち上面および底面と、前記上面から前記底面に向かって延在する種子穴とを有し、前記種子穴の底部が苗床を画定し、前記育苗培地製品の体積が150cm以下であり、前記苗床の幅が少なくとも5mmである、育苗培地製品。
  2. 前記苗床の幅が少なくとも6mmである、請求項1に記載の育苗培地製品。
  3. 前記苗床の幅が、最も狭い部分で8mm以下、好ましくは7mm以下である、請求項1または請求項2に記載の育苗培地製品。
  4. 前記種子穴の深さが少なくとも7mm、好ましくは少なくとも9mmである、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  5. 前記種子穴の深さが15mm以下、好ましくは12mm以下である、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  6. 前記苗床が実質的に平坦であり、略円筒形または略楕円形である、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  7. 前記種子穴が略円筒形または略円錐台形である、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  8. 前記ミネラルウールの前記種子穴と隣接して当該種子穴を囲む部分の密度が、前記育苗培地製品を形成する前記ミネラルウールの残りの部分の密度よりも高い、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  9. 前記ミネラルウールの全体としての平均密度が、60〜100kg/mである、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地製品。
  10. 少なくとも1種類の保水剤を有する、上記請求項のいずれか1項に記載の育苗培地。
  11. 請求項1に記載の育苗培地製品を提供し、前記上面が一番上になるように前記製品を配置し、前記製品の前記苗床に種子を置床し、前記育苗培地製品を潅水し、前記種子を発芽および成長させて幼苗を形成できるようにすることを含む、実生繁殖方法。
  12. 前記育苗培地製品が、請求項2〜10に定義される追加の特徴のうちいずれかを有する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記苗床の前記種子の上に、特定の被覆材料が適用されない、請求項11または12に記載の方法。
  14. 請求項1に定義したような育苗培地製品を製造するプロセスであって、体積が150cm以下で、対向する上面および底面を有するミネラルウールの密集した塊を提供し、前記ミネラルウールの塊に、前記上面から前記底面に向かって延在し、苗床を画定する底部を有する種子穴を形成し、前記苗床の幅が少なくとも5mmであり、前記種子穴が穿孔によって形成される、育苗培地製品の製造プロセス。
  15. 製造される前記育苗培地製品が、請求項2〜10に定義される追加の特徴のうちいずれかを有する、請求項14に記載のプロセス。
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