JPH05227835A - ビート育苗用培地 - Google Patents

ビート育苗用培地

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JPH05227835A
JPH05227835A JP4069378A JP6937892A JPH05227835A JP H05227835 A JPH05227835 A JP H05227835A JP 4069378 A JP4069378 A JP 4069378A JP 6937892 A JP6937892 A JP 6937892A JP H05227835 A JPH05227835 A JP H05227835A
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JP
Japan
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beet
medium
diameter
sowing
shape
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Pending
Application number
JP4069378A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kida
淳 木田
Shungo Henmi
俊五 逸見
Akio Tamayama
昭夫 玉山
Hiroshi Usui
寛 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKKAIDO TOGYO KK
Hokkaido Sugar Co Ltd
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
HOKKAIDO TOGYO KK
Hokkaido Sugar Co Ltd
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビートの育苗に際し、常に高い発芽率を安定
して得ることが可能であり、播種作業の効率を向上させ
て農作業の負担を軽減することにある。 【構成】 柱状に成形された多孔質体1例えばロックウ
ールからなり、多孔質体1の嵩密度が0.03〜0.2
g/cm3 である育苗用培地である。多孔質体1の上面に
ビート種子3が播かれる播種孔2を設け、播種孔2に播
かれたビート種子3を被覆するため粉粒体4例えば土を
播種孔2に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビート育苗用培地に係
り、特に柱状に成形された多孔質体を用いてビートの育
苗を行なうに際し、優れた発芽を得るに好適な播種孔を
具備したビート育苗用培地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられているビート育苗用培
地としては、通常、天然の土壌又は培養土を適切な水分
保有状態に乾燥し、場合によっては殺菌、消毒したの
ち、篩に掛け、土壌の粒度を揃え、さらに酸度調整等を
行ったのち、育苗用肥料と混合して、通称ペーパーポッ
トと呼ばれている紙筒に詰め、これに播種してからさら
にその上に農薬を混合、調整した覆土を行ない育苗を行
っている。
【0003】しかしながら、かかる従来の紙筒を用い土
壌を充填する方法では近年、農薬、病原菌汚染、連作障
害などにより使用する土壌の確保が非常に困難になって
きている。就中、ビートの育苗に際しては、育苗培地に
用いる土の使用量が育苗・移植を行なう他の作物に比べ
て多く、しかも、土が確保されたのちも、前記の土壌調
整を行なったのち、肥料と混合して紙筒に詰め、播種
し、覆土を施すという一連の作業を行なうには多大の労
力が必要となる。
【0004】そのため農家から土に代る軽量且つ取扱い
簡易なビート育苗用培地の提供が特に要望されている。
そこで、本発明者らは、ビートの育苗の際の労力を軽減
し、かつ土壌の確保を不要とし、しかも高い発芽率で健
全な苗の育成が可能であるビート育苗用培地として、柱
状に成形された多孔質体からなる育苗用培地であって、
該柱状成形体の嵩密度が0.03〜0.2g/cm3 であ
るビート育苗用培地を特願平1−73962号(特開平
2−255013号)により提案済みである。
【0005】この培地は、ビート栽培農家にとって顕著
な労力節減となる上、従来の方式に比べ同等もしくはそ
れ以上の高い発芽率と容易な健苗育成が可能となり、絶
大な効果が期待されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これ迄の栽
培経験によると、平均的には所期の効果を充分発揮する
ものであるが、何等かの理由で発芽にバラツキが生ずる
場合があり、常に安定して高い発芽率を維持することが
出来るような培地の構成についてさらに検討が望まれて
いる。
【0007】従って、本発明の基本目的はビートの育苗
に際し、常に高い発芽率が安定して得ることが可能であ
るビート育苗用培地を提供することにある。
【0008】そのため、本発明者らは、先に、柱状に成
形された多孔質体の上面に播種孔を設け、該播種孔の直
径をビート種子の直径の0.75〜1.75倍、深さを
ビート種子の直径の2〜5倍としたビート育苗用培地を
提案した(特願平3−50099)。
【0009】しかし、こうした播種孔を設けたビート育
苗用培地にあっては、播種孔の大きさが発芽率に直接的
に影響し、播種孔をあまり大きくできない。そのため、
播種作業の効率が悪い。特に、近年農家の後継者は極め
て少なく各農家当たりの農地面積が増大し、ビート(甜
菜)栽培においても省力化が要請されている現状下、播
種作業でも効率を向上させて農作業の負担を少しでも軽
減すべきことは極めて重要である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するためになされたものであって、その要旨とする所
は、(1) 柱状に成形された多孔質体からなり、該多
孔質体の嵩密度が0.03〜0.2g/cm3 である育苗
用培地であって、多孔質体の上面にビート種子が播かれ
る播種孔を設け、播種孔の少なくとも一部にビート種子
を被覆する粉粒体を充填させたことを特徴とするビート
育苗用培地であり、(2) 育苗用培地の上面に設けた
播種孔の上面直径がビート種子の長径の0.75〜4倍
であり、深さがビート種子の長径の2〜5倍であること
を特徴とする前記(1)記載のビート育苗用培地であ
り、(3) 播種孔の上面直径が下面直径と等しいか又
はより大きいことを特徴とする前記(1)記載のビート
育苗用培地である。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明にいう柱状成形された多孔質体からなる育苗用培地
としては、親水性があって、発芽および育苗中に植物に
有害な物質が溶出しなければいずれでもよく、そのよう
な性質を有するものとしては、ロックウール繊維、ガラ
ス繊維、セラミックス繊維、炭素繊維、ポリエステル繊
維、レーヨン等のセルロース繊維、PVA繊維、木質繊
維等の無機又は有機の繊維、あるいは発泡セラミック、
パーライト、バーミキュライト、発泡焼成粘土、発泡フ
ェノール樹脂、発泡尿素樹脂、発泡ポリウレタン等の無
機又は有機の多孔質成形体がある。
【0012】また、本発明にいう粉粒体としては、親水
性があって、発芽および育苗中に植物に有害な物質が溶
出しなければ有機質又は無機質のいずれでもよく、その
ような性質を有するものとしては、ロックウール繊維、
ガラス繊維、セラミックス繊維、炭素繊維、ポリエステ
ル繊維、レーヨン等のセルロース繊維、PVA繊維、木
質繊維等の無機又は有機の繊維、あるいは発泡セラミッ
ク、パーライト、バーミキュライト、発泡焼成粘度、発
泡フェノール樹脂、発泡尿素樹脂、発泡ポリウレタン等
の無機又は有機の多孔質体、あるいは天然土壌やそれに
pH調節・殺菌処理等を施したもの又は人工培土があ
る。又、もちろんそれらの数種類を混合して使用するこ
とも可能であり、又該粒状体に農薬や肥料を混合して用
いることも可能である。
【0013】図1は本発明における角柱状ビート育苗用
培地の一態様を示したものであって、多孔質体1は縦、
横、高さがW1 ×W2 ×hの角柱状をなし、その上面に
播種孔2が設けられたものが示されている。
【0014】図2(a) 、(b) 、(c) は本発明における角
柱状ビート育苗培地の播種孔に粉粒体を充填した幾つか
の態様を示したものであって、多孔質体1の上面に播種
孔2が設けられ、ビート裸種子3を播種し、粉粒体4に
よりビート裸種子3を被覆したものが示されている。粉
粒体は少なくともビート裸種子3を被覆するように充填
すればよく、播種孔2を丁度満たすように充填する場合
の他(図2 (a))、播種孔2の上部が未充填(図2
(b))、又逆に播種孔2を含む多孔質体1の上面をも被
覆するようにしてもよい(図3 (c))。
【0015】本発明におけるこのような柱状に成形され
た多孔質体1からなるビート育苗用培地の上面に設ける
播種孔2の直径深さは、ビート種子の大小に係らず、直
接特に上面直径d1 は図4に示すようなビート種子3の
直径の0.75〜4倍であり、下面直径d2 は上面直径
1 以下であれば問題無く、例えば逆円錐形(d2
0)であってよい。深さλは2〜5倍であることが必要
であり、特に直径はビート種子の長径Sの1〜2.5
倍、深さは2〜3倍程度が好ましい。
【0016】播種孔2の上面直径d1 がビート種子の長
径Sの0.75倍より小さくなると、ビート種子は播種
孔内で発芽しても培地圧力等により、幼芽が培地の表面
に出られずに枯死することが多くなる。一方、上面直径
1 の上限はビート種子の長径Sの4倍まで大きくして
も発芽率は低下しない。この点、播種孔に粉粒体を何ら
充填しない先願に係わるものが、長径Sの1.75倍を
超える大きさまで播種孔を大きくすると発芽率が落ちる
ことに比べても、著しく播種孔の上面直径d1を大きく
できる。従って、手又は機械による播種作業が極めて容
易になる。
【0017】また深さλがビート種子の長径Sの2倍よ
り小さくなると、種子が外部環境より受ける影響が大き
くなりすぎるために、発芽しにくくなる。一方、深さが
ビート種子の長径Sの5倍より大きくなると、ビート種
子は、播種孔内で発芽しても培地の表面まで芽が出るま
でに時間がかかるため、途中で幼芽が枯死したり、芽が
出口を見つけられずに「とぐろをまく」状態となり枯死
したり、発芽がばらつく事が多くなる。
【0018】さらに、播種孔2の形状としては、図3
(a)に示した上面直径d1 と下面直径d2 の等しい円柱
状であるか、又は図3 (b)に示した上面直径がd1 が下
面直径d2 より大きい逆円すい台である事が特に有効で
ある。もちろんこの時の上面直径は最大でも、ビート種
子の直径の4倍以下、下面直径は上面直径以下であれば
よい。播種孔の形状が、下面直径が上面直径より大きい
円すい台となると、ビート種子は播種孔内で発芽しても
播種孔から芽が出せずに播種孔内で「とぐろをまく」状
態となり、枯死してしまう事が多くなる。
【0019】なお、図4のビート種子3は裸種子の一例
を示したものであるが、コーティング種子を用いた場合
は、ほぼ球状に成形されているので、長径Sは球の直径
と考えればよい。図3 (a)、(b) は本発明における播種
孔2の幾つかの態様を示す模式図であり、d1 は上面直
径、d2 下面直径、λは深さを夫々示している。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 (実施例1及び比較例1、2)多孔質体としてロックウ
ールを用い、柱状成形体の嵩密度0.065g/cm3
その形状を図1の播種孔付き4角柱状とし、寸法は、W
1 =W2 =17.5mm、h=130mm、また播種孔は直
径d1 =d2 =8mm、深さλ=10mmの図2(a) に示す
円柱状のものを設けた。これを25本結束して集合体と
した培地に、ビートの品種「スターヒル」の市販の裸種
子(長径Sが約4mm)を用い、培地25本の夫々の播種
孔に播種した後、天然土壌を覆土したものを実施例1、
同様の多孔質体に、播種孔を逆三角形に切れ込み(図示
せず)とし、その幅を10mm、深さ10mmとして設けて
播種した培地を比較例1、播種孔を直径d1 =d2 =8
mm、深さλ=10mmとして設けて、播種し、覆土しなか
った培地を比較例2とした。
【0021】育苗は施肥を灌水時、液体肥料(園試処方
1単位)を用いて40日間行なった。これらの育苗試験
結果概要を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1に見られるように本発明の範囲内の寸
法形状を有する播種孔を使用して、本発明による粒状体
を用いてビート裸種子を被覆して、ビート育苗を行なっ
た場合、従来の播種孔を覆土しない場合と比較して、明
らかに発芽率・勢が向上し、それにより得苗率が向上す
ると共に、発芽が早くかつ揃うことによって、安定して
生育期間が延びることにより生育も向上していることが
明らかである。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、従来の培地に比べ、播
種作業の効率向上及び高い発芽率・勢を容易に得ること
が可能であり、その発芽が早くかつ揃うことにより、苗
の生育期間が延びるので、生育も向上し、健苗が効率よ
く育成できる。農業の発展に貢献する所、極めて大なる
ものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における多孔質体の一例を示す模式的斜
視図。
【図2】本発明のビート育苗用培地について、粉粒体の
充填態様の例を示す断面図。
【図3】本発明における多孔質体の播種孔の例を示す模
式的斜視図。
【図4】ビート種子の例を示す模式図。
【符号の説明】
1 多孔質体 2 播種孔 3 ビート種子 4 粉粒体
フロントページの続き (72)発明者 臼井 寛 北海道札幌市南区真駒内泉町1丁目3番1 号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状に成形された多孔質体からなり、該
    多孔質体の嵩密度が0.03〜0.2g/cm3 である育
    苗用培地であって、 多孔質体の上面にビート種子が播かれる播種孔を設け、
    播種孔の少なくとも一部にビート種子を被覆する粉粒体
    を充填させたことを特徴とするビート育苗用培地。
  2. 【請求項2】 育苗用培地の上面に設けた播種孔の上面
    直径がビート種子の長径の0.75〜4倍であり、深さ
    がビート種子の長径の2〜5倍であることを特徴とする
    請求項1記載のビート育苗用培地。
  3. 【請求項3】 播種孔の上面直径が下面直径と等しいか
    又はより大きいことを特徴とする請求項1記載のビート
    育苗用培地。
JP4069378A 1992-02-20 1992-02-20 ビート育苗用培地 Pending JPH05227835A (ja)

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JP4069378A JPH05227835A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 ビート育苗用培地

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JP (1) JPH05227835A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088364A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Hokuren Nogyo Kyodo Kumiai Rengokai 種子の生産方法
EP2587914B1 (en) * 2010-06-30 2019-12-11 Rockwool International A/S Growth substrate product, method of growing plants and process of making a growth substrate product

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