JP2013522442A - 耐衝撃性ポリスチレン難燃性組成物 - Google Patents

耐衝撃性ポリスチレン難燃性組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)ならびに臭素化エポキシオリゴマーおよび臭素化エポキシポリマーである難燃剤の組み合わせを含むポリマー組成物に関する。マスターバッチ経路を介したHIPS組成物の調製方法および難燃剤を含有するマスターバッチ組成物もさらに開示する。

Description

本発明は、テトラブロモビスフェノールAとエピクロルヒドリンとを反応させることによって得ることができる、オリゴマー難燃剤およびポリマー難燃剤のグループに関する。テトラブロモビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応は、臭素含有量の高い、さまざまな反応性臭素化エポキシオリゴマーおよび臭素化エポキシポリマーを生み出すことが公知であり、これらはそれ自体で、またはこれらの末端キャップ誘導体の形態で、プラスチック材料における難燃剤として使用できる。前述の臭素化エポキシオリゴマーおよび臭素化エポキシポリマーならびにこれらの末端キャップ誘導体は、式(1):
Figure 2013522442
により表され、
式中、mは平均重合度であり、RおよびRは、グリシジルエーテルおよび2−ヒドロキシプロピルトリブロモフェノールエーテル(後者を、以下「末端キャップ誘導体」と称す。):
Figure 2013522442
からなる群から独立して選択される。
臭素化エポキシ樹脂は、JP08−109269、KR680481およびWO2010/010561中の耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)のポリマー組成物と関連して述べられる。前述の公報は、50から90重量部の臭素化エポキシ樹脂および10から50重量部のHIPSキャリアを含むマスターバッチ組成物を開示している。
特開平08−109269号公報 韓国登録特許第680481号公報 国際公開第2010/010561号
本発明の目的のために、式(1)の難燃剤を3つのサブグループに分類する:
1)数平均分子量が670から2500g/molの間の、低分子量臭素化エポキシオリゴマーおよびこれらの末端キャップ誘導体。
2)重量平均分子量が5000から30000g/molの間の、中間分子量臭素化エポキシポリマーおよびこれらの末端キャップ誘導体。
3)重量平均分子量が30000から80000g/molの間の、高分子量臭素化エポキシポリマーおよびこれらの末端キャップ誘導体。
低分子量臭素化エポキシオリゴマーおよびこれらの末端キャップ誘導体は、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)の可燃性の減少において有用である。加工の間に、これらの難燃剤はHIPSポリマーマトリクス中に正確に分散される。従って、低分子量臭素化エポキシオリゴマーおよびこれらの末端キャップ誘導体は、HIPSへの適用に使用する場合、幾つかの有利性を提示する。しかし、得られたHIPS製剤の衝撃強度および破断伸びにおける大幅な低下が観察された。例えば、HIPS製剤がストリンジェントなUL−94 V−0燃焼性試験(この試験は、以下でより詳細に説明する。)を確実に満たすために、(i)上述の臭素化難燃化剤および(ii)三酸化アンチモン、それぞれ15から20%および4から5%の量からなる難燃化系をHIPS樹脂に加える(百分率は重量であり、HIPS製剤の総重量に対して計算する。)。ニートな、添加剤を含まないHIPS樹脂と比較した場合、残念ながら、HIPS中のこの量の難燃剤系は、ポリマーのアイゾット衝撃強度において約30から65%の減少を引き起こす。中間分子量臭素化エポキシポリマーおよびこれらの末端キャップ誘導体を含む、難燃性であるUL−94 V−0規格HIPS製剤もまた、これらのアイゾット衝撃強度においてニートHIPS樹脂と比較して約50から70%の激しい低下を示し、HIPS製剤に使用される式(1)の難燃剤の重合度と、HIPS製剤の衝撃強度との間には、逆相関がある可能性を示唆している。
市販のポリマーに関して、アイゾット衝撃強度などの機械的特性は本質的な関心の対象であり、従って、許容できる衝撃抵抗を有する、UL−94規格HIPS製剤を供給するために重要である。現在、低分子量または中間分子量の臭素化エポキシ(またはこれらの末端キャップ誘導体)のいずれかを含む難燃性のHIPS製剤の衝撃抵抗が高分子量臭素化エポキシポリマー(またはこれらの末端キャップ誘導体)のサブグループに属する難燃剤の添加により驚くほど増加されることが見出されている。得られたHIPS組成物は、低分子量または中間分子量のいずれかの臭素化エポキシ樹脂(またはこれらの末端キャップ誘導体)と、高分子量臭素化エポキシ樹脂とを一緒に組み合わせて使用して難燃性であり、UL−94 V−0燃焼性試験を満たし、さらに、満足のいくレベルの衝撃強度を示す。
以下、上で特定された第1、第2および第3のサブグループに属する難燃剤を、それぞれLMW−BE、IMW−BEおよびHMW−BEと省略する。
従って、本発明の第1の態様は、HIPS樹脂、LMW−BEおよびIMW−BEからなる群から選択される少なくとも1つの難燃剤ならびに少なくとも1つのHMW−BE難燃剤を含む、難燃性HIPS製剤に関する。本発明の第2の態様は、HMW−BEをHIPS製剤に添加するステップを含む、LMW−BE、IMW−BEまたはこれらの混合物が存在する難燃性HIPS製剤から作られた物品の衝撃抵抗(アイゾット衝撃強度)を増加させる方法に関する。
本発明は、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)および式(1):
Figure 2013522442
(式中、mは重合度であり、RおよびRは、
Figure 2013522442
からなる群から独立して選択される。)
の難燃剤の組み合わせを含む難燃性ポリマー組成物に主に関し、
前記式(1)の難燃剤の組み合わせは:
(i)30,000から80,000の間の重量平均分子量を有する、少なくとも1つの高分子量臭素化エポキシポリマー(HMW−BE)またはこれらの末端キャップ誘導体;および
(ii)670から2500の間の数平均分子量を有する少なくとも1つの低分子量臭素化エポキシオリゴマー(LMW−BE)または5000から30000の間の重量平均分子量を有する少なくとも1つの中間分子量臭素化エポキシポリマー(IMW−BE);またはこれらの末端キャップ誘導体;
を含み、前記難燃剤の組み合わせにおいてHMW−BEが主要成分である。
スチレンモノマーのゴム変性コポリマーまたはホモポリマーであるHIPSは、例えば、エラストマー(ブタジエン)と(場合によって置換された)スチレンモノマーとを、重合前に混合することによって得ることができる。HIPSの特性および組成は、例えば、「Encyclopedia of Polymer Science and Engineering」、Volume16、Pages 88−96(1985)に記載されている。本発明により提供されるHIPS製剤は、概して50wt%以上のHIPS樹脂、例えば50から95wt%の間、好ましくは70から90wt%の間のHIPS樹脂(1から50g/10分の間のメルトフローインデックス(MFI)を有するHIP樹脂など(ISO1133;200℃/5kg))を含む。本発明に従った使用に適切なHIPS樹脂は、さまざまな製造業者から市販されており、例えば、Dow Styron(登録商標)またはINEOSNOVA Emperaである。
一般的に、HIPS製剤中に存在する難燃剤(LMW−BE(および/またはIMW−BE)およびHMW−BEの組み合わせ)の合計量は、7から30wt%の間である。UL−94 V−0規格HIPS製剤を企図する場合、その時は、難燃剤の量は、3.5wt%以上、例えば9から12wt%の間の臭素濃度を確実にするために適切に調整される(なお、臭素が、式(1)の難燃剤の約50から60重量%を構成している。)。三酸化アンチモンなどの無機難燃性相乗剤もまたHIPS製剤に含まれ、この結果、難燃剤系の作用が強化される。従って、UL−94 V−0規格に到達するために、HIPS製剤中の式(1)の難燃剤の組み合わせの合計濃度は15から30%wt%の間であり、相乗剤、例えば三酸化アンチモンもまた、0.5から5wt%、好ましくは2から4wt%の間の濃度で製剤中に存在する。臭素含有量が9から11重量%の間、および3.5重量%未満、例えば2から3%の三酸化アンチモンなどの無機相乗剤を含むHIPS組成物が特に好ましい。適度なUL−94規格、即ちUL−94 V−1またはV−2規格が許容できる場合、その時は、必要とされる難燃剤および無機相乗剤はより少ない量となる。
本発明のUL−94 V−0規格HIPS製剤をアイゾット衝撃強度に関して試験した。下記の説明において表記「X:Y」が使用され、XとYとの和が100に等しい場合、HMW−BEおよびLMW−BE/IMW−BE(表記「LMW−BE/IMW−BE」はLMW−BE、IMW−BEのいずれか、または両方を意味する。)からなる混合物を示すことを意味する。表記「X:Y」は、難燃剤の混合物を、どのようにHMW−BE成分とLMW−BE/IMW−BE成分との間の重量でつりあわせるかを示している。
20:80、35:65、50:50および65:35の重量割合のHMW−BEおよびLMW−BEのさまざまな混合物の活性を試験し、20:80または65:35の混合物を添加されたHIPS製剤が、35:65または50:50の混合物のいずれかを含有するHIPS製剤と比較した場合、アイゾット衝撃強度の強化を示したことが見出された(35:65混合物に関してもっとも低い衝撃強度が観察された。)。言い換えれば、HIPS製剤のアイゾット衝撃強度が、上記の範囲のHMW−BEとLMW−BE成分との重量比の関数として記載される場合、2つの最大値が観察され、最小値はおよそ35:65の組み合わせに位置する。下記の実施例に報告した、本発明者らの実験結果は、2種の難燃剤の間の好ましい重量比が、1:2より小さい(例えば1:5から1:2の間、より具体的には1:4から1:2の間で、主要成分はLMW−BEである。)または1:1より大きく、より具体的には3:2以上である(例えば3:2から5:1の間、例えば3:2から4:1の間で、主要成分はHMW−BEである。)のいずれかであることを示す。
本発明のHIPS製剤を、引張特性(破断伸び)およびこれらの熱変形温度(HDTと略した;これは、ポリマー試料が特定の荷重の下で変形する温度である。)に関しても試験した。破断伸びおよびHDTの視点から、HMW−BEおよびLMW−BEは1:1より大きい、例えば3:2以上の重量比で、HMW−BEが製剤中に存在する主要難燃化剤であるように適用することが好ましい。
本発明に従ったHIPSの可燃性を減少させるために適切である、式(1)の難燃剤を、ここでより詳細に記載する。
上記の式(1)の範囲内に収まるLMW−BE難燃化剤は、下記の式(1a):
Figure 2013522442
により表されるエポキシ末端樹脂を含み、
式中、数平均重合度であるmは、0.1から3.15の間の範囲である。より具体的には、式(1a)により表されるエポキシ末端難燃化剤は、340から1250の間の範囲の平均エポキシ当量を有する。エポキシ当量(EEW)は、この中に含有されるエポキシ基の数で割られた物質の分子量として定義され、当分野において公知の方法で測定できる(例えば、「Encyclopedia of polymer science and engineering」John Wiley & Sons、Vol.6(1986))。
式(1a)のLMW−BE難燃化剤は、下記の個々の臭素化エポキシ末端化合物を含む混合物の形態である:
(1a−I) 式(1a−I):
Figure 2013522442
により示されるテトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルのモノマー。
モノマーのエポキシ当量は328g/eqである。
(1a−II) 式(1a−II)
Figure 2013522442
により示されるテトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルのダイマー。
ダイマーのエポキシ当量は628g/eqである。
(1a−III)テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルの三量体。三量体のエポキシ当量は928g/eqである。より高次オリゴマーもまた、混合物中に存在できる。
式(1a)により表される難燃化剤は、当分野において公知の方法で調製でき(例えばEP467364)、市販もされている。式(1a)の難燃剤は、テトラブロモビスフェノールAおよびエピクロルヒドリンを、場合により、トルエンまたはメチルイソブチルケトンなどの不活性溶媒中で、塩基(例えば、水酸化ナトリウムの水溶液)の存在下で加熱下において反応させることによって調製できる。相分離の後で、生成物を含有する有機相を水で洗浄し、これらから残存する塩を除去し、有機溶媒の除去によって生成物を最終的に回収する。生成物の平均エポキシ当量、即ち、生成物混合物内の式(1a−I)、(1a−II)および(1a−III)のさまざまなエポキシ樹脂の分布を、反応物の比を修正することによって調節できる。使用するエピクロルヒドリンの濃度が低いほど、得られる混合物のエポキシ当量が高くなる。
LMW−BEのグループに属し、本発明に従った使用に適切な式(1a)の難燃化剤の具体例を、下記の表1に記載する。式(1a−I)のモノマー、式(1a−II)のダイマー、三量体(1a−III)および場合によりテトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテルの高次オリゴマーから構成される混合物である難燃化剤は、市販されている(例えば、ICL−IPにより製造されているF−2001およびF−2016)。表1において、難燃化剤F−2001は、個々のエポキシ末端化合物の特徴的な分布を使用して定義され、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)ならびに対応するエポキシ当量により決定され得る:
Figure 2013522442
従って、式(1a)の特に好ましいLMW−BE難燃化剤は、800から1400、好ましくは800から1300(例えば、表1に説明される鎖の分布を有する。)の数平均分子量を有する。
上記の式(1)の範囲内に収まるLMW−BE難燃化剤は、式(1b):
Figure 2013522442
で表されるトリブロモフェノール末端キャップ樹脂もまた含み、
式中、nは0から5の間の範囲、より具体的には0から4の間の範囲の整数である。
より具体的には、式(1b)のLMW−BE難燃化剤は、ビス(2,4,6−トリブロモフェニルエーテル)末端テトラブロモビスフェノールA−エピクロルヒドリン樹脂であり、これは式(1b)の個々のトリブロモフェノール末端キャップ化合物(式中nが0、1および2に等しい)を含む混合物の形態である。以下、これらの個々の化合物を、それぞれ、式(1b)のモノマー((lb−I)と略す);式(1b)のダイマー((lb−II)と略す);および式(1b)の三量体((lb−III)と略す)として特定する。
前述の式(1b)のトリブロモフェノール末端の末端キャップ樹脂は、当分野において公知の方法(例えば、EP467364)により調製でき、市販もされている。一般に、調製は、式(1a)により特定されるエポキシ樹脂とトリブロモフェノールとの混合物を、場合により溶媒中で反応させるステップを伴う。反応は、加熱下、触媒(例えば、Li系触媒)または水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムなどの無機塩基または第3級アミン、第4級アンモニウム塩もしくは第4級ホスホニウム塩などの有機塩基の存在下で実施される。調製手順を下記に例示する。
LMW−BEのグループに属し、本発明に従った使用に適切な式(1b)の難燃化剤の具体例を、下記の表2に記載する。式(1b−I)のモノマー、式(lb−II)のダイマー、三量体(lb−III)および場合によりビス(2,4,6−トリブロモフェニルエーテル)−末端テトラブロモビスフェノールA−エピクロルヒドリン樹脂の高次オリゴマーから構成される混合物である難燃化剤は、市販されている(ICL−IPにより製造されているF−3014、F−3516およびF−3020)。表2において、これらの難燃化剤は、個々のトリブロモフェノール末端化合物の特徴的な分布により定義され、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)ならびにさらにこれらの数平均分子量により決定され得る:
Figure 2013522442
本発明における使用に適切なトリブロモフェノール末端キャップLMW−BE樹脂は、また、式(1b):
Figure 2013522442
により表すことができ、
式中、数平均重合度mは0.1から3の間である。式(1b)の特に好ましいLMW−BE難燃化剤は、1300から2500、より好ましくは約1400から2500の数平均分子量を有する(例えば表2に説明された鎖の分布を有する。)。
上記の式(1)の範囲内に収まるIMW−BE難燃化剤は、下記の式(1a):
Figure 2013522442
により表されるエポキシ末端樹脂を含み、
式中、重合度mは6から49の間の範囲である。より具体的には、式(1a)により表されるエポキシ末端難燃化剤は、2000から15000の間の範囲の平均エポキシ当量を有する。
上記の式(1)の範囲内に収まるIMW−BE難燃化剤は、また、式(1b):
Figure 2013522442
により表されるトリブロモフェノール末端キャップ樹脂を含む混合物を含み、
式中、nは3から48の間の範囲、より好ましくは3から35の間の範囲の整数である。
市販のIMW−BEの例は、ICL−IPによるF−3100およびF−2100を含み、それぞれ約10,000g/molおよび20,000g/molの分子量を有する。適切なIMW−BEはEP1587865にも記載されており、揮発性有機溶媒の含有量が低いIMW−BEとして特定されている。
上記の式(1)の範囲内に収まるHMW−BE難燃化剤は、下記の式(1a):
Figure 2013522442
により表されるエポキシ末端樹脂を含み、
式中、平均重合度mは49から135の間の範囲である。
好ましいHMW−BE難燃化剤は、30,000から70,000の間、より好ましくは40,000から60,000の間の重量平均分子量を有する。市販のHMW−BEの例はICL−IPによるF−2400を含み、約50,000g/molの分子量を有する。
IMW−BEまたはHMW−BE樹脂は、当分野において公知の方法に従って調製され、これはLMW−BEに関する上記の方法と同様である(例えば、US4,605,708、EP467364およびEP1587865を参照されたい。)。
なお、本発明に従って使用される難燃化剤は、対称な誘導体および非対称な誘導体(式(1)のRおよびRがそれぞれ同一または異なる。)の両方を含み得る。
本発明のHIPS製剤は、上に説明された式Iの難燃化剤の組み合わせに加えて、三酸化アンチモンなどの無機相乗剤、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの防滴剤(anti−dripping agent)および場合により、従来の原料、例えば充填剤、耐衝撃性改良剤、顔料、UV安定剤、熱安定剤、潤滑剤および抗酸化剤もまた少量含み得る。従来の添加剤の個々の濃度は、通常、HIPS製剤の合計重量の0から15重量%の間、より好ましくは0から7重量%の間の範囲である。例えば、HIPS組成物のPTFE含有量は0.03から1%である。
本発明のHIPS組成物、特に重量平均分子量が40,000から60,000の式(1a)の高分子量臭素化エポキシポリマーおよび数平均分子量が800から1300の式(1a)の低分子量臭素化エポキシオリゴマーからなり、重量比HMW−BE:LMW−BEが3:2から5:1の間である難燃剤の組み合わせを含有するHIPS組成物は、紫外線により生じる変色に対して優れた抵抗性を示すことが見出された。下記に報告する実験結果は、UV光への曝露後に、本発明の組成物が、異なる難燃剤を含有する同様のHIPS組成物の変色と比較して、有意に小さい変色を実証することを示す(比較難燃剤はデカブロモジフェニルエタンであり、HIPSへの適用に強く推奨されている。)。変色を、ΔEパラメータを使用して定量し、Standard ASTM D−224479に従って測定した(AtlasによるUV2000機器を使用してQUV340Bランプに150時間曝露)。
本発明のHIPS組成物は、下記のように調製できる。組成物のさまざまな原料を、これらの個別の量に従って一緒にブレンドする。一般的に、原料はまず、適切な混合機を使用して乾式ブレンドされ、または直接押出機に供給してもよい。その後、例えば二軸スクリュー押出機を使用して、粉末混合物を加工し、均一なペレットの形態に配合される。得られたペレットを乾燥させ、これは、射出成形または押出成形などの物品成形工程への供給に適している。工程のパラメータは、下記の実施例においてより詳細に記載する。
式(1)の難燃化剤の混合物を、コンセントレート(concentrate)またはマスターバッチを介してポリマーHIPS製剤に加えることもできる(これらは三酸化アンチモンなどの相乗剤および/またはポリテトラフルオロエチレンなどの防滴剤を含んでもよい。)。マスターバッチは、適切なキャリアを含み、比較的難燃剤の割合が高い組成物である。通常、キャリアは、マスターバッチの混合を容易にすることを意図するポリマーであり、マスターバッチおよびブレンドポリマーの相溶性を改善する(ブレンドポリマーはマスターバッチと組み合わせたポリマーである;本件の場合ブレンドポリマーはHIPSである。)。マスターバッチを使用することの別の有利性は、無塵のペレットからなり、粉末状材料に勝る環境的利点を提示することである。従って、マスターバッチに用いる適切なキャリアポリマーは、ブレンドポリマーと同様または同一である。しかし、基本的にLMW−BEおよびHMW−BEの難燃化剤からなるマスターバッチの調製が可能であることが見出された。マスターバッチ中のHMW−BEおよびLMW−BEの濃度は、それぞれ、10から90%と90から10%の間の範囲である。
より具体的には、本発明は、基本的に臭素化難燃剤の組み合わせからなるマスターバッチ組成物を提供し、前記組み合わせは、
(i)重量平均分子量が約30,000から70,000、好ましくは40,000から60,000の式(1a):
Figure 2013522442
の高分子量臭素化エポキシポリマー(HMW−BE)、および
(ii)数平均分子量が約800から1300の式(1a):
Figure 2013522442
の低分子量臭素化エポキシオリゴマー(LMW−BE)
を含み、
式中、マスターバッチ中の前記HMW−BEおよびLMW−BEの合計濃度は、91%以上(w/w、マスターバッチの重量に対して)、好ましくは93%以上、例えば93%から96%の間である。マスターバッチのHMW−BE成分とLMW−BE成分との間の重量比は、好ましくは3:2から5:1である。例えば、マスターバッチは、75から80%w/wの分子量が40,000から60,000(例えば約50,000)のHMW−BEおよび15から25%w/wの数平均分子量が800から1300の間のLMW−BEを含有する。
なお、本発明のマスターバッチ組成物は、添加剤、例えば、ポリテトラフルオロエチレンなどの防滴剤を0.1から5%の間、例えば0.1から1%(w/w)の濃度で、および加工改良剤、例えば、エチレンメチルアクリラート(EMA)コポリマーまたはエチレン酢酸ビニル(EVA)を1から9%(w/w)の間の濃度でさらに含み得る。加工改良剤の好ましい濃度は、1から5%である。加工改良剤の他の例は、メチルメタクリラートブタジエンスチレンコポリマーおよびメタロセンエチレンオクタンコポリマーを含む。三酸化アンチモンなどの無機相乗剤もまた、0から9%の間の濃度でマスターバッチに加えることができる。上で説明した添加剤の濃度は、マスターバッチの合計重量に基づく。
マスターバッチは、2種の難燃化剤をあらかじめ混合し、得られたブレンドを押出機または他の配合設備を使用して配合することによって調製される。難燃化剤のうちの一方がペレットの形態で提供され、他方が粉末の形態で提供される場合、2種の成分は別々に押出機に供給される。押出機の温度プロファイルは、180から260℃の間であってよい。押出品は最終的にはペレット化され、マスターバッチを平均粒径が0.5から4mmのペレットの形態で利用可能にし、これらは(適切な器の中でこれらを振ることによって視覚的に確認できるように)無塵である。マスターバッチは、HIPS樹脂および他の添加物と一緒に押出機内で配合され、HIPS製剤を得ることができる。
HMW−BEが二重の機能(活性難燃剤およびLMW−BEのためのキャリア)を有する、本発明の球状のマスターバッチ顆粒の使用は、押出機におけるHIPSポリマー組成物の配合工程を容易にし、難燃剤をHIPSポリマー組成物内に組み込むために都合の良いルートを可能にする。本発明は、また:
基本的に臭素化難燃剤からなるマスターバッチを提供し、前記マスターバッチが、(i)重量平均分子量が約30,000から80,000、好ましくは40,000から60,000の、式(1a)の少なくとも1つの高分子量臭素化エポキシ(HMW−BE)ポリマーおよび(ii)数平均分子量が670から2500の間、好ましくは約800から1300の、式1aの少なくとも1つの低分子量臭素化エポキシ(LMW−BE)オリゴマーを含み、前記HMW−BEおよびLMW−BEの合計濃度がマスターバッチ組成物の重量に基づき91%以上であり、および前記マスターバッチと耐衝撃性ポリスチレンとを押出機において配合すること
を含む、耐衝撃性ポリスチレン組成物を調製する方法を提供する。本発明の方法における使用のために好ましいマスターバッチ組成物は、上に説明した通りである。
材料
下記の実施例において、難燃剤はFRと略される場合がある。実施例において例示される組成物の調製に使用されるさまざまな材料を、表3に記載する:
Figure 2013522442
組成物の調製
下記の実施例に与えられた表に示された重量比に従って、二軸スクリュー共回転押出機ZE25、L/D=32において、温度設定20℃から250℃の間で原料を配合した。スクリュー速度は360rpmでありスループット(供給速度)は18kg/時であった。より具体的な条件は表4に提示する:
Figure 2013522442
作製されたストランドをAccrapakによるペレタイザー750/3においてペレット化し、その後空気循環オーブンにおいて75℃で4時間乾燥させた。乾燥させたペレットを、ArburgによるAllrounder500−150を使用して試験片に射出成型した。射出成形の条件を下記の表5に一覧にする。
Figure 2013522442
試験片を1週間23℃において調整し、その後下記に要約した試験に供した。
燃焼性試験
燃焼性試験を、Underwriters−Laboratories standard UL94に従って、1.6mmの厚みの試験片について垂直燃焼を用いて実施した。簡潔に言うと、UL94垂直燃焼性試験において、5つの試験片のセットを試験する。試験片を炎に垂直に10秒間さらす。試験片は底部が発火し、燃え尽きる。試験片が30秒以内に自己消火した場合、続いて炎をさらに10秒点火し、その後取り外す。燃えている液滴は、試験片の下に配置したコットンの上に落としておく。最大燃焼時間が10秒未満(/点火)であり10回の点火において合計燃焼時間が50秒未満であり、液滴がコットンを発火させなかった場合、この材料は、UL94 V−0として分類される。
機械的特性
衝撃強度を、アイゾット切欠き試験を使用し、ASTM D−256−81に従って振り子衝撃試験機タイプ5102(Zwick)を使用して測定し、破断伸びを、Zwick1435材料試験機においてASTM D−638−95に従って測定し、HDTを、ASTM D−648−07に従って、1820MPaの荷重および加熱速度2℃/分で測定した。
実施例1から4
F−2016およびF−2400をさまざまな重量比で一緒に組み合わせたHIPS製剤を、上に設定した基本手順に従って調製した。HIPS製剤の組成およびこれらの特性を、表6に一覧にした。
Figure 2013522442
実施例5から8
F−3014およびF−2400をさまざまな重量比で一緒に組み合わせたHIPS製剤を、上に設定した基本手順に従って調製した。HIPS製剤の組成およびこれらの特性を、表7に一覧にした。
Figure 2013522442
実施例9から12
F−3020およびF−2400をさまざまな重量比で一緒に組み合わせたHIPS製剤を、上に設定した基本手順に従って調製した。HIPS製剤の組成物およびこれらの特性を、表8に一覧にした。
Figure 2013522442
実施例13から16
F−3100およびF−2400をさまざまな重量比で一緒に組み合わせたHIPS製剤を、上に設定した基本手順に従って調製した。HIPS製剤の組成物およびこれらの特性を、表9に一覧にした。
Figure 2013522442
実施例17から20
F−2100およびF−2400をさまざまな重量比で一緒に組み合わせたHIPS製剤を、上に設定した基本手順に従って調製した。HIPS製剤の組成物およびこれらの特性を、表10に一覧にした。
Figure 2013522442
実施例21
FRマスターバッチ組成物の調製
F−2400、F−2001(重量比80:20)および0.1%のIrganox225を、Berstroff 25mm二軸スクリュー押出機において配合しペレットを形成した。配合工程は、2種の異なる方法で実施した:
1)原料を、プラスチックバッグの中であらかじめ混合し、振り、混合物を押出機に供給する、および
2)F−2400のペレットおよびF−2001の粉末を、(K−tronによる2種の供給器を使用して)押出機に別々に供給する。
配合工程は、いずれかの供給方法を使用して、困難なく進行する。作製されたストランドは、AcropacによるPelletizerを使用して都合よくペレット化され、約3mmの平均直径を有する、精密な、正確に球状で無塵のペレットをもたらした。ペレットは、本発明のHIPS組成物の調製のためのマスターバッチとして使用できる。
実施例22および23
無塵の難燃剤コンセントレートの調製および適用
F−2400、F−2001(80:20の重量比)を、Berstorff 25mm二軸スクリュー押出機において配合しペレットを形成した。2種のマスターバッチの組成を、表11に提示する:
Figure 2013522442
配合工程は下記のように実施した。F−2400顆粒をIrganox225と混合し、押出機の主要供給口の重量式供給装置1番を介して供給した。PTFEは、押出機の主要供給口の重量式供給装置2番を介して供給した。(実施例23の場合においてEMAペレットもまた、供給装置2番を介して供給した。)。F−2001粉末は、(K−tronによる供給装置を使用して)押出機の下流供給口の重量式供給装置3番を介して供給した。配合工程は、表12に要約した条件下で、両方の実施例において容易に達成された。
Figure 2013522442
作製されたストランドは、AcropacによるPelletizerを使用して都合よくペレット化され、約2から6mmの平均直径を有する、精密な、球状で無塵のペレットをもたらした。
実施例24および25
実施例22および23に従ったペレットを、それぞれ実施例24および25に例示のように、マスターバッチ経路を介してHIPS組成物の調製に使用した。配合および射出成型を、上記の基本手順に従って実施した。なお、配合ステップの間に、押出機の供給区画において塵は発生せず、FRマスターバッチの添加は容易であった。得られたHIPS製剤の組成およびこれらの特性を13に要約する。
Figure 2013522442
実施例22および特に実施例23のマスターバッチの無塵で、流動性の良い(free−flowing)顆粒の使用は、添加、混合、配合の操作およびプラスチック工業における他の普通の下流操作を容易にし、表13に特定されたHIPS組成物の容易な調製を可能にする。難燃剤を、マスターバッチ1を介してHIPSに加える場合、高レベルの難燃性[UL94 V−0規格(1.6mm)]が達成され、耐衝撃特性と組み合わされる。難燃剤を、加工助剤添加剤(増粘剤)のEMAが存在するマスターバッチ1の改良型である、マスターバッチ2を介してHIPSに加える場合、高レベルの難燃性[UL94 V−0(1.6mm)]が実現され、改良された溶融流動および衝撃特性のさらなる改良と組み合わされる。
実施例26および比較例27
実施例26は、実施例23のマスターバッチ2を難燃剤として使用して、マスターバッチ経路を介して調製されたHIPS組成物を例示する。比較例27において、HIPSへの適用を推奨されている難燃剤であるデカブロモジフェニルエタン(Albemarle Corporationから入手可能な粉末形態のS−8010)をHIPS製剤に難燃剤として使用している。組成物は上記の配合および射出成形手順に従って調製した。
HIPS製剤の組成および特性を表14に要約する。組成物をこれらのUV安定性に関しても試験した。この目的のために、3.2の厚みの成形試料を、150時間、Atlasにより製造されたUV2000機器のQUV340Bランプを使用して、UV光にさらした。その後、試料を、分光光度計(Datacolor SF−600)を使用して色ずれ(DE)に関して試験した。DE値もまた、表14に報告する。
Figure 2013522442
実施例26のHIPS組成物に関して、高レベルの難燃性[UL94 V−0規格(1.6mm)]が、比較的低い臭素含有量(難燃剤が、比較例27のデカブロモジフェニルエタンである場合、存在する必要がある11%の臭素と比較して、9%)の存在下で達成されることに留意されたい。2種の組成物の臭素含有量の間の差は、臭素化難燃剤の作用を支持する相乗剤として使用される三酸化アンチモンの量が、実施例26においてさらに低い(比較例27において存在する3.7%と比較して、わずか3.0%の三酸化アンチモン)という事実を考慮すると、特に注目に値する。
実施例26の組成物は非常に優れたUV安定性を実証し、UV光への曝露後に8.5の変色を示し、一方、比較例27の組成物はより大きな変色を被る。
調製1
式1(b)の難燃化剤の調製
撹拌装置、電気マントルヒーター、温度計および還流冷却器を装備した1リットルのガラスケトルに、下記の特徴:398グラム/モルのEEWおよび臭素含有量49%(w/w)を有する100グラムの臭素化エポキシ樹脂(F−2001として市販されている。)、300グラムのメチルイソブチルケトンおよび155グラムのトリブロモフェノールを加えた。混合物をすべての固体が溶解するまで撹拌し、その後、0.75グラムのトリブチルアミンを加えた。反応混合物をゆっくり加熱し、還流し、反応を6時間続けた。
室温に冷却後、反応混合物を蒸留水で3回洗浄し、その後水相の相分離を行った。最終的に、メチルイソブチルケトンを160℃において真空下で蒸留により除いた。下記の特性:
軟化点:101℃
平均分子量(GPCにより決定):1460
臭素含有量:59wt%
を有する、250グラムの式(1b)に従った樹脂が得られた。
上記の手順は、式(lb)のさまざまな樹脂、即ち、モノマー(lb−I)、式(lb−II)のダイマー、式(lb−III)の三量体およびさまざまな割合の高次オリゴマーを含む混合物を得るために、反応物の重量比を変更することによって(例えば、574gのYDB400またはF−2001、294.6gのトリブロモフェノールおよび127gのテトラブロモビスフェノールAを反応させることによって)変えることができる。

Claims (19)

  1. 耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)および式(1):
    Figure 2013522442
    (式中、mは重合度を示し、RおよびRは、
    Figure 2013522442
    からなる群から独立して選択される。)
    の難燃剤の組み合わせを含む難燃性ポリマー組成物であって、
    前記式(1)の難燃剤の組み合わせが:
    (i)30,000から80,000の間の重量平均分子量を有する、少なくとも1つの高分子量臭素化エポキシポリマー(HMW−BE)またはこれらの末端キャップ誘導体;および
    (ii)670から2500の間の数平均分子量を有する少なくとも1つの低分子量臭素化エポキシオリゴマー(LMW−BE)または5000から30000の間の重量平均分子量を有する少なくとも1つの中間分子量臭素化エポキシポリマー(IMW−BE);またはこれらの末端キャップ誘導体;
    を含み、前記難燃剤の組み合わせにおいてHMW−BEが主要成分である、難燃性ポリマー組成物。
  2. HMW−BE難燃剤が式(1a):
    Figure 2013522442
    であり、式中、平均重合度mが49から135の間である、請求項1に記載の難燃性HIPS組成物。
  3. HMW−BE難燃剤が約40000から60000の重量平均分子量を有する、請求項2に記載の難燃性HIPS組成物。
  4. 難燃剤の組み合わせがLMW−BEを含み、HMW−BE成分とLMW−BE成分との間の重量比が3:2から5:1である、請求項3に記載の難燃性HIPS組成物。
  5. LMW−BE難燃剤が式(1a):
    Figure 2013522442
    であり、式中、平均重合度mが0.1から3.15の間である、請求項4に記載の難燃性HIPS組成物。
  6. LMW−BE難燃剤が約800から1300の数平均分子量を有する、請求項5に記載の難燃性HIPS組成物。
  7. LMW−BE難燃剤が式(lb):
    Figure 2013522442
    であり、式中、平均重合度mが0.1から3の間である、請求項4に記載の難燃性HIPS組成物。
  8. LMW−BE難燃剤が約1400から2500の数平均分子量を有する、請求項7に記載の難燃性HIPS組成物。
  9. 難燃剤の組み合わせが下記の式(1a):
    Figure 2013522442
    により表されるIMW−BE難燃剤を含み、式中、平均重合度mが6から49の間である、請求項3に記載の難燃性HIPS組成物。
  10. 組成物の臭素含有量が9から11重量%の間であり、組成物が三酸化アンチモンを2から3重量%の間の濃度でさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の難燃性HIPS組成物。
  11. 基本的に臭素化難燃剤からなるマスターバッチを提供し、前記マスターバッチが、(i)重量平均分子量が約30,000から80,000の、式(1a)の少なくとも1つの高分子量臭素化エポキシ(HMW−BE)ポリマーおよび(ii)数平均分子量が670から2500の間の、式(1a)の少なくとも1つの低分子量臭素化エポキシ(LMW−BE)オリゴマーを含み、前記HMW−BEおよびLMW−BEの合計濃度がマスターバッチ組成物の重量に基づき91%以上であり、および前記マスターバッチと耐衝撃性ポリスチレンとを押出機において配合すること
    を含む、請求項1の耐衝撃性ポリスチレン組成物を調製する方法。
  12. マスターバッチが、防滴剤および加工改良剤をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 基本的に臭素化難燃剤の組み合わせからなるマスターバッチ組成物であって、前記組み合わせが、
    (i)重量平均分子量が約40000から60000の式(1a):
    Figure 2013522442
    の高分子量臭素化エポキシポリマー(HMW−BE)、および
    (ii)数平均分子量が約800から1300の式(1a):
    Figure 2013522442
    の低分子量臭素化エポキシオリゴマー(LMW−BE)
    を含み、
    式中、前記HMW−BEおよびLMW−BEの合計濃度が、マスターバッチの重量に対して91%以上である、マスターバッチ組成物。
  14. HMW−BEおよびLMW−BEの合計濃度が、マスターバッチの重量に対して93%以上である、請求項13に記載のマスターバッチ組成物。
  15. HMW−BE成分とLMW−BE成分との間の重量比が、3:2から5:1である、請求項13または14に記載のマスターバッチ組成物。
  16. 防滴剤および加工改良剤をさらに含む、請求項13から15のいずれか一項に記載のマスターバッチ組成物。
  17. 防滴剤がポリテトラフルオロエチレンであり、加工改良剤がエチレンメチルアクリラートコポリマーである、請求項16に記載のマスターバッチ組成物。
  18. 75から80%の、重量平均分子量が30000から70000のHMW−BE、15から25%の、数平均分子量が800から1300の間のLMW−BEを含み、マスターバッチ組成物の合計重量に基づいて0.1から5%のポリテトラフルオロエチレンおよび1から5%のエチレンメチルアクリラートコポリマーをさらに含む、請求項13から17のいずれか一項に記載のマスターバッチ組成物。
  19. 請求項1において定義されたHMW−BEをHIPS組成物に添加することを含む、請求項1において定義されたLMW−BE、IMW−BEまたはこれらの混合物が存在する難燃性HIPS組成物から作られた物品の衝撃抵抗(アイゾット衝撃強度)を増加させる方法。
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