JP2013505845A - 切削工具のための切削インサート - Google Patents

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Abstract

切削工具のための切削インサート(1)が提供される。主平面Hで切削コーナ(4)から切削インサート(1)の中心部Zにかけて延びる半径方向Qにおいて、次に掲げる順序で構成されている、即ち、降下していくすくい面(8)と、すくい面に後続する切屑案内段部底面(9;9a,9b,9c)と、切屑案内段部底面に対して上昇していく第1の面(11a)とこれに後続する第1のプラトー(11b)とを備える、切屑案内段部底面に後続する第1の切屑案内段部(11)と、第1のプラトー(11b)に対して上昇していく第2の面(12a)とこれに後続する第2のプラトー(12b)とを備える第2の切屑案内段部(12)と、第2のプラトー(12b)に対して上昇していく第3の面(13a)とこれに後続する第3のプラトー(13b)とを備える第3の切屑案内段部(13)とが構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、工作物を切削加工する切削工具のための切削インサートに関する。
工作物を切削加工する切削工具のための切削インサートは、特に、金属の工作物を施削によって切削加工するために用いられる。このような種類の切削インサートを、たとえば最初に使用した切削コーナや切削エッジの摩減が生じてから順次使用することができる複数の切削コーナと切削エッジを有するスローアウェイチップまたは旋盤用スローアウェイチップとして構成することが知られている。このとき切削インサートは、切削インサートの上側の表面(ないし上面)と下側の表面(ないし下面)をいずれも材料加工のために利用可能であるように構成されていてよい。公知の切削インサートは、上側の表面と下側の表面が同じ態様で構造化された幾何学形状をしばしば有しており、特に、切削エッジと、削り取られた材料チップを方向転換ないし破断するための切屑案内部材とを備えている。
公知の切削インサートは、切込み深さ(ないし切込み)や送りに関わりなく削り取られた材料チップの動きに影響を及ぼす構造をしばしば有している。このような構造化は、特定の切込み深さや特定の送り(ないし特定の送り速度)について切削インサートが最適化され、この最適化された適用範囲以外では切屑形成の劣化が生じるという帰結につながる。たとえば切込み深さが小さいとき、いくつかの切削インサートは非常に優れた切屑コントロールを示すが、切込み深さが増すにつれてそれが劣化していき、また、別の切削インサートは切込み深さが比較的大きいときには優れた切屑コントロールを示すが、切込み深さが減るにつれてそれが次第に劣化していく。
特許文献1は、上側の表面と、これに対して平行な下側の表面とを備え、これらの表面が周回する側壁を介して相互につながっている、スローアウェイチップの形態の切削インサートを示している。この切削インサートは1つの切削コーナを有している。切削エッジは、この切削コーナの領域にあるエッジと、これに後続する、上側の表面と側壁との間にそれぞれ延びるエッジとによって形成される。切削コーナの領域には、上側の表面に切屑案内構造が形成されており、この切屑案内構造は、対称軸の方向で切削コーナから切削インサートの中心部にかけて、2つの切屑案内段部をそれぞれの異なる高さレベルに有している。
KR10−0312957
本発明の課題は、異なる送り速度、異なる切削深さ、加工されるべき異なる材料のときでも優れた切屑コントロールを提供する、切削工具のための切削インサートを提供することにある。
この課題は、請求項1に記載された、工作物を切削加工する切削工具のための切削インサートによって解決される。この切削インサートは、上側の表面と、下側の表面と、上側の表面と下側の表面との間で周回する側壁とを有している。上側の表面の主方向が、主平面を規定する。(側壁の)円周方向で面取りされた少なくとも1つのコーナが形成されている。この少なくとも1つの面取りされたコーナは、少なくとも上側の表面の側で、1つの切削コーナとして構成されている。側壁と上側の表面との間に延びる、この切削コーナの領域のエッジと、この切削コーナに後続する少なくとも1つのエッジとが、1つの切削エッジを形成する。主平面で切削コーナから切削インサートの中心部へと延びる半径方向に、少なくとも3つの切屑案内段部が配置されている。半径方向に沿って次に掲げる順序で構成されている、即ち、(切削インサートの内部に向かって)降下していくすくい面(その傾きは特にすくい角を規定する)と、すくい面に後続する切屑案内段部底面と、この切屑案内段部底面に対して上昇していく第1の面とこれに後続する第1のプラトーとを備える第1の切屑案内段部と、第1のプラトーに対して上昇していく第2の面とこれに後続する第2のプラトーとを備える第2の切屑案内段部と、第2のプラトーに対して上昇していく第3の面とこれに後続する第3のプラトーとを備える第3の切屑案内段部とが構成されている。第1、第2、ないし第3のプラトーは、それぞれ上昇していく第1、第2、ないし第3の面に後続していると述べたが、ここで留意すべきは、直接的な後続(たとえば鋭いエッジの意味における)が必要でなければならないわけではなく、たとえば湾曲した面その他を介しての移行も可能であるということである。本明細書では、プラトーとは完全に平坦な面だけを意味するのではなく、プラトーは湾曲した面または曲がった面を有することもできる。第1および/または第2および/または第3のプラトーは、たとえば特に上側の表面により定義される主平面と平行に平坦に構成されていてよく、あるいは、たとえば湾曲した構造を有していてもよい。しかしながら、それぞれのプラトーはそれぞれ対応する上昇面と比較したときに、主平面に対して垂直の方向に関してほぼ一定のレベルを有しており、ないしは、わずかな傾きだけを有している。主平面を基準にする場合には、上側の表面の基本方向(そのディテールにおける構造化は考慮に含まない)によって設定される方向に延びる平坦な平面が基準となる。「上側の」表面および「下側の」表面という呼び方は、本件の関連においては切削インサートを記述するために用いており、これらは切削インサートが相応の向きになっているときに限って実際に「上側」ないし「下側」に配置される。したがって「上側」および「下側」という呼び方は、限定的に解釈されるべきものではない。この切削インサートでは、切削コーナの領域に3つの連続する切屑案内段部がそれぞれ異なるレベルに設けられているので、異なる送り速度、切込み深さ、材料について、良好な切屑コントロールが実現される。送り速度、切込み深さ、材料に応じて、それぞれ異なる切屑案内段部が適用される。3つの異なる切屑案内段部を設けることで、比較的軟質の金属材料だけでなく、たとえば硬度の高い特殊鋼のような比較的強靭な金属材料でも、良好な切屑コントロールで加工をすることができる。ここで切屑コントロールとは、特に、切屑の案内、切屑の形状、切屑の破断を良好にコントロールすることを意味している。
1つの発展例では、切削エッジには面取り部(Fase)が設けられている。面取り部は特に、切削エッジから切削インサートの中心部に向かう方向に関して、すくい面の手前に配置されている。面取り部は切削コーナの領域だけでなく、切削エッジのさらなる延在部にも設けられているのが好ましい。面取り部は、切削エッジに沿って異なる傾きおよび/または異なる幅を有することができる。
1つの発展例では、第1のプラトーは、主平面に対して垂直の方向に関して、切削コーナの領域における切削エッジの(基準レベルとしての役目をする)レベルよりも下方にある第1のレベルに少なくとも部分的に配置されており、第3のプラトーは、主平面に対して垂直の方向に関して、切削コーナの領域における切削エッジのレベルよりも上方にある第3のレベルに少なくとも部分的に配置される。このように第2のプラトーは、第1のプラトーのレベルと第3のプラトーのレベルとの間のレベルにある。各プラトーのこのような配置により、送りが小さいとき、ないし加工されるべき材料が軟質のときだけでなく、送りが大きいとき、ないし加工されるべき材料が強靭なときにも、優れた切屑コントロールが生じるようにすることができる。送り速度、切込み深さ、材料に応じて、それぞれ異なる切屑案内段部が適用される。
1つの発展例では、第2のプラトーは、主平面に対して垂直の方向に関して、レベルh0+h2またはh0−h2に配置されており、ここでh0は、主平面に対して垂直の方向で、切削コーナの領域における切削エッジのレベルであり、h2は0≦2≦0.25×hgで設定される。ここでhgは、主平面に対して垂直の方向で、切削エッジのレベルh0と、切削コーナの領域における切屑案内段部底面との間の差異である。このような構成により、特に切屑形成に高い抵抗力が生じる素材を加工するときに、良好な切屑コントロールが実現される。
第1の切屑案内段部の前述した第1のプラトーは、少なくとも部分的にレベルh0−h1に配置されるのが好ましく、h1については0.25×hg≦h1≦0.75×hgが成り立つ。hgの設定については上に述べたことが当てはまる。
第3の切屑案内段部の前述した第3のプラトーは、レベルh0+h3に少なくとも部分的に配置されるのが好ましく、h3については0.2×hg≦h3≦1×hgが成り立つ。hgの設定については上に述べたことが当てはまる。
個々の切屑案内段部について上述した好ましい高さレベルは、異なる送り速度、切込み深さ、加工されるべき材料での、望ましい良好な切屑コントロールを促進する。
1つの発展例では、切削コーナの領域には、切削コーナからの距離が増すにつれて切削エッジに沿った方向で切屑案内段部底面の隆起部まで減少していく、増大したすくい角Wが設けられている。このような構成によって切削コーナの領域で、特に切込み深さが小さい領域でチップフォーマとしての役目をし、良好な切屑コントロールを惹起する窪みが切屑案内段部底面に形成される。ここで「増大した」すくい角とは、すくい面がこの領域で(たとえば周囲に位置する領域よりも)急傾斜に降下していくことを意味している。すくい角の頂点は、主平面とすくい面とによって形成される。
1つの発展例では、すくい角は切削エッジに沿った方向で、切屑案内段部底面の隆起部の後で再び増加する。このような構成により、切屑案内段部底面が切削コーナの領域で低いレベルを有しており、切屑案内段部底面の隆起部の領域でこれより高いレベルを有しており、切削エッジのさらなる延在部で再びこれより低いレベルを有するようにすることができる。このようにして、切込み深さが大きいときでも良好な切屑コントロールが提供される。すくい角は切削コーナの領域で最大の角度を有しており、隆起部の領域で最小の値を有しており、隆起部の後の領域でこれらの中間の値を有しているのが好ましい。
1つの発展例では、切屑案内段部底面の隆起部は、主平面に対して垂直の方向に関して、第1の切屑案内段部が切削エッジとの最小の間隔を有している領域で、切削コーナの領域における切削エッジのレベル(基準レベル)に対する最小の高低差を有している。すなわち切屑案内段部底面はこの領域で、もっとも少ない深さを有している。このようにして、これらの切屑案内段部と変化するすくい角との連携により、大きい切込み深さについても良好な切屑コントロールが実現される。切屑をコントロールしながら排出することができ、指向性を有する切屑流出方向が保証される。
1つの発展例では、主平面に対して垂直の方向に関して、切削コーナの領域における切削エッジのレベルと切屑案内段部底面のレベルとの間の最大の高低差は、切削コーナの領域で与えられる。このような構成により、切屑案内段部底面は切削コーナの領域でもっとも低いレベルにあり、その結果、小さい切込み深さの領域で、窪みが形成されていることによって良好な切屑コントロールが実現される。別の好ましい実施形態では、切削エッジに沿って配置された切屑案内底面段部の他の区域は、切削コーナの領域における切削エッジのレベルに対して、切削コーナの領域における切屑案内段部底面とほぼ等しい高低差を有している。
1つの実施形態では、第1のプラトー、第2のプラトー、および第3のプラトーの表面はそれぞれ主平面とほぼ平行に延びている。
1つの好ましい実施形態では、切削インサートは少なくとも1つの第2の切削コーナを有するスローアウェイチップである。スローアウェイチップとして構成された切削インサートの円周形状に応じて、異なる数の切削コーナが設けられていてよいことに留意すべきであり、たとえば菱形のスローアウェイチップの場合には2つの切削コーナが上側の表面に設けられ、三角形のスローアウェイチップの場合には3つの切削コーナが上側の表面に設けられ、四角形のスローアウェイチップの場合には4つの切削コーナが上側の表面に設けられ、以下同様である。切削インサートは、平面図で見て、実質的に多角形の基本形状を有しているのが好ましい。このとき切削インサートは(1つまたは複数の対称平面に対して)対称に構成されているのが好ましく、それにより、それぞれの切削コーナが一致する構造を有することになる。切削コーナは角度の二等分線に関して、それぞれ対称に構成されているのが好ましい。
1つの発展例では切削インサートは、下側の表面も工作物の切削加工のために構成されたスローアウェイチップとして構成されている。この場合、素材加工のために利用できる切削コーナの数は、(上側の表面だけが素材加工の役目をする切削インサートと比較して)2倍になる。特に、切削インサートの下側の表面は、上側の表面と同一に構成されていてよい。下側の表面が切削加工に利用されるとき、第3のプラトーは、切削工具における切削インサートのための載置面として構成されているのが好ましい。このような具体化形態では、第3のプラトーは、一方では上側の表面で素材加工をするときの第3の切屑案内段部の一部として、また他方では下側の表面で素材加工をするときの載置面として、二重の機能を果たす。
1つの発展例では、第2の切屑案内段部は(切削コーナから切削インサートの中心部へと延びる)半径方向に対して垂直な横方向で、第1の切屑案内段部よりも幅が狭くなっている。このような構成により、特に強靭な素材を加工するときに、第2の切屑案内段部によって良好な切屑コントロールが実現される。
1つの実施形態では、切削インサートは施削による切削加工用として構成されている。
本発明の課題は、施削によって工作物を加工するための、本発明による切削インサートの利用法によっても解決される。
その他の利点や発展例は、図面を参照して行う以下の実施例の説明から明らかとなる。
実施例に基づく切削インサートを示す平面図である。 図1の切削コーナの領域で示す拡大部分図である。 切削工具への長方形の切削インサートの挿入を一例として示す図である。 切削コーナの領域における図1のC−C線に沿った部分断面図である。 切削エッジの領域における図1のD−D線に沿った部分断面図である。 切削エッジの領域における図1のG−G線に沿った部分断面図である。 切削エッジの領域における図1のE−E線に沿った部分断面図である。
以下においては、図面を参照しながら1つの実施形態について説明する。図1は、実施形態に基づく切削インサート1の平面図を示している。この実施例に基づく切削インサート1は、スローアウェイチップとして構成されている。切削インサート1は、上側の表面2(図1に示す)と、切削インサート1の(図示しない)裏面に配置された下側の表面とを有している。「下側の」表面および「上側の」表面という呼称の使用は切削インサートの特定の向きを前提としており、以下の説明のより良い理解のために選択されているが、これに限定されるものではないことに留意すべきである。「上側の表面」に対する「下側の」表面は、切削インサートの向きに応じて、当然ながら切削インサートの側方や上方にくることもあり得る。
下側の表面は、この実施例では上側の表面2と同一に構成されており、(それぞれの表面構造を除いて)これとほぼ平行に配置されている。下側の表面と上側の表面2は周回する側壁3によって相互につながっており、それにより切削インサート1の本体は、下側の表面と、上側の表面2と、側壁3とによって囲まれている。上側の表面2は、図1の紙面と平行に延びる主平面Hに延びている(あとで詳しく説明する表面構造を除く)。主平面Hに対して垂直の方向(およびこれに伴って図1の紙面に対して垂直の方向)は、以下において符号Rを付す。切削インサート1は、図示した実施例では角が面取りされた菱形の形状により形成された、平面図で見て多角形の周形状を有している。切削インサート1の中心部Zには、切削工具へ切削インサートを取り付けるために、上側の表面2と下側の表面の間に連続する穴が形成されている。この実施例による切削インサート1は、旋盤で施削による材料加工をするための切削インサートとして構成されている。切削インサート1は金属材料を切削加工するために構成されており、硬質金属で製作されている。
図1に示す切削インサート1は、周回する側壁3と上側の表面2との間の向かい合うコーナに、同一に構成された切削コーナ4および4aを有しており、そのうち切削コーナ4(図1では左下に図示)についてのみ詳しく説明する。切削コーナ4および4aは、円周方向に、半径rの面取りをそれぞれ有している。側壁3と上側の表面2との間に延びる、切削コーナ4および4aの領域のエッジは、工作物を切削加工するための切削エッジとして構成されている。側壁3と上側の表面2との間に延びる、切削コーナ4および4aに両側で接するエッジ6も、同じく工作物を切削加工するための切削エッジとして構成されている。以下においては、切削エッジを全体として符号5で表す。図示した実施例では切削インサート1は、切削コーナ4と切削コーナ4aとを中心部Zを通るように結んだ線に関して対称に構成されている。この理由により、以下においては、この結んだ線の一方の側(図1の下側)における上側の表面2の構造だけを説明する。この結んだ線は、同時に、切削コーナ4から切削インサート1の中心部Zにかけての半径方向Qにも相当している。切削エッジ5はその形状に関して、それぞれの切削コーナ4ないし4aからエッジ6に沿って、主平面Hに対して垂直の方向Rにおいて、一定のレベル(すなわち一定の高さ)を有することができ、あるいは、その形状に関して変化するレベルを有することができる。こうした種々の可能性を考慮に入れるために、以下においては、切削コーナ4の領域における切削エッジ5のレベルh0(特に、半径方向Qが切削コーナ4と交わる点におけるレベル)を、基準レベルとして援用する。
切削エッジ5はその外側領域で、切削コーナ4のところだけでなくエッジ6のさらなる延在部にも、それ自体公知の態様で面取り部7を備えている。中心部Zの方向で、面取り部7の後には降下していくすくい面8が続いており、その傾斜角は、さまざまな領域における切削インサート1のそれぞれのすくい角を規定する。本実施例の切削インサート1は、あとでまた詳しく説明するように、切削コーナ4を起点として、エッジ6に沿ってさまざまなすくい角Wを有している。中心部Zの方向ですくい面8の後には、中心部Zの方向でそれぞれの領域で切屑を形成する構造のもっとも低いレベルをそれぞれ形成する切屑案内段部底面9(9a,9b,9c)が続いている。図2からわかるとおり、切屑案内段部底面9aは切削コーナ4の領域で、また切屑案内段部底面9cは切削コーナ4から比較的遠く離れているエッジ6の領域で、それぞれ面状に形成されている。それに対して、これらの間に位置する領域には、切屑案内段部底面9bが線状に形成されている。
切削コーナ4の領域には、本実施例では3つの切屑案内段部が形成されており、すなわち第1の切屑案内段部11と、第2の切屑案内段部12と、第3の切屑案内段部13が形成されている。図2では、第2の切屑案内段部12の個々の構造を図解するために、第2の上昇面12aと第2のプラトー12bとの間の移行部が破線で図示されている。
切削コーナ4を起点として中心部Zへ向かう方向での3つの切屑案内段部の形状について、図2と図4を参照しながら説明する。切削コーナ4の領域では切屑案内段部底面9aは、切削コーナ4の領域における切削エッジ5のレベルh0より高さhgだけ低いレベルにある。中心部Zの方向で切屑案内段部底面9aの後には、第1の上昇面11aおよびこれに後続する第1のプラトー11bを有する第1の切屑案内段部11が続いている。図4に見られるように、第1のプラトー11bは、切削コーナ4の領域における切削エッジ5のレベルh0より高さh1だけ低いレベルにある。このとき高さh1は、0.25×hg≦h1≦0.75×hgの範囲内にある。第1のプラトー11bのレベルを起点として、その後には、第2の上昇面12aとこれに後続する第2のプラトー12bとを有する第2の切屑案内段部12が続いている。第2のプラトー12bは、レベルh0の高さにほぼ位置するレベルにあり、特に、レベルh0より高さh2だけ高い、または低いレベルにある。このときh2は、0×hg≦h2≦0.25×hgの範囲内の値を有している。第2のプラトー12bのレベルを起点として、その後には、第3の上昇面13aとこれに後続する第3のプラトー13bとを有する第3の切屑案内段部13が続いている。第3のプラトー13bは、レベルh0より高さh3だけ高いレベルにある。高さh3は、0.2×hg≦h3≦1×hgの範囲内にある。h1,h2,h3についての上述した値範囲で留意すべきは、第1のプラトー11bはいかなる場合にも第2のプラトー12bより低く位置していなくてはならず、第2のプラトー12bは第3のプラトー13bよりも低く位置していなければならないことである。高さhgは、たとえば0.18mmであってよい。図示した実施例では第3のプラトー13bは、切削インサート1の下側の表面で工作物を加工するときに、切削工具における切削インサート1のための載置面を形成するように構成されている。
次に図5を参照しながら、図1の方向D−Dの断面における個々の構造の形状について説明する。この断面は、第1の切屑案内段部11の第1のプラトー11bが切削エッジ5に対して最小の間隔を有している領域において、エッジ6に対して垂直の平面に延びている。エッジ6を起点として、エッジ6に後続する領域には、切削コーナ4の領域とは異なる傾きおよび/または幅を有することができる面取り部7がまず設けられている。面取り部7の後に続いて、上に説明した切削コーナ4の領域よりも明らかに浅いすくい角Wを形成するすくい面8が配置されている。その後に続く切屑案内面底面9bは、この領域では線状にのみ形成されており、切削コーナ4の領域における切屑案内面底面9aよりも明らかに高いレベルにある。以下の説明でさらに詳細に明らかとなるように、切屑案内面底面9bのこの領域は、切屑案内面底面9の隆起部の最大の高さを形成する。第1の切屑案内段部11が、第1の上昇面11aおよび第1のプラトー11bをもって後続する。これに続いて第1のプラトー11bから、第2の上昇面12aと第2のプラトー12bとを有する第2の切屑案内段部12が隆起している。
次に図6を参照しながら、図1の方向G−Gの断面における個々の構造の形状について説明する。この断面は、第1の切屑案内段部11と第2の切屑案内段部12が切断されなくなる領域において、エッジ6に対して垂直の平面に延びている。この断面は、エッジ6に沿う方向で、ちょうど第1の切屑案内段部11が終わる(そして第1の切屑案内段部11の第1の上昇面11aが第3の切屑案内段部13の第3の上昇面13aと交わる)領域にある。エッジ6を起点として、上に説明した各領域とは異なる傾きおよび/または幅を有することができる面取り部7が同じくまず形成されている。面取り部7の後に続いて、上に(図5を参照して)説明した切屑案内段部底面の隆起部が形成されている領域よりも大きいすくい角Wを当該領域で有する、すくい面8が形成されている。すくい面8の後に続く切屑案内段部底面9cは、切屑案内段部底面9の隆起部が形成された領域における切屑案内段部底面9bよりも明らかに低いレベルにある。たとえば切屑案内段部底面9cは、ほぼ切削コーナ4の領域における切屑案内段部段部9aのレベルにあるか、または、これよりも若干高いレベルにあってよい。
次に図7を参照して、図1の方向E−Eの断面における個々の構造の形状についてさらに手短に説明する。これは、上に図6を参照して説明した領域よりも切削コーナ4からさらに遠くに離れた、エッジ6の領域における断面である。図7に見られるとおり、切屑案内面底面9cはこの領域で明らかにより広い幅を有している。切屑案内面底面9cはこの領域で、ほぼ切削コーナ4の領域における切屑案内段部底面9aのレベルにあってよい。すくい面8によって規定されるすくい角Wは、たとえば上に説明した断面G−Gの領域と同じオーダーであってよい。
以上において、それぞれ上昇面とプラトーとを有する3つの切屑案内段部(第1の切屑案内段部11、第2の切屑案内段部12、第3の切屑案内段部13)が切削コーナ4の領域に設けられた、工作物を切削加工する切削工具のための切削インサート1について説明した。このときプラトー(11b,12b,13b)は、主平面Hに対して垂直の方向Rに関して、それぞれ異なる高さレベルに配置されている。特に、第1のプラトー11bは切削コーナ4の領域における切削エッジ5の基準レベルh0よりも低いレベルにあり、第2のプラトー12bはほぼ基準レベルh0にあり、第3のプラトー13bはこれよりも明らかに高いレベルにある。これらのプラトーのそれぞれ異なる高さレベルは、さまざまな送り速度、切込み深さ、材料のときに、そのつど優れた切屑コントロールを提供する。さらに切削コーナ4の領域では、切削コーナ4からの距離が増すにつれて当初は減少していく、増大したすくい角Wが設けられており、それにより、切削コーナ4の領域では切屑案内段部底面9の凹部が形成される。このような切削コーナ4の領域における切屑案内段部底面9の凹部は、第1の切屑案内段部11と連係して、切込み深さが小さい領域でチップフォーマとして作用して優れた切屑コントロールを惹起する窪みを形成する。
上述した幾何学的な構成に基づき、切削コーナ4から離れていく切削エッジ5に沿った方向で、切屑案内段部底面9の隆起が生じる。上述した実施例のように、中心部Zと結んだ線に関して切削コーナ4が対称に構成されている場合、この構成要件は、切削コーナ4の両方の側で構成される。切屑案内段部底面9の隆起部(切屑案内段部底面9bの領域)は、切込み深さが大きいときに切屑案内をサポートする。この切屑案内段部底面の隆起部は、第1の切屑案内段部11の第1のプラトー11bが切削エッジ5に対して最小の間隔を有している領域において、最高のレベルを有している。切削コーナ4からの距離がさらに増すにつれて、すくい角Wも再び増大していき、切削エッジ5と第1のプラトー11bとの間の間隔も再び広がっていく。このように当該領域では、切屑案内段部底面9の降下が再び実現される。このような構造は優れた切屑コントロールにつながる。第1のプラトー11bの高さレベルは、基準レベルh0よりも低い。第2の切屑案内段部12は第1の切屑案内段部11の上に載っており、中心部Zの方向の半径方向Qに沿って、第1の切屑案内段部11に対してオフセットされて配置されている。第2の切屑案内段部12は基準レベルh0にほぼ相当するレベルに位置しており、半径方向Qに対して垂直な横方向で、第1の切屑案内段部11よりも狭い幅を有している。切屑形成に強い抵抗を示す素材の場合、切屑は第2のプラトー12bに当たり、そこでフォーミングされる。第3の切屑案内段部13が第2の切屑案内段部12の後に続いている。第3の切屑案内段部13によって形成される背面は、大きい切削深さについて良好な切屑コントロールを保証する。第1のプラトー11bと切削エッジ5との間のもっとも狭い個所における切屑案内段部底面9の隆起部との関連で、切削深さが大きいときでも切屑をコントロールしながら排出することができ、指向性を有する切屑流出方向が与えられることが保証される。
このように上記の構造と連携して、さまざまな利用分野で優れた切屑コントロールが得られる。
切削コーナ4の領域におけるすくい角Wは、15°から25°の範囲内にあるのが好ましい。すくい角Wは、特に、すくい面8と主平面Hの間の角度によって規定される。切削コーナ4の領域から、第1のプラトー11bが切削エッジ5に対して最小の間隔を有している断面D−Dに示す領域にかけての、上述したすくい角Wの低減は、5%から30%の範囲内であるのが好ましい。切削コーナ4は、たとえば0.2mmから2.4mmの範囲内にあるコーナ半径Rを有している。このコーナ半径はたとえば0.2mm、0.4mm、0.8mm、1.2mm、1.6mm、または2.4mmであってよい。
図1には、(図1の下側に示す)エッジ6の方向に対して垂直の方向に主平面Hで延び、エッジ6の方向に関して切削コーナ4のもっとも外側の点に接する接線Tが示されている。第1のプラトー11bが切削エッジ5に対して最小の間隔を有する、切屑案内段部底面9の隆起部の領域と、接線Tとの間隔は、Xとして定義される。この間隔Xの値は、1×r≦X≦4×rの範囲内にあるのが好ましい。
(上に説明した)接線Tと、図1の断面G−Gとの間の間隔は、Yによって定義される。ここで断面G−Gは、第1の切屑案内段部11の上昇面11aの下側端部と、第3の切屑案内段部13の上昇面13aの下側端部とが交わる点を通っている。Yは次の範囲内の値すなわち1.5×r≦Y≦6×rを有しているのが好ましい。ただし、このときX<Yが成り立たなければならない。
切削コーナ4のコーナ角(それぞれ後続する両エッジ6の間の角度)は、30°から90°の範囲内にあるのが好ましい。
本実施例では、面取り部7は切削コーナ4の領域で、エッジ6のさらなる延在部の領域とは異なる幅(切削エッジ5に対して垂直の方向で)を有している。面取り部7は、切削エッジ5をその形状に関して安定化する役目をする。面取り部7は、本実施例では切削コーナ4の領域で幅が狭くなっており、その幅は、切屑案内段部底面9の隆起部の領域(図1の断面D−Dの位置)から増えていく。このような構成により、切削インサートが小さい切込み深さの領域については切れ味がよく、切込み深さが大きい領域については切削エッジが防護されるようにすることができる。面取り部7の幅は、0.1mmから0.35mmの範囲内にあるのが好ましい。切削コーナ4の領域と、エッジ6の離れた領域との間の幅の相違は、10%から30%であるのが好ましい。
図3は、工作物を切削加工する切削工具20での切削インサート1の利用法を一例として示している。図3では一例として、矩形の断面形状をもつ切削インサート1が示されているが、図1や図2に示す断面形状をもつ切削インサートも、これと同様の仕方で使用することができる。切削インサート1は工具保持部21に取り付けられ、施削によって工作物22を加工するために用いられる。このとき、加工されるべき工作物22が軸WAを中心として回転し、その際に、送り方向Vに動く切削インサート1で加工される。
1:切削インサート、2:表面、3:側壁、4:切削コーナ、5:切削エッジ、6:エッジ、7:面取り部、8:すくい面、9、9a,9b,9c:切屑案内段部底面、11:第1の切屑案内段部、11a:第1の面、11b:第1のプラトー、12:第2の切屑案内段部、12a:第2の面、12b:第2のプラトー、13:第3の切屑案内段部、13a:第3の面、13b:第3のプラトー、20:切削工具、21:工具保持部、22:工作物、H:主平面、Q:半径方向、R:垂直の方向、W:すくい角。

Claims (15)

  1. 工作物を切削加工する切削工具のための切削インサート(1)において、
    主方向が主平面(H)を規定する上側の表面(2)と、下側の表面と、上側の表面(2)と下側の表面との間で周回する側壁(3)とを有しており、少なくとも上側の表面(2)の側で切削コーナ(4)として構成された、周方向で面取りされた少なくとも1つのコーナが形成されており、
    それぞれ側壁(3)と上側の表面(2)との間に延びる、切削コーナ(4)の領域のエッジと、切削コーナ(4)に後続する少なくとも1つのエッジ(6)とが切削エッジ(5)を形成し、
    主平面(H)で切削コーナ(4)から切削インサート(1)の中心部(Z)へと延びる半径方向(Q)には次に掲げる順序で構成されている、即ち、
    降下していくすくい面(8)と、
    すくい面に後続する切屑案内段部底面(9;9a)と、
    切屑案内段部底面(9;9a)に対して上昇していく第1の面(11a)とこれに後続する第1のプラトー(11b)とを備える、切屑案内段部底面(9;9a)に後続する第1の切屑案内段部(11)と、
    第1のプラトー(11b)に対して上昇していく第2の面(12a)とこれに後続する第2のプラトー(12b)とを備える第2の切屑案内段部(12)と、
    第2のプラトー(12b)に対して上昇していく第3の面(13a)とこれに後続する第3のプラトー(13b)とを備える第3の切屑案内段部(13)とが構成されている切削インサート。
  2. 切削エッジ(5)には面取り部(7)が設けられている、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 第1のプラトー(11b)は主平面(H)に対して垂直の方向(R)に関して少なくとも部分的に切削コーナ(4)の領域における切削エッジ(5)のレベル(h0)よりも低い第1のレベルに配置されており、第3のプラトー(13b)は主平面(H)に対して垂直の方向(R)に関して少なくとも部分的に切削コーナ(4)の領域における切削エッジ(5)のレベル(h0)よりも高い第3のレベルに配置されている、請求項1または2に記載の切削インサート。
  4. 第2のプラトー(12b)は主平面(H)に対して垂直の方向(R)に関して少なくとも部分的にh0+h2またはh0−h2のレベルに配置されており、このとき、
    0≦h2≦0.25×hgであり、
    h0は切削コーナ(4)の領域における前記方向(R)の切削エッジ(5)のレベルであり、
    hgは切削コーナ(4)の領域における前記方向(R)の切削エッジ(5)のレベル(h0)と切屑案内段部底面(9a)との間の差異である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の切削インサート。
  5. 切削コーナ(4)の領域には、切削コーナ(4)からの距離が増すにつれて切削エッジ(5)に沿う方向で切屑案内段部底面(9b)の隆起部まで減少していくすくい角(W)が設けられており、すくい角(W)は主平面(H)とすくい面(8)の間に形成されている、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の切削インサート。
  6. すくい角(W)は切削エッジ(5)に沿う方向で切屑案内段部底面(9b)の隆起部の後に再び増大していく、請求項5に記載の切削インサート。
  7. 切屑案内段部底面(9b)の隆起部は主平面(H)に対して垂直の方向(R)に関して、第1の切屑案内段部(11)が切削エッジ(5)に対して最小の間隔を有している領域において、切削コーナ(4)の領域における切削エッジ(5)のレベル(h0)に対する最小の高低差を有している、請求項5または6に記載の切削インサート。
  8. 主平面(H)に対して垂直の方向(R)に関して、切削コーナ(4)の領域における切削エッジ(5)のレベル(h0)と切屑案内段部底面(9)のレベルとの間の最大の高低差は切削コーナ(4)の領域で与えられる、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の切削インサート。
  9. 第1のプラトー(11b)、第2のプラトー(12b)、および第3のプラトー(13b)の表面はそれぞれ主平面(H)とほぼ平行に延びている、先行請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の切削インサート。
  10. 切削インサート(1)は少なくとも1つの第2の切削コーナ(4a)を有するスローアウェイチップである、請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載の切削インサート。
  11. 切削インサート(1)は下側の表面も工作物の切削加工をするために構成されたスローアウェイチップとして構成されている、請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載の切削インサート。
  12. 第3のプラトー(13b)は下側の表面が切削加工に利用されるときの切削工具における切削インサート(1)のための載置面として構成されている、請求項11に記載の切削インサート。
  13. 第2の切屑案内段部(12)は半径方向(Q)に対して垂直かつ主平面(H)に対して平行に延びる横方向で第1の切屑案内段部(11)よりも幅が狭い、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の切削インサート。
  14. 請求項1〜13のうちのいずれか1項に記載の切削インサートの利用法において、施削によって工作物を加工するための利用法。
  15. 請求項1〜14のうちのいずれか1項に記載の切削インサート(1)を備えている切削工具(20)。
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