JP7295972B2 - インサート、切削工具及び同切削工具を用いた被削材切削方法 - Google Patents

インサート、切削工具及び同切削工具を用いた被削材切削方法 Download PDF

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Description

本開示は、インサート、切削工具及び同切削工具を用いた被削材切削方法に関する。
例えば、木材又は金属等(以下、被削材と呼ぶ)は、工作機械に固定された状態で切削工具によって切削される。被削材を切削する切削工具は、例えば、切刃が外方に臨むインサートを有している。インサートが接触することによって、被削材は、所望の大きさ及び形状に切削される。このようなインサートとして、国際公開第2005/068117号(特許文献1)に開示のものが知られている。
本開示の一態様にかかる基体構造体は、上面と、前記上面の反対側に位置する下面と、前記上面及び前記下面を繋ぐ側面と、前記側面及び前記上面の境界を含む切刃と、を有している。前記上面は、前記側面との境界に位置し、平面視において外方に向かって膨らんだ凸曲線状を呈する角部と、前記角部に繋がり、前記角部と共に前記切刃を構成している辺部と、前記辺部及び前記角部に沿って延びていると共に、前記辺部及び前記角部から下方に傾斜したすくい面と、前記すくい面を介して前記切刃と離れ、前記切刃から離れるほど上方に向かう第1立ち上がり面と、前記第1立ち上がり面の上部に繋がっていると共に、前記第1立ち上がり面から離れほど上方に向かう第2立ち上がり面と、を有している。前記第1立ち上がり面は、前記角部に沿った第1領域と、前記辺部に沿った第2領域と、を有している。前記第2立ち上がり面は、前記角部に沿うと共に前記第1領域に繋がった第3領域と、前記辺部に沿うと共に前記第2領域に繋がった第4領域と、を有している。前記角部の二等分線に沿った断面視において、前記第1立ち上がり面における前記第1領域の傾斜角度は、前記第2立ち上がり面における前記第3領域の傾斜角度より大きい。前記辺部に直行する方向に沿った断面視において、前記第1立ち上がり面における前記第2領域の傾斜角度は、前記第2立ち上がり面における前記第4領域の傾斜角度より大きい。前記第1領域と前記第3領域との境界である第1境界は、その全体が前記切刃よりも上方に位置している。前記第2領域と前記第4領域との境界である第2境界は、前記切刃よりも下方に位置する部位を有している。
本開示の一態様にかかる切削工具は、第1端から第2端に向かって延びた長さを有するホルダと、前記第1端側に固定された、上記切削インサートと、を有している。
本開示の一態様にかかる被削材の切削方法は、被削材を回転させる工程と、上記切削工具を回転している前記被削材に接触させ、前記被削材を切削する工程と、切削された前記被削材から前記切削工具を離す工程と、を有している。
工作機械に取り付けられた切削工具によって被削材が切削される状況を説明する図である。 図1に示された切削工具の斜視図である。 図2に示されたインサートの斜視図である。 図3に示されたインサートの切削部の拡大図である。 図5Aは、図4のVA-VA線断面図であり、図5Bは、図4のVB-VB線断面図であり、図5Cは、図4のVC-VC線断面図である。 図6Aは、第1立ち上がり面を含みつつ水平方向に沿ったインサートにおける断面の一部を示しており、図6Bは、第2立ち上がり面を含みつつ水平方向に沿ったインサートの断面の一部を示している。 図2に示された切削工具を用いて被削材を切削する方法について説明する図である。 図8Aは、小さな切り込み量で被削材を切削している図であり、図8Bは、図8Aよりも大きな切り込み量で被削材を切削している図であり、図8Cは、図8Bよりも大きな切り込み量で被削材を切削している図である。 変形例によるインサートを示した図である。
本開示の実施形態を、添付図を用いて以下説明する。前後左右上下の各方向は、図2を基準として、Frは前、Rrは後、Leは左、Riは右、Upは上、Dnは下を示している。尚、参照する各図は模式的に示され詳細が省略されることもある。
更に、上記にいう前後左右上下の各方向は、添付された図面との関係において用いられ、実空間における前後左右上下に限定されない。即ち、上記各方向は、実空間において所定方向に限定される意図を有しない。
[実施形態]
図1を参照する。例えば、工作機械Mtには、被削材Ob(木材又は金属等)及び切削工具10が固定されてよい。被削材Obは、工作機械Mtを介して回転可能であってよいし、切削工具10は、工作機械Mtを介して前後左右上下に移動可能であってよい。ここで、切削工具10の先端には、被削材Obを切削可能な切削インサート11(以下、インサートと呼ぶ)が位置してよい。例えば、インサート11が回転する被削材Obに押し当てられることにより、被削材Obは、所望の大きさ及び形状に切削される。
(切削工具)
切削工具10は、工作機械Mt(刃物台)に着脱可能に取り付けられる。切削工具10としては、被削材Obの外径を切削する外径切削工具、被削材Obの内径を切削する内径切削工具、被削材Obに溝等を施す溝入れ工具、ねじ切り工具及び突っ切り工具等が挙げられる。切削工具10は、バイトと呼ぶこともできる。
図2を参照する。図2に示すように、切削工具10は、インサート11と、このインサート11を支持するホルダ70と、インサート11をホルダ70に向かって付勢しているクランプ13と、を有してよい。インサート11は、ホルダ70の先端(以下、第1端70aとも呼ぶ)に固定されてよい。以下、切削工具10を構成する各要素の説明をする。最初に、ホルダ70から取り外された状態のインサート11に着目し、これを説明する。次に、インサート11が取り付けられた状態のホルダ70に着目し、これを説明する。クランプ13の説明については、インサート11及びホルダ70の説明中において行う。
(インサート)
図2に示すように、インサート11は、スローアウェイインサートと呼ばれる交換式のインサートであってよい。インサート11は、ホルダ70の先端70a(以下、第1端70aとも呼ぶ)側を欠いたポケット72a内に位置し、クランプ13によって固定されてよい。
インサート11の形状は、任意である。インサート11の形状は、被削材Ob(図1参照)の材質及び形状等に応じて設定されてよい。図2に示すように、インサート11は、四角板形状を呈してよい。その他の態様において、インサート11は、三角板形状又は五角板形状を呈してもよい。インサート11は、上下方向に平行でVA-VA線(図4)を含む面に対して、対称の形状であってもよいし(図示の例)、非対称の形状であってもよい。
インサート11の大きさは、任意である。例えば、インサート11の厚さ(上下方向の長さ)は、5mm以上とされてよく、及び/又は20mm以下とされてよい。例えば、インサート11の幅(左右方向の長さ)は、10mm以上とされてよく、及び/又は20mm以下とされてよい。
インサート11の材料は、任意である。例えば、インサート11の材料は、PCD(多結晶ダイヤモンド)、CBN(立方晶窒化ホウ素)及び超硬合金等であってよい。CBNは、例えば、セラミックと金属とを複合させた焼結複合材料である。CBNの具体例としては、例えば、TiC及び/又はTiNを主成分としたチタン化合物等が挙げられる。超硬合金は、例えば、WC-Co、WC-TiC-Co及びWC-TiC-TaC-Coであってよい。WC、TiC及びTaCは、硬質粒子である。一方、Coは結合相である。
インサート11は、1種類の材料から構成されてもよいし、複数の材料から構成されてもよい。複数の材料を含むインサート11は、例えば、一部がCBNによって構成され、残部が超硬合金によって構成されてよい。CBNと超硬合金とから構成されるインサート11は、例えば、超硬合金に対するCBNの占める割合が、1%以下、3%以下、7%以下又は7%以上とされてよい。インサート11は、例えば、被削材Ob(図1参照)に押し当てられる先端のみがCBNで構成されてよい。即ち、超硬合金が占める割合に対し、CBNが占める割合が小さくてよい。これにより、超硬合金より高価なCBNの量を少なくできる。結果、安価なインサート11を提供できる。PCDと超硬合金との割合の説明については、CBNと超硬合金との割合の説明を援用できる。
図2及び図3を参照する。インサート11は、本体部30と、切削部40と、を有してよい。例えば、本体部30は、インサート11の大部分を占めてよい。本体部30がインサート11の大部分を占めている場合、本体部30の形状及び大きさについては、インサート11の形状及び大きさの既述の説明が援用されてよい。本体部30は、クランプ13によってホルダ70側に付勢されてよい。
図3及び図4を参照する。切削部40は、被削材Ob(図1参照)を切削可能な部位である。切削部40は、例えば、平面視において多角形状(図3では矩形状)を呈する本体部30の角に位置してよい。切削部40は、外方に臨む刃部41を有している。切削部40が有する刃部41は、インサート11がホルダ70に固定された状態において被削材Ob(図1参照)に接触し、これを切削可能である。刃部41は、後述する、切刃41a、すくい面53及び逃げ面43aによって構成されている。
図3を参照する。切削部40の材料は、本体部30の材料と同一であってもよいし、本体部30の材料と異なってもよい。1つの態様では、切削部40がCBNにより構成され、本体部30が超硬合金により構成されてよい。他の1つの態様では、切削部40がPCDにより構成され、本体部30が超硬合金により構成されてよい。更に他の1つの態様では、切削部40及び本体部30は、超硬合金により構成されてよい。本体部30及び切削部40の材料による組み合わせは、任意である。尚、切削部40の色は、本体部30の色と同一であってもよいし、本体部30の色と異なってもよい。
図3には、切削部40を1つのみ有するインサート11が示されている。しかしながら、インサート11は、切削部40を2つ有してもよいし、切削部40を3つ以上有してもよい。1つの態様では、インサート11は、矩形板形状を呈し、4つの角のそれぞれに切削部(合計4つの切削部)を有してよい。他の1つの態様では、インサート11は、三角板形状を呈し、3つの角のそれぞれに切削部(合計3つの切削部)を有してよい。更に他の1つの態様では、インサート11は、五角板形状を呈し、5つの角のそれぞれに5つの切削部(合計5つの切削部)を有してよい。
インサート11は、上面21と、下面22と、側面23と、を有してよい。更に、インサート11には、上面21及び下面22に開口する貫通穴11aがあけられてよい。上面21及び側面23は、インサート11の刃部41を構成している。刃部41が被削材Ob(図1参照)に接触し、これが切削される。
(上面)
図2及び図3を参照する。上面21は、本体部30及び切削部40の上方に臨む面であってよい。上面21は、インサート11がホルダ70に固定された状態においてクランプ13が当接する面であってよい。
上面21は、例えば、矩形状(ひし形を含む)、三角形状又は五角形状を呈してよい。上面21は、下面22に対して、平行であってもよいし、平行でなくてもよい。上面21は、少なくとも一部に凹凸を有してよい。
図3及び図4を参照する。図3に示すように、上面21は、本体部上面31と、切削部上面50と、を有してよい。本体部上面31は、本体部30によって構成される面であり、上方に臨んでいる。
(切削部上面)
切削部上面50は、切削部40の上方に臨む面であってよい。本体部上面31は、全体が平滑な面であってもよいし、所々に凹凸を有する面であってもよい。
上面21における切削部上面50の占める割合は、3%以下、7%以下、15%以下又は15%以上とされてよい。切削部上面50の形状は、任意である。例えば、切削部上面50は、三角形状、矩形状又は略V字状(U字状も含む)を呈してよい。
図4を参照する。切削部上面50は、切削部上面50の角を構成する角部51と、この角部51に繋がった辺部52、52と、これら角部51及び辺部52、52に沿って延びるすくい面53と、このすくい面53に繋がった連結面54と、連結面54に繋がりすくい面53から離れるほど上方に向かう立ち上がり面60と、この立ち上がり面60と本体部上面31とを繋ぐ接続面55と、を有してよい。
(角部)
角部51は、切削部上面50における側面23との境界に位置してよい。角部51は、平面視において外方に向かって膨らんだ線状(凸曲線状)を呈してよい。凸曲線状を呈する角部51は、凸部の頂点から辺部52、52に向かう方向において、上方に傾斜していてもよいし、水平に延びていてもよいし、下方に傾斜していてもよい。尚、上記にいう凸曲線状とは、太さを有しない凸曲線に限定されず、所定の太さを有してもよい。凸曲線状を呈する角部51の曲率は、任意である。
(辺部)
辺部52、52は、それぞれ角部51に繋がり、角部51から立ち上がり面60に向かって延びていてよい。辺部52、52の角部51から離れた端は、立ち上がり面60(第2立ち上がり面62)に繋がっていてよい。
一方の辺部52は、角部51を正面に見て、角部51の右側に位置している。他方の辺部52は、同方向から見て、角部51の左側に位置している。一方の辺部52及び他方の辺部52は、それぞれ離れている。
辺部52、52は、角部51から本体部上面31に向かう線状(直線状)であってよい。別の観点では、辺部52、52は、切削部上面50の外縁に沿って直線状に延びた部位であってよい。尚、ここでいう直線状は、厳密な直線を意味しなくてよい。例えば、辺部52に沿う直線を仮定したときに、辺部52と直線とのずれが0.05mm以下又は0.03mm以下の場合は、辺部52は、直線状であると捉えられてよい。以下、他の説明で用いられる直線状の意味も同じであってよい。更に、直線状とは、太さを有しない直線に限定されず、所定の太さを有すると共に一直線に延びていることも含んでもよい。
図3及び図4を参照する。辺部52、52は、角部51から本体部上面31(接続面55)に向かって、上方に傾いていてもよいし、水平であってもよいし、下方に傾いていてもよい。一方の辺部52は、他方の辺部52との関係で、傾斜角度が同一であってもよいし、傾斜角度が異なってもよい。例えば、一方の辺部52が上方に向かう傾斜角度を有し、他方の辺部52が下方に向かう傾斜角度を有してもよい。
辺部52、52の長さは、任意である。例えば、辺部52、52は、互いの長さが同一であってもよいし、互いの長さが異なってもよい。辺部52、52は、それぞれ角部51より長くてもよいし、角部51より短くてもよい。辺部52、52は、それぞれ角部51と長さが同一であってもよい。
角部51及び辺部52、52は、インサート11の外方に臨んでいてよい。このような角部51及び辺部52、52は、被削材Ob(図1参照)の切削に直接寄与する切刃41aを構成してよい。切刃41aは、刃部41の一部である。例えば、切刃41aは、インサート11における、被削材Obを切削する際に被削材Obに食い込む部位である。切刃41aは、切削部上面50と側面23との間に位置する稜線であってよい。
(すくい面)
図4及び図5を参照する。すくい面53は、辺部52、52及び角部51に繋がっていてよい。言い換えると、すくい面53は、切刃41aに繋がっていてよい。すくい面53は、辺部52、52及び角部51に沿って延びていてよい。
すくい面53は、辺部52、52及び角部51から下方(下面22)に向かって傾斜してよい。すくい面53の傾斜角度は、任意である。例えば、すくい面53の傾斜角度は、10度以下、25度以下又は25度以上とされてよい。更に、すくい面53の傾斜角度は、角部51及び辺部52、52に沿ったすくい面53の各部位で異なっていてよい。下方に向かって傾斜したすくい面53の下辺(下方側の縁)は、湾曲していてもよいし、湾曲していなくてもよい。すくい面53の下辺は、直線状の部位を含んでいてもよい。
平面視における、すくい面53の形状は、任意である。例えば、図4に示す例のように、すくい面53は、平面視において略V字形状(略U字形状を含む)を呈してよい。すくい面53は、その一部又は全部が、平面状、凸曲面状又は凹曲面状を呈してよい。辺部52、52及び角部51に沿う方向に見て、すくい面53の幅は、その大きさが任意に設定されてよい。
(連結面)
図4に示す連結面54は、すくい面53及び立ち上がり面60を繋いでいる。図示の例では、連結面54は、すくい面53の下辺、及び立ち上がり面60の下辺に繋がっている。
連結面54は、すくい面53から立ち上がり面60に向かう方向(平面視において線状の角部51に直交する方向)において、所定の幅の大きさを有してよい。この連結面54の幅は、すくい面53及び立ち上がり面60に沿って、大きさが同一であってもよいし、大きさが異なっていてもよい。
例えば、図4に示すように、連結面54は、角部51を二等分する直線L1(以下、直線L1とも呼ぶ)上に位置する部位の幅が、角部51から最も離れた部位の幅より大きくてよい。例えば、連結面54は、角部51に沿った部位(すくい面53における角部51に沿った部位と繋がった箇所)の幅が一定であってよい。また、連結面54は、辺部52、52に沿った部位(すくい面53における辺部52、52に沿った部位と繋がった箇所)の幅が各箇所で異なってよい。ここでいう一定とは、例えば、すくい面53に沿って連結面54を辿った場合に、上記幅が0.03mm以上変化しないこととされてよい。連結面54において、辺部52、52に繋がっているすくい面53に沿った部位の幅は、角部51から離れるほど小さくなってよい。
平面視における連結面54の形状は、任意に設定できる。例えば、平面視における連結面54の形状は、略V字形状(略U字形状も含む)を呈してよい。更に、連結面54は、その幅方向において、所定の傾斜角度を有していてもよいし、傾斜角度を有しなくてもよい。即ち、連結面54は、その幅方向において、上方又は下方に向かって傾斜していてもよいし、傾斜していなくてもよい。
(立ち上がり面)
繰り返しになるが、立ち上がり面60は、連結面54及び接続面55に繋がっていてよい。立ち上がり面60は、すくい面53から離れるほど上方に向かっている。立ち上がり面60の下辺は、連結面54に繋がってよい。一方、立ち上がり面60の上辺は、接続面55に繋がってよい。これらの上辺及び下辺は、側面視及び/又は平面視において、直線状に延びた部位を含んでもよいし、曲線状に延びた部位を含んでいてもよい。以下、説明に用いられる各部位の上辺及び下辺についても同一である。
図4に示す例において、立ち上がり面60は、第1立ち上がり面61と、第2立ち上がり面62と、第3立ち上がり面63と、を有してよい。第1立ち上がり面61は、連結面54及び第2立ち上がり面62に繋がってよい。第3立ち上がり面63は、第2立ち上がり面62及び接続面55に繋がってよい。第2立ち上がり面62は、第1立ち上がり面61及び第3立ち上がり面63の間に位置してよい。以下、第1~第3立ち上がり面61、62、63の説明をする。
(第1立ち上がり面)
第1立ち上がり面61は、すくい面53及び連結面54を介して切刃41aから離れてよい。第1立ち上がり面61は、切刃41aから離れるほど上方に向かってよい。即ち、第1立ち上がり面61は、連結面54から第2立ち上がり面62に向かう方向において、上り勾配になってよい。第1立ち上がり面61が上り勾配となっていることにより、インサート11には、すくい面53、連結面54及び第1立ち上がり面61によって構成された溝が形成される。この溝は、例えば、底面が平らであってよい。
第1立ち上がり面61は、第1領域61aと、第2領域61b、61bと、を有してよい。第1領域61aは、連結面54の角部51に沿った部位に繋がっていてよい。別の観点では、第1領域61aは、角部51に沿っていてよい。一方、第2領域61b、61bは、連結面54の辺部52、52に沿った部位に繋がっていてよい。別の観点では、第2領域61b、61bは、辺部52、52に沿っていてよい。第1領域61a及び第2領域61b、61bは、互いに連続していてよい。以下、第1領域61a及び第2領域61b、61bの詳細を説明する。
(第1領域)
図4及び図5Aを参照する。1つの態様では、第1領域61aは、角部51を二等分する直線L1に沿った断面視において、連結面54から第2立ち上がり面62に向かった直線状であってよい。他の1つの態様では、第1領域61aは、直線L1に沿った断面視において、連結面54から第2立ち上がり面62に向かって湾曲した線状であってもよい。尚、上記にいう直線状とは、上記で説明した通り厳密な直線を意味しなくてよい。湾曲は、凸状及び凹状のいずれであってもよい。
第1領域61aは、連結面54から第2立ち上がり面62に向かう方向において、上方に向かう傾斜角度を有してよい。ここで、第1領域61aの傾斜角度をΘ1とした場合、Θ1は、例えば、80度以上90度以下、65度以上80度以下、45度以上65度以下、又は0度超45度未満とされてよい。
例えば、傾斜角度Θ1は、直線L1に沿ったインサート11の断面において、第1領域61aの傾斜した角度を測ることにより求めてよい。例えば、第1領域61aが湾曲している場合には、第1領域61aの傾斜角度Θ1は、角部51の二等分線に沿ったインサート11の断面において、第1領域61aの下辺と上辺とを繋いだ直線の傾斜角度を測ることによって求めてよい。尚、後述する第3領域62aの傾斜角度の求め方も、これと同一であってよい。
図6Aを併せて参照する。第1領域61aは、平面透視(水平方向に沿った断面視)において、外方(切刃41a)に向かう凸状を呈してよい。また、水平方向に沿った断面視において、第1領域61aは、角部51に沿って曲がる曲線を有してよい。この曲線は、上下方向において、第1領域61aのうち、全体、中央部、又は中央部とは離れた箇所のいずれに現れてもよい。ただし、水平方向に沿った断面視において、第1領域61aは、曲線を含まずに構成されてもよい。第1領域61aの大きさ及び形状は、任意である。
(第2領域)
図4を参照する。第2領域61b、61bの大きさは、任意である。例えば、第2領域61b、61bは、第1領域61aより大きくてもよいし、第1領域61aと同一の大きさでもよいし、第1領域61aより小さくてもよい。
角部51の中央を正面に見て、一方の第2領域61bは、第1領域61aの右側に位置してよい。同方向に見て、他方の第2領域61bは、第1領域61aの左側に位置してよい。一方の第2領域61bは、他方の第2領域61bと大きさが同一であってもよいし、他方の第2領域61bと大きさが異なってもよい。
図5B及び図5Cを参照する。1つの態様では、辺部52、52に直交し水平方向に延びる直線L2(図4参照)に沿った断面視において、第2領域61b、61bは、連結面54から第2立ち上がり面62に向かった直線状であってよい。他の1つの態様では、直線L2に沿った断面視において、第2領域61b、61bは、連結面54から第2立ち上がり面62に向かって湾曲した線状であってもよい。湾曲は、外方に対して凸状及び凹状のいずれであってもよい。第2領域61b、61bは、連結面54から第2立ち上がり面62に向かう方向において、上方に向かう傾斜角度を有してよい。
ここで、第2領域61b、61bの傾斜角度をΘ2、Θ2(図5B及び図5Cには、一方の第2領域61bの傾斜角度Θ2のみ示されている)とした場合、Θ2、Θ2は、例えば、60度以上90度以下、35度以上60度以下、又は0度超45度未満とされてよい。第2領域61b、61bの傾斜角度Θ2、Θ2は、直線L2に沿った断面の傾斜角度を測ることにより求めてよい。尚、第2領域61b、61bが湾曲している場合は、例えば、第2領域61b、61bの下辺と上辺とを繋いだ直線の傾斜角度Θ2、Θ2を測ることによって求めてよい。後述する第4領域62b、62bの傾斜角度Θ4、Θ4の求め方もこれと同一であってよい。
第2領域61b、61bの傾斜角度Θ2、Θ2は、第1領域61aの傾斜角度Θ1と大きさが同一であってもよいし、第1領域61aの傾斜角度と大きさが異なっていてもよい。後者の場合、いずれが他方より大きくてもよい。第2領域61b、61bの傾斜角度Θ2、Θ2は、それぞれ同一の大きさであってもよいし、大きさが異なっていてもよい。
(第2立ち上がり面)
図4を参照する。第2立ち上がり面62は、切刃41aから離れるほど上方に向かってよい。即ち、第2立ち上がり面62は、第1立ち上がり面61から第3立ち上がり面63に向かう方向において、上り勾配になってよい。
第2立ち上がり面62は、第3領域62aと、第4領域62b、62b、第5領域62c、62cと、を有してよい。第3領域62aは、第1立ち上がり面61の角部51に沿った部位に繋がっていてよい。第4領域62b、62bは、第1立ち上がり面61の辺部52、52に沿った部位に繋がっていてよい。第5領域62c、62cは、それぞれ第4領域62b、62bに繋がっていてよい。
(第3領域)
第3領域62aは、角部51に沿っていてよい。第3領域62aは、下辺が第1領域61aに繋がり、上辺が第3立ち上がり面63に繋がっていてよい。
第3領域62aの大きさは、任意である。例えば、第3領域62aは、第1領域61aに比較して、大きくてもよいし、同一の大きさでもよいし、小さくてもよい。図4の例では、第3領域62aは、第1領域61aより大きい。
図4及び図5Aを参照する。1つの態様では、第3領域62aは、角部51を二等分する直線L1に沿った断面視において、第1領域61aから第3立ち上がり面63に向かった直線状であってよい。但し、図5Aには、直線L1に沿った断面視において、第1領域61aから第3立ち上がり面63に向かった湾曲した線状の第3領域62aが示されている。このように湾曲している第3領域62aは、直線L1に沿った断面視において、例えば、外方(斜め上方)に向かう凸状を呈してよい(凹状を呈してもよい。)。
図6Bを参照する。図6Bに示すように、第3領域62aは、第3領域62aを含みつつ水平方向に沿った断面視において、角部51に向かう凸状の曲線であってよい。
図4及び図5Aを参照する。第3領域62aは、第1領域61aから接続面55に向かう方向において、上方に向かう傾斜角度を有している。第3領域62aの傾斜角度をΘ3とした場合、傾斜角度Θ3は、例えば、45度以上90度以下、25度以上90度以下、又は0度超25度未満とされてよい。傾斜角度Θ3は、例えば、第1領域61aの傾斜角度Θ1よりも小さくてよい。
第3領域62aの形状は、任意である。例えば、第3領域62aは、その全体が略矩形状又は台形形状を呈してよい。
ここで、第1領域61aと第3領域62aとの境界を第1境界Bo1とした場合、第1境界Bo1は、少なくとも一部が切刃41a(角部51)の上方に位置する部位を含んでいる。例えば、第1境界Bo1は、その全体が切刃41aの上方に位置していてよい。第1境界Bo1は、平面視において、切刃41aに向かう凸状の曲線であってもよい。第1境界Bo1は、角部51に沿う部位を有してよい。
(第4領域)
第4領域62b、62bは、辺部52、52に沿って延びていてよい。図4に示すように、第4領域62b、62bは、下辺が第2領域61b、61bに繋がり、上辺が第3立ち上がり面63に繋がっていてよい。
第4領域62b、62bの大きさ及び形状は、任意である。例えば、第4領域62b、62bは、第2領域61b、61bに比較して、大きくてもよいし、同一の大きさでもよいし、小さくてもよい。第4領域62b、62bの形状は、例えば、矩形状又は台形形状であってよい。
第4領域62b、62bは、第2領域61b、61bから第3立ち上がり面63に向かって、真っ直ぐ延びていてもよいし、湾曲して延びていてもよい。湾曲は、外方に対して凸状及び凹状のいずれであってもよい。第4領域62b、62bの傾斜角度をそれぞれΘ4とした場合、傾斜角度Θ4、Θ4は、例えば、45度以上90度以下、25度以上90度以下、又は0度超25度未満とされてよい。ここで、傾斜角度Θ4、Θ4(図5B及び図5Cには、一方の第4領域62bの傾斜角度Θ4のみ示されている)は、第2領域61b、61bの傾斜角度Θ2、Θ2より小さくてよい。
第2領域61b、61bと第4領域62b、62bとの境界を第2境界Bo2、Bo2とした場合、第2境界Bo2、Bo2は、側方視において少なくとも一部が切刃41aよりも下方に位置する部位を有している。1つの態様では、第2境界Bo2、Bo2は、第1境界Bo1から最も離れた部位が切刃41aより下方に位置していてよく、第1境界Bo1に最も近い部位が切刃41aより上方に位置していてよい。
第2境界Bo2、Bo2は、第1境界Bo1から離れる方向において、下方に傾斜していてよい。第2境界Bo2、Bo2は、辺部52、52に沿って延びた線状を呈してよい。第2境界Bo2、Bo2は、例えば、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。第2境界Bo2、Bo2は、辺部52、52に沿う部位を有してよい。
(第5領域)
第5領域62c、62cは、それぞれ第4領域62b、62bから切削部上面50の外縁まで延びていてよい。第5領域62c、62cの大きさ及び形状は、任意である。1つの態様では、第5領域62c、62cは、第2領域61b、61bより大きくてよい。第5領域62c、62cは、第4領域62b、62bに比較して、大きくてもよいし、小さくてもよいし、大きさが同一であってもよい。第5領域62c、62cの形状は、例えば、矩形状又は台形形状であってよい。
第5領域62c、62cは、すくい面53から第3立ち上がり面63に向かう方向において、上方に傾斜していてよい。このように傾斜する第5領域62c、62cは、すくい面53から第3立ち上がり面63に向かって、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。曲線状は、外方に対して凹状であってもよいし、凸状であってもよい。第5領域62c、62cの傾斜角度をそれぞれΘ5(不図示)とした場合、傾斜角度Θ5、Θ5は、例えば、第4領域62b、62bの傾斜角度Θ4、Θ4に比較して、大きくてもよいし、小さくてもよいし、同一であってもよい。
(第3立ち上がり面)
第3立ち上がり面63は、切刃41aから離れるほど上方に向かってよい。即ち、第3立ち上がり面63は、第2立ち上がり面61から本体部上面31に向かう方向において、上り勾配になってよい。
第3立ち上がり面63は、第6領域63aと、第7領域63b、63b、第8領域63c、63cと、を有してよい。第6領域63aは、第2立ち上がり面62の角部51に沿った部位(第3領域62a)に繋がっていてよい。第7領域63b、63bは、第2立ち上がり面62の辺部52、52に沿った部位(第4領域62b、62b)に繋がってよい。第8領域63c、63cは、それぞれ第7領域63b、63bに繋がり、第7領域63b、63bからインサート11の外縁まで延びている。
(第6領域)
第6領域63aは、角部51に沿っていてよい。図4に示すように、第6領域63aは、下辺が第3領域62aに繋がり、上辺が接続面55に繋がっていてもよい。第6領域63aの大きさ及び形状の説明については、第3領域62aの大きさ及び形状の説明を援用してよい。
第6領域63aは、曲面であってもよいし、曲面でなくてもよい。第6領域63aの傾斜角度をΘ6とした場合、傾斜角度Θ6は、例えば、第3領域62aの傾斜角度Θ3に比較して、小さくてもよいし、大きくてもよいし、同一であってもよい。
(第7領域)
第7領域63b、63bは、辺部52、52に沿っていてよい。図4に示すように、第7領域63b、63bは、下辺が第4領域62b、62bに繋がり、上辺が接続面55に繋がっていてよい。第7領域63b、63bの大きさ及び形状の説明については、第4領域62b、62bの大きさ及び形状の説明を援用してよい。
第7領域63b、63bは、曲面であってもよいし、曲面でなくてもよい。第7領域63bの傾斜角度をそれぞれΘ7(図5B及び図5Cには、一方の第7領域63bの傾斜角度Θ7のみ示されている)とした場合、傾斜角度Θ7、Θ7は、例えば、第4領域62b、62bの傾斜角度Θ4、Θ4に比較して、小さくてもよいし、大きくてもよいし、同一であってもよい。
(第8領域)
第8領域63c、63cは、第5領域62c、62cと接続面55とを繋いでいる。第8領域63c、63cの大きさ及び形状の説明については、第5領域62c、62cの大きさ及び形状の説明を援用してよい。
第8領域63c、63cは、曲面であってもよいし、曲面でなくてもよい。第8領域63c、63cの傾斜角度をそれぞれΘ8(不図示)とした場合、傾斜角度Θ8、Θ8は、第5領域62c、62cの傾斜角度Θ5、Θ5に比較して、大きくてもよいし、小さくてもよいし、同一であってもよい。
第1領域61a、第3領域62a及び第6領域63aは、平面視において、角部51の二等分線に沿って延びる直線L1上に位置する部位を有している。一方、第2領域61b、61b、第4領域62b、62b及び第7領域63b、63bは、水平方向に延びると共に辺部52、52に対し直交する直線L2上に位置する部位を有している。
第1領域61a、第3領域62a及び第6領域63aの上辺及び下辺は、例えば、それぞれ曲線状であってよい。第2領域61b、61b、第4~第5領域62b、62b、62c、62c及び第7~第8領域63b、63b、63c、63cの上辺及び下辺は、例えば、それぞれ直線状であってよい。
(接続面)
平面視において、接続面55は、切削部上面50から接続面55を除いた部位に比較して、大きくてもよいし、小さくてもよいし、同一であってもよい。接続面55は、切削部上面50を構成する面のうち、最も上方に位置する面であってよい。
(下面)
図3を併せて参照する。繰り返しになるが、インサート11の下面22は、上面21の反対側に位置している。下面22は、インサート11がホルダ70(図2参照)に固定された状態においてホルダ70側に臨む面である。この時、下面22は、ホルダ70に当接してよい。下面22の形状の説明については、上面21の形状の説明を援用してよい。
図4に示す例において、第1領域61aの下辺(下方の縁)から下面22までの鉛直方向における距離d1(図5A)は、第1領域61aの下辺に沿って一定であってよい。ここでいう一定は、例えば、第1領域61aの下辺に沿って見た場合に、上記距離が0.05mm以上変化しないこととされてよい。第1領域61aと連結面54との境界(第3境界Bo3とも呼ぶ)は、その全体が水平方向に沿って延びていてよい。上記にいう第3境界Bo3は、第1領域61aの下辺である。なお、図5A~図5Cでは、便宜上、距離d1及び後述する距離d2及びd3が、図3におけるこれらの距離よりも短く示されている。
図5B及び図5Cを参照する。鉛直方向における、第2領域61b、61bの下辺(下方の縁)から下面22(図3参照)までの距離は、第1領域61aから離れるほど短くなっていてよい。図5Bに示すように、第1領域61aの近傍における、第2領域61b、61bから下面22までの距離をd2とする。図5Cに示すように、第1領域61aから離れた箇所における、第2領域61b、61bから下面22までの距離をd3とする。この時、両者の関係は、d2>d3となっていてよい。第2領域61b、61bの下辺は、第1領域61aから離れる方向において、下方に向かって傾斜していてよい。下辺の傾斜角度は、例えば、3度以下、10度以下、20度以下又は20度以上であってよい。第2領域61b、61bの下辺は、第2領域61b、61bと連結面54との境界を構成しており、第4境界Bo4と呼ぶこともできる。
(側面)
図3を参照する。側面23は、上面21及び下面22の間に位置している。側面23は、上面21及び下面22を繋ぐ面であってよい。側面23は、外側に向かって膨出していてもよいし、内側に向かって窪んでいてもよいし、曲率を有しない面であってもよい。更に、側面23は、全体が平滑な面であってもよいし、所々に凹凸を有する面であってもよい。
図3及び図4を参照する。側面23は、本体部側面33と、切削部側面43と、を有してよい。本体部側面33は、本体部30の側面の一部を構成している。一方、切削部側面43は、切削部40の側面の残部を構成している。切削部側面43は、本体部側面33と連続していてよい。
切削部側面43は、刃部41を構成する逃げ面43aを含んでいてよい。逃げ面43aは、すくい面53に繋がり、被削材Obにインサート11が必要以上に接触しないようすくい面53に対し所定の角度で交差している。逃げ面43a及びすくい面53の境界には、切刃41aが位置している。即ち、切刃41aは、逃げ面43a及びすくい面53の稜線を含んでいる、といえる。
次に、上記に説明した切削工具を構成するホルダについて説明する。インサートが固定されているホルダを見て、この説明をする。
(ホルダ)
図2を参照する。ホルダ70は、例えば、先端70a(第1端70a)から後端70b(以下、第2端70bとも呼ぶ。)に亘る長さを有してよい。図示の例のように、ホルダ70は、棒形状を呈してよい。ホルダ70の長さは、任意に設定できる。例えば、ホルダ70の長さは、50mm以上200mm以下の範囲で設定されてよい。
ホルダ70の大きさは、任意に設定できる。例えば、ホルダ70の幅(左右方向)及び厚さ(上下方向)は、10mm以上、19mm以上、25mm以上又は50mm以上とされてよい。ホルダ70の幅及び厚さは、互いに同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。ホルダ70の厚さは、先端70aに向かって大きくなってよい。
ホルダ70の材料は、任意に設定できる。例えば、ホルダ70の材料は、鋼又は鋳鉄等であってよい。鋳鉄の場合、例えば、ホルダ70の柔靭性を高めることができる。
ホルダ70は、シャンク部71と、固定部72と、を有してよい。シャンク部71は、ホルダ70の第2端70b側を構成している。シャンク部71は、例えば、内部が満たされた中実であってよい。シャンク部71の形状は、任意である。例えば、シャンク部71が延びる方向に垂直な断面において、シャンク部71は、矩形状又は円形状を呈してよい。図2に示すように、シャンク部71は、第1面71aと、第2面71bと、第3面71cと、第4面71dと、を有してよい。
第1面71aは、インサート11の逃げ面43aが臨む方向側を向いていてよい。第2面71bは、第1面71aの反対側に位置してよい。第3面71cは、第1面71a及び第2面71bを繋ぐと共に、すくい面53が臨む方向側を向いていてよい。第4面71dは、第1面71a及び第2面71bを繋ぐと共に、第3面71cの反対側に位置してよい。第1~第4面71dは、第2端70bと固定部72とを繋ぐ、シャンク部71の表面であってよい。
固定部72は、ホルダ70の第1端70a側に位置している。固定部72には、被削材Obを切削可能なインサート11が固定されている。例えば、固定部72の一部を欠いたポケット72aにインサート11が嵌め込まれていてよい。インサート11は、クランプ13によって下方に付勢されることによって固定されてよい。更には、インサート11にあけられた貫通穴11aには、ホルダ70に向かってインサート11を付勢するクランプ13の先端が挿入されてよい。インサート11は、ポケット72aの底面及びクランプ13に挟まれ、ホルダ70に固定されてよい。図2に示す例のように、クランプ13は、ホルダ70に螺合されたねじによって固定されてよい。固定部72は、ホルダ70の第1端70a側を構成している。
次に、切削工具を用いた被削材の切削方法について説明する。
図7を参照する。図7には、被削材切削方法の各工程が示されている。被削材切削方法は、例えば、工作機械Mtに被削材Obを取り付ける工程(被削材を固定する工程)から始めてよい。その後、例えば、工作機械Mt(例えば、刃物台)に切削工具10を取り付けてよい(工具を固定する工程)。尚、被削材を固定する工程は、例えば、工具を固定する工程を終えた後に行ってもよい。
工作機械Mtに対し被削材Ob及び切削工具10が固定されたら、切削工具10(インサート11)の位置決めを行ってよい(位置決め工程)。例えば、被削材Obの大きさ及び/又は形状を確認すると共に、被削材Obと切削工具10との位置関係を確認してよい。位置決め工程は、手動(目視)又は自動によって行ってよい。次に、工作機械Mtを介して被削材Obを回転させる(回転工程)。被削材Obが回転している状態において、工作機械Mtを介して切削工具10を被削材Obに接触させてよい(切削工程)。具体的には、インサート11の切削部40を被削材Obに接触させてよい。そして、被削材Obが所望の大きさ及び形状になるまで切削する。
被削材Obが所望の大きさ及び形状になったら、切削工具10を被削材Obから離してよい(切削工具を離す工程)。その後、被削材Obの回転を停止させ(停止工程)、工作機械Mtから被削材Obを取り外す(被削材取り外し工程)。これにより、切削された被削材Obを得ることができる。
次に、本開示におけるインサートの作用について説明する。
図8A~図8Cを参照する。これらの図には、被削材Ob(図1参照)に対し刃部41が接触し、これにより被削材Obが切削される図が示されている。例えば、被削材Obがインサート11により切削されることによって、切削された部位は、切りくずDuとなる。被削材Obに対するインサート11の切り込みが小さい場合、概ねインサート11の角部51の周辺のみで切削され、被削材Obからは幅が小さい切りくずDuが発生する。一方、被削材Obに対するインサート11の切り込みが大きい場合、角部51及び辺部52、52によって切削され、被削材Obからは幅が大きい切りくずDuが発生する。
図8Aを参照する。図8Aには、インサート11の角部51の一部のみで被削材Obが切削され、これにより幅が小さな切りくずDuが発生している図が示されている。切削により発生した幅が小さな切りくずDuは、例えば、すくい面53を介して、角部51に沿った第1領域61aと、辺部52、52に沿った第2領域61b、61bとの境界Bo0の付近に向かって進む。ここで、第1領域61aと第3領域62aとの境界である第1境界Bo1は、その全体が切刃41aより上方に位置している。第1境界Bo1の全体が切刃41aの上方に位置していることにより、切りくずDuは、第1領域61a(第1立ち上がり面61)とより確実に接触することが可能になる。言い換えると、第1領域61aに切りくずDuを接触させ、切りくずDuの速度をより確実に低下させることができる。
図8Bを参照する。図8Bには、インサート11の角部51における広い範囲で被削材Obが切削され、これにより幅が小さな切りくずDuが発生している図が示されている。切削により発生した幅が小さな切りくずDuは、例えば、すくい面53を介して、角部51に沿った第1領域61aに向かって進む。ここで、第1領域61aと第3領域62aとの境界である第1境界Bo1は、その全体が切刃41aより上方に位置している。第1境界Bo1の全体が切刃41aの上方に位置していることにより、切りくずDuは、第1領域61a(第1立ち上がり面61)とより確実に接触することが可能になる。言い換えると、第1領域61aに切りくずDuを接触させ、切りくずDuの速度をより確実に低下させることができる。
図8Cを参照する。図8Cには、インサート11の角部51及び辺部52、52の周辺で被削材Obが切削され、これにより幅が大きな切りくずDuが発生している図が示されている。切削により発生した幅が大きな切りくずDuは、例えば、すくい面53を介して、角部51に沿った第1領域61a、及び、辺部52、52に沿った第2領域61b、61bに向かって進む。ここで、第2領域61b、61bと第4領域62b、62bとの境界である第2境界Bo2、Bo2は、切刃41aよりも下方に位置する部位を有している。第2境界Bo2、Bo2の少なくとも一部が切刃41aの下方に位置していることにより、第1領域61a及び第2領域61b、61bに向かった切りくずDuを、切刃41aの下方に位置する第2境界Bo2、Bo2側に導くことができる。これにより、太い切りくずDuが第1立ち上がり面61に接触することが軽減される。太い切りくずDuの速度の低下が軽減される。
図5A~図5C及び図8A~図8Cを参照する。例えば、被削材Obがインサート11の角部51のみの周辺で切削されると、被削材Obから生じる切りくずDuは、幅が小さくなる。例えば、幅が小さな切りくずDu(細い切りくずDu)は、進む方向が不安定であり、時として所定の速度を有しつつ被削材Obに向かうこともある。ここで、本開示における第1領域61aと第3領域62aとの境界である第1境界Bo1は、その全体が角部51(切刃41a)よりも上方に位置している。第1境界Bo1の全体が切刃41aの上方に位置していることにより、被削材Obから発生した切りくずDuは、すくい面53に沿って進み、高い確率で第1領域61a(第1立ち上がり面61)に接触する。切りくずDuを第1領域61aに接触させることにより、切りくずDuの速度を低下させることができる。
一方、被削材Obがインサート11の角部51及び辺部52、52の周辺で切削されると、被削材Obから生じる切りくずDuは、幅が大きくなる。例えば、幅の大きな切りくずDu(太い切りくずDu)は、進む方向が安定しているものの、インサート11上に留まり易い。ここで、第2領域61b、61bと第4領域62b、62bとの境界である第2境界Bo2、Bo2は、辺部52、52(切刃41a)よりも下方に位置する部位を有している。第2境界Bo2、Bo2の少なくとも一部が切刃41aの下方に位置していることにより、太い切りくずDuは、切刃41aの下方に位置する第2境界Bo2、Bo2側に導かれる。これにより、第1立ち上がり面61に接触する確率を低減できる。結果、太い切りくずDuの速度が低下することを軽減できる。
本開示のインサート11によれば、切りくずDuが細い場合には速度を低下させ、切りくずDuが太い場合には速度が低下することを軽減できる。即ち、切りくずDuが被削材Obに向かう虞、及び、切りくずDuがインサート11上に留まる虞をそれぞれ軽減できる。よって、安定した切削が可能なインサート11の提供ができる。
第2境界Bo2、Bo2は、辺部52、52に沿って延びており、第1境界Bo1から最も離れた部位が辺部52、52(切刃41a)より下方に位置している。第2境界Bo2、Bo2の第1境界Bo1から最も離れた部位が切刃41aの下方に位置していることにより、太い切りくずDuは、より確実に第2領域61b、61bに沿って進むことができる。これにより、太い切りくずDuが第1領域61aに接触することをより軽減できる。結果、安定した切削がより可能なインサート11の提供ができる。
第2境界Bo2、Bo2は、第1境界Bo1に最も近い部位が辺部52、52(切刃41a)より上方に位置している。第2境界Bo2、Bo2の第1境界Bo1に最も近い部位が切刃41aの上方に位置していることにより、切削により発生した細い切りくずDuが第2領域61b、61bに向かった場合でも、第1面71aにより確実に接触させることができる。これにより、安定した切削がより可能なインサート11の提供ができる。
平面視において、第1境界Bo1は、切刃41aに向かう凸状の曲線である。これにより、第1領域61aは、切刃41aに向かう凸状の曲面を含むことになる。第1領域61aが切刃41aに向かう凸状の曲面を含むことにより、例えば、第1領域61aに接触した切りくずDuを、凸状の曲面に沿って進めると共に、第2領域61b、61bを介して被削材Obから離すことができる。よって、切りくずDuが被削材Obに向かうことをより軽減できる。
平面視において、第2境界Bo2、Bo2は、直線状である。第2境界Bo2、Bo2が直線であることにより、第2領域61b、61bは、その高さが第2境界Bo2、Bo2に沿って徐々に変化する。これにより、幅の大きさに応じて、第1立ち上がり面61に接触する切りくずDu、及び、第1立ち上がり面61に接触しない切りくずDuを分けることができる。これにより、より安定した切削が可能なインサート11の提供ができる。
図4及び図6Aを参照する。第1領域61aは、水平方向に沿った断面視において角部51に向かう凸状の曲線である。これにより、第1領域61aに接触した切りくずDuを、より確実に、凸状の曲面に沿って進めると共に第2領域61b、61bを介して被削材Obから離すことができる。加えて、第1領域61aは、角部51の二等分線に沿った切削インサート11の断面視において直線である。これにより、第1領域61aに接触した切りくずDuを上方に進ませ、切りくずDuが第1立ち上がり面61に留まることを軽減できる。これらの結果、より安定した切削が可能なインサート11の提供ができる。
図4及び図6Bを参照する。第3領域62aは、水平方向に沿った断面視において角部51に向かう凸状の曲線である。これにより、例えば、第1領域61aから上方に進んだ切りくずDuを、より上方に進ませることが容易になる。加えて、第3領域62aは、角部51の二等分線に沿った断面視において外方に向かう凸状の曲線である。これにより、切りくずDuを第2領域61b、61b側に移動させることが容易になる。切りくずDuが第2立ち上がり面62に留まることを軽減できる。これらの結果、より安定した切削が可能なインサート11の提供ができる。
図5A~図5C及び図8A~図8Cを参照する。第1領域61aにおける下方の縁(第1領域61aの下辺)を第3境界Bo3とした場合、第3境界Bo3から下面22までの距離は、第3境界Bo3に沿って一定である。これにより、インサート11における第1領域61aの下辺に沿った特定の部位のみに負荷が加わることが軽減される。加えて、第2領域61b、61bにおける下方の縁(第2領域61b、61bの下辺)を第4境界Bo4とした場合、第4境界Bo4から下面22までの距離は、第1領域61aから離れるほど短い。これにより、第2境界Bo2、Bo2における第1境界Bo1から最も離れている部位を、より切刃41aの下方側に位置させることができる。これらの結果、耐久性を有すると共に、より安定した切削が可能なインサート11の提供ができる。
図2を参照する。切削工具10は、第1端70a側に固定されたインサート11を有している。これにより、安定して被削材Obを切削可能な切削工具10の提供ができる。
[変形例]
図9を参照する。図9には、変形例におけるインサート11Aの断面図が示されている。図9は、上記図5Aに対応している。実施形態に示されたインサート11と共通する部分については、符号を流用すると共に詳細な説明を省略する。
(切削部上面)
切削部上面50Aは、角部51と、辺部52、52と、すくい面53と、立ち上がり面60Aと、を有してよい。第1立ち上がり面61Aは、すくい面53の下辺に繋がっている。第1立ち上がり面61Aは、すくい面53から第2立ち上がり面62に向かう方向において、上方に傾斜している。
第1領域61Aaは、角部51に沿うすくい面53の下辺に繋がってもよい。図9に示すように、すくい面53及び第1領域61Aaによって構成される溝は、角部51を二等分する断面視において、略V字形状(略U字形状を含む)を呈してもよい。即ち、立ち上がり面60(第1立ち上がり面61)は、すくい面53のみを介して切刃41aから離れていてもよい。
第3境界Bo3は、第1領域61Aaとすくい面53との境界であってもよい。第4境界Bo4は、第2領域61Abとすくい面53との境界であってもよい。
本開示におけるインサート及び切削工具は、上記に述べた実施形態及び変形例に限定されない。以下、形態が変形されたインサート及び切削工具の例を幾つか紹介する。
例えば、実施形態では、立ち上がり面は、第1~第3立ち上がり面によって構成された。しかしながら、本開示のインサートにおいては、例えば、必要に応じて第3立ち上がり面を廃してもよい。即ち、第2立ち上がり面が接続面に直接繋がっていてもよい。例えば、第3領域が接続面における角部に沿った部位に繋がっていてもよく、第4領域が接続面における辺部に沿った部位に繋がっていてもよい。
例えば、実施形態では、図示された切削工具が右勝手になっている。しかしながら、本開示における切削工具は、右勝手に限定されず、左勝手にも適用可能である。更には、本開示における切削工具は、勝手なしにも適用可能である。
10…切削工具
11…インサート
21、21A…上面
22…下面
23…側面
41a…切刃
51…角部
52…辺部
53…すくい面
61、61A…第1立ち上がり面
61a、61Aa…第1領域
61b、61Ab…第2領域
62…第2立ち上がり面
62a…第3領域
62b…第4領域
70…ホルダ
70a…第1端
70b…第2端
Bo1…第1境界
Bo2…第2境界
Mt…工作機械
Ob…被削材
L1…直線
L2…直線

Claims (10)

  1. 上面と、前記上面の反対側に位置する下面と、前記上面及び前記下面を繋ぐ側面と、前記側面及び前記上面の境界に位置する切刃と、を有し、
    前記上面は、
    前記側面との境界に位置し、平面視において外方に向かって膨らんだ凸曲線状を呈する角部と、
    前記角部に繋がり、前記角部と共に前記切刃を構成している辺部と、
    前記辺部及び前記角部に沿って延びていると共に、前記辺部及び前記角部から離れるほど下方に向かうすくい面と、
    前記すくい面を介して前記切刃と離れ、前記すくい面から離れるほど上方に向かう第1立ち上がり面と、
    前記第1立ち上がり面の上部に繋がっていると共に、前記第1立ち上がり面から離れほど上方に向かう第2立ち上がり面と、
    を有し、
    前記第1立ち上がり面は、
    前記角部に沿った第1領域と、
    前記辺部に沿った第2領域と、
    を有し、
    前記第2立ち上がり面は、
    前記角部に沿った第3領域と、
    前記辺部に沿った第4領域と、
    を有し、
    前記角部の二等分線に沿った断面視において、前記第1領域の傾斜角度は、前記第3領域の傾斜角度より大きく、
    前記辺部に直する方向に沿った断面視において、前記第2領域の傾斜角度は、前記第4領域の傾斜角度より大きく、
    前記第1領域と前記第3領域との境界である第1境界は、その全体が前記角部よりも上方に位置し、
    前記第2領域と前記第4領域との境界である第2境界は、前記辺部よりも下方に位置する部位を有している
    切削インサート。
  2. 前記第2境界は、前記第1境界から最も離れた部位が前記辺部より下方に位置している
    請求項1記載の切削インサート。
  3. 前記第2境界は、前記第1境界に最も近い部位が前記辺部より上方に位置している
    請求項1又は2記載の切削インサート。
  4. 平面視において、前記第1境界は、前記角部に向かう凸状の曲線である
    請求項1~3のいずれか1項記載の切削インサート。
  5. 平面視において、前記第2境界は、直線状である
    請求項1~4のいずれか1項記載の切削インサート。
  6. 前記第1領域は、水平方向に沿った断面視において前記角部に沿って曲がる曲線を有すると共に、前記角部の二等分線に沿った断面視において直線状である
    請求項1~5のいずれか1項記載の切削インサート。
  7. 前記第3領域は、水平方向に沿った断面視において前記角部に向かう凸状の曲線であると共に、前記角部の二等分線に沿った断面視において外方に向かう凸状の曲線である
    請求項1~6のいずれか1項記載の切削インサート。
  8. 前記第1領域における下方の縁を第3境界とした場合、前記第3境界から前記下面までの距離は、前記第3境界に沿って一定であり、
    前記第2領域における下方の縁を第4境界とした場合、前記第4境界から前記下面までの距離は、前記第1領域から離れるほど短い
    請求項1~7のいずれか1項記載の切削インサート。
  9. 第1端から第2端に向かって延びたホルダと、
    前記第1端側に固定された、請求項1~8のいずれか1項記載の切削インサートと、
    を有する
    切削工具。
  10. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項9記載の切削工具を接触させ、前記被削材を切削する工程と、
    切削された前記被削材から前記切削工具を離す工程と、
    を有している
    被削材の切削方法。
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