JP2013252009A - スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護回路 - Google Patents

スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2013252009A
JP2013252009A JP2012125908A JP2012125908A JP2013252009A JP 2013252009 A JP2013252009 A JP 2013252009A JP 2012125908 A JP2012125908 A JP 2012125908A JP 2012125908 A JP2012125908 A JP 2012125908A JP 2013252009 A JP2013252009 A JP 2013252009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
voltage
semiconductor module
snubber capacitor
monitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012125908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5704121B2 (ja
Inventor
Naoichi Harada
直一 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012125908A priority Critical patent/JP5704121B2/ja
Publication of JP2013252009A publication Critical patent/JP2013252009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5704121B2 publication Critical patent/JP5704121B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】半導体モジュール内に搭載されたスナバコンデンサの耐久性の低下を抑制し、半導体モジュールの保護を図る。
【解決手段】半導体能動素子とスナバコンデンサとが樹脂筐体内に封入された半導体モジュールは、外部に接続される一対の端子であって半導体能動素子に与えられる印加電圧の正側に対応するP側端子及び負側に対応するN側端子と、外部に接続される一対の端子であってP側端子とN側端子との間に接続されたスナバコンデンサの両端の電圧をモニタするためのP側モニタ端子及びN側モニタ端子と、を備える。半導体モジュールの保護回路は、P側モニタ端子及びN側モニタ端子に接続された電圧モニタにより、スナバコンデンサの両端の電圧をモニタし、モニタした電圧があらかじめ定めた閾値以上となった場合には、制御部により、P側端子およびN側端子の間に与えられる印加電圧を低下させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護に関するものである。
特許文献1のパワーモジュールは、パワーモジュールの樹脂筐体内部において、インバータを構成する2つのパワー半導体チップの近傍に、サージ電圧吸収素子としてのスナバコンデンサを配置した構成を有する。そして、このパワーモジュールは、P側接続端子に接続される一方のパワー半導体チップの端子の近傍と、N側接続端子に接続される他方のパワー半導体チップの端子の近傍との間で、スナバコンデンサを接続した構成を有する。これにより、このパワーモジュールでは、パワーモジュールの外部配線のインダクタンスにより発生するサージ電圧のみならず、パワーモジュールの内部配線のインダクタンスにより発生するサージ電圧も低減して、サージ電圧の低減効果を高めている。
特開2009−225612号公報
しかしながら、上記特許文献に記載されたパワーモジュールでは、スナバコンデンサが樹脂筐体内部に封じられていることやパワー半導体チップの近傍に配置されているため、スナバコンデンサの動作温度が、モジュール外部にスナバコンデンサを設ける場合よりも上昇することになる。スナバコンデンサの動作温度の上昇は、その耐久性の低下を招くため、十分なサージ電圧の吸収性能が得られる寿命が短くなり、結果として、パワー半導体チップの十分な保護ができなくなって、パワーモジュールの耐久性の低下を招くことになる。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、半導体モジュール内に搭載されたスナバコンデンサの耐久性の低下を抑制し、半導体モジュールの保護を図る技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
半導体能動素子とスナバコンデンサとが樹脂筐体内に封入された半導体モジュールの保護回路であって、前記半導体モジュールは、外部に接続される一対の端子であって、前記半導体能動素子に与えられる印加電圧の正側に対応するP側端子および負側に対応するN側端子と、外部に接続される一対の端子であって、前記P側端子と前記N側端子との間に接続された前記スナバコンデンサの両端の電圧をモニタするためのP側モニタ端子およびN側モニタ端子と、を備えており、前記半導体モジュールの保護回路は、前記P側モニタ端子および前記N側モニタ端子に接続され、前記スナバコンデンサの両端の電圧をモニタする電圧モニタと、前記電圧モニタでモニタした電圧が、あらかじめ定めた閾値以上となった場合には、前記P側端子および前記N側端子の間に与えられる印加電圧を低下させる制御部と、を備えることを特徴とする半導体モジュールの保護回路。
適用例1によれば、半導体モジュール内部に搭載されたスナバコンデンサの端子間の電圧が閾値以上となった場合に、P側端子およびN側端子の間に与える印加電圧を低下させることができる。これにより、例えば、スナバコンデンサの温度上昇を抑制することができ、スナバコンデンサの耐久性が低下して寿命が短くなることを抑制することができる。また、例えば、スナバコンデンサのサージ電圧吸収性能が低下したとしても、印加電圧を低下させることにより、発生するサージ電圧を低くすることができるので、半導体能動素子の保護を図ることができる。なお、半導体能動素子としては、単独の半導体能動素子であっても良いし、複数の半導体能動素子を含むものであっても良い。
本発明における半導体モジュールの実施の形態を示す概略構成図である。 図1に示した半導体モジュールの回路図である。 図1および図2に示した半導体モジュールの制御について示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明における半導体モジュールの実施の形態を示す概略構成図である。図1(A)は半導体モジュール10の概略略断面図であり、図1(B)は図1(A)のスナバコンデンサ116部分の拡大図であり、図1(C)は図1(B)のA−A概略断面図であり、図1(D)は図1(B)のB−B概略断面図である。
半導体モジュール10は、電動モータの駆動回路や、電源回路等で用いられるインバータの例であり、図1(A)に示すように、スイッチング素子として用いられる一対の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下「IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor 」とも呼ぶ)112,114を備えている。IGBT112,114は、対向する一方の面にゲート端子(G)およびエミッタ端子(E)を備え(不図示)、対向する他方の面にコレクタ端子(C)を備えている(不図示)。IGBT112とIGBT114とは、それぞれの表裏面が図の上下方向で互いに逆向きに実装されている。IGBT112,114としては、フリーホイールダイオード(FWD:Free Wheeling Diode )を含むIGBT(RC−IGBT:Reverse Conducting Diode-IGBT )等を用いることができ、本例では、RC−IGBTを用いているものとする。なお、IGBT112,114が本発明における半導体能動素子に相当する。
また、半導体モジュール10は、P側端子12(不図示)に接続されるP側リードフレーム122と、N側端子13(不図示)に接続されるN側リードフレーム132と、出力端子16(不図示)に接続される出力側リードフレーム162と、制御端子14,15に接続される制御リードフレーム142,144と、を備えている。P側端子12およびN側端子13は、半導体モジュール10のインバータを構成するスイッチング素子であるIGBT112,114に与えられる印加電圧の正側および負側に対応する端子である。
P側リードフレーム122は、ハンダ124を介して第1のIGBT112のコレクタ端子に電気的に接続されている。N側リードフレーム132は、ハンダ134cと導体板134bとハンダ134aからなる導体部134を介して第2のIGBT114のエミッタ端子に電気的に接続されている。出力側リードフレーム162は、ハンダ164cと導体板164bとハンダ164aからなる導体部164を介して第1のIGBT112のエミッタ端子に電気的に接続されているとともに、ハンダ166を介して第2のIGBT114のコレクタ端子に電気的に接続されている。第1の制御リードフレーム142は、ワイヤ144を介して第1のIGBT112のゲート端子に電気的に接続されている。第2の制御リードフレーム152は、ワイヤ154を介して第2のIGBTのゲート端子に接続されている。各リードフレーム122,132,142,144,162は、電気伝導性および放熱性の高い金属材料、例えば、AlやCu等を用いて構成することができる。また、導体板134b,164bも、同様に、電気伝導性および放熱性の高い金属材料、例えば、CuやCuMo、Al等を用いて構成することができる。また、ワイヤ144,154は、電気伝導性の高い金属材料、例えば、AlやAu等を用いて構成することができる。
また、半導体モジュール10は、P側リードフレーム122およびN側リードフレーム132および図示しないハンダを介して第1のIGBT112のコレクタ端子と第2のIGBT114のエミッタ端子との間(P−N間)に電気的に接続されたスナバコンデンサ116を備えている。具体的には、スナバコンデンサ116は、図1(B)に示すように、上下方向(IGBT112,114の表裏面に垂直方向)に空間を介して重複するP側リードフレーム122の中央側の先端部分126と、N側リードフレーム132の中央側の先端部分136との間に配置され、図示しないハンダを介して電気的に接続されている。
スナバコンデンサ116は、コンデンサのショート故障を考慮して、少なくとも2個のコンデンサが直列に接続されたコンデンサ群の構成であることが好ましい。本例では、図1(C),(D)に示すように、2個のコンデンサ116pが直列に接続された構成(以下、「直列コンデンサ」とも呼ぶ)を基本とし、直列コンデンサを3つ並列に接続したコンデンサ群の構成を例に示している。なお、コンデンサ116pとしては、セラミックコンデンサを用いることができる。ただし、コンデンサ116pとしてはフィルムコンデンサを用いるようにしても良い。
スナバコンデンサ116が接続されたP側リードフレーム122の先端部分126は、図1(C),(D)に示すように、ワイヤ174およびP側モニタリードフレーム172を介してP側モニタ端子17に接続されている。また、スナバコンデンサ116が接続されたN側リードフレーム132の先端部分136は、図1(C),(D)に示すように、ワイヤ184およびN側モニタリードフレーム182を介してN側モニタ端子18に接続されている。
P側リードフレーム122およびN側リードフレーム132は、図1(C),(D)に示すように、モールドMの外部まで延びた構成となっており、外部まで延びたP側リードフレーム122の部分がP側端子12となり、外部まで延びたN側リードフレーム132の部分がN側端子13となる。
以上説明した各IGBT112,114や、各リードフレーム122,132,142,144,162,172,182、各ワイヤ144,154,174,184、スナバコンデンサ116等の各構成要素は、半導体モジュール10において、モールドMによる樹脂筐体内に封入されて一体に構成されている。
また、半導体モジュール10は、図1(A)に示すように、図の上下方向に一対の冷却器192,194を備えている。そして、上側の冷却器192とP側リードフレーム122およびN側リードフレーム132との間には絶縁基板196が放熱板として配置されており、下側の冷却器194と出力側リードフレーム162との間には絶縁基板198が放熱板として配置されている。絶縁基板196および絶縁基板198の上下の面には接触性を高めて熱伝導性を確保するためにグリスGrが塗布されている。これにより、例えば、第1のIGBT112で生じた熱は、ハンダ124、P側リードフレーム122、グリスGr、および、絶縁基板196を介して上側の冷却器192から放熱されるとともに、ハンダ164a、導体板164b、ハンダ164c、出力側リードフレーム162、グリスGr、および、絶縁基板198を介して下側の冷却器194から放熱される。また、例えば、第2のIGBT114で生じた熱は、ハンダ134a、導体板134b、ハンダ134c、N側リードフレーム132、グリスGr、および、絶縁基板196を介して上側の冷却器192から放熱されるとともに、ハンダ166、出力側リードフレーム162、グリスGr、および、絶縁基板198を介して下側の冷却器194から放熱される。
図2は、図1に示した半導体モジュールの回路図である。図1に示した半導体モジュール10は、図2の回路図に示すような回路構成となる。なお、IGBT112,114は上記したようにRC−IGBTであり、第1のIGBT112はIGBT素子112tとFWD112dで構成され、第2のIGBT114はIGBT素子114tとFWD114dで構成される。
上記した半導体モジュール10では、第1のIGBT112のコレクタ端子に接続されたP側リードフレーム122の先端部分126と、第2のIGBT114のエミッタ端子に接続されたN側リードフレーム132の先端部分136との間に、スナバコンデンサ116を配置している。そして、第1のIGBT112のコレクタ端子の近傍および第2のIGBT114のエミッタ端子の近傍との間でスナバコンデンサ116を電気的に接続し、P側端子とN側端子との間で発生するサージ電圧を低減する効果を高めている。サージ電圧を低減することが可能になると、IGBT112,114のスイッチングスピードを高速化でき、スイッチング損失を低減することが可能となり、素子の小型化が可能となる。スイッチング速度を高速化、すなわち、スイッチング周波数を高周波化できると、半導体モジュールへの印加電圧を生成する外部のコンバータ(不図示)におけるコンデンサやリアクトル等の構成部品の小型化が可能である。
また、スナバコンデンサ116としてコンデンサを複数直列に接続した構成を採用しているので、1つのコンデンサにショート故障が発生することにより、P−N間がショートしてしまうことを防止することが可能である。
また、IGBT112,114およびスナバコンデンサ116を上下に一対の冷却器192,194および放熱板としての絶縁基板196,198で挟みこむ構成とすることにより、冷却・放熱効果を高めて、IGBT112,114およびスナバコンデンサ116をそれぞれの許容温度以下で動作させることが可能である。
ところで、上記したようにスナバコンデンサ116を半導体モジュール10のモールドM(樹脂筐体)内でIGBT112,114の近傍に配置した場合には、IGBT112,114の発熱による温度上昇に応じて、スナバコンデンサ116の温度も上昇することになる。冷却器192,194によって、IGBT112,114およびスナバコンデンサ116をそれぞれ許容温度以下となるように抑制することはできる。しかしながら、半導体モジュールの外部でP側端子およびN側端子の間にスナバコンデンサを接続する場合に比べれば、スナバコンデンサの温度は高くなる。コンデンサは動作温度の上昇に応じてその要量が小さくなる傾向にある。また、コンデンサは動作温度の上昇に応じて耐久性が低下し寿命が短くなる傾向にある。この結果、スナバコンデンサにおるサージ電圧吸収性能が低下することになり、IGBT112,114の耐圧を越えるようなサージ電圧が発生し、IGBT112,114を保護することができなくなる可能性がある。
これに対して、上記した半導体モジュール10は、スナバコンデンサ116の両端で発生する電圧がP側モニタ端子17およびN側モニタ端子18を介してモニタすることができる。そこで、モニタ端子17,18でモニタ可能な電圧をモニタすることにより、以下で説明するように、半導体モジュール10の動作を制御し、半導体モジュール10を保護することができる。
図3は、図1および図2に示した半導体モジュールの制御について示す説明図である。図3(A)は、制御回路を示すブロック図であり、図3(B)は制御手順を示すフローチャートである。図3(A)に示すように、制御回路は、半導体モジュール10のP側モニタ端子17とN側モニタ端子18の間の電圧をモニタする電圧モニタ30と、半導体モジュール10のP側端子12およびN側端子13の間に与える印加電圧Vpnを生成するDC/DCコンバータ20の動作を制御する制御部40と、を備えている。なお、DC/DCコンバータ20は、例えば、燃料電池搭載自動車の燃料電池や電気自動車の蓄電池等から与えられる電源電圧Vvから半導体モジュールに与える印加電圧Vpnを生成して出力する回路である。本例では、例えば、約200Vの電源電圧Vvを500V〜650Vに昇圧し、印加電圧Vpnとして出力するものとする。
電圧モニタ30は、種々の一般的な回路で構成することができる。例えば、P側モニタ端子17およびN側モニタ端子18の間に発生するモニタ電圧Vsを直接あるいは分圧してモニタし、デジタル化してモニタ信号Smとして出力する構成が考えられる。また、P側モニタ端子17およびN側モニタ端子18の間に発生する電圧を、既知の抵抗値を有する抵抗を用いて電流に変換してモニタし、A/Dコンバータでデジタル化してモニタ信号Smとして出力する構成が考えられる。
制御部40は、例えば、マイクロコンピュータによって構成され、以下で説明するように、電圧モニタ30から供給されるモニタ信号Smに含まれるモニタ電圧に基づいて、制御信号Sctlを出力し、DC/DCコンバータ20を制御する。制御信号Sctlを受け取ったDC/DCコンバータ20では、これに応じた印加電圧Vpnを出力する。
制御部40は、図3(B)に示すように、モニタ電圧Vsのモニタ(ステップS10)、モニタ電圧Vsが予め設定されている閾値Vr以上であるか否の判断(ステップS20)、および、その判断結果に応じた印加電圧Vpnの制御(ステップS30あるいはステップS40)を、繰り返し実行する。閾値Vrは、半導体モジュール10を構成するスイッチング素子であるIGBT112,114の耐圧に対して、フェールセーフの観点からのマージンを考慮して設定される。IGBT112,114として、耐圧が例えば1200VのRC−IGBTを用いているとした場合には、閾値Vrを例えば1000Vと設定することができる。なお、この設定は例示であって、耐圧および設定するマージンに応じて、種々の値に設定することができる。
モニタ電圧Vsが閾値Vrよりも小さい場合には(ステップS20:N)、スナバコンデンサ116のサージ電圧吸収機能は十分に機能していると考えられ、印加電圧Vpnを、あらかじめ定めた規定印加電圧Vtpとするように、対応する制御データを制御信号Sctlとして出力する。なお、ここでは、規定印加電圧Vtpを、例えば、650Vと設定するものとする。これに対して、モニタ電圧Vsが閾値Vr以上となった場合には(ステップS20:Y)、スナバコンデンサ116のサージ電圧吸収機能が低下していると考えられ、印加電圧Vpnを、あらかじめ定めた制限印加電圧Vdwとするように、対応する制御データを制御信号Sctlとして出力する。なお、制限印加電圧Vdwは、サージ電圧が十分に吸収されていないとしても、モニタ電圧Vsが閾値Vrよりも小さくすることが可能で、かつ、例えば、この半導体モジュールで駆動する負荷装置、例えば、電動モータを、駆動可能な印加電圧Vpnとして、あらかじめ定めた電圧である。制限印加電圧Vdwは、規定印加電圧Vtpの650Vよりも低い電圧、例えば、500Vに設定される。
以上説明したように、図3に示した制御では、半導体モジュール10に備えられたモニタ端子17,18を利用してモニタ電圧Vsをモニタし、モニタ電圧Vsが閾値Vr以上となった場合、スナバコンデンサ116のサージ電圧吸収性能が低下したと判断し、印加電圧Vpnを規定印加電圧Vtpから制限印加電圧Vdwに低くして、半導体モジュール10を動作させることができる。これにより、半導体モジュール10の動作による損失を低減して温度上昇を抑制し、スナバコンデンサ116に対するいわゆる熱負荷を軽減することができ、スナバコンデンサ116の動作温度を低く抑えることが可能である。これにより、スナバコンデンサ116の耐久性の低下によって寿命の低下を抑制することが可能である。また、半導体能動素子の耐圧を越えるサージ電圧が発生しないように印加電圧Vpnを低く制限することにより、半導体モジュールのサージ電圧に対する保護を図ることが可能である。
なお、図3(B)に示した制御において、印加電圧Vpnを制限印加電圧Vdwとした場合、スナバコンデンサ116のサージ電圧吸収性能の低下が想定される。そこで、例えば、この半導体モジュール10を用いて駆動する負荷装置を備えた装置、例えば、電動モータを搭載した燃料電池車や電気自動車等において、警告ランプ等を点灯させて運転者に注意を喚起し、運転の退避動作を促してフェールセーフを図るようにしてもよい。また、負荷装置へ供給可能な出力電力(電圧および電力)を低く制限して、フェールセーフを図るようにしてもよい。
また、図3(B)に示した制御では、モニタ電圧Vsが閾値Vr以上となったら印加電圧Vpnを規定印加電圧Vtpから制限印加電圧Vdwに低下させる1段の制御としているが、これに限定されるものではない。制限印加電圧Vdwとして、複数の設定値が用意されており、モニタ電圧Vsが閾値Vr以上となる度に、高い設定値から低い設定値へ順に変更して、制御するようにしてもよい。このようにすれば、スナバコンデンサのサージ電圧吸収性能の低下度合いに応じてオーバースペックな制限とならないような適切な制限を実行し、適切な保護を図ることができる。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態においてスナバコンデンサはコンデンサが2個直列に接続された構成の直列コンデンサを基本とし、この直列コンデンサを3個並列に接続したコンデンサ群の構成を例に説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、1つの直列コンデンサのみ構成されたコンデンサ群としてもよい。また、2個並列や4個並列でもよく、すなわち、直列コンデンサを複数並列に接続した構成のコンデンサ群であってもよい。また直列コンデンサは、コンデンサが3個以上直列に接続された構成でもよい。さらに、また、1個のコンデンサをスナバコンデンサとしてもよい。
また、上記実施形態においては、ワイヤ174とP側モニタリードフレーム172とP側モニタ端子17、および、ワイヤ184とN側モニタリードフレーム182とN側モニタ端子18により、本発明のスナバコンデンサの両端の電圧をモニタするためのP側モニタ端子およびN側モニタ端子を構成しているが、樹脂筐体としてのモールドMを形成する際にエジェクターピンを用いてP側リードフレーム122の先端部分126およびN側リードフレーム132の先端部分136に接するまで穴を形成し、この形成された穴にコンタクトプローブを挿入することにより、電圧をモニタするようにしてもよい。この場合、P側リードフレーム122の先端部分126に接する穴部分がP側モニタ端子に相当し、N側リードフレーム132の先端部分132に接する穴部分がN側モニタ端子に相当する。
また、上記実施形態において、半導体モジュールに備える半導体能動素子として、一対のRC−IGBTをスイッチング素子として適用した場合を例に説明している。しかしながら、これに限定されるものではなく、FWDを有しないIGBTや、MOSFET、バイポーラトランジスタ、ダイオード等の種々の半導体能動素子の単独または種々の組み合わせを有し、かつ、スナバコンデンサが搭載されている半導体モジュールにおいて適用可能であり、同様の効果を得ることが可能である。
10…半導体モジュール
12…P側端子
13…N側端子
14…制御端子
16…出力端子
17…P側モニタ端子
18…N側モニタ端子
20…DC/DCコンバータ
30…電圧モニタ
40…制御部
112,114…IGBT
112t,114t…IGBT素子
112d,114d…FWD
116…スナバコンデンサ
116p…コンデンサ
122…P側リードフレーム
124…ハンダ
126…先端部分
132…N側リードフレーム
134…導体部
134a…ハンダ
134b…導体板
134c…ハンダ
136…先端部分
142…制御リードフレーム
144…ワイヤ
152…制御リードフレーム
154…ワイヤ
162…出力側リードフレーム
164…導体部
164a…ハンダ
164b…導体板
164c…ハンダ
166…ハンダ
172…P側モニタリードフレーム
174…ワイヤ
182…N側モニタリードフレーム
184…ワイヤ
192…冷却器
194…冷却器
196…絶縁基板
198…絶縁基板
M…モールド
Gr…グリス

Claims (1)

  1. 半導体能動素子とスナバコンデンサとが樹脂筐体内に封入された半導体モジュールの保護回路であって、
    前記半導体モジュールは、
    外部に接続される一対の端子であって、前記半導体能動素子に与えられる印加電圧の正側に対応するP側端子および負側に対応するN側端子と、
    外部に接続される一対の端子であって、前記P側端子と前記N側端子との間に接続された前記スナバコンデンサの両端の電圧をモニタするためのP側モニタ端子およびN側モニタ端子と、
    を備えており、
    前記半導体モジュールの保護回路は、
    前記P側モニタ端子および前記N側モニタ端子に接続され、前記スナバコンデンサの両端の電圧をモニタする電圧モニタと、
    前記電圧モニタでモニタした電圧が、あらかじめ定めた閾値以上となった場合には、前記P側端子および前記N側端子の間に与えられる印加電圧を低下させる制御部と、
    を備えることを特徴とする半導体モジュールの保護回路。
JP2012125908A 2012-06-01 2012-06-01 スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護回路 Active JP5704121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012125908A JP5704121B2 (ja) 2012-06-01 2012-06-01 スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012125908A JP5704121B2 (ja) 2012-06-01 2012-06-01 スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013252009A true JP2013252009A (ja) 2013-12-12
JP5704121B2 JP5704121B2 (ja) 2015-04-22

Family

ID=49850191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012125908A Active JP5704121B2 (ja) 2012-06-01 2012-06-01 スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5704121B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016103870A1 (ja) * 2014-12-22 2017-07-06 株式会社村田製作所 コンデンサ回路、コンデンサモジュールおよび電力変換システム
JP6373468B1 (ja) * 2017-10-19 2018-08-15 三菱電機株式会社 パワーモジュール
JP6456454B1 (ja) * 2017-10-24 2019-01-23 三菱電機株式会社 パワーモジュール
WO2019202922A1 (ja) * 2018-04-19 2019-10-24 三菱電機株式会社 電力変換装置
WO2020218298A1 (ja) * 2019-04-24 2020-10-29 ローム株式会社 半導体装置
JPWO2021015050A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28
WO2022091633A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 日立Astemo株式会社 パワー半導体装置、電力変換装置、および電動システム
JP7365405B2 (ja) 2019-04-24 2023-10-19 ローム株式会社 半導体装置
US12002794B2 (en) 2019-04-24 2024-06-04 Rohm Co., Ltd. Semiconductor device

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111788769B (zh) 2018-02-20 2023-12-12 三菱电机株式会社 电力用半导体模块以及使用该电力用半导体模块的电力变换装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001218449A (ja) * 2000-02-04 2001-08-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 半導体スイッチの制御装置および制御方法
JP2005175741A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Mitsubishi Electric Corp スイッチングデバイスの制御装置およびモーターの駆動回路の制御装置
JP2009225612A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Mitsubishi Electric Corp パワーモジュール
JP2012039810A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Nabtesco Corp インダイレクトマトリクスコンバータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001218449A (ja) * 2000-02-04 2001-08-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 半導体スイッチの制御装置および制御方法
JP2005175741A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Mitsubishi Electric Corp スイッチングデバイスの制御装置およびモーターの駆動回路の制御装置
JP2009225612A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Mitsubishi Electric Corp パワーモジュール
JP2012039810A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Nabtesco Corp インダイレクトマトリクスコンバータ

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016103870A1 (ja) * 2014-12-22 2017-07-06 株式会社村田製作所 コンデンサ回路、コンデンサモジュールおよび電力変換システム
US10204740B2 (en) 2014-12-22 2019-02-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Capacitor circuit, capacitor module, and power conversion system
JP6373468B1 (ja) * 2017-10-19 2018-08-15 三菱電機株式会社 パワーモジュール
JP2019075519A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 三菱電機株式会社 パワーモジュール
JP6456454B1 (ja) * 2017-10-24 2019-01-23 三菱電機株式会社 パワーモジュール
JP2019080417A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 三菱電機株式会社 パワーモジュール
WO2019202922A1 (ja) * 2018-04-19 2019-10-24 三菱電機株式会社 電力変換装置
JPWO2019202922A1 (ja) * 2018-04-19 2020-10-01 三菱電機株式会社 電力変換装置
WO2020218298A1 (ja) * 2019-04-24 2020-10-29 ローム株式会社 半導体装置
JP7365405B2 (ja) 2019-04-24 2023-10-19 ローム株式会社 半導体装置
US12002794B2 (en) 2019-04-24 2024-06-04 Rohm Co., Ltd. Semiconductor device
JPWO2021015050A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28
WO2021015050A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 電気回路装置
JP7142784B2 (ja) 2019-07-24 2022-09-27 日立Astemo株式会社 電気回路装置
WO2022091633A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 日立Astemo株式会社 パワー半導体装置、電力変換装置、および電動システム
JP2022073334A (ja) * 2020-10-30 2022-05-17 日立Astemo株式会社 パワー半導体装置、電力変換装置、および電動システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5704121B2 (ja) 2015-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5704121B2 (ja) スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護回路
US9729044B2 (en) Power conversion device having two serially-connected switching elements
US6621701B2 (en) Water cooled inverter
JP6315091B2 (ja) 冷却器及び冷却器の固定方法
US9807913B2 (en) Cooling structure of heating element and power conversion device
JP2010153527A (ja) 半導体モジュール冷却装置
JP2015135895A (ja) 半導体モジュール
US10720383B2 (en) Semiconductor device configuring upper and lower arms including auxiliary terminals
JP6591556B2 (ja) 電力変換装置
US11322432B2 (en) Semiconductor module and power conversion apparatus
JP2013038309A (ja) 半導体モジュールおよびそれを備えた半導体装置
CN111817580A (zh) Dc链路电容器冷却系统
JP2012105419A (ja) 電力変換装置
JPWO2015025422A1 (ja) 半導体装置
US10027246B2 (en) Power semiconductor module and electric power conversion device
US11961828B2 (en) Semiconductor device
JPWO2016158259A1 (ja) 電力変換装置
JP6745991B2 (ja) 半導体パワーモジュール
JP5668707B2 (ja) 半導体モジュール
JP2015099846A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP6381764B1 (ja) 半導体パワーモジュール
JP5169092B2 (ja) 電力変換装置
JP2013157346A (ja) 半導体装置
WO2019064402A1 (ja) 2in1型チョッパモジュール
WO2023175909A1 (ja) インバータおよび電動車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150209

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5704121

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250