JP2001218449A - 半導体スイッチの制御装置および制御方法 - Google Patents

半導体スイッチの制御装置および制御方法

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JP2001218449A
JP2001218449A JP2000028360A JP2000028360A JP2001218449A JP 2001218449 A JP2001218449 A JP 2001218449A JP 2000028360 A JP2000028360 A JP 2000028360A JP 2000028360 A JP2000028360 A JP 2000028360A JP 2001218449 A JP2001218449 A JP 2001218449A
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semiconductor switch
voltage
semiconductor
switching
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JP2000028360A
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Hiroshi Yoshizumi
啓 吉住
Naoki Hisanaga
直樹 久永
Yuuichirou Shinnou
祐一郎 神納
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 それぞれの半導体スイッチへの印加電圧が均
等に配分され、かつ、スイッチングが全て同時に行われ
ることを阻止するような不具合が未然に検出される、半
導体スイッチの制御装置を提供する。 【解決手段】 複数の半導体スイッチ1に印加される電
圧を制御する第1制御部9と、オン信号13に応答して
前記複数の半導体スイッチのそれぞれをスイッチングす
るためのスイッチング信号14を前記複数の半導体スイ
ッチのそれぞれに出力し、オフ信号13に応答して前記
複数の半導体スイッチのそれぞれに前記スイッチング信
号を出力しない第2制御部10とを備えてなり、前記第
2制御部は、前記オン信号に応答して前記スイッチング
信号を出力しないときまたは前記オフ信号に応答して前
記スイッチング信号を出力したときに、前記第1制御部
に異常信号13aを出力し、前記第1制御部は、前記異
常信号に応答して、前記電圧を、前記電圧が減少するよ
うに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体スイッチの
制御装置および制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の半導体電力変換システムを構成す
る高電圧の変換器では、電力用半導体デバイス(以下、
半導体スイッチと称される)が多数直列接続される。
【0003】現在開発されている半導体スイッチの耐電
圧は、数KVである。そのため、半導体スイッチへの印
加電圧が特高圧(数十KV)のときには、多数の半導体
スイッチでその特高圧を分圧して、それぞれの半導体ス
イッチに印加される電圧が数KV(上記耐電圧)以下と
なるように設計される必要がある。
【0004】多数の半導体スイッチが扱われる場合の重
要点として、それぞれの半導体スイッチへの印加電圧に
ばらつきがないこと、及びそれぞれの半導体スイッチの
スイッチングを全て同時に行うこと、が挙げられる。以
下の(1)〜(3)の点が問題とされる。
【0005】(1)このとき、それぞれの半導体スイッ
チのスイッチングは全て同時に行われなければならな
い。スイッチングのタイミングにばらつきが生じると、
ある半導体スイッチに他の半導体スイッチの分の電圧が
印加されてしまい、その結果、耐電圧を超えるおそれが
ある。また、それぞれの半導体スイッチへの印加電圧に
ばらつきが大きい場合(すなわち、それぞれの半導体ス
イッチへ均等に電圧が印加されていない場合)も同様で
ある。
【0006】(2)たとえ半導体スイッチ自体に異常が
無くても、その半導体スイッチを駆動するドライバ(駆
動回路)に不具合が発生し、その半導体スイッチの適切
なスイッチングが行われなければ、その半導体スイッチ
に耐電圧以上の過大な電圧が印加される。
【0007】(3)半導体スイッチに不具合が発生した
場合、その半導体スイッチに大きな負担がかかり、その
半導体スイッチが破損するおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の点から、それぞ
れの半導体スイッチへの印加電圧が均等に配分され、か
つ、スイッチングが全て同時に行われることに寄与す
る、半導体スイッチの制御装置および制御方法が望まれ
ている。それぞれの半導体スイッチへの印加電圧が均等
に配分され、かつ、スイッチングが全て同時に行われる
ことを阻止するような不具合が未然に検出されることが
望まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中の請求
項対応の技術的事項には、括弧()つき、番号、記号等
が添記されている。その番号、記号等は、請求項対応の
技術的事項と実施の複数・形態のうちの少なくとも一つ
の形態の技術的事項との一致・対応関係を明白にしてい
るが、その請求項対応の技術的事項が実施の形態の技術
的事項に限定されることを示すためのものではない。
【0010】本発明の半導体スイッチの制御装置は、複
数の半導体スイッチ(1)に印加される電圧を制御する
第1制御部(9)と、オン信号(13)に応答して前記
複数の半導体スイッチ(1)のそれぞれをスイッチング
するためのスイッチング信号(14)を前記複数の半導
体スイッチ(1)のそれぞれに出力し、オフ信号(1
3)に応答して前記複数の半導体スイッチ(1)のそれ
ぞれに前記スイッチング信号(14)を出力しない第2
制御部(10)とを備えてなり、前記第2制御部(1
0)は、前記オン信号に応答して前記スイッチング信号
(14)を出力しないときまたは前記オフ信号に応答し
て前記スイッチング信号(14)を出力したときに、前
記第1制御部(9)に異常信号(13a)を出力し、前
記第1制御部(9)は、前記異常信号(13a)に応答
して、前記電圧を前記電圧が減少するように制御する。
ここで、「前記電圧が減少する」には、前記電圧の印加
が停止され、前記電圧がゼロになることが含まれる。
【0011】本発明の半導体スイッチの制御装置におい
て、更に、前記複数の半導体スイッチ(1)に前記電圧
が印加されたときに前記複数の半導体スイッチ(1)の
それぞれに印加される特定電圧(2)が正常値であるか
否かを監視する監視部(7)を備えてなり、前記監視部
(7)は、複数の前記特定電圧(2)の少なくとも一つ
が前記正常値でないときに、前記第2制御部(10)に
特定異常信号(8)を出力し、前記第2制御部(10)
は、前記特定異常信号(8)に応答して、前記異常信号
(13a)を前記第1制御部(9)に出力する。
【0012】本発明の半導体スイッチの制御装置におい
て、前記第1制御部(9)は、前記オン信号(13)お
よび前記オフ信号(13)を生成する。
【0013】本発明の半導体スイッチの制御装置におい
て、前記複数の半導体スイッチ(1)のそれぞれには、
スナバ回路(5)が並列に接続されている。
【0014】本発明の半導体スイッチの制御方法は、
(a) オン信号(13)に基づいて生成され、オフ信
号(13)に基づいて生成されないスイッチング信号
(14)を提供することと、(b) 前記スイッチング
信号(14)に応答してスイッチングされる、複数の半
導体スイッチ(1)を提供することと、(c) 前記複
数の半導体スイッチ(1)に電圧を印加しない状態で、
前記オフ信号に基づいて前記スイッチング信号(14)
が生成されるか否かを判定することと、(d) 前記複
数の半導体スイッチ(1)に電圧を印加しない状態で、
前記オン信号に基づいて前記スイッチング信号(14)
が生成されるか否かを判定することと、(e) 前記
(c)ステップの結果、前記スイッチング信号(14)
が生成されないと判定され、かつ前記(d)ステップの
結果、前記スイッチング信号(14)が生成されると判
定されたときに、前記複数の半導体スイッチ(1)に前
記電圧を印加することとを備えている。
【0015】本発明の半導体スイッチの制御方法におい
て、更に、(f) 前記複数の半導体スイッチ(1)に
前記電圧を印加したときに、前記複数の半導体スイッチ
(1)のそれぞれに印加される特定電圧(2)の値が予
め定められた範囲に属しているか否かを判定すること
と、(g) 前記(f)ステップの結果、前記複数の前
記特定電圧(2)が前記範囲に属していないと判定され
たときに、前記複数の半導体スイッチ(1)に前記電圧
を印加することを停止することとを備えている。
【0016】本発明の半導体スイッチの制御方法におい
て、(h) 前記複数の半導体スイッチ(1)に電圧を
印加した状態で、前記オフ信号に基づいて前記スイッチ
ング信号(14)が生成されるか否かを判定すること
と、(i) 前記(h)ステップの結果、前記スイッチ
ング信号(14)が生成されると判定されたときに、前
記複数の半導体スイッチ(1)に前記電圧を印加するこ
とを停止することと、(j) 前記(h)ステップの結
果、前記スイッチング信号(14)が生成されないと判
定されたときに、前記オン信号(13)に基づいて前記
スイッチング信号(14)を生成することとを備えてい
る。
【0017】本発明は、上記の半導体スイッチの制御方
法に記載された各ステップをコンピュータに実行させる
ためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体である。
【0018】本発明において、それぞれの半導体スイッ
チ(1)の制御は、2つのコントローラにて制御され
る。上記2つのコントローラは、半導体スイッチコント
ローラ(10)と、メインコントローラ(9)である。
半導体スイッチコントローラ(10)は、それぞれの半
導体スイッチ(1)にスイッチング信号(14)を出力
する。メインコントローラ(9)は、それぞれの半導体
スイッチ(1)に電圧を印加する電源(4)を制御す
る。
【0019】半導体スイッチコントローラ(10)は、
半導体スイッチ(1)および半導体スイッチコントロー
ラ(10)等の異常の有無を診断し、その診断の結果が
異常であるときに、異常信号(13a)をメインコント
ローラ(9)に出力する。
【0020】半導体スイッチ(1)に電圧(2)が印加
された場合、それぞれの半導体スイッチ(1)の印加電
圧(2)のバランスがとられるために、半導体スイッチ
(1)に並行に、ばらつき防止用のバランス抵抗(6)
が設けられる。
【0021】また、そのバランス抵抗(6)に直列にモ
ニタ回路(7)が設置される。モニタ回路(7)は、印
加電圧(2)を常時モニタし、印加電圧(2)が所定の
条件を満たしていない時(すなわち印加電圧(2)が規
定値に対して過少もしくは過大のとき)は異常を示すモ
ニタ信号(8)を半導体スイッチコントローラ(10)
に出力する。半導体スイッチコントローラ(10)は、
その異常を示すモニタ信号(8)に応答して、異常信号
(13a)を、メインコントローラ(9)に出力する。
メインコントローラ(9)は、異常信号(13a)に応
答して、電源(4)を直ちに停止させる(異常時の半導
体スイッチの保護機能)。
【0022】それぞれの半導体スイッチ(1)に印加電
圧(2)が印加(充電)され放電されるまでの1サイク
ルでは、それぞれの時刻毎に、以下のイベント(診断機
能)が行われる。時刻T1では、スイッチング信号(1
4)がそれぞれの半導体スイッチ(1)に出力されてい
ないことが診断される。時刻T2では、スイッチング信
号(14)がそれぞれの半導体スイッチ(1)に出力さ
れていることが診断される。(この時半導体スイッチ
(1)には電圧は印加されていない。)時刻T3では、
それぞれの半導体スイッチ(1)に電圧が印加され始め
る。時刻T4では、それぞれの半導体スイッチ(1)へ
の充電が終了する。この時所定の印加電圧でない場合
は、モニタ回路(7)が作動して異常を通知する(半導
体スイッチ(1)の保護機能)。時刻T5では、スイッ
チング信号(14)がそれぞれの半導体スイッチ(1)
に出力されていないことが再診断される。時刻T6で
は、それぞれの半導体スイッチ(1)にスイッチング信
号(14)が入力され、半導体スイッチ(1)がON/
OFFされる。時刻T7では、T1と同様の動作が行わ
れる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の半導体スイッチの制御方法の一実施形態が説明され
る。
【0024】図1は、単一の半導体スイッチの周辺の回
路図である。図2は、複数の半導体スイッチをスイッチ
ングさせる制御回路のブロック図である。図3は、上記
制御回路の複数の信号のタイミングチャート図である。
【0025】本実施形態は、大型の半導体電力変換シス
テムを構成する高電圧の変換器において、多数直列接続
される電力用半導体デバイス(半導体スイッチ)のそれ
ぞれへの印加電圧にばらつきがないこと、及びそれぞれ
の半導体スイッチのスイッチングタイミングのばらつき
を抑制するためのものである。
【0026】本実施形態では、それぞれの半導体スイッ
チをスイッチングするタイミングのばらつきを抑え、ス
イッチングタイミングの均一化を図る周辺回路が設けら
れる。本実施形態では、それぞれの半導体スイッチの健
全性を常時モニタし、半導体スイッチに不具合が発生し
た場合の被害を最小限に抑制するための診断回路が設け
られる。
【0027】図1および図2に示されるように、大型の
半導体電力変換システムを構成する高電圧の変換器で
は、半導体スイッチ(電力用半導体デバイス)1が多数
直列接続されている。単一の電源4が、高電圧(特高
圧)を複数の半導体スイッチ1に供給する。その高電圧
は、複数の半導体スイッチ1によって分圧され、複数の
半導体スイッチ1のそれぞれには、単一の半導体スイッ
チ1の耐電圧以下の印加電圧2が印加される。
【0028】複数の半導体スイッチ1には、単一のスイ
ッチング信号14が共通に入力される。それぞれの半導
体スイッチ1は、スイッチング信号14に応答して、O
NおよびOFFのいずれか一方にスイッチングされる。
【0029】それぞれの半導体スイッチ1には、その半
導体スイッチ1と並列に、スナバ(snubber)回
路5が設けられている。半導体スイッチ1のさまざまな
特性ばらつきのため、単に直列接続されたのみでは、均
等な電圧分担は期待できない。電圧負担が大きい半導体
スイッチ1の故障率は大きくなることから、均一な電圧
分担が要求される。このため、半導体スイッチ1に並列
回路として、スナバ回路5が接続される。それぞれのス
ナバ回路5は、スイッチング信号14の伝達遅れを補正
し、および印加電圧2のバランスをとる。
【0030】それぞれの半導体スイッチ1には、その半
導体スイッチ1と並列に、ばらつき補正抵抗6が設けら
れている。ばらつき補正抵抗6は、それぞれの半導体ス
イッチ1に印加される印加電圧2を、互いに均等にバラ
ンスさせる。
【0031】モニタ回路7が、ばらつき補正抵抗6と直
列に設けられている。複数のモニタ回路7のそれぞれ
は、その対応する半導体スイッチ1に印加されている印
加電圧2を常時モニタし、そのモニタ結果を示すモニタ
信号8を半導体スイッチコントローラ10に出力する。
それぞれのモニタ回路7は、半導体スイッチ1に印加さ
れている印加電圧2が予め定められた定格値(設定範
囲)よりも大きいとき、または小さいときに、上記モニ
タ信号8として、異常状態を示すモニタ信号8(以下、
モニタ異常信号8と称される)を出力する。
【0032】メインコントローラ9は、電源4のON/
OFFを制御する。メインコントローラ9は、半導体ス
イッチコントローラ10から異常信号13aを入力した
とき、電源4をOFFに制御する。
【0033】メインコントローラ9は、半導体スイッチ
コントローラ10に、ビット信号13を出力する。メイ
ンコントローラ9は、上記ビット信号13として、ON
またはOFFのビット信号13(以下それぞれ、ビット
ON信号13、ビットOFF信号13と称される)を出
力する。また、メインコントローラ9は、上記ビット信
号13として、半導体スイッチコントローラ10に、モ
ニタ回路7によるモニタ結果の報告を要求する旨のビッ
ト信号13(以下、ビット要求信号13と称される)を
出力する。メインコントローラ9は、図3に示されるT
1からT7のそれぞれのタイミングを検出(計時)する
タイマ(図示されず)を有している。
【0034】半導体スイッチコントローラ10は、半導
体スイッチ1に、ONまたはOFFのスイッチング信号
14(以下それぞれ、スイッチングON信号14、スイ
ッチングOFF信号14と称される)を出力する。スイ
ッチングON信号14を入力した半導体スイッチ1は、
ONにスイッチングされる。スイッチングOFF信号1
4を入力した半導体スイッチ1は、OFFにスイッチン
グされる。
【0035】半導体スイッチコントローラ10は、ビッ
トON信号13を入力したとき、スイッチングON信号
14またはスイッチングOFF信号14を出力する。半
導体スイッチコントローラ10は、ビットOFF信号1
3を入力したとき、スイッチングON信号14およびス
イッチングOFF信号14のいずれをも出力しない。
【0036】半導体スイッチコントローラ10は、タイ
マおよび異常検出部(図示されず)を有している。半導
体スイッチコントローラ10のタイマは、時刻T6のタ
イミングを検出する。
【0037】上記異常検出部は、半導体スイッチコント
ローラ10にビットON信号13が入力されたにもかか
わらず、半導体スイッチコントローラ10がスイッチン
グON信号14またはスイッチングOFF信号14を出
力しないときを、異常として検出し、メインコントロー
ラ9に異常信号13aを出力する。また、上記異常検出
部は、半導体スイッチコントローラ10にビットOFF
信号13が入力されたにもかかわらず、半導体スイッチ
コントローラ10がスイッチングON信号14またはス
イッチングOFF信号14を出力したときを、異常とし
て検出し、メインコントローラ9に異常信号13aを出
力する。
【0038】上記異常検出部は、ビット要求信号13に
応答して、ビット要求信号13を入力したタイミング
で、少なくともいずれか一つのモニタ回路7からモニタ
異常信号8を入力しているか否かを判定する。上記異常
検出部は、上記判定の結果、モニタ異常信号8を入力し
ていると判定したときには、異常信号13aをメインコ
ントローラ9に出力する。
【0039】図3を参照して、本実施形態の動作がそれ
ぞれの時刻T1からT7ごとに説明される。
【0040】図3は、それぞれの半導体スイッチ1に印
加電圧2が印加(充電)され放電するまでの1サイクル
を示すタイミングチャートである。次に、述べられるよ
うに、1サイクルのなかに、半導体スイッチ1の異常時
の保護機能および、確実に半導体スイッチ1がスイッチ
ングされるための診断機能が含まれている。以下に時刻
毎のイベント(診断機能)が述べられる。図3に示され
る印加電圧2は、それぞれの半導体スイッチ1に印加さ
れる印加電圧を示している。
【0041】初期状態において、メインコントローラ9
は、電源4をOFFに制御している。メインコントロー
ラ9は、時刻T1で、ビットOFF信号13を半導体ス
イッチコントローラ10に出力する。上記異常検出部
は、このとき、半導体スイッチコントローラ10がスイ
ッチングON信号14またはスイッチングOFF信号1
4を出力したとき、異常信号13aをメインコントロー
ラ9に出力する。メインコントローラ9は、異常信号1
3aを入力すると、電源4をOFFに制御する(電源4
は初期状態のままである)。図3の時刻T1では、半導
体スイッチコントローラ10が正常である状態が図示さ
れている。
【0042】メインコントローラ9は、時刻T2まで
に、異常信号13aを入力しないとき、ビットON信号
13を半導体スイッチコントローラ10に出力する。上
記異常検出部は、このとき、半導体スイッチコントロー
ラ10がスイッチングON信号14またはスイッチング
OFF信号14を出力しないとき、異常信号13aをメ
インコントローラ9に出力する。メインコントローラ9
は、異常信号13aを入力すると、電源4をOFFに制
御する(電源4は初期状態のままである)。図3の時刻
T2では、半導体スイッチコントローラ10が正常であ
る状態が図示されている。時刻T1および時刻T2にお
いては、半導体スイッチコントローラ10の故障が、メ
インコントローラ9により検出される。
【0043】メインコントローラ9は、時刻T3まで
に、異常信号13aを入力しないとき、電源4をONに
制御する。これにより、それぞれの半導体スイッチ1に
印加電圧2が印加され始める。図3の時刻T3では、半
導体スイッチコントローラ10が正常である状態が図示
されている。
【0044】それぞれのモニタ回路7は、前述されたよ
うに、半導体スイッチ1に印加されている印加電圧2が
予め定められた定格値(設定範囲)よりも大きいとき、
または小さいときに、上記モニタ信号8として、モニタ
異常信号8を出力する。
【0045】メインコントローラ9は、時刻T4のタイ
ミングで、ビット要求信号13を、半導体スイッチコン
トローラ10に出力する。半導体スイッチコントローラ
10は、ビット要求信号13に応答して、ビット要求信
号13を入力したタイミング(時刻T4)で、少なくと
もいずれか一つのモニタ回路7からモニタ異常信号8を
入力しているか否かを判定する。半導体スイッチコント
ローラ10は、上記判定の結果、モニタ異常信号8を入
力していると判定したときには、異常信号13aをメイ
ンコントローラ9に出力する。メインコントローラ9
は、異常信号13aを入力すると、電源4をOFFに制
御する。図3の時刻T4では、それぞれの半導体スイッ
チ1に、印加電圧2が定格値通りに印加された状態が図
示されている。
【0046】メインコントローラ9は、時刻T5で、ビ
ットOFF信号13を半導体スイッチコントローラ10
に出力して、時刻T1と同じ診断を再度行う。上記異常
検出部は、このとき、半導体スイッチコントローラ10
がスイッチングON信号14またはスイッチングOFF
信号14を出力すれば、異常信号13aをメインコント
ローラ9に出力する。メインコントローラ9は、異常信
号13aを入力すると、電源4をOFFに制御する。図
3の時刻T5では、半導体スイッチコントローラ10が
正常である状態が図示されている。
【0047】半導体スイッチコントローラ10の上記異
常検出部は、時刻T6までに、異常信号13aをメイン
コントローラ9に出力しないとき、それぞれの半導体ス
イッチ1に、スイッチングON信号14またはスイッチ
ングOFF信号14を出力する。図3の時刻T6では、
上記異常検出部から異常信号13aがメインコントロー
ラ9に出力されずに、スイッチングOFF信号14が半
導体スイッチ1に出力され、半導体スイッチ1がOFF
にされた結果、半導体スイッチ1に印加電圧2が印加さ
れなくなった状態が示されている。
【0048】メインコントローラ9は、時刻T7で、上
記時刻T1と同じ動作を行う。時刻T7以降は、前述さ
れた時刻T1から時刻T6の通りである。
【0049】上記の1サイクルの間に、半導体スイッチ
1または半導体スイッチコントローラ10等に異常が生
じた場合には、半導体スイッチコントローラ10からメ
インコントローラ9に異常信号13aが出力され、直ち
に電源(高圧印加)4が停止される。
【0050】以上のように、不適切な時刻帯に、それぞ
れの半導体スイッチ1がスイッチングされないように、
各種信号そのものの診断が行われると同時に、それらの
各種信号を入出力する半導体スイッチコントローラ10
自体の診断を行う機能が備えられている。
【0051】図2に示されるように、上記実施形態で
は、メインコントローラ9、半導体スイッチコントロー
ラ10および半導体スイッチ1の間で、上記の診断回
路、保護回路が構成され、半導体スイッチ1または半導
体スイッチコントローラ10等の不具合に対処するよう
になっている。本発明では、更に、メインコントローラ
9または電源4に不具合が発生した場合に対処するよう
に、上記された内容に相当する診断・保護回路が設けら
れることができる。これにより、半導体スイッチ1、半
導体スイッチコントローラ10、メインコントローラ
9、電源4等を含むシステム全体の健全性が常時モニタ
され、不具合が発生した場合の被害が最小限に抑制され
る。更に、本発明では、メインコントローラ9および半
導体スイッチコントローラ10が1ユニット化されるこ
とで、コントローラの小型化が実現される。
【0052】上記実施形態は、半導体スイッチ1が、大
型の半導体電力変換システムを構成する高電圧の変換器
において、多数直列接続された電力用半導体デバイスで
あるとして説明されたが、本発明の半導体スイッチは、
上記電力用半導体デバイスに限定されない。本発明の半
導体スイッチは、広く一般に、電気・電子または高周波
回路に用いられる半導体スイッチであることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれの半導体スイ
ッチへの印加電圧が均等に配分され、かつスイッチング
が全て同時に行われることが阻止されるような、不具合
が未然に検出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の半導体スイッチの制御方法の
一実施形態における、単一の半導体スイッチの周辺の回
路図である。
【図2】図2は、本発明の半導体スイッチの制御方法の
一実施形態における、複数の半導体スイッチをスイッチ
ングさせる制御回路のブロック図である。
【図3】図3は、本発明の半導体スイッチの制御方法の
一実施形態における、上記制御回路の複数の信号のタイ
ミングチャート図である。
【符号の説明】
1 半導体スイッチ 2 印加電圧 4 電源 5 スナバ回路 6 ばらつき補正抵抗 7 モニタ回路 8 モニタ信号 9 メインコントローラ 10 半導体スイッチコントローラ 13 ビット信号 13a 異常信号 14 スイッチング信号
フロントページの続き (72)発明者 神納 祐一郎 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 Fターム(参考) 5H007 AA01 AA03 AA05 AA17 CA00 CC07 DB03 DB12 EA02 FA08 FA09 FA13 FA20 5H740 AA04 AA05 AA08 BA00 MM03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体スイッチに印加される電圧
    を制御する第1制御部と、 オン信号に応答して前記複数の半導体スイッチのそれぞ
    れをスイッチングするためのスイッチング信号を前記複
    数の半導体スイッチのそれぞれに出力し、オフ信号に応
    答して前記複数の半導体スイッチのそれぞれに前記スイ
    ッチング信号を出力しない第2制御部とを備えてなり、 前記第2制御部は、前記オン信号に応答して前記スイッ
    チング信号を出力しないときまたは前記オフ信号に応答
    して前記スイッチング信号を出力したときに、前記第1
    制御部に異常信号を出力し、 前記第1制御部は、前記異常信号に応答して、前記電圧
    を前記電圧が減少するように制御する半導体スイッチの
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体スイッチの制御装
    置において、 更に、 前記複数の半導体スイッチに前記電圧が印加されたとき
    に前記複数の半導体スイッチのそれぞれに印加される特
    定電圧が正常値であるか否かを監視する監視部を備えて
    なり、 前記監視部は、複数の前記特定電圧の少なくとも一つが
    前記正常値でないときに、前記第2制御部に特定異常信
    号を出力し、 前記第2制御部は、前記特定異常信号に応答して、前記
    異常信号を前記第1制御部に出力する半導体スイッチの
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体スイッ
    チの制御装置において、 前記第1制御部は、前記オン信号および前記オフ信号を
    生成する半導体スイッチの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    半導体スイッチの制御装置において、 前記複数の半導体スイッチのそれぞれには、スナバ回路
    が並列に接続されている半導体スイッチの制御装置。
  5. 【請求項5】(a) オン信号に基づいて生成され、オ
    フ信号に基づいて生成されないスイッチング信号を提供
    することと、(b) 前記スイッチング信号に応答して
    スイッチングされる、複数の半導体スイッチを提供する
    ことと、(c) 前記複数の半導体スイッチに電圧を印
    加しない状態で、前記オフ信号に基づいて前記スイッチ
    ング信号が生成されるか否かを判定することと、(d)
    前記複数の半導体スイッチに電圧を印加しない状態
    で、前記オン信号に基づいて前記スイッチング信号が生
    成されるか否かを判定することと、(e) 前記(c)
    ステップの結果、前記スイッチング信号が生成されない
    と判定され、かつ前記(d)ステップの結果、前記スイ
    ッチング信号が生成されると判定されたときに、前記複
    数の半導体スイッチに前記電圧を印加することとを備え
    た半導体スイッチの制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体スイッチの制御方
    法において、更に、(f) 前記複数の半導体スイッチ
    に前記電圧を印加したときに、前記複数の半導体スイッ
    チのそれぞれに印加される特定電圧の値が予め定められ
    た範囲に属しているか否かを判定することと、(g)
    前記(f)ステップの結果、前記複数の前記特定電圧が
    前記範囲に属していないと判定されたときに、前記複数
    の半導体スイッチに前記電圧を印加することを停止する
    こととを備えた半導体スイッチの制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の半導体スイッ
    チの制御方法において、(h) 前記複数の半導体スイ
    ッチに電圧を印加した状態で、前記オフ信号に基づいて
    前記スイッチング信号が生成されるか否かを判定するこ
    とと、(i) 前記(h)ステップの結果、前記スイッ
    チング信号が生成されると判定されたときに、前記複数
    の半導体スイッチに前記電圧を印加することを停止する
    ことと、(j) 前記(h)ステップの結果、前記スイ
    ッチング信号が生成されないと判定されたときに、前記
    オン信号に基づいて前記スイッチング信号を生成するこ
    ととを備えた半導体スイッチの制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項5から7のいずれか1項に記載の
    半導体スイッチの制御方法に記載された各ステップをコ
    ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013034223A (ja) * 2012-09-25 2013-02-14 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 半導体スイッチの制御装置
JP2013252009A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Toyota Motor Corp スナバコンデンサが搭載された半導体モジュールの保護回路

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