JP5208454B2 - 可変電圧可変周波数電源装置及びその待機系異常検出方法 - Google Patents

可変電圧可変周波数電源装置及びその待機系異常検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力変換装置を、運転系制御装置及び待機系制御装置からなる二重化した制御装置により制御し、上記待機系制御装置の異常を好適に検出する可変電圧可変周波数電源装置及びその待機系異常検出方法に関する。
一般に、可変電圧可変周波数電源装置1は、図7に示すように、電力変換装置12と制御装置により構成され、負荷となる誘導電動機11の可変速制御を実施する機能を有する。特に、高信頼性が要求される可変電圧可変周波数電源装置1、例えば原子力発電所の原子炉冷却材再循環ポンプの誘導電動機11を制御する可変電圧可変周波数電源装置1においては、制御装置を、通常時に電力変換装置12の制御を実施する運転系制御装置3Aと、制御を実施せずに待機している待機系制御装置3Bによる二重化構成としている(例えば特許文献1及び2参照)。これらの運転系制御装置3Aと待機系制御装置3Bは、切換回路16からの切換信号により切換器13によって切り換えられる。
各制御装置3A、3Bは、速度要求信号に応じて、電力変換装置12から出力される交流電力の電圧と周波数を制御する制御信号を演算する演算回路17A、17Bと、この演算回路17A、17Bからの制御信号に応じて電力変換装置12へ出力信号を出力する出力回路18A、18Bと、演算回路17A、17Bの異常を検出する演算回路異常検出回路19A、19Bと、電力変換装置12の異常を検出する変換装置異常検出回路20A、20Bと、切換回路16に具備され、演算回路異常検出回路19A、19B、変換装置異常検出回路20A、20Bの異常検出時に異常を報知する表示回路23とを有する。
本二重化制御装置において運転系制御装置3Aに何らかの異常が発生した場合には、演算回路異常検出回路19Aによる演算回路17Aの異常検出、または変換装置異常検出回路20Aによる電力変換装置12の異常検出により、電力変換装置12の制御を運転系制御装置3Aから待機系制御装置3Bに切り換えることで、誘導電動機11の継続運転が可能となる。即ち、運転系制御装置3Aの異常は、例え演算回路異常検出回路19Aによって検出できない異常でも、変換装置異常検出回路20Aによる電力変換装置12の異常検出によって検出され、待機系制御装置3Bに切り換えられて誘導電動機11の運転が継続される。
特開平11−352276号公報 特開2002−354825号公報
上述の従来の可変電圧可変周波数電源装置1の二重化制御装置において、運転系制御装置3Aの異常は、演算回路異常検出回路19Aまたは電力変換装置異常検出回路20Aによって検出することができる。これに対し、待機系制御装置3Bの異常は、当該待機系制御装置3Bの待機中には、演算回路異常検出回路19Bのみが検出手段となる。即ち、待機系制御装置3Bの変換装置異常検出回路20Bは、運転系制御装置3Aが電力変換装置12を制御しており、待機系制御装置3Bが待機状態にあるときには、電力変換装置12からの出力を入力することで、運転系制御装置3Aの異常を検出しており、このとき、待機系制御装置3Bの異常を検出していない。
従って、運転系制御装置3Aとは異なり、待機系制御装置3Bの出力回路18Bが異常となった場合にはこの異常を検出することができないため、待機系制御装置3Bの異常を表示できない。このような状態が継続している間に運転系制御装置3Aが何らかの異常となり、待機系制御装置3Bに切り換えられた場合、待機系制御装置3Bの出力回路18Bが既に異常となっているので、変換装置異常検出回路20Bは、直ちに電力変換装置12の異常を検出することになり、可変電圧可変周波数電源装置1が停止して、二重化制御装置の信頼性の上で課題があった。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、待機系制御装置の異常中に運転系制御装置が異常となる確率を低減して、これらの制御装置からなる二重化制御装置の信頼性を向上させることができる可変電圧可変周波数電源装置及びその待機系異常検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の可変電圧可変周波数電源装置は、誘導電動機を可変速制御する電力変換装置と、この電力変換装置から出力される電圧及び周波数を制御し、運転系制御装置及び待機系制御装置からなる二重化した制御装置とを有し、前記運転系制御装置が前記電力変換装置の制御を実施し、前記待機系制御装置が制御を実施せず待機中である可変電圧可変周波数電源装置において、前記運転系制御装置の出力回路から出力される出力信号によって制御される前記電力変換装置からの検出出力に基づいて前記電力変換装置または前記運転系制御装置の異常を検出する運転系制御装置の変換装置異常検出回路と、前記待機系制御装置の出力回路から出力される出力信号に基づき前記電力変換装置の出力を模擬する変換装置模擬回路と、この変換装置模擬回路からの模擬出力に基づいて前記待機系制御装置の異常を検出する異常模擬検出回路と、が設けられたことを特徴とするものである。
また、本発明の可変電圧可変周波数電源装置の待機系異常検出方法は、誘導電動機を可変速制御する電力変換装置と、この電力変換装置から出力される電圧及び周波数を制御し、運転系制御装置及び待機系制御装置からなる二重化した制御装置と、を有する可変電圧可変周波数電源装置の待機系異常検出方法において、前記運転系制御装置から出力される出力信号によって制御される前記電力変換装置からの検出出力に基づき、前記電力変換装置の異常を検出する工程と、前記待機系制御装置から出力される出力信号に基づき前記電力変換装置の出力を模擬する工程と、この模擬工程で得られた模擬出力に基づき前記待機系制御装置の異常を検出する工程と、を備えることを特徴とするものである。
本発明の可変電圧可変周波数電源装置及びその待機系異常検出方法によれば、待機系制御装置から出力される出力信号に基づき、当該待機系制御装置の異常を待機中に検出することから、異常が検出された待機系制御装置を早期に復旧することが可能となる。この結果、待機系制御装置の異常中に運転系制御装置が異常となる確率を低減できるので、これらの制御装置からなる二重化制御装置の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
[A]第1の実施の形態(図1)
図1は、本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。本実施の形態において、前記従来技術と同様な部分は、同一の符号を付す。
図1に示す可変電圧可変周波数電源装置10は、例えば原子力発電所で使用される原子炉冷却材の再循環ポンプにおける誘導電動機11を速度制御する電源装置であり、電力変換装置12、制御装置及び切換器13を有して構成される。
電力変換装置12は、電源14から交流電力を取り込んで所望の電圧及び周波数の交流電力に変換し、この交流電力を誘導電動機11へ出力することで、当該誘導電動機11を可変速制御する。
上記制御装置は、電力変換装置12から出力される交流電力の電圧及び周波数を制御するものである。この制御装置は、通常時に電力変換装置12の制御を実施する運転系制御装置15Aと、通常時に電力変換装置12の制御を実施せず待機している待機系制御装置15Bとからなる二重化した冗長系の制御装置を構成する。
切換器13は、切換回路16からの切換信号によって、運転系制御装置15Aからの出力信号を電力変換装置12へ出力するか、待機系制御装置15Bからの出力信号を電力変換装置12へ出力するかを切り換える。切換器13は、例えば運転系制御装置15Aに異常が発生した場合に、この運転系制御装置15Aからの出力信号を待機系制御装置15Bからの出力信号に切り換えて電力変換装置12へ出力する。これにより、電力変換装置12は、運転系制御装置15Aの異常時においても誘導電動機11を停止させることなく継続して運転させることが可能となる。
上記運転系制御装置15A、待機系制御装置15Bのそれぞれは、演算回路17A、17Bと、出力回路18A、18Bと、演算回路異常検出回路19A、19Bと、変換装置異常検出回路20A、20Bと、前記切換回路16とを有して構成される。待機系制御装置15Bは、更に待機系出力異常検出回路21を具備する。
演算回路17A及び17Bは、速度要求信号に応じて電力変換装置12から出力される交流電力の電圧及び周波数を制御する制御信号を演算する、CPUを含む回路である。また、出力回路18A、18Bは、それぞれ演算回路17A、17Bからの制御信号に応じて電力変換装置12へ出力信号を出力するものであり、主たる機器としてFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ;図2参照)22を備える。このFPGA22は、演算回路17A、17Bからの制御信号に応じて電力変換装置12へゲートパルスの高速ON/OFF信号を出力する。
演算回路異常検出回路19A、19Bは、それぞれ演算回路17A、17Bの異常を検出するものであり、例えばCPUのウォッチドッグタイマなどを用いて演算回路17A、17Bの異常を検出する。また、変換装置異常検出回路20A、20Bは、電力変換装置12の異常を検出するものであり、電力変換装置12からの検出出力の過電流を検出することで当該電力変換装置12の異常を検出する。これらの変換装置異常検出回路20A、20Bにより検出される電力変換装置12の異常は、電力変換装置12自体の異常と、この電力変換装置12へ出力信号を出力している運転系制御装置15Aまたは待機系制御装置15Bの異常との少なくとも一方である。
演算回路異常検出回路19A、19Bにて検出された演算回路17A、17Bの異常や、変換装置異常検出回路20A、20Bで検出された電力変換装置12、運転系制御装置15A、待機系制御装置15Bの異常は、切換回路16に具備された表示回路23にて表示される。運転系制御装置15Aからの出力信号により電力変換装置12が制御されているときに、演算回路異常検出回路19Aが演算回路17Aの異常を検出し、または、変換装置異常検出回路20A及び20Bが電力変換装置12の異常を検出した場合には、異常が検出された旨が切換回路16の表示回路23に表示されると共に、切換回路16からの切換信号によって、切換器13が電力変換装置12への出力信号を、運転系制御装置15から待機中の待機系制御装置15Bに切り換える。これにより電力変換装置12は、以後、待機系制御装置15Bにより制御されることになる。
さて、前記待機系出力異常検出回路21は、待機系制御装置15Bが待機状態にあるときに、この待機系制御装置15Bから出力される出力信号に基づき当該待機系制御装置15Bの異常を待機中に検出するものである。待機系制御装置15Bでは、待機中においても演算回路17Bの異常は演算回路異常検出回路19Bにより検出可能であるため、上記待機系出力異常検出回路21は、演算回路17Bよりも後における異常、特に出力回路18Bにおける異常を検出することになる。
待機系出力異常検出回路21によって待機中の待機系制御装置15Bの異常、特に出力回路18Bの異常が検出されたときに、その旨が待機系出力異常検出回路21から切換回路16へ出力され、この切換回路16の表示回路23にて待機系制御装置15Bの異常が表示されて報知される。これにより、待機系制御装置15Bの早期復旧が促される。
従って、本実施の形態によれば次の効果(1)を奏する。
(1)待機系制御装置15Bの出力回路18Bから出力される出力信号に基づき、当該待機系制御装置15Bの異常、特にその出力回路18Bの異常を待機中に検出する待機系異常検出回路21が設けられたことから、異常が検出された待機系制御装置15Bを早期に復旧することが可能となる。この結果、待機系制御装置15Bの異常中に運転系制御装置15Aが異常となる確率を低減できるので、これらの運転系制御装置15A及び待機系制御装置15Bからなる二重化制御装置の信頼性を向上させることができる。
[B]第2の実施の形態(図2)
図2は、本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第2の実施の形態における待機系制御装置を示すブロック図である。本実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は図示を省略し、更に図示したものについても、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第2の実施の形態の可変電圧可変周波数電源装置における待機系出力異常検出回路31は、FPGA異常検出回路32を有するものである。このFPGA異常検出回路32は、待機系制御装置15Bの出力回路18BにおけるFPGA22が正常に処理を完了した際にフラグを出力するロジックが当該FPGA22に予め組み込まれているときに、上記フラグを監視するウォッチドッグタイマ等にて構成される。
待機系制御装置15Bの出力回路18BにおけるFPGA22に異常が発生した場合、このFPGA22の処理が完了していないので、FPGA異常検出回路32はFPGA22からのフラグを正常に監視できず、当該FPGA22の異常を検出する。異常を検出したFPGA異常検出回路32は、切換回路16の表示回路23により異常を表示し報知する。
従って、本実施の形態においても、待機系制御装置15Bの待機中に、当該待機系制御装置15Bにおける出力回路18BのFPGA22の異常を検出できるので、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏するほか、次の効果(2)を奏する。
(2)FPGA異常検出回路32のように小規模な回路の追加によって、待機系制御装置15Bの出力回路18Bにおける主たる部品であるFPGA22の異常を検出できるので、待機系制御装置15Bの異常検出を低コストで実施して、異常検出能力を高めることができる。
[C]第3の実施の形態(図3)
図3は、本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第3の実施の形態における待機系制御装置を示すブロック図である。本実施の形態において前記第1の実施の形態と同様な部分は図示を省略し、更に図示したものについても、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第3の実施の形態の可変電圧可変周波数電源装置40における待機系出力異常検出回路41は、テストパターン発生回路42、出力比較異常検出回路43及び出力回路入力切換回路44を有して構成されて、待機系制御装置15Bの待機中に、当該待機系制御装置15Bの異常、特に出力回路18Bの異常を検出する。
テストパターン発生回路42は、待機系制御装置15Bの出力回路18Bへ入力されるテストパターンを発生する回路である。このテストパターンは、演算回路17Bが演算する制御信号に相当するものであるが、特に、代表的な速度要求信号に応じて作成されたものである。
出力比較異常検出回路43は、待機系制御装置15Bの待機中に、テストパターン発生回路42からのテストパターンに応じて出力回路18Bが出力する実際の出力信号と、正規の出力信号とを比較することで、上記出力回路18Bの異常を検出する。ここで、正規の出力信号とは、上記出力回路18Bに入力されたと同一のテストパターンが、正常な出力回路に入力されたときに出力されることが期待される出力信号である。出力比較異常検出回路43では、上述の実際の出力信号と正規の出力信号とが相違したときに、出力回路18Bに異常が発生しているとしてこの異常を検出する。
出力回路入力切換回路44は、待機系制御装置15Bの出力回路18Bの入力信号を、テストパターン発生回路42からのテストパターンと、待機系制御装置15Bの演算回路17Bからの制御信号との間で切り換えるものである。通常時には、テストパターンが出力回路18Bに入力されている。運転系制御装置15Aの異常によって切換器13の作用で、待機系制御装置15Bにより電力変換装置12を制御することになったときには、出力回路18Bへの入力信号は、出力回路入力切換回路44の作用で、テストパターン発生回路42のテストパターンから演算回路17Bの制御信号へと切り換えられる。
従って、本実施の形態においても、待機系制御装置15Bの待機中に、当該待機系制御装置15Bにおける出力回路18Bの異常を検出できるので、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏するほか、次の効果(3)を奏する。
(3)テストパターン発生回路42からのテストパターンを待機系制御装置15Bの出力回路18Bに入力し、この出力回路18Bの全体から出力された出力信号を用いて、出力比較異常検出回路43により当該出力回路18Bの異常を検出するので、出力回路18BにおけるFPGA22の異常以外の出力回路18B全体の異常を検出することができる。この結果、待機系制御装置15Bの異常検出能力を向上させることができる。
[D]第4の実施の形態(図4)
図4は、本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第4の実施の形態における待機系制御装置を示すブロック図である。本実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は図示を省略し、更に図示したものについても、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第4の実施の形態の可変電圧可変周波数電源装置50における待機系出力異常検出回路51は、電力変換装置12を模擬する変換装置模擬回路52と、この変換装置模擬回路52の異常を検出する異常模擬検出回路53とを有して構成される。
変換装置模擬回路52は、待機系制御装置15Bの出力回路18Bから出力される出力信号に基づき電力変換装置12を模擬するものであり、電力変換装置12と同等の出力となる。従って、変換装置模擬回路52から出力される模擬出力は、例えば電力変換装置12から変換装置異常検出回路20A、20Bへ出力される検出出力と同様である。待機系制御装置15Bにおいて異常が発生した場合、変換装置模擬回路52からの模擬出力は、当該待機系制御装置15Bの出力回路18Bから電力変換装置12へ出力信号が出力されたと仮定したときに発生する電力変換装置12の異常を示す値となる。
異常模擬検出回路53は、待機系制御装置15Bの待機中に、変換装置模擬回路52からの模擬出力に基づき当該変換装置模擬回路52の異常検出し、この変換装置模擬回路52の異常検出を通して、当該変換装置模擬回路52へ出力信号を出力している待機系制御装置15Bの異常を検出する。この待機系制御装置15Bの異常検出は、演算回路17Bの異常が演算回路異常検出回路19Bにより検出されることから、演算回路17B以外の異常、特に出力回路18Bの異常を検出したものとなる。この異常模擬検出回路53にて検出された待機系制御装置15Bの検出異常は、切換回路16の表示回路23にて表示されて報知される。
従って、本実施の形態においても、待機系制御装置15Bの待機中に、当該待機系制御装置15Bの異常、特に出力回路18Bの異常が検出されるので、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏するほか、次の効果(4)を奏する。
(4)待機系制御装置15Bは、運転系制御装置15Aと同様に、全ての速度要求信号に応じて演算回路17Bが制御信号を演算し、この制御信号に応じて出力回路18Bが出力信号を出力する。そして、待機系出力異常検出回路51は、上記出力信号に基づき待機系制御装置15Bの特に出力回路18Bの異常を検出するので、代表的な速度要求信号に応じて作成されたテストパターンを用いて出力回路18Bが出力した出力信号から、当該出力回路18Bの異常を検出する前記待機系出力異常検出回路41(第3の実施の形態)の場合には検出できない異常を検出できる。つまり、待機系出力異常検出回路51は、運転系制御装置15Aの変換装置異常検出回路20Aが電力変換装置12の異常検出を通して検出する運転系制御装置15Aの異常検出と同等の異常検出を、待機中の待機系制御装置15Bに対して実施できるので、この待機系制御装置15Bの異常検出精度を向上させることができる。
[E]第5の実施の形態(図5)
図5は、本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第5の実施の形態における待機系制御装置を示すブロック図である。本実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は図示を省略し、更に図示したものについても、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第5の実施の形態の可変電圧可変周波数電源装置60における待機系出力異常検出回路61は、変換装置模擬回路52、変換装置異常検出回路20B及び異常検出回路入力切換回路62を有して構成される。変換装置模擬回路52は、前記第4の実施の形態と同様に機能する。
異常検出回路入力切換回路62は、変換装置異常検出回路20Bへの入力信号を、電力変換装置12からの検出出力と変換装置模擬回路52からの模擬出力との間で切り換えるものである。待機系制御装置15Bの待機中には、異常検出回路入力切換回路62は、変換装置模擬回路52からの模擬出力を変換装置異常検出回路20Bへ入力する。運転系制御装置15Aに異常が生じて待機系制御装置15Bにより電力変換装置12を制御することになったときには、異常検出回路入力切換回路62は、変換装置異常検出回路20Bへの入力信号を電力変換装置12からの検出出力に切り換える。
変換装置異常検出回路20Bは、異常検出回路入力切換回路62により電力変換装置12からの検出出力を入力している場合(つまり待機系制御装置15Bが電力変換装置12を制御している場合)には、当該電力変換装置12の異常を検出し、この検出異常を通して待機系制御装置15Bの異常を検出する。また、変換装置異常検出回路20Bは、異常検出回路入力切換回路62により変換装置模擬回路52からの模擬出力を入力している場合(つまり待機系制御装置15Bが待機中の場合)には、この変換装置模擬回路52の異常を検出し、この出力異常を通して当該変換装置模擬回路52へ出力信号を出力している待機系制御装置15Bの異常を検出する。
この待機系制御装置15Bの検出異常も、前記第4の実施の形態の異常模擬検出回路53の場合と同様に、演算回路17Bを除く異常、特に出力回路18Bの異常となっている。この変換装置異常検出回路20Bにて検出された異常(電力変換装置12の異常、待機系制御装置15Bの異常)は切換回路16へ出力され、この切換回路16の表示回路23にて表示されて報知される。
従って、本実施の形態においても、待機系制御装置15Bの待機中に、当該待機系制御装置15Bの異常、特に出力回路18Bの異常が検出されることで、第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏するほか、次の効果(5)を奏する。
(5)本実施の形態においては、第4の実施の形態における異常模擬検出回路53を有せず、この異常模擬検出回路53の機能を既存の変換装置異常検出回路20Bにて果たすよう構成されたことから、第4の実施の形態のような待機系制御装置15Bの異常検出精度の向上を、簡単な回路構成によって実現できる。
[F]第6の実施の形態(図6)
図6は、本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第6の実施の形態における待機系制御装置等を示すブロック図である。本実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は図示を省略し、更に図示したものについても、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第6の実施の形態の可変電圧可変周波数電源装置70における待機系出力異常検出回路71は、待機系制御装置15Bと運転系制御装置15Aとのそれぞれから出力される出力信号を比較して、待機系制御装置15Bの異常を検出する制御出力比較異常検出回路72を有するものである。この制御出力比較異常検出回路72は、待機系制御装置15Bの待機中に、この待機系制御装置15Bの出力回路18Bから出力される出力信号と、運転系制御装置15Aの出力回路18Aから出力される出力信号とを比較して、両出力信号に相違がある場合に、待機系制御装置15Bに異常が存在するものとしてその異常を検出する。
この制御出力比較異常検出回路72にて検出される異常は、待機系制御装置15Bの演算回路17Bの異常が演算回路異常検出回路19Bにて検出されることから、演算回路17Bを除く部分、特に出力回路18Bの異常である。制御出力比較異常検出回路72にて検出された待機系制御装置15Bの異常は切換回路16へ出力され、この切換回路16の表示回路23により表示されて報知される。
従って、本実施の形態においても、待機系制御装置15Bの待機中に、この待機系制御装置15Bの出力回路18Bから出力される出力信号に基づいて当該待機系制御装置15Bの異常が検出されることから、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏するほか、次の効果(6)を奏する。
(6)待機系制御装置15Bの待機中に、この待機系制御装置15Bと運転系制御装置15Aのそれぞれからの出力信号を制御出力比較異常検出回路72が取り込んで、両出力信号の比較により待機系制御装置15Bの異常を検出することから、この待機系制御装置15Bについても、待機中に、運転系制御装置15Aと同等の検出精度で異常を検出することができる。
本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第1の実施の形態を示すブロック図。 本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第2の実施の形態における待機系制御装置を示すブロック図。 本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第3の実施の形態における待機系制御装置を示すブロック図。 本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第4の実施の形態における待機系制御装置を示すブロック図。 本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第5の実施の形態における待機系制御装置を示すブロック図。 本発明に係る可変電圧可変周波数電源装置の第6の実施の形態における待機系制御装置等を示すブロック図。 従来の可変電圧可変周波数電源装置を示すブロック図。
符号の説明
10 可変電圧可変周波数電源装置
11 誘導電動機
12 電力変換装置
15A 運転系制御装置
15B 待機系制御装置
17A、17B 演算回路
18A、18B 出力回路
20A、20B 変換装置異常検出回路
21 待機系出力異常検出回路
30 可変電圧可変周波数電源装置
31 待機系出力異常検出回路
32 FPGA異常検出回路
40 可変電圧可変周波数電源装置
41 待機系出力異常検出回路
42 テストパターン発生回路
43 出力比較異常検出回路
44 出力回路入力切換回路
50 可変電圧可変周波数電源装置
51 待機系出力異常検出回路
52 変換装置模擬回路
53 異常模擬検出回路
60 可変電圧可変周波数電源装置
61 待機系出力異常検出回路
62 異常検出回路入力切換回路
70 可変電圧可変周波数電源装置
71 待機系出力異常検出回路
72 制御出力比較異常検出回路

Claims (4)

  1. 誘導電動機を可変速制御する電力変換装置と、
    この電力変換装置から出力される電圧及び周波数を制御し、運転系制御装置及び待機系制御装置からなる二重化した制御装置とを有し、
    前記運転系制御装置が前記電力変換装置の制御を実施し、前記待機系制御装置が制御を実施せず待機中である可変電圧可変周波数電源装置において、
    前記運転系制御装置の出力回路から出力される出力信号によって制御される前記電力変換装置からの検出出力に基づいて前記電力変換装置または前記運転系制御装置の異常を検出する運転系制御装置の変換装置異常検出回路と、
    前記待機系制御装置の出力回路から出力される出力信号に基づき前記電力変換装置の出力を模擬する変換装置模擬回路と、
    この変換装置模擬回路からの模擬出力に基づいて前記待機系制御装置の異常を検出する異常模擬検出回路と、が設けられたことを特徴とする可変電圧可変周波数電源装置。
  2. 誘導電動機を可変速制御する電力変換装置と、
    この電力変換装置から出力される電圧及び周波数を制御し、運転系制御装置及び待機系制御装置からなる二重化した制御装置とを有し、
    前記運転系制御装置が前記電力変換装置の制御を実施し、前記待機系制御装置が制御を実施せず待機中である可変電圧可変周波数電源装置において、
    前記運転系制御装置の出力回路から出力される出力信号によって制御される前記電力変換装置からの検出出力に基づいて前記電力変換装置または前記運転系制御装置の異常を検出する運転系制御装置の変換装置異常検出回路と、
    前記待機系制御装置の出力回路から出力される出力信号に基づき前記電力変換装置の出力を模擬する変換装置模擬回路と、
    前記電力変換装置からの前記検出出力に基づき当該電力変換装置の異常を検出し、また、前記変換装置模擬回路からの模擬出力に基づいて前記待機系制御装置の異常を検出する待機系制御装置の変換装置異常検出回路と、
    この待機系制御装置の変換装置異常検出回路への入力を、前記電力変換装置からの前記検出出力と前記変換装置模擬回路からの前記模擬出力との間で切り換える異常検出回路入力切換回路と、が設けられたことを特徴とする可変電圧可変周波数電源装置。
  3. 前記各制御装置はそれぞれ、速度要求信号に応じて電力変換装置から出力される電圧及び周波数を制御する制御信号を演算する演算回路と、前記制御信号に応じて前記電力変換装置へゲートパルスの高速ON/OFF信号を出力するFPGAを含む出力回路とを有し、
    前記待機系異常検出回路は、前記FPGAが正常に処理を完了した際にフラグを出力するロジックが当該FPGAに予め組み込まれているときに、前記フラグを監視することによりこのFPGAの異常を検出するFPGA異常検出回路を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可変電圧可変周波数電源装置。
  4. 誘導電動機を可変速制御する電力変換装置と、
    この電力変換装置から出力される電圧及び周波数を制御し、運転系制御装置及び待機系制御装置からなる二重化した制御装置と、を有する可変電圧可変周波数電源装置の待機系異常検出方法において、
    前記運転系制御装置から出力される出力信号によって制御される前記電力変換装置からの検出出力に基づき、前記電力変換装置の異常を検出する工程と、
    前記待機系制御装置から出力される出力信号に基づき前記電力変換装置の出力を模擬する工程と、
    この模擬工程で得られた模擬出力に基づき前記待機系制御装置の異常を検出する工程と、を備えることを特徴とする可変電圧可変周波数電源装置の待機系異常検出方法。
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