JP2013244888A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】EPBを確実にリリース動作させて駐車ブレーキ力を解除することができるようにする。
【解決手段】リリース制御を行ったときにリリース動作が行えないリリース不可状態であると判定された場合に、サービスブレーキによるバックアップ加圧を行うようにしている。これにより、ピストン19がW/C圧によってブレーキパッド11をブレーキディスク12に押し付ける方向に押圧され、EPBのモータ10に掛かる負荷が低減されるため、バックアップ加圧を行っていないときと比較してモータ10の出力が小さかったとしても、リリース動作を行うことが可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】リリース制御を行ったときにリリース動作が行えないリリース不可状態であると判定された場合に、サービスブレーキによるバックアップ加圧を行うようにしている。これにより、ピストン19がW/C圧によってブレーキパッド11をブレーキディスク12に押し付ける方向に押圧され、EPBのモータ10に掛かる負荷が低減されるため、バックアップ加圧を行っていないときと比較してモータ10の出力が小さかったとしても、リリース動作を行うことが可能となる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動駐車ブレーキ機構(以下、EPB(Electric parking brake)という)を有する車両用ブレーキ装置に関するものである。
従来より、特許文献1において、EPBと液圧式ブレーキ装置にて構成されるサービスブレーキを組み合わせた車両のブレーキ機構が開示されている。このブレーキ機構では、EPBの作動および解除時に、EPBと液圧によるサービスブレーキを併用することで、EPBの容量を小さくして小型化と低コスト化を図っている。具体的には、EPBの作動および解除時に、サービスブレーキによってホイールシリンダ(以下、W/Cという)内のブレーキ液圧を加圧(以下、バックアップ加圧という)し、W/C内のピストンを押圧してEPBのモータに掛かる負荷を低減することで、モータの出力を小さくしてもEPBの作動および解除が行えるようにしている。また、予め坂路の傾斜度や積載重量などを検出しておき、それらの情報に基づいて、EPBの作動および解除時における液圧補助の必要性や必要となった場合のサービスブレーキにて発生させる液圧値を推定することで、サービスブレーキにより適切な液圧を発生させるようにしている。
しかしながら、上記特許文献に示された車両のブレーキ機構では、実際にEPBを作動させる前にセンサ等から得た情報のみを使ってサービスブレーキによるバックアップ加圧の要否や発生させる液圧値を決定している。このため、EPBの作動条件によってはEPBの出力が予測以上に低下していたり、EPBのセルフロック部の摩擦抵抗の増大、温度や経時変化などの理由により、EPBのセルフロック力に打ち勝てず、EPBを解除できないことがあるという問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、EPBを確実にリリース動作させて駐車ブレーキ力を解除することが可能な車両用ブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、リリース制御手段(130)は、リリース制御時に電動モータ(10)に供給されるモータ電流が拘束電流の状態で維持されていることに基づいてリリース動作が行えないリリース不可状態であることを判定するリリース不可判定手段(210)と、リリース不可状態であると判定されたときに、サービスブレーキ(1)にてホイールシリンダ(6)にブレーキ液圧を発生させてピストン(19)を押圧し、摩擦材(11)を被摩擦材(12)に押圧するバックアップ加圧を行う加圧手段(230)と、バックアップ加圧が行われている状態で電動モータ(10)を逆回転駆動することでEPB(2)をリリース動作させて駐車ブレーキ力を解除するリリース手段(235)と、を有していることを特徴としている。
このように、リリース制御を行ったときにリリース動作が行えないリリース不可状態であると判定された場合に、サービスブレーキ(1)によるバックアップ加圧を行うようにしている。これにより、ピストン(19)がW/C圧によって摩擦材(11)を被摩擦材(12)に押し付ける方向に押圧され、EPB(2)の電動モータ(10)に掛かる負荷が低減され、バックアップ加圧を行っていないときと比較して電動モータ(10)の出力が小さかったとしても、リリース動作を行うことが可能となる。したがって、EPB(2)を確実にリリース動作させて駐車ブレーキ力を解除することが可能な車両用ブレーキ装置とすることができる。
例えば、請求項2に記載したように、加圧手段(230)は、サービスブレーキ(1)に備えられたブレーキ液圧調整手段(7)の自動加圧機能に基づいてバックアップ加圧を行うことができる。また、請求項3に記載したように、加圧手段(230)は、リリース不可判定手段(210)にてリリース不可状態であると判定されたときに、報知装置(26)にてリリース不可状態であることを報知することでドライバにサービスブレーキ(1)を操作させてバックアップ加圧を行わせることもできる。その場合、基本的にはブレーキ液圧調整手段(7)の自動加圧機能に基づいてバックアップ加圧を行うようにし、ブレーキ液圧調整手段(7)が故障して自動加圧機能が利用できない場合などに、ドライバにサービスブレーキ(1)を操作させてバックアップ加圧を行わせるようにすると好ましい。
請求項4に記載の発明では、リリース制御手段(130)は、リリース不可判定手段(210)にてリリース不可状態であると判定されたときに電動モータ(10)へのモータ電流の供給を停止する駆動停止手段(225)と、バックアップ加圧が行われると、駆動停止手段(225)にて停止された電動モータ(10)へのモータ電流の供給を再び行って電動モータ(10)を逆回転駆動する再駆動手段(235)とを有していることを特徴としている。
このように、リリース不可判定においてリリース不可状態であると判定されたときに電動モータ(10)を一旦停止してからサービスブレーキ(1)によるバックアップ加圧を行い、その後再び電動モータ(10)を駆動するようにしている。このようにすることで、電動モータ(10)の負荷を減らすことができ、よりモータやEPBの耐久性を向上させたり消費電力を低減したりすることが可能となる。
請求項5に記載の発明では、加圧手段(230)は、リリース制御前に行った前回のロック制御の終了時のモータ電流値と拘束電流の値との差に相当するブレーキ液圧以上をバックアップ加圧として発生させることを特徴としている。
リリース制御前に行った前回のロック制御の終了時のモータ電流値と拘束電流の値との差は、ロック時からリリース時までに生じたEPB(2)の出力の低下量に相当する値となる。このため、少なくともこの差に相当するバックアップ加圧を行うようにすれば、リリース動作させることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、後輪系にディスクブレーキタイプのEPBを適用している車両用ブレーキ装置を例に挙げて説明する。図1は、本実施形態にかかる車両用ブレーキ装置の全体概要を示した模式図である。また、図2は、車両用ブレーキ装置に備えられる後輪系のブレーキ機構の断面模式図である。以下、これらの図を参照して説明する。
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、後輪系にディスクブレーキタイプのEPBを適用している車両用ブレーキ装置を例に挙げて説明する。図1は、本実施形態にかかる車両用ブレーキ装置の全体概要を示した模式図である。また、図2は、車両用ブレーキ装置に備えられる後輪系のブレーキ機構の断面模式図である。以下、これらの図を参照して説明する。
図1に示すように、車両用ブレーキ装置は、ドライバのブレーキ操作に基づいてサービスブレーキ力を発生させるサービスブレーキ1と駐車時などに車両の移動を規制するためのEPB2とが備えられている。
サービスブレーキ1は、ドライバによるブレーキペダル3の踏み込みに基づいてブレーキ液圧を発生させ、このブレーキ液圧に基づいてサービスブレーキ力を発生させる液圧ブレーキ機構である。具体的には、サービスブレーキ1は、ドライバによるブレーキペダル3の踏み込みに応じた踏力を倍力装置4にて倍力したのち、この倍力された踏力に応じたブレーキ液圧をマスタシリンダ(以下、M/Cという)5内に発生させる。そして、このブレーキ液圧をM/C5に接続されると共に各車輪のブレーキ機構に備えられたホイールシリンダ(以下、W/Cという)6に伝えることでサービスブレーキ力を発生させる。本実施形態では、これらブレーキペダル3、倍力装置4およびM/C5が本発明のブレーキ液圧発生手段に相当する。また、M/C5とW/C6との間にブレーキ液圧調整手段としてのアクチュエータ7が備えられており、サービスブレーキ1により発生させるサービスブレーキ力を調整し、車両の安全性を向上させるための各種制御(例えば、アンチスキッド制御等)を行える構造とされている。
アクチュエータ7を用いた各種制御は、サービスブレーキ制御手段に相当するESC(Electronic Stability Control)−ECU8にて実行される。例えば、ESC−ECU8からアクチュエータ7に備えられる図示しない各種制御弁やポンプ駆動用のモータを制御するための制御電流を出力することにより、アクチュエータ7に備えられる液圧回路を制御し、W/C6に伝えられるW/C圧を制御する。これにより、車輪スリップの回避などを行い、車両の安全性を向上させる。例えば、アクチュエータ7は、各車輪毎に、W/C6に対してM/C5内に発生させられたブレーキ液圧もしくはポンプ駆動により発生させられたブレーキ液圧が加えられることを制御する増圧制御弁や、各W/C6内のブレーキ液をリザーバに供給することでW/C圧を減少させる減圧制御弁およびポンプ等を備えており、W/C圧を増圧・保持・減圧制御できる構成とされている。また、アクチュエータ7は、サービスブレーキ1の自動加圧機能を実現可能にしており、ポンプ駆動および各種制御弁の制御に基づいて、ブレーキ操作がない状態であっても自動的にW/C6を加圧できるようにしている。このアクチュエータ7の構成に関しては、従来より周知となっているため、ここでは詳細については省略する。
一方、EPB2は、電動のモータ10にてブレーキ機構を制御することで駐車ブレーキ力を発生させるものであり、モータ10の駆動を制御するEPB制御装置(以下、EPB−ECUという)9を有して構成されている。
ブレーキ機構は、本実施形態の車両用ブレーキ装置においてブレーキ力を発生させる機械的構造であり、前輪系のブレーキ機構はサービスブレーキ1の操作によってサービスブレーキ力を発生させる構造とされているが、後輪系のブレーキ機構は、サービスブレーキ1の操作とEPB2の操作の双方に対してブレーキ力を発生させる共用の構造とされている。前輪系のブレーキ機構は、後輪系のブレーキ機構に対して、EPB2の操作に基づいて駐車ブレーキ力を発生させる機構をなくした従来から一般的に用いられているブレーキ機構であるため、ここでは説明を省略し、以下の説明では後輪系のブレーキ機構について説明する。
後輪系のブレーキ機構では、サービスブレーキ1を作動させたときだけでなくEPB2を作動させたときにも、図2に示す摩擦材であるブレーキパッド11を押圧し、ブレーキパッド11によって被摩擦材であるブレーキディスク12を挟み込むことにより、ブレーキパッド11とブレーキディスク12との間に摩擦力を発生させ、ブレーキ力を発生させる。
具体的には、ブレーキ機構は、図1に示すキャリパ13内において、図2に示すようにブレーキパッド11を押圧するためのW/C6のボディ14に直接固定されているモータ10を回転させることにより、モータ10の駆動軸10aに備えられた平歯車15を回転させる。そして、平歯車15に噛合わされた平歯車16にモータ10の回転力(出力)を伝えることによりブレーキパッド11を移動させ、EPB2による駐車ブレーキ力を発生させる。
キャリパ13内には、W/C6およびブレーキパッド11に加えて、ブレーキパッド11に挟み込まれるようにしてブレーキディスク12の端面の一部が収容されている。W/C6は、シリンダ状のボディ14の中空部14a内に通路14bを通じてブレーキ液圧を導入することで、ブレーキ液収容室である中空部14a内にW/C圧を発生させられるようになっており、中空部14a内に回転軸17、推進軸18、ピストン19などを備えて構成されている。
回転軸17は、一端がボディ14に形成された挿入孔14cを通じて平歯車16に連結され、平歯車16が回動させられると、平歯車16の回動に伴って回動させられる。この回転軸17における平歯車16と連結された端部とは反対側の端部において、回転軸17の外周面には雄ネジ溝17aが形成されている。一方、回転軸17の他端は、挿入孔14cに挿入されることで軸支されている。具体的には、挿入孔14cには、Oリング20と共に軸受け21が備えられており、Oリング20にて回転軸17と挿入孔14cの内壁面との間を通じてブレーキ液が漏れ出さないようにされながら、軸受け21により回転軸17の他端を軸支持している。
推進軸18は、中空状の筒部材からなるナットにて構成され、内壁面に回転軸17の雄ネジ溝17aと螺合する雌ネジ溝18aが形成されている。この推進軸18は、例えば回転防止用のキーを備えた円柱状もしくは多角柱状に構成されることで、回転軸17が回動しても回転軸17の回動中心を中心として回動させられない構造になっている。このため、回転軸17が回動させられると、雄ネジ溝17aと雌ネジ溝18aとの噛合いにより、回転軸17の回転力を回転軸17の軸方向に推進軸18を移動させる力に変換する。推進軸18は、モータ10の駆動が停止されると、雄ネジ溝17aと雌ネジ溝18aとの噛合いによる摩擦力により同じ位置で止まるようになっており、目標とする駐車ブレーキ力になったときにモータ10の駆動を停止すれば、その位置に推進軸18が保持され、所望の駐車ブレーキ力を保持してセルフロックできるようになっている。したがって、本実施形態のEPB2では、推進軸18および上記回転軸17によりセルフロック部が構成されている。
ピストン19は、推進軸18の外周を囲むように配置されるもので、有底の円筒部材もしくは多角筒部材にて構成され、外周面がボディ14に形成された中空部14aの内壁面と接するように配置されている。ピストン19の外周面とボディ14の内壁面との間のブレーキ液洩れが生じないように、ボディ14の内壁面にシール部材22が備えられ、ピストン19の端面にW/C圧を付与できる構造とされている。シール部材22は、ロック制御後のリリース制御時にピストン19を引き戻すための反力を発生させるために用いられる。このシール部材22を備えてあるため、基本的には旋回中に傾斜したブレーキディスク12によってブレーキパッド11およびピストン19がシール部材22の弾性変形量を超えない範囲で押し込まれても、それらをブレーキディスク12側に押し戻してブレーキディスク12とブレーキパッド11との間が所定のクリアランスで保持されるようにできる。
また、ピストン19は、回転軸17が回転しても回転軸17の回動中心を中心として回動させられないように、推進軸18に回転防止用のキーが備えられる場合にはそのキーが摺動するキー溝が備えられ、推進軸18が多角柱状とされる場合にはそれと対応する形状の多角筒状とされる。
このピストン19の先端にブレーキパッド11が配置され、ピストン19の移動に伴ってブレーキパッド11を紙面左右方向に移動させるようになっている。具体的には、ピストン19は、推進軸18の移動に伴って紙面左方向に移動可能で、かつ、ピストン19の端部(ブレーキパッド11が配置された端部と反対側の端部)にW/C圧が付与されることで推進軸18から独立して紙面左方向に移動可能な構成とされている。そして、推進軸18が通常リリースのときの待機位置であるリリース位置(モータ10が回転させられる前の状態)のときに、中空部14a内のブレーキ液圧が付与されていない状態(W/C圧=0)であれば、後述するシール部材22の弾性力によりピストン19が紙面右方向に移動させられ、ブレーキパッド11をブレーキディスク12から離間させられるようになっている。また、モータ10が回転させられて推進軸18が初期位置から紙面左方向に移動させられているときには、W/C圧が0になっても、移動した推進軸18によってピストン19の紙面右方向への移動が規制され、ブレーキパッド11がその場所で保持される。
このように構成されたブレーキ機構では、サービスブレーキ1が操作されると、それにより発生させられたW/C圧に基づいてピストン19が紙面左方向に移動させられることでブレーキパッド11がブレーキディスク12に押圧され、サービスブレーキ力を発生させる。また、EPB2が操作されると、モータ10が駆動されることで平歯車15が回転させられ、それに伴って平歯車16および回転軸17が回転させられるため、雄ネジ溝17aおよび雌ネジ溝18aの噛合いに基づいて推進軸18がブレーキディスク12側(紙面左方向)に移動させられる。そして、それに伴って推進軸18の先端がピストン19の底面に当接してピストン19を押圧し、ピストン19も同方向に移動させられることでブレーキパッド11がブレーキディスク12に押圧され、駐車ブレーキ力を発生させる。このため、サービスブレーキ1の操作とEPB2の操作の双方に対してブレーキ力を発生させる共用のブレーキ機構とすることが可能となる。
また、このようなブレーキ機構では、EPB2を作動させたときに、W/C圧が0でブレーキパッド11がブレーキディスク12に押圧される前の状態、もしくは、サービスブレーキ1が作動されることでW/C圧が発生させられていたとしても推進軸18がピストン19に接する前の状態のときには、推進軸18に掛かる負荷が軽減され、モータ10はほぼ無負荷状態で駆動される。そして、推進軸18がピストン19に接している状態でブレーキパッド11にてブレーキディスク12を押圧するときに、EPB2による駐車ブレーキ力が発生させられることになり、モータ10に負荷が掛かり、その負荷の大きさに応じてモータ10に流されるモータ電流値が変化する。このため、モータ電流値を確認することにより、EPB2による駐車ブレーキ力の発生状態を確認することができるようになっている。
EPB−ECU9は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムにしたがってモータ10の回転を制御することにより駐車ブレーキ制御を行うものである。
EPB−ECU9は、例えば車室内のインストルメントパネル(図示せず)に備えられた操作スイッチ(SW)23の操作状態に応じた信号等を入力し、操作SW23の操作状態に応じてモータ10を駆動する。さらに、EPB−ECU9は、モータ電流値に基づいてロック制御やリリース制御などを実行しており、その制御状態に基づいてロック制御中であることやロック制御によって車輪がロック状態であること、および、リリース制御中であることやリリース制御によって車輪がリリース状態(EPB解除状態)であることを把握している。そして、EPB−ECU9は、インストルメントパネルに備えられたロック/リリース表示ランプ24に対し、モータ10の駆動状態に応じて、車輪がロック状態となっているか否かを示す信号を出力している。
以上のように構成された車両用ブレーキ装置では、基本的には、車両走行時にサービスブレーキ1によってサービスブレーキ力を発生させることで車両に制動力を発生させるという動作を行う。また、サービスブレーキ1によって停車させられた際に、ドライバが操作SW23を押下してEPB2を作動させて駐車ブレーキ力を発生させることで停車状態を維持したり、その後に駐車ブレーキ力を解除するという動作を行う。すなわち、サービスブレーキ1の動作としては、車両走行時にドライバによるブレーキペダル操作が行われると、M/C5に発生したブレーキ液圧がW/C6に伝えられることでサービスブレーキ力を発生させる。また、EPB2の動作としては、モータ10を駆動することでピストン19を移動させ、ブレーキパッド11をブレーキディスク12に押し付けることで駐車ブレーキ力を発生させて車輪をロック状態にしたり、ブレーキパッド11をブレーキディスク12から離すことで駐車ブレーキ力を解除して車輪をリリース状態にする。
具体的には、ロック・リリース制御により、駐車ブレーキ力を発生させたり解除したりしている。ロック制御では、モータ10を正回転させることによりEPB2を作動させ、EPB2にて所望の駐車ブレーキ力を発生させられる位置でモータ10の回転を停止し、この状態を維持する。これにより、所望の駐車ブレーキ力を発生させる。リリース制御では、モータ10を逆回転させることによりEPB2を作動させ、EPB2にて発生させられている駐車ブレーキ力を解除する。
続いて、上記のように構成されたブレーキシステムを用いてEPB−ECU9が上記各種機能部および図示しない内蔵のROMに記憶されたプログラムに従って実行する具体的な駐車ブレーキ制御について説明する。ただし、リリース動作にかかる駐車ブレーキ制御処理以外の処理、例えばロック制御処理などについては従来より変更が無いため、ここではリリース動作にかかる駐車ブレーキ制御処理についてのみ説明する。
まず、本実施形態で行うリリース動作にかかる駐車ブレーキ制御処理のメカニズムについて説明する。リリース動作にかかる駐車ブレーキ制御処理は、操作SW23にてリリース操作されたときに実行される。例えば、操作SW23がシーソースイッチによって構成されている場合、一方を押すことでロック操作、他方を押すことでリリース操作を指示できるようになっており、リリース操作が指示されたときにリリース動作にかかる駐車ブレーキ制御処理が開始される。
リリース動作にかかる駐車ブレーキ制御処理が開始され、リリース制御が実行されることになると、モータ10を逆回転させることによりEPB2を作動させ、EPB2にて発生させられている駐車ブレーキ力を解除することになる。
このとき、モータ10に掛かる負荷に応じてモータ電流値が変化することから、リリース動作が正常に行われる場合には、徐々にブレーキパッド11のブレーキディスク12への押圧力が低下し、モータ10に掛かる負荷が低下してモータ電流値も低下することになる。しかしながら、EPB2の作動条件、例えばEPB2の電源電圧(バッテリ電圧)の低下や、セルフロック部の摩擦抵抗の増大、温度や経時変化などの理由でモータ10の出力がセルフロックの解除に必要な値に満たない場合が発生し得る。このため、通常であればモータ10に掛かる負荷に応じてモータ電流値が変化することからモータ電流値を確認することで駐車ブレーキ力の発生状態を確認できるが、EPB2による駐車ブレーキ力の解除が行えないリリース不可状態の場合には、モータ電流値が拘束電流(回転を規制された状態で流れる最大電流)の状態のまま維持されて変化しない。
したがって、このような拘束電流のままになっている状態をリリース不可状態であると判定し、サービスブレーキ1によるバックアップ加圧を行う。このようにすることで、ピストン19がW/C圧によってブレーキパッド11をブレーキディスク12に押し付ける方向に押圧され、推進軸18に掛かる軸力(セルフロック部の抵抗力)が下げられ、EPB2のモータ10に掛かる負荷が低減される。これにより、バックアップ加圧を行っていないときと比較してモータ10の出力が小さかったとしても、リリース動作を行うことが可能となる。
このようなメカニズムに基づいて、リリース動作にかかる駐車ブレーキ制御処理を実行している。図3は、EPB−ECU9が実行するリリース動作にかかる駐車ブレーキ制御処理の全体フローチャートである。この処理は、例えばイグニッションスイッチがオンされている期間中に所定の制御周期毎に実行される。
まず、ステップ100では、図示しないメモリに記憶されている各種値をリセットするなど初期化処理を行った後、ステップ110に進んで操作SW23がリリース操作されたか否かを判定する。この判定は、EPB−ECU9に入力される操作SW23の操作状態に応じた信号に基づいて行われる。
ここで肯定判定されるとステップ120に進み、ロック状態であるか否かを判定する。この判定は、リリース制御前に行われたロック制御処理においてロック動作が完了したときにロック状態であることを示すフラグがセットされるようになっていることから、そのフラグがセットされているか否かに基づいて行われる。そして、肯定判定されるとステップ130に進んでリリース制御処理を実行し、ステップ110もしくはステップ120で否定判定された場合には、リリース制御を実行する必要が無いことから、リリース制御処理を実行せずに本処理を終了する。
続いて、図3のステップ130に示すリリース制御処理の詳細について、図4を参照して説明する。図4は、リリース制御処理の詳細を示したフローチャートである。
まず、ステップ200において図示しないメモリに記憶されている各種値をリセットするなど初期化処理を行った後、ステップ205に進んでモータ駆動を行う。このとき、モータ10を逆回転させるようにする。そして、ステップ210に進み、リリース不可判定処理を実行すると共に、リリース不可判定処理におけるリリース不可判定結果がYesであるかNoであるかを判定する。リリース不可判定処理は、EPB2がリリース不可状態になっているか否かの判定を行う処理である。このリリース不可判定処理について、図5に示すリリース不可判定処理の詳細を示したフローチャートを参照して説明する。
リリース不可判定処理では、上記したようにリリース動作を行ったときに拘束電流の状態のまま維持されていることに基づいてリリース不可状態であることを判定する。具体的には、まずステップ300において、今回の制御周期のモータ電流値MI(n)と前回の制御周期のモータ電流値MI(n−1)との差の絶対値|MI(n)−MI(n−1)|がリリース不可判定電流変化量JDERDMI未満であり、かつ、今回の制御周期のモータ電流値MI(n)がリリース不可判定電流値JDERMIを超えているか否かを判定する。
リリース不可判定電流変化量JDERDMIは、上記差の絶対値|MI(n)−MI(n−1)|で表されるモータ電流値の変化量が殆ど変化していない状態、つまりモータ電流値の傾きが0と想定される値に設定され、ノイズなどを加味した値とされている。リリース不可判定電流値JDERMIは、モータ電流値が拘束電流と想定される値であることの判定基準となる閾値である。上記差の絶対値|MI(n)−MI(n−1)|がリリース不可判定電流変化量JDERDMI未満である場合にはモータ電流値が一定値になっていることを意味している。また、モータ電流値MI(n)がリリース不可判定電流値JDERMIを超えていれば、拘束電流程度の大きさの電流であることを意味している。したがって、両方の条件を共に満たすときが、拘束電流の状態のままになっている可能性がある場合である。
このため、ステップ300で否定判定されればステップ305に進み、拘束電流の状態になっている時間を計測するためのリリース不可判定カウンタJDERCを0にリセットしたのち、ステップ310に進んでリリース不可判定の結果をNoとする。例えば、リリース不可状態であることを意味するフラグをリセットする。そして、ステップ300で肯定判定されるとステップ315に進み、拘束電流の状態になっている時間を計測するためのリリース不可判定カウンタJDERCをインクリメントする。
その後、ステップ320に進み、リリース不可判定カウンタJDERCが拘束電流の状態のままと判定する基準となるリリース不可判定時間JDERTを超えたか否かを判定する。そして、ステップ320で肯定判定されるまではステップ310に進んでリリース不可判定の結果をNoとし、肯定判定されるとステップ325に進んでリリース不可判定の結果をYesにする。例えば、リリース不可状態であることを意味するフラグをセットする。このようにして、リリース不可判定が実行される。
そして、リリース不可判定が完了すると、そのリリース不可判定の結果に基づいて図4のステップ210の判定が行われる。通常通りEPB2がリリース動作可能な状態であれば、リリース不可判定結果がNoとなっているため、ステップ215に進んでリリース終了判定処理を実行すると共に、リリース終了判定処理の結果がYesであるかNoであるかを判定する。リリース終了判定処理は、EPB2によるリリース制御を終了させるタイミングであるか否かの判定を行う処理である。このリリース終了判定処理について、図6に示すリリース終了判定処理の詳細を示したフローチャートを参照して説明する。
リリース終了判定処理では、上記したようにリリース動作を行ったときにモータ10の逆回転に伴ってブレーキパッド11がブレーキディスク12から離れる側に移動し、これらの間のクリアランスが所定量に至った場合にリリース制御の終了タイミングと判定する。具体的には、まずステップ400において、今回の制御周期のモータ電流値MI(n)と前回の制御周期のモータ電流値MI(n−1)との差の絶対値|MI(n)−MI(n−1)|が無負荷判定電流変化量JNRDMI未満であり、かつ、今回の制御周期のモータ電流値MI(n)が無負荷判定電流値JNRMI未満であるか否かを判定する。
無負荷判定電流変化量JNRDMIは、上記差の絶対値|MI(n)−MI(n−1)|で表されるモータ電流値の変化量が殆ど変化していない状態、つまりモータ電流値の傾きが0と想定される値に設定され、ノイズなどを加味した値とされている。無負荷判定電流値JNRMIは、モータ電流値が無負荷電流と想定される値であることの判定基準となる閾値である。上記差の絶対値|MI(n)−MI(n−1)|が無負荷判定電流変化量JNRDMI未満である場合にはモータ電流値が一定値になっていることを意味している。また、モータ電流値MI(n)が無負荷判定電流値JNRMI未満であれば、無負荷電流程度の大きさの電流であることを意味している。したがって、両方の条件を共に満たすときには、無負荷電流に至っている状態と言える。
このため、ステップ400で否定判定されればステップ405に進み、無負荷電流の状態になっている時間を計測するためのリリース終了判定カウンタJERCを0にリセットしたのち、ステップ410に進んでリリース終了判定の結果をNoとする。例えば、リリース終了状態であることを意味するフラグをリセットする。そして、ステップ400で肯定判定されるとステップ415に進み、無負荷電流の状態になっている時間を計測するためのリリース終了判定カウンタJERCをインクリメントする。
その後、ステップ420に進み、リリース終了判定カウンタJERCがブレーキパッド11とブレーキディスク12との間のクリアランスが所定量に至ったと判定する基準となるリリース終了判定時間JERTを超えたか否か、つまり無負荷電流の状態が所定時間経過したか否かを判定する。そして、ステップ420で肯定判定されるまではステップ410に進んでリリース終了判定の結果をNoとし、肯定判定されるとステップ425に進んでリリース終了判定の結果をYesにする。例えば、リリース終了状態であることを意味するフラグをセットする。
このようにして、リリース終了判定が実行される。そして、リリース終了判定が完了すると、そのリリース終了判定の結果に基づいて図4のステップ215の判定が行われる。ここでリリース終了判定の判定結果がYesとなるまではリリース動作が継続され、判定結果がYesになると、ステップ220に進んでモータ駆動を停止してリリース制御処理を終了する。
一方、ステップ210でリリース不可判定の結果がYes、つまりリリース不可状態であると判定された場合には、ステップ225以降に進んでサービスブレーキ1によるバックアップ加圧を行うことでリリース動作が行えるようにする。
具体的には、ステップ225においてモータ電流値MI(n)を0にすることでモータ駆動を一旦停止したのち、ステップ230に進んでサービスブレーキ1の自動加圧機能に基づいてブレーキ液圧を発生させ、W/C圧を増加させると共に保持する。このとき、W/C圧が目標液圧に至ったときに増加させたW/C圧を保持するようにしている。目標液圧としては自動加圧機能の最大出力値、つまりアクチュエータ7に備えられたモータの最大出力を発揮させたときのW/C圧にすると好ましいが、それよりも低い一定値であっても構わない。つまり、リリース不可状態のEPB2をリリース動作させるには、低下しているEPB2の出力を補うようにバックアップ加圧が行えれば良い。
例えば、リリース制御前に行った前回のロック制御終了時のモータ電流値、すなわちリリース制御開始時にモータ10に掛かっていると想定される負荷に相当する値と、今回のリリース制御時の拘束電流の値との差がロック時からリリース時までに生じたEPB2の出力の低下量に相当する値となる。このため、少なくともこの差に相当するブレーキ液圧以上でのバックアップ加圧を行うようにすれば、リリース動作させることが可能である。
したがって、ステップ230で所望のW/C圧を発生させた状態にしたら、ステップ235に進んでモータ駆動を行い、モータ10を逆回転させる。また、モータ電流値MI(n)を検出する。その後、ステップ240に進んで上記したステップ215と同様にリリース終了判定を実行すると共に、リリース終了判定処理の結果がYesであるかNoであるかを判定する。そして、リリース終了判定の判定結果がYesとなるまではリリース動作が継続され、判定結果がYesになると、ステップ245に進んでモータ駆動を停止すると共に、サービスブレーキ1の自動加圧機能に基づいて発生させたブレーキ液圧の除圧を行ってリリース制御処理を終了する。
図7および図8は、上記のような駐車ブレーキ制御処理を実行したときのタイミングチャートである。図7は、通常通りリリース動作が行えた場合のタイミングチャート、図8は、EPB2の出力低下によってリリース動作が行えない場合のタイミングチャートである。
通常通りリリース動作が行える場合には、図7に示すように、時点T1においてリリース制御が開始されると、突入電流発生後にモータ電流値がモータ10に掛かる負荷に応じた値となる。そして、リリース動作が進むに従って徐々にブレーキパッド11のブレーキディスク12への押圧力が低下し、同様にモータ電流値が低下していく。このときには、リリース不可判定はNoの判定結果となり、サービスブレーキ1の自動加圧機能によりブレーキ液圧を発生させる必要がないため、ブレーキ液圧は0となる。
そして、時点T2において、ブレーキパッド11がブレーキディスク12から離れると、モータ電流値が無負荷電流の値となる。この後、無負荷電流の値が所定期間継続させられ、時点T3においてブレーキパッド11とブレーキディスク12との間のクリアランスが所定量に至ると、リリース制御の終了タイミングと判定され、リリース制御が終了する。
これに対して、EPB2の出力低下によってリリース動作が行えない場合には、図8に示すように、時点T1においてリリース制御が開始されると、突入電流発生後にモータ電流値がモータ10に掛かる負荷に応じた値となる。しかし、リリース動作が行えないため、ブレーキパッド11のブレーキディスク12への押圧力が低下せず一定となり、モータ電流値も拘束電流の値のまま一定となる。この状態が時点T2まで所定期間続くと、リリース不可判定がYesの判定結果となる。これに基づいて、モータ10の駆動を一旦停止すると共に、サービスブレーキ1の自動加圧機能によりブレーキ液圧を発生させることでバックアップ加圧を行う。
そして、時点T3においてバックアップ加圧によってW/C圧が目標液圧に至るとそれが保持され、時点T4において再びモータ10が駆動されて逆回転させられる。このときには、バックアップ加圧に基づいてモータ10に掛かる負荷が低減されていることから、バックアップ加圧が無い場合よりも小さなモータ電流値でもリリース動作が行える。この後、図7に示した通常通りリリース動作が行える場合と同様にしてリリース動作が行われ、時点T5においてブレーキパッド11とブレーキディスク12との間のクリアランスが所定量になるとモータ10の駆動が停止させられる。この後、時点T6においてサービスブレーキ1の自動加圧機能によるブレーキ液圧も解除され、ブレーキパッド11のブレーキディスク12への押圧力も0となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両用ブレーキ装置では、リリース制御を行ったときにリリース動作が行えないリリース不可状態であると判定された場合に、サービスブレーキ1によるバックアップ加圧を行うようにしている。これにより、ピストン19がW/C圧によってブレーキパッド11をブレーキディスク12に押し付ける方向に押圧され、EPB2のモータ10に掛かる負荷が低減されるため、バックアップ加圧を行っていないときと比較してモータ10の出力が小さかったとしても、リリース動作を行うことが可能となる。
また、リリース不可判定においてリリース不可状態であると判定されたときにモータ10を一旦停止してからサービスブレーキ1によるバックアップ加圧を行い、その後再びモータ10を駆動するようにしている。このようにすることで、モータ10の負荷を減らしてモータ10の耐久性を確保できると共に無駄な電力を削減することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、リリース不可判定においてリリース不可状態であると判定されたときにモータ10を一旦停止してからサービスブレーキ1によるバックアップ加圧を行い、その後再びモータ10を駆動するようにしている。これは、モータ10の負荷を減らしてモータ耐久性を確保したり無駄な電力の削減をするためであるが、より早くリリース動作を開始できるように、モータ10の駆動を停止することなく継続するようにしても良い。
上記実施形態では、リリース不可判定においてリリース不可状態であると判定されたときにモータ10を一旦停止してからサービスブレーキ1によるバックアップ加圧を行い、その後再びモータ10を駆動するようにしている。これは、モータ10の負荷を減らしてモータ耐久性を確保したり無駄な電力の削減をするためであるが、より早くリリース動作を開始できるように、モータ10の駆動を停止することなく継続するようにしても良い。
また、上記実施形態では、リリース不可判定をモータ電流値の変化量に基づいて行っているが、モータ電流値を電源電圧、モータ温度などを考慮した一定値と比較することによって行っても良い。モータ温度については、例えば、図1中に示したように、EPB−ECU9にモータ10に備えた温度センサ25の検出信号が入力されるようにし、この検出信号に基づいて検出することができる。
また、上記実施形態では、リリース不可状態のときにサービスブレーキ1の自動加圧機能に基づくバックアップ加圧を行うようにしたが、自動加圧機能によるバックアップ加圧ではなく、ドライバによるマニュアル操作によってバックアップ加圧を行わせるようにすることもできる。例えば、リリース不可判定においてリリース不可状態であると判定された場合に、EPB−ECU9から報知装置26に対して信号が送られるようにし、報知装置26を通じてブレーキペダル3の踏み込みを行わせる旨の報知を行う。これにより、ドライバがブレーキペダル3を踏み込むことでバックアップ加圧を行うことが可能となる。
このようにすれば、自動加圧機能を有しない車両用ブレーキ装置であってもEPB2を確実にリリース動作させることができる。また、自動加圧機能を有している車両用ブレーキ装置であっても、自動加圧機能が使えない状態になることも有り得るが、この場合でもEPB2を確実にリリース動作させることができる。その場合、正常時には自動加圧機能に基づいてバックアップ加圧を行うようにし、アクチュエータ7が故障して自動加圧機能が利用できない場合などに、ドライバにサービスブレーキ1をマニュアル操作させてバックアップ加圧を行わせるようにすると好ましい。
また、上記実施形態では、リリース終了判定の結果がYesになったとき、つまりブレーキパッド11とブレーキディスク12との間のクリアランスが所定量に至ったときにサービスブレーキ1によるバックアップ加圧を終了している。しかしながら、これは単なる一例を示したに過ぎず、リリース動作が問題なく行える状況になればいつでもバックアップ加圧を終了することができる。つまり、バックアップ加圧を終了したときにまだブレーキパッド11とブレーキディスク12とが当接している状態であると、再びピストン19から推進軸18に加えられる軸力が増加することになる。このとき、モータ10の出力が低下していてもセルフロックの解除が行える程度に軸力が低下させられていれば、バックアップ加圧を終了してもリリース動作が問題なく行えるため、それ以降のいずれのタイミングにバックアップ加圧を終了しても構わない。このため、例えば、リリース終了判定処理においてリリース終了カウンタJERCをインクリメントし始めるタイミングでバックアップ加圧を終了するようにしても良い。
さらに、バックアップ加圧量についても、例えばリリース制御前に行った前回のロック制御の終了時のモータ電流値と拘束電流の値との差に相当するブレーキ液圧以上のW/C圧ををバックアップ加圧として発生させるようにした。これに限らず、ロック終了時と今回のリリース制御時の温度差に基づいてバックアップ加圧にて発生させるW/C圧を決めても良い。すなわち、モータ10に備えられるマグネットの磁力などの変化によってモータ10の出力が変化することから、上記温度差に基づいてバックアップ加圧に必要なW/C圧を求めることができる。また、前回のロック制御時にもバックアップ加圧を併用していたのであれば、そのときのブレーキ液圧に基づいてバックアップ加圧にて発生させるW/C圧を決めることもできる。
上記実施形態では、ディスクブレーキを例に挙げて説明したが、ドラムブレーキなどの他の形態のブレーキ機構についても、サービスブレーキ1とEPB2の加圧機構が一体化された駐車ブレーキ一体型加圧機構とされるブレーキシステムについて、本発明を適用できる。ブレーキ機構としてドラムブレーキが採用される場合、摩擦材と被摩擦材は、それぞれブレーキシューとドラムとなる。
また、上記実施形態では、電子制御手段としてEPB−ECU9を例に挙げたが、これに限るものではない。例えば、上記実施形態では、制御装置としてESC−ECU8やEPB−ECU9を備えた構成を例に挙げたが、これらが一体的なECUとされることで電子制御手段を構成していても良いし、他のECUによって実現されても良い。すなわち、本発明は、サービスブレーキ1とEPB2とを備えたブレーキシステムにおいて、駐車ブレーキ一体型加圧機構によってサービスブレーキ力と駐車ブレーキ力の双方の制御を電子制御手段によって実現するものであれば、上記実施形態の構成以外の構成であっても良い。
なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。具体的には、EPB−ECU9のうち、ステップ130の処理を実行する部分がリリース制御手段、ステップ210の処理を実行する部分がリリース不可判定手段、ステップ225の処理を実行する部分が駆動停止手段、ステップ230の処理を実行する部分が加圧手段、ステップ235の処理を実行する部分がリリース手段や再駆動手段に相当する。
1…サービスブレーキ、2…EPB、5…M/C、6…W/C、7…アクチュエータ、8…ESC−ECU、9…EPB−ECU、10…モータ、11…ブレーキパッド、12…ブレーキディスク、13…キャリパ、14…ボディ、14a…中空部、14b…通路、17…回転軸、17a…雄ネジ溝、18…推進軸、18a…雌ネジ溝、19…ピストン、23…操作SW
Claims (5)
- 摩擦材(11)と、
車輪に取り付けられた被摩擦材(12)と、
前記摩擦材(11)と前記被摩擦材(12)を使って電動で制動力を発生させる電動パーキングブレーキ(2)と、
前記摩擦材(11)と前記被摩擦材(12)を使ってブレーキ液圧で制動力を発生させるサービスブレーキ(1)と、
前記電動パーキングブレーキ(2)と前記サービスブレーキ(1)の動作を制御する電子制御手段(8、9)と、を有してなる車両用ブレーキ装置であって、
前記サービスブレーキ(1)は、ブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生手段(3〜5)と、前記ブレーキ液圧発生手段(3〜5)と接続され、前記ブレーキ液圧の増加によってピストン(19)が押圧されることにより、前記摩擦材(11)を前記被摩擦材(12)に当接させて押圧して制動力を発生させると共に前記ブレーキ液圧の減少により前記ピストン(19)と共に前記摩擦材(11)を前記被摩擦材(12)から離間する方向に移動させるホイールシリンダ(6)を有し、
前記電動パーキングブレーキ(2)は、電動モータ(10)の回転力に基づいて前記ピストン(19)と共に前記摩擦材(11)を移動させ、前記電動モータ(10)を正回転駆動することにより前記ピストン(19)を移動させることで前記摩擦材(11)を前記被摩擦材(12)に当接させて押圧することで駐車ブレーキ力を発生させると共に、前記電動モータ(10)を逆回転駆動することにより前記ピストン(19)を移動させることで前記摩擦材(11)を前記被摩擦材(12)から離間させて前記駐車ブレーキ力を解除するように構成され、
前記電子制御手段(8、9)は、前記電動モータ(10)を逆回転駆動して前記電動パーキングブレーキ(2)をリリース動作させることで前記駐車ブレーキ力を解除するリリース制御を実行するリリース制御手段(130)を備えており、
前記リリース制御手段(130)は、前記リリース制御時に前記電動モータ(10)に供給されるモータ電流が拘束電流の状態で維持されていることに基づいてリリース動作が行えないリリース不可状態であることを判定するリリース不可判定手段(210)と、
前記リリース不可状態であると判定されたときに、前記サービスブレーキ(1)にて前記ホイールシリンダ(6)にブレーキ液圧を発生させて前記ピストン(19)を押圧し、前記摩擦材(11)を前記被摩擦材(12)に押圧するバックアップ加圧を行う加圧手段(230)と、
前記バックアップ加圧が行われている状態で前記電動モータ(10)を逆回転駆動することで前記電動パーキングブレーキ(2)をリリース動作させて前記駐車ブレーキ力を解除するリリース手段(235)と、を有していることを特徴とする車両用ブレーキ装置。 - 前記サービスブレーキ(1)は、前記ホイールシリンダ(6)のブレーキ液圧を自動的に加圧する自動加圧機能を備えたブレーキ液圧調整手段(7)を有し、
前記加圧手段(230)は、前記サービスブレーキ(1)に備えられた前記ブレーキ液圧調整手段(7)の自動加圧機能に基づいて前記バックアップ加圧を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。 - 前記加圧手段(230)は、前記リリース不可判定手段(210)にてリリース不可状態であると判定されたときに、報知装置(26)にて前記リリース不可状態であることを報知することでドライバに前記サービスブレーキ(1)を操作させて前記バックアップ加圧を行わせることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ブレーキ装置。
- 前記リリース制御手段(130)は、前記リリース不可判定手段(210)にてリリース不可状態であると判定されたときに前記電動モータ(10)へのモータ電流の供給を停止する駆動停止手段(225)と、
前記バックアップ加圧が行われると、前記駆動停止手段(225)にて停止された前記電動モータ(10)へのモータ電流の供給を再び行って前記電動モータ(10)を逆回転駆動する再駆動手段(235)とを有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ装置。 - 前記電子制御手段(8、9)は、前記電動モータ(10)を正回転駆動して前記電動パーキングブレーキ(2)をロック動作させることで前記駐車ブレーキ力を発生させるロック制御を実行するロック制御手段を備えており、
前記加圧手段(230)は、前記リリース制御の前に行った前回のロック制御の終了時のモータ電流値と前記拘束電流の値との差に相当するブレーキ液圧以上を前記バックアップ加圧として発生させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ装置。
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