JP2007245996A - 自動パーキングブレーキの緊急解除装置 - Google Patents

自動パーキングブレーキの緊急解除装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007245996A
JP2007245996A JP2006074240A JP2006074240A JP2007245996A JP 2007245996 A JP2007245996 A JP 2007245996A JP 2006074240 A JP2006074240 A JP 2006074240A JP 2006074240 A JP2006074240 A JP 2006074240A JP 2007245996 A JP2007245996 A JP 2007245996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
equalizer
wire
parking brake
tension
automatic parking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006074240A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Goto
後藤  勝
Yasuhiro Arikawa
康博 有川
Hidetoshi Kobori
秀俊 小堀
Takaaki Onishi
孝明 大西
Hiromi Inagaki
裕巳 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006074240A priority Critical patent/JP2007245996A/ja
Publication of JP2007245996A publication Critical patent/JP2007245996A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Abstract

【課題】電動式、油圧式にかかわらず、動力源の故障時に自動パーキングブレーキを解除することができる自動パーキングブレーキの緊急解除装置を提供する。
【解決手段】イコライザ13を、パーキングブレーキ操作装置側のワイヤ14aが接続された第一イコライザ24と、後輪側のワイヤ14b,14cが接続された第二イコライザ25と、これら第一イコライザ24と第二イコライザ25とを分割可能に一体化する引き抜き可能なピン26とで構成した。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両に用いられる自動パーキングブレーキの緊急解除装置に関するものである。
従来から、車両を停止させる自動パーキングブレーキには、電動モータを動力源としたアクチュエータで作動する電動式のものが提案されている。この種の自動パーキングブレーキは、車両の駐車および停止時にブレーキを作用させるために、電動モータにて直接ブレーキパッドを押圧する構造のものや、電動モータにてワイヤを引張することでブレーキパッドを押圧する構造のものがある。
ところで、このような自動パーキングブレーキは、ブレーキが作用したままで電動モータに故障が発生すると、自動パーキングブレーキを解除しようとしても電動モータが作動できないため、自動パーキングブレーキが解除できない虞があった。
そこで、この自動パーキングブレーキを手動で解除するために、電動モータの回転軸の端部を工具等に係合できるようにし、その工具を使用して電動モータの回転軸を手動で回転させ、自動パーキングブレーキを解除することができる装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−234958号公報
ところで、自動パーキングブレーキには、電動モータを動力源としたアクチュエータで作動する電動式の他に、液圧を動力源としたアクチュエータで作動する液圧式のものがある。
この液圧式の自動パーキングブレーキを手動で解除できる構造とする場合には、上述した従来技術を適用するのは困難であるという課題がある。
そこで、この発明は、電動式、油圧式にかかわらず、動力源の故障時に自動パーキングブレーキを解除することができる自動パーキングブレーキの緊急解除装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、駆動源(例えば、実施形態におけるパーキングブレーキ操作装置12)と複数の車輪(例えば、実施形態における後輪8a,8b)との間をイコライザ(例えば、第一実施形態におけるイコライザ13)を介してワイヤ(例えば、実施形態におけるワイヤ14a,14b,14c)で接続してブレーキ力を伝達する自動パーキングブレーキの緊急解除装置であって、前記イコライザの駆動源側のワイヤ取り付け部と車輪側のワイヤ取り付け部との間に、これら両ワイヤ取り付け部を前記ワイヤの緩み方向に変位させる張力解除機構を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、緊急にブレーキの解除が必要なときに、ブレーキ力を伝達するためのワイヤの張力を緩めることができ、駆動源側のブレーキ力を車輪側のワイヤへ伝達させないようにすることができる。
請求項2に記載した発明は、前記張力解除機構が、前記駆動源側のワイヤ取り付け部を備えた第一イコライザ(例えば、第一実施形態における第一イコライザ24)と、前記車輪側のワイヤ取り付け部を備えた第二イコライザ(例えば、第一実施形態における第二イコライザ25)と、これら前記第一イコライザと前記第二イコライザとを分割可能に一体化する引き抜き可能なピン(例えば、第一実施形態におけるピン26)とで構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、ピンを引き抜くだけで第一イコライザと第二イコライザを分割して離反させ、駆動源側のブレーキ力を車輪側のワイヤへ伝達させないようにすることができる。
請求項3に記載した発明は、前記張力解除機構が、前記駆動源側のワイヤ取り付け部を備えた第一イコライザと、前記車輪側のワイヤ取り付け部を備えた第二イコライザと、これら前記第一イコライザ(例えば、第二実施形態における第一イコライザ41)と前記第二イコライザ(例えば、第二実施形態における第二イコライザ42)とを前記ワイヤの引張方向で係止可能とする係止部(例えば、第二実施形態におけるフック部45,46)と、前記係止部による前記第一イコライザと前記第二イコライザとの係止状態を解除する押し込み部材(例えば、第二実施形態におけるボルト51)とで構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、押し込み部材を押し込むだけで第一イコライザと第二イコライザとの係止部による係止状態を解除して、第一イコライザと第二イコライザとを分割して離反させ、駆動源側のブレーキ力を車輪側のワイヤへ伝達させないようにすることができる。
請求項4に記載した発明は、前記張力解除機構が、前記イコライザに設けた張力調整用ネジ部材(例えば、第三実施形態におけるナット31および緩み止め部32)と、前記張力調整用ネジ部材を張力弛緩方向に回動可能な引張ワイヤ(例えば、第三実施形態における引張ワイヤ53)とで構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、引張ワイヤを操作するだけでワイヤの張力を緩めることができ、駆動源側のブレーキ力を車輪側のワイヤへ伝達させないようにすることができる。
請求項1に記載した発明によれば、緊急にブレーキの解除が必要なときに、ブレーキ力を伝達するためのワイヤの張力を緩めることができ、駆動源側のブレーキ力を車輪側のワイヤへ伝達させないようにすることができる。このため、自動パーキングブレーキにおいて、ブレーキが作用したままの状態で動力源が故障したとしても、張力解除機構によってブレーキを解除することが可能となる。
請求項2に記載した発明によれば、ピンを引き抜くだけで第一イコライザと第二イコライザを分割して離反させ、駆動源側のブレーキ力を車輪側のワイヤへ伝達させないようにすることができる。このため、ピンを引き抜くという簡単な作業だけでブレーキを解除することが可能となる。
請求項3に記載した発明によれば、押し込み部材を押し込むだけで第一イコライザと第二イコライザとの係止部による係止状態を解除して、第一イコライザと第二イコライザとを分割して離反させ、駆動源側のブレーキ力を車輪側のワイヤへ伝達させないようにすることができる。このため、押し込み部材を押し込むという簡単な作業だけでブレーキを解除することが可能となる。
請求項4に記載した発明によれば、引張ワイヤを操作するだけでワイヤの張力を緩めることができ、駆動源側のブレーキ力を車輪側のワイヤへ伝達させないようにすることができる。このため、引張ワイヤを操作するという簡単な作業だけでブレーキを解除することが可能となる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図4に基いて説明する。
図1は、この発明の第一実施形態に係る緊急解除装置が適用された自動パーキングブレーキシステムの液圧回路図である。
同図に示すように、自動パーキングブレーキシステム1は、通常ブレーキ操作装置2がバルブユニット4を介して前輪5a,5bのホイールシリンダ6a,6bと、後輪8a,8bのホイールシリンダ9a,9bとに接続され、また、パーキングブレーキ操作装置12がイコライザ13を介して後輪8a,8bのホイールシリンダ9a,9bに接続されたものである。
尚、3a,3bは通常ブレーキ操作装置2に接続されたブレーキライン、7a,7bは前輪5a,5bのホイールシリンダ6a,6bに接続されたブレーキライン、10a,10bは後輪8a,8bのホイールシリンダ9a,9bに接続されたブレーキラインである。
通常ブレーキ操作装置2は、ブレーキペダル15と、ブースタ16と、ブレーキ液用のリザーバ17と、マスターシリンダ18とで構成されている。
ブースタ16は、ブレーキペダル15による押圧力を増圧させるためのもので、このブースタ16によって増圧された圧力がマスターシリンダ18を作動させる。
マスターシリンダ18は、ブレーキ液の圧力を上昇させるものである。
バルブユニット4は、ABS制御やEBD制御等の各種制御を行うもので、インレットソレノイドバルブやアウトレットソレノイドバルブ等の各種バルブ、ダンパ、オリフィス、ポンプおよびポンプモータで構成されている。
前輪5a,5bのホイールシリンダ6a,6bは、ブレーキ液の圧力に応じてブレーキパッド19a,19bをディスク65a,65bに押圧する。
後輪8a,8bのホイールシリンダ9a,9bは、ブレーキ液の圧力に応じてブレーキシュー(不図示)をドラム20a,20bに押圧する。
ブレーキライン10bにはライン11が分岐して接続され、このライン11にバルブ23を介してパーキングブレーキ操作装置12が接続されている。
パーキングブレーキ操作装置12は、通常ブレーキ操作装置2に加えて主として駐車時に後輪8a,8bにブレーキを作用させるもう一つのブレーキ手段であって、ブレーキ液の圧力を利用してワイヤ14aを引張弛緩させる、いわゆるアクチュエータである。パーキングブレーキ操作装置12は、シリンダ21とリンク部材22とで構成されている。
シリンダ21は、ライン11からのブレーキ液の圧力に応じて作動するもので、このシリンダ21によってリンク部材22を作動させる。
リンク部材22は、軸Pを中心にケースKに回動可能に支持されており、リンク部材22の一端はシリンダ21に連係し、他端はワイヤ14aの一端に接続されている。
ワイヤ14aの他端には、イコライザ13が接続され、このイコライザ13にはワイヤ14b,14cの一端が各々接続されている。このワイヤ14b,14cの他端が後輪8a,8bのホイールシリンダ9a,9bに接続されている。
図2、図3に示すように、イコライザ13は、ワイヤ14aの他端に接続されている第一イコライザ24と、ワイヤ14b,14cの一端に接続されている第二イコライザ25とが互いに一部を重ね合わせた状態でピン26によって一体化されたものである。
第一イコライザ24は板状の部材で、第二イコライザ25側に向かって凸部34が形成され、この凸部34にピン26を挿通するためのピン孔35が形成されている。
また、第一イコライザ24には、凸部34とは反対側に円柱状のワイヤ14aの固定部材27が設けられ、この固定部材27には、径方向に孔28が貫通して形成されている。この孔28には、ボルト29が挿通され、ボルト29の基部には、前述したワイヤ14aがカシメ部材30を介して接続されている。
このボルト29には、ナット31が取り付けられている。ボルト29は、このナット31が回転することによってワイヤ14aに対して引張方向(図2中右方向)あるいは弛緩方向(図2中左方向)に移動し、ワイヤ14aの張力が調整できるようになっている。
ナット31の固定部材27側の面には、緩み止め部32がナット31と一体形成されている。この緩み止め部32には、固定部材27の外周面に整合する凹部33が形成され、例えば、走行中の振動等により、ナット31がボルト29に対して回転しようとした場合に、その凹部33が固定部材27の外周面に係合してナット31の回り止めを行う。
第二イコライザ25も板状の部材で、第一イコライザ24の裏面側に重合され、第一イコライザ24のピン孔35に対応する部分にピン孔36が形成されている。第二イコライザ25の両端には、前述したワイヤ14b,14cの一端がワイヤエンド37a,37bを介して接続されている。
ピン26は、円柱状に形成されたもので、第一イコライザ24と第二イコライザ25に対して引き抜き可能に取り付けられている。ピン26の先端側は先細り形状に形成され、基端側にはフランジ部38が形成されている。フランジ部38は、ピン26が各々イコライザ24,25から抜け落ちないようにするための止め具である。
また、ピン26の基端側には、引き抜きワイヤ39の一端が接続されている。ピン26は、この引き抜きワイヤ39を引張すると第一イコライザ24および第二イコライザ25から引き抜けるようになっている。
引き抜きワイヤ39の他端は、例えば、車内に設けた操作部(不図示)と接続されており、この操作部から操作することで、引き抜きワイヤ39を引張して、ピン26を引き抜くことができるようになっている。
したがって、上述の第一実施形態によれば、図4に示すように、ピン26に接続された引き抜きワイヤ39を引張すると、ピン26が第一イコライザ24および第二イコライザ25から引き抜かれ(図4中矢印A方向)、ピン26によって一体化されていた両イコライザ24,25が互いに分割して離反される。
そして、第一イコライザ24はワイヤ14aが緩む方向(図4中矢印B方向)に向かって移動し、一方第二イコライザ25はワイヤ14b,14cが緩む方向(図4中矢印C方向)に向かって移動する。このため、第一イコライザ24と第二イコライザ25が係合していたことにより引張されていた各々ワイヤ14a,14b,14cが弛緩される。
したがって、例えば、駐車時に、パーキングブレーキ操作装置12によって自動で後輪8a,8bにブレーキが作用したままの状態で、パーキングブレーキ操作装置12が故障した場合であっても、引き抜きワイヤ39を引張するという簡単な作業で各々ワイヤ14a,14b,14cを緩めることができる。このため、ワイヤ14b,14cの引張力によって作動していたホイールシリンダ9a,9bのドラム20a,20bへの押圧力が解除される。よって、容易にパーキングブレーキ操作装置12による後輪8a,8bのブレーキを解除することが可能となる。
次に、この発明の第二実施形態を図1〜図4を援用し、図5〜図7に基いて説明する。尚、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の実施形態でも同様)。
この第二実施形態において、ワイヤ14aの他端にカシメ部材30を介してボルト29が接続され、このボルト29が第一イコライザ41の固定部材27にナット31と緩み止め部32を介して固定されている点、ワイヤ14b,14cの一端がワイヤエンド37a,37bを介して第二イコライザ42に接続されている点等の基本的接続構成は前記第一実施形態と同様である。
ここで、イコライザ40は、筐体43内に第一イコライザ41と第二イコライザ42とが互いに一部を重ね合わせた状態で係合して収納されている。
第一イコライザ41の幅方向の両側には、凸部44a,44bが形成されている。また、第一イコライザ41の前端には第二イコライザ42と係合するフック部45が形成されている。
第二イコライザ42の前端には、第一イコライザ41のフック部45と対応する部分にフック部45と係合するフック部46が形成されている。これらフック部45,46は互いに斜壁面を重ね合わせて係合するものである。
また、これらフック部45,46は、第一イコライザ41に接続されたワイヤ14aの引張力(図6中矢印E方向)と、第二イコライザ42に接続されたワイヤ14b,14cの引張力(図6中矢印F方向)とが互いに作用することによって係合している。
筐体43は、イコライザ40を囲むように箱状に形成されたものである。筐体43の各々ワイヤ14a,14b,14cに対応する前壁43a、後壁43bには、それぞれ挿通孔47a,47b,47cが形成されている。
筐体43における第一イコライザ41の凸部44a,44bに対応する側壁43cには、凹部48a,48bが形成され、第一イコライザ41が凸部44a,44bを介して筐体43に対してスライド可能に支持されている。
また、筐体43の上壁49には、第二イコライザ42のフック部46とは反対側に対応する部分に雌ネジ部50が形成されている。この雌ネジ部50にはボルト51が取り付け可能にされている。このボルト51は、第二イコライザ42に向かってねじ込むと、第二イコライザ42を第一イコライザ41とは反対側に向かって押圧できるようになっている。
したがって、上述の第二実施形態によれば、第一イコライザ41と第二イコライザ42は、それぞれに接続されているワイヤ14a,14b,14cの引張力によって係合しているが、筐体43の雌ネジ部50にボルト51をねじ込むことによって、第二イコライザ42が第一イコライザ41とは反対側に向かって押圧され、フック部45の斜壁面に対してフック部46の先端が外れ方向に案内されて第二イコライザ42が第一イコライザ41から離反される(図6中二点鎖線)。
このため、第一イコライザ24と第二イコライザ25が係合していたことにより引張されていた各々ワイヤ14a,14b,14cを容易に緩めることができる。
ここで、例えば、筐体43の雌ネジ部50を車内側に露出した状態とすれば、車内側からボルト51をその雌ネジ部50に取り付け、工具等によってねじ込むという簡単な作業で、パーキングブレーキ操作装置12による後輪8a,8bのブレーキを容易に解除することが可能となる。
次に、この発明の第三実施形態を図8に基いて説明する。
同図に示すように、この実施形態のイコライザ52は、前述した第一実施形態および第二実施形態のように分割タイプではなく、イコライザ52の両端にワイヤ14b,14cがワイヤエンド37a,37bを介して取り付けられ、このワイヤエンド37a,37b間に固定部材27が設けられている。
パーキングブレーキ操作装置12側のワイヤ14aにはカシメ部材30を介してボルト29が接続されている。このボルト29は固定部材27の孔28に挿通されてナット31が取り付けられ、このナット31には緩み止め部32が接合され、ナット31と一体になっている。
ここで、緩み止め部32には、その外周に引張ワイヤ53が巻き付けられている。この引張ワイヤ53を引張する(図8中矢印G方向)と、ナット31がワイヤ14aを緩める方向(図8中矢印H方向)に回転するようになっている。
したがって、上述の第三実施形態によれば、引張ワイヤ53を引張すればナット31が回転し、ボルト29がワイヤ14aを緩める方向(図8中矢印H方向)に移動する。このため、それぞれ引張されていた各々ワイヤ14a,14b,14cが緩まる。よって、前述したホイールシリンダ9a,9bのドラム20a,20bへの押圧力が解除される。
ここで、例えば、引張ワイヤ53の緩み止め部32に巻き付けられているのとは反対端を車内に設けた操作部(不図示)と接続し、車内から引張ワイヤ53を引張することができるようにすれば、車内側からの操作で容易に各々ワイヤ14a,14b,14cを緩めることが可能となる。
次に、この発明の第四実施形態を図9に基いて説明する。
同図に示すように、イコライザ54は、筐体55と、筐体55に軸受56を介して筐体55内に支持されている雄ネジ部材57と、雄ネジ部材57の雄ネジ部58上に取り付けられたスライド部材59とで構成され、筐体55にはワイヤ14b,14cが、一方スライド部材59にはワイヤ14aがそれぞれ接続されている。
筐体55のワイヤ14aに対応する部分には、挿通孔61が設けられている。
スライド部材59は、雄ネジ部材57の雄ネジ部58上を各々ワイヤ14a,14b,14cを張力弛緩する方向にスライドするものである。スライド部材59の雄ネジ部58と対応する部分には、凹凸部62が雄ネジ部58のピッチ間隔に対応して形成されている。
雄ネジ部材57の雄ネジ部58と反対側は、筐体55から露出している。この筐体55から露出している部分には、引張ワイヤ60が巻き付けられている。
イコライザ54は、この引張ワイヤ60を引張すると、雄ネジ部材57が回転し、スライド部材59がスライドし、各々ワイヤ14a,14b,14cが緩むようになっている。
したがって、上述の第四実施形態によれば、引張ワイヤ60を引張すれば雄ネジ部材57が回転され、スライド部材59がワイヤ14aを緩める方向(図9中矢印I方向)にスライドする。このため、それぞれ引張されていた各々ワイヤ14a,14b,14cが緩まる。よって、前述したホイールシリンダ9a,9bがドラム20a,20bに制動力を作用させることができなくなる。
ここで、例えば、引張ワイヤ60の雄ネジ部材57に巻き付けられているのとは反対端を車内に設けた操作部(不図示)と接続し、車内から引張ワイヤ60を引張することができるようにすれば、車内側からの操作で容易に各々ワイヤ14a,14b,14cを緩めることが可能となる。
尚、この発明は上述した実施形態に限られるものではない。例えば、第一実施形態において、引き抜きワイヤ39の他端が車内に設けた操作部に接続した場合について説明したが、この引き抜きワイヤ39を車外から操作できるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、例えば、第二実施形態において、筐体43の雌ネジ部50が車内側に露出した状態の場合について説明したが、この雌ネジ部50が車外に露出した状態となるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、例えば、第三実施形態および第四実施形態において、引張ワイヤ53,60の反対端を車内に設けた操作部に接続した場合について説明したが、これら引張ワイヤ53,60の反対端を車外から操作できるようにしてもよい。
本発明の実施形態における自動パーキングブレーキシステムの液圧回路図である。 本発明の第一実施形態におけるイコライザの上面図である。 本発明の第一実施形態におけるイコライザの側面図である。 本発明の第一実施形態におけるピンを引き抜いた際の状態を示す側面図である。 本発明の第二実施形態における一部断面上面図である。 本発明の第二実施形態における一部断面側面図である。 図5のD−D線に沿う断面図である。 本発明の第三実施形態における上面図である。 本発明の第四実施形態における一部断面側面図である。
符号の説明
5a 前輪
5b 前輪
8a 後輪
8b 後輪
12 パーキングブレーキ操作装置(駆動源)
13 イコライザ
14a ワイヤ
14b ワイヤ
14c ワイヤ
24 第一イコライザ
25 第二イコライザ
26 ピン
29 ボルト
31 ナット(張力調整用ネジ)
32 緩み止め部(張力調整用ネジ)
35 ピン孔
36 ピン孔
40 イコライザ
41 第一イコライザ
42 第二イコライザ
45 フック部(係止部)
46 フック部(係止部)
51 ボルト(押し込み部材)
52 イコライザ
53 引張ワイヤ
54 イコライザ
57 雄ネジ部材
59 スライド部材
60 引張ワイヤ


Claims (4)

  1. 駆動源と複数の車輪との間をイコライザを介してワイヤで接続してブレーキ力を伝達する自動パーキングブレーキの緊急解除装置であって、前記イコライザの駆動源側のワイヤ取り付け部と車輪側のワイヤ取り付け部との間に、これら両ワイヤ取り付け部を前記ワイヤの緩み方向に変位させる張力解除機構を設けたことを特徴とする自動パーキングブレーキの緊急解除装置。
  2. 前記張力解除機構が、前記駆動源側のワイヤ取り付け部を備えた第一イコライザと、前記車輪側のワイヤ取り付け部を備えた第二イコライザと、これら前記第一イコライザと前記第二イコライザとを分割可能に一体化する引き抜き可能なピンとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動パーキングブレーキの緊急解除装置。
  3. 前記張力解除機構が、前記駆動源側のワイヤ取り付け部を備えた第一イコライザと、前記車輪側のワイヤ取り付け部を備えた第二イコライザと、これら前記第一イコライザと前記第二イコライザとを前記ワイヤの引張方向で係止可能とする係止部と、前記係止部による前記第一イコライザと前記第二イコライザとの係止状態を解除する押し込み部材とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動パーキングブレーキの緊急解除装置。
  4. 前記張力解除機構が、前記イコライザに設けた張力調整用ネジ部材と、前記張力調整用ネジ部材を張力弛緩方向に回動可能な引張ワイヤとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動パーキングブレーキの緊急解除装置。

JP2006074240A 2006-03-17 2006-03-17 自動パーキングブレーキの緊急解除装置 Withdrawn JP2007245996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006074240A JP2007245996A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 自動パーキングブレーキの緊急解除装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006074240A JP2007245996A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 自動パーキングブレーキの緊急解除装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007245996A true JP2007245996A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38590721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006074240A Withdrawn JP2007245996A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 自動パーキングブレーキの緊急解除装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007245996A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101746365A (zh) * 2008-12-11 2010-06-23 现代摩比斯株式会社 车辆的安全制动装置
WO2013180107A1 (ja) * 2012-05-28 2013-12-05 株式会社アドヴィックス 車両用ブレーキ装置
KR101704457B1 (ko) * 2015-11-10 2017-02-22 주식회사 인팩 주차브레이크 비상해제 케이블 구조

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101746365A (zh) * 2008-12-11 2010-06-23 现代摩比斯株式会社 车辆的安全制动装置
KR101024743B1 (ko) * 2008-12-11 2011-03-24 현대모비스 주식회사 비상 차량 정지를 위한 안전 제동 장치 및 이를 이용한 차량 제동 장치
WO2013180107A1 (ja) * 2012-05-28 2013-12-05 株式会社アドヴィックス 車両用ブレーキ装置
JP2013244888A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Advics Co Ltd 車両用ブレーキ装置
CN104349955A (zh) * 2012-05-28 2015-02-11 株式会社爱德克斯 车辆制动设备
US9260094B2 (en) 2012-05-28 2016-02-16 Advics Co., Ltd. Vehicle brake device
CN104349955B (zh) * 2012-05-28 2017-02-22 株式会社爱德克斯 车辆制动设备
KR101704457B1 (ko) * 2015-11-10 2017-02-22 주식회사 인팩 주차브레이크 비상해제 케이블 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8011482B2 (en) Electric actuator unit for a vehicle brake assembly
JP4611363B2 (ja) 駐車制動力固定タイプの単一モータのエレクトロニックウェッジブレーキシステム
CN105202072B (zh) 电动盘式制动器
DE102009057376B4 (de) Sicherheitsbremsvorrichtung für ein Fahrzeug
US8905201B2 (en) Vehicle disc brake
JP2019513206A (ja) 複数の止めカムを有するスピンドルナット組立体
US20080087507A1 (en) Disc brake assembly and method of assembly
US7347305B2 (en) Park brake system having a latching device
JP2007245996A (ja) 自動パーキングブレーキの緊急解除装置
JP2008068842A (ja) 電動パーキングブレーキシステム
JP2015152044A (ja) 電動駐車ブレーキ
JP2006200715A (ja) 常用兼駐車ブレーキ装置
KR20100089277A (ko) 차량용 주차 브레이크
DE102009037949B4 (de) Bremsanlage und Verfahren zur Steuerung einer Bremsanlage eines Kraftfahrzeuges
KR950004318B1 (ko) 자동차의 비상제동장치
US3424279A (en) Spot-type disk brake with plural actuators
EP2090485B2 (de) Parkbremse
KR101938107B1 (ko) 주차 브레이킹 기능이 포함된 모노블록 브레이크 캘리퍼
WO2015098371A1 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
US6637553B1 (en) Mounting stud retention system for use in a vehicle drum-in-hat disc brake assembly
JP2008068840A (ja) 電動パーキングブレーキシステム
KR102210643B1 (ko) 전자드럼 브레이크용 나사풀림방지 너트구조
KR20100008512A (ko) 긴급 해제 기능을 갖춘 캘리퍼 일체형 전자식 주차브레이크 장치
JP2014108765A (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
KR20080081707A (ko) 자동차용 파킹 브레이크의 앵커

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090602