JP2009126501A - 駐車ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな制動力を与えることができながら、制動力の低下を抑制する。
【解決手段】駐車ブレーキの操作力により車輪RR,RLに設けた第1制動部材に対する第2制動部材の押し付けを行う駐車ブレーキ手段2と、駐車ブレーキの操作とは独立してブレーキ液圧を加圧可能な加圧手段と、当該押し付けに際して、加圧手段にて加圧されたブレーキ液圧により第1制動部材に対する第2制動部材の先行押し付けを行う液圧ブレーキ手段3及び電子制御ユニット4とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】駐車ブレーキの操作力により車輪RR,RLに設けた第1制動部材に対する第2制動部材の押し付けを行う駐車ブレーキ手段2と、駐車ブレーキの操作とは独立してブレーキ液圧を加圧可能な加圧手段と、当該押し付けに際して、加圧手段にて加圧されたブレーキ液圧により第1制動部材に対する第2制動部材の先行押し付けを行う液圧ブレーキ手段3及び電子制御ユニット4とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、駐車ブレーキの操作力により車輪に設けたディスクロータ又はドラムに対するブレーキパッド又はブレーキライニングの押し付けを行う駐車ブレーキ装置に関する。
上記のような駐車ブレーキ装置では、駐車ブレーキレバー又は駐車ブレーキペダル等により駐車ブレーキの操作を行い、そのときの操作力により駐車ブレーキワイヤが引っ張られる。この駐車ブレーキワイヤの引っ張りによって第1制動部材(例えば、ディスクロータ又はドラム)に対する第2制動部材(例えば、ブレーキパッド又はブレーキライニング)の押し付けを行い、車両を駐車させるための制動が行われる。
例えば、運転者が非力な女性等であるときには、駐車ブレーキの操作力が小さくなり、車両を駐車させるために必要な制動力を与えられない虞がある。そこで、従来の駐車ブレーキ装置では、加圧手段にて加圧された液圧により駐車ブレーキの操作を補助する駐車ブレーキ操作補助手段を備え、車両を駐車させるために必要となる駐車ブレーキの操作力の低減を図っている。駐車ブレーキ操作補助手段は、駐車ブレーキの操作に伴って加圧手段にて加圧された液圧により駐車ブレーキワイヤを引っ張る側にイコライザーを作動させて、駐車ブレーキの操作を補助している(例えば、特許文献1参照。)。
車両を駐車させるための制動力を与えるに当り、第2制動部材をいかに圧縮させるかによって付与できる制動力の大きさが異なる。上記従来の駐車ブレーキ装置では、駐車ブレーキ操作補助手段により駐車ブレーキの操作力を補助するので、運転者による駐車ブレーキの操作力だけよりも第2制動部材を圧縮させることができる。しかしながら、あらたに駐車ブレーキ操作補助手段を設けているので、液圧によりイコライザーを作動させるための液圧回路等をあらたに設けなればならず、構成が複雑になる。
第1制動部材に対する第2制動部材の押し付けは、車両を駐車させるときだけでなく、走行中等に運転者がブレーキペダルを踏むサービスブレーキの操作が行われたときにも、当該押し付けを行う。例えば、下り坂の走行中等にサービスブレーキの操作を繰り返し行うと、上記押し付けの発熱により第2制動部材の温度が上昇する。これにより、第2制動部材は体積膨張する。したがって、サービスブレーキの操作を繰り返し行った直後に駐車ブレーキの操作を行うと、第2制動部材が体積膨張した状態で当該押し付けが行われる。その為に、その後、第2制動部材の温度が低下することにより第2制動部材が収縮して制動力の低下を招いてしまう。その結果、例えば、傾斜した路面に車両を駐車した場合には、制動力の低下により車両の位置移動が生じる虞がある。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、大きな制動力を与えることができながら、制動力の低下を抑制できる駐車ブレーキ装置を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る駐車ブレーキ装置の特徴構成は、駐車ブレーキの操作力により車輪に設けた第1制動部材に対する第2制動部材の押し付けを行う駐車ブレーキ手段を備えた駐車ブレーキ装置であって、駐車ブレーキの操作とは独立してブレーキ液圧を加圧可能な加圧手段と、前記押し付けに際して、前記加圧手段にて加圧されたブレーキ液圧により前記第1制動部材に対する前記第2制動部材の先行押し付けを行う液圧制御手段とを備えた点にある。
本構成の装置では、車両を駐車させるための制動力を与える際に、液圧制御手段による先行押し付けを行うことによって、加圧手段にて加圧されたブレーキ液圧により第2制動部材に圧縮力を与えることができる。これにより、第2制動部材を予め圧縮させた状態で駐車ブレーキ手段による押し付けを行うことができ、第2制動部材を十分に圧縮させて大きな制動力を与えることができる。しかも、先行押し付けではブレーキ液圧を用いているので、既設の液圧回路を利用でき、構成が複雑になるのを防止できる。
また、駐車ブレーキの操作を行うときに、温度上昇により第2制動部材が体積膨張していても、先行押し付けにより第2制動部材の体積膨張を低減できる。これにより、その後、第2制動部材の温度が低下しても、第2制動部材の収縮による制動力の低下を抑制できる。
以上の構成を有する結果、本構成の駐車ブレーキ装置は、制動力の向上を図りながら、制動力の低下を抑制して、車両を駐車させる駐車ブレーキ性能の向上を実現できる。
また、駐車ブレーキの操作を行うときに、温度上昇により第2制動部材が体積膨張していても、先行押し付けにより第2制動部材の体積膨張を低減できる。これにより、その後、第2制動部材の温度が低下しても、第2制動部材の収縮による制動力の低下を抑制できる。
以上の構成を有する結果、本構成の駐車ブレーキ装置は、制動力の向上を図りながら、制動力の低下を抑制して、車両を駐車させる駐車ブレーキ性能の向上を実現できる。
本発明に係る駐車ブレーキ装置の更なる特徴構成は、駐車ブレーキの操作を検出して前記液圧制御手段に対して前記先行押し付けの動作信号を出力する駐車ブレーキ操作検出手段を備えた点にある。
本構成の装置では、駐車ブレーキ操作検出手段が駐車ブレーキの操作を検出して動作信号を出力すると、液圧制御手段が先行押し付けを行う。これにより、駐車ブレーキの操作を行った際に、駐車ブレーキの操作による押し付けの直前に、第2制動部材の先行押し付けを行うことができる。
本発明に係る駐車ブレーキ装置の更なる特徴構成は、車両の傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段を備え、前記液圧制御手段は、前記傾斜状態検出手段にて所定値以上の傾斜を検出すると、前記先行押し付けを行う点にある。
車両の傾斜が所定値以上である場合には、車両を駐車させるための制動力として大きな制動力が求められる。しかも、第2制動部材の収縮による制動力の低下によって、車両が移動してしまう虞がある。そこで、本構成の装置では、傾斜状態検出手段にて所定値以上の傾斜を検出すると、駐車ブレーキの操作に際して、液圧制御手段が先行押し付けを行い、大きな制動力を与えながら、制動力の低下を抑制する。これにより、所定値以上の傾斜の路面に車両を駐車した場合であっても、車両の移動を防止して、駐車ブレーキの性能向上を図ることができる。
本発明に係る駐車ブレーキ装置の更なる特徴構成は、前記液圧制御手段は、駐車ブレーキの操作が終了した後に、ブレーキペダルによるサービスブレーキの操作が終了されるに伴って前記先行押し付けを終了する点にある。
駐車ブレーキの操作を終了すると、押し付けによる制動力を付与した状態となる。そのときに、車両を駐車させるために十分な制動力が付与されていないと、サービスブレーキの操作を終了すると、車両が動いてしまう虞がある。したがって、駐車ブレーキの操作が終了した後であり、サービスブレーキの操作が終了されると、車両を駐車させるために十分な制動力が付与されている状態とすることができる。本構成の装置では、この状態で先行押し付けを終了するので、適切なタイミングで先行押し付けを終了できる。
本発明に係る駐車ブレーキ装置の実施形態について説明する。
<本発明の概要>
本発明に係る駐車ブレーキ装置は、車両を駐車させる際に、構成を複雑にすることなく、大きな制動力を与えることができながら、制動力の低下を抑制することを目的としている。本発明に係る駐車ブレーキ装置は、車両を駐車させるための制動力を与える際に、液圧制御手段による第1制動部材に対する第2制動部材の先行押し付けを行うことによって、第2制動部材を予め圧縮させた状態で駐車ブレーキ手段による第1制動部材に対する第2制動部材の押し付けを行い、第2制動部材を十分に圧縮させて大きな制動力を与えるようにしている。しかも、先行押し付けではブレーキ液圧を用いているので、既設の液圧回路を利用でき、構成が複雑になるのを防止できる。また、温度上昇により第2制動部材が体積膨張していても、先行押し付けを行うことによりその体積膨張を低減して、その後、温度低下による第2制動部材の収縮に伴う制動力の低下を抑制している。
<本発明の概要>
本発明に係る駐車ブレーキ装置は、車両を駐車させる際に、構成を複雑にすることなく、大きな制動力を与えることができながら、制動力の低下を抑制することを目的としている。本発明に係る駐車ブレーキ装置は、車両を駐車させるための制動力を与える際に、液圧制御手段による第1制動部材に対する第2制動部材の先行押し付けを行うことによって、第2制動部材を予め圧縮させた状態で駐車ブレーキ手段による第1制動部材に対する第2制動部材の押し付けを行い、第2制動部材を十分に圧縮させて大きな制動力を与えるようにしている。しかも、先行押し付けではブレーキ液圧を用いているので、既設の液圧回路を利用でき、構成が複雑になるのを防止できる。また、温度上昇により第2制動部材が体積膨張していても、先行押し付けを行うことによりその体積膨張を低減して、その後、温度低下による第2制動部材の収縮に伴う制動力の低下を抑制している。
<駐車ブレーキ装置の概略構成>
駐車ブレーキ装置は、図1に示すように、駐車ブレーキワイヤ1を用いて後輪RR,RLを制動する駐車ブレーキ手段2と、ブレーキ液圧を用いて車輪FR,FL,RR,RLの夫々を制動する液圧ブレーキ手段3と、液圧ブレーキ手段3の作動を制御する電子制御ユニット4とを備えている。前輪FR,FLには、ブレーキ液圧により車輪を制動可能な第1ブレーキキャリパ5aが備えられ、後輪RR,RLには、駐車ブレーキワイヤ1の引っ張り及びブレーキ液圧の夫々により車輪を制動可能な第2ブレーキキャリパ5bが備えられている。
駐車ブレーキ装置は、図1に示すように、駐車ブレーキワイヤ1を用いて後輪RR,RLを制動する駐車ブレーキ手段2と、ブレーキ液圧を用いて車輪FR,FL,RR,RLの夫々を制動する液圧ブレーキ手段3と、液圧ブレーキ手段3の作動を制御する電子制御ユニット4とを備えている。前輪FR,FLには、ブレーキ液圧により車輪を制動可能な第1ブレーキキャリパ5aが備えられ、後輪RR,RLには、駐車ブレーキワイヤ1の引っ張り及びブレーキ液圧の夫々により車輪を制動可能な第2ブレーキキャリパ5bが備えられている。
運転者が駐車ブレーキレバー6を引くことにより駐車ブレーキの操作が行われると、駐車ブレーキ手段2は、駐車ブレーキの操作力により駐車ブレーキワイヤ1を引っ張り、その引っ張り力を第2ブレーキキャリパ5bに付与して後輪RR,RLを制動する。運転者がブレーキペダル7を踏むことによりサービスブレーキの操作が行われると、液圧ブレーキ手段3は、サービスブレーキの操作力に応じたブレーキ液圧を発生させ、そのブレーキ液圧を第1及び第2ブレーキキャリパ5a,5bに付与して車輪FR,FL,RR,RLを制動する。
駐車ブレーキレバー6には、駐車ブレーキの操作を検出する駐車ブレーキ操作検出手段としての駐車ブレーキスイッチ8が設けられている。ブレーキペダル7には、サービスブレーキの操作を検出するストップランプスイッチ9が設けられている。車両の傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段としてのGセンサ10が設けられている。電子制御ユニット4には、駐車ブレーキスイッチ8、ストップランプスイッチ9、Gセンサ10の夫々の検出信号が入力される。
<液圧ブレーキ手段>
図2に基づき液圧ブレーキ手段3について説明する。
液圧ブレーキ手段3は、サービスブレーキの操作力に応じてマスタシリンダ液圧を発生するマスタシリンダ11と、マスタシリンダ液圧を各車輪FR,FL,RR,RLのブレーキキャリパ5a,5bに付与する液圧回路12とを有している。
図2に基づき液圧ブレーキ手段3について説明する。
液圧ブレーキ手段3は、サービスブレーキの操作力に応じてマスタシリンダ液圧を発生するマスタシリンダ11と、マスタシリンダ液圧を各車輪FR,FL,RR,RLのブレーキキャリパ5a,5bに付与する液圧回路12とを有している。
マスタシリンダ11は、図示しない2つの液圧室を設けたタンデム型のシリンダである。このマスタシリンダ11は、サービスブレーキの操作力を図示しない倍力装置にて増幅した力によりマスタシリンダ液圧を発生する。また、マスタシリンダ11にブレーキ液を供給したり、マスタシリンダ11の余剰のブレーキ液を貯留する図示しないマスタリザーバを設けている。
液圧回路12は、マスタシリンダ11の一方の液圧室と右前輪FRのブレーキキャリパ5FR及び左後輪RLのブレーキキャリパ5RLとを連通する第1液圧回路12aと、マスタシリンダ11の他方の液圧室と左前輪FLのブレーキキャリパ5FL及び右後輪RRのブレーキキャリパ5RRとを連通する第2液圧回路12bとから構成してある。
第1液圧回路12aには、連通状態を変更可能なリニア制御弁13aが設けられている。リニア制御弁13aに対して並列に、マスタシリンダ11側から第1及び第2ブレーキキャリパ5a,5b側へのブレーキ液の流れを許容し且つ逆方向の流れを禁止するマスタ用逆止弁14aを設けている。マスタ用逆止弁14aは、リニア制御弁13aが遮断状態であっても、マスタシリンダ11側から第1及び第2ブレーキキャリパ5a,5b側へのブレーキ液の流れを許容してマスタシリンダ液圧を第1及び第2ブレーキキャリパ5a,5bに付与する。
第1液圧回路12aは、リニア制御弁13aよりも第1及び第2ブレーキキャリパ5a,5b側が第1分岐路15aと第2分岐路16aとに分岐され、第1分岐路15a及び第2分岐路16aの夫々が第1及び第2ブレーキキャリパ5a,5bの夫々に接続されている。第1分岐路15aには、連通位置と遮断位置との2位置に切換自在で第1常開制御弁17aを設けている。第1常開制御弁17aに対して並列に、第1ブレーキキャリパ5a側からマスタシリンダ11側へのブレーキ液の流れを許容し且つ逆方向の流れを禁止する第1逆止弁18aを設けている。第2分岐路16aには、第1分岐路15aと同様に、第2常開制御弁19aと第2逆止弁20aとを設けている。
第1分岐路15aの第1常開制御弁17aよりも第1ブレーキキャリパ5a側から分岐された流路部分と、第2分岐路16aの第2常開制御弁19aよりも第2ブレーキキャリパ5b側から分岐された流路部分とは、分岐合流路21aで合流する。分岐合流路21aにおいて第1分岐路15aから分岐された流路部分には、連通位置と遮断位置との2位置に切換自在な第1常閉制御弁22aを設けている。また、第2分岐路14aから分岐された流路部分にも、連通位置と遮断位置との2位置に切換自在な第2常閉制御弁23aを設けている。分岐合流路21aの合流部分には、ポンプ24a、第3逆止弁25a、ダンパ26aを順に設け、第1液圧回路12aにおけるリニア制御弁13aと第1常開制御弁17a及び第2常開制御弁19aとの間に接続している。ポンプ24aは、モータ27により回転駆動されて、ブレーキ液を所定の圧力に加圧して吐出するように構成している。分岐合流路21aにおいて、第1常閉制御弁22a及び第2常閉制御弁23aとポンプ24aとの間にはリザーバ28aを設けている。リザーバ28aは、第1液圧回路12aにおけるマスタシリンダ11とリニア制御弁13aとの間に接続している。
以上、液圧回路12における第1液圧回路12aの構成について説明したが、第1液圧回路12aと第2液圧回路12bとは同様の構成としており、第2液圧回路12bにも、第1液圧回路12aと同様の部材を設けている。つまり、第2液圧回路12bにも、リニア制御弁13b、第1常開制御弁17b、第2常開制御弁19b、第1常閉制御弁22b、第2常閉制御弁23b、ポンプ24b等の各部材を設けている。同一の部材については、第1液圧回路12aに設けた部材に対して算用数字の後に「a」を付しており、第2液圧回路12bに設けた部材に対して算用数字の後に「b」を付している。
以下、第1液圧回路12aに設けた部材と第2液圧回路12bに設けた部材との両方を示す場合には、算用数字の後の「a」及び「b」を省略して説明する。
以下、第1液圧回路12aに設けた部材と第2液圧回路12bに設けた部材との両方を示す場合には、算用数字の後の「a」及び「b」を省略して説明する。
モータ27については、単一のモータ27により第1液圧回路12aに設けたポンプ24aと第2液圧回路12bに設けたポンプ24bとを回転駆動するように構成している。ポンプ24は、駐車ブレーキの操作とは独立してブレーキ液を加圧可能であり、加圧手段に相当する。ちなみに、ポンプ24に代えて、アキュームレータを加圧手段として設けることも可能である。
マスタシリンダ液圧を検出する液圧センサ29を設けている。この実施形態では、液圧センサ29を第1液圧回路12aに設けているが、第2液圧回路12bに設けることもできる。図示は省略するが、電子制御ユニット4には、液圧センサ29の検出信号を入力している。
マスタシリンダ液圧を検出する液圧センサ29を設けている。この実施形態では、液圧センサ29を第1液圧回路12aに設けているが、第2液圧回路12bに設けることもできる。図示は省略するが、電子制御ユニット4には、液圧センサ29の検出信号を入力している。
液圧ブレーキ手段3は、リニア制御弁13、第1常開制御弁17、第2常開制御弁19、第1常閉制御弁22、第2常閉制御弁23、モータ27の夫々を作動させて、第1及び第2ブレーキキャリパ5a,5bの夫々に各別にブレーキ液圧を付与可能に構成している。つまり、液圧ブレーキ手段3は、サービスブレーキの操作に拘わらず、ポンプ24にて加圧されたブレーキ液圧を第1及び第2ブレーキキャリパ5a,5bの夫々に各別に付与可能に構成している。また、液圧ブレーキ手段3は、駐車ブレーキの操作とは独立して、ポンプ24にて加圧されたブレーキ液圧を第2ブレーキキャリパ5bに付与可能に構成している。
<ブレーキキャリパの構成>
第1ブレーキキャリパ5aは、ブレーキ液圧によりディスクロータに対するブレーキパッドの押し付けを行うブレーキキャリパである。第2ブレーキキャリパ5bは、ブレーキ液圧及び駐車ブレーキワイヤの引っ張りの夫々によりディスクロータに対するブレーキパッドの押し付けを行うビルトインキャリパである。
以下、図3に基づき、ビルトインキャリパである第2ブレーキキャリパ5bについて説明する。図3(a)は車輪を制動していない非制動状態を示しており、図3(b)は車輪を制動した制動状態を示している。
第1ブレーキキャリパ5aは、ブレーキ液圧によりディスクロータに対するブレーキパッドの押し付けを行うブレーキキャリパである。第2ブレーキキャリパ5bは、ブレーキ液圧及び駐車ブレーキワイヤの引っ張りの夫々によりディスクロータに対するブレーキパッドの押し付けを行うビルトインキャリパである。
以下、図3に基づき、ビルトインキャリパである第2ブレーキキャリパ5bについて説明する。図3(a)は車輪を制動していない非制動状態を示しており、図3(b)は車輪を制動した制動状態を示している。
第2ブレーキキャリパ5bは、車輪と一体的に回転する第1制動部材としてのディスクロータ30と、第2制動部材としてのインナーパッド31a及びアウターパッド31bとを備えている。インナーパッド31aとアウターパッド31bとは、ディスクロータ30を挟んで対向して配置してあり、インナーパッド31a及びアウターパッド31bの夫々をディスクロータ30の側面に押し付けることにより車輪を制動する。第2ブレーキキャリパ5bの支持部材33は、図示を省略したマウンティングにディスクロータ30の軸心方向に移動自在に支持されている。インナーバッド31aは、裏板32aを介してディスクロータ30の軸心方向X1,X2に移動自在に支持部材33に支持されている。アウターパッド31bは、裏板32bを介して支持部材33の爪部33aに支持されている。
第2ブレーキキャリパ5bは、インナーパッド31aを作動させるピストン40を1つ備えた浮動型にて構成している。図3(a)の非制動状態からピストン40を図中X1方向に作動させてインナーパッド31aを押圧し、図3(b)の制動状態に示すように、インナーパッド31aをディスクロータ30の側面に押し付ける。その押し付けの反力を利用して支持部材33を図中X2方向に移動させて、アウターパッド31bをディスクロータ30の側面に押し付ける。これにより、インナーパッド31a及びアウターパッド31bの夫々をディスクロータ30の側面に押し付ける。
ピストン40を図中X2方向に付勢する弾性体38を設けてあり、この弾性体38の弾性力によって、図3(a)に示す非制動状態に復帰付勢するようにしている。
ピストン40を図中X2方向に付勢する弾性体38を設けてあり、この弾性体38の弾性力によって、図3(a)に示す非制動状態に復帰付勢するようにしている。
駐車ブレーキの操作によりディスクロータ30に対するインナーパッド31a及びアウターパッド31bの押し付けを行うために、第2ブレーキキャリパ5bには、クランクレバー34、インプットシャフト35、チェックボール36、及び、アジャスティングボルト39が備えられている。クランクレバー34は、駐車ブレーキワイヤ1の引っ張りにより回転駆動し、インプットシャフト35は、クランクレバー34と一体的に回転する。チェックボール36は、インプットシャフト35に形成した係合溝部37に係合し、係合溝部37は、溝深さがインプットシャフト35の周方向に順次異なるように形成している。アジャスティングボルト39は、ピストン40と一体的にディスクロータ30の軸心方向X1,X2に移動自在に設けている。
駐車ブレーキの操作により駐車ブレーキワイヤ1が引っ張られると、クランクレバー34が回転駆動する。それに伴い、係合溝部37にチェックボール36が係合した状態でインプットシャフト35が回転する。チェックボール36と係合溝部37との係合により回転運動が直線運動に変換され、インプットシャフト35の端部がアジャスティングボルト39を図中X1方向に押圧する。この押圧によりアジャスティングボルト39とピストン40とが図中X1方向に一体的に移動し、ピストン40がインナーパッド31aを押圧する。これにより、インナーパッド31a及びアウターパッド31bの夫々をディスクロータ30の側面に押し付ける。
液圧ブレーキ手段3にて発生した液圧によりディスクロータ30に対するインナーパッド31a及びアウターパッド31bの押し付けを行うために、図中矢印Pにて示すように、液圧ブレーキ手段3からのブレーキ液圧を付与可能な液圧室41をピストン40の背面部に設けている。これにより、液圧ブレーキ手段3にて発生したブレーキ液圧を液圧室41に付与することより、インナーパッド31aを押圧するようにピストン40が移動し、インナーパッド31a及びアウターパッド31bの夫々をディスクロータ30の側面に押し付ける。
<車両を駐車させるための制動力の付与>
駐車ブレーキの操作が行われると、駐車ブレーキ手段2は、駐車ブレーキの操作力により駐車ブレーキワイヤ1を引っ張り、その引っ張り力をブレーキキャリパ5bに付与する。これにより、駐車ブレーキ手段2は、ディスクロータ30に対するインナーパッド31a及びアウターパッド31bの押し付けを行う。この押し付けに際して、ポンプ24にて加圧したブレーキ液圧をブレーキキャリパ5bに付与して、ディスクロータ30に対するインナーパッド31a及びアウターパッド31bの先行押し付けを行う液圧制御手段を設けてある。
駐車ブレーキの操作が行われると、駐車ブレーキ手段2は、駐車ブレーキの操作力により駐車ブレーキワイヤ1を引っ張り、その引っ張り力をブレーキキャリパ5bに付与する。これにより、駐車ブレーキ手段2は、ディスクロータ30に対するインナーパッド31a及びアウターパッド31bの押し付けを行う。この押し付けに際して、ポンプ24にて加圧したブレーキ液圧をブレーキキャリパ5bに付与して、ディスクロータ30に対するインナーパッド31a及びアウターパッド31bの先行押し付けを行う液圧制御手段を設けてある。
液圧制御手段は、液圧ブレーキ手段3及び電子制御ユニット4に相当し、電子制御ユニット4が液圧ブレーキ手段3の作動を制御することにより先行押し付けを行う。つまり、先行押し付けでは、図2において、電子制御ユニット4が、モータ27を作動させるとともに、リニア制御弁13及び第1常開制御弁17を遮断状態として、ポンプ24にて加圧したブレーキ液圧をブレーキキャリパ5RR,RLに付与するように、液圧ブレーキ手段3の作動を制御する。
先行押し付けを行うと、その押し付け力によりインナーパッド31a及びアウターパッド31bに圧縮力を与えることができる。これにより、インナーパッド31a及びアウターパッド31bを予め圧縮させた状態で駐車ブレーキの操作による押し付けを行うことができる。よって、インナーパッド31a及びアウターパッド31bを十分に圧縮させて大きな制動力を与えることができる。
ちなみに、先行押し付けを行うと、駐車ブレーキの操作による押し付けを行うときには必要な操作力が軽減される。それ故に、運転者によっては操作力の軽減により適正な位置まで駐車ブレーキレバー6を操作しなくなる可能性がある。そこで、例えば、駐車ブレーキワイヤ1に対して摺動抵抗を付与する摺動抵抗部材を設け、駐車ブレーキレバー6の操作に対して所定の抵抗を与えるようにすることもできる。この場合、駐車ブレーキレバー6が適正な位置に到達する直前に摺動抵抗部材による抵抗を与えるようにすれば、運転者が駐車ブレーキレバー6を適正な位置まで操作したことを把握することができ、好適なものとなる。
以下、図4のフローチャートに基づき先行押し付けについて説明する。
電子制御ユニット4は、ストップランプスイッチ9がONであり、駐車ブレーキスイッチ8がONであり、Gセンサ10により車両の傾斜が所定値(例えば、傾斜角度が0度よりも大きな値)以上であるときに、先行押し付けを行う(#1〜#4)。先行押し付けでは、電子制御ユニット4が、車両を駐車させるために必要な目標ブレーキ液圧と液圧センサ29による現在のブレーキ液圧との差だけポンプ24にてブレーキ液圧を加圧するように、モータ27の作動を制御する。
電子制御ユニット4は、ストップランプスイッチ9がONであり、駐車ブレーキスイッチ8がONであり、Gセンサ10により車両の傾斜が所定値(例えば、傾斜角度が0度よりも大きな値)以上であるときに、先行押し付けを行う(#1〜#4)。先行押し付けでは、電子制御ユニット4が、車両を駐車させるために必要な目標ブレーキ液圧と液圧センサ29による現在のブレーキ液圧との差だけポンプ24にてブレーキ液圧を加圧するように、モータ27の作動を制御する。
駐車ブレーキの操作が行われて駐車ブレーキスイッチ8がONとなったときに先行押し付けを行うので、駐車ブレーキの操作による押し付けを行う直前に先行押し付けを行うことができる。これにより、インナーパッド31a及びアウターパッド31bを予め圧縮させておく適切なタイミングで先行押し付けを行うことができる。所定値以上の傾斜を有する路面に駐車する場合には、車両を駐車させるための制動力として、大きな制動力が求められるが、平坦な路面に車両を駐車する場合には、大きな制動力は求められない。したがって、車両の傾斜が所定値以上である場合には、先行押し付けを行い、大きな制動力を与えて車両を確実に駐車させることができながら、車両の傾斜が所定値未満である場合には、無駄な先行押し付けを防止できる。しかも、温度上昇によりインナーパッド31a及びアウターパッド31bが体積膨張した状態であっても、先行押し付けによりその体積膨張を低減することができ、インナーパッド31a及びアウターパッド31bの収縮による制動力の低下を抑制して、車両の移動を防止できる。
電子制御ユニット4は、先行押し付けを開始してから所定時間(例えば数秒)が経過して、ストップランプスイッチ9がOFFとなると、先行押し付けを終了する(#5〜#7)。先行押し付けを開始してから所定時間(例えば数秒)が経過すると、駐車ブレーキの操作が終了したと判断できる。また、車両を駐車させるために十分な制動力が付与されていないと、サービスブレーキの操作を終了すると、車両が動いてしまう虞がある。したがって、駐車ブレーキの操作が終了した後であって、ストップランプスイッチ9がOFFとなりサービスブレーキの操作が終了されると、車両を駐車させるために十分な制動力が付与されている状態であるとして、適切なタイミングで先行押し付けを終了している。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、後輪RR,RLに第2ブレーキキャリパ5bを備えてディスクブレーキにより車輪を制動する形態について説明した。以下、図5に基づき、ドラムブレーキにより後輪RR,RLを制動する形態について説明する。 図5(a)は車輪を制動していない非制動状態を示しており、図5(b)は車輪を制動した制動状態を示している。
(1)上記実施形態では、後輪RR,RLに第2ブレーキキャリパ5bを備えてディスクブレーキにより車輪を制動する形態について説明した。以下、図5に基づき、ドラムブレーキにより後輪RR,RLを制動する形態について説明する。 図5(a)は車輪を制動していない非制動状態を示しており、図5(b)は車輪を制動した制動状態を示している。
ドラムブレーキは、車輪と一体的に回転する第1制動部材としてのドラム42と、第2制動部材としての第1及び第2ライニング43a,43bとを有する。第1及び第2ライニング43a,43bの夫々は、第1揺動ピン44a、44bを支点として揺動自在な第1及び第2ブレーキシュー45a,45bに支持されている。図5(a)の非制動状態から第1及び第2ブレーキシュー45a,45bを互いに離間する側に揺動させることにより、図5(b)に示すように、第1及び第2ライニング43a,43bをドラム42の内面に押し付けて車輪を制動する。図示は省略するが、第1及び第2ブレーキシュー45a,45bを互いに接近する側に付勢する弾性体を設けてあり、この弾性体の弾性力によって、図5(a)に示す非制動状態に復帰付勢するようにしている。
駐車ブレーキの操作によりドラム42に対する第1及び第2ライニング43a,43bの押し付けを行うために、第2揺動ピン46を支点として揺動自在なレバー47と、レバー47と第2ブレーキシュー45bとを連結するストラット48とを有する。駐車ブレーキの操作により図中X3方向に駐車ブレーキワイヤ1を引っ張ると、レバー47が第2揺動ピン47を支点として揺動する。その揺動に伴って、第1ブレーキシュー45aが第1揺動ピン44aを支点としてドラム42に接近する側に揺動して第1ライニング43aをドラム42の内面に押し付ける。また、ストラット48により第2ブレーキシュー45bが第1揺動ピン44bを支点としてドラム42に接近する側に揺動して第2ライニング43bをドラム42の内面に押し付ける。
また、第1ブレーキシュー45aと第2ブレーキシュー45bとは、その一端部がホイールシリンダ49にて連結されている。ホイールシリンダ49は、図中矢印Pにて示すように、液圧ブレーキ手段3によるブレーキ液圧を付与可能に構成している。これにより、液圧ブレーキ手段3によるブレーキ液圧をホイールシリンダ49に付与すると、第1及び第2ブレーキシュー45a,45bが第1揺動ピン44a,4bを支点として互いに離れる側に揺動して、第1及び第2ライニング43a,43bをドラム42の内面に押し付ける。
また、第1ブレーキシュー45aと第2ブレーキシュー45bとは、その一端部がホイールシリンダ49にて連結されている。ホイールシリンダ49は、図中矢印Pにて示すように、液圧ブレーキ手段3によるブレーキ液圧を付与可能に構成している。これにより、液圧ブレーキ手段3によるブレーキ液圧をホイールシリンダ49に付与すると、第1及び第2ブレーキシュー45a,45bが第1揺動ピン44a,4bを支点として互いに離れる側に揺動して、第1及び第2ライニング43a,43bをドラム42の内面に押し付ける。
(2)上記実施形態では、先行押し付けを行う条件として、駐車ブレーキスイッチ8がONすることにより駐車ブレーキの操作を検出することを例示したが、他の条件とすることもできる。例えば、駐車ブレーキレバー6に運転者が接触したか否かを検出する感圧センサ等のセンサ部材を設け、駐車ブレーキレバー6等の駐車ブレーキ操作手段に運転者が触れたことを条件とすることもできる。また、オートマチックトランスミッションを搭載した自動車(AT車)であれば、シフトレバーがPレンジに操作されることを条件とすることもできる。
(3)上記実施形態では、車両の傾斜が所定値以上であると、先行押し付けを行うようにしているが、車両が傾斜しているか否かに拘わらず、先行押し付けを行うこともできる。また、先行押し付けを行うか否かを選択可能な選択スイッチを設け、運転者が先行押し付けを行うか否かを選択することもできる。
(4)上記実施形態では、先行押し付けを終了する条件として、先行押し付けを開始してから所定時間(例えば数秒)が経過して、ストップランプスイッチ9がOFFとなることを例示したが、他の条件とすることもできる。例えば、先行押し付けを開始してから所定時間(例えば数秒)が経過するか否かに拘わらず、ストップランプスイッチ9がOFFとなることを条件としてもよい。
(5)上記実施形態では、先行押し付けを開始してから所定時間(例えば数秒)が経過することにより、駐車ブレーキの操作の終了であるとしているが、例えば、駐車ブレーキレバー6が操作終了位置まで引かれるとONとするスイッチを設けることにより駐車ブレーキの操作の終了を検出することもできる。
(6)上記実施形態では、駐車ブレーキの操作を行う駐車ブレーキ操作手段として、運転者が手で上方側に引っ張ることにより操作する駐車ブレーキレバー6を例示したが、運転者が足で踏むことにより操作する踏式の駐車ブレーキペダルを適応することもできる。
(7)上記実施形態において、例えば、第1液圧回路12aにて前輪FR,FLに設けた第1ブレーキキャリパ5aにブレーキ液圧を付与し、第2液圧回路12bにて後輪RR,RLに設けた第2ブレーキキャリパ5bにブレーキ液圧を付与するように、液圧回路12を構成することもできる。つまり、液圧回路12にてブレーキ液圧をどのブレーキキャリパ5a,5bに付与するように構成するかは適宜変更が可能である。
本発明は、駐車ブレーキの操作力により車輪に設けた第1制動部材に対する第2制動部材の押し付けを行う駐車ブレーキ手段を備え、大きな制動力を与えることができながら、制動力の低下を抑制できる各種の駐車ブレーキ装置に適応可能である。
2 駐車ブレーキ手段
3,4 液圧制御手段(液圧ブレーキ手段及び電子制御ユニット)
8 駐車ブレーキ操作検出手段(駐車ブレーキスイッチ)
10 傾斜状態検出手段(Gセンサ)
24 加圧手段(ポンプ)
30 第1制動部材(ディスクロータ)
31a,31b 第2制動部材(インナーパッド、アウターパッド)
42 第1制動部材(ドラム)
43a,43b 第2制動部材(第1及び第2ライニング)
3,4 液圧制御手段(液圧ブレーキ手段及び電子制御ユニット)
8 駐車ブレーキ操作検出手段(駐車ブレーキスイッチ)
10 傾斜状態検出手段(Gセンサ)
24 加圧手段(ポンプ)
30 第1制動部材(ディスクロータ)
31a,31b 第2制動部材(インナーパッド、アウターパッド)
42 第1制動部材(ドラム)
43a,43b 第2制動部材(第1及び第2ライニング)
Claims (4)
- 駐車ブレーキの操作力により車輪に設けた第1制動部材に対する第2制動部材の押し付けを行う駐車ブレーキ手段を備えた駐車ブレーキ装置であって、
駐車ブレーキの操作とは独立してブレーキ液圧を加圧可能な加圧手段と、
前記押し付けに際して、前記加圧手段にて加圧されたブレーキ液圧により前記第1制動部材に対する前記第2制動部材の先行押し付けを行う液圧制御手段とを備えた駐車ブレーキ装置。 - 駐車ブレーキの操作を検出して前記液圧制御手段に対して前記先行押し付けの動作信号を出力する駐車ブレーキ操作検出手段を備えた請求項1に記載の駐車ブレーキ装置。
- 車両の傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段を備え、
前記液圧制御手段は、前記傾斜状態検出手段にて所定値以上の傾斜を検出すると、前記先行押し付けを行う請求項1又は2に記載の駐車ブレーキ装置。 - 前記液圧制御手段は、駐車ブレーキの操作が終了した後に、ブレーキペダルによるサービスブレーキの操作が終了されるに伴って前記先行押し付けを終了する請求項1〜3の何れか1項に記載の駐車ブレーキ装置。
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