JP6575540B2 - 電動パーキングブレーキ制御装置 - Google Patents

電動パーキングブレーキ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6575540B2
JP6575540B2 JP2017018269A JP2017018269A JP6575540B2 JP 6575540 B2 JP6575540 B2 JP 6575540B2 JP 2017018269 A JP2017018269 A JP 2017018269A JP 2017018269 A JP2017018269 A JP 2017018269A JP 6575540 B2 JP6575540 B2 JP 6575540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
electric parking
parking brake
pressure
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017018269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018122803A (ja
Inventor
泰紀 角
泰紀 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2017018269A priority Critical patent/JP6575540B2/ja
Publication of JP2018122803A publication Critical patent/JP2018122803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6575540B2 publication Critical patent/JP6575540B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

この発明は、ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えたような電動パーキングブレーキ制御装置に関する。
一般に、車両の制動装置として、ダイナミックスタビリティコントロールシステム(Dynamic Stability Control System、略してDSC)や電動パーキングブレーキ装置(Electric Parking Brake、略してEPB装置)が知られている。
上記DSC装置(液圧制御ユニット)は、ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、フロント2輪、リヤ2輪を制動可能に構成され、このDSC装置は、オートホールド実行条件(オートホールドスイッチがオン状態で、かつ、車両の停止状態)が成立していると判定された時に開始し、オートホールド解除条件(アクセルペダルの踏込み操作実行)が成立するまで、車両の停止状態を継続して維持するものである。
ここで、上述のオートホールドは、例えば、交差点等で車両が停止した場合、Dレンジのまま、ドライバがブレーキペダルから足を離しても、車両の停止状態を維持するもので、詳しくは、ドライバがブレーキペダルを踏むと、液圧によりブレーキングを実行し、油路に介設した油圧弁を閉弁してブレーキ圧を保持する一方で、ドライバがアクセルペダルを踏むとオートホールドが解除されるようになっている。
また、上述の電動パーキングブレーキ装置は、ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動するもので、詳しくは、電動パーキングブレーキスイッチがオン操作されると、モータが回転し、モータ回転力が減速機構にて減速された後、スピンドルを介してホイールシリンダ内のピストン部を押圧し、ブレーキパッドがディスクロータに押圧されて、ブレーキングを行なうものである。
上述の電動パーキングブレーキ装置は、ピストン部外周とホイールシリンダ内周との間に、シール溝に配置されたピストンシールを有しており、ピストン部が制動方向に前動すると、ピストンシールの内周部前端がピストン部に連れて前動変形するが、電動パーキングブレーキの解除時においてモータを逆転させても、スピンドルは戻る一方で、ピストン部はピストンシールが撓んだ分だけしか戻らない。
つまり、ピストンシール反力によるピストン部の戻り量が小さいため、車両走行時にブレーキパッドとピストン部とが干渉し、燃費の悪化を招く問題点があった。
ところで、特許文献1には、電動モータの自由回転が許容された時(つまり、EPBがリリースされた時)、無条件でホイールシリンダ内のブレーキ液圧を増圧させた後に、減圧する制御を行なう電動パーキングブレーキ制御装置が開示されているが、この特許文献1に開示された従来構造においては、EPBリリース時に、無条件でブレーキ液圧を増圧させるものであるから、ドライバがブレーキペダルに足を載せていると、上記増圧時に足が吸い込まれ、ドライバは違和感を覚えるので、改善の余地があった。
特許第5224002号公報
そこで、この発明は、電動パーキングブレーキのリリース後のピストン部の戻りを改善して、燃費改善を図ると共に、ブレーキ液圧の増圧制御時におけるドライバの違和感を防止することができる電動パーキングブレーキ制御装置の提供を目的とする。
この発明による電動パーキングブレーキ制御装置は、ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えた電動パーキングブレーキ制御装置であって、上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて上記ピストン部の戻り状態を判断するピストン状態判断手段と、車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう制御手段と、を備え、上記ピストン状態判断手段により上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断すると共に、ドライバによりブレーキペダルが踏まれていない時、上記制御手段が増圧制御を行なうものである。
上述の液圧制御ユニットは、DSC装置で構成することができる。また、上述の車両停止維持状態時は、オートホールド時に設定してもよい。
上記構成によれば、上述のピストン状態判断手段は、電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて、上記ピストン部の戻り状態を判断する。
また、上述の制御手段は、車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう。
このように、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際、制御手段が増圧制御を行なうので、この増圧制御により充分なピストン戻り量を確保し、車両走行中のブレーキパッドとピストン部の干渉を回避して、燃費改善を図ることができると共に、上記増圧制御のタイミングを車両停止維持状態時、つまりドライバがブレーキペダルから足を離している時に制限することで、増圧制御によりブレーキペダルが吸込まれても、ドライバは違和感を感じることはない。
要するに、電動パーキングブレーキのリリース後のピストン部の戻りを改善して、燃費改善を図ることができると共に、ブレーキ液圧の増圧制御時におけるドライバの違和感を防止することができる。
しかも、上記ピストン状態判断手段により上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断すると共に、ドライバによりブレーキペダルが踏まれていない時、上記制御手段が増圧制御を行なうものである。
上述のブレーキペダルが踏まれていない状態は、マスタ圧により検出してもよく、または、ペダル踏力センサで検出してもよい。
このように、ドライバがブレーキペダルから完全に足を離していることを検知した後に、増圧制御を行なうので、ドライバは違和感を感ずることはない。
この発明による電動パーキングブレーキ制御装置は、また、ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えた電動パーキングブレーキ制御装置であって、上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて上記ピストン部の戻り状態を判断するピストン状態判断手段と、車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう制御手段と、を備え、上記制御手段による増圧制御は、液圧を緩やかに増圧した後、減圧させるものである。
上記構成によれば、上述のピストン状態判断手段は、電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて、上記ピストン部の戻り状態を判断する。
また、上述の制御手段は、車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう。
このように、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際、制御手段が増圧制御を行なうので、この増圧制御により充分なピストン戻り量を確保し、車両走行中のブレーキパッドとピストン部の干渉を回避して、燃費改善を図ることができると共に、上記増圧制御のタイミングを車両停止維持状態時、つまりドライバがブレーキペダルから足を離している時に制限することで、増圧制御によりブレーキペダルが吸込まれても、ドライバは違和感を感じることはない。
要するに、電動パーキングブレーキのリリース後のピストン部の戻りを改善して、燃費改善を図ることができると共に、ブレーキ液圧の増圧制御時におけるドライバの違和感を防止することができる。
しかも、上記制御手段による増圧制御は、液圧を緩やかに増圧した後、減圧させるものであり、このように、増圧制御時に急にブレーキ液圧を増圧制御することなく、緩やかに増圧制御するので、増圧時の液圧制御ユニット内のモータ作動音を小さく抑えることができる。
なお、増圧後の減圧は、アクセル操作による車両発進時には急に減圧させ、オートホールドスイッチのオフ時には緩やかに減圧させることが好ましい。
この発明の一実施態様においては、上記ピストン状態判断手段は、上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に発生するマスタシリンダ圧からリヤ2輪のホイールシリンダ圧を推定し、推定したホイールシリンダ圧から上記ピストン部の戻り状態を判断し、上記制御手段は、推定したホイールシリンダ圧が所定値以下の時、増圧制御を行なうものである。
上記構成によれば、上述のマスタシリンダ圧からリヤ2輪のホイールシリンダ圧を推定するので、既存のマスタ圧センサを有効利用することができ、ホイールシリンダ圧を検出するセンサを別途設けることなく、低コストで上記制御を実現することができる。
この発明によれば、電動パーキングブレーキのリリース後のピストン部の戻りを改善して、燃費改善を図ると共に、ブレーキ液圧の増圧制御時におけるドライバの違和感を防止することができる効果がある。
本発明の電動パーキングブレーキ制御装置を備えた車両の概略図 電動パーキングブレーキ装置を示す断面図 (a)はピストンシールのノーマル状態を示す断面図、(b)は電動パーキングブレーキ作動時のピストンシールの変位状態を示す断面図、(c)は液圧制御ユニットによる増圧時のピストンシールの変位状態を示す断面図 制御回路ブロック図 電動パーキングブレーキ制御を示すフローチャート
電動パーキングブレーキのリリース後のピストン部の戻りを改善して、燃費改善を図ると共に、ブレーキ液圧の増圧制御時におけるドライバの違和感を防止するという目的を、ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えた電動パーキングブレーキ制御装置であって、上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて上記ピストン部の戻り状態を判断するピストン状態判断手段と、車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう制御手段と、を備え、上記ピストン状態判断手段により上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断すると共に、ドライバによりブレーキペダルが踏まれていない時、上記制御手段が増圧制御を行なうという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は電動パーキングブレーキ制御装置を示し、図1は当該電動パーキングブレーキ制御装置を備えた車両の概略図、図2は電動パーキングブレーキ装置を示す断面図、図3の(a)はピストンシールのノーマル状態を示す断面図、図3の(b)は電動パーキングブレーキ作動時のピストンシールの変位状態を示す断面図、図3の(c)は液圧制御ユニット(DSC装置)による増圧時のピストンシールの変位状態を示す断面図、図4は制御回路ブロック図、図5は電動パーキングブレーキ制御を示すフローチャートである。
図1に示すように、この実施例の車両は、フットブレーキ装置1(フットブレーキ機構)と、DSC(Dynamic Stability Control System)装置2(液圧制御ユニット)と、EPB(Electric Parking Brake)装置3(電動パーキングブレーキ装置)と、ECU(Electronic Control Unit)4(制御手段)等を備えている。
一方で、エンジン5は、トルクコンバータを介してクラッチの締結により自動変速機6(いわゆるAT)に駆動力(駆動トルク)を伝達している。
このエンジン5は、エンジン制御部からエンジン停止実行指令を受信したとき、燃料噴射を停止し、エンジン再始動実行指令を受信したとき、再始動動作を実行する。
自動変速機6は、各センサからの入力信号を受けて、エンジン5から入力された駆動力を走行状態および乗員が選択したシフトレンジに応じて所定のトルクおよび回転数に変換し、ギアトレインおよび差動装置を介して駆動輪に伝達している。
図1に示すように、シフト装置7は、乗員が操作可能なシフトレバー8と、下から順に設定されたD,N,R,Pレンジにそれぞれ対応したシフトインジケータと、装置内部に設置されたシフトポジションセンサ9(図4参照)等を備えている。
シフトポジションセンサ9は、シフトレバー8の移動に応じてスライドするスライダに設けられた可動センサと、スライダを支持する支持部(図示せず)に設けられた固定センサとの相対位置に基づいて、乗員が選択したシフトレンジに対応したシフト位置を検出している。
次に、フットブレーキ装置1について説明する。
フットブレーキ装置1は、ブレーキペダル11の踏込み操作に応じて加圧されたブレーキ液(以下単に、ブレーキ液圧と称する)を前後2対の液圧ブレーキ機構12に供給して前後2対の車輪10を制動可能に構成されている。
図1に示すように、フットブレーキ装置1は、ブレーキペダル11と、マスタシリンダ13と、ブースタ14と、液圧ブレーキ機構12等を備えている。
ブースタ14は、ブレーキペダル11に連動して軸方向に移動可能な可動壁(図示せず)を有し、この可動壁によって区画された負圧室と大気室との差圧を利用してブレーキペダル11の踏込み力を倍力している。車輪10にそれぞれ設けられた液圧ブレーキ機構12は、油路によってマスタシリンダ13に接続され、乗員によるブレーキペダル11の踏込み操作に応じて各車輪10に制動力を付与している。
図2に示すように、各液圧ブレーキ機構12は、車輪10に一体回転可能に設けられたディスクロータ15と、このディスクロータ15に制動力を付与可能なキャリパ16等を備えている。キャリパ16は、ディスクロータ15に鞍状に跨って配設されたキャリパ本体17と、このキャリパ本体17の内部にてディスクロータ15を挟んでその両側に配設されたアウタ側ブレーキパッド18とインナ側ブレーキパッド19とを備えている。
インナ側ブレーキパッド19の内側には、ディスクロータ15の軸心方向に移動可能なピストン部21が配設され、このピストン部21は、キャリパ本体17に支持されたホイールシリンダ22の内周に摺動可能に嵌挿されている。ホイールシリンダ22の内部には油路が接続されている。
乗員がブレーキペダル11を踏込み操作すると、ブレーキ液圧が油路を流れてホイールシリンダ22内に供給され、ピストン部21を軸心方向外側に向けて前進させる。
これに伴い、インナ側ブレーキパッド19がディスクロータ15の内側に押し付けられ、この反力により、キャリパ本体17が内側に移動し、アウタ側ブレーキパッド18がディスクロータ15の外側に押し付けられる。これにより、フットブレーキ装置1の制動力を発生させている。
次に、DSC装置2について説明する。
DSC装置2は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立してフロント2輪10およびリヤ2輪10を制動可能に構成されている。また、このDSC装置2は、オートホールド実行条件(図4に示すオートホールドスイッチ20がオン状態、かつ、車両の停止状態)が成立していると判定されたときに開始し、オートホールド解除条件(アクセルペダル23の踏込み操作実行)が成立するまで車両の停止状態を継続して維持するように形成されている。
なお、車両の停止状態は、例えば、ブレーキペダル11の踏込み操作が所定時間以上継続する等の判定条件を用いて判定している。
図4に示すように、DSC装置2は、DSC制御部2aと、加圧ユニット2b(加圧手段)等によって構成されている。
上述のDSC制御部2aには、ブレーキ液圧開放時、初期、中期、後期それぞれの液圧開放速度を設定する開放速度設定部2cが設けられている。
次に、EPB装置3について説明する。
EPB装置3は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立して駆動され、所定の条件が成立したとき、図2に示すホイールシリンダ22内のピストン部21を駆動して、リヤ2輪10を制動することで、車両の停止状態を維持するように形成されている。
図4に示すように、EPB装置3は、EPB制御部3aと、電動ブレーキ機構31等によって構成されている。
EPB制御部3aは、各センサからの入力信号を受けて、電動ブレーキ機構31の車輪制動力を制御している。具体的には、EPB制御部3aは、EPBスイッチ32のオン信号に基づき、電動ブレーキ機構31の車輪制動力を所定の荷重になるように制御している。
電動ブレーキ機構31には、電動モータMを備えており、この電動モータMの出力軸にピニオン33を嵌合すると共に、スクリュ34の一端側においてホイールシリンダ22外に設けた減速ギヤ35と上述のピニオン33とを噛合させている。
また、上述のスクリュ34はホイールシリンダ22内に位置しており、このスクリュ34の他端部にはスピンドルナット36を螺合している。このスピンドルナット36はピストン部21の内周部に配置されており、電動モータMの正転時には、各要素33,35,34,36を介してピストン部21を制動方向に前進させ、電動モータMの逆転時には、各要素33,35,34,36を介してピストン部21を制動解除方向、つまり、リリース方向に後退させるよう構成している。
ところで、図2,図3に示すように、ホイールシリンダ22の前部内周にはピストンシール40を配置する環状凹溝22aが形成されており、この環状凹溝22aに配置された環状のピストンシール40により、ホイールシリンダ22の内周とピストン部21の外周とをシールすべく構成している。
ここで、上述の環状凹溝22aの前方部(図示左側)には、後方が凹溝22aの内奥側に位置し、前方が凹溝22aの開放側端部に位置するテーパ部22bが形成されている。
図3の(a)はピストンシール40のノーマル状態を示し、図3の(b)は電動パーキングブレーキ作動時のピストンシール40の変位状態を示し、図3の(c)はDSC装置2による増圧時のピストンシール40の変位状態を示す。
EPB作動時のピストンシール40は、図3の(b)に示すように、その径方向内周側前部が上記テーパ部22bに近接するように若干変形し、ロールバック量B1が形成されるが、このロールバック量B1が小さいため、EPB解除時に電動モータMを逆転し、スピンドルナット36を戻してもピストン部21およびピストンシール40の充分な戻り量は期待できない。
一方、DSC装置2による増圧時のピストンシール40は、図3の(c)に示すように、その径方向内周側前部が上記テーパ部22bに当接するように大きく変形し、充分なロールバック量B2(但し、B2>B1)が形成されるので、ピストン部21およびピストンシール40の充分な戻り量を確保することができる。
次に、図4を参照してECU4について説明する。
ECU4は、CPU(Central Processing Unit)と、ROMと、RAMと、入力側インタフェースと、出力側インタフェース等によって構成されている。
ROMは制動力制御を実行するためのプログラム(図5参照)を格納し、RAMは、CPUが一連の処理を行なう際に用いるデータやマップ等を記憶する記憶手段である。
ECU4は、EPBスイッチ32、EPBのモータ電流センサ41、オートホールドスイッチ20、マスタ圧センサ42、車輪速センサ43、シフトポジションセンサ9、勾配センサ44からの入力に基づいて、ROMに格納されたプログラムに従って、DSC装置2、EPB装置3を駆動制御する。
ECU4内には走行距離演算部45が形成されており、この走行距離演算部45は、車輪速センサ43からの入力に基づいて車両の走行距離を演算する。
EPBスイッチ32は、例えばセンタコンソールに設けられており、乗員によるEPBスイッチ32のオン操作時に電動パーキングブレーキを駆動する指令を出す。
EPBのモータ電流センサ41は、電動ブレーキ機構31の電動モータMに流れる電流を検出しており、このセンサ41出力によりEPB作動とEPBリリースとを検出することができる。
オートホールドスイッチ20は、当該スイッチ20のオン操作時に、DSC装置2を介してフロント2輪10、リヤ2輪10を制動する。
マスタ圧センサ42は、フットブレーキ装置1におけるマスタシリンダ13内のマスタ圧を検出する既存の部品であり、ブレーキペダル11が踏まれていない時にはマスタ圧がゼロになるので、このマスタ圧センサ42によりブレーキペダル11の踏込み有無を検知することができる。
車輪速センサ43は、車輪10の回転速度に応じた信号を出力する。
シフトポジションセンサ9は、乗員によって選択されたシフトレンジを検出して検出信号を出力する。
勾配センサ44は、車両が停車している路面の傾斜角度に応じた信号を出力し、傾斜路面上での車両のオートホールドを維持するため勾配に対応してオートホールドのしきい値を変えるようになっている。
ここで、上述のECU4は、EPB装置3による制動解除後のブレーキペダル11操作時に推定されるリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧に基づいて上述のピストン部21の戻り状態を判断するピストン状態判断手段(図5に示すフローチャートのルーチンR1参照)と、
車両停止維持状態時としてのオートホールド作動時(図5に示すフローチャートのステップS5のYES判定参照)に、ピストン状態判断手段(ルーチンR1)によって上記ピストン部21がEPB作動時のピストン部21の位置(図3の(b)参照)から所定位置(図3の(a)参照)に戻ると判断した際(図5に示すフローチャートの各ステップS3,S4のNO判定参照)には、増圧制御を行なわず、ピストン部21がEPB作動時のピストン部21の位置(図3(b)参照)から所定位置(図3の(a)参照)まで戻らないと判断した際(図5に示すフローチャートの各ステップS3,S4のYES判定参照)には、液圧制御ユニットとしてのDSC装置2によって増圧制御(図5に示すフローチャートのステップS7参照)を行なう制御手段と、を兼ねる。
この実施例では、上記ピストン状態判断手段(ルーチンR1参照)は、EPB装置3による制動解除後のブレーキペダル11操作時に発生するマスタシリンダ13の圧力からリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧を推定し、推定したホイールシリンダ圧からピストン部21の戻り状態を判断し、上記制御手段(ECU4参照)は、推定したホイールシリンダ22圧が所定値以下の時(図5に示すフローチャートのステップS4のYES判定参照)、増圧制御(ステップS7参照)を行なうように構成している。
また、この実施例では、ピストン状態判断手段(ルーチンR1参照)によりピストン部21がEPB作動時のピストン部21の位置(図3の(b)参照)から所定位置(図3の(a)参照)まで戻らないと判断すると共に、ドライバによりブレーキペダル11が踏まれていない時(図5に示すフローチャートのステップS6のYES判定参照)、上述の制御手段(ECU4参照)が増圧制御(ステップS7参照)を行なうように構成している。
さらに、この実施例では、上述の制御手段(ECU4参照)による増圧制御(ステップS7参照)は、ブレーキ液圧を緩やかに増圧した後に減圧させるように構成している。
ここで、上記増圧後の減圧は、乗員のアクセルペダル23操作による車両発進時には、車両の急加速が要求されているので、ブレーキ液圧を急に減圧させる一方で、オートホールドスイッチ20のオフ時には車両の急加速が要求されていないので、ブレーキ液圧を緩やかに減圧させるよう構成している。
このように構成した電動パーキングブレーキ制御装置の作用を、図5に示すフローチャートを参照して以下に詳述する。
ステップS1で、ECU4はEPBスイッチ32のオン操作に基づいてEPB装置3を作動させる。
車両の駐車時に乗員がEPBスイッチ32をオン操作すると、電動ブレーキ機構31が駆動される。詳しくは、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立してリヤ2輪10を制動すべく、電動モータMが駆動され、各要素33,35,34,36を介してピストン部21が制動方向に前進し、ブレーキパッド18,19でディスクロータ15を挟持することにより、リヤ2輪10を制動し、車両の停止状態を維持する。この時、ピストンシール40は図3の(b)の状態となる。
次にステップS2で、ECU4はEPBのリリース履歴があるか否かを判定し、ステップS2でのNO判定時には処理を終了する一方で、ステップS2でのYES判定時には次のステップS3に移行する。
上述のステップS3で、ECU4は車両が充分な走行をしていないか否かを判定する。この実施例では、車輪速センサ43からの出力に基づいて走行距離演算部45が車両の走行距離を演算し、走行距離が例えば、50Kmに達していないか否かを判定している。
そして、ステップS3でのNO判定時には処理を終了する一方で、ステップS3でのYES判定時には次のステップS4に移行する。
上述のステップS4で、ECU4はリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧が所定値よりも小さいか否かを判定する。詳しくは、EPB装置3による制解除後(ステップS2のYES判定参照)のブレーキペダル11操作時に発生するマスタシリンダ13圧からリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧を推定し、マスタ圧センサ42で検出されたマスタ圧が、例えば、7Mpa以下の時、ホイールシリンダ22圧が所定値以下であると判定し、このステップS4でのNO判定時には処理を終了する一方で、ステップS4でのYES判定時には、ピストン部21がEPB作動時のピストン位置(図3の(b)参照)から所定位置(図3の(a)参照)まで戻らないことに対応して、次のステップS5に移行する。
上述のステップS5で、ECU4はオートホールドスイッチ20からの出力に基づいて、DSC装置2によるフロント2輪10、リヤ2輪10を液圧にて制動するオートホールドの作動中か否かを判定し、NO判定時には処理を終了する一方で、YES判定時には次のステップS6に移行する。
このステップS6で、ECU4はリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧がゼロか否かを判定する。ブレーキペダル11が踏まれていない時(乗員がブレーキペダル11から足を離した時)にはマスタシリンダ13のマスタ圧がゼロになるので、この実施例ではマスタ圧センサ42の出力に基づいてリヤ2輪10のホイールシリンダ圧がゼロになるか否かを代替判定している。
上述のステップS6で乗員がブレーキペダル11から足を離していないと判定された場合(ステップS6のNO判定時)には処理を終了する一方、乗員がブレーキペダル11から足を離したと判定された場合(ステップS6のYES判定時)には、次のステップS7に移行する。
このステップS7で、ECU4はピストン部21がEPB作動時のピストン位置(図3の(b)参照)から所定位置(図3の(a)参照)まで戻らないことに対応して、当該ピストン部21を所定位置へ戻すために、DSC装置2のモータ(図示せず、このモータはEPB用の電動モータMとは別のモータである)を駆動し、ホイールシリンダ22内の液圧を緩やかに昇圧する。
ホイールシリンダ22内が昇圧(例えば、7Mpa相当の昇圧)されると、ピストンシール40は図3の(b)に示す状態から同図の(c)に示すようにブレーキ液圧(白抜き矢印参照)により、その径方向内周側前部がテーパ部22bに当接するように大きく変形し、充分なロールバック量B2が形成されるので、液圧解除時には該ロールバック量B2にてピストン部21を確実に元位置(図3の(a)参照)に戻すことができ、ブレーキパッド19とピストン部21とが干渉しない充分なクリアランスを確保することができる。
なお、上述のステップS7での昇圧(つまり増圧)後の減圧は、アクセル操作による車両発進時には液圧を急に減圧させ、オートホールドスイッチ20のオフ時には緩やかに減圧させることが好ましい。
このように、上記実施例の電動パーキングブレーキ制御装置は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立してフロント2輪10、リヤ2輪10を制動する液圧制御ユニット(DSC装置2参照)と、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ22内のピストン部21を駆動して、リヤ2輪10を制動する電動パーキングブレーキ装置(EPB装置3参照)とを備えた電動パーキングブレーキ制御装置であって、上記電動パーキングブレーキ装置(EPB装置3)による制動解除後のブレーキペダル11操作時に推定されるリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧に基づいて上記ピストン部21の戻り状態を判断するピストン状態判断手段(ステップS3,S4から成るルーチンR1参照)と、車両停止維持状態時(オートホールド時参照)に上記ピストン状態判断手段(ルーチンR1)によって上記ピストン部21がEPB作動時のピストン位置(図3の(b)位置)から所定位置(図3の(a)位置)に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部21がEPB作動時のピストン位置(図3の(b)位置)から所定位置(図3の(a)位置)まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニット(DSC装置2)によって増圧制御を行なう制御手段(ECU4参照)と、を備えたものである(図1〜図5参照)。
この構成によれば、上述のピストン状態判断手段(ルーチンR1)は、EPB装置3による制動解除後のブレーキペダル11操作時に推定されるリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧に基づいて、上記ピストン部21の戻り状態を判断する。
また、上述の制御手段(ECU4)は、車両停止維持状態時(オートホールド時)に上記ピストン状態判断手段(ルーチンR1)によって上記ピストン部21がEPB作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部21がEPB作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニット(DSC装置2)によって増圧制御を行なう。
このように、上記ピストン部21がEPB作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際、制御手段(ECU4)が増圧制御(ステップS7参照)を行なうので、この増圧制御により充分なピストン戻り量を確保し、車両走行中のブレーキパッド19とピストン部21の干渉を回避して、燃費改善を図ることができると共に、上記増圧制御のタイミングを車両停止維持状態時(オートホールド時)、つまりドライバがブレーキペダル11から足を離している時に制限することで、増圧制御によりブレーキペダル11が吸込まれても、ドライバは違和感を感じることはない。
要するに、EPBのリリース後のピストン部21の戻りを改善して、燃費改善を図ることができると共に、ブレーキ液圧の増圧制御時(ステップS7参照)におけるドライバの違和感を防止することができる。
この発明の一実施形態においては、上記ピストン状態判断手段(ルーチンR1)は、上記EPB装置3による制動解除(ステップS2のYES判定参照)後のブレーキペダル11操作時に発生するマスタシリンダ13圧からリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧を推定し、推定したホイールシリンダ22圧から上記ピストン部21の戻り状態を判断し、上記制御手段(ECU4)は、推定したホイールシリンダ22圧が所定値以下の時、増圧制御を行なうものである(図4、図5参照)。
この構成によれば、上述のマスタシリンダ13圧からリヤ2輪10のホイールシリンダ22圧を推定するので、既存のマスタ圧センサ42を有効利用することができ、ホイールシリンダ22圧を検出するセンサを別途設けることなく、低コストで上記制御を実現することができる。
この発明の一実施形態においては、上記ピストン状態判断手段(ルーチンR1)により上記ピストン部21がEPB作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断すると共に、ドライバによりブレーキペダル11が踏まれていない時、上記制御手段(ECU4)が増圧制御(ステップS7参照)を行なうものである(図4、図5参照)。
この構成によれば、ドライバがブレーキペダル11から完全に足を離していることを検知した後に、増圧制御を行なうので、ドライバは違和感を感ずることはない。
この発明の一実施形態においては、上記制御手段(ECU4)による増圧制御(ステップS7参照)は、液圧を緩やかに増圧した後、減圧させるものである。
この構成によれば、増圧制御時に急にブレーキ液圧を増圧制御することなく、緩やかに増圧制御するので、増圧時の液圧制御ユニット(DSC装置2)内のモータ作動音を小さく抑えることができる。
なお、増圧後の減圧は、アクセル操作による車両発進時には急に減圧させ、オートホールドスイッチ20のオフ時には緩やかに減圧させることが好ましい。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の電動パーキングブレーキ装置は、実施例のEPB装置3に対応し、
以下同様に、
ピストン状態判断手段は、ECU4制御によるルーチンR1に対応し、
制御手段は、ECU4に対応し、
液圧制御ユニットは、DSC装置2に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えた電動パーキングブレーキ制御装置について有用である。
2…DSC装置(液圧制御ユニット)
3…EPB装置(電動パーキングブレーキ装置)
4…ECU(制御手段)
10…車輪
11…ブレーキペダル
21…ピストン部
22…ホイールシリンダ
R1…ルーチン(ピストン状態判断手段)

Claims (3)

  1. ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、
    ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えた
    電動パーキングブレーキ制御装置であって、
    上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて上記ピストン部の戻り状態を判断するピストン状態判断手段と、
    車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう制御手段と、を備え
    上記ピストン状態判断手段により上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断すると共に、ドライバによりブレーキペダルが踏まれていない時、上記制御手段が増圧制御を行なう
    電動パーキングブレーキ制御装置。
  2. ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、
    ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えた
    電動パーキングブレーキ制御装置であって、
    上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて上記ピストン部の戻り状態を判断するピストン状態判断手段と、
    車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう制御手段と、を備え、
    上記制御手段による増圧制御は、液圧を緩やかに増圧した後、減圧させる
    電動パーキングブレーキ制御装置。
  3. 上記ピストン状態判断手段は、上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に発生するマスタシリンダ圧からリヤ2輪のホイールシリンダ圧を推定し、
    推定したホイールシリンダ圧から上記ピストン部の戻り状態を判断し、
    上記制御手段は、推定したホイールシリンダ圧が所定値以下の時、増圧制御を行なう
    請求項1または2に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
JP2017018269A 2017-02-03 2017-02-03 電動パーキングブレーキ制御装置 Active JP6575540B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017018269A JP6575540B2 (ja) 2017-02-03 2017-02-03 電動パーキングブレーキ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017018269A JP6575540B2 (ja) 2017-02-03 2017-02-03 電動パーキングブレーキ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018122803A JP2018122803A (ja) 2018-08-09
JP6575540B2 true JP6575540B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=63110818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017018269A Active JP6575540B2 (ja) 2017-02-03 2017-02-03 電動パーキングブレーキ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6575540B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114347968B (zh) * 2022-01-14 2023-02-03 中国第一汽车股份有限公司 Epb释放补偿控制方法、装置及车辆

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5338313B2 (ja) * 2008-07-31 2013-11-13 株式会社アドヴィックス 制動力保持制御装置
US9205825B2 (en) * 2010-06-08 2015-12-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electric brake apparatus for vehicle
JP5273098B2 (ja) * 2010-06-15 2013-08-28 株式会社アドヴィックス 車両用制動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018122803A (ja) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5673639B2 (ja) 電動駐車ブレーキ制御装置
JP5673619B2 (ja) 電動駐車ブレーキ制御装置
US11148652B2 (en) Method for providing a brake force in a vehicle
JP6129553B2 (ja) ブレーキシステム
JP5278014B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP2012240452A (ja) ブレーキ制御装置
JP6256456B2 (ja) 車両の停止維持装置
JP5498716B2 (ja) 制動制御装置
JP2012006423A (ja) 非常ブレーキ機構
US20170151936A1 (en) Stop maintaining system of vehicle
US11440524B2 (en) Brake control device
JP6727705B2 (ja) 電動駐車ブレーキ装置
JPWO2012049747A1 (ja) 車両用制動装置及び制御装置
JP6575540B2 (ja) 電動パーキングブレーキ制御装置
JPH0217967Y2 (ja)
JP6355071B2 (ja) 車両の停止維持装置
JP6252804B2 (ja) 車両の停止維持装置
JP5176166B2 (ja) ディスクブレーキ装置
JP6515950B2 (ja) 車両制動制御装置
JP6597706B2 (ja) 車両用状態推定装置及びこれを用いた報知装置
JP6508534B2 (ja) エンジンの制御装置
JP6406279B2 (ja) 自動車の制動装置
JP2020111206A (ja) 運転支援システム
JP6447961B2 (ja) 車両の制御装置
JP6579158B2 (ja) 車両制動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190319

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6575540

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150