JP2013232541A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2013232541A
JP2013232541A JP2012104044A JP2012104044A JP2013232541A JP 2013232541 A JP2013232541 A JP 2013232541A JP 2012104044 A JP2012104044 A JP 2012104044A JP 2012104044 A JP2012104044 A JP 2012104044A JP 2013232541 A JP2013232541 A JP 2013232541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
metal
light emitting
semiconductor light
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012104044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5768759B2 (ja
Inventor
Takashi Hodota
高史 程田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2012104044A priority Critical patent/JP5768759B2/ja
Priority to CN201310149497.9A priority patent/CN103378255B/zh
Priority to US13/871,649 priority patent/US9472718B2/en
Publication of JP2013232541A publication Critical patent/JP2013232541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5768759B2 publication Critical patent/JP5768759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/02Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
    • H01L33/10Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies with a light reflecting structure, e.g. semiconductor Bragg reflector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/36Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the electrodes
    • H01L33/40Materials therefor
    • H01L33/405Reflective materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/36Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the electrodes
    • H01L33/40Materials therefor
    • H01L33/42Transparent materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/44Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the coatings, e.g. passivation layer or anti-reflective coating
    • H01L33/46Reflective coating, e.g. dielectric Bragg reflector

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】半導体発光素子のFC(フリップチップ)実装技術において、金属反射膜の信頼性を向上させる。
【解決手段】n型半導体層123、発光層124及びp型半導体層125が積層された積層半導体層126と、積層半導体層126のp型半導体層125上に積層され且つ発光層124から出射される光に対して光透過性を示す金属酸化物から構成された透明導電層131と、透明導電層131上に積層され且つ透明導電層131の一部が露出する複数の開口部132hを設けた絶縁反射層132と、絶縁反射層132上と絶縁反射層132の開口部132h内に形成され且つアルミニウムを含む金属から構成された金属反射層133と、少なくとも透明導電層131の開口部132hにおいて露出する部分と金属反射層133の開口部132h内に形成された部分との間に設けられ且つ周期表第6A族及び第8族から選ばれる元素を含む金属コンタクト層137と、を有することを特徴とする半導体発光素子10。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体発光素子に関する。
近年、発光波長に対して透光性の基板上に形成された半導体発光素子を裏返し、回路基板(サブマウント)またはパッケージに搭載するフリップチップボンディング(FC)実装技術が開発されている。フリップチップ実装とは、電極形成面と対向する成長基板側を主光取り出し面とする実装方式であり、フェイスダウン実装ともいう。例えば、特許文献1には、サファイアからなる基板と、n型半導体層、発光層およびp型半導体層を含み、基板上に積層される積層半導体層と、p型半導体層に形成される正電極と、n型半導体層に形成される負電極を備え、フリップチップにて実装される半導体発光素子が記載されている。
特開2010−23016号公報
ところで、フリップチップにて実装される半導体発光素子では、発光層からの光を基板側の方向に出力し、輝度を向上させるために高い反射率が要求される。高反射性の金属としては銀(Ag)が使用される。
しかし、銀(Ag)は他の元素と比較して移動性(migration:マイグレーション)が高く、例えば、GaN電位による欠陥に影響を及ぼし、漏れ電流が発生する場合がある。また、マイグレーション現象を防止するには、例えば、銀(Ag)を含む金属反射膜にバリア層を設ける等の手段が考えられるが、製造工程が煩雑になる等の問題がさらに生じる。
本発明の目的は、半導体発光素子のFC(フリップチップ)実装技術において、金属反射膜の信頼性を向上させることにある。
すなわち、本発明によれば、n型半導体層、発光層及びp型半導体層が積層された積層半導体層と、前記積層半導体層の前記p型半導体層上に積層され且つ前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す金属酸化物から構成された透明導電層と、前記透明導電層上に積層され且つ当該透明導電層の一部が露出する複数の開口部を設けた絶縁反射層と、前記絶縁反射層上と当該絶縁反射層の前記開口部内に形成され且つアルミニウムを含む金属から構成された金属反射層と、少なくとも前記透明導電層の前記開口部において露出する部分と前記金属反射層の当該開口部内に形成された部分との間に設けられ且つ周期表第6A族及び第8族から選ばれる元素を含む金属コンタクト層と、を有することを特徴とする半導体発光素子が提供される。
ここで、前記金属コンタクト層は、少なくともクロム、モリブデン及びニッケルから選ばれる元素を含むことが好ましい。
また、前記金属コンタクト層と前記金属反射層との間に、さらに、アルミニウム又はアルミニウム−ネオジウム合金を含む第1金属層と、タンタル又はニッケルを含む第2金属層と、を有することが好ましい。
さらに、前記金属反射層は、アルミニウム又はアルミニウム−ネオジウム合金を含むことが好ましい。
またさらに、前記絶縁反射層は、第1の屈折率を有し前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す第1の絶縁層と当該第1の屈折率より高い第2の屈折率を有し当該発光層から出射される光に対して光透過性を示す第2の絶縁層とを交互に積層して構成された多層絶縁層からなることが好ましい。
本発明によれば、半導体発光素子のFC(フリップチップ)実装技術において、金属反射膜の信頼性が向上する。
また、アルミニウムを含む金属から構成された金属反射層と透明導電層との間に、周期表第6A族及び第8族から選ばれる元素を含む金属コンタクト層を設けない場合と比較して、金属反射層の酸化が抑制され、順方向電圧(Vf)の上昇が抑制される。
半導体発光素子の一例である第1の実施の形態を説明する平面模式図である。 図1に示す半導体発光素子のA−A断面模式図である。 絶縁反射層の層構造の一例を説明する断面模式図である。 積層半導体の一例を説明する断面模式図である。 半導体発光素子の第2の実施の形態を説明する断面模式図である。 半導体発光素子の第3の実施の形態を説明する断面模式図である。 半導体発光素子における電極配置の他の例である第4の実施の形態を説明する平面模式図である。 図7に示す半導体発光素子のB−B断面模式図である。 半導体発光素子の第5の実施の形態を説明する断面模式図である。 半導体発光素子の第6の実施の形態を説明する断面模式図である。 本実施の形態が適用される半導体発光装置の一例を説明する断面模式図である。 本実施の形態が適用される半導体発光装置の他の一例を説明する断面模式図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。すなわち、実施の形態の例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に記載がない限り、本発明の範囲を限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。また、使用する図面は、本実施の形態を説明するための一例であり、実際の大きさを表すものではない。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、本明細書において、「層上」等の「上」は、必ずしも上面に接触して形成される場合に限定されず、離間して上方に形成される場合や、層と層の間に介在層が存在する場合も包含する意味で使用する。
(第1の実施の形態)
<半導体発光素子10>
図1は、半導体発光素子の一例である第1の実施の形態を説明する平面模式図である。
図1に示す半導体発光素子10は、正方形の平面形状を有し、中央部分に負極としてのn電極層140が形成されている。n電極層140は、外部との電気的な接続に用いられるn極ボンディング層144の一部が露出している。正極としてのp電極層130は、n電極層140を形成するためにエッチング等の手段により、後述する半導体層120(図2参照)の一部が除去された部分を除き、半導体層120の上面の略全面を覆うように形成されている。p電極層130は、半導体発光素子10の四隅に近接した4個の部分で、外部との電気的な接続に用いられるp極ボンディング層135の一部がそれぞれ露出している。
また、後述するように、p電極層130の絶縁反射層132(図2参照)には、複数の開口部132hが形成されている。開口部132hは、円形の空白部分(径=8μm)として表示されている。図1では、複数の開口部132hが互いに間隔(ピッチl)を設けて絶縁反射層132(図2参照)の全体に配置されたパターン(「孤立パターン」と称する)を示している。
次に、半導体発光素子10の断面構造を説明する。
図2は、図1に示す半導体発光素子10のA−A断面模式図である。ここでは半導体発光素子10を裏返し、フリップチップ実装される状態として基板110が上になるように描いている。以下の説明において、「層上」等の表現は、図面の下方に向かい各層が積層されていることを意味する。
図2に示すように、半導体発光素子10は、基板110と、基板110上に積層される半導体層120と、半導体層120上に形成された正極としてのp電極層130及び負極としてのn電極層140とを有している。
半導体層120は、基板110上に成膜された中間層(バッファ層)121と、中間層121上に積層される下地層122とを備える。また、下地層122上に積層される積層半導体層126を備えている。積層半導体層126は、下地層122側から、n型半導体層123と、発光層124及びp型半導体層125とから構成されている。
p電極層130は、p型半導体層125の上面に形成される。n電極層140は、n型半導体層123の一部を露出させた露出面に形成されている。また、p電極層130とn電極層140には、それぞれ図2において下方側となる面の一部を露出させ、後述するメッキバンプ24,25(図11参照)により外部と電気的に接続する部分がある。
尚、本実施の形態では、n電極層140およびp電極層130の表面は、一部を除き、保護層150により被覆されている。また、保護層150は、p型半導体層125、発光層124およびn型半導体層123の一部の側壁面を覆うように形成されている。
(p電極層130)
本実施の形態では、p電極層130は、p型半導体層125側から順に、金属酸化物から構成された透明導電層131、絶縁反射層132、絶縁反射層132の開口部132h内に形成された後述する金属コンタクト層137、アルミニウムを含む金属から構成された金属反射層133、p極拡散防止層134(第1p極拡散防止層134a,第2p極拡散防止層134b)、p極ボンディング層135およびp極密着層136が積層されている。
(透明導電層131)
透明導電層131を構成する材料としては、金属酸化物の導電性材料であって、発光層124から出射される波長の光を、少なくとも80%程度透過する材料が用いられる。例えば、In(インジウム)を含む酸化物が挙げられる。具体的には、ITO(酸化インジウム錫(In−SnO))、IZO(酸化インジウム亜鉛(In−ZnO))、IGO(酸化インジウムガリウム(In−Ga))、ICO(酸化インジウムセリウム(In−CeO))等が挙げられる。これらの中でも、特に、六方晶構造又はビックスバイト型構造を有するIn結晶を含む透光性材料(例えば、ITO、IZO等)が好ましい。また、六方晶構造のIn結晶を含むIZOを用いる場合、エッチング性に優れたアモルファスのIZO膜を用いて特定形状に加工することができ、さらにその後、熱処理等によりアモルファス状態から結晶を含む構造に転移させ、アモルファスのIZO膜よりも透光性の優れた電極に加工することができる。
透明導電層131の厚さは、本実施の形態では、10nm〜300nmの範囲より選択される。また、好ましくは、50nm〜250nmの範囲より選択される。透明導電層131の厚さが過度に薄い場合又は過度に厚い場合は、発光層124からの発光及び金属反射層133からの反射光の光透過性の点で好ましくない傾向がある。
透明導電層131のシート抵抗は、製造方法にも依存するものの、膜厚が10nmの時は無限大(∞)であり、膜厚が20nmの時は250Ω/□、膜厚が25nmの時は175Ω/□、膜厚が50nmの時は72Ω/□、膜厚が100nmの時は29Ω/□、膜厚が200nmの時は15Ω/□である。
(絶縁反射層132)
絶縁反射層132は透明導電層131上に積層され、金属反射層133と組み合わせて、発光層124から出力される光を反射する反射膜としての機能を有している。絶縁反射層132の層構造として、単層構造または多層構造等の例が用いられる。多層構造の絶縁反射層132は、単層構造の絶縁反射層に比べ、反射特性を制御する設計の自由度が大きく、多層構造の絶縁反射層132がより好ましい。
絶縁反射層132が単層構造の場合、絶縁反射層132は、発光層124から出力される光に対し少なくとも90%程度、好ましくは95%以上の透過性を有し、透明導電層131と比べて低屈折率、且つ絶縁性を有する材料で構成される。絶縁反射層132を構成する材料としては、例えば、SiO(二酸化ケイ素)、MgF(フッ化マグネシウム)、CaF(フッ化カルシウム)、Al(酸化アルミニウム)等が挙げられる。本実施の形態では、絶縁反射層132として、屈折率が1.48(450nm波長)のSiO(二酸化ケイ素)を用いている。尚、透明導電層131を構成するIZO膜の屈折率は2.14(450nm波長)である。
本実施の形態では、絶縁反射層132の膜厚(H)は、絶縁反射層132の屈折率nと発光層124の発光波長λ(nm)とを用いて定義したQ=(λ/4n)との関係において、以下に示す式(1)の関係で設定される。ここで、Qは、上述のように発光層124の発光波長λを屈折率nの4倍で除したものを示す。
H=AQ (1)
また、絶縁反射層132の膜厚は、以下の式(2)に基づいて設定されることが好ましい。即ち、膜厚は5Q(A=5)以上が好ましい。即ち、膜厚は5Q(A=5)より大きい範囲がさらに好ましい。但し、生産コストの制約から膜厚は20Q(A=20)以下であることが好ましい。
H≧5Q (2)
本実施の形態では、絶縁反射層132の膜厚は、Aが5を超える範囲、即ち、波長450nmの青色光の場合、380nmを超える範囲に設けるのが好ましい。発明者の実験データとシミュレーション結果から、特にA=3、5、7・・・等のAが奇数である膜厚では、発光強度が増大する結果が得られ、A=3、5、7等である膜厚が特に好ましく、半導体発光素子10の出力が、絶縁反射層132の膜厚に依存することが確認されている。本実施の形態では、絶縁反射層132の膜厚は、特にAが3、5、7・・・等の奇数プラス・マイナス0.5単位の範囲が特に望ましい。より具体的には、発明者の実験により、Aが増加する(絶縁反射層132の膜厚が増加する)に従い、半導体発光素子10の出力が増加し、またA=3、5、7・・・等のAが奇数である膜厚では発光強度が特に効果的に増大することが確認されている。
次に、他の層構造の例である多層構造の絶縁反射層について説明する。
図3は、絶縁反射層132の層構造の一例を説明する断面模式図である。本実施の形態では、絶縁反射層132は、屈折率が異なる複数の層の積層体である多層構造を有している。多層構造の絶縁反射層132は、第1の屈折率を有する第1の絶縁反射層132aと第1の屈折率より高い第2の屈折率を有する第2の絶縁反射層132bとを、交互に積層して構成されている。特に、本実施の形態では、2つの第1の絶縁反射層132aによって1つの第2の絶縁反射層132bを挟み込む構成を採用している。
図3に示す例では、6層の第1の絶縁反射層132aの間に5層の第2の絶縁反射層132bを挟み込むことにより、合計11層の積層構造を有している。
第1の絶縁反射層132aおよび第2の絶縁反射層132bには、発光層124から出力される光に対する光透過性能が高い材料が用いられる。ここで、第1の絶縁反射層132aとしては、例えば、SiO(二酸化ケイ素)やMgF(フッ化マグネシウム)を使用することができる。第2の絶縁反射層132bとしては、TiO(酸化チタン)、Ta(酸化タンタル)、ZrO(酸化ジルコニウム)、HfO(酸化ハフニウム)、Nb(酸化ニオブ)を使用することができる。ただし、第2の絶縁反射層132bとの間の屈折率の関係が満たされるのであれば、第1の絶縁反射層132aに、これらTiO、Ta、ZrO、HfO、Nbを用いてもかまわない。
本実施の形態では、第1の絶縁反射層132aとしてSiO(二酸化ケイ素)を用い、第2の絶縁反射層132bとして屈折率が2.21(450nm波長)のTa(酸化タンタル)を用いている。これらの材料は、発光層124の発光波長λ(=400nm〜450nm)の光に対し高い光透過性を有している。
本実施の形態では、第1の絶縁反射層132aの層厚さdと、第2の絶縁反射層132bの層厚さdは、発光層124の発光波長λ(nm)、発光波長λにおける第1の絶縁反射層132aの屈折率n、発光波長λにおける第2の絶縁反射層132bの屈折率nとしたとき(n<n)、以下に示す式に基づいて設定されている。本実施の形態では、多層構造の絶縁反射層132の膜厚(H)は、1000〜1500nmである。R(1)、R(2)は正の実数である。
Figure 2013232541
(開口部132h)
絶縁反射層132には、透明導電層131の一部が露出するように複数の開口部132hが設けられている。開口部132hは、絶縁反射層132を貫通するように形成され、その中に金属反射層133の一部が形成されている。
開口部132hの径は、本実施の形態では、5μm〜30μmの範囲より選択され、好ましくは、5μm〜20μmの範囲より選択される。図1及び図2においては、開口部132hの径は8μmである。開口部132h、例えば、予め成膜された絶縁反射層132に、ドライエッチングあるいはリフトオフ等を用いて形成される。
平面視における開口部132hの形状は特に限定されず、円形、楕円形、三角形、正方形、長方形、台形、五角形その他の多辺形(星形を含む)、楔形等が挙げられる。開口部132hの面積は特に限定されず、さらに、複数の開口部132hのそれぞれの面積は、同一または異なる場合も含まれる。
また、複数の開口部132hは、所定の間隔(ピッチl)で設けられる。本実施の形態では、ピッチlは、10μm〜120μmの範囲より選択される。また、好ましくは、20μm〜100μmの範囲より選択される。図1及び図2においては、ピッチlは40μmである。
絶縁反射層132全体の面積に対し複数の開口部132hの面積の総和が占める割合(占有面積率)は、2%〜50%の範囲より選択される。また、好ましくは、2%〜7%の範囲より選択される。図1及び図2においては、占有面積率は5%である。
本実施の形態においては、絶縁反射層132に複数の開口部132hを設け、その中に金属反射層133の一部及び後述する金属コンタクト層137を含む導体部を形成することにより、p電極層130の面上において、透明導電層131を介し、p型半導体層125の全面に亘り均一に電流を拡散させている。このことにより、発光層124における発光むらが低減する。
(金属コンタクト層137)
開口部132hには、少なくとも透明導電層131の開口部132hにおいて露出する部分と金属反射層133の開口部132h内に形成された部分との間に金属コンタクト層137が形成されている。
本実施の形態では、金属コンタクト層137は、絶縁反射層132の開口部132h内の側面に形成された側面部137aと、絶縁反射層132の金属反射層133側の表面であって開口部132hの周囲に形成された周辺部137bとが一体に形成されている。
金属コンタクト層137は、周期表第6A族及び第8族から選ばれる元素を含んでいる。周期表第6A族から選ばれる元素としては、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)が挙げられる。周期表第8族から選ばれる元素としては、ニッケル(Ni)が挙げられる。これらの中でも、本実施の形態では、ニッケル(Ni)が好ましい。開口部132h内に形成した金属反射層133の一部と金属コンタクト層137とにより、透明導電層131と絶縁反射層132上に積層される金属反射層133とが導通している。
金属コンタクト層137の厚さは、本実施の形態では、1nm〜5nmの範囲から選択され、好ましくは3nm以下、特に好ましくは2nm以下の範囲で成膜されている。
尚、金属コンタクト層137と一体に形成される周辺部137bの幅は、本実施の形態では3μmである。
本実施の形態における金属コンタクト層137をNi(ニッケル)を用いて成膜する方法としては、例えば、以下の手順で行われる。すなわち、透明導電層131上に連続的な絶縁反射層132を成膜し、次いで、絶縁反射層132を貫通する複数個の開口部132hを形成し、続いて、スパッタ法により、開口部132hが形成された絶縁反射層132上に、厚さ2nm程度のNi(ニッケル)金属層を成膜する。このとき、Ni(ニッケル)金属層は開口部132hの内部にも成膜され、透明導電層131と接触する部分に金属コンタクト層137が形成される。その後、絶縁反射層132上に成膜したNi(ニッケル)金属層は、開口部132hの周辺部分(周辺部137b)を残して除去される。
本実施の形態では、Ni(ニッケル)金属層を成膜するスパッタ法の条件として、成膜温度を室温とし、ガス圧を通常のスパッタ法のガス圧と比較して高い圧力である3Pa程度に設定している。このような低温高圧の条件でスパッタ法により形成した金属コンタクト層137は、厚さ2nm程度(5nm以下)の薄膜の場合、島状の膜構造を有すると考えられる。
このような膜構造を有する金属コンタクト層137上に、さらに、後述するAlNd等からなる金属反射層133を成膜する。
このように、AlNd等からなる金属反射層133を成膜する前に、Ni(ニッケル)金属膜を絶縁反射層132の開口部132hで透明導電層131が露出する部分に成膜することによって、透明導電層131を構成するIn(インジウム)を含む酸化物(例えば、IZO等)からAlNdがO(酸素)を奪う酸化とそれによる抵抗上昇及びVf上昇を防ぐことができる。また、絶縁反射層132の開口部132hで透明導電層131が露出する部分の他に、透明導電層131の表面全体または絶縁反射層132の表面全体にNi(ニッケル)金属膜を形成した場合に比べ、反射率が向上する。
金属コンタクト層137を設けることにより、金属酸化物から構成された透明導電層131とアルミニウムを含む金属から構成された金属反射層133との全面的な接触が防止される。これにより、金属反射層133に含まれるアルミニウムの酸化が防止され、接触抵抗の増大や順方向電圧(Vf)の上昇が抑制される。
すなわち、本実施の形態では、金属コンタクト層137を透明導電層131の金属反射層133側の表面に部分的に設けることにより、透明導電層131の表面全体にニッケル(Ni)等の金属膜を形成する場合と比べ、半導体発光素子10の輝度低下が抑制される。
(金属反射層133)
本実施の形態では、金属反射層133は、絶縁反射層132の略全域を覆うように形成されている。金属反射層133を構成する材料は、Al(アルミニウム)、Al(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金が挙げられる。これらの中でも、Al(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金が好ましい。金属反射層133にAl(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金を使用すると、金属反射層133の耐熱性が向上し、反射性能の低下が抑制される。
さらに、本実施の形態では、金属反射層133からAg(銀)を排除し且つAl(アルミニウム)またはAl(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金を用いるので、マイグレーション現象による漏れ電流の発生等が抑制される。
本実施の形態では、金属反射層133の厚さは、50nm〜200nmの範囲から選択される。また好ましくは80nm〜150nmの範囲から選択される。
(n電極層140)
本実施の形態では、n電極層140は、n型半導体層123側から順に、Ni(ニッケル)を含む第1導電層141、Al(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金を含む第2導電層142、Ta(タンタル)を含む第3導電層143a、Pt(白金)を含む第4導電層143b、Au(金)を含むn極ボンディング層144及びTi(チタン)を含むn極密着層145が積層されている。
Ni(ニッケル)を含む第1導電層141を成膜するスパッタ法の条件としては、金属コンタクト層137をNi(ニッケル)を用いて成膜する条件と同様な条件が採用される。すなわち、低温高圧の条件でスパッタ法により形成したNi(ニッケル)を含む第1導電層141は、厚さ2nm程度(5nm以下)の薄膜の場合、島状の膜構造を有すると考えられる。
このような構造を有する第1導電層141上に、Al(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金を含む第2導電層142を成膜する。このとき、第2導電層142は、島状膜構造からなるNi(ニッケル)金属膜の間にAl(アルミニウム)の金属が入り込み、わずかであるが、その一部はn型半導体層123と接触するように形成されると考えられる。通常、Al(アルミニウム)と比較して仕事関数が高いNi(ニッケル)は、例えば、n型半導体層123がGaNから成る場合にはオーミックコンタクトが取りにくい性質を有する。しかし、本実施の形態では、Ni(ニッケル)金属膜の間に入り込んだAl(アルミニウム)の金属の作用により、Ni(ニッケル)金属膜を介在しつつ、第1導電層141とn型半導体層123のオーミックコンタクトが取れると考えられる。
尚、n電極層140は、フリップチップ実装の後述するメッキバンプ24(図11参照)を形成するために、公知のフォトリソグラフィー技術により保護層150及びn極密着層145の一部を切り欠き、n極ボンディング層144の一部を露出させている。
次に、半導体発光素子10を構成する他の各層の材料について説明する。
(基板110)
基板110としては、III族窒化物半導体結晶が表面にエピタキシャル成長される基板であれば、特に限定されず、各種の基板を選択して用いることができる。ただし、本実施の形態の半導体発光素子10は、後述するように、基板110側から光を取り出すようにフリップチップ実装されることから、発光層124から出射される光に対する光透過性を有していることが好ましい。例えば、サファイア、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムアルミニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン、酸化チタン等からなる基板110を用いることができる。上記材料の中でも、特に、C面を主面とするサファイアを基板110として用いることが好ましい。
(中間層121)
中間層121は、多結晶のAlGa1−xN(0≦x≦1)からなるものが好ましく、単結晶のAlGa1−xN(0≦x≦1)のものがより好ましい。中間層121は、例えば、多結晶のAlGa1−xN(0≦x≦1)からなる厚さ0.01〜0.5μmのものとすることができる。中間層121の厚みが0.01μm未満であると、中間層121により基板110と下地層122との格子定数の違いを緩和する効果が十分に得られない場合がある。また、中間層121の厚みが0.5μmを超えると、中間層121としての機能には変化が無いのにも関わらず、中間層121の成膜処理時間が長くなり、生産性が低下するおそれがある。中間層121は、基板110と下地層122との格子定数の違いを緩和し、基板110の(0001)面(C面)上にC軸配向した単結晶層の形成を容易にする働きがある。したがって、中間層121の上を介し、より一層結晶性の良い下地層122が積層できる。
また、中間層121は、III族窒化物半導体からなる六方晶系の結晶構造を持つものであってもよい。また、中間層121をなすIII族窒化物半導体の結晶は、単結晶構造を有するものが好ましく用いられる。III族窒化物半導体の結晶は、成長条件を制御することにより、上方向だけでなく、面内方向にも成長して単結晶構造を形成する。このため、中間層121の成膜条件を制御することにより、単結晶構造のIII族窒化物半導体の結晶からなる中間層121とすることができる。このような単結晶構造を有する中間層121を基板110上に成膜した場合、中間層121のバッファ機能が有効に作用するため、その上に成膜されたIII族窒化物半導体は良好な配向性及び結晶性を有する結晶膜となる。
(下地層122)
下地層122としては、AlGaInN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)を用いることができるが、AlGa1−xN(0≦x<1)を用いると結晶性の良い下地層122を形成できるため好ましい。
下地層122の膜厚は0.1μm以上が好ましく、より好ましくは0.5μm以上であり、1μm以上が最も好ましい。この膜厚以上にした方が結晶性の良好なAlGa1−xN層が得られやすい。また、下地層122の膜厚は、生産コストの点で好ましくは15μm以下であり、さらに好ましくは10μm以下である。
下地層122の結晶性を良くするためには、下地層122は不純物をドーピングしない方が望ましい。しかし、p型あるいはn型の導電性が必要な場合は、アクセプター不純物あるいはドナー不純物を添加することができる。
(積層半導体層126)
図4は、積層半導体層126の一例を説明する断面模式図である。積層半導体層126は、例えば、III族窒化物半導体からなる層であって、基板110上に、n型半導体層123、発光層124およびp型半導体層125の各層が、この順で積層されて構成されている。本実施の形態では、積層半導体層126の各層は、それぞれ、複数の半導体層から構成されている。尚、積層半導体層126は、さらに下地層122、中間層121を含めて呼ぶことがある。ここで、n型半導体層123は、電子をキャリアとする電気伝導を行い、p型半導体層125は、正孔をキャリアとする電気伝導を行う。尚、積層半導体層126は、MOCVD法で形成すると結晶性の良いものが得られるが、スパッタ法によっても条件を最適化することで、MOCVD法よりも優れた結晶性を有する半導体層を形成できる。
(n型半導体層123)
図4に示すように、電子をキャリアとするn型半導体層123は、nコンタクト層123aとnクラッド層123bとから構成されるのが好ましい。尚、nコンタクト層123aはnクラッド層123bを兼ねることも可能である。また、前述の下地層122をn型半導体層123に含めてもよい。
nコンタクト層123aは、n電極層140を設けるための層である。nコンタクト層123aとしては、AlGa1−xN層(0≦x<1、好ましくは0≦x≦0.5、さらに好ましくは0≦x≦0.1)から構成されることが好ましい。
また、nコンタクト層123aにはn型不純物がドープされていることが好ましく、n型不純物を1×1017〜1×1020/cm、好ましくは1×1018〜1×1019/cmの濃度で含有すると、n電極層140との良好なオーミック接触を維持できる点で好ましい。n型不純物としては、特に限定されないが、例えば、Si、GeおよびSn等が挙げられ、好ましくはSiおよびGeが挙げられる。
nコンタクト層123aの膜厚は、0.5μm〜5μmに設定することが好ましく、1μm〜3μmの範囲に設定することがより好ましい。nコンタクト層123aの膜厚が上記範囲にあると、半導体の結晶性が良好に維持される。
nコンタクト層123aと発光層124との間には、nクラッド層123bを設けることが好ましい。nクラッド層123bは、発光層124へのキャリアの注入とキャリアの閉じ込めを行なう層である。nクラッド層123bはAlGaN、GaN、GaInNなどで形成することが可能である。なお、本明細書中では、各元素の組成比を省略してAlGaNやGaInNのように記載することがある。また、これらの構造のヘテロ接合や複数回積層した超格子構造としてもよい。nクラッド層123bをGaInNで形成する場合には、発光層124のGaInNのバンドギャップよりも大きくすることが望ましい。
nクラッド層123bの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは0.005〜0.5μmであり、より好ましくは0.005〜0.1μmである。nクラッド層123bのn型ドープ濃度は1×1017〜1×1020/cmが好ましく、より好ましくは1×1018〜1×1019/cmである。ドープ濃度がこの範囲であると、良好な結晶性の維持および発光素子の動作電圧低減の点で好ましい。
尚、nクラッド層123bを、超格子構造を含む層とする場合には、詳細な図示を省略するが、100オングストローム以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第1層と、n側第1層と組成が異なるとともに100オングストローム以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第2層とが積層された構造を含むものであっても良い。また、nクラッド層123bは、n側第1層とn側第2層とが交互に繰返し積層された構造を含んだものであってもよく、GaInNとGaNとの交互構造又は組成の異なるGaInN同士の交互構造であることが好ましい。
(発光層124)
n型半導体層123の上に積層される発光層124としては、単一量子井戸構造あるいは多重量子井戸構造などを採用することができる。量子井戸構造の井戸層124bとしては、Ga1−yInN(0<y<0.4)からなるIII族窒化物半導体層が通常用いられる。井戸層124bの膜厚としては、量子効果の得られる程度の膜厚、例えば1〜10nmとすることができ、好ましくは2nm〜6nmとすると発光出力の点で好ましい。
また、多重量子井戸構造の発光層124の場合は、上記Ga1−yInNを井戸層124bとし、井戸層124bよりバンドギャップエネルギーが大きいAlGa1−zN(0≦z<0.3)を障壁層124aとする。井戸層124bおよび障壁層124aには、設計により不純物をドープしてもしなくてもよい。尚、本実施の形態では、発光層124が、青色光(発光波長λ=400nm〜465nm程度)を出力するようになっている。
(p型半導体層125)
正孔をキャリアとするp型半導体層125は、通常、pクラッド層125aおよびpコンタクト層125bから構成される。また、pコンタクト層125bがpクラッド層125aを兼ねることも可能である。pクラッド層125aは、発光層124へのキャリアの閉じ込めとキャリアの注入とを行なう層である。pクラッド層125aとしては、発光層124のバンドギャップエネルギーより大きくなる組成であり、発光層124へのキャリアの閉じ込めができるものであれば特に限定されないが、好ましくは、AlGa1−xN(0<x≦0.4)のものが挙げられる。
pクラッド層125aが、このようなAlGaNからなると、発光層124へのキャリアの閉じ込めの点で好ましい。pクラッド層125aの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは1〜400nmであり、より好ましくは5〜100nmである。pクラッド層125aのp型ドープ濃度は、1×1018〜1×1021/cmが好ましく、より好ましくは1×1019〜1×1020/cmである。p型ドープ濃度が上記範囲であると、結晶性を低下させることなく良好なp型結晶が得られる。また、pクラッド層125aは、複数回積層した超格子構造としてもよく、AlGaNとAlGaNとの交互構造又はAlGaNとGaNとの交互構造であることが好ましい。
pコンタクト層125bは、p電極層130を設けるための層である。pコンタクト層125bは、AlGa1−xN(0≦x≦0.4)であることが好ましい。Al組成が上記範囲であると、良好な結晶性の維持およびp電極層130との良好なオーミック接触の維持が可能となる点で好ましい。p型不純物(ドーパント)を1×1018〜1×1021/cmの濃度、好ましくは5×1019〜5×1020/cmの濃度で含有していると、良好なオーミック接触の維持、クラック発生の防止、良好な結晶性の維持の点で好ましい。p型不純物としては、特に限定されないが、例えば好ましくはMgが挙げられる。pコンタクト層125bの膜厚は、特に限定されないが、10nm〜500nmが好ましく、より好ましくは50nm〜200nmである。pコンタクト層125bの膜厚がこの範囲であると、発光出力の点で好ましい。
(拡散防止層134)
拡散防止層134は、接触状態にある金属反射層133を構成する金属の拡散を抑制する。拡散防止層134は、それぞれの層が接触する層とのオーミックコンタクトがとれ、かつ、接触する層との接触抵抗が小さいものを用いることが好ましい。本実施の形態では、拡散防止層134の第1p極拡散防止層134aとしてTa(タンタル)、第2p極拡散防止層134bとしてPt(プラチナ)が用いられている。
(p極ボンディング層135)
本実施の形態では、p極ボンディング層135には、Au(金)が用いられている。
(p極密着層136)
p極密着層136は、例えば、Au(金)で構成されたp極ボンディング層135と保護層150との物理的な密着性を向上させるために設けられている。本実施の形態では、Ti(チタン)を用いて形成されている。ただし、Ti以外に、例えば、Ta(タンタル)やNi(ニッケル)を用いることも可能である。
(保護層150)
保護層150はSiO等のシリコン酸化物により形成されている。保護層150の膜厚は、通常50nm〜1μmの範囲内で設けられる。保護層150の膜厚が過度に小さいと保護膜としての機能を損なう恐れがあり、使用環境によっては発光出力が短期間に低下する傾向がある。また、保護層150の膜厚が過度に大きいと、コストアップやクラックが発生する等の傾向がある。
尚、半導体発光素子10のp電極層130は、フリップチップ実装の後述するメッキバンプ25(図11参照)を形成するために、半導体発光素子10の四隅に近接した4個の部分で、公知のフォトリソグラフィー技術により保護層150及びp極密着層136の一部を切り欠き、p極ボンディング層135の一部がそれぞれ露出している。
次に、半導体発光素子10の他の実施の形態を説明する。
(第2の実施の形態)
図5は、半導体発光素子10の第2の実施の形態を説明する断面模式図である。尚、図2に示した実施の形態と同様な要素については同一符号・名称を用いて同一もしくは同質の要素・部材であることを示し、その詳細な説明は省略する。
図5に示す半導体発光素子10の絶縁反射層132に設けられた開口部132hには、少なくとも透明導電層131の開口部132hにおいて露出する部分と金属反射層133の開口部132h内に形成された部分との間に金属コンタクト層137が積層されている。また、金属コンタクト層137は、絶縁反射層132の開口部132h内の側面に形成された側面部137aと、絶縁反射層132の金属反射層133側の表面であって開口部132hの周囲に形成された周辺部137bとが一体に形成されている。
さらに、本実施の形態では、金属コンタクト層137と金属反射層133との間に、金属反射層133と同じ元素を含む含Al金属層(第1金属層)138と、Ta(タンタル)又はNi(ニッケル)を含む第2金属層139とが順番に積層されている。
含Al金属層(第1金属層)138には、Al(アルミニウム)又はAl(アルミニウム)−Nd(ネオジウム)合金が含まれる。第2金属層139には、Ta(タンタル)又はNi(ニッケル)以外に、Ti(チタン)等が含まれてもよい。
図5に示すように、含Al金属層(第1金属層)138と第2金属層139とは、金属コンタクト層137の開口部132hの周囲に形成された周辺部137bの外縁部を限度として金属コンタクト層137上に積層されている。また、金属反射層133は、金属コンタクト層137上に積層された含Al金属層(第1金属層)138及び第2金属層139を被覆し、且つ絶縁反射層132上に積層されている。
絶縁反射層132の開口部132h内に形成された金属コンタクト層137上に、さらに含Al金属層(第1金属層)138と、Ta(タンタル)又はNi(ニッケル)を含む第2金属層139とを積層することにより、図2に示す第1の実施の形態と比べ、金属反射層133に含まれるアルミニウムの酸化がさらに抑制される。
また、図5に示す実施の形態では、n電極層140は、n型半導体層123側から順に、Ni(ニッケル)を含む第1導電層141、Al(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金を含む第2導電層142a、Ta(タンタル)を含む第3導電層143a、Al(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金を含む第4導電層142b、Ta(タンタル)を含む第4導電層143b、Pt(白金)を含む第5導電層143c、Au(金)を含むn極ボンディング層144及びTi(チタン)を含むn極密着層145が積層されている。
尚、n電極層140は、フリップチップ実装の後述するメッキバンプ24(図11参照)を形成するために、公知のフォトリソグラフィー技術により保護層150及びn極密着層145の一部を切り欠き、n極ボンディング層144の一部を露出させている。
(第3の実施の形態)
図6は、半導体発光素子10の第3の実施の形態を説明する断面模式図である。尚、図2に示した実施の形態と同様な要素については同一符号・名称を用いて同一もしくは同質の要素・部材であることを示し、その詳細な説明は省略する。
図6に示す半導体発光素子10の絶縁反射層132に設けられた開口部132hには、少なくとも透明導電層131の開口部132hにおいて露出する部分と金属反射層133の開口部132h内に形成された部分との間に金属コンタクト層137が積層されている。さらに、本実施の形態では、金属コンタクト層137と金属反射層133との間に、金属反射層133と同じ元素を含む含Al金属層(第1金属層)138、Ta(タンタル)又はNi(ニッケル)を含む第2金属層139、Pt(白金)を含む第3金属層139aおよびTa(タンタル)又はNi(ニッケル)を含む第4金属層139bが順番に積層されている。
図6に示すように、金属反射層133の一部は、開口部132h内の第4金属層139bが形成されない部分に形成され、第3金属層139aと接合している。これにより、開口部132h内に、透明導電層131と金属反射層133とを導通する導体部が形成されている。含Al金属層(第1金属層)138には、Al(アルミニウム)又はAl(アルミニウム)−Nd(ネオジウム)合金が含まれる。第2金属層139および第4金属層139bには、Ta(タンタル)又はNi(ニッケル)以外に、Ti(チタン)等が含まれてもよい。
図6に示す実施の形態では、n電極層140は、n型半導体層123側から順に、Ni(ニッケル)を含む第1導電層141、Al(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金を含む第2導電層142a、Ta(タンタル)を含む第3導電層143a、Pt(白金)を含む第4導電層143b、Ta(タンタル)を含む第5導電層143c、Al(アルミニウム)−Nd(ネオジム)合金を含む第6導電層142b、Ta(タンタル)を含む第7導電層143d、Pt(白金)を含む第8導電層143e、Au(金)を含むn極ボンディング層144及びTi(チタン)を含むn極密着層145が積層されている。
尚、n電極層140は、フリップチップ実装の後述するメッキバンプ24(図11参照)を形成するために、公知のフォトリソグラフィー技術により保護層150及びn極密着層145の一部を切り欠き、n極ボンディング層144の一部を露出させている。
(第4の実施の形態)
図7は、半導体発光素子における電極配置の他の例である第4の実施の形態を説明する平面模式図である。尚、図1に示した実施の形態と同様な要素については同一符号・名称を用いて同一もしくは同質の要素・部材であることを示している。
図7に示す半導体発光素子11は、正方形の平面形状を有している。p電極層130は、n電極層140を形成するためにエッチング等の手段により半導体層120の一部が除去された部分を除き、半導体層120の上面の略全面を覆うように形成されている。正極としてのp電極層130は、半導体発光素子11の中央部分で、外部との電気的な接続に用いられるp極ボンディング層135の一部が露出している。また、負極としてのn電極層140は、半導体発光素子11の四隅に近接した4個の部分で、n電極層140と外部との電気的な接続に用いられるn極ボンディング層144の一部がそれぞれ露出している(「N分散型」と称する。)。
また、p電極層130の絶縁反射層132(図8参照)には、複数の開口部132hが形成されている。開口部132hは、円形の空白部分(径=8μm)として表示されている。図7では、複数の開口部132hが、互いに間隔(ピッチl)を設けて絶縁反射層132(図8参照)の全体に配置されたパターン(「孤立パターン」と称する)を示している。
次に、半導体発光素子11の断面構造を説明する。
図8は、図7に示した半導体発光素子11のB−B断面模式図である。図2乃至図6に示した実施の形態と同様な要素については同一符号・名称を用いて同一もしくは同質の要素・部材であることを示し、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、半導体発光素子11は、図2の実施の形態において前述した半導体発光素子10と同様な層構造を有している。すなわち、半導体発光素子11は、基板110と、基板110上に積層される半導体層120と、半導体層120のp型半導体層125上に形成されたp電極層130と、半導体層120のn型半導体層123の一部を露出させた露出面に形成されたn電極層140とを有している。
正極としてのp電極層130は、半導体発光素子11の表面を被覆する保護層150およびp極密着層136の中央部分の一部を取り除いてp極ボンディング層135の一部を露出させ、後述するメッキバンプ25(図12参照)により外部と電気的に接続する。半導体層120上の四隅に分散するように形成された負極としてのn電極層140は、表面を被覆する保護層150およびn極密着層145の一部を取り除いてn極ボンディング層144の一部を露出させ、後述するメッキバンプ24(図12参照)により外部と電気的に接続する。
図7及び図8に示すN分散型の半導体発光素子11は、前述した半導体発光素子10と比べ、発光層124における発光が、半導体発光素子11の中央部分に集中することが抑制される傾向を示す。
半導体発光素子11の絶縁反射層132には、図2に示した実施の形態(半導体発光素子10)と同様に、透明導電層131の一部が露出するように複数の開口部132hが設けられている。開口部132hは、絶縁反射層132を貫通するように形成され、その中に金属反射層133の一部が形成されている。開口部132hの径、複数の開口部132hの間隔(ピッチl)、絶縁反射層132全体の面積に対し複数の開口部132hの面積の総和が占める割合(占有面積率)は、前述した半導体発光素子10の場合と同様な範囲から選択される。
開口部132hには、少なくとも透明導電層131の開口部132hにおいて露出する部分と金属反射層133の開口部132h内に形成された部分との間に金属コンタクト層137が形成されている。さらに、金属コンタクト層137は、絶縁反射層132の開口部132h内の側面に形成された側面部137aと、絶縁反射層132の金属反射層133側の表面であって開口部132hの周囲に形成された周辺部137bとが一体に形成されている。金属コンタクト層137に含まれる元素、厚さは、前述した半導体発光素子10の場合と同様な範囲から選択される。
半導体発光素子11には、図2に示した実施の形態(半導体発光素子10)と同様に、金属反射層133が絶縁反射層132の略全域を覆うように形成されている。金属反射層133を構成する材料、厚さは、半導体発光素子10の場合と同様な範囲から選択される。
尚、半導体発光素子11の複数のn電極層140は、図2に示した実施の形態(半導体発光素子10)と同様の層構造を有している。
(第5の実施の形態)
図9は、半導体発光素子の第5の実施の形態を説明する断面模式図である。図7および図8に示した実施の形態(第4の実施の形態)と同様な要素については同一符号・名称を用いて同一もしくは同質の要素・部材であることを示し、その詳細な説明は省略する。
図9に示す半導体発光素子11は、図5の第2の実施の形態において前述した半導体発光素子10と同様な層構造を有している。すなわち、絶縁反射層132に設けられた開口部132hには、少なくとも透明導電層131の開口部132hにおいて露出する部分と金属反射層133の開口部132h内に形成された部分との間に金属コンタクト層137が積層されている。また、金属コンタクト層137は、絶縁反射層132の開口部132h内の側面に形成された側面部137aと、絶縁反射層132の金属反射層133側の表面であって開口部132hの周囲に形成された周辺部137bとが一体に形成されている。
さらに、本実施の形態では、金属コンタクト層137と金属反射層133との間に、含Al金属層(第1金属層)138と第2金属層139とが順番に積層されている。これらの層に含まれる元素は、前述した第2の実施の形態(半導体発光素子10)の場合と同様な範囲から選択される。
半導体発光素子11には、図5に示した第2の実施の形態(半導体発光素子10)と同様に、金属反射層133が、金属コンタクト層137上に積層された含Al金属層(第1金属層)138及び第2金属層139を被覆し、且つ絶縁反射層132を覆うように形成されている。金属反射層133を構成する材料、厚さは、半導体発光素子10の場合と同様な範囲から選択される。
尚、半導体発光素子11の複数のn電極層140は、図5に示した第2の実施の形態(半導体発光素子10)と同様の層構造を有している。
(第6の実施の形態)
図10は、半導体発光素子の第6の実施の形態を説明する断面模式図である。図7および図8に示した実施の形態(第4の実施の形態)と同様な要素については同一符号・名称を用いて同一もしくは同質の要素・部材であることを示し、その詳細な説明は省略する。
図10に示す半導体発光素子11は、図6の第3の実施の形態において前述した半導体発光素子10と同様な層構造を有している。すなわち、絶縁反射層132に設けられた開口部132hには、少なくとも透明導電層131の開口部132hにおいて露出する部分と金属反射層133の開口部132h内に形成された部分との間に金属コンタクト層137が積層されている。さらに、金属コンタクト層137と金属反射層133との間に、含Al金属層(第1金属層)138、第2金属層139、第3金属層139a、第4金属層139bが順番に積層されている。これらの層に含まれる元素は、前述した第3の実施の形態(半導体発光素子10)の場合と同様な範囲から選択される。
図10に示すように、金属反射層133の一部は、開口部132h内の第4金属層139bが形成されない部分に形成され、第3金属層139aと接合している。これにより、開口部132h内に、透明導電層131と金属反射層133とを導通する導体部が形成されている。尚、半導体発光素子11の複数のn電極層140は、図6に示した第3の実施の形態(半導体発光素子10)と同様の層構造を有している。
(サブマウント20への実装工程)
半導体発光素子10および半導体発光素子11は、例えば、次のような操作を経て後述するサブマウント基板21(図11、図12参照)に実装される。初めに、半導体発光素子10,11のウェハ全面にTiW/Auを公知のスパッタ法で成膜した後、公知のフォトリソグラフィー技術によりn電極層140とp電極層130を開口させたレジストを形成し、続いて公知の成膜法によりn電極層140とp電極層130上に所定膜厚のAuを成長させ、後述するメッキバンプ24,25(図11、図12参照)を形成する。レジストおよびTiW/Au膜の不要部分は、公知のエッチング法等により除去される。AlN基板を用いた後述するサブマウント20(図11、図12参照)上に発光チップを裏返して設置し、後述するサブマウント配線22,23(図11、図12参照)と、半導体発光素子10,11のメッキバンプ24,25とがそれぞれ対応するようにサブマウント20とを位置合わせして電気的に接続する。
<半導体発光装置1,2>
図11は、本実施の形態が適用される半導体発光装置の一例を説明する断面模式図である。図12は、本実施の形態が適用される半導体発光装置の他の一例を説明する断面模式図である。以下、図11及び図12に基づき説明する。
図11に示す半導体発光装置1は、図1及び図2において説明した半導体発光素子10がサブマウント基板21に実装されている。図1及び図2と同様な構成には同じ符号を使用し詳細な説明は省略する。図12に示す半導体発光装置2は、図7及び図8において説明した半導体発光素子11(N分散型)がサブマウント基板21に実装されている。図7及び図8と同様な構成には同じ符号を使用し詳細な説明は省略する。
図11及び図12に示すように、半導体発光素子10及び半導体発光素子11は、それぞれ、半導体発光素子10,11を搭載する回路基板の一例としてのサブマウント20とを備えている。サブマウント20は、半導体発光素子10,11を固定するとともに、半導体発光素子10,11に電力を供給する配線を設けている。図11及び図12に示すように、半導体発光装置1,2は、半導体発光素子10,11をサブマウント20上にフリップチップ実装している。
サブマウント20は、サブマウント基板21、サブマウント基板21上に設けられたサブマウント配線22,23、半導体発光素子10,11のn電極層140とサブマウント配線22とを電気的に接続する接続子の一例としてのメッキバンプ24と、p電極層130とサブマウント配線23とを電気的に接続する接続子の一例としてのメッキバンプ25を備えている。本実施の形態では、メッキバンプ24,25は、本体が金(Au)から構成され、それぞれがn電極層140及びp電極層130の表面と接触する部分は、TiW/Auの2層がスパッタ法で成膜されている。
半導体発光素子10,11の発光層124(図2,図8参照)において出射した光のうち、基板110側に進む光は、外部に取り出される。一方、発光層124が出射する光のうち、p電極層130側に進む光は、p電極層130に設けられた絶縁反射層132及び金属反射層133により反射されて基板110側に向かい、外部に取り出される。
以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に説明する。但し、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1,2、比較例1,2)
図2(第1の実施の形態)と図5(第2の実施の形態)にそれぞれ示す半導体発光素子10を調製した。多層構造の絶縁反射層132に複数の開口部132hを設け、開口部132hにおいて露出したIZO(酸化インジウム亜鉛)からなる透明導電層131とAl(アルミニウム)−Nd(ネオジウム)合金からなる金属反射層133との間にNi(ニッケル)からなる金属コンタクト層137を形成した。
尚、絶縁反射層132は、10層の第1の絶縁反射層132aの間に9層の第2の絶縁反射層132bを挟み込むことにより、合計19層の積層構造を有している。第1の絶縁反射層132aは、層厚さd=76nmのSiO(二酸化ケイ素)で形成されている。第2の絶縁反射層132bは、層厚さd=51nmのTa(酸化タンタル)で形成されている。多層構造の絶縁反射層132の全体の膜厚(H)は、1218nmである。また、開口部132hの径は8μmであり、複数の開口部132hのピッチ1は40μmであり、占有面積率は5%である。
次に、図11に示すように、これらの半導体発光素子10をサブマウント20にフリップチップ実装した半導体発光装置1を調製した。続いて、これらの半導体発光装置1について、それぞれ、LED特性を測定した。
尚、比較例として、実施例1で形成したNi(ニッケル)からなる金属コンタクト層137を開口部132hにおいて露出した透明導電層131と金属反射層133との間を含め、多層構造の絶縁反射層132の表面全体に形成した以外は実施例1と同様な構成とした場合(比較例1)と、実施例1で形成した多層構造の絶縁反射層132を、SiO(二酸化ケイ素)を用いた単層構造の絶縁反射層とし、金属コンタクト層137を形成せず、金属反射層133をAg(銀)からなる金属反射層とした以外は実施例1と同じ構成にした場合(比較例2)とについて、それぞれ半導体発光素子を形成し、実施例1と同様にLED特性を測定した。結果を表1及び表2に示す。
表1及び表2において、Vfは順方向電圧(単位:V)であり、Poは、発光出力(単位:mW)である。
Figure 2013232541
Figure 2013232541
表1に示す結果から、実施例1および実施例2において調製したフリップチップ実装型の半導体発光装置1の順方向電圧(Vf:V)は、多層構造の絶縁反射層132の表面全体にNiからなる金属コンタクト層137を形成した場合(比較例1)や従来のAgからなる金属反射層を有する場合(比較例2)と略同等であることが分かる。
また、開口部132h内に形成された金属コンタクト層137上に、さらに含Al金属層(第1金属層)138と、Ta(タンタル)を含む第2金属層139とを積層することにより(実施例2)、金属コンタクト層137のみの場合(実施例1)と比べ、金属反射層133に含まれるアルミニウムの酸化がさらに抑制されることから、順方向電圧(Vf:V)が減少することが分かる。
表2に示す結果から、実施例1および実施例2において調製したフリップチップ実装型の半導体発光装置1の発光出力(Po:mW)は、多層構造の絶縁反射層132の表面全体にNiからなる金属コンタクト層137を形成した場合(比較例1)や従来のAgからなる金属反射膜を有する場合(比較例2)と比較して増大することが分かる。
1,2…半導体発光装置、10,11…半導体発光素子、20…サブマウント、21…サブマウント基板、22,23…サブマウント配線、24,25…メッキバンプ(接続子)、110…基板、120…半導体層、121…中間層、122…下地層、123…n型半導体層、124…発光層、125…p型半導体層、126…積層半導体層、130…p電極層、131…透明導電層、132…絶縁反射層、132h…開口部、133…金属反射層、137…金属コンタクト層、140…n電極層、150…保護層

Claims (5)

  1. n型半導体層、発光層及びp型半導体層が積層された積層半導体層と、
    前記積層半導体層の前記p型半導体層上に積層され且つ前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す金属酸化物から構成された透明導電層と、
    前記透明導電層上に積層され且つ当該透明導電層の一部が露出する複数の開口部を設けた絶縁反射層と、
    前記絶縁反射層上と当該絶縁反射層の前記開口部内に形成され且つアルミニウムを含む金属から構成された金属反射層と、
    少なくとも前記透明導電層の前記開口部において露出する部分と前記金属反射層の当該開口部内に形成された部分との間に設けられ且つ周期表第6A族及び第8族から選ばれる元素を含む金属コンタクト層と、
    を有することを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記金属コンタクト層は、少なくともクロム、モリブデン及びニッケルから選ばれる元素を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記金属コンタクト層と前記金属反射層との間に、さらに、アルミニウム又はアルミニウム−ネオジウム合金を含む第1金属層と、タンタル又はニッケルを含む第2金属層と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記金属反射層は、アルミニウム又はアルミニウム−ネオジウム合金を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  5. 前記絶縁反射層は、第1の屈折率を有し前記発光層から出射される光に対して光透過性を示す第1の絶縁層と当該第1の屈折率より高い第2の屈折率を有し当該発光層から出射される光に対して光透過性を示す第2の絶縁層とを交互に積層して構成された多層絶縁層からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
JP2012104044A 2012-04-27 2012-04-27 半導体発光素子 Active JP5768759B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012104044A JP5768759B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 半導体発光素子
CN201310149497.9A CN103378255B (zh) 2012-04-27 2013-04-26 半导体发光元件
US13/871,649 US9472718B2 (en) 2012-04-27 2013-04-26 Semiconductor light-emitting element comprising an insulating reflection layer including plural opening portions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012104044A JP5768759B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 半導体発光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013232541A true JP2013232541A (ja) 2013-11-14
JP5768759B2 JP5768759B2 (ja) 2015-08-26

Family

ID=49463089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012104044A Active JP5768759B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 半導体発光素子

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9472718B2 (ja)
JP (1) JP5768759B2 (ja)
CN (1) CN103378255B (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015102225A1 (ko) * 2013-12-30 2015-07-09 일진엘이디(주) 신뢰성이 향상된 발광 소자
KR20160079275A (ko) * 2014-12-26 2016-07-06 엘지이노텍 주식회사 발광 소자 및 발광 소자 패키지
US9691953B2 (en) 2015-08-26 2017-06-27 Nichia Corporation Light emitting element and light emitting device
JP2017157650A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 豊田合成株式会社 半導体発光素子
US9786816B2 (en) 2014-10-17 2017-10-10 Lg Innotek Co., Ltd. Light emitting device, light emitting device package, and lighting apparatus including the package
JP2018113363A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 豊田合成株式会社 発光素子
JP2018117089A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 豊田合成株式会社 発光素子
JP2018206818A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 豊田合成株式会社 発光素子及びその製造方法
JP2018206817A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 豊田合成株式会社 発光素子
JP2019176016A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 日亜化学工業株式会社 窒化物半導体発光素子
CN111684611A (zh) * 2017-12-14 2020-09-18 亮锐有限责任公司 防止led管芯污染的方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5915504B2 (ja) * 2012-11-06 2016-05-11 日亜化学工業株式会社 半導体発光素子
CN105449068A (zh) * 2014-07-28 2016-03-30 无锡华润华晶微电子有限公司 一种led芯片及其制作方法
US9472719B2 (en) * 2015-02-18 2016-10-18 Epistar Corporation Light-emitting diode
CN106159057B (zh) * 2015-04-01 2018-08-28 映瑞光电科技(上海)有限公司 Led芯片及其制作方法
CN106992234A (zh) * 2016-01-21 2017-07-28 宏齐科技股份有限公司 Led器件
CN114188471A (zh) * 2016-09-05 2022-03-15 首尔伟傲世有限公司 芯片级封装发光二极管
CN107170857A (zh) * 2017-04-25 2017-09-15 淮安澳洋顺昌光电技术有限公司 Led倒装芯片的制备方法
US11024770B2 (en) * 2017-09-25 2021-06-01 Nichia Corporation Light emitting element and light emitting device
CN115621387A (zh) * 2017-12-22 2023-01-17 首尔伟傲世有限公司 发光二极管
KR102543183B1 (ko) 2018-01-26 2023-06-14 삼성전자주식회사 반도체 발광소자
WO2020097792A1 (zh) * 2018-11-13 2020-05-22 厦门市三安光电科技有限公司 发光二极管
CN111864027B (zh) * 2019-10-11 2022-09-16 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 紫外led高反电极、紫外led及其制备方法
CN113990995B (zh) * 2021-12-27 2022-03-29 南昌凯捷半导体科技有限公司 一种具有Ag反射镜的mini/micro LED及其制作方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006006555A1 (ja) * 2004-07-12 2006-01-19 Rohm Co., Ltd. 半導体発光素子
JP2007158129A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Toyoda Gosei Co Ltd 半導体素子
JP2009164423A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Nichia Corp 発光素子
US20100208763A1 (en) * 2007-05-04 2010-08-19 Karl Engl Semiconductor Chip and Method for Manufacturing a Semiconductor Chip
JP2014044971A (ja) * 2011-08-31 2014-03-13 Nichia Chem Ind Ltd 半導体発光素子

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3972670B2 (ja) * 2002-02-06 2007-09-05 豊田合成株式会社 発光装置
KR101008285B1 (ko) * 2005-10-28 2011-01-13 주식회사 에피밸리 3족 질화물 반도체 발광소자
JP5016808B2 (ja) * 2005-11-08 2012-09-05 ローム株式会社 窒化物半導体発光素子及び窒化物半導体発光素子製造方法
KR101008588B1 (ko) * 2005-11-16 2011-01-17 주식회사 에피밸리 3족 질화물 반도체 발광소자
CN101222009A (zh) * 2007-01-12 2008-07-16 清华大学 发光二极管
US8546818B2 (en) * 2007-06-12 2013-10-01 SemiLEDs Optoelectronics Co., Ltd. Vertical LED with current-guiding structure
US8148733B2 (en) * 2007-06-12 2012-04-03 SemiLEDs Optoelectronics Co., Ltd. Vertical LED with current guiding structure
US7759670B2 (en) * 2007-06-12 2010-07-20 SemiLEDs Optoelectronics Co., Ltd. Vertical LED with current guiding structure
US8563995B2 (en) * 2008-03-27 2013-10-22 Nitek, Inc. Ultraviolet light emitting diode/laser diode with nested superlattice
CN102124574B (zh) * 2008-06-16 2013-07-17 丰田合成株式会社 半导体发光元件、其电极及制造方法以及灯
KR100981275B1 (ko) * 2008-09-25 2010-09-10 주식회사 에피밸리 3족 질화물 반도체 발광소자
JP2010153581A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Showa Denko Kk 半導体発光素子及び半導体発光素子の製造方法、ランプ
JP2010251549A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Canon Inc 半導体装置及び製造方法
JP5332882B2 (ja) 2009-04-30 2013-11-06 豊田合成株式会社 半導体発光素子
JP5793292B2 (ja) * 2010-02-17 2015-10-14 豊田合成株式会社 半導体発光素子
KR101072193B1 (ko) * 2010-04-01 2011-10-10 엘지이노텍 주식회사 발광소자, 발광소자 제조방법, 및 발광소자 패키지
EP2599133A2 (en) * 2010-07-28 2013-06-05 Seoul Opto Device Co., Ltd. Light emitting diode having distributed bragg reflector

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006006555A1 (ja) * 2004-07-12 2006-01-19 Rohm Co., Ltd. 半導体発光素子
JP2007158129A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Toyoda Gosei Co Ltd 半導体素子
US20100208763A1 (en) * 2007-05-04 2010-08-19 Karl Engl Semiconductor Chip and Method for Manufacturing a Semiconductor Chip
JP2009164423A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Nichia Corp 発光素子
JP2014044971A (ja) * 2011-08-31 2014-03-13 Nichia Chem Ind Ltd 半導体発光素子

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015102225A1 (ko) * 2013-12-30 2015-07-09 일진엘이디(주) 신뢰성이 향상된 발광 소자
US9786816B2 (en) 2014-10-17 2017-10-10 Lg Innotek Co., Ltd. Light emitting device, light emitting device package, and lighting apparatus including the package
KR102326926B1 (ko) * 2014-12-26 2021-11-16 쑤저우 레킨 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 발광 소자 및 발광 소자 패키지
KR20160079275A (ko) * 2014-12-26 2016-07-06 엘지이노텍 주식회사 발광 소자 및 발광 소자 패키지
US9691953B2 (en) 2015-08-26 2017-06-27 Nichia Corporation Light emitting element and light emitting device
JP2017157650A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 豊田合成株式会社 半導体発光素子
JP2018113363A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 豊田合成株式会社 発光素子
JP2018117089A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 豊田合成株式会社 発光素子
JP2018206817A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 豊田合成株式会社 発光素子
JP2018206818A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 豊田合成株式会社 発光素子及びその製造方法
CN111684611A (zh) * 2017-12-14 2020-09-18 亮锐有限责任公司 防止led管芯污染的方法
JP2021507516A (ja) * 2017-12-14 2021-02-22 ルミレッズ リミテッド ライアビリティ カンパニー Ledダイの汚染を防止する方法
JP7308831B2 (ja) 2017-12-14 2023-07-14 ルミレッズ リミテッド ライアビリティ カンパニー Ledダイの汚染を防止する方法
CN111684611B (zh) * 2017-12-14 2024-02-06 亮锐有限责任公司 防止led管芯污染的方法
JP2019176016A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 日亜化学工業株式会社 窒化物半導体発光素子
JP7068577B2 (ja) 2018-03-28 2022-05-17 日亜化学工業株式会社 窒化物半導体発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
US9472718B2 (en) 2016-10-18
US20130285099A1 (en) 2013-10-31
CN103378255A (zh) 2013-10-30
CN103378255B (zh) 2016-08-24
JP5768759B2 (ja) 2015-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5768759B2 (ja) 半導体発光素子
JP5633057B2 (ja) 半導体発光素子及び半導体発光装置
JP4604488B2 (ja) 窒化物半導体発光素子およびその製造方法
JP5637210B2 (ja) 半導体発光素子
WO2011071100A1 (ja) 半導体発光素子、半導体発光素子を用いた発光装置および電子機器
JP4148264B2 (ja) 半導体素子及びその製造方法
JP5130730B2 (ja) 半導体発光素子
JP2014127565A (ja) 半導体発光素子
JP5929714B2 (ja) 半導体発光素子
WO2011068162A1 (ja) 半導体発光素子及び半導体発光装置
JP2014093480A (ja) 半導体発光素子
JP5633056B2 (ja) 半導体発光素子、発光装置
WO2013051326A1 (ja) 窒化物半導体発光素子、及び窒化物半導体発光素子の製造方法
JP2008218878A (ja) GaN系LED素子および発光装置
JP2013048200A (ja) GaN系LED素子
JP2005123489A (ja) 窒化物半導体発光素子およびその製造方法
JP2011035324A (ja) 半導体発光素子、ランプ、電子機器および機械装置
JP2011066073A (ja) 半導体発光素子
JP5708285B2 (ja) 半導体発光素子及び半導体発光装置
JP2012124321A (ja) 半導体発光素子、ランプおよび半導体発光素子の製造方法
JP5353809B2 (ja) 半導体発光素子及び発光装置
JP5029075B2 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP2012064759A (ja) 半導体発光装置、半導体発光装置の製造方法
JP6189525B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
TW202345419A (zh) 發光元件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5768759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150