JP2011035324A - 半導体発光素子、ランプ、電子機器および機械装置 - Google Patents

半導体発光素子、ランプ、電子機器および機械装置 Download PDF

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高史 程田
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Abstract

【課題】フリップチップにて実装される半導体発光素子における光取り出し効率を向上させる。
【解決手段】半導体発光素子1は、n型半導体層140上に積層される発光層150およびp型半導体層160と、p型半導体層160上に形成される第1電極170と、エッチング等によって露出したn型半導体層140上に形成される第2電極180と、第1電極170の一部および第2電極180の一部を除いて、これら第1電極170および第2電極180を覆い、且つ、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部を覆うように積層される保護層190とを備える。第1電極170には銀または銀を含む合金で構成された金属反射層172が設けられ、保護層190は低屈折率層と高屈折率層とが交互に積層された多層反射膜で構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、通電により発光する半導体発光素子、ランプ、電子機器および機械装置に関する。
GaN等のIII族窒化物半導体を用いた半導体発光素子は、通常、サファイア等の基板上に、発光層を含むIII族窒化物半導体層を形成して構成される。そして、このような半導体発光素子では、配線基板に対して半導体発光素子をフリップチップにて実装することで、発光層から出力される光を、基板を介して外部に出射するようにしたものが存在する。
公報記載の従来技術として、III族窒化物半導体層の基板との接触面と反対側となる面側に、銀等からなる金属製の反射膜を形成することで、発光層から基板とは反対側に出力される光を、基板側に向けて反射するようにしたものが存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の技術として、III族窒化物半導体層の基板との接触面と反対側となる面側に、誘電体からなる多重反射膜を形成することで、発光層から基板とは反対側に出力される光を、基板側に向けて反射するようにしたものが存在する(特許文献2参照)。
特開2006−303430号公報 特開2006−120913号公報
しかしながら、発光層からは、基板側および基板と反対側以外の方向にも光が出力されており、このような光については、取り出しに関する配慮が行われていなかった。
本発明は、フリップチップにて実装される半導体発光素子における光取り出し効率を向上させることを目的とする。
本発明が適用される半導体発光素子は、第1の導電型を有するIII族窒化物半導体で構成される第1の半導体層と、III族窒化物半導体で構成され、第1の半導体層に積層され、通電により発光する発光層と、第1の導電型とは異なる第2の導電型を有するIII族窒化物半導体で構成され、発光層に積層される第2の半導体層と、銀または銀を含む合金で構成され、発光層とは逆側の第2の半導体層に積層され、発光層から出射される光を反射する第1の反射層と、第1の屈折率を有し発光層から出射される光に対する透過性を有する第1の屈折率層と第1の屈折率よりも高い第2の屈折率を有し発光層から出射される光に対する透過性を有する第2の屈折率層とを交互に積層して構成され、少なくとも発光層のうち第1の半導体層と第2の半導体層とに接触しない部位を覆うように設けられ、発光層から出射される光を反射する第2の反射層とを含んでいる。
このような半導体発光素子において、発光層から出射される光に対する透過性および導電性を有する金属酸化物で構成され、第2の半導体層と第1の反射層との間に設けられる透明導電層と、導電性を有し、透明導電層とは逆側の第1の反射層に積層されて外部との電気的な接続に用いられる接続層とをさらに含むことを特徴とすることができる。
また、第2の反射層が接続層の少なくとも一部を覆うように設けられ、接続層と第2の反射層との間には、接続層と第2の反射層とを密着させるための密着層がさらに形成されていることを特徴とすることができる。
さらに、第1の屈折率層が酸化珪素で構成されるとともに、第2の屈折率層が酸化チタン、酸化ニオブおよび酸化タンタルからなる群から選ばれた1種で構成され、発光層に接触する部位と外部に露出する部位とが、第1の屈折率層で構成されることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される半導体発光素子は、通電により発光する発光層を含むIII族窒化物半導体層と、銀または銀を含む合金で構成され、III族窒化物半導体層に積層され、発光層に給電を行うとともに発光層から出射される光を反射する電極反射層と、第1の屈折率を有し発光層から出射される光に対する透過性を有する第1の屈折率層と第1の屈折率よりも高い第2の屈折率を有し発光層から出射される光に対する透過性を有する第2の屈折率層とを交互に積層して構成され、電極反射層と少なくとも発光層を含むIII族窒化物半導体層の一部とを覆うように設けられ、発光層を保護するとともに発光層から出射される光を反射する保護反射層とを含んでいる。
このような半導体発光素子において、発光層から出射される光に対する透過性および導電性を有する金属酸化物で構成され、III族窒化物半導体層と電極反射層との間に設けられる透明導電層と、導電性を有し、透明導電層とは逆側の電極反射層に積層されて外部との電気的な接続に用いられる接続層とをさらに含むことを特徴とすることができる。
また、保護反射層が接続層の少なくとも一部を覆うように設けられ、接続層と保護反射層との間には、接続層と保護反射層とを密着させるための密着層がさらに形成されていることを特徴とすることができる。
さらに、第1の屈折率層が酸化珪素で構成されるとともに、第2の屈折率層が酸化チタンで構成され、発光層に接触する部位と外部に露出する部位とが、第1の屈折率層で構成されることを特徴とすることができる。
さらに、本発明は、上述した半導体発光素子を備えたことを特徴とするランプ、このランプが組み込まれた電子機器、この電子機器が組み込まれた機械装置に適用することができる。
本発明によれば、フリップチップにて実装される半導体発光素子における光取り出し効率を向上させることができる。
半導体発光素子の断面模式図の一例である。 半導体発光素子の平面模式図の一例である。 半導体発光素子を構成する積層半導体層の断面模式図の一例である。 半導体発光素子を構成する保護反射層の断面模式図の一例である。 半導体発光素子を基板にフリップチップ実装した発光装置の一例を示す図である。 実施例および比較例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される半導体発光素子(発光ダイオード)1の断面模式図の一例を示しており、図2は図1に示す半導体発光素子1を図1に示すII方向からみた平面模式図の一例を示しており、図3は半導体発光素子1を構成する積層半導体層の断面模式図の一例を示している。
(半導体発光素子)
図1に示すように、半導体発光素子1は、基板110と、基板110上に積層される中間層120と、中間層120上に積層される下地層130とを備える。また、半導体発光素子1は、下地層130上に積層されるn型半導体層140と、n型半導体層140上に積層される発光層150と、発光層150上に積層されるp型半導体層160とを備える。なお、以下の説明においては、必要に応じて、これらn型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160を、まとめて積層半導体層100と呼ぶ。
さらに、半導体発光素子1は、p型半導体層160の上面160cに形成される第1電極170と、積層されたp型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部を切り欠くことによって露出したn型半導体層140の半導体層露出面140cに形成される第2電極180とを備える。ここで、半導体層露出面140cは、n型半導体層140の周縁を、一周にわたって露出させるように形成されている。その結果、この半導体発光素子1では、基板110、中間層120、下地層130およびn型半導体層140の一部(半導体層露出面140cよりも下地層130側)の側壁面に対し、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部(半導体層露出面140cよりも発光層150側)の側壁面が、より内側に位置するようになっている。
さらにまた、半導体発光素子1は、第1電極170および第2電極180と、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部(半導体露出面140cよりも発光層150側)に積層される保護層190をさらに備える。ただし、保護層190は、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部(半導体露出面140cよりも発光層150側)の側壁面の全域を覆うように形成される一方、第1電極170および第2電極180のそれぞれに対しては、図1において上方側となる面の一部を露出させるように形成されている。
このように、本実施の形態の半導体発光素子1は、基板110とは反対側となる一方の面側に第1電極170および第2電極180が形成された構造を有している。
なお、図2では、保護層190の背面側に存在する第1電極170および第2電極180を、破線で囲って示している。また、図2には、第1電極170のうち保護層190によって覆われずに外部に露出する第1ボンディング層174(詳細は後述する)、および、第2電極180のうち保護層190によって覆われずに外部に露出する第2ボンディング層183(詳細は後述する)も示している。
この半導体発光素子1においては、第1電極170を正極、第2電極180を負極とし、両者を介して積層半導体層100(より具体的にはp型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140)に電流を流すことで、発光層150が発光するようになっている。
では次に、半導体発光素子1の各構成要素について、より詳細に説明する。
<基板>
基板110としては、III族窒化物半導体結晶が表面にエピタキシャル成長される基板であれば、特に限定されず、各種の基板を選択して用いることができる。ただし、本実施の形態の半導体発光素子1は、後述するように、基板110側から光を取り出すようにフリップチップ実装されることから、発光層150から出射される光に対する光透過性を有していることが好ましい。したがって、例えば、サファイア、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムアルミニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン、酸化チタン等からなる基板110を用いることができる。
また、上記材料の中でも、特に、C面を主面とするサファイアを基板110として用いることが好ましい。サファイアを基板110として用いる場合は、サファイアのC面上に中間層120(バッファ層)を形成するとよい。
<積層半導体層>
III族窒化物半導体層の一例としての積層半導体層100は、例えば、III族窒化物半導体からなる層であって、図1に示すように、基板110上に、n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160の各層が、この順で積層されて構成されている。
また、図3に示すように、n型半導体層140、発光層150及びp型半導体層160の各層は、それぞれ、複数の半導体層から構成してもよい。さらにまた、積層半導体層100は、さらに下地層130、中間層120を含めて呼んでもよい。ここで、n型半導体層140は、電子をキャリアとする第1の導電型にて電気伝導を行うものであり、p型半導体層160は、正孔をキャリアとする第2の導電型にて電気伝導を行うものである。
なお、積層半導体層100は、MOCVD法で形成すると結晶性の良いものが得られるが、スパッタ法によっても条件を最適化することで、MOCVD法よりも優れた結晶性を有する半導体層を形成できる。以下、順次説明する。
<中間層>
中間層120は、多結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)からなるものが好ましく、単結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)のものがより好ましい。
中間層120は、上述のように、例えば、多結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)からなる厚さ0.01〜0.5μmのものとすることができる。中間層120の厚みが0.01μm未満であると、中間層120により基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和する効果が十分に得られない場合がある。また、中間層120の厚みが0.5μmを超えると、中間層120としての機能には変化が無いのにも関わらず、中間層120の成膜処理時間が長くなり、生産性が低下する虞がある。
中間層120は、基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和し、基板110の(0001)面(C面)上にc軸配向した単結晶層の形成を容易にする働きがある。したがって、中間層120の上に単結晶の下地層130を積層すると、より一層結晶性の良い下地層130が積層できる。なお、本発明においては、中間層形成工程を行なうことが好ましいが、行なわなくても良い。
また、中間層120をなすIII族窒化物半導体の結晶は、単結晶構造を有するものであってもよく、単結晶構造を有するものが好ましく用いられる。III族窒化物半導体の結晶は、成長条件を制御することにより、上方向だけでなく、面内方向にも成長して単結晶構造を形成する。このため、中間層120の成膜条件を制御することにより、単結晶構造のIII族窒化物半導体の結晶からなる中間層120とすることができる。このような単結晶構造を有する中間層120を基板110上に成膜した場合、中間層120のバッファ機能が有効に作用するため、その上に成膜されたIII族窒化物半導体は良好な配向性及び結晶性を有する結晶膜となる。
<下地層>
下地層130としては、AlxGayInzN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)を用いることができるが、AlxGa1-xN(0≦x<1)を用いると結晶性の良い下地層130を形成できるため好ましい。
下地層130の膜厚は0.1μm以上が好ましく、より好ましくは0.5μm以上であり、1μm以上が最も好ましい。この膜厚以上にした方が結晶性の良好なAlxGa1-xN層が得られやすい。また、下地層130の膜厚は10μm以下が好ましい。
下地層130の結晶性を良くするためには、下地層130は不純物をドーピングしない方が望ましい。しかし、p型あるいはn型の導電性が必要な場合は、アクセプター不純物あるいはドナー不純物を添加することができる。
<n型半導体層>
図3に示すように、例えば電子をキャリアとする第1の導電型を有する第1の半導体層の一例としてのn型半導体層140は、nコンタクト層140aとnクラッド層140bとから構成されるのが好ましい。なお、nコンタクト層140aはnクラッド層140bを兼ねることも可能である。また、前述の下地層130をn型半導体層140に含めてもよい。
nコンタクト層140aは、第2電極180を設けるための層である。nコンタクト層140aとしては、AlxGa1-xN層(0≦x<1、好ましくは0≦x≦0.5、さらに好ましくは0≦x≦0.1)から構成されることが好ましい。
また、nコンタクト層140aにはn型不純物がドープされていることが好ましく、n型不純物を1×1017〜1×1020/cm3、好ましくは1×1018〜1×1019/cm3の濃度で含有すると、第2電極180との良好なオーミック接触を維持できる点で好ましい。n型不純物としては、特に限定されないが、例えば、Si、GeおよびSn等が挙げられ、好ましくはSiおよびGeが挙げられる。
nコンタクト層140aの膜厚は、0.5〜5μmとされることが好ましく、1〜3μmの範囲に設定することがより好ましい。nコンタクト層140aの膜厚が上記範囲にあると、半導体の結晶性が良好に維持される。
nコンタクト層140aと発光層150との間には、nクラッド層140bを設けることが好ましい。nクラッド層140bは、発光層150へのキャリアの注入とキャリアの閉じ込めとを行なう層である。なお、本明細書では、AlGaN、GaN、GaInNについて、各元素の組成比を省略した形で記述する場合がある。nクラッド層140bはAlGaN、GaN、GaInNなどで形成することが可能である。また、これらの構造のヘテロ接合や複数回積層した超格子構造としてもよい。nクラッド層140bをGaInNで形成する場合には、発光層150のGaInNのバンドギャップよりも大きくすることが望ましい。
nクラッド層140bの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは0.005〜0.5μmであり、より好ましくは0.005〜0.1μmである。nクラッド層140bのn型ドープ濃度は1×1017〜1×1020/cm3が好ましく、より好ましくは1×1018〜1×1019/cm3である。ドープ濃度がこの範囲であると、良好な結晶性の維持および発光素子の動作電圧低減の点で好ましい。
なお、nクラッド層140bを、超格子構造を含む層とする場合には、詳細な図示を省略するが、100オングストローム以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第1層と、n側第1層と組成が異なるとともに100オングストローム以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第2層とが積層された構造を含むものであっても良い。
また、nクラッド層140bは、n側第1層とn側第2層とが交互に繰返し積層された構造を含んだものであってもよく、GaInNとGaNとの交互構造又は組成の異なるGaInN同士の交互構造であることが好ましい。
<発光層>
n型半導体層140の上に積層される発光層150としては、単一量子井戸構造あるいは多重量子井戸構造などを採用することができる。
図3に示すような、量子井戸構造の井戸層150bとしては、Ga1-yInyN(0<y<0.4)からなるIII族窒化物半導体層が通常用いられる。井戸層150bの膜厚としては、量子効果の得られる程度の膜厚、例えば1〜10nmとすることができ、好ましくは2〜6nmとすると発光出力の点で好ましい。
また、多重量子井戸構造の発光層150の場合は、上記Ga1-yInyNを井戸層150bとし、井戸層150bよりバンドギャップエネルギーが大きいAlzGa1-zN(0≦z<0.3)を障壁層150aとする。井戸層150bおよび障壁層150aには、設計により不純物をドープしてもしなくてもよい。
なお、本実施の形態では、発光層150が、井戸層150bのIn組成を調整することによって、紫外光から緑色光(発光波長λ=365nm〜540nm程度)を出力することができる。
<p型半導体層>
図3に示すように、例えば正孔をキャリアとする第2の導電型を有する第2の半導体層の一例としてのp型半導体層160は、通常、pクラッド層160aおよびpコンタクト層160bから構成される。また、pコンタクト層160bがpクラッド層160aを兼ねることも可能である。
pクラッド層160aは、発光層150へのキャリアの閉じ込めとキャリアの注入とを行なう層である。pクラッド層160aとしては、発光層150のバンドギャップエネルギーより大きくなる組成であり、発光層150へのキャリアの閉じ込めができるものであれば特に限定されないが、好ましくは、AlxGa1-xN(0<x≦0.4)のものが挙げられる。
pクラッド層160aが、このようなAlGaNからなると、発光層150へのキャリアの閉じ込めの点で好ましい。pクラッド層160aの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは1〜400nmであり、より好ましくは5〜100nmである。
pクラッド層160aのp型ドープ濃度は、1×1018〜1×1021/cm3が好ましく、より好ましくは1×1019〜1×1020/cm3である。p型ドープ濃度が上記範囲であると、結晶性を低下させることなく良好なp型結晶が得られる。
また、pクラッド層160aは、複数回積層した超格子構造としてもよく、AlGaNとAlGaNとの交互構造又はAlGaNとGaNとの交互構造であることが好ましい。
pコンタクト層160bは、第1電極170を設けるための層である。pコンタクト層160bは、AlxGa1-xN(0≦x≦0.4)であることが好ましい。Al組成が上記範囲であると、良好な結晶性の維持および第1電極170との良好なオーミック接触の維持が可能となる点で好ましい。
p型不純物(ドーパント)を1×1018〜1×1021/cm3の濃度、好ましくは5×1019〜5×1020/cm3の濃度で含有していると、良好なオーミック接触の維持、クラック発生の防止、良好な結晶性の維持の点で好ましい。p型不純物としては、特に限定されないが、例えば好ましくはMgが挙げられる。
pコンタクト層160bの膜厚は、特に限定されないが、0.01〜0.5μmが好ましく、より好ましくは0.05〜0.2μmである。pコンタクト層160bの膜厚がこの範囲であると、発光出力の点で好ましい。
<第1電極>
次に、第1電極170の構成について詳細に説明する。
第1電極170は、p型半導体層160の上面160c上に積層される第1導電層171と、この第1導電層171上に積層される金属反射層172と、この金属反射層172上に積層される第1拡散防止層173と、第1拡散防止層173上に積層される第1ボンディング層174と、上述した第1ボンディング層174の露出部位を除いて第1ボンディング層174を覆うように設けられ、第1ボンディング層174と反対側の面には保護層190が積層される第1密着層175とを有している。
<第1導電層>
図1に示すように、p型半導体層160の上には第1導電層171が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、第1導電層171(図1参照)は、第2電極180を形成するために、エッチング等の手段によって一部が除去されたp型半導体層160の上面160cの周縁部を除くほぼ全面を覆うように形成されている。そして、第1導電層171の中央部は一定の膜厚を有し上面160cに対しほぼ平坦に形成される一方、第1導電層171の端部側は膜厚が漸次薄くなることでp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。ただし、第1導電層171は、このような形状に限定されるわけでなく、隙間を開けて格子状や樹形状に形成してもよく、また、矩形状の断面を有していてもよい。なお、図2において、第1導電層171は、第1ボンディング層174の背面側に形成されているため、その背後に隠れている。
第1導電層171は、p型半導体層160とオーミックコンタクトがとれ、しかもp型半導体層160との接触抵抗が小さいものを用いることが好ましい。また、この半導体発光素子1では、発光層150からの光を、金属反射層172を介して基板110側に取り出すことから、第1導電層171は光透過性に優れたものを用いることが好ましい。さらにまた、p型半導体層160の全面に渡って均一に電流を拡散させるために、第1導電層171は優れた導電性を有し、且つ、抵抗分布が少ないものを用いることが好ましい。なお、第1導電層171の厚さは2nm〜500nmの範囲より選択することができる。ここで、第1導電層171の厚さが2nmよりも薄いと、p型半導体層160とオーミックコンタクトが取れにくい場合があり、また、第1導電層171の厚さが500nmよりも厚いと、発光層150からの発光及び金属反射層172からの反射光の光透過性の点で好ましくない場合がある。
第1導電層171の一例としては透明導電層が挙げられる。例えば、本実施の形態では、第1導電層171として、酸化物の導電性材料であって、発光層150から出射される波長の光に対する光透過性のよいものが用いられる。特に、Inを含む酸化物の一部は、他の透明導電膜と比較して光透過性および導電性の両者がともに優れている点で好ましい。Inを含む導電性の酸化物としては、例えばITO(酸化インジウム錫(In23−SnO2))、IZO(酸化インジウム亜鉛(In23−ZnO))、IGO(酸化インジウムガリウム(In23−Ga23))、ICO(酸化インジウムセリウム(In23−CeO2))等が挙げられる。なお、これらの中に、例えばフッ素などのドーパントが添加されていてもかまわない。また、例えばInを含まない酸化物、例えばキャリアをドープしたSnO2、ZnO2、TiO2等の導電性材料を用いてもよい。
これらの材料を、この技術分野でよく知られた慣用の手段で設けることによって、第1導電層171を形成できる。また、第1導電層171を形成した後に、第1導電層171の透明化と更なる低抵抗化とを目的とした熱アニールを施す場合もある。
本実施の形態において、第1導電層171は、結晶化された構造のものを使用してよく、特に六方晶構造又はビックスバイト構造を有するIn23結晶を含む透光性材料(例えば、ITOやIZO等)を好ましく使用することができる。
また、第1導電層171に用いる膜としては、比抵抗が最も低くなる組成を使用することが好ましい。
例えば、IZO中のZnO濃度は1〜20質量%であることが好ましく、5〜15質量%の範囲であることが更に好ましく、10質量%であると特に好ましい。
第1導電層171に用いるIZO膜の熱処理は、O2を含まない雰囲気で行なうことが望ましく、O2を含まない雰囲気としては、N2雰囲気などの不活性ガス雰囲気や、またはN2などの不活性ガスとH2との混合ガス雰囲気などを挙げることができ、N2雰囲気、またはN2とH2との混合ガス雰囲気とすることが望ましい。なお、IZO膜の熱処理をN2雰囲気、またはN2とH2との混合ガス雰囲気中で行なうと、例えば、IZO膜を六方晶構造のIn23結晶を含む膜に結晶化させるとともに、IZO膜のシート抵抗を効果的に減少させることが可能である。
また、IZO膜の熱処理温度は、500℃〜1000℃が好ましい。500℃未満の温度で熱処理を行なった場合、IZO膜を十分に結晶化できない恐れが生じ、IZO膜の光透過率が十分に高いものとならない場合がある。1000℃を超える温度で熱処理を行なった場合には、IZO膜は結晶化されているが、IZO膜の光透過率が十分に高いものとならない場合がある。また、1000℃を超える温度で熱処理を行なった場合、IZO膜の下にある半導体層を劣化させる恐れもある。
アモルファス状態のIZO膜を結晶化させる場合、成膜条件や熱処理条件などが異なるとIZO膜中の結晶構造が異なる。しかし、本発明の実施形態においては、他の層との接着性の点において、第1導電層171は材料に限定されないが結晶性の材料の方が好ましく、特に結晶性IZOの場合にはビックスバイト結晶構造のIn23結晶を含むIZOであってもよく、六方晶構造のIn23結晶を含むIZOであってもよい。特に六方晶構造のIn23結晶を含むIZOがよい。
特に、前述のように、熱処理によって結晶化したIZO膜は、アモルファス状態のIZO膜に比べて、p型半導体層160との密着性が良いため、本発明の実施形態において大変有効である。また、熱処理によって結晶化したIZO膜は、アモルファス状態のIZO膜に比べて、抵抗値が低下することから、半導体発光素子1を構成した際に、順方向電圧VFを低減できる点でも好ましい。
<金属反射層>
図1に示すように、第1導電層171の上には金属反射層172が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、金属反射層172(図1参照)は、第1導電層171の全域を覆うように形成されている。そして、金属反射層172の中央部は一定の膜厚を有しほぼ平坦に形成される一方、金属反射層172の端部側は膜厚が漸次薄くなることでp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。また、金属反射層172は、第1導電層171上に形成され、p型半導体層160上には形成されないようになっている。すなわち、p型半導体層160と金属反射層172とが直接接触しないように構成されている。なお、図2において、金属反射層172は、上述した第1導電層171と同様、第1ボンディング層174の背面側に形成されているため、その背後に隠れている。
第1の反射層あるいは電極反射層の一例としての金属反射層172はAg(銀)、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)などの金属および少なくともこれらの1つを含む合金で構成されている。特に、金属反射層172として銀を用いた場合は、発光層150から出射される青色〜緑色の領域の波長の光に対して、高い光反射性を有しているため好ましい。また、後述するように、金属反射層172は、第1導電層171を介してp型半導体層160に給電を行う機能も有していることから、その抵抗値が低く、しかも第1導電層171との接触抵抗を低く抑える必要があるためである。そして、本実施の形態では、金属反射層172の厚さが100nm(1000Å)に設定されている。この金属反射層172の厚さは、好ましくは50nm以上の範囲より選択することができる。ここで、金属反射層172の厚さが50nmよりも薄いと、発光層150からの光の反射性能が低下する点で好ましくない場合がある。
<第1拡散防止層>
図1に示すように、金属反射層172の上には第1拡散防止層173が積層されている。この第1拡散防止層173は、接触状態にある金属反射層172を構成する金属(この例ではAg(銀))の拡散を抑制するために設けられている。
図2に示すように平面視したときに、第1拡散防止層173は、金属反射層172の全域を覆うように形成されている。そして、第1拡散防止層173の中央部は一定の膜厚を有し且つほぼ平坦に形成される一方、第1拡散防止層173の端部側は膜厚が漸次薄くなることでp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。また、第1拡散防止層173は、金属反射層172上に形成され、p型半導体層160上には形成されないようになっている。すなわち、p型半導体層160と第1拡散防止層173とが直接接触しないように構成されている。
第1拡散防止層173は、金属反射層172とオーミックコンタクトがとれ、しかも、金属反射層172との接触抵抗が小さいものを用いることが好ましい。ただし、後述するように、第1拡散防止層173は発光層150からの光を透過させる機能を基本的に要しないので、上記第1導電層171とは異なり、光透過性を有している必要はない。また、後述するように、第1拡散防止層173は、金属反射層172および第1導電層171を介してp型半導体層160に給電を行う機能も有していることから、優れた導電性を有し、且つ、抵抗分布が少ないものを用いることが好ましい。
そして、本実施の形態では、第1拡散防止層173の厚さが、50nm(500Å)に設定されている。本実施の形態においては、第1拡散防止層173の厚さが50nm以上であれば、金属反射層172を構成するAg(銀)のマイグレーションが抑制されやすくなる点で好ましい。これに対し、第1拡散防止層173の厚さが50nmよりも薄いと、第1拡散防止層173上に形成する第1ボンディング層174へのAg(銀)のマイグレーション防止の点で好ましくない。また、第1拡散防止層173の厚さが5000nmよりも厚いと、材料のコストアップの点で好ましくない。なお、本実施の形態では、第1導電層171の厚さが第1拡散防止層173の厚さよりも薄くなるように、それぞれの厚さが設定されている。
本実施の形態では、第1拡散防止層173として、第1導電層171と同様にIZOが用いられている。ただし、第1拡散防止層173を構成するIZOには熱処理が行われないことから、アモルファス状態のままとなっている。
なお、第1拡散防止層173としては、IZOの他、ITO、IGO、ICO等を用いることができる。また、例えばキャリアをドープしたSnO2、ZnO2、TiO2等の導電性材料を用いてもよい。さらに、Ni(ニッケル)やTi(チタン)などの金属材料を用いるようにしても差し支えない。
<第1ボンディング層>
図1に示すように、第1拡散防止層173の上面および側面には、第1拡散防止層173を覆うように第1ボンディング層174が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、第1ボンディング層174は、第1拡散防止層173の全域を覆うように形成されている。そして、第1ボンディング層174の中央部は一定の膜厚を有し且つほぼ平坦に形成される一方、第1ボンディング層174の端部側は膜厚が漸次薄くなることでp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。
接続層の一例としての第1ボンディング層174は、最も内側すなわち第1拡散防止層173等と接するように少なくとも1層以上の金属層を備える。また、最も外側となる最表層の金属層には一般にAu(金)が用いられる。本実施の形態では、第1ボンディング層174としてAu(金)の単層膜を用いているが、例えば第1拡散防止層173に接して形成される第1層としてのNi(ニッケル)層と、このNi層の外側に形成される第2層としてのPt(白金)層と、このPt層の外側であって最も外側に形成される第3層としてのAu(金)層とを有する構造を採用するようにしてもよい。そして、第1ボンディング層174の全体の厚さは、フリップチップ実装する際のパッド電極としての機能を有する厚さがあれば、厚さに制限なく使用することができるが、好ましくは50nm(500Å)〜8000nm(80000Å)に設定されている。
なお、第1ボンディング層174を複数の金属層で構成する場合において、第1拡散防止層173と接する第1層を構成する材料としては、上述したNi(ニッケル)の他、Ta(タンタル)、Ti(チタン)、NiTi(ニッケルチタン)合金、およびこれらの窒化物を使用することができる。
<第1密着層>
図1に示すように、第1ボンディング層174の上面および側面には、第1ボンディング層174を覆うように第1密着層175が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、第1密着層175は第1ボンディング層174の露出部位を除く領域を覆うように形成されている。そして、第1密着層175の中央部は一定の膜厚を有し且つほぼ平坦に形成される一方、第1密着層175の端部側はp型半導体層160の上面160cに対し傾斜して形成されている。この第1密着層175の側面側の端部は、p型半導体層160の上面160cと接するように設けられている。
密着層の一例としての第1密着層175は、Au(金)で構成された第1ボンディング層174と保護層190との物理的な密着性を向上させるために設けられている。本実施の形態において、第1密着層175は、Ta(タンタル)で形成されている。ただし、第1密着層175として、Ta(タンタル)以外に、例えばTi(チタン)やNi(ニッケル)、Nb(ニオブ)、W(タングステン)を用いることも可能である。そして、第1密着層175の厚さは、2nm〜50nmの範囲に設定されている。
ここで、第1密着層175の厚さが2nmよりも薄い場合は、Auと保護膜との密着性が十分とれなくなり望ましくない。また、第1密着層175の厚さが50nm以上になると、第1ボンディング層174を構成するAuを露出させるために、保護層190および第1密着層175を除去する工程での負担が大きくなるので望ましくない。
さらに、第1密着層175を構成する材料に要求される特性としては、耐水性も兼ね備えていること(弁金属など)、および、ドライエッチングのエッチングガスやエッチャントに対するエッチング特性がよいことの両者を満たすことが挙げられる。
<第2電極>
続いて、第2電極180の構成について詳細に説明する。
第2電極180は、n型半導体層140の半導体層露出面140c上に積層される第2導電層181と、この第2導電層181上に積層される第2ボンディング層183と、上述した第2ボンディング層183の露出部位を除いて第2ボンディング層183を覆うように設けられ、第2ボンディング層183と反対側の面には保護層190が積層される第2密着層184とを有している。
<第2導電層>
図1に示すように、n型半導体層140の上には第2導電層181が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、第2導電層181(図1参照)は、円形状の外形を有している。そして、第2導電層181の中央部は一定の膜厚を有し半導体層露出面140cに対しほぼ平坦に形成される一方、第2導電層181の端部側は膜厚が漸次薄くなることでn型半導体層140の半導体層露出面140cに対し傾斜して形成されている。ただし、第2導電層181は、このような形状に限定されるわけでなく、隙間を開けて格子状や樹形状に形成してもよく、また、矩形状の断面を有していてもよく、さらに円形状以外の外形を有していてもよい。なお、図2において、第2導電層181は、第2ボンディング層183の背面側に形成されているため、その背後に隠れている。
第2導電層181は、n型半導体層140とオーミックコンタクトがとれ、しかもn型半導体層140との接触抵抗が小さいものを用いることが好ましい。
本実施の形態では、第2導電層181として、Al(アルミニウム)を用いている。第2導電層181を構成するAl(アルミニウム)は、上述した第1電極170の金属反射層172を構成するAg(銀)と同様、発光層150から出射される青色〜緑色の領域の波長の光に対して、高い光反射性を有しており、こちらも金属反射層として機能するようになっている。また、本実施の形態では、第2導電層181の厚さは100nm(1000Å)に設定されている。なお、第2導電層181の厚さは50nm〜500nmの範囲より選択することができる。ここで、第2導電層181の厚さが50nmよりも薄いと、n型半導体層140から出る光を透過させやすくなることから、光取り出し効率が低下する場合があり、また、第2導電層181の厚さが500nmよりも厚いと第2ボンディング層183で覆えなくなる部位が生ずるおそれがあり、Alなど耐水性の低い金属が外部に露出する可能性がある点で好ましくない場合がある。
<第2ボンディング層>
図1に示すように、第2導電層181の上には第2ボンディング層183が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、第2ボンディング層183は、第2導電層181の全域を覆うように形成されている。そして、第2ボンディング層183の中央部は一定の膜厚を有しほぼ平坦に形成される一方、第2ボンディング層183の端部側は膜厚が漸次薄くなることでn型半導体層140の半導体層露出面140cに対し傾斜して形成されている。
第2ボンディング層183は、上述した第1電極170の第1ボンディング層174と同様、最も内側すなわち第2導電層181等と接するように少なくとも1層以上の金属層を備える。また、最も外側となる最表層の金属層には一般にAu(金)が用いられる。本実施の形態では、第2ボンディング層183が第1ボンディング層174と同じAu(金)の単層膜で構成されている。また、第2ボンディング層183の全体の厚さも、好ましくは50nm(500Å)〜8000nm(80000Å)に設定されている。なお、第1ボンディング層174のところで説明したように、第2ボンディング層183を複数の金属層の積層構造とすることもできる。
<第2密着層>
図1に示すように、第2ボンディング層183の上には第2密着層184が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、第2密着層184は第2ボンディング層183の露出部位を除く領域を覆うように形成されている。そして、第2密着層184の中央部は一定の膜厚を有し且つほぼ平坦に形成される一方、第2密着層184の端部側はn型半導体層140の半導体層露出面140cに対し傾斜して形成されている。この第2密着層184の側面側の端部は、n型半導体層140の半導体層露出面140cと接するように設けられている。
第2密着層184は、上述した第1電極170の第1密着層175と同様に、Au(金)で構成された第2ボンディング層183と保護層190との物理的な密着性を向上させるために設けられている。本実施の形態において、第2密着層184は、第1密着層175と同じくTa(タンタル)で形成されている。ただし、第2密着層184として、Ta(タンタル)以外に、例えばTi(チタン)やNi(ニッケル)、Nb(ニオブ)、W(タングステン)を用いることも可能である。そして、第2密着層184の厚さは、2nm〜50nmの範囲に設定されている。ここで、第2密着層184の厚さが2nmよりも薄い場合は、Auと保護膜との密着性が十分とれなくなり望ましくない。また、第2密着層184の厚さが50nm以上になると、第2ボンディング層183を構成するAuを露出させるために、保護層190および第2密着層184を除去する工程での負担が大きくなるので望ましくない。
さらに、第2密着層184を構成する材料に要求される特性としては、耐水性も兼備えていること(弁金属など)、および、ドライエッチングのエッチングガスやエッチャントに対するエッチング特性がよいことの両者を満たすことが挙げられる。
<保護層>
図1に示すように、保護層190は、第1電極170の一部および第2電極180の一部を除いて、これら第1電極170および第2電極180を覆い、且つ、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部(半導体層露出面140cよりも発光層150側)を覆うように積層されている。保護層190は、外部から水等が発光層150、第1電極170および第2電極180に浸入するのを抑制する保護層としての機能と、発光層150から出射された光のうち、直接基板110側に向かわず、しかも、第1電極170の金属反射層172や第2電極180の第2導電層181で反射されなかった光を基板110側に向けて反射する補助反射層としての機能とを有している。
図4は、第2の反射層あるいは保護反射層の一例としての保護層190の断面模式図の一例を示している。
保護層190は、屈折率が異なる第1の屈折率層の一例としての低屈折率層190aと第2の屈折率層の一例としての高屈折率層190bとを、交互に積層して構成されている。特に、本実施の形態では、2つの低屈折率層190aによって1つの高屈折率層190bを挟み込む構成を採用しており、この例では、6層の低屈折率層190aの間に5層の高屈折率層190bを挟み込むことにより、合計11層の積層構造を有している。なお、図4は、第1電極170の第1密着層175上に形成される保護層190を例示しているが、例えば第2電極180側などの他の部位に対しても、同様の順番で低屈折率層190aおよび高屈折率層190bが積層されることで保護層190が形成されている。なお、保護層190のうち外部に露出する最上層については、低屈折率層190aで構成してもよいし、高屈折率層190bで構成してもよい。
低屈折率層190aおよび高屈折率層190bには、発光層150から出力される光に対する光透過性能が高いものが用いられる。ここで、低屈折率層190aとしては、例えばSiO(酸化珪素)やMgF(フッ化マグネシウム)を使用することができ、また、高屈折率層190bとしては、TiO(酸化チタン)、Ta(酸化タンタル)、ZrO(酸化ジルコニウム)、HfO(酸化ハフニウム)、Nb(酸化ニオブ)を使用することができる。ただし、高屈折率層190bとの間の屈折率の関係が満たされるのであれば、これらTiO、Ta、ZrO、HfO、Nbを低屈折率層190aに用いてもかまわない。
ここで、本実施の形態では、低屈折率層190aとしてSiO(酸化珪素)を用い、高屈折率層190bとしてTiO(酸化チタン)を用いるようにした。これらは、発光層150の発光波長λ(=400nm〜450nm)の光に対して高い光透過性を有している。なお、発光層150の発光波長λがさらに短く、近紫外領域の光を発する場合は、近紫外領域の光を吸収してしまうTiO(酸化チタン)に代えて、Ta(酸化タンタル)、Nb(酸化ニオブ)、ZrO(酸化ジルコニウム)、HfO(酸化ハフニウム)など、光学バンドギャップがTiO(酸化チタン)より大きいものを高屈折率層190bとして使用することが望ましい。ただし、発光層150が紫外領域の光を発する場合であっても、低屈折率層190aにはSiO(酸化珪素)を用いることができる。
また、各低屈折率層190aの層厚さdおよび高屈折率層190bの層厚さdは、発光層150の発光波長をλ(nm)、発光波長λにおける低屈折率層190aの屈折率をn、発光波長λにおける高屈折率層190bの屈折率をnとしたとき、以下に示す式に基づいて設定されている。
Figure 2011035324
したがって、上記(1)式および(2)式から明らかなように、低屈折率層190aの層厚さdは、高屈折率層190bの層厚さdよりも必ず厚くなる。
本実施の形態では、上述したように、保護層190において、第1密着層175などの積層対象と接する側および外部に露出する側の両方に、SiO(酸化珪素)からなる低屈折率層190aを配置している。これは、低屈折率層190aとして用いられるSiO(酸化珪素)が、高屈折率層190bとして用いられるTiO(酸化チタン)に比べて耐腐食性の点で優れているためである。また、保護層190の積層対象となる積層半導体層100(n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160)が、屈折率の高いGaN(窒化ガリウム)系の材料(GaNの屈折率は2.4程度である)で構成されているためでもある。
次に、図1に示す半導体発光素子1の使用方法について説明する。
図5は、図1に示す半導体発光素子1を配線基板10に実装した発光装置の構成の一例を示す図である。
配線基板10の一方の面には、正電極11と負電極12とが形成されている。
そして、配線基板10に対し、図1に示す半導体発光素子1の上下を反転させた状態で、正電極11には第1電極170(具体的には第1ボンディング層174)を、また、負電極12には第2電極180(具体的には第2ボンディング層183)を、それぞれはんだ20を用いて電気的に接続すると共に機械的に固定している。このような配線基板10に対する半導体発光素子1の接続手法は、一般にフリップチップ接続と呼ばれるものである。フリップチップ接続においては、配線基板10からみて、半導体発光素子1の基板110が発光層150よりも遠い位置に置かれる。
では、図5に示す発光装置の発光動作について説明する。
配線基板10の正電極11および負電極12を介して、半導体発光素子1に正電極11から負電極12に向かう電流を流すと、半導体発光素子1では、第1電極170からp型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140を介して第2電極180に向かう電流が流れ、発光層150は四方に向けて青色光を出力する。ここで、図5には、基板110側に向かう矢印A方向の光、第1電極170側に向かう矢印B方向の光および側方に向かう矢印C方向の光を例示している。なお、このとき、第1電極170では、第1ボンディング層174、第1拡散防止層173、金属反射層172および第1導電層171を介して電流が流れ、p型半導体層160には、上面160cの面上において均一化された状態の電流が供給される。
発光層150から出力される光のうち基板110側に向かう矢印A方向の光は、n型半導体層140、下地層130、中間層120および基板110を透過し、図5に示す矢印D方向すなわち半導体発光素子1の外部に出射される。
また、発光層150から出射される光のうち第1電極170側に向かう矢印B方向の光は、p型半導体層160および第1導電層171を介して金属反射層172に到達し、金属反射層172で反射される。そして、金属反射層172で反射した光は、第1導電層171、p型半導体層160、発光層150、n型半導体層140、下地層130、中間層120および基板110を透過し、図5に示す矢印D方向すなわち半導体発光素子1の外部に出射される。
一方、発光層150から出射される光のうち側方に向かう矢印C方向の光は、例えば発光層150を介して保護層190に到達し、保護層190で反射される。そして、保護層190で反射した光は、半導体発光素子1内を進行し、直接あるいは金属反射層172や保護層190等で反射した後、図5に示す矢印D方向すなわち半導体発光素子1の外部に出射される。
ここで、発光層150から直接基板110に向かう光の一部、発光層150から金属反射層172を介して基板110に向かう光の一部、そして、発光層150から保護層190を介して基板に110に向かう光の一部は、例えば基板110と外部との境界において反射され、半導体発光素子1内へと戻ってくる。このようにして半導体発光素子1内に戻ってきた光は、第1電極170に設けられた金属反射層172、第2電極180に設けられた第2導電層181、そして保護層190によって反射され、再び基板110側へと向かう。このように、本実施の形態では、半導体発光素子1に金属反射層172および保護層190を設け、発光層150から基板110とは反対側に出射された光をこれら金属反射層172および保護層190によって反射させることで、半導体発光素子1からの光の取り出し効率を高めている。
ここで、発光層150から基板110側に向かう光は、中間層120と基板110との屈折率の違いにより、これら両者の界面において反射しやすくなっている。そして、このようにして反射した光は、第1電極170や第2電極180が存在していない積層半導体層100の外周部から漏れやすくなっている。これに対し、本実施の形態では、積層半導体層100の外周部を覆う保護層190が所謂光学多層膜で構成されていることから、積層半導体層100の外周部から抜け出ようとする光を反射させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、保護層190を11層構成としたが、これに限られるものではなく、保護層190に少なくとも低屈折率層190aおよび高屈折率層190bが一組存在していればよい。また、保護層190を12層以上の層構成としてもかまわない。
また、本実施の形態では、基板110を装着した状態で半導体発光素子1を構成していたが、これに限られるものではなく、例えば図1に示す半導体発光素子1の製造を行った後、基板110を取り外すようにしてもかまわない。
<ランプ>
本実施形態のランプは、本発明の半導体発光素子を備えるものであり、上記の半導体発光素子1と蛍光体とを組み合わせてなるものである。本実施形態のランプは、当業者周知の手段によって当業者周知の構成とすることができる。また、従来より、半導体発光素子1と蛍光体と組み合わせることによって発光色を変える技術が知られており、本実施形態のランプにおいてもこのような技術を何ら制限されることなく採用することが可能である。
本発明の半導体発光素子1を備えるランプの一例として、砲弾型と呼ばれる形状のランプ(パッケージ)を組み立てることができ、半導体発光素子1の第1電極170がAuバンプで2本のフレームの一方に接着され、半導体発光素子1の第2電極180のn型ボンディングパッド電極がAuバンプで他方のフレームに接合されることにより、半導体発光素子1が実装される。また、本発明の半導体発光素子1の周辺は、透明な樹脂からなるモールドで封止されている。
本実施形態のランプは、本発明の半導体発光素子1が用いられてなるものであるので、高い出力が得られ、優れた発光特性を備えたものとなる。
また、本実施形態のランプを組み込んだバックライト、携帯電話、ディスプレイ、各種パネル類、コンピュータ、ゲーム機、照明などの電子機器や、それらの電子機器を組み込んだ自動車などの機械装置は、優れた発光特性を有する半導体発光素子1を備えたものとなる。特に、バックライト、携帯電話、ディスプレイ、ゲーム機、照明などのバッテリ駆動させる電子機器において、優れた発光特性を有する半導体発光素子1を具備した優れた製品を提供することができ、好ましい。
次に、本発明の実施例について説明を行うが、本発明は実施例に限定されない。
本発明者は、発光層150の発光波長λおよび保護層190の構成を異ならせて得られた半導体発光素子1を用い、半導体発光素子1から出力される光量に関する評価を行った。
図6(a)は、実施例1、2および比較例1、2における半導体発光素子1の発光波長λ、順方向電圧Vf、保護層190の構成、および得られた出力光量Poの関係を示している。
実施例1では、発光波長λが403nmの発光層150を用いた。なお、実施例1における順方向電圧Vfは3.5Vであった。また、実施例1における保護層190は、図6(b)に示す多層膜構成(構成1)を用いた。
また、実施例2では、発光波長λが453nmの発光層150を用いた。なお、実施例2における順方向電圧Vfは3.2Vであった。また、実施例2における保護層190は、図6(c)に示す多層膜構成(構成2)を用いた。
一方、比較例1では、発光波長λが404nmの発光層150を用いた。なお、比較例1における順方向電圧Vfは3.5Vであった。また、比較例1における保護層190は、SiO(酸化珪素)の単層膜構成とした。ここで、比較例1における保護層190の層厚さは250nmとした。
さらに、比較例2では、発光波長λが453nmの発光層150を用いた。なお、比較例2における順方向電圧Vfは、3.2Vであった。また、比較例2における保護層190は、比較例1と同様、SiO(酸化珪素)の単層膜構成とした。ここで、比較例2における保護層190の層厚さは250nmとした。
次に、実施例1における保護層190の構成について、図6(b)を参照しながら説明する。
実施例1における保護層190は、11層の積層構成とした。そして、奇数番目となる第1層、第3層、第5層、第7層、第9層および第11層を、SiO(酸化珪素)からなる低屈折率層190aとし、偶数番目となる第2層、第4層、第6層、第8層および第10層を、TiO(酸化チタン)からなる高屈折率層190bとした。実施例1では、発光層150の発光波長λが403nmであることから、奇数番目の層すなわち低屈折率層190aの層厚さを、上述した(1)式に基づいて67nmとし、また、偶数番目の層すなわち高屈折率層190bの層厚さを、上述した(2)式に基づいて37nmとした。
さらに、実施例2における保護層190の構成について、図6(c)を参照しながら説明する。
実施例2における保護層190は、実施例1と同様、11層の積層構成とした。また、実施例1と同様、奇数番目となる第1層、第3層、第5層、第7層、第9層および第11層を、SiO(酸化珪素)からなる低屈折率層190aとし、偶数番目となる第2層、第4層、第6層、第8層および第10層を、TiO(酸化チタン)からなる高屈折率層190bとした。実施例2では、発光層150の発光波長λが453nmであることから、奇数番目の層すなわち低屈折率層190aの層厚さを、上述した(1)式に基づいて76nmとし、また、偶数番目の層すなわち高屈折率層190bの層厚さを、上述した(2)式に基づいて45nmとした。
最初に、発光層150の発光波長λがほぼ同じで、保護層190の構成が異なる実施例1と比較例1とを比較する。実施例1では、保護層190として所謂多層反射膜を用いているため、保護層190として単層膜を用いる比較例1よりも、出力光量Poが増加していることがわかる。この例では、保護層190の構成に工夫を施すことで、出力光量Poが約4.7%増加している。
次に、発光層150の発光波長λが同じで、保護層190の構成が異なる実施例2と比較例2とを比較する。実施例2では、保護層190として所謂多層反射膜を用いているため、保護層190として単層膜を用いる比較例2よりも、出力光量Poが増加していることがわかる。この例では、保護層190の構成に工夫を施すことで、出力光量Poが約5.0%増加している。
このように、第1電極170に設けられる金属反射層172に加え、反射膜として機能する保護層190を設けることで、出力光量Poが増大すること、すなわち半導体発光素子1からの光の取り出し効率が向上することが理解される。
1…半導体発光素子、10…配線基板、100…積層半導体層、110…基板、120…中間層、130…下地層、140…n型半導体層、140c…半導体層露出面、150…発光層、160…p型半導体層、160c…上面、170…第1電極、171…第1導電層、172…金属反射層、173…第1拡散防止層、174…第1ボンディング層、175…第1密着層、180…第2電極、181…第2導電層、182…第2拡散防止層、183…第2ボンディング層、184…第2密着層、190…保護層、190a…低屈折率層、190b…高屈折率層

Claims (11)

  1. 第1の導電型を有するIII族窒化物半導体で構成される第1の半導体層と、
    III族窒化物半導体で構成され、前記第1の半導体層に積層され、通電により発光する発光層と、
    前記第1の導電型とは異なる第2の導電型を有するIII族窒化物半導体で構成され、前記発光層に積層される第2の半導体層と、
    銀または銀を含む合金で構成され、前記発光層とは逆側の前記第2の半導体層に積層され、前記発光層から出射される光を反射する第1の反射層と、
    第1の屈折率を有し前記発光層から出射される光に対する透過性を有する第1の屈折率層と当該第1の屈折率よりも高い第2の屈折率を有し当該発光層から出射される光に対する透過性を有する第2の屈折率層とを交互に積層して構成され、少なくとも前記発光層のうち前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とに接触しない部位を覆うように設けられ、当該発光層から出射される光を反射する第2の反射層と
    を含む半導体発光素子。
  2. 前記発光層から出射される光に対する透過性および導電性を有する金属酸化物で構成され、前記第2の半導体層と前記第1の反射層との間に設けられる透明導電層と、
    導電性を有し、前記透明導電層とは逆側の前記第1の反射層に積層されて外部との電気的な接続に用いられる接続層と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記第2の反射層が前記接続層の少なくとも一部を覆うように設けられ、
    前記接続層と前記第2の反射層との間には、当該接続層と当該第2の反射層とを密着させるための密着層がさらに形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体発光素子。
  4. 前記第1の屈折率層が酸化珪素で構成されるとともに、前記第2の屈折率層が酸化チタン、酸化ニオブおよび酸化タンタルからなる群から選ばれた1種で構成され、
    前記発光層に接触する部位と外部に露出する部位とが、前記第1の屈折率層で構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の半導体発光素子。
  5. 通電により発光する発光層を含むIII族窒化物半導体層と、
    銀または銀を含む合金で構成され、前記III族窒化物半導体層に積層され、前記発光層に給電を行うとともに前記発光層から出射される光を反射する電極反射層と、
    第1の屈折率を有し前記発光層から出射される光に対する透過性を有する第1の屈折率層と当該第1の屈折率よりも高い第2の屈折率を有し当該発光層から出射される光に対する透過性を有する第2の屈折率層とを交互に積層して構成され、前記電極反射層と少なくとも前記発光層を含む前記III族窒化物半導体層の一部とを覆うように設けられ、当該発光層を保護するとともに当該発光層から出射される光を反射する保護反射層と
    を含む半導体発光素子。
  6. 前記発光層から出射される光に対する透過性および導電性を有する金属酸化物で構成され、前記III族窒化物半導体層と前記電極反射層との間に設けられる透明導電層と、
    導電性を有し、前記透明導電層とは逆側の前記電極反射層に積層されて外部との電気的な接続に用いられる接続層と
    をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の半導体発光素子。
  7. 前記保護反射層が前記接続層の少なくとも一部を覆うように設けられ、
    前記接続層と前記保護反射層との間には、当該接続層と当該保護反射層とを密着させるための密着層がさらに形成されていることを特徴とする請求項6記載の半導体発光素子。
  8. 前記第1の屈折率層が酸化珪素で構成されるとともに、前記第2の屈折率層が酸化チタンで構成され、
    前記発光層に接触する部位と外部に露出する部位とが、前記第1の屈折率層で構成されることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項記載の半導体発光素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項記載の半導体発光素子を備えたことを特徴とするランプ。
  10. 請求項9記載のランプが組み込まれていることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項10記載の電子機器が組み込まれていることを特徴とする機械装置。
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