JP2013231601A - 電力変換装置の電流検出装置、およびこの電流検出装置を備えた半導体モジュール - Google Patents

電力変換装置の電流検出装置、およびこの電流検出装置を備えた半導体モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも小型で低コスト、かつ高精度の電力変換装置の電流検出装置、およびこの電流検出装置を備えた半導体モジュールを提供する。
【解決手段】ロゴスキーコイル2の検出出力を積分回路6で積分する際に生じる蓄積電荷をリセット回路4からのリセット信号でリセットする場合、電流検出対象となる自アームのスイッチング素子10aへのゲート制御信号のオフ後、デッドタイム、逆アームのスイッチング素子10bへのゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子のターンオン遅れ時間、および自アームのダイオード11aのリカバリー時間が経過した後、自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号がオンする時点からデッドタイム時間分手前の時点までの期間を自アームの零電流期間であると予測して、その零電流期間中にリセット信号を出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、安価で高精度化を実現するロゴスキーコイルを用いた電力変換装置の電流検出装置、およびこの電流検出装置を備えた半導体モジュールに関する。
従来より、モータなどの電気機器の駆動電流を制御するために電力変換装置が用いられており、この種の電力変換装置のスイッチング素子として、例えばIGBTなどの自己消弧型半導体素子が使用される。このようなスイッチング素子に過電流が流れると、素子破壊等が起こる恐れがあるので、過電流発生の有無を検出するために電流検出装置が設けられる場合がある。
この場合の電流検出装置として、従来、電流検出センサ付きのスイッチング素子を用いたものや、スイッチング素子の外側にCT(変流器)を配置したものがある。前者の電流検出センサ付きのスイッチング素子は、センサ部にシャント抵抗器が接続されており、検出精度を高めるにはシャント抵抗器の抵抗値を大きくする必要があるため、消費電力の増大に伴って発熱が生じることや、素子自体が電流検出センスのないものに比べ高価になるなどの欠点がある。また、後者のCTを用いた電流検出装置は、CTで大電流や直流電流を検出するためには、CTに使用される磁性体からなるコアが磁気飽和しないようにする上で大きなコアが必要となり、装置の大型化やコスト高を招くという問題がある。
また、従来より、信号線を流れる電流に比例した磁界強度の変化を検出するロゴスキーコイルを使用した電流検出装置がある。このようなロゴスキーコイルを使用した電流検出装置は、CTのようなコアが存在しないため、小型であり、かつ磁気飽和を生じないため、大電流や直流電流の測定に適している。このようなロゴスキーコイルを用いる場合、電流値に対応した起電力を電圧値に変換するために演算増幅器とコンデンサを組み合わせた積分回路が使用されている。
このような積分回路は、比較的低周波電流も精度良く検出することが可能であるが、演算増幅器の特性上、低周波領域でのゲイン特性が悪いことや、ドリフト電圧により積分回路を構成するコンデンサに電荷が蓄積する。そのため、連続で使用する場合には、積分回路の検出出力が実際の電流値からずれるという問題がある。
その対策として、従来、下記の特許文献1に記載のように、各アームに配置されたロゴスキーコイルを通過して流れる電流が零である期間(以下、単に零電流期間という)を予測する零電流予測回路と、この零電流予測回路で予測される零電流期間に積分回路を構成するコンデンサを放電するリセット回路とを設け、零電流予測回路で予測される零電流期間に積分回路をリセット回路でリセットすることで、積分回路の出力のずれを補正するものが提案されている。
特許第4286413号公報
しかし、上記の特許文献1記載の従来技術のものは、未だ次の課題が残されている。
すなわち、電力変換装置のスイッチング素子に加えるゲート制御信号のオンパルス直後からスイッチング素子に実際に電流が流れ始めるまでのターンオン遅れ時間内にリセット信号を出力するようにしているので、リセット回路から出力されるリセット信号自体の遅れ時間やスイッチング素子のターンオン遅れ時間を考慮すると、積分回路中のコンデンサを十分に放電しきれなかったり、リセット信号自体に遅れ時間が生じて零電流期間が経過して既に電流が流れ始めているときにリセット信号が出力されるなどして、正確な電流値を検出できないという課題がある。
また、電力変換装置は、各相毎に上下一対の正極側と負極側のアームが直列接続され、これらの各アームはスイッチング素子とこれと逆並列に接続された還流用のダイオードとから構成されているが、この場合、一方のアーム(例えば負極側のアーム)のスイッチング素子の電流検出用の積分回路をリセットする場合、他方のアーム(例えば正極側のアーム)のスイッチング素子に加わるゲート制御信号を用いてリセット信号を生成しているため、何らかの方法を用いて正極側と負極側のアーム間の電気的な絶縁を確保できるような回路とする必要があり、回路の複雑化による高コスト化やサイズの増大を招くという課題がある。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、小型で低コスト、かつ高精度の電力変換装置の電流検出装置、およびこの電流検出装置を備えた半導体モジュールを提供することを目的とする。
この発明の電力変換装置の電流検出装置は、上下一対の正極側と負極側のアームが直列接続され、上記各アームは、スイッチング素子とこれに逆並列に接続された還流用のダイオードで構成されている電力変換装置の上記各アームを通じて流れる電流を検出するものであって、各アームに個別に対応して、上記各アームを流れる電流に比例した磁界強度の変化を検出するロゴスキーコイルと、このロゴスキーコイルの検出出力を積分する積分回路と、上記各アームに流れる電流が零である零電流期間を予測し、この予測結果に基づいて上記零電流期間に上記積分回路を構成するコンデンサの蓄積電荷を放電するためのリセット信号を出力するリセット回路とが設けられており、上記両アームの内、電流検出対象となる一方のアームに着目したときを自アーム、これに対する他方のアームを逆アームと称すれば、上記リセット回路は、電流検出対象となる自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオフ後、デッドタイム、逆アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子のターンオン遅れ時間、および自アームのダイオードのリカバリー時間が経過した時点から、その後、自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号がオンする時点からデッドタイム時間分手前の時点までの期間を上記自アームの零電流期間であると予測して、その零電流期間中に上記リセット信号を出力するものである。
この発明によれば、リセット回路から出力されるリセット信号の出力タイミングについて十分に考慮し、リセット回路は、各アームに配置されたロゴスキーコイルを通過して流れる電流が零である零電流期間を確実に予測し、その零電流期間中にリセット信号を出力するので、従来よりも積分回路が一層確実にリセットされ、常に正確に各アームに流れる電流値を検出することが可能となる。
また、従来のように逆アームのゲート制御信号を利用して自アームに設けられた電流検出装置の積分回路をリセットすることはせず、自アームのゲート制御信号のみを利用して積分回路をリセットするので、電気的な絶縁が必要な逆アームのゲート制御信号を用いる必要がなく、回路の簡素化や小型化が可能となる。
この発明の実施の形態1に係る電流検出装置を有する電力変換装置を示す構成図である。 図1に示す電流検出装置の具体的な構成を示す回路図である。 同電力変換装置と電流検出装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2に係る電力変換装置と電流検出装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 この発明の実施の形態3に係る電流検出装置の構成図である。 図5に示す電流検出装置の過電流保護動作の一例を示すタイミングチャートである。 同電流検出装置の変形例を示す構成図である。 図7に示す電流検出装置の過電流保護動作の一例を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態4に係る過電流保護回路付きの電流検出装置を有する半導体モジュールの外観を示す斜視図である。 図9のA−A線に沿う断面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電流検出装置を有する電力変換装置を示す構成図、図2は図1に示す電流検出装置の具体的な構成を示す回路図である。
この実施の形態1における電力変換装置は2レベルインバータで、ここでは1相分を示しており、上下一対のP側(正極側)とN側(負極側)の各アーム5a、5bが直列接続され、その両端は直流電源9に接続されている。また、両スイッチング素子10a、10bの接続点が交流端子ACに接続されている。この交流端子ACは、一般的にモータなどのインダクタンス成分の含まれる機器に接続される端子である。
上記の各アーム5a、5bは、IGBTやパワーMOSFETなどの自己消弧型半導体素子からなるスイッチング素子10a、10bと、これと逆並列に接続された還流用のダイオード11a、11bで構成されている。また、各スイッチング素子10a、10bのゲートには、各スイッチング素子10a、10bをオン/オフ駆動するゲートドライバ7a、7bが設けられ、各ゲートドライバ7a、7bには、各スイッチング素子10a、10bのオン/オフ制御用のゲート制御信号を出力するゲート制御信号発生回路8が接続されている。
また、各アーム5a、5bに対しては、個別に対応して電流検出装置1a、1bが設けられている。各電流検出装置1a、1bは、共に同じ構成のもので、ロゴスキーコイル2、スイッチ3、リセット回路4、および積分回路6を備えている。
上記のロゴスキーコイル2は、各アーム5a、5bを流れる電流に比例した磁界強度の変化を検出するものである。そのため、P側アーム5aのスイッチング素子10aもしくは逆並列に接続されたダイオード11aに流れる電流をIp、N側アーム5bのスイッチング素子10bもしくは逆並列に接続されたダイオード11bに流れる電流をInとすると、それらの電流Ip、Inが流れる各アーム5a、5bを囲うようにロゴスキーコイル2が配置されている。
また、積分回路6は、演算増幅器Amp、コンデンサCa、Cb、C2、および抵抗R1〜R3、Ra、Rbを組み合わせて構成されている。そして、ロゴスキーコイル2から入力端子inに加わる電流値に対応した起電力Vinが積分回路6内で積分されて検出電圧Voutとして出力端子outから出力される。
リセット回路4は、各アーム5a、5bに流れる電流Ip、Inが零である零電流期間を予測し、この予測結果に基づいて上記零電流期間に積分回路6を構成するコンデンサCa、Cb、C2の蓄積電荷を放電するためのリセット信号を出力するものである。このリセット回路4は、ゲート制御信号発生回路8から出力されるゲート制御信号に基づいて各アーム5a、5bに流れる電流が零である零電流期間を予測する零電流予測回路41と、この予測結果に基づいて上記リセット信号を出力するリセット信号発生回路42とを有する。
この場合の零電流予測回路41は、例えば上記ゲート制御信号発生回路8から出力されるゲート制御信号に応じてトリガ信号を出力するトリガ回路と、このトリガ回路からのトリガ信号を各アームに流れる電流が零である零電流期間中まで遅延させるフィルタなどの遅延回路(いずれも図示せず)とを組み合わせて構成することができる。また、リセット信号発生回路42は、この遅延されたトリガ信号に応じてリセット信号を出力する。なお、このリセット回路4の動作については、後で詳述する。
スイッチ3は、その接点が積分回路6を構成する各コンデンサCa、Cb、C2の両端に電気的に並列に接続されている。このスイッチ3は、リセット回路4からのリセット信号が入力されることによって、各コンデンサCa、Cb、C2に連なる接点が閉じ、これにより、各コンデンサCa、Cb、C2の両端がスイッチ3を経由して短絡することで蓄積電荷が放電して積分値の零点がずれるのを防ぐようになっている。
ここで、図1に示す構成の2レベルインバータにおいて、ゲート制御信号発生回路8からのゲート制御信号が出力されない場合は、P側とN側の両アーム5a、5bのスイッチング素子10a、10bは共に電流が流れないが、どちらかのアーム、例えばP側アーム5aのスイッチング素子10aがゲート制御信号によってオンすれば、P側アーム5aを通り、交流端子ACからインダクタンス成分(L)を含む図示しない機器を介して他相のN側アームのスイッチング素子を通り、直流電源9のN側を通るループで電流が流れる。この場合のP側アーム5aのスイッチング素子10aに流れる電流値は、機器のインダクタンス成分(L)に依存する。
そして、P側アーム5aのスイッチング素子10aがゲート制御信号によってオフされると、その後、デッドタイムを挟んでN側アーム5bのスイッチング素子10bがオンするが、直ぐにはこのスイッチング素子10bには電流が流れない。その理由は、P側アーム5aのスイッチング素子10aがオフすると、インダクタンス成分(L)を含む機器に流れていた電流がN側アーム5bのダイオード11bを介して還流するためである。
上記のようにして両アーム5a、5bのスイッチング素子10a、10bがオン/オフを繰り返す場合、交流端子ACに流れる電流Iacの向きによって、P側アーム5aとN側アーム5bの各スイッチング素子10a、10bのどちらに電流が流れるかが決まる。すなわち、電流Iacが図1に示す矢印と同方向の場合は、P側アーム5aのスイッチング素子10aに、図1に示す矢印と逆方向の場合は、N側アーム5bのスイッチング素子10bにそれぞれ電流が流れる。
次に、リセット回路4がリセット信号を出力する場合のタイミング動作について図3を参照して説明する。
図3は2レベルインバータにより交流端子ACから正弦波状の相電圧が出力される場合に、その内の正極性側の電圧を発生する状態(ここでは正極性モードという)を示しており、この正極性モードでは、P側アーム5aのスイッチング素子10aがオン/オフされて図1に示す矢印方向に電流Iacが流れる。なお、この正極性モードの場合でもN側アーム5bのスイッチング素子10bがオン/オフされ、P側アーム5aのスイッチング素子10aがオフしている期間中、N側アーム5bのダイオード11bを通じて電流が還流する。
この正極性モードにおいて、P側アーム5aのスイッチング素子10aがオフしてN側アーム5bのダイオード11bを通じて電流が還流している状態で、次に、P側アーム5aのスイッチング素子10aに対してゲート制御信号が入力されてスイッチング素子10aがオンすると、ターンオン遅れ時間後、スイッチング素子10aはオンし、N側アーム5bのダイオード11bはリカバリーしてオフに至る。その後、P側アーム5aのスイッチング素子10aに対するゲート制御信号がオフすると、ターンオフ遅れ時間後、スイッチング素子10aはオフし、N側アーム5bのダイオード11bに電流が流れ始める。
したがって、いま、N側アーム5bに着目したとき、そのスイッチング素子10bに対するゲート制御信号がオフになった後、デッドタイムTd、P側アーム5aのスイッチング素子10aに対するゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子10aのターンオン遅れ時間To、およびN側アーム5bのダイオード11bのリカバリー期間Trが経過した時点から、その後にP側アーム5aのスイッチング素子10aに対するゲート制御信号がオフになる時点までの期間Tn中、N側アーム5bには電流Inが流れないので、この期間を零電流期間Tnとする。
よって、N側アーム5bに関しては、リセット回路4が生成するリセット信号を、N側アーム5bに流れる電流Inが零(In=0)である零電流期間Tn中にスイッチ3に与えれば、各コンデンサCa、Cb、C2の蓄積電荷を確実に放電(リセット)することができる。
一方、P側アーム5aに着目したとき、そのスイッチング素子10aに対するゲート制御信号がオフになった後、デッドタイムTd、N側アーム5bのスイッチング素子10bに対するゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子10bのターンオン遅れ時間、およびP側アーム5aのダイオード11aのリカバリー期間(ここでは、スイッチング素子10bのターンオン遅れ時間とダイオード11aのリカバリー期間を合わせて符号Tgで示す)が経過した時点から、その後にN側アーム5bのスイッチング素子10bに対するゲート制御信号がオフになる時点までの期間Tp中、P側アーム5aに電流Ipが流れないので、この期間を零電流期間Tpとする。
よって、P側アーム5aに関しては、リセット回路4が生成するリセット信号を、P側アーム5aに流れる電流Ipが零(Ip=0)である零電流期間Tp中にスイッチ3に与えれば、各コンデンサCa、Cb、C2の蓄積電荷を確実に放電(リセット)することができる。
このように、実質的な零電流期間Tn、Tpは、N側アーム5bよりもP側アーム5aの方が長いが、正極性モードの場合でもN側アーム5bのスイッチング素子10bがオン/オフされる場合を想定し、P側アーム5aの各積分回路6のリセットするタイミングと、N側アーム5bの各積分回路6のリセットするタイミングと考え方は同じとし、両アーム5a、5bの内、電流検出対象となる一方のアームに着目したときを自アーム、これに対する他方のアームを逆アームと称すれば、P側アーム5a、N側アーム5bのいずれに関しても、リセット信号の出力タイミングを総括的に次のように表現することができる。
すなわち、リセット回路4は、電流検出対象となる自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオフ後、デッドタイム、逆アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子のターンオン遅れ時間、および自アームのダイオードのリカバリー時間が経過した時点から、その後、逆アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号が再度オフする時点、つまり自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号がオンする時点からデッドタイム時間分手前の時点までの期間を自アームの零電流期間であると予測して、その零電流期間中にリセット信号を出力する。これにより、積分回路6をリセットして検出信号のずれを確実に補正できることになる。
なお、この場合の自アームのダイオードのリカバリー時間は、ダイオードに還流していた電流値やダイオードに印加される電圧等によって異なるため、最大となるリカバリー時間に設定するのが望ましい。
また、図3では交流端子ACから正弦波状の相電圧が出力される場合に、その内の正極性側の電圧を発生する正極性モードの場合を示したが、これとは逆に、負極性の電圧を発生する状態(ここでは負極性モードという)の場合、N側アーム5bのスイッチング素子10bがオン/オフされて交流端子ACには図1に示す矢印方向と逆方向に電流Iacが流れる。この場合でも、P側アーム5aとN側アーム5bの動作状態が入れ替わるだけで、動作原理は同じである。したがって、この負極性モードの場合でも、リセット回路4から出力するリセット信号の出力タイミングは、正極性モードの場合と同様に総括的に表現することができる。
以上のように、この実施の形態1では、リセット回路4から出力されるリセット信号の出力タイミングについて十分に考慮し、各アーム5a、5bに電流が流れない零電流期間Tn、Tp中にリセット信号を出力するようにしたので、各アーム5a、5bのスイッチング素子10a、10bが連続してオン/オフされる場合でも、従来よりも積分回路6を一層確実にリセットすることができ、常に正確に各アーム5a、5bに流れる電流値を検出することが可能となる。しかも、リセット回路4は、自アームのゲートドライバに加わるゲート制御信号のみ用いるので、逆アームのゲートドライバと電気的な絶縁をする必要がなく、回路の簡素化や小型化が可能となる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2に係る電力変換装置と電流検出装置の動作説明に供するタイミングチャートである。なお、図4は、図3に示した実施の形態1の場合と同様、電力変換装置が2レベルインバータで、正極性モードの場合を示している。
P側とN側の各アーム5a、5bのスイッチング素子10a、10bのスイッチング時のオン時間は、PWM制御を行う場合、長短があるのが特徴で、オン時間を調整することによって電力を直流から交流へと変換している。したがって、ゲート制御信号により各スイッチング素子10a、10bをスイッチングする場合、全動作モードのゲート制御信号のオン時間の内で、最小のオン時間(以下、単に最小オン時間という)Tminが設定される。そこで、この実施の形態2では、最小オン時間Tminを考慮して、リセット回路4からのリセット信号の出力タイミングを決定するようにしたものである。
例えば、図4において、N側アーム5bに着目したとき、P側アーム5aのスイッチング素子10aに与えるゲート制御信号の最小オン時間Tminが予め分かっておれば、N側アーム5bのスイッチング素子10bに対するゲート制御信号がオフになった後、デッドタイムTd、P側アーム5aのスイッチング素子10aに対するゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子10aのターンオン遅れ時間To、およびN側アーム5bのダイオード11bのリカバリー期間Trが経過した時点から、その後にP側アーム5aのスイッチング素子10aに対するゲート制御信号の最小オン時間Tminが経過する時点までの期間Tn中は、PWM制御によりゲート制御信号のオン時間が変化しても、常にN側アーム5bに電流Inが流れない零電流期間Tnが存在する。
よって、N側アーム5bに関して、リセット回路4が生成するリセット信号を、N側アーム5bに流れる電流Inが零(In=0)である零電流期間Tn中にスイッチ3に与えれば、各コンデンサCa、Cb、C2を確実に放電(リセット)することができる。
上記の説明は、N側アーム5bに着目したときであるが、P側アーム5aに着目した場合も動作原理は同じである。さらに、ここでは正極性モードの場合について説明したが、負極性モードの場合でも動作原理は同じである。したがって、この実施の形態2の場合、リセット回路4からのリセット信号の出力タイミングは、総括的に次のように表現することができる。
すなわち、リセット回路4は、電流検出対象となる自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオフ後、デッドタイム、逆アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子のターンオン遅れ時間、および自アームのダイオードのリカバリー時間が経過した時点から、その後、逆アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号の最小オン時間が経過する時点、つまり自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号がオンする時点からデッドタイム時間分手前の時点までの期間を自アームの零電流期間であると予測して、その零電流期間中にリセット信号を出力する。
このように、全動作モードの内の最小オン時間Tminが予め分かっておれば、リセット回路4から零電流期間中にリセット信号を出力すれば、必ず零電流期間中に積分回路6を構成するコンデンサCa、Cb、C2の蓄積電荷を放電でき、正確な電流値を検出することが可能となる。
なお、自アームのダイオードのリカバリー時間は、実施の形態1と同様に、ダイオードに還流していた電流値やダイオードに印加される電圧等によって異なるため、最大リカバリー時間に設定するのが望ましい。
以上のように、この実施の形態2では、ゲート制御信号の最小オン時間Tminを考慮してリセット信号を出力するので、各アーム5a、5bのスイッチング素子10a、10bが連続してオン/オフされる場合でも、実施の形態1の場合よりも積分回路6を一層確実にリセットすることができる。なお、その他の作用効果は実施の形態1の場合と同様である。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3に係る電流検出装置の構成図である。なお、図5では、各アームに個別に対応して設けられる電流検出装置の内、一つの電流検出装置のみを取り出して示している。
図1の構成で、例えば一方のP側アーム5aのスイッチング素子10aがオンしていているときに、N側アーム5bのスイッチング素子10bが何らかの原因で短絡すると、電流が各スイッチング素子10a、10bの飽和電流まで流れる。そして、過電流保護もしくは短絡保護が短時間で実施できない場合、各スイッチング素子10a、10bに加わる電圧が電源電圧まで上がり、ついには発熱によってスイッチング素子10a、10bが破壊に至る。
そこで、このような不具合発生を防止するため、この実施の形態3では、図5に示すように、電流検出対象となるアーム(ここでは自アームという)5に対して設けられた電流検出装置1において、積分回路6による電流検出値に基づいて過電流発生の有無を検出し、自アーム5に過電流が継続して流れるのを防止する過電流保護回路13を設けている。
すなわち、この実施の形態3の電流検出装置の過電流保護回路13は、積分回路6の出力電圧Voutと基準電圧Vocとを比較して積分回路6の出力電圧Voutが基準電圧Vocよりも大きい場合にはハイレベルのエラー信号FOを出力する比較器14、このエラー信号FOをレベル反転するノット回路15、およびこのノット回路15の出力とゲート制御信号発生回路8からのゲート制御信号とを共に入力するアンドゲート16を備え、アンドゲート16の出力側がゲートドライバ7に接続されている。
ここで、過電流が自アーム5に流れるような場合を例にとって、過電流保護回路13の動作について図6を参照して説明する。
過電流保護回路13は、積分回路6の出力電圧Voutと基準電圧Vocを比較器14に入力し両電圧Vout、Vocを比較する。そして、過電流が自アーム5に流れるような場合、積分回路6の出力電圧Voutが基準電圧Vocを超えるので、ハイレベルのエラー信号FOが出力され、このエラー信号FOがゲート制御信号発生回路8に与えられるとともに、ノット回路15でレベル反転されてアンドゲート16に加わるため、アンドゲート16が閉じ、ゲート制御信号発生回路8からのゲート制御信号がゲートドライバ7に加わるのが阻止される。これにより、スイッチング素子10がオフして過電流が流れるのが保護される。
なお、過電流保護回路13で過電流を検知して、ゲートドライバ7にゲート制御信号が加わるのを阻止する場合、通常のゲート抵抗のままでスイッチング素子10をオフすると、スイッチング素子10に流れる電流変化が大きくなり、遮断時に大きなサージ電圧がスイッチング素子10に印加されて素子が破壊するという事態が起こりかねない。そこで、過電流検知時にスイッチング素子10をオフする場合には、ゲート抵抗を通常の値よりも大きな値のものに切り替えるような回路を付属させるのが望ましい。
また、過電流の保護レベルによっては、ダイオード11がリカバリーする際に生じるピーク電流によって過電流保護回路13が誤って保護動作をすることがないように、積分回路6の出力側にフィルタを設け、このフィルタで積分回路6の出力電圧Voutが急峻に変化するのを緩和することによって誤動作を防ぐ一方、過電流の内の短絡保護を行う際には、保護精度を上げるために、フィルタなしで積分回路6の出力電圧Voutが急峻に変化するようにするなどの対策を講じるのが望ましい。
また、この実施の形態3においても、前述の実施の形態1,2と同様に、リセット回路4は、自アーム5のゲートドライバ7に加えるゲート制御信号のみを用いており、他のアームのゲートドライバとは独立しているので回路が簡素化できる。過電流保護回路に関しても、過電流保護後のリセット回路4を自己のアーム5内で閉じていることにより、確実にリセットすることが可能となる。
すなわち、逆アームのゲートドライバに加わるゲート制御信号を用いてリセット信号を生成する場合、逆アームのゲート制御信号がオフからオンに切り替わった後にリセット回路4からリセット信号が出力されるようになるが、両アームが共にオンしてアーム短絡が生じた場合、検出電流値がリセットされてしまい、正確な電流検出ができない。そのため、過電流保護が遅くなってスイッチング素子10が破壊に至る可能性がある。これに対して、この実施の形態3では、過電流保護回路13についても、自アーム5に対するゲート制御信号のみを用いることで、より確実に積分回路6をリセットすることが可能となる。
また、過電流保護回路13を動作させた場合、前述のようにスイッチング素子10の破壊を防ぐために、通常よりも大きなゲート抵抗を挿入してスイッチング素子10をオフすると、スイッチング素子10のターンオフ遅れ時間などが長くなる。よって、リセット回路4から通常のタイミングでリセット信号を出力すると、アーム5に流れる電流が零になる前にリセット信号が積分回路6に入力される可能性がある。そこで、この不具合を回避するためには、過電流保護回路13を動作させる場合には、リセット信号の出力タイミングを変更する必要がある。
例えば、図6に示すように、通常の場合のリセット信号の出力タイミングが図中破線で示す位置にあったとすると、過電流保護回路13を動作させた場合には、リセット信号の出力タイミングを実線で示す位置まで遅らせる。そのためには、例えば、図2に示したリセット回路4内の零電流予測回路41において、これを構成する遅延回路のフィルタ定数を過電流保護回路13の動作に応じて変更するなどして対処することができる。
なお、図7に示すように、過電流保護回路13で過電流が検知されると、エラー信号FOをゲート制御信号発生回路8に入力し、過電流が流れている情報をゲート制御にフィードバックさせる。そして、このエラー信号FOの出力は、過電流が遮断された後もシステムが復帰するまでのある一定の期間Tsにわたって継続され、新たなゲート制御信号に対してスイッチング素子10がオンしないように設定されている。
したがって、過電流が検出されてエラー信号FOが出力された状態では、システムが復帰するまでの一定期間Tsにわたってスイッチング素子10には電流が流れない。そこで、図8に示すように、リセット回路4は、比較器14からのエラー信号FOを取り込み、上記期間Tsの経過後、このエラー信号FOの出力が停止してシステムが復帰した直後の数μsecの期間だけリセット信号を発生して積分回路6のコンデンサCa、Cb、C2を放電(リセット)するようにすれば、より高精度に電流検出が可能となる。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係る過電流保護回路付きの電流検出装置を有する半導体モジュールの外観を示す斜視図、図10は図9のA−A線に沿う断面図であり、図5、図7に示した実施の形態3と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。なお、この実施の形態4では、単独のアームを構成する1in1の高耐圧半導体モジュールを例として示すが、一対のアームを構成する2in1や6つのアームを構成する6in1の半導体モジュールであってもこの発明を適用することが可能である。
図9および図10を用いて、この実施の形態4に係る半導体モジュールの構造を説明する。
この実施の形態4の半導体モジュールは、モジュールケース20の下部に熱を放熱する金属放熱体である金属板25が取り付けられて内部が中空に形成され、この金属板25の上面に高熱伝導絶縁層である絶縁回路基板28が設けられている。この絶縁回路基板28の金属板25と接合された面と反対側の面には金属箔でできた配線パターンが形成されており、この配線パターンの上にスイッチング素子10やダイオード11が半田などの接合材によって接続されている。また、この配線パターン上には、スイッチング素子10のエミッタ面と配線パターンのエミッタ面、もしくは、ダイオード11のアノード面と配線パターンのエミッタ面とをワイヤボンド24を介して電気的に接続されている。
さらに、絶縁回路基板28の配線パターン上には、コレクタ電極22とエミッタ電極23の一端が接続され、それらの電極22、23の他端はモジュールケース20の上面に露出している。それらの露出面で外部のブスバーやコンデンサなどを接続することによって電力変換装置が組み立てられる。
スイッチング素子10は、ゲート・エミッタの配線をワイヤボンド24を用いて、制御用ドライブ基板30の配線パターンに接続され、制御用ドライブ基板30は制御用端子31を介して、制御基板29の各ゲート・エミッタパターンへ接続されている。また、モジュール内部の絶縁を保つために、モジュールケース20と金属板25で囲まれた空間内の制御基板29よりも下方には絶縁性ゲル21が充填されている。
また、モジュールケース20内において、制御基板29より上部に位置するエミッタ電極23には、ロゴスキーコイル2が挿入されている。さらに、ロゴスキーコイル2の出力は、制御基板29に接続されている。
制御基板29には、図示しないが積分回路6や過電流保護回路13などがゲートドライバ7とともに実装、配線されている。また、モジュールケース20の外部にはコネクタ32が設けられて制御基板29と接続されている。そして、このコネクタ32を介してゲートドライバ7への駆動電源が接続される。また、このコネクタ32を介して図示しない外部のゲート制御信号発生回路8からのゲート制御信号が制御基板29側に入力されたり、過電流保護回路13からのエラー信号がゲート制御信号発生回路8に出力されたりする。
従来、過電流保護機能付きの半導体モジュールは、スイッチング素子に電流検出用のセンス抵抗が付属されており、スイッチング素子に流れる電流の一部をこのセンス抵抗を用いて検知しているものが多い。しかしながら、そのような半導体モジュールは、スイッチング素子のコストが高くなる欠点がある。これに対して、この実施の形態4の半導体モジュールは、ロゴスキーコイル2を用いてスイッチング素子10に流れる電流を検出するので、低コストで高精度な電流検出と過電流保護が可能となる。
特に、上記の実施の形態3に示したように、リセット回路4や過電流保護回路13において、自アーム5に対するゲート制御信号からリセット信号の発生や過電流保護を行えるような構成とすれば、高電圧の絶縁が不要になるので、半導体ジュールの小型化とゲートドライバ回路の簡素化が一層可能となる。
なお、上記の各実施の形態1〜4において、スイッチング素子10、10a、10bの半導体材料については特に限定していないが、一般的には珪素が使用できる。しかし、半導体材料を、ワイドバンドギャップ半導体材料、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、またはダイヤモンドなどを使用すれば、この発明の効果を維持したまま低損失化が可能となり、電力変換装置の高効率化が可能となる。また、耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、電力変換装置の小型化が可能となる。さらにワイドバンドギャップ半導体素子は、耐熱性が高いので、高温動作が可能であり、ヒートシンクの放熱フィンの小型化や、水冷部の空冷化も可能となるので、電力変換装置の一層の小型化が可能になる。
また、ワイドバンドギャップ半導体材料は、高速スイッチングが可能であることから、スイッチング周波数の高周波化が可能となるが、スイッチング周波数の高周波化に伴い、積分回路6のコンデンサCa、Cb、C2の放電がより困難になる。このような場合でも、この発明を適用すれば、リセット回路4からのリセット信号の出力タイミングが適切に設定されるので、確実に積分回路6のコンデンサCa、Cb、C2を放電させることができる。
なお、この発明は、上記の実施の形態1〜4に示した各々の構成に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種の変形を加えることができ、さらに、各実施の形態1〜4を適宜組み合わせた構成を採用することも可能である。
1,1a,1b 電流検出装置、2 ロゴスキーコイル、3 スイッチ、
4 リセット回路、41 零電流予測回路、42 リセット信号発生回路、5 アーム、5a P側(正極側)アーム、5b N側(負極側)アーム、6 積分回路、
7,7a,7b ゲートドライバ、8 ゲート制御信号発生回路、
10,10a,10b スイッチング素子、11,11a,11b ダイオード、
13 過電流保護回路。

Claims (8)

  1. 上下一対の正極側と負極側のアームが直列接続され、上記各アームは、スイッチング素子とこれに逆並列に接続された還流用のダイオードで構成されている電力変換装置の上記各アームを通じて流れる電流を検出するものであって、
    各アームに個別に対応して、上記各アームを流れる電流に比例した磁界強度の変化を検出するロゴスキーコイルと、上記ロゴスキーコイルの検出出力を積分する積分回路と、上記各アームに流れる電流が零である零電流期間を予測し、この予測結果に基づいて上記零電流期間に上記積分回路を構成するコンデンサの蓄積電荷を放電するためのリセット信号を出力するリセット回路とが設けられており、
    上記両アームの内、電流検出対象となる一方のアームに着目したときを自アーム、これに対する他方のアームを逆アームと称すれば、上記リセット回路は、電流検出対象となる自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオフ後、デッドタイム、逆アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子のターンオン遅れ時間、および自アームのダイオードのリカバリー時間が経過した時点から、その後、自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号がオンする時点からデッドタイム時間分手前の時点までの期間を上記自アームの零電流期間であると予測して、上記零電流期間中に上記リセット信号を出力するものである電力変換装置の電流検出装置。
  2. 上記リセット回路が上記自アームの零電流期間であると予測する期間は、請求項1記載の期間に代えて、電流検出対象となる自アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオフ後、デッドタイム、逆アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号のオンに伴う当該スイッチング素子のターンオン遅れ時間、および自アームのダイオードのリカバリー時間が経過した時点から、その後、逆アームのスイッチング素子に対するゲート制御信号の最小オン時間が経過する時点までの期間である請求項1に記載の電力変換装置の電流検出装置。
  3. 上記リセット回路は、自アームに加わる上記ゲート制御信号を入力し、このゲート制御信号に応じてトリガ信号を出力するトリガ回路と、上記トリガ信号を自アームにおける上記零電流期間中まで遅延させて上記リセット信号として出力する遅延回路と、を備えている請求項1または請求項2に記載の電力変換装置の電流検出装置。
  4. 上記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置の電流検出装置。
  5. 上記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、またはダイヤモンドである請求項4に記載の電力変換装置の電流検出装置。
  6. 上記積分回路の出力電圧と基準電圧とを比較し、上記積分回路の出力電圧が基準電圧よりも大きい場合には過電流が生じたものと判断して上記スイッチング素子に対するゲート制御信号の出力を阻止して上記スイッチング素子をオフにする過電流保護回路を備えている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置の電流検出装置。
  7. 上記過電流保護回路が上記スイッチング素子に対するゲート制御信号の出力を阻止する場合、これに応じて、上記リセット回路は、システムの復帰直後にリセット信号が出力されるようにその出力タイミングの切り替えを行うものである請求項6に記載の電力変換装置の電流検出装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の上記電力変換装置を構成する上記スイッチング素子と上記ダイオード、および上記電流検出装置を構成する上記ロゴスキーコイルと上記過電流保護回路が一体的に組み立てられている半導体モジュール。
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