JP5446851B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5446851B2
JP5446851B2 JP2009295040A JP2009295040A JP5446851B2 JP 5446851 B2 JP5446851 B2 JP 5446851B2 JP 2009295040 A JP2009295040 A JP 2009295040A JP 2009295040 A JP2009295040 A JP 2009295040A JP 5446851 B2 JP5446851 B2 JP 5446851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
voltage detection
semiconductor element
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009295040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010259313A (ja
Inventor
敏栄 三浦
巌 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2009295040A priority Critical patent/JP5446851B2/ja
Publication of JP2010259313A publication Critical patent/JP2010259313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5446851B2 publication Critical patent/JP5446851B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、出力に共振コンデンサと誘導加熱負荷を接続し、出力電圧に対し、出力電流を遅れ位相で運転する電力変換装置の半導体素子の保護回路に関する。
図5に、背景技術を説明するための回路図を、図6にその動作波形図を示す。最初に、図5に示す回路図について説明する。
直流電圧源8を直流入力として接続した電力変換器7は、直流コンデンサ7e、半導体素子7a、7b、7c、7d(この例ではダイオードが逆並列接続されたIGBT)により構成される単相矩形波出力電圧形フルブリッジインバータである。
その出力には、共振コンデンサ9とインダクタンス成分10aと抵抗成分10bからなる誘導加熱負荷10が接続され、全体で共振回路を構成している。ここで、図示しない制御回路から出力された周波数指令値はパルス生成回路11に入力され、制御信号が生成される。制御信号はゲート駆動回路12に入力され、その出力は、電力変換器7の半導体素子7a、7b、7c、7d(IGBT)のゲートに入力される。
次に、図6について説明する。
電力変換器7の出力電圧Voは矩形波であるが、その出力には共振回路が接続されているため、その共振曲線の共振点付近の出力周波数で運転しているとき、出力電流Ioは、正弦波に近い波形となる。また、共振点より高い出力周波数で運転しているため、出力電圧Voに対し、出力電流Ioは遅れ位相となる。
正常な動作状態である遅れ位相での運転期間のA点でゲート信号G7a、G7dをオフすると、IGBT7a、7dの両端電圧V7a、V7dが立上り、IGBTに流れている電流I7a、I7dは7a、7dから7b、7cに転流する。転流後のI7b、I7cの極性は負であるので、フリーホイールダイオードに流れているが、出力に接続されている共振回路により、徐々に電流が減少して、極性が正となった後電流が増加する。ここで、A点からある一定時間後のフリーホイールダイオードに流れている期間のB点で、ゲート信号G7b、G7cをオンすることで、電流はフリーホイールダイオードからIGBTにスムーズに切り替わる。
次に、異常な動作状態である進み位相での運転期間のC点を見てみる。誘導加熱負荷10の異常(インダクタンス成分10a、具体的には加熱用コイルの短絡)などで、共振周波数が高くなった場合で、IGBTの電流I7a、I7dは、ゲート信号G7a、G7dがオフする前に、極性が負になっており、フリーホイールダイオードに流れている。すなわち、出力電圧Voに対し、出力電流Ioは進み位相となっている。
そのため、C点でゲート信号G7a、G7dがオフになっても、電流はIGBT7b、7cに転流せずに7a、7dのフリーホイールダイオードにそのまま流れている。その後、C点からある一定時間後のD点で、ゲート信号G7b、G7cをオンするとIGBT7a、7dのフリーホイールダイオードが急峻に逆回復し電流I7a、I7dは、IGBT7b、7cに転流する。
この場合、例えば小電流などの電流領域おいては、フリーホイールダイオードの急峻な逆回復により、サージ電圧が発生し、半導体素子が破壊することがある。また、電力変換器の半導体素子にMOSFETを用い、寄生ダイオードをフリーホイールダイオードとして用いている場合、急峻な逆回復をすることだけで破壊する。特許文献1に、背景の技術が記載されている。
しかし、背景の技術はPWMスイッチングにより徐々に出力電流を制御する用途向けであり、1回でもフリーホイールダイオードが急峻に逆回復すると半導体素子が破壊する場合には適さない。
特開2004−112916号公報
解決しようとする課題は、出力に共振コンデンサと誘導加熱負荷を接続し、出力電圧に対して出力電流を遅れ位相で運転する電力変換器に関し、負荷の異常などで、出力電圧に対して出力電流が進み位相となった場合にフリーホイールダイオードを急峻に逆回復させないように保護することである。また、負荷の異常や誤点弧などによる素子の過電流の保護を簡単な制御回路で実現することである。
上述の課題を解決するために、第1の発明においては出力に共振コンデンサと誘導加熱負荷を接続し、出力電圧に対して出力電流を遅れ位相で運転する電力変換装置において、半導体素子の主端子間電圧を検出する電圧検出回路と、電圧設定値と前記電圧検出値を比較する電圧比較回路と、を備え、前記半導体素子をオフするオフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、制御信号がオン信号になっても前記半導体素子をオンしない半導体素子の保護回路を備える。
第2の発明においては、前記電圧検出回路は、半導体素子と並列に接続した複数の分圧抵抗で構成する。
第3の発明においては、前記電圧検出回路は、制御回路電源を複数の抵抗で分圧し、前記複数の抵抗による分圧点と半導体素子の主電極との間にダイオードを接続して構成する。
第4の発明においては、第1〜第3の発明における前記オフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、前記オフ信号がオン信号に変化した時点以降で故障信号を出力することを特徴とする。
第5の発明においては、出力に共振コンデンサと誘導加熱負荷を接続し、出力電圧に対して出力電流を遅れ位相で運転する電力変換装置において、半導体素子の主端子間電圧を検出する電圧検出回路と、電圧設定値と前記電圧検出回路の検出値とを比較する電圧比較回路と、を備え、前記半導体素子をオフするオフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、制御信号がオン信号になっても、前記半導体素子をオンしない半導体素子の第1の保護回路と、前記半導体素子をオンするオン信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、制御信号がオフ信号になったら前記半導体素子を通常のオフ動作よりもゆっくりオフさせる半導体素子の第2の保護回路と、を兼ね備えたことを特徴とする。
第6の発明においては、第5の発明における前記オフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較する電圧比較回路と、前記オン信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較する電圧比較回路とを、共用化したことを特徴とする。
第7の発明においては、第5又は6の発明において、前記オン信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき故障と判定した第1の故障信号、又は前記オフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき故障と判定した第2の故障信号を出力することを特徴とする。
本発明によれば、半導体素子に電圧が印加されているときに、オンしないため、対向アームのフリーホイールダイオードに電流が流れている場合に、それが急峻に逆回復することがない。この結果、小電流領域などにおいてサージ電圧が発生せず、半導体素子が破壊しない。また、MOSFETの寄生ダイオードをフリーホイールダイオードとして用いている場合も、急峻な逆回復をしないため、破壊を防止できる。また、素子の過電流時、素子をゆっくりとオフさせる保護回路を共用化できるため、信頼性の高い素子の保護を実現できる。
さらに、半導体素子の主電極電圧の検出値と設定値との比較により、保護の判断を行うため、電流検出器などが不要で、検出した電圧の絶縁も不要であり、簡易な回路で構成できる。その他、故障信号を保護回路の外に出力することにより、信頼性の高い保護が可能となる。
本発明の第1の実施例を示す回路図である。 本発明の第2の実施例を示す回路図である。 本発明の第3の実施例を示す回路図である。 本発明の第4の実施例を示す回路図である。 従来の実施例を示す回路図である。 各部の動作を示す波形図である。
本発明の要点は、出力に共振コンデンサと誘導加熱負荷を接続し、出力電圧に対して出力電流を遅れ位相で運転する電力変換装置において、半導体素子の主端子間電圧を検出する電圧検出回路と、電圧設定値と前記電圧検出値を比較する電圧比較回路と、を備え、オフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、前記半導体素子をオンしないようにしている点と、オン期間に前記電圧比較回路で前記電圧検出値が大であるとき、半導体素子を通常よりゆっくりオフさせるようにしている点である。
図1に、本発明の実施例を説明するための回路図を示す。その波形図は、背景の技術と同様に図6に示す。
まず、図6について説明する。
通常の出力電圧Voに対し、出力電流Ioが遅れ位相のときのB点で、ゲート信号G7b、G7cをオンするとき、オンするIGBT7b、7cのフリーホイールダイオードに電流が流れており、IGBT7b、7cの電圧はダイオード導通時の順方向降下電圧の−数V程度である。
誘導加熱負荷の異常などで、出力電圧Voに対し、出力電流Ioが進み位相のときのD点では、ゲート信号G7b、G7cをオンするとき、対向アームのIGBT7a、7dのフリーホイールダイオードに電流が流れており、IGBT7b、7cの電圧は直流コンデンサ7eの電圧Edが印加され、本電源では数百V以上となる。
この電圧の違いを利用して、保護を行うのが、本提案である。
次に、図1について説明する。半導体素子としてIGBTを使用の場合の実施例である。
半導体素子7Xの主電極間の電圧を検出した値を分圧する抵抗R1、R2からなる分圧抵抗1とそれを電圧設定値と比較するコンパレータ2、制御信号がオンする際のタイミングをとるフリップフロップ3、ディレイ回路4、およびAND回路5、ゲート信号を生成する増幅回路6から構成される。
半導体素子7Xの主電極間の電圧を分圧抵抗1により取り扱いの容易な数V程度の電圧に分圧した後、コンパレータ2は電圧設定値とこの値を比較し、半導体素子7Xの主電極間の電圧が、上述のダイオードの導通時の電圧の−数V程度のときは、ハイ(Hi)を出力し、直流中間コンデンサ7eの電圧(本電源では数百V以上)のときはロー(Lo)を出力する。
通常の出力電圧Voに対し、出力電流Ioが遅れ位相のときのB点では、コンパレータ2はハイ(Hi)を出力しているため、制御信号がオン、すなわちロー(Lo)→ハイ(Hi)になったとき、フリップフロップ3はハイ(Hi)を出力する。フリップフロップ3の入力→出力の遅れ時間以上に設定されたディレイ回路4の出力がロー(Lo)→ハイ(Hi)になったとき、AND回路5の他方の入力もハイ(Hi)であるので、出力もハイ(Hi)となり、増幅回路6を介して、半導体素子7X(IGBT)をオンする。
誘導加熱負荷の異常などで、出力電圧Voに対し、出力電流Ioが進み位相のときのD点では、コンパレータ2はロー(Lo)を出力しているため、制御信号がオン、すなわちロー(Lo)→ハイ(Hi)になったとき、フリップフロップ3はロー(Lo)を出力する。ディレイ回路4の出力がロー(Lo)→ハイ(Hi)になったとき、AND回路5の他方の入力はロー(Lo)であるので、出力はロー(Lo)のままでIGBTはオンしない。同時に、制御信号がロー(Lo)→ハイ(Hi)になった時点で、フリップフロップ3の出力がロー(Lo)となり、故障信号が図示しない制御回路に送出され、運転を停止させる。この時、表示回路にも送出して故障要因を表示することができる。
本提案の有効な用途は、制御信号がオフ(Lo)となった後、ゲート駆動回路などの諸々の遅れの後、半導体素子の電圧が立上り、対向アームのフリーホイールダイオードが導通し、電圧が立下がった後でも、対向アームの制御信号にオンを出力することが可能な時間に余裕のある装置である。
図2に、本発明の第2の実施例を示す。実施例1との違いは、電圧検出回路である。本実施例では、制御回路の電源Vccの電圧を抵抗R1、R2で分圧し、この分圧点とIGBT7Xの主電極(コレクタ)との間にダイオードD1を接続している点である。
IGBT7Xがオンしている時や、IGBTと逆並列接続されたダイオードがオンしている時は、ダイオードD1が導通するため、抵抗分圧点の電圧はIGBTの主電極(コレクタ)の電圧+ダイオードD1の順方向降下電圧となる。
従って、通常の出力電圧Voに対し、出力電流Ioが遅れ位相のときのB点では、コンパレータ2はハイ(Hi)を出力する。誘導加熱負荷の異常などで、出力電圧Voに対し、出力電流Ioが進み位相のときのD点では、コンパレータ2はロー(Lo)を出力しているため、動作は第1の実施例と同じである。制御電源は通常15V程度であるため、実施例1に対して分圧抵抗の損失を小さく抑制することができる。
図3に、本発明の第3の実施例を示す。第1および第2の実施例との違いは、負荷やIGBTの短絡時などの過電流時の保護回路を付加している点である。過電流時IGBTなどの半導体素子の主端子間(コレクタ−エミッタ間)電圧は過電流の値に応じて上昇するため、これを検出し、IGBTを緩やかにオフさせることにより保護することができる。回路は、第1の実施例にAND回路13、ディレイ回路14、AND回路15及び時定数変更回路16を付加した構成である。
以下に、動作を説明する。遅れ負荷が負荷の異常で進み動作になった時の保護は第1の実施例と同じであるので、新たに追加した過電流保護回路部分について説明する。制御信号がオン(Hi)のときに、IGBTの電流が過電流になると、コレクタ−エミッタ間電圧が上昇し、コンパレータ2の出力はロ−(Lo)となる。その結果、AND回路13の出力はロー(Lo)となる。ディレイ回路14は、通常動作で制御信号がオン(Hi)となった後、IGBTがオンし、数Vのオン電圧に低下するまでの遅れ時間以上を設定し、故障信号が通常の正常な動作で出力されるのを防止する。過電流により故障信号がロー(Lo)になると、AND回路15にロー(Lo)が入力され、他方の入力はハイ(Hi)であるが、出力はロー(Lo)となり増幅回路6はゲート電圧を低くするように動作する。同時に、時定数変更回路16にロー(Lo)が入力され、時定数を長くしてゲート電圧が通常の動作に比べてゆっくりと低下するように増幅回路6と合わせて動作する。
ここで、通常のPWMインバータなどでは、制御信号がオン(Hi)となってから、IGBTのコレクタ−エミッタ間電圧V7Xが数Vの電圧に下がるまでの時間が長いため、ディレイ回路14が必要であるが、遅れ負荷で運転する電源では、上述の通り、制御信号がオン(Hi)となるとき、IGBTの電圧V7Xは−数V程度であるので、このディレイ回路14は不要とすることができる。また、ディレイ回路14の出力は過電流時の故障信号として、フリップフロップ3の出力は負荷異常による進み動作の信号として、それぞれ制御回路や表示回路に送出され、装置の停止や故障要因表示に用いられる。本実施例回路は、第1の実施例で用いた電圧検出回路を用いた例であるが、第2の実施例の電圧検出回路を用いても同様である。このように、遅れ負荷が異常で進み動作になった時の保護と過電流時の保護のためのIGBTのコレクタ−エミッタ間電圧の検出を共用化できるため、簡単な制御回路で、確実な素子の保護を実現できる。
図4に、本発明の第4の実施例の回路図を示す。第1〜第3の実施例との違いは、負荷の異常で遅れ負荷が進み負荷になった場合の保護と、IGBTの短絡時などの過電流時の保護を共用化している点である。何れの保護の場合でもIGBTの主端子間(コレクタ−エミッタ間)電圧が所定値より高いことを検出したら、IGBTを緩やかにオフさせるようにして、保護回路を共通化している。
回路は、IGBTのコレクタ−エミッタ間電圧のレベルを検出するための分圧抵抗1とコンパレータ2からなる電圧レベル判定回路の出力をAND回路13の一方の入力に、他方の入力に制御信号を、各々接続する。AND回路13の出力はAND回路15の一方の入力及び時定数変更回路の入力に、AND回路15の他方の入力には制御信号を、各々接続する。AND回路15の出力と時定数変更回路の出力は、各々増幅回路6の入力に接続され、増幅回路6の出力はIGBT7Xのゲートに接続される。
このような構成において、通常の出力電圧Voに対し、出力電流Ioが遅れ位相の場合に、制御信号がオン(Hi)になると、コンパレータ2の出力はハイ(Hi)であるので故障信号はハイ(Hi)のままであり、AND回路15はハイ(Hi)を出力し、増幅回路6はゲート電圧を高くするように動作する。時定数変更回路16の入力はハイ(Hi)であるので動作せず、増幅回路6は通常の時定数でゲート電圧を高くするように動作する。
通常の出力電圧Voに対し、出力電流Ioが遅れ位相の場合に、制御信号がオフ(Lo)になると、コンパレータ2の出力はロー(Lo)となるが、制御信号がオフ(Lo)であるため、故障信号はハイ(Hi)のままである。この時、AND回路15の出力は、制御信号がオフ(Lo)で、故障信号がHiであるので、ロー(Lo)を出力する。この結果、増幅回路6はゲート電圧を低くするように動作する。時定数変更回路16の入力はハイ(Hi)であるので、時定数変更回路16は動作せず、増幅回路6は通常の時定数でゲート電圧を低くするように動作する。
出力電圧Voに対し、出力電流Ioが進み位相の場合に、制御信号がオン(Hi)になっても、コンパレータ2の出力はロー(Lo)であるので故障信号はロー(Lo)となる。その結果、AND回路15はロー(Lo)のままであり、ゲート電圧はオフ時の電圧(通常−数V)であるので、IGBTはオンしない。
ここで、共振負荷でない通常のPWMインバータなどでは、制御信号がオン(Hi)となると、IGBTの両端電圧V7Xが直流コンデンサ7eの電圧Ed程度(本電源では数百V以上)から、数Vの電圧に下がるまでの時間以上をディレイさせて故障信号を出力するようにしているが、本電源のような共振型の回路ではこのディレイ回路を省くことができるため、両保護回路を共通化することができる。
制御信号がオン(Hi)となっている時、負荷短絡や対向アームのIGBT短絡時などの過大な電流の場合は、コンパレータ2の出力はロー(Lo)となるので故障信号もロー(Lo)となる。この結果、AND回路15はロー(Lo)を出力し、増幅回路6はゲート電圧を低くするように動作する。この時、時定数変更回路16の入力はロー(Lo)であるので、時定数を長くしてゲート電圧をゆっくり低下させるように増幅回路6と合わせて動作する。また、AND回路13の出力は故障信号として制御回路や故障表示回路に送出され、装置の停止や故障要因表示に用いられる。
本実施例は、第1の実施例で用いた電圧検出回路を用いた例であるが、第2の実施例の電圧検出回路を用いても同様である。
尚、上記実施例には、半導体素子としてIGBTを適用した例を示したが、MOSFETを適用した場合も同様に実現可能である。
本願では誘導加熱装置について説明したが、共振回路を使用するスイッチング電源やDC−DCコンバータなどにも適用可能である。
1・・・分圧抵抗 2・・・コンパレータ 5・・・AND回路
3・・・フリップフロップ 4・・・ディレイ回路
6・・・増幅回路 7・・・電力変換器 9・・・共振コンデンサ
7X、7a〜7d・・・半導体素子(IGBT) 10・・・誘導加熱負荷
7e・・・直流コンデンサ 8・・・直流電源
10a・・・インダクタンス成分 10b・・・抵抗成分
11・・・パルス生成回路 12・・・ゲート駆動回路
13・・・AND回路 14・・・ディレイ回路
15・・・AND回路 16・・・時定数変更回路

Claims (7)

  1. 出力に共振コンデンサと誘導加熱負荷を接続し、出力電圧に対して出力電流を遅れ位相で運転する電力変換装置において、
    半導体素子の主端子間電圧を検出する電圧検出回路と、電圧設定値と前記電圧検出回路の検出値とを比較する電圧比較回路と、を備え、
    前記半導体素子をオフするオフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、制御信号がオン信号になっても、前記半導体素子をオンしない半導体素子の保護回路を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記電圧検出回路は、前記半導体素子と並列に接続した複数の分圧抵抗で構成したことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記電圧検出回路は、制御回路電源を複数の抵抗で分圧し、前記複数の抵抗による分圧点と半導体素子の主電極との間にダイオードを接続して構成したことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記オフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、前記オフ信号がオン信号に変化した時点以降で故障信号を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 出力に共振コンデンサと誘導加熱負荷を接続し、出力電圧に対して出力電流を遅れ位相で運転する電力変換装置において、
    半導体素子の主端子間電圧を検出する電圧検出回路と、電圧設定値と前記電圧検出回路の検出値とを比較する電圧比較回路と、を備え、
    前記半導体素子をオフするオフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、制御信号がオン信号になっても、前記半導体素子をオンしない半導体素子の第1の保護回路と、前記半導体素子をオンするオン信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき、制御信号がオフ信号になったら前記半導体素子を通常のオフ動作よりもゆっくりオフさせる半導体素子の第2の保護回路と、を兼ね備えたことを特徴とする電力変換装置。
  6. 前記オフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較する電圧比較回路と、前記オン信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較する電圧比較回路とを、共用化したことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記オン信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき故障と判定した第1の故障信号、又は前記オフ信号期間に前記電圧設定値と前記電圧検出値とを比較して、前記電圧検出値が大であるとき故障と判定した第2の故障信号を出力することを特徴とする請求項5又は6に記載の電力変換装置。
JP2009295040A 2009-04-02 2009-12-25 電力変換装置 Active JP5446851B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009295040A JP5446851B2 (ja) 2009-04-02 2009-12-25 電力変換装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009090005 2009-04-02
JP2009090005 2009-04-02
JP2009295040A JP5446851B2 (ja) 2009-04-02 2009-12-25 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010259313A JP2010259313A (ja) 2010-11-11
JP5446851B2 true JP5446851B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=43319564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009295040A Active JP5446851B2 (ja) 2009-04-02 2009-12-25 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5446851B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106787661A (zh) * 2017-02-24 2017-05-31 华远电气股份有限公司 变频器及其逐波限流保护电路

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6135551B2 (ja) * 2014-02-27 2017-05-31 富士電機株式会社 電力変換装置
JP2018026904A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 Tdk株式会社 ワイヤレス給電装置およびワイヤレス電力伝送システム
WO2021152734A1 (ja) * 2020-01-29 2021-08-05 三菱電機株式会社 過電流検知回路及び電力変換装置
JP2024043151A (ja) * 2022-09-16 2024-03-29 株式会社 日立パワーデバイス 半導体スイッチング素子のゲート駆動回路、電動機制御システムおよび半導体装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0471368A (ja) * 1990-07-11 1992-03-05 Mitsubishi Electric Corp インバータ
JP2001197724A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Fuji Electric Co Ltd 電力用半導体素子のゲート駆動回路
JP4867110B2 (ja) * 2001-09-05 2012-02-01 パナソニック株式会社 誘導加熱装置
JP2004312907A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 電力用半導体素子のゲート駆動回路
JP4991446B2 (ja) * 2007-08-23 2012-08-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106787661A (zh) * 2017-02-24 2017-05-31 华远电气股份有限公司 变频器及其逐波限流保护电路
CN106787661B (zh) * 2017-02-24 2023-10-13 华远电气股份有限公司 变频器及其逐波限流保护电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010259313A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9705313B2 (en) Three-level inverter employing a bidirectional switch, and modular structure therefor
TWI436540B (zh) 電源供應器與電源供應器的控制方法以及其所適用之電源供電系統
JP5487746B2 (ja) 逆耐圧を有するigbtの過電流保護回路
JP2015139271A (ja) 半導体駆動装置ならびにこれを用いた電力変換装置
JP2011135758A (ja) 整流回路
JP2009027818A (ja) 3レベルインバータの制御方式
US8792215B2 (en) Switch unit and power generation system thereof
JP5446851B2 (ja) 電力変換装置
JP2016225696A (ja) 駆動装置
JP2019161725A (ja) 電力変換装置及びインバータの制御方法
JP2013059248A (ja) 3レベル電力変換装置
US9692293B2 (en) Power conversion circuit having fault protection and voltage balance functions
JP5488161B2 (ja) 電力変換装置
JPWO2006075388A1 (ja) インバータ装置
JP2014138484A (ja) 電力変換装置
JP2020014103A (ja) 半導体装置
US10141834B2 (en) Multi-phase power conversion device control circuit
JP2014107931A (ja) インバータ装置の運転方法およびインバータ装置
JP4946103B2 (ja) 電力変換装置
JP6135551B2 (ja) 電力変換装置
JP2022129346A (ja) 短絡故障検出装置および電力変換装置
WO2016194487A1 (ja) 電力変換装置およびモータ装置
JP6273877B2 (ja) 半導体スイッチ素子並列接続回路の駆動回路
JP2013158093A (ja) 3レベル電力変換装置
JP2011041348A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20121114

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5446851

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250