JP2017092789A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1および図2に、電力変換装置に搭載されるパワーモジュール10およびゲート基板131の等価回路と構造を示す。1枚のゲート基板131が2台のパワーモジュール10に跨るように搭載された場合の例で説明する。大電流が流れる主端子(正極端子11aと負極端子11bと交流端子11c)と弱電系の信号配線(ゲート信号3a3c、エミッタ信号3b3d、コレクタ信号3e3g)はモジュールケース12に設けられた溝13によって所定の絶縁距離(空間距離と沿面距離)が確保されている。本発明の特徴とする手段は高精度にIGBTの電流検出する為の信号端子(3b、3d、3g、3f)を有することである。ケース12はベース14に接着されており、モジュール内部には半導体素子2が搭載されている。本実施例では、正極端子11aと負極端子11bが配置される面15aとは反対側の面15bに交流端子11cが配置されていることを特徴としている。これにより、制御端子3(3a〜3f)を全て纏めてモジュール中央に配置することが可能となり、ドライバ回路130をモジュールに直付けすることが可能となる。ドライバ回路130パワーモジュール10が並列に複数配置されても、複数モジュール上面を跨るように配置することが可能である。これによりゲート基板131とパワーモジュール10の間の配線長を短くすることができ、かつゲート基板131を1枚に集約することが可能となり、ゲートとエミッタ間のループインダクタンスを低減することが可能となる。
IL1=IL2なので、
Vb−g=(L2+M12)・dIL2/dt+M23・dIL3/dt +R2・IL2・・・(1)
Vd−f=L3・dIL3/dt+M13・dIL1/dt+M23・dIL2/dt+R3・IL3
IL1=IL2なので、
Vd−f=(M13+M23)・dIL2/dt+L3・dIL3/dt+R3・IL3・・・(2)
図7は同じ電位のバスバ11が2つに分かれておらず、端子の部分でひと続きになっていることを特徴とするパワーモジュールを示す図である。この点で実施形態1と異なるが、他の点は実施形態1と同様である。このように複数ある部材を1つに纏めることで、組立冶具が簡略化される場合があり、組立性が増す効果を持つ。また、本実施形態においても、寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分を用いるため、検出回路に外付けのインダクタンスやシャント抵抗やCT(Current Transformer)等を設ける必要がなく、パワーモジュールおよび電力変換装置の小型化が実現できる。また、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するため、検出後のスイッチング一時停止動作や復帰動作を短絡検知の場合と過電流検知の場合とで互いに独立に実行することが可能となる。
図8は正極端子11aと負極端子11bの曲げ方向が、モジュール10の短辺方向となっていることを特徴とするパワーモジュールを示す図である。この点で実施形態1と異なるが、他の点は実施形態1と同様である。この構造にすることで、モジュール直上のゲート回路基板131の面積を大きくとることができる。また、本実施形態においても、寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分を用いるため、検出回路に外付けのインダクタンスやシャント抵抗やCT(Current Transformer)等を設ける必要がなく、パワーモジュールおよび電力変換装置の小型化が実現できる。また、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するため、検出後のスイッチング一時停止動作や復帰動作を短絡検知の場合と過電流検知の場合とで互いに独立に実行することが可能となる。
1a 上下アーム直列回路(U相)
1b 上下アーム直列回路(V相)
1c 上下アーム直列回路(W相)
2 半導体素子
2a 上アームIGBT
2b 上アームダイオード
2c 下アームIGBT
2d 下アームダイオード
3 制御端子
3a 上アームゲート信号端子
3b 上アームエミッタ信号端子
3c 下アームゲート信号端子
3d 下アームエミッタ信号端子
3e 上アームコレクタ信号端子
3f 下アームコレクタ信号端子
3g 負極信号端子
4 温度検知信号端子
10 2in1パワーモジュール
11 主端子
11a 正極端子
11b 負極端子
11c 交流端子
12 モジュールケース
13 溝
14 ベース
15a 正極端子11aと負極端子11bが配置される面
15b 交流端子11cが配置される面
31a 上アーム側の絶縁基板
31b 下アーム側の絶縁基板
100 電力変換装置
110 インバータモジュール
111 直流バスバ
111a正極バスバ
111b負極バスバ
112 交流バスバ
120 コンデンサモジュール
121 コンデンサセル
122 コンデンサモジュール正極バスバ
123 コンデンサモジュール負極バスバ
130 ドライバ回路
131 ドライバ回路基板(ゲート基板)
132 上アーム側ゲート電圧制御回路
133 上アーム側電流検出/異常判定回路
134 上アーム側論理回路
135 下アームゲート電圧制御回路
136 下アーム側電流検出/異常判定回路
137 下アーム側論理回路
140 制御回路
141 制御回路基板
150 ヒートシンク
200 変圧器(+コンバータモジュール)もしくはチョッパー回路
300 架線
400 接地部
500 誘導電動機
Claims (6)
- 正極端子、負極端子、および交流端子を備えたパワーモジュールと、前記パワーモジュールを構成する複数のアームの少なくとも1つのエミッタ配線における所定の端子間の電位差を、該端子間の前記エミッタ配線に寄生する寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分の値に基づいて検知すると共に、検知した前記電位差を用いてスイッチング素子の短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するよう構成される制御部と、を備えた電力変換装置であって、
前記制御部は、前記端子の両方に対して互いに並列に接続される積分回路および増幅回路と、前記積分回路の出力側に接続される第1の比較器と、前記増幅回路の出力側に接続される第2の比較器と、を備え、
前記制御部は、前記第1の比較器がオンになった時点から期間t1の間は前記短絡検知を停止し、前記第1の比較器がオンになった時点から前記期間t1後に前記短絡検知を実行し、
前記第2の比較器がオンになった時点から前記期間t1より長い期間t2の間は前記過電流検知を停止し、前記第2の比較器がオンになった時点から前記期間t2後に前記過電流検知を実行するよう構成される
ことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
前記負極端子に接続された信号端子が前記パワーモジュールに内蔵されている
ことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
前記正極端子が有する第一の自己インダクタンスと、前記負極端子が有する第二の自己インダクタンスと、前記第一の自己インダクタンスおよび前記第二の自己インダクタンスが発生する磁束の影響による相互インダクタンスとを合成して前記エミッタ信号端子と前記負極信号端子との電位差を使って電流検出する
ことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項3に記載の電力変換装置において、
前記負極端子に接続された信号端子が前記パワーモジュールに内蔵されている
ことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
複数の前記パワーモジュールを跨るようにゲート基板が前記パワーモジュールに締結されている
ことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
前記パワーモジュールの前記正極端子と前記負極端子とが前記パワーモジュールの短辺方向に曲げられている
ことを特徴とする電力変換装置。
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