JP6634270B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:以下、IGBTという)などの電力用半導体素子が搭載された半導体パワーモジュール及びそれが搭載される電力変換装置に関する。
近年、環境配慮の観点から電鉄車両および電気自動車などが注目を浴びている。これらの電気駆動による移動体には電力変換装置(インバータ、コンバータ、チョッパー)やモータが搭載されており、電力変換装置には半導体パワーモジュールが一般的に用いられる。このパワーモジュールはIGBT等のパワー半導体素子をスイッチングすることにより、直流電力を交流電力に変換あるいは交流を直流に変換するものである。
パワーモジュールでは、スイッチング素子とダイオードを並列接続して(この一組をアームと称する)使用することが一般的である。上記の一組の半導体を正極端子と交流端子の間に接続したものを上アーム、交流端子と負極端子の間に接続したものを下アームと称する。上アームと下アームを組み合わせることによって一相の交流電力を出力することができる。したがって三相交流を発生させるためには3組の上下アーム(合計6アーム)が必要となる。
特許文献1〜4には、一つのケースの内部に2アームのパワー半導体を搭載したパワーモジュール(以下これを2in1モジュールと呼ぶ)や、一つのケースの内部に6アームのパワー半導体を搭載したパワーモジュール(以下これを6in1モジュールと呼ぶ)が開示されている。
特許文献1には、パワーモジュールのIGBTのエミッタ側にインダクタンスを接続して過電流などからパワーモジュールを保護する異常時保護技術が開示されている。特許文献1記載のパワーモジュールの保護回路方式は、IGBTのエミッタ側にインダクタンスを接続し、そのインダクタンスに発生する電圧とゲート電圧を使って過電流などの異常状態の誤検知を防止している。
特許文献2記載のパワーモジュールは、エミッタ端子側の電流検出器によりパッケージ内部の浮遊成分(浮遊インダクタンス成分及び浮遊抵抗成分)に起因する電圧降下を検出することができ、過電流/短絡制御部に接続されるパワーモジュールである。。
特許文献3記載のパワーモジュールは、エミッタ端子に配線接続用の金属電極(エミッタ電極)が接続され、エミッタ電極の抵抗を過電流検出用の抵抗として利用するパワーモジュールである。
特許文献4には、パワーモジュールのIGBTのエミッタ側にシャント抵抗を接続して過電流などからパワーモジュールを保護する異常時保護技術が開示されている。
特開2007−259533号公報 特開2013−125923号公報 特開2003−009508号公報 特開2011−029818号公報
電鉄車両では旅客床下の限られた空間に、電気自動車ではボンネット内の限られた空間に、他の機器と一緒に電力変換装置を搭載しなければならないため、モジュール小型化は重要な課題である。例えば、短絡や過電流異常の検出回路に外付けのインダクタンスやシャント抵抗やCT(Current Transformer)等を設けるスペースを確保することが難しくなってきている。また、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行することで、検出後のスイッチング一時停止動作や復帰動作を短絡検知の場合と過電流検知の場合とで互いに独立に実行することが求められている。
特許文献1には、上述の通り、パワーモジュールのIGBTのエミッタ側にインダクタンスを接続し、そのインダクタンスに発生する電圧とゲート電圧とを使って過電流などの異常状態の誤検知を防止する保護回路方式が記載されている。しかしながら、この保護回路方式は、モジュールやインバータ装置の小型化により、IGBTの主電流経路の導体とインダクタンスとが近接するとIGBTの主電流により発生する磁界の影響によりインダクタンス値が変わり、誤検知する可能性がある。
また、特許文献2には、上述の通り、エミッタ端子側の電流検出器によりパッケージ内部の浮遊成分(浮遊インダクタンス成分及び浮遊抵抗成分)に起因する電圧降下を検出することができ、過電流/短絡制御部に接続されるパワーモジュールが記載されている。しかしながら、同文献には、短絡検知と過電流検知とを互いにどのような態様で実行するかについては記載されておらず、特に短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行する態様は一切、記載されていない。
また、特許文献3には、上述の通り、エミッタ端子に配線接続用の金属電極(エミッタ電極)が接続され、エミッタ電極の抵抗を過電流検出用の抵抗として利用するパワーモジュールが記載されている。しかしながら、同文献には、寄生インダクタンス成分や短絡検知については記載されていない。
また、特許文献4には、上述の通り、パワーモジュールのIGBTのエミッタ側にシャント抵抗を接続して過電流などからパワーモジュールを保護する異常時保護技術が記載されている。しかしながら、同文献には、インダクタンスを併用した異常時保護回路を持つパワーモジュールの構成は記載されていない。
したがって、高密度実装と高精度異常電流検出との両立を図り、また、短絡許容電流と過電流許容電流とが互いに異なることから、短絡と過電流とを互いに独立に検知・判定することが課題となる。更には、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行できるモジュールの小型化を図り、ひいては保護回路およびパワーモジュールを搭載する電力変換装置を小型化することが課題となる。
本発明の電力変換装置は、正極端子、負極端子、および交流端子を備えたパワーモジュールと、前記パワーモジュールを構成する複数のアームの少なくとも1つのスイッチング素子の電流を検出するための複数の信号端子と、該複数の信号端子のうちの2つの信号端子間の寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分の値に基づいて前記2つの信号端子間の電位差を検知すると共に、検知した前記電位差を用いて前記スイッチング素子の短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するよう構成される制御部と、を備えた電力変換装置であって、前記制御部は、前記2つの信号端子の両方に対して互いに並列に接続される積分回路および増幅回路と、前記積分回路の出力側に接続される第1の比較器と、前記増幅回路の出力側に接続される第2の比較器と、を備え、前記制御部は、前記第1の比較器がオンになった時点から期間t1の間は前記短絡検知を停止し、前記第1の比較器がオンになった時点から前記期間t1後に前記短絡検知を実行し、前記第2の比較器がオンになった時点から前記期間t1より長い期間t2の間は前記過電流検知を停止し、前記第2の比較器がオンになった時点から前記期間t2後に前記過電流検知を実行するよう構成され、前記パワーモジュールの前記正極端子と前記負極端子とが前記パワーモジュールの短辺方向に曲げられていることを特徴とする。
本発明によれば、寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分を用いるため、検出回路に外付けのインダクタンスやシャント抵抗やCT(Current Transformer)等を設ける必要がなく、パワーモジュールおよび電力変換装置の小型化が実現できる。また、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するため、検出後のスイッチング一時停止動作や復帰動作を短絡検知の場合と過電流検知の場合とで互いに独立に実行することが可能となる。
本発明の実施形態1に係る電力変換装置に搭載されるパワーモジュールおよびドライバ回路の等価回路の一例を示す図である。 図1のドライバ回路が形成されたドライバ回路基板(ゲート基板)、およびそれが搭載されるパワーモジュールの実装構造の一例を示す図である。 図2のドライバ回路基板(ゲート基板)上に実装される制御回路の一例を示す図である。 図3の制御回路の制御タイムチャートの一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る電力変換装置の回路ブロック構成の一例を示す図である。 図5の回路ブロック構成に対応するモジュール実装の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る電力変換装置に搭載されるパワーモジュールであって、同じ電位のバスバが端子の部分でひと続きになっているパワーモジュールの一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る電力変換装置に搭載されるパワーモジュールであって、正極端子および負極端子の曲げ方向がパワーモジュールの短辺方向となっているパワーモジュールの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1および図2に、電力変換装置に搭載されるパワーモジュール10およびゲート基板131の等価回路と構造を示す。1枚のゲート基板131が2台のパワーモジュール10に跨るように搭載された場合の例で説明する。大電流が流れる主端子(正極端子11aと負極端子11bと交流端子11c)と弱電系の信号配線(ゲート信号3a3c、エミッタ信号3b3d、コレクタ信号3e3g)はモジュールケース12に設けられた溝13によって所定の絶縁距離(空間距離と沿面距離)が確保されている。本発明の特徴とする手段は高精度にIGBTの電流検出する為の信号端子(3b、3d、3g、3f)を有することである。ケース12はベース14に接着されており、モジュール内部には半導体素子2が搭載されている。本実施例では、正極端子11aと負極端子11bが配置される面15aとは反対側の面15bに交流端子11cが配置されていることを特徴としている。これにより、制御端子3(3a〜3f)を全て纏めてモジュール中央に配置することが可能となり、ドライバ回路130をモジュールに直付けすることが可能となる。ドライバ回路130パワーモジュール10が並列に複数配置されても、複数モジュール上面を跨るように配置することが可能である。これによりゲート基板131とパワーモジュール10の間の配線長を短くすることができ、かつゲート基板131を1枚に集約することが可能となり、ゲートとエミッタ間のループインダクタンスを低減することが可能となる。
本図に示すIL1、IL2、IL3は短絡電流を示しており、例えば上アームIGBT2aと下アームIGBT2cが異常動作して同時にターンオンしたときの状態である。M12はLとLの相互インダクタンス、M23はLとLの相互インダクタンス、M31はLとLの相互インダクタンスを意味し高密度実装することにより無視できなくなる。正極端子11aと負極端子11bが薄い絶縁体を挟む積層構造となっている場合、相互インダクタンスは強く、電流検出する信号端子の電圧に大きく影響する。また、回路図上のL、L、Lの記号に記載している丸印はそれぞれのインダクタンスの電流の入り口を意味している。本図に示すようにLとLの電流の向きは逆向きであるため、相互係数は負となり、M13は負の相互インダクタンスとなる。同様に、LとLの電流の向きが逆なのでM23は負の相互インダクタンス、LとLの電流の向きが同じなのでM12は正の相互インダクタンスとなる。尚、自己インダクタンスLとLの結合係数をk12、相互インダクタンスをM12とすると、M12=k12・√(L・L)となる。同様に、M23=k23・√(L・L)、M13=k13・√(L・L)となる。
短絡電流を電気的に検出して、IGBTをターンオフする短絡保護動作をさせるために、インダクタンスL又はLの両端電圧を検出してゲートドライバに電圧信号を伝送する。図1においてLの両端電圧をVb−g、Lの両端電圧をVd−fとすると、インダクタンスL、L、M12、M23、M13及び電流の時間変化率dI/dtを用いて、(1)、(2)及び(3)のように表現でき、短絡dI/dtを検出できる。
b−g=L・dIL2/dt+M12・dIL1/dt+M23・dIL3/dt+R・IL2
L1=IL2なので、
b−g=(L+M12)・dIL2/dt+M23・dIL3/dt +R・IL2・・・(1)

d−f=L・dIL3/dt+M13・dIL1/dt+M23・dIL2/dt+R・IL3
L1=IL2なので、
d−f=(M13+M23)・dIL2/dt+L・dIL3/dt+R・IL3・・・(2)
Figure 0006634270
・・・(3)
(3)式から、(4)式のように変形できる。
Figure 0006634270
・・・(4)
(4)式の両辺を時間積分すれば、(5)式のように短絡電流に換算することも可能である。
Figure 0006634270
・・・(5)
ゲート基板131上の電流検出/異常判定回路(133・136)を用いることで、寄生インダクタンス(式(3)内の行列式L)が発生する誘導起電力(-L・dI/dt)を積分器で短絡異常判定し、時定数t1後にソフト遮断することが可能である。さらに、寄生抵抗Rが発生する電圧(I・R)を増幅器で過電流異常判定し、時定数t2後にソフト遮断することも可能となる。本発明では、論理回路(134・137)にてt2>t1で検出することで、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行することが可能となり、その結果、スイッチングによる電圧ノイズによる誤検知、すなわち、実際には短絡や過電流が発生していないにもかかわらず電圧ノイズの影響により見かけ上、短絡や過電流であるかのように見えるものを短絡や過電流として検知してしまう誤りを防止できる。検出された信号は、ゲート電圧制御回路(132・135)に送られ一定期間遮断状態を保持することで保護することができる。
図3に図1のゲート基板上に実装された制御回路例を示す。電流検出/異常判定回路136内の積分回路と増幅回路にはオペアンプが用いられている。また比較器を用いることで、判定条件(閾値電圧:Vref1, Vref) を別々に設定している。論理回路部はローパスフィルタ(Low-pass filter: LPF)とOR回路とホールド回路から構成される。このようにゲート基板上に実装された制御回路例は安価で入手しやすいオペアンプやLPFやOR回路やホールド回路を用いて実現可能である。
図4に、制御タイムチャートの例を示す。図の左半分は、負荷の短絡などによる過電流時の電圧Vと電流Iの時間応答、右半分が対アーム破損などによる短絡時の電圧Vと電流Iの時間応答を意味する。
過電流時はコレクタ電流Icが時間と共に緩やかに単調増加する。よって寄生抵抗成分を用いた増幅回路出力電圧をモニタし、所定の閾値Vref2を超えたら過電流であると判定し、時定数t2後にソフト遮断させている。
一方、短絡時はコレクタ電流Icが時間と共に急峻に増加する。よって寄生インダクタンスと寄生抵抗両方を用いた積分回路出力電圧をモニタし、閾値Vref1を超えたら短絡であると判定し、時定数t1後にソフト遮断させている。
t2>t1で検出することで、短絡検知と過電流検知とを混同せずに互いに独立に実行することが可能である。更に、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行することで、短絡検知後のスイッチング一時停止動作や復帰動作と、過電流検知後のスイッチング一時停止動作や復帰動作とを、互いに独立に実行することが可能となる。
図5は、電鉄車両を例とした本発明を適用した電力変換装置の回路ブロック構成の例を示した図である。図5に示すように、電力変換装置100はインバータ回路を構成しており、架線300とレールや車体などの接地部400の間に変圧器200を介して接続される。この電力変換装置100から誘導電動機500に交流電力が供給される。電動機500は車両毎に4つの車輪に接続されている。ここで架線300の電力が交流の場合は、変圧器200と共に交流電流を直流に変換するコンバータモジュールが、電力変換装置100に接続される。一方で、架線300の電力が直流の場合は、変圧器200はチョッパー回路として振舞い、必要に応じて電圧レベルを調整する。
電力変換装置100内には、直流電流から所定の周波数の交流電流を生成するためのインバータモジュール110と、供給される直流電流を安定化し平滑化するためのコンデンサモジュール120と、前記インバータモジュール110を駆動制御するドライバ回路130と、前記ドライバ回路130へ制御信号を供給する制御回路140と、を含んで構成される。
インバータモジュール110において、上下アーム直列回路1のそれぞれは、IGBT2aとダイオード2bとの並列接続回路からなる2つの電流スイッチ回路が直列に配置されて構成される。上下アーム直列回路1の上下端は、それぞれ、コンデンサモジュール120の正極および負極に接続される。そして、その上側(正極端子11a)に配置されたIGBT2aとダイオード2bとからなる電流スイッチ回路は、いわゆる上アームとして動作し、下側(負極端子11b)に配置されたIGBT2cとダイオード2dとからなる電流スイッチ回路は、いわゆる下アームとして動作する。インバータモジュール110は、このような上下アーム直列回路1が3組設けられた、いわゆる、3相ブリッジ回路によって構成される。そして、それぞれの上下アーム直列回路1の中点位置、すなわち、上下の電流スイッチ回路の接続部分(交流端子11c)からは、3相の交流電流(U,V,W)が出力され、その出力された3相の交流電流(U,V,W)は、電動機500へ供給される。
ここで、ドライバ回路130から出力される上アームゲート信号3aは、各相の上アームIGBT2aに供給され、下アームゲート信号3cは、各相の上アームIGBT2cに供給され、交流電流(U,V,W)の振幅や位相などを制御する。またドライバ回路130へ供給される上アームエミッタ信号3bは、各相の上アームIGBT2aエミッタ側に接続され、下アームエミッタ信号3dは、各相の下アームIGBT2cエミッタ側に接続されている。下アームIGBTコレクタ3gと負極信号端子3fがドライバ回路130に接続され、上アームエミッタ信号端子3bと下アームコレクタ信号端子3g間の電位差で上アームIGBT2aの過電流などの異常電流を検出する。また、下アームエミッタ信号端子3dと負極電極信号端子3f間の電位差で下アームIGBT2cの過電流などの異常電流を検出する。尚、詳細な電流検出アルゴリズムは実施形態1にて説明する。
制御回路140は、各IGBT(2a、2c)のスイッチングタイミングを演算処理するためのマイクロコンピュータを備えている。前述のとおり、各アームIGBT(2a、2c)のエミッタ電極は、ドライバ回路130に接続され、ドライバ回路130は、それぞれのIGBT毎にエミッタ電極における過電流検知を行い、過電流が検知されたIGBT(2a、2c)については、そのスイッチング動作を停止させ、過電流から保護する。さらに、制御回路140には、上下アーム直列回路1に設けられた図示しない温度センサや、上下アーム直列回路1の両端に印加される直流電圧を検出する検出回路などからの信号が入力され、それらの信号に基づき、過温度、過電圧などの異常を検知する。そして、過温度、過電圧などの異常を検知した場合には、全てのIGBTスイッチング動作を停止させ、上下アーム直列回路1を過電流、過電圧、過温度などの異常から保護する。
図6は、図5に示した電力変換装置100の回路ブロック構成例に対応するモジュール実装の一例を示す図である。この例では、図2の構成例と同様に、1枚のドライバ回路基板(ゲート基板)131が2台の2in1パワーモジュール10に跨るように搭載され、共通のドライバ回路基板(ゲート基板)131が接続されたその2台の2in1パワーモジュール10で1組の上下アーム直列回路(例えば1a(U相))を構成する。同様に、他の1枚のドライバ回路基板(ゲート基板)131が共通に接続された他の2台の2in1パワーモジュール10で他の1組の上下アーム直列回路(例えば1b(V相))を構成し、更に他の1枚のドライバ回路基板(ゲート基板)131が共通に接続された更に他の2台の2in1パワーモジュール10で更に他の1組の上下アーム直列回路(例えば1c(W相))を構成する。これら6台の2in1パワーモジュール10で構成される3組の上下アーム直列回路を含んだ形でインバータモジュール110を構成する。このインバータモジュール110と、1台以上のコンデンサセル121から成るコンデンサモジュール120とを含んだ形で電力変換装置100を構成する。電力変換装置100は更に、3組の上下アーム直列回路の上端とコンデンサモジュール120の正極とが共通に接続されるコンデンサモジュール正極バスバ122、および3組の上下アーム直列回路の下端とコンデンサモジュール120の負極とが共通に接続されるコンデンサモジュール負極バスバ123を、外部接続端子として備え、変圧器200等の外部機器との接続の用に供する。
なお、以上に示した電力変換装置100において、IGBT(2a、2c)およびダイオード(2b、2d)からなる電流スイッチ回路は、MOSFET(金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ)を用いて構成してもよい。図1に示したインバータモジュール110は、上下アーム直列回路1を構成うる2in1モジュールを6個並列に組み合わせ3相2並列としたものであるが、6in1モジュール1台で代用しても良く、1in1モジュール6台で構成しても良い。さらに、要求出力電流が1モジュールあたりの許容出力電流よりも大きい場合は、モジュールの個数を増やして並列接続しても良い。さらに、電力変換装置100は、図1の回路構成に加え、電池に充電する機能が入った装置であってもよい。
本実施形態によれば、寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分を用いるため、検出回路に外付けのインダクタンスやシャント抵抗やCT(Current Transformer)等を設ける必要がなく、パワーモジュールおよび電力変換装置の小型化が実現できる。また、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するため、検出後のスイッチング一時停止動作や復帰動作を短絡検知の場合と過電流検知の場合とで互いに独立に実行することが可能となる。
(実施形態2)
図7は同じ電位のバスバ11が2つに分かれておらず、端子の部分でひと続きになっていることを特徴とするパワーモジュールを示す図である。この点で実施形態1と異なるが、他の点は実施形態1と同様である。このように複数ある部材を1つに纏めることで、組立冶具が簡略化される場合があり、組立性が増す効果を持つ。また、本実施形態においても、寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分を用いるため、検出回路に外付けのインダクタンスやシャント抵抗やCT(Current Transformer)等を設ける必要がなく、パワーモジュールおよび電力変換装置の小型化が実現できる。また、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するため、検出後のスイッチング一時停止動作や復帰動作を短絡検知の場合と過電流検知の場合とで互いに独立に実行することが可能となる。
(実施形態3)
図8は正極端子11aと負極端子11bの曲げ方向が、モジュール10の短辺方向となっていることを特徴とするパワーモジュールを示す図である。この点で実施形態1と異なるが、他の点は実施形態1と同様である。この構造にすることで、モジュール直上のゲート回路基板131の面積を大きくとることができる。また、本実施形態においても、寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分を用いるため、検出回路に外付けのインダクタンスやシャント抵抗やCT(Current Transformer)等を設ける必要がなく、パワーモジュールおよび電力変換装置の小型化が実現できる。また、短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するため、検出後のスイッチング一時停止動作や復帰動作を短絡検知の場合と過電流検知の場合とで互いに独立に実行することが可能となる。
1 上下アーム直列回路
1a 上下アーム直列回路(U相)
1b 上下アーム直列回路(V相)
1c 上下アーム直列回路(W相)
2 半導体素子
2a 上アームIGBT
2b 上アームダイオード
2c 下アームIGBT
2d 下アームダイオード
3 制御端子
3a 上アームゲート信号端子
3b 上アームエミッタ信号端子
3c 下アームゲート信号端子
3d 下アームエミッタ信号端子
3e 上アームコレクタ信号端子
3f 下アームコレクタ信号端子
3g 負極信号端子
4 温度検知信号端子
10 2in1パワーモジュール
11 主端子
11a 正極端子
11b 負極端子
11c 交流端子
12 モジュールケース
13 溝
14 ベース
15a 正極端子11aと負極端子11bが配置される面
15b 交流端子11cが配置される面
31a 上アーム側の絶縁基板
31b 下アーム側の絶縁基板
100 電力変換装置
110 インバータモジュール
111 直流バスバ
111a正極バスバ
111b負極バスバ
112 交流バスバ
120 コンデンサモジュール
121 コンデンサセル
122 コンデンサモジュール正極バスバ
123 コンデンサモジュール負極バスバ
130 ドライバ回路
131 ドライバ回路基板(ゲート基板)
132 上アーム側ゲート電圧制御回路
133 上アーム側電流検出/異常判定回路
134 上アーム側論理回路
135 下アームゲート電圧制御回路
136 下アーム側電流検出/異常判定回路
137 下アーム側論理回路
140 制御回路
141 制御回路基板
150 ヒートシンク
200 変圧器(+コンバータモジュール)もしくはチョッパー回路
300 架線
400 接地部
500 誘導電動機

Claims (5)

  1. 正極端子、負極端子、および交流端子を備えたパワーモジュールと、前記パワーモジュールを構成する複数のアームの少なくとも1つのスイッチング素子の電流を検出するための複数の信号端子と、該複数の信号端子のうちの2つの信号端子間の寄生抵抗成分および寄生インダクタンス成分の値に基づいて前記2つの信号端子間の電位差を検知すると共に、検知した前記電位差を用いて前記スイッチング素子の短絡検知と過電流検知とを互いに独立に実行するよう構成される制御部と、を備えた電力変換装置であって、
    前記制御部は、前記2つの信号端子の両方に対して互いに並列に接続される積分回路および増幅回路と、前記積分回路の出力側に接続される第1の比較器と、前記増幅回路の出力側に接続される第2の比較器と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の比較器がオンになった時点から期間t1の間は前記短絡検知を停止し、前記第1の比較器がオンになった時点から前記期間t1後に前記短絡検知を実行し、
    前記第2の比較器がオンになった時点から前記期間t1より長い期間t2の間は前記過電流検知を停止し、前記第2の比較器がオンになった時点から前記期間t2後に前記過電流検知を実行するよう構成され
    前記パワーモジュールの前記正極端子と前記負極端子とが前記パワーモジュールの短辺方向に曲げられている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記複数の信号端子は、前記パワーモジュールに内蔵され前記負極端子に接続された信号端子を有する
    ことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記複数のアームのうち下アームのスイッチング素子の電流を、前記2つの信号端子として前記下アームのスイッチング素子のエミッタ側の信号端子と前記負極端子に接続された信号端子とを使って検出するとともに、
    前記エミッタ側の信号端子と前記負極端子に接続された信号端子との間の寄生インダクタンス成分には、前記正極端子が有する第一の自己インダクタンスと前記負極端子が有する第二の自己インダクタンスとの相互インダクタンスが含まれる
    ことを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置において、
    前記負極端子に接続された信号端子が前記パワーモジュールに内蔵されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    複数の前記パワーモジュールを跨るようにゲート基板が前記パワーモジュールに締結されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
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