JP6324696B2 - 負荷駆動装置及びそれを備えた車両用空調装置並びに負荷短絡保護回路 - Google Patents

負荷駆動装置及びそれを備えた車両用空調装置並びに負荷短絡保護回路 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、PTC素子等の負荷を駆動する負荷駆動装置及びそれを備えた車両用空調装置並びに負荷短絡保護回路に関するものである。
例えば、電気自動車やハイブリッド車等に適用される車両用空調装置では、暖房用の熱源の一つとして、正特性サーミスタ素子(Positive Temperature Coefficient;以下、「PTC素子」という。)を発熱要素とするPTCヒータが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2008−277351号公報 特開2013−159135号公報
PTC素子などの負荷において、負荷自体が短絡する可能性がある。従来、ヒューズやマイコンによる過電流保護機能により短絡保護を行っていたが、反応時間が長く、短絡による過電流により、素子破壊などが発生する可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、短絡検知の応答性能を向上させ、短絡発生時には速やかに負荷への電力供給を遮断することのできる負荷駆動装置及びそれを備えた車両用空調装置並びに負荷短絡保護回路を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、負荷に対する電流供給のオンオフを制御する第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の導通制御端子に、該第1スイッチング素子のオンオフを制御するための電圧信号を印加することで、該第1スイッチング素子を駆動する駆動手段と、前記負荷に流れる電流を電圧に変換して出力する電圧出力手段と、負荷短絡保護回路とを具備し、前記負荷短絡保護回路は、前記電圧出力手段の出力電圧が所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、ハイ信号を出力する比較手段と、前記比較手段のハイ信号を所定の期間維持させる保持手段と、前記駆動手段と前記第1スイッチング素子の導通制御端子とを接続する制御ラインに設けられた第1抵抗と、前記制御ラインにおいて前記第1抵抗よりも前記駆動手段側に設けられた第2抵抗と、前記第1抵抗と前記第2抵抗との間とグランドとを接続するラインに設けられ、前記比較手段の出力がハイ信号の場合にオン状態とされる第2スイッチング素子とを具備する負荷駆動装置である。
本態様によれば、負荷が短絡した場合には、電圧出力手段の出力電圧が増加し、比較手段において、基準電圧以上であると判断される。比較手段からハイ信号が出力されると、第2スイッチング素子がオン状態となり、第1スイッチング素子の導通制御端子とグランドとが第1抵抗を介して接続される。これにより、第1スイッチング素子の導通制御端子の電圧が低下し、第1スイッチング素子がオフ状態とされる。これにより、短絡検知から第1スイッチング素子のオフまでの時間を短縮でき、短絡時における応答速度を向上させることができる。
また、保持手段によって比較手段のハイ信号は所定期間維持されるので、その期間においては、安定的に第2スイッチング素子をオン状態とすることができる。これにより、例えば、負荷に流れる電流が一時的に変動して比較手段の出力が反転することに伴うハンチングを防止することが可能となる。
上記負荷駆動装置において、前記電圧出力手段は、シャント抵抗と、前記シャント抵抗における電圧降下として現れる電圧を増幅して出力する非反転増幅回路とを具備することとしてもよい。
このように、シャント抵抗を用いることにより、簡素な構成によって負荷に流れる電流を電圧として検知することが可能となる。更に、非反転増幅回路を用いることにより、信号増幅を迅速に行うことが可能となる。これにより、電流検知速度を向上させることができる。
上記負荷駆動装置において、前記保持手段は、前記比較手段の出力ラインに順方向に接続されたダイオードと、前記出力ラインにおける前記ダイオードのカソード側とグランドとの間に設けられたコンデンサと、前記コンデンサと並列に接続される抵抗とを具備することとしてもよい。
このような構成とすることで、簡素な構成により、比較手段の出力信号を所定期間維持することができる。
上記負荷駆動装置は、前記電圧出力手段の出力電圧が所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、前記第1スイッチング素子をオフ状態とさせるための負荷遮断信号を前記駆動手段に出力する演算処理手段を有し、前記保持手段における前記所定の期間は、前記短絡の検知から前記負荷遮断信号によって前記第1スイッチング素子がオフ状態とされるまでの期間よりも長い期間とされていることが好ましい。
これにより、短絡が検知され、演算処理手段からの負荷遮断信号によって駆動手段を介して第1スイッチング素子がオフ状態とされるまでの期間において、比較手段の出力をハイ信号に維持することができる。これにより、演算処理手段によって第1スイッチング素子がオフ状態とされるまでは、負荷短絡保護回路によって第1スイッチング素子を確実にオフ状態とすることができる。
上記負荷駆動装置において、前記第1抵抗の抵抗値は、電源と前記負荷との間のインダクタンスに応じて設定されることが好ましい。
電源と負荷との間のインダクタンスに応じて、短絡が生じたときのサージ電圧や短絡電流のピーク値及び増加率が変化する。他方、第1抵抗の抵抗値は、第1スイッチング素子の電荷引き込み時間に関係する。したがって、短絡が生じたときのサージ電圧や短絡電流のピーク値及び増加率に応じて第1抵抗の抵抗値を適切な値に設定することで、短絡が発生した場合における素子破壊を防止することが可能となる。
上記負荷駆動装置において、前記第1抵抗及び前記第2抵抗は1つの可変抵抗ICで構成され、マイクロコンピュータによるデジタル指令によって分圧比が調整されることにより、前記第1抵抗の抵抗値と前記第2抵抗の抵抗値とがそれぞれ設定されることとしてもよい。
これにより、手動による第1抵抗及び第2抵抗の調整が不要となる。
本発明の第2態様は、PTC素子を用いたヒータと、前記PTC素子を駆動するための上記負荷駆動装置とを具備する車両用空調装置である。
本発明の第3態様は、負荷に対する電流供給のオンオフを制御する第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の導通制御端子に、該第1スイッチング素子のオンオフを制御するための電圧を印加することで、該第1スイッチング素子を駆動する駆動手段と、前記負荷に流れる電流を電圧に変換して出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段の出力電圧が所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、前記駆動手段にオフ制御信号を出力させる演算処理手段とを具備する負荷駆動装置に適用される負荷短絡保護回路であって、前記電圧出力手段の出力電圧が前記所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、ハイ信号を出力する比較手段と、前記比較手段のハイ信号を所定の期間維持するための保持手段と、前記駆動手段と前記第1スイッチング素子の導通制御端子とを接続する制御ラインに設けられた第1抵抗と、前記制御ラインにおいて前記第1抵抗よりも前記駆動手段側に設けられた第2抵抗と、前記第1抵抗と前記第2抵抗との間とグランドとを接続するラインに設けられ、前記比較手段の出力がハイ信号の場合にオン状態とされる第2スイッチング素子とを具備する負荷短絡保護回路である。
本発明によれば、負荷等の短絡を検知した場合における応答性能を向上させ、速やかに負荷への電力供給を遮断することが可能となる。これにより、過電流やサージ電圧による素子破壊を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る負荷駆動装置の概略構成図である。 電源からPTC素子へ電流を供給する閉回路の概略図である。 電源とPTC素子との間のインダクタンスが比較的大きい場合におけるサージ電圧及び短絡電流波形と、該インダクタンスが比較的小さい場合におけるサージ電圧及び短絡電流波形とを比較して示した図である。 アクティブクランプ回路を設けた場合のコレクタ−エミッタ間電圧及びコレクタ電流と、アクティブクランプ回路を設けない場合のコレクタ−エミッタ間電圧及びコレクタ電流とをそれぞれ比較して示した図である。 複数のPTC素子を駆動する場合の負荷駆動装置の一構成例を示した図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明の第1実施形態に係る負荷駆動装置及びそれを備えた車両用空調装置並びに負荷短絡保護回路について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る負荷駆動装置の概略構成図である。図1では、負荷として、車両用空調装置に搭載されるPTCヒータのPTC素子を例に挙げて説明するが、負荷は特に限定されるものではない。
図1に示すように、負荷駆動装置1は、負荷であるPTC素子2に対する電流供給のオンオフを制御するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:第1スイッチング素子)3と、IGBT3を駆動する駆動回路4と、駆動回路4を制御する制御装置5と、負荷短絡保護回路10とを主な構成として備えている。
IGBT3において、コレクタ−ゲート間には、ツェナーダイオードとダイオードとからなるアクティブクランプ回路35が設けられている。アクティブクランプ回路35を設けることにより、図4に示すように、サージ電圧を抑制できるとともに、電流変化率を緩やかにすることができる。図4において、破線はアクティブクランプ回路35が設けられていない場合の電流・電圧波形、実線はアクティブクランプ回路35が設けられている場合の電流・電圧波形を示している。
駆動回路4は、IGBT3のゲート(導通制御端子)に、IGBT3のオンオフを制御するための電圧信号を印加することで、IGBT3を駆動する。
IGBT3に代えて、他のパワーデバイスを用いることも可能である。他のパワーデバイスの一例として、FET(Field−Effect Transistor)、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor FET)等が挙げられる。
制御装置5は、例えば、マイクロコンピュータであり、補助記憶装置に記録されたプログラムをCPUが主記憶装置に読みだして実行することにより、各種機能(例えば、PTC素子のオンオフ制御や短絡保護機能)を実現する。例えば、通常のPTC素子のオンオフ制御については、公知技術を採用することが可能である。
短絡保護機能は、例えば、入力端子Aに入力された短絡検知のための入力信号が所定の基準電圧を超えた場合に、駆動回路4に対してPTC素子2をオフ状態とするための負荷遮断信号を出力する。
負荷短絡保護回路10は、電圧出力回路11、比較回路12、保持回路13、第1抵抗14、第2抵抗15、及びFET(第2スイッチング素子)16を主な構成として備えている。
電圧出力回路11は、PTC素子2に流れる電流を電圧に変換して出力する。例えば、電圧出力回路11は、シャント抵抗11aと、シャント抵抗11aにおける電圧降下として現れる電圧を増幅して出力する非反転増幅回路11bとを備えている。比較回路12は、電圧出力回路11の出力電圧が所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、ハイ信号を出力する。例えば、基準電圧は5Vに設定されており、比較回路12は、電圧出力回路11からの出力電圧が5V以上の場合に、ハイ信号として5Vの出力信号を出力する。
保持回路13は、比較回路12のハイ信号を所定の期間維持する。具体的には、保持回路13は、比較回路12の出力ライン21に順方向に接続されたダイオード13aと、出力ライン21におけるダイオード13aのカソード側とグランドとの間に設けられたコンデンサ13bと、コンデンサ13bと並列に接続される抵抗13cとを備えている。
ここで、所定の期間は、制御装置5による短絡検知から駆動回路4が作動してIGBT3がオフ状態とされるまでの期間よりも長い期間とされ、この所定期間に応じて保持回路13の時定数、すなわちコンデンサ13bの静電容量及び抵抗13cの抵抗値が決定される。
第1抵抗14は、駆動回路4とIGBT3のゲートとを接続する制御ライン22に設けられている。また、この制御ライン22において、第1抵抗14よりも駆動回路4側には第2抵抗15が設けられている。第1抵抗14及び第2抵抗15の抵抗値についての詳細は、後述する。
FET16は、第1抵抗14と第2抵抗15との間とグランドとを接続するライン23に設けられ、比較回路12の出力がハイ信号の場合にオン状態とされる。例えば、FET16に代えて、他の半導体スイッチング素子を用いることとしてもよい。この場合、FET16と同様に電圧作動型であることが必要とされる。
更に負荷駆動装置1は、シャント抵抗11aで現れた電圧を増幅して制御装置5の入力端子Aに入力するための増幅回路30や、比較回路12の出力がハイ信号の場合に所定の電圧信号を制御装置5の入力端子Bに入力するためのFET31及びプルアップ抵抗32を備えている。
このような負荷駆動装置1において、PTC素子2が短絡することにより過電流が流れると、シャント抵抗11aの電圧降下が大きくなり、この電圧値が非反転増幅回路11bによって増幅されて比較回路12に入力される。比較回路12では、入力信号が基準電圧よりも高いと判断され、ハイ信号が出力される。これにより、比較回路12の出力ライン21に所定の電圧(例えば、5V)が印加され、FET16、31がオン状態とされる。FET16がオン状態となることで、IGBT3のゲートから第1抵抗14を介して電流が流れる。これにより、IGBT3のゲート−エミッタ間に蓄えられていた電荷が放出され、ゲート電圧が低下して、IGBT3がオフ状態となる。
保護回路13では、比較回路12からハイ信号が出力されることにより、コンデンサ13bに電荷が蓄えられ、この電荷が抵抗13cを介して放電されるまでの期間においては、比較回路12の出力がハイ信号に維持される。したがって、この間に渡って、IGBT3はオフ状態が維持される。
他方、シャント抵抗11aで生じた電圧は、増幅回路30によって増幅され、制御装置の入力端子Aに入力される。制御装置5では、入力端子Aから入力された電圧値と所定の基準値とが比較され、短絡が検知される。これにより、割り込み信号が発生し、駆動回路4に対してIGBT3をオフ状態とするための負荷遮断信号が出力される。駆動回路4は、負荷遮断信号に基づいてIGBT3をオフとするべく作動する。これにより、制御装置5からの負荷遮断信号に基づいてIGBT3がオフ状態とされる。
また、制御装置5からの指令に基づいてIGBT3がオフ状態とされた後、保持回路13によるハイ信号の維持が解除され、比較回路12の出力がロー信号とされる。
次に、第1抵抗14及び第2抵抗15の抵抗値について、図2を参照して説明する。図2は、電源6からPTC素子2へ電流を供給する閉回路の概略図である。
車両用空調装置に搭載されるPTCヒータのPTC素子2については、電源(例えば、車載高圧バッテリ)6からケーブルを介して電力が供給される。ここで、ケーブル長は車種に応じてさまざまであることから、PTC素子2と電源6との間にはその車両に固有のインダクタンスLが発生する。
図2に示した回路において、PTC素子2が短絡すると、短絡電流iが流れる。この状態でIGBT3をオフ状態とすると、Ldi/dtのサージ電圧がIGBT3のコレクタ−エミッタ間に発生する。
このとき、例えば、ケーブル長が比較的短く、インダクタンスLが比較的小さい場合には、図3に実線で示すように、急峻に短絡電流iが立ち上がり、換言すると、電流の傾きが比較的大きくなり、そのピーク値が比較的大きくなる。したがって、インダクタンスLが比較的小さいときには、なるべく早期にIGBT3を遮断できるよう、換言すると、IGBT3のゲート−エミッタ間に蓄えられている電荷を早期に放出できるよう、第1抵抗14の抵抗を小さめに設定することが好ましい。第1抵抗14を小さめに設定すれば、ライン23に流れる電流の値が大きくなり、IGBT3に蓄えられている電荷が早期に放出される。
これに対し、ケーブル長が比較的長く、インダクタンスLが比較的大きい場合には、図3に破線で示すように、短絡電流iの立ち上がりは緩やかになるものの、IGBTのコレクタ−エミッタ間に発生するサージ電圧は大きくなる。したがって、インダクタンスLが比較的大きいときには、なるべくゆっくりとIGBT3が遮断するよう、第1抵抗14の抵抗を大きめに設定することが好ましい。第1抵抗14を大きめに設定すれば、ライン23に流れる電流の値が小さくなり、IGBT3に蓄えられている電荷が緩やかに放出される。
このように、第1抵抗14の抵抗値については、PTC素子2に電流を供給する電源6とPTC素子2との間のインダクタンスL(図2参照)、換言すると、ケーブル長などを考慮して、車両ごとに調整することが好ましい。例えば、シミュレーションや出荷前試験を行うことにより、IGBT3がサージ電圧によって耐圧破壊されないように、また、短絡電流のピーク値がIGBT3及びPTC素子の許容電流を超えないように、適切な値に第1抵抗14の抵抗値が設定される。
なお、駆動回路4からIGBT3のゲートを接続する制御ライン22においては、通常のスイッチングに規定される抵抗値とする必要がある。したがって、この規定値から第1抵抗14の抵抗値を差し引いた値が、第2抵抗15の抵抗値として設定される。
上記インダクタンスLについては、ケーブル長に依存する。したがって、例えば、ケーブル長と第1抵抗14とが関連付けられた情報(例えば、テーブル)を予め用意しておき、この情報から各車両のケーブル長に対応する第1抵抗14の抵抗値を取得して、設定することとしてもよい。
以上、説明してきたように、本実施形態に係る負荷駆動装置及びそれを備えた車両用空調装置並びに負荷短絡保護回路によれば、負荷が短絡した場合には、電圧出力回路11、比較回路12において速やかに短絡が検知され、比較回路12からハイ信号が出力される。これにより、FET16、31がオン状態とされ、第1抵抗14等を介してIGBT3のゲート−エミッタ間の電荷が放出される。これにより、IGBT3を速やかにオフ状態とすることができる。
たとえば、制御装置5による短絡保護機能を用いた場合、すなわち、上記負荷遮断信号に基づく短絡保護では、短絡検知からIGBT3をオフ状態とするまでに約10μS要していた。これに対し、本実施形態に係る負荷短絡保護回路10を用いれば、約2〜3μSでIGBT3をオフ状態とすることが可能である。
このように、本実施形態に係る負荷短絡保護回路10を用いることにより、短絡を迅速に検知することができるとともに、短絡発生からIGBT3をオフ状態とするまでの応答速度を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
第1実施形態においては、第1抵抗14と第2抵抗15とを個別の抵抗として設けていたが、例えば、第1抵抗14及び第2抵抗15を1つの可変抵抗ICで構成してもよい。この場合、マイクロコンピュータによるデジタル指令によって、分圧比が調整されることにより、第1抵抗14の抵抗値と第2抵抗15の抵抗値とがそれぞれ設定される。
〔第3実施形態〕
第1実施形態では、PTC素子2が1つ設けられている場合を例示していたが、PTC素子2の設置数は限定されない。例えば、図5に示すように、複数のPTC素子2が設けられている場合には、それぞれのPTC素子2に対してIGBT3がそれぞれ設けられる。この場合、各IGBT3に対して、第1抵抗14、第2抵抗15、及びFET16をそれぞれ設ける必要があるが、電圧出力回路11、比較回路12、保持回路13については共通の回路を利用することが可能である。
以上、本発明について説明してきたが、本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。
1 負荷駆動装置
2 PTC素子
3 IGBT
4 駆動回路
5 制御装置
10 負荷短絡保護回路
11 電圧出力回路
11a シャント抵抗
11b 非反転増幅回路
12 比較回路
13 保持回路
13a ダイオード
13b コンデンサ
13c 抵抗
14 第1抵抗
15 第2抵抗
16 FET

Claims (8)

  1. 負荷に対する電流供給のオンオフを制御する第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子の導通制御端子に、該第1スイッチング素子のオンオフを制御するための電圧信号を印加することで、該第1スイッチング素子を駆動する駆動手段と、
    前記負荷に流れる電流を電圧に変換して出力する電圧出力手段と、
    負荷短絡保護回路と
    を具備し、
    前記負荷短絡保護回路は、
    前記電圧出力手段の出力電圧が所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、ハイ信号を出力する比較手段と、
    前記比較手段のハイ信号を所定の期間維持する保持手段と、
    前記駆動手段と前記第1スイッチング素子の導通制御端子とを接続する制御ラインに設けられた第1抵抗と、
    前記制御ラインにおいて前記第1抵抗よりも前記駆動手段側に設けられた第2抵抗と、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗との間とグランドとを接続するラインに設けられ、前記比較手段の出力がハイ信号の場合にオン状態とされる第2スイッチング素子と
    を具備する負荷駆動装置。
  2. 前記電圧出力手段は、
    シャント抵抗と、
    前記シャント抵抗における電圧降下として現れる電圧を増幅して出力する非反転増幅回路と
    を具備する請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 前記保持手段は、
    前記比較手段の出力ラインに順方向に接続されたダイオードと、
    前記出力ラインにおける前記ダイオードのカソード側とグランドとの間に設けられたコンデンサと、
    前記コンデンサと並列に接続される抵抗と
    を具備する請求項1または請求項2に記載の負荷駆動装置。
  4. 前記電圧出力手段の出力電圧が所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、前記第1スイッチング素子をオフ状態とさせるための負荷遮断信号を前記駆動手段に出力する演算処理手段を有し、
    前記保持手段における前記所定の期間は、前記短絡の検知から前記負荷遮断信号によって前記第1スイッチング素子がオフ状態とされるまでの期間よりも長い期間とされている請求項1から請求項3のいずれかに記載の負荷駆動装置。
  5. 前記第1抵抗の抵抗値は、電源と前記負荷との間のインダクタンスに応じて設定されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の負荷駆動装置。
  6. 前記第1抵抗及び前記第2抵抗は1つの可変抵抗ICで構成され、マイクロコンピュータによるデジタル指令によって分圧比が調整されることにより、前記第1抵抗の抵抗値と前記第2抵抗の抵抗値とがそれぞれ設定される請求項5に記載の負荷駆動装置。
  7. PTC素子を用いたヒータと、
    前記PTC素子を駆動するための請求項1から請求項6のいずれかに記載の負荷駆動装置と
    を具備する車両用空調装置。
  8. 負荷に対する電流供給のオンオフを制御する第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の導通制御端子に、該第1スイッチング素子のオンオフを制御するための電圧を印加することで、該第1スイッチング素子を駆動する駆動手段と、前記負荷に流れる電流を電圧に変換して出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段の出力電圧が所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、前記駆動手段にオフ制御信号を出力させる演算処理手段とを具備する負荷駆動装置に適用される負荷短絡保護回路であって、
    前記電圧出力手段の出力電圧が前記所定の基準電圧以上の場合に短絡を検知し、ハイ信号を出力する比較手段と、
    前記比較手段のハイ信号を所定の期間維持するための保持手段と、
    前記駆動手段と前記第1スイッチング素子の導通制御端子とを接続する制御ラインに設けられた第1抵抗と、
    前記制御ラインにおいて前記第1抵抗よりも前記駆動手段側に設けられた第2抵抗と、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗との間とグランドとを接続するラインに設けられ、前記比較手段の出力がハイ信号の場合にオン状態とされる第2スイッチング素子と
    を具備する負荷短絡保護回路。
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