JP2013227864A - 引戸式ドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引戸式ドアにおいて、新規な防護体の構成を提案する。
【解決手段】引戸式の開閉ドア2を有する引戸式ドア1であって、前記開閉ドア2が開か
れる際に、前記開閉ドア2の移動領域7に前記開閉ドア2以外の物体の進入を防止するた
めの防護体6を有し、前記防護体6は、前記移動領域7を閉鎖可能、及び、開放可能な構
成とするものである。また、前記防護体6は、引戸式ドア1の枠見込み20の範囲内に収
められることとするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物出入口などの建物開口部に設置される引戸式ドアに関する。
従来、建物出入口に、人や物などを検知した際に開閉ドアを自動でスライドさせる引戸
式自動ドアが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1にも開示されるように、一般的な自動ドアの構成として、駆動ユニットによ
って開閉される開閉ドアと、開閉ドアと平行に設けられフィックス板とを有するものがあ
る。フィックス板は固定のものであり、開閉ドアをフィックス板に沿って移動させること
で、建物出入口が開放されるようになっている。また、このような形態の自動ドアは、引
戸式自動ドアとして知られている。また、フィックス板は、開閉ドアと同様のガラス素材
などで構成することで、開放感が得られるようになっている。
そして、特許文献1にも開示されるように、開閉ドアが開いて移動する際に、開閉ドア
の移動領域に人や物が存在すると、開閉ドアが人や物にぶつかるといった不具合が発生す
る恐れがあるため、図24の例に示す従来の自動ドア60では、フィックス板61と離間
させた位置に防護柵62を設け、フィックス板61と防護柵62の間において開閉ドア6
3を移動させる構成とすることで、不具合の発生を防止することとしている。
この点について、特許文献1では、防護柵の設置が意匠上、コスト上の問題があるとし
ており、開閉ドアの移動領域への物体の進入を検知する検知センサを設けるとともに、物
体の検知時において駆動部への駆動電力を低下させることで、上記不具合の解決を図るこ
ととしている。
特許第3847621号明細書
しかし、特許文献1のように、検知センサにて物体を検知する構成においては、検知対
象となる物体の高さ、進入速度、反射特性などによって、物体の存在の検知(認識)にバ
ラツキが生じることが懸念される。仮に、物体の存在が検知されないと、移動する開閉ド
アが人や物にぶつかってしまうことも考えられる。この物体の検知に関し、開閉ドアの開
閉のために物体を検知する検知センサにおいても、検知の際のバラツキのために開閉ドア
が開かず、体を移動させるなどして検知センサに存在を認識させた、という経験を持つ人
も多いものと考えられる。このように、開閉ドアの移動領域における物体の存在を検知セ
ンサで検知する構成では、検知センサの検知(認識)のバラツキが発生することが考えら
れるため、検知センサを用いることのない新規な構成が望まれていた。
また、特許文献1の構成では、検知センサの故障や、センサ発光部/受光部の汚れなど
によっても、物体の検知(認識)が正確に行えないことが懸念され、定期的なメンテナン
スが必要とされることになることこからも、検知センサを用いることのない新規な構成が
望まれていた。
他方、従来の防護柵を用いる構成においては、防護柵が床に対して固定されるものであ
るため、開閉ドアの移動領域の掃除が困難なものとなる。図24の例であれば、平面視略
L字状の防護柵62が床面64に固定されているため、防護柵62の内側の床面64aの
掃除が困難となる。また、この防護柵62のように防護板65を配置する構成では、防護
板65と床面64の間の僅かな隙間67から、掃除機のノズルなどを挿入させる必要があ
る。また、この隙間67が形成されない場合には、掃除機のノズルなどを防護柵62の上
枠68とフィックス板61の間に挿入する必要が生じることになる。
また、図24に示されるような防護柵62の場合では、この防護柵62の上枠68に、
人が座ったり、物が置かれたりすると、これらに開閉ドア63がぶつかってしまう可能性
もあるため、このことを改善できる新規な攻勢が望まれていた。
また、図24に示されるような防護柵62の場合では、防護柵62が自動ドア60の枠
見込み69の範囲外に配置されるため、設置スペースを確保できない場所においては、設
置が不可能となってしまう。また、設置スペースが確保できたとしても、防護柵62の存
在により、自由に利用できる室内空間が削減されてしまうことになる。
そこで、本発明は以上の問題点に鑑み、引戸式ドアについて用いられる新規な防護体の
構成を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手
段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
引戸式の開閉ドアを有する引戸式ドアであって、
前記開閉ドアが開かれる際に、前記開閉ドアの移動領域に前記開閉ドア以外の物体の進
入を防止するための防護体を有し、
前記防護体は、前記移動領域を閉鎖可能、及び、開放可能な構成とする。
また、請求項2に記載のごとく、
前記防護体は、スライド移動可能に構成されることとする。
また、請求項3に記載のごとく、
前記防護体は、吊下げられた状態に設けられることとする。
また、請求項4に記載のごとく、
前記防護体は、
前記防護体の下部に設けられる支持手段を介して床面に支持される構成とし、
前記防護体は、
前記防護体の上部に設けられるガイド手段を介して引戸式ドアのユニット枠に設けられ
る被係止部材に係止される構成とし、
前記ガイド手段は、
前記防護体と前記被係止部材とを相対移動可能に連結する構成とする。
また、請求項5に記載のごとく、
前記防護体の下部が、
前記防護体がスライド移動する際に、床面に配設される床面側ガイド部材によってガイ
ドされる構成とする。
また、請求項6に記載のごとく、
前記支持手段は、前記防護体の下枠に戸車を配設して構成されることとする。
また、請求項7に記載のごとく、
前記ガイド手段は、前記ユニット枠に対して上下動可能な状態で係止されており、
前記防護体がスライド移動する際において、前記防護体の上下動が許容される構成とし
ている。
また、請求項8に記載のごとく、
前記防護体は、開き戸の形態にて構成されることとする。
また、請求項9に記載のごとく、
前記引戸式ドアは、前記開閉ドアが開いた際に前記開閉ドアと対向するフィックス板を
有し、
前記開閉ドア、前記防護体、及び、前記フィックス板は、ガラス戸にて構成され、
前記フィックス板と、前記防護体との間に、前記移動領域が形成される構成とする。
また、請求項10に記載のごとく、
前記防護体は、引戸式ドアの枠見込みの範囲内に収められることとする。
また、請求項11に記載のごとく、
前記開閉ドアと前記防護体の間、及び/又は、前記開閉ドアと前記フィックス板の間に
、前記開閉ドア以外の物体が前記開閉ドアの移動とともに引込まれることを防止するため
の、引込み防止構造が設けられ、前記引込み防止構造は、前記開閉ドアと前記防護体の間
、及び/又は、前記開閉ドアと前記フィックス板の間の隙間を狭めるためのパッキン部材
を有する構成とする。
また、請求項12に記載のごとく、
前記パッキン部材は、前記防護体、及び/又は、前記フィックス板に突設され、前記開
閉ドアに対する突出量が調整可能に構成される。
また、請求項13に記載のごとく、
前記開閉ドアは、
駆動装置によってスライド移動される自動ドア、
又は、
手の力によってスライド移動される手動ドア、
の形態にて構成される。
また、請求項14に記載のごとく、
引戸式の開閉ドアを有する引戸式ドアの防護体であって、
前記防護体は、前記開閉ドアが開かれる際に、前記開閉ドアの移動領域に前記開閉ドア
以外の物体の進入を防止するためのものであり、
前記防護体は、前記移動領域を閉鎖可能、及び、開放可能な構成とする、引戸式ドアの
防護体とする。
また、請求項15に記載のごとく、
引戸式ドアの上部のユニット枠に被係止部材を配設する工程と、
前記ユニット枠の下方の床面に床面側ガイド部材を配設する工程と、
防護体の下部を前記床面側ガイド部材の位置に合わせて配設する工程と、
前記防護体の上部に設けられ、前記防護体とスライド移動可能に設けられるガイド手段
を、前記被係止部材に係止させる工程と、
を含む、引戸式ドアの防護体の施工方法とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、通常は防護体によって、移動領域への人や物
の進入が防止され、安全性を確保できるとともに、引戸式ドアのメンテナンス時など、必
要が生じた際に、開閉ドアの移動領域を開放することで、この移動領域の掃除などを容易
に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明においては、
メンテナンス時においては、防護体がスライド移動され、防護体に面するスペースに防
護体が進入することがないため、物を移動させる必要がなく、また、通路幅員等が保たれ
た状態でメンテナンス作業を行うことが可能となる。
また、請求項3に記載の発明においては、
防護体の自重を感じることなく軽い力でスライド移動させることができ、作業性が良好
なものとなる。
また、請求項4に記載の発明においては、
通常は防護体によって、移動領域への人や物の進入が防止され、安全性を確保できると
ともに、引戸式ドアのメンテナンス時など、必要が生じた際に、防護体を移動させて開閉
ドアの移動領域を開放することで、この移動領域の掃除などを容易に行うことができる。
また、請求項5に記載の発明においては、
防護体がスライド移動される際に、下枠が左右方向に大きくずれようとした場合であっ
ても、下枠の左右方向のずれを規制することができる。
また、請求項6に記載の発明においては、
防護体を軽い力でスライド移動させることが可能となる。
また、請求項7に記載の発明においては、
床面の勾配や凹凸に対する追従して防護体を上下動させることが可能となる。
また、請求項8に記載の発明においては、
メンテナンス時においては、防護体を開くことによって移動領域が開放され、床面など
の掃除などを容易にすることができる。
また、請求項9に記載の発明においては、フィックス板が開くものと勘違いして、人が
移動領域へ進入しようとしても、その進入を防護体にて防止することができる。
また、請求項10に記載の発明においては、引戸式ドアの設置においては、枠見込みの
寸法のみを設置スペースとして確保すれば足りることになり、これにより、引戸式ドアが
設置されるスペース以外のスペースを有効に活用することが可能となる。
また、請求項11に記載の発明においては、建物に設置される引戸式のドアにおいても
、引込み防止の対策が可能となる。
また、請求項12に記載の発明においては、施工箇所の状況において、適宜、パッキン
部材の突出量を変更することにより、隙間を適宜調整することで、施工箇所の状況に応じ
た最適な引込み防止対策を図ることができる。
また、請求項13に記載の発明においては、開閉ドアが自動のもの、手動のもののいず
れについても、防護体が設置され得るものである。
また、請求項14に記載の発明においては、
通常は防護体によって、移動領域への人や物の進入が防止され、安全性を確保できると
ともに、引戸式ドアのメンテナンス時など、必要が生じた際に、開閉ドアの移動領域を開
放することで、この移動領域の掃除などを容易に行うことができる。
また、請求項15に記載の発明においては、簡易な施工手順によって、防護体を施工す
ることが可能である。
(a)は通常時における引戸式ドアの状態について説明する図。(b)はメンテナンス時における引戸式ドアの状態について説明する図。 通常時とメンテナンス時における各戸体の状態について説明する図。 引戸式ドアの構成について示す縦断面図。 引戸式ドアの構成について示す横断面図。 (a)は開閉ドアの下枠をガイドするガイド溝レールを設ける構成について示す図。(b)は防護体の下枠をガイドするガイド溝レールを設ける構成について示す図。(c)は開閉ドア及び防護体の下枠をそれぞれガイドするガイド溝レールを設ける構成について示す図。 (a)はメンテナンス時において駆動ユニットのケースカバーを外した状態について示す図。(b)はメンテナンス時において防護体をスライド移動させた状態について示す図。 引込み防止構造について示す図。 後付可能とする引込み防止構造を構成する部材について示す図。 (a)は通常時における実施例2の引戸式ドアの状態について説明する図。(b)はメンテナンス時における実施例2の引戸式ドアの状態について説明する図。 実施例2の引戸式ドアの構成について示す縦断面図。 (a)は床面側ガイド部材の設置の一形態について示す図。(b)は床面側ガイド部材の設置の他の形態について示す図。 (a)は床面側ガイド部材の設置の他の形態について示す図。(b)は下部ガイド部材を省略する形態について示す図。(c)はガイド手段を防護体の下枠側にも設置する場合の一形態について示す図。(d)はガイド手段を防護体の下枠側にも設置する場合の他の形態について示す図。 ガイド手段の構成について示す縦断面図。 被係止部材の切欠部に対し係止手段が係止された状態について示す図。 防護体をスライド移動させた状態におけるガイド手段の部位の状況について示す図。 ガイド手段の被係止部材への組み付けについて示す図。 ガイド手段の他の実施形態について示す図。 移動規制手段の構成例について示す図。 防護体の施工手順の全体概要について示す図。 防護体の施工手順のガイド手段の部位の詳細について示す図。 防護体の施工方法の他の形態について示す図。 防護体の床面の勾配や凹凸に対する追従性について説明する図。 実施例3の引戸式ドアの構成について示す図。 従来の引戸式ドアの構成について示す図。
次に、発明の実施の形態について、実施例を用いて説明する。なお、以下の図面を用い
た説明においては、便宜上、紙面上側を上、紙面下側を下、紙面左側を左、紙面右側を右
として説明することとする。
図1(a)に示すごとく、引戸式ドア1は、建物開口部10に設置されており、開閉ド
ア2を水平方向にスライド移動させることで、建物開口部10の開放/閉鎖が行えるよう
になっている。また、引戸式ドア1の上部には、駆動ユニット3が設けられており、この
駆動ユニット3の内部に設けられる図示せぬ駆動装置によって、開閉ドア2を水平方向に
スライドさせることとしている。また、駆動ユニット3には、検知センサ4が設けられて
おり、この検知センサ4にて人体などが検出された際に、開閉ドア2がスライドして建物
開口部10が開放されるようになっている。なお、検知センサ4については、本実施例の
ように駆動ユニット3の無目に設ける以外に、天井など、様々な場所に設けられ得るもの
である。
また、図1(a)に示すごとく、引戸式ドア1には、フィックス板5が設けられており
、このフィックス板5によって建物開口部10の幅方向の約半分(図において左半分)の
範囲が閉鎖されるようになっている。また、このフィックス板5は、スライド移動しない
固定部材としており、この固定のフィックス板5に沿う様にして開閉ドア2がスライド移
動するようになっている。このような構成で、片開きの引戸式ドア1が構成されている。
また、図1(a)に示すごとく、引戸式ドア1には、フィックス板5と離間して対向し
、フィックス板5との間に開閉ドア2を引込むように配置される、防護体6が設けられて
いる。本実施例の防護体6は、フィックス板5と略同一の幅、高さ寸法を有することとし
、フィックス板5と防護体6の間に開閉ドア2の略全面が収容されるようになっており、
これにより、フィックス板5と防護体6で戸袋が形成されるようになっている。そして、
このように、防護体6を設けることで、開閉ドア2の移動領域7、即ち、フィックス板5
が面する空間であって、開閉ドア2が開く際に開閉ドア2が進入してくる領域が、防護体
6によって閉鎖される。そして、この移動領域7に人や物が進入して開閉ドア2にぶつか
る不具合が防止され、安全性を確保できるようになっている。
また、図1(a)に示すごとく、本実施例では、開閉ドア2及びフィックス板5をガラ
ス板の四方を枠で囲むガラス戸で構成することとし、同様に、防護体6もガラス戸で構成
されることとしている。これによれば、図1(a)に示す通常時において、防護体6及び
フィックス板5を介して室外空間(若しくは室内空間)を視認することができ、建物開口
部10の略全範囲がガラスで仕切られることとなって、高い開放感を得られることになる
。また、開閉ドア2が全開となった状態においても、防護体6、フィックス板5、開閉ド
ア2を介して室外空間(若しくは室内空間)を視認することができ、高い開放感が得られ
ることになる。
また、本実施例のように、フィックス板5がガラス戸で構成される場合には、このフィ
ックス板5が開くものと勘違いして、人が移動領域7へ進入してしまい、その際に開閉ド
ア2が開く可能性もあるため、特に、フィックス板5がガラス戸で構成される場合には、
防護体6の設置は有効なものとなる。
なお、図1(a)に示す引戸式ドア1では、防護体6の板面の高さ寸法をフィックス板
5と略同一として、開閉ドア2の移動領域7の略全域が防護体6によって閉鎖されること
としているが、防護体6の板面の高さ寸法は、例えば、フィックス板5の高さの半分とし
てコストを抑えること、手を自然に下ろした状態で防護体の裏側に手が挿し込まれにくい
ほどの高さ(例えば、90cm〜140cm)にして挿し込みの防止性を高めること、若
しくは、防護体6の高さ寸法を110cmよりも高く設定し、子どもの手が届かないよう
にしてぶら下りにくくする、などといった設計も可能である。また、このように、防護体
によって移動領域7の一部を覆う場合には、防護体における板面以外の部位に格子枠など
を設けることとしてもよい。
また、図1(a)に示すフィックス板5と防護体6の配置関係については、フィックス
板5を室外側、防護体6を室内側とするほか、この逆であってもよく、特に限定されるも
のではない。また、開閉ドア2、フィックス板5、防護体6を全てガラス戸で構成するほ
か、一部、若しくは全部を遮蔽性のある戸体で構成してもよく、各戸体の意匠については
特に限定するものではない。
また、図1(b)に示すごとく、防護体6の上枠6aは、駆動ユニット3に吊下げられ
つつ水平方向にスライド移動できるようになっている。これにより、引戸式ドア1のメン
テナンス時など、必要が生じた際に、防護体6を水平方向にスライド移動でき、フィック
ス板5と防護体6の間に形成される開閉ドア2の移動領域7が開放され、この移動領域7
の掃除などを容易に行うことができるようになっている。
以上の構成とすることで、図2に示すごとく、通常閉鎖時、及び、通常開放時において
は、防護体6がフィックス板5に対向する位置に配置されて戸袋9が形成され、この戸袋
9によって開閉ドア2の移動領域7への人や物の進入を防止することができる。そして、
メンテナンス時においては、防護体6を図において右方向へスライド移動させることによ
って、移動領域7が開放されることになり、この移動領域7の床面やフィックス板5の内
表面(開閉ドア2側の表面)の掃除などを行うことが可能となる。また、開閉ドア2を図
において左方向へスライド移動させることによれば、防護体6の内表面(開閉ドア2側の
表面)の掃除なども行うことが可能となる。
次に、引戸式ドア1の各部の詳細について説明する。
図3は、引戸式ドア1の構成について示す縦断面図、図4は、引戸式ドア1の構成につ
いて示す横断面図である。
図3及び図4に示すごとく、本実施例では、引戸式ドア1が建物の室内外出入口に設け
られることとして、フィックス板5が室外側、防護体6が室内側に配置され、その間に、
開閉ドア2が配置されるようになっている。
また、図3に示すごとく、引戸式ドア1の上部には、駆動ユニット3が配置され、この
駆動ユニット3と床面11の間に、フィックス板5、開閉ドア2、防護体6が平行に設け
られ、室内外空間がこれらの戸体にて区画されるようになっている。
また、図3及び図4に示すごとく、フィックス板5は、上枠5a(図3)、下枠5b(
図3)、縦枠5c・5d(図4)にてガラス板5eを取り囲むようにしてガラス戸を構成
しており、上枠5a、下枠5bがそれぞれ駆動ユニット3、床面11に対して固定されて
いる。
また、図3及び図4に示すごとく、開閉ドア2は、上枠2a(図3)、下枠2b(図3
)、縦枠2c・2d(図4)にてガラス板2eを取り囲むようにしてガラス戸を構成して
いる。また、開閉ドア2の上枠2aは、駆動ユニット3のユニットケース3a内に設置さ
れる駆動装置12と連結されており、駆動装置12によって開閉ドア2がスライド移動さ
れるようになっている。
また、図3に示すごとく、開閉ドア2の下枠2bには、床面11から上方に突出される
ガイドローラ25を収容する略門形状の溝レール部2mが形設されており、開閉ドア2が
スライド移動する際には、溝レール部2mの縦壁面がガイドローラ25と摺接し、また、
この際、ガイドローラ25は上下方向の回転軸を中心として遊転するようになっている。
この構成により、開閉ドア2は、その下枠2bがガイドローラ25によってガイドされつ
つ、駆動装置12によってスライド移動されるようになっている。なお、図5(a)に示
すごとく、開閉ドア2の下枠2bにおいて、被ガイド軸2fを下方に突設し、この被ガイ
ド軸2fを床面11に設けられたガイド溝レール8に対して挿入する構成とすることで、
下枠2bがガイド溝レール8に沿ってガイドされる構成としてもよい。
また、図3及び図4に示すごとく、防護体6は、上枠6a(図3)、下枠6b(図3)
、縦枠6c・6d(図4)にてガラス板6eを取り囲むようにしてガラス戸を構成してい
る。また、防護体6の上枠6aは、駆動ユニット3のユニットケース3a内に設置される
ガイドレール3bに対し、吊下げ式移動機構13を介して、スライド移動可能に吊設され
ている。
また、図3に示すごとく、防護体6の下枠6bには、軸状のストッパー部材6fが上下
方向に突没自在に設けられており、このストッパー部材6fを床面11に形設された上下
方向の床穴部8aに対し挿脱できるようになっている。そして、ストッパー部材6fが床
穴部8aに挿入された場合には、防護体6のスライド移動がストッパー部材6fと床穴部
8aの係合によって規制され、ストッパー部材6fが床穴部8aから抜かれた場合では、
防護体6のスライド移動が許容されるようになっている。この構成により、通常時では、
ストッパー部材6fを床穴部8aに挿入した状態に固定することで、防護体6のスライド
移動が規制される固定状態を実現することができる。一方、メンテナンス時では、ストッ
パー部材6fを床穴部8aから抜き出した位置に固定することで、防護体6のスライド移
動が許容される固定解除状態を実現することができる。なお、防護体6の固定/固定解除
についての具体的な構成については特に限定されず、例えば、防護体6にフランス落しを
設置して床面に対して固定/固定解除する構成や、吊下げ式移動機構13をガイドレール
3bに対して固定/固定解除する構成などが適用できる。
また、図5(a)に示す防護体6の構成では、ストッパー部材6fが上方に収容された
状態において、防護体6の下枠6bと床面11との間に隙間が形成され、防護体6のスラ
イド移動時においては、下枠6bが特にガイドされない構成とするものであるが、図5(
b)の構成に示すごとく、防護体6の下枠6bにおいて、被ガイド軸6gを下方に突設し
、この被ガイド軸6gを床面11に設けられたガイド溝レール88に対して挿入する構成
とすることで、下枠6bがガイド溝レール88に沿ってガイドされる構成としてもよい。
また、図5(c)に示すごとく、開閉ドア2の下枠2b、防護体6の下枠6bが、それぞ
れガイドレール溝8・88によってガイドされる形態としてもよい。
また、図3に示すごとく、吊下げ式移動機構13は、駆動ユニット3のユニットケース
3a内に水平方向に設けられる長尺のガイドレール3bに沿って、防護体6をスライド移
動させるためのものである。本実施例では、吊下げ式移動機構13は、ガイドレール3b
の突条部3cの上を回転するローラー部材14と、ローラー部材14を回転自在に支持す
る上側ステー15と、上側ステー15と防護体6の上枠6aとを連結するための下側ステ
ー16とから構成されている。
また、図6(a)に示すごとく、吊下げ式移動機構13は、防護体6の幅方向(防護体
6の移動方向)において、2箇所(2箇所以上でもよい)に設けられており、これにより
、防護体6の幅方向において少なくとも2箇所で防護体6が支えられることになり、図6
(a)(b)に示すごとく、防護体6の水平状態を保ったままで、防護体6をスライド移
動させることができるようになっている。
また、図3に示すごとく、吊下げ式移動機構13において、防護体6がスライド移動す
る際には、ローラー部材14が回転することになるため、防護体6を軽い力で移動させる
ことが可能となり、メンテナンス時において防護体6の位置を変更する際の作業性を良好
なものとすることができる。また、防護体6は吊下げ式移動機構13(ローラー部材14
)を介して吊下げられた状態に設けられる構成としているため、防護体6の自重を感じる
ことなく軽い力でスライド移動させることができ、作業性が良好なものとなる。特に、防
護体6がガラス戸で構成される場合には、効果は大きいものとなる。
また、図3に示すごとく、メンテナンス時においては、駆動ユニット3の見付面を構成
するケースカバー3dをユニットケース3aから取外すことにより、駆動装置12などの
メンテナンスを行うことができる。また、図6(a)(b)に示すごとく、メンテナンス
時においては、防護体6を適宜スライド移動させることよって、吊下げ式移動機構13の
位置をずらし、駆動装置12や制御装置17・18などに手が届く状態とすることが可能
となる。このように、防護体6をスライド移動可能な構成とすることで、メンテナンス性
に優れた構成を実現できることになる。なお、このメンテナンス性の観点から、図3に示
すごとく、ガイドレール3bは、駆動装置12などのメンテナンス対象物よりも高い位置
に設置されることが好ましい。
なお、図6(a)(b)に示すような防護体6をスライド移動させる形態の代わりに、
防護体の上枠及び下枠を回転軸で支持することで、防護体を片側開き戸の形態とすること
も考えられるが、この場合、防護体を回動支持するための軸受部を駆動ユニット内に設け
る必要があり、また、その軸受部については高い剛性を確保することや、軸受部の存在が
邪魔になって駆動装置などのメンテナンスがしづらくなることが考えられる。これらの観
点からも、本実施例のように、防護体6をスライド移動させる形態は、メンテナンス性に
優れたものとなる。
また、図3及び図4に示すごとく、防護体6は、引戸式ドア1の枠見込み20の範囲内
に収められることとしている。本実施例では、引戸式ドア1の外周を構成する枠体が、上
部の駆動ユニット3のユニットケース3a(図3)、及び、縦枠21・21(図4)の枠
部材にて構成されており、これら枠部材の奥行き寸法である枠見込み20の範囲内に、防
護体6が収められるとともに、この枠見込み20の範囲内において、防護体6がスライド
移動可能に構成されることとしている。また、フィックス板5、及び、開閉ドア2につい
ても、同様に、枠見込み20の範囲内に収められる構成としている。
この構成により、図3及び図4に示すごとく、引戸式ドア1の設置においては、枠見込
み20の寸法のみを設置スペースとして確保すれば足りることになる。これにより、引戸
式ドア1が設置されるスペース以外のスペースを有効に活用することが可能となる。例え
ば、防護体6に面するスペース22に物を置くことや、そのスペース22が通路となる場
合の幅員を広く確保することが可能となる。そして、メンテナンス時においては、防護体
6がスライド移動されるため、防護体6に面するスペース22に防護体6が進入すること
がないため、物を移動させる必要がなく、また、通路幅員等が保たれた状態でメンテナン
ス作業を行うことが可能となる。
次に、図7に示す引込み防止構造30・40について説明する。
この引込み防止構造30・40は、開閉ドア2と防護体6の間、及び、開閉ドア2とフ
ィックス板5の間において、それぞれ、物や人体の一部(手の指など)が、開閉ドア2の
移動とともに戸袋9(図2参照)(移動領域7(図2参照))内へ引込まれることを防止
するために設けられるものである。
このような物や人体の一部(手の指など)の引込みの対策については、電車の自動ドア
への適用は知られるものであるが、いわゆるビルや住宅などの建物の自動ドアへの適用は
されていない。電車の自動ドアへの適用については、車両内スペースが限られる関係から
、人が寄りかかることなどが想定されて対策がなされるものであるが、建物の自動ドアに
ついては車両内環境とは異なり、人の自由な移動が可能となることから、対策がなされて
いなかったものと考えられる。
しかし、建物に設置される自動ドアにおいても同様に、引込み防止の対策を講じること
望まれる。ところが、建物に設置される自動ドアの構造を考えた場合、車両の自動ドアの
ように、画一的な設計によって引込み防止対策が行えるものはない。即ち、建物の自動ド
アでは、施工箇所によってシングルガラス戸、ペアガラス戸、防音ガラス戸、などといっ
たように、開閉ドアの厚みが異なることとなるため、各ドア間のチリ寸法(隙間寸法)が
施工箇所によって異なり、また、設置スペースに対応して枠見込みを狭めるなどの現場調
整が必要となってくる。このように、建物に設置される自動ドアにおける引込み防止対策
の実現は、その施工の現状を考慮すると容易なものではないのである。
また、本実施例では、図7に示すごとく、従来の開閉ドア2とフィックス板5との間で
の引込み防止の対策に加え、防護体6を設けたことによる開閉ドア2と防護体6との間で
の引込み防止の対策を講じることが望まれる。
そこで、以上の問題点に鑑み、図7に示すごとく、引込み防止構造30・40を設ける
ものである。
まず、防護体6側に設けられる引込み防止構造30について説明すると、防護体6の縦
枠6dに対し、上下方向に長い長尺のアタッチメント枠31が固定具37により固定され
る。このアタッチメント枠31において、開閉ドア2と対向する側に、上下方向に長い長
尺のパッキン部材32が嵌装されるようになっている。また、パッキン部材32において
アタッチメント枠31内に挿入される部位には、図において左右方向に突設される係合部
33・33が形成されており、この係合部33・33が、アタッチメント枠31の内壁面
に形設される上下方向に長い被係合部34・34に係合されるようになっている。
また、図7に示すごとく、被係合部34・34は、見込方向(防護体6の厚み方向)に
おいて複数箇所に形設されており、これにより、パッキン部材32におけるアタッチメン
ト枠31からの突出量を変更でき、これにより、パッキン部材32の突出端32aと、開
閉ドア2のガラス板2eの表面との間の隙間35を調整できるようになっている。
また、図7に示すごとく、開閉ドア2の下枠2bから奥まった位置にガラス板2eが存
在するため、この下枠2bの高さよりも高い位置にパッキン部材32を設置させる必要が
ある。このため本実施例では、開閉ドア2の下枠2bと略同等の高さを有する下部塞ぎ部
材36をアタッチメント枠31の下部に挿入することで、開閉ドア2の下枠2bよりも高
い位置に、パッキン部材32が配置される構成としている。なお、アタッチメント枠31
の上部においても同様に塞ぎ部材が挿入される。
また、図7に示すごとく、パッキン部材32は、可撓性のあるゴムや樹脂などの素材に
て構成され、仮に、手の指などが引込まれそうになった場合でも、パッキン部材32が撓
むことによって開閉ドア2から手を離すための時間的な余裕が生まれることになり、手を
開閉ドア2から離すこともできるようになる。さらに、パッキン部材32において、上下
方向に長い空洞部32bを設けることとして、その可撓性を高めることにより、前述の時
間的な余裕をさらに確保できるようにしている。
以上のようにして、図7に示すごとく、開閉ドア2と防護体6の間に、引込み防止構造
30が構成され、開閉ドア2と防護体6の間での引込み防止対策を図ることができる。そ
して、施工箇所の状況において、適宜、パッキン部材32の突出量を変更することにより
、隙間35を適宜調整することで、施工箇所の状況に応じた最適な引込み防止対策を図る
ことができる。
同様に、図7に示すごとく、開閉ドア2とフィックス板5の間においても、引込み防止
構造40が構成される。ここで、引込み防止構造40は、既存のフィックス板5に対して
後付で取り付けることも可能である。即ち、図8に示すごとく、引込み防止構造40は、
アタッチメント枠41と、パッキン部材42を有する構成としており、固定具47によっ
て、縦枠5dに対しアタッチメント枠41を後付で固定するものである。このように、後
付で、引込み防止構造40を設置することも可能である。また、この例からも解るように
、引込み防止構造40を、既存の自動ドアに後付で設置することも可能なのである。
なお、図8において、下部塞ぎ部材46は、固定具48によってアタッチメント枠41
に固定されるものである。また、引込み防止構造40においても、前記引込み防止構造3
0と同様に、パッキン部材42の係合部43・43の被係合部44・44に対する係合位
置を変更することにより、空洞部42bを有するパッキン部材42の突出量を変更するこ
とができる。また、引込み防止構造40における、その他の機能についても、前記引込み
防止構造30と同様である。
以上が実施例1の構成である。
即ち、図1(a)に示すごとく、
引戸式の開閉ドア2を有する引戸式ドア1であって、
前記開閉ドア2が開かれる際に、前記開閉ドア2の移動領域7に前記開閉ドア2以外の
物体の進入を防止するための防護体6を有し、
前記防護体6は、前記移動領域7を閉鎖可能、及び、開放可能な構成とする。
これにより、通常は防護体6によって、移動領域7への人や物の進入が防止され、安全
性を確保できるとともに、引戸式ドア1のメンテナンス時など、必要が生じた際に、開閉
ドア2の移動領域7を開放することで、この移動領域7の掃除などを容易に行うことがで
きる。
また、図1(a)に示すごとく、
前記引戸式ドア1は、前記開閉ドア2が開いた際に前記開閉ドア2と対向するフィック
ス板5を有し、
前記開閉ドア2、前記防護体6、及び、前記フィックス板5は、ガラス戸にて構成され

前記フィックス板5と、前記防護体6との間に、前記移動領域7が形成される構成とす
る。
これにより、フィックス板5が開くものと勘違いして、人が移動領域7へ進入しようと
しても、その進入を防護体6にて防止することができる。
また、図3及び図4に示すごとく、前記防護体6は、引戸式ドア1の枠見込み20の範
囲内に収められることとしている。
これにより、引戸式ドア1の設置においては、枠見込み20の寸法のみを設置スペース
として確保すれば足りることになり、これにより、引戸式ドア1が設置されるスペース以
外のスペースを有効に活用することが可能となる。
また、図7に示すごとく、
前記開閉ドア2と前記防護体6の間、及び/又は、前記開閉ドア2と前記フィックス板
5の間に、前記開閉ドア2以外の物体が前記開閉ドア2の移動とともに引込まれることを
防止するための、引込み防止構造30・40が設けられ、前記引込み防止構造30・40
は、前記開閉ドア2と前記防護体6の間、及び/又は、前記開閉ドア2と前記フィックス
板5の間の隙間35・45を狭めるためのパッキン部材32・42を有する構成とする。
これにより、建物に設置される自動ドアにおいても、引込み防止の対策が可能となる。
また、図7、及び、図8に示すごとく、
前記パッキン部材32・42は、前記防護体6、及び/又は、前記フィックス板5に突
設され、前記開閉ドア2に対する突出量が調整可能に構成されることとする。
これにより、施工箇所の状況において、適宜、パッキン部材32・42の突出量を変更
することにより、隙間35・45を適宜調整することで、施工箇所の状況に応じた最適な
引込み防止対策を図ることができる。
また、図1(b)及び図4に示すごとく、
前記防護体6は、スライド移動可能に構成されることとする。
これにより、メンテナンス時においては、防護体6がスライド移動され、防護体6に面
するスペース22に防護体6が進入することがないため、物を移動させる必要がなく、ま
た、通路幅員等が保たれた状態でメンテナンス作業を行うことが可能となる。
また、図3及び図4に示すごとく、防護体6は吊下げられた状態に設けられる構成とし
ている。
これにより、防護体6の自重を感じることなく軽い力でスライド移動させることができ
、作業性が良好なものとなる。
なお、以上の実施例1に開示される技術は、図1に示すごとく、開閉ドア2が駆動ユニ
ット3内の駆動装置によってスライド移動されることで、引戸式ドア1がいわゆる自動ド
ア(駆動力によってドアが開閉する構成)に適用される例をもって説明したが、開閉ドア
が手の力によってスライド移動されるもの(開操作が手の力で行われ、閉操作が開閉ドア
の自重による移動によって行われるものも含む)、即ち、いわゆる手動ドアとして構成さ
れるものについても適用することができる。
本実施例では、図9及び図10に示すごとく、防護体106の下部が、防護体106の
下部に設けられる支持手段170を介して床面111に支持される構成とし、防護体10
6の上部に設けられるガイド手段180が、引戸式ドア200のユニット枠210に設け
られる被係止部材220に係止されることで、防護体106の上部がユニット枠210に
対してガイドされる構成とするものである。この実施例2によっても、実施例1と同様に
、フィックス板105と防護体106の間に、開閉ドア102を収容する戸袋109が形
成され、戸袋109内に形成される開閉ドア102の移動空間107内への人や物の進入
を防止することが可能となる。
以下詳細について説明すると、図9に示すごとく、開閉ドア102は、ユニット枠21
0に対してスライド移動するものであり、本実施例では、検知センサ104と図示せぬ駆
動装置を備えることによって、人や物の存在が検知センサ104に検知され開閉ドア10
2が駆動装置によってスライド移動される、いわゆる自動ドアとして構成されることとし
ている。なお、本実施例2は、これら検知センサ104や駆動装置を備えずに、開閉ドア
102が手の力によって操作されるもの(開操作が手の力で行われ、閉操作が開閉ドアの
自重による移動によって行われるものも含む)、即ち、いわゆる手動ドアとして構成され
るものについても適用することができる。
また、図9及び図10に示すごとく、防護体106は、上枠106a、下枠106b、
縦枠106c・106dにてガラス板106eを取り囲むようにしてガラス戸を構成して
いる。そして、下枠106bに、「防護体106を床面111に支持させるための支持手
段170」として機能する部位が設けられ、上枠106aに、「ユニット枠210に設け
られる被係止部材220に係止されるガイド手段180」として機能する部位が設けられ
るようになっている。
次に、図10及び図11(a)に示す防護体106の下部に設けられる支持手段170
について説明する。
本実施例2において、防護体106に設けられる支持手段170は、下枠106bに対
して回転自在に設けられ、床面111に接地する戸車171によって構成されることとし
ている。この戸車171は、下枠106bの長手方向の複数箇所に設けられることが好ま
しい。これにより、防護体106をスライド移動させる場合には、この戸車171が回転
することになり、防護体106を軽い力でスライド移動させることが可能となる。なお、
このような戸車171を設けずに、下枠106bの底部を直接床面111に接地させる構
成とすることや、下枠106bの底部にクッション材を貼付し、このクッション材を床面
111に接地させる形態も考えられる。
また、図11(a)に示すごとく、下枠106bの縦面106fに下部ガイド部材10
6nを設けるとともに、縦面106fと下部ガイド部材106nの間に、床面111に設
置された床面側ガイド部材111nが挿入され得る構成としている。これにより、防護体
106がスライド移動される際に、下枠106bが図において左右方向に大きくずれよう
とした場合であっても、床面111に設置される床面側ガイド部材111nが、下枠10
6bの縦面106f若しくは下部ガイド部材106nに接触するため、下枠106bの左
右方向のずれが規制されることになる。このようにして、下枠106b(防護体106)
が、床面側ガイド部材111nによってガイドされるようになっている。
なお、図11(a)の構成において、下部ガイド部材106n、床面側ガイド部材11
1nは、下枠106bの長手方向に幅が広い長尺の板材によって構成するほか、いずれか
一方については幅の狭いものにて構成することも可能である。また、床面側ガイド部材1
11nについては、接着材や粘着シートなどを介して床面111に接着固定させる構成と
するほか、図示せぬボルトなどの固定具を介して床面111に固定することが可能である
。前者については、床面111に加工を施すことがないという点で、施工の簡易化が図ら
れ、また、床面111に穴加工を施すことができない場合には、特に有効な形態となる。
また、図11(a)に示すごとく、下部ガイド部材106n、床面側ガイド部材111
nは、下枠106bに対し開閉ドア102(図10参照)に近い側に配置されることとし
たが、図11(b)に示すごとく、下枠106bを挟んで開閉ドア102(図10参照)
の反対側に設けることも可能である。即ち、縦面106gに下部ガイド部材106nを設
け、これに対応して、床面側ガイド部材111nを縦面106gに下部ガイド部材106
nの間に挿入させる配置とするものである。このように、設置場所の状況に応じて、適宜
、図11(a)(b)のいずれかを適用することができるものであり、例えば、図11(
a)の配置の場合では床面側ガイド部材111nの設置が難しい状況では、図11(b)
を採用するといったことが可能となる。
この他、図12(a)に示すごとく、床面側ガイド部材111nの向きを図11(a)
と逆にする配置構成とすることや、図12(b)に示すごとく、下枠106bの縦面10
6f・106gの両側を挟むように、二つの床面側ガイド部材111nを配置する構成と
して、図12(a)に示す下部ガイド部材106nを省略した構成としてもよい。また、
図12(c)(d)に示すように、防護体の上部に設けられるガイド手段(詳しくは後述
する)と同様のガイド手段180M・180Nを下枠106bに設けることとしてもよい
。図12(c)の構成の場合には、ガイド手段180Mを構成する各レール部の板面が床
面111と平行になるように配置され、図12(d)の構成の場合には、ガイド手段18
0Nを構成する各レール部の板面が床面111と垂直になるように配置されるものである
次に、図10及び図13に示すごとく、防護体106の上部に設けられるガイド手段1
80について説明する。
ガイド手段180は、防護体106の上枠106aの部位に設けられており、枠材18
1と、枠材181と上枠106aとを連結する連結手段182と、枠材181及び連結手
段182を、ユニット枠210側に固定される被係止部材220に係止するための係止手
段183と、を有する構成としている。
また、図13に示すごとく、ガイド手段180の連結手段182は、枠材181側に固
定される第一レール部182aと、スペーサー182bと、スペーサー182bを介して
第一レール部182aに対して相対移動可能に連結される第二レール部182cと、を有
する構成としている。第二レール部182cには、軸部材182dを介して連結部材18
2eが固定されており、この連結部材182eが上枠106aの内部に結合されている。
これにより、第二レール部182cと上枠106aが係合固定されるようになっている。
また、図13に示すごとく、第一レール部182aと第二レール部182cの間に介設
されるスペーサー182bは、ローラーなどの回転部材よって構成される。このスペーサ
ー182bは、第一レール部182aの長手方向(上枠106aの長手方向)において複
数箇所に設置され、図15に示すごとく、第二レール部182cが第一レール部182a
に対してスライド移動できるようになっている。
以上により、図15に示すごとく、第二レール部182cと上枠106aが一体化され
るとともに、この一体化された第二レール部182cと上枠106aが、第一レール部1
82aに対して相対移動可能、即ち、スライド移動可能に構成される。
また、図13に示すごとく、ガイド手段180の枠材181は、見付部181aと、見
付部181aからユニット枠210側に延設される水平部181bと、を有している。
まず、見付部181aによって、この見付部181aの裏側に配置されることになる被
係止部材220や軸部183aを隠すことが可能となり、見付部181aの外観によって
意匠を構成することが可能となっている。
また、水平部181bの下面には、連結手段182の第一レール部182aが付設され
るとともに、係止手段183の軸部183aを介して水平部181bと第一レール部18
2aが連結固定される。具体的には、係止手段183の軸部183aはボルト部材によっ
て構成され、ボルト頭183bを下にして軸部183aを水平部181bと第一レール部
182aに貫通されるとともに、ナット部材183dを軸部183aの上から螺結する。
これにより、ボルト頭183bとナット部材183dの間に、水平部181bと第一レー
ル部182aが挟み込まれ、水平部181bと第一レール部182aが一体化される構成
としている。
また、図13及び図14に示すごとく、係止手段183の軸部183aは、枠材181
の水平部181bの上方に突出されており、この突出された部位が、ユニット枠210側
に固定される被係止部材220の切欠部220aに挿入されるようになっている。なお、
係止手段183の軸部183a、及び、切欠部220aは、上枠106a(被係止部材2
20)の長手方向の複数箇所に配置されることが好ましい。
また、図13及び図14に示すごとく、軸部183aの上端には、その上端の雄ネジ部を
保護する観点などから、ナット部材183cが取付けられることが好ましい。このナット
部材183cは、施工作業の容易性の観点から、工具を用いずに手回しが可能なものとす
ることが好ましい。
そして、以上の構成により、図13及び図14に示すごとく、係止手段183の軸部1
83aが上枠106a(被係止部材220)の長手方向に移動しようとした場合には、軸
部183aが切欠部220aの端面に当接することで、その移動が規制されることになる
。そして、この構成により、枠材181及び連結手段182の第一レール部182aが係
止手段183によって被係止部材220に対して係止されることになり、図15に示すご
とく、上枠106aがスライドされる際には、枠材181及び連結手段182の第一レー
ル部182aは移動せず、第二レール部182cと上枠106aが一体となってスライド
移動することになる。このようにして、前記防護体106は、前記防護体106の上部に
設けられるガイド手段180を介して引戸式ドアのユニット枠210に設けられる被係止
部材220に係止される構成とし、前記ガイド手段180は、前記防護体106と前記被
係止部材220とを相対移動可能に連結する構成が実現される。
そして、このスライド移動の際には、図15に示すごとく、第二レール部182cが第
一レール部182aにガイドされることによって、防護体106をユニット枠210に沿
うようにガイドしつつ移動させることが可能となる。また、メンテナンス時において防護
体106がスライド移動された際には、防護体106が被係止部材220から持ち出しさ
れるような状態となる。
また、図13及び図14に示すごとく、被係止部材220は、枠材181と同様に、上
枠106aの長手方向に長い長尺の部材にて構成されており、ユニット枠210に対し、
長手方向の複数箇所において、ボルト部材220bによって固定される。この固定につい
ては、図のように、ユニット枠210の裏面に螺孔を設けた裏板220cを配置する構成
とするほか、ユニット枠210に直接的に螺孔を形設して留め付けるなど、特に限定され
るものではない。なお、被係止部材220やガイド手段180の配置について、図9に示
すごとく、引戸式ドア200が検知センサ104を有する場合においては、この検知セン
サ104による人や物の検知に支障を来たすことが無いように、被係止部材220やガイ
ド手段180と検知センサ104の干渉が生じない配置構成とすることが好ましい。つま
り、検知センサ104の下方には、検知センサ104による人や物の検知の障害となる可
能性があるものが配置されないこととするものである。
また、図13及び図14に示すごとく、被係止部材220おけるユニット枠210から
遠い側の端部には、係止手段183の軸部183aと対向する壁部184aを有するスト
ッパー部材184が固定されるようになっている。このストッパー部材184は、ボルト
部材184cによって被係止部材220に対して固定される。このボルト部材184cは
、施工作業の容易性の観点から、工具を用いずに手回しが可能なものとすることが好まし
い。
また、図16に示すごとく、上枠106aとガイド手段180を組み付けて一体とした
状態において、防護体106を全体的に傾けつつ軸部183aを切欠部220aの位置に
合わせ、軸部183aを切欠部220aに挿入するようにして防護体106を垂直に立ち
上げる。その後、ストッパー部材184を被係止部材220にボルト部材184cにて固
定する。このようにして、ガイド手段180が被係止部材220に対して組み付けられた
状態となる。そして、この状態においては、防護体106が倒れようとした場合でも、切
欠部220aからの軸部183aの脱落がストッパー部材184によって規制されるため
、防護体106の倒れを規制することができる。
なお、図17に示すように、ガイド手段180Hを設けることとしてもよい。この場合
、枠材181Hについて上枠106aの裏面106hに対向する縦面181hを設け、こ
の裏面106hと縦面181hの間に、ガイド手段180Hを介設する構成とするもので
ある。このように、ガイド手段180Hについては、図13に示されるガイド手段180
の配置と異なる配置も採用することができる。
また、図18に示すごとく、防護体106の縦枠106cの見込面106mの上端部に
は、縦枠106cを枠材181に対して係止させることで、防護体106のスライド移動
を規制するための移動規制手段190が設けられる。この移動規制手段190は、本実施
例2では、いわゆる丸落としの金物(一般的にラッチともいう)の形態としており、ロッ
ド191を上下方向に移動可能としつつ、ロッド191が上下二位置にて固定可能な構成
となっている。これにより、ロッド191が上位置にある場合(図18の状態)において
は、枠材181の水平部181bの挿入穴181cにロッド191の上端が挿入されるこ
とで、防護体106(縦枠106c)のスライド移動が規制される。メンテナンスを行わ
ない通常時においては、このようにして防護体106のスライド移動が規制される状態を
維持できる。一方、ロッド191が下位置にある場合には、枠材181の水平部181b
の挿入穴181cから、ロッド191の上端が抜け落ちた状態となって、防護体106(
縦枠106c)のスライド移動が可能な状態となるようになっている。メンテナンス時に
おいては、このようにして防護体106のスライド移動が可能となる。
なお、図18に示すごとく、本実施例2では、防護体106の縦枠106cの上部に移
動規制手段190を設けるとともに、枠材181に設けた挿入穴181cを利用すること
によって、他の部位の加工が不要となって、施工性が容易なものとなっているが、移動規
制手段190については、防護体106の他の部位に設けることも可能である。例えば、
床や壁、若しくは、引戸式ドアの枠に孔を形設し、この孔にロッドを挿入する形態として
もよい。または、床側や壁側にロッドを設ける形態とし、このロッドを防護体の孔に挿入
する形態としてもよい。また、移動規制手段190としては、防護体106の移動が規制
された状態が維持可能であって、任意に、規制状態を解除できる構成であれば、図18の
形態に限定されるものではない。
次に、図19に示すごとく、防護体106の取付の工程について説明する。
まず、工程Aに示すごとく、ユニット枠210に対する被係止部材220の固定、及び
、床面111に対する床面側ガイド部材111nの固定が行われる。なお、ユニット枠2
10に対する被係止部材220の固定は、ユニット枠210を組み付ける前の段階で行っ
ておいてもよい。
次に、工程Bに示すごとく、防護体106の下枠106b(下部ガイド部材106n)
を床面側ガイド部材111nに合わせるように配置し、工程Cに示すごとく、防護体10
6を傾けた状態で床面111に載置した状態とする。この状況では、図11(a)に示さ
れる下枠106bの縦面106fと下部ガイド部材106nの間に、床面側ガイド部材1
11nが挿入された状態となる。
また、図19に示す工程Cにおいては、図20の工程Cに示すように、係止手段183
の軸部183aを被係止部材220の切欠部220aに対向させた状態としつつ、防護体
106を垂直に立ち上げることによって、切欠部220aに軸部183aが挿入される。
次に、図19・図20の工程Dに示すように、各軸部183aに対しナット部材183
cが取付けられる。次に、図19・図20の工程Eに示すように、被係止部材220に対
してストッパー部材184がボルト部材184cによって取付けられる。そして、図19
・図20の工程Fに示されるように、防護体106の組み付けを完了した状態とし、図1
8に示されるように、移動規制手段190によって防護体106を枠材181の水平部1
81bに係止することにより、防護体106の移動を規制した状態とすることができる。
そして、以上に説明した、図19及び図20に示される防護体106の組み付けの作業
は、単純な作業内容であるため、施工性が極めて良好なものとなる。なお、引戸式ドア2
00を新設する場合においては、ユニット枠210と被係止部材220を予め一体化して
おくことにより、施工現場では、床面側ガイド部材111nの設置と、防護体106の組
み付けのみで作業を完了することができる。
また、既存の引戸式ドア200に防護体106を設置する場合においては、被係止部材
220のユニット枠210への固定、床面側ガイド部材111nの設置、防護体106の
組み付け、といった簡易な作業で行うことができる。即ち、既存の引戸式ドア200に対
する防護体106の後付を短時間で容易に行うことが可能であり、このことから、既存の
引戸式ドア200の安全対策を図る形態として、極めて実現性の高い構成となる。また、
図13及び図14に示すごとく、ナット部材183c、及び、ボルト部材184cについ
て、工具を用いずに手回しが可能なものを採用することによれば、工具を用いて作業をす
る場合と比較して、より短時間で簡易に防護体106の組み付け作業を実施することが可
能となる。また、被係止部材220のユニット枠210への固定に関し、被係止部材22
0にボルト部材220b(図13参照)を挿入するための孔を予め形設しておくことによ
れば、この孔を目安にしてユニット枠210側に切り孔などを加工することができること
になり、ユニット枠210における孔加工のための採寸作業を不要とすることができる。
また、図10に示されるように、既存の引戸式ドア200に防護体106を設置する場
合において、本実施例2の構成では、防護体106の自重は、支持手段170(戸車17
1)によって支えられるため、ユニット枠210側の被係止部材220に防護体106の
荷重がかかることがない。このことから、ユニット枠210について特別な強度が要求さ
れることがなく、特に、既存の引戸式ドア200についても、防護体106の重量に制限
を受けることなく、防護体106を後付で設置することが可能となる。
また、図19及び図20に示す防護体106の組み付けについては、防護体106を傾
けた状態から垂直に立ち上げるようにして行うこととしたが、他の形態も考えられる。例
えば、図13及び図21に示すごとく、連結手段182における第二レール部182cを
第一レール部182aから引き抜いて分離した状態とし、第二レール部182cを上枠1
06aと一体化させる一方、枠材181と連結手段182の第一レール部182aを被係
止部材220側に係止した状態とする。そして、この状態で、防護体106を開閉ドア1
02に対向させつつ、第一レール部182aに第二レール部182cを挿入することで、
防護体106を連結手段182(第一レール部182a)及び枠材181に組み付けるこ
とで、防護体106を設置することができる。
次に、図22に示すごとく、防護体106における床面111の勾配や凹凸に対する追
従性について説明する。
図22に示すごとく、メンテナンス時においては、防護体106を位置PAから位置P
Bへスライド移動させることになる。
この場合、防護体106が設置される施工現場においては、床面111に凹凸がある場
合や、防護体106のスライド移動する方向において水平レベルLに対する勾配Mが存在
する場合がある。また、防護体106の厚み方向においても、床面111に水平レベルL
に対する勾配Nが存在する場合もある。このような場合において、戸車171は勾配Mに
沿って床面111を上ることになる。また、この過程において、凹凸がある場合には、戸
車171が上下動することになり、勾配Nによっても戸車171が不安定な上下動をする
ことになる。
この点につき、本実施例2の構成では、防護体106側のガイド手段180に設けられ
る係止手段183の軸部183aが、被係止部材220の切欠部220aに対して上下動
自在に挿通された状態で係止される構成となっているため、戸車171が床面111の勾
配などによって上下動するような状況が生じた場合でも、防護体106の上枠106aの
上下動が規制されないようになっている。これにより、戸車171が床面111の勾配や
凹凸によって上下動した場合においても、問題なく防護体106をスライド移動できるこ
とになる。換言すれば、防護体106は、全体として、上下の移動が許容された状態で、
ユニット枠210側の被係止部材220に対して係止されるようになっており、これによ
り、床面111の勾配などに追従して防護体106の上下動が可能となっている。
なお、図22に示されるような勾配などを有する床面111は、特に、既設の建物の床
面111においてよく見られる状況であり、防護体106を既設の引戸式ドアに後付で設
置する場合においては、本実施例2のように、床面111の勾配や凹凸に対する追従性は
重要なものとなる。換言すれば、本実施例2の構成によれば、あらゆる施工現場において
、床面111の状況を選ぶことなく、問題なく設置することが可能であり、防護体106
のスムーズなスライド移動を実現することが可能なものとなる。
以上が本実施例2の構成である。
即ち、図9及び図10に示すごとく、
引戸式の開閉ドア102を有する引戸式ドア200であって、
前記開閉ドア102が開かれる際に、前記開閉ドア102の移動領域107に前記開閉
ドア102以外の物体の進入を防止するための防護体106を有し、
前記防護体106は、前記移動領域107を閉鎖可能、及び、開放可能な構成とするも
のであって、
前記防護体106は、
前記防護体106の下部に設けられる支持手段170を介して床面111に支持される
構成とし、
前記防護体106は、
前記防護体106の上部に設けられるガイド手段180を介して引戸式ドアのユニット
枠210に設けられる被係止部材220に係止される構成とし、
前記ガイド手段180は、
前記防護体106と前記被係止部材220とを相対移動可能に連結する構成とするもの
である。
このような実施例2の構成においても、実施例1と同様に、通常は防護体106によっ
て、移動領域107への人や物の進入が防止され、安全性を確保できるとともに、引戸式
ドア200のメンテナンス時など、必要が生じた際に、防護体106を移動させて開閉ド
ア102の移動領域107を開放することで、この移動領域107の掃除などを容易に行
うことができる。
また、図9及び図10に示す本実施例2においても、メンテナンス時においては、防護
体106がスライド移動される構成であるため、防護体106に面するスペースに設置さ
れた物などを移動させる必要がなく、このスペースを有効活用することが可能であり、ま
た、通路幅員等が保たれた状態でメンテナンス作業を行うことが可能となる。特に、本実
施例2の構成を、既存の引戸式ドアに後付で設置するような場合においては、防護体10
6を新たに配置するスペースの確保が問題となる。例えば、店舗などにおいて、座席やテ
ーブルなどの設備が設置されている場合においては、この座席やテーブルなどの配置換え
や、撤去などの必要が生じることとなる。この場合、仮に、撤去となる場合には、限られ
た座席数を失うこととなって売上の減退などをもたらすことにもなりかねない。この点、
本実施例2の構成であれば、防護体106の厚みのみのスペースを確保することで設置が
可能となるため、既存の設備の大掛かりな移動や撤去などが発生しにくいものとなってお
り、さらに、簡易な構成で購入費が安価であり、さらに、施工が短時間かつ簡易であるこ
とからも、既存の引戸式ドアへの後付の設置について、実現性が極めて高いものとするこ
とができる。
本実施例では、図23に示すごとく、防護体51は開き戸の形態にて構成されることと
し、この防護体51をフィックス板5に対向させて配置するものであり、この防護体51
によって、戸袋9内に形成される移動領域7内への人や物の進入を防止することとするも
のである。
図23に示すごとく、防護体51の吊元側は、蝶番機構52・52を介して引戸式ドア
53の縦枠54に回動可能に設置され、防護体51の戸先側には、床に設けた挿入穴56
に固定されるフランス落し55を設ける構成としている。
そして、図23に示すごとく、メンテナンス時においては、防護体51を手前に開くこ
とによって移動領域7が開放され、床面などの掃除などを容易にすることができる。
また、本実施例3において特徴とするところは、開き戸に構成される防護体51におい
ても、通常時においては、枠見込み59の範囲内に防護体51が収められることとし、枠
見込み59の寸法のみを設置スペースとして確保すれば足りることになる。これにより、
引戸式ドア53が設置されるスペース以外のスペースを有効に活用することが可能となる
また、防護体51を引戸式ドア53の縦枠54に吊設する構成として、駆動ユニット5
7への固定などをしない構成となっている。これにより、駆動ユニット57側において、
防護体51を支持するための特別な構造を採用する必要もない。
さらに、防護体51が引戸式ドア53の縦枠54に回動可能に吊設される構成とするこ
とによれば、既存の引戸式ドア58の縦枠54aに対しても、後付で、防護体51aを設
置することが可能となる。これによれば、従来設置されている自動ドアの槓桿などを必要
とすることなく、低コストで安全対策を図ることが可能となる。
本発明は、店舗、オフィス、ビル出入口、住宅など、各種建物の開口部に設置される引
戸式ドアについて、幅広く適用可能である。
1 引戸式ドア
2 開閉ドア
3 駆動ユニット
4 検知センサ
5 フィックス板
6 防護体
7 移動領域
8 ガイド溝レール
9 戸袋

即ち、請求項1に記載のごとく、建物開口部を開放可能にスライド移動される開閉ドアを有するユニット枠と、前記ユニット枠の上部に配置される駆動装置と、前記駆動装置によってスライド移動される開閉ドアと、前記開閉ドアの枠見込み方向外側に、前記開閉ドアが開かれる際の前記開閉ドアの移動領域を封鎖する防護体と、前記ユニット枠の上部に取外し可能に設けられるケースカバーと、を備え、前記駆動装置は、前記ケースカバーとは反対側に取り付けられている。
また、請求項2に記載のごとく、前記ユニット枠内に見付方向に沿って設けられるガイド部材を備え、前記ガイド部材が前記駆動ユニットとは上下方向において重ならないように設けられる。
また、請求項3に記載のごとく、前記防護体に設けられ、前記ガイド部材をスライド移動する吊り下げ移動部材と、を備え、前記ケースカバーを取外したとき、前記吊り下げ移動部材を前記駆動ユニットに干渉しない位置に移動させる。
また、請求項4に記載のごとく、前記防護体に対向して設けられ、前記防護体との間で戸袋部を形成し、前記開閉ドアの移動領域を封鎖するフィックス板を備える。
また、請求項5に記載のごとく、前記防護体が、前記開閉ドアの戸先部分と前記防護体の戸尻部分とがすれ違うことで、前記防護体と開閉ドアとが引き違い可能に構成される。
即ち、請求項1に記載の発明においては、メンテナンス時においては、ケースカバーを取外すことにより、駆動装置などのメンテナンスを行うことができる。
また、請求項2の記載の発明においては、メンテナンス時においては、メンテナンス作業時にガイド部材が駆動装置に重なることがなく、ケースカバーを取外せば、メンテナンス作業を行うことが可能となる
また、請求項3の記載の発明においては、前記吊り下げ移動部材を前記駆動ユニットに干渉しない位置まで移動させることでメンテナンス作業を行うことができる。
また、請求項4の記載の発明においては、前記防護体に対向して設けられるフィックス板により、前記防護体との間で戸袋部を形成することができる。
また、請求項5に記載の発明においては、開閉ドアの戸先部分と防護体の戸尻部分とがすれ違うことで、防護体と開閉ドアとが引き違い可能に構成できる。

Claims (15)

  1. 引戸式の開閉ドアを有する引戸式ドアであって、
    前記開閉ドアが開かれる際に、前記開閉ドアの移動領域に前記開閉ドア以外の物体の進
    入を防止するための防護体を有し、
    前記防護体は、前記移動領域を閉鎖可能、及び、開放可能な構成とする、引戸式ドア。
  2. 前記防護体は、スライド移動可能に構成される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の引戸式ドア。
  3. 前記防護体は、吊下げられた状態に設けられる、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の引戸式ドア。
  4. 前記防護体は、
    前記防護体の下部に設けられる支持手段を介して床面に支持される構成とし、
    前記防護体は、
    前記防護体の上部に設けられるガイド手段を介して引戸式ドアのユニット枠に設けられ
    る被係止部材に係止される構成とし、
    前記ガイド手段は、
    前記防護体と前記被係止部材とを相対移動可能に連結する構成とする、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の引戸式ドア。
  5. 前記防護体の下部が、
    前記防護体がスライド移動する際に、床面に配設される床面側ガイド部材によってガイ
    ドされる、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の引戸式ドア。
  6. 前記支持手段は、前記防護体の下枠に戸車を配設して構成される、
    ことを特徴とする、請求項4又は請求項5に記載の引戸式ドア。
  7. 前記ガイド手段は、前記ユニット枠に対して上下動可能な状態で係止されており、
    前記防護体がスライド移動する際において、前記防護体の上下動が許容される構成とし
    ている、
    ことを特徴とする、請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の引戸式ドア。
  8. 前記防護体は、開き戸の形態にて構成される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の引戸式ドア。
  9. 前記引戸式ドアは、前記開閉ドアが開いた際に前記開閉ドアと対向するフィックス板を
    有し、
    前記開閉ドア、前記防護体、及び、前記フィックス板は、ガラス戸にて構成され、
    前記フィックス板と、前記防護体との間に、前記移動領域が形成される構成とする、
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の引戸式ドア。
  10. 前記防護体は、引戸式ドアの枠見込みの範囲内に収められる、
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の引戸式ドア。
  11. 前記開閉ドアと前記防護体の間、及び/又は、前記開閉ドアと前記フィックス板の間に
    、前記開閉ドア以外の物体が前記開閉ドアの移動とともに引込まれることを防止するため
    の、引込み防止構造が設けられ、前記引込み防止構造は、前記開閉ドアと前記防護体の間
    、及び/又は、前記開閉ドアと前記フィックス板の間の隙間を狭めるためのパッキン部材
    を有する構成とする、
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の引戸式ドア。
  12. 前記パッキン部材は、前記防護体、及び/又は、前記フィックス板に突設され、前記開
    閉ドアに対する突出量が調整可能に構成される、
    ことを特徴とする、請求項11に記載の引戸式ドア。
  13. 前記開閉ドアは、
    駆動装置によってスライド移動される自動ドア、
    又は、
    手の力によってスライド移動される手動ドア、
    の形態にて構成される、
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の引戸式ドア。
  14. 引戸式の開閉ドアを有する引戸式ドアの防護体であって、
    前記防護体は、前記開閉ドアが開かれる際に、前記開閉ドアの移動領域に前記開閉ドア
    以外の物体の進入を防止するためのものであり、
    前記防護体は、前記移動領域を閉鎖可能、及び、開放可能な構成とする、引戸式ドアの
    防護体。
  15. 引戸式ドアの上部のユニット枠に被係止部材を配設する工程と、
    前記ユニット枠の下方の床面に床面側ガイド部材を配設する工程と、
    防護体の下部を前記床面側ガイド部材の位置に合わせて配設する工程と、
    前記防護体の上部に設けられ、前記防護体とスライド移動可能に設けられるガイド手段
    を、前記被係止部材に係止させる工程と、
    を含む、引戸式ドアの防護体の施工方法。
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