JP6827070B2 - 上吊り引戸 - Google Patents

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Description

本発明は、上吊り引戸に関する。
一般に、複数の扉を幅方向にスライド移動させて建物の開口部を開閉する引違い戸においては、床面のバリアフリーや掃除のし易さ、外観上の見た目等の観点から、床面に設置されて扉の下部を案内する下レールを排除することが望ましい。この下レールの排除により扉が上端部だけで扉枠の上枠にスライド移動可能に吊下げ支持されることで、引違い戸は上吊り型のものとなる。しかし、このように扉を上端部だけで吊り下げると、各扉が下端部で支持されていないことに起因して、扉が厚さ方向(前後方向)に個別に揺れるのは避けられず、動作の安定性に欠けて使い勝手が悪く、何等かの対策が必要となる。
ところで、従来、例えば特許文献1ないし特許文献3に示されるように、扉の厚さ方向(前後方向)に揺れを規制するようにした引違い戸が提案されている。特許文献1に示される引違い戸は、各扉(障子)の下面にその長さ方向に延びる溝部を形成し、互いに隣接する扉の一方に他方の扉に亘るように規制部材を取り付け、その規制部材先端のブロック材を他方の扉の溝部に係合させることで、扉が厚さ方向に相対移動するのを規制部材によって規制するようにしている。
また、特許文献2に示される吊り戸装置では、複数枚の扉のうち最も奥側(壁側)に位置する奥側扉の下端部をスライドレールによって床面にスライド移動可能にかつ前後移動不能に支持する一方、他の扉の下面にもスライドレールを固定し、そのスライドレールの可動側レール体を奥側扉の下端部にジョイント部材によって連結することにより、他の扉が奥側扉に対し前後方向に相対移動できないようにしている。
さらに、特許文献3のものでは、複数列に並んだ扉(障子)を備えた上吊り式引戸タイプの建具において、各扉の下框下面にその長さ方向に延びる凹陥部(溝部)を形成し、隣接する扉のうちの一方の扉の下框の他方扉側の側面に扉の幅全体に亘って延びる案内溝を有するガイドレールを取り付け、他方の扉における幅方向一端部の上記凹陥部内に、上記ガイドレールの案内溝に移動可能に係合するガイド片を有するガイドを取り付ける。そして、一方の扉における幅方向他端部の凹陥部にガイド部材を、そのガイド部が他方の扉の凹陥部に移動可能に係合されるように取り付け、一方の扉に対し他方の扉と反対側にある他の扉をその凹陥部に係合される床固定ガイドによって案内するようになっている。
特許第3952306号公報 特許第3618329号公報 特許第5550065号公報
上記特許文献1のものでは、扉同士が規制部材によって連結されているので、各扉の厚さ方向の相対的な振れが抑制され、扉の連動が可能で開閉も容易になる。その反面、複数の扉を下端部で連結しているだけで、それら扉のうち下端部が床面に支持されている扉はないので、扉全体の振れを規制することはできない。
一方、特許文献2に示される吊り戸装置では、奥側扉の下端部がスライドレールによって床面に前後移動不能に支持され、その奥側扉に他の扉がジョイント部材によって連結されているので、扉全体の振れを規制することはできる。しかし、奥側扉の下端部を床面に支持するスライドレールが必要となり、そのスライドレールが最も奥側(壁側)に位置しているとはいえ、奥側扉の開閉位置の如何によってはスライドレールが露出し、見映えが悪くなるだけでなく、開き方向の制限も生じる。
また、特許文献3のものでは、複数列の扉のうち配列方向端部に位置する扉を床固定ガイドによって床に支持しているので、その床固定ガイドが露出することはなく、見映えはよくなる。しかし、複数列の扉のうち配列方向の一端部に位置する扉を床固定ガイドによって支持しているので、配列方向の他端部に位置する扉については、床固定ガイドによる床の支持位置から大きく離れることとなり、その厚さ方向の振れが大きくなる難がある。
また、複数枚の扉として、例えば幅方向一側に引手が、また他側にガイド部材がそれぞれ取り付けられた扉と、幅方向一側部に引手が、また他側に引手及びガイド部材がそれぞれ取り付けられた扉と、幅方向他端部に引手が取り付けられ、ガイド部材が取り付けられていない扉との互いの異なる3種類の扉を用意する必要があり、それら扉の種類の管理が複雑になる。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上吊り引戸の構造に特定の工夫を加えることで、扉の下端部を床面に支持して扉の個別の振れだけでなく全体の振れをも安定して抑制するとともに、扉がどのような開閉位置にあっても下端部の床面への支持部材や扉同士の連結部材が現れないようにして見映えの向上を図り、その上で、扉の種類を少なくしようとすることにある。
上記の目的の達成のため、この発明では、3枚以上の扉の各々の下面にガイド溝を設け、配列方向一側から2枚目の中間扉は、その下面のガイド溝を床面上のガイド部材に係合してスライド移動可能とし、配列方向一側の扉については、中間扉に対し下面のガイド溝に係合する扉付けガイド部材によってスライド移動可能に連結するか、床面上の別のガイド部材に係合してスライド移動可能とし、残りの扉については、中間扉又は隣接する扉に対し、下面のガイド溝に係合する扉付けガイド部材によってスライド移動可能に連結するようにした。
具体的には、第1の発明は、上枠及び左右の縦枠を有する扉枠内に、前側から後側に向かって順に並んだ3枚以上の扉がそれぞれ上記上枠に左右方向(扉の幅方向)にスライド移動可能に吊下げ支持された状態で配置され、扉のスライド移動により扉枠内の開口を開閉するようにした上吊り引戸であって、各扉の下面には、左右方向に延びて端部が閉塞端部とされた扉下ガイド溝が設けられ、前側から2枚目(2番目)の第2扉が移動する床面上には、該第2扉の扉下ガイド溝に係合して第2扉を案内する第2扉用床付けガイド部材が固定され、上記第2扉の左右方向の一端部には、該第2扉の前側に隣接する第1扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合するガイド部を有する前側扉付けガイド部材が固定されている一方、左右方向の他端部には、第2扉の後側に隣接する第3扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合するガイド部を有する後側扉付けガイド部材が固定されており、閉じ状態では、全ての扉が互いに左右方向にずれて扉枠内開口が閉鎖される一方、開き状態では、全ての扉が全体的に前後に重なって扉枠内開口の左右一側部が開放される第1開き状態と、第1及び第2扉が全体的に前後に重なり、第1及び第2扉を除く他の扉が第1及び第2扉から左右方向にずれた位置に位置して、扉枠内開口の左右他側部が開放される第2開き状態とを取り得るように構成されている。そして、上記全ての扉が扉枠内開口を閉鎖した閉じ状態では、上記前側及び後側扉付けガイド部材のガイド部は、該ガイド部がそれぞれ係合する上記第1及び第3扉の扉下ガイド溝の一方の閉塞端部側に位置しかつ該一方の閉塞端部と隙間を空けて近接した状態にあることを特徴とする。
尚、本発明において、「前」とは、上吊り引戸によって仕切られる2つの空間の一方の側を、また「後」は同他方の側をそれぞれ意味し、「左」及び「右」はそれぞれ「前」側から見たときの左側及び右側を意味している。従って、これらの記載は特定ないし限定の意味がなく、構成を説明するための便宜上のものである。
この第1の発明では、扉枠の上枠に3枚以上の扉がそれぞれ前後に並んだ状態で左右方向にスライド移動可能に吊下げ支持されているので、扉のスライド移動により扉枠内の開口が開閉される。すなわち、各扉の下面には閉塞端部を有する扉下ガイド溝が設けられ、前側から2枚目の第2扉に前後2つの扉付けガイド部材が固定され、それら扉付けガイド部材はそれぞれ第2扉に前後に隣接する第1及び第3扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合しているので、第1又は第3扉を左右方向にスライド移動させると、それに伴い該扉の扉下ガイド溝の閉塞端部に第2扉の扉付けガイド部材が引っ掛かり、両扉は一体的にスライド移動して開閉移動する。そして、このような扉のスライド移動により、全ての扉の全体が互いに左右方向にずれたときには、扉枠内の開口が閉じられる。また、全ての扉が全体的に前後に重なったときには、第1開き状態となって扉枠内開口の左右一側部が開放される。さらに、第1及び第2扉が全体的に前後に重なり、残りの扉が第1及び第2扉よりも左右方向にずれた位置に位置したときには、第2開き状態となって扉枠内開口の左右他側部が開放される。
上記前側から2枚目の第2扉が移動する床面上には床付けガイド部材が固定され、この床付けガイド部材は第2扉下面の扉下ガイド溝に係合しているので、この係合により第2扉は床付けガイド部材により前後移動不能に規制されながら左右方向に一定範囲をスライド移動する。また、上記のように第2扉に固定されている前後2つの扉付けガイド部材はそれぞれ第2扉に前後に隣接する第1及び第3扉下面の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合しているので、第1及び第3扉は扉付けガイド部材により第2扉に対し前後移動不能に規制されながら左右方向にスライド移動する。
このことで、少なくとも3枚の扉は、第2扉にあっては直接に、またその前後の第1及び第3扉にあっては扉付けガイド部材を介して間接的にそれぞれ床付けガイド部材に前後方向の移動が規制された状態となり、3枚の扉が個別に前後方向に振れるのは勿論のこと、扉全体が前後方向に振れるのも規制することができ、上吊り引戸に動作の安定性が得られる。
また、床付けガイド部材は第2扉が移動する床面上に固定されているので、第2扉がその移動範囲のどのような位置(第1及び第2開き状態を含む)にあっても、その第2扉の下側に床付けガイド部材が隠蔽されるようになり、扉枠内の開口が開く第1及び第2開き状態ではいずれも床面に部材のないフラットな構造が得られ、この構造により、意匠性がよくなって引戸両側の空間が一続きに見え、また通過時に足が引っ掛からず、さらには掃除がし易くなる効果を奏する。また、第2扉に固定されている前後2つの扉付けガイド部材は、それら扉付けガイド部材が扉下ガイド溝に係合している状態にある限り、隣接する第1及び第3扉の重なった部分の間に位置して外部から隠蔽される。このように床付けガイド部材及び扉付けガイド部材が隠蔽されて、通常の状態で使用者から見えることはなく、見映えの向上を図ることができる。
そして、複数の扉の配列方向の中間部に位置する第2扉が床付けガイド部材によって床に支持されているので、特許文献3の構造のように、同配列方向の一端部に位置する扉が床に支持されている構造に比べて、複数の扉の配列方向の他端部に位置する扉の第2扉との距離は短くなり、それら全ての扉の振れを小さくすることができる。
また、前から2枚目の第2扉の左右両端部にそれぞれ扉付けガイドが固定され、その扉付けガイドは第1及び第3扉の扉下ガイド溝に係合され、第2扉がその扉下ガイド溝と床付けガイド部材との係合により床に支持されているので、第1扉と第3扉とは扉下ガイド溝を有するだけの同じものを用いることができる。また、第3扉の後側に扉が配置されていて扉が4枚ある場合には、その4枚目の扉は第1扉と同じものとなる。扉が5枚以上ある場合には、その5枚目の第5扉は第1扉と同じものとなり、第4扉は第3扉と同じものになる。すなわち、扉がn枚(nは5以上の自然数)あるときに、前からn枚目の第n扉及び第1扉つまり前後端の扉同士は互いに同じものとなり、第2扉を除く他の複数の扉同士は互いに同じものとなり、扉は3種類となる。そのため、扉付けガイド部材及び引手の有無に関して、3枚の扉のときには、第2扉と他の扉との2種類で済み、4枚以上の扉があっても、第2扉と第1及び第4扉と他の扉との3種類で済み、扉の種類の管理が簡単になる。また、このように同じ種類の扉があるので、施工時に同じ種類の扉を区別する必要がなくなり、その分、施工が容易となる。
加えて、全ての扉が扉枠内開口を閉鎖した閉じ状態で、第2扉に固定されている前側及び後側扉付けガイド部材のガイド部は、そのガイド部がそれぞれ係合する上記第1及び第3扉の扉下ガイド溝の一方の閉塞端部と隙間を空けて近接した状態にあるので、仮に扉枠を施工する開口部がゆがんでいても、そのことに伴う傾き調整を施工現場で容易に行うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、第3扉の後側に1枚以上の扉が配置されていて扉が4枚以上あり、第3扉又はその後側にある扉の左右方向の一端部に、該扉に後側に隣接する扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合する扉付けガイドが固定されていることを特徴とする。
この第2の発明では、第3扉又はその後側の扉にも扉付けガイドが固定され、これら扉付けガイドは該扉に後側に隣接する扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合しているので、この係合により第3扉の後側の扉は扉付けガイドにより間接的に第2扉に対し前後移動不能に規制されながら左右方向にスライド移動する。このことで、4枚以上の扉であっても、第1の発明と同様の作用効果が得られる。
第3の発明は、第1の発明と同様に、上枠及び左右の縦枠を有する扉枠内に、前側から後側に向かって順に並んだ3枚以上の扉がそれぞれ上記上枠に左右方向にスライド移動可能に吊下げ支持された状態で配置され、扉のスライド移動により扉枠内の開口を開閉するようにした上吊り引戸であって、各扉の下面には、左右方向に延びて端部が閉塞端部とされた扉下ガイド溝が設けられている。
そして、前側から1枚目の第1扉が移動する床面上には、該第1扉の扉下ガイド溝に係合して第1扉を案内する第1扉用床付けガイド部材が、また2枚目の第2扉が移動する床面上には、該第2扉の扉下ガイド溝に係合して第2扉を案内する第2扉用床付けガイド部材がそれぞれ固定され、上記第2扉の左右方向の一端部には、該第2扉の後側に隣接する第3扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合する後側扉付けガイド部材が固定されており、閉じ状態では、全ての扉が互いに左右方向にずれて扉枠内開口が閉鎖される一方、開き状態では、全ての扉が全体的に前後に重なって扉枠内開口の左右一側部が開放される第1開き状態と、上記第1及び第2扉が全体的に前後に重なり、第1及び第2扉を除く他の扉が第1及び第2扉から左右方向にずれた位置に位置して、扉枠内開口の左右他側部が開放される第2開き状態とを取り得るように構成されていることを特徴とする。
この第3の発明では、前から1枚目の第1扉が移動する床面上にも第1扉用の床付けガイド部材が固定され、この床付けガイド部材に第1扉の扉下ガイド溝が係合されて、その第1扉が案内される。このことで、2枚目の第2扉だけでなく1枚目の第1扉も下部が床付けガイド部材によって支持されることとなり、複数の扉の前後の振れをさらに効果的に規制することができる。
第4の発明は、第3の発明において、第3扉の後側に1枚以上の扉が配置されていて扉が4枚以上あり、第3扉又はその後側にある扉の左右方向の一端部に、該扉に後側に隣接する扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合する扉付けガイド部材が固定されていることを特徴とする。この第4の発明においても、第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、扉下ガイド溝の閉塞端部に床付けガイド部材又は扉付けガイド部材の衝突を緩和する緩衝部材が設けられていることを特徴とする。こうすれば、扉がスライド移動して扉下ガイド溝内で床付けガイド部材や扉付けガイド部材が移動し、その移動端で扉下ガイド溝の閉塞端部に衝突したとしても、その衝突は閉塞端部に位置する緩衝部材によって緩和される。このことで、扉下ガイド溝の変形等による扉の破損を防いで上吊り引戸の動作安定性や信頼性を高めることができる。
第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれか1つにおいて、扉枠の縦枠に扉の左右端部が当接したときに該扉の左右端部が前後方向に振れるのを規制する規制機構が設けられていることを特徴とする。
この第6の発明では、扉の左右端部が縦枠に当接したときに、扉が前後方向に振れようとしても、その下端部が床付けガイドによって規制されるだけでなく、左右端部も規制機構によって規制されるようになり、上吊り引戸の動作安定性をさらに高めることができる。
以上説明した如く、本発明によると、少なくとも3枚の扉を有する上吊り引戸に対し、各扉の下面に扉下ガイド溝を設け、前から2番目の第2扉の扉下ガイド溝に床面上の床付けガイドを係合し、その第2扉に、前後に隣接する第1及び第3扉の扉下ガイド溝にガイド部で係合する前後の扉付けガイドを設け、全ての扉の閉じ状態で、扉付けガイド部材のガイド部と、該ガイド部がそれぞれ係合する第1及び第3扉の扉下ガイド溝の一方の閉塞端部とを隙間を空けて近接させた状態にしたことにより、扉の下端部を直接又は間接に床付けガイドにより床面に支持し、扉個別の振れ及び扉全体の振れを抑制して上吊り引戸の動作安定性の向上を図るとともに、床付けガイド及び扉付けガイドを隠蔽して、上吊り引戸の見映えの向上を図ることができ、さらには扉の種類を少なくして施工を容易化することができる。また、扉枠を施工する開口部がゆがんでいても、そのことに伴う傾き調整を施工現場で容易に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る上吊り引戸の全体構成を前側から見て示す斜視図である。 図2は、閉じ状態にある上吊り引戸を前側から見て示す正面図である。 図3は、上吊り引戸を鉛直方向に切断したときの拡大断面図である。 図4は、閉じ状態にある上吊り引戸の水平断面図である。 図5は、閉じ状態から第3扉を開き始めた状態を示す図4相当図である。 図6は、扉枠内開口の左側部が開いた第1開き状態を示す図4相当図である。 図7は、第1開き状態から第3扉を閉じ始めた状態を示す図4相当図である。 図8は、閉じ状態から第1扉を開き始めた状態を示す図4相当図である。 図9は、扉枠内開口の右側部が開いた第2開き状態を示す図4相当図である。 図10は、第2開き状態から第1扉を閉じ始めた状態を示す図4相当図である。 図11は、扉枠内開口の左側部が開いた第1開き状態を示す図2相当図である。 図12は、扉枠内開口の右側部が開いた第2開き状態を示す図2相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1及び図2は本発明の実施形態に係る上吊り引戸Sの全体構成を示し、この上吊り引戸Sは建物の例えば間仕切り壁等の開口部に施工される。図1及び図2において、1は開口部周囲の上部及び側部に取り付けられた扉枠で、この扉枠1は、左右方向(図2で左右方向)に水平に延びる上枠2(鴨居)と上下方向に平行に延びる右縦枠3及び左縦枠4とを有する三方枠で、これらはいずれも例えば154mm程度の広い幅の板材からなる(図3〜図10参照)。尚、本実施形態においても、「前」とは、上吊り引戸Sによって仕切られる2つの空間の一方の側(図2では手前側)を、また「後」は同他方の側(同奥側)をそれぞれ意味し、「左」及び「右」はそれぞれ「前」側から見たときの左側及び右側を意味している。これらの記載は特定ないし限定の意味がなく、構成を説明するための便宜上のものである。
上記扉枠1内には、高さ及び左右方向の幅(例えば858mm)が互いに同じとされた3枚の扉11〜13が配置されている。図3及び図4にも示すように、これらの扉11〜13は、前側(図4下側)から後側(同上側)に向かって順に並んだ第1〜第3扉であり、いずれも上端部で上記上枠2に左右方向にスライド移動可能に吊下げ支持されている。具体的には、図3の上部に示すように、上枠2の下面にその長さ方向(左右方向)に平行に延びる前後3列の凹溝2a,2a,…が等間隔をあけて形成され、各凹溝2aに上レール6が嵌合されて固定されている。この各上レール6は下側に開いた断面略コ字状のもので、その開口部の前後両側には水平方向に延びる軌道部6a,6aが互いに対向するように上レール6の全長に亘り突設されている。各扉11〜13の左右方向(幅方向)両端の上端角部には吊り車装置7,7(1つのみ図示する)が取り付けられている。この各吊り車装置7は、扉11〜13の左右上端角部の凹陥状の嵌合部(図示せず)に嵌合状態で固定される固定部7aと、この固定部7aの上部に連結部7bを介して連結された吊り車台車部7dと、この吊り車台車部7dに各対が前後に対向するように支持され、前後水平方向の回転軸心回りに回転可能な左右2対の吊り車7c,7c,…(1対のみ示す)とを有する。この各対の前後の吊り車7c,7cはそれぞれ上レール6内に嵌挿されて軌道部6a,6a上に転動可能に載置されており、この吊り車7c,7cの軌道部6a,6a上での転動により各扉11〜13が上端部で上枠2に左右方向にスライド移動可能に吊下げ支持され、3枚の扉11〜13のスライド移動によって扉枠1内の開口が開閉されるようになっている。
尚、図示しないが、上レール6内の上部には、スライド移動する扉11〜13が所定の停止位置に近付いたときにその扉11〜13の一部(吊り車装置7)に係止して扉11〜13を所定位置にゆっくりと引き込む閉補助機構(引込機構)が収容されている。
図4に示すように、第1扉11の右端部の前後面には引手15,15が取り付けられ、第3扉13の左端部の前後面にも引手15,15が取り付けられている。第2扉12には左右端部のいずれにも引手が取り付けられていない(尚、この第2扉12の左右端部に引手を取り付けてもよい)。各扉11〜13は、上側の開口部にガラス等の透光パネル14が嵌め込まれているものである。尚、扉11〜13は、透光パネルのないもの等、どのようなものであってもよい。
本発明の主たる特徴は、各扉11〜13の下端部の支持構造にある。図3及び図4に示すように、各扉11〜13の下面には、扉幅方向である左右方向に延びる凹溝からなる扉下ガイド溝16が形成されている。この扉下ガイド溝16はその長さ方向(扉幅方向)の端部が閉じられた閉塞端部を有する。そして、各扉下ガイド溝16には閉塞端部を除く部分に断面コ字状のガイドレール16aが嵌合固定されており、この扉下ガイド溝16のガイドレール16aにおいて、後述の床付けガイド部材18のガイドピン18bや扉付けガイド部材21,22のガイド部21c,22cが係合状態でスライド移動するようになっている。
上記第2扉12(前側から2枚目の扉)が左右方向に移動する範囲の床面上には、該第2扉12の扉下ガイド溝16に係合して第2扉12を案内する第2扉用床付けガイド部材18が固定されている。この床付けガイド部材18の固定位置は、第2扉12が左側移動端位置に移動したときの扉下ガイド溝16の右端部に、また右側移動端位置に移動したときの扉下ガイド溝16の左端部にそれぞれ相当する位置である。床付けガイド部材18は、第2扉12の扉下ガイド溝16の溝幅と同程度の幅の細長い板状で床面にビス止め等により固定される取付部18aと、この取付部18aの中央部に上側に向かうように一体的に突設された丸棒状のガイドピン18bとを有し、ガイドピン18bが第2扉12の扉下ガイド溝16(詳しくはそのガイドレール16a)に係合した状態で第2扉12が左右方向にスライド移動するようになっている。尚、ガイドピン18bに代えて、上下方向の回転軸心を持って転動可能なガイドローラにしてもよい。
また、上記第2扉12の右端部前面には、該第2扉12の前側に隣接する第1扉11の扉下ガイド溝16にスライド移動可能に係合する前側扉付けガイド部材21が固定されている。この扉付けガイド部材21は、第2扉12の右端部前面にビス止め等により固定される板状の取付部21aと、この取付部21aの下端部から前側の第1扉11の下側に第1扉11下面及び床面との間に隙間を空けて延びる板状の水平部21bとを備え、この水平部21bの先端(前端)には、取付部21aと平行に上方に延びて第1扉11の扉下ガイド溝16(詳しくはそのガイドレール16a)に係合されるガイド部21cが一体的に固定されている。ガイド部21cは、例えば円柱状部分の直径方向に対向する外周部にそれぞれ板状部分を一体に突設した形状のもので、第1扉11の扉下ガイド溝16に板状部分が扉下ガイド溝16に沿うように嵌合され、その状態で扉下ガイド溝16にスライド移動可能に係合している。尚、ガイド部21cは上記とは異なる形状、例えば単なる直方体等であってもよい。
一方、第2扉12の左端部後面には、第2扉12の後側に隣接する第3扉13の扉下ガイド溝16にスライド移動可能に係合する後側扉付けガイド部材22が固定されている。この扉付けガイド部材22は、前側扉付けガイド部材21と同じ構造のもので、第2扉12の左端部後面にビス止め等により固定される板状の取付部22aと、この取付部22aの下端部から後側の第3扉13の下側に第3扉13下面及び床面との間に隙間を空けて延びる板状の水平部22bとを備え、この水平部22bの先端(後端)には取付部22aと平行に上方に延びて第3扉13の扉下ガイド溝16(詳しくはそのガイドレール16a)に係合されるガイド部22cが一体的に固定されている。ガイド部22cは、前側扉付けガイド部材21のガイド部21cと同様の形状であり、第3扉13の扉下ガイド溝16に板状部分が扉下ガイド溝16に沿うように嵌合され、その状態で扉下ガイド溝16にスライド移動可能に係合している。
尚、扉付けガイド部材21,22は、第2扉12の前後面に代え、第2扉12の下面において、第2扉12の扉下ガイド溝16での床付けガイド部材18のスライド移動が妨げられないように固定してもよい。
第1及び第3扉11,13の扉下ガイド溝16の左右の閉塞端部内にはゴムや樹脂等の弾性を有する緩衝部材24が嵌合されて固定されている。そして、各扉11〜13のスライド移動により扉下ガイド溝16内で第2扉12の扉付けガイド部材21,22のガイド部21c,22cが相対移動したときに、そのガイド部21c,22cを閉塞端部にある緩衝部材24へ当てることで、ガイド部21c,22cの閉塞端部自体への衝突を緩和するようにしている。尚、第2扉12の扉下ガイド溝16の左右の閉塞端部内にも同様の緩衝部材を嵌合固定して、床付けガイド部材18のガイドピン18bの衝突を緩和するようにしてもよい。
さらに、図4に示すように、上記右縦枠3の内面である左側面には、第1扉11に対応する前後位置に、その第1扉11の前後厚さよりも少し大きい幅の断面矩形状の凹溝3aが右縦枠3の高さ方向の全体に亘って形成されており、第1扉11が右側移動端位置に移動したときに、第1扉11の右端部(戸先部)を凹溝3aに嵌入させて、第1扉11と右縦枠3との間の隙間による光漏れを防ぐようにしている。一方、左縦枠4の内面である右側面にも、第3扉13に対応する前後位置に、第3扉13の前後厚さよりも少し大きい幅の凹溝4aが左縦枠4の高さ方向の全体に亘って形成されており、第3扉13が左側移動端位置に移動したときに、第3扉13の左端部(戸先部)を凹溝4aに嵌入させて、第3扉13と左縦枠4との間の隙間による光漏れを防ぐようにしている。
また、上記右縦枠3内面の凹溝3aと第1扉11の右端部(戸先部)との間には、その凹溝3a内に第1扉11の右端部が嵌入したときに該第1扉11の右端部が前後方向に振れるのを規制する規制機構27が、また左縦枠4内面の凹溝4aと第3扉13の左端部(戸先部)との間には、その凹溝4a内に第3扉13の左端部が嵌入したときに該第3扉13の左端部が前後方向に振れるのを規制する規制機構27がそれぞれ設けられている。これらの規制機構27,27は互いに同じものであり、例えば凹溝3a,4a底面の所定高さ位置に取付固定されかつ部分的に突出する凸部(図示せず)を有する枠側振れ止め金具28と、扉11,13の戸先側端面を彫り込んでその内部に嵌合されて固定され、上記枠側振れ止め金具28の凸部が嵌合可能な凹部(図示せず)を有する扉側振れ止め金具(図示せず)とを有している。上記枠側振れ止め金具28の高さ位置は、縦枠3,4においてその上部よりも下端部(床面)に近い位置の方が扉11,13に対する振れ止め効果(規制効果)が高く、例えば床面から250mm程度が好ましい。また、枠側振れ止め金具28の凸部は、図面では突出高さが小さく記載されているが、実際には扉11,13の戸先側端部内に入り込む程度まで突出している。そして、扉11,13の戸先側端部が縦枠3,4の凹溝3a,4aに嵌入した状態で、枠側振れ止め金具28の凸部を扉側振れ止め金具の凹部に嵌合させることで、扉11,13の戸先側端部が扉厚さ方向にずれて振れるのを規制するようにしている。
尚、枠側振れ止め金具28と扉側振れ止め金具との凹凸構造を上記とは逆にし、枠側振れ止め金具28は凹部を有するものとし、扉側振れ止め金具は凸部を有するものとしてもよく、同様の機能を発揮させることができる。
また、枠側振れ止め金具28と扉側振れ止め金具とは凹凸構造に代えて磁石を有する構造にすることで、規制機構27に吸着機能を持たせるようにしてもよい。例えば枠側振れ止め金具28にN磁極(又はS磁極)を有する固定磁石を、また扉側振れ止め金具にS磁極(又はN磁極)を有する固定磁石をそれぞれ取り付け、両磁石間の吸引磁力によって扉11,13の戸先側端部が扉厚さ方向にずれて振れるのを規制する。その場合、扉11,13の戸先側端部が扉厚さ方向にずれるのを規制できるだけでなく、両磁石間の磁力によって扉11,13の戸先側端部を縦枠3,4に吸着保持して、その扉11,13が移動端位置から僅かな力が加わっても不用意に移動するのを規制することができるようになる。このことで、規制機構27は、縦枠3,4に扉11,13の左右端部が当接したときに該扉11,13の左右端部を縦枠3,4に磁力によって吸着する吸着機能を有する。
以上のような構造により、第1及び第3扉11,13は、表裏面の色やデザイン等を含め互いに同じ構造とされており、表裏を反転させれば、第1扉11は第3扉13として、また第3扉13は第1扉11としてそれぞれ置き換えることができる。すなわち、3枚の扉11〜13は、第2扉12と第1及び第3扉11,13との2種類となる。
そして、上吊り引戸Sは、3枚の扉11〜13をスライド移動させて開閉するとき、閉じ状態と第1及び第2の2つの開き状態とを取り得るようになっている。閉じ状態では、図4に示すように、第1扉11の右端部が右縦枠3の凹溝3aに、また第3扉13の左端部が左縦枠4の凹溝4aにそれぞれ嵌入され、第1扉11の左端部が第2扉12の右端部に、また該第2扉12の左端部が第3扉13の右端部にそれぞれ部分的に重なって、全ての扉11〜13が互いに左右方向にずれることで、扉枠1内の開口が閉じるようになっている。また、第1開き状態では、図6に示すように、第1〜第3扉11〜13はいずれも右側移動端位置に位置し、それらの全てが全体的に前後に重なって扉枠1内開口の左側の略2/3が開放される。一方、第2開き状態では、図9に示すように、第1〜第3扉11〜13はいずれも左側移動端位置に位置し、第1及び第2扉12が全体的に前後に重なるが、これら第1及び第2扉12を除く第3扉13は第1及び第2扉12よりも左側にずれた位置に位置して、扉枠1内開口の右側の略1/3が開放されるようになっている。
また、図8及び図9に仮想線で示すように、第1扉11を吊り下げている上レール6内には第1扉11の左側移動端位置を規定する関止め金具31が取り付けられており、この関止め金具31は、上吊り引戸Sが上記第2開き状態にあるときに第1扉11が第2開き状態に対応する位置(図9に示す位置)を超えて左側に移動しないように左側移動端位置を規定している。この関止め金具31は、上レール6内に埋め込まれて固定されており、第1扉11が左側に移動したときにその左側の吊り車装置7の吊り車台車部7dに関止め金具31が当接して、それ以上の第1扉11の左側への移動を規制する。
尚、3枚の扉11〜13により扉枠1内の開口が閉じられた閉じ状態にあるとき、第2扉12の前後の扉付けガイド部材21,22のガイド部21c,22cは、そのガイド部材21,22が係合している第1及び第3扉11,13の扉下ガイド溝16の一方の閉塞端部の緩衝部材24と当接せずに、少しの隙間(例えば5mm程度)を空けて近接している。この隙間は、扉枠1を施工する開口部がゆがんでいる場合に、施工現場で傾き調整をできるようにするためのものである。
次に、上記上吊り引戸Sの開閉動作について説明する。図4に示すように、3枚の全ての扉11〜13が閉じている閉じ状態では、第1扉11は右側移動端位置にあって右端部が右縦枠3の凹溝3a内に嵌入され、第3扉13は左側移動端位置にあって左端部が左縦枠4の凹溝4a内に嵌入され、両扉11,13は各々の規制機構27によって前後移動が規制された状態にある。また、第2扉12は左側移動端位置にあり、床付けガイド部材18は第2扉12の扉下ガイド溝16の右端部に位置し、その第2扉12の前側扉付けガイド部材21のガイド部21cは第1扉11の扉下ガイド溝16の左端部に、また後側扉付けガイド部材22のガイド部22cは第3扉13の扉下ガイド溝16の右端部にそれぞれ位置している。
(第3扉の開き動作)
この閉じ状態から、後側の第3扉13を開いて第1開き状態にするときには、後側から第3扉13の左端部後側の引手15を操作して、第3扉13を右側にスライド移動させる。尚、この第3扉13を右側にスライド移動させるに当たり、第3扉13が第2扉12に完全に重なるまでは第3扉13の左端部前側の引手15を前側から操作してもよい。第3扉13の右側へのスライド移動に伴い、第2扉12の後側扉付けガイド部材22のガイド部22cが第3扉13の扉下ガイド溝16内を相対的に左側に移動し、図5に示すように、そのガイド部22cが扉下ガイド溝16の左端部に達すると、ガイド部22cが緩衝部材24に当接して係止状態となり、第2扉12が後側扉付けガイド部材22を介して第3扉13に連結される。そのため、第3扉13の右側へのさらなるスライド移動により第2扉12も左側移動端位置から右側にスライド移動し、その第2扉12の扉下ガイド溝16内を床付けガイド部材18が相対的に左側に移動する。また、前側扉付けガイド部材21のガイド部21cも第1扉11の扉下ガイド溝16内を左端部から右方向に移動する。そして、図6に示すように、第3扉13と第2扉12とが共に右側の移動端位置に達すると、床付けガイド部材18は第2扉12の扉下ガイド溝16内の左端部に到達し、第2扉12の前側扉付けガイド部材21のガイド部21cも第1扉11の扉下ガイド溝16内の右端部に到達し、以上で開き動作が止まる。この間、第1扉11は移動しない。この状態は、第1〜第3扉11〜13の全てが前後に重なって扉枠1内開口の左側が開放される第1開き状態となる。
(第3扉の閉じ動作)
上記第1開き状態から、逆に後側の第3扉13を閉じて元の閉じ状態にするときには、第3扉13の左端部後側の引手15を操作して、第3扉13を右側移動端位置から左にスライド移動させる。それに伴い、図7に示すように、第2扉12の後側扉付けガイド部材22のガイド部22cが第3扉13の扉下ガイド溝16内を相対的に右側に移動する。その際、第3扉13の左端部前側の引手15が第2扉12と重ならない位置まで移動したときには、その後、第3扉13の左端部前側の引手15を前側から操作してもよい。第2扉12の後側扉付けガイド部材22のガイド部22cが扉下ガイド溝16の右端部に達すると、ガイド部22cが緩衝部材24に当接して係止状態となり、第2扉12が後側扉付けガイド部材22を介して第3扉13に連結される。そのため、第3扉13の左側へのさらなるスライド移動により第2扉12も右側移動端位置から左側に移動し、その第2扉12の扉下ガイド溝16内を床付けガイド部材18が相対的に右側に移動する。また、第2扉12の左側へのスライド移動に伴い、前側扉付けガイド部材21のガイド部21cが第1扉11の扉下ガイド溝16内を右端部から左方向に移動する。そして、図4に示すように、第3扉13と第2扉12とが共に左側の移動端位置に達すると、床付けガイド部材18は第2扉12の扉下ガイド溝16内の右端部の位置に戻り、第2扉12の前側扉付けガイド部材21のガイド部21cは第1扉11の扉下ガイド溝16内の左端部に到達し、以上で閉じ動作が止まる。この間も第1扉11は移動しない。この状態は元の閉じ状態となる。
(第1扉の開き動作)
図4に示す上記閉じ状態から、今度は前側の第1扉11を開くと、その第1扉11のみが左側に移動して第2開き状態となる。このときには、第1扉11の右端部前側の引手15を操作して、第1扉11を右側移動端位置から左側にスライド移動させる。尚、この第1扉11を左側にスライド移動させる際に、第1扉11が第2扉12に完全に重なるまでは第1扉11の右端部後側の引手15を後側から操作してもよい。第1扉11の左側へのスライド移動に伴い、図8に示すように、第2扉12の前側扉付けガイド部材21のガイド部21cが第1扉11の扉下ガイド溝16内を相対的に右側に移動する。図9に示すように、そのガイド部21cが扉下ガイド溝16の右端部に達すると、第1扉11は上レール6の関止め金具31に移動規制されて停止して左側移動端位置に達する。この間、第2扉12は、その扉下ガイド溝16内の右端部に床付けガイド部材18が位置していて左側へ移動できないので停止したままとなる。第3扉13も停止したままである。つまり、第1扉11は第2扉12と共にそれに前後に重なった状態で開き動作が止まる。この状態は、第1及び第2扉12が前後に重なり、第3扉13が第1及び第2扉12よりも左側に位置して、扉枠1内開口の右側が開放される第2開き状態となる。
(第1扉の閉じ動作)
上記第2開き状態から逆に第1扉11を閉じて元の閉じ状態にするときには、やはり第1扉11のみが移動する。すなわち、第1扉11の右端部前側の引手15を操作して、第1扉11を左側移動端位置から右にスライド移動させる。それに伴い、図10に示すように、第2扉12の前側扉付けガイド部材21のガイド部21cが第1扉11の扉下ガイド溝16内を相対的に左側に移動する。その際、第1扉11の右端部後側の引手15が第2扉12と重ならない位置まで移動したときには、その後、第1扉11の右端部後側の引手15を後側から操作してもよい。第2扉12の前側扉付けガイド部材21のガイド部21cが扉下ガイド溝16の左端部に達すると、閉じ動作が止まり、元の閉じ状態となる。第2及び第3扉12,13は移動しない。
(上吊り引戸の施工手順)
上記上吊り引戸Sを施工する場合、例えば、予め第2扉12の右端部前面及び左端部後面にそれぞれ前後の扉付けガイド部材21,22を取り付けておく。これら扉付けガイド部材21,22は第2扉12の製品段階や上吊り引戸Sの施工現場で取り付けられる。また、床面に床付けガイド部材18を固定しておく。さらに、第1及び第3扉11,13の各扉下ガイド溝16の閉塞端部に緩衝部材24を嵌合固定しておく。
そして、第2扉12を下面の扉下ガイド溝16内に床付けガイド部材18を嵌合しながら、その上端部を吊り車装置7によって上枠2の前後中央の上レール6に吊り下げる。次いで、第1扉11を下面の扉下ガイド溝16内に第2扉12の前側扉付けガイド部材21のガイド部21cを嵌合しながら、その上端部を吊り車装置7によって上枠2の前側の上レール6に吊り下げる。この第1扉11用の前側の上レール6には関止め金具31を埋め込んでおく。その後、今度は第3扉13を下面の扉下ガイド溝16内に第2扉12の後側扉付けガイド部材22のガイド部22cを嵌合しながら、その上端部を吊り車装置7によって上枠2の後側の上レール6に吊り下げる。第1及び第3扉11,13の施工順序を上記とは逆にして第3扉13を先に吊り下げてもよく、或いは並行して同時に行ってもよい。
本実施形態に係る上吊り引戸Sは、上記のように、扉枠1の上枠2に3枚の扉11〜13がそれぞれ前後に並んだ状態で左右方向にスライド移動可能に吊下げ支持されているので、扉11〜13のスライド移動により扉枠1内の開口が開閉される。すなわち、各扉11〜13の下面に閉塞端部を有する扉下ガイド溝16が設けられ、前側から2枚目の第2扉12に前後2つの扉付けガイド部材21,22が固定され、それら扉付けガイド部材21,22のガイド部21c,22cはそれぞれ第2扉12に前後に隣接する第1及び第3扉11,13の扉下ガイド溝16,16にスライド移動可能に係合しているので、第1又は第3扉11,13を左右方向にスライド移動させると、それに伴い、該扉11,13の扉下ガイド溝16,16の閉塞端部に第2扉12の扉付けガイド部材21,22のガイド部21c,22cが引っ掛かり、両扉は一体的にスライド移動して開閉移動する。このような扉のスライド移動により、全ての扉11〜13の全体が前後に重ならないときには、扉枠1内の開口が閉じられる。また、全ての扉11〜13が前後に重なったときには、第1開き状態となって扉枠1内開口の左側が開放される。さらに、第1及び第2扉12が前後に重なり、残りの扉が第1及び第2扉12よりも左側に位置したときには、第2開き状態となって扉枠1内開口の右側が開放される。
そして、前側から2枚目の第2扉12が移動する床面上に床付けガイド部材18が固定され、この床付けガイド部材18は第2扉12の扉下ガイド溝16に係合しているので、この係合により第2扉12が床付けガイド部材18により前後移動不能に規制されながら左右方向にスライド移動する。また、上記のように第2扉12に固定されている前後2つの扉付けガイド部材21,22はそれぞれ第2扉12に前後に隣接する第1及び第3扉11,13の扉下ガイド溝16,16にガイド部21c,22cでスライド移動可能に係合しているので、第1及び第3扉11,13は扉付けガイド部材21,22により第2扉12に対し前後移動不能に規制されながら左右方向にスライド移動する。
したがって、3枚の扉11〜13は、第2扉12にあっては直接に、またその前後の第1及び第3扉11,13にあっては扉付けガイド部材21,22を介して間接的にそれぞれ床付けガイド部材18に前後方向の移動が規制された状態となる。このことにより、3枚の扉11〜13が個別に前後方向の振れるのは勿論のこと、扉11〜13全体が前後方向に振れるのも規制することができ、上吊り引戸Sに動作の安定性が得られる。
しかも、3枚の扉11〜13の配列方向中間部に位置する第2扉12が床付けガイド部材18によって床に支持されているので、第1及び第3扉11,13から床付けガイド部材18までの前後方向の距離が互いに同じとなって短くなり、仮に同配列方向の端部に位置する第1扉11のみを床に支持した場合のように、第3扉13から第1扉11の床支持部までの前後方向の距離が長くなるようなことはなく、その分、扉11,13の振れを小さくすることができる。
また、床付けガイド部材18は第2扉12が移動する床面上に固定されているので、第2扉12がどのような移動位置にあっても、その第2扉12の下側に床付けガイド部材18が隠蔽されるようになり、扉枠1内の開口が開く第1及び第2開き状態のいずれであっても通路となる床面上に突起部がなく、フラットな構造が得られる。この構造により、意匠性がよくなって引戸S両側の空間が一続きに見え、また通過時に足が引っ掛からず、さらには掃除がし易くなる効果を奏する。
また、第2扉12に固定されている前後2つの扉付けガイド部材21,22は、それら扉付けガイド部材21,22が扉下ガイド溝16に係合している状態にある限り、隣接する第1及び第3扉11,13の重なった部分の間に位置して外部から隠蔽される。このように床付けガイド部材18だけでなく、扉付けガイド部材21,22も隠蔽されて、通常の状態で使用者から見えることがないので、上吊り引戸Sの見映えの向上を図ることができる。
そして、前から2枚目の第2扉12の左右両端部にそれぞれ扉付けガイド部材21,22が固定され、その扉付けガイド部材21,22のガイド部21c,22cは第1及び第3扉11,13の扉下ガイド溝16,16に係合され、第2扉12がその扉下ガイド溝16と第2扉12下側の床付けガイド部材18との係合により床に支持されているので、第1扉11と第3扉13とは扉下ガイド溝16を有するだけの同じものを用いることができる。そのため、3枚の扉11〜13として、第2扉12と第1及び第3扉11,13との2種類で済み、扉11〜13の種類の管理が簡単になる。また、第1扉11と第3扉13とは同じであるので、施工時に第1扉11と第3扉13とを区別する必要がなくなり、その分、施工が容易となる。
第1及び第3扉11,13の扉下ガイド溝16の閉塞端部に緩衝部材24が嵌合固定されているので、扉11〜13がスライド移動して扉付けガイド部材21,22のガイド部21c,22cが移動し、その移動端でガイド部21c,22cが扉下ガイド溝16の閉塞端部に衝突したとしても、その衝突は閉塞端部に位置する緩衝部材24によって緩和される。このことで、扉下ガイド溝16の変形等による第1及び第3扉11,13の破損を防いで上吊り引戸Sの安定性や信頼性を高めることができる。
また、扉枠1の右縦枠3の凹溝3aと第1扉11の右端部との間、及び左縦枠4の凹溝4aと第3扉13の左端部との間にそれぞれ規制機構27,27が設けられているので、第1及び第3扉11,13の左右端部が縦枠3,4に当接したときに扉11,13の左右端部が前後方向に振れるのは規制される。このことで、第1及び第3扉11,13が前後方向に振れようとしても、その下端部が第2扉12を介して床付けガイドによって規制されるだけでなく、左右端部も規制機構27,27によって規制されることとなり、上吊り引戸Sの動作安定性をさらに高めることができる。
しかも、上記規制機構27は磁石を利用した吸着機能を有する構造にすれば、第1及び第3扉11,13の左右端部が縦枠3,4に当接した状態では、扉11,13は縦枠3,4に吸着固定され、前後方向の振れの規制だけでなく、扉11,13が縦枠3,4から離れて両者間に隙間が生じるのを防ぐこともできる。
(その他の実施形態)
上記実施形態は、上吊り引戸Sが閉じ状態にあるとき、前側の第1扉11が右側に位置し、後側の第3扉13が左側に位置するように配置されている例であるが、これとは逆に、上吊り引戸Sの閉じ状態で前側の第1扉11が左側に位置し、後側の第3扉13が右側に位置するように配置されてもよい。
また、上記実施形態では、第2扉12が移動する床面のみに床付けガイド部材18を固定し、その床付けガイド部材18を第2扉12下面の扉下ガイド溝16内に係合させることで、第2扉12のみを下端部で床面に支持するようにしている。それに加えて、前側の第1扉11が移動する床面にも同様の第1扉用の床付けガイド部材を固定し、その床付けガイド部材を第1扉11下面の扉下ガイド溝16内に係合させて、第2扉12だけでなく第1扉11をも下端部で床面に支持するようにしてもよい。この第1扉11下面の第1扉用扉下ガイド溝16内に係合する床付けガイド部材の位置は、第1扉11が右側移動端位置にあるときに、その扉下ガイド溝16の左側閉塞端部に位置するように位置決めされる。また、その場合、第2扉12には後側扉付けガイド部材22のみが取り付けられ、前側扉付けガイド部材21は省略される。このことで、第1扉11は扉下ガイド溝16が第1扉用床付けガイド部材に係合されて、その床付けガイド部材のみによって案内され、他の扉12,13と連結されずに独立してスライドするようになっている。そして、第1〜第3扉11〜13の閉じ状態及び開き状態は上記実施形態と同じであり、開き状態は上記実施形態の第1開き状態と第2開き状態とを取り得るようになっている。
こうすると、前から1枚目の第1扉11が移動する床面上にも床付けガイド部材が固定され、この床付けガイド部材に第1扉11の扉下ガイド溝16が係合して案内される。このことで、2枚目の第2扉12だけでなく1枚目の第1扉11も下部が床付けガイドによって支持されることとなり、複数の扉11〜13の前後の振れをさらに効果的に規制することができる。
また、上記実施形態は、上吊り引戸Sが3枚の扉11〜13を有しているものであるが、扉が4枚以上であってもよい。その場合、上記後側扉付けガイド部材22と同様の扉付けガイド部材を用い、その扉付けガイド部材を第3扉13又はその後側にある扉の左端部の後面(又は下面)に固定し、ガイド部を扉の後側に隣接する扉の扉下ガイド溝16にスライド移動可能に係合する。このことで、第3扉13又は前側から4枚目以降の扉は扉付けガイド部材により間接的に第2扉12に対し前後移動不能に規制されながら左右方向にスライド移動するようになり、4枚以上の扉であっても、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、前側から4枚目の扉は第1扉11と同じものとなり、扉が5枚以上ある場合にも、その後端の扉は第1扉11と同じものとなり、扉の種類は第1扉11及び後端の扉と、第2扉12と、それら以外の扉との3種類となる。
また、扉枠1の開口部の左右幅が大きいときには、上記実施形態のような3枚以上の扉を左右に対称に配置すればよい。
また、上枠2と扉11〜13上端部との間の隙間を通して光が漏れるのを防ぐために、上枠2の下面に扉11〜13の上端部を覆う幕板が固定されていてもよく、或いは扉11〜13の上面に上枠2と接するモヘアシールを取り付けてもよい。
本発明は、複数枚の扉を有する上吊り引戸における扉の個別及び全体の振れを抑制して上吊り引戸の動作安定性の向上を図り、上吊り引戸の見映えの向上を図ることができる上、扉の種類を少なくすることができるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
S 上吊り引戸
1 扉枠
2 上枠
3 右縦枠
4 左縦枠
11 第1扉
12 第2扉
13 第3扉
16 扉下ガイド溝
18 第2扉用床付けガイド部材
18b ガイドピン
21 前側扉付けガイド部材
21c ガイド部
22 後側扉付けガイド部材
22c ガイド部
24 緩衝部材
27 規制機構
31 関止め金具

Claims (6)

  1. 上枠及び左右の縦枠を有する扉枠内に、前側から後側に向かって順に並んだ3枚以上の扉がそれぞれ上記上枠に左右方向にスライド移動可能に吊下げ支持された状態で配置され、扉のスライド移動により扉枠内の開口を開閉するようにした上吊り引戸であって、
    各扉の下面には、左右方向に延びて端部が閉塞端部とされた扉下ガイド溝が設けられ、
    前側から2枚目の第2扉が移動する床面上には、該第2扉の扉下ガイド溝に係合して第2扉を案内する第2扉用床付けガイド部材が固定され、
    上記第2扉の左右方向の一端部には、該第2扉の前側に隣接する第1扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合するガイド部を有する前側扉付けガイド部材が固定されている一方、左右方向の他端部には、第2扉の後側に隣接する第3扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合するガイド部を有する後側扉付けガイド部材が固定されており、
    閉じ状態では、全ての扉が互いに左右方向にずれて扉枠内開口が閉鎖される一方、開き状態では、全ての扉が全体的に前後に重なって扉枠内開口の左右一側部が開放される第1開き状態と、上記第1及び第2扉が全体的に前後に重なり、第1及び第2扉を除く他の扉が第1及び第2扉から左右方向にずれた位置に位置して、扉枠内開口の左右他側部が開放される第2開き状態とを取り得るように構成され
    上記全ての扉が扉枠内開口を閉鎖した閉じ状態では、上記前側及び後側扉付けガイド部材のガイド部は、該ガイド部がそれぞれ係合する上記第1及び第3扉の扉下ガイド溝の一方の閉塞端部側に位置しかつ該一方の閉塞端部と隙間を空けて近接した状態にあることを特徴とする上吊り引戸。
  2. 請求項1において、
    第3扉の後側に1枚以上の扉が配置されていて扉が4枚以上あり、
    第3扉又はその後側にある扉の左右方向の一端部に、該扉に後側に隣接する扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合する扉付けガイド部材が固定されていることを特徴とする上吊り引戸。
  3. 上枠及び左右の縦枠を有する扉枠内に、前側から後側に向かって順に並んだ3枚以上の扉がそれぞれ上記上枠に左右方向にスライド移動可能に吊下げ支持された状態で配置され、扉のスライド移動により扉枠内の開口を開閉するようにした上吊り引戸であって、
    各扉の下面には、左右方向に延びて端部が閉塞端部とされた扉下ガイド溝が設けられ、
    前側から1枚目の第1扉が移動する床面上には、該第1扉の扉下ガイド溝に係合して第1扉を案内する第1扉用床付けガイド部材が、また2枚目の第2扉が移動する床面上には、該第2扉の扉下ガイド溝に係合して第2扉を案内する第2扉用床付けガイド部材がそれぞれ固定され、
    上記第2扉の左右方向の一端部には、該第2扉の後側に隣接する第3扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合する後側扉付けガイド部材が固定されており、
    閉じ状態では、全ての扉が互いに左右方向にずれて扉枠内開口が閉鎖される一方、開き状態では、全ての扉が全体的に前後に重なって扉枠内開口の左右一側部が開放される第1開き状態と、上記第1及び第2扉が全体的に前後に重なり、第1及び第2扉を除く他の扉が第1及び第2扉から左右方向にずれた位置に位置して、扉枠内開口の左右他側部が開放される第2開き状態とを取り得るように構成されていることを特徴とする上吊り引戸。
  4. 請求項3において、
    第3扉の後側に1枚以上の扉が配置されていて扉が4枚以上あり、
    第3扉又はその後側にある扉の左右方向の一端部に、該扉に後側に隣接する扉の扉下ガイド溝にスライド移動可能に係合する扉付けガイド部材が固定されていることを特徴とする上吊り引戸。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
    扉下ガイド溝の閉塞端部に床付けガイド部材又は扉付けガイド部材の衝突を緩和する緩衝部材が設けられていることを特徴とする上吊り引戸。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つにおいて、
    扉枠の縦枠に扉の左右端部が当接したときに該扉の左右端部が前後方向に振れるのを規制する規制機構が設けられていることを特徴とする上吊り引戸。
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