JP7068968B2 - 引戸 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸に関する。
従来より、例えばコンビニエンスストア等の店舗の出入口には、自動ドア等の引戸が設けられている(例えば、特許文献1参照)。引戸としては、片引戸と両引戸とが知られているが、片引戸においては、障子の戸先側の縦框(戸先框)が当接する戸当りが、当該縦框に対向する縦枠に固定されて設けられる。
特許第5463377号公報
縦框と、当該縦框が当接する戸当りは、それぞれ別の部材(材料)で用意する必要があり、在庫や端材等における課題があった。この課題を解消するため、例えば、縦框と戸当りとを共用の部材として構成することが考えられるが、縦框は、それ自体で耐風圧強度を保持するため、一定の見付・見込寸法が必要である。このため、縦框を戸当りとして使用する場合には、有効開口寸法を大きく狭める要因となる為、このような使用は適切ではなかった。
本発明は、在庫や端材等における課題が解消され、耐風圧強度を保持することが可能な引戸を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、矩形に枠組みされた枠体(例えば、後述の枠体2)内に配置され左右方向に走行可能な障子(例えば、後述の障子4)を備える片引戸により構成される引戸(例えば、後述の引戸1)であって、前記障子の縦框(例えば、後述の戸先框43、戸尻框44)には、押縁(例えば、後述の押縁436、446)が固定されてガラス(例えば、後述のガラスパネル45)が保持され、前記縦框と、前記枠体を構成する縦枠(例えば、後述の縦枠23)であって前記障子の縦框(例えば、後述の戸先框43)と対向する縦枠に設置された、前記縦框が当接する戸当り(例えば、後述の戸当り235)とは、同一の部材により構成されている引戸を提供する。
また、前記障子の縦框は、板状に形成された部材により構成されることが好ましい。また、前記障子の縦框の前記同一の部材に固定された前記押縁は、前記ガラスの側面を支持することが好ましい。
また、前記障子の戸先側の縦框の屋内側に位置する前記同一の部材の部分には、モヘア(例えば、後述のモヘア2361)を取付けるためのモヘア固定部(例えば、後述のモヘア固定凹部2359)が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、在庫や端材等における課題が解消され、耐風圧強度を保持することが可能な引戸を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る引戸の正面図である。 上記実施形態に係るにおける吊り障子の縦断面図である。 上記実施形態に係る引戸が閉じた状態の横断面図である。 上記実施形態に係る引戸が開いた状態の横断面図である。 図3において一点鎖線で囲った部分を示す要部拡大横断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた例えば自動ドアの引戸等の引戸1の上枠、下枠の長手方向(すなわち、ガラスや吊り障子4の面内方向)を意味し、「見込方向」とは、屋内外方向(すなわち、奥行き方向)を意味する。
本発明の一実施形態に係る引戸1について説明する。図1は、引戸1の正面図である。
引戸1は、建物の開口部10に取り付けられる枠体2と、枠体2内においてスライド可能な吊り障子4と、吊り障子4の振れを抑えると共に吊り障子4の移動を案内するレール9と、を備える片引戸である。なお、図1は、吊り障子4が閉じられた状態を示す。
枠体2は、上枠21と、下枠22と、左右の縦枠23,23と、無目24と、方立25と、吊束26を有しており、上枠21と、縦枠23,23と、により矩形に枠組みされる。
無目24は、上枠21、縦枠23,23、下枠22、及び、方立25、吊束26と共に枠組みされてFIX部枠体30を構成する。FIX部枠体30の内部には、FIX板としてのガラスパネル35が嵌め込まれる。FIX部枠体30を構成する下枠22は、床面102(図2参照)上に配置される。
吊り障子4は、框体40と、框体40の内部に嵌め込まれるガラスパネル45と、を備える。框体40は、上框41と、下框42と、戸先框43と、戸尻框44と、を框組みすることで構成される。框体40を構成する下框42は、床面102よりも上に配置される。
図2は、吊り障子4の縦断面図である。
上枠21は、上枠本体211を備える。上枠本体211の上部には、当該上部を覆うようにして固定される上枠本体上側部213が設けられている。上枠本体上側部213の周縁部のコの字状の係止部2131が、上枠本体211の周縁部に係止することにより、中央部に上方向へ突出部2132を有する上枠本体上側部213が、上枠本体211の上部に固定されている。上枠本体211の下部における見込方向の中央位置には、下側へ開口するガラスパネル支持凹部2111が形成されている。ガラスパネル支持凹部2111においては、ガラスパネル35は、バックアップ材2113によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2113の下方には、シール材2114が塗工される。上枠21は、吊束26の上端部に接続されており、無目24は、吊束26の下端部に接続されている。これにより、無目24の水平方向且つ見付方向における中央部は、上枠21に吊られた構造をなしている。
無目24は、屋外側に配置された無目本体241と、駆動ユニット212を収容し、無目24の中央位置に配置され且つ中空部を有するホロー構造である無目中央本体242とを有している。無目中央本体242は、屋内側に位置し且つ上方へ突出する中空部である屋内上方突出部2421と、屋外側に位置し且つ下方へ突出する中空部である屋外下方突出部2422と、無目24の見込方向の中央に位置し且つ下方へ突出する中空部である屋外下方突出部2423とを有している。
無目本体241と屋内上方突出部2421との間には、上側へ開口するガラスパネル支持凹部2411が形成されている。ガラスパネル支持凹部2411においては、ガラスパネル35の端部がセッティングブロック2412に当接し、ガラスパネル35は、バックアップ材2413によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2413の上方には、シール材2414が塗工される。
屋外下方突出部2422と屋外下方突出部2423との間には、下側へ開口するガラスパネル支持凹部2431が形成されている。ガラスパネル支持凹部2431においては、ガラスパネル35は、バックアップ材2433によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2433の下方には、シール材2434が塗工される。
駆動ユニット212は、図示せぬ駆動装置を有しており、この駆動装置によって吊り障子4を水平方向且つ見付方向にスライド可能である。駆動ユニット212には、図示しない検知センサが設けられており、この検知センサにて人体などが検出された際に、吊り障子4がスライドして建物開口部10が開放されるように構成されている。なお、検知センサについては、本実施例のように駆動ユニット212に設けられる以外に、天井など、様々な場所に設けられてもよい。
下枠22は、下枠22の上部に配置された中空部を有するホロー構造である下枠上部本体221と、下枠22の下部に配置された中空部を有するホロー構造である下枠下部本体222と、下枠上部本体221と下枠下部本体222との間に配置された中空部を有するホロー構造である下枠中部本体223とを有している。
下枠上部本体221の上部における見込方向の中央位置には、上側へ開口するガラスパネル支持凹部2211が形成されている。ガラスパネル支持凹部2211においては、ガラスパネル35の端部がセッティングブロック2212に当接し、ガラスパネル35は、バックアップ材2213によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2213の上方には、シール材2214が塗工される。
図3は、引戸1が閉じた状態の横断面図である。図4は、引戸1が開いた状態の横断面図である。
縦枠23は、縦枠本体231を有している。縦枠本体231の見付方向外方(図3において左側の縦枠23に関しては図3の左方向であり、右側の縦枠23に関しては図3の右方向)には、当該見付方向外方を覆うようにして固定される縦枠本体外側部233が設けられている。縦枠本体外側部233の周縁部のコの字状の係止部2331が、縦枠本体231の周縁部に係止することにより、中央部に見付方向外方へ突出部2332を有する縦枠本体外側部233が、縦枠本体231に固定されている。見付方向において互いに対向する一対の縦枠本体231の側(以下、「縦枠本体231の対向側」と言う)における見込方向の中央位置には、他方の縦枠本体231へ向かって開口する凹部2311が形成されている。また、図3における左側の縦枠23は、縦枠屋外側本体232を有している。縦枠屋外側本体232の見込方向の中央位置には、図3における右側の縦枠本体231へ向かって開口するガラスパネル支持凹部2321が形成されている。ガラスパネル支持凹部2321においては、ガラスパネル35は、バックアップ材2323によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2323よりも図3における右側の縦枠本体231寄りには、シール材2324が塗工される。
方立25は、中空部を有するホロー構造である方立本体251を有している。縦枠屋外側本体232に対向する方立本体251の側における見込方向の中央位置には、縦枠屋外側本体232へ向かって開口するガラスパネル支持凹部2511が形成されている。ガラスパネル支持凹部2511においては、ガラスパネル35は、バックアップ材2513によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2513よりも縦枠屋外側本体232寄りには、シール材2514が塗工される。
図5は、引戸1が閉じた状態の要部拡大横断面図である。
図3における右側の縦枠23には、戸当り235が設けられている。戸当り235は、図5に示すように、縦断面で見た形状が、一対の側壁2351、2352と、一対の側壁2351、2352を互いに接続する中央壁2353と、を有する略コの字形状に形成されており、一対の側壁2351、2352の先端部が、縦枠本体231の対向側の面に当接している。また、戸当り235の中央部は、縦枠本体231の対向側の面に近づくように突出する被固定凸部2355を有しており、被固定凸部2355は、ビス2356によって縦枠本体231の対向側の面に固定されている。一対の側壁2351、2352の先端部と被固定凸部2355の端面とは、見込方向及び上下方向に平行な同一面上に位置している。
一対の側壁2351、2352の先端部と被固定凸部2355の端面との位置関係は、この位置関係に限定されず、被固定凸部2355の端面が、一対の側壁2351、2352の先端部よりも縦枠本体231の対向側の面に向かって突出していてもよい。これにより、被固定凸部2355の縦枠本体231への固定に際して、被固定凸部2355が縦枠本体231へ当接する前に、一対の側壁2351、2352の先端部が縦枠本体231へ当接しないようにすることが可能となる。
戸当り235の中央部の被固定凸部2355の反対側は、被固定凸部2355の形状に倣って窪んだ凹部が形成されており、この凹部を塞ぐように、パッキンにより構成される衝撃緩衝材2357が固定されている。衝撃緩衝材2357の屋外側の部分には、吊り障子4に向かって突出する緩衝材凸部2358が設けられている。一対の側壁のうちの屋内側の側壁には、モヘアを固定可能なモヘア固定凹部2359が形成されている。戸当り235は、例えば、アルミニウムを押し出し成型することによって形成することができる。
図2に示すように、上框41は、上框本体中央部411を有している。上框本体中央部411には、見付方向内側(図2中下側)へ向って開口する上框ガラスパネル支持凹部413が形成されている。上框ガラスパネル支持凹部413には、ガラスパネル45の上部が挿入されて支持されている。ガラスパネル45は、バックアップ材4113によって挟まれて支持されている。バックアップ材4113は、断面L字状に形成された固定部材4115によって、上框41に固定されている。更にバックアップ材4113の見付方向内側(図2中下側)には、シール材4114が塗工される。
上框本体中央部411の上側には、被吊り下げ部414が、壁部4161によって隔てられて設けられている。被吊り下げ部414には、上側へ向って開口する被吊り下げ凹部4131が形成されている。被吊り下げ凹部4131においては、被吊り下げ凹部4131の開口を塞ぐように、吊金具4132が上框41に固定されている。吊金具4132は、ボルト2122により、駆動ユニット212の駆動アーム2121の下端部に固定されている。図示しない駆動装置が駆動することにより、駆動ユニット212は、図2の紙面の裏面と表面とを結ぶ方向に、吊り障子4を移動させる。
下框42は、中空部を有する断面矩形のホロー構造である下框本体中央部421を有している。下框本体中央部421の上側には、下框本体上部422が壁部4162によって隔てられて設けられている。下框本体上部422には、ガラスパネル45の見付方向内側(図2中上側)へ向って開口する下框ガラスパネル支持凹部423が形成されている。下框ガラスパネル支持凹部423には、ガラスパネル45の下部が挿入されて支持されている。ガラスパネル45は、端部がセッティングブロック4212に当接し、バックアップ材4213によって挟まれて支持されている。バックアップ材4213は、壁部4162によって、下框42に固定されている。更にバックアップ材4213の上側には、シール材4214が塗工される。
下框本体中央部421の下側には、下框本体下部424が、壁部4261によって隔てられて設けられている。下框本体下部424の下端部は、振れ止め427を有している。振れ止め427は、レール9のレール溝91内に配置されている。振れ止め427の両脇には、下框42の長手方向に平行にモヘア固定溝が形成されており、モヘア固定溝には、モヘア425が下框42に沿って、それぞれ設けられている。
戸先框43は、押縁436が固定される、戸当り235と同一の構成の戸当り共通部材235を有している。戸当り共通部材235は、戸当り235と同様に図5に示すように、縦断面で見た形状が、一対の側壁2351、2352と、一対の側壁2351、2352を互いに接続する中央壁2353と、を有する略コの字形状に形成されている。一対の側壁2351、2352の先端部の角部は、押縁436に形成された係合凹部4361に係合している。
また、戸当り共通部材235の中央部は、図3の右側の縦枠23から離れるように突出する被固定凸部2355を有しており、被固定凸部2355は、ガラスパネル45の端部に所定の隙間を介して対向している。
戸当り共通部材235の中央部の被固定凸部2355の反対側は、被固定凸部2355の形状に倣って窪んだ凹部が形成されており、この凹部を塞ぐように、パッキンにより構成される衝撃緩衝材2357が固定されている。衝撃緩衝材2357の屋内側の部分には、戸当り235に向かって突出する緩衝材凸部2358が設けられている。一対の側壁2351、2352のうちの屋内側の側壁2352には、モヘアを固定可能なモヘア固定凹部2359が形成されている。
戸当り共通部材235の見付方向内側(図3中左側)には、押縁436が配置されている。押縁436は、横断面で矩形状に形成されている。押縁436とガラスパネル45の側面には、バックアップ材4313とシール材4314とが設けられている。即ち、ガラスパネル45は、バックアップ材4313によって挟まれて支持されており、一対のバックアップ材4313は、一対の押縁436によって挟まれている。これにより、縦框としての戸先框43の戸当り共通部材235に固定された押縁436は、ガラスパネル45の側面を支持する。バックアップ材4313の見付方向内側(図3中左側)には、シリコーンシールにより構成されるシール材4314が塗工される。戸当り共通部材235は、例えば、アルミニウムを押し出し成型することによって形成することができる。
図3に示すように、戸尻框44は、戸先框43と同様に、押縁446が固定される、戸当り235と同一の構成の戸当り共通部材235を有している。戸当り共通部材235は、戸当り235と同様に、縦断面で見た形状が、一対の側壁2351、2352と、一対の側壁2351、2352を互いに接続する中央壁2353と、を有する略コの字形状に形成されている。一対の側壁2351、2352の先端部の角部は、押縁446に形成された係合凹部4461に係合している。
また、戸当り共通部材235の中央部は、図3の左側の縦枠23から離れるように突出する被固定凸部2355を有しており、被固定凸部2355は、ガラスパネル45の端部に所定の隙間を介して対向している。
戸当り共通部材235の中央部の被固定凸部2355の反対側は、被固定凸部2355の形状に倣って窪んだ凹部が形成されており、この凹部を塞ぐように、パッキンにより構成される衝撃緩衝材2357が固定されている。衝撃緩衝材2357の屋外側の部分には、戸当り235に向かって突出する緩衝材凸部2358が設けられている。一対の側壁2351、2352のうちの屋外側の側壁2352には、モヘア2361を固定可能なモヘア固定凹部2359が形成されており、モヘア固定凹部2359にはモヘア2361が固定されている。
戸当り共通部材235の見付方向内側(図3中右側)には、押縁446が配置されている。押縁446は、横断面で矩形状に形成されている。押縁446とガラスパネル45の側面には、バックアップ材4413とシール材4414とが設けられている。即ち、ガラスパネル45は、バックアップ材4413によって挟まれて支持されており、一対のバックアップ材4413は、一対の押縁446によって挟まれている。これにより、縦框としての戸尻框44の戸当り共通部材235に固定された押縁446は、ガラスパネル45の側面を支持する。バックアップ材4413の見付方向内側(図3中右側)には、シリコーンシールにより構成されるシール材4414が塗工される。戸当り共通部材235は、例えば、アルミニウムを押し出し成型することによって形成することができる。
以上説明した本実施形態の引戸1によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態においては、吊り障子4の縦框としての戸先框43及び戸尻框44には、押縁436、446が固定されてガラスパネル45が保持され、戸先框43と、枠体2を構成する縦枠23であって吊り障子4の戸先框43と対向する縦枠23に設置された、戸先框43が当接する戸当り235とは、同一の部材により構成されている。
このため、縦框を構成する部材である戸当り共通部材235と、縦框が当接する戸当り235とを、それぞれ別の部材(材料)で用意する必要がなくなり、在庫や端材等における課題を解消することができる。また、押縁436、446が戸当り共通部材235に固定されるため、耐風圧強度を保持することが可能となる。また、縦框を構成する戸当り共通部材235の見付方向における幅を小さくすることができ、戸当り共通部材235を戸当り235として使用しても違和感がないため、意匠性を向上させることが可能となる。
また、従来では、予め工場において、ガラスパネルに縦框を接着材により接着して障子を製造してから、障子を施工現場へ搬送していた。このため、ガラスパネルが割れてしまった場合には、障子を丸ごと交換する必要があるという問題があった。また、工場において接着材が硬化するまで待つ時間が必要となるという問題があった。
しかし、本実施形態においては、ガラスパネル45を施工現場に取り寄せ、施工現場において、バックアップ材4313、4413を配置させ、シール材4314、4414を塗工し、押縁436、446を戸当り共通部材235に嵌め込んで固定すれば、吊り障子4を組み立てることができる。このため、ガラスパネル45が割れてしまった場合には、ガラスパネル45だけ施工現場に取り寄せればよく、また、工場において従来用いられていた接着材が硬化するまで待つ必要をなくすことが可能である。
また、吊り障子4の縦框としての戸先框43、戸尻框44は、板状に形成された部材である戸当り共通部材235により構成される。このため、戸当り235として戸当り共通部材235を使用しても、違和感がなく意匠性を高めることが可能となる。また、この構成では縦框を構成する戸当り共通部材235のみでガラスパネル45を支持することは困難であるが、吊り障子4の戸当り共通部材235に固定された押縁436、446は、ガラスパネル45の側面を支持する。このため、押縁436、446によるガラスパネル45の支持により、耐風圧強度を保持することが可能となる。
また、吊り障子4の戸先框43の屋内側には、モヘア2361を取付けるためのモヘア固定凹部2359が形成されている。このため、屋外側からモヘア固定凹部2359を見えない状態とすることが可能となり、意匠性を高めることが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、戸当りの形状や構成は、本実施形態における戸当り235の形状や構成に限定されない。同様に、縦框の形状や構成は、本実施形態における戸先框43、戸尻框44の形状や構成に限定されない。
1…引戸
2…枠体
43…戸先框(縦框)
44…戸尻框(縦框)
45…ガラスパネル
235…戸当り、戸当り共通部材
436、446…押縁
2359…モヘア固定凹部(モヘア固定部)
2361…モヘア

Claims (4)

  1. 矩形に枠組みされた枠体内に配置され左右方向に走行可能な障子を備える片引戸により構成される引戸であって、
    前記障子の縦框には、押縁が固定されてガラスが保持され、
    前記縦框と、前記枠体を構成する縦枠であって前記障子の縦框と対向する縦枠に設置された、前記縦框が当接する戸当りとは、同一の部材により構成されている引戸。
  2. 前記障子の縦框は、板状に形成された部材により構成される請求項1に記載の引戸。
  3. 前記障子の縦框の前記同一の部材に固定された前記押縁は、前記ガラスの側面を支持する請求項2に記載の引戸。
  4. 前記障子の戸先側の縦框の屋内側に位置する前記同一の部材の部分には、モヘアを取付けるためのモヘア固定部が形成されている請求項1~請求項3のいずれかに記載の引戸。
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