JP2017155564A - 上吊引戸 - Google Patents

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Wataru Kikuno
亘 菊野
友美子 櫻井
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友美子 櫻井
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Abstract

【課題】施工現場での作業性を向上できる上吊引戸を提供すること。
【解決手段】上吊引戸1の障子20は、上框30、下框、左右の縦框23を有するフレーム21と、フレーム21内に配置された面材と、上框30に取り付けられる吊車装置50とを備える。上框30は、第一部材31と、面材を第一部材31とともに挟持する第二部材と、第一部材31を被覆する第一カバー部材と、第二部材を被覆する第二カバー部材とを備える。第一部材31は、上框30の長手方向に連続して形成されるホロー部360を備え、ホロー部360における長手方向の両端には切欠溝39が形成されている。吊車装置50は、レールに案内されるローラ51を支持するローラ支持体52と、ローラ支持体52に連結された挿入部材53とを備える。挿入部材53は、ホロー部360の端部開口に挿入され、切欠溝39に係合して取り付けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、上吊引戸に関する。
室内の間仕切りなどに用いられる引戸において、レールを有する上枠を天井に取り付け、前記レールに吊車装置を用いて障子を吊り下げた上吊引戸が知られている(例えば特許文献1参照)。
前記特許文献1の装置は、第1のプロファイル要素と、第2のプロファイル要素とを、支持要素で連結して、パネルを保持する装置である。第1のプロファイル要素は、Uプロファイル(外形)形状のガイドプロファイルと、支持プロファイルとを備える。ガイドプロファイルのUプロファイルは、据え付けブロックを収容するために使用されており、据え付けブロックはガイドプロファイル内で移動可能であり、所望の位置において固定可能である。据え付けブロックには、接続ネジにより、ガイドレールにおいて案内される走行機構に接続されている。
特開2003−343146号公報
しかしながら、前記実施形態では、走行機構に連結された据え付けブロックが、ガイドプロファイル内で移動可能であるため、所望の位置でネジなどを用いて固定する必要がある。このため、特に施工現場での作業性が低下するという課題がある。
本発明の目的は、施工現場での作業性を向上できる上吊引戸を提供することにある。
本発明は、上枠と、前記上枠の長手方向に沿って設けられたレールに案内される障子とを備える上吊引戸であって、前記障子は、上框、下框、左右の縦框を有するフレームと、前記フレーム内に配置された面材と、前記上框に取り付けられる吊車装置と、を備え、前記上框は、第一部材と、前記面材を前記第一部材とともに挟持する第二部材と、前記第一部材を被覆する第一カバー部材と、前記第二部材を被覆する第二カバー部材と、を備え、前記第一部材は、前記上框の長手方向に連続して形成されるホロー部を備え、前記ホロー部における長手方向の両端には切欠溝が形成され、前記吊車装置は、前記レールに案内されるローラを支持するローラ支持体と、ローラ支持体に連結された挿入部材とを備え、前記挿入部材は、前記ホロー部の端部開口に挿入されて、前記切欠溝に係合して取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、吊車装置の挿入部材を、障子の上框のホロー部に挿入し、ホロー部に形成された切欠溝に係合して取り付けている。このため、レールに案内される吊車装置を、障子の上框に取り付ける際には、第一部材のホロー部の端部開口に挿入部材を挿入すればよいため、施工現場における障子の吊り込み作業が軽減されて作業性を向上できる。
また、吊車装置の挿入部材をホロー部に挿入しているので、障子による荷重を、ホロー部の上面部が載置される挿入部材で支持することができる。このため、挿入部材を上框にネジ止めなどしなくても、障子を確実に支持することができる。
本発明の上吊引戸において、前記第一部材は、前記ホロー部を有する形材本体と、前記形材本体に固定されるブラケットとを備え、前記ブラケットは、前記形材本体に固定される形材固定部と、前記第二部材とともに前記面材を挟持して固定する面材固定部とを備えることが好ましい。
第一部材を、形材本体とブラケットとの2部材で構成すれば、ブラケットを形材本体に比べて短尺に形成することができる。このため、形材本体の長さ寸法を、面材の幅寸法に合わせて設定した場合でも、面材を挟持するブラケットおよび第二部材は、面材の幅方向の両端部のみに設けることができる。したがって、ブラケットの材料コスト等を低減でき、第一部材のコストを低減できる。
本発明の上吊引戸において、前記第一部材は、前記ホロー部と、前記第二部材とともに前記面材を挟持して固定する面材固定部とが、一体に形成された押出形材で構成されていることが好ましい。
第一部材を、ホロー部および面材固定部が一体に形成された押出形材で構成すれば、2部材で構成する場合に比べて部品同士をネジなどで固定する必要が無く、第一部材の製造作業を軽減できる。さらに、第一部材は、ホロー部に加えて面材固定部が一体に形成されるため、第一部材の剛性を向上できる。
本発明の上吊引戸において、前記第一部材および前記第二部材が前記面材の荷重を支持する荷重支持位置は、前記吊車装置が前記障子の荷重を支持する荷重支持位置に対応して設定されていることが好ましい。
本発明によれば、第一部材および第二部材に加わる荷重を、そのまま吊車装置で支持することができる。このため、面材の荷重によって第一部材が変形することを容易に防止でき、扉の変形を防ぐことができる。
本発明の上吊引戸において、前記吊車装置は、前記レールに案内される前記ローラと、前記ローラを回転自在に支持する前記ローラ支持体と、前記ホロー部に挿入される前記挿入部材と、前記ローラ支持体と前記挿入部材とを連結する連結部材とを備え、前記挿入部材は、前記切欠溝に係合する係合部を備え、前記ホロー部に形成された前記切欠溝は、前記端部開口から連続して形成されて前記係合部の幅寸法よりも小さい幅寸法の第一溝部と、前記第一溝部に連続して形成されて前記係合部の幅寸法よりも大きい幅寸法とされた第二溝部とを備え、前記係合部は、前記第一溝部と第二溝部との段差部に係合することが好ましい。
本発明によれば、ホロー部に形成した切欠溝に、第一溝部および第二溝部を設けて溝寸法が変化する部分に段差部を形成し、前記吊車装置の挿入部材に、前記段差部に係合する係合部を設けたので、挿入部材をホロー部に挿入するだけで係合部を切欠溝に容易に係合することができる。
本発明の上吊引戸によれば、施工現場での作業性を向上できる。
本発明の第1実施形態に係る上吊引戸を示す縦断面図である。 第1実施形態の上吊引戸の横断面図である。 第1実施形態の上吊引戸の正面図である。 第1実施形態の上吊引戸の上框を示す図であり、(A)はカバー部材の取付状態を示す側面図、(B)はカバー部材を取り付けた後の上框の側面図である。 第1実施形態の上吊引戸において、上框に取り付けられる吊車装置を示す図である。 第2実施形態の上吊引戸の上框を示す図であり、(A)はカバー部材の取付状態を示す側面図、(B)はカバー部材を取り付けた後の上框の側面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る上吊引戸1を図面に基づいて説明する。上吊引戸1は、室内の間仕切りなどに用いられる引違い戸であり、図1、2に示すように、三方枠(窓枠)10と、2枚の障子20とを備える。なお、図1,2では、上吊引戸1によって区画される一方の空間を室内側(例えばリビングルームや居室)とし、他方の空間を室外側(前記室内側の空間に隣接する廊下や脱衣室等)として説明する。
[三方枠]
三方枠10は、図1に示す梁2に固定された上枠11と、図2に示す壁3に固定された左右の縦枠12(12A、12B)とを備える。
上枠11は、図1に示すように、上面部111と、上面部111の室外側および室内側の端部から下方に延長された一対の側面部112、113と、上面部111の見込み方向の中間部から下方に延長された仕切部114とを備える。仕切部114の下端および側面部112、113の対応する高さ位置には、レール115が形成されている。
側面部112および側面部113に形成された各1本のレール115は、各側面部112、113の仕切部114に対向する内面から仕切部114側に突出し、さらに上方に折曲されている。仕切部114に形成された2本のレール115は、各側面部112、113側にそれぞれ突出し、さらに上方に折曲されている。そして、各レール115は、上面が丸く形成された甲丸型のレールとされている。
縦枠12(12A、12B)は、図2に示すように、同一断面形状に構成され、縦枠12を壁3に固定するネジ120をねじ込むための2つの凹溝部121が形成されている。凹溝部121には、ネジ120の頭部を隠すために、カバー材123が取り付けられている。カバー材123は、ゴムや合成樹脂製の部材であり、長手方向に連続する中空部を備えている。カバー材123の中空部は、障子20が当接した際に弾性変形可能に構成され、カバー材123は障子20の戸当り材としても機能する。
[障子]
障子20は、図3にも示すように、フレーム21と、面材40と、吊車装置50とを備える。フレーム21は、上框30と、下框22、左右の縦框23、24を備える。なお、図2に示すように、各障子20において、縦框23は戸先框であり、縦框24は召合せ框である。
面材40は、本実施形態では透光性のガラスであるが、ガラスに限定されず、樹脂板や木製パネル等でもよい。なお、面材40がガラス製あるいは透光性の樹脂板である場合に、すりガラス調にするなどして、光はある程度透過させるが室内にいる人のプライバシーを守ることができるように構成されていることが好ましい。
面材40の上端部の両端部分、つまり面材40の角部には、後述するネジ38を挿通可能な貫通孔41が2つずつ、計4つ形成されている。
縦框23、24は、図2に示すように、同一断面形状のアルミ製や樹脂製の押出形材で構成されている。すなわち、縦框23、24は、上下方向に連続するホロー部231、241と、ホロー部231、241のフレーム21の内周側の面から突設された一対の保持片232、242とを備えている。
一対の保持片232間に形成される凹溝と、一対の保持片242間に形成される凹溝とには、それぞれセッティングブロック235を介して、面材40の端縁が配置されている。セッティングブロック235は、ピース状に形成されて面材40の端縁に沿って複数個設けられている。そして、前記凹溝内には、接着剤が充填され、セッティングブロック235および面材40が縦框23、24に固着されている。
なお、図3に示すように、縦框23、縦框24の上下両端部の保持片232、242は切り欠かれており、この切欠部分に上框30および下框22が当接されてネジ止めされている。したがって、上框30の両端部には、縦框23、24のホロー部231、241が当接されている。
下框22は、図1に示すように、面材40が保持される凹溝221と、下框22の下面に開口し、かつ、下框22の長手方向に連続して掲載される長溝222とが形成されている。
凹溝221には、セッティングブロック225を介して、面材40の下端縁が配置されている。セッティングブロック225は、ピース状に形成されて面材40の下端縁に沿って複数個設けられている。そして、前記凹溝221内には、接着剤が充填され、セッティングブロック225および面材40が下框22に固着されている。
室外側および室内側の各障子20の下框22に形成された長溝222には、床に固定されたガイドピン25が配置されている。この長溝222内に配置されたガイドピン25によって、下框22が案内され、各障子20を開閉した際に、各障子20つまり扉の振れを防止している。なお、ガイドピン25は、床から出没可能に設けてもよい。
[上框]
上框30は、図4に示すように、面材40を挟持する第一部材31および第二部材32と、第一カバー部材33および第二カバー部材34とを備えている。
第一部材31は、形材本体36と、形材本体36にねじ止めされるブラケット37とを備えている。
[形材本体]
形材本体36は、アルミ製の押出形材であり、図4に示すように、上面部361と、下面部362と、側面部363、364とを備えて略矩形枠状に形成されたホロー部360を備えている。側面部363、364は、上面部361および下面部362の室内外の端縁よりも内側の位置で、上面部361および下面部362に連結されている。このため、上面部361、下面部362の室外側端縁および室内側端縁は、側面部363、364よりも突出している。
上面部361の突出部分の上面には、第一カバー部材33および第二カバー部材34が係合する突起365が形成されている。下面部362の突出部分の下面には、第一カバー部材33および第二カバー部材34が係合する突起366が形成されている。また、下面部362の下面にはビスホール367が一体に形成されている。
形材本体36の上面部361における長手方向の両端部には、図5に示すように、切欠溝39が形成されている。切欠溝39は、形材本体36の端部開口から連続して形成される第一溝部391と、第一溝部391に連続して形成される第二溝部392と、第二溝部392に連続して形成される第三溝部393とを備える。
第一溝部391および第三溝部393は、同じ幅寸法(障子20の見込み方向の寸法)とされ、後述する吊車装置50の係合部535(ラッチ)の幅寸法よりも小さい幅寸法とされている。また、第二溝部392の幅寸法は、第一溝部391や第三溝部393よりも大きくされ、係合部535(ラッチ)の幅寸法より大きくされている。
このため、第一溝部391と第二溝部392との連続部分には、段差部394が形成されている。
また、第三溝部393は、後述する吊車装置50を形材本体36に取り付けた際に、連結軸54が配置される位置まで延長されている。
図5に示すように、形材本体36の端部に当接される縦框23、24のホロー部231、241は、前記切欠溝39に連続する切欠溝236が形成されている。切欠溝236の幅寸法は、挿入部材53の幅寸法以上に設定されている。
なお、形材本体36のビスホール367は、形材本体36の押出成形時に一体に形成されるため、ホロー部360と同じく長手方向に連続して形成されている。ただし、ブラケット37を形材本体36に固定する際に、ブラケット37と干渉する位置のビスホール367は切り欠かれている。
[ブラケット]
図4(A)に示すように、ブラケット37は、ステンレス鋼等の金属材で構成され、形材本体36に比べて短尺の部材である。このブラケット37は、前記下面部362にネジ373で固定される形材固定部である短辺部371と、短辺部371から下方に延出された面材固定部である長辺部372とを備え、断面略L字状に折曲されて形成されている。ネジ373は、上面部361に形成されたねじ穴からホロー部360内に挿入され、下面部362を介して短辺部371にねじ込まれている。
長辺部372には、皿ねじ穴が形成され、この皿ねじ穴には、固定具であるネジ38が挿入されている。
[第二部材]
第二部材32は、ブラケット37と同様にステンレス項等の金属板で構成され、形材本体36に比べて短尺の板材である。
ブラケット37および第二部材32は、形材本体36の両端部にそれぞれ一組ずつ設けられ、面材40の上端の両端部を挟持している。
ネジ38は、面材40に形成された貫通孔41を介して、第二部材32に形成されたねじ穴にねじ込まれている。そして、ネジ38を締め付けると、ブラケット37の面材固定部である長辺部372に対して第二部材32が近づき、第一部材31(ブラケット37)の長辺部372と第二部材32とで面材40を挟持できる。
面材40の荷重は、ネジ38を介して第一部材31(ブラケット37および形材本体36)で支持される。
第一カバー部材33は、図4(B)に示すように、突起365、366に係合して取り付けられ、形材本体36およびブラケット37の側面(室内面)を被覆する。
第二カバー部材34は、突起365、366に係合して取り付けられ、形材本体36および第二部材32の側面(室外面)を被覆する。
第一カバー部材33、第二カバー部材34の下端部には、面材40に当接するシール材35が取り付けられている。
[吊車装置]
吊車装置50は、図1に示すように、障子20の上端部を、上枠11のレール115に吊り下げ支持し、障子20をレール115に沿って案内するものである。
本実施形態では、吊車装置50は、図3に示すように、障子20の左右両端部にそれぞれ設けられている。すなわち、1つの障子20において、2つの吊車装置50が取り付けられている。
吊車装置50は、図1、3、5に示すように、レール115に案内されるローラ51と、前記ローラ51を回転自在に支持するローラ支持体52と、前記第一部材31の形材本体36の中空部分に挿入される挿入部材53と、ローラ支持体52と挿入部材53とを連結する連結部材である連結軸54とを備える。
ローラ支持体52には、合成樹脂等で製造された4つのローラ51が回転自在に軸支されている。ローラ支持体52の室外面には、2つのローラ51がレール115の長手方向に沿って設けられている。また、ローラ支持体52の室内面には、2つのローラ51がレール115の長手方向に沿って設けられている。
各ローラ51は、幅方向の中央に配置されて外周面を一周する環状の係合溝が形成される。係合溝の底面は、断面円弧状に形成され、甲丸型のレール115に案内される。
挿入部材53は、形材本体36の断面矩形状のホロー部360の内部(中空部分)に挿入可能に構成されている。挿入部材53の挿入方向先端側の底面531は、後端側の底面532よりも一段高い位置に形成されている。このため、挿入部材53をホロー部360内に挿入した際に、底面531と下面部362との間には空間が確保され、この空間にネジ373の頭部を配置できるようにされている。
挿入部材53の上面には、切欠溝39の段差部394に係合する係合部535が形成されている。係合部535は、挿入部材53において弾性変形可能な延出片部533に形成され、延出片部533の先端部に向かうにしたがって高くなるように傾斜された傾斜面536と、傾斜面536の上端縁から連続する鉛直面537とを備えている。
ローラ支持体52と、挿入部材53とを連結する連結軸54は、障子20の左右方向つまりレール115に沿った位置が、レール115に沿って配置された2つのローラ51の略中間位置となるように配置されている。そして、この連結軸54の位置は、第一部材31および第二部材32を連結する2つのネジ38の中間位置と、ブラケット37を形材本体36に連結する2つのネジ373の中間位置とに、ほぼ一致する。
このような障子20は、吊車装置50を除いて工場において組み立てられ、施工現場に運ばれる。施工現場では、まず、上枠11の端部の切欠部分などから吊車装置50のローラ支持体52を挿入し、レール115上にローラ51を配置する。
次に、レール115の下方に障子20を配置し、吊車装置50の挿入部材53を、切欠溝236から形材本体36のホロー部360内に挿入する。この際、挿入部材53の係合部535の傾斜面536が第一溝部391に当接して、延出片部533が下方に撓む。そのまま、挿入部材53をホロー部360内に挿入すると、傾斜面536が第一溝部391から第二溝部392に移動した時点で延出片部533が元の位置に戻り、鉛直面537が段差部394に当接して挿入部材53が係合される。このため、挿入部材53は、係合部535が段差部394に当接してホロー部360の端部開口側への移動が規制され、吊車装置50を上框30に取り付けることができる。
なお、障子20を上枠11から取り外す場合には、取付時と逆の手順で行えば良い。すなわち、まず、吊車装置50の係合部535を切欠溝39内に押し込むことで、吊車装置50の係合状態を解除し、吊車装置50を障子20の形材本体36から取り外すことで、障子20をレール115から外すことができる。
[第1実施形態の効果]
(1)本実施形態によれば、上框30の形材本体36を、ホロー部360および切欠溝39を有する構成とし、前記ホロー部360に吊車装置50の挿入部材53を挿入し、切欠溝39に係合部535を係合させることで、吊車装置50を上框30に取り付けている。このため、吊車装置50は、上框30に押し込むだけで容易に取り付けることができ、ネジなどを用いて固定する必要が無いため、施工現場での障子20の吊り込み作業を簡単にできて作業性を向上できる。
また、挿入部材53をホロー部360内に挿入しているので、障子20の荷重はホロー部360の上面部361から挿入部材53に加わり、挿入部材53からローラ支持体52、ローラ51、レール115を介して上枠11で支持することができる。ホロー部360が挿入部材53に載置されて荷重を支持できるため、挿入部材53を形材本体36にネジ止めなどしなくても、障子20の荷重を吊車装置50で確実に支持できる。したがって、吊車装置50の挿入部材53をホロー部360内に挿入した後でネジ止めする必要が無いため、この点でも施工現場での障子20の吊り込み作業を簡単にできて作業性を向上できる。
(2)面材40を第一部材31のブラケット37と第二部材32とで挟持し、ブラケット37を形材本体36に固定するネジ373の固定位置に、吊車装置50の挿入部材53を配置しているので、第一部材31および第二部材32が面材40の荷重を支持する荷重支持位置は、吊車装置50が障子20の荷重を支持する荷重支持位置に対応させることができる。このため、面材40からブラケット37を介して形材本体36に加わる荷重を、ブラケット37の真上に配置された吊車装置50で支持することができる。
したがって、ガラスのような重量のある面材40を、スリムなフレーム21に固定する場合に、面材40の荷重の大部分を吊車装置50で負担することができ、フレーム21の変形つまり障子20の変形を防止できることができる。
さらに、面材40の荷重を主に吊車装置50で支持するため、面材40を下框22や縦框23、24に接着剤を用いて固定することができる。この点でも、下框22や縦框23、24を構成するアルミフレームをスリム化できて細くすることができる。
(3)上框30は、第一カバー部材33、第二カバー部材34によって、形材本体36や、ブラケット37、第二部材32等の金具、さらには、ネジ38、ネジ373等を隠すことができる。このため、障子20の意匠性を向上できる。
また、障子20は、フレーム21をスリム化できるので、障子20の室内面や室外面において、フレーム21の見付け寸法を小さくできて目立たなくできるので、障子20の意匠性を向上できる。
(4)障子20は、面材40の荷重を吊車装置50で支持するため、フレーム21の見込み寸法を小さくすることができる。このため、上枠11の見込み寸法を大きくしなくても、障子20の建枚数を増やすことができ、上吊引戸1の開口を大きくすることができる。
(5)吊車装置50の挿入部材53には、底面532よりも高くされた底面531を備えているので、ネジ373との干渉を避けることができ、吊車装置50をブラケット37の真上に配置することができる。また、挿入部材53は、係合部535を有する延出片部533が一体に形成されているので、吊車装置50の組立作業も軽減できる。
(6)形材本体36、第一カバー部材33、第二カバー部材34は面材40に沿った長尺な部材であるが、ブラケット37および第二部材32は短尺のピース部材で構成しているので、ブラケット37および第二部材32は必要最小限のサイズにすることができ、その分、材料費などを削減できて部品コストを低減できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図6を参照して説明する。なお、第2実施形態は、障子20の上框30Aにおける第一部材71の構成のみが前記第1実施形態と相違するため、第一部材71の構成のみ説明する。
第1実施形態の第一部材31は、形材本体36およびブラケット37の2部材で構成していたが、第2実施形態の第一部材71は、図6に示すように、一体に構成されたものである。第一部材71は、ホロー部72と、面材固定部である固定片73とを備えたアルミなどの押出形材で構成されている。ホロー部72は、前記実施形態のホロー部360と同様に、上面部721、下面部722、側面部723、724を備え、上面部721には突起725および図示略の切欠溝が形成され、下面部722には突起726が形成されている。
固定片73は、下面部722から下方に延出され、ネジ78が挿入されるネジ穴が形成されている。
下面部722と固定片73とが接続されたコーナー部には、ビスホール727が形成されている。
第2実施形態では、前記第一部材71以外の構成は第1実施形態と同一である。すなわち、第2実施形態の上框30Aは、第一部材71と、第二部材32と、第一カバー部材33、第二カバー部材34とを備えて構成されている。
第2実施形態においても、第一部材71のホロー部72内に、図示略の吊車装置50の挿入部材53が挿入されて上面部721の切欠溝に係合して取り付けられる。これにより、固定片73に加わる面材40の荷重を吊車装置50で支持することができる。
このような第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第一部材71は、ホロー部72および固定片73が一体に形成されており、固定片73をホロー部72の全長に渡って設けることができるので、第一部材71つまりは上框30Aの剛性を向上することができる。
[変形例]
本発明は、以上の各実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、第一部材31、71のホロー部360、72は、上面部361、721および下面部362、722を、側面部363、364、723、724よりも突出させていたが、逆に、側面部363、364、723、724を、上面部361、721および下面部362、722よりも上下方向に突出させてもよい。この場合、ホロー部360、72内の中空部分の幅寸法をより大きくでき、挿入部材53の幅寸法も大きくできる。
また、吊車装置50におけるローラ51の数は、前記実施形態に限らない。例えば、前記実施形態では、ローラ支持体52の見込み方向に一対(2つ)のローラ51を配置していたが、見込み方向には1つのローラ51を配置してもよい。さらに、ローラ支持体52において、レール115に沿った方向にも2つのローラ51を配置していたが、1つあるいは3つ以上のローラ51を配置してもよい。
形材本体36にブラケット37を固定する構成としては、前記第1実施形態に限定されない。例えば、ホロー部360内に裏板を配置し、ネジ373をブラケット37の短辺部371側から下面部362を介して裏板にねじ込んでもよい。この場合、上面部361にねじ穴を形成する必要が無い。
第一部材31、71のホロー部360、72に形成する切欠溝39は、前記実施形態に限定されない。例えば、第二溝部392を連結軸54が配置される位置まで延長し、切欠溝39を第一溝部391および第二溝部392のみで形成してもよい。
また、切欠溝39は、ホロー部360、72の上面部361、721に形成されるものに限定されず、ホロー部360、72の下面部362、722や、側面部363、364、側面部723、724に形成されるものでもよい。この場合、吊車装置50は、ホロー部360、72内に挿入される挿入部材53とローラ支持体52とを、ホロー部360、72の側面部や下面部に形成した切欠溝39を介して連結する連結部材を備えるものであればよい。例えば、ホロー部360、72の外周に沿って、断面L字状、コ字状、矩形枠状などに形成されたプレート状の連結部材を配置し、この連結部材にローラ支持体52を取り付けるとともに、連結部材の一部を切欠溝39を通して挿入部材に固定することで、挿入部材53とローラ支持体52とを切欠溝を通して連結部材で連結すればよい。
さらに、ローラ支持体52を連結する連結軸54は、挿入部材53の上面側に設け、係合部535は挿入部材53の下面側に設け、ホロー部360、72の上面部361、721には前記連結軸54が挿入される切欠溝を形成し、下面部362、722には前記係合部535が係合される切欠溝39を形成してもよい。すなわち、挿入部材53の係合部535が係合される切欠溝39と、挿入部材53およびローラ支持体52を連結する連結部材が挿通される切欠溝との2種類の切欠溝を、ホロー部360、72に形成してもよい。
上吊引戸1は、室内建具に限定されず、建物の開口部に設けられて建物の内部(屋内)と、外部(屋外)とを区画する建具にも利用できる。また、上吊引戸1における障子20の枚数は2枚に限定されず、1枚でもよいし、3枚以上でもよい。さらに、上吊引戸1は、引違い戸に限定されず、片引き戸や引分け戸等でもよい。
1…上吊引戸、10…三方枠、11…上枠、115…レール、12…縦枠、20…障子、21…フレーム、22…下框、23…縦框、231…ホロー部、232…保持片、24…縦框、30、30A…上框、31…第一部材、32…第二部材、33…第一カバー部材、34…第二カバー部材、35…シール材、36…形材本体、360…ホロー部、361…上面部、37…ブラケット、371…形材固定部である短辺部、372…面材固定部である長辺部、373…ネジ、38…ネジ、39…切欠溝、391…第一溝部、392…第二溝部、393…第三溝部、394…段差部、40…面材、41…貫通孔、50…吊車装置、51…ローラ、52…ローラ支持体、53…挿入部材、531…底面、533…延出片部、535…係合部、54…連結軸、71…第一部材、72…ホロー部、721…上面部、73…面材固定部である固定片。

Claims (5)

  1. 上枠と、前記上枠の長手方向に沿って設けられたレールに案内される障子とを備える上吊引戸であって、
    前記障子は、
    上框、下框、左右の縦框を有するフレームと、
    前記フレーム内に配置された面材と、
    前記上框に取り付けられる吊車装置と、を備え、
    前記上框は、第一部材と、前記面材を前記第一部材とともに挟持する第二部材と、前記第一部材を被覆する第一カバー部材と、前記第二部材を被覆する第二カバー部材と、を備え、
    前記第一部材は、前記上框の長手方向に連続して形成されるホロー部を備え、前記ホロー部における長手方向の両端には切欠溝が形成され、
    前記吊車装置は、前記レールに案内されるローラを支持するローラ支持体と、ローラ支持体に連結された挿入部材とを備え、
    前記挿入部材は、前記ホロー部の端部開口に挿入されて、前記切欠溝に係合して取り付けられている
    ことを特徴とする上吊引戸。
  2. 請求項1に記載の上吊引戸において、
    前記第一部材は、前記ホロー部を有する形材本体と、前記形材本体に固定されるブラケットとを備え、
    前記ブラケットは、前記形材本体に固定される形材固定部と、前記第二部材とともに前記面材を挟持して固定する面材固定部とを備える
    ことを特徴とする上吊引戸。
  3. 請求項1に記載の上吊引戸において、
    前記第一部材は、前記ホロー部と、前記第二部材とともに前記面材を挟持して固定する面材固定部とが、一体に形成された押出形材で構成されている
    ことを特徴とする上吊引戸。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の上吊引戸において、
    前記第一部材および前記第二部材が前記面材の荷重を支持する荷重支持位置は、
    前記吊車装置が前記障子の荷重を支持する荷重支持位置に対応して設定されている
    ことを特徴とする上吊引戸。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の上吊引戸において、
    前記吊車装置は、
    前記レールに案内される前記ローラと、
    前記ローラを回転自在に支持する前記ローラ支持体と、
    前記ホロー部に挿入される前記挿入部材と、
    前記ローラ支持体と前記挿入部材とを連結する連結部材とを備え、
    前記挿入部材は、前記切欠溝に係合する係合部を備え、
    前記ホロー部に形成された前記切欠溝は、前記端部開口から連続して形成されて前記係合部の幅寸法よりも小さい幅寸法の第一溝部と、前記第一溝部に連続して形成されて前記係合部の幅寸法よりも大きい幅寸法とされた第二溝部とを備え、
    前記係合部は、前記第一溝部と第二溝部との段差部に係合する
    ことを特徴とする上吊引戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI640681B (zh) * 2017-10-05 2018-11-11 國防部軍備局生產製造中心第209廠 Sliding door structure
JP2020033722A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 株式会社Lixil 引戸
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