JPH102148A - ドア開閉装置および開閉ドアによる入口装置 - Google Patents

ドア開閉装置および開閉ドアによる入口装置

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JPH102148A
JPH102148A JP17167796A JP17167796A JPH102148A JP H102148 A JPH102148 A JP H102148A JP 17167796 A JP17167796 A JP 17167796A JP 17167796 A JP17167796 A JP 17167796A JP H102148 A JPH102148 A JP H102148A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 病院などの比較的大型な入口部分において、
寝台車や車椅子の如きが出入する通路ないし病室入口部
分などに設けられるドアを開閉するための好ましい機構
を提供し、またこのような開閉ドアを用いた入口装置を
提供する。 【構成】 吊戸方式により走行域上辺部に走行レール6
を設け、ドア1頂部に配設された吊金具2の走行ローラ
3を前記走行レール6に係合せしめて前記ドア1の走行
を図るようにしたものであって、前記吊金具2またはそ
の近傍に接合部を設け、前記した走行レール6の上方に
おける上記通行域の端部側に基端側を枢着された制御カ
ム板5を設け、該制動カム板5に復動弾性材8を配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドア開閉装置の創案
に係り、比較的大型な入口部分、特に病院などの寝台車
や車椅子の如きが出入する通路ないし病室入口部分など
に設けられるドアを開閉するための好ましい機構を提供
し、またこのような開閉ドアを用いた入口装置を提供し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】ドア開閉装置として引戸方式は開き戸方
式と共に主体をなし、古くから広く種々の形式によって
採用されて来た。即ち開閉域の上下に鴨居と敷居を対設
し、これらの敷居、鴨居間において建具その他のドア類
を走行開閉することが一般的であり、一部に吊戸方式と
して通行開閉域上部に走行レールを設け、該走行レール
に前記ドア類の頂部に配設した吊金具の辷り手段または
回転手段を係合させることが行われている。
【0003】なお前記した建具ないしドア類については
一般家庭用のような場合は幅が1m未満で高さが2m程
度のものが通常採用されるが、特に病院などの医療機関
の如き公的機関においては車椅子やベッド車などが附添
人ないし補助者などと共に通行する必要があり、更には
診療機器などの搬入搬出を必要とすることから上記した
ような通行開閉域の幅が1mを超え1.2mまたはそれ以
上に達し、その高さも1.8mを超えるようなことが一般
的でしかも適当な耐火性を必要とする。従ってこのよう
なドアは鉄鋼製のものとならざるを得ず、その厚さは4
0mmであっても、重量は80〜100kg程度のものとな
る。
【0004】また上記のような鉄鋼製ドアは開披時に該
鉄鋼製ドアを格納する戸袋部を仕切壁内に設けることが
必要であることは当然で、この戸袋部はドアを収容する
ものであることから前記ドアを充分に収容する空間を採
った大型なものとなり、やはり鉄鋼製とならざるを得な
いと共にこのような戸袋部体を収容設定する建築物内区
劃壁はその表裏に石膏などによるボード板を取付けるこ
とからその厚さも200mmを超えるようなこととなり、
その構造も大型化したものとなっている。
【0005】更に上記したようなドア類の開閉に関して
操作シリンダーやモータなどを用いて光学的、手動的な
どで得られる信号により自動的に開閉作動することが普
及されており、近接信号の如きで自動的にドア類の開閉
を図ることも行われているが、上記のように重量が大で
あることから、その起動、制動が必ずしも円滑に行われ
ない傾向がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的な敷居、鴨居を
用いたドア開閉装置による引戸方式のものは広く採用さ
れている方式であるが、敷居において全重量を支持した
状態でスライド操作するものであるから開閉時における
摩擦抵抗が大であり、従ってまた開閉されるドアの重量
ないし大きさに制限を受けざるを得ないし、更に床面に
設けられた敷居が床面の利用上ないし清掃上の障害とな
る。吊戸方式のものにおいても開閉されるドアの大きさ
ないし重量上の制限を受け、大型且つ大重量のものは操
作が困難であって、特に開閉スタート時の操作が困難で
あり、しかも開閉終了時には大きなドアによる運動慣性
が衝突停止されることから衝撃が大きいなどの不利があ
る。
【0007】前記した病院などの医療機関出入口におけ
る厚さが60mmを超え、重さが80kg以上のようなドア
はその開閉操作が容易でないことは明らかで、例えば車
椅子に乗った通行者が開閉しようとしても車椅子自体が
移動(逃げ)し、開閉が著しく困難である。従ってこの
ような困難さを緩和し開閉を容易とするための補助的機
構が必要で設備的に複雑とならざるを得ないし、その戸
袋部を区劃壁内にセットしたものにおいて区劃壁が20
0mmを超えるものは区劃壁によって建築物の有効利用空
間が相当に縮減されることならざるを得ない。
【0008】モータや空気圧または油圧などを利用した
操作シリンダーによるものにおいては自動的に開閉操作
され、頗る有効と言えると共にその開閉速度を適当に制
御できる大きな特徴を有しているが、そのことによって
ドア自体やそれを収納する戸袋部をもった区劃壁の厚さ
を縮減し得るものではなく、しかも一方において電気系
統や制御流体系のエヤーまたは油圧などの液圧系などに
おける故障が頻繁しその保守や管理が容易でない。即ち
それなりの大型機関においては専門の保守管理要員を常
置しなければならないと共に万一故障を生じた場合にド
アが長時間閉塞または開放状態となる決定的不利を有し
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術によるものの課題を解消することについて検討
を重ね、吊り戸方式のドアを採用すると共に弾性作用を
なす制御カム板を用いることにより、好ましい平易で故
障などが少い開閉作動を図り、またドア自体の軽量化と
区劃壁内に形成された戸袋部の薄層化を図って幅が2m
前後のような大型ドアにおいても片手操作で円滑な開閉
を可能ならしめ、しかも室内外を区劃する区劃壁の薄層
化を図って建築物の有効利用を図り、更にはドアを収納
する戸袋部内の清掃、点検を容易化したものであって、
以下の如くである。
【0010】(1) 吊戸方式により走行域上辺部に走
行レールを設け、ドア頂部に配設された吊金具の走行ロ
ーラを前記走行レールに係合せしめて前記ドアの走行を
図るようにしたものであって、前記吊金具またはその近
傍に接合部を設け、前記した走行レールの上方における
上記通行域の端部側に基端側を枢着された制御カム板を
設け、該制動カム板に復動弾性材を配設したことを特徴
としたドア開閉装置。
【0011】(2) 幅が1.5m以上で高さが1.8mを
超えるドアを木質材やアルミニウム系などの金属部材に
よる枠材と無機質繊維に合成樹脂質を含浸硬化させた板
状体を用いて形成し、該ドア頂部に配設された吊金具の
走行ローラを通行域上辺部に設けられた走行レールに係
合せしめ、前記吊金具またはその近傍に上記走行ローラ
とは別の接合部を設け、前記走行レールの上方における
上記通行域の端部側に基端側を枢着された制御カム板を
設け、該制動カム板に復動弾性材を配設したことを特徴
としたドア開閉装置。
【0012】(3) 走行レールの柱または戸当り部よ
り適当な距離を採って前記走行レール上を走行する吊金
具ローラの走行を制御するレールカム部を形成したこと
を特徴とする前記(1)項または(2)項の何れか1つ
に記載のドア開閉装置。
【0013】(4) 室の内外を区劃する区劃壁内に形
成されて出入口を開閉するドアを収納するようにした戸
袋部がアルミニウム系軽金属による連続屈曲板部材を用
いて形成されたことを特徴とした開閉ドアによる入口装
置。
【0014】(5) 区劃壁内に形成された戸袋部の室
内側壁面部体を移動可能に設けたことを特徴とする前記
(4)項に記載の開閉ドアによる入口装置。
【0015】
【発明の実施の形態】上記したような本発明によるもの
の具体的な実施態様を適宜に添附図面に示すところを参
照して説明すると、床面10上に設けられた柱13また
は仕切壁間に形成された開放部11の上部に走行レール
6が横設されてドア走行域を形成し、しかも該走行レー
ル6に対しドア1の上辺に取付けられた吊金具2のロー
ラ3が係合されていて前記ドア1を吊止し開放部11内
を自在に走行せしめ開放部11を開閉し得るように成っ
ている。
【0016】本発明においては前記したような構成のも
のにおいて、ドア1の少くとも一端側吊金具2またはそ
の近傍に係合部4を設け、このような係合部4に対して
走行レール6の端部側上方に走行域中央部に位置した基
端側を枢着40された制御カム板5を設け、該制御カム
板5の遊端側に取付けた連結軸7をコイルばねのような
復動弾性材8内を介して基板部18に挿通して設けたも
のであって制御カム板5の遊端側には弯曲したカム部1
5が形成されて係合部4に対し制御作動するように成っ
ている。
【0017】なお図1のものにおいて係合部4は前記カ
ム部15における制御作用を円滑に図るためローラ3と
同様な回転体を採用しカム部15に接合することによっ
て転動しながらカム部15を押上げ乗り越えるようにな
っており、走行レール6に沿って次第にスピードアップ
されて走行して来たドア1は上記のようにカム部15を
乗り越えるまでの間その速度を低減して衝撃的に柱また
は戸当り面13と衝突することを防止するが、このよう
な作用は単なる球形または蒲鉾型接合部によっても同様
に得ることができる。係合部4が図1において示した仮
想線位置まで進み、カム部15の頂点を超えた直後にド
ア1は柱または戸当りに接合して停止することは図示の
通りである。
【0018】また本発明においては上記したようなカム
部15を有する制御カム板5とは別に上述したような走
行レール6において図1に仮想線で示すように柱13ま
たは戸当り部よりドア1の端部から吊金具2における走
行ローラ3に到る距離を若干上廻った位置を頂点9aと
したレールカム部9を形成することができる。即ちこの
ようなレールカム部9において図示矢印のように走行し
て来たドア1の走行ローラ3がカム頂点9aに達するま
では制動され、頂点9aを過ぎることにより戸当り方向
にドアを押しつけるような作用を生ぜしめて、前記制御
カム板5による作用を補助することができる。
【0019】図2においては上記したような本発明によ
るものが幅が1.2m以上で高さが2mを超えるような建
物入口部または医療機関の診療ないし検査室入口部など
に採用されるに適した状態が示されている。即ち従来に
おいてはこのようなドアは鋼材製であって1枚の重量が
70〜80kgを超えることとなり、斯様なドアの走行に
関しては成程ローラ3による走行軽快化が図られるとし
ても通行者は例えば片手操作するようなことは困難で上
記したような本発明の作用効果を的確に得ることができ
ない。そこで本発明ではドア1を構成する骨組材16な
いし枠材として木質系のような軽量部材を採用すると共
に例えばガラス繊維または石綿繊維若しくは炭素繊維の
ような無機質繊維もしくはそれに準じた繊維組織に合成
樹脂質を含浸硬化させた板状体17を取付けたものを用
いる。
【0020】即ち上記のような木質骨組材16と代表的
にガラス繊維12に合成樹脂質を含浸させた樹脂含浸繊
維質板状体17によって幅が1.2mで高さが2mであり
厚さが40mmの同一寸法によるドアとして製作したもの
の重量は20〜30kgであって、同様の目的で従来採用
されていたものの3分の1以下の重量となる。従ってこ
のようなドアは吊り戸方式によって前記した図1の走行
レール6によって吊止し通行者が片手操作の如きで開閉
操作するのに適したものとして得られることが確認され
た。
【0021】つまり、前記のようなドア1には図1に示
したものと同様にローラ3と転子状係合部4とを対称状
に配設した吊金具2、2を対称的に取付け、その両端側
の如きには把手14を取付けたもので、このようなドア
1を走行せしめるべく図1のように配設された走行レー
ル6の両端側には同じく図1に示したような制御カム板
5、連結軸7および復動弾性材8より成る制御カム機構
を対称状として走行レール6の両端側に対設した。
【0022】換言すれば前記した図1に仮想線で示され
ているように係合部4がカム部15を通過した場合には
弾性材8の復元作用力を帯びた制御カム板5の作用でド
ア1を柱13または戸当りに押しつけているが、斯うし
て完全閉塞状態であったドア1が開披作用力を受け、係
合部4がカム部15を超えると制御カム板15の復元力
はドア1を開披する方向に作用して開披作用を容易なら
しめる。
【0023】このようにしてドア1が開披され図2に示
したような本発明のドアが反対側(図2において図示上
右側)の柱または戸当り部分に達すると(図1の状態
で)走行レール6の右側に対設された制御カム板5によ
る作用を図2における右側の吊り金具2における係合部
4が受けてカム部15を超えるまで制動作用を受けるこ
ととなり、次いでカム部15を係合部4が超えることに
よって該係合部4が制御カム板5の弾性作用で柱または
戸当りに対する押しつけ力を受けることとなる。
【0024】上記のように図2に示したような縦横が2
m×1.2m程度またはそれ以上のような大型ドア1が2
5〜26kg程度の重量のものとして得られ、しかもカム
部15を有する制御カム板5の好ましい作用条件下で走
行レール6を走行する吊下げ方式の本発明ドアは車椅子
に着座した通行者などが片手操作によっても適宜に開閉
し得ることとなり、また戸締り状態も的確に達成される
ことは明かである。
【0025】図3以下には上記したような本発明による
ものが医療機関などの病室や診察室の如きにおける入口
部に採用されるのに適した形態が示されている。即ち上
記したようなドア1は図3および図6に示すような両側
の方立21および22、22と上部梁材24との間に形
成されたドア走行域30において走行するが、該ドア走
行域30の一側には戸袋形成部体20、20aがもう1
つの方立23との間に取付けられ、また方立22、22
からそれら戸袋形成部体20、20aの間に図6に示す
ようなドア1の走行間隔部25を形成している。
【0026】前記した戸袋形成部体20、20aは本発
明において軽量でしかも適切な強度を確保すべくアルミ
ニウム系軽金属合金による連続屈曲板部材19の表裏に
裏面板18を取付けたものを採用しハニカム構造に準じ
た高く且つ安定した強度を厚さ方向において確保し、端
部に取付けられたU形部材29や方立内装部体23aな
どと相俟って軽量であってもドア1の走行間隔部25に
安定した構造部を形成している。
【0027】上記のように取付けられた一方の戸袋形成
部体20は図6に示すように方立21側に連結された室
内側ボード31と面を揃えて面一状に位置し、また他方
の固定戸袋形成部体20aは方立22の内側に設けられ
たL形連結片26と方立23との間に取付けられ、方立
21部分において廊下などの室外面に設けられた室外側
ボード32と面一状として前記方立22から方立23の
外面に対し同じく室外側ボード32aが取付けられて室
外面を形成していることは図示の如くである。
【0028】ドア1の走行域30の上部には図4に示す
ように梁材26、26aが内外面側に対設され、それら
の梁材26、26a間に設けられた取付形材27の一側
には既述したような走行レール6が取付けられてドア1
を走行させることは既述した如くであるが、また該取付
形材27の先端部に形成されたレール部28にはドア走
行域30において図4に示す如く梁材26aを取付けて
あるが、区劃壁の厚さ方向において既述したような戸袋
形成部体20の設定域では別に図5として示してあるよ
うに延出した前記レール部28が位置していて前記戸袋
形成部体20の上端部内側面に設けられた走行ローラ3
3が係合している。
【0029】なお戸袋形成部体20の下端部20eは前
記図5において併せて示してあるように戸袋形成域にお
ける室内側に取付けられた受入枠部34に受入れられる
如くされ、即ち前記戸袋形成部体20はその上端が上述
したような走行ローラ33とレール部28によってドア
1の開閉域方向に移動可能であり、固定戸袋形成部体2
0aの配設域に引込まれた状態では前記受入枠部34に
受入れられて固定壁面状を形成するが、ドア1の開閉域
にレール部28で引出された状態においては受入枠部3
4を外れ、レール部28から適宜に取外すことができる
ように成っている。
【0030】即ち戸袋形成部体20が上記のようにドア
1の開閉域方向に移動可能であることは戸袋部における
室内側が適宜に室内へ開放し得ることであって、従来の
ように戸袋部が永久的な密閉域を構成維持することなく
適宜に開放して機構的点検、補修を行い、また清掃を可
能にして塵埃の集積場所となるようなことをなからしめ
る。
【0031】上記したような本発明によるものは吊戸方
式により走行域上辺部に走行レールを設け、ドア頂部に
配設された吊金具の走行ローラを前記走行レールに係合
せしめて前記ドアの走行を図るようにしたものであるこ
とにより床面にレールや走行溝のない平滑な床面上にお
いて自在に開閉操作せしめられる。
【0032】また前記のような構成関係のものにおいて
前記吊金具またはその近傍に接合部を設け、前記した走
行レールの上方における上記通行域の端部側に基端側を
枢着された制御カム板を設け、該制動カム板に復動弾性
材を配設したことによって、走行レールに沿い走行され
たドアが該制御カム板によるカム部で好ましい制動作用
を受け、軽快に走行したドアが柱または戸当り部直前で
緩速状態とされ、しかも接合部がカム部を超えることに
より増速状態となって的確な閉塞状態を形成する。
【0033】幅が1.5m以上で高さが1.8mを超えるド
アをアルミニウム系軽金属による枠材と無機質繊維に合
成樹脂質を含浸硬化させた板状体を用いて形成したこと
により上記のように大型なドアであっても比較的軽量に
得ることができて開閉操作を容易とし、しかも適当な強
度性その他の大型ドアに必要な特性を保持し、また好ま
しい耐火性を確保させる。
【0034】前記したような比較的大型をなすドア頂部
両端側に対設された吊金具の走行ローラを通行域上辺部
に設けられた走行レールに係合せしめ、前記吊金具また
はその近傍に上記走行ローラとは別の接合部を設け、前
記走行レールの上方における上記通行域の端部側に基端
側を枢着された制御カム板を設け、該制動カム板に復動
弾性材を配設したことによって上述したところと同様に
制御カム板におけるカム部で好ましい制動作用を受け、
軽快な走行と柱または戸当り部直前での緩速化と的確な
閉塞状態形成を図る。
【0035】走行レールの柱または戸当り部より適当な
距離を採って前記走行レール上を走行する吊金具ローラ
の走行を制御するレールカム部を形成したことにより前
記制御カム板による制動作用に先行し、あるいはこの制
御カム板による制動作用と同時的にこのレールカム部に
よる制動作用を得しめて前記したようなドア走行軽快
化、戸当り部直前での緩速化と的確な閉塞状態形成をよ
り有効化する。
【0036】室の内外を区劃する区劃壁内に形成された
戸袋部がアルミニウム系軽金属による連続屈曲板部材を
用いて形成されたことにより該戸袋部の強度を確保しな
がらこの戸袋部における区劃壁の厚さを縮減し、即ち建
築物全般における区劃壁厚さを小として建築物内部の有
効利用を図り、また建築コストを低減する。
【0037】前記区劃壁内に形成された戸袋部の室内側
壁面部体を移動可能に設けたことにより該戸袋部を適宜
に開放し、内部機構の点検、補修ないし内部清掃を図っ
て清潔性を確保する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるならば
床面にレールないし敷居を必要とせず、清掃や車椅子な
いし寝台車などの通行に好ましい吊戸方式を採用して軽
快な走行を図り、しかもそのドア走行の終点部分におい
て制御カム板と接合部による好ましい制動作用を得しめ
てドア戸当り部における衝撃をなからしめ、しかも常に
好ましい完全閉塞状態を形成し得るものであり、縦、横
の何れか一方または双方が2m近くまたそれ以上である
ような大型ドアをその強度その他の特性を充分に確保し
ながら有利な軽量化を図って前記吊戸方式による軽快な
操作を可能となし、上述したような制動ないし完全閉塞
状態の形成を的確に達成せしめて病院その他の医療機関
内ドア設備として好ましい特性を発揮せしめ得るなどの
効果を有している。
【0039】また部屋の内外を区劃する区劃壁内に開放
されたドアを収納する戸袋部を形成しながら区劃壁の厚
みを適切に低減し、更に該戸袋部の内部点検や清掃を容
易として清潔且つ衛生的な建築構造を提供するなどの効
果を有しており、工業的にその効果の大きい発明であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドア開閉装置の1例を示した走行
域端部側構成の正面図である。
【図2】本発明によるドアについての部分切欠正面図で
ある。
【図3】本発明による医療機関病室や診察室の如きに適
した入口部ドア設備の正面図である。
【図4】図3に示したものにおけるドア部分について拡
大した中間省略縦断面図である。
【図5】その戸袋部分についての拡大した中間省略縦断
面図である。
【図6】図3に示したものについての中間省略横断面図
である。
【符号の説明】
1 ドア 2 吊金具 3 ローラ 4 係合部 5 制御カム板 6 走行レール 7 連結軸 8 復動弾性材 9 レールカム部 10 床面 12 ガラス繊維などの繊維材 13 柱(または戸当り部) 14 把手 15 カム部 16 軽金属骨組材 17 樹脂含浸繊維質板状体 18 表面板 19 連続屈曲部材 20 戸袋形成部体 20a 固定戸袋形成部体 20e 戸袋形成部体20の下端部 21 方立 22 方立 23 方立 23a 方立内装部材 24 上部梁 25 走行間隔部 26 梁材 26a 梁材 27 取付形材 28 レール部 29 U形部材 30 ドア走行域 31 室内側ボード 32 室外側ボード 32a 室外側ボード 33 走行ローラ 34 受入枠部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊戸方式により走行域上辺部に走行レー
    ルを設け、ドア頂部に配設された吊金具の走行ローラを
    前記走行レールに係合せしめて前記ドアの走行を図るよ
    うにしたものであって、前記吊金具またはその近傍に接
    合部を設け、前記した走行レールの上方における上記通
    行域の端部側に基端側を枢着された制御カム板を設け、
    該制動カム板に復動弾性材を配設したことを特徴とした
    ドア開閉装置。
  2. 【請求項2】 幅が1.5m以上で高さが1.8mを超える
    ドアを木質材やアルミニウム系などの金属部材による枠
    材と無機質繊維に合成樹脂質を含浸硬化させた板状体を
    用いて形成し、該ドア頂部に配設された吊金具の走行ロ
    ーラを通行域上辺部に設けられた走行レールに係合せし
    め、前記吊金具またはその近傍に上記走行ローラとは別
    の接合部を設け、前記走行レールの上方における上記通
    行域の端部側に基端側を枢着された制御カム板を設け、
    該制動カム板に復動弾性材を配設したことを特徴とした
    ドア開閉装置。
  3. 【請求項3】 走行レールの柱または戸当り部より適当
    な距離を採って前記走行レール上を走行する吊金具ロー
    ラの走行を制御するレールカム部を形成したことを特徴
    とする請求項1または2の何れか1つに記載のドア開閉
    装置。
  4. 【請求項4】 室の内外を区劃する区劃壁内に形成され
    て出入口を開閉するドアを収納するようにした戸袋部が
    アルミニウム系軽金属による連続屈曲板部材を用いて形
    成されたことを特徴とした開閉ドアによる入口装置。
  5. 【請求項5】 区劃壁内に形成された戸袋部の室内側壁
    面部体を移動可能に設けたことを特徴とする請求項4に
    記載の開閉ドアによる入口装置。
JP17167796A 1996-06-12 1996-06-12 医療機関内のドア開閉装置 Expired - Fee Related JP3911580B2 (ja)

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