JP2013219526A - 画像処理装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像処理装置において、走査線の位置ずれを補正するために画像データに適用する補正値のうち、特定のパターンが含まれる画素に対応する補正値を修正して、当該画像データに基づいて形成される画像に生じる濃淡ムラを低減する技術を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、画素ごとの補正値(位置ずれ補正量Δy)で入力画像データを補正する際に、Δyを用いた補正対象となる画像データに、形成画像に濃度ムラを生じさせうる特定のパターンが含まれているか否かを判定する。画像形成装置は、画像データに特定のパターンが含まれていると判定すると、Δyのうち、当該特定のパターンが存在する画素に対応するΔyを、予め定められた異なる複数の変調量(修正値)のいずれかで修正する。更に、画像処理装置は、修正前のΔyで、または、当該修正が行われている場合には修正後のΔyで、画像データを画素ごとに補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置及びプログラムに関するものである。
近年、電子写真方式、インクジェット方式等を採用したプリンタ、複写機等の画像形成装置には、出力画像の高画質化及び画像形成の高速化がますます求められている。特に、電子写真方式のマルチカラーの画像形成装置の場合、高速化を実現するために、それぞれ異なる色に対応した複数の感光体を使用する技術が知られている。このような画像形成装置は、各色の顕像を各感光体上に形成し、それらの顕像を順に感光体から転写体または記録材上に重ね合わせて転写することで、マルチカラープリントを実現するタンデム方式に対応している。
ところが、画像形成装置には、印字機構から発生する様々な要因から走査線に傾き及び湾曲が生じることがある。電子写真方式の場合には、感光体を露光する偏向走査ユニットのレンズの不均一性及び取り付け位置のずれ、並びに偏向走査ユニットの画像形成装置本体への組み付け位置のずれ等によって、偏向走査ユニットによる走査線に傾き及び湾曲が生じる。即ち、偏向走査ユニットによる実際の走査線の位置が、その理想的な位置からずれる位置ずれが発生する。特に、複数の感光体を使用するマルチカラーの画像形成装置の場合、走査線に生じる傾き及び湾曲(位置ずれ)が色ごとに異なることがある。その結果、転写体または記録材上に顕像を重ねて転写した際に、それらの像の相対的な位置がずれる色ずれが生じ、画質劣化が生じることになる。
このような走査線の位置ずれ、及びその結果として生じる色ずれに対する対処方法として、特許文献1の技術が提案されている。特許文献1では、偏向走査装置を画像形成装置本体へ組み付ける工程において、光学センサを用いて走査線の傾きの大きさを測定するとともに、その測定結果に基づき、偏向走査装置の傾きを機械的に調整することで走査線の傾きを調整する技術が提案されている。
しかし、このような機械的な調整には、高精度な調整装置及び可動部材が必要となるため、コストが高くなる可能性があり、パーソナル用途の安価な画像形成装置に対して本技術を適用することは難しい。また、マルチカラーの画像形成装置では、近年、コストダウンのために、偏向走査装置を共通化し、それぞれ異なる色に対応した複数の感光体の表面を単一の偏向走査装置がレーザ光で走査する場合もある。この場合、特許文献1に記載の技術によって、色ごとに走査線の調整を行うことは難しい。
このような機械的な調整(補正)ではなく、電気的に走査線の傾き及び湾曲を補正する方法が提案されている。特許文献2では、光学センサを用いて走査線の傾き及び湾曲の大きさを測定し、その測定結果に基づき、それらを相殺するようにビットマップ画像データを補正するとともに、補正後の画像データを用いて画像を形成する方法が提案されている。この方法では、上記の測定結果に基づいてビットマップ画像データを処理することで走査線を電気的に補正するため、機械的な調整部材や組立時の調整工程が不要となる点で、特許文献1に記載の方法よりも安価に走査線の位置ずれに対処できる。特許文献2による位置ずれの補正は、1画素単位の補正と1画素未満の補正とに分かれる。1画素単位の補正では、走査線の傾き及び湾曲についての補正量に応じて、画像データの各画素の位置を、1画素単位の補正量で副走査方向へオフセットさせる。また、1画素未満の補正では、画像データの各画素の階調値と、当該画素に対して副走査方向に隣接する画素の画素値とを調整する。この1画素未満の補正により、1画素単位の補正による補正後の画像を平滑化することができる。
しかし、特許文献2の手法による補正を、細線を含む細線画像の画像データに適用すると、形成される細線画像のライン幅にムラが発生しうる。また、規則的で空間周波数の高いパターンを含む細密画像の画像データに当該補正を適用すると、形成される細密画像に濃淡ムラ(濃度ムラ)が発生しうる。
(細線画像の場合)
図22は、細線画像において生じるライン幅のムラについて示している。図22(a)は、走査方向に沿った1ドットの細線を含む画像に対応する画像データである。同図では、各画素の階調値を0〜100(%)の数値で示している。図22(b)は、図22(a)に示す画像データに対して、特許文献2の手法による補正を適用した場合に得られる画像データの一例を示している。一般に、電子写真方式の画像形成装置では、1画素未満の階調値はパルス幅変調(PWM)によって形成される。図22(b)に示す補正後の画像データを用いて記録材上に画像を形成した場合、図22(c)に示すような画像が形成される。
図22では、入力画像に含まれるラインの幅は図22(a)に示すように一定であるにも関わらず、実際に記録材に形成される画像に含まれるラインの幅は、図22(c)に示すように、走査方向において不均一となっている。即ち、補正後の画像データに基づいて形成した画像では、図22(d)に示すように、走査方向における位置(走査位置)p0〜p10ごとに、ライン幅が変化してしまい、走査方向においてライン幅が不均一となってしまう。これは、電子写真方式の画像形成装置では、PWMによって生成されたパルスの幅とレーザの光量との関係が線形にはならないことに起因する。更に、1ドット以下のサイズのドットを形成する際に、露光−現像−転写−定着の工程を経る過程で、非線形な要因の影響を受けることに起因する。このような理由によって、画像データにおける各画素の階調値と、実際に形成されるドットサイズ及び濃度との関係が線形とはならず、形成されるラインの幅が不均一となる。
また、画像内にラインが単独で存在する場合には、ライン幅の不均一性はそれほど目につかないものの、画像内に短い間隔で繰り返される複数のラインが存在する場合には、走査方向における走査位置ごとに、ライン幅の変化が濃度の変化として顕在化する。この濃度変化が画像内で周期的に生じることによって、帯状の濃淡ムラが目につき、画質が劣化することになる。
更に、電子写真方式の画像形成装置では、図22(c)における走査位置p3〜p7のように、特に小サイズのドットのみで形成されるエリアにおいて、ドットを安定して形成することが困難である。このため、画像形成装置の使用環境または使用枚数に応じて、画像データの階調値と当該階調値に基づいて実際に形成されるドットサイズとの関係が不規則に変化し、画像に含まれるラインの幅も不規則に変化するおそれがある。
(細密画像の場合)
図23は、図23(a)に一例として示す細密画像の画像データについて、図22の細線画像の画像データと同様に補正した場合について示している。細密画像の画像データを補正した場合にも、補正後の画像データに基づいて形成した画像では、図23(d)に示すように、走査方向における位置(走査位置)p0〜p10ごとに濃度が変化する。これは、細線画像の場合と同様の理由により、補正後の画像データに基づいて形成されるドットサイズが走査位置に応じて不均一となるためである。細線画像の場合と同様、このような濃度変化が画像内に周期的に生じることによって、帯状の濃淡ムラが目につき、画質が劣化することになる。
上述のような問題に対処するために、特許文献3では、テストパターン画像をセンサで読み取って得られる測定値に基づいて、1画素未満の単位の画像位置の補正量を調整することで、形成される画像に生じうる濃淡ムラを低減する手法が提案されている。
特開2003−241131号公報 特開2004−170755号公報 特開2007−279429号公報
特許文献3の手法では、以下のような課題がある。一般に、濃淡ムラの原因となる電子写真方式の特性は、温度、湿度、画像形成デバイスの劣化具合等の条件に依存して変化する。このため、異なる条件ごとにセンサを用いた測定を行う必要があり、ダウンタイムが増大する問題がある。また、形成される画像に生じうる濃淡ムラは、画像のパターンに依存して変化しうる。このため、様々なパターン画像を形成し、形成したそれぞれのパターン画像について測定を行う必要があり、ダウンタイムの増大に加えて、パターン画像の形成に要するトナーの消費量も増大する問題がある。更に、形成される画像に生じる濃淡ムラは、濃度の微小な変化として表れる。そのような濃度の微小な変化を測定するには高精度なセンサが必要となるため、コストが増大する問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、走査線の位置ずれを補正するために画像データに適用する補正値のうち、特定のパターンが含まれる画素に対応する補正値を修正して、当該画像データに基づいて形成される画像に生じる濃淡ムラを低減する技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、画像処理装置として実現できる。画像処理装置は、感光体の表面を走査する光ビームの走査線が、感光体の表面における理想位置からずれることによって生じる、光ビームによって形成される像の位置ずれを補正するための、走査線の主走査方向における画素ごとの補正値を記憶した記憶手段と、補正値を用いた補正対象となる画像データに、特定のパターンが含まれているか否かを判定する判定手段と、画像データに特定のパターンが含まれていると判定されると、記憶手段に記憶されている補正値のうち、当該特定のパターンが存在する画素に対応する補正値を、予め定められた異なる複数の修正値のいずれかで修正する修正手段と、記憶手段に記憶されている補正値、または修正手段によって修正された補正値で、画像データを画素ごとに補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、走査線の位置ずれを補正するために画像データに適用する補正値のうち、特定のパターンが含まれる画素に対応する補正値を修正して、当該画像データに基づいて形成される画像に生じる濃淡ムラを低減する技術を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る位置ずれ処理部403Yの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す断面図である。 感光ドラム22Y上における理想的な走査線及び実際の走査線の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理部400の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る主走査位置と位置ずれ量との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る座標変換処理について示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る階調変換処理について示す図である。 細密画像の一例を示す図である 本発明の第1の実施形態に係る特定パターンの検出例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る特定パターンの検出例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る変調量テーブルを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る位置ずれ補正処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るハーフトーン処理に用いられるディザマトリクスの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るハーフトーン処理の結果の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る効果について示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る効果について示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る位置ずれ補正処理及びハーフトーン処理について示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る変調テーブルを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る変調量加算処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る効果について示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る効果について示す図である。 位置ずれ補正処理についての一例を示す図である。 位置ずれ補正処理についての一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、本発明の適用例として、電子写真方式による、中間転写ベルトを採用したタンデム方式の4ドラム・マルチカラー画像形成装置について説明する。
<画像形成装置の構成>
まず、図2を参照して、画像形成装置10の構成について説明する。本実施形態において、画像形成装置10は、600dpiの解像度で画像を形成するカラー画像形成装置である。画像形成装置10では、まず、画像処理部(図4に示す画像処理部400)によってパルス幅変調(PWM)を用いて生成される露光制御信号に従って、感光ドラム(感光体)22Y,22M,22C,22K(以下、簡略化のため「22Y,M,C,K」と表記する。他の部材についても同様に表記する。)の表面に、それぞれ静電潜像が形成される。これらの静電潜像が各色のトナーを用いて現像されることで、モノカラー(単色)のトナー像が各感光ドラム(感光体)22Y,M,C,Kの表面に形成される。最終的に、これらのトナー像が記録材の表面に重ね合わせて転写されることで、当該記録材の表面にマルチカラー(多色)のトナー像が形成される。以下では、画像形成装置10が実行する画像形成動作について、より詳細に説明する。
画像形成装置10は、それぞれが異なる色のトナーで単色のトナー像を対応する複数の感光ドラム22Y,M,C,K上に形成する4個の画像形成ステーションを備える。4個の画像形成ステーションは、複数の感光ドラム22Y,M,C,Kと、一次帯電器である注入帯電器23Y,M,C,Kと、スキャナ部24Y,M,C,Kとをそれぞれ備える。4個の画像形成ステーションは、更に、トナーカートリッジ25Y,M,C,Kと、現像器26Y,M,C,Kとをそれぞれ備える。画像形成装置10は、これら4個の画像形成ステーションにおいて感光ドラム22Y,M,C,K上に形成されたトナー像が転写される中間転写体(中間転写ベルト)27を備える。
感光ドラム22Y,M,C,Kは、それぞれ異なる駆動モータ(不図示)の駆動力によって回転する。注入帯電器23Y,M,C,Kは、それぞれスリーブ23YS,MS,CS,KSを備え、それぞれ対応する感光ドラム22Y,M,C,Kを帯電させる。スキャナ部24Y,M,C,Kは、帯電した感光ドラム22Y,M,C,Kの表面をレーザ光(光ビーム)で露光することによって、対応する感光ドラム上に静電潜像を形成する。現像器26Y,M,C,Kは、スリーブ26YS,MS,CS,KSをそれぞれ備える。現像器26Y,M,C,Kは、トナーカートリッジ25Y,M,C,Kから供給されるそれぞれ異なる色のトナーで、感光ドラム22Y,M,C,K上の静電潜像を現像する。具体的には、現像器26Y,M,C,Kは、それぞれY色、M色、C色、K色のトナーを用いて各感光ドラム22Y,M,C,K上の静電潜像を可視化することで、各感光ドラムの表面に各色のトナー像を形成する。
中間転写体27は、図2に示すように、感光ドラム22Y,M,C,Kに接触する位置に配置されている。中間転写体27は、画像形成の際には、駆動ローラ16の駆動力によって回転しながら、その表面に各感光ドラム22Y,M,C,Kから単色のトナー像が順に重ねて転写(1次転写)される。これにより、中間転写体27の表面に多色のトナー像が形成される。なお、駆動ローラ16は、中間転写体27用の駆動モータ(不図示)によって駆動される。
中間転写体27上に形成された多色のトナー像は、当該中間転写体の回転に伴って、当該中間転写体と転写ローラ28との間のニップ部に搬送される。トナー像が当該ニップ部に搬送されるタイミングに合わせて、記録材11が給紙部21aまたは21bから給紙され、搬送路上を当該ニップ部まで搬送される。転写ローラ28は、当該ニップ部において、搬送された記録材11を介して中間転写体27に当接する。転写ローラ28が中間転写体27に当接している間に、中間転写体27上に形成された多色のトナー像が記録材11上に転写(2次転写)される。これにより、記録材11上に多色のトナー像が形成される。中間転写体27から記録材11への2次転写が終了すると、転写ローラ28は中間転写体27から離間する。
多色のトナー像が転写された記録材11は、その後、搬送路上を定着部30へ搬送される。定着部30は、搬送路上を搬送される記録材11上のトナー像を溶融させ、記録材11上に定着させる。定着部30は、記録材11を加熱するための定着ローラ31と、記録材11を定着ローラ31に圧接させるための加圧ローラ32とを備える。定着ローラ31及び加圧ローラ32は、中空状に形成され、内部にはそれぞれヒータ33、34が内蔵されている。表面に多色のトナー像を保持した記録材11は、定着部30において、定着ローラ31及び加圧ローラ32によって搬送ながら、熱及び圧力を加えられる。これにより、記録材11の表面にトナーが定着する。トナーの定着後、記録材11は、排出ローラ(不図示)によって排紙トレイ(不図示)に排出される。以上により、記録材11への画像形成動作が終了する。
中間転写体27の近傍に設けられたクリーニング部29は、クリーナ容器を備え、記録材11へのトナー像の2次転写後に中間転写体27上に残留したトナー(廃トナー)を回収する。クリーニング部29は、回収した廃トナーを当該クリーナ容器に蓄える。このようにして、クリーニング部29は、中間転写体27の表面をクリーニングする。
本実施形態では、中間転写体27を備えた画像形成装置10(図2)について説明するが、本発明は、感光ドラム22Y,M,C,K上に形成されたトナー像を記録材に直接転写する一次転写方式の画像形成装置に対しても適用できる。この場合、図2に示す中間転写体27は、搬送ベルトに置き換えられればよい。また、本実施形態では、感光ドラム22Y,M,C,Kのそれぞれについて異なる駆動を設いているが、すべての感光ドラムについて共通の(単一の)モータが用いられてもよい。
なお、以下では、スキャナ部24Y,M,C,Kから出力されたレーザ光による、感光ドラム22Y,M,C,Kの表面の走査方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走査方向と称する。副走査方向は、記録材11の搬送方向(=中間転写体27の回転方向)に相当する。
<画像形成装置における走査線の傾き及び湾曲>
次に、図3を参照して、画像形成装置10において起こりうる、感光ドラム22Y,M,C,Kの表面上における光ビームの走査線の傾き及び湾曲について説明する。上述したように、画像形成装置10に対するスキャナ部24Y,M,C,Kと感光ドラム22Y,M,C,Kとの取り付け位置のずれに起因して、スキャナ部24Y,M,C,Kから出力されたレーザ光による走査線に傾き及び湾曲が起こりうる。また、スキャナ部24Y,M,C,K内のレンズ(不図示)の特性の歪みに起因しても、そのような走査線の傾き及び湾曲が起こりうる。このように、レーザ光による実際の走査線に傾き及び湾曲が生じることによって、走査線の実際の位置が、その理想的な走査線の位置からずれることになる。以下では、レーザ光による実際の走査線に生じる、その理想的な走査線の位置からずれを「位置ずれ」と称する。
図3は、感光ドラム22Yの表面がレーザ光によって走査される際の走査線に生じる傾き及び湾曲(位置ずれ)の一例を示している。同図において、水平方向が主走査方向、垂直方向が副走査方向である。水平方向に沿った走査線301は、傾き及び湾曲の生じていない、直線上の理想的な走査線を示している。走査線302は、上述した要因によって傾き及び湾曲が発生した、実際の走査線を示しており、理想的な走査線301に対して位置ずれが生じている。図3では、感光ドラム22Y上の走査線について示しているが、感光ドラム22M,C,K上にも同様の走査線が形成される。このような走査線の傾き及び湾曲(位置ずれ)が複数色について発生することによって、中間転写体27上に当該複数色のトナー像を重ねて転写した際に、各トナー像の相対的な位置がずれる「色ずれ」が発生する結果となる。
本実施形態では、感光ドラム22Y上の走査線の左端(位置A)を基準として、中央(位置B)、右端(位置C)における、理想的な走査線301と実際の走査線302との差分を、副走査方向のずれ量eY1,eY2[mm]として測定する。また、感光ドラム22M,C,Kのドラム上のずれ量についても同様に、eM1,eM2,eC1,eC2,eK1,eK2として測定する。図3に示すように、位置A,B,Cについて、位置Bを基準(0[mm])とし、位置Aを−L1[mm]、位置Cを+L2[mm]として表す。また、ポイントPa,Pb,Pcは、副走査方向の位置A,B,Cについて測定された実際の走査線302の走査位置を表す。
本実施形態では、感光ドラム22Y,M,C,K上の主走査方向の領域を、上記の複数のポイントPa,Pb,Pcを基準として複数の領域に分割し、Pa〜Pb間を領域A、Pb〜Pc間を領域Bとする。Pa〜Pb間,及びPb〜Pc間を線形補間することによって得られる直線Lab,Lbcで、領域A及びBのそれぞれにおける走査線(の傾き)を近似するものとする。2つのポイント間のずれ量の差分(領域AについてはeY1、領域BについてはeY2−eY1)に基づいて、対応する領域の走査線の傾きを判断することができる。例えば、計算した差分が正の値である場合、対応する領域の走査線は右上がりの傾きを有し、負の値である場合、右下がりの傾きを有する。
<画像処理部400の構成及び動作>
次に、図4を参照して、本実施形態に係る画像処理部400の構成及びその動作について説明する。画像処理部400は、走査線の傾き及び湾曲(位置ずれ)を補正するための補正処理を実行し、当該補正処理を施した画像データに基づくPWMを行って、上述した露光制御信号を生成する。生成された露光制御信号は、スキャナ部24Y,M,C,Kにおける露光に用いられる。
画像形成装置10がホストコンピュータ(不図示)等から受信した印刷データ(PDLデータ、ビットマップデータ等)は、画像処理部400に入力される。画像処理部400に入力された印刷データは、まず、画像生成部401に入力される。画像生成部401は、入力された印刷データの内容を解釈し、当該印刷データをビットマップデータに変換するラスタライズ処理を行う。画像生成部401は、当該ラスタライズ処理によって生成したラスタイメージ、即ちRGBの各色成分の画像信号(RGB信号)を、色変換処理部402へ送信する。
色変換処理部402は、RGB信号を画像形成装置10の色再現域に合わせたデバイスRGB信号に変換するカラーマッチング処理を実行する。さらに、色変換処理部402は、当該デバイスRGB信号を、画像形成装置10のトナー色に対応するYMCK信号(Y,M,C,Kの画像データ)に変換する色分解処理を実行する。なお、これらのカラーマッチング処理及び色分解処理は、LOG変換、マトリクス演算等の演算によって実現されうる。あるいは、いくつかの代表点について、RGB信号からYMCK信号に変換するための変換テーブルを保持しておき、それら代表点間の色については補間演算を行うことによっても実現されうる。
位置ずれ補正部403Y,M,C,Kは、上述した走査線の傾き及び湾曲(位置ずれ)を補正するための補正処理として、後述する座標変換及び階調値の調整を、色変換処理部402から入力されるY,M,C,Kの画像データに対して実行する。その結果として、位置ずれ補正部Y,M,C,Kは、各色のトナー像が中間転写体27に転写された際に、更には記録材11に転写された際に、転写されたトナー像に色ずれが生じることを防止する。位置ずれ補正部403Y,M,C,Kは、補正処理後のY,M,C,Kの画像データを、後述する変調フラグビットとともに、ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納する。
ビットマップメモリ404Y,M,C,Kには、位置ずれ補正部403Y,M,C,Kによる補正後の画像データが一時的に格納される。ビットマップメモリ404Y,M,C,Kには、1ページ分の画像データを格納できる。ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納された画像データは、Y,M,C,Kのそれぞれの作像(画像形成または印刷)のタイミングに合わせて読み出される。読み出されたY,M,C,Kの画像データは、濃度補正処理部405Y,M,C,Kまたは例外処理部407Y,M,C,Kへ入力される。
濃度補正処理部405Y,M,C,K及びハーフトーン処理部406Y,M,C,K、または、例外処理部407Y,M,C,Kは、ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納されている画像データの各画素に対して、それぞれ後述する処理を実行する。セレクタ408Y,M,C,Kは、ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納されている変調フラグビットに従って、ハーフトーン処理部406Y,M,C,Kまたは例外処理部407Y,M,C,Kから出力された画像データを、画素ごとに選択する。セレクタ408Y,M,C,Kは、更に、選択した画素ごとの画像データをPWM処理部409Y,M,C,Kに出力する。
PWM処理部409Y,M,C,Kは、入力された画像データに基づくPWM処理を実行する。具体的には、PWM処理部409Y,M,C,Kは、入力された画像データを、画素ごとに、スキャナ部24Y,M,C,Kの露光時間TY,TM,TC,TKに変換して出力する。PWM処理部409Y,M,C,Kから出力された色ごとの露光時間TY,TM,TC,TKを示す信号(露光制御信号)は、スキャナ部24Y,M,C,Kにそれぞれ入力される。スキャナ部24Y,M,C,Kは、露光制御信号が示す露光時間TY,TM,TC,TKに応じてレーザ光を出力し、そのレーザ光で感光ドラム22Y,M,C,Kをそれぞれ露光及び走査する。
なお、本実施形態では、ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納される画素ごとのデータは、8ビットの画像データと1ビットの変調フラグビットとの合計9ビットのデータである。ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納される変調フラグビットは、画像形成の開始時に0に初期化される。また、濃度補正処理部405Y,M,C,Kは、各色について8ビットのデータを出力し、ハーフトーン処理部406Y,M,C,Kと例外処理部407Y,M,C,Kとは、各色について4ビットのデータを出力する。
<位置ずれ補正部403Y,M,C,Kの構成及び動作>
次に、図1を参照して、位置ずれ補正部403Yの構成及び動作について詳細に説明する。以下では、Y,M,C,Kのトナー色のうち、Y色に対応した画像データに対する位置ずれ補正を行う位置ずれ補正部403Yの構成及び動作について説明する。なお、位置ずれ補正部403M,C,Kについての構成及び動作については、位置ずれ補正部403Yと同様であるので、その説明を省略する。位置ずれ補正部403Yは、位置ずれ量格納部1001、位置ずれ補正量演算部1002、座標変換部1003、階調値変換部1004、特定パターン検出部1005、変調量加算部1006、及びラインバッファ1007を備える。
(位置ずれ量格納部1001)
位置ずれ量格納部1001は、図3を用いて説明したポイントPa,Pb,Pcに対応する主走査方向の位置及びずれ量を示すデータを格納する。具体的には、位置ずれ量格納部1001には、図5に示すように、ポイントPa,Pb,Pcについて、主走査方向の位置(主走査位置)と位置ずれ量とが対応付けて格納される。ここでは、ポイントPa,Pb,Pcに対して、主走査方向位置−L1,0,+L2[mm]と、位置ずれ量0,eY1,eY2[mm]とが、対応付けて位置ずれ量格納部1001に格納されている。
なお、位置ずれ量格納部1001に格納されるデータの形式及び個数は、図5に示すものに限定されることはなく、画像形成装置10の特性に応じて決定されうる。また、位置ずれ量は、画像形成装置10の製造工程において冶工具を用いて測定されてもよいし、製品の出荷後に、一定枚数の印刷が実行されるごと、または一定時間が経過するごとに繰り返し測定されてもよい。後者の場合、中間転写体27上に位置ずれ検出パターンを形成し、光学センサ等を用いた当該検出パターンの検出結果に基づいて位置ずれを検出してもよい。あるいは、記録材11上に位置ずれ検出パターンを形成し、外部スキャナ等を用いた当該検出パターンの検出結果に基づいて位置ずれを検出してもよい。図3に示すように、理想的な走査線を基準とした、実際の走査線のずれ量を位置ずれ量としてもよいし、特定の色を基準色とし、当該基準色の走査線に対する他の色の走査線のずれ量を位置ずれ量としてもよい。
(位置ずれ補正量演算部1002)
位置ずれ補正量演算部1002は、位置ずれ量格納部1001に格納されているデータに基づいて、主走査方向の各ポイントにおける位置ずれ量を算出し、その算出結果を変調量加算部1006に入力する。以下では、特に明記しない限り、座標等の単位として用いる「ドット」または「ライン」は画像形成装置10の解像度の単位を示すこととし、画像の左上端を原点の座標とする。
位置ずれ補正量演算部1002は、主走査方向における各座標のデータ(座標データ)をx(ドット)、副走査方向における位置ずれ量をΔy(ドット)として、Δyを位置ずれ補正量として算出する。なお、このΔyは、感光ドラム22Y,M,C,Kの表面を走査する光ビームの走査線が、当該表面における理想位置からずれることによって生じる形成画像の位置ずれを補正するための、走査線の主走査方向における画素ごとの補正値に相当する。具体的には、位置ずれ補正量演算部1002は、感光ドラム22Yの主走査ラインを複数の領域に分割し(図3に示す領域A及びB)、分割した領域ごとに、座標xにおける位置ずれ補正量Δyを次式を用いて算出する。
領域A:Δy=x*(eY1/L1)
領域B:Δy=eY1*r+(eY2−eY1)*x/L2
ただし、rは画像形成の解像度を示し、本実施形態では、r=600/25.4[dot/mm]とする。L1、L2はそれぞれ、図3に示すように、ポイントPaからポイントPbまでの、ポイントPbからポイントPcまでの、主走査方向の距離である。eY1、eY2はそれぞれ、ポイントPb、ポイントPcにおける位置ずれ量である。
図3では、予め測定された副走査方向の位置ずれ量は、プラス(+)方向が副走査方向の上流方向に対応している。このため、各座標xについての位置ずれ補正量Δyのプラス(+)方向は、位置ずれを相殺するために、副走査方向の下流方向に対応することになる。位置ずれ補正量演算部1002によって算出された、各座標xについての位置ずれ補正量Δyは、変調量加算部1006へ出力される。
なお、本実施形態では、各座標xについての位置ずれ補正量Δyを、上式のように簡易な線形補間によって算出しているものの、他の補間方法を用いることも可能である。例えば、線形補間よりも一般に処理時間が必要される一方で、精度が向上しうるバイキュービック補間、スプライン補間等を用いてもよい。即ち、画像形成装置10において必要とされる処理時間及び精度を考慮して、使用する補間方法を決定すればよい。
(変調量加算部1006)
変調量加算部1006は、位置ずれ補正量演算部1002から入力される位置ずれ補正量Δyに対して、所定の複数の変調量(修正値)の何れかを、必要に応じて加算することで、位置ずれ補正量Δyを修正する。変調量加算部1006は、特定パターン検出部1005によって、ラインバッファ1007から読み出された画像データに特定パターンが含まれていると判定された場合に、そのような処理を実行する。なお、特定パターン検出部1005及び変調量加算部1006の動作の詳細については後述する。
(ラインバッファ1007)
ラインバッファ1007は、数ライン分の画像データを格納可能なメモリであり、色変換処理部402からの画像データをライン単位で数ライン分格納する。ラインバッファ1007に格納可能な画像データのライン数は、特定パターン検出部1005で使用する、後述するウィンドウフィルタのサイズに応じて決定すればよい。
(座標変換部1003)
座標変換部1003は、変調量加算部1006から得られる補正量Δに基づいて、ラインバッファ1007から入力される画像データに含まれる各画素データの(副走査方向の)座標の変換を行う。これにより、画像データに含まれる各画素データについて、主走査方向及び副走査方向の座標に対応して、補正量Δyの整数部分の値に基づく画像データの補正(即ち、1画素単位での位置ずれの補正)を行う。以下では簡単のため、変調量加算部1006において補正量Δに対して変調量を加算しないものとして(即ち、補正量Δyを、位置ずれ補正量演算部1002によって得られる補正量Δyであるものとして)説明する。
図6を参照して、座標変換部1003において実行される座標変換処理について説明する。図6(a)は、位置ずれ補正量演算部1002において得られた、線形補間を用いて直線で近似された走査線に対応した位置ずれ補正量Δyを示す。また、図6(b)は、位置ずれ補正量Δyを用いて補正(再構成)された画像データが、ビットマップメモリ404Y上で書き込まれる位置を示す。
座標変換部1003は、図6(a)に示すように、位置ずれ補正量Δyの整数部分の値に応じて、ラインバッファ1007に格納された画像データの座標を、副走査方向(y方向)にライン単位でオフセットさせる。例えば、座標変換部1003は、図6(b)に示すように、副走査方向の座標がnライン目の画素データについて再構成する場合、ラインバッファ1007からnライン目の1ライン分の画素データを読み出す。座標変換部1003は、主走査方向の位置を示す座標をxとすると、座標xに対応する位置ずれ補正量Δyの整数部分に相当するライン分、座標xに対応する画素データを異なるラインにオフセットさせるように、画素データの座標変換を行う。座標変換後の画素データは、ビットマップメモリ404Yにおいて変換後の座標に従ったラインに書き込まれることになる。
図6では、領域(1)については0≦Δy<1であるため、nライン目の領域(1)内の画素データは、ビットマップメモリ404Yのnライン目に書き込まれることになる。領域(2)については1≦Δy<2であるため、nライン目の領域(2)内の画素データは、副走査方向において1ライン分オフセットされた位置、即ち、ビットマップメモリ404Yの(n+1)ライン目に書き込まれることになる。同様に、領域(3)及び(4)については、nライン目の領域(3)及び(4)内の画素データは、ビットマップメモリ404Yの(n+2)及び(n+3)ライン目にそれぞれ書き込まれることになる。このようにして、座標変換部1003は、位置ずれ補正量Δyに基づいて、入力された画像データについての座標変換処理(出力画像データの再構成)を実行する。なお、ラインバッファ1007における、処理が完了したラインに対応するデータ領域は初期化され、次の処理対象のラインのためのデータ領域として使用される。
(階調値変換部1004)
次に、図7を参照して、階調値変換部1004において実行される位置ずれの補正処理を説明する。階調値変換部1004は、位置ずれ補正量Δyの小数点以下の値に基づいて、画像データにおける対象画素の副走査方向に隣接する(前方及び後方の)画素についての階調値を調整することで、1画素未満の位置ずれについての補正処理を実行する。
図7(a)は、右上がりの傾きを有する主走査ラインのイメージを示す。図7(b)は、階調値変換部1004による階調値変換前の、主走査方向に沿って2画素のライン幅のラインを含む画像のビットマップイメージを示す。図7(c)は、図7(a)の走査線の傾きによる位置ずれを相殺するための、図7(b)の画像に対応する補正のイメージを示す。階調値変換部1004は、図7(c)の補正イメージに対応した位置ずれ補正を実現するために、対象画素に対して副走査方向に隣接した画素の画素値(階調値)を、位置ずれ補正量Δyに基づいて調整する。図7(d)は、位置ずれ補正量Δyと、階調値変換部1004における階調値変換を行うための補正係数α及びβとの関係を規定した階調値変換テーブルを示す。
図7(d)において、kは、位置ずれ補正量Δyを、負の無限大方向に丸めた値(即ち、Δyが正の場合には小数点以下を切り捨てた値、負の場合には小数点以下を切り上げ値)である。kは、副走査方向における位置ずれの、1画素単位の補正量を表し、上述の座標変換部1003はkの値に応じて各座標データのオフセットを行う。α及びβは、1画素未満の補正量で、副走査方向における位置ずれの補正を行うための補正係数である。α及びβは、位置ずれ補正量Δyの小数点以下の値に基づく、対象画素に対して副走査方向において前後に隣接する画素の階調値についての分配率を表す。α及びβは、以下のように算出される。
β=Δy−k
α=1−β
なお、αは、対象画素に対して副走査方向の上流側に隣接する画素についての分配率を表す。βは、対象画素に対して副走査方向の下流側に隣接する画素についての分配率を表す。
上述の座標変換部1003及び階調値変換部1004による処理は、以下のような式で表すことができる。ラインバッファ1007のnライン目、主走査方向の座標x(ドット)における画像データの階調値をH(x,n)とし、ビットマップメモリ404Yのnライン目、座標x(ドット)における階調値をH'(x,n)とすると、
H'(x,n+k)=H'(x,n+k)+α*H(x,n)
H'(x,n+k+1)=H'(x,n+k+1)+β*H(x,n)
と表せる。
図7(e)は、図7(d)の階調値変換テーブルの係数α及びβに従って、対象画素に対して副走査方向において前後に隣接する画素の階調値を調整する階調値変換によって得られたビットマップイメージを示す。なお、図7(e)では、図7(b)の画像データに対して、座標変換部1003による座標変換によって、画像データの各画素に対して、位置ずれ補正量Δyの整数部分の値に応じたオフセットが与えられた状態で、階調値変換が行われていることがわかる。図7(f)は、階調値変換が施されたビットマップイメージ(図7(e))に基づく、感光ドラム22Y上における露光イメージを示している。図7(e)に露光イメージによれば、上述の図7(a)に示す主走査ラインの傾きが相殺され、図7(b)のラインに沿った(傾きのない)画像がされることになる。
変調量加算部1006は、位置ずれ補正量Δyとともに、対応する座標(x、n)について、0または1の変調フラグ信号を階調値変換部1004に通知する。階調値変換部1004は、変調フラグ信号=1、かつ、β≠0の場合、ビットマップメモリ404Yの座標(x,n+k)及び座標(x,n+k+1)についての変調フラグビットを1に設定する。一方、階調値変換部1004は、変調フラグ信号=1、かつ、β=0の場合、ビットマップメモリ404Yの座標(x,n+k)についての変調フラグビットを1に設定する。
(特定パターン検出部1005)
特定パターン検出部1005は、ラインバッファ1007の画像データ内に特定のパターンが含まれているか否かを判定する。既に説明したように、図8の(a−1)〜(a−6)に示すような規則的なパターンを含む細密画像に、上述の位置ずれ補正処理を行うと、主走査方向における位置に依存した濃淡ムラが発生しうる。一方、図8の(b−1)〜(b−3)に示すような、孤立した細線を含む画像に、上述の位置ずれ補正処理を行うと、濃淡ムラが生じることなく高品質な出力画像を得ることができる。そこで、本実施形態では、特定パターン検出部1005は、そのような濃淡ムラの原因となる特定のパターンを、入力画像(ラインバッファ1007内の画像データ)から検出する。具体的には、特定パターン検出部1005は、入力画像に含まれる各画素について、特定のパターン(規則的なパターン)から成る細密画像の一部であるか否かを判定する。特定パターン検出部1005は、判定の結果、細密画像の一部である画素については、細密属性をオン(ON)に設定する一方で、その他の画素については、細密属性をオフ(OFF)に設定する。
ここで、図9及び図10を参照して、特定パターン検出部1005の動作について説明する。図9の領域91には、1画素×20画素(主走査方向×副走査方向)の画像を切り出したものを示しており、Y0は、当該領域内の各画素におけるY色の階調値(0〜255)である。特定パターン検出部1005は、領域91内の各画素を順に対象画素として、Y0からY1、Y2、Y3及びY4を生成する。Y1は、対象画素の階調値とその上方に隣接する画素の階調値との差分の絶対値を算出し、当該絶対値を二値化したものである。この二値化は、例えば、差分の絶対値が128以上であればY1を1とし、128未満であれば0とすることによって行う。Y2は、対象画素の階調値とその下方に隣接するその下の画素の階調値との差分の絶対値を算出し、当該絶対値を二値化したものである。この二値化はY1と同様に行えばよい。Y3は、Y1とY2との論理和(OR)である。Y4は、対象画素と対象画素に対してその上方及び下方の所定数の画素とを含むウィンドウフィルタ93内における、Y3=1の画素の個数である。図9では、当該所定数を6とし、1画素×13画素(主走査方向×副走査方向)のウィンドウフィルタ93を用いている。
特定パターン検出部1005は、上述のようにして各画素についてY4を求めるとともに、Y4に基づいて、特定パターンが含まれているか否かを判定する。本実施形態では、特定パターン検出部1005は、対象画素のY4が5以上(Y4≧5)の場合、対象画素は細密画像の一部であると判定し、対象画素の細密属性をONとして変調量加算部1006に通知する。一方、特定パターン検出部1005は、対象画素のY4が5未満(Y4<5)の場合、対象画素は細密画像の一部ではないと判定し、対象画素の細密属性をOFFとして変調量加算部1006に通知する。
例えば、図9の対象画素92については、階調値が0、上方に隣接する画素の階調値が255、下方に隣接する画素の階調値が0であるため、Y1=1、Y2=0、Y3=1となる。また、ウィンドウフィルタ93内にY3=1の画素が7個含まれるため、Y4=7となる。したがって、対象画素92ではY4≧5であるため、特定パターン検出部1005は、対象画素92が細密画像の一部であると判定し、対象画素92の細密属性をONとして変調量加算部1006に通知する。
図9では、Y4に基づいて対象画素が細密画像の一部であるか否かを判定するための閾値を5に設定した。これは、図9のように、短い間隔で配置される細線画像を構成する画素、または空間周波数の高い(細かい)ドットパターンを構成する画素については、通常、Y4≧5となるためである。一方で、図10に示すように、孤立細線を構成する画素、または空間周波数の低い(荒い)ドットパターンを構成する画素については、何れの画素についても、通常、Y4≦4となるためである。Y4に基づく判定にこのような閾値を用いることによって、孤立細線または荒いドットパターンを含む画像と細密画像とを容易に区別することが可能である。ただし、Y2及びY3についての二値化に用いる閾値には、128以外の値を用いてもよい。また、Y4に基づく判定の閾値についても、画像品質に適合した閾値を設定すればよく、5のみに限定されない。
(変調量加算部1006)
変調量加算部1006は、図11(a)に示す変調量テーブルを保持している。変調量テーブルは、データd1〜d6を含み、データd1〜d6のそれぞれは、アドレス0〜5のいずれかと対応する変調量(ドット)とを格納している。変調量加算部1006は、特定パターン検出部1005から通知される細密属性(ON及びOFF)に従って、対象画素についての位置ずれ補正量Δyに、変調量テーブルに含まれる変調量を加算するか否かを決定する。変調量加算部1006は、細密属性がOFFの場合、位置ずれ補正量演算部1002から入力される、対象画素に対応する座標の位置ずれ補正量Δyに対して変調量の加算を行うことなく、そのまま座標変換部1003へ出力する。一方で、変調量加算部1006は、細密属性がONの場合、位置ずれ補正量演算部1002から入力される、対象画素に対応する座標の位置ずれ補正量Δyに対して変調量を加算して、得られた値を座標変換部1003へ出力する。即ち、変調量加算部1006は、位置ずれ補正量Δyを、予め定められた異なる複数の変調量(修正値)のいずれかで修正した上で、修正(変調)したΔyを座標変換部1003へ出力する。
具体的には、対象画素に対応する、主走査方向の座標をx(ドット)とすると、変調量加算部1006は、まず、xと6とを用いた剰余演算によって、mod(x,6)を計算する。ここで、mod(x,6)は、xを6で除算した際の剰余を表す。なお、6は、変調量テーブルに格納したアドレス及び対応する変調量のセットの数に相当する。次に、変調量加算部1006は、変調量テーブルからmod(x,6)に一致するアドレスを含むデータを参照して、当該アドレスに対応する変調量を、対象画素に対応する座標xの位置ずれ補正量Δyに加算する。例えば、座標x=100の場合、mod(100,6)=4である。この場合、変調量加算部1006は、データd5を参照し、変調量0.5(ドット)を位置ずれ補正量Δyに加算する。
図11(b)は、主走査方向の座標x(ドット)を横軸とし、座標xのそれぞれに対応した変調量を示している。図11(b)より、変調量テーブルに格納されたデータd1〜d6に含まれる変調量は、座標xに対応する色ずれ補正量Δyに対して、主走査方向において6ドット周期で繰り返し適用されることがわかる。また、変調量加算部1006は、座標xの細密属性がONの場合には、変調フラグ信号を1、座標xの細密属性がOFFの場合には、変調フラグ信号を0として、階調値変換部1004に通知する。階調値変換部1004は、通知された変調フラグ信号に従って上述の処理を行う。これにより、Δyに変調量が加算されて座標変換が行われる画素については、当該座標変換後の座標の変調フラグビットが1となる。
なお、本実施形態において、座標変換部1003は、位置ずれ補正量Δy(補正値)に応じて、画像データ内の対応する画素を1画素単位で走査線の副走査方向にオフセットさせることで、画像の位置ずれを1画素単位の補正量で補正する第1の補正手段として機能する。また、階調値変換部1004は、位置ずれ補正量Δy(補正値)に応じて、画像データ内の対応する画素の画素値と当該対応する画素に対して副走査方向に隣接する画素の画素値とをそれぞれ調整することで、画像の位置ずれを1画素未満の補正量で補正する第2の補正手段として機能する。
<位置ずれ補正部403Y,M,C,Kにおける補正処理>
次に、図12を参照して、位置ずれ補正部403Y,M,C,Kが実行する位置ずれ補正処理の一連の手順について説明する。なお、位置ずれ補正部403Y,M,C,Kは、いずれも同一の手順によって位置ずれ補正処理を実行するため、ここでは位置ずれ補正部403Yによる処理について説明する。
位置ずれ補正部403Yは、位置ずれ補正処理を開始すると、S1201で、ビットマップメモリ404Yに含まれる変調フラグビットを0に初期化する。ここで、処理対象の画素(対象画素)の位置を示す主走査方向及び副走査方向の座標を、それぞれx及びyとする。次に、位置ずれ補正部403Yは、S1202で、対象画素を示す副走査方向の座標yを初期化するとともに、続いて、S1203で、対象画素を示す主走査方向の座標xを初期化する。これにより、位置ずれ補正部403Yは、1ライン(主走査ライン)の処理を開始する。
次に、S1204で、位置ずれ補正量演算部1002が、対象画素の座標xに対応する位置ずれ補正量Δyを算出する。更に、S1205で、特定パターン検出部1005が、対象画素についてのY4の値を算出し、Y4に基づく上述の判定結果に基づいて、対象画素についての細密属性をONまたはOFFに設定し、それを変調量加算部1006に通知する。S1205で、変調量加算部1006が、特定パターン検出部1005から通知された細密属性(ONまたはOFF)を判定し、細密属性がONの場合、処理をS1206に進め、OFFの場合、処理をS1210に進める。このようにして、特定パターン検出部1005は、位置ずれ補正量Δy(補正値)を用いた補正対象となる画像データに、特定のパターンが含まれているか否かを判定する。
(細密属性がONの場合)
対象画素について、S1206において変調量加算部1006が位置ずれ補正量に対する変調量の加算処理を、S1207において座標変換部1003が座標変換処理を、S1208において階調値変換部1004が階調変換処理を、上述したように実行する。位置ずれ補正部403Yは、これらの処理後の対象画素の画像データ(画素値)を、ビットマップメモリ404Yに格納する。その後、位置ずれ補正部403Yは、S1209で、対象画素についての変調フラグビットを1とした後、当該対象画素についての処理を完了して、処理をS1212に進める。
(細密属性がOFFの場合)
対象画素について、変調量加算部1006が位置ずれ補正量に対する変調量の加算処理を行うことなく、S1210において座標変換部1003が座標変換処理を、S1211において階調値変換部1004が階調変換処理を、上述したように実行する。位置ずれ補正部403Yは、これらの処理後の対象画素の画像データ(画素値)を、ビットマップメモリ404Yに格納する。その後、位置ずれ補正部403Yは、対象画素についての変調フラグビットを0のまま、当該対象画素についての処理を完了して、処理をS1210に進める。
S1212で、位置ずれ補正部403Yは、1ラインに含まれる全画素について、S1204〜S1211の処理が終了したか否かを判定し、終了した場合には処理をS1213に進め、終了していない場合には処理をS1214に進める。S1214で、位置ずれ補正部403Yは、対象画素の主走査方向の位置を示す座標xを1増加させることで、隣の画素を対象画素として、S1204以降の処理を再び行う。一方、1ラインの処理に含まれる全画素についての処理が終了した場合、位置ずれ補正部403Yは処理をS1213に進める。
S1213で、位置ずれ補正部403Yは、処理対象の画像に含まれる全ラインについて、S1203〜S1212の処理が終了したか否かを判定する。位置ずれ補正部403Yは、全ラインについての処理が終了していない場合には処理をS1215に進め、対象画素の副走査方向の位置を示す座標yを1増加させる。これにより、位置ずれ補正部403Yは、S1203以降の処理を、次のラインについて再び行う。一方で、位置ずれ補正部403Yは、全ラインについての処理が終了した場合には、一連の位置ずれ補正処理を終了する。
<画像処理部400におけるその他の処理>
位置ずれ補正部403Y,M,C,Kによる位置ずれ補正処理が行われた画像データは、ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納される。位置ずれ補正処理の後、ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納されている画像データに対して、濃度補正処理部405Y,M,C,K及びハーフトーン処理部406Y,M,C,K、並びに例外処理部407Y,M,C,Kが、以下で説明する処理を行う。
(濃度補正処理部405Y,M,C,K)
濃度補正処理部405Y,M,C,Kは、入力及び出力のビット数がそれぞれ8ビットの階調(濃度)補正テーブルを保持している。濃度補正処理部405Y,M,C,Kは、当該補正テーブルを用いて、対象画素についての入力された8ビットの階調値を補正する。当該補正は、記録材11上に画素が形成される際の、異なる階調(濃度)間の関係が一定(例えば、比例関係)にするためのものである。
濃度補正処理部405Y,M,C,Kは、画像形成装置10が配置された場所の温度、湿度等の環境条件、または印刷枚数等の印刷条件に対応して、複数の補正テーブルを保持していてもよい。その場合、濃度補正処理部405Y,M,C,Kは、環境条件または印刷条件に応じて適切な補正テーブルを選択してもよい。あるいは、濃度補正処理部405Y,M,C,Kは、画像形成装置10に設けられたセンサまたは外部のイメージスキャナを利用した測定に基づいて、適切な補正テーブルを生成してもよい。このように、画像形成装置10の特性等に応じて、適切な補正テーブルが濃度補正処理部405Y,M,C,Kによって使用されうる。
(ハーフトーン処理部406Y,M,C,K)
ハーフトーン処理部406Y,M,C,Kは、濃度補正処理部405Y,M,C,Kによる処理後の画像データ(階調値)に対して、組織的ディザ法等による中間調(ハーフトーン)処理を行う。これにより、濃度補正処理部405Y,M,C,Kから入力される、各画素の8ビットのデータ(階調値)を4ビットのデータ(階調値)に変換して、セレクタ408Y,M,C,Kへ出力する。図13は、ハーフトーン処理部406Yが用いるディザマトリクスの一例を示している。マトリクス1301〜1315は、15個の閾値テーブルtable1〜15に相当する。なお、図13では、マトリクス1303〜1314(table3〜14)については図示を省略している。
例えば、ハーフトーン処理部406Yは、Y色に対応する濃度補正処理部405Yから入力される、座標(x,y)の画素の階調値について、
x'=mod(x,4)
y'=mod(y,4)
を算出する。更に、ハーフトーン処理部406Yは、table1〜15の閾値テーブルにおける、x'列、y'行に位置する閾値と、入力された8ビットの階調値とを比較し、その比較結果に応じた階調値0〜15を出力する。ハーフトーン処理部406Yは、以下の式に従って当該比較処理を行う。
入力階調値<table1の閾値の場合、出力値=0
table15の閾値≦入力階調値の場合、出力値=15
table(n)の閾値≦入力階調値<table(n+1)の場合、出力値=n
ハーフトーン処理部406M,C,Kも、各色に対応したディザマトリクスを保持しており、ハーフトーン処理部406Yと同様の処理を行う。図14は、ハーフトーン処理部406Yによるハーフトーン処理後の画像の一例を示している。同図では、主走査方向及び副走査方向において4ドット周期で網点が形成されている。
(例外処理部407Y,M,C,K)
例外処理部407Y,M,C,Kは、位置ずれ補正部403Y,M,C,Kからそれぞれ入力される、各色に対応した8ビットの画像データ(階調値)を4ビットの画像データ(階調値)に変換(量子化)する。例えば、例外処理部407Y,M,C,Kは、9、26、43、・・・、247のような等間隔の15個の閾値を用いて、入力された階調値を、各閾値との比較結果に基づいて8ビット値から4ビット値に変換する。
(セレクタ408Y,M,C,K)
セレクタ408Y,M,C,Kは、ビットマップメモリ404Y,M,C,Kに格納されている、各座標に対応する変調フラグビットを参照し、ハーフトーン処理部406Y,M,C,Kまたは例外処理部407Y,M,C,Kからの出力を、それぞれ選択する。変調フラグビットが0の場合、セレクタ408Y,M,C,Kは、ハーフトーン処理部406Y,M,C,Kからの出力を選択し、当該出力をPWM処理部409Y,M,C,Kへ出力する。一方、変調フラグビットが1の場合、セレクタ408Y,M,C,Kは、例外処理部407Y,M,C,Kからの出力を選択し、当該出力をPWM処理部409Y,M,C,Kへ出力する。
本実施形態では、以上の処理により、対応する位置ずれ補正量Δyに変調量が加算された後に位置ずれ補正処理が行われる画素については、補正後の画像データに対して例外処理部407Y,M,C,Kによる例外処理が適用される。一方で、それ以外の画素については、補正後の画像データに対して濃度補正処理部405Y,M,C,Kによる濃度補正とハーフトーン処理部406Y,M,C,Kによるハーフトーン処理が適用される。
<変調量加算処理の効果>
以下では、本実施形態における変調量加算部1006による変調量加算処理による効果について、第1〜第3の例を用いて説明する。
(第1の例)
まず、図15(a)に示す、主走査方向に沿った2ドット幅の細線を含む入力画像の画像データに対して位置ずれ補正を行った場合について説明する。図15では、画像データの各画素値(階調値)を0〜100(%)の数値で表している。図15(b)及び(c)は、図15(a)に示す画像データのうちの一部の領域について、位置ずれ補正処理の結果を示している。具体的には、図15(b)及び(c)はそれぞれ、位置ずれ補正量Δyが0(ドット)付近の領域、及び位置ずれ補正量Δyが0.5(ドット)付近の領域について、本実施形態に係る変調量をΔyに加算せず、位置ずれ補正処理を行った結果を示している。なお、当該位置ずれ補正処理には、上述した座標変換処理及び階調変換処理が含まれる。
図15(b)及び(c)に示す画像データでは、画像データ上のライン幅は等しく見えるものの、電子写真方式の画像形成特有の非線形性に起因して、記録材11上に顕在化された場合のライン幅は等しくならない。具体的には、図15(b)に示す領域では、0%近傍の階調値に基づく画素は顕在化されにくいため、主として100%近傍の階調値に基づく、主走査方向に沿った2ドット幅のラインが記録材11上に顕在化されることになる。一方、図15(c)に示す領域では、50%近傍の階調値と100%の階調値とに基づく画素が顕在化される結果、主走査方向に沿った3ドット幅のラインが顕在化されることになる。以上により、図8(a−1)に示すように、副走査方向にラインが繰り返し存在する画像の画像データに対して位置ずれ補正処理を行った場合、図15(b)に示すような(Δyの小さい)領域の画素よりも、図15(c)に示すような(Δyの大きい)領域の画素の方が濃度が高くなる。即ち、記録材11上に形成された画像において、主走査方向における領域ごとに濃度が変化する結果、当該形成画像に濃淡ムラが生じ、画質劣化が発生することになる。
これに対して、図15(d)及び(e)は、本実施形態に係る変調量加算処理を位置ずれ補正量Δyに適用した場合の、位置ずれ補正処理の結果を示している。図15(d)及び(e)はそれぞれ、Δyが0(ドット)付近の領域、及びΔyが0.5(ドット)付近の領域について、本実施形態に係る変調量をΔyに加算して、位置ずれ補正処理を行った結果を示している。図15(d)及び(e)ともに、Δyに変調量を加算することで、Δyの値が主走査方向の位置ごとに大きく変化している。これは、図11(b)に示すように、Δyに適用すべき変調量を、主走査方向の位置ごとに高い周波数で変化させていることに起因する。これにより、図15(d)及び(e)に示す領域内の画素の階調値が0〜100%の間で分散されている。この画像データに基づいて記録材11上に画像を形成すると、当該形成画像に含まれるライン上でライン幅の異なる部分が各領域内で局所的に混在した状態となる。
その結果、図15(d)及び(e)のいずれの領域においても形成画像の濃度が平均化され、均一化されるために、形成画像の濃淡ムラは大幅に低減することになる。また、本実施形態では、図11に示すように、変調量は、d1〜d6の1周期内で総和が0となるように予め設定されているため、走査線の傾き及び湾曲は、当該1周期内で平均的に正常に補正されることになる。更に、本実施形態では、変調量は最大±0.5ドットと微小であり、変調量の繰り返し周期は6(ドット)=0.254mmである。したがって、主走査方向において、変調量は視覚感度に対して十分に鈍い短周期で増減を繰り返すため、変調(修正)を与えることによるラインの揺らぎ等の影響は、目視では認識できないレベルとなるであろう。
(第2の例)
次に、図16(a)に示す、市松状にドットが並んだ細密画像の画像データに対して位置ずれ補正を行った場合について説明する。図16(b)及び(c)は、図15と同様、図16(a)に示す画像データのうちの一部の領域について、位置ずれ補正処理の結果を示している。具体的には、図16(b)及び(c)はそれぞれ、位置ずれ補正量Δyが0(ドット)付近の領域、及び位置ずれ補正量Δyが0.5(ドット)付近の領域について、本実施形態に係る変調量をΔyに加算せず、位置ずれ補正処理を行った結果を示している。なお、当該位置ずれ補正処理には、上述した座標変換処理及び階調変換処理が含まれる。
図16(b)及び(c)に示す画像データでは、画像データ上のドットサイズは等しく見えるものの、電子写真方式の画像形成特有の非線形性に起因して、記録材11上に顕在化された場合のドットサイズは等しくならない。具体的には、図16(b)に示す領域では、0%近傍の階調値に基づく画素は顕在化されにくいため、主として100%近傍の階調値に基づく、1ドットに近いサイズのドットが記録材11上に顕在化されることになる。一方、図16(c)に示す領域では、50%近傍の階調値と100%の階調値とに基づく画素が顕在化される結果、2ドットに近いサイズのドットが顕在化されることになる。以上により、図16(b)に示すような(Δyの小さい)領域の画素よりも、図16(c)に示すような(Δyの大きい)領域の画素の方が濃度が高くなる。即ち、記録材11上に形成された画像において、領域ごとに異なる濃度となる結果、当該形成画像に濃淡ムラが生じ、画質劣化が発生することになる。
これに対して、図16(d)及び(e)は、本実施形態に係る変調量加算処理を位置ずれ補正量Δyに適用した場合の、位置ずれ補正処理の結果を示している。図16(d)及び(e)はそれぞれ、Δyが0(ドット)付近の領域、及びΔyが0.5(ドット)付近の領域について、本実施形態に係る変調量をΔyに加算して、位置ずれ補正処理を行った結果を示している。図16(d)及び(e)ともに、Δyに変調量を加算することで、図15と同様、各領域内の画素において階調値が0〜100%の間で分散されている。この画像データに基づいて記録材11上に画像を形成すると、当該形成画像内に異なるサイズのドットが局所的に混在した状態となる。
その結果、図16(d)及び(e)のいずれの領域においても形成画像の濃度が平均化され、均一化されるために、形成画像の濃淡ムラは大幅に低減することになる。また、本実施形態に係る変調量テーブル(図11)によれば、特定の画像パターンの主走査方向の周期が2画素または4画素の周期の場合は、変調量d1〜d6の位相と画像の位相との関係によらずに、当該画像のドットごとに異なる変調量が加わる。したがって、特定の画像パターンがどのような位相で画像内に存在しても、形成画像の濃淡ムラを低減することが可能である。なお、図15及び図16では、画像データ内の各画素の階調値を0〜100(%)で表しているものの、実際には例外処理部407Y,M,C,Kによって4ビット値(0〜15)に量子化されて出力される。本実施形態において、変調量加算処理が行われた画素について例外処理を行うのは、補正量に対する変調量の加算によって、形成画像の濃度が均一化されるように拡散された階調値をそのまま保存するためである。
(第3の例)
次に、図17に示す、特定パターン検出部1005において細密属性OFFと判定される画素から成る画像データに対して、位置ずれ補正処理及びハーフトーン処理を行った場合について説明する。なお、ここでは、入力画像の画像データが、図15(a)に示すような2ドット幅の細線が単独で存在する画像データであるものとする。図17(a)及び(b)はそれぞれ、かかる入力画像の画像データにおいて、Δyが0(ドット)付近の領域、及びΔyが0.3(ドット)付近の領域について、位置ずれ補正処理を行った結果を示している。図17(a)及び(b)では、図15と同様、画像データの各画素値(階調値)を0〜100(%)の数値で表している。本実施形態では、上述のように、細密属性OFFと判定された画素については、Δyに対して変調量の加算は行わないため、従来と同様の位置ずれ補正処理が行われる。
図17(c)及び(d)は、図17(a)及び(b)に対してハーフトーン処理部406Y,M,C,Kによってハーフトーン処理を行った結果を示している。図17(c)及び(d)では、各画素の階調値を4ビット値(0〜15)を表す。図17(c)に示す領域では、階調値15(100%)のドットが2ドット幅で形成されることになる。一方で、図17(d)に示す領域では、主走査方向の位置に依存して、階調値1〜14のドットが形成されることになり、図17(c)の場合よりもライン幅が細くなる。しかし、2ドット幅の細線が形成画像内に単独で存在する場合には、ライン幅の不均一性はそれほど目につくことはないため、上述の処理を行ったとしても画質の劣化にはつながらない。また、写真画像及びグラフィック画像等の、細密画像ではない画像については、上述のようにΔyに変調量を加算することなくハーフトーン処理を行った方が高画質となる。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置は、感光ドラムの表面を走査する光ビームの走査線が、当該感光ドラムの表面における理想位置からずれることによって生じる形成画像の位置ずれを補正するための、走査線の主走査方向における画素ごとの位置ずれ補正量Δyで、入力画像データを補正する。その際、画像形成装置は、当該補正量Δyを用いた補正対象となる画像データに、形成画像に濃度ムラを生じさせうる特定のパターンが含まれているか否かを判定する。この特定のパターンは、入力画像内で短い周期で規則的に繰り返すパターンである。画像形成装置は、画像データに特定のパターンが含まれていると判定すると、位置ずれ補正量Δyのうち、当該特定のパターンが存在する画素に対応するΔyを、予め定められた異なる複数の変調量(修正値)のいずれかで修正する。更に、画像形成装置は、変調量を用いた修正前のΔy、または、当該修正が行われている場合には修正後のΔyで、画像データを画素ごとに補正する。本実施形態によれば、入力画像データに基づいて形成される画像に生じる濃淡ムラを低減することができる。また、その結果として、異なる色の画像を重ねて転写した際の色ずれも低減することが可能である。
なお、本実施形態では、図11の変調量テーブルを用いて変調処理を行ったが、変調の周期、振幅及び波形はこれに限られない。また、変調量は、乱数を用いて予め生成されてもよい。また、Y,M,C,Kの色ごとに異なる変調量テーブルを用いてもよい。色ごとに異なる変調量テーブルを用いた場合(例えば、Mの変調量テーブルとしてCの変調量テーブルの符号を反転したものを用いた場合)、各色の形成画像を重ねた際に、色ごとの変調(修正)が緩和される結果、より目につき難くなる。また、本実施形態では、位置ずれ補正処理の後段でハーフトーン処理を行っているが、位置ずれ補正処理の前段でハーフトーン処理を行ってもよい。この場合、上述のように例外処理の選択を行う必要はない。また、本実施形態における各処理については、ロジック回路等で実現してもよいし、画像形成装置10のCPUが制御プログラムを実行することによって実現してもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、画像データ内における、特定パターンが存在する位置に応じて変調量(修正値)を適宜選択することを特徴としている。それ以外の処理については第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図18は、本実施形態で使用する変調量テーブルを示している。変調量テーブルは、データd1〜d4を含む。データd1〜d4のそれぞれには、そのアドレスを示すポインタが与えられている。本実施形態に係る位置ずれ補正部403Y,M,C,Kにおける補正処理の手順については、第1の実施形態における図12と同様である。以下では、図12のS1206において実行される変調量加算処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、S1206で使用するポインタは、S1203において主走査方向の座標xとともに初期化されるものとする。
対象画素についての細密属性がONである場合、変調量加算部1006は、S1206における変調量加算処理を開始する。S1901で、変調量加算部1006は、対象画素の階調値が0か否かを判定し、0の場合には、そのまま変調量加算処理を終了する一方で、0ではない場合には、S1902に処理を進める。変調量加算部1006は、S1902で、変調量テーブル(図18)のd1〜d4からポインタで示されるデータ(変調量)を取得し、S1903で、色ずれ補正量演算部1002から入力される位置ずれ補正量Δyにそれを加算する。その後、変調量加算部1006は、S1904で、ポインタの示すアドレスが3であるかどう否かを判定し、アドレスが3でない場合には、ポインタの値を1つ進め(S1905)、3である場合には、ポインタの値を0とする(S1906)。
次に、図20及び図21を参照して、本実施形態に係る位置ずれ補正処理の効果について説明する。図20(a)は、主走査方向に2ドット間隔でドットが配置された細密画像の一部についての画像データを示している。なお、図20(a)は画像領域の左端に位置するものとする。図20(a)の画像データでは、細密属性がONと判定され、かつ、階調値>0である画素2001について、ポインタ値0に対応する変調量d1=0が選択されるとともに、ポインタ値が1となる。次に細密属性ONと判定され、かつ、階調値>0である画素2002について、ポインタ値1に対応する変調量d2=0.5が選択される。同様に、画素2003については変調量d3=0、画素2004については変調量d4=−0.5が選択される。更に同様に、画素2005、2006、2007及び2008について、変調量d1、d2、d3及びd4がそれぞれ選択される。
図20(b)は、図20(a)の主走査方向の各画素における、変調量加算前の位置ずれ補正量Δyを示している。また、図20(c)は、画素2001〜2008のそれぞれについて、位置ずれ補正量Δyに変調量を加算した結果を示している。図20(c)によれば、各画素の階調値が画像データ内で分散されているため、局所的に形成画像の濃度が平均化され、濃淡ムラを低減することが可能であることがわかる。
次に、図21(a)は、主走査方向に3ドット間隔でドットが配置された細密画像の一部についての画像データを示している。図20(a)も図20(a)と同様、画像領域の左端に位置するものとする。図20と同様、画素2101についてポインタ値0に対応する変調量d1=0が選択される。また、画素2102についてポインタ値1に対応する変調量d2=0.5が選択される。同様に、画素2103についてポインタ値2に対応する変調量d3=0が選択される。更に、画素2104、2105及び2106について変調量d1、d2及びd3がそれぞれ選択される。
図21(b)は、図21(a)の主走査方向の各画素における、画素2101〜2106のそれぞれについて、位置ずれ補正量Δyに変調量を加算した結果を示している。なお、図21(a)の主走査方向の各画素における、変調量加算前の位置ずれ補正量Δyは、図20(b)におけるものと同一とする。図21(b)によれば、図20(c)と同様、各画素の階調値が画像データ内で分散されているため、局所的に形成濃度が平均化され、濃淡ムラを低減することが可能であることがわかる。
以上のように、本実施形態によれば、入力画像に含まれる細密画像のドットの位置に応じて変調量を選択するため、ドットが存在する周期に関わらず、局所的に濃度が平均化され、形成画像に生じうる濃淡ムラを低減することが可能である。
[その他の実施形態]
上述の各実施形態において説明した、画像処理部400によって実行される処理は、画像形成装置10に限られず、画像形成装置10に画像形成のための画像データを供給するホスト・コンピュータ(ホストPC)において実行されてもよい。この場合、当該ホストPCは、本発明の画像処理装置として機能する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (8)

  1. 感光体の表面を走査する光ビームの走査線が、前記感光体の表面における理想位置からずれることによって生じる、光ビームによって形成される像の位置ずれを補正するための、前記走査線の主走査方向における画素ごとの補正値を記憶した記憶手段と、
    前記補正値を用いた補正対象となる画像データに、特定のパターンが含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記画像データに前記特定のパターンが含まれていると判定されると、前記記憶手段に記憶されている補正値のうち、当該特定のパターンが存在する画素に対応する補正値を、予め定められた異なる複数の修正値のいずれかで修正する修正手段と、
    前記記憶手段に記憶されている補正値、または前記修正手段によって修正された補正値で、前記画像データを画素ごとに補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段は、
    前記記憶手段に記憶されている補正値または前記修正された補正値に応じて、前記画像データ内の対応する画素を1画素単位で前記走査線の副走査方向にオフセットさせることで、前記画像の位置ずれを1画素単位の補正量で補正する第1の補正手段と、
    前記記憶手段に記憶されている補正値または前記修正された補正値に応じて、前記画像データ内の対応する画素の画素値と当該対応する画素に対して前記副走査方向に隣接する画素の画素値とをそれぞれ調整することで、前記画像の位置ずれを1画素未満の補正量で補正する第2の補正手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記修正手段によって修正されず前記記憶手段に記憶されている補正値を用いて前記補正手段によって補正された画素について、補正後の前記画像データの画素値に対して所定のハーフトーン処理方法に対応したハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段と、
    前記修正された補正値を用いて前記補正手段によって補正された画素について、補正後の前記画像データの画素値に対して、等間隔の複数の閾値を用いた量子化を行う量子化手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記特定のパターンは、前記画像データに基づいて形成される画像に濃度のムラを生じさせる、前記画像データ内で規則的に繰り返すパターンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記複数の修正値は、乱数を用いて予め生成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記修正手段は、
    前記画像データ内における前記特定のパターンが存在する、前記主走査方向の位置に応じて、前記複数の修正値のいずれかを選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 感光体を備える画像形成装置であって、
    入力された画像データを補正する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置による補正後の画像データに基づく光ビームで前記感光体の表面を走査することで、当該感光体の表面を露光する露光手段と、
    前記露光手段による露光によって、前記感光体の表面に形成された静電潜像を現像して、記録材に転写すべき画像を当該感光体の表面に形成する現像手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. コンピュータを、請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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