JP4612859B2 - 画像形成装置及びその制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置及びその制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置及びその制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体に関する。
従来、電子写真方式を用いたカラー画像形成装置としては1つの感光体に対し複数の現像器を用いて各々の色による現像を行い、露光―現像―転写の工程を複数回繰り返すことで1枚の転写紙上に色画像を重ね合わせて形成し、これを定着させることによりフルカラー画像を得る方式が一般に用いられる。
この方式によれば、1枚のプリント画像を得るために、3回から4回(黒色を用いた場合)の画像形成工程を繰り返す必要があり、時間がかかるという欠点があった。この欠点を補うための方法として、複数の感光体を用い、各色ごとに得られた顕像を、転写紙の上に順次重ね合わせ、1回の通紙でフルカラープリントを得る方法がある。この方法によれば、スループットを大幅に短縮できるが、一方で、各感光体の位置精度や径のずれ、光学系の位置精度ずれなどに起因して、各色の転写紙上での位置ずれによる色ずれという問題が生じ、高品位なフルカラー画像を得ることが困難であった。
この色ずれを防止するための方法としては、例えば、転写紙や転写手段の一部をなす搬送ベルト上にテストトナー像を形成し、これを検知して、この結果をもとに各光学系の光路を補正したり、各色の画像書き出し位置を補正するなどの方法が考えられる(特許文献1を参照。)が、この方法では、以下のような問題点が生じる。
第1に、光学系の光路を補正するためには、光源やf―θレンズを含む補正光学系、光路内のミラー等を機械的に動作させ、テストトナー像の位置を合わせ込む必要があるが、このためには高精度な可動部材が必要となり、高コスト化を招く。更に、補正の完了までに時間がかかるため、頻繁に補正を行うことが不可能であるが、光路長のずれは機械の昇温などにより時間とともに変化することがあり、このような場合には光学系の光路を補正することで色ずれを防止するのは困難となる。
第2に、画像の書き出し位置を補正することでは、左端および左上部の位置ずれ補正は可能であるが、光学系の傾きを補正したり、光路長のずれによる倍率ずれを補正することは出来ない等の問題点がある。
また、各色毎の画像データの出力座標位置を、レジストレーションずれを補正した出力座標位置に自動変換し、該変換された各色の画像データに基づいて、変調された光ビームの位置を色信号の最小ドット単位よりも小さい量で修正する構成も提案されている(特許文献2を参照)。しかし、中間階調処理を行った画像に対して各色毎の画像データの出力座標位置を補正することによって、中間階調画像の網点の再現性が劣化してしまい、色むらが生じモアレが顕在化してしまう可能性があるという問題点がある。
その一例を図4に示す。入力画像101は一定の濃度値を持つ画像である。該入力画像101に対してある色ずれ補正を行った画像102が実際に印字されると、画像濃度値と該画像濃度値に対するトナー濃度の関係がリニアでないために、該入力画像101が一定の濃度値を持つ画像であるのにかかわらず、色ずれ補正後画像を印字すると濃度値が一定でない画像が印字される。このような不均一な濃度値が周期的に繰り返された場合、モアレが顕在化してしまい、良好なカラー画像が得られないという問題点があった。
さらに、印刷速度が高速になることにより、レーザー光が走査する感光体は、レーザー光が走査している間停止していることなく、レーザーの走査時間で印刷の条件に応じた所定量移動している。各色のレーザーの走査方向が同じであれば、この移動量による走査線の傾きは問題にならないが、反対方向から走査が開始される色の間では、感光体の移動量によっては色むらなどの画質劣化を発生させる要因となる。また、この移動量は印刷媒体などの条件により異なることがあり、単一な処理では、補正を行うことができない。
特開昭64−40956号公報 特開平8-85237号公報
このように、従来は色ずれ補正によって生じる可能性があるモアレを解消し、画質劣化の少ない画像を提供することが困難であった。
そこで本発明では、色ずれ補正によって生じる可能性があるモアレを解消し、画質劣化の少ない画像を提供可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、像担持体、当該像担持体を露光する露光部、並びに、露光によって生成された静電潜像を記録材で顕像化する現像部を有する画像形成部を有する画像形成装置であって、
前記像担持体を主走査方向に走査しながら露光する際の、露光位置の副走査方向におけるずれ量を表すずれ量情報を記憶するずれ量記憶手段と、
前記ずれ量に基づいて、前記副走査方向におけるずれを補正するためのずれ補正量を演算するずれ補正量演算手段と、
複数の画素データで構成される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記ずれ補正量のうち画素単位のずれ量に基づいて、複数の画素データで構成される画像データに対し画素単位のずれを補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された前記画素データについて、前記ずれ補正量のうち画素単位未満のずれ量に基づき画素濃度の変換を行う濃度変換手段と
複数のパターン画像を記憶するパターン画像記憶手段と、
を備え、
前記複数の画素データのうち、注目画素を中心とした所定領域内の画素データで構成される画像データと、前記複数のパターン画像のそれぞれとを比較し、比較結果に従い、前記濃度変換手段による画素の濃度変換の強さを切り替えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、色ずれ補正によって生じる可能性があるモアレを解消し、画質劣化の少ない画像を提供することができる。
以下、添付する図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図2は本発明の実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。図示のように、本実施形態では4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタの構造を有する。
この画像形成装置は、本体装置の右側面下部に転写材カセット53を装着している。転写材カセット53にセットされた記録媒体(記録紙、透過シート等)は、給紙ローラ54によって一枚ずつ取り出され、搬送ローラ対55-a、55-bによって画像形成部に給送される。画像形成部には、記録媒体を搬送する転写搬送ベルト10が複数の回転ローラによって記録媒体搬送方向(図2の右から左方向に)に扁平に張設される。転写搬送ベルト10の最上流部においては、転写搬送ベルト10に記録媒体が静電吸着される。またこのベルト搬送面に対向して4個のドラム状の像担持体としての感光体ドラム14−C、Y、M、Kが直線状に配設されて画像形成部を構成している(ここで、Cはシアン、Yはイエロー、Mはマゼンタ、Kはブラックの各色成分を示している)。
なお、各色成分毎の画像形成部は、搭載するトナーの色が異なるだけで、構造上の違いがないので、色成分Cについて説明する(以下、特に断らない限り、他の要素についてもCのみ採り上げて説明する場合について、同様。)。
C色用の画像形成部は、感光ドラム14−Cの表面を一様に帯電させる帯電器50−C、C色トナーを収納し、感光ドラム14−C上に生成された静電潜像を顕像(現像)する現像器52−C、並びに、露光部51−Cを有する。現像ユニット52−Cと帯電器50−Cとの間には、所定の間隙が設けらている。帯電器50−Cによってその表面が均一に帯電した感光ドラム14−C上に、上記の間隙を介してレーザスキャナからなる露光部51−Cからのレーザ光を図面に垂直な方向に走査露光する。これにより、走査露光した部分が非露光部分と異なる帯電状態となり、静電潜像が生成される。現像器52−Cは上記の静電潜像にトナーを転移させて顕像化(トナー像化;現像)する。
転写搬送ベルト10の搬送面を挟んで転写部57−Cが配置されている。感光体ドラム14−Cの周面上に形成(現像)されたトナー像は、それらに対応する転写部57で形成される転写電界によって、搬送されてきた記録媒体上に電荷吸着されて、記録媒体面上に転写される。上記処理を、他の色成分Y、M、Kについても同様に行なうことで、C,M,Y,Kの各色トナーが記録媒体に次々と転写されることになる。この後、定着器58により、記録媒体上の各色トナーを熱溶融して定着させ排紙ローラ対59−a、59−bによって機外に排出される。
なお、上記は記録媒体上に各色成分のトナー像を転写する例であった。しかし、転写搬送ベルト上に各色成分のトナー像を転写した後、その転写搬送ベルトに生成されたトナー像を記録媒体に再度転写する(二次転写)する構成でも構わない。この場合の転写ベルトを中間転写ベルトという。
図3は、像担持体である感光ドラム14−C(M,Y,Kでも良い)に走査される主走査線のずれを説明するイメージ図である。図示の水平方向が、レーザ光の走査方向を示し、垂直方向が感光ドラムの回転方向(記録媒体の搬送方向でもある)を示している。
図3において、301は理想的な主走査線を示しており、感光体ドラム14の回転方向に対して垂直に走査がおこなわれる。302は感光体ドラム14の位置精度や径のずれ、および各色の露光部51−Cにおける光学系の位置精度ずれに起因した右上がりの傾き、および湾曲が発生している実際の主走査線のイメージである。ここで、主走査線とは、像担持体である感光ドラム14を主走査方向に走査しながら露光する際の、露光位置を表すものである。このような主走査線の傾き、湾曲が、何れかの色の画像形成部に存在する場合、転写媒体に複数色のトナー像を一括転写した際に、色ずれが発生することになる。
そこで、本実施形態では、感光体ドラム14の回転方向に直交する主走査方向(X方向)において、印字領域の走査開始位置となるポイントAを基準点として、複数のポイント(ポイントB、ポイントC、ポイントD)で、理想的な主走査線301と実際の主走査線302との間における副走査方向のずれ量を測定する。なお、感光体ドラム14の回転方向に対応し、主走査方向と直交する方向を副走査方向という。そして、そのずれ量を測定したポイントごとに複数の領域(Pa-Pb間を領域1、Pb-Pc間を領域2、Pc-Pd間を領域3とする)に分割する。その上で、各ポイント間を結ぶ直線(Lab、Lbc、Lcd)により、各領域の主走査線の傾きを近似する。
従って、ポイント間のずれ量の差(領域1はm1、領域2はm2-m1、領域3はm3-m2)が正の値である場合は、該当領域の主走査線は正(図において右上がり)の傾きを有することを示す。一方、当該ずれ量の差が負の値である場合、負(図において右下がり)の傾きを有することを示す。
次に、図1は、本実施形態に対応する画像形成装置のプリンタエンジン及びコントローラの構成の一例を示す図である。以下、図1を参照して、上記走査線の傾き、湾曲により発生する色ずれを補正する色ずれ補正処理の動作を説明する。
図1において、401はプリンタエンジンで、コントローラ402で生成された画像ビットマップ情報をもとに実際に印字処理を行う。コントローラ402は基板に収容され、装置に収容した際に、プリンタエンジン401との電気的接続が行われる。
403C、403M、403Y及び403Kは、色毎の色ずれ量記憶部であり、装置製造段階で各色毎の画像形成部毎の上記ずれ量情報を書き込み、保持するものである。一例としては、EEPROM等の書き込み可能で不揮発性メモリで実現できよう。なお、図示では各色成分毎に色ずれ量記憶部を設けるように示しているが、記憶する情報量は十分に少ないので1つのメモリ素子で全色成分の色ずれ量を記憶しても構わない。
本実施形態に対応する色ずれ量記憶部403C、M、Y、Kは、図3で説明した、複数のポイントで測定した実際の主走査線302と、理想的な主走査線301の副走査方向のずれ量を、主走査線の傾き、および湾曲を示す情報として記憶する。また、エンジンプロファイル412は、プリンタエンジンにおける印刷に係る構成情報を記憶している。このエンジンプロファイル412もまた、不揮発性の書き込み可能なメモリで構成されている。
説明を分かりやすくするため、以下ではエンジンプロファイル412を除いて説明し、その後で、このエンジンプロファイル412を用いた補正処理について詳述することとする。
図5は、色ずれ量記憶部403C(M、Y、Kも同様であるが、格納される情報は個体差によって異なる。)に記憶される情報の一例を示す図である。図5において、L1乃至L3、及び、m1乃至m3は図3の同符号と同じ意味である。
本実施形態では、色ずれ量記憶部403C、M、Y、Kに、理想的な主走査線301と、実際の主走査線302とのずれ量を記憶するようにしている。しかしながら、実際の主走査線302の傾き、および湾曲の特性が識別可能な情報であれば、色ずれ量記憶部403C、M、Y、Kに記憶される情報はこれらに限られるものではない。
また、色ずれ量記憶部403C、M、Y、Kに記憶される情報は、上記のように装置の製造工程において、予めずれ量を測定し、装置固有の情報として記憶しておくことができる。その一方で、装置自体に、上記ずれ量を検出するための検出機構を搭載し、各色の像担持体ごとにずれを測定するための所定のパターンを形成し、上記検出機構により検出したずれ量を記憶するような構成を採ることも可能である。
次に、コントローラ402は、色ずれ量記憶部403C、M、Y、Kに記憶された主走査線のずれ量を相殺するように画像データを補正して印刷処理を行う。
画像生成部404は、不図示のコンピュータ装置等から受信する印刷データ(PDLデータ、イメージデータ等)より、印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成し、RGBデータ(各8ビットの256階調)をドット毎に出力する。この処理は、公知のものであるので、より詳細な説明は省略する。
色変換部405は、画像生成部404からのRGBデータを、エンジン401で処理可能なCMYK空間のデータ(各8ビット)に変換(LOG変換、UCR処理で実現する。)する。ビットマップメモリ406は、CMYK空間のデータを色毎に蓄積する。このビットマップメモリ406は、印刷処理を行うラスターイメージデータを一旦蓄積するものである。また、1ページ分のイメージデータを蓄積するページメモリ、或いは、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリとして実現可能である。
407C、407M、407Y、407Kは、各色について設けられた色ずれ補正演算部であり、色ずれ量記憶部403C、M、Y、Kに蓄積された、主走査線の副走査方向におけるずれ量情報に基づき、各ドット毎に、後述する色ずれ量補正部408C、M、Y、Kから指定される主走査方向の座標情報に対応した副走査方向の色ずれ補正量を算出する。算出された補正量は、色ずれ量補正部408C、M、Y、Kにそれぞれ出力される(ここでは、エンジンプロファイル412は除外している点に注意されたい)。
ここで、主走査方向の座標データをx(ドット)、副走査方向の色ずれ補正量をΔy(ドット)とした場合、図3を基にした各領域の演算式を以下に示す。なお、以下において、Ldotは1ドットのサイズ(単位は“mm/dot”)を表す。
領域1:Δy1 = x * ( m1 / L1 ) (0≦x<L1)
領域2:Δy2 = m1/Ldot + ( x - (L1 / Ldot) ) * ( (m2 - m1 ) / (L2 - L1 ) )(L1≦x<L1+L2)

領域3:Δy3 = m2 / Ldot + ( x - (L2 / Ldot) ) * ( (m3 - m2 ) / (L3 - L2 ) )(L1+L2≦x≦L1+L2+L3)
上記において、L1、L2、L3は、印刷開始位置から、領域1、領域2、領域3の左端までの主走査方向の距離(単位mm)を表す。m1、m2、m3は領域1、領域2、領域3の左端における理想的な主走査線301と、実際の主走査線302との副走査線方向におけるずれ量(単位mm)を表す。このΔyを決定後、Δyが印刷で再現する1ドット分に達した時点でのxの値を決定し、この値ごとに色ずれ補正部408Cにおける座標変換部での垂直方向の読み出し位置を変更していく。
他方、エンジン401側からエンジンプロファイル412に格納されている印刷に係る構成情報としてのエンジンプロファイルデータには、図13に示すように、用紙サイズにおける基準点からのオフセット情報・エンジンでの各色のビームの走査方向・スキャナーの走査量・使用されるビーム数などが含まれる。
次に、レーザビームの走査露光方向、並びに、走査露光ビーム数に対応する傾き量について、図14を用いて考察する。
図14(a)では、1走査で副走査方向に1ドット記録し、マゼンタとシアンの走査方向が逆の場合の例を示す。図14(b)は1走査で副走査方向に2ドット、図14(c)は1走査で副走査方向に4ドット記録する場合を示す。
図14(a)の例を説明する。画像形成を開始する位置は、マゼンタがドット4m、シアンがドット4cとなり、互いに一致しない。これは、マゼンタとシアンとで走査方向が逆になっているためである。1走査において形成されるドットの軌跡はマゼンタはライン1401、シアンはライン1402に示すようになる。また各ライン上のドット4m’及びドット4c’は、それぞれ1走査期間内に形成された任意のマゼンタとシアンのドットを示す。このように、マゼンタのドットはライン1401上に形成され、シアンのドットはライン1402上に形成される。
図14(a)において、1主走査分の移動量(即ち、1主走査においてドットが記録される区間)は、Lmaxで表される。また、ドット記録を開始した際のドット4m(4c)の記録位置から、1主走査が終了する際のドットの記録位置までの、副走査方向のずれ量は、mdotで表される。このLmaxとmdotにより、ライン1401及び1402の傾きをmdot/Lmaxとして求めることができる。
次に、図14(b)及び(c)では、それぞれ1主走査期間内に副走査方向に2ドット、4ドットをそれぞれ記録する場合を示している。このとき、ドット記録を開始した際のドット4mb及び4mc(4cb及び4cc)の記録位置から、1主走査が終了する際のドットの記録位置までの、副走査方向のずれ量は、それぞれ2*mdot、4*mdotで表される。よって、ライン1403び1404の傾きを2*mdot/Lmaxとして求めることができる。また、ライン1405び1406の傾きを4*mdot/Lmaxとして求めることができる。
即ち、1主走査で使用されるビーム数(1主走査で副走査方向に記録されるドット数)をnとすると、傾きは、n*mdot/Lmaxと表すことができる。また、図3におけるずれ方向を正とすると、Forward時の符号は負、Reverse時の符号は正として傾きの計数を付加して、演算を行う。
次に、感光ドラムの回転速度が異なることにより、印刷速度が変わる場合について、図15を参照して検討する。
図15(a)は、図14(a)と同様の場合を示している。図15(b)は、1/2倍速で記録を行う場合を示している。(b)の場合、感光ドラム14の回転速度が通常の1/2倍速となっている。よって、主走査2回行った場合の感光ドラムの移動量は、通常の印刷速度における主走査1回分に一致する。従って、ライン1501及び1502の傾きは、図14においてビーム数nに応じて求めた傾き係数に、更に1/2を乗じて求めることができる。
一方、印刷速度が2倍速(感光ドラム14の回転速度た通常の2倍速)の場合は、1回の主走査で感光ドラム14が通常時の2走査分だけ移動することになる。よって、ライン1503及び1504の傾きは図14においてビーム数nに応じて求めた傾き係数を更に2倍して求めることができる。
以上により、印刷速度がk倍になった場合には、ビーム数n及び印刷速度kに基づいて、傾きを、k*n*mdot/Lmaxと表すことができる。
従って、色ずれ量とエンジンプロファイルを含めた、全領域でのずれ量Δyは、主走査方向がForwardの場合
Δy = -x*k*n*mdot/Lmax + x*(m1/L)(0≦x<L)
-x*k*n*mdot/Lmax +m1/Ldot+(x−L/Ldot)*(m2/L) (L≦x<2L)
-x*k*n*mdot/Lmax +(m1+m2) /Ldot +(x−2L/Ldot)*(m3/L) (2L≦x≦3L)
主走査方向がReverseの場合
Δy = x*k*n*mdot/Lmax + x*(m1/L)(0≦x<L)
x*k*n*mdot/Lmax +m1/Ldot +(x−L/Ldot)*(m2/L) (L≦x<2L)
x*k*n*mdot/Lmax +(m1+m2) /Ldot +(x−2L/Ldot)*(m3/L) (2L≦x≦3L)
となる。
ここで、記録媒体に印刷を行う場合には、記録紙などの記録媒体のサイズに応じて記録開始位置をオフセットする必要がある。このため、画像の副走査方向の座標変換処理に使用する”y”の値は、オフセット位置における値”yobj”から開始される。オフセットの位置での副走査方向方向の補正量は、上記yを求める式で算出できる。
オフセット位置は、1ドットのサイズを基準として決定される。つまり、yobjをドットサイズで割った場合に得られる商の値分だけ副走査方向への座標変換を行なう。従って、yobjが1ドットのサイズで割り切れない大きさの場合であっても、当該商の値分だけ座標変換を行わなければ、所望の記録位置に記録を行えないことになる。
ここでの座標変換には、まず、色ずれ量演算部407Cの座標変換初期値として、当該商の値に基づいて変換量を計算して行う方法がある。別の方法としては、副走査方向の読み出しタイミングを調整することにより行う方法がある。オフセット値自体は同一の記録媒体に対する印刷処理を行っている間は一定値で共通(固定的)であるので、色ずれ量演算部407Cにおける座標変換初期値は0としておき、計算で得られた変換量に基づいてタイミングを調整すれば、実質的に座標変換を行うことが可能となる。以下に説明する色ずれ量演算部407Cの説明では、上記2通りの方法の内、前者を採用した場合について説明する。
次に、色ずれ量演算部407Cの構成を図16を参照して説明する。併せて、色ずれ量演算部407Cにおける処理について図17のフローチャートを参照して説明する。
図16において、1620は、オフセット値格納部である。画像形成装置のCPU(不図示)は、エンジンプロファイル412に格納されているオフセットデータをオフセットデータ1610としてオフセット値格納部1620に送信する。送信されたオフセットデータ1610の書き込みは、書き込みタイミングを制御するオフセット書き込み信号1601と同期して行われる。このとき格納されるオフセットデータ1610は、図13におけるO1、O2、O3に対応する。
1621は加算器であって、オフセット値格納部1620に格納されたオフセット値と、処理対象となる注目画素の座標データ1602とを加算して、選択器1622に座標アドレス1603を出力する。ここでの座標データ1602は、色ずれ補正部408Cから提供される。色ずれ補正部408Cは、座標変換に必要となる色ずれ補正量(テーブルデータ1609)を補正演算テーブル1623から取得するために、処理対象の座標データ1602を色ずれ演算部407Cに供給している。
次に、1622は選択器であり、テーブル参照アドレス1605と加算器1621から出力される座標アドレス1603とのいずれかを、モード制御信号1606に応じて選択する。ここで、テーブル参照アドレス1605は、CPUが補正演算テーブル1623にデータを書き込んだり、読み出したりする際に、上記CPUから供給される。モード制御信号1606は上記CPUから送信され、例えば“1”の時にはテーブル参照アドレス1605が選択され、一方、“0”の場合には座標アドレス1603が選択される。
選択器1622から補正演算テーブル1623のテーブルアドレス1604が出力されると、テーブルアドレス1604に対応するテーブルデータ1609が、補正演算テーブル1623から出力される。補正演算テーブル1623からの出力は色ずれ補正部408Cに供給される。なお、補正演算テーブル1623へのテーブルデータ1609の書き込みを行う場合には、書き込みデータ1608を上記CPUから入力し、書き込み制御信号1607に同期させて書き込みを行う。
次に、図17において、ステップS1701では、色ずれ量演算部407Cは、色ずれ量記憶部403Cから色ずれ量を取得する。また、エンジンプロファイル記憶部412から、エンジンプロファイルを取得する。ステップS1703では、印刷モード(記録紙のサイズや搬送方向、印刷速度等)を加味して、これらプロファイルに基づく補正データ(Xアドレスのオフセット値、Yアドレスオフセット値、後述する重み付け係数α、βを算出する。そして、ステップS1704にて、算出したこれらのデータを補正演算テーブル1623の該当するアドレス位置に書き込む。このように、補正演算テーブルのテーブルデータの演算は、プリンタエンジン401の状態に応じて、画像形成装置の起動時、或いは、印刷速度の変更時に実行すればよく、その結果が補正演算テーブル1623に格納される。
次に、ステップS1705において、印刷モードが変更されたか否かを判定する。印刷モードの変更があったと判定した場合(ステップS1705において「YES」)には、ステップS1703以降の処理を再度実行する。すなわち、補正テーブル1623を更新することになる。一方、印刷モードの変更がなかったと判定した場合(ステップS1705において「NO」)には、ステップS1706において、印刷が開始されたか否かが判定され、印刷が開始されたことを検出する(ステップS1706において「YES」)と、ステップS1707に進んでオフセットデータ1610を、オフセット値格納部1620に読み込む。また、ステップS1708では、座標データ62が取得される。
オフセットデータ1610と座標データ1620は、加算器1621に出力され、ステップS1709において座標アドレス1603が生成される。座標アドレス1603は、選択器1622に供給され、同じく選択器1622にはCPUよりテーブル参照アドレス1605が供給される。選択器1622は、モード制御信号1606に基づいて、座標アドレス1603またはテーブル参照アドレス1605のいずれかを選択し、ステップS1710においてテーブルアドレス1604を出力する。
ステップS1711では、選択器1622から入力されたテーブルアドレス1604に対応するテーブルデータ1609が補正演算テーブル1623から出力される。ステップS1712では、印刷終了か否かを判定し、印刷終了でない場合には(ステップS1712において「NO」)、ステップS1708に移行し、印刷終了の場合には(ステップS1712において「YES」)、ステップS1705へ移行して処理を繰り返す。
次に、図1における色ずれ量補正部408Cについて説明する。色ずれ量補正部408Cは、主走査線の傾き、歪みによる色ずれを補正するために、色ずれ量演算部407Cからドット毎に算出され出力される色ずれ補正量に基づき、ビットマップメモリ406に蓄積されたビットマップデータの出力タイミングの調整、および画素毎の露光量の調整を行う。これにより、各色のトナー像を、転写媒体に転写したときの色ずれ(レジストレーションずれ)を防ぐものである。色ずれ補正部408Cには、ビットマップメモリから処理対象の画像データが入力される。また、色ずれ量演算部407Cから、各画素の色ずれ補正量であるところのテーブルデータ1609が入力される。
色ずれ量補正部408Cの具体的構成の一例は、例えば図8に示すようになる。ここで、色ずれ補正部408Cには、座標カウンタ801、座標変換部802、ラインバッファ803、平滑化判定パターン記憶部805、平滑化判定部806、濃度変換部807、ハーフトーン処理部808、例外処理部809、セレクタ810により構成される。
ここで、座標カウンタ801は、色ずれ補正処理を行う主走査方向、及び、副走査方向の座標位置データを座標変換部802及び濃度変換部807に出力する。また、座標カウンタ801は、座標データ1602を色ずれ量演算部407Cに出力する。
座標変換部802は、座標カウンタ801からの主走査方向、および副走査方向の座標位置データと、色ずれ量演算部407Cより得られるテーブルデータ1609(補正量Δyに対応)に基づき、補正量Δyの整数部分の補正処理、つまり画素単位での副走査方向に対する再構成処理をおこなう。
ラインバッファ803は、ビットマップメモリ406から色ずれ補正処理を行う以前の画像情報を蓄えるライン単位のメモリーである。
平滑化判定パターン記憶部805は、平滑化判定部806において利用される所定サイズのウィンドウパターンを記憶する。平滑化判定部806は、ラインバッファ803から得たウィンドウデータ804と、平滑化判定パターン記憶部805に記憶されている平滑化判定パターンとを比較する。この比較により、画像の特徴を抽出し、濃度変換部807で実施する濃度変換処理を選択する。
図8に示すウィンドウ804では、3×5のサイズの場合を記載しているが、ウィンドウサイズはこれに限定されるものではない。後述する細線の検出などを考慮すると前記の値以上のウィンドウ領域を設定することが望ましい。
濃度変換部807は、対象の画像に対して、座標カウンタ801からの主走査方向の座標位置データと、テーブルデータ1609として提供された補正量Δyに基づき、Δyの小数点以下の補正処理、つまり画素単位未満で副走査方向の前後のドットの露光比率を調整して補正をおこなう。この調整量は、平滑化判定部806により決定される。濃度変換部807は副走査方向の前後のドットを参照するためのラインバッファ803を利用する。
808は、ハーフトーン処理部であり、濃度変換部807において濃度変換された画像データをハーフトーン処理する。809は例外処理部であって、濃度変換部807において濃度変換された画像データに例外処理を施す。810はセレクタであって、平滑化判定部806からの選択信号に応じて、ハーフトーン処理部808と例外処理部809とのいずれかからの出力を選択して、転送用バッファ410Cに供給する。
色ずれ補正部408Cにおける処理の流れは、図12のフローチャートに示すようになる。
図12において、ステップS1201では、ビットマップメモリ406から読み出された画像データをラインバッファ803に格納する。次に、ステップS1202では、ラインバッファ803から読み出されたウィンドウ804内の画像データについて、座標変換部802が座標変換を行い、1ライン以上の色ずれに対する補正を行い、補正結果を濃度変換部807へ出力する。
次に、ステップS1203では、平滑化判定部806において、ラインバッファ803から読み出されたウィンドウ804内の画像データと平滑化判定パターン記憶部805に記憶されている平滑化判定パターンとを比較して、画像情報の特徴を抽出し、当該特徴に基づく補正量テーブルを決定する。また、ハーフトーン処理と例外処理とのいずれを選択するかを決定する。
続くステップS1204では、濃度変換部807において、平滑化判定部806から指定された補正量テーブルを利用して濃度変換処理を実行する。更に、ステップS1205では、平滑化判定部806からの選択指示に応じて、ハーフトーン処理を行うか否かを判定する。もし、ハーフトーン処理が選択されている場合には(ステップS1205において「YES」)、ステップS1206においてハーフトーン処理を実行する。一方、ハーフトーン処理が選択されていない場合には(ステップS1205において「NO」)、ステップS1206において例外処理を実行する。以下、上記各ステップにおける処理について具体的に説明する。
次に、座標変換部802における色ずれ補正量Δyのうち、整数部分のずれ量(画素単位の色ずれ量)を補正する処理について、図6を参照して説明する。
座標変換部802では、まず、図6(a)に示されるように、直線で近似された主走査線の色ずれ量から求められた色ずれ補正量Δyの整数部分の値に応じて、ビットマップメモリ406に蓄積された画像データの副走査方向(Y方向)の座標をオフセットする。
例えば図6(b)に示すように、座標カウンタ801からの副走査方向の座標位置がnである場合、主走査方向の座標位置をXとすると、主走査方向のX座標において、601の領域では、色ずれ補正量Δyが0以上1未満である。よって、nライン目のデータを再構成する場合、ビットマップメモリからnライン目のデータを読み出す。602の領域では、色ずれ補正量Δyが1以上2未満である。そこで、nライン目のデータを再構成する場合には、1副走査ライン数をオフセットした位置、つまりビットマップメモリ406からn+1ライン目のデータを読み出すための座標変換処理が行われる。同様に603の領域では、n+2ライン目、604の領域ではn+3ライン目のデータを読み出すための座標変換処理が行われる。
以上の方法により、画素単位での副走査方向の座標変換処理が行われる。このようにして座標変換部802により画素単位での色ずれ補正をおこなった画像データを像担持体に露光した露光イメージは、図6(c)に示すようになる。
次に、濃度変換部807における画素単位未満の色ずれ補正について、図7を参照して説明する。濃度変換部807では、色ずれ補正量Δyの小数点以下のずれ量(画素単位未満の色ずれ量)が補正される。この補正は、副走査方向において前後のドットの露光比率を調整し、画素濃度の分散を図ることで実現される。
図7(a)は、正の傾き(図3のY方向の傾き)を有する主走査線の一例(701)を示す。ここでは、主走査方向に4ドット進む毎に、副走査方向に1ドットのずれが生じている場合が示されている。図7(b)は、濃度変換を行う以前の、水平な直線のビットマップイメージ702を示している。図7(c)は、(a)の主走査線の傾きによる色ずれを相殺するための補正を行った場合の、補正後のビットマップイメージ703を示す。このようなイメージ703を実現するためには、副走査方向の前後のドットの露光量調整をおこなうことが必要である。
図7(d)は、色ずれ補正量Δyと濃度変換をおこなうための補正係数との関係(補正量テーブル)704を示す。ここで、kは色ずれ補正量Δyの整数部分(小数点以下を切り捨て)であり、画素単位での副走査方向の補正量を表す。βとαは、画素単位未満の副走査方向の補正をおこなうための補正係数で、色ずれ補正量Δyの小数点以下の情報より、副走査方向の前後のドットの露光量の分配率を表し、β=Δy−k、α=1−βにより計算される。ここで、αは先行するドット(先に形成されるドット)の分配率、βは後行ドット(後に形成されるドット)の分配率を表す。このようにして、α及びβの値に基づいて、各ドットの画素濃度が副走査方向に分散される。
図7(e)は、(d)の補正係数に従って、副走査方向の前後のドットの露光比率を調整するための濃度変換をおこなったビットマップイメージ705を示す。図7(f)は、濃度変換されたビットマップイメージの像担持体での露光イメージ706を示し、主走査ラインの傾きが相殺され、水平な直線が形成されることになる。
図7に示した濃度変換処理の一例は、一般的な画像に対応するものである。これに対し、1ドットの幅で形成される線について濃度変換処理を行う場合を図18を参照して説明する。1ドットの幅で形成される線について上下のドットに分散させて再現する場合、上下あわせて1にすると、ドットのつながりの関係により、1ドット分の濃度を表現することができない。そこで、図18に示すように、補正量テーブル1804においては、画素濃度の所定倍である1より弱冠大きい数となるように係数を設定することが好ましい。図18の場合には、濃度変換の変換量が上下あわせて1.2となっている。これにより、1ドット分の濃度表現が可能となる。
また、1ドット単位でドットの有無が繰り返されるような模様のデータにおいては、濃度変換を実施して、画素濃度を分散させた場合には、本来の模様が消失してしまう虞がある。そこで、図19に示すように、補正量テーブル1905では係数αを1、βを0にそれぞれ固定して濃度の分散が成されないように係数を設定し、元画像データをそのまま出力する。これにより、変換・補正による画質を最小限に抑えることができる。
以上、図7、図18及び図19を参照して濃度変換部807における処理を説明した。この中で、3通りの補正量テーブル(704、1804及び1904)が存在したが、濃度変換処理に際してどのような補正量テーブルを使用するかは、平滑化判定部806において画像情報の特徴を抽出し、該特徴に基づき決定することができる。平滑化判定部806における処理については、図20を参照して後段で説明する。
次に、図8のハーフトーン処理部808における処理について説明する。ハーフトーン処理部808では、入力された多値の画像情報のビット数を削減しながら、画像の階調表現を維持するための変換処理(ハーフトーン処理)を行う。ハーフトーン化のセルサイズは画像情報の種類に応じて変更することで、適正な画像再現が可能となる。
また、入力画像に対してハーフトーン処理と色ずれ補正処理を行う順序も、画像再現性に影響を与えるものである。以下、入力画像に対してハーフトーン処理→色ずれ補正の順で処理を行った場合と、入力画像に対して色ずれ補正→ハーフトーン処理の順で行った場合の、処理結果の一例を、図9及び図10を参照して説明する。
まず、図9は、入力画像に対してハーフトーン処理→色ずれ補正の順で処理を行った場合の一例である。図示の符号900は濃度50%の一定濃度の入力画像である。この画像に対して4×4のハーフトーンパターンを用いてハーフトーン処理した場合、画像901が得られる。この画像901が本来求められる画像であり、色ずれ補正を行った後でも、この画像と同等の画像が得られれば、画像劣化がなく色ずれ補正が実現できたと言える。ここで、該ハーフトーン処理後の画像901に対して、図9内における上方向(垂直方向)に、1/2画素色ずれ補正を行った場合に得られるのが画像902である。図からわかるように、該ハーフトーン処理後の画像に色ずれ補正を行った場合、ハーフトーン処理による中間階調画像の網点の再現性劣化が生じている。
これに対し、図10は入力画像に対して色ずれ補正→ハーフトーン処理の順で処理を行った場合の一例である。図示の符号1000が入力画像であり、前述した画像900と同様に、一定濃度(50%)の画像である。この入力画像1000に対して、図10における上方向(垂直方向)に、1/2画素色ずれ補正を行った場合に得られるのが画像1001である。
このような色ずれ補正を行うことにより、上下1ライン部分に25%の濃度の画像が生じる結果となる。この色ずれ補正後の画像に対してハーフトーン処理を行った結果が、画像1002である。画像1002において上端及び下端の1ライン分に濃度25%の画像が生じたために、上下1ラインにおいては、画像1000と異なる画像となっているが、その他の部分に関しては画像901と同様の画像が得られており、画像920に見られたような中間階調画像の網点の劣化も見られていない。
このように、画像900や画像1000のようなエッジのない画像の場合には、色ずれ補正を行なった画像に対してハーフトーン処理することで、画像の劣化を抑制することが可能になる。
一方、文字や線画等、周りの濃度に対して急峻に変化する画像のエッジ部においては、以下のような問題がある。例えば、図11に示すように、入力画像1101に対して座標変換を施すと、変換後の画像は1102に示すようになる。これに対して、所定の補正量テーブルを用いて濃度変換処理を行った場合、変換後の画像は1103に示すようになる。この画像1103に対してハーフトーン処理を施すと、処理後の画像は1104に示すようになる。
画像1104においては、エッジ部がハーフトーンパターンに従って形成されるため、濃度変換の結果が無効化されてしまい、エッジ部において隙間や不連続性が生ずることになる。その結果として、文字・線画などの画像エッジ部ではジャギーが発生する。これ以外にも、画像情報の特徴により画像が乱れることがある。
このような弊害を防止するために、平滑化判定部806では、上記濃度変換に際して補正量テーブルを決定する処理に加えて、画像情報の特徴を検出し、その特徴に応じたハーフトーン処理部の設定を行う必要がある。
以下、本実施形態に対応する平滑化判定部806の処理について説明する。
図20に、平滑化判定部806の具体的な構成の一例を示す。図20において、2001(a〜c)は、比較器であり、平滑化判定パターン記憶部805に記憶されている所定の平滑化パターン2005(a〜c)と、ラインバッファ803から出力された画像データとを比較し、パターンが一致する場合に、該比較器2001(a〜c)に対応する補正量テーブルとハーフトーン処理/例外処理の選択を行う。
2002は、処理対象となる注目画素であって、この注目画素を中心とした所定領域内に存在する画素が、ウィンドウ804を構成する画素としてラインバッファ803から読み出される。
2003は、2値化処理部であって、ラインバッファ803から読み出されたウィンドウ804の多値の画像データを2値化データに変換する。画像情報を2値化する方法には、最上位ビットで2値化する方法と、隣接画素での平均値を求め、平均値との比較により2値化する方法とがある。2値化処理結果は、比較器2001(a〜c)に入力される。
2005(a〜c)は、平滑化判定パターン記憶部から読み出された平滑化判定パターンである。この平滑化判定パターンはそれぞれ比較器2001(a〜c)に入力され、2値化された画像データと比較される。
平滑化判定パターンの一例は、図24に示すようになる。図24では、平滑化判定用パターンとして、3×3のパターンを例として説明する。なお、ウィンドウサイズが3×5の場合であっても、注目画素2002を中心として3×3のパターンと一致するパターンが存在するか否かを判定すればよい。
図24で、(a)は、注目画素2002を含む2ドット幅以上のラインが構成されている場合のパターンの一例を示している。比較器2001aにより、このような平滑化判定パターンと一致する入力パターンが2値化処理済みのデータにおいて検知された場合、濃度変換に用いられる補正量テーブルとして、例えば、図7(d)に示すような補正量テーブル704が選択される。また、ハーフトーン処理と例外処理のうち、ハーフトーン処理が選択される。
また、(b)は、注目画素2002を含む1ドット幅のラインが構成されている場合のパターンの一例を示している。比較器2001bにより、このような平滑化判定パターンと一致する入力パターンが2値化処理済みのデータにおいて検知された場合、濃度変換に用いられる補正量テーブルとして、例えば、図18(d)に示すような補正量テーブル1804が選択される。また、ハーフトーン処理と例外処理のうち、例外処理が選択される。ここでの例外処理には、例えば、以下のような処理が含まれる。そもそも、ハーフトーン処理の主たる目的は、画像の階調性を極力維持する状態で、後段のPWM部で処理するビット幅と入力のビット幅を合わせることである。そこで、例外処理としてハーフトーン処理を行わず、ビットスライス処理などにより、濃度変換部807により濃度変換される割合をPWMの最大値を積算する処理により、PWMへ入力するビット幅と同じにする処理を実行することができる。
更に、(c)は、ウィンドウ804内の画素が所定の模様を形成している場合のパターンの一例を示している。比較器2001cにより、入力された平滑化判定パターンと一致する入力パターンが2値化処理済みのデータにおいて検知された場合、濃度変換に用いられる補正量テーブルとして、例えば、図19(d)に示すような補正量テーブル1904が選択される。また、ハーフトーン処理と例外処理のうち、ここでも例外処理が選択される。
2006は、平滑化判定部であって、比較器2001からの出力に応じて、所定の補正量テーブルを濃度変換部807に出力し、ハーフトーン/例外処理のいずれを選択するかを表す選択信号をセレクタ810に出力する。なお、比較器2001において、いずれの平滑化判定パターンとの一致も検出されなかった場合には、補正量テーブルとして図19(d)と、ハーフトーン処理とが選択される。
以上により、色ずれ補正部408Cから出力された色ずれ補正後の画像データは、転送用バッファ410Cを経て、PWM処理部411Cにおいてパルス幅変調されて2値のレーザ駆動信号に変換され、その後、露光ユニット51−Cに供給され、露光ユニットから露光される。これにより、感光ドラム14に静電潜像を生成することが可能となる。
以上のように、本実施形態に対応する画像形成装置によれば、画像の特徴に応じて、補正量テーブルを選択して濃度変換処理を行い、また、ハーフトーン処理を行うか否かを選択して実施することができる。これにより、画質劣化の少ない画像を提供すると共に、処理を高速に行うことが可能となる。
より具体的に、本発明は、画像形成部毎の色ずれ量記憶部から得られる色ずれ量をもとに色ずれ補正量演算し、演算結果を用いて座標変換することにより画素単位の色ずれ補正を行うことが可能となる。また、処理対象の画像の特徴を検出し、検出した特徴に応じて、画素単位未満の色ずれを補正する濃度変換補正を行うことができる。さらに、検出された特徴に応じてハーフトーン処理または例外処理を選択的に行うことができる。これにより、光学走査系の機械的配置ずれ等に起因するレジストレーションずれを相殺する位置に各色画像を出力し、主走査方向における最小座標単位よりも小さい値でもって配置修正ができる。よって、色ずれのないカラー画像を劣化することなく高速に出力することが可能となる。
更に付け加えれば、このようにエンジンの特性を加味した補正量の演算処理を共通化する構成をとることで、開発効率の向上が図られ、全体のコストダウンになる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、色変換部405において色変換をした後、ビットマップメモリ406に画像データを一端格納し、その後に色ずれ補正部408において座標変換を行っていた。これに対し、本実施形態では、座標変換をビットマップメモリに展開する段階で行った場合について説明する。
図21は、本実施形態に対応する画像形成装置のプリンタエンジン及びコントローラの構成の一例を示す図である。図21において、ビットマップメモリ2106の前段に座標変換部2109が配置される点が、図1と異なる。
座標変換部2109では、図8において説明したのと同様に、処理対象の画素について、色ずれ量演算部407Cより得られるテーブルデータ1609(補正量Δyに対応)に基づいて、補正量Δyの整数部分の補正処理、つまり画素単位での副走査方向に対する再構成処理をおこなって、処理結果をビットマップメモリ2106に書き込む。
このときビットマップメモリ2106に書き込まれた様子は、図23の2302に示すようになる。このように、本実施形態によれば、ビットマップメモリ2106に書き込まれた時点において、副走査方向における補正量Δyの整数部分についての補正処理が完了していることになる。従って、色ずれ補正部2108Cでは、補正量Δyの小数部分のずれ量に基づいて濃度変換等を行うことになる。
色ずれ補正部2108Cの具体的な構成は図22に示すようになる。図22において、ラインバッファは7段分用意されている。但し、この段数に限られるものではない。即ち、本実施形態において、ラインバッファ2203で使用するラインメモリの最低本数は、平滑化判定処理に使用するウィンドウのライン数+2個(図22の場合には、5+2=7)となる。
本実施形態では、上記のようにラインバッファ2203に画像データが読み込まれた時点で、補正量Δyの整数部分のずれ量は反映されている。よって、平滑化判定部2206において平滑化判定パターンとの比較処理を行う場合には、ウィンドウの形状を整数部分のずれ量に応じて変形させ、当該ずれ量を相殺する必要がある。例えば、本実施形態における主走査線の傾きが、図23の2301に示すように主走査方向に4ドット進むと副走査方向に1ドットずれる場合を考える。この場合、副走査方向での1ドット分のずれを含むようなウィンドウは、当該ずれ量を考慮したウィンドウが設定される。即ち、図23のイメージ2302において、2308で示す点線で囲まれた領域のようには、ウィンドウが設定される。一方、副走査方向のずれを含まない領域については、通常通りのウィンドウ2307が設定される。
これ以降の処理については、図8で説明したのと同様であるので、省略する。
以上のように、本実施形態においては、ビットマップメモリに色変換後の画像データを書き込む際に、副走査方向の補正処理のうち一部を行い、その後に濃度変換処理を行うことができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に対応する画像形成装置のコントローラ及びエンジン部の構成の概略を示すブロック図である。 本発明の実施形態に対応する画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に対応する、感光ドラム上における主走査線のずれを説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する、画像形成処理における濃度ムラを説明するための図ある。 本発明の実施形態に対応する色ずれ量記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する、色ずれ補正量の整数部分に基づいて副走査方向のずれ量を補正する動作を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する、濃度変換部における処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に対応する色ずれ補正部の構成の一例を示すブロック図である。 入力画像にハーフトーン処理、色ずれ補正の順で処理を行った結果を説明するための図である。 入力画像に色ずれ補正、ハーフトーン処理の順で処理を行った結果を説明するための図である。 色ずれ補正を行ったエッジ画像にハーフトーン処理を行った結果を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する色ずれ補正部における処理の一例に対応するフローチャートである。 本発明の実施形態に対応するエンジンプロファイルデータの一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する、1スキャンで記録するドット数を変更した場合におけるドット色、走査方向及び主走査線の関係を示す図である。 本発明の実施形態に対応する、記録速度を変更した場合におけるドット色、走査方向及び主走査線の関係を示す図である。 本発明の実施形態に対応する色ずれ量演算部の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する色ずれ量演算部における処理の一例に対応するフローチャートである。 本発明の実施形態に対応する、細線画像に対する濃度変換処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する、繰り返しパターンを有する画像に対する濃度変換処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する平滑化判定部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に対応する画像形成装置のコントローラ及びエンジン部の構成の概略を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に対応する色ずれ補正部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に対応する、濃度変換処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する平滑化判定パターンの一例を示す図である。

Claims (15)

  1. 像担持体、当該像担持体を露光する露光部、並びに、露光によって生成された静電潜像を記録材で顕像化する現像部を有する画像形成部を有する画像形成装置であって、
    前記像担持体を主走査方向に走査しながら露光する際の、露光位置の副走査方向におけるずれ量を表すずれ量情報を記憶するずれ量記憶手段と、
    前記ずれ量に基づいて、前記副走査方向におけるずれを補正するためのずれ補正量を演算するずれ補正量演算手段と、
    複数の画素データで構成される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記ずれ補正量のうち画素単位のずれ量に基づいて、複数の画素データで構成される画像データに対し画素単位のずれを補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された前記画素データについて、前記ずれ補正量のうち画素単位未満のずれ量に基づき画素濃度の変換を行う濃度変換手段と
    複数のパターン画像を記憶するパターン画像記憶手段と、を備え、
    前記複数の画素データのうち、注目画素を中心とした所定領域内の画素データで構成される画像データと、前記複数のパターン画像のそれぞれとを比較し、比較結果に従い、前記濃度変換手段による画素の濃度変換の強さを切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記濃度変換手段において濃度変換された前記画素データのハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段と、
    前記濃度変換手段において濃度変換された前記画素データの例外処理を行う例外処理手段と、
    前記比較結果に従い前記例外処理と前記ハーフトーン処理とのいずれを選択するかを決定する処理決定手段と、
    前記処理決定手段における決定に基づいて、前記例外処理手段及びハーフトーン処理手段のいずれかの処理結果を選択し、前記露光部の露光制御信号として出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記比較結果に基づいて、前記画素濃度の変換を行うための係数が決定され、
    前記濃度変換手段は、前記係数を利用して、前記色ずれ補正量のうち画素単位未満の色ずれ量に基づく画素濃度の変換を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記係数は、前記画素濃度を前記副走査方向に分散させるための係数であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記係数は、所定倍の前記画素濃度を前記副走査方向に分散させるための係数であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記係数は、前記画素濃度を前記副走査方向に分散させないための係数であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体、当該像担持体を露光する露光部、並びに、露光によって生成された静電潜像を記録材で顕像化する現像部を有する画像形成部を有する画像形成装置であって、
    前記像担持体を主走査方向に走査しながら露光する際の、露光位置の副走査方向におけるずれ量を表すずれ量情報を記憶するずれ量記憶手段と、
    前記ずれ量に基づいて、前記副走査方向におけるずれを補正するためのずれ補正量を演算するずれ補正量演算手段と、
    複数の画素データで構成される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記ずれ補正量のうち画素単位のずれ量に基づいて、複数の画素データで構成される画像データに対し画素単位のずれを補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された前記画素データについて、前記ずれ補正量のうち画素単位未満のずれ量に基づき画素濃度の変換を行う濃度変換手段と、
    複数のパターン画像を記憶するパターン画像記憶手段と、
    を備え、
    前記複数の画素データのうち、注目画素を中心とした所定領域内の画素データで構成される画像データと、前記複数のパターン画像のそれぞれとを比較し、比較結果に従い、前記濃度変換手段による画素の濃度変換の有無を切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 像担持体、当該像担持体を露光する露光部、並びに、露光によって生成された静電潜像を記録材で顕像化する現像部を有する画像形成部を有し、前記像担持体を主走査方向に走査しながら露光する際の、露光位置の副走査方向におけるずれ量を表すずれ量情報を記憶するずれ量記憶部と、複数のパターン画像を記憶するパターン画像記憶部とを備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記ずれ量に基づいて、前記副走査方向におけるずれを補正するためのずれ補正量を演算する色ずれ補正量演算工程と、
    複数の画素データで構成される画像データを画像データ記憶部に記憶させる記憶工程と、
    前記ずれ補正量のうち画素単位のずれ量に基づいて、複数の画素データで構成される画像データに対し画素単位のずれを補正する補正工程と、
    前記補正工程において補正された前記画素データについて、前記ずれ補正量のうち画素単位未満のずれ量に基づき画素濃度の変換を行う濃度変換工程と、
    を備え、
    前記複数の画素データのうち、注目画素を中心とした所定領域内の画素データで構成される画像データと、前記複数のパターン画像のそれぞれとを比較し、比較結果に従い、前記濃度変換工程における画素の濃度変換の強さを切り替えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  9. 前記濃度変換工程において濃度変換された前記画素データのハーフトーン処理を行うハーフトーン処理工程と、
    前記濃度変換工程において濃度変換された前記画素データの例外処理を行う例外処理工程と、
    前記比較結果に従い前記例外処理と前記ハーフトーン処理とのいずれを選択するかを決定する処理決定工程と、
    前記処理決定工程における決定に基づいて、前記例外処理工程及びハーフトーン処理工程のいずれかの処理結果を選択し、前記露光部の露光制御信号として出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置の制御方法。
  10. 前記比較結果に基づいて、前記画素濃度の変換を行うための係数が決定され、
    前記濃度変換工程では、前記係数を利用して、前記色ずれ補正量のうち画素単位未満の色ずれ量に基づく画素濃度の変換が行われることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置の制御方法。
  11. 前記係数は、前記画素濃度を前記副走査方向に分散させるための係数であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  12. 前記係数は、所定倍の前記画素濃度を前記副走査方向に分散させるための係数であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. 前記係数は、前記画素濃度を前記副走査方向に分散させないための係数であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  14. 像担持体、当該像担持体を露光する露光部、並びに、露光によって生成された静電潜像を記録材で顕像化する現像部を有する画像形成部を有し、前記像担持体を主走査方向に走査しながら露光する際の、露光位置の副走査方向におけるずれ量を表すずれ量情報を記憶するずれ量記憶部と、複数のパターン画像を記憶するパターン画像記憶部とを備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記ずれ量に基づいて、前記副走査方向におけるずれを補正するためのずれ補正量を演算する色ずれ補正量演算工程と、
    複数の画素データで構成される画像データを画像データ記憶部に記憶させる記憶工程と、
    前記ずれ補正量のうち画素単位のずれ量に基づいて、複数の画素データで構成される画像データに対し画素単位のずれを補正する補正工程と、
    前記補正工程において補正された前記画素データについて、前記ずれ補正量のうち画素単位未満のずれ量に基づき画素濃度の変換を行う濃度変換工程と、
    を備え、
    前記複数の画素データのうち、注目画素を中心とした所定領域内の画素データで構成される画像データと、前記複数のパターン画像のそれぞれとを比較し、比較結果に従い、前記濃度変換工程における画素の濃度変換の有無を切り替えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  15. 請求項8乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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