JP2013214733A - 熱伝導性ペースト及びその使用 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械的強度及び信頼性が向上した銀膜をもたらす、熱伝導性ペーストを提供することである。
【解決手段】銀微粒子及び熱硬化型バインダを含み、銀微粒子が、低温焼結性銀微粒子であるか、25℃以下から昇温速度10℃/分で熱重量分析を行なったときの、25℃から200℃までの重量減少をΔW25℃→200℃、25℃から500℃までの重量減少をΔW25℃→500℃とした場合、
ΔW25℃→500℃≧1%
ΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃≦0.7%
を充足する、平均粒子径1〜500nmの銀微粒子であるか、平均粒子径40〜350nm、結晶子径20〜70nm、かつ結晶子径に対する平均粒子径の比が1〜5である銀微粒子であり、銀微粒子100質量部に対して、熱硬化型バインダが2〜7質量部である、熱伝導性ペースト、及び当該熱伝導性ペーストを、部品の接合に使用した半導体装置である。
【選択図】なし

Description

本発明は、熱伝導性ペースト、特に半導体装置のダイアタッチ用又はバンプ形成用の熱伝導性ペーストに関する。また、本発明は、当該熱伝導性ペーストを、部品の接合に使用した半導体装置に関する。
銀微粒子を含むペーストは、加熱により銀微粒子同士が焼結して導電性を有する銀膜を形成し、プリント回路基板上の導電回路、コンデンサの電極等の形成に使用されている(特許文献1参照)。近年では、バンプ及びダイアタッチ材等の半導体装置における接合部材の形成にも使用もされている。
上記の銀膜は、多数の銀微粒子同士が焼結して連結したポーラスな構造であるため、脆く、機械的強度の点で劣り、更に水分等の浸入により、銀膜が劣化しやすく、信頼性の点でも劣るという問題もあった。これらの問題を解決すべく、銀微粒子同士を焼結させた後、ポーラスな構造に、硬化性液状樹脂組成物を含浸して硬化させるという手法が提案されている(特許文献2及び3参照)。
特開2006−183072号公報 特開2010−65277号公報 特開2010−171271号公報
しかしながら、硬化性液状樹脂組成物を含浸させる工程は、煩雑であり、特に半導体装置の接合部材への応用の点から問題があった。
本発明者らは、より簡便な方法で、銀微粒子を含む熱伝導性ペーストを用いて機械的強度及び信頼性が向上した銀膜を得るべく検討したところ、特定の銀微粒子に、熱硬化型バインダを配合した熱伝導性ペーストを使用することにより、加熱処理のみで、機械的強度が向上した銀膜が得られ、更に、この銀膜は電気伝導度及び熱伝導性の点においても優れていることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明〔1〕は、低温焼結性銀微粒子;及び
熱硬化型バインダを含み、
銀微粒子100質量部に対して、熱硬化型バインダが2〜7質量部である、熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔2〕は、低温焼結性銀微粒子が、平均粒子径1〜500nmの銀微粒子であって、有機媒体中、銀微粒子を濃度90質量%で分散させたペーストからなる塗膜を、200℃で1時間加熱したとき、加熱後の塗膜において、銀微粒子同士が融着し、かつ加熱後の塗膜が比抵抗10μΩ・cm以下、熱伝導率70W/mK以上を示す銀微粒子である、本発明〔1〕の熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔3〕は、25℃以下から昇温速度10℃/分で熱重量分析を行なったときの、25℃から500℃までの重量減少をΔW25℃→500℃、25℃から200℃までの重量減少をΔW25℃→500℃とした場合、
ΔW25℃→500℃≧1%
ΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃≦0.7%
を充足する、平均粒子径1〜500nmの銀微粒子;及び
熱硬化型バインダを含み、
銀微粒子100質量部に対して、熱硬化型バインダが2〜7質量部である、熱伝導性ペースト。
本発明〔4〕は、平均粒子径40〜350nm、結晶子径20〜70nm、かつ結晶子径に対する平均粒子径の比が1〜5である銀微粒子;及び
熱硬化型バインダを含み、
銀微粒子100質量部に対して、熱硬化型バインダが2〜7質量部である、熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔5〕は、熱硬化型バインダが、(B1)エポキシ樹脂及び/又はオキセタン樹脂、並びに(B2)硬化剤からなる、本発明〔1〕〜〔4〕のいずれかの熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔6〕は、(B1)が、エステル結合を含有するエポキシ樹脂である、本発明〔5〕の熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔7〕は、(B1)が、オキセタン樹脂である、本発明〔5〕の熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔8〕は、エステル結合を含有するエポキシ樹脂が、フタル酸ジグリシジルエステル及び/又はその誘導体である、本発明〔6〕の熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔9〕は、(B2)が、カチオン重合開始剤、アミン系硬化剤及び酸無水物硬化剤からなる群より選択される硬化剤である、本発明〔5〕〜〔8〕のいずれかの熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔10〕は、(B2)が、カチオン重合開始剤である、本発明〔9〕の熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔11〕は、半導体装置のダイアタッチ用の本発明〔1〕〜〔10〕のいずれかの熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔12〕は、半導体装置のバンプ形成用の本発明〔1〕〜〔10〕のいずれかの熱伝導性ペーストに関する。
本発明〔13〕は、本発明〔1〕〜〔12〕のいずれかの熱伝導性ペーストを、部品の接合に使用した半導体装置に関する。
本発明の熱伝導性ペーストによれば、含浸プロセス等の特殊な手法を用いずに、機械的強度及び信頼性が向上した銀膜が得られる。加えて、この銀膜は、電気伝導度及び熱伝導性の点においても優れており、バンプ及びダイアタッチ材等の半導体装置における接合部材として好適である。更に、従来の銀微粒子を含むペーストを接合部材として用いる場合、十分な接合強度を得るために、一般に加熱処理と加圧処理とが併用されていたが、本発明の熱伝導性ペーストによれば、加熱処理のみで、十分な接合強度が得られ、利便性が高い。
実施例における疲労試験のサンプルの形状である。 実施例における銀微粒子A〜CのTGチャートである。 実施例における銀微粒子A〜CのDTAチャートである。 実施例における銀微粒子A〜Cについて200℃で1時間加熱する前後の塗膜の写真である。 比較例1、実施例1〜5、比較例2の銀膜の断面観察の結果である。 比較例1及び実施例3について、銀膜の疲労試験の結果である。 実施例3の接合部の断面観察の結果である。 実施例6〜10の銀膜の断面観察の結果である。 実施例6、11〜13の銀膜の断面観察の結果である。
本発明の熱伝導性ペーストは、銀微粒子及び熱硬化型バインダを含む。本発明の第一の態様において、銀微粒子は、低温焼結性銀微粒子である。
本明細書において、低温焼結性銀微粒子は、120〜300℃で焼結可能な銀微粒子である。具体的には、低温焼結性銀微粒子として、平均粒子径1〜500nmの銀微粒子であって、銀微粒子を有機媒体中に分散させたペーストからなる塗膜を200℃で1時間加熱したとき、加熱後の塗膜において、銀微粒子同士が融着し、かつ加熱後の塗膜が比抵抗10μΩ・cm以下、熱伝導率70W/mK以上を示す銀微粒子を使用することができる。上記ペーストにおいて、有機媒体は、室温(25℃)で液状であり、200℃に加熱したときに揮発する有機媒体であれば、特に限定されず、例えば、ベンジルアルコール、ターピネオール等を使用することができるが、取り扱い性の点からベンジルアルコールが好ましい。上記ペーストの濃度は、特に限定されず、塗膜の形成の点から、85〜95質量%の濃度とすることができ、例えば、90質量%とすることができる。上記塗膜は、ペーストを基材上に塗布することにより得ることができる。塗膜の厚みは、特に限定されず、例えば、1〜2mmとすることができる。加熱後の塗膜における、銀微粒子同士の融着については、塗膜断面を観察すると粒子同士が融着し、加熱前の粒子の形状が確認できないことで、融着を確認することができる。
本明細書において、平均粒子径は、レーザー回折散乱式粒度分布測定による、個数基準に基づく平均粒子径をいう。
また、本発明の第二の態様において、銀微粒子は、25℃以下から昇温速度10℃/分で熱重量分析を行なったときの、25℃から500℃までの重量減少をΔW25℃→500℃、25℃から200℃までの重量減少をΔW25℃→200℃とした場合、
ΔW25℃→500℃≧1%
ΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃≦0.7%
を充足する、平均粒子径1〜500nmの銀微粒子である。
この態様における銀微粒子のΔW25℃→500℃は、1%以上であり、3%以上とすることができる。具体的には、1〜30%とすることができ、例えば3〜30%が挙げられる。銀微粒子が有機媒体に分散した形態の場合、この形態で熱重量分析にかけることができる。この場合、有機媒体の量によって、上限は変動し得、ΔW25℃→500℃は30%を超えていてもよい。有機媒体は、室温(25℃)で液状であり、200℃に加熱したときに揮発する有機媒体を使用することができ、例えば、ベンジルアルコール、ターピネオール、ジヒドロターピネオール等が挙げられるが、これらに限定されない。分散安定性を確保し、かつ熱伝導性ペーストの使用時に、銀の表面が容易に露出し、かつ銀膜にボイド等が発生することを抑制できる点から、ΔW25℃→500℃は、好ましくは、1〜20%であり、さらに好ましくは3〜20%であり、より好ましくは、5〜15%である。
ここで、ΔW25℃→500℃は、熱重量分析における25℃における重量をW25℃、500℃における重量をW500℃とした場合、
ΔW25℃→500℃=(W25℃−W500℃)/W25℃×100である。
また、ΔW25℃→200℃は、熱重量分析における25℃における重量をW25℃、200℃における重量をW200℃とした場合、
ΔW25℃→200℃=(W25℃−W200℃)/W25℃×100である。
さらに、銀微粒子のΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃は、0.7%以下である。低温(例えば120〜300℃)での焼結性の確保からは、好ましくは、0.5%以下であり、より好ましくは、0.3%以下である。
銀微粒子は、昇温速度10℃/分で示差熱分析を行なったときに、180〜260℃に発熱ピークを有することが好ましく、より好ましくは210〜250℃に発熱ピークを有する。
本明細書において、熱重量分析及び示差熱分析は、示差熱・熱重量同時測定装置を用いて、大気中、昇温速度10℃/分にて、25℃以下から500℃まで昇温して、TG−DTA曲線を測定することにより行なうことができる。銀微粒子が有機媒体中に分散した形態の場合、分散体の形態のまま、熱重量分析及び示差熱分析に付すことができる。
本発明において、銀微粒子は、200℃以下の温度で焼結可能であり、かつ25℃以下から昇温速度10℃/分で熱重量分析を行なったときの、25℃から500℃までの重量減少をΔW25℃→500℃、25℃から200℃までの重量減少をΔW25℃→200℃とした場合、
ΔW25℃→500℃≧1%
ΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃≦0.7%
を充足していてもよく、充足していることが好ましい。
ここで、銀微粒子は、平均粒子径1〜500nmであるが、低温焼結性及び分散安定性の点から、平均粒子径40〜350nmであることが好ましく、より好ましくは80〜150nmである。
銀微粒子として、有機物で被覆又は処理された銀微粒子、有機媒体中に分散した形態の銀微粒子を使用することができる。有機媒体中に分散した形態の銀微粒子としては、有機物の存在下で、還元・析出させた銀微粒子が挙げられる。銀微粒子の凝集防止、熱伝導性ペーストの調製の点から、有機媒体中に分散した形態の銀微粒子を好ましく使用することができる。このような銀微粒子の表面には、有機物が付着しており、加熱により、有機物が揮散、熱分解等して、銀微粒子の重量が変化し得ると解される。
このような銀微粒子として、カルボン酸の銀塩に第一級アミンを作用させ、次いで還元反応により析出させた銀微粒子、あるいは有機物で被覆又は処理された銀微粒子を使用することができる。前者としては、特開2006−183072号公報、特開2011−153362号公報等に開示された銀微粒子が例示され、後者としては、特開2009−289745号公報、特開2010−65277号公報等に開示された銀微粒子が例示される。銀微粒子は、ナノオーダーであり、単位重量当りの総表面積が大きく、表面エネルギーも高く、そもそもの焼結性が良好であることに加えて、熱伝導性ペーストの使用時に、表面の有機物が揮発・熱分解・溶剤に溶出する等して、銀の表面が露出し、銀微粒子同士が直接接触することとなり、焼結が進行しやすい。
具体的には、銀微粒子は、カルボン酸の銀塩と脂肪族第一級アミンとを混合し、次いで還元剤を添加して、反応温度20〜80℃で析出させることにより製造することができる。
カルボン酸の銀塩は、特に限定されないが、脂肪族モノカルボン酸の銀塩が好ましく、より好ましくは、酢酸銀、プロピオン酸銀又は酪酸銀であり、特に酢酸銀である。脂肪族第一級アミンは、特に限定されず、モノアミン化合物であっても、ジアミン化合物等のポリアミン化合物であってもよく、脂肪族第一級アミンには、脂肪族炭化水素基が、ヒドロキシル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピル基等のアルコキシ基で置換されたものも含み、より好ましくは、3−メトキシプロピルアミン、3−アミノプロパノール及び1,2−ジアミノシクロヘキサンである。
脂肪族第一級アミンの使用量は、カルボン酸の銀塩1当量に対して、1当量以上であることが好ましく、1.0〜3.0当量であることが好ましく、より好ましくは1.0〜1.5当量、特に好ましくは1.0〜1.1当量である。
カルボン酸の銀塩と脂肪族第一級アミンとの混合は、有機溶媒の非存在下又は存在下に行うことができ、混合の容易さの点からは、有機溶媒の存在下であることが好ましく、有機溶媒としては、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、プロピレングリコールジブチルエーテル等のエーテル類、トルエン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。カルボン酸塩の銀塩と脂肪族第一級アミンとの混合は、例えば、第一級脂肪族アミン、又は第一級脂肪族アミンと有機溶媒の混合物を攪拌しながら、カルボン酸の銀塩を添加して行うことができる。添加終了後も、適宜、攪拌を続けることができる。その間、温度を、20〜80℃に維持することが好ましく、より好ましくは、20〜60℃である。
その後、還元剤を添加して、銀微粒子を析出させる。還元剤としては、反応の制御の点から、ギ酸、ホルムアルデヒド、アスコルビン酸又はヒドラジンが好ましく、より好ましくは、ギ酸である。還元剤の使用量は、通常、カルボン酸の銀塩に対して酸化還元当量以上であり、酸化還元当量が、0.5〜5倍であることが好ましく、より好ましくは1〜3倍である。カルボン酸の銀塩がモノカルボン酸の銀塩であり、還元剤としてギ酸を使用する場合、ギ酸のモル換算での使用量は、カルボン酸の銀塩1モルに対して、0.5〜1.5モルであることが好ましく、より好ましくは0.5〜1.0モル、更に好ましくは0.5〜0.75モルである。
還元剤の添加及びその後の反応においては、温度を20℃〜80℃に維持する。温度は、20〜70℃であることが好ましく、より好ましくは、20〜60℃である。還元剤の添加及びその後の反応に際して、必要に応じて、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、プロピレングリコールジブチルエーテル等のエーテル類、トルエン等の芳香族炭化水素等の有機溶媒を追加で添加することができる。
反応により析出した銀微粒子は沈降させて、デカンテーション等により上澄みを除去するか、又はメタノール、エタノール、等のアルコール等の溶媒を添加して分取することができる。銀微粒子を析出させた溶液をそのまま、本発明の熱伝導性ペーストに配合することもできる。上記の工程のいずれかの後に、銀微粒子の分散安定性のためにターピネオール、ジヒドロターピネオール、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、テキサノール等の溶媒を加えることもできる。
別法として、銀微粒子は、還元法、粉砕法、電解法、アトマイズ法・熱処理法・それらの組合せによって製造した銀微粒子を、有機物で被覆することによって得ることができる。低温焼結性の点から、還元法で製造した銀微粒子を、有機物で被覆することが好ましい。
有機物としては、高・中級脂肪酸及びその誘導体が挙げられる。誘導体としては、高・中級脂肪酸金属塩、高・中級脂肪酸アミド、高・中級脂肪酸エステル及び高・中級アルキルアミンが例示される。中でも、高・中級脂肪酸が好ましい。
高級脂肪酸は、炭素原子数15以上の脂肪酸であり、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸(パルミチン酸)、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸(ステアリン酸)、12−ヒドロキシオクタデカン酸(12−ヒドロキシステアリン酸)、エイコサン酸(アラキン酸)、ドコサン酸(ベヘン酸)、テトラコサン酸(リグノセリン酸)、ヘキサコサン酸(セロチン酸)、オクタコサン酸(モンタン酸)等の直鎖飽和脂肪酸;2−ペンチルノナン酸、2−ヘキシルデカン酸、2−ヘプチルドデカン酸、イソステアリン酸等の分枝飽和脂肪酸;パルミトレイン酸、オレイン酸、イソオレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、ガドレン酸、エルカ酸、セラコレイン酸等の不飽和脂肪酸が例示される。
中級脂肪酸は、炭素原子数が6〜14の脂肪酸であり、ヘキサン酸(カプロン酸)、ヘプタン酸、オクタン酸(カプリル酸)、ノナン酸(ペラルゴン酸)、デカン酸(カプリン酸)、ウンデカン酸、ドデカン酸(ラウリン酸)、トリデカン酸、テトラデカン酸(ミリスチン酸)等の直鎖飽和脂肪酸;イソヘキサン酸、イソヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、2−プロピルヘプタン酸、イソデカン酸、イソウンデカン酸、2−ブチルオクタン酸、イソドデカン酸、イソトリデカン酸等の分枝飽和脂肪酸;10−ウンデセン酸等の不飽和脂肪酸が例示される。
高級脂肪酸及びその誘導体で被覆した銀微粒子を、より低級の脂肪酸で置換したものを使用することもできる。
銀微粒子の焼結性及び分散安定性の点から、炭素原子数が12〜18の脂肪酸で被覆した銀微粒子が好ましい。
さらに、銀微粒子として、平均粒子径が40〜350nmであり、結晶子径が20〜70nmであり、かつ結晶子径に対する平均粒子径の比(平均粒子径/結晶子径)が1〜5である銀微粒子を使用することができる。平均粒子径は、好ましくは40〜100nmであり、より好ましくは50〜80nmであり、結晶子径は、好ましくは20〜50nmであり、結晶子径に対する平均粒子径の比は、好ましくは1〜4であり、より好ましくは1〜3の範囲である。本明細書において、結晶子径は、CuのKα線を線源とした粉末X線回折法による測定から、面指数(1,1,1)面ピークの半値幅を求め、Scherrerの式より計算した結果をいう。
本発明において、銀微粒子は、単独でも、二種以上を併用してもよい。
本発明は、熱硬化型バインダを含む。熱硬化型バインダは、特に限定されず、熱硬化樹脂を含むことができ、例えば、(B1)エポキシ樹脂及び/又はオキセタン樹脂、並びに(B2)硬化剤の組み合わせであることができる。
(B1)エポキシ樹脂及び/又はオキセタン樹脂としては、エポキシ樹脂が好ましい。
エポキシ樹脂として、中でも、エステル結合を含有するエポキシ樹脂が好ましい。エステル結合を含有するエポキシ樹脂は、分子内にエステル結合を1個以上含有するエポキシ樹脂であれば、特に限定されない。分子内のエステル結合の個数は、銀微粒子の焼結を阻害しないようにする点から、好ましくは2個である。
例えば、式(1)〜(4):

(式中、Rは、それぞれ独立して、水素又はメチル基であり、
は、それぞれ独立して、C1〜C4アルキル基であり、
nは、0、1、2、3又は4である)
で示されるジグリシジルエステルが挙げられる。
中でも、式(1’)〜(4’):

(式中、Rは、それぞれ独立して、水素又はメチル基であり、
は、それぞれ独立して、C1〜C4アルキル基であり、
nは、0、1、2、3又は4である)
で示されるフタル酸ジグリシジルエステル及びその誘導体が好ましい。
式(1)〜(4)、(1’)〜(4’)において、好ましくは、Rは水素であり、nは0であるか、Rは水素であり、nは1であり、Rはメチル基である。
エステル結合を含有するエポキシ樹脂は、脂環式エポキシ樹脂であってもよく、例えば、式(5)〜(6):

で示される脂環式エポキシ樹脂が挙げられる。
エポキシ樹脂として、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、1,4‐ビス(グリシジルオキシメチル)シクロヘキサン、ネオデカン酸グリシジルエステル等も使用することができる。これらのエポキシ樹脂は、エステル結合を含有するエポキシ樹脂と併用してもよい。エステル結合を含有するエポキシ樹脂と併用する場合には、エステル結合を含有するエポキシ樹脂100質量部に対して、50質量部以下で使用することがより好ましい。
オキセタン樹脂としては、分子内に、オキセタン環を含有する樹脂であれば、特に限定されない。例えば、式:

(式中、nは、1〜3の数である)
で示されるオキセタン樹脂が挙げられる。
(B1)エポキシ樹脂及び/又はオキセタン樹脂は、単独でも、二種以上を併用してもよい。エポキシ樹脂を二種以上組み合わせてもよいし、エポキシ樹脂とオキセタン樹脂を組み合わせてもよいし、オキセタン樹脂を二種以上組み合わせてもよい。
中でも、銀微粒子同士の融着が進行し、良好な熱伝導率が得られる点から、フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジリルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル及びそれらのC1〜C4アルキル置換体(例えば、メチル置換体)が好ましく、中でも、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステルが好ましい。
(B2)硬化剤
(B2)の硬化剤は、(B1)エポキシ樹脂及び/又はオキセタン樹脂を硬化させるものであれば、特に限定されず、例えば、カチオン重合開始剤、アミン系硬化剤、酸無水物硬化剤、フェノール系硬化剤を使用することができ、中でも、カチオン重合開始剤、アミン系硬化剤、酸無水物硬化剤が好ましい。
カチオン重合開始剤としては、ルイス酸塩、オニウム塩、脂肪酸金属等が挙げられ、中でもオニウム塩が好ましい。
オニウム塩は、例えば式(7):
及び/又は式(8):

(式中、
17は、非置換又は置換の一価の炭化水素基であり、それぞれ同一でああっても異なっていてもよく、
1は、ヨウ素原子、硫黄原子、窒素原子、リン原子、ジアゾ基又は非置換若しくは環置換のピリジニオ基であり、
2は、硫黄原子又は窒素原子であり、
Zは、BF4、PF6、AsF6、SbF6又は(C654Bである対イオンであり、
aは、E1がヨウ素原子のとき2、硫黄原子のとき3、窒素原子又はリン原子のとき4、ジアゾ基又は非置換若しくは環置換のピリジニオ基のとき1であり、
bは、E2が硫黄原子のとき1、窒素原子のとき2であり
cは、4又は5の整数である)で示されるヨードニウム塩、スルホニウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩又はピリジニウム塩が挙げられる。これらは単独でも、二種以上を組み合わせて使用することもできる。
式(7)及び(8)において、R17は、具体的には、メチル、エチル等の炭素数1〜15であるアルキル基;シクロヘキシル等の炭素数3〜10であるシクロアルキル基;フェニル、4−トリル、2,4−キシリル、1−ナフチル等のアリール基;ベンジル、2−若しくは4−メチルベンジル、2−フェニルエチル等のアラルキル基;ビニル、アリル等の炭素数2〜10のアルケニル基;並びに4−ヒドロキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−シアノフェニル、4−クロロフェニル、4−アセトキシフェニル、4−プロパノイルフェニル、4−メトキシカルボニルフェニル、4−エトキシカルボニルフェニル、4−メトキシベンジル、4−エトキシベンジル、4−t−ブトキシベンジル、4−ニトロベンジル、4−シアノベンジル等の上記の炭化水素基から誘導される一価の置換炭化水素基が挙げられる。なかでも、優れた硬化性を示すことから、分子中少なくとも1個のR17がアリール基又はアラルキル基であることが好ましく、すべてのR17がそのような基であることが更に好ましい。
1又はE2としては、優れた硬化速度が得られることから、ヨウ素原子又は硫黄原子が好ましい。
1の非置換又は環置換のピリジニオ基としては、具体的には、ピリジニオ、2−若しくは4−メチルピリジニオ、2,4−ジメチルピリジニオ、2−若しくは4−シアノピリジニオ、2−若しくは4−メトキシカルボニルピリジニオ、2−若しくは4−エトキシカルボニルピリジニオのような環置換ピリジニウム基が例示される。
Zは、短時間の加熱によって優れた硬化性を示すことから、SbF6又はB(C65)4が好ましく、毒性を示さず、衛生上及び環境への影響を考慮する必要がないことから、B(C654が特に好ましい。
このような好ましいオニウム塩としては、ジフェニルヨードニウム等のジアリールヨードニウム;フェニル(4−メトキシフェニル)ヨードニウム等の置換アリール基含有ヨードニウム;フェニルベンジルヨードニウム等のアラルキル基含有ヨードニウム;トリフェニルスルホニウム、ジフェニル(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム等のトリアリールスルホニウム;トリス(4−ヒドロキシフェニル)スルホニウム、トリス(4−メトキシフェニル)スルホニウム、トリス(アセトキシフェニル)スルホニウム等の置換アリール基含有スルホニウム;メチル(4−ヒドロキシフェニル)ベンジルスルホニウム、メチル(4−メトキシフェニル)−1−ナフチルメチルスルホニウム等のベンジル構造含有スルホニウムといった、ヘキサフルオロアンチモン酸塩及びテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボロン塩が挙げられる。衛生及び環境保全的な見地からテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボロン塩が好ましく、適度の硬化速度が得られ、特に4−メチルフェニル〔4−(1−メチルエチル)フェニル〕ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボロン塩、のようなジアリールヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボロン塩が特に好ましい。
脂肪酸金属もカチオン重合開始剤として好ましく用いることができる。具体的には、オクタン酸金属塩及びナフテン酸金属塩が挙げられ、具体的には、オクタン酸第二鉄、オクタン酸コバルト、オクタン酸スズ、オクタン酸カルシウム、オクタン酸亜鉛、オクタン酸銅、オクタン酸ジルコニウム、オクタン酸マグネシウム、及びそれらに対応するナフテン酸塩等が挙げられる。
アミン系硬化剤としては、特に限定されず、例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペンタミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、m−キシレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン等の脂肪族ポリアミン、イソフォロンジアミン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ノルボルネンジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン等の脂環式ポリアミン、N−アミノエチルピペラジン、1,4−ビス(2−アミノ−2−メチルプロピル)ピペラジン等のピペラジン型のポリアミン、ジアミノジフェニルメタン、m−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルスルホン、ジエチルトルエンジアミン、トリメチレンビス(4−アミノベンゾエート)、ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−アミノベンゾエート等の芳香族ポリアミン等が挙げられる。
アミン系硬化剤は、イミダゾール系硬化剤を包含する。イミダゾール系硬化剤は、特に限定されず、2−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシル イミダゾリウムトリメリテイト、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテイト、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチル イミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチル イミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−ウンデシル イミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−エチル−4’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチル イミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン イソシアヌル酸付加物、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチル イミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン イソシアヌル酸付加物、2−フェニルイミダゾール イソシアヌル酸付加物、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシ メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ [1,2−a]ベンズイミダゾール、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジルイミダゾリウム クロライド、2−メチルイミダゾリン、2−フェニルイミダゾリン、2,4−ジアミノ−6−ビニル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ビニル−s−トリアジン イソシアヌル酸付加物、2,4−ジアミノ−6−メタクリロイルオキシエチル−s−トリアジン、エポキシ−イミダゾールアダクト、エポキシ−フェノール−ホウ酸エステル配合物等が挙げられる。
酸無水物系硬化剤は、特に限定されず、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、エチレングリコールビストリメリテート、グリセロールトリストリメリテート、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メチルブテニルテトラヒドロ無水フタル酸、ドデセニル無水コハク酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水コハク酸、メチルシクロへキセンジカルボン酸無水物、アルキルスチレン−無水マレイン酸共重合体、クロレンド酸無水物、ポリアゼライン酸無水物が挙げられる。
(B2)硬化剤としては、銀微粒子同士の融着が進行し、良好な熱伝導率が得られる点から、カチオン重合開始剤が好ましく、中でも、ヨードニウム塩系の酸発生剤が好ましい。
(B2)硬化剤は、単独でも、二種以上を併用してもよい。
本発明の熱伝導性ペーストにおいて、銀微粒子100質量部に対して、低温焼結性の点から、熱硬化型バインダは、2〜7質量部であり、好ましくは2.5〜6質量部であり、より好ましくは3〜5.5質量部である。銀微粒子が有機物で被覆又は処理された銀微粒子である場合、有機物を除いた銀としての質量に基くことができ、熱重量分析における500℃での質量とすることができる。また、銀微粒子として、有機媒体中に分散した形態の銀微粒子を使用する場合、媒体中の銀含有率から銀換算量を算出し、これに基くことができる。
熱硬化型バインダが、(B1)エポキシ樹脂及び/又はオキセタン樹脂、並びに(B2)硬化剤の組み合わせであって、硬化剤がカチオン重合開始剤の場合、(B1)は、銀微粒子100質量部に対して、1.5〜6.5質量部とすることができ、好ましくは、3〜5.5質量部であり、(B2)は、(B1)100質量部に対して、0.5〜10質量部とすることができ、好ましくは、2.5〜8質量部である。
硬化剤が酸無水物系及びアミン系である場合、(B1)は、銀微粒子100質量部に対して、1.5〜6質量部とすることができ、好ましくは、1.8〜4質量部であり、(B2)は、(B1)100質量部に対して、20〜60質量部とすることができ、好ましくは、30〜50質量部である。
熱硬化型バインダには、エポキシ樹脂、オキセタン樹脂以外の熱硬化性樹脂を含むことができ、例えば、熱硬化性フェノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂が挙げられる。
本発明の熱伝導性ペーストは、本発明の効果を損なわない範囲で、熱ラジカル生成剤を含有することができる。熱ラジカル生成剤としては、ベンゾピナコール及びその誘導体(例えば、1,2−ビス(2−メチルフェニル)−ベンゾピナコール、1,2−ビス(2−エチルフェニル)−ベンゾピナコール、1,2−ビス(2−フルオロフェニル)−ベンゾピナコール、1,2−ビス(2,6−ジフルオロフェニル)ベンゾピナコール等)、過酸化物(例えば、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキシド、ジラウロイルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン等)等が挙げられる。
本発明の熱伝導性ペーストは、本発明の効果を損なわない範囲で、硬化促進剤(例えば、2−メチルイミダゾ−ル、2−エチル−4−メチルイミダゾール等の複素環化合物イミダゾール類、トリフェニルホスフィン、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート等のリン化合物類、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、ベンジルジメチルアミン等の第三級アミン類、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセンやその塩等のBBU類、アミン類、イミダゾ−ル類をエポキシ、尿素、酸等でアダクトさせたアダクト型促進剤類等)、分散剤(例えば、ビックケミー社製DISPERBYK101、DISPERBYK102、DISPERBYK103、DISPERBYK106、DISPERBYK111、DISPERBYK116、DISPERBYK142、DISPERBYK180、DISPERBYK192、DISPERBYK2001、DISPERBYK2020、楠本化成社製Disperlon PW-36、Disperlon DA-1401、Disperlon DA-550、Disperlon DA-325、Disperlon DA-375、Disperlon DA-234等の湿潤分散剤)、界面活性剤(例えば、ソルビタンモノオレエート)、無機フィラー(例えば、平均粒子径が500nm超の球状、楕円球状、紡錘状、粒状、略立方体状、フレーク状、不定形状等の銀粒子、表面が銀等でコーティングされた金属(例えば、銅、ニッケルまたはアルミニウム)粒子、銀と合金化し得る金属粒子等)、樹脂フィラー(例えば、平均粒子径0.1〜50μmの溶剤に対して不溶性の固形樹脂粒子及びその表面が銀等の金属でコーティングされた樹脂粒子)、チタンカップリング剤(例えば、イソプロピルトリイソステアロイルチタナート等のチタン酸エステル)、シランカップリング剤、難燃剤、レベリング剤、チキソトロピック剤、消泡剤、イオン捕捉剤等を含有することができる。
本発明の熱伝導性ペーストは、塗布性の点から、溶剤を含有することができる。溶剤としては、例えば、水酸基を有し沸点が180〜265℃の有機化合物が挙げられ、ターピネオール、ジヒドロターピネオール、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、テキサノールを挙げることができる。中でも、ジヒドロターピネオール、ベンジルアルコール、ブチルカルビトールアセテートが好ましい。
本発明の熱伝導性ペーストは、25℃での粘度(E型粘度計、回転数5rpm)が、10〜45Pa・sであることが好ましく、より好ましくは15〜35Pa・sであり、更に好ましくは20〜30Pa・sである。
本発明の熱伝導性ペーストの製造方法は、特に限定されず、各成分を、所定の配合で、流星型攪拌機、ディソルバー、ビーズミル、ライカイ機、ポットミル、三本ロールミル、回転式混合機、二軸ミキサー等の混合機に投入し、混合して、製造することができる。
本発明の熱伝導性ペーストは、基材等の所望の部分に、スクリーン印刷等の従来公知の方法で印刷又は塗布した後、所定温度に加熱して焼成することにより、銀膜を形成することができる。熱伝導性ペーストの加熱温度は、120〜300℃とすることができ、好ましくは150〜250℃であり、より好ましくは180〜210℃である。加熱時間は、加熱温度によって、適宜、変更することができるが、例えば、15〜120分とすることができ、好ましくは、30〜90分である。焼成は、大気中で行うことができる。焼成のための装置としては、公知の電気炉や送風乾燥機、ベルト炉等が挙げられる。
本発明の熱伝導性ペーストを用いて得られる銀膜は、十分な機械的強度を有しており、かつ冷熱サイクル特性や耐久性も良好であり、信頼性の点で優れている。また、銀膜は、十分な導電性(例えば、比抵抗2〜10μΩ・cmレベル)を示し、かつ高熱伝導率(例えば、熱伝導率50〜250W/mKレベル)を示す。本発明の熱伝導性ペーストに含まれる銀微粒子は、高活性であるため、熱伝導性ペーストを120〜300℃で加熱して得られる銀膜に、上記所望の特性が容易に付与される。本発明の熱伝導性ペーストは、プリント回路基板上の導電回路、コンデンサの電極等の形成に使用することができるが、上記のような特性を活かし、半導体装置の部品同士、基板と部品等の接合に好適に使用することができる。
本発明の熱伝導性ペーストは、半導体装置の接合部材のダイアタッチ材としての応用に特に好適である。ダイアタッチ材としては、鉛はんだが汎用されているが、鉛の有害性のため、各国での鉛の使用制限がより厳しくなっている。本発明の熱伝導性ペーストを用いて得られるダイアタッチ材は、鉛の熱伝導率(一般に、35〜65W/mK)と同等又はそれ以上の熱伝導率を示し、かつ導電性も良好なため、鉛はんだの代替となる高熱伝導性ダイアタッチ材になり得るものである。
更に、本発明の熱伝導性ペーストによれば、接合プロセスにおいて、加熱のみで、加圧することなく、強固な接合強度を得ることができる。ただし、加圧を行なってもよい。
本発明の熱伝導性ペーストは、半導体装置の接合部材のバンプとしての応用においても、好適である。
以下、実施例により、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例における分析は、以下のように行なった。
(1)銀微粒子に関する測定
(1−1)平均粒子径
銀微粒子0.5gを、分散水(AEROSOL0.5%含有水)50ccに添加し、超音波分散機で5分間分散する。分散試料を、ベックマン・コールター社製の3(LS230)により測定した。個数基準に基づき、平均粒子径を求めた。
(1−2)結晶子径
銀微粒子を、マックサイエンス社製X線回折測定装置(M18XHF22)による測定によって、CuのKα線を線源とした面指数(1,1,1)面ピークの半値幅を求め、Scherrerの式より結晶子径を計算した。
(1−3)熱重量分析・示差熱分析
示差熱・熱重量同時測定装置(ブルカー・エイエックスエス株式会社製TG−DTA2020SA型)を用い、大気中で昇温速度10℃/分にて25℃から500℃まで昇温してTG−DTA曲線を測定した。後述の銀微粒子A及びBは、銀微粒子含有ペーストの形態であり、それぞれ、銀微粒子含有ペーストを熱重量分析・示差熱分析に付した。
(1−4)焼結性
ベンジルアルコールを媒体として、銀微粒子を分散したペーストを用意した。
上記ペーストを用いて、スクリーン印刷にて、基板上に、塗布厚み1〜2mmとなるように印刷後、室温(25℃)で乾燥させ、次いで4.5℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら、さらに1時間の加熱を行い断面観察用試験片を作製した。断面観察用試験片を、ストルアス社製モールド樹脂(SpeciFix Resin/SpeciFix-20 Curing Agent)に含浸し、モールド樹脂を硬化させて、試料を作製した。試料について、試験片の接合面に対して垂直になるように切断し、切断面を研磨によって表面を平滑にした後、カーボン蒸着させ、日本電子社製電界放出形走査電子顕微鏡(JSM7500F)によって、断面観察を行った。電界放出形走査電子顕微鏡による断面観察で、粒子がそのままの形状を維持しているか、融着してその形状を維持していないかを観察した。
上記ペーストを用いて、スクリーン印刷にて、基板上に、塗布厚み0.1〜0.2mmの厚みで5mm×50mmの直線状のパターンを印刷後、室温(25℃)から4.5℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら、さらに1時間の加熱を行い比抵抗測定用試験片を作製した。比抵抗は、東陽テクニカ社製マルチメーター(2001型(メモリー128K))を用いて四端子法にて測定した。
上記ペーストを用いて、スクリーン印刷にて、基板上に、塗布厚み1〜2mmの厚みで1cm×1cmの正方形のパターンを印刷後、室温(25℃)から4.5℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら、さらに1時間の加熱を行い熱伝導率測定用試験片を作製した。熱伝導率は、レーザーフラッシュ法(NETZSCH社製 Xe フラッシュアナライザー)により測定した。
(2)熱伝導性ペーストに関する測定
試料は、以下のようにして作製した。
熱伝導性ペーストを、スライドガラス基板上に0.5cm×5.0cm、厚みが100μmとなるように塗布し、送風乾燥機を用いて、室温(25℃)から200℃まで60分で昇温し、200℃で60分間保持して焼成を行い、銀膜を得た。これを各種分析の試料とした。
(2−1)比抵抗/電気抵抗/膜厚
熱伝導性ペーストを、スライドガラス上に、幅0.5cm・長さ5.0cm・厚み100μmとなるように塗布し、送風乾燥機にて、室温(25℃)から3℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら更に1時間の加熱を行った。その後、東京精密社製表面粗さ形状測定機(サーフコム300B)にて、得られた銀膜の膜厚を測定し、次いで東陽テクニカ社製マルチメーター(2001型(メモリー128K))を用いて四端子法にて電気抵抗の測定を行った。比抵抗は、得られた膜厚、電気抵抗から求めた。
(2−2)熱伝導率
熱伝導性ペーストを、スライドガラス上に、塗布厚み1〜2mmとなるように塗布し、そのままの状態で送風乾燥機にて、室温(25℃)から3℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら更に1時間の加熱を行った。加熱終了後、室温(25℃)まで十分に冷却し、スライドガラス上に形成された銀膜をスライドガラスからはがした。こうして得られた銀膜について、レーザーフラッシュ法(NETZSCH社製 Xe フラッシュアナライザー)を用いて熱伝導率を測定し、熱伝導率の値を得た。
(2−3)接合部の熱抵抗
熱伝導性ペーストを、銀メッキされた銅リードフレームの上に塗布し、半導体シリコンチップ(金バックコーティング半導体チップ3mm×3mm)をマウントした。加重により塗布厚みが50μmになるように調節した後、バッチ式加熱炉にて3℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら更に1時間の加熱を続けた。加熱終了後、室温(25℃)まで冷却することで、評価用試験片を作製した。熱抵抗の評価は、熱抵抗測定装置(メンターグラフィックス社製T3Ster)を用いて測定した。マウントしたチップ部品に回路形成されたP-N接合部分に電気的接続をとり、熱抵抗測定装置によって、接合部の熱抵抗を測定した。
(2−4)銀膜の断面観察
熱伝導性ペーストを、スライドガラス上に、幅0.5cm・長さ5.0cm・厚み100μmとなるように塗布し、送風乾燥機にて、室温から3℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら更に1時間の加熱を行った。加熱後は室温まで十分に冷却し、スライドガラス上に形成された銀膜をスライドガラスからはがした。こうして得られた硬化塗膜は、日立ハイテクノロジーズ社製イオンミリング装置(E−3500)によって断面加工を行い、日本電子社製電界放出形走査電子顕微鏡(JSM7500F)によって断面観察を行った。
(2−5)接合部の断面観察
熱伝導性ペーストを、銀メッキされた銅リードフレームの上に塗布し、シリコンチップ(金バックコーティング半導体チップ2mm×2mm)をマウントした。加重により塗布厚みが50μmになるように調節した後、バッチ式加熱炉にて3℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら更に1時間の過熱を続けた。加熱終了後、評価用基板は室温まで冷却した。次いで、ストルアス社製モールド樹脂(SpeciFix Resin/SpeciFix-20 Curing Agent)に含浸し、モールド樹脂を硬化させて、試料を作製した。試料について、シリコンチップとリードフレームとの接合面に対して垂直になるように切断し、切断面を研磨によって表面を平滑にした後、カーボン蒸着させ、日本電子社製電界放出形走査電子顕微鏡(JSM7500F)によって、1000倍〜50,000倍の倍率で、断面観察を行った。
(2−6)ダイシェア強度
熱伝導性ペーストを、銀メッキされた銅リードフレームの上に塗布し、シリコンチップ(金バックコーティング半導体チップ2mm×2mm)をマウントした。加重により塗布厚みが50μmになるように調節した後、バッチ式加熱炉にて3℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら更に1時間の加熱を続けた。加熱終了後、室温まで冷却することで、評価用試験片を作製した。評価用試験片について、デイジ・ジャパン社製万能型ボンドテスター(シリーズ4000)によって、ダイシェア強度の測定を行った。
(2−7)信頼性評価:冷熱サイクル試験
熱伝導性ペーストを、スライドガラス上に、幅0.5cm・長さ5.0cm・厚み100μmとなるように塗布し、送風乾燥機にて、室温から3℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら更に1時間の加熱を行った。加熱終了後、室温(25℃)まで冷却することで、評価用試験片を作製した。こうして得られた試験片を、エスペック社製小型冷熱衝撃装置(TSE−11)に入れ、−55℃で30分間放置と+125℃で30分間放置を1サイクルとする冷熱衝撃1000サイクルの試験を行い、接合部にクラックや剥離がないか、日本電子社製電界放出形走査電子顕微鏡(JSM7500F)によって断面観察を行った。
(2−8)信頼性評価:疲労試験
熱伝導性ペーストを、スライドガラス上に、図1に示すような形状となるように塗布し、送風乾燥機にて、室温(25℃)から3℃/分の昇温速度で加熱を開始し、200℃に到達したところで200℃を維持しながら更に1時間の加熱を行った。加熱終了後、室温(25℃)まで十分に冷却し、スライドガラス上に形成された銀膜をスライドガラスからはがした。こうして得られた銀膜について、鷺宮製作所社製マイクロ力学試験機を用いて、試験温度25℃、周波数5Hzにて試験片に繰り返し応力を加え、破断するまでに要する繰り返し応力のサイクル数を求めることによって、銀膜の疲労試験を行った。
実施例で使用した各成分は、以下のとおりである。
<銀微粒子>
銀微粒子A
10Lのガラス製反応容器に3−メトキシプロピルアミン3.0kg(30.9mol)を入れた。撹拌しながら、反応温度を45℃以下に保持しつつ、酢酸銀5.0kg(30.0mol)を添加した。添加直後は、透明な溶液となり溶解していくが、添加が進むにつれ溶液が次第に濁り、全量を添加すると灰茶濁色の粘調溶液となった。そこへ95重量%のギ酸1.0kg(21.0mol)をゆっくり滴下した。滴下直後から激しい発熱が認められたが、その間、反応温度を30〜45℃に保持した。当初、灰濁色の粘調溶液が、茶色から黒色へ変化した。全量を滴下した後反応を終了させた。反応混合物を40℃で静置すると二層に分かれた。上層は黄色の透明な液であり、下層には黒色の銀微粒子が沈降した。上層の液には、銀成分が含まれていなかった。上層の液をデカンテーションで除去し、ベンジルアルコール0.36kgを添加後、エバポレータにより残存しているメタノールを減圧・留去することで、銀含有率90質量%の銀微粒子含有ペーストを得た。
銀微粒子の特性は、以下のとおりである。
平均粒子径61nm、結晶子径40nm、平均粒子径/結晶子径=1.5、
ΔW25℃→500℃=10.0%
ΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃=0.3%
発熱ピーク=234℃
(1−4)焼結性の測定を行ったところ、断面観察により融着が観察され、比抵抗は3μΩ・cmであり、熱伝導率は197W/mKであった。
銀微粒子B:還元法で製造した銀微粒子をオレイン酸で被覆した微粒子(銀含有率91質量%の銀微粒子含有ペースト(溶媒:ベンジルアルコール))
平均粒子径:300nm
ΔW25℃→500℃=8.9%
ΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃=0.2%
発熱ピーク=253℃
(1−4)上記ペーストについて、焼結性の測定を行ったところ、断面観察により融着が観察され、比抵抗は5μΩ・cmであり、熱伝導率は184W/mKであった。
銀微粒子C:還元法で製造した銀微粒子をオレイルアミンで被覆した粒子
平均粒子径:20nm
ΔW25℃→500℃=24.6%
ΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃=4.8%
発熱ピーク=179℃、300℃
(1−4)銀微粒子Cを、ベンジルアルコールに分散させ、銀含有率90質量%のペーストを得た後、焼結性の測定を行ったところ、断面観察により粒子は形状を留めており、融着は観察されず、比抵抗は10μΩ・cmより大きく、熱伝導率は25W/mKであった。
図2に、銀微粒子A〜CのTGチャートを示す。
図3に、銀微粒子A〜CのDTAチャートを示す。
図4に、銀微粒子A〜Cについて、焼結性の測定における200℃で1時間加熱する前後の写真を示す。加熱前の写真は、基板にペーストを塗布し、室温(25℃)で乾燥させた後、上方から観察したときの画像であり、加熱後の写真は、焼結性の測定に記載のようにして断面を露出させたときの断面写真である。
<エポキシ樹脂>
エポキシ樹脂A:ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル
エポキシ樹脂B:

エポキシ樹脂C:ビスフェノールF型エポキシ樹脂
エポキシ樹脂D:1,4−ビス[(グリシジルオキシ)メチル]シクロヘキサン
エポキシ樹脂E:ネオデカン酸グリシジルエステル
オキセタン樹脂:東亜合成社製 OXT121
<硬化剤>
カチオン重合開始剤:4−メチルフェニル[4−(1−メチルエチル)フェニル]ヨードニウム=テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート
アミン系硬化剤:3,3'−ジアミノジフェニルスルホン
酸無水物系硬化剤:メチルヘキサヒドロ無水フタル酸
イミダゾール系硬化剤:2,4−ジアミノ−6−[2'−メチルイミダゾリル−(1')]−エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物
<熱ラジカル生成剤>
過酸化物:1,1,3,3−テトラメチルブチル ペルオキシ2−エチルヘキサノエート
<溶剤>
溶剤1:ベンジルアルコール
溶剤2:ジヒドロターピネオール
下記表1に示す成分を、ハイブリッドミキサーを用いて攪拌・脱泡して、均一にして、熱伝導性ペーストを得て、各種特性を測定した。配合は、質量部である。結果を表1に示す。
図5に、比較例1、実施例1〜5、比較例2の銀膜の断面観察の結果を示す。
比較例1及び実施例3について、銀膜の疲労試験を行なった。結果を図6に示す。
図7に、実施例3の接合部の断面観察の結果を示す。7−1は、断面を2000倍で観察した結果、7−2は、チップ裏面との接合部を10000倍で観察した結果、7−3は、チップ裏面との接合部を50000倍で観察した結果であり、7−4は、基板表面との接合部を5000倍で観察した結果である。
表1及び図5に示すように、各実施例のペーストを用いて得られた銀膜は、電気特性及び熱伝導性に優れ、銀膜の間に樹脂が充填された断面構造を有していた。更に、表1のダイシェア強度の結果に示されるように、実施例のペーストを用いて得られた銀膜は、機械的強度にも優れていた。更に、表1の冷熱サイクル試験の結果、図6の銀膜の疲労試験の結果から、実施例のペーストを用いて得られた銀膜は、信頼性の点でも優れていた。
また、図7に示されるように、金メッキに対し、銀がぬれ拡がり、良好に接合していることが確認された。
下記表2に示す成分を、ハイブリッドミキサーを用いて攪拌・脱泡して、均一にして、熱伝導性ペーストを得て、各種特性を測定した。配合は、質量部である。結果を表2に示す。
図8に、実施例6〜10の銀膜の断面観察の結果を示す。
表2及び図8に示すように、各実施例を用いて得た銀膜は、電気特性及び熱伝導性に優れ、銀膜の間に樹脂が充填された断面構造を有していた。特に、エポキシ樹脂がエステル結合を含有するエポキシ樹脂である実施例1及び2は、いずれの特性も優れており、中でも、フタル酸ジグリシジルエステル系エポキシ樹脂を使用した実施例1は際立って優れていた。
下記表3に示す成分を、ハイブリッドミキサーを用いて攪拌・脱泡して、均一にして、熱伝導性ペーストを得て、各種特性を測定した。配合は、質量部である。結果を表3に示す。
図9に、実施例6、11〜13の銀膜の断面観察の結果を示す。
表3に示されるように、カチオン系硬化剤以外の硬化剤を使用した場合も、電気特性及び熱伝導性に優れた銀膜が得られた。特に、図7に示されるように、カチオン重合開始剤、アミン系硬化剤、酸無水物系硬化剤を使用した銀膜は、焼結の進行が確認された。
下記表4に示す成分を、ハイブリッドミキサーを用いて攪拌・脱泡して、均一にして、熱伝導性ペーストを得て、各種特性を測定した。配合は、質量部である。結果を表3に示す。
表4に示されるように、銀微粒子A及びBを使用した場合、電気特性及び熱伝導性に優れた銀膜が得られた。一方、本発明の銀微粒子に該当しない、銀微粒子Cを使用した場合、銀が焼結せず、銀膜自体が得られなかった。
本発明の熱伝導性ペーストによれば、含浸プロセス等の特殊な手法を用いずに、機械的強度及び信頼性が向上した銀膜が得られる。加えて、この銀膜は、電気伝導度及び熱伝導性の点においても優れており、バンプ及びダイアタッチ材等の半導体装置における接合部材として好適である。更に、従来の銀微粒子を含む熱伝導性ペーストを接合部材として用いた場合、十分な接合強度を得るために、一般に加熱処理と加圧処理とが併用されていたが、本発明の熱伝導性ペーストによれば、加熱処理のみで、十分な接合強度が得られ、利便性が高い。

Claims (13)

  1. 低温焼結性銀微粒子;及び
    熱硬化型バインダを含み、
    銀微粒子100質量部に対して、熱硬化型バインダが2〜7質量部である、熱伝導性ペースト。
  2. 低温焼結性銀微粒子が、平均粒子径1〜500nmの銀微粒子であって、銀微粒子を有機媒体中に分散させたペーストからなる塗膜を200℃で1時間加熱したとき、加熱後の塗膜において、銀微粒子同士が融着し、かつ加熱後の塗膜が比抵抗10μΩ・cm以下、熱伝導率70W/mK以上を示す銀微粒子である、請求項1記載の熱伝導性ペースト。
  3. 25℃以下から昇温速度10℃/分で熱重量分析を行なったときの、25℃から500℃までの重量減少をΔW25℃→500℃、25℃から200℃までの重量減少をΔW25℃→200℃とした場合、
    ΔW25℃→500℃≧1%
    ΔW25℃→500℃−ΔW25℃→200℃≦0.7%
    を充足する、平均粒子径1〜500nmの銀微粒子;及び
    熱硬化型バインダを含み、
    銀微粒子100質量部に対して、熱硬化型が2〜7質量部である、熱伝導性ペースト。
  4. 平均粒子径40〜350nm、結晶子径20〜70nm、かつ結晶子径に対する平均粒子径の比が1〜5である銀微粒子;及び
    熱硬化型バインダを含み、
    銀微粒子100質量部に対して、熱硬化型バインダが2〜7質量部である、熱伝導性ペースト。
  5. 熱硬化型バインダが、(B1)エポキシ樹脂及び/又はオキセタン樹脂、並びに(B2)硬化剤からなる、請求項1〜4のいずれか1項記載の熱伝導性ペースト。
  6. (B1)が、エステル結合を含有するエポキシ樹脂である、請求項5記載の熱伝導性ペースト。
  7. (B1)が、オキセタン樹脂である、請求項5記載の熱伝導性ペースト。
  8. エステル結合を含有するエポキシ樹脂が、フタル酸ジグリシジルエステル及び/又はその誘導体である、請求項6記載の熱伝導性ペースト。
  9. (B2)が、カチオン重合開始剤、アミン系硬化剤及び酸無水物硬化剤からなる群より選択される硬化剤である、請求項5〜8のいずれか1項記載の熱伝導性ペースト。
  10. (B2)が、カチオン重合開始剤である、請求項9記載の熱伝導性ペースト。
  11. 半導体装置のダイアタッチ用の請求項1〜10のいずれか1項記載の熱伝導性ペースト。
  12. 半導体装置のバンプ形成用の請求項1〜10のいずれか1項記載の熱伝導性ペースト。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項記載の熱伝導性ペーストを、部品の接合に使用した半導体装置。
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