JP2013213218A - アルカノエートブレンドを含む接着剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】湿潤粘着性が増大し、開放時間が長く、基材のしわが減少し、透明性が向上及び/又はクランピングが減少した接着剤を提供する。
【解決手段】5重量%〜40重量%のポリビニルピロリドンと、3重量%〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)を含むアルカノエートブレンドと、20重量%〜60重量%の水溶性又は水分散性固体物質と、0.5重量%〜30重量%の液体多価アルコールと、15重量%〜60重量%の水と、を含む接着剤組成物。
【選択図】なし

Description

本開示は、アルカノエートブレンドを含む接着剤に関する。より詳細には、本開示は、初期粘着性が長続きし、開放時間が長く、基材のしわが減少し、透明度が向上及び/又はクランピングが減少した接着剤に関する。
接着剤は、紙基材の接着用として知られ、自己支持固体接着剤並びに流動液体接着剤を含む。脂肪酸塩を含む水性固体接着剤は、米国特許第3,576,776号及び同第6,066,689号に開示されているように、紙上に滑らかで、むらのない、良好な接着性をもたらす。これらのソープゲル系接着剤(「スティックのり」)は、接着剤を塗った直後、速やかに接着面を閉じる必要があった。水性溶媒が蒸発する際急速に減少する初期接着剤粘着性が低いため、速やかに接着面を閉じることが必要である。さらに、明らかに市販製品とは逆の要求であるにも関わらず、スティックのりは紙基材に著しくしわを寄せる傾向を有する。
紙を接着する液体接着剤は非常に多い。消費者の使用のために、水性又は水混和性溶媒を含有する製品の本体は、揮発性、水不混和性溶媒に比べて毒性が少ないため、特に魅力的である。水性家庭用接着剤に頻繁に用いられる接着性ポリマーとしては、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリビニルピロリドン(PVP)、デンプン、ポリ−(2−エチル−2−オキサゾリン)、セルロース、これらのコポリマー及びこれらの誘導体が挙げられる。
上述の水性液体及び固体接着剤は、クランピング、顕著な紙のしわ、塗布中に急速に劣化する湿潤粘着性、短い開放時間、一時的な紙の接着のうち1以上の欠点に悩まされている。
本開示はアルカノエートブレンドを含む接着剤に関する。より詳細には、本開示は、市販のスティックのりのような接着剤に比べ、湿潤粘着性が増大し、開放時間が長く、基材のしわが減少し、透明性が向上及び/又はクランピングが減少した接着剤に関する。
ある様態は、5〜40重量%のポリビニルピロリドンと、3〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)のアルカノエートブレンドと、20〜60重量%の水溶性又は水分散性物質と、0.5〜30重量%の液体多価アルコールと、15〜60重量%の水とを含む接着剤組成物に関する。
別の様態は、5〜40重量%のポリビニルピロリドンと、3〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)のアルカノエートブレンドと、20〜60重量%の水溶性又は水分散性物質と、0.5〜30重量%の液体多価アルコールと、15〜60重量%の水とを含む透明接着剤組成物に関する。透明接着剤組成物は、90%〜100%の範囲の可視波長光透過率を有する。
さらなる様態は、5〜40重量%のポリビニルピロリドンと、3〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)のアルカノエートブレンドと、20〜60重量%の水溶性又は水分散性物質と、0.5〜30重量%の液体多価アルコールと、15〜60重量%の水とを含むスティックのりに関する。
多くの実施形態では、固体物質、液体多価アルコール及び任意の他の水混和性溶媒濃縮物の総量が、接着剤組成物の総水含量の少なくとも50%である。
上記課題を解決するための手段は、本開示の開示された各実施形態又は全ての実施を記載することを意図するものではない。以下の発明を実施するための最良の形態及び実施例は、これらの実施形態をより具体的に例証する。
本開示はアルカノエートブレンドを含む接着剤に関する。より詳細には、本開示は湿潤粘着性が増大し、開放時間が長く、基材のしわが減少し、透明性が向上及び/又はクランピングが減少した接着剤に関する。以下に定義する用語については、別の定義が特許請求の範囲中、あるいは本明細書中のいずれかの場所で与えられない限り、これらの定義が適用されるものとする。
重量パーセント(weightpercent)、重量基準パーセント(percent by weight)、重量%(% by weight)、wt%などは、その物質の重量をその組成物の重量で除して100を乗じたものとして、物質の濃度を指す同義語である。
端点による数の範囲の列挙には、その範囲内に包括される全ての数が包含される(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を包含する)。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、その内容について別段の明確な指示がない限り、複数の指示対象を包含する。従って、例えば、「固体物質」を含有する組成物への言及は、2以上の固体物質を含有することを含む。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される時、用語「又は」は、その内容について別段のはっきりした指示がない限り、一般的に「及び/又は」を包含する意味で用いられる。
特に指示が無い限り、明細書及び添付の特許請求の範囲に使用されている成分の量、性質の測定等を表す全ての数は、全ての例において、用語「約」により修飾されることを理解されたい。したがって、特に指示が無い限り、明細書及び添付の特許請求の範囲に記載の数値的パラメータは、本発明の教示を利用して当業者により得ることが求められる所望の性質に応じて変化する近似値である。最低限でも、特許請求の範囲への同等物の原則の適用を限定する試みとしてではなく、少なくとも各数値的パラメータは、報告された有効数字の数を考慮して、通常の四捨五入の適用によって解釈されなければならない。本発明の広範囲で示す数値的範囲及びパラメータは、近似値であるが、具体例に記載した数値は可能な限り正確に報告する。しかしながら、いずれの数値もそれらの各試験測定値において見られる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を本来含有する。
本開示は、紙基材に塗布した際のしわが減少し、湿潤粘着性が増大し、開放時間が長く、基材のしわが減少し、透明度が向上及び/又はクランピングが減少し得る接着剤について記載する。開示した配合は、接着剤の塗布から基材接着までの間の開放時間を長くすることができるが、一時的な接着の代わりに繊維引裂接着(fiber tearing bonds)を生成する。これらの特性は、容易で永続的な紙の接着及び魅力的な接着工芸作品にとって望ましい場合がある。これらの接着剤はまた、非紙基材の接着にも有用である可能性がある。
任意の多数の水溶性または水分散性固体を使用して湿潤粘着性を増大させられるが、その中でもショ糖のような水溶性炭水化物、カルボキシメチルセルロース、又はデンプン及びデンプン誘導体が好ましい。いずれかの特定の理論に束縛されるものではないが、発明者らは、高変形速度において本発明の接着剤組成物の弾性率が増加する一方、低変形速度において弾性率が減少することにより、水分散性又は水溶性固体が粘着付与剤として機能すると考える。これらのレオロジー的挙動の仮定の変化は、ガラス転移温度の上昇と感圧性接着剤の平坦弾性率の減少に従う。
水性接着剤組成物であれば、「開放時間」、即ち、接着剤が非常に粘着性であり、うまく接着し得る期間を長くする一つの方法は、単純に接着剤に存在する水の量を増加させることである。しかしながら、これは、接着剤物質が乾燥及び縮む際、逆に紙のしわを増加させる。スティックのりでは、消費者の保管中蒸発による収縮は特に望ましくない。かかる場合、恐らく接着剤として機能的であるにも関わらず、塗布がより困難であり且つ審美的に魅力のない、明らかに変形した製品が得られる。
開放時間を改善する別の取り組みは、3M社の「再粘着可能な(restickable)」スティックのり(米国特許第5,409,977号)に見出され、それは本質的に粘着性の微小球接着剤を含む。塗布され、接着することなく乾燥した後も、この接着剤は十分に粘着性であり、軽く基材に接着する。しかしながら、この開放時間増加方法は、永続的な接着が望ましい場合、効果的でない場合がある。
ショ糖のような水溶性又は水分散性固体物質、及び1,2ブタンジオールのような液体多価アルコールを併用することにより、本発明では開放時間を改善することができる。ショ糖が効果的に接着剤の湿潤粘着性を増大させると同時に、発明者らは、ショ糖と液体多価アルコールを両方使用することで、湿潤粘着性の増大と開放時間の延長をともに促進することを見出した。
水性接着剤組成物であれば、乾燥中のしわを減少させる一つの方法は、単純に接着性ポリマー濃度を増加させ、且つ溶媒濃度を減少させることである。この結果、溶媒が蒸発する際のしわが少なく、容量変化も小さくなり、並びに乾燥時間も短くなる。しかしながら、この取り組みもまた粘度及び製造コストを増加させ、その結果製品の使用がより面倒になる可能性がある。
乾燥中のしわを減少させる別の方法は、水を、C及びCグリコール類のようなより揮発性の少ない溶媒並びに他の水混和性溶媒に置換することである。この取り組みもまた、スティックのりの潤滑性を強化し、滑らかで滑るように塗布できるようにする。水混和性で、ゆっくりと蒸発する溶媒を使用すると、接着剤が収縮する間のしわの発生が少ないように、乾燥工程中の応力緩和を向上させることを可能にする。しかしながら、この取り組みは、接着剤の粘着性を著しく低下させると同時に、乾燥工程を緩徐化させる可能性がある。結果として、接着された基材は、使用又は陳列前に長期間にわたって所定の位置に保持される又は保管される必要がある場合がある。
本明細書に記載された接着剤は、上記方法に付随する欠点なく、湿潤粘着性が高く、粘着性が長い間持続し(即ち、開放時間が改善し)、紙のしわを減少させる。具体的には、水溶性又は水分散性固体と多価アルコールを併用することにより、初期粘着性の強化、開放時間の延長、基材のしわ減少を促進する。接着剤は、不要に外れたり剥がれたりすることなく、物品に直接接着し、永続的で接着剤が乾燥する際しわの少ない接着をもたらす。接着剤組成物を調節することにより、接着剤はまた下記のような自己支持スティックのりとして製造されてもよい。
接着剤組成物は、水溶性接着性樹脂又はポリマーを含む。多くの実施形態では、水溶性接着性樹脂又はポリマーとしては、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ(2)エチル−2−オキサゾリン、水溶性デンプン、水溶性デンプン誘導体、及び/又はセルロース誘導体が挙げられる。本明細書全体を通してPVPが例示されるが、任意の1以上の水溶性接着樹脂又はポリマーをPVPに加えて使用してもよく、又はPVPと置換してもよい。
接着剤組成物は、ポリビニルピロリドン、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)のアルカノエートブレンド、水、液体多価アルコール、並びに水溶性又は水分散性固体を含む。幾つかの実施形態では、接着剤組成物は透明であってよく、且つスティックのりの形態であってよい。
多くの実施形態では、接着剤組成物は、5〜40重量%のポリビニルピロリドン、3〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)のアルカノエートブレンド、液体多価アルコール、水溶性又は水分散性固体、並びに15〜60重量%の水を含む。
アルカノエートブレンドは、12〜22の炭素原子を有し、分岐鎖又は直鎖のいずれかであり、1以上の二重結合又は例えばハロゲンのような1以上の置換基を有してよい、少なくとも2つのカルボン酸塩の混合物を含む。アルカノエートブレンドを使用して、弛みの低減した液体形態を製造しようと、例えば半透明性の強化された及び/又はより滑らかに塗布できるスティック製品を製造しようと、接着剤の多くの特性を改善することができる。接着剤がスティックのりの形態である場合、接着剤は被着材の滑らかで平らな層に塗布されることが望ましい。スティックが十分に固くない場合、滑らかで連続的な接着フィルムというよりむしろ、接着剤が塗布中に砕け又は折れ、接着剤片、即ち「クランプ」が被着材状に付着する。この特性及び付随する塗布中の接着剤片の付着は、「クランピング」と称される。
任意の特定の理論に束縛されるものではないが、発明者らは、アルカノエートブレンドを含有する本発明の接着剤物質の半透明性が強化され、クランピングが減少することは、炭化水素鎖の非晶質会合を特徴付けるソープゲル微小構造に近づいたことに起因すると考えている。さらに、特定の固体又は液体補助剤を、ソープゲル微小構造を補完する(complimentary)屈折率を有する接着剤に組み込むと、スティックのりの半透明性をさらに改善し得ることが見出された。これらの補助剤は、ショ糖、脂肪族グリコール類等のような多価アルコール類を含んでよい。
従って、本発明の接着剤組成物は、(1)ソープゲル微小構造の脂肪族基の秩序を乱すアルカノエートブレンドと、幾つかの場合には(2)接着剤組成物の半透明性を強化するのに十分な程屈折率の高い固体物質を含有する。さらにこれらの固体物質もまた、粘着性を強化し、しわを減少させることができる。
アルカノエートブレンドは、例えば、アルカリ金属、II族金属、III族金属、アンモニウム、及びカルボン酸の低級アルキル(C〜C)アンモニウム塩類のような塩誘導体であってよい。多くの実施形態では、アルカノエートブレンドは、特に有益な効果を得られ得る、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、及びラウリン酸ナトリウムのようなC12〜C22カルボン酸ナトリウム塩類を含む。
第一及び第二カルボン酸塩は、アルカノエートブレンド中に任意の有用な量存在してよい。多くの実施形態では、アルカノエートブレンドは、アルカノエートブレンドの総量を基準として5〜95重量%の第一Cカルボン酸塩と、95〜5重量%の第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜18の範囲の整数)である。多くの実施形態では、アルカノエートブレンドは、アルカノエートブレンドの総量を基準として10〜90重量%の第一Cカルボン酸塩と、90〜10重量%の第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜18の範囲の整数)である。幾つかの実施形態では、第一及び第二カルボン酸塩は各々アルカノエートブレンドの総量を基準として、アルカノエートブレンド中に30〜70重量%存在する。幾つかの実施形態では、第一及び第二カルボン酸塩は各々アルカノエートブレンドの総量を基準として、アルカノエートブレンド中に40〜60重量%の範囲で存在する。ある実施形態では、第一及び第二カルボン酸塩は、各々アルカノエートブレンド中に等重量存在する。代表的な実施形態では、第一カルボン酸塩と第二カルボン酸塩は、2つの炭素原子で長さが異なる炭素鎖長を有する。
幾つかの実施形態では、第一Cカルボン酸塩はC12カルボン酸塩(例えば、ラウリン酸塩)であり、第二Cカルボン酸塩はC14カルボン酸塩(例えばミリスチン酸塩)である。幾つかの実施形態では、第一Cカルボン酸塩はC14カルボン酸塩(例えばミリスチン酸塩)であり、第二Cカルボン酸塩はC16カルボン酸塩(例えばパルミチン酸塩)である。他の実施形態では、第一Cカルボン酸塩はC16カルボン酸塩(例えばパルミチン酸塩)であり、第二Cカルボン酸塩はC18カルボン酸塩(例えば、ステアリン酸塩)である。
幾つかの実施形態では、アルカノエートブレンドは、第一Cカルボン酸塩、第二Cカルボン酸塩、及び第三Cカルボン酸塩(n、m及びbは12〜22の範囲の整数)である。第一、第二及び第三カルボン酸塩は、アルカノエートブレンド中に任意の有用な量存在してよい。幾つかの実施形態では、第一、第二及び第三カルボン酸塩は、各々アルカノエートブレンドの総量を基準として、アルカノエートブレンド中に20〜40重量%の範囲で存在する。ある実施形態では、第一、第二及び第三カルボン酸塩は、各々アルカノエートブレンド中に等重量存在する。
幾つかの実施形態では、第一Cカルボン酸塩はC12カルボン酸塩(例えばラウリン酸塩)であり、第二Cカルボン酸塩はC14カルボン酸塩(例えばミリスチン酸)であり、第三Cカルボン酸塩はC16カルボン酸塩(例えばパルミチン酸)である。幾つかの実施形態では、第一Cカルボン酸塩はC14カルボン酸塩(例えばミリスチン酸)であり、第二Cカルボン酸塩はC16カルボン酸塩(例えばパルミチン酸)であり、第三Cカルボン酸塩はC18カルボン酸塩(例えばステアリン酸塩)である。幾つかの実施形態では、第一Cカルボン酸塩はC16カルボン酸塩(例えばパルミチン酸)であり、第二Cカルボン酸塩はC18カルボン酸塩(例えばステアリン酸塩)であり、第三Cカルボン酸塩はC20カルボン酸塩(例えばアラキジン酸塩)である。
接着剤は、水、液体多価アルコール類、及び所望によりアルカノエートブレンド中に他の水混和性有機溶媒を含み、ポリビニルピロリドン及び任意の他の固体物質は溶解/懸濁している。液体多価アルコールの中でも、約6より少ない炭素原子を有し、融点が約21℃(70°F)より低い任意の炭水化物を使用してよい。液体多価アルコールの例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、並びにジ−及びトリ−エチレングリコール、グリセリン及びジグリセリンが挙げられる。多くの実施形態では、液体多価アルコール類は接着剤中に0。5〜30重量%又は5〜20重量%の範囲で存在し、水は接着剤中に15〜60重量%又は20〜50重量%の範囲で存在する。
他の水混和性有機溶媒を、所望により接着剤組成物に使用してよい。例としては、メタノール、エタノール及びイソプロパノールが挙げられ、アミルアルコール類、フルフリルアルコール、及びベンジルアルコール並びにジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドもまた少量で有用である。さらに、アセトン及びメチルエチルケトンもまた好適である。さらに、水混和性有機溶媒、可塑剤及び/又は例えばテトラエチレングリコールのような水分保持剤、並びに低分子量ポリエチレングリコールを使用してもよい。これらの補助的な水混和性有機溶媒は、総接着剤組成物の20%以下であるべきである。
水溶性又は水分散性固体物質は、本明細書に記載された接着剤に含まれる。これらの水溶性又は水分散性固体物質は、接着剤の硬化時間を増加させ、低変形速度における接着力を低下させる場合がある。1以上の水溶性又は水分散性固体物質は、接着剤組成物の固形分含量を増加させ、接着性ポリマーのための粘着付与剤として機能する。これらの物質は、最終接着剤製品が、耐久力のある初期粘着性、低しわ傾向、許容できる程度に迅速な硬化速度、及び向上した透明度を有するように選択してよい。多くの実施形態では、これらの固体物質は融点が70°F(21℃)を超える結晶性物質又は、70°F(21℃)、周波数1rad/sで測定した場合、約200Paを超える複素剪断弾性率を有する粘弾性流体のいずれかである。
水溶性又は水分散性固体物質は、有意な濃度(例えば10重量%まで又はそれ以上)で水中にサブミクロンの粒径で溶解又は分散できる。多くの実施形態では、水溶性又は水分散性固体物質は、粘度が最小限増加すると同時に、水相の固形分濃度が有意に増加する化合物である。さらに、接着剤組成物の固形分含量は、接着剤が硬化する際、適度に急速に溶媒を蒸発させるべきである。
多くの実施形態では、水溶性又は水分散性固体物質としては、フルクトース、グルコース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、及びキシリトールのような結晶性糖、並びにそれらの水融和性エステル類が挙げられる。さらに、任意の分子量のポリマーを使用してもよい。幾つかの実施形態では、これらのポリマーとしては、ポリエステル類、ポリエーテル類、ポリアクリレート類、ゼラチン、ポリアクリルアミド類、これらのコポリマー及び誘導体が挙げられる。ヒュームドシリカ、コロイダルシリカ、及びハロゲン化アルカリ塩類のような無機物質もまた、水溶性又は水分散性固体物質として使用してよい。水溶性又は水分散性固体として使用できる物質の配列は、広く、このように理解される傾向にある。多くの実施形態では、固体物質は、総接着剤組成物の約19〜20重量%を超え、且つ約60〜50重量%未満であるべきである。幾つかの実施形態では、固体物質は接着剤組成物中に、総接着剤組成物の20〜60重量%、又は20〜50重量%、又は30重量%〜50重量%の範囲で存在する。多くの実施形態では、固体物質の接着性ポリマー濃縮物(PVP)に対する比が約0.2:1.0〜11.0:1.0である。さらに、多くの実施形態では、固体物質、液体多価アルコール、及び他の水混和性溶媒濃縮物の合計が、接着剤組成物の総水含量の少なくとも50%である。
幾つかの実施形態では、透明な接着剤組成物は、5〜40重量%のポリビニルピロリドン、3〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩と第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)のアルカノエートブレンド、20〜60重量%の水溶性又は水分散性固体物質、0.5〜30重量%の液体多価アルコール、及び15〜60重量%の水を含む。これらの透明な接着剤組成物は、選択された可視光波長で85〜100%又は90〜100%の範囲で可視波長光透過率を有することができる。
本発明の接着剤組成物はまた、少量の色素及び顔料並びに装飾剤を含有してもよいと想定される。それらは、松葉油、ユーカリ油、アニス種子油、ベンズアルデヒド等のような臭気改善化合物を含有してよい。所望により、他の添加剤を約10%未満の少量添加し、性能、安定性、微生物耐性、外観、pH制御、及び他の特性を改善してもよい。
接着剤組成物は、任意の有用なpH値を有してよい。多くの実施形態では、接着剤組成物は、6〜11、又は6〜9、又は6〜7の範囲のpH値を有する。
本発明は、本明細書に記載の特定の実施例に限定されると考えるべきではなく、さらに適切に言えば添付の特許請求の範囲に相当する本発明の全態様を包含すると理解されるべきである。本明細書を検討すると様々な修正形態、等価の方法、並びに本発明を適用できる非常に多くの構造が、本発明が対象とする当業者には容易に明らかであろう。
試験方法
接着剤透明度試験
可視波長光透過率の測定値は、21℃で厚さ1mmのスライドガラスの間に押圧した厚さ0.125mmの接着剤試料を通して、分光光度計を用い、波長分解能2nmで、190〜820nmの波長の透過性を記録することにより得た。
接着剤クランピング試験
各接着剤に、紙への塗布中に発生したクランプの量に基づく評点を割り当てた。回転式基部を備える一般的なスティックのり容器を用いて、少し手で押すことにより接着剤を塗布した。接着剤の塗布に先立ち、カミソリの刃を用いて接着剤試料の開放端部を薄く切り、接着剤表面を平らにした。使用中接着剤ゲルの砕けたクランプが付着する傾向をかなり示す試料は「不良」と評価し、一方クランプが付着する傾向を示さない試料を「良好」と評価した。
接着剤しわ試験
各接着剤に、平らな9.07kg(20lb)のコピー用紙2枚を互いに接着した際に生じるしわの量に基づく評点を割り当てた。「良好」と「不良」の評価の区別は、肉眼で容易に分かった。
接着剤粘着性試験
この試験は、1枚の紙に塗布した直後の接着剤が示す粘着性を測定する方法を提供する。
スティックのりを、インスツルメンター社(Instrumentors,Inc.)の3M90型滑り/引き剥がし試験機の固定具に取り付け、引き剥がし試験機を操作して紙ストリップがスティックのりを通り過ぎるように動かすことにより、接着剤を紙ストリップに塗布する。接着剤でコーティングされた紙ストリップを、次いで、円筒マンドレルに接触させ、マンドレルを持ち上げ、紙がマンドレルに付着したままでいる時間の長さを記録する。
より詳細には、スティックの接着端部が、スコッチ(Scotch)811取り外し可能マジックテープ(登録商標)のストリップで試験機の圧盤に固定された3.8cm×28cmのコピー用紙(ハンマーミル・コピー・プラス(Hammermill Copy Plus)9.07kg(20lb)、白色度84)のストリップ上に静置されるように、スティックの接着端部を、環状に取り付けられた固定具中で下向きにして、接着剤スティックを垂直方向に取り付ける。0.68kgの環状重しを、接着剤スティックを固定する環状に取り付けられた固定具上に定置し、引き剥がし試験機を229cm/分の速度で操作し、紙ストリップを接着剤スティックの下に動かし、それにより接着剤の連続的な線を紙ストリップに塗布した。この操作を同じ紙上でもう一度繰り返し、より完全に接着剤で被覆する。
2回目の接着剤塗布直後に、紙を圧盤に接着していたテープストリップを取り外し、直径12.8mm×長さ55.5mm、重さ19.4gのアルミニウムシリンダを紙ストリップの端部から約7cmの接着剤ストリップ上に定置し、円筒形の重しを、305cm/分の速度で圧盤に対して垂直に総距離38cm持ち上げる前に、2秒間休止させる。円筒形要素を最大300秒間、又は紙ストリップがシリンダから落ちるまでこの位置に維持する。紙が落ちる時間を書き留め、記録する。この試験を全てもう2回繰り返し、得られた3つの値を平均し、平均粘着時間として記録する。紙ストリップを完全に持ち上げるのに十分な粘着性を有しない試料は、粘着時間0と記録した。
接着剤の開放時間
この試験は、接着剤の開放時間、即ち、接着剤が積極的に粘着性であり、且つうまく接着し得る期間を評価する方法を提供する。この試験を実施するために、接着剤を紙に塗布し、2枚目の紙を貼り合わせる前に5分間放置した。2枚目を貼り合わせた後5分以内に繊維引き裂け接着(fiber-tearing bond)を形成した場合、接着剤は少なくとも5分の開放時間を有するといわれた。
より詳細には、平らな9.07kg(20lb)のコピー用紙のストリップを、上記「接着剤粘着性試験」で記載したように接着剤で2度コーティングした。周囲条件(21℃、相対湿度50%)に5分間曝露した後、2.8kgのローラを静かに通過させることにより、2枚目の平らなコピー用紙のストリップを、コーティングされた紙片に貼り合わせた。さらに5分間周囲条件に曝露した後、紙片を手で勢いよく剥がした。紙ストリップの間に繊維引き裂け接着(fiber-tearing bond)が形成された場合、接着剤は5分を超える開放時間を有するといわれた。繊維引き裂け接着が生成されなかった場合、接着剤は5分未満の開放時間を有するといわれた。
サンプルの調製
各代表的な実施形態を、攪拌モータ及び加熱された槽を備える1000mLの樹脂フラスコ中で調製した。試料を60〜80℃の温度に加熱した。均質な混合物を形成した後、30〜60秒間吸引真空を適用することにより泡を取り除き、得られた試料を容器に注ぎ、使用前に冷却した。以下の各試料では、冷却に用いた型は一般的なスティックのり容器であり、それは内径およそ16mmで、スクリュー型前進機構を動かす回転式基部を備えていた。比較製品試料を定められているように用いた。
接着剤の組成
接着剤の組成(重量%)を以下の表Ia、表Ib、及び表Icに記載する。
Figure 2013213218
Figure 2013213218
Figure 2013213218
PVPK90及びK30はポリビニルピロリドンを指し、米国、ニュージャージー州マウントオリーブ(Mount Olive)のBASF社、又はニュージャージー州ウェイン(Wayne)のインターナショナル・スペシャルティー・プロダクツGAF社(International Specialty Products GAF Corporation)から入手可能である。
PVOH51−05はエルバノール(Elvanol)51−05(部分的に加水分解されたポリビニルアルコール)を指し、米国デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)のデュポン社(Dupont Corporation)から入手可能である。
ショ糖は、米国ミズーリ州セントルイス(St.Louis)のアルドリッチ社(Aldrich Corporation)から入手可能である。
1,2−ブタンジオールは、米国ミズーリ州セントルイス(St.Louis)のアルドリッチ社(Aldrich Corporation)から入手可能である。
1,2−プロパンジオールは、米国ミズーリ州セントルイス(St.Louis)のアルドリッチ社(Aldrich Corporation)から入手可能である。
ミリスチン酸ナトリウムは、インドのムンバイ(Mumbai)のビバ社(Viva Corporation)から入手可能である。
パルミチン酸ナトリウムは、インドのムンバイ(Mumbai)のビバ社(Viva Corporation)から入手可能である。
ステアリン酸ナトリウムは、インドのムンバイ(Mumbai)のビバ社(Viva Corporation)から入手可能である。
D−ソルビトールは、米国ミズーリ州セントルイス(St.Louis)のアルドリッチ社(Aldrich Corporation)から入手可能である。
試験結果
実施例及び比較市販接着剤の試験結果を、以下の表IIに列挙する。
Figure 2013213218
3Mスコッチ(登録商標)スティックのりは、ミネソタ州セントポール(St.Paul)の3M社から入手可能である。
エルマー製多目的及び工作用ゲルスティックのりは、オハイオ州コロンブス(Columbus)のエルマーズ・プロダクツ社(Elmer’s Products,Inc.)から入手可能である。
UHU(商標)スティック(stic)は、メーン州ウィンスロップ(Winthrop)のサウンダース社(Saunders)から入手可能である。
全ての実施例及び市販接着剤は、永続的に繊維引き裂け紙接着を生成することができる。しかしながら、実施例は、湿潤粘着性が増加し、開放時間が長く、基材のしわが減少し、透明度が向上及び/又はクランプが減少した点で区別できる。例えば、比較例C3も開放時間を長く、基材のしわを減少させ、クランプを減少させることができるが、ゲル化剤がブレンドされなかったため透明度が最小限に抑えられた。実施例6、10及び9は、各々、増加したC16アルカノエートナトリウムのC14アルカノエートナトリウムに対する比が、別の同様の接着剤において透明度の改善に向上していることを示す。同様に、比較例C2のクランピングは減少したが、しわ性能は不良であり、粘着性保持時間は短く、開放時間は5分未満である。実施例9(実施例6及び10も参照のこと)では、しわが減少し、粘着性保持時間が長く、開放時間は5分を超えており、これは主にショ糖が組成物に40重量%組み込まれていたためである。
本発明は、そのいくつかの実施形態に関して説明された。上記の詳細な説明および実施例は、理解を明確にするためにのみ示されたものであり、不必要な限定がそれらから解釈されるべきではない。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変更が、説明した実施形態に対してなされ得ることが、当業者には理解されよう。したがって、本発明の範囲は、本明細書において説明した構成及び構造の厳密な細部に限定されるべきではなく、むしろ、特許請求の範囲の文言によって限定されるべきである。いずれかが不一致である場合、定義を含む本明細書は調整されるべきである。

Claims (20)

  1. 5重量%〜40重量%のポリビニルピロリドンと、
    3重量%〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)を含むアルカノエートブレンドと、
    20重量%〜60重量%の水溶性又は水分散性固体物質と、
    0.5重量%〜30重量%の液体多価アルコールと、
    15重量%〜60重量%の水と、を含む接着剤組成物。
  2. 前記水溶性又は前記水分散性固体物質及び前記液体多価アルコールの総重量が、水の重量の50%を超える、請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. 前記接着剤組成物が20重量%〜50重量%の糖を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  4. 前記接着剤組成物が5重量%〜20重量%の前記液体多価アルコールを含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  5. 前記アルカノエートブレンドが、アルカノエートブレンドの総重量を基準として、5重量%〜95重量%の第一Cカルボン酸塩及び95重量%〜5重量%の第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜18の範囲の整数)を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  6. 前記アルカノエートブレンドが、第一Cカルボン酸塩、第二Cカルボン酸塩、及び第三Cカルボン酸塩(n、m及びbは12〜22の範囲の整数)を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  7. 前記アルカノエートブレンドが、アルカノエートブレンドの総重量を基準として、5重量%〜95重量%のミリスチン酸塩及び95重量%〜5重量%のパルミチン酸塩を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  8. 前記アルカノエートブレンドが、アルカノエートブレンドの総重量を基準として、5重量%〜95重量%のパルミチン酸塩及び95重量%〜5重量%のステアリン酸塩を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  9. 前記アルカノエートブレンドが、アルカノエートブレンドの総重量を基準として、5重量%〜95重量%のラウリン酸塩及び95重量%〜5重量%のミリスチン酸塩を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
  10. 5重量%〜40重量%のポリビニルピロリドンと、
    3重量%〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)を含むアルカノエートブレンドと、
    20重量%〜60重量%の水溶性又は水分散性固体物質と、
    0.5重量%〜30重量%の液体多価アルコールと、
    15重量%〜60重量%の水と、を含む透明接着剤組成物であって、
    90%〜100%の範囲の可視波長光透過率を有する組成物。
  11. 前記水溶性又は前記水分散性固体物質及び前記液体多価アルコールの総重量が、水の重量の50%を超える、請求項10に記載の透明接着剤組成物。
  12. 前記水溶性又は前記水分散性固体物質が糖を含む、請求項10に記載の透明接着剤組成物。
  13. 前記アルカノエートブレンドが、アルカノエートブレンドの総重量を基準として、5重量%〜95重量%の第一Cカルボン酸塩及び95重量%〜5重量%の第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜18の範囲の整数)を含む、請求項10に記載の透明接着剤組成物。
  14. 前記アルカノエートブレンドが、第一Cカルボン酸塩、第二Cカルボン酸塩、及び第三Cカルボン酸塩(n、m及びbは12〜18の範囲の整数)を含む、請求項10に記載の透明接着剤組成物。
  15. 前記アルカノエートブレンドが、アルカノエートブレンドの総重量を基準として、5重量%〜95重量%のミリスチン酸塩及び95重量%〜5重量%のパルミチン酸塩を含む、請求項10に記載の透明接着剤組成物。
  16. 前記アルカノエートブレンドが、アルカノエートブレンドの総重量を基準として、5重量%〜95重量%のパルミチン酸塩及び95重量%〜5重量%のステアリン酸塩を含む、請求項10に記載の透明接着剤組成物。
  17. 前記アルカノエートブレンドが、アルカノエートブレンドの総重量を基準として、5重量%〜95重量%のラウリン酸塩及び95重量%〜5重量%のミリスチン酸塩を含む、請求項10に記載の透明接着剤組成物。
  18. 前記接着剤組成物が、6〜11の範囲のpHを有する、請求項10に記載の透明接着剤組成物。
  19. 5重量%〜40重量%のポリビニルピロリドンと、
    3重量%〜20重量%の、第一Cカルボン酸塩及び第二Cカルボン酸塩(n及びmは12〜22の範囲の整数)を含むアルカノエートブレンドと、
    20重量%〜60重量%の水溶性又は水分散性固体物質と、
    0.5重量%〜30重量%の液体多価アルコールと、
    15重量%〜60重量%の水とを含むスティックのり。
  20. 前記スティックのりが、90%〜100%の範囲の可視波長光透過率を有する、請求項19に記載のスティックのり。
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