JPH01249340A - 表面の被覆されたポリビニルアルコール系フイルム - Google Patents

表面の被覆されたポリビニルアルコール系フイルム

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JPH01249340A
JPH01249340A JP7918988A JP7918988A JPH01249340A JP H01249340 A JPH01249340 A JP H01249340A JP 7918988 A JP7918988 A JP 7918988A JP 7918988 A JP7918988 A JP 7918988A JP H01249340 A JPH01249340 A JP H01249340A
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
film
plasticizer
silyl group
mixture
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JP7918988A
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Kazutoshi Terada
和俊 寺田
Hirotoshi Miyazaki
宮崎 弘年
Junnosuke Yamauchi
山内 淳之介
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明はポリビニルアルコール系フイルムニ関する。さ
らに詳しくは、柔軟性に優れ、かつ透明性も良好であり
、耐水性にも優れたポリビニルアルコール系フィルムに
関する。(但し本発明でいうところのフィルムとは、厚
さ5ffII11以下のシート状物をも含むものである
。) B、従来の技術 ビニルエステル、特に酢酸ビニルを重合ケン化したポリ
ビニルアルコール(以下、PVAと略記する。)系フィ
ルムは、そのすぐれた機械的性質に加え、印刷性が良い
、透明性が良い等の優れた特性の為、包装用、離型用、
農業用、産業資材用、水溶性フィルム用等に広く用いら
れており、とりわけ包装用フィルムとして賞用されてい
る。特に、適当な可塑剤(通常多価アルコール系可塑剤
が用いられる。)で柔軟化されたPVA系フィルムはき
わめてしなやかで感触が良く、かつ透明性に優れ美麗で
あるので、包装用フィルムとして包装体に高級なイメー
ジを与えることに成功している。
PVA系フィルムは、空気中の水分を吸い、この水が可
塑剤として働くという性質をもっているのであるが、吸
湿量が空気中の湿度に応じて変化するために、PVA系
フィルム単独では湿度によってフィルムの柔軟性が変化
するという性質を有している。特に低湿度下では吸湿量
が減少して硬くもろくなるという欠点がある。また、温
度低下によってもフィルムが硬くなる傾向があるので、
冬期の低湿度時には相乗効果によって、フィルムが硬く
もろくなり、包装用フィルムとして用いた場合、フィル
ムの割れ等の問題が発生しやすくなる。したがってPV
A系フィルムはそれ単独では包装用フィルムとしては使
用に耐えない。
この点を改善するために、従来はグリセリン等の多価ア
ルコールを可塑剤として添加する方法が取られてきた。
適mの可塑剤の添加により、冬期の低湿度時でも充分に
柔軟で、使用にたえるPVA系フィルムが得られ、広範
に実用化されている。
しかしながら、このように可塑剤の添加により初期の柔
軟化は達成されうるのであるが、経時的に可塑剤の含量
が減少するという問題のために、長期間使用した場合、
可塑剤含量が低下してしまい、冬期の低湿度下での柔軟
性の不足によるフィルムの割れ、ひび等のトラブルが発
生することが多かった。経時的に可塑剤の含量が低下す
る原因は明確でないが、可塑剤のフィルム表面へのブリ
ード、揮発、フィルムと内容物あるいは他の物品との接
触による可塑剤の移行などが考えられる。
近年、このPVA系フィルムの可塑剤含量低下の問題に
ついての改良が強く望まれており、可塑剤含量の経時的
低下のないPVA系フィルムを開発することが急務であ
った。
この問題点を解決するために従来より種々の工夫が試み
られているが、いまだ満足の行く解決策が見いだされて
いないのが現状である。
C9発日が  i、ようと る1・1 この様な状況下、本発明は、実質的に多価アルコール系
可塑剤の経時的な含有低下のないPVA系フィルムを提
供せんとするものである。
L!、を ゛  るための 。
本発明者は、上記問題点を解決すべく鋭意検討した結果
、多価アルコール系可塑剤を含み、かつ少くとも片面に
、分子内にシリル基を含有するポリビニルアルコールと
コロイダルシリカの混合物からなる被覆層を有すること
を特徴とする表面の被覆されたポリビニルアルコール系
フィルムが、上記の問題点を解決する優れたフィルムで
あることを見出し、本発明を完成するにいたった。
以下、本発明の詳細な説明する。
まず、本発明に用いられる多価アルコール系可塑剤を含
むポリビニルアルコール系フィルムのポリビニルアルコ
ールとは、ポリビニルアルコール系高分子化合物であれ
ば特に限定されるものではないが、好ましくは、重合度
100以上10000以下、より好ましくは重合度10
00以上3000以下であり、ケン化度は好ましくは5
0モル%以上、より好ましくは95モル%以上が良い。
重合度が低過ぎる場合には、多価アルコール系可塑剤を
含むポリビニルアルコール系フィルムの強度が不足気味
となり、また逆に高過ぎる場合には製膜時に高粘度とな
り作業性が低下するため好ましくない。また、ケン化度
は低過ぎるとフィルムの強度が不足しかちとなる。特に
耐水性が要求される用途では、ケン化度は高い方が高結
晶性となって耐水性が付与されるので、95モル%以上
のケン化度が望ましい。
そして本発明に用いられるポリビニルアルコールの製造
法としては特に限定されるものではないが、従来公知の
脂肪酸ビニル(とりわけ酢酸ビニル)を重合後、ケン化
する方法が好適に用いられる。
また本発明において用いられるポリビニルアルコールが
少量の他の成分を含むことは何らさしつかえない。この
ような成分としては例えば、エチレン、フロピレン、メ
チレン、l−ヘキセン等のオレフィン、(メタ)アクリ
ル酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸等ノ不飽和酸、およびそのアルキルエステルや
アルカリ塩、(メタ)アクリルアミド、NJN−ジメチ
ルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、アルキルビ
ニルエーテル、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸オヨヒアリルスルホン酸等の不飽和スルホ
ン酸及びそのアルカリ塩、トリメチル−3−(+−(メ
タ)アクリルアミド−プロピル)アンモニウムクロリド
等のカチオン性単量体、酢酸アリル、イソプロペニルア
ルコール、ジメチルアリルアルコール等の単量体を脂肪
酸ビニルと共重合後ケン化する方法が考えられる。
次に、本発明に用いられる多価アルコール系可塑剤とは
、2個以上の水酸基を有し、かつ前記ポリビニルアルコ
ール系高分子化合物に添加した時に可塑効果を示す化合
物を言う。このような化合物の具体例としては、エチレ
ングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコールーボリブロビレングリコール共重合体、グリ
セリン、ジグリセリン、ブタンジオール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、トリメチロールプ
ロパン等があげられる。このうち、グリセリン、ジグリ
セリンが可塑化効果、ポリビニルアルコール系高分子化
合物との相溶性、沸点の高さなどから最も好ましい。
多価アルコール系可塑剤の添加量としては特に制限はな
いが、好ましくはp V A 100重頂部に対して1
〜50重量部、より好ましくは5〜20重量部が良い。
多価アルコール系可塑剤の添加量が少な過ぎる場合には
、フィルムが硬くもろくなり、逆に多過ぎる場合には、
柔軟になり過ぎてこしがなくなる傾向がある。
本発明で用いられる多価アルコール系可塑剤を含むPV
A系フィルムは厚み511Im以下のシートを含むもの
であるが、5〜200μの厚みのものが通常好んで用い
られる。
本発明で用いられる多価アルコール系可塑剤を含むPV
A系フィルムの製造法としては、従来よりPVA系フィ
ルムの製造法として用いられている方法が好適に用いら
れる。即ち、水を溶剤として用い、ドラムまたはベルト
上にキャスティングし、乾燥するキャスティング方式、
水を含浸させたベレットを溶融押出しする溶融押出方式
等が適用できる。製膜後のフィルムは目的により熱処理
を行なっても良く、また熱処理しなくても良い。
また延伸を行なうこともなんらさしつかえない。
本発明において用いられる分子内にシリル基を含有する
ポリビニルアルコールに関し、ここでいう/リル基とは
反応性のシリル基を言い、下式で表わされるものである
ここにR,は水素または炭素数1−10のアルキル基、
アシル基、またはアルカリ金属、アルカリ土類金属を表
わし、R2は炭素数1〜10のアルキル基を表わし、X
は1〜3の整数を表わす。
シリル基の含量に関しては特に制限はないが、好ましく
は、0.05〜5モル%、より好ましくは0.1〜1モ
ル%が良い。シリル基の含量か少なくなるとコロイダル
シリカとの相溶性が悪くなって、破膜が白濁し易くなる
このことはシリル基を含有しない通常のPVAとコロイ
ダルシリカの混合塗膜が白濁することからしても明らか
である。
逆にシリル基の含量が多くなると、水溶液の粘度安定性
が悪くなって増粘、ゲル化しやすい傾向となり好ましく
ない。
本発明において用いられる分子内にシリル基を含有スる
ポリビニルアルコールに関し、分子内とは重合体の末端
をも含むものであり、シリル基とポリビニルアルコール
とが加水分解性でない結合によってポリビニルアルコー
ルと結合していれば、その位置、分布状態等に特に制限
はない。
本発明において用いられる分子内にシリル基を含有する
ポリビニルアルコールの重合間、ケン化度に特に制限は
ないが、好ましくは重合1100〜5000、ケン化度
80モル%以上が良い。重合度が低すぎると、バインダ
ー力が低下して、被膜がもろくなり、逆に高すぎると粘
度が高くなり過ぎて、塗工性が悪化するため好ましくな
い。またケン化度が低すぎるとコロイダルシリカとの相
溶性が悪くなって塗膜が白濁しやすくなるため好ましく
ない。
本発明において用いられる分子内にシリル基を含有スる
ポリビニルアルコールは少量であれば他の成分を含むこ
とは何らさしつかえない。このような曲の成分の具体例
としては基材であるポリビニルアルコールに関して前述
したものが、そのまま分子内にシリル基を含有するポリ
ビニルアルコールにも適用可能である。
分子内にシリル基を含有するポリビニルアルコールの製
造法については特に制限はないか、シリル基と重合性二
重結合をあわせもつ単量体と脂肪酸ビニルを共重合後、
ケン化する方法、あるいはシリル基とチオール基を合わ
せ持つ化合物の存在下に脂肪酸ビニルを重合せしめる方
法、及びシリル基とチオール基を合わせ持つ化合物の存
在下に/リル基と二重結合をあわせ持つ単量体と脂肪酸
ビニルを共重合する等の方法により得た重合体をケン化
する方法が簡便で好ましい。シリル基と二重結合を有す
る単量体の具体例としては、トリメトキシビニル7ラン
、トリエトキンピニルンラン、トリアセトキシビニルシ
ラン、ジェトキシメチルビニルシラン、エトキシジメチ
ルビニルシラン等のビニルシラン類、トリメトキシアリ
ル7ラン、トリアセトキシアリルシラン等のアリルフラ
ン類、3−メタクリロキシプロビルトリメトキンシラン
、2−メタクリロキシエチルジメトキシメチルプラン等
のメタクリロキシシラン類等があげられる。
また、シリル基とチオール基をあわせ持つ化合物の具体
例としては、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、2−メルカプトエチルジェトキシエチルシラン、3
−メルカプトプロピルメトキンジメチルシラン等があげ
られる。
共重合は通常のラジカル重合開始剤を用いてバルク重合
、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の方法により行ない
うるが、このうち溶液重合が最も適した重合性である。
ケン化反応は従来公知の各種の方法で実施できるか、こ
のうちアルコールを溶媒として水酸化アルカリ触媒を用
いるアルコーリシスが最も簡便で好ましい。
本発明において用いられるコロイダルシリカとしては特
に制限はないが、好ましくはその粒子径は200μm以
下、より好ましくは100μm以下が良い。
粒子径か多きすぎると得られる被膜の透明性が不良とな
ったり、可塑剤のブリード移行防止効果が低下しやすく
なる。
本発明において用いられる分子内にシリル基を含有する
ポリビニルアルコールとコロイダルン1)力の混合物に
関し、その重量混合比率は前者対後者が好ましくは95
対5〜5対95、より好ましくは75対25〜25対7
5が良い。分子内にシリル基を含有するポリビニルアル
コールの混合比率が低い場合には被膜が固くもろくなり
好ましくない。例えば極端な例として、コロイダルシリ
カのみを用いた場合には、造膜性が悪(、良好な塗膜は
得られない。
逆にコロイダルシリカの混合比率が低い場合には、可塑
剤のブリード、移行防止効果が低下し好ましくない。
本発明において用いられる分子内にシリル基を含有する
ポリビニルアルコールとコロイダルシリカの混合物に場
合によって池の成分を配合することもさしつかえない。
このような他の成分の好ましい例としては、通常のポリ
ビニルアルコールや各種の変性ポリビニルアルコール誘
導体、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ牛ジメチル
セルロース等のセルロース誘導体、ポリ(メタ)アクリ
ル酸及びその塩等のポリ(メタ)アクリレート誘導体、
ポリビニルピロリドン、ポリ (メタ)アクリルアミド
誘導体などの水溶性高分子や、酢酸ビニルエマルジョン
、(メタ)アクリル酸エステル系エマルジョン、スチレ
ン−ブタジェンエマルジョン等のエマルジョン、各種消
泡剤、界面活性剤、可塑剤、スリップ性付与剤、密n防
止剤、帯電防止剤、タルク、クレー、炭カル等の顔料な
どがあげられる。また本発明に用いられる混合物は基材
である多価アルコール系可塑剤を含むポリビニルアルコ
ール系フィルムにそれ単独で充分な接着性ををしている
ものであるが、場合によって、ブライマーや各種接着剤
を併用することも何らさしつかえない。
本発明に用いられる被覆用の混合物はそれ自身の破膜が
透明であっても不透明であっても良いが、包装用フィル
ム用途のように透明性が要求させる場合には、透明な被
膜を与える被覆用混合物を用いるか、不透明な被膜を与
える被覆用混合物の層を薄くして用いるのが良い。
本発明のPVA系フィルムに関し、被覆用混合物の層の
厚みの合計[A]と多価アルコール系可塑剤を含むPV
A系フィルムの厚み[B]の関係は、好ましくは[A 
]/ [Bコニ 0.0001−0.5、より好ましく
は[A ]/ [B ]= o、 o1〜0.2が良い
。被覆層の厚みが薄過ぎる場合には、多価アルコール系
可塑剤のブリード・揮発や他の物品への接触移行を防止
する効果が発現しえず、また厚過ぎる場合には、PVA
系フィルムが本来具備しているしなやかさが損なわれて
しまうため好ましくない。
本発明に関し、被覆用混合物の層を多価アルコール系可
塑剤を含むPVA系フィルム」二にもうける方法として
は、被覆用混合物の水性媒体溶液または分散液を従来公
知の塗工法で塗工する方法が好適に用いられる。なお、
ここでいう水性媒体とは水を主成分とするものであるが
、少量であれば水と混合可能な有機溶剤(例えばアルコ
ール類、アセトン、エーテル、ジオキサン類)を含んで
いても良い。塗工法の具体例としては、ハケ塗り、浸漬
塗り、スピンコーティング、流し塗り、スプレー塗装、
ロールコーティング、エアーナイフコーティング、ブレ
ードコーティング等の方法があげられる。塗工後乾燥し
て本発明のフィルムが得られるが、必要に応じて熱処理
、延伸等を施こしても良い。また塗工は片面だけ行なっ
ても良く、また両面に塗工することも差しつかえない。
本発明のPVA系フィルムは包装用、離型用、農業用、
産業資材用、水溶性フィルム用等に好適に用いられるも
のである。
E7作 及び発明の効果 本発明のPVA系フィルムは多価アルコール系可塑剤の
、経時的な含量の低下が少なく、冬期の割れ等が生じ灘
い。
その理由の詳細については明らかではないが、本発明に
おいて用いられる分子内にシリル基を含むポリビニルア
ルコール中のシリル基が反応性であって、コロイダルシ
リカと混合後、被覆化した際にコロイダルシリカと反応
して、きわめて強固かつ透明な波膜を形成していると考
えられる。したがって、Pf1覆用混用混合物に多価ア
ルコール系可塑剤が実質的に浸透しに<<、本発明のP
VA系フィルムの表面に多価アルコール系可塑剤がブリ
ードしにくいことが理由として考えられる。
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらに何ら限定されるものではない。なお以下で
「部」、[%Jは特にことわりのない限り「重量部」 
「重量%」を意味する。
にシリル基を  するポリビニルアルコールの例: 以下の実施例で用いた、被覆用混合物中の、分子内にシ
リル基を含有するポリビニルアルコール[重合体A−F
]について表1にまとめて記す。
以下余白 実施例1 重合度+750、ケン化度99.9モル%のポリビニル
アルコール100部とグリセリン12部を水1000部
に溶解し、回転ドラム上に、ドラム温度70°Cでキャ
スティングし、乾燥厚み40μのPVA系フィルムを1
)た。このフィルムに重合体[AEのlθ%水溶液10
0部と水50部とコロイダルシリカ(8産化学工業(株
)、スノーテックス−0、固形分20%)50部の混合
液をアプリケーター型コーターを用いて片面だけに乾燥
温度80℃で塗工した。得られたフィルムの被覆層の乾
燥厚みは1μであった。
このフィルムを10cm角に切断後、21]’C,65
%R1+下に一週間静置して調湿した。このものをコー
ト面を上にして、15c11角のガラス板上に置き、上
部より12cm角の綿の布(キン布19号A)をあて、
さらに上部に15cm角のガラス板をあて、その上に2
kgのおもしをおいた。このものを20°C565%R
H下で20日間静置した。この試験前後のフィルム中の
グリセリンの含量をガスクロマトグラフィーを用いて定
量した。(この試験を可塑剤移行テストと呼ぶこととす
る。)結果を表2に示す。
実施例2〜6 被覆用混合物とその厚みをかえた以外は実施例1と同様
にして試験を行なった。その結果を表2に合わせて示す
比較例1 実施例1で得られた被覆用混合物を塗工する前のPVA
フィルムを用いて、実施例Iと同様の可塑剤移行テスト
を実施した。結果を合わせて表2に示す。
比較例2 実施例1で用いた重合体[AEにかえてPVA(重合体
1500、ケン化度98モル%)を用いた以外は、実施
例1と同様にして試験を行なった。結果を合わせて表2
に示す。
以下余日 実施例7 重合度1750、ケン化度98.5モル%のポリビニル
アルコール100部とグリセリン15部を水800部に
溶解し、回転ドラム上にドラム温度70℃でキャスティ
ングし、乾燥厚み70μのPVAフィルムを得た。
このフィルムに重合体[B]の10%水溶液100部と
水50部とコロイダルシリカ(8産化学工業(株)、ス
フ−テックス−20、粒子径!θ〜20μm1固形分2
0%)50部の混合物をバーコーターで乾燥後の厚みが
1μとなるようコートした。80°Cで10分乾燥後さ
らに裏面にも同様にコートした。
このフィルム及びコートする前の前記70μのPVAフ
ィルムを20℃、95%RHに保ったデシケータ−中で
吊り下げて保存し、3日後にコートしたフィルムとコー
トしていないフィルムの状態を観察した。コートしたフ
ィルムは全く変化していないのに対し、コートしていな
いフィルムはブリードしたグリセリンで全面ベトベトし
ていた。
実施例8 重合度550、ケン化度95モル%のポリビニルアルコ
ール100部とグリセ9710部を水1000部に溶解
し、回転ドラム上に、ドラム温度70°Cでキャスティ
ングし、乾燥厚み40μのPVAフィルムを得た。この
フィルムに重合体[A]の5%水溶液60部と水30に
と前記スノーテックス−〇の10部のjRlQ物をデイ
ツプニップ型コーターで乾燥温度1006Cで両面にコ
ートした。乾燥後のコート層の厚みは片面あたり1μ、
合計2μであった。このフィルムの透明性を目視で判断
し、またしなやかさを触感で判断した。結果を表3に示
す。
さらにこのフィルムでウールの毛糸玉(市販手芸用、5
0gハマナカ(株)製)を包み、紙袋にいれて3力月間
20℃、65%R11下で静置した。3カ月後取り出し
て、フィルムたけを5°C140%I?Il下の環境に
1日直いた後、5°Cで折りまげて割れるかどうかを観
察した。結果を表3に合わせて示す。
実施例9〜12 被覆用混合物とその厚みをかえた以外は実施例8と同様
にして試験を行なった。結果を合わせて表3に示す。
比較例3 実施例8で作製したa合物をコートする前のPVAフィ
ルムを用いて、実施例8と同様の試験を行なった。結果
を合わせて表3に示す。
比較例4 被覆用混合物中の混合体[A]をPVA (重合度15
00、ケン化度98モル%)にかえた以外は実施例8と
同様にして試験を行なった。結果を合わせて表3に示す
以下余白 以上の結果より、本発明のPVA系フィルムは、透明性
、しなやかさに優れ、かつ多価アルコール系可塑剤の経
時的な含1低下も少ない優れたフィルムであることが明
らかである。
特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多価アルコール系可塑剤を含み、かつ少くとも片
    面に、分子内にシリル基を含有するポリビニルアルコー
    ルとコロイダルシリカの混合物からなる被覆層を有する
    ことを特徴とする表面の被覆されたポリビニルアルコー
    ル系フィルム。
  2. (2)分子内にシリル基を含有するポリビニルアルコー
    ルとコロイダルシリカの重量混合比率が、ポリビニルア
    ルコール/コロイダルシリカ=75/25〜25/75
    である請求項(1)に記載のポリビニルアルコール系フ
    ィルム。
  3. (3)分子内にシリル基を含有するポリビニルアルコー
    ルのシリル基の含有が0.05〜5モル%である請求項
    (1)に記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  4. (4)分子内にシリル基を含有するポリビニルアルコー
    ルとコロイダルシリカの混合物の被覆層の厚みが、多価
    アルコール系可塑剤を含むポリビニルアルコール系フィ
    ルムの厚み;1に対して0.0001〜0.5である請
    求項(1)に記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  5. (5)多価アルコール系可塑剤がグリセリンまたはジグ
    リセリンである請求項(1)に記載のポリビニルアルコ
    ール系フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526088A (ja) * 2005-10-28 2009-07-16 サン・ケミカル・コーポレーション 高い耐熱性を有するガスバリヤコーティング
EP3845583A3 (en) * 2015-03-27 2021-09-08 Monosol, LLC Water soluble film, packets employing the film, and methods of making and using same

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