JPH01249341A - 表面被覆されたポリビニルアルコール系フイルム - Google Patents

表面被覆されたポリビニルアルコール系フイルム

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JPH01249341A
JPH01249341A JP7919088A JP7919088A JPH01249341A JP H01249341 A JPH01249341 A JP H01249341A JP 7919088 A JP7919088 A JP 7919088A JP 7919088 A JP7919088 A JP 7919088A JP H01249341 A JPH01249341 A JP H01249341A
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
film
plasticizer
block copolymer
hydrophobic polymer
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JP7919088A
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Inventor
Kazutoshi Terada
和俊 寺田
Hirotoshi Miyazaki
宮崎 弘年
Junnosuke Yamauchi
山内 淳之介
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、  □」シ1で一−卒−−1λ−へ正り−」−や(
rv本発明はポリビニルアルコール系フィルムに関する
。さらに詳しくは、柔軟性に優れ、かつ透明性も良好で
あり、耐水性にも優れたポリビニルアルコール系フィル
ムにImする。(但し本発明でいうところのフィルムと
は、厚さ5n+m以下のシート状物をも含むものである
。) rx、q−象へ退−衝− ビニルエステル、特に酢酸ビニルを重合ケン化したポリ
ビニルアルコール(以下、PVAと略記する。)系フィ
ルムは、そのすぐれた機械的性質に加え、印刷性が良い
、透明性が良い等の優れた特性の為、包装用、離型用、
農業用、産業資材用、水溶性フィルム用等に広く用いら
れており、とりわけ包装用フィルムとして賞用されてい
る。特に適当な可塑剤(通常多価アルコール系可塑剤が
用いられる。)で柔軟化されたPVA系フィルムはきわ
めてしなやかで触感が良く、かつ透明性に優れ美麗であ
るので、包装用フィルムとして包装体に高級なイメージ
を与えることに成功している。
PVA系フィルムは、空気中の水分を吸い、この水が可
塑剤として働くという性質を持っているのであるが、吸
湿量が空気中の湿度に応じて変化するために、PVA系
フィルム単独では湿度によってフィルムの柔軟性が変化
するという性質を有している。特に低湿度下では吸湿量
が減少して硬くもろくなるという欠点がある。また温度
低下によってもフィルムが硬くなる傾向があるので、冬
期の低湿度時には相乗効果によって、フィルムが硬くも
ろくなり、包装用フィルムとして用いた場合、フィルム
の割れ等の問題が発生しやすくなる。
したがってPVA系フィルムはそれ単独では包装用フィ
ルムとしては使用に耐えない。
この点を数件するために、従来はグリセリン等の多価ア
ルコールを可塑剤として添加する方法が取られてきた。
適量の可塑剤の添加により、冬期の低湿度時でも充分に
柔軟で、使用にたえるPVA系フィルムが得られ、広範
に実用化されている。
しかしながら、このように可塑剤の添加により初期の柔
軟化は達成されうるのであるが、経時的に可塑剤の含量
が減少するという問題のために、長期間使用した場合、
可塑剤含量が低下してしまい、冬期の低湿度下での柔軟
性の不足によるフィルムの割れ、ひび等のトラブルが発
生することが多かった。経時的に可塑剤の含量が低下す
る原因は明確ではないが、可塑剤のフィルム表面へのブ
リード、揮発、フィルムと内容物あるいは他の物品との
接触による可塑剤の移行などが考えられる。
近年、このPVA系フィルムの可塑剤含鳴低下の問題に
ついての改良が強く望まれており、可塑剤含量の経時的
低下のないPVA系フィルムを開発することが急務であ
った。
この問題点を解決するために従来より種々の工夫が試み
られているが、いまだ満足の行く解決策が見いだされて
いないのが現状である。
ら−灸里!−1−レ丈−)−ζ1−4濃、稟この様な状
況下、本発明は、実質的に多価アルコール系可塑剤の経
時的な含量低下のないPVA系フィルムを提供せんとす
るものである。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、多
価アルコール系可塑剤を含み、かつ少くとも片面にポリ
ビニルアルコールと疎水性ポリマーとのブロック共重合
体またはグラフト共重合体からなる被覆層を有すること
を特徴とする表面被覆されたポリビニルアルコール系フ
ィルムが、」二足の問題点を解決した優れたPVA系フ
ィルムであることを見出し、本発明を完成させるに到っ
た。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いられる多価アルコール系可塑剤を含むポリ
ビニルアルコール系フィルムのポリビニルアルコールと
は、ポリビニルアルコール系高分子化合物であれば特に
限定されるものではないが、好ましくは、重合度100
以上10000以下、より好ましくは重合度1000以
h3000以下であり、ケン化度は好ましくは50モル
%以上、より好ましくは95モル%以上が良い。重合度
が低過ぎる場合には多価アルコール系可塑剤を含むポリ
ビニルアルコール系フィルムの強度が不足気味となり、
また逆に高過ぎる場合には製膜時に高粘度となり作業性
が低下するため好ましくない。またケン化度は低過ぎる
とフィルムの強度が不足しがちとなる。特に耐水性が要
求される用途では、ケン化度は高い方が高結晶性となっ
て耐水性が付与されるので、95モル%以上のケン化度
が望ましい。
そして本発明に用いられるポリビニルアルコールの製造
法としては特に限定されるものではないが、従来公知の
脂肪酸ビニル(とりわけ酢酸ビニル)を重合後、ケン化
する方法が好適に用いられる。
また本発明において用いられるポリビニルアルコールが
少量の他の成分を含むことは何らさしつかえない。この
ような成分としては例えば、エチレン、プロピレン、ブ
チレン、I−ヘキセン等のオレフィン、(メタ)アクリ
ル酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸等の不飽和酸、およびそのアルキルエステルや
アルカリ塩、(メタ)アクリルアミド、N、N−ジメチ
ルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、アルキルビ
ニルエーテル、2−アクリルアミド−2−メヂルプロパ
ンスルホン酸およびアリルスルホン酸等の不飽和スルホ
ン酸及びそのアルカリ塩、l・ジメチル−3−(1−(
メタ)アクリルアミドプロピル)アンモニウムクロリド
等のカチオン性用rit体、ビニルトリメトキシシラン
等のソリル基含有中量体、酢酸アリル、イソプロペニル
アルコール、ジメチルアリルアルコール等の単量体を脂
肪酸ビニルと共重合後ケン化する方法が考えられる。
次に本発明に用いられる多価アルコール系可塑剤とは、
2個以上の水酸基を有し、かつ前記ポリビニルアルコー
ル系高分子化合物に添加した時に可塑効果を示す化合物
を言う。このような化合物の具体例としては、エチレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリエヂレング
リコールーボリブロビレングリコール共重合体、グリセ
リン、ジグリセン、ブタンジオール、ノエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン等があげられる。このうち、グリセリン、ノグリセン
が可塑化効果、ポリビニルアルコール系高分子化合物と
の相溶性、沸点の高さなどから最も好ましい。
多価アルコール系可塑剤の添加量としては特に制限はな
いが、好ましくはPVA I 00重量部に対して1〜
50重量部、より好ましくは5〜20重量部が良い。多
価アルコール系可塑剤の添加量が少な過ぎる場合には、
フィルムが硬くもろくなり、逆に多過ぎる場合には柔軟
になり過ぎてこしがなくなる傾向がある。
本発明で用いられる多価アルコール系可塑剤を含むPV
A系フィルムは厚み5+*+i以下のシートを含むもの
であるが、5〜200μの厚みのものが通常好んで用い
られる。
本発明で用いられる多価アルコール系可塑剤を含むPV
A系フィルムの製造法としては、従来よりPVA系フィ
ルムの製造法として用いられる方法が好適に用いられる
。即ち、水を溶剤として用い、ドラムまたはベルト上に
キャスティングし乾燥するキャスティング方式、水を含
浸させたベレットを溶融押出しする溶融押出方式等が適
用できる。製膜後のフィルムは目的により熱処理を行な
っても良く、また熱処理しなくてら良い。また延伸を行
なうことらなんらさしつかえない。
次に、本発明において用いられるポリビニルアルコール
と疎水性ポリマーとのブロック共重合体またはグラフト
共重合体に関し、該ポリビニルアルコール成分の重合度
、ケン化度については何ら限定されるものではないが、
重合度は好ましくは25〜2000、より好ましくは5
0〜1500が良く、またケン化度は好ましくは50モ
ル%以l−1より好ましくは80モル%以」二が良い。
重合度が低すぎると基材である多価アルコール系可塑剤
を含むPVA系フィルムへの接着力が低下するため好ま
しくない。逆に重合度が高過ぎると粘度が高くなり過ぎ
て塗工性が悪化するため好ましくない。
またケン化度は低すぎると基材である多価アルコール系
可塑剤を含むPVA系フィルムへの接着力が低下するの
で好ましくない。またブロック共重合体またはグラフト
共重合体中のポリビニルアルコール成分が少晴の他の成
分を含むことは何らさしつかえない。このような他の成
分の具体例としては、基材となるポリビニルアルコール
に関し、前述した通りのものがここでも用いられうる。
本発明において用いられるポリビニルアルコールと疎水
性ポリマーとのブロック共重合体またはグラフト共重合
体に関し、疎水性ポリマー成分としては、その成分が非
水溶性であれば何ら限定されるものではない。従来公知
のラジカル重合、アニオン1■合、カチオン重合、付加
重合、縮重合等で得られる非水溶性のポリマー成分が好
適に用いられる。この中で特にラジカル重合で得られる
非水溶性のポリマー成分がブロック共重合体、グラフト
共重合体が効率良く作製できるため好ましい。
このようなポリマー成分の具体例としては例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン類及
びこれらの共重合体等があげられる。このうちポリアク
リル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチ
レン類が特に好適に用いられる。
本発明において用いられる前述の疎水性ポリマー成分の
組成、分子量等については何ら限定されるしのではない
が、好ましくはその疎水性ポリマー成分単独のガラス転
移温度が一20〜150℃の範囲内であるものが良い。
ガラス転移温度が一20℃より低い場合には得られるポ
リビニルアルコール系フィルムの相互の密着性が強くな
り、使用しえなくなる。またガラス転移温度が150℃
を超える場合には得られるポリビニルアルコール系フィ
ルムが固くなってしなやかさが低下するため好ましくな
い。
本発明において用いられるポリビニルアルコールと疎水
性ポリマーとのブロック共重合体またはグラフト共重合
体の合成法としては特に限定されるものではないが、従
来公知の各種の合成法が適用可能である。例えばまず第
1に疎水性ポリマーの存在下に脂肪酸ビニルをラジカル
重合し、ケン化して得る方法、ポリビニルアルコールの
存在下に疎水性モノマーをラジカル重合して得る方法、
ポリ脂肪酸ビニルの存在下に疎水性モノマーを重合後ケ
ン化して得る方法が考えられる。しかしながらこの方法
はグラフト効率がきわめて低く実用的ではない。
次に、ポリビニルアルコールに電子線プラズマ等を照射
後、疎水性モノマーを重合させる方法や、ポリ脂肪酸ビ
ニルに照射後、疎水性モノマーを重合させ、その後ケン
化する方法や、逆に疎水性ポリマーに照射し、脂肪酸ビ
ニルを重合させ、ケン化する方法が考えられる。この方
法はグラフト効率も高く本発明に適用できるが、装置が
大がかりとなり、また大晴の合成には向いていないとい
う欠点がある。第3にPVA、ポリ脂肪酸ビニル、また
は疎水性ポリマーに過酸化物を反応させたり、特にPV
Aの場合には第4セリウム塩を反応させたり、あるいは
、二重結合を有する高温分解型過酸化物をあらかじめ共
重合しておく等の方法でポリマーラジカルを発生させ、
他のモノマーを重合する方法でもグラフト共重合体が合
成できる。第4にポリマー同士の反応に上るブロックj
12 重合体、グラフト共重合体の合成法も各種類られ
ているが、この場合反応せしめる官能基をあらかじめ導
入しておくことが重要である。第5にアニオンリビング
重合あるいはカチオンリビング重合で末端に二重結合を
導入した疎水性ポリマーを合成し、これと脂肪酸ビニル
を共重合後ケン化する方法がある。
第6にラジカル重合で連鎖移動剤を用いて末端にカルボ
キシル基等の反応性基を導入しておき、この反応性基と
反応しうる基(例えば、エポキシ基、水酸基等)を持ち
、かつ同時に二重結合を持つ化合物と反応せしめて末端
に二重結合を導入後、他のモノマーと共重合する方法が
ある。第7に末端にメルカプト基を存するポリマーを合
成後、他のモノマーをラジカル重合させて、ブロック共
重合体の合成が可能である。
上記第1の方法を除けば、本発明にどれも好適に用いう
るが、より好ましくは第4〜第7の方法が、最も好まし
くは第6、第7の方法が、プロツり効率、またはグラフ
ト効率および合成の簡便さという点で優れており、推し
ようされる。
本発明において用いられるポリビニルアルコールと疎水
性ポリマーとのブロック共重合体またはグラフト共重合
体のポリビニルアルコール成分と疎水性ポリマー成分の
重量比は特に制限はないが、好ましくはポリビニルアル
コール成分の重量%で105以上90%以下、より好ま
しくは25%以上75%以下が良い。ポリビニルアルコ
ール成分の含…が少ないと基材である多価アルコール系
可塑剤を含むポリビニルアルコール系フィルムへの接着
力が低下し、逆に含量が多いと多価アルコール系可塑剤
のブリードや他の物質への接触移行を防止する効果が低
下する傾向があり好ましくない。
本発明において用いられるポリビニルアルコールと疎水
性ポリマーとのブロック共重合体またはグラフト共重合
体は単独で用いても充分な効果を発揮するものであるが
、基材であるPVA系フィルムへの密着性を改善したり
被覆層の耐水性、耐溶剤性を改善する目的で反応性の多
価イソシアネート化合物や多価エポキシ化合物等の架橋
剤を併用しても良い。また基材である多価アルコール系
可塑剤を含むPVA系フィルムにいったん接着剤となる
他の成分を塗工したのち、本発明に用いられるブロック
共重合体またはグラフト共重合体を塗工してもさしつか
えない。
また本発明において用いられるブロック共重合体、グラ
フト共重合体に他の成分、例えば可塑剤、スリップ性付
与剤、界面活性剤、密着防止剤、帯電防止剤等を添加す
ることももちろん可能である。
本発明に用いられる被覆用高分子化合物はそれ自身の被
膜が透明であっても不透明であっても良いが、包装用フ
ィルム用途のように透明性が要求される場合には透明な
被膜を与える被覆用高分子化合物を用いるか、不透明な
被膜を与える被覆用高分子化合物の層を薄くして用いる
のが良い。
本発明のPVA系フィルムに関し、ブロック共重合体ま
たはグラフト共重合体の層の厚みの合計(A)と多価ア
ルコール系可塑剤を含むPVA系フィルムの厚み(B)
の関係は好ましくは[:A)/CB) =0.0001
〜0.5、より好ましくは〔^:l/[:B’l= 0
.01〜0.2が良い。被覆層の厚みが薄過ぎる場合に
は多価アルコール系可塑剤のブリード・揮発や他の物品
への接触移行を防止する効果が発現しえず、また厚過ぎ
る場合にはPVA系フィルムが本来具備しているしなや
かさが損われてしまうため好ましくない。
本発明に関し、ブロック共重合体またはグラフト共重合
体の層を多価アルコール系可塑を含むPVA系フィルム
上にもうける方法としては、ブロック共重合体またはグ
ラフト共重合体の水性媒体溶液または分散液、ないし有
機溶剤溶液または分散液を従来公知の塗工法で塗工する
方法が好適に用いられる。
塗工法の具体例としては、ハケ塗り、浸漬塗り、スピン
コーティング、流し塗り、スプレー塗装、ロールコーテ
ィング、エヤーナイフコーティング、ブレードコーティ
ング等の方法があげられる。塗工後乾燥して本発明のフ
ィルムが得られるが、必要に応じて熱処理、延伸等を施
しても良い。また塗工は片面だけ行なっても良く、また
両面に塗工することも差しつかえない。
本発明のPVA系フィルムは、包装用、離型用、農業用
、産業資材用、水溶性フィルム用等に好適に用いられる
ものである。
90作用及び発明の効果 本発明のPVA系フィルムが多価アルコール系可塑剤の
含量の経時的な低下が少なく、冬期の割れ等が生じにく
い理由については明らかではないが、本発明において用
いられているブロックj% J合体またはグラフト共重
合体中のポリビニルアルコール成分が基材である多価ア
ルコール系可塑剤を含むポリビニルアルコール系フィル
ムへの接着力を発現し、かつ疎水性ポリマー成分が多価
アルコール系可塑剤と相溶しないために、ブロックJ(
重合体またはグラフト共重合体の層に多価アルコール系
可塑剤が実質的に浸透しに<<、本発明のPVA系フィ
ルムの表面に多価アルコール系可塑剤がブリードしにく
いことが理由として考えられる。
旦−一−犬j1刺− 以Fに実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらに何ら限定されるものではない。なお以下で
r耶J、r%」は特にことわりのない限り[重U11部
J1 [重11%」を意味する。
ブロック共重合体またはグラフト共重合体〔A]〜辺 以下実施例において用いたブロック共重合体またはグラ
フト共重合体をまとめて表1に示す。
実施例1 重合度1750、ケン化度99.9モル%のポリビニル
アルコール100部とグリセリン12部を水1000部
に溶解し、回転ドラム上に、ドラム温度70℃でキャス
ティングし、乾燥厚み40μのPVAフィルムを得た。
このフィルムに重合体〔^〕のlO%水分散液をアプリ
ケーター型コーターを用いて片面だけに乾燥温度80℃
で塗工した。得られたフィルムのブロック共重合体層の
乾燥厚みは1μであった。
このフィルムを10cm角に切断後、20℃、65%R
H下に一週間静置して調湿した。このものをコート面を
上にして15cm角のガラス板上に置き、上部より12
cm角の綿の布(キン布19号A)をあてさらに上部に
15c1角のガラス板をあて、その上に2kgのおもし
をおいた。このものを20℃、65%R)I下で20日
間静置きした。この試験前後のフィルム中のグリセリン
の含量をガスクロマトグラフィーを用いて定量した。(
この試験を可塑剤移行テストと呼ぶこととする。)結果
を表2に示す。
実施例2〜6 被覆するブロック共重合体またはグラフト共重合体とそ
の厚みをかえた以外は実施例1と同様にして試験を行な
った。その結果を表2に合わせて示す。
比較例1 実施例1で得られたブロック共重合体を塗工する前のP
VAフィルムを用いて実施例1と同様の可塑剤移行テス
トを実施した。結果を合わせて表2に示す。
比較例2 実施例1で用いたブロック共重合体にかえてゴリビニル
アルコール(重合度500、ケン化度88モル%)とポ
リメタクリル酸メチル(重合度420)の重量比l:l
で混合したものの水−アセトン混合分散液を用いた以外
は実施例1と同様にして試験を行なった。結果を合わせ
て表2に示す。
゛ξ下余白 表  2 (注1)、乾燥フィルムtR1itを100とした時の
重量%で示す。
実施例7 重合度1750、ケン化度98.5モル%のポリビニル
アルコール100mとグリセリン15部を水800部に
溶解し、回転ドラム上に、ドラム温度70℃でキャステ
ィングし、乾燥厚み70μのPVAフィルムを得た。こ
のフィルムに重合体CB)の10%水分散液をバーコー
ターで乾燥後の厚みが0.6μとなるようコートした。
80℃で10分乾燥後、さらに裏面にも同様に重合体〔
B〕をコートした。
このフィルム及びコートする前の面記70μのPVAフ
ィルムを20℃、95%RHに保ったテンケータ−中で
吊り下げて保存し、3日後にコートしたフィルムとコー
トしていないフィルムの状態を観察した。コートしたフ
ィルムは全く変化していないのに対し、コートしていな
いフィルムはブリードしたグリセリンで全面ベトベトし
ていた。
実施例8 重合度550、ケン化度95モル%のポリビニルアルコ
ール100部とグリセリン10部を水1000部に溶解
し、回転ドラム上に、ドラム温度70℃でキャスティン
グし、乾燥厚み40μのPVAフィルムを得た。このフ
ィルムに重合体(C)の5%水分散液をデイツプニップ
型コーターで乾燥温度100℃で両面にコートした。乾
燥後のコート層の厚みは片面あたりIμ、合計2μであ
った。このフィルムの透明性を目視で判定し、またしな
やかさを触感で判定した。結果を表3に示す。
さらにこのフィルムでウールの毛糸玉(市販手芸用50
gハマナカ(株)製)を包み、紙袋にいれて3力月間2
0℃、65%RH下で静置した。3カ月後取り出してフ
ィルムだけを5℃、40%RH下の環境に18置いた後
、5℃で折りまげて割れるかどうかを観察した。結果を
表3に合わせて示す。
実施例9〜12 ブロック共重合体またはグラフト共重合体とその厚みを
かえた以外は実施例8と同様にして試験を行なった。結
果を合わせて表3に示す。
比較例3 実施例8で作製した重合体(C)をコートする前のPV
Aフィルムを用いて実施例8と同様の試験を行なった。
結果を合わせて表3に示す。
比較例4 重合体(C)の水分散液をポリビニルアルコール(重合
度240、ケン化度84モル%)100部とアクリル酸
メチル−メタクリル酸メチルの共重合体(重量比1 :
 1、重合度300)100部の混合物の水−アセトン
混合分散液にかえた以外は実施例8と同様にして試験を
行なった。結果を合わせて表3に示す。
以下余白 表  3 01);◎透明性非常に良い、 ○透明性良好、 X不
透明、(*2);◎非常にしなやか、  ○しなやか、
(*3):◎やわらかく折り曲げても割れない、O折り
曲げても割れないが少し硬い、 X硬くて、折り曲げると割れる。
以上の結果より、本発明のPVA系フィルムは透明性、
しなやかさに優れ、かつ多価アルコール系可望剤の経時
的な含量低下も少ない優れたフィルムであることが明ら
かである。
特許出願人 株式会社 り ラ し 代 理 人 弁理士 本多 堅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多価アルコール系可塑剤を含み、かつ少なくとも
    片面にポリビニルアルコールと疎水性ポリマーとのブロ
    ック共重合体またはグラフト共重合体からなる被覆層を
    有することを特徴とする表面被覆されたポリビニルアル
    コール系フィルム。
  2. (2)ポリビニルアルコールと疎水性ポリマーとのブロ
    ック共重合体またはグラフト共重合体の疎水性ポリマー
    成分のうちの50重量%以上が、ポリアクリル酸エステ
    ル類、ポリメタクリル酸エステル類、ポリスチレンおよ
    びポリ酢酸ビニルから選ばれた少くとも1種である請求
    項(1)に記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  3. (3)ポリビニルアルコールと疎水性ポリマーとのブロ
    ック共重合体またはグラフト共重合体が、ポリビニルア
    ルコールと疎水性ポリマーとのブロック共重合体である
    請求項(1)に記載のポリビニルアルコール系フィルム
  4. (4)ポリビニルアルコールと疎水性ポリマーとのブロ
    ック共重合体またはグラフト共重合体からなる被覆層の
    厚みが、多価アルコール系可塑剤を含むポリビニルアル
    コール系フィルムの厚み;1に対して0.0001〜0
    .5である請求項(1)記載のポリビニルアルコール系
    フィルム。
  5. (5)ポリビニルアルコールと疎水性ポリマーとのブロ
    ック共重合体またはグラフト共重合体のポリビニルアル
    コール成分の含量が10〜90重量%である請求項(1
    )に記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  6. (6)多価アルコール系可塑剤がグリセリンまたはジグ
    リセリンである請求項(1)に記載のポリビニルアルコ
    ール系フィルム。
JP7919088A 1988-03-30 1988-03-30 表面被覆されたポリビニルアルコール系フイルム Pending JPH01249341A (ja)

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